JP2007234069A - 光ピックアップ装置および光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光学収差の変動を抑制する。
【解決手段】本発明の光ピックアップ装置は、光源から出力される光を略平行光にするコリメートレンズと、略平行光を情報媒体へ集光させる集光レンズと、集光レンズの位置を変化させる駆動部と、コリメートレンズに設けられた熱伝導部材とを備える。駆動部は、集光レンズの位置を変化させるコイル部および磁石を備え、熱伝導部材の少なくとも一部は、コリメートレンズのコイル部側に設けられている。また、熱伝導部材の少なくとも一部は、コリメートレンズのうちの光源を駆動する駆動部側に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、データの光学的な記録および/または再生を行うための光ピックアップ装置、およびその光ピックアップ装置を搭載した光ディスク装置に関する。
光ディスク装置には、情報媒体である光ディスク媒体に対するデータの光学的な記録再生を行うための光ピックアップ装置が搭載されている。光ピックアップ装置は、レーザ光を出力する光源と、レーザ光を光ディスク媒体へ照射するための光学系とを備えている。このような光ピックアップ装置では、レーザ光源から出力されたレーザ光によって光学系の温度が上昇し、光学系が備える各光学素子が熱膨張または熱収縮することにより光学収差が発生するという問題がある。
このような問題を解決するために、特許文献1に開示される光ピックアップ装置では、光ピックアップ装置内部で発生する2種類の非点収差を互いに大きさが等しくかつ極性が逆であるものにすることにより光学収差を補正している。
図8は、特許文献1に開示される光ピックアップ装置111を模式的に示す図である。
図8を参照して、光源101から出力されたレーザ光101aは、コリメートレンズ102によって集光されて略平行光101bにされる。コリメートレンズ102を通過したレーザ光101aは、ビーム整形素子112に入射して整形される。ビーム整形素子112を通過した通過光101cは、支持部材109に固定されたミラー103で反射され、反射光101dは対物レンズ104によって集光されて光ディスク媒体110に照射される。
このとき、温度変化によりミラー103および支持部材109に変形が生じ、ミラー103と支持部材109との間の線膨張係数の差により第1の非点収差が発生する。また、光源101とコリメートレンズ102とを備える光学ベース108の温度変化による熱膨張または熱収縮によって、光源101の発光点101Aとコリメートレンズ102の主点102Bとの間の光路長が変化するとともに、コリメートレンズ102の焦点位置が変化する。これら光路長の変化量と焦点位置の変化量との差により生じる位相分布を有する略平行光101bが、ビーム整形素子112を通過することで第2の非点収差が発生する。
特許文献1に開示される光ピックアップ装置111では、これら第1の非点収差と第2の非点収差とが互いに大きさが等しくかつ極性が逆であるものにすることにより光学収差を補正している。
特開2004−281033号公報(段落番号0052〜0061、図1)
対物レンズ104は、集光レンズ駆動部113のレンズ保持部105によって支持され、コイル部106および磁石107によって駆動させられる。光スポットを光ディスク媒体110の所望のトラックに追従させるとき、対物レンズ104の位置を変化させるためにコイル部106に通電し、コイル部106は発熱する。通電によりコイル部106から発生した熱は伝導してコリメートレンズ102に達する。この熱は、コリメートレンズ102のコイル部106側から伝導するため、コリメートレンズ102全体に均一に伝導せずに局所的に熱が伝わる偏熱伝導となる。このため、コリメートレンズ102が局所的に熱膨張または熱収縮し、このようなコリメートレンズ102の局所的な変形に起因した非点収差が発生するという問題がある。
一般に光ピックアップ装置の光学系に非点収差が発生すると、光ディスク媒体上に形成される集光スポットにひずみが生じ、データの記録再生品質やアドレス信号等の再生品質が劣化する。また、集光点でのディフォーカス(集光点位置と光ディスク媒体との光軸方向の乖離)が生じると、トラック方向およびそれに直交する方向に集光スポット形状が伸びる非点収差が発生する。これらの非点収差は、隣接トラックに影響を与えたり、トラック方向の信号分解能を低下させたりするため、光ピックアップ装置の性能に与える影響が大きい。特に、記録密度が高いDVD(Digital Versatile Disc)等に対するデータの記録再生に用いられる光ピックアップ装置では、温度変化による非点収差の許容される変動は0.00λから±0.010λときわめて厳しくなっている。
光ピックアップ装置の組立工程では、室温での初期状態で各光学素子の非点収差が抑えられた最良の状態になるように、光ピックアップ装置に光学系が組み込まれている。しかしながら、上述したように、コイル部106(図8)が発熱して、光学系の温度が変化した場合には、光学系の状態は非点収差を抑えた最良の状態からずれてしまう。
図9は、コイル部106への通電量を増加させていった場合の集光スポットの非点収差変動を示している。横軸は消費電力、縦軸は3次の非点収差の変動量である。コイル部106に通電すると熱が発生し、コリメートレンズ102に偏熱伝導して非点収差が発生する。図7に示す例では、コイル部106の定格消費電力0.3Wの通電状態で、非点収差の変動量は0.020λになっており、安定した記録再生動作の維持は困難である。
また、光ピックアップ装置を小型軽量化および薄型化すると、コイル部106はコリメートレンズ102の近傍に配置せざるを得ず、コリメートレンズ102が熱の影響をさらに受けやすくなることで非点収差の変動が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、光学収差の変動を抑制した光ピックアップ装置、およびその光ピックアップ装置を搭載した光ディスク装置を提供することにある。
本発明の光ピックアップ装置は、光源から出力される光を略平行光にするコリメートレンズと、前記略平行光を情報媒体へ集光させる集光レンズと、前記集光レンズの位置を変化させる駆動部と、前記コリメートレンズに設けられた熱伝導部材とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記駆動部は、前記集光レンズの位置を変化させるコイル部および磁石を備え、前記熱伝導部材の少なくとも一部は、前記コリメートレンズの前記コイル部側に設けられている。
ある実施形態によれば、前記熱伝導部材は、前記コリメートレンズの外周部全体に設けられている。
ある実施形態によれば、前記熱伝導部材の熱伝導率は、前記コリメートレンズの熱伝導率よりも高い。
ある実施形態によれば、前記熱伝導部材の熱伝導率は約1W/(m・K)以上である。
ある実施形態によれば、前記コリメートレンズを摺動させる摺動部をさらに備える。
本発明の光ディスク装置は、上記光ピックアップ装置と、前記情報媒体を回転させるモーターと、前記駆動部を制御するための制御部とを備えることを特徴とする。
本発明の光ピックアップ装置は、光を出力する光源と、前記光源から出力された前記光を略平行光にするコリメートレンズと、前記略平行光を情報媒体へ集光させる集光レンズと、前記光源を駆動する駆動部と、前記コリメートレンズに設けられた熱伝導部材とを備えることを特徴とする。
ある実施形態によれば、前記熱伝導部材の少なくとも一部は、前記コリメートレンズの前記駆動部側に設けられている。
ある実施形態によれば、前記熱伝導部材は、前記コリメートレンズの外周部全体に設けられている。
ある実施形態によれば、前記熱伝導部材の熱伝導率は、前記コリメートレンズの熱伝導率よりも高い。
ある実施形態によれば、前記熱伝導部材の熱伝導率は約1W/(m・K)以上である。
ある実施形態によれば、前記コリメートレンズを摺動させる摺動部をさらに備える。
本発明の光ディスク装置は、上記光ピックアップ装置と、前記情報媒体を回転させるモーターと、前記駆動部を制御するための制御部とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、コリメートレンズに熱伝導部材が設けられている。集光レンズの位置を変化させる駆動部および/または光源を駆動する駆動部から発生する熱を熱伝導部材を介してコリメートレンズに伝導させることにより、偏熱伝導を抑制することができる。これにより、コリメートレンズの局所的な変形を防止し、光ピックアップ装置の光学収差の変動を抑制することができるので、安定した記録再生動作を実現することができる。また、それらの駆動部とコリメートレンズとを接近させて配置することが可能となるので、光ピックアップ装置の小型軽量化および薄型化を実現することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
(実施形態1)
まず、図1を参照して、本発明による光ピックアップ装置の第1の実施形態を説明する。図1は、本実施形態の光ピックアップ装置100を模式的に示す図である。光ピックアップ装置100は、データの光学的な記録および/または再生を行うための光ディスク装置(図示せず)に搭載される。
光ピックアップ装置100は、レーザ光1aを出力する光源1と、レーザ光1aを集光して略平行光1bにするコリメートレンズ2と、略平行光1bを反射させるミラー3と、ミラー3で反射した略平行光1bを光ディスク媒体10へ集光させる集光レンズ4と、集光レンズ4の位置を変化させる集光レンズ駆動部11と、コリメートレンズ2に設けられた熱伝導部材9とを備える。光ピックアップ装置100は、上述した各構成要素が納められる光学ベース8をさらに備える。光ディスク媒体10は、所望のデータの記録および/または再生を行うための情報媒体である。
光源1は例えば半導体レーザ素子である。レーザ光1aは、例えば、赤色と呼ばれる中心波長が660nmのレーザ光、赤外と呼ばれる中心波長が790nmのレーザ光、青色と呼ばれる中心波長が405nmのレーザ光の何れかである。集光レンズ4は例えば対物レンズである。
集光レンズ駆動部11は、光ディスク媒体10の所望のトラックに光スポットが追従するように、集光レンズ4の位置を変化させる。集光レンズ駆動部11は、集光レンズ4を保持するレンズ保持部5と、集光レンズ4の位置を変化させるコイル部6および磁石7とを備える。集光レンズ4と同様にコイル部6もレンズ保持部5に保持されている。コイル部6と、コイル部6に対向して配置された磁石7とで磁気回路が構成されている。駆動回路(図示せず)からコイル部6に通電されたときにコイル部6と磁石7との間に発生する力により、集光レンズ4の位置が変化する。
光源1、コリメートレンズ2、ミラー3、集光レンズ駆動部11のそれぞれは、光学的に最適となるように調整されて光学ベース8に固定されている。
熱伝導部材9は、例えばシリコン系シートやカーボングラファイト系シート等の樹脂材料で形成されており、コリメートレンズ2の外周部の一部に取り付けられている。熱伝導部材9の少なくとも一部は、コリメートレンズ2のコイル部6側に設けられている。熱伝導部材9の熱伝導率は、コリメートレンズ2の熱伝導率よりも高い。熱伝導部材9の熱伝導率は1W/(m・K)以上であることが好ましい。
熱伝導部材9の材料としては、例えば、熱伝導率が1〜3W/(m・K)である室温硬化性シリコン系グリスや、熱伝導率が1〜5W/(m・K)である2液付加反応性シリコン系グリス、熱伝導率が1〜5W/(m・K)である光硬化性シリコン系接着剤、熱伝導率が1〜30W/(m・K)であるシリコン系シートが挙げられる。また、例えば、熱伝導部材9の材料としては、熱伝導率が100〜300W/(m・K)であるアルミニウム系材料であってもよく、さらに熱伝導率が300〜800W/(m・K)と非常に高いカーボングラファイト系シートであればより好ましい。
なお、図示はしていないが、熱伝導部材9は、光学ベース8にも設けられている。
次に、光ピックアップ装置100の動作をより詳細に説明する。
光源1から出力されたレーザ光1aは、コリメートレンズ2によって集光され略平行光1bにされる。コリメートレンズ2を通過した略平行光1bはミラー3で反射され、集光レンズ4によって集光されて光ディスク媒体10に照射される。光ディスク媒体10上に形成された集光スポットを光ディスク媒体10の所望のトラックに追従させるために、駆動回路(図示せず)からコイル部6に電流が供給され、レンズ保持部5およびそれに保持された集光レンズ4の位置が変化する。集光レンズ4の移動方向としては、光ディスク媒体10の面ぶれ方向(フォーカス方向と称する)、光ディスク媒体10の偏心方向(トラッキング方向と称する)、光ディスク媒体10の回転方向(接線方向)を軸に傾斜する方向(チルティング方向と称する)がある。コイル巻き線およびコイル部6と磁石7とは、これらの方向への集光レンズ4の移動が可能なように設計されている。
コイル部6に通電されるとコイル部6から熱が発生する。図1および図2を参照して、このコイル部6から発生した熱がコリメートレンズ2へ伝導する様子を説明する。図2は、図1に示す矢印Aの方向から見たコリメートレンズ2およびその周辺の構成要素を示す図である。
光ピックアップ装置100では、熱伝導部材9はコリメートレンズ2とコイル部6との間に位置している。このため、コイル部6から発生した熱は熱伝導部材9内を伝導し、コリメートレンズ2へは直接伝導しない。コイル部6から発生した熱は、コリメートレンズ2の外周部に取り付けられた熱伝導部材9内を拡散してから接触部9aを介してコリメートレンズ2へ伝わる。これにより、熱伝導部材9が取り付けられたコリメートレンズ2の外周部へ均一に熱が伝導するため、コリメートレンズ2への偏熱伝導を抑制することができる。コリメートレンズの局所的な変形を防止することができるので、光ピックアップ装置100の光学収差の変動を抑制することができ、安定した記録再生動作を実現することができる。
また、コイル部6から発生した熱を、熱伝導部材9を介して光学ベース8へ拡散させることで、コリメートレンズ2への偏熱伝導の割合をさらに抑制することができる。
このように、熱伝導部材9は、コリメートレンズ2のコイル部6側に取り付けられているため、コリメートレンズ2への熱の影響を効率よく低減させることができる。
図3は、コイル部6への通電量を増加させていった場合の集光スポットの非点収差変動を示している。横軸は消費電力、縦軸は3次の非点収差の変動量である。コイル部6に通電すると熱が発生するが、熱伝導部材9によりコリメートレンズ2への偏熱伝導が抑制されているので、図9に示す従来例と比較して、3次の非点収差の変動量も大幅に小さくなっている。図3に示す例では、熱伝導部材9の厚さは0.15mmであり、コイル部6の定格消費電力0.3Wの通電状態で、3次の非点収差の変動量は−0.003λであり、この変動量は非常に小さく、安定した記録再生動作の維持を実現することができる。
なお、図4に示すように、熱伝導部材9はコリメートレンズ2の外周部全体に設けられていてもよい。図4は、図1に示す矢印Aの方向から見たコリメートレンズ2およびその周辺の構成要素を示す図である。図4に示すようにコリメートレンズ2の外周部全体に渡って熱伝導部材9を取り付けることで、外周部の一部のみに取り付ける場合と比較して、コリメートレンズ2へのより均一な熱伝導を実現することができる。
このように、光ピックアップ装置100では、熱伝導部材9を用いて、コイル部6から発生した熱をコリメートレンズ2へ偏熱伝導させることなくコリメートレンズ2へ均一に伝導させることにより、コリメートレンズ2の局所的な変形を防止し、非点収差の変動量を抑制することができる。非点収差の変動量を抑制することで、安定した記録再生動作を実現することができる。また、コイル部6とコリメートレンズ2とを接近させて配置することが可能となるので、光ピックアップ装置100の小型軽量化および薄型化を実現することができる。
また、熱伝導部材9を介して、コイル部6から発生した熱を光学ベース8へ拡散させることで、コリメートレンズ2への偏熱伝導の割合をさらに抑制することができる。
また、青色と呼ばれる中心波長405nmのレーザ光を出力する光源1(図1)を用いる場合には、レーザ光の光学収差(特に球面収差)を非常に高精度に補正する必要がある。そのため、図5に示すように、光ピックアップ装置100にコリメートレンズ2を摺動させる摺動部12を備えて、コリメートレンズ2を光学収差が最適となるよう光軸方向に摺動させる場合がある。このように、コイル部6とコリメートレンズ2との相対位置が変化して両者が接近する場合でも、コリメートレンズ2の局所的な変形を防止し、非点収差の変動量を抑制することができる。
(実施形態2)
図6を参照して、本発明による光ピックアップ装置の第2の実施形態を説明する。図6は、本実施形態の光ピックアップ装置200を模式的に示す図である。図6において、図1に示す光ピックアップ装置100の構成要素と同様の構成要素には同じ参照符号を付し、詳細な説明は省略する。
光ピックアップ装置200は、光ピックアップ装置100の構成要素に加えて、光源1を駆動して発光させる光源駆動部13と、光源駆動部13を搭載したプリント基板またはフレキシブルプリント基板などの回路部14とを備える。
光源駆動部13は、制御回路(図示せず)からの指令を受けると光源1を発光させる。このとき、光源1を発光させるための電流が光源駆動部13を流れ、光源駆動部13から熱が発生する。
光ピックアップ装置200では、熱伝導部材9の少なくとも一部は、コリメートレンズ2の光源駆動部13側に設けられており、コリメートレンズ2と光源駆動部13との間に位置している。このため、光源駆動部13から発生した熱は熱伝導部材9内を伝導し、コリメートレンズ2へは直接伝導しない。光源駆動部13から発生した熱は、コリメートレンズ2の外周部に取り付けられた熱伝導部材9内を拡散してからコリメートレンズ2へ伝わる。これにより、熱伝導部材9が取り付けられたコリメートレンズ2の外周部へ均一に熱が伝導するため、コリメートレンズ2への偏熱伝導を抑制することができる。コリメートレンズの局所的な変形を防止することができるので、光ピックアップ装置200の光学収差の変動を抑制することができ、安定した記録再生動作を実現することができる。
なお、図4を参照して上述したように、熱伝導部材9はコリメートレンズ2の外周部全体に設けられていてもよい。図4に示すようにコリメートレンズ2の外周部全体に渡って熱伝導部材9を取り付けることで、外周部の一部のみに取り付ける場合と比較して、コリメートレンズ2へのより均一な熱伝導を実現することができる。
また、図5を参照して上述したように、摺動部12がコリメートレンズ2を摺動させて、光源駆動部13とコリメートレンズ2との相対位置が変化して両者が接近する場合でも、コリメートレンズ2の局所的な変形を防止し、非点収差の変動量を抑制することができる。
このように、光ピックアップ装置200では、熱伝導部材9を用いて、光源駆動部13から発生した熱をコリメートレンズ2へ偏熱伝導させることなく均一に伝導させることにより、コリメートレンズ2の局所的な変形を防止し、非点収差の変動量を抑制することができる。非点収差の変動量を抑制することで、安定した記録再生動作を実現することができる。また、光源駆動部13とコリメートレンズ2とを接近させて配置することが可能となるので、光ピックアップ装置200の小型軽量化および薄型化を実現することができる。
(実施形態3)
図7を参照して、本発明による光ディスク装置の実施形態を説明する。図7は、本実施形態の光ディスク装置400を模式的に示す図である。光ディスク装置400は、光ピックアップ装置300を備える。光ピックアップ装置300は、光ピックアップ装置100および200(図1および図6)の構成要素を備え、同様の作用効果を奏する。
光ピックアップ装置300では、コイル部6と光源駆動部13とはコリメートレンズ2から見て実質的に同じ方向に配置されている。このため、熱伝導部材9の少なくとも一部は、コリメートレンズ2のコイル部6側および光源駆動部13側に設けられている。熱伝導部材9の少なくとも一部は、コリメートレンズ2とコイル部6との間に位置していると同時に、コリメートレンズ2と光源駆動部13との間に位置している。
光ディスク装置400は、光ディスク媒体10に対してデータの光学的な記録および/または再生を行う装置である。光ディスク装置400は、モーター50と、駆動制御回路51と、信号処理回路52と、パワー制御回路53と、光ディスク制御回路54と、中央演算処理回路55とを備える。
モーター50は、光ディスク媒体10を回転させる。駆動制御回路51は、モーター50、集光レンズ駆動部11、光源駆動部13および回路部14の動作を制御する回路である。駆動制御回路51は、集光レンズ駆動部11に駆動電流を供給し、光ディスク媒体10のフォーカス方向、トラッキング方向、チルティング方向に沿って集光スポットを追従させる。また、駆動制御回路51は、光源1を発光させるため指令を光源駆動部13へ出力する。
信号処理回路52は、光検出器(図示せず)が出力したサーボ信号を二値化して演算処理を行う。パワー制御回路53は、光源1の出力パワーをモニタするパワーモニタ部(図示せず)が出力した信号を受けて、光源1の出力パワーが適切な値となる電流を光源1へ供給するように光源駆動部13を制御する。光ディスク制御回路54は中央演算処理回路55からの指令により、所望の光ディスク媒体10に対して記録および/または再生動作を行うよう動作する。光ディスク制御回路54は、駆動制御回路51、信号処理回路52、パワー制御回路53の動作を制御する。
光ディスク装置400は光ピックアップ装置300を備えているので、実施形態1および2で説明した本発明の効果と同様の効果が得られる。上述したように、本発明により、光ピックアップ装置の小型軽量化および薄型化を実現することができるので、それに伴い、光ディスク装置の小型軽量化および薄型化を実現することができる。また、安定した記録再生動作を実行する光ディスク装置を実現することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、これらの実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
以上、説明したように、本発明の光ピックアップ装置および光ディスク装置は、光ディスク媒体へのデータの光学的な記録および/または再生を行うための技術分野において特に有用である。
本発明の実施形態1による光ピックアップ装置を示す図である。 本発明の実施形態1による光ピックアップ装置の一部を拡大して示す図である。 本発明の実施形態1によるコイル部への通電量と集光スポットの非点収差の変動量との関係を示す図である。 本発明の実施形態1による光ピックアップ装置の一部を拡大して示す図である。 本発明の実施形態1による光ピックアップ装置を示す図である。 本発明の実施形態2による光ピックアップ装置を示す図である。 本発明の実施形態3による光ディスク装置を示す図である。 従来の光ピックアップ装置を示す図である。 従来技術におけるコイル部への通電量と集光スポットの非点収差の変動量との関係を示す図である。
符号の説明
1 光源
2 コリメートレンズ
3 ミラー
4 集光レンズ
5 レンズ保持部
6 コイル部
7 磁石
8 光学ベース
9 熱伝導部材
10 光ディスク媒体
11 集光レンズ駆動部
12 摺動部
13 光源駆動部
14 回路部
100、200、300 光ピックアップ装置
400 光ディスク装置

Claims (14)

  1. 光源から出力される光を略平行光にするコリメートレンズと、
    前記略平行光を情報媒体へ集光させる集光レンズと、
    前記集光レンズの位置を変化させる駆動部と、
    前記コリメートレンズに設けられた熱伝導部材と
    を備えた、光ピックアップ装置。
  2. 前記駆動部は、前記集光レンズの位置を変化させるコイル部および磁石を備え、
    前記熱伝導部材の少なくとも一部は、前記コリメートレンズの前記コイル部側に設けられている、請求項1に記載の光ピックアップ装置。
  3. 前記熱伝導部材は、前記コリメートレンズの外周部全体に設けられている、請求項1または2に記載の光ピックアップ装置。
  4. 前記熱伝導部材の熱伝導率は、前記コリメートレンズの熱伝導率よりも高い、請求項1から3のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  5. 前記熱伝導部材の熱伝導率は約1W/(m・K)以上である、請求項1から4のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  6. 前記コリメートレンズを摺動させる摺動部をさらに備える、請求項1から5のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の光ピックアップ装置と、
    前記情報媒体を回転させるモーターと、
    前記駆動部を制御するための制御部と
    を備えた、光ディスク装置。
  8. 光を出力する光源と、
    前記光源から出力された前記光を略平行光にするコリメートレンズと、
    前記略平行光を情報媒体へ集光させる集光レンズと、
    前記光源を駆動する駆動部と、
    前記コリメートレンズに設けられた熱伝導部材と
    を備えた、光ピックアップ装置。
  9. 前記熱伝導部材の少なくとも一部は、前記コリメートレンズの前記駆動部側に設けられている、請求項8に記載の光ピックアップ装置。
  10. 前記熱伝導部材は、前記コリメートレンズの外周部全体に設けられている、請求項8または9に記載の光ピックアップ装置。
  11. 前記熱伝導部材の熱伝導率は、前記コリメートレンズの熱伝導率よりも高い、請求項8から10のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  12. 前記熱伝導部材の熱伝導率は約1W/(m・K)以上である、請求項8から11のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  13. 前記コリメートレンズを摺動させる摺動部をさらに備える、請求項8から12のいずれかに記載の光ピックアップ装置。
  14. 請求項8から13のいずれかに記載の光ピックアップ装置と、
    前記情報媒体を回転させるモーターと、
    前記駆動部を制御するための制御部と
    を備えた、光ディスク装置。

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