JP2007215595A - 電気かみそり - Google Patents

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伸紀 八尋
Hiroaki Nishimoto
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Abstract

【課題】刃穴に入り込んだひげを、内刃と外刃で捕捉されるのに先行して捕捉し固定でき、これによりひげ切断を効果的に行え、しかも深剃りが可能な電気かみそりを提供する。
【解決手段】外刃17と、エッチング法で形成されるスリット刃構造の内刃19とを有する。内刃19には、外刃17と協同してひげを切断する逆U字状の切刃32と、スリット状の刃穴33とを交互に形成する。切刃32の摺動面の側には刃先34を形成し、非摺動面の側にはひげを捕捉するための捕捉刃35を形成する。捕捉刃35は、切刃32における非摺動面の側における切刃幅B1を、摺動面の側における切刃幅B2より大きく設定することにより形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、スリット刃構造の内刃を備えている電気かみそりに関する。
電気かみそりにおける内刃の切刃構造のひとつにスリット刃構造がある。この種の内刃は、例えば特許文献1のようにエッチング法で形成することができる。エッチング法で形成した切刃には、切刃摺動面とエッチング液の蝕刻作用で形成される凹曲面とによって、鋭角の刃先が形成される(特許文献2参照)。そのため、この種の内刃は精密プレス法で形成した内刃に比べて、内刃の切れ味を向上できる。なお、エッチング法では切刃の両側面が凹曲面状に蝕刻されるので、固定刃との摺動面の切刃幅と、解放面の側の切刃幅が異なる。従来のスリット刃構造の内刃においては、摺動面の側における切刃幅が、解放面の側における切刃幅より大きくなるように切刃を構成している。
本発明に係る内刃は、エッチング法で形成された切刃の側縁を利用してひげの捕捉効果を向上するが、切刃の一部を利用してひげの捕捉効果を向上することは、特許文献2に開示されている。そこでは、板状の刃ブランクの表裏双方からエッチング処理を行って、切刃の厚み方向中間位置にエッジ部を形成し、このエッジ部と刃先との協同作用によってひげをより確実に捕捉できるようにしている。
特開2005−52556号公報(段落番号0034、図6) 特開2003−966号公報(段落番号0035、図1)(段落番号0040、図13)
肌面におけるひげは、様々な方向へ向かって様々な長さで生えている。しかも、肌面が引っ張られたり押されたりすると、毛根およびひげの向きが大きく変化する。そのため、電気かみそりを使用するとき、外刃および内刃の刃穴内にひげが入り込んだとしても、内刃で切断するまでの間にひげが動いて、その基端(毛根寄り)で切断できない。あるいは刃穴からひげがはみ出て効果的にひげ切断を行えないことがある。
多くの場合、外刃および内刃に形成される刃穴の幅寸法は、ひげの直径寸法より充分に大きく設定してある。そのため、刃穴に入り込んだひげは、内刃の切刃の刃先が接触し、外刃の切刃の刃先で受け止められるまでの間、刃穴内を動く余地がある。しかも、外刃は肌面に沿って動き続ける。そのため、ひげがせっかく刃穴に入り込んだとしても、内刃で切断される前に刃穴から抜け出てしまうこともあり、これがひげ切断を効果的に行えない一因になっている。
この点、特許文献2のように、切刃の刃先と、厚み方向中間位置に設けたエッジ部とでひげを協同して捕捉し、その状態でひげを切断すると、刃穴に入り込んだひげの抜け出しをある程度は抑止できる。しかし、エッジ部を設けているにもかかわらず、ひげの周面が内刃の切刃の刃先と接触したのち、外刃の切刃の刃先で受け止められるまでの間は、依然としてひげを捕捉固定できないので、効果的なひげ切断を行うにはなお充分ではない。
本発明の目的は、刃穴に入り込んだひげを、内刃の切刃と外刃の切刃で捕捉されるまでの間に先行して捕捉でき、したがって、ひげ切断を効果的に行える電気かみそりを提供することにある。本発明の目的は、刃穴に入り込んだひげを、他に先行して捕捉し、さらに刃穴内へ引きずり込みながら固定でき、したがってひげをその基端寄りで切断できる、深剃り効果に優れた電気かみそりを提供することにある。
本発明の電気かみそりは、それぞれ逆U字状に保形される左右横長の外刃17と、スリット刃構造の内刃19とを有する。内刃19は外刃17の摺動面18に沿って往復駆動される。内刃19には、外刃17と協同してひげを切断する逆U字状の切刃32と、スリット状の刃穴33とが交互に形成されている。切刃32における非摺動面の側における切刃幅B1を、摺動面の側における切刃幅B2より大きく設定して、非摺動面側の切刃32の両側に、ひげを他に先行して捕捉する捕捉刃35を形成する。
切刃32の摺動面の側に設けられる刃先34から、切刃32の非摺動面の側に設けられる捕捉刃35までの突出寸法をTとするとき、不等式(0<T<70μm)を満足できるように、前切刃幅B1・B2を設定する。
捕捉刃35の先端縁に沿って、ひげとの摩擦抵抗を増加するための増摩擦体44を設ける。
切刃の厚み寸法Hを、不等式(0.15mm<H<0.4mm)を満足できるように設定する。
本発明のスリット刃構造の内刃19を備えた電気かみそりにおいては、内刃19に切刃32とスリット状の刃穴33とを交互に形成し、切刃32における非摺動面の側における切刃幅B1を、摺動面の側における切刃幅B2より大きく設定することにより、非摺動面側の切刃32の両側に捕捉刃35を形成した。このように非摺動面側の側に捕捉刃35を設けると、ひげそり時に、外刃17および内刃19の刃穴17b・33に入り込んだひげを捕捉刃35で刃先34に先行して捕捉し、さらに外刃17の切刃17aと協同してひげを挟み固定できるので、ひげは刃穴17b・33の内部で動くことも、刃穴17b・33から抜け出ることもできなくなる。したがって、本発明の電気かみそりによれば、刃穴17b・33に入り込んだひげを、余すところなく効果的に切断できる。
外刃17の切刃17aと捕捉刃35とでひげを挟み固定した状態においては、捕捉刃35がひげの表面に食い込むことにより、ひげ全体を刃穴17b・33の側へ引きずり込むことができるので、この状態でひげを切断することにより、ひげをその基端寄りで切断できる。また、切断後のひげは、捕捉刃35の引込力から解放されて毛根の側へ退入するので、その切断面は肌面より沈み込み、したがって従来のこの種の電気かみそりに比べて確実に深剃りできる。
刃先34から捕捉刃35までの突出寸法をTとするとき、不等式(0<T<70μm)を満足すると、実用に適した内刃19とすることができる。その理由は、一般にひげの直径寸法は70〜140μmとされているので、突出寸法Tが70μmより大きいと、内刃19の刃先34がひげに接触する前に、切断作用を備えている捕捉刃35がひげを切断してしまうからである。また、内刃19の刃先34より先にひげを捕捉刃35で捕捉するには、突出寸法Tは0より大きくする必要があるからである。
捕捉刃35の先端縁に沿って増摩擦体44が設けてあると、捕捉刃35がひげに接触するとき、増摩擦体44によってひげが滑るのを規制できるので、刃穴17b・33に入り込んだひげをさらに確実に捕捉固定して、ひげ切断をさらに効果的に行うことができる。
切刃32の厚み寸法Hを(0.15mm<H<0.4mm)とするのは、ひげの一日の成長量の平均値が約0.4mmであることを考慮したものである。理論上は、切刃32の厚み寸法が薄いほど捕捉刃35によるひげの捕捉を確実に行える。しかし、切刃32の厚み寸法が薄いほど内刃19の強度が低下し、加工が困難になる。そこで、切刃32の厚み寸法Hの下限値は0.15mmを超える値として、加工性と耐久性を確保できるようにした。また、ひげの一日の成長量の平均値が約0.4mmであるので、切刃32の厚み寸法が0.4mm以上になると、捕捉刃35でひげを捕捉することが困難になる。
(実施例) 図1ないし図9は本発明に係る電気かみそりの実施例を示す。図1および図2において電気かみそりは、本体ケース1と、本体ケース1に差し込み装填される作動ユニットと、本体ケース1の前面に装着されるスイッチパネル2と、ケース後面に配置されるきわ剃り刃ユニット(図示していない)などで構成してある。スイッチパネル2の上下には、モーター起動用のスイッチボタン3や、電気かみそりの運転状態を表示する表示灯5などが設けてある。
作動ユニットは、下半側の電装品ユニットと、その上部に設けられるかみそりヘッドとからなる。電装品ユニットは、電装品ホルダーに、回路基板と、2次電池7と、モーター8などを組み付けて構成してある。回路基板には、制御回路を構成する電子部品や、先のスイッチボタン3で切り換え操作されるスイッチ、および表示灯用のLEDなどが実装してある。これらの電装品は、電装品ホルダーごと本体ケース1に収容されて水密状に密封してある。
図2、図4および図5に示すようにかみそりヘッドには、前後一対のメイン刃10と、一対のメイン刃10の間に配置されるセンター刃11と、これらを駆動する駆動機構などが配置してある。モーター動力は、その出力軸に固定した偏心カム12と振動子13とによって往復動力に変換され、振動子13の上部に設けた駆動軸14・15を介してメイン刃10、およびセンター刃11に伝動される。
メイン刃10は、外刃17と、左右横長の外刃17の摺動面18に沿って往復駆動される内刃19とからなる。外刃17は、ヘッドケース20に対して着脱可能に装着される外刃ホルダー21で支持され、内刃19は、内刃ホルダー22で逆U字状に保形される。
図5において外刃ホルダー21は、前後一対の外刃17およびセンタ刃11を支持する内ケース21bと、内ケース21bを支持する外ケース21aとに分かれている。図3に示すように、本体ケース1の内面左右には、外刃ホルダー21を係合捕捉するロック解除ボタン27と、ロック解除ボタン27を係合姿勢に押圧付勢する圧縮コイル形のばね28(図3参照)とが組み込まれている。左右のロック解除ボタン27を同時に押し込み操作すると、外刃ホルダー21をかみそりヘッドから取り外すことができる。
上記のように外刃ホルダー21が、外ケース21aと内ケース21bとで構成してあると、内ケース21bと、内ケース21bに組んだ前後の外刃17、およびセンタ刃11とをひとつのユニット部品として交換でき、必要に応じて前後の外刃17とセンタ刃11との三者を個別に交換することができる。
外刃17はエッチング法あるいは電鋳法で形成されるシート状の網刃として形成してあり、図5に示すように前後縁を外刃フレーム29に装着することにより、逆U字状に保形保持される。外刃フレーム29は、外刃ホルダー21の内ケース21bに着脱可能に係合装着してある。
内刃19は、厚みが0.25mmのステンレス板材をエッチング処理して、図8に示すようなシート状の内刃ブランク50を形成したのち、図7(a)に示すように、前段曲げ用の固定金型51、および可動金型52で台形状に曲げ加工を施し、さらに図7(a)に示すように次段曲げ用の固定金型53、および可動金型54で曲げ加工を施して断面逆U字状に形成する。得られた内刃19には、逆U字状の切刃32と、スリット状の刃穴33とが交互に形成され、図1に示すように切刃32の摺接面の両側に鋭角の刃先34が形成される。さらに切刃32の湾曲内面、つまり非摺動面の両側には鋭角の捕捉刃35が形成される。
エッチング法では、内刃ブランク50のシート表面の表裏にレジスト膜を形成したうえで、レジストパターンに囲まれるシート表面をエッチング液で蝕刻することにより、内刃ブランク50に貫通状の刃穴33を形成し、残る肉壁部分を切刃32とする。蝕刻途中状態においては、シートの厚み方向中途部分に表側から成長した凹曲面状の蝕刻面と、裏側から成長した凹曲面状の蝕刻面とが形成され、両蝕刻面の境界にエッジ部分が形成される。この状態からさらに蝕刻を行うとエッジ部分が消滅し、両蝕刻面はひとつの湾曲面のように滑らかに連続する。その結果、切刃32は図1に示すように断面太鼓形に形成され、その両側面に裾拡がり状の凹曲面状が形成される。したがって、切刃幅の小さなシート面の側が外面になるように内刃ブランク50を湾曲させることにより、図1に示す断面形状の内刃19を形成することができる。内刃ブランク50の四隅寄りには、後述する捕捉爪41と係合する、横長長円状の係合孔36が形成してある。
上記のように構成した内刃19によれば、図1に示すように非摺動面の側における切刃幅B1を、摺動面の側における切刃幅B2より大きく設定して、非摺動面側の切刃32の両側にひげを捕捉する捕捉刃35を形成することができる。この実施例では、前者切刃幅B1を350μm、後者切刃幅B2を250μmとした。これにより、刃先34から捕捉刃35までの突出寸法Tは50μmとなる。なお、この実施例における刃先34の角度θ1は60度、捕捉刃35の角度θ2は50度とした。
内刃19は、図6に示す内刃ホルダー22に装着固定する。内刃ホルダー22は、上下面が開口する刃装着台37と、刃装着台37の左右両側の上面に突設した一対の側壁38と、刃装着台37の下面側に設けた受動片39とを一体に備えたプラスチック成形品である。刃装着台37の前後面には内刃19を受け止める刃受面40が凹み形成されている。
刃受面40の左右には、内刃19を係合固定する弾性変形可能な捕捉爪41が一体に形成されている。内刃19の装着を容易化するために、前後の刃受面40は下すぼまりテーパー状に形成してある(図4参照)。内刃ホルダー22は、その受動片39が先の駆動軸14で左右傾動自在に支持され、両者の間に配置したばね23で押上付勢してある。したがって、内刃19は外刃17の摺動面18に常に密着した状態で往復駆動できる。
上記のように構成した内刃19によれば、非摺動面の側における切刃幅B1を、摺動面の側における切刃幅B2より大きく設定して、非摺動面側の切刃32の両側にひげを捕捉する捕捉刃35を形成することができる。この実施例では、前者切刃幅B1を350μm、後者切刃幅B2を250μmとした。これにより、刃先34から捕捉刃35までの突出寸法Tは50μmとなる。なお、この実施例における刃先34の角度θ1は60度、捕捉刃35の角度θ2は50度とした。
上記のように、切刃32の両側に捕捉刃35が形成してあると、図9(a)に示すように、外刃17の刃穴17bと内刃19の刃穴33に入り込んだひげに刃先34が接触するのに先行して、捕捉刃35がひげと接触し捕捉できる。そして、図9(b)に示すように、ひげの表面が外刃17の刃先17aで受け止められると、ひげは捕捉刃35と刃先17aとによってしっかりと挟持固定されるので、動くことも、刃穴17b・33から抜け出ることもできなくなる。この状態で捕捉刃35がひげの表面に食い込むことにより、ひげは刃穴17b・33側へ引きずり込まれる。この状態で図9(c)に示すように、内刃19の刃先34と外刃17の刃先17aとでひげを切断することにより、ひげをその基端寄りで切断できる。切断後のひげは、図9(d)に示すように毛根の側へ退入するので、その切断面は肌面より沈み込み、したがって確実に深剃りできる。
一般人のひげの直径寸法は70〜140μmとされている。そのため、図9に示すように、ひげが外刃17および内刃19の刃穴17b・33に入り込んだ状態において、先の突出寸法Tが70μmより大きいと、ひげが外刃17の刃先17aで受け止められた状態において、捕捉刃35が過剰にひげに食い込み、内刃19の刃先34がひげに接触する前にひげを切断し、深剃りできないことがある。このような事態を避ける必要上、突出寸法Tは70μm未満でなければならない。さらに、内刃19の刃先34より先にひげを捕捉刃35で捕捉できないと意味がないので、突出寸法Tは0より大きくする必要がある。つまり、突出寸法Tの限界寸法は不等式(0<T<70μm)を満足することで、実用に供することができる内刃19とすることができる。
また、不等式が(20μm<T<60μm)を満足する場合には、ひげの捕捉をさらに確実に行え、深剃りが可能で、実用に最適な内刃19が得られる。ひげは肌面に対して直交状に生えているわけではなく、ひげ自体が曲がっていたり、肌面に沿って倒れ込んでいることもあるので、こうした場合にも対処できるよう、突出寸法Tの下限値の限界は20μmを越える値であることが好ましい。さらに、ひげの断面が楕円形であるような場合にも、内刃19の刃先34がひげに接触する前に捕捉刃35がひげを切断してしまうのを確実に避けるには、突出寸法Tの上限値の限界を60μm未満にすることが好ましい。
ひげの一日の平均的な成長量は約0.4mmとされている。このひげの成長寸法を基準にすると、切刃32の厚み寸法が薄いほど捕捉刃35によるひげの捕捉を確実に行えることになる。しかし、切刃32の厚み寸法が薄いほど内刃19の強度が低下し、加工が困難になるうえ、耐久性にも問題を生じる。逆に、切刃32の厚み寸法が厚くなるほど、捕捉刃35でひげを捕捉することが困難になる。
上記から切刃32の厚み寸法Hは、不等式(0.15mm<H<0.4mm)を満足できればよいことになる。一日のひげの成長量は、人によって約0.4mmを越えることもあるので、厚み寸法Hの一方の限界値は0.4mm未満であればよい。また、切刃32の厚み寸法Hが0.15mm以下であると、内刃ブランク50をプレス機で曲げ加工する際に、切刃34の一部が欠損し、あるいは変形するなどの加工不良が生じることがあり、内刃製造時の歩留まりが著しく低下するので、厚み寸法Hの薄い側の限界値は0.15mmを超える値であればよい。また、不等式(0.2mm<H<0.3mm)を満足できると、実用に適したさらに好ましい内刃19が得られる。
図10および図11は捕捉刃35の変形例を示す。図10では、捕捉刃35の先端縁に沿って凹部(増摩擦体)44を連続波状に形成し、凹部36とひげ表面との接触機会を増やすことにより摩擦抵抗を増加できるようにした。凹部36は、一旦切刃34を形成したのち、捕捉刃35の先端縁に再びエッチング処理を行うことによって形成することができる。また、刃先34の側のシート表面に設けられるレジスト膜のパターンを連続波状に形成しておけば、刃先34および捕捉刃35の先端形状を、いずれも連続波状に形成することができる。図11では、捕捉刃35の側のシート表面に、摩擦抵抗の大きなセラミックの微粉末を接着固定して増摩擦体44とした。
上記の実施例では、本発明をメイン刃10に適用した場合について説明したが、本発明は内センター刃11bに適用することができる。また、上記の実施例における内刃32は、内刃ブランクの片面に限ってレジスト膜を形成する、いわば片面エッチング法によって捕捉刃35を形成することができる。なお、内刃ブランクの両面にパターン幅が異なるレジスト膜を形成して両面エッチングを行う場合には、刃先34の角度θ1、および捕捉刃35の角度θ2のそれぞれを、任意の角度に設定することができる。
捕捉刃35を備えた内刃19は、エッチング法以外の製造形態で形成することができる。例えば、精密プレス加工によって切刃32と刃穴33を形成したのち、切刃32の非摺動面側に刃穴33と平行な溝を形成し、さらに内刃ブランクの全体を厚み方向へ押し潰すように再度塑性変形することにより、非摺動面の側における切刃幅B1を摺動面の側における切刃幅B2より大きくして、非摺動面側の切刃32の両側に捕捉刃35を形成することができる。
切断刃構造を示す断面図である。 電気かみそりの正面図である。 かみそりヘッドの縦断正面図である。 かみそりヘッド上部の縦断側面図である。 かみそりヘッドの分解斜視図である。 内刃の分解斜視図である。 内刃の曲げ加工工程を概念的に示す説明図である。 内刃を展開した状態の一部のみの平面図である。 内刃の切断動作を示す説明図である。 捕捉刃の別の実施例を示す説明図である。 捕捉刃の別の実施例を示す断面図である。
符号の説明
17 外刃
18 摺動面
19 内刃
32 切刃
33 刃穴
34 刃先
35 捕捉刃

Claims (4)

  1. それぞれ逆U字状に保形される左右横長の外刃(17)と、スリット刃構造の内刃(19)とを有し、内刃(19)が外刃(17)の摺動面(18)に沿って往復駆動される電気かみそりであって、
    内刃(19)には、外刃(17)と協同してひげを切断する逆U字状の切刃(32)と、スリット状の刃穴(33)とが交互に形成されており、
    切刃(32)における非摺動面の側における切刃幅(B1)を、摺動面の側における切刃幅(B2)より大きく設定して、非摺動面側の切刃(32)の両側に、ひげを他に先行して捕捉する捕捉刃(35)が形成してあることを特徴とする電気かみそり。
  2. 切刃(32)の摺動面の側に設けられる刃先(34)から、切刃(32)の非摺動面の側に設けられる捕捉刃(35)までの突出寸法を(T)とするとき、不等式(0<T<70μm)を満足できるように、前切刃幅(B1)・(B2)が設定してある請求項1記載の電気かみそり。
  3. 捕捉刃(35)の先端縁に沿って、ひげとの摩擦抵抗を増加する増摩擦体(36)が設けてある請求項1または2記載の電気かみそり。
  4. 切刃の厚み寸法(H)が、不等式(0.15mm<H<0.4mm)を満足できるように設定してある請求項1または2記載の電気かみそり。
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