JP2007211691A - ウォータポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却水に混入したエアを摺動面から効率良く排出し、摺動面が摩耗することを抑制するウォータポンプを提供する。
【解決手段】ウォータポンプは、支持シャフト21と、支持シャフト21に回転自在に支持されたポンプシャフト24とを備える。支持シャフト21は、ポンプシャフト24の回転時、ポンプシャフト24と摺動する外周面56を有する。ポンプシャフト24と外周面56との間には、ポンプシャフト24の回転時に冷却水が流通する隙間が形成されている。外周面56には、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングが設けられている。
【選択図】図3

Description

この発明は、一般的には、ウォータポンプに関し、より特定的には、滑り軸受けにより支持された回転機構を備え、その滑り軸受けの摺動面に冷却水が流通する隙間が形成されるウォータポンプに関する。
従来のウォータポンプに関して、たとえば、実開平5−47493号公報には、インペラの背面部側に集まるエアをインペラの前面部側にスムーズに逃がして、インペラの背面部側のエア溜りを確実に防止することを目的としたウォータポンプが開示されている(特許文献1)。特許文献1では、インペラにエア抜き孔を設けることによって、冷却水中に混入するエアが、インペラの回転中心寄りに配設されたメカニカルシールの周りに集まることを防止している。
また、特開平5−44690号公報には、都市型洪水に対応した先行待機運転型の排水機場用ポンプの30分間のドライ運転を可能にすることを目的としたポンプが開示されている(特許文献2)。特許文献2では、排水ポンプの軸受けの摺動面が、Cr酸化物中にSiO、AL等の硬質セラミック粒子を含む被膜と、油を含む多孔質SiCとの組み合わせにより形成されている。
また、特開平5−52222号公報には、土砂水に対する耐磨耗性や耐久性を向上させ、かつ大口径化を可能にすることを目的とした軸受け構造が開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された軸受け構造は、回転軸に固着されたスリーブと、スリーブを支持する軸受けとを有し、スリーブと軸受けとの摺動面に清浄水を供給することなく運転する無給水ポンプ用の軸受け構造である。スラリー摩耗の対策として、スリーブの表面には、WC系超硬合金またはCr系超硬合金の溶射膜と、さらにその溶射膜上に、ダイヤモンド状炭素等の硬質被膜とが被覆されている。一方、軸受けには、SiC,Si製もしくはCr溶射膜が被覆されている。また、摺動面に土砂が侵入することを防ぐため、シール部材が設けられている。
実開平5−47493号公報 特開平5−44690号公報 特開平5−52222号公報
ハイブリッド車両に搭載されたインバータやモータ等の機器に冷却水を強制循環させるために、ウォータポンプが一般に使用されている。このようなウォータポンプには、シャフトとそのシャフトに回転自在に支持される回転体との摺動面に隙間を設け、その隙間に冷却水を流通させることによって摺動面の冷却や潤滑を実施するものがある。しかしながら、車両の小型化に伴って冷却水路が複雑化すると、気液分離性が悪化し、冷却水に多量のエアが混入する現象が生じる。この場合、摺動面に設けられた隙間にもエアを多量に含む冷却水が流入するため、冷却効率が低下し、摺動面の摩耗が進むおそれがある。
一方、このような問題を解決する方法として、エアを逃がす機構を設けたり、シャフトの直径を大きくするなどの対策を採ることが考えられる。しかしながら、これらの場合、ウォータポンプの大型化を招くことになるため望ましくない。また、特許文献3に開示された軸受け構造では、異物の侵入を防ぐためシール部材を設けているが、シール部材の劣化が進行すると異物の侵入を許すため、耐久性の面から望ましくない。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、冷却水に混入したエアを摺動面から効率良く排出し、摺動面が摩耗することを抑制するウォータポンプを提供することである。
この発明に従ったウォータポンプは、車両に搭載され、冷却水を圧送するウォータポンプである。ウォータポンプは、シャフトと、シャフトに回転自在に支持された回転体とを備える。シャフトおよび回転体のいずれか一方は、回転体の回転時、シャフトおよび回転体のいずれか他方と摺動する摺動面を有する。シャフトおよび回転体のいずれか他方と摺動面との間には、回転体の回転時に冷却水が流通する隙間が形成されている。摺動面には、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングが設けられている。
なお、ダイヤモンドライクカーボン(DLC:Diamond Like Carbon)は、アモルファス(非結晶質)の結晶構造を有し、炭素元素同士の接続状態が、ダイヤモンド構造(SP結合)とグラファイト構造(SP)との両方になる。
このように構成されたウォータポンプによれば、摺動面に、低摩擦性を有するダイヤモンドライクカーボンが設けられている。これにより、隙間を流通する冷却水にエアが混入する場合であっても、エアを隙間から効率良く排出することができる。これにより、冷却水による摺動面の冷却効果を十分に得て、摺動面の摩耗を抑えることができる。また、シャフトと回転体との摺動特性を向上させ、ウォータポンプの出力性能を向上させることができる。
また好ましくは、摺動面を有するシャフトおよび回転体のいずれか一方は、金属から形成されている。摺動面と摺動するシャフトおよび回転体のいずれか他方は、樹脂から形成されている。このように構成されたウォータポンプによれば、冷却水が流通する隙間を設ける構成により、摺動面と摺動するシャフトおよび回転体のいずれか他方を樹脂から形成することが可能となる。
また好ましくは、シャフトおよび回転体の少なくともいずれか一方には、隙間を局所的に拡大させ、シャフトの軸方向に延びる溝機構が形成されている。このように構成されたウォータポンプによれば、溝機構によって、エアを隙間からさらに効率良く排出することができる。
また好ましくは、シャフトおよび回転体のいずれか一方の外表面の全体に、DLCコーティングが設けられている。このように構成されたウォータポンプによれば、冷却水による錆びの発生を回避できる。
また、車両は、電力変換装置を備えるハイブリッド車両である。ウォータポンプは、電力変換装置に向けて冷却水を圧送する。このように構成されたウォータポンプによれば、摺動面の摩耗を抑えることにより、電力変換装置の冷却系の信頼性を向上させることができる。
以上説明したように、この発明に従えば、冷却水に混入したエアを摺動面から効率良く排出し、摺動面が摩耗することを抑制するウォータポンプを提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
図1は、HV(Hybrid Vehicle)システムの冷却系を示す斜視図である。図中に示すHVシステムの冷却系は、モータと、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関とを動力源として駆動するハイブリッド車両に搭載されている。
図1を参照して、ハイブリッド車両は、エンジン92と、駆動用のモータおよび発電用のジェネレータを内蔵するトランスアクスル93と、リアシート後方等に搭載された図示しないバッテリとを備える。エンジン92に隣り合う位置には、バッテリの直流電流を、モータに導入する交流電流に変換するための電力変換装置としてのインバータ91が設けられている。ハイブリッド車両は、さらに、車両前方のフロントグリルの裏側に位置して設けられたラジエータ81を備える。
ラジエータ81には、互いに独立した2つの冷却水路が設けられており、そのうちの一方が、エンジン92の冷却系を構成し、他方が、HVシステムの冷却系を構成している。HVシステムの冷却系は、たとえば、ラジエータ81→インバータ91→リザーバタンク94→ウォータポンプ10→トランスアクスル93→ラジエータ81を順にたどる冷却水路によって形成されている。水路内の冷却水(たとえば、エチレングリコール系のクーラント)は、ウォータポンプ10によって強制循環され、インバータ91や、トランスアクスル93に設けられたジェネレータおよびモータを冷却する。冷却によって温度上昇した冷却水は、ラジエータ81を通過することによって、温度が下げられる。ウォータポンプ10は、冷却水の流れ方向においてリザーバタンク94の直後に設けられている。
図2は、図1中のウォータポンプを示す断面図である。図2を参照して、ウォータポンプ10は、モータによって駆動する電動ポンプである。ウォータポンプ10は、冷却水を圧送するインペラが環状に延びる渦巻き室に配置された遠心式ポンプである。
ウォータポンプ10は、ポンプのボディを構成するポンプケース31と、ポンプケース31に対して固定される支持シャフト21と、支持シャフト21に回転自在に支持されたポンプシャフト24とを備える。ポンプシャフト24は、冷却水を圧送するインペラ25を有する。
支持シャフト21は、一方端21mと他方端21nとを有し、中心軸101に沿って一方端21mから他方端21nまで延びている。支持シャフト21は、ウォータポンプ10の駆動時に回転せず、静止している。支持シャフト21は、金属から形成されている。本実施の形態では、支持シャフト21がステンレス鋼から形成されている。
ポンプシャフト24は、中心軸101に沿って筒状に延びる形状を有する。ポンプシャフト24は、支持シャフト21の外周上に嵌め合わされている。ポンプシャフト24は、支持シャフト21によって、中心軸101を中心に回転自在に支持されている。ポンプシャフト24は、ウォータポンプ10の駆動時に回転する。ポンプシャフト24は、樹脂材料から形成されている。
ポンプシャフト24には、インペラ25が一体に成形されている。インペラ25は、中心軸101を中心とした周方向に間隔を隔てて複数、設けられている。ウォータポンプ10の駆動時、インペラ25は、ポンプシャフト24とともに中心軸101を中心に回転する。インペラ25は、ポンプシャフト24とは別体に形成され、ポンプシャフト24に固定されても良い。
回転体としてのポンプシャフト24は、冷却水を圧送する羽根部材としてのインペラ25が設けられた部材である。ポンプシャフト24は、冷却水に満たされた空間に配置される部材である。
ポンプシャフト24には、積層鋼板と、積層鋼板に埋設された永久磁石とを備えたヨーク26が設けられている。ヨーク26の外周上には、三相電流が供給されるコイルを備えたステータ41が設けられている。ヨーク26およびステータ41により、ポンプシャフト24に回転力を与えるモータが構成されている。インペラ25とヨーク26とは、中心軸101の軸方向に互いに離れて設けられている。
ポンプケース31は、樹脂材料から形成されている。ポンプケース31は、インペラ25が収容される渦巻き室35を形成している。渦巻き室35は、中心軸101を中心に環状に延びている。ポンプケース31は、支持シャフト21の一方端21mを支持する支持部36を有する。
ポンプケース31には、隔壁38が固定されている。隔壁38は、筒部40と支持部39とを有する。筒部40は、ヨーク26の外周を取り囲むように、中心軸101の軸方向に沿って筒状に延びる。ヨーク26と筒部40との間には、隙間が形成されている。支持部39は、凹部形状を有し、内部空間30側から支持シャフト21の他方端21nが圧入される。隔壁38は、ヨーク26が配置される内部空間30と、ステータ41が配置される外部空間とを区画する。内部空間30は、渦巻き室35と繋がって設けられ、冷却水により満たされる。
このような構成により、本実施の形態では、支持シャフト21を支持する支持部39が、筒部40と一体に成形される。このため、支持シャフト21と筒部40との間で生じる同軸ずれを小さく抑えることができる。これにより、ポンプシャフト24に一体に設けられ、支持シャフト21を中心に回転するヨーク26と、筒部40との間の隙間の大きさに偏りが生じることを防止できる。
ポンプケース31は、吸い込み部32および吐出部33を有する。吸い込み部32は、中心軸101に沿う方向から渦巻き室35に連通している。吐出部33は、中心軸101周りの所定の位相で渦巻き室35に連通している。冷却水は、吸い込み部32を通じて渦巻き室35に導入される。冷却水は、渦巻き室35で回転するインペラ25によって加圧され、吐出部33を通じて外部配管に圧送される。
図3は、図2中の支持シャフトの形状を詳細に示す図である。図3を参照して、支持シャフト21は、中心軸101の軸方向に互いに離れて設けられた拡径部51および52と、拡径部51と拡径部52との間に設けられた縮径部53とを有する。拡径部51および52は、相対的に大きい直径を有する外周面56を有し、縮径部53は、相対的に小さい直径を有する外周面57を有する。外周面56が有する直径は、たとえば10mm以下である。ポンプシャフト24は、外周面56および57に向い合う内周面61を有する。
ポンプシャフト24の回転時、外周面56と内周面61とが摺動する。ポンプシャフト24は、外周面56および内周面61を摺動面とする滑り軸受けにより、支持シャフト21に対して回転自在に支持されている。外周面56と内周面61との間には、図示しない隙間が形成されている。一例として、隙間の大きさは、0.05mm(半径当たり)である。外周面57と内周面61との間には、冷却水を溜める空間としての液溜め部58が形成されている。一例として、液溜め部58の大きさは、0.5mm(半径当たり)である。
図4は、図3中のIV−IV線上に沿ったポンプシャフトの断面図である。図3および図4を参照して、ポンプシャフト24には、内周面61から凹み、中心軸101の軸方向に沿って延びる溝63が形成されている。溝63は、ポンプシャフト24の頂面24pから底面24qにまで延びている。溝63は、中心軸101を中心に所定の位相毎に複数、形成されている。一例として、溝63の深さは、0.2mmから0.3mm程度である。なお、溝63は、支持シャフト21の外周面56に形成されても良いし、外周面56とポンプシャフト24の内周面61との双方に形成されても良い。
摺動面をなす外周面56と内周面61との間の隙間には、ウォータポンプ10内の冷却水の圧力差を利用して冷却水が供給される。より詳しくは、渦巻き室35にある高圧の冷却水が、内部空間30を通って、拡径部51の外周面56と内周面61との間の隙間に供給される。冷却水は、液溜め部58に溜められた後、さらに、拡径部52の外周面56と内周面61との間の隙間に供給される。この間、冷却水は、外周面56と内周面61との間を潤滑するとともに、支持シャフト21を冷却する。
外周面56と内周面61との間に形成される隙間は、ウォータポンプ10によって圧送される冷却水が流通する隙間である。ウォータポンプ10の運転時、隙間には、清浄水である冷却水が供給される。隙間を設けて互いに向い合う摺動面は、一方が金属から形成され、他方が樹脂から形成されている。
図5は、図3中の2点鎖線Vで囲まれた範囲を拡大して示す図である。図3および図5を参照して、摺動面をなす支持シャフト21の外周面56には、DLCコーティング15が設けられている。本実施の形態では、支持シャフト21の表面の全体にDLCコーティング15が設けられている。この場合、DLCコーティング15の成膜時に支持シャフト21にマスクを設ける必要がなく、製造工程を簡易にできる。また、支持シャフト21が鉄等の金属により形成されている場合には、冷却水に浸された支持シャフト21が錆びることを防止できる。
DLCコーティング15は、カーボン(炭素)材料により構成される。DLCコーティング15は、ダイヤモンドに類似した高硬度、および電気絶縁性を有する。DLCコーティング15は、炭素を主成分とし、若干の水素を含有したアモルファス構造であり、ダイヤモンド結合とグラファイト結合とが混在している。
DLCコーティング15の製造方法として、真空チャンバ内にベンゼンなどの炭化水素ガスを導入し、直流アーク放電でこのガスをプラズマ化して炭化水素イオンを発生させ、このイオンを被処理物に衝突させることで成膜することが可能である。DLCコーティング15は、アモルファス構造であるため結晶粒界を持たず、結晶性の材料と比較して平滑な表面を有している。DLCコーティング15は、耐久性および成膜時の厚みの制御性に優れる。
車両の小型化にともなって冷却水路が複雑化すると、図1中のリザーバタンク94内で冷却水の流速を十分に落とすことができない。このため、リザーバタンク94において気液分離性が悪化し、強制循環される冷却水中に空気が混じる現象が生じる。この場合、冷却水による支持シャフト21の冷却性能が低下し、外周面56が著しく摩耗する。
これに対して、本実施の形態では、支持シャフト21の表面に低摩擦性のDLCコーティング15が施されているため、冷却水に混入したエアを外周面56と内周面61との間に形成された隙間から効率良く排出することができる。これにより、冷却水による冷却効率を向上させ、支持シャフト21の摩耗を抑制することができる。加えて、DLCコーティング15により外周面56と内周面61との間の摩擦抵抗が低減されるため、ウォータポンプ10の出力性能を向上させることができる。
また、ポンプシャフト24の内周面61に溝63を設けることによって、冷却水に混入したエアをさらに効率良く外周面56と内周面61との間の隙間から排出することができる。また、外周面56と内周面61との間の隙間に金属片等の異物が侵入することがあっても、その異物を溝63を通じて効率良く排出することができる。本実施の形態では、異物の侵入を防ぐシール部材を設ける場合と比較して経年劣化のおそれがない。このため、異物の侵入に対してウォータポンプ10の信頼性を向上させることができる。
この発明の実施の形態におけるウォータポンプ10は、シャフトとしての支持シャフト21と、支持シャフト21に回転自在に支持された回転体としてのポンプシャフト24とを備える。支持シャフト21およびポンプシャフト24のいずれか一方としての支持シャフト21は、ポンプシャフト24の回転時、支持シャフト21およびポンプシャフト24のいずれか他方としてのポンプシャフト24と摺動する摺動面としての外周面56を有する。ポンプシャフト24と外周面56との間には、ポンプシャフト24の回転時に冷却水が流通する隙間が形成されている。外周面56には、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングが設けられている。
このように構成された、この発明の実施の形態におけるウォータポンプ10によれば、支持シャフト21の摩耗を抑制することによって、ポンプシャフト24の支持に径方向のガタが生じることを防止できる。これにより、ポンプシャフト24と隔壁38とが接触する事態を回避し、ウォータポンプ10の信頼性を向上させることができる。また、支持シャフト21の摩耗を抑制するために支持シャフト21の軸径を大きくしたり、空気を逃がす構造を設ける必要がない。このため、ウォータポンプ10の大型化を招くことなく、上述の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、支持シャフト21にDLCコーティング15を設けたが、これに限定されず、ポンプシャフト24が金属から形成され、支持シャフト21が樹脂材料から形成されている場合には、摺動面をなすポンプシャフト24の内周面61にDLCコーティング15を設けても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
HVシステムの冷却系を示す斜視図である。 図1中のウォータポンプを示す断面図である。 図2中の支持シャフトの形状を詳細に示す図である。 図3中のIV−IV線上に沿ったポンプシャフトの断面図である。 図3中の2点鎖線Vで囲まれた範囲を拡大して示す図である。
符号の説明
10 ウォータポンプ、15 DLCコーティング、21 支持シャフト、24 ポンプシャフト、56 外周面、61 内周面。

Claims (5)

  1. 車両に搭載され、冷却水を圧送するウォータポンプであって、
    シャフトと、
    前記シャフトに回転自在に支持された回転体とを備え、
    前記シャフトおよび前記回転体のいずれか一方は、前記回転体の回転時、前記シャフトおよび前記回転体のいずれか他方と摺動する摺動面を有し、
    前記シャフトおよび前記回転体のいずれか他方と前記摺動面との間には、前記回転体の回転時に冷却水が流通する隙間が形成されており、
    前記摺動面には、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングが設けられている、ウォータポンプ。
  2. 前記摺動面を有する前記シャフトおよび前記回転体のいずれか一方は、金属から形成されており、前記摺動面と摺動する前記シャフトおよび前記回転体のいずれか他方は、樹脂から形成されている、請求項1に記載のウォータポンプ。
  3. 前記シャフトおよび前記回転体の少なくともいずれか一方には、前記隙間を局所的に拡大させ、前記シャフトの軸方向に延びる溝機構が形成されている、請求項1または2に記載のウォータポンプ。
  4. 前記シャフトおよび前記回転体のいずれか一方の外表面の全体に、前記DLCコーティングが設けられている、請求項1から3のいずれか1項に記載のウォータポンプ。
  5. 前記車両は、電力変換装置を備えるハイブリッド車両であり、
    前記電力変換装置に向けて冷却水を圧送する、請求項1から4のいずれか1項に記載のウォータポンプ。
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