JP2007219297A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力の削減目標率を設定し、ユーザの使用に支障をきたすことなく、効率よく消費電力を削減できる画像形成装置を提供する
【解決手段】使用モードにおいて設定されている定着温度で発熱する定着器6の使用する消費電力を削減する省電力モードを有する画像形成装置であって、定着器の消費電力の削減目標率を入力して削減後の消費電力を算出し(SP51)、予熱モード時の予熱温度を算出し(SP52)、下限値以上であれば新規の予熱温度を設定し、算出期間を経過すると算出期間の消費電力と削減率を計算する(SP55,SP56)。
【選択図】図1

Description

この発明は画像形成装置に関し、例えば、複写機、プリンタ、FAXあるいはそれらの機能を併せ持つデジタル複合機などの画像形成装置に関する。
画像形成装置の一例の複写機は、使用時の使用モードと、省電力モードとを有している。省電力モードには定着ヒータの温度を下げる第1の省電力モード(以下、予熱モードと称する。)と、さらに定着ヒータの温度を下げて制御回路をオフする第2の省電力モードとを有しており、ユーザが最後にコピーしてから次にコピーするまでの待機時は予熱モードに設定され、さらに時間の経過に伴って第2の省電力モードに移行する。使用モードから予熱モード、第2の省電力モードに移行することにより電力消費量の削減を図っている。
特開2005−43582号公報(特許文献1)には、予熱モードと、第2の省電力モードとの比率を設定し、一定時間ごとまたは1回の電力消費量を算出し、算出した電力消費量が目標の電力消費量以下になるように予熱モードから第2の省電力モードに自動的に移行させる画像形成装置について記載されている。
特開2005−43582号公報(要約)
特許文献1に記載された画像形成装置は、使用モードから予熱モードに移行する移行時間を設定する必要はないが、移行時間が極端に短くなってしまうおそれがある。このため、ある原稿を複写して同じ設定で次の原稿を複写しようとしても、原稿を入れ替えている間に使用モードから予熱モードになってしまい、予熱モードから使用モードに復帰するまで待たされてしまうという煩わしさが発生することが考えられる。
これは、使用モードから予熱モードになると定着ヒータの温度が下げられてしまい、使用モードになるまでに定着ヒータの温度を上昇させなければならず、その間待たされてしまうからである。また、特許文献1では削減できる消費電力は一定であり、変更することができない。
そこで、この発明は、ユーザの使用に支障をきたすことなく、設定した削減目標率に基いて効率よく消費電力を削減できる画像形成装置を提供することである。
この発明は、使用モードと省電力モードとを有し、使用モードにおいて所定の定着温度に設定され、省電力モードにおいて定着温度が下げられた予熱温度に保持される定着部を有する画像形成装置であって、定着部の消費電力を削減する目標値と、目標値を達成するための期間とを入力するための入力手段と、省電力モードにおいて、定着部の予熱温度を変更することにより、入力手段によって入力された目標値に基づいて、入力された期間内における定着部の消費電力を削減する制御手段とを備える。
具体的には、制御手段は、入力された期間内の使用モード時における予め設定された定着温度における定着部の消費電力と、省電力モード時における予熱温度が変更された定着部の消費電力とに基づいて、入力された目標値で消費電力を削減可能かどうかを判別する。
より好ましくは、制御手段は、入力された目標値で消費電力を削減できないことを判別したことに応じて、使用モードから省電力モードに移行する移行時間を短縮する。
入力手段は、省電力モードにおける定着部の変更される予熱温度の下限値を入力可能であって、制御手段は、定着部の予熱温度を変更したときの温度が下限値に達していることに応じて、移行時間を短縮して消費電力を削減する。
好ましくは、制御手段は、移行時間を短縮して消費電力を削減した後の削減率が目標値を達成可能かどうかを判断した結果に応じて、目標値を達成するための移行時間を算出して報知手段からその移行時間を報知する。また、移行時間を短縮して消費電力を削減した後の削減率が目標値を達成できなかったことに応じて、目標値を達成するために定着部の予熱温度を算出して報知手段からその温度を報知する。
この発明の他の局面は、使用モードから所定の移行時間後に省電力モードに移行する画像形成装置であって、使用モードにおいて所定の定着温度に設定され、省電力モードにおいて定着温度が下げられて予熱温度に保持される定着部と、所定の期間内における定着部の消費電力を削減する目標値と、移行時間と、予熱温度の下限値を入力するための入力手段と、
目標値達成のために、入力手段から入力された移行時間と予熱温度のいずれかを優先して選択するための優先度選択手段と、優先度選択手段によって選択された移行時間および予熱温度のいずれかを設定して、入力手段によって入力された目標値に基づいて、移行時間を短縮するかあるいは予熱温度を下げることにより、省電力モードにおいて、入力された期間内における定着部の消費電力を削減する制御手段とを備える、画像形成装置。
請求項1の発明によれば、省電力モードにおいて、設定した目標値に基いて所定の期間内における消費電力を削減するために定着部の予熱温度を変更することにより、ユーザの使用に支障をきたすことなく、効率よく消費電力を削減できる。
図1はこの発明の一実施形態における画像形成装置1を示すブロック図である。以下の説明では、この発明の一実施形態の画像形成装置1として、複写機を一例に説明するが、定着器を有するプリンタ、ファクシミリなどであってもよい。
図1において、画像形成装置1は、CPU2を含み、CPU2には読取部3と、操作部4と、表示部5と、定着器6と、温度測定部7と、電力測定部8と、HDD(Hard Disk Drive)9とが接続されており、これらはCPU2によって制御される。CPU2は制御手段として作動する。
操作部4は、削減する消費電力の目標値としての削減目標率、削減目標率の算出期間、定着器6の設定温度の下限値などを入力する入力手段として作動する。表示部5はユーザに対してメッセージを表示する報知手段として作動する。温度測定部5は定着器6の定着ヒータによって加熱された定着ローラの表面温度を測定する。電力測定部8は定着部の消費電力を個別に測定するとともに画像形成装置1全体の消費電力を測定する。HDD9は読取部3によって読取られた読取りデータや設定された各種データを格納する。
図2は、図1に示した画像形成装置1において、使用モードから省電力モードにいたるシーケンスを説明するための図である。図2において、横軸は時間の経過を示し、縦軸は消費電力値を示している。図1に示した画像形成装置1は、電源を投入すると定着器6の図示しない定着ヒータに電源が供給されて発熱し、所定の温度に設定されるとコピーが可能になり、使用モードに設定される。使用モードにおいて、ユーザが所定時間たってもコピーをしないときには、最後の使用から所定の時間(以下、移行時間と称する。)経過後に、定着器6による消費電力を削減するために省電力モードが設定される。
省電力モードにおいては、移行時間が経過すると図2の斜線で示すように使用モードにおける消費電力値よりも少なくするために、定着器6の定着ヒータをオン,オフしながら、使用モード時の定着温度を下げた予熱モード(第1の省電力モード)に移行し、その後定着ヒータをオンする期間に比べてオフする期間を長くするとともに制御回路の電源がオフされる第2の省電力モードに移行する。予熱モードは、ユーザが再度コピーするときに定着温度にすばやく復帰させて待ち時間を短くするために、使用モードにおける定着温度よりも低く、定着ヒータオフする期間を長くする第2の省電力モードにおける温度に比べて高く設定される。以下の説明では、予熱モード時の定着ローラの表面の温度を予熱温度と称する。
なお、この発明は、省電力モードとして第2の省電力モードを含まず、予熱モード(第1の省電力モード)のみを有する画像形成装置にも適用可能である。
図3は、この発明の一実施形態における画像形成装置のCPU2による初期設定動作を示すフローチャートである。この初期設定では、使用モードから省電力モードに移行するまでの移行時間と、予熱モード時の定着器6の予熱温度を設定する。
画像形成装置1のCPU2は、図3に示すステップ(図示ではSPと略称する)SP1において省電力モードの設定かを判別し、省電力モードの設定でなければ、ステップSP2において使用モードを設定する。省電力モードであることを判別したときには、ステップSP3において、表示部5を介してユーザに省電力モードへの移行時間の選択であるかどうかを問い合わせる。
ユーザは、その問い合わせに応じて操作部4から移行時間を選択する。移行時間は1〜60分の範囲内で1分単位で入力が可能にされている。ステップSP4において、移行時間が入力されたことを判別すると、ステップSP5において、入力された移行時間の情報をHDD9に格納する。なお、ステップSP3において、省電力モードへの移行時間の選択でないことを判別したときには、標準設定値として30分を自動的に設定し、ステップSP5において、30分の移行時間の情報をHDD9に格納する。
ステップSP6において、省電力モードへの移行時の予熱温度を設定するかをユーザに問い合わせ、ユーザが予熱温度を入力すると、ステップSP7において、入力された予熱温度の情報をHDD9に格納する。
なお、ステップSP7で入力がなければ予熱温度として標準的な予熱温度(例えば130度)が設定されたものとして予熱温度の情報をHDD9に格納するようにしてもよい。または、ステップSP7で標準的な予熱温度を用いるか別途予熱温度の値を入力するかを選択できるようにしてもよい。予熱温度は10度ステップ等の規定温度間隔の例えば90〜140度等の規定範囲の温度にのみ設定可能としてもよい。
ステップSP8において、入力された省電力モードに移行するまでの移行時間と、予熱モードから使用モードに移行したときに印刷可能になるまでの標準的な復帰時間を表示部5に表示する(復帰時間は機械の設置条件や制御タイミング等によって異なる)。この復帰時間は、予熱モードで定着器6の下げられていた予熱温度が温度測定部8で測定され、測定された温度が所定の定着温度になるまでに要する時間であり、入力された予熱温度から算出できる。
ステップSP9において消費電力制御モードの設定であるか否かを判別し、そうであれば図4に示す消費電力制御モードの設定動作に進み、そうでなければ初期設定を終了する。このような初期設定により、図2に示した使用モードから省電力モードにいたる移行時間をユーザの設定した任意の時間に設定でき、予熱モード時における定着器6の定着ヒータによる予熱温度を任意の温度に設定できる。
図4はこの発明の一実施形態における画像形成装置のCPU2による消費電力制御モードの設定動作を示すフローチャートである。消費電力制御モードの設定は、予熱モード時において消費電力の削減目標率を設定し、その削減目標率で消費電力が削減されるように移行時間と予熱温度とを設定することにある。
ステップSP11において、移行時間の下限値の入力であるかどうかをユーザに問い合わせ、ユーザが操作部4から移行時間の下限値を入力したことを判別すると、ステップSP12において、入力された移行時間の下限値の情報をHDD9に格納する。移行時間の下限値は1分ごとに入力可能にされている。移行時間が極端に短ければ、ある原稿を複写して同じ設定で次の原稿を複写しようとしたときに、原稿を入れ替えている間に省電力モードになってしまい、予熱モードから使用モードに復帰するまで待たされてしまうという煩わしさが発生する。これを解消するために移行時間の下限値が設定される。
ステップSP13において、予熱温度の下限値の選択であるかどうかをユーザに問い合わせる。このとき、CPU2は、選択可能な予熱温度の下限値として、例えば120度,110度,100度,90度,80度を表示部5に表示し、併せて各予熱温度を選択したときの復帰時間が例えばそれぞれ40秒,55秒,70秒…であることを表示部5に表示する。定着器6の予熱温度を極端に下げると、コピーするために使用モードに復帰させる際に、定着器6を所定の定着温度まで上昇させるのに時間を要してしまい、ユーザがコピーするまで待たされてしまう。そこで、定着器6の予熱温度が下限値以下にならないように設定される。
ユーザがいずれかの予熱温度の下限値を選択すると、ステップSP14において、選択された予熱温度の下限値をHDD9に格納する。ステップSP13において、予熱温度の下限値が選択されなかったときには、ステップSP15において、予熱温度の標準設定値として、例えば120度をHDD9に格納する。
ステップSP16において、標準設定値の予熱温度と、下限値の予熱温度とで印刷可能になるまでのそれぞれの復帰時間を対比して表示する。例えば標準設定値として120度/40秒、下限値の設定値として100度/60秒を表示する。ユーザはこの表示を見ることで、予熱温度の標準設定値と下限値の設定値とにおける復帰時間の差を知ることができる。
ステップSP17において削減目標率の設定であるかどうかをユーザに問い合わせる。ユーザはその問い合わせに応じて操作部4から削減目標率として、例えば5%を入力する。なお、消費電力を削減する目標値として削減目標率に限ることなく、削減しようとする消費電力量を入力するようにしてもよい。CPU2は、ステップSP18において、入力された削減目標率5%をHDD9に格納する。
定着器6の消費電力を削減するためには図2で説明した使用モードから省電力モードへの移行時間を短くして定着器6の消費電力を少なくする方法と、予熱モード時における定着器6の予熱温度を下げて定着電力を少なくする方法がある。そこで、ステップSP19において、削減目標率を設定するために移行時間の設定を優先させるか、あるいは予熱温度の設定を優先させるかをユーザに問い合わせる。
ユーザが移行時間の設定優先を選択すると、ステップSP20において移行時間設定の優先を示す情報を格納し、予熱温度の設定優先を選択すると、ステップSP21において予熱温度設定の優先を示す情報を格納する。ステップSP22において、算出期間を入力するかをユーザに問い合わせる。算出期間は、その期間内における消費電力を設定した削減目標率で削減できたかを算出するために設定されるものであり、例えば1週間〜6週間の範囲内で、1週間単位で設定可能にされている。ユーザは算出期間を例えば操作部4で2週間に設定する。ステップSP23において、ユーザが設定した算出期間の情報をHDD9に格納する。
ステップSP24において、算出期間は妥当であるかを判断する。消費電力の削減目標率は、所定の期間の間における消費電力に基づいて算出する必要がある。このために、算出期間が妥当でなければ、ステップSP25において、例えば複写機の使用開始から1週間しか経過していない場合に算出期間を「2週間」と設定した場合は、「1週間以上経過後に設定してください。」あるいは「1週間後に削減目標率に基づいた電力削減を運用開始します。」などのメッセージを表示部5に表示して省電力モードの設定を終了する。算出期間が妥当であれば、ステップSP26において、単位時間当たりの消費電力を表示し、図5に示す消費電力制御モードに進む。
図5は消費電力制御モードを示すフローチャートである。消費電力制御モードでは、設定した目標とする削減目標率で消費電力を削減するために、移行時間あるいは予熱温度を設定する。
ステップSP31において、移行時間の設定優先か否かを判断する。前述の図4に示すステップSP19で移行時間設定の優先を示す情報が格納されていれば、ステップSP32に進み、ステップSP21で予熱温度設定の優先を示す情報が格納されていれば、図6に示す予熱温度設定の優先シーケンスに進む。CPU2は、移行時間設定の優先であることを判別すると、ステップSP32において、設定された削減目標率5%で画像形成装置1を使用したときの削減後の1日当たりの消費電力を算出して表示部5に表示する。
そして、ステップSP33において、移行時間を算出する。ステップSP34において、算出した移行時間が図4のステップSP12で記憶した下限値以上であるかどうかを判別する。下限値以上であれば、ステップSP35において、算出した移行時間を新規の省電力モードへの移行時間として設定する。ステップSP36において、算出期間が図4のステップSP23で格納した2週間の算出期間を経過しているかどうかを判断し、経過していなければ待機する。
算出期間を経過していれば、ステップSP37において、算出期間の消費電力を算出するとともに削減率を計算する。その後動作を継続し、削減目標率や算出期間などを変更するときには、図3に示した初期設定動作により行う。
ステップSP34において、移行時間が下限値より小さいことを判別すると、ステップSP38において、移行時間を下限値に設定する。ステップSP39において、移行時間を下限値に設定したときの予熱モード時における予熱温度を算出する。ステップSP40において、予熱温度はステップSP14で設定した予熱温度の下限値以上であるかどうかを判別する。
予熱温度が下限値以上であればステップSP41において、新規の予熱モード時の予熱温度を設定してその情報をHDD9に格納する。ステップSP42において、算出期間を経過しているかを判断し、経過していなければ待機する。経過していればステップSP43において、算出期間における1日当たりの消費電力を算出し、実際の削減率を計算する。その後動作を継続し、削減目標率や算出期間などを変更するときには、図3に示した初期設定動作により行う。
ステップSP40において、予熱温度が設定した予熱温度の下限値よりも小さな値であることを判別したときには、ステップSP44において、現在の削減目標率では消費電力制御モードを達成できない旨を表示部5に表示する。このとき併せて、削減目標率を達成するための移行時間や予熱温度を表示する。また、実現可能な最大削減目標率を表示してもよい。
図6は消費電力制御モードにおける予熱温度の設定優先動作を示すフローチャートである。図6に示す処理は、図5のステップSP31において、予熱温度の設定優先であることが判断されたときに行われる。すなわち、CPU2は、予熱温度設定の優先であることを判別すると、ステップSP51において、設定された削減目標率で画像形成装置1を使用したときの削減後の1日当たりの消費電力を算出して表示部5に表示する。
そして、ステップSP52において、予熱温度を算出する。ステップSP53において、算出した予熱温度が図4のステップSP14で格納されている下限値以上であるかどうかを判別する。下限値以上であれば、ステップSP54において、算出した予熱温度を新規の予熱モードへの予熱温度として設定する。ステップSP55において、算出期間が図4のステップSP23で格納した2週間の算出期間を経過しているかどうかを判断し、経過していなければ待機する。
算出期間を経過していれば、ステップSP56において、算出期間の消費電力を算出するとともに削減率を計算する。その後動作を継続し、削減目標率や算出期間などを変更するときには、図3に示した初期設定動作により行う。
ステップSP53において、予熱温度が下限値でなかった場合は、ステップSP57において、予熱温度を下限値に設定する。ステップSP58において、予熱温度を下限値に設定したときの移行時間を算出する。ステップSP59において、移行時間はステップSP12で設定した移行時間の下限値以上であるかどうかを判別する。
移行時間が下限値以上であればステップSP60において、新規の予熱モード時の移行時間を設定してHDD9に格納する。ステップSP61において、算出期間を経過しているかを判断し、経過していなければ待機する。経過していればステップSP62において、算定した期間における1日当たりの消費電力を算出し、実際の削減率を計算する。その後動作を継続し、削減目標率や算出期間などを変更するときには、図3に示した初期設定動作により行う。
ステップSP59において、移行時間が設定した下限値以上でないことを判別したときには、ステップSP63において、現在の削減目標率では消費電力制御モードを達成できない旨を表示部5に表示する。このとき併せて、削減目標率を達成するための移行時間や予熱温度を表示する。また、実現可能な最大削減目標率を表示してもよい。
なお、図5に示した消費電力制御モードにおいて、移行時間の設定と予熱温度の設定とのいずれかの優先を選択できるようにしたが、予熱温度の設定固定して消費電力を削減するように制御してもよい。
なお、上述の説明では、予熱モードの時間を経過した後、第2の省電力モードに移行するが、その過程は従来例と同じであるので、説明を省略している。
また、図2に示した使用モードから第2の省電力モードに至る予熱モードの期間は、予め固定されているものとして説明したが、この時間を変化させてもよい。
ここで、削減目標率を設定したときに、移行時間のみを変更して削減目標率を達成する具体例について数値を示して説明する。図2に示した使用モードの合計時間が10時間で、そのときの単位時間当たりの消費電力は500Whであり、省電力モードの合計時間は2時間であるとする。ただし、省電力モードは2時間の間に6回実施されたものとする。省電力モードの1回当たりの時間は20分であり、そのうち予熱モードが5分×6回であり、そのときの予熱温度は120度で消費電力は250Wであり、定着ヒータオフ状態が15分×6回であり、そのときの消費電力は100Wであるとする。
なお、使用モードから予熱モードの予熱温度に移行させるために、定着ヒータは一端オフされ、定着ローラの表面温度が予熱温度に到達してから予熱温度における定着温度制御を実施する。
省電力モードへの移行時間が30分のときの1日の消費電力は、第(1)式で計算される。
500×10+(15/60)×6×100+(5/60)×6×250
=5275Wh…(1)
この1日の単位時間当たりの消費電力5275Whを5%削減するものとすると、5275Wh×0.95=5011Wh以下に削減すればよい。消費電力を削減目標率だけ削減するために、移行時間30分を短くする。このために、移行時間30分をXに変更して第(2)式を計算すればよい。
500×(10−6X)+150+(0.5+6X)250
=5011−1500X=−264…(2)
第(2)式の(10−6X)は移行時間が短くなるために使用モードの時間が減ることを示しており、(0.5+6X)250は移行時間を短くした分だけ定着ヒータオフ時間が長くなることを示している。上記X=0.176時間=10.56分≒11分となり、移行時間30分−11分=19分を求めることができる。すなわち1日の単位時間当たり消費電力5275Whを5%削減するためには、移行時間を19分に短縮すれば達成できることがわかる。
ただし、省電力モードへの移行時間の下限値が例えば25分に設定されているとすると、削減目標率を達成できない。この場合には「削減目標を達成するのは不可能です。移行時間の下限値を現在の25分から20分以下に変更願います。」などのメッセージを表示部5に表示する。
もし、移行時間が変更されなけば、「2.5%の削減目標率になると予想できますがよろしいですか。」のメッセージを表示し、ユーザがそれを受け入れる指示を与えたときにはそのまま実行し、拒否したときには削減目標をキャンセルする。
削減目標率が設定され、削減の実施を開始すると、算出期間が過ぎれば、削減率と単位時間当たりの消費電力の表示も可能になる。例えば、操作部4の消費電力ボタンを押すと、表示部5に削減率6%、単位時間当たりの消費電力383Whなどのようにユーザに有益な情報を表示することも可能になる。
次に、他の具体例として、省電力モードに移行するまでの時間と、予熱モード時の予熱温度の両方を変化させ、例えば省電力モードに移行するまでの時間を優先して変更する例について説明する。
現状の単位時間当たりの消費電力が例えば408Whとして表示されており、この消費電力を15%削減し、算出期間を2週間に設定したものとする。また、移行時間の下限値は5分に設定されかつ予熱温度の下限値が90度と設定されているものとする。
削減目標率を設定するとき使用開始から2週間経過していなければエラー表示し、使用開始から1週間しか経過していない場合は、「1週間以上経過後に設定して下さい。」あるいは「1週間後に削減目標率に基づいた電力削減を運用開始します。」などのメッセージを表示する。
削減目標率を設定し、省電力モードに移行するまでの移行時間のみを変更する場合、1日当たりの消費電力と、1日当たりの印刷が可能となっている稼動時間および1時間当たりの消費電力と、省電力モードの時間および1時間当たりの消費電力と、省電力モードの実施回数、省電力モードへの移行時間の設定により、新規の省電力モードへの移行時間を算出し、実施する。
先の例と同じ条件で省電力モードへの移行時間が30分のときの1日の消費電力は、5275Whであるとする。削減目標率を15%に設定すると、消費電力を4483Wh以下になるように制御する必要がある。このために第(3)式を計算する。
500(10−6X)+150+250(0.5+6X)
=4483Wh−1500X=−792…(3)
X=0.528時間=32分
現状の省電力モードへの移行時間は30分であり、しかも移行時間の下限値は5分に設定されているので、移行時間の短縮だけでは削減目標率を実現することができない。
そこで、移行時間を5分とした場合の消費電力を計算する。第(3)式でX=25分=0.417時間であるので、第(4)式で消費電力を求める。
3749+150+250(0.5+6×0.417)
=3749+150+250×3.002
=3749+150+751=4650Wh…(4)
となり、さらに1日当たりの消費電力を4650Wh−4483Wh=167Whを削減しなければ削減目標率を達成できない。そこで、予熱モード時の予熱温度を下げることになる。なお、予熱温度を10度下げると、1時間当たりの消費電力が25Wh低下し、定着ヒータの連続オフ時間が6分長くなるものとする。第(5)式において、Yを10度単位の予熱温度の低下分とすると、20度低下させる場合には2となる。
911−((100×(1.5+6×(6/60)Y)+(250−25Y)×(3.002−6×(6/60)Y)=167
Y=1.1
したがって、予熱温度の変化ステップは10度刻みなので、予熱モード時の予熱温度を120度から20度下げた100度に設定すればよいことになる。
なお、「省電力モードへの移行時間を設定できる下限値の2分に設定しますか」と設問し、これに応答して移行時間を変更するようにしてもよい。その理由は、予熱モード時の予熱温度を下げると印刷可能になるまでの時間が長くなり、予熱温度を下げることが実施可能と選択されていても、効率上可能な限り避けた方がよいからである。
なお、上述の実施形態では、画像形成装置1として複写機に適用し、複写機の操作部4で削減目標率などを設定して、メッセージなどを表示部5に表示するようにしたが、これに限ることなく、プリンタとコンピュータとを含むシステムにおいて、コンピュータからプリンタの消費電力の削減目標率などを設定して、メッセージなどをコンピュータの表示画面に表示するようにしてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明の一実施形態における画像形成装置を示すブロック図である。 使用モードから省電力モードにいたるシーケンスを説明するための図である。 この発明の一実施形態における画像形成装置のCPUによる初期設定動作を示すフローチャートである。 この発明の一実施形態における画像形成装置のCPUによる省電力モードの設定動作を示すフローチャートである。 消費電力制御モードを示すフローチャートである。 消費電力制御モードにおける予熱温度の設定優先動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1 画像形成装置、2 CPU、3 読取部、4 操作部、5 表示部、6 定着器、7 温度測定部、8 電力測定部、9 HDD。

Claims (7)

  1. 使用モードと省電力モードとを有し、前記使用モードにおいて所定の定着温度に設定され、省電力モードにおいて前記定着温度が下げられた余熱温度に保持される定着部を有する画像形成装置であって、
    前記定着部の消費電力を削減する目標値と、前記目標値を達成するための期間とを入力するための入力手段と、
    省電力モードにおいて、前記定着部の予熱温度を変更することにより、前記入力手段によって入力された目標値に基づいて、入力された期間内における前記定着部の消費電力を削減する制御手段とを備える、画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記入力された期間内の使用モード時における前記予め設定された定着温度における定着部の消費電力と、省電力モード時における予熱温度が変更された定着部の消費電力とに基づいて、前記入力された目標値で消費電力を削減可能かどうかを判別する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記入力された目標値で消費電力を削減できないことを判別したことに応じて、前記使用モードから前記省電力モードに移行する移行時間を短縮する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記入力手段は、前記省電力モードにおける前記定着部の変更される予熱温度の下限値を入力可能であって、
    前記制御手段は、前記定着部の予熱温度を変更したときの温度が前記下限値に達していることに応じて、前記移行時間を短縮して消費電力を削減する、請求項1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、前記移行時間を短縮して消費電力を削減した後の削減率が前記目標値を達成可能かどうかを判断した結果に応じて、前記目標値を達成するための移行時間を算出し、
    さらに、前記算出された移行時間を報知する報知手段を含む、請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記移行時間を短縮して消費電力を削減した後の削減率が前記目標値を達成できなかったことに応じて、前記目標値を達成するために前記定着部の予熱温度を算出して前記報知手段からその温度を報知する、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 使用モードから所定の移行時間後に省電力モードに移行する画像形成装置であって、
    前記使用モードにおいて所定の定着温度に設定され、前記省電力モードにおいて前記定着温度が下げられて予熱温度に保持される定着部と、
    前記定着部の消費電力を削減する目標値と、前記目標値を達成するための期間と、前記移行時間と、前記予熱温度の下限値を入力するための入力手段と、
    前記目標値達成のために、前記入力手段から入力された移行時間と予熱温度のいずれかを優先して選択するための優先度選択手段と、
    前記優先度選択手段によって選択された移行時間および予熱温度のいずれかを設定して、前記入力手段によって入力された目標値に基づいて、前記移行時間を短縮するかあるいは予熱温度を下げることにより、前記省電力モードにおいて、前記入力された期間内における前記定着部の消費電力を削減する制御手段とを備える、画像形成装置。
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