JP2007212777A - ズームレンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】3倍程度の変倍比を有し製造コストを最小限に抑え収差補正上の最適な位置に最小限の非球面を備え優れた結像性能を有するズームレンズ。
【解決手段】物体側から負屈折力の第1群G1と正屈折力の第2群G2と正屈折力の第3群G3とから構成されており、広角端から望遠端への変倍に際して、第1群G1は一旦像側へ移動した後で物体側へ移動し、第2群G2は物体側へ直線的に移動し、第3群G3も移動し、第1群G1は、物体側から、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、負レンズL12と、正メニスカスレンズL13とからなり、第2群G2は、物体側から、像側レンズ面のみが非球面である正レンズL21と、両凸正レンズL22pと両凹負レンズL22nとからなるメニスカス形状の接合負レンズとからなり、第3群G3は、像側レンズ面のみが非球面である正レンズL31のみからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子等を用いたビデオカメラや電子スチルカメラ等に好適なズームレンズに関する。
近年、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を用いた電子スチルカメラやビデオカメラが急速に普及している。そしてこれに伴い、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とからなり、小型でかつ高い解像度を備えたズームレンズが提案されている(例えば、特許文献1,2,3を参照。)。
特開2003−107352号公報 特開2003−15035号公報 特開2002−277740号公報
上記特許文献1に開示されているズームレンズは、第1レンズ群における負メニスカスレンズの凹面が非球面で構成されている。しかしながら、非球面を備えた負レンズ、特に凹面が非球面の負レンズは、製造コストが高く、また歩留まりが悪くなってしまう場合もあるため、結果としてズームレンズ全体の製造コストの上昇を招いてしまうという問題がある。
また、上記特許文献2に開示されているズームレンズは、第2レンズ群及び第3レンズ群において非球面が収差補正上の最適なレンズ面に設けられていないため、諸収差を十分に補正することができないという問題がある。
また、上記特許文献3に開示されているズームレンズは、第2レンズ群及び第3レンズ群中に両側のレンズ面が非球面である両側非球面レンズを有しているため、製造の難易度が上昇してしまうという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、固体撮像素子等を用いたビデオカメラや電子スチルカメラ等に好適で、3倍程度の変倍比を有し、製造コストを最小限に抑え、収差補正上の最適な位置に最小限の非球面を備え、優れた結像性能を有するズームレンズを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は、
物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とから構成されており、
広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群は一旦像側へ移動した後で物体側へ移動し、前記第2レンズ群は物体側へ直線的に移動し、前記第3レンズ群も移動し、
前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、負レンズと、正メニスカスレンズとから構成されており、
前記第2レンズ群は、物体側から順に、像側のレンズ面のみが非球面である正レンズと、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとからなるメニスカス形状の接合負レンズとから構成されており、
前記第3レンズ群は、像側のレンズ面のみが非球面である正レンズのみから構成されていることを特徴とするズームレンズを提供する。
本発明によれば、固体撮像素子等を用いたビデオカメラや電子スチルカメラ等に好適で、3倍程度の変倍比を有し、製造コストを最小限に抑え、収差補正上の最適な位置に最小限の非球面を備え、優れた結像性能を有するズームレンズを提供することができる。
以下、本発明のズームレンズについて説明する。
本発明のズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とから構成されており、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群は一旦像側へ移動した後で物体側へ移動し、前記第2レンズ群は物体側へ直線的に移動し、前記第3レンズ群も移動する。そして、前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、負レンズと、正メニスカスレンズとからなり、前記第2レンズ群は、物体側から順に、像側のレンズ面のみが非球面である正レンズと、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとからなるメニスカス形状の接合負レンズとからなり、前記第3レンズ群は、像側のレンズ面のみが非球面である正レンズのみからなる。
本発明のズームレンズは、前述のように第1レンズ群を物体側から順に2枚の負レンズと1枚の正レンズで構成することで、特に倍率色収差と歪曲収差を良好に補正することができる。
また本発明のズームレンズは、第2レンズ群中のレンズ面の少なくとも1つを非球面で構成することで、光学性能を向上させることができる。特に、第2レンズ群において最も物体側に位置する正レンズの像側のレンズ面を非球面とすることで、当該非球面を開口絞りと適度に離して配置することができ、これにより球面収差とコマ収差を補正し、光学性能を向上させることができる。
また本発明のズームレンズは、第3レンズ群中のレンズ面の少なくとも1つを非球面で構成することで、歪曲収差を補正し、テレセントリシティーを維持することができる。特に、第3レンズ群を構成する正レンズの像側のレンズ面を非球面とすることで、開口絞りから当該非球面までの間隔を広げることができ、軸外収差を良好に補正することができる。
また上述のように本発明のズームレンズは、第2レンズ群中の非球面レンズ及び第3レンズ群中の非球面レンズが、いずれも像側のレンズ面のみが非球面で構成されている。
ここで、物体側のレンズ面と像側のレンズ面がともに非球面である両側非球面レンズを用いた場合には、レンズ検査の難易度が上昇してしまう恐れがある。また、両側非球面レンズは、両非球面の面偏心や面精度の影響が大きいため、片側のレンズ面だけが非球面である片側非球面レンズよりも成型精度を高くする必要があり、この結果として製造コストが上昇してしまう恐れがある。
また、非球面は、光学性能の向上に大きく関与し収差補正において欠かせないものであるが、製造時の非球面のばらつきによって逆に光学性能を大きく劣化させる原因となることもあるため、必要以上に非球面を使用することは好ましくない。
そこで本発明のズームレンズは、基本的に球面レンズで構成されており、収差補正上非球面が必要であるレンズ群についてのみ、そのレンズ群中の正レンズに非球面が設けられている。このように、負レンズに非球面を設けないこと、そして非球面の数を最低限に抑えることによって、製造コストの上昇を抑えつつ優れた結像性能を実現することができる。
また本発明のズームレンズは、以下の条件式(1)を満足することが望ましい。
(1) 1.85<N11
但し、
N11:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
条件式(1)は、前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの屈折率を規定するための条件式である。
条件式(1)の下限値を下回ると、第1レンズ群において最も物体側に位置するレンズ、即ち前記負メニスカスレンズの像側のレンズ面の屈折力を維持するために、曲率半径をより小さくしなければならない。これにより、広角端状態において前記負メニスカスレンズの最外周部分を進行する光線の偏角が大きくなってしまうため、コマ収差及び歪曲収差を補正することが困難となり好ましくない。
また本発明のズームレンズは、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
(2) 1.80<(N11+N13)/2
但し、
N11:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
N13:前記第1レンズ群における前記正メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
条件式(2)は、第1レンズ群の全長(以下、「群厚」という。)の増加を抑えるための条件式である。
ここで、第1レンズ群の群厚を短くするためには、当該第1レンズ群を構成する各レンズとして、中心厚が製造限界まで薄く設計されており、より大きな曲率半径を有するレンズを用いることが望ましい。
条件式(2)の下限値を下回ると、一定の屈折力を維持するべく第1レンズ群中の各レンズのレンズ面の曲率半径を小さくしなければならない。これにより負レンズは、その全長、即ちレンズの中心厚と最大のサグ量とをあわせた長さが増加し、ひいては第1レンズ群の群厚の増加を招くことになってしまうため好ましくない。なお、サグ量とは、前記負レンズにおいて光軸に垂直な方向の高さをyとし、凹面の頂点における接平面から高さyにおける当該凹面までの光軸に沿った距離をいう。また、正レンズは、曲率半径が小さくなると、レンズの縁厚、即ちレンズの最外周位置における厚さが薄くなり、製造が困難になってしまう。したがって製造可能な縁厚を確保するために、レンズの中心厚を増加させる必要が生じ、その結果第1レンズ群の群厚の増加を招くことになってしまうため好ましくない。
なお、条件式(2)の下限値を1.82に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。また、条件式(2)の下限値を1.84に設定すれば、本発明の効果を最大限に発揮することができる。
また本発明のズームレンズは、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
(3) ν11−ν13<22
但し、
ν11:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数
ν13:前記第1レンズ群における前記正メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数
条件式(3)は、本発明のズームレンズにおいて色収差を良好に補正するための条件式である。条件式(3)の上限値を上回ると、軸上色収差と倍率色収差をバランスよく補正することが困難になってしまうため好ましくない。
なお、条件式(3)の上限値を20.5に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。また、条件式(3)の上限値を19.0に設定すれば、本発明の効果を最大限に発揮することができる。
また本発明のズームレンズは、以下の条件式(4),(5)を満足することが望ましい。
(4) 0.9<N21/N31<1.1
(5) 0.9<ν21/ν31<1.1
但し、
N21:前記第2レンズ群における像側のレンズ面のみが非球面である前記正レンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
ν21:前記第2レンズ群における像側のレンズ面のみが非球面である前記正レンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数
N31:前記第3レンズ群における像側のレンズ面のみが非球面である前記正レンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
ν31:前記第3レンズ群における像側のレンズ面のみが非球面である前記正レンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数
条件式(4)及び条件式(5)は、第2レンズ群における非球面レンズの硝材と、第3レンズ群における非球面レンズの硝材の仕様の範囲を規定するための条件式である。
本発明のズームレンズでは、変倍の際に、第2レンズ群が軸上色収差の変動に大きく影響を及ぼし、第3レンズ群は倍率色収差に大きく影響を及ぼす。したがって良好な光学性能を実現するためには、第2レンズ群及び第3レンズ群における非球面レンズの硝材として、低屈折率で低分散な硝材を用いることが望ましい。なお、非球面レンズに使用可能な硝材は限られており、その限られた硝材から低屈折率で低分散なものを選択しようとすれば、第2レンズ群及び第3レンズ群における非球面レンズの硝材は同等となる傾向にある。
以上より本発明のズームレンズは、条件式(4)及び条件式(5)を満足する硝材を用いることで、軸上色収差と倍率色収差を十分に補正することができる。また、低屈折率の硝材を第2レンズ群と第3レンズ群で用いることで、ペッツバール和が必要以上に小さくなってしまうことを抑えることができる。
また、同等な仕様の硝材を用いることによる製造上の利点としては、複数の硝材メーカーが同等性能の硝材を販売していた場合にはメーカーどうしの価格競争によってレンズのコストダウンを見込むことができることが挙げられる。またさらには、万一、供給元のメーカーで硝材が不足した場合でも、他のメーカーによる同等の性能の硝材を用いることで、非球面を成形するための金型を変更することなくレンズの製造を続けることができる等の利点もある。
以上の下、上記条件式(4)、条件式(5)の上限値又は下限値を越えると、第2レンズ群中の非球面レンズと第3レンズ群中の非球面レンズとの屈折率、アッベ数が大きく異なり、同等な仕様の硝材を用いることができなくなってしまう。このため、上述のメリットを損なう恐れがあるために好ましくない。
なお、条件式(4)及び条件式(5)の下限値をともに0.98に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。また、条件式(4)及び条件式(5)の上限値をともに1.02に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
さらに、本発明のズームレンズにおいて本発明の効果を最大限に発揮するために、第2レンズ群中の非球面レンズ及び第3レンズ群中の非球面レンズを同一の硝材を用いて製造する、即ちN21/N31=1.00、かつν21/ν31=1.00と設定することが望ましい。
これにより、硝材の大量購入によるコストダウンを実現することができる。そして、電子スチルカメラのように開発スピードが非常に重要な製造物において、同一の硝材を用いれば硝材の手配を単純化することが可能となり、その効果、開発期間の短縮化を図ることもできる。
また本発明のズームレンズは、以下の条件式(6)を満足することが望ましい。
(6) 0.1<D23/DG1<0.4
但し、
DG1:前記第1レンズ群中の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの距離
D23:前記第1レンズ群における前記負レンズと前記正メニスカスレンズとの空気間隔
条件式(6)は、本発明のズームレンズにおいて倍率色収差及び歪曲収差の補正を同時にバランスよく行うための条件式である。条件式(6)の上限値を上回ると、第1レンズ群を構成する各レンズの中心厚を過度に薄くする必要があり、各レンズの耐久性の低下や製造難易度の上昇につながってしまうため好ましくない。
なお、条件式(6)の上限値を0.35に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
一方、条件式(6)の下限値を下回ると、歪曲収差を補正しようとした場合に倍率色収差を補正することが困難になり、この倍率色収差の影響が撮影画像に現れてしまう。またこれとは逆に倍率色収差を補正しようとした場合には、歪曲収差を補正することが困難になり、撮影画像が大きく歪んでしまうため好ましくない。
なお、条件式(6)の下限値を0.15に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
また本発明のズームレンズは、以下の条件式(7)を満足することが望ましい。
(7) 1.1<(−f1)/DG1<2.5
但し、
DG1:前記第1レンズ群中の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの距離
f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
条件式(7)は、本発明のズームレンズを電子スチルカメラ等の本体に収納した際のレンズの厚み、いわゆる沈胴厚を短くするための条件式である。なお、この沈胴厚の長さの大部分は、第1レンズ群の群厚の長さが占めるため、該第1レンズ群の群厚を短くすることが重要となる。
条件式(7)の上限値を上回ると、第1レンズ群を構成する各レンズの中心厚を過度に薄くする必要があり、各レンズの耐久性の低下や製造難易度の上昇につながってしまうため好ましくない。
なお、条件式(7)の上限値を2.3に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
一方、条件式(7)の下限値を下回ると、広角端状態において十分な光量を確保するために前玉径、即ち第1レンズ群中の最も物体側のレンズの径を大きくしなければならなくなり、なおかつ第1レンズ群の群厚が増加し沈胴厚が大きくなってしまうため好ましくない。
なお、条件式(7)の下限値を1.3に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。
また本発明のズームレンズは、以下の条件式(8)を満足することが望ましい。
(8) DG1/(N11×DL11)<6.0
但し、
DG1 :前記第1レンズ群中の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの距離
N11 :前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
DL11:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの中心厚
上述のように、沈胴厚の長さの大部分は、第1レンズ群の群厚の長さが占めるため、該第1レンズ群の群厚を小さくすることが重要である。したがって、第1レンズ群の群厚を小さくするためには、第1レンズ群を屈折力の大きな負レンズと正レンズを用いてレンズどうしの間隔を狭めた構成とすることが望ましい。
条件式(8)は、本発明のズームレンズにおいて第1レンズ群の群厚を小さく保ち、優れた結像性能を得るために、第1レンズ群において最も物体側に位置する負メニスカスレンズの屈折率を規定するための条件式である。
条件式(8)の上限値を上回ると、屈折力の大きなレンズを低屈折率の硝材で構成しなければならなくなる。そして、低屈折率の硝材を用いる場合には、上述のように各レンズが一定の屈折力を維持するためにレンズ面の曲率半径を小さくしなければならない。これにより、広角端状態においてレンズの最外周部分を進行する光線の偏角が大きくなってしまうため、コマ収差及び歪曲収差を補正することが困難となり好ましくない。
また、曲率半径の小さなレンズ面を備えた負レンズは、上述のようにその全長、即ちレンズの中心厚と最大のサグ量とをあわせた長さが増加し、ひいては第1レンズ群の群厚の増加を招くことになってしまうため好ましくない。また同様に正レンズは、曲率半径が小さくなると、レンズの縁厚が薄くなり、製造が困難になってしまう。したがって製造可能な縁厚を確保するために、レンズの中心厚を増加させる必要が生じ、その結果第1レンズ群の群厚の増加を招くことになってしまうため好ましくない。
なお、条件式(8)の上限値を5.5に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができる。また、条件式(8)の上限値を5.0に設定すれば、本発明の効果を最大限に発揮することができる。
また、条件式(8)の下限値を1.5に設定すれば、本発明の効果をより発揮することができ、さらに本発明のズームレンズにおいて倍率色収差をより良好に補正することができる。さらに、条件式(8)の下限値を2.8に設定すれば、本発明の効果を最大限に発揮することができ、さらに本発明のズームレンズにおいて倍率色収差を最も良好に補正することができる。
また本発明のズームレンズは、前記第3レンズ群を物体側へ移動させることで遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングを行うことが望ましい。
この構成により、本発明のズームレンズは近距離物体に対してフォーカシングを行う場合にも、ズームレンズ全長が増大することがない。また、フォーカシングを担う第3レンズ群が1枚のレンズのみで構成されているため、これを駆動する駆動装置及び動力源に対する負荷を軽減することができるというメリットもある。
また本発明のズームレンズは、前記第1レンズ群が、非球面、回折光学素子、GRINレンズ等を含まずに、球面レンズのみで構成されていることが望ましい。ここで、「球面レンズ」には、平凸レンズ等の平面を有するレンズも当然含まれる。
本発明のズームレンズにおける第1レンズ群を、非球面レンズ、回折光学素子、GRINレンズ等を用いて構成することも可能ではあるものの、これらはレンズ1枚当たりの単価が球面レンズよりも高く、コストアップを招くことになってしまうため好ましくない。したがって本発明のズームレンズは、第1レンズ群を球面レンズのみで構成することによって、安価で歩留まり良く製造することができる。
また、本発明のズームレンズは、前記第2レンズ群中の最も物体側に開口絞りを備えていることが望ましい。
この構成により、開口絞りと非球面との間に適度な間隔を確保することができるため、球面収差とコマ収差をバランスよく補正することが可能となる。
ここで、製造の観点から言えば、第2レンズ群の内部、詳しくは第2レンズ群における最も物体側のレンズと最も像側のレンズとの間に開口絞りを組み込む構成は、開口絞りの物体側に位置するレンズや像側に位置するレンズにおいて偏芯や倒れが生じる恐れがあり、これによって光学性能の劣化を招くこととなるため好ましくない。また、開口絞りを第2レンズ群の内部に組み込むためのスペースを確保しつつ光学性能の劣化を抑えるためには、レンズ鏡筒の大型化、鏡筒構成の複雑化、そして部品点数の増加が必要となるため、レンズ鏡筒を安価に製造することが困難となり好ましくない。したがって、製造の観点からも、開口絞りは第2レンズ群中の最も物体側に配置することが望ましい。
なお、本発明のズームレンズにおいて開口絞りは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第2レンズ群を構成する各レンズと一体的に移動することがより望ましい。
また本発明のズームレンズは、前記第2レンズ群中の最も像側にフレアカット絞りを備えていることが望ましい。
この構成により、余分な上コマ光線をカットすることが可能となり、画面全体にわたってフレア成分のない精細な画像を得ることができる。また、このフレアカット絞りは特に広角端状態において有効であり、広角端状態においてフレア成分の原因となりうる余分な上コマ光線をカットすることができる。
なお、本発明のズームレンズにおいてフレアカット絞りは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第2レンズ群を構成する各レンズと一体的に移動することがより望ましい。
また本発明のズームレンズは、前記第2レンズ群中の最も物体側に開口絞りを備えており、かつ前記第2レンズ群中の最も像側にフレアカット絞りを備えていることが最も望ましい。
この構成により、本発明のズームレンズは、上述した開口絞りの効果とフレアカット絞りの効果とを同時に奏することができる。また、部品点数を最小限に抑えて製造コストを抑えつつ、優れた光学性能を実現することができる。
なお、本発明のズームレンズにおいて開口絞りとフレアカット絞りは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第2レンズ群を構成する各レンズと一体的に移動することがより望ましい。
また本発明のズームレンズは、前記第3レンズ群が、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、一旦像側へ移動した後で物体側へ移動することが望ましい。
この構成により、本発明のズームレンズにおいて広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、像面変動を抑えることができる。
また本発明のズームレンズは、前記第3レンズ群が、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、一旦物体側へ移動した後で像側へ移動することが望ましい。
この構成により、本発明のズームレンズにおいて広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、像面変動を抑えることができる。
また本発明のズームレンズは、前記第3レンズ群が、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、像面との間隔が常に狭まるように像側へ移動することが望ましい。
この構成により、本発明のズームレンズにおいて広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、像面変動を抑えることができる。
また本発明のズームレンズは、前記第3レンズ群が、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、像面との間隔が常に広がるように物体側へ移動することが望ましい。
この構成により、本発明のズームレンズにおいて広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、像面変動を抑えることができる。
また、本発明のズームレンズは、暗い環境や不安定な状況等での撮影において発生しがちな像位置の変動、いわゆる像ブレによる撮影の失敗を防ぐため、レンズ系のブレを検出するブレ検出手段と、レンズ系を駆動する駆動手段とを本ズームレンズに組み合わせることで、いわゆる防振光学系として機能させることもできる。
この場合、ブレ検出手段によって得られた像ブレの情報に基づき、本ズームレンズを構成するレンズ群のうちの1つ、又はその一部を駆動手段によって偏芯させることで、像をシフトさせて像ブレの補正を行うことができる。
また、本発明のズームレンズは、上述のように3つのレンズ群で構成されているが、本発明はこれに限られず、本ズームレンズの物体側や像側に他のレンズ群を配置した状態で使用することもできる。
以下、本発明の数値実施例に係るズームレンズを添付図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1は、本発明の第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成とズーム軌道を示す図である。
図1に示すように本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、両凹形状の負レンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、開口絞りSと、像側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22pと両凹形状の負レンズL22nとからなるメニスカス形状の接合負レンズL22と、フレアカット絞りFSとからなる。
第3レンズ群G3は、像側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズL31からなる。
第3レンズ群G3と像面IPとの間には、物体側から順に、ローパスフィルターLPと、平行平面ガラスCGとが空気間隔をおいて配置されている。詳細には、このローパスフィルターLPは、シェーディングや偽解像(モアレ)を防止するための水晶フィルタや赤外線吸収フィルタ等の複数のフィルタで構成されている。また、平行平面ガラスCGは、CCDを保護するためのカバーガラス等で構成されている。
上記構成の下、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍の際に(広角端状態から望遠端状態へ焦点距離を変化させる際に)、第1レンズ群G1は一旦像側へ移動した後で物体側へ移動し、即ちズーム軌道が像側へ凸形状になり、第2レンズ群G2は物体側へ直線的に移動し、第3レンズ群G3は一旦像側へ移動した後で物体側へ移動する、即ちズーム軌道が像側へ凸形状になる。これにより、本実施例に係るズームレンズでは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が縮小し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大する。
また、本実施例に係るズームレンズにおいて、第2レンズ群G2中の最も物体側に配置されている開口絞りSと最も像側に配置されているフレアカット絞りFSは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第2レンズ群G2を構成する各レンズと一体的に移動する。
以下の表1に、本発明の第1実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
[全体諸元]において、fは焦点距離、FNOはFナンバー、2ωは画角(単位は「°」)、b.fはバックフォーカスをそれぞれ示す。
[レンズデータ]において、iは物体側から数えたレンズ面の順番、rはレンズ面の曲率半径、dはレンズ面の間隔、νはd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数、nはd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率をそれぞれ示す。また、∞は平面を示している。
[非球面データ]には、非球面を次式で表した場合の非球面係数を示す。
x(y)=y/[r・{1+(1−κ・y/r1/2}]
+C4・y+C6・y+C8・y+C10・y10
ここで、yを光軸に垂直な方向の高さ、x(y)を非球面の頂点の接平面から高さyにおける非球面までの光軸方向に沿った距離、rを近軸の曲率半径、κを円錐定数、Cnをn次の非球面係数とする。
なお、「E-n」は「×10−n」を示し、例えば「1.234E-05」は「1.234×10−5」を示す。
[可変間隔データ]には、広角端状態、中間焦点距離状態、及び望遠端状態における各レンズ群の可変間隔の値を示す。さらに、[条件式対応値]には、各条件式の値を示す。
ここで、以下の各実施例の全ての諸元値において掲載されている焦点距離f、曲率半径r、その他長さの単位は一般に「mm」が使われる。しかし光学系は、比例拡大又は比例縮小しても同等の光学性能が得られるため、単位は「mm」に限られるものではない。なお、以下の各実施例の諸元値においても、本実施例と同様の符号を用いる。
(表1)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 6.44 〜 10.83 〜 18.40
FNO= 2.90 〜 3.84 〜 5.24
2ω = 64.37 〜 38.55 〜 23.01
b.f = 0.64 〜 0.64 〜 0.64

[レンズデータ]
i r d ν n
1 30.8055 1.05 40.77 1.88300
2 8.2850 1.70 1.00000
3 -1386.6321 1.05 47.38 1.78800
4 15.9831 1.35 1.00000
5 13.7478 1.90 23.78 1.84666
6 74.2920 (d6) 1.00000
7 ∞ 0.40 1.00000 (開口絞りS)
8 9.4568 2.00 59.44 1.58313
9 -29.2275 0.10 1.00000
10 6.2241 2.25 52.32 1.75500
11 -22.0189 0.90 30.13 1.69895
12 3.6837 0.90 1.00000
13 ∞ (d13) 1.00000 (フレアカット絞りFS)
14 20.4390 2.40 59.44 1.58313
15 -21.6081 (d15) 1.00000
16 ∞ 0.50 70.51 1.54437
17 ∞ 0.50 1.00000
18 ∞ 0.50 64.14 1.51633
19 ∞ (b.f) 1.00000

[非球面データ]
第9レンズ面
κ = -46.0000
C4 = 1.84040E-05
C6 = 5.51150E-06
C8 = 0.00000E+00
C10= 0.00000E+00

第15レンズ面
κ = -26.2172
C4 = -1.72170E-04
C6 = 0.00000E-00
C8 = 0.00000E-00
C10= 0.00000E-00

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
d6 = 15.2708 〜 7.6032 〜 1.8939
d13 = 5.9067 〜 11.1737 〜 18.3876
d15 = 1.8338 〜 1.0542 〜 1.8203

[条件式対応値]
(1)N11= 1.88300
(2)(N11+N13)/2= 1.865
(3)ν11−ν13= 16.99
(4)N21/N31= 1.000
(5)ν21/ν31= 1.000
(6)D23/DG1= 0.191
(7)(−f1)/DG1= 2.106
(8)DG1/(N11×DL11)= 3.57
図2(a),(b),(c)はそれぞれ、本発明の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態,中間焦点距離状態,望遠端状態における諸収差図である。
各収差図において、FNOはFナンバー、Yは像高、Aは半画角をそれぞれ示す。なお、球面収差図では最大口径に対応するFナンバーの値を示し、非点収差図及び歪曲収差図では像高の最大値をそれぞれ示し、コマ収差図では各半画角の値を示す。また球面収差図において、実線は球面収差、破線はサインコンディション(正弦条件)をそれぞれ示す。そして非点収差図において、実線はサジタル像面、破線はメリディオナル像面をそれぞれ示す。なお、以下に示す各実施例の諸収差図において、本実施例と同様の符号を用いる。
各諸収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正されており、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第2実施例)
図3は、本発明の第2実施例に係るズームレンズのレンズ構成とズーム軌道を示す図である。
図3に示すように本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、両凹形状の負レンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、開口絞りSと、像側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22pと両凹形状の負レンズL22nとからなるメニスカス形状の接合負レンズL22と、フレアカット絞りFSとからなる。
第3レンズ群G3は、像側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズL31からなる。
第3レンズ群G3と像面IPとの間には、物体側から順に、ローパスフィルターLPと、平行平面ガラスCGとが空気間隔をおいて配置されている。詳細には、このローパスフィルターLPは、シェーディングや偽解像(モアレ)を防止するための水晶フィルタや赤外線吸収フィルタ等の複数のフィルタで構成されている。また、平行平面ガラスCGは、CCDを保護するためのカバーガラス等で構成されている。
上記構成の下、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍の際に(広角端状態から望遠端状態へ焦点距離を変化させる際に)、第1レンズ群G1は一旦像側へ移動した後で物体側へ移動し、即ちズーム軌道が像側へ凸形状になり、第2レンズ群G2は物体側へ直線的に移動し、第3レンズ群G3は一旦物体側へ移動した後で像側へ移動する、即ちズーム軌道が物体側へ凸形状になる。これにより、本実施例に係るズームレンズでは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が縮小し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大する。
また、本実施例に係るズームレンズにおいて、第2レンズ群G2中の最も物体側に配置されている開口絞りSと最も像側に配置されているフレアカット絞りFSは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第2レンズ群G2を構成する各レンズと一体的に移動する。
以下の表2に、本発明の第2実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表2)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 6.44 〜 9.97 〜 18.40
FNO= 2.90 〜 3.49 〜 5.22
2ω = 64.06 〜 41.70 〜 22.97
b.f = 0.64 〜 0.64 〜 0.64

[レンズデータ]
i r d ν n
1 23.0000 1.05 35.71 1.90265
2 8.7817 1.70 1.00000
3 -1386.6321 1.05 47.38 1.78800
4 11.7333 1.35 1.00000
5 13.0268 1.90 23.78 1.84666
6 76.5579 (d6) 1.00000
7 ∞ 0.40 1.00000 (開口絞りS)
8 9.4608 2.00 59.28 1.58332
9 -29.2275 0.10 1.00000
10 6.2780 2.25 52.32 1.75500
11 -26.2880 0.90 30.13 1.69895
12 3.7384 0.90 1.00000
13 ∞ (d13) 1.00000 (フレアカット絞りFS)
14 24.9975 2.40 59.44 1.58313
15 -18.1324 (d15) 1.00000
16 ∞ 0.50 70.51 1.54437
17 ∞ 0.50 1.00000
18 ∞ 0.50 64.14 1.51633
19 ∞ (b.f) 1.00000

[非球面データ]
第9レンズ面
κ = -46.0000
C4 = 1.08210E-05
C6 = 5.08480E-06
C8 = 0.00000E+00
C10= 0.00000E+00

第15レンズ面
κ = -10.1400
C4 = -1.01760E-04
C6 = 0.00000E+00
C8 = 0.00000E+00
C10= 0.00000E+00

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
d6 = 15.7285 〜 7.7181 〜 2.3704
d13 = 5.7845 〜 8.6665 〜 18.2785
d15 = 1.9789 〜 2.7399 〜 1.9289

[条件式対応値]
(1)N11= 1.90265
(2)(N11+N13)/2= 1.875
(3)ν11−ν13= 11.93
(4)N21/N31= 1.000
(5)ν21/ν31= 0.997
(6)D23/DG1= 0.191
(7)(−f1)/DG1= 2.106
(8)DG1/(N11×DL11)= 3.53
図4(a),(b),(c)はそれぞれ、本発明の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態,中間焦点距離状態,望遠端状態における諸収差図である。
各諸収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正されており、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第3実施例)
図5は、本発明の第3実施例に係るズームレンズのレンズ構成とズーム軌道を示す図である。
図5に示すように本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、両凹形状の負レンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、開口絞りSと、像側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22pと両凹形状の負レンズL22nとからなるメニスカス形状の接合負レンズL22と、フレアカット絞りFSとからなる。
第3レンズ群G3は、像側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズL31からなる。
第3レンズ群G3と像面IPとの間には、物体側から順に、ローパスフィルターLPと、平行平面ガラスCGとが空気間隔をおいて配置されている。詳細には、このローパスフィルターLPは、シェーディングや偽解像(モアレ)を防止するための水晶フィルタや赤外線吸収フィルタ等の複数のフィルタで構成されている。また、平行平面ガラスCGは、CCDを保護するためのカバーガラス等で構成されている。
上記構成の下、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍の際に(広角端状態から望遠端状態へ焦点距離を変化させる際に)、第1レンズ群G1は一旦像側へ移動した後で物体側へ移動し、即ちズーム軌道が像側へ凸形状になり、第2レンズ群G2は物体側へ直線的に移動し、第3レンズ群G3は像面IPとの間隔が常に狭まるように像側へ移動する。これにより、本実施例に係るズームレンズでは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が縮小し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大する。
また、本実施例に係るズームレンズにおいて、第2レンズ群G2中の最も物体側に配置されている開口絞りSと最も像側に配置されているフレアカット絞りFSは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第2レンズ群G2を構成する各レンズと一体的に移動する。
以下の表3に、本発明の第3実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表3)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 6.44 〜 10.37 〜 18.40
FNO= 2.90 〜 3.71 〜 5.37
2ω = 64.21 〜 40.07 〜 22.79
b.f = 0.64 〜 0.64 〜 0.64

[レンズデータ]
i r d ν n
1 26.5000 0.90 40.77 1.88300
2 9.2999 1.50 1.00000
3 -1386.6321 0.85 47.38 1.78800
4 12.9441 2.10 1.00000
5 15.1448 1.60 23.78 1.84666
6 74.2529 (d6) 1.00000
7 ∞ 0.40 1.00000 (開口絞りS)
8 9.4608 2.00 59.28 1.58332
9 -29.2275 0.10 1.00000
10 6.2772 2.25 52.32 1.75500
11 -22.8914 0.90 30.13 1.69895
12 3.7295 0.90 1.00000
13 ∞ (d13) 1.00000 (フレアカット絞りFS)
14 15.3345 2.40 59.44 1.58313
15 -33.6664 (d15) 1.00000
16 ∞ 0.50 70.51 1.54437
17 ∞ 0.50 1.00000
18 ∞ 0.50 64.14 1.51633
19 ∞ (b.f) 1.00000

[非球面データ]
第9レンズ面
κ = -20.0000
C4 = 1.41960E-04
C6 = 2.15040E-06
C8 = 0.00000E+00
C10= 0.00000E+00

第15レンズ面
κ = -93.3385
C4 = -1.00720E-04
C6 = 0.00000E+00
C8 = 0.00000E+00
C10= 0.00000E+00

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
d6 = 14.8692 〜 7.4765 〜 2.1448
d13 = 6.1968 〜 10.71208 〜 19.0950
d15 = 1.5689 〜 1.12144 〜 0.2907

[条件式対応値]
(1)N11= 1.88300
(2)(N11+N13)/2= 1.865
(3)ν11−ν13= 16.99
(4)N21/N31= 1.000
(5)ν21/ν31= 0.997
(6)D23/DG1= 0.302
(7)(−f1)/DG1= 2.136
(8)DG1/(N11×DL11)= 4.10
図6(a),(b),(c)はそれぞれ、本発明の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態,中間焦点距離状態,望遠端状態における諸収差図である。
各諸収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正されており、優れた結像性能を有していることがわかる。
(第4実施例)
図7は、本発明の第4実施例に係るズームレンズのレンズ構成とズーム軌道を示す図である。
図7に示すように本実施例に係るズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL11と、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL12と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL13とからなる。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、開口絞りSと、像側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズL21と、両凸形状の正レンズL22pと両凹形状の負レンズL22nとからなるメニスカス形状の接合負レンズL22と、フレアカット絞りFSとからなる。
第3レンズ群G3は、像側のレンズ面が非球面である両凸形状の正レンズL31からなる。
第3レンズ群G3と像面IPとの間には、物体側から順に、ローパスフィルターLPと、平行平面ガラスCGとが空気間隔をおいて配置されている。詳細には、このローパスフィルターLPは、シェーディングや偽解像(モアレ)を防止するための水晶フィルタや赤外線吸収フィルタ等の複数のフィルタで構成されている。また、平行平面ガラスCGは、CCDを保護するためのカバーガラス等で構成されている。
上記構成の下、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態への変倍の際に(広角端状態から望遠端状態へ焦点距離を変化させる際に)、第1レンズ群G1は一旦像側へ移動した後で物体側へ移動し、即ちズーム軌道が像側へ凸形状になり、第2レンズ群G2は物体側へ直線的に移動し、第3レンズ群G3は像面IPとの間隔が常に広がるように物体側へ移動する。これにより、本実施例に係るズームレンズでは、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が縮小し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が増大する。
また、本実施例に係るズームレンズにおいて、第2レンズ群G2中の最も物体側に配置されている開口絞りSと最も像側に配置されているフレアカット絞りFSは、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、第2レンズ群G2を構成する各レンズと一体的に移動する。
以下の表4に、本発明の第4実施例に係るズームレンズの諸元の値を掲げる。
(表4)
[全体諸元]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
f = 6.44 〜 10.83 〜 18.40
FNO= 2.88 〜 3.68 〜 5.06
2ω = 63.85 〜 38.30 〜 22.89
b.f = 0.64 〜 0.64 〜 0.64

[レンズデータ]
i r d ν n
1 25.0000 1.10 40.76 1.88300
2 9.5453 2.50 1.00000
3 39.7123 1.10 46.62 1.81600
4 10.4816 1.65 1.00000
5 11.3661 2.90 22.76 1.80809
6 26.8151 (d6) 1.00000
7 ∞ 0.40 1.00000 (開口絞りS)
8 10.6048 2.00 69.89 1.51860
9 -20.8919 0.10 1.00000
10 5.9069 2.25 44.20 1.78589
11 -17.9666 0.90 29.52 1.71736
12 3.6618 0.90 1.00000
13 ∞ (d13) 1.00000 (フレアカット絞りFS)
14 47.7318 2.40 69.89 1.51860
15 -11.7212 (d15) 1.00000
16 ∞ 0.50 70.51 1.54437
17 ∞ 0.50 1.00000
18 ∞ 0.50 64.14 1.51633
19 ∞ (b.f) 1.00000

[非球面データ]
第9レンズ面
κ = -10.0000
C4 = 1.17240E-04
C6 = 3.19050E-06
C8 = 0.00000E+00
C10= 0.00000E+00

第15レンズ面
κ = -3.4414
C4 = -1.04070E-04
C6 = 0.00000E+00
C8 = 0.00000E+00
C10= 0.00000E+00

[可変間隔データ]
広角端状態 中間焦点距離状態 望遠端状態
d6 = 15.2385 〜 6.6111 〜 1.3839
d13 = 5.4994 〜 9.7734 〜 17.6235
d15 = 2.3137 〜 2.6354 〜 3.2262

[条件式対応値]
(1)N11= 1.88300
(2)(N11+N13)/2= 1.846
(3)ν11−ν13= 18.00
(4)N21/N31= 1.000
(5)ν21/ν31= 1.000
(6)D23/DG1= 0.178
(7)(−f1)/DG1= 1.605
(8)DG1/(N11×DL11)= 4.47
図8(a),(b),(c)はそれぞれ、本発明の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態,中間焦点距離状態,望遠端状態における諸収差図である。
各諸収差図より、本実施例に係るズームレンズは、広角端状態から望遠端状態までの各焦点距離状態において、諸収差が良好に補正されており、優れた結像性能を有していることがわかる。
なお、本発明の実施例として3群構成のズームレンズを示したが、該3群を含む4群及びそれ以上の群構成のズームレンズも本発明の効果を内在した同等のズームレンズであることは言うまでもない。また、各レンズ群内の構成においても、実施例の構成に付加レンズを加えただけのレンズ群も本発明の効果を内在した同等のレンズ群であることは言うまでもない。
以上の各実施例によれば、固体撮像素子等を用いたビデオカメラや電子スチルカメラ等に好適で、3倍程度の変倍比を有し、製造コストを最小限に抑え、収差補正上の最適な位置に最小限の非球面を備え、優れた結像性能を有するズームレンズを実現することができる。
本発明の第1実施例に係るズームレンズのレンズ構成及びズーム軌道を示す図である。 (a),(b),(c)はそれぞれ、本発明の第1実施例に係るズームレンズの広角端状態,中間焦点距離状態,望遠端状態における諸収差図である。 本発明の第2実施例に係るズームレンズのレンズ構成及びズーム軌道を示す図である。 (a),(b),(c)はそれぞれ、本発明の第2実施例に係るズームレンズの広角端状態,中間焦点距離状態,望遠端状態における諸収差図である。 本発明の第3実施例に係るズームレンズのレンズ構成及びズーム軌道を示す図である。 (a),(b),(c)はそれぞれ、本発明の第3実施例に係るズームレンズの広角端状態,中間焦点距離状態,望遠端状態における諸収差図である。 本発明の第4実施例に係るズームレンズのレンズ構成及びズーム軌道を示す図である。 (a),(b),(c)はそれぞれ、本発明の第4実施例に係るズームレンズの広角端状態,中間焦点距離状態,望遠端状態における諸収差図である。
符号の説明
G1・・・・・第1レンズ群
G2・・・・・第2レンズ群
G3・・・・・第3レンズ群
S・・・・・・開口絞り
FS・・・・・フレアカット絞り
LP・・・・・ローパスフィルタ
CG・・・・・平行平面ガラス
IP・・・・・像面
W・・・・・・広角端状態
T・・・・・・望遠端状態

Claims (16)

  1. 物体側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とから構成されており、
    広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、前記第1レンズ群は一旦像側へ移動した後で物体側へ移動し、前記第2レンズ群は物体側へ直線的に移動し、前記第3レンズ群も移動し、
    前記第1レンズ群は、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズと、負レンズと、正メニスカスレンズとからなり、
    前記第2レンズ群は、物体側から順に、像側のレンズ面のみが非球面である正レンズと、両凸形状の正レンズと両凹形状の負レンズとからなるメニスカス形状の接合負レンズとからなり、
    前記第3レンズ群は、像側のレンズ面のみが非球面である正レンズのみからなることを特徴とするズームレンズ。
  2. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
    1.85<N11
    但し、
    N11:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
  3. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のズームレンズ。
    1.80<(N11+N13)/2
    但し、
    N11:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
    N13:前記第1レンズ群における前記正メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
  4. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    ν11−ν13<22
    但し、
    ν11:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数
    ν13:前記第1レンズ群における前記正メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数
  5. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    0.9<N21/N31<1.1
    0.9<ν21/ν31<1.1
    但し、
    N21:前記第2レンズ群における像側のレンズ面のみが非球面である前記正レンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
    ν21:前記第2レンズ群における像側のレンズ面のみが非球面である前記正レンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数
    N31:前記第3レンズ群における像側のレンズ面のみが非球面である前記正レンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
    ν31:前記第3レンズ群における像側のレンズ面のみが非球面である前記正レンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対するアッベ数
  6. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    0.1<D23/DG1<0.4
    但し、
    DG1:前記第1レンズ群中の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの距離
    D23:前記第1レンズ群における前記負レンズと前記正メニスカスレンズとの空気間隔
  7. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    1.1<(−f1)/DG1<2.5
    但し、
    DG1:前記第1レンズ群中の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの距離
    f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
  8. 以下の条件式を満足することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    DG1/(N11×DL11)<6.0
    但し、
    DG1 :前記第1レンズ群中の最も物体側のレンズ面から最も像側のレンズ面までの距離
    N11 :前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの材質のd線(波長λ=587.6nm)に対する屈折率
    DL11:前記第1レンズ群における前記負メニスカスレンズの中心厚
  9. 前記第3レンズ群を物体側へ移動させることで遠距離物体から近距離物体へのフォーカシングを行うこと特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  10. 前記第1レンズ群は、球面レンズのみで構成されていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  11. 前記第2レンズ群中の最も物体側に開口絞りを備えていることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  12. 前記第2レンズ群中の最も像側にフレアカット絞りを備えていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  13. 前記第3レンズ群は、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、一旦像側へ移動した後で物体側へ移動することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  14. 前記第3レンズ群は、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、一旦物体側へ移動した後で像側へ移動することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  15. 前記第3レンズ群は、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、像面との間隔が常に狭まるように像側へ移動することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  16. 前記第3レンズ群は、広角端状態から望遠端状態への変倍に際して、像面との間隔が常に広がるように物体側へ移動することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のズームレンズ。
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