JP2007221319A - Cdma通信システム - Google Patents

Cdma通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP2007221319A
JP2007221319A JP2006037818A JP2006037818A JP2007221319A JP 2007221319 A JP2007221319 A JP 2007221319A JP 2006037818 A JP2006037818 A JP 2006037818A JP 2006037818 A JP2006037818 A JP 2006037818A JP 2007221319 A JP2007221319 A JP 2007221319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
output data
rake
mobile station
base station
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006037818A
Other languages
English (en)
Inventor
Junhwan Lee
ジュンファン イ
Masao Nakagawa
中川 正雄
Sonchan Ban
ソンチャン バン
Jong Hun Kim
ヨンフン キム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keio University
Electronics and Telecommunications Research Institute ETRI
Original Assignee
Keio University
Electronics and Telecommunications Research Institute ETRI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keio University, Electronics and Telecommunications Research Institute ETRI filed Critical Keio University
Priority to JP2006037818A priority Critical patent/JP2007221319A/ja
Publication of JP2007221319A publication Critical patent/JP2007221319A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】基地局側でPre−Rake処理を行う通信方式において、移動局で複雑なRake受信回路を設ける必要のないCDMA通信システムを提供する。
【解決手段】本発明のCDMA通信システムは、基地局100及び移動局200から成り、基地局100側はPre−Rake処理を行うPre−Rake部104を有するシステムが前提となっている。移動局200側において、複雑なRake受信処理を避けるために、移動局200側ではFFT部203、FDE部204、IFFT部205によって周波数領域での処理を行う。このために、基地局100側には拡散部102で拡散されたシンボルにサイクルプリフィックスを付加するCP挿入部103を、また移動局200側にはサイクルプリフィックスを除去するCP除去部202をそれぞれ設けた構成となっている。
【選択図】 図4

Description

本発明は、基地局側でPre−Rake処理を行う通信方式において、移動局で複雑なRake受信回路を設ける必要のないCDMA通信システムに関する。
CDMA(Code Division Multiple Access)通信方式とは、各ユーザに個別の拡散符号を割り当て、それによって複数のユーザの通信を可能にする通信方式である。その特徴として、マルチパス(multipath)の積極的な利用ができること、多数のユーザ間での周波数資源の効率的利用ができること等が挙げられる。
無線通信においては、送信機から送信された信号は、送信機または受信機の移動に伴って生じるフェージング(fading)や、遮蔽物による回析、減衰等の影響を受け、受信機では複数の信号として受信される。これら複数の受信信号のことを、マルチパスと呼び、また、マルチパス中の1つ1つの受信信号をパスと呼ぶ。図1は信号のフェージングの様子を模式的に示す図である。図1において、発信源であるアンテナから発信された信号が直接的に受信側に到達するパス(1)や、ビルなどに反射してから受信側に到達するパス(2)、(3)が存在することを示している。
TDMA(Time Division Multiple Access)通信方式や、FDMA(Frequency DivisionMultiple Access)通信方式では、その様なマルチパスの内、1つを受信すべき信号(=主信号)とした場合、他の信号は、その主信号を妨害する雑音とされていた。
これに対して、CDMA通信方式では、マルチパスを1つ1つのパスに分離して、全てのパスを主信号として処理するRake受信と呼ばれる受信方式が用いられ、このRake受信により、CDMA通信方式は、他の通信方式に比べて耐雑音性、耐フェージング特性に優れる等の特性を有している。Rakeとは熊手の意味であり、複数のパスの信号をかき集めて処理することからこのように呼ばれている。図2は、マルチパス信号の受信タイミングと受信レベルとの関係を示す図である。図2に示すように、フェージングが生じると、時刻t0で直接的に到達するパス(1)、それに遅れて時刻t1、t2で受信側に到達するパス(2)、(3)が存在するが、Rake受信によれば、これらのパス(1)、(2)、(3)の全てを結合するようにして処理を行う。Rake受信において、パス3つを結合するためにはFingerと呼ばれる回路を3つ設ける必要がある。Rake受信を行うと、上述のような利点もあるが、その反面、このようなRake受信を行うためには、受信側での受信回路が複雑になったり、受信側の消費電力が大きくなったりするという問題がある。
ところで、移動体通信システムにおける移動局(Mobile Station)と基地局(Base Station)間の送受信には、移動局から基地局への上り回線(Uplink)と基地局から移動局への下り回線(Downlink)とで異なる周波数帯を使用するFDD(Frequency Division Duplex)方式と、上り回線と下り回線の周波数帯は同じであるが上下回線を非常に短い時間で切り換えるTDD(Time Division Duplex)方式の両方式があるが、周波数の利用効率がよいという観点からは後者の方式が優れており、この観点から、TDD−CDMA方式が注目されている。
上り回線と下り回線と同一の周波数を用いると、移動局から基地局への信号を送信によって、パスのチャンネルが基地局側で推定することができるという利点がある。従って、基地局が移動局へと信号を送信する際には、パスのチャンネル特性が変わらないとすると、その特性を見越しておいて、移動局でRake受信を行う必要のないような送信信号を行うことが考えられる。
非特許文献1には、このような着想に基づいた、Pre−Rakeシステムと呼ばれる通信方式が記載されている。このPre−Rakeシステムを、図3を参照しつつより詳細に説明する。図3は、従来のPre−Rakeシステムを説明するための図である。このPre−Rakeシステムにおいては、移動局側のRake受信回路等を省略し、移動局の回路を単純化し、併せて移動局の消費電力の低下を目指すものである。そこで、基地局から移動局へ送信する際には、移動局でRake受信を行う必要のないように送信信号を行うものであるが、具体的には、まず、図3(a)に示されるように、移動局から送信信号s0を送信する。すると、前述したようにフェージングの影響で、例えば、基地局側では図3(c)のようなy0、y1、y2の3つのパスを受信したとする。すると、基地局側では、図3(b)に示すような無線チャネルの特性を推定し、把握することができる。なお、S(n)、h(n)、y(n)はそれぞれ、送信信号、伝達関数、受信信号を表すものとする。
ここで、このPre−Rakeシステムでは、TDD方式が前提であるので、基地局と移動局との間は、共に同じ周波数を用いる。従って、基地局側で把握した無線チャネルの特性は、移動局への送信の際に活用することができる。このことを利用して、基地局は、移動局側でのRake受信を不要とするように、図3(d)に示すような信号を送信する。すると、無線チャネル(図3(e))を介して、移動局側では、図3(f)のようなy0、y1、y2、y4、y5の5つのパスを受信するが、この中で受信レベルが突出するy2のみを利用することによってRake受信をする必要がなくなる。
以上が、Pre−Rakeシステムの概要であるが、このシステムをさらに発展させたものが、Pre−Post Rakeシステムである。非特許文献2には、このPre−Post Rakeシステムが記載されている。Pre−Post Rakeシステムは、移動局側の回路が複雑となってしまってもよいので、よりよい受信特性を得ようという考えに基づいたシステムであり、図3(f)のようなy0、y1、y2、y3、y4の5つのパスを受信したら、y2のみを利用するのではなく、5つの受信パス全てをRake受信により結合して利用するものである。このようにすることにより、Rake受信のための回路は必要となるが、非特許文献2においては4パスの場合に2dBの特性向上が得られることが報告されている。
Esmailzadeh R., Sourour E. and Nakagawa M.,"Pre−rake Diversity Combination for Direct Sequene Spread Spectrum Mobile Communicatins Systems," IEICE Trans. On Comm.,pp1008−1015、Aug.1993 A.N Barreto and G. Fettweis,"Performance Improvement in DS−SPREAD Spectrum CDMA Systems Using A PRE−AND A POST−RAKE,"Broad Communications,pp39−46,Feb.2000
しかしながら、上記非特許文献2に開示されたPre−Post Rakeシステムでは、従来のRake受信よりさらに増えたパスを扱わなければならず、従来のRake受信のための回路規模よりさらに大きなものが必要となる(上記の例の場合、Fingerが5つ必要となる)上に、移動局側での消費電力も増大し、当然移動局での電池の消耗等が早まる、という問題があった。
上記のような課題を解決するために、請求項1に係る発明は、基地局と移動局との間をCDMA方式で無線通信を行うCDMA通信システムにおいて、該基地局は、拡散符号を用いてシンボルを拡散する拡散部と、該拡散部で拡散されたシンボルにサイクルプリフィックスを付加するCP挿入部と、該CP挿入部からの出力データにPre−Rake処理を施すPre−Rake部と、を有し、該移動局は、受信データからサイクルプリフィックスを除去するCP除去部と、
該CP除去部からの出力データを高速フーリエ変換するFFT部と、該FFT部からの出力データに周波数領域等化処理施すFDE部と、該FDE部からの出力データを逆高速フーリエ変換するIFFT部と、を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、基地局と移動局との間をCDMA方式で無線通信を行うCDMA通信システムにおいて、該基地局は、拡散符号を用いてシンボルを拡散する拡散部と、該拡散部で拡散されたシンボルに高速フーリエ変換を施す第1FFT部と、該第1FFT部からの出力データを補償するための補償用データを生成する第2FFT部と、該第2FFT部の補償用データで補償されたデータを逆高速フーリエ変換する基地局側IFFT部と、該基地局側IFFT部からの出力データにサイクルプリフィックスを付加するCP挿入部と、を有し、該移動局は、受信データからサイクルプリフィックスを除去するCP除去部と、該CP除去部からの出力データを高速フーリエ変換するFFT部と、該FFT部からの出力データに周波数領域等化処理施すFDE部と、該FDE部からの出力データを逆高速フーリエ変換する移動局側IFFT部と、を有することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、基地局と移動局との間をCDMA方式で無線通信を行うCDMA通信システムにおいて、該基地局は、拡散符号を用いてシンボルを拡散する拡散部と、該拡散部で拡散されたシンボルにサイクルプリフィックスを付加する第1CP挿入部と、該CP挿入部からの出力データにPre−Rake処理を施すPre−Rake部と、該Pre−Rake部からの出力データからサイクリックプリフィックスを除去する第1CP除去部と、該第1CP除去部からの出力データにサイクルプリフィックスを付加する第2CP挿入部と、を有し、該移動局は、受信データからサイクリックプリフィックスを除去するCP除去部と、該CP除去部からの出力データを高速フーリエ変換するFFT部と、該FFT部からの出力データに周波数領域等化処理施すFDE部と、該FDE部からの出力データを逆高速フーリエ変換するIFFT部と、を有することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のCDMA通信システムにおいて、該FDE部で施す周波数領域等化処理はMRC法に基づいて行われることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のCDMA通信システムにおいて、該FDE部で施す周波数領域等化処理はZF法に基づいて行われることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のCDMA通信システムにおいて、該FDE部で施す周波数領域等化処理はMMSEC法に基づいて行われることを特徴とする。
基地局側でPre−Rake処理を行う通信方式において、移動局側で、FFT、IFFTを用いた周波数領域での処理を行うようにしたので、従来のような複雑なRake受信回路を設ける必要もなく、従って、移動局側での消費電力を低減することができるCDMA通信システムを構築することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図4は、本発明の実施の形態に係るCDMA通信システムのブロック図である。図4において、100が基地局であり、200が移動局であり、300が無線チャネルである。
基地局100において、101は送信データや制御信号等から成るデータ列を搬送波に重畳させるための変調を行う変調部であり、102は変調部101で変調された信号に拡散符号を乗ずることにより拡散処理を行う拡散部であり、103は拡散部102で拡散処理された信号にCP(サイクルプリフィックス)を付加するCP挿入部である。このCP(サイクルプリフィックス)については後述する。104は不図示のチャネル推定部で推定されたチャネルの特性に基づいてPre−Rake処理を行うPre−Rake部であり、105はPre−Rake部104から出力された信号を無線週数に変換する処理を行う送信部である。
移動局200において、201は受信処理を行う受信部、202は受信部201で得られた信号からCP(サイクルプリフィックス)を除去するCP除去部、203は入力された信号に高速フーリエ変換処理を施すFFT部、204はデータ信号の周波数劣化に対して周波数領域で信号の波形等化を行うFDE部、205は入力された信号に逆高速フーリエ変換処理を施すIFFT部、206は拡散符号を乗ずることにより逆拡散処理を行う逆拡散部、207は基地局から移動局へ送信された送信データや制御信号を抽出するための復調部である。なお、FDEは、Frequency Domain Equalizerの略であり、周波数領域等化を示す。
発明が解決しようとする課題に記載したとおり、Post―Rake処理を行うためには、複数のパスを結合するためのFingerが複数必要となるために回路規模が複雑となるが、本実施形態においては、このようなFingerを用いることに代え、周波数領域での処理を行うことにより、移動局200側をより単純に構成しようとするものである。
ここで、基地局100が送信した信号をS(n)、無線チャネル300の伝達関数をh(n)、移動局200が受信する信号をy(n)とすると、
Figure 2007221319
の関係となる。ここで、「*」は畳み込み積分(コンボリューション)を意味する。時間軸上でのコンボリューションは、周波数領域での巡回コンボリューションで表現できるので、式(1)の関係は、次のように表せる。(周波数領域での受信信号の表現をy’(n)とした)
Figure 2007221319
ここで、式(2)におけるs(n)とh(n)との間の記号は、s(n)とh(n)との巡回コンボリューションをとることを示す。
本実施形態においては、移動局200側で、受信した信号を周波数領域で扱うために、基地局100側のCP挿入部103でCP(サイクルプリフィックス)を挿入する。ここで、サイクリックプリフィックス(Cyclic Prefix :CP)は、信号の先頭に、該信号の末尾の部分を複写した信号のことであって、CP(サイクリックプリフィックス)は、移動局200(受信)側のFFT部203で、信号のフーリエ変換を行う際に、無線チャネル300の遅延分散によって発生した遅延波により、連続しない信号がフーリエ変換されることを防止するためにガードタイムを設けるために挿入されるものである。よって、CP(サイクリックプリフィックス)は、無線チャネルのパスの数に応じて挿入するものである。詳細な説明は省略するが、挿入するCP(サイクリックプリフィックス)の数Nは、(Pre−Rake部のタップ数)+(無線チャネルの最大遅延によるCDMAのチップ数)−1によって求めることができる。
基地局100における各部の動作について説明する。送信データや制御信号等から成るデータ列は変調部101に入力されると、例えばBPSK(Binary Phase Shift Keying)などの適当な方式による変調が行われる。次に、変調部101で変調されたデータは、拡散部102に入力され、1か−1の拡散符号が乗ぜられ拡散処理が行われる。このことを、図5に示す。図5は、シンボルS0を時間Tcの4つの拡散符号Cnで拡散する様子を示す図である。このとき、前記のように拡散符号Cnは、
[1,−1]∈ Cn (3)
を満たす。この例では、シンボルS0は、拡散部102で、S00、S01、S02、S03のデータ列に拡散されている。
次に、これらのデータ列は、CP挿入部103でCP(サイクルプリフィックス)が挿入されるが、前記の通りCP(サイクルプリフィックス)の挿入操作は、信号の先頭に、該信号の末尾の部分を複写した信号を挿入する操作である。図6(a)に示すように、末尾のS02、S03のデータがコピーされて、データ列の先頭に挿入される。CP挿入部103でCP(サイクルプリフィックス)が挿入されたデータ列は、Pre−Rake部104で、無線チャネルの特性に基づいてPre−Rake処理が行われ、さらに送信部104において無線周波数に変換され発信される。
基地局100の送信部104から送信されたデータは、無線チャネル300を通過し、移動局200の受信部201にて受信され処理され、CP除去部202へと入力される。ここで、無線チャネル300の伝達関数を、仮に図6(b)に示すようなものと仮定すると、受信部201で受信処理された後のデータ列は、図6(c)に示すように、
ある時刻Tにおいて、
002、h003、h000、h001、h002、h003
それからTc遅れの時刻T+Tcにおいて、
102、h1003、h100、h101、h102、h103
となる。ここで、CP除去部で図6(c)に示すようなデータ列を除去すると、それ以外の部分である点線A内で囲まれたデータ列部分は、
ある時刻T’において、
000+h1003
T’+Tcにおいて、
001+h100
T’+2Tcにおいて、
002+h101
T’+3Tcにおいて、
003+h102
となり、これらは巡回コンボリューションの関係(2)を満たしていることが分かり、これ以降のデータ処理を周波数領域で扱い得ることが分かる。
CP除去部202からの出力データは、FFT部203で高速フーリエ変換処理され、データは周波数領域に変換される。その後、FDE部204において、周波数領域での信号波形の等化を行う等化処理され、さらにIFFT部206で逆高速フーリエ変換処理を施される。その後、逆拡散部206、復調部207を経て、受信データ列を得ることができる。
ここで、FFT部203で高速フーリエ変換処理された後のFDE部204での処理について説明する。以降、周波数領域での表現形式として、
Figure 2007221319
を用いて考えることとする。ここで、基地局100が送信した信号をS(k)、無線チャネル300の伝達関数をH(k)、移動局200が受信する信号をY(k)、ノイズをN(k)とした。kは、基本周波数を示す。FDE部204は、データ信号の周波数劣化に対して周波数領域で信号の波形等化を行うが、このとき用いる方法として、MRC(Maximum Ratio Combining)法、ZF(Zero Forcing)法、MMSEC(Minimum Mean Square Error Combining)法等が知られており、それぞれを本実施家板においても利用することができる。それぞれの方法につき簡単に説明すると、MRC(Maximum Ratio Combining)法では、無線チャネル300の伝達関数H(k)が分かっているものとして、その共約関係にあるH*(k)を、式(4)の両辺に乗ずることにより、S(k)を得ようとする方法である。ZF(Zero Forcing)法は、無線チャネル300の伝達関数H(k)が分かっているものとして、その逆数を、式(4)の両辺に乗ずることにより、S(k)を得ようとする方法である。MMSEC(Minimum Mean Square Error Combining)法は、式(4)の両辺に
Figure 2007221319
を乗ずることにより、S(k)を得ようとする方法である。
次に本発明の他の実施形態につき説明する。図7は、本発明の第2実施形態に係る通信システムのブロック図である。図7において、図4と同じ参照番号が付されているものは、図4と同様の構成である。この実施形態では、拡散部102とCP挿入部103との間に、第1FFT部106、第2FFT部107、IFFT部108が設けられている点、及び、Pre−Rake部104が省略されている点が図4記載のものと異なる。図7に示すように、拡散部102から出力された信号は、第1FFT部106にて高速フーリエ変換される。この高速フーリエ変換された信号は、不図示の構成で推定された無線チャネルの伝達関数h(n)を第2FFT部107で高速フーリエ変換された信号で補償される。この補償された信号を再びIFFT部108で逆高速フーリエ変換することによって、無線チャネルの伝達関数h(n)の特性で補償された分、CP挿入部103で挿入するCP(サイクルプリフィックス)の個数を減らすことができる。前述の通り移動局200側で受信された後、CP(サイクルプリフィックス)は、CP除去部202にて破棄されるが、無線送信を行う際には、このような破棄されるデータの個数はなるべく少なくしておいた方が好ましい。この実施形態においては、無線チャネルの伝達関数に係る情報でデータ信号を補償してやることで、CP(サイクルプリフィックス)の数を減らすことができる。
第2実施形態に係る通信システムでは、第2FFT部107がPre−rakeの役割を果たすことから、先の実施形態においては必須の構成要件であるPre−Rake部104を省略することができる。第2FFT部107に入力される伝達関数h(n)は、先に説明した、MRC(Maximum Ratio Combining)法、ZF(Zero Forcing)法、MMSEC(Minimum Mean Square Error Combining)法等のいずれかの一つに基づくものとすることができる。
次に本発明の他の実施形態につき説明する。図8は、本発明の第3実施形態に係る通信システムのブロック図である。図8において、図4と同じ参照番号が付されているものは、図4と同様の構成である。図4と異なる構成につき説明すると、この実施形態では、Pre−Rake部104の前に新たなCP挿入部、Pre−Rake部104の後に新たなCP除去部を設けた点が図4に係るものと異なっている。第2実施形態においては、第1FFT部106、第2FFT部107、IFFT部108等の複雑なハードウエアを新たに付加しなければ成らなかったが、この実施形態では、CP挿入部、CP除去部といった比較的単純なハードウエアの追加に留めることによって、送信部105から送信する送信データに付加するCP(サイクルプリフィックス)の数を減らすことができる。
送信部105から送信する送信データに付加するCP(サイクルプリフィックス)の数を減らす上での考え方を、図9を参照しつつ説明する。図9は、CP(サイクルプリフィックス)と仮想の伝達関数との関連性を示す図である。図9(a)は図4に示される実施形態の要部を、また、図9(b)は図8に示される第3実施形態の要部を抜粋した図である。
図9(a)に示されるように、CP挿入部103とCP除去部一点鎖線で囲まれた部分を伝達関数P(n)の仮想のフィルタとみなすことができる。このとき、伝達関数P(n)の前段のCP挿入部103で挿入するCP(サイクルプリフィックス)の個数及び伝達関数P(n)の後段のCP除去部202で除去するCP(サイクルプリフィックス)の個数はともに、「(Pre−Rake部のタップ数)+(無線チャネルのパスの数)−1」である。この仮想の伝達関数P(n)は、図9(b)に示すように、仮想の伝達関数Q(n)とR(n)の和としても表現することができる。この2つの伝達関数Q(n)、R(n)のそれぞれ前後に、CP挿入部、CP除去部を設けるようにしたものが第3実施形態に係る発明である。
このようにすることによって、伝達関数Q(n)の前段の第1CP挿入部109で挿入するCPの個数及び伝達関数Q(n)の後段の第1CP除去部110で除去するCPの個数はともに、(Pre−Rake部のタップ数)となり、伝達関数R(n)の前段の第2CP挿入部111で挿入するCPの個数及び伝達関数R(n)の後段のCP除去部202で除去するCPの個数はともに、(無線チャネルのパスの数)となり、結局、送信部105から送信する送信データに付加するCP(サイクルプリフィックス)の数を減らすことができる。
信号のフェージングの様子を模式的に示す図である。 マルチパス信号の受信タイミングと受信レベルとの関係を示す図である。 従来のPre−Rakeシステムを説明するための図である。 本発明の実施の形態に係るCDMA通信システムの概略のブロック図を示すものである。 シンボルS0を時間Tcの4つのチップCnで拡散する様子を示す図である。 (a)CP挿入部での処理、(b)無線チャネルの伝達関数、(c)CP除去部での処理をそれぞれ示す図である。 本発明の第2実施形態に係るCDMA通信システムのブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るCDMA通信システムのブロック図である。 CP(サイクルプリフィックス)と仮想の伝達関数との関連性を示す図である。
符号の説明
100・・・基地局、101・・・変調部、102・・・拡散部、103・・・CP挿入部、104・・・Pre−Rake部、105・・・送信部、106・・・第1FFT部、107・・・第2FFT部、108・・・IFFT部、109・・・第1CP挿入部、110・・・第1CP除去部、111・・・第2CP挿入部、200・・・移動局、201・・・受信部、202・・・CP除去部、203・・・FFT部、204・・・FDE部、205・・・IFFT部、206・・・逆拡散部、207・・・復調部、300・・・無線チャネル

Claims (6)

  1. 基地局と移動局との間をCDMA方式で無線通信を行うCDMA通信システムにおいて、
    該基地局は、拡散符号を用いてシンボルを拡散する拡散部と、
    該拡散部で拡散されたシンボルにサイクルプリフィックスを付加するCP挿入部と、
    該CP挿入部からの出力データにPre−Rake処理を施すPre−Rake部と、を有し、
    該移動局は、受信データからサイクルプリフィックスを除去するCP除去部と、
    該CP除去部からの出力データを高速フーリエ変換するFFT部と、
    該FFT部からの出力データに周波数領域等化処理施すFDE部と、
    該FDE部からの出力データを逆高速フーリエ変換するIFFT部と、を有することを特徴とするCDMA通信システム。
  2. 基地局と移動局との間をCDMA方式で無線通信を行うCDMA通信システムにおいて、
    該基地局は、拡散符号を用いてシンボルを拡散する拡散部と、
    該拡散部で拡散されたシンボルに高速フーリエ変換を施す第1FFT部と、
    該第1FFT部からの出力データを補償するための補償用データを生成する第2FFT部と、
    該第2FFT部の補償用データで補償されたデータを逆高速フーリエ変換する基地局側IFFT部と、
    該基地局側IFFT部からの出力データにサイクルプリフィックスを付加するCP挿入部と、を有し、
    該移動局は、受信データからサイクルプリフィックスを除去するCP除去部と、
    該CP除去部からの出力データを高速フーリエ変換するFFT部と、
    該FFT部からの出力データに周波数領域等化処理施すFDE部と、
    該FDE部からの出力データを逆高速フーリエ変換する移動局側IFFT部と、を有することを特徴とするCDMA通信システム。
  3. 基地局と移動局との間をCDMA方式で無線通信を行うCDMA通信システムにおいて、
    該基地局は、拡散符号を用いてシンボルを拡散する拡散部と、
    該拡散部で拡散されたシンボルにサイクルプリフィックスを付加する第1CP挿入部と、
    該CP挿入部からの出力データにPre−Rake処理を施すPre−Rake部と、
    該Pre−Rake部からの出力データからサイクリックプリフィックスを除去する第1CP除去部と、
    該第1CP除去部からの出力データにサイクルプリフィックスを付加する第2CP挿入部と、を有し、
    該移動局は、受信データからサイクリックプリフィックスを除去するCP除去部と、
    該CP除去部からの出力データを高速フーリエ変換するFFT部と、
    該FFT部からの出力データに周波数領域等化処理施すFDE部と、
    該FDE部からの出力データを逆高速フーリエ変換するIFFT部と、を有することを特徴とするCDMA通信システム。
  4. 該FDE部で施す周波数領域等化処理はMRC法に基づいて行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のCDMA通信システム。
  5. 該FDE部で施す周波数領域等化処理はZF法に基づいて行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のCDMA通信システム。
  6. 該FDE部で施す周波数領域等化処理はMMSEC法に基づいて行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のCDMA通信システム。
JP2006037818A 2006-02-15 2006-02-15 Cdma通信システム Withdrawn JP2007221319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006037818A JP2007221319A (ja) 2006-02-15 2006-02-15 Cdma通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006037818A JP2007221319A (ja) 2006-02-15 2006-02-15 Cdma通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007221319A true JP2007221319A (ja) 2007-08-30

Family

ID=38498130

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006037818A Withdrawn JP2007221319A (ja) 2006-02-15 2006-02-15 Cdma通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007221319A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101141143B (zh) * 2007-09-04 2011-05-11 中兴通讯股份有限公司 时-频rake接收方法和装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101141143B (zh) * 2007-09-04 2011-05-11 中兴通讯股份有限公司 时-频rake接收方法和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4619604B2 (ja) 多数のマルチプレクシング方式に適応可能なソフトウェア−ベースのデジタル受信機
JP4963703B2 (ja) 受信機、受信方法および集積回路
KR20080008404A (ko) 부반송파의 적응 제어를 위한 방법 및 시스템
JP2009071876A (ja) レイク受信機におけるチャネル利得推定
JP4940437B2 (ja) チップ・レベルの等化を有する受信機
CN1300477A (zh) 用于对偏移信号去扩频的方法和设备
JP2005198223A (ja) マルチキャリアにおけるパケット伝送用マルチユーザ検出受信機
KR20030067341A (ko) Is-2000 시스템에서의 기지국내 동기식 복조장치
US7319690B2 (en) Communication signal equalization systems and methods
Takeda et al. Frequency-domain ICI cancellation with MMSE equalization for DS-CDMA downlink
JP2007074351A (ja) マルチキャリア無線通信システム、送信機及び受信機並びにマルチキャリア無線通信方法
Bahaaelden et al. Efficiency analysis of a truncated flip-FBMC in burst optical transmission
JP5030311B2 (ja) 受信機、受信方法および集積回路
JP4968968B2 (ja) 受信機及び受信方法
Tomasin et al. Frequency-domain interference cancellation and nonlinear equalization for CDMA systems
TW200300635A (en) Methods and communications terminals for increasing capacity CDMA communications networks
JP5030312B2 (ja) 受信機、受信方法および集積回路
JP3886709B2 (ja) スペクトル拡散受信装置
JP2007221319A (ja) Cdma通信システム
Sugiura et al. Cooperative differential space–time spreading for the asynchronous relay aided CDMA uplink using interference rejection spreading code
JP2010178273A (ja) 受信装置及び受信方法
KR100586391B1 (ko) 인터리빙 딜레이 다이버시티 기법을 이용한 송신기
WO2001056209A1 (fr) Dispositif de station de base radio et procede de radiocommunication
Ishihara et al. Iterative channel estimation for frequency-domain equalization of DSSS signals
JP2005033639A (ja) マルチキャリアcdma干渉等化器

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090512