JP2007212885A - 防水ケース用光拡散具およびこれを用いた撮影方法 - Google Patents

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Abstract


【課題】未使用時において邪魔にならず、かつまた、ストロボからの発光が周囲に散乱しないように光拡散面に指向させることで発光量を十分に確保した水中ないし悪天候下でのストロボ撮影を行うことができる防水ケース用光拡散具およびこれを用いた撮影方法の提供。
【解決手段】レンズ鏡胴を覆う防水ケースのケース筒部21の前縁周面に沿う形状の欠損部7aと、ストロボの発光面より大きな光拡散面を有し光拡散機能を備えた板状部材7と、板状部材をその前端部で固定する内壁面と前面ケース部からの発光を板状部材に指向させる反射面を形成したカバー部材2と、カバー部材からケース筒部にかけて延設されるとともにケース筒部のレンズ面3側から着脱自在に設けられる環状取付部6を備える。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通常の光学装置を例えば水中撮影用として使用するときに用いられる防水ケース用光拡散具およびこれを用いた撮影方法に関する。
光学装置として水中撮影専用の水中撮影用カメラが実用化されている。このような水中撮影用カメラは高価であることから、通常のコンパクトカメラ、デジタルカメラ、あるいはデジタルビデオカメラを、水中撮影用としても使用できるように専用設計された防水ケースが機種別に実用化されている。
一方、例えばデジタルカメラによれば、その前面から突出するレンズ鏡胴と、前面に配置されるストロボとを有している。このデジタルカメラを防水ケース内に装填して撮影するとストロボ発光の一部分が阻害されて起こる「けられ」が発生する。この「けられ」は、防水ケース内にデジタルカメラを装填しない状態では発生しないように設計されており、防水ケース内に装填したときに発生する。
この「けられ」の発生原理を、図5に図示した防水ケースに従来の光拡散具を取り付けた様子を示した断面図に基づき説明する。
本図において、デジタルカメラ10は、その前面10aから突出するレンズ鏡胴11と、この前面10aにおいてレンズ鏡胴11の斜め上方に配置されるストロボ12とを有している。このデジタルカメラ10のみを用いてストロボ12を発光させつつ撮影を行う場合には、破線Sで示される範囲が照明されるように設計されており、レンズ鏡胴11に影響される影は発生しない。
このデジタルカメラ10を防水状態で使用可能に図示のように装填するための防水ケース20は、蓋体16がセットされることで内部の部材24によりデジタルカメラ10の角部が支持されて不動状態になるように装填できるように構成されている。このとき、ガラス面または透明樹脂製のレンズ面3に、デジタルカメラ10のレンズ鏡胴11の対物レンズが対向した状態となる。また、シャッター13と、撮影の各種設定を行う十字キーなどを外部から操作する操作部14が設けられている。一方、液晶表示部17に対向配置される蓋体16と他のケース部分は概ね透明樹脂製であり無端のシリコンラバー製などのシール部材15を外周面に固定した鍔部がさらに一体成型されており、このシール部材15により図示の状態において水密状態を維持できるように構成されている。
以上のように、このデジタルカメラ10を防水ケース20内に装填してストロボ12を使用するとレンズ鏡胴11を覆う部分となるケース筒部21に影響される影(斜線で示す)が発生して、この部分が「けられ」Kとなる。
そこで、従来よりこの「けられ」Kを防止するために、光拡散機能を有した一点鎖線図示の光拡散具100を、防水ケース20のケース筒部21から防水ケース20の上面にかけて取り付けることが行われている。この光拡散具100の取り付け後には、ストロボ12の発光が、透明樹脂製の防水ケース20の透明な前面22を介して光拡散具100の前面で大きく光拡散される結果、図中の実線図示の範囲S2、S2を照明できるようになり、「けられ」Kが発生しなくなることが知られている。
また、以上のような光拡散機能は、透明板部材の一方の面への塗布により有機高分子バインダーと有機高分子粒子とを含む光拡散層を形成し、屈折率差が0.05以下、有機高分子粒子の重量平均粒子径が10から21ミクロン、有機高分子粒子と有機高分子バインダーとの重量比が1.9から3.6、有機高分子粒子と有機高分子バインダーとの総塗布重量が10から17グラム/平方メートル、有機高分子粒子のサイズ分布の拡がりが標準偏差値で3.5ミクロン以内にすることで実現可能になることが知られている。(特許文献1)
また、上記の光拡散機能は、透明基材中に屈折率が異なる多数の微小領域を有し、その微小領域と透明基材の界面に屈折率分布型の反射防止層が介在させるか、または連続多孔部を有する透明ポリマー基材に異なる屈折率のポリマーを形成する重合性化合物を含浸させて重合処理することで得られることが知られている。(特許文献2)
そして、上記の光拡散機能は、光透過性の樹脂基材面上に微小な凹凸を設けたことで生じる断面凹凸形状を曲面とするとともに、複数方向の断面として形成することで得られることが知られている。(特許文献3)
特許第3352832号公報。 特許第3208505号公報。 特許第3475797号公報。
しかしながら、従来の光拡散具100は、ストロボの発光面に対向する前面と光拡散面との間の空間の周囲を効果的に覆う構成ではないために、ストロボ発光が周囲に散乱してしまい光拡散面からの発光量を十分に確保できなくなる問題があった。また、従来の光拡散具100は、防水ケース20のケース筒部21から防水ケース20の上面にかけて取り付ける構造である。このため、例えば防水ケースのケース筒部21の全長が長い場合には全体が立体的に大きくなるので、未使用時において邪魔になることもある。また、撮影時に撮影者の指先がストロボの照明範囲に位置してしまいけられが発生する場合もある。
したがって、本発明は上記の問題点に鑑みて成されたものであり、ストロボからの発光が周囲に散乱せず光拡散面からの発光量を十分に確保することができ、かつ撮影者の指先がストロボの照明範囲に位置することを防止できる防水ケース用光拡散具およびこれを用いた撮影方法の提供を目的としている。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明によれば、前面から突出するレンズ鏡胴と、前記前面に配置されるストロボとを有するデジタルカメラを含む光学装置を、防水状態で使用可能にする防水ケースに用いられる防水ケース用光拡散具であって、前記レンズ鏡胴を覆う前記防水ケースのケース筒部の前縁周面に沿う形状の欠損部と、前記ストロボの発光面より大きな光拡散面を有し、光拡散機能を備えた板状部材と、前記発光面に対向する前記防水ケースの前面ケース部と前記前縁周面との間において前記欠損部を除いて延設されるとともに、前記板状部材をその前端部で固定する内壁面と、前記前面ケース部からの発光を前記板状部材に指向させる反射面と、を形成したカバー部材と、前記カバー部材から前記ケース筒部にかけて延設されるとともに、前記ケース筒部のレンズ面側から着脱自在に設けられる環状取付部とを備えることを特徴としている。
また、前記板状部材は、前記発光面より大きな相似形状部分を備え、前記カバー部材の前記内壁面および前記反射面は、前記カバー部材の前記前端部で前記発光面と平行に前記板状部材を固定するように前記前面ケース部から前記前縁周面にかけて拡がる傾斜面から形成されることを特徴としている。
また、前記環状取付部は、前記カバー部材とともに樹脂材料を用いて一体射出成形されるとともに、前記前縁周面から半径方向に突出形成される複数の凸部に対して弾性変形して着脱可能に嵌合されるか、または、前記前縁周面に形成される溝部に対して弾性変形して嵌合される嵌合部を一体成形したことを特徴としている。
そして、前面から突出するレンズ鏡胴と、前記前面に配置されるストロボとを有するデジタルカメラを含む光学装置を、防水状態で使用可能にする防水ケースに用いられる防水ケース用光拡散具を用いた撮影方法であって、前記レンズ鏡胴を覆う前記防水ケースのケース筒部の前縁周面に沿う形状の欠損部と、前記ストロボの発光面より大きな光拡散面と、光拡散機能を有した板状部材を前記発光面と平行に位置させるために、前記発光面に対向する前記防水ケースの前面ケース部と前記前縁周面との間において前記欠損部を除いて延設されるとともに、前記板状部材をその前端部で固定する内壁面と、前記前面ケース部からの発光を前記板状部材に指向させる反射面と、を形成したカバー部材を、前記ケース筒部のレンズ面側から着脱自在に設けられる環状取付部を介して固定することで、発光を前記板状部材に全て指向させるとともに、前記ケース筒部による「けられ」を防止して、前記ストロボの発光に伴い撮影を行うことを特徴としている。
本発明の防水ケース用光拡散具およびこれを用いた撮影方法によれば、未使用時において邪魔にならず、かつまた、ストロボからの発光が周囲に散乱しないように光拡散面に指向させることで発光量を十分に確保した水中ないし悪天候下でのストロボ撮影を行うことができ、かつまた撮影者の指先がストロボの照明範囲に位置することを防止できる。
以下に本発明の好適な各実施形態について、添付図面を参照して説明する。
ここで、以下の実施形態では光学装置として撮影用レンズ部が沈胴するタイプであって撮影レンズが3倍以上の光学ズーム系を備えた撮影用レンズの鏡胴と、ストロボを有する前面と、液晶表示部を配置した後面と、シャッターを配置した上面を備えた小型偏平箱型のデジタルカメラに対して専用設計された防水ケースについて主に述べる。しかし、このように構成されるデジタルカメラに限定されず、固定焦点式のデジタルカメラでも良く、または銀塩フィルムカメラ、さらにはデジタルビデオカメラにも適用可能であることは言うまでもない。
先ず、図1は、防水ケース用光拡散具が着脱可能に取り付けられる防水ケース20の一部を破断することで内部に装填されたデジタルカメラ10のストロボ12が見えるようにした図である。本図において、図5で、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、防水ケース20全体は概ね透明樹脂材料を用いて射出成型されており前面22がストロボ12に対向している。したがって、ストロボ12からの発光は前面22を介して外部に出光されるので、この状態では上記の「けられ」が発生するので、ストロボ撮影のためには防水ケース用光拡散具を取り付ける必要がある。
ケース筒部21の前縁にはレンズ面3を防水状態で固定するための環状の枠体4がネジ止めで固定されている。またケース筒体21の前縁周面には、120度の等間隔角度で3箇所の突起部5a、5b、5cが突出するように一体樹脂形成または別部品として固定されている。これらの3つの突起部の内、突起部5aは、ストロボ12に対向する位置に形成されており、この内部に後述のカバー部材の一部が潜入するようにレンズ面3側から防水ケース用光拡散具をセットされることで、枠体4周りでの周り止めを図るようにする一方、残りの突起部5b、5cを取付部とすることで防水ケース用光拡散具を着脱自在にしている。
次に、図2は防水ケース用光拡散具1を取り付けた防水ケース20を、2種類の防水ケース用光拡散具1とともに図示した外観斜視図である。本図において、既に説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、先ず防水ケース20の上面にはフック部28、28が一体成型されており、ストラップ、バンドの取り付けを可能にして首や肩から吊り下げて使用できるように構成されている。このフック部28の一方にストラップ44(破線図示)の一端を固定し、ストラップ44の他端を防水ケース用光拡散具1の環状取付部6から半径方向に突出形成されるフック部6kに固定することにより未使用時に紛失しないようにできる。
左下に図示した防水ケース用光拡散具1は、上記の枠体4の円弧面形状に沿う欠損部7aを形成するとともに、透明材料から準備される板状部材7を前方から固定するカバー部材2と、このカバー部材2から下方に向けて形成される環状取付部6とから構成されている。この環状取付部6には、図中の破線図示の突起部5b、5cに嵌合する形状部が形成される一方で、カバー部材2は図示のように突起部5aに該当するとともに、板状部材7の欠損部7aとなる部分が空間となっている。このように形成される防水ケース用光拡散具1が矢印方向にレンズ面3側からセットされることで、環状の枠体4周りに止めされた状態でカバー部材2がストロボの発光面に対向する前面22を覆う状態にされる。
一方、右下に図示した防水ケース用光拡散具1は、上記の枠体4の円弧面形状に沿う欠損部7aを形成した板状部材7を上下方向からセットする溝部2kを形成したカバー部材2と、このカバー部材2から下方に向けて間隙6aで2分割するように形成された環状取付部6から構成されている。この環状取付部6には、後述する溝部50に嵌合する形状部が形成される一方で、カバー部材2は図示のように、板状部材7の欠損部7aとなる部分が空間となるように形成されている。
以上の防水ケース用光拡散具1については、同様にレンズ面3側から着脱するときに、2分割された環状取付部6が枠体の半径方向に弾性変形されてより軽い力で着脱することが可能となる。
次に、図3(a)は、図2のA-A線矢視断面図、(b)、(c)は図2で右下に図示した防水ケース用光拡散具1の断面図である。
先ず、図3(a)において、説明済みの構成または部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、まず、レンズ面3は、図5の防水ケース20のケース筒部21の開口端部に対して枠体4を用いて後述する黒ラバーブッシュ27を用いてネジ留めされて固定されている。すなわち、この枠体4は、ケース筒部21の外周面を形成した樹脂製であって、図1に図示の小ネジ(M2.6前後のステンレス製セルフタッピング皿ネジが良い)でケース筒体21の開口端部に固定される。
一方、環状取付部6には突起部5cに対して嵌合するように実線図示と破線図示の間で弾性変形する形状部6kが一体形成されており、レンズ面3に向けて移動してセットするときには形状部6kの先端面の面取り部が突起部5c上に乗り上げるように破線図示の位置まで弾性変形した後に、実線で示した位置に戻ることで嵌合状態を維持できるように構成されている。また、取り外すときには形状部6kを矢印方向に移動させることで嵌合状態を解除できるように構成されている。
次に、図3(b)において、ケース筒部21の外周面には枠体4との接合面から連続形成された傾斜面を一方に有した溝部50が形成されており、この溝部50に対して形状部6kが潜入することで図示のように固定されるように構成されている。
また、防水ケース用光拡散具1を取り外すときには、図3(c)に図示のように環状取付部6の形状部6kの面取部6cが傾斜面に乗り上げるので、簡単に外すことができる。さらに防水ケース用光拡散具1の取り付け後に、レンズ面3側に向かう思わぬ外力が加わったときにはカバー部材2が前面22に当接してそれ以上の移動が防止されることで破損を効果的に防止できるとともに、レンズ面3から外側に向かう外力が加わったときには環状取付部6の形状部6kの面取部6cが傾斜面に乗り上げるように弾性変形することで、自然に外れる。その後ストラップ44で吊り下げられる状態になるので落下による破損などを効果的に防止できることとなる。
この防水ケース用光拡散具1は、ストロボ12の発光面と相似形となるように発光面よりも大きめに設定されており、かつまた板状部材7が防水ケース20の前面22に対して平行になるように取り付けられるので図2のX-X線矢視断面図である図4(a)と、図2のY-Y線矢視断面図である図4(b)とに基づき述べる。
先ず、図4(a)において、デジタルカメラ10のストロボ12は防水ケースの前面22に面する幅寸法Wの発光面を備えている。防水ケース用光拡散具1のカバー部材2は内面に反射面9、9を形成した内壁部2a、2aを側面に形成するとともに、上記の板状部材7により左側の開口部を塞ぐように固定し、左側の開口部が前面22に対向するように光不透過性の樹脂材料から成型されている。反射面9、9は白色樹脂を用いて鏡面とすることで形成するかまたはアルミ蒸着処理、無電解メッキ処理で形成することができる。内壁部2a、2aは図示のように角度α度の傾斜面を夫々形成させることで、ストロボ発光の面積を拡大できるようにして上記の欠損部7aまで光を伝達可能にすることで「けられ」の発生を防止できるようにしている。すなわち、ストロボ12が発光されると、破線矢印方向にそれぞれの光が進み、反射面9、9で反射された光などにより、範囲Shを照明できるようになる。
また、図4(b)において、デジタルカメラ10のストロボ12は防水ケースの前面22に面する高さ寸法Hの発光面を備えている。防水ケース用光拡散具1のカバー部材2は内面上下に反射面9、9を形成した内壁部2b、2bを上下面に形成するとともに、上記の板状部材7により左側の開口部を塞ぐように固定し、左側の開口部が前面22に対向するように成型されている。反射面9、9は上記と同じように連続した鏡面またはアルミ蒸着処理、無電解メッキ処理で形成される。内壁部2b、2bは図示のように角度β度の傾斜面を夫々形成させることで、ストロボ発光の面積を拡大できるようにして上記の欠損部7aまで光を伝達可能にすることで「けられ」の発生を防止できるようにしている。すなわち、ストロボ12が発光されると、破線矢印方向にそれぞれの光が進み、反射面9、9で反射された反射光と直進する光により、範囲Svを照明できるようになる。
以上のように、防水ケース用光拡散具1をレンズ面3側から防水ケース20に対して取り付けることで、ストロボ12の発光面に対して平行に防水ケース用光拡散具1の板状部材7を位置させることができるとともに、反射面9で反射された光が効果的に板状部材7に指向されて光拡散された状態でのストロボ撮影が可能になる。また、取り外す場合には上記と逆手順で行うことができる。
以上のように構成されるデジタルカメラ10を収容する防水ケース20のケース体と蓋体はポリカーボネイトやアクリル樹脂などの透明樹脂材料を用いて射出成形または成型されるので、内部の様子が全て外部から見えることとなる。またこの防水ケース20によれば、さらに長短各種のストラップを取付けることで、持ち運び時に手からぶら下げるか、首に掛けるようにして携帯性が向上できる。また、別用途としてデジタルカメラ類をゴミや湿気から保護でき、さらに携帯時に思わぬ外力から保護する使用目的で用いることもできる。
次に、光拡散機能は、防水ケース用光拡散具1の板状部材7の一方の面への塗布により有機高分子バインダーと有機高分子粒子とを含む光拡散層を形成し、屈折率差が0.05以下、有機高分子粒子の重量平均粒子径が10から21ミクロン、有機高分子粒子と有機高分子バインダーとの重量比が1.9から3.6、有機高分子粒子と有機高分子バインダーとの総塗布重量が10から17グラム/平方メートル、有機高分子粒子のサイズ分布の拡がりが標準偏差値で3.5ミクロン以内にすることで得ることが可能になる。
あるいは防水ケース用光拡散具1の板状部材7の基材中に屈折率が異なる多数の微小領域を有し、前記微小領域と前記基材の界面に屈折率分布型の反射防止層を介在させるか、または連続多孔部を有する透明ポリマー基材に異なる屈折率のポリマーを形成する重合性化合物を含浸させて重合処理することで、光拡散機能を得ることもできる。
さらに板状部材7の基材面上に微小な凹凸を設けたことで生じる断面凹凸形状を曲面とするとともに、複数方向の断面として形成することで、光拡散機能を得るようにしても良い。このため、板状部材7は透明度に優れるアクリル系の樹脂材料から成型することが望ましいが、これに限定されずガラスから形成することも可能である。
以上説明したように本発明の防水ケース用光拡散具1およびこれを用いた撮影方法によれば、ストロボ12からの発光が周囲に散乱しないように光拡散面を有する板状部材7に指向させることで発光量を十分に確保した水中ないし悪天候下でのストロボ撮影を行うことが可能となる。また未使用時において邪魔にならず、かつまた、防水ケース用光拡散具1の取り付け後に、思わぬ外力が加わったときに外れることで効果的に破損を防止することができる。
は、防水ケース用光拡散具が着脱可能に取り付けられる防水ケース20の一部を破断することで内部に装填されたデジタルカメラ10のストロボ12が見えるようにした図である。 は、防水ケース用光拡散具1を取り付けた防水ケース20を、2種類の防水ケース用光拡散具1とともに図示した外観斜視図である。 (a)は、図2のA-A線矢視断面図、(b)、(c)は図2で右下に図示した防水ケース用光拡散具1の断面図である。 (a)は、図2のX-X線矢視断面図、(b)は図2のY-Y線矢視断面図である。 は、防水ケースに従来の光拡散具100を取り付けた様子を示した断面図である。
符号の説明
1 防水ケース用光拡散具
2 カバー部材
3 レンズ面
4 枠体
5a、5b、5c 突起部
6 環状取付部
7 板状部材
9 反射面
10 デジタルカメラ(光学装置)
11 レンズ鏡胴
12 ストロボ
20 防水ケース
21 ケース筒部

Claims (4)

  1. 前面から突出するレンズ鏡胴と、前記前面に配置されるストロボとを有するデジタルカメラを含む光学装置を、防水状態で使用可能にする防水ケースに用いられる防水ケース用光拡散具であって、
    前記レンズ鏡胴を覆う前記防水ケースのケース筒部の前縁周面に沿う形状の欠損部と、前記ストロボの発光面より大きな光拡散面を有し、光拡散機能を備えた板状部材と、
    前記発光面に対向する前記防水ケースの前面ケース部と前記前縁周面との間において前記欠損部を除いて延設されるとともに、前記板状部材をその前端部で固定する内壁面と、前記前面ケース部からの発光を前記板状部材に指向させる反射面と、を形成したカバー部材と、
    前記カバー部材から前記ケース筒部にかけて延設されるとともに、前記ケース筒部のレンズ面側から着脱自在に設けられる環状取付部と、を備えることを特徴とする防水ケース用光拡散具。
  2. 前記板状部材は、前記発光面より大きな相似形状部分を備え、前記カバー部材の前記内壁面および前記反射面は、前記カバー部材の前記前端部で前記発光面と平行に前記板状部材を固定するように前記前面ケース部から前記前縁周面にかけて拡がる傾斜面から形成されることを特徴とする請求項1に記載の防水ケース用光拡散具。
  3. 前記環状取付部は、前記カバー部材とともに樹脂材料を用いて一体射出成形されるとともに、前記前縁周面から半径方向に突出形成される複数の凸部に対して弾性変形して着脱可能に嵌合されるか、または、前記前縁周面に形成される溝部に対して弾性変形して嵌合される嵌合部を一体成形したことを特徴とする請求項1または2に記載の防水ケース用光拡散具。
  4. 前面から突出するレンズ鏡胴と、前記前面に配置されるストロボとを有するデジタルカメラを含む光学装置を、防水状態で使用可能にする防水ケースに用いられる防水ケース用光拡散具を用いた撮影方法であって、
    前記レンズ鏡胴を覆う前記防水ケースのケース筒部の前縁周面に沿う形状の欠損部と、前記ストロボの発光面より大きな光拡散面と、光拡散機能を有した板状部材を前記発光面と平行に位置させるために、
    前記発光面に対向する前記防水ケースの前面ケース部と前記前縁周面との間において前記欠損部を除いて延設されるとともに、前記板状部材をその前端部で固定する内壁面と、前記前面ケース部からの発光を前記板状部材に指向させる反射面とを形成したカバー部材を、前記ケース筒部のレンズ面側から着脱自在に設けられる環状取付部を介して固定することで、
    発光を前記板状部材に全て指向させるとともに、前記ケース筒部による「けられ」を防止して、前記ストロボの発光に伴い撮影を行うことを特徴とする防止ケース用光拡散具を用いた撮影方法。
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