JP2007226320A - 商品販売データ処理装置及び方法並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取り、この読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する場合において、簡単かつ安価な構成で商取引をミスなく確定できるようにする。
【解決手段】電子タグリーダでデータが読取られた電子タグの数を計数する。また、1商取引として売り上げる商品の点数入力を受付ける。入力された点数と計数された電子タグの数とを比較し、一致したことを条件に、当該商取引の決済を許可する。そして、1商取引として売り上げる商品の代金を決済する。
【選択図】 図6
【解決手段】電子タグリーダでデータが読取られた電子タグの数を計数する。また、1商取引として売り上げる商品の点数入力を受付ける。入力された点数と計数された電子タグの数とを比較し、一致したことを条件に、当該商取引の決済を許可する。そして、1商取引として売り上げる商品の代金を決済する。
【選択図】 図6
Description
本発明は、各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取り、この読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する商品販売データ処理装置及びこの装置に関する方法並びにコンピュータを本発明に係る商品販売データ処理装置として機能させるためのプログラムに関する。
近年、流通業界においては、電子タグを利用したチェックアウトシステムの開発が進められている。このシステムは、各商品に電子タグをそれぞれ付し、その電子タグのメモリに、当該電子タグが付されている商品を特定するための商品コードなどの商品データを記憶させる。また、POS(Point Of Sales)端末等の商品販売データ処理装置に電子タグリーダを接続し、この電子タグリーダのアンテナをチェックアウトカウンタの近傍に設ける。かくして、客が買上商品を会計のためにチェックアウトカウンタに載せると、各商品にそれぞれ付されている電子タグのデータが電子タグリーダによって読取られ、商品販売データ処理装置に送られるので、商品販売データ処理装置は、電子タグリーダから受信した電子タグデータに基づいて、当該電子タグが付された商品の販売データを処理し、その代金の決済を処理するというものである。
ここで、この種のシステムに用いられる電子タグリーダは、アンチコリジョンと呼ばれる衝突防止機能が備えられており、電子タグリーダの1つのアンテナの交信領域内に複数の電子タグが存在してもデータを一括して読取れるようになっている。ただし、アンチコリジョン機能を用いたとしても、電子タグの重なりやノイズの影響等により、電子タグリーダは、アンテナの交信可能範囲内にある全ての電子タグと必ずしも交信できるとは限らない。また、電子タグ自体が壊れていて反応しない場合もあり得る。
そこで従来、チェックアウトカウンタに計量器を設けるとともに、商品データベースに各商品の単位重量データを設定保存し、チェックアウトカウンタに置かれた客買上商品全品の総重量を計測するとともに、電子タグリーダによって電子タグデータが読取られた商品の単位重量データを商品データベースから読出し合算して、その合計重量が総重量に一致すると、商取引を確定させて決済処理を行わせるようにした技術が知られていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−265112号公報
しかしながら、重量データを利用した従来技術においては、チェックアウトカウンタに電子タグリーダの他に計量器を設けなければならない上、各商品の単位重量データを予め計測して商品データベースに設定しなければならない面倒があった。また、野菜類や精肉類等の食品は1品毎に重量が異なるので、商品データベースに単位重量データを設定することも困難であった。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取り、この読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する場合において、簡単かつ安価な構成で商取引をミスなく確定させることができるようにすることにある。
本発明に係る装置は、各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取る電子タグデータ読取手段を備え、この電子タグデータ読取手段により読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する商品販売データ処理装置であって、さらに、電子タグデータ読取手段によりデータが読取られた電子タグの数を計数するタグ数計数手段と、1商取引として売り上げる商品の代金を決済する代金決済手段と、1商取引として売り上げる商品の点数を入力する点数入力手段と、この点数入力手段により入力された点数とタグ数計数手段により計数された電子タグの数とを比較する比較手段と、この比較手段により入力された点数が電子タグの数と一致したことを条件に代金決済手段による決済を許可する決済制御手段とを備えたものである。
また、本発明に係る方法は、各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取る電子タグデータ読取手段を備えてなる商品販売データ処理装置が、電子タグデータ読取手段により読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する商品販売データ処理方法であって、商品販売データ処理装置が、電子タグデータ読取手段によりデータが読取られた電子タグの数を計数するタグ数計数ステップと、1商取引として売り上げる商品の点数入力を受付ける点数入力受付ステップと、点数入力受付ステップで入力された点数とタグ数計数ステップで計数された電子タグの数とを比較し、一致すると前記1商取引として売り上げる商品の代金を決済する決済ステップとをさらに行うようにしたものである。
また、本発明に係るプログラムは、各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取る電子タグデータ読取手段を備えたコンピュータを、電子タグデータ読取手段により読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する商品販売データ処理装置として機能させるためのプログラムであって、コンピュータを、電子タグデータ読取手段によりデータが読取られた電子タグの数を計数するタグ数計数手段、1商取引として売り上げる商品の代金を決済する代金決済手段、1商取引として売り上げる商品の点数を入力する点数入力手段、この点数入力手段により入力された点数とタグ数計数手段により計数された電子タグの数とを比較する比較手段、及びこの比較手段により入力された点数が電子タグの数と一致したことを条件に代金決済手段による決済を許可する決済制御手段として機能させるためのものである。
かかる手段を講じた本発明によれば、各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取り、この読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する場合において、簡単かつ安価な構成で商取引をミスなく確定させることができる効果を奏する。
図1は本発明に係る商品販売データ処理装置の一実施形態を示す模式図である。同図において、符号1はPOS(Point Of Sales)端末、2は電子タグリーダ、3はタグアンテナ板を示す。タグアンテナ板3には、電子タグリーダ2の一部として、電子タグとの間で電磁界あるいは電波の送受信を行うアンテナ4が取り付けられている。
電子タグリーダ2は、電子タグデータ読取手段の一態様であり、アンテナ4の交信領域内に存在する電子タグと非接触で交信し、当該電子タグのメモリに記憶されている電子タグデータを読取るもので、アンチコリジョン方式という衝突防止機能を有している。この機能により、タグアンテナ板3の上に買い物籠等の収容体5に収容された1商取引分の客買上商品6A,6B,6C,…が置かれると、これら商品6A,6B,6C,…にそれぞれ付されている電子タグ7A,7B,7C,…のデータが電子タグリーダ2によって一括して読取られる。そして、電子タグリーダ2で読取られた電子タグデータは、POS端末1に順次送信される。POS端末1では、電子タグリーダ2で電子タグ7A,7B,7C,…から読取った電子タグデータに基づいて、当該電子タグが付された商品6A,6B,6C,…の販売データを処理するものとなっている。なお、必ずしも各商品6A,6B,6C,…は、収容体5に収容されていなくてもよい。
電子タグ7A,7B,7C,…は、無線タグ,RFID(Radio Frequency Identification),ICタグ等とも称され、既に実用化されているものである。そして、本実施の形態では、商品6A,6B,6C,…にそれぞれ付されている電子タグ7A,7B,7C,…を商品タグと称する。商品タグのメモリには、例えばタグ製造時に設定されるシリアルナンバー等のタグ固有のIDコードと、当該商品タグが付されている商品を特定するための商品コードとが少なくとも格納されている。
図2はPOS端末1の要部構成を示すブロック図である。このPOS端末1は、商品販売データ処理装置の一態様であり、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)11を搭載している。また、プログラム等の固定的データが予め格納されたROM(Read Only Memory)12、入力データ,演算処理データ等の可変的データを記憶するための種々のメモリエリアが形成されるRAM(Random Access Memory)13、現在の日時を計時する時計部14、オンライン接続されたストアサーバとの間で行うデータ通信を制御する通信コントローラ15、前記電子タグリーダ2が電気的に接続される電子タグリーダインターフェイス16、キーボード17の操作キーに対応したキー信号を取り込むキーボードコントローラ18、オペレータ用ディスプレイ19の画面表示を制御する第1の表示コントローラ20、客用ディスプレイ21の画面表示を制御する第2の表示コントローラ22、レシート印字等を行うプリンタ23の印字動作を制御するプリンタコントローラ24、現金等を収容するためのドロワ25と、データ読取音などを発するブザー26とにそれぞれ駆動信号を出力するI/O(Input/Output)ポート27等を備えている。そしてCPU11と、ROM12,RAM13,時計部14,通信コントローラ15,電子タグリーダインターフェイス16,I/Oポート27及び各種入出力機器のコントローラ18,20,22,24とを、アドレスバス,データバス等のバスライン28で接続している。
キーボード17には、数値データを置数するための置数キー31と、1商取引の締めを宣言する締め宣言手段としての締めキー32とを少なくとも設けている。
RAM13には、複数の商品販売データを記憶保持可能な商品アイテムバッファ41と、複数の電子タグデータを記憶保持可能な電子タグデータバッファ42と、置数キー31により置数入力された数値データを一時的に記憶する数値バッファ43とを少なくとも形成している。
商品アイテムバッファ41は、図3に示すように、商品コード,商品名,単価,売上点数及び売上金額の各項目からなる商品販売データを複数記憶するためのエリアと、売上点数及び売上金額の合計データ(売上合計点数N,売上合計金額M)を記憶するためのエリアを有している。
電子タグデータバッファ42は、図4に示すように、電子タグデータを記憶するための複数のエリアを有している。この電子タグデータバッファ42は、エリア番号1のエリアから順に電子タグデータを記憶保持し、エリア番号MAXのエリアまで電子タグデータが記憶保持されると、それ以後の電子タグデータをエリア番号1のエリアから順に上書きするようになっている。
かかる構成のPOS端末1は、電源投入によりシステムが立ち上がると、CPU11が図5及び図6の流れ図に示す手順の制御処理を実行するものとなっている。なお、この処理は、例えばROM12に格納されたプログラムに従って制御される。
すなわちCPU11は、ST(ステップ)1として電子タグリーダインターフェイス16を介して接続された電子タグリーダ2に起動を指令する。これにより、電子タグリーダ2は、電子タグを読取るための読取信号を変調し、この変調電波をアンテナ4から連続して発信する。そして、電子タグからの応答電波をアンテナ4で受信するのを待機している。応答電波を受信すると、その電波を復調し、応答データつまりは電子タグのメモリに記憶されている電子タグデータをPOS端末1に送信する。
そこでCPU11は、ST2として電子タグデータの受信を待機している。電子タグリーダ2から電子タグデータを受信すると(ST2のYES)、ST3として電子タグデータバッファ42を検索する。そして、受信した電子タグデータと同一のデータが電子タグデータバッファ42に記憶されているか否かを判断する。この判断処理は、受信した電子タグデータに含まれるタグ固有のIDコードで電子タグデータバッファ42を検索し、同一のIDコードを含む電子タグデータの有無を判断するものであり、記憶されている場合には同一データ有りと判断し、記憶されていない場合には同一データ無しと判断する。
その結果、同一データ有りと判断した場合には(ST4のYES)、CPU11は、ST5として受信した電子タグデータを電子タグデータバッファ42に追加せず、破棄する。しかる後、ST2の処理に戻り、次の電子タグデータを受信するのを待機する。
同一データ無しと判断した場合には(ST4のNO)、CPU11は、ST6として受信した電子タグデータを電子タグデータバッファ42に追加する。しかる後、ST7として電子タグデータバッファ42に追加された電子タグデータが、各商品にそれぞれ付されている商品タグのデータか否かを判断する。ここで、商品タグから読取った電子タグデータでない場合には、ST2の処理に戻り、次の電子タグデータを受信するのを待機する。
受信した電子タグデータが商品タグから読取った電子タグデータ、つまりIDコードとともに商品コードを含むデータであった場合には、CPU11は、ST8としてその電子タグデータに含まれる商品コードに基づいて商品名,単価等の商品データを取得する(商品名取得手段)。すなわちPOS端末1は、各商品の商品コードに対応して商品名,単価等の商品データがプリセットされた商品データファイルを備えており、CPU11は、電子タグデータから取得した商品コードで商品データファイルを検索して、当該商品コードに対応して設定されている商品名及び単価の商品データを取得する。なお、商品タグのメモリに商品コードと共に商品名,単価等の商品データも記憶するようにして、商品データファイルを省略することも可能である。
CPU11は、商品コード,商品名,単価等の商品データを取得すると、次に、ST9として売上点数を“1”とし、売上金額を単価として、商品コード,商品名,単価,売上点数及び売上金額からなる商品販売データを生成する。そして、この商品販売データを商品アイテムバッファ41に追加する。この際、既に商品名及び単価が同一の商品販売データが商品アイテムバッファ41に格納されている場合には、この商品名及び単価が同一の商品販売データの売上点数及び売上金額に、今回追加する商品販売データの販売点数及び販売金額をそれぞれ加算する。
次に、CPU11は、ST10として商品アイテムバッファ41に記憶された各商品販売データの売上点数及び売上金額をそれぞれ加算し、合計点数N及び合計金額Mを算出して、商品アイテムバッファ41の合計エリアを更新する(タグ数計数手段)。そして、ST11としてオペレータ用ディスプレイ19及び客用ディスプレイ21に商品名,単価,合計金額[小計額]等を表示させる(商品名表示手段)。また、ST12としてブザー26に駆動信号を送出して、商品読取確定音を鳴動させる。
その後、CPU11は、ST13として締めキー32が操作入力されたか否かを判断する。締めキー32が操作入力されていない場合には、ST2の処理に戻り、次の電子タグデータを受信するのを待機する。
締めキー32が操作入力された場合には、CPU11は、図6のST21の処理に進む。すなわち、客が買上げる商品の合計点数の入力をオペレータに指示するメッセージ画面をオペレータ用ディスプレイ19に表示させる。そしてCPU11は、ST22として総点数が入力されるのを待機する。ここで、置数キー31の操作入力により数値データkが入力されると、この数値データkを客が買上げる商品の合計点数とみなす(点数入力手段)。そして、ST23としてこの合計点数kと商品アイテムバッファ41に記憶されている合計点数Nとを比較する(比較手段)。
その結果、置数入力された合計点数kの方が商品アイテムバッファ41に記憶されている合計点数Nより小さい場合には(ST24のYES)、CPU11は、ST25として客が買上げる商品の合計点数の再入力をオペレータに指示するメッセージ画面をオペレータ用ディスプレイ19に表示させる(メッセージ表示手段)。そして、ST22の処理に戻り、総点数が再入力されるのを待機する。
置数入力された合計点数kの方が商品アイテムバッファ41に記憶されている合計点数Nより大きい場合には(ST24のNO,ST26のYES)、CPU11は、ST27として客が買上げる商品に付されている電子タグの読取エラーをオペレータに報知するためのメッセージ画面をオペレータ用ディスプレイ19に表示させる(メッセージ表示手段)。その後、他の処理に移行する。
置数入力された合計点数kと商品アイテムバッファ41に記憶されている合計点数Nとが一致する場合には(ST24のNO,ST26のNO)、CPU11は、ST28として商品アイテムバッファ41に記憶された商品販売データに基づいて1商取引として売り上げる商品の代金を決済するための締め処理を行う。この締め処理は、商取引の合計金額に対して代金が支払われると、釣銭額を算出し、オペレータ用ディスプレイ19,客用ディスプレイ21に表示させるとともに、ドロワ25を開放動作させる処理を含む。また、プリンタ23を駆動して、商品アイテムバッファ41に記憶された商品名,売上点数,売上金額や合計点数,合計金額等の商取引明細データが印字されたレシートを発行する処理を含む(代金決済手段)。
ここに、CPU11は、置数入力された合計点数kと商品アイテムバッファ41に記憶されている合計点数Nとが一致することを条件に決済を許可する決済制御手段として機能する。
かかる締め処理が終了すると、CPU11は、ST29として商品アイテムバッファ41をクリアする。このとき、電子タグデータバッファ42はクリアしない。その後、ST2の処理に戻り、次の電子タグデータを受信するのを待機する。
このように構成された本実施の形態においては、POS端末1の電源投入により、電子タグリーダ2のアンテナ4からは、電子タグを読取るための読取電波が連続して発信される。ここで、アンテナ4の交信領域内に電子タグが入ると、この電子タグのメモリに記憶されている電子タグデータが電子タグリーダ2によって非接触で読取られ、POS端末1に送信される。
今、客が多数の商品6A,6B,6C,…を購入するために、POS端末1が設置された会計場所に来たとする。この場合、会計担当の店員いわゆるキャッシャは、各商品6A,6B,6C,…をタグアンテナ板3の上に載置する。そうすると、各商品6A,6B,6C,…にそれぞれ付されている電子タグ7A,7B,7C,…は、アンテナ4からの読取電波に応答して、それぞれIDコードと商品コードとを含む電子タグデータの応答電波を発信する。
例えば、商品6Aに付された電子タグ7Aからの応答電波をアンテナ4で受信すると、この電子タグ7Aに記憶されているIDコードと商品コードを含む電子タグデータが電子タグリーダで読取られ、POS端末1に送り込まれる。これにより、POS端末1においては、当該電子タグデータ中のIDコードを含む電子タグデータが電子タグデータバッファ42に記憶されているか否かが判断される。そして、記憶されていない場合には、当該電子タグデータが電子タグデータバッファ42に追加される。また、この電子タグデータ中の商品コードに基づいて当該商品Aの商品名,単価が取得され、売上点数(=1)及び売上金額(=単価×売上点数)とともに商品販売データが生成される。そして、この商品販売データが商品アイテムバッファ41に格納される。また、商品名,単価.売上点数,売上金額等がオペレータ用ディスプレイ19及び客用ディスプレイ21に表示される。なお、商品アイテムバッファ41は、直前の客の締め処理後にクリアされている。このため、商品アイテムバッファ41の合計点数データNは“1”となる。
次に、商品6Bに付された電子タグ7Bからの応答電波をアンテナ4で受信すると、この電子タグ7Bに記憶されているIDコードと商品コードを含む電子タグデータが電子タグリーダで読取られ、POS端末1に送り込まれる。これにより、POS端末1においては、当該電子タグデータ中のIDコードを含む電子タグデータが電子タグデータバッファ42に記憶されているか否かが判断される。そして、記憶されていない場合には、当該電子タグデータが電子タグデータバッファ42に追加される。また、この電子タグデータ中の商品コードに基づいて当該商品Bの商品名,単価が取得され、売上点数及び売上金額とともに商品販売データが生成される。そして、この商品販売データが商品アイテムバッファ41に格納される。また、商品名,単価.売上点数,売上金額等がオペレータ用ディスプレイ19及び客用ディスプレイ21に表示される。このとき、商品アイテムバッファ41の合計点数データNは売上点数=1が加算されて“2”となる。
残りの商品6C,…に付された電子タグ7C,…からの応答電波をアンテナ4で受信した場合も同様である。この時点におけるオペレータ用ディスプレイ19の登録画面51の一例を図7に示す。この例は、商品AAAを1点と、商品BBBを1点と、商品CCCを2点と、商品DDDを1点と、商品EEEを3点の計8点を買物客が購入した場合である。このとき、商品アイテムバッファ41の合計点数データNは “8”となっている。
キャッシャは、登録画面51の表示内容から収容体5に収容された1商取引分の客買上商品の電子タグデータが全て読取られたと判断すると、締めキー31を操作入力する。そうすると、図8に示すように、客が買上げる商品の合計点数の入力をオペレータに指示するメッセージ画面52がオペレータ用ディスプレイ19に表示される。このメッセージ画面52には、点数入力欄53が形成されている。そこでキャッシャは、収容体5に収容されている商品の数を数え、その数値kを置数キー31で置数入力する。
そうすると、この置数入力された数値kと商品アイテムバッファ41の合計点数データN(この場合は“8”)とが比較される。ここで、置数入力された数値kが“8”であった場合には一致するので、締め処理が許可される。これにより、商品アイテムバッファ41に記憶された各商品6A,6B,6C,…の各商品販売データに基づいて締め処理が行われる。そして締め処理後、商品アイテムバッファ41がクリアされる。かくして、次の客の会計処理が可能となる。
これに対し、置数入力された数値kが合計点数データNと一致しない場合、例えば数値kの方が小さい場合には、電子タグリーダ2によって読取られた商品タグの数Nに対してキャッシャが数えた商品数kが少なく、数え間違えをしている可能性が高いので、図9に示すように、客が買上げる商品の合計点数の再入力をオペレータに指示するメッセージ画面54がオペレータ用ディスプレイ19に表示される。このメッセージ画面54にも、点数入力欄55が形成されている。この場合、キャッシャは、収容体5に収容されている商品の数を数え直し、その数値kを置数キー31で置数入力することによって対処するとこととなる。そして、再入力された数値kが合計点数データと一致したならば、締め処理が行われる。
一方、合計点数データNに対して数値kの方が大きい場合には、電子タグの重なりやノイズの影響等により電子タグのデータが読取られていなかったり、電子タグが壊れていたりしている可能性が高いので、図10に示すように、電子タグの読取エラーをオペレータに報知するためのメッセージ画面56がオペレータ用ディスプレイ19に表示される。この場合、キャッシャは、クリアキーを操作してメッセージ画面56を消去させた後、登録画面51に表示されている商品の内容と実際に収容体5に収容されている客買上げ商品とを照合して電子タグデータが読取られていない商品を見つけ出す。そして、該当する商品を見つけ出したならば、この商品の販売データを例えばキー操作により追加入力することによって対処すればよい。
なお、締め処理後、商品アイテムバッファ41はクリアされる。かくして、次の客の会計処理が可能となる。ただしこの時点において、電子タグデータバッファ42はクリアされず、各商品6A,6B,6C,…にそれぞれ付された電子タグ7A,7B,7C,…の電子タグデータは、電子タグデータバッファ42で記憶保持されたままとなる。このため、決済を終えた直前の客の買上商品が電子タグリーダ2の近くにあっても、この商品に付されている電子タグのデータは破棄される。したがって、次の客の会計処理をスムーズに実行することができる。
このように本実施の形態では、POS端末1は、電子タグリーダ2によりデータが読取られた電子タグの数を計数する。またPOS端末1は、1商取引として売り上げる商品の点数入力を受付ける。そしてPOS端末1は、入力された点数と計数された電子タグの数とを比較し、一致すると1商取引として売り上げる商品の代金を決済するようにしている。したがって、タグアンテナ板3の上に置かれ、電子タグリーダ2によって電子タグデータが一括して読取られた商品の数と、キャッシャ自身が数えた客買上商品の数とが一致した場合に限り、当該客との商取引の決済が許可されるので、商取引をミスなく確定させることができる。この場合において、商品の総重量を計測するための計量器等の機器が不要である上、各商品の単位重量データを商品データベースに設定する面倒も無い。したがって、簡単にかつ安価な構成で効率的な商品販売データ処理機能を実現することができる。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
例えば、前記実施の形態では締めキー32の操作入力に応じて1商取引として売り上げる商品の点数入力を受付けるようにしたが、その他の実施形態として、図5のST12の処理に続いて図6のST22の処理に進み、数値データkが入力されない場合には、図5のST2の処理に戻るようにプログラム構成してもよい。この場合、キャッシャは、客の買上商品をタグアンテナ板3の上に載せた後、その客買上げ商品の点数を数え、置数キー31で置数入力しておく。こうすることにより、タグアンテナ板3の上に載せられた全ての客買上げ商品の電子タグデータが読取られ、合計点数Nとに入力点数kとが一致した場合に、即座に締め処理が実行されるようになるので、処理効率を向上させることができる。
例えば、前記実施の形態では締めキー32の操作入力に応じて1商取引として売り上げる商品の点数入力を受付けるようにしたが、その他の実施形態として、図5のST12の処理に続いて図6のST22の処理に進み、数値データkが入力されない場合には、図5のST2の処理に戻るようにプログラム構成してもよい。この場合、キャッシャは、客の買上商品をタグアンテナ板3の上に載せた後、その客買上げ商品の点数を数え、置数キー31で置数入力しておく。こうすることにより、タグアンテナ板3の上に載せられた全ての客買上げ商品の電子タグデータが読取られ、合計点数Nとに入力点数kとが一致した場合に、即座に締め処理が実行されるようになるので、処理効率を向上させることができる。
また、上記他の実施形態において、数値データが入力されず締めキー32が操作入力された場合には、無条件に締め処理が実行されるようにしてもよい。例えば買上点数が1点や2点のように、オペレータ用ディスプレイ19の表示内容から全ての電子タグデータが読み込まれていることが明確な場合には、数値データの入力を不要にすることも可能である。
また、前記実施の形態では、受信した電子タグデータと同一のデータが電子タグデータバッファ42に記憶されているか否かを判断する処理として、受信した電子タグデータに含まれるタグ固有のIDコードで電子タグデータバッファ42を検索し、同一のIDコードを含む電子タグデータの有無を判断するものとしたが、電子タグリーダ2で読取られる電子タグが商品タグに限定される運用である場合においては、受信した電子タグデータに含まれるIDコードと商品コードで電子タグデータバッファ42を検索し、同一のIDコード及び商品コードを含む電子タグデータの有無を判断するものとしてもよい。
本実施の形態では装置内部に発明を実施する機能を実現するためのプログラムが予め記録されている場合で説明をしたが、これに限らず同様のプログラムをネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様のプログラムを記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、CD−ROM等プログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
1…POS端末、2…電子タグリーダ、3…タグアンテナ板、4…アンテナ、6A,6B,6C…商品、7A,7B,7C…電子タグ、11…CPU、19…オペレータ用ディスプレイ、31…テンキー、32…締めキー、41…商品アイテムバッファ、42…電子タグデータバッファ。
Claims (5)
- 各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取る電子タグデータ読取手段を備え、この電子タグデータ読取手段により読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する商品販売データ処理装置において、
前記電子タグデータ読取手段によりデータが読取られた電子タグの数を計数するタグ数計数手段と、
前記1商取引として売り上げる商品の代金を決済する代金決済手段と、
前記1商取引として売り上げる商品の点数を入力する点数入力手段と、
この点数入力手段により入力された点数と前記タグ数計数手段により計数された電子タグの数とを比較する比較手段と、
この比較手段により入力された点数が電子タグの数と一致したことを条件に前記代金決済手段による決済を許可する決済制御手段と、
を具備したことを特徴とする商品販売データ処理装置。 - 前記電子タグデータ読取手段により読取られた電子タグのデータに基づき、当該電子タグが付された商品の商品名を取得する商品名取得手段と、
この商品名取得手段により得られた商品名を表示する商品名表示手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。 - 前記点数入力手段により入力された点数が前記タグ数計数手段により計数された電子タグの数より小さい場合には、商品の点数の再入力を指示するメッセージを表示し、前記点数入力手段により入力された点数が前記タグ数計数手段により計数された電子タグの数より大きい場合には、電子タグの再読取を指示するメッセージを表示するメッセージ表示手段、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の商品販売データ処理装置。 - 各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取る電子タグデータ読取手段を備えてなる商品販売データ処理装置が、前記電子タグデータ読取手段により読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する商品販売データ処理方法であって、
前記商品販売データ処理装置が、前記電子タグデータ読取手段によりデータが読取られた電子タグの数を計数するタグ数計数ステップと、
前記商品販売データ処理装置が、前記1商取引として売り上げる商品の点数入力を受付ける点数入力受付ステップと、
前記商品販売データ処理装置が、前記点数入力受付ステップで入力された点数と前記タグ数計数ステップで計数された電子タグの数とを比較し、一致すると前記1商取引として売り上げる商品の代金を決済する決済ステップと、
からなることを特徴とする商品販売データ処理方法。 - 各商品にそれぞれ付された電子タグのデータを一括して読取る電子タグデータ読取手段を備えたコンピュータを、前記電子タグデータ読取手段により読取られた電子タグのデータに基づいて1商取引として売り上げる商品の販売データを処理する商品販売データ処理装置として機能させるためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記電子タグデータ読取手段によりデータが読取られた電子タグの数を計数するタグ数計数手段、
前記1商取引として売り上げる商品の代金を決済する代金決済手段、
前記1商取引として売り上げる商品の点数を入力する点数入力手段、
この点数入力手段により入力された点数と前記タグ数計数手段により計数された電子タグの数とを比較する比較手段、及び、
この比較手段により入力された点数が電子タグの数と一致したことを条件に前記代金決済手段による決済を許可する決済制御手段として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006043994A JP2007226320A (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | 商品販売データ処理装置及び方法並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006043994A JP2007226320A (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | 商品販売データ処理装置及び方法並びにプログラム |
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---|---|
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Family
ID=38548117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006043994A Pending JP2007226320A (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | 商品販売データ処理装置及び方法並びにプログラム |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2007226320A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7953635B2 (en) | 2007-12-28 | 2011-05-31 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Merchandise sales data processing apparatus and computer readable medium |
JP2012150552A (ja) * | 2011-01-17 | 2012-08-09 | Horiuchi Denki Seisakusho:Kk | 物体認識処理装置及び物体認識処理方法 |
JP2014160497A (ja) * | 2014-04-18 | 2014-09-04 | Toshiba Tec Corp | チェックアウト端末及びチェックアウト方法 |
CN108629591A (zh) * | 2017-03-23 | 2018-10-09 | 东芝泰格有限公司 | 销售数据处理装置及控制方法、终端设备 |
-
2006
- 2006-02-21 JP JP2006043994A patent/JP2007226320A/ja active Pending
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