JP2007200617A - プラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウェットエッチングによる隔壁形成の際に隔壁の高さに高低差を持たせるための高低差形成準備工程を設けて、閉鎖型の隔壁の高さに高低差を形成し、それによりPDPを作製した際の放電ガスの通気経路を確保する。
【解決手段】基板上の隔壁形成面全体にほぼ均一な厚みの隔壁材料層を形成し、形成した隔壁材料層を焼成し、焼成した隔壁材料層上にレジスト膜を形成して、そのレジスト膜を放電空間が独立した閉鎖型の隔壁パターンに形成し、その隔壁パターンをマスクとして隔壁材料層をウェットエッチングすることにより隔壁を形成することからなり、ウェットエッチングによる隔壁形成の際に隔壁の高さに高低差を持たせるための高低差形成準備工程を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネル(以下「PDP」と記す)の隔壁形成方法に関し、さらに詳しくは、焼成した隔壁材料層をウェットエッチングすることで、たとえば格子状の閉鎖型の隔壁を形成するプラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法に関する。
PDPでは、セル(単位発光領域)間のクロストークを防止するためにセルとセルとの間に隔壁を形成する。隔壁には種々の形態があるが、近年では高精細化、高輝度化の観点から、たとえば格子状のような閉鎖型の隔壁が形成されることが多い。この閉鎖型の隔壁を形成した場合、セルの密閉度が高いと、パネル内に放電ガスを封入する際、パネル内を均一に排気すること、及び多数のセル内に均一に放電ガスを充填することが難しくなる。
一般に良く用いられているサンドブラスト法で例えば格子状の隔壁を形成するには、まず、基板の隔壁形成面全体に隔壁材料層を形成した後、サンドブラストで隔壁材料層を格子状(横方向の隔壁部の幅が縦方向の隔壁部の幅より大きな格子パターン)に切削し、これを焼成することで隔壁を形成する。この方法で隔壁を形成した場合、すでに格子状に切削した隔壁材料層を焼成するため、格子の横方向隔壁部と縦方向隔壁部とで熱収縮のバランスが異なることに起因して、通常は格子の交差部を含む横方向隔壁部がそれ以外の部分と比べて低くなり、隔壁の高さに高低差が生じる。したがって、隔壁を形成した基板にもう一方の基板を貼り合わせると、隔壁ともう一方の基板との間に隙間ができ、この隙間を通気経路として、パネル内を均一に排気すること、及び放電ガスを多数のセル内に均一に充填することが可能である。
ところが、サンドブラスト法で隔壁を形成した場合、隔壁材料層を隔壁形状に切削した後焼成するので、熱収縮により隔壁の位置ずれや変形が生ずることがある。この熱収縮による変形、つまり基板の収縮で生じた隔壁の位置ずれや隔壁材料層自身の収縮による変形については、あらかじめ予測してマスク設計を行うのであるが、熱収縮による変形を100%予測することは難しく、これが歩留まりの低下につながる。
他方、隔壁材料層を先に焼成し、その上に隔壁形状のレジストパターンを形成し、これを硝酸等でウェットエッチングすることで隔壁を形成する方法も提案されている(特許文献1参照)。
特公平6−66130号公報
上述のウェットエッチングの手法で隔壁を形成した場合、熱収縮による隔壁の位置ずれや変形は生じないものの、以下のような問題がある。すなわち、隔壁材料層を焼成した場合、隔壁材料層の焼成時の熱収縮が層内で均一に生じるため、焼成された隔壁材料層の表面は平滑なものとなる。したがって、隔壁を形成した基板にもう一方の基板を貼り合わせると、隔壁ともう一方の基板との隙間が極めて狭いものとなり、パネル内を均一に排気すること、及び多数のセル内に均一に放電ガスを充填することができず、これがパネル特性の低下や、パネル不良の発生につながる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、ウェットエッチングによる隔壁形成の際に隔壁の高さに高低差を持たせるための高低差形成準備工程を設けて、閉鎖型の
隔壁の高さに高低差を形成し、それによりPDPを作製した際の放電ガスの通気経路を確保するものである。
本発明は、基板上の隔壁形成面全体にほぼ均一な厚みの隔壁材料層を形成し、形成した隔壁材料層を焼成し、焼成した隔壁材料層上にレジスト膜を形成して、そのレジスト膜を放電空間が独立した閉鎖型の隔壁パターンに形成し、その隔壁パターンをマスクとして隔壁材料層をウェットエッチングすることにより隔壁を形成することからなり、ウェットエッチングによる隔壁形成の際に隔壁の高さに高低差を持たせるための高低差形成準備工程を備えたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法である。
本発明によれば、高低差形成準備工程により、ウェットエッチングによる隔壁形成の際に隔壁の高さに高低差がもたらされ、それにより前面側の基板と背面側の基板を封着した際の放電ガスの通気経路が確保され、ウェットエッチングで閉鎖型の隔壁を形成した場合のパネル特性の低下や、パネル不良の発生が防止される。
本発明において、基板としては、ガラス、石英、セラミックス等の基板や、これらの基板上に、電極、絶縁膜、誘電体層、保護膜等の所望の構成物を形成した基板が含まれる。
隔壁材料層は、基板上の隔壁形成面全体にほぼ均一な厚みで形成される。隔壁材料としては、当該分野で公知の各種の材料を適用することができる。たとえば、PbO,SiO2,B23,ZnO,NaO,Al23などを含んだガラスフリットを適用することができる。隔壁材料層は、たとえば、上記のガラスフリット、バインダー樹脂、溶媒等からなるガラスペーストを、スクリーン印刷、バーコータ、スロットコータなどの手法で塗布して乾燥させることにより形成することができる。
隔壁材料層の焼成は、たとえば焼成炉を用いた焼成など、当該分野で公知の方法を適用することができる。
レジスト膜に用いるレジストとしては、エッチング液に対して耐性があり、隔壁材料層に密着させることができるものであればよく、当該分野で公知の各種のレジストを適用することができる。たとえば、日本ゼオン社のZPP1700PGや、デユポン社のリストンCM106のようなドライフィルムを適用することができる。
レジスト膜のパターニングは、当該分野で公知のフォトリソグラフィーの手法を用いて行うことができる。
隔壁材料層のウェットエッチングは、たとえば硝酸(HNO3)等のエッチング液を用い、シャワーエッチングを行うか、またはエッチング液に浸漬することにより行うことができる。
高低差形成準備工程は、ウェットエッチングによる隔壁形成の際に隔壁の高さに高低差を持たせるための工程であり、この工程は、以下の各種の工程を適用することができる。
たとえば、レジスト膜を隔壁パターンに形成する際に、隔壁パターンの一部を細くするか、または途切れさせる工程であってもよい。
また、隔壁材料層をほぼ均一な厚みで形成した後、第2層目の隔壁材料層を形成する工
程であってもよい。この場合、第2層目の隔壁材料層の形成は、隔壁材料層の高低差をつけたい位置の内、高くする位置に第2層目の隔壁材料層を形成するようにしてもよい。あるいは、ウェットエッチングの際のエッチングレートが異なる2種の隔壁材料を用意し、隔壁材料層の高低差をつけたい位置の内、高くする位置に低いエッチングレートの隔壁材料を、低くする位置に高いエッチングレートの隔壁材料を、それぞれ用いて第2層目の隔壁材料層を形成するようにしてもよい。
上記エッチングレートの高い(エッチングされやすい)隔壁材料は、上述した隔壁材料のガラスフリットの内、主成分をPbOとし、エッチング液に硝酸を用いる場合であれば、硝酸にエッチングされにくいSiO2,Al23の含有量を少なくした材料を適用することで得ることができる。
エッチングレートの低い(エッチングされにくい)隔壁材料は、上述した隔壁材料のガラスフリットの内、主成分をPbOとし、エッチング液に硝酸を用いる場合であれば、硝酸にエッチングされにくいSiO2,Al23の含有量を多くした材料を適用することで得ることができる。エッチングレートの低い層は、SiO2をスパッタ、蒸着などで成膜することによっても形成することができる。
以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を詳述する。なお、本発明はこれによって限定されるものではなく、各種の変形が可能である。
図1(a)および図1(b)は本発明の隔壁形成方法で隔壁を形成したPDPの構成を示す説明図である。図1(a)はPDPの全体図、図1(b)はPDPの部分分解斜視図である。このPDPはカラー表示用のAC駆動型の3電極面放電型PDPである。
PDP10は、PDPとして機能する構成要素が形成された前面側の基板11と背面側の基板21から構成されている。前面側の基板11と背面側の基板21としては、ガラス基板、石英基板、セラミックス基板等を使用することができる。
前面側の基板11の内側面には、水平方向に表示電極Xと表示電極Yが等間隔に配置されている。隣接する表示電極Xと表示電極Yとの間が全て表示ラインLとなる。各表示電極X,Yは、ITO、SnO2、ZnOなどの幅の広い透明電極12と、例えばAg、Au、Al、Cu、Cr及びそれらの積層体(例えばCr/Cu/Crの積層構造)等からなる金属製の幅の狭いバス電極13から構成されている。表示電極X,Yは、Ag、Auについてはスクリーン印刷のような厚膜形成技術を用い、その他については蒸着法、スパッタ法等の薄膜形成技術とエッチング技術を用いることにより、所望の本数、厚さ、幅及び間隔で形成することができる。
なお、本PDPでは、表示電極Xと表示電極Yが等間隔に配置され、隣接する表示電極Xと表示電極Yとの間が全て表示ラインLとなる、いわゆるALIS構造のPDPを示したが、これに限定されず、対となる表示電極X,Yが放電の発生しない間隔(非放電ギャップ)を隔てて配置された構造のPDPであっても、本発明を適用することができる。
表示電極X,Yの上には、表示電極X,Yを覆って誘電体層17が形成されている。誘電体層17は、ガラスペーストを、前面側の基板11上にスクリーン印刷法で塗布し、焼成することにより形成している。
誘電体層17の上には、表示の際の放電により生じるイオンの衝突による損傷から誘電体層17を保護するための保護膜18が形成されている。この保護膜はMgOで形成されている。保護膜は、電子ビーム蒸着法やスパッタ法のような、当該分野で公知の薄膜形成
プロセスによって形成することができる。
背面側の基板21の内側面には、平面的にみて表示電極X,Yと交差する方向に複数のアドレス電極Aが形成され、そのアドレス電極Aを覆って誘電体層24が形成されている。アドレス電極Aは、Y電極との交差部で点灯セルを選択するためのアドレス放電を発生させるものであり、Cr/Cu/Crの3層構造で形成されている。このアドレス電極Aは、その他に、例えばAg、Au、Al、Cu、Cr等で形成することもできる。アドレス電極Aも、表示電極X,Yと同様に、Ag、Auについてはスクリーン印刷のような厚膜形成技術を用い、その他については蒸着法、スパッタ法等の薄膜形成技術とエッチング技術を用いることにより、所望の本数、厚さ、幅及び間隔で形成することができる。誘電体層24は、誘電体層17と同じ材料、同じ方法を用いて形成することができる。
隣接するアドレス電極Aとアドレス電極Aとの間の誘電体層24上には、放電空間をセルごとに区画する格子状(メッシュ状、ボックス状などとも呼ばれる)の隔壁29が形成されている。隔壁29は、ウェットエッチングで形成されている。具体的には、隔壁29は、低融点ガラスフリット、バインダー樹脂、溶媒等からなる隔壁材料(ガラスペースト)を誘電体層24上に塗布して乾燥させた後、その隔壁材料層上に隔壁パターンのレジスト膜を形成し、これを硝酸等のエッチング液に浸すか又はシャワーエッチングを行い、レジスト膜の形成箇所以外の隔壁材料を除去することにより形成されている。
隔壁29の側面及び隔壁間の誘電体層24上には、赤(R)、緑(G)、青(B)の蛍光体層28R,28G,28Bが形成されている。蛍光体層28R,28G,28Bは、蛍光体粉末とバインダー樹脂と溶媒とを含む蛍光体ペーストを隔壁29間の凹溝状の放電空間内にスクリーン印刷、又はディスペンサーを用いた方法などで塗布し、これを各色毎に繰り返した後、焼成することにより形成している。この蛍光体層28R,28G,28Bは、蛍光体粉末と感光性材料とバインダー樹脂とを含むシート状の蛍光体層材料(いわゆるグリーンシート)を使用し、フォトリソグラフィー技術で形成することもできる。この場合、所望の色のシートを基板上の表示領域全面に貼り付けて、露光、現像を行い、これを各色毎に繰り返すことで、対応する隔壁間に各色の蛍光体層を形成することができる。
PDP10は、このような構成要素を形成した前面側の基板11と背面側の基板21とを、表示電極X,Yとアドレス電極Aとが交差するように対向配置し、周囲を封着し、隔壁29で囲まれた放電空間30にXeとNe等とを混合した放電ガスを充填することにより作製されている。このPDPでは、表示電極X,Yとアドレス電極Aとの交差部の放電空間30が、表示の最小単位である1つのセル(単位発光領域)となる。1画素はR、G、Bの3つのセルで構成される。
図2(a)〜図2(f)はウェットエッチングで隔壁を形成する方法を示す説明図である。
ウェットエッチングで隔壁を形成するには、アドレス電極(このアドレス電極は図2(a)〜図2(f)では図示せず省略している)が形成された背面側の基板21の上に誘電体材料をスクリーン印刷などの手法で塗布し、乾燥することで、後述するウェットエッチングに対して耐エッチング性を有するか、または後述する隔壁材料層よりも低エッチングレートの誘電体材料層24aを形成する(図2(a)参照)。
この誘電体材料層24a上の隔壁形成面に隔壁材料をスクリーン印刷による積層印刷や、メタルマスクによる一括厚膜印刷や、ロールコータなどの方法で所望の厚さまで形成し、乾燥させて、後述するウェットエッチングが可能な隔壁材料層29aを形成する(図2(b)参照)。これらの手法を用いて形成した隔壁材料層29aは全体的に均一な厚みと
なっている。誘電体材料層24aと隔壁材料層29aはこの時点では乾燥膜である
そして、誘電体材料層24aと隔壁材料層29aを焼成して、誘電体層24と隔壁材料層29bを形成する(図2(c)参照)。誘電体層24と隔壁材料層29bはこの時点では焼成膜である。
この後、隔壁材料層29b上にドライフィルムをラミネートするか、または液状レジストを塗布することにより、レジスト膜Rを形成し、フォトリソグラフィーにより、そのレジスト膜Rを、例えば格子状の閉鎖型の隔壁パターンに形成する(図2(d)参照)。
そして、硝酸等のエッチング液に浸すか、またはシャワーエッチングを行うことでウェットエッチングを行い(図2(e)参照)、レジスト膜Rを取り去り、閉鎖型の隔壁29を形成する(図2(f)参照)。
本発明においては、ウェットエッチングによる隔壁形成の際に隔壁の高さに高低差を持たせるための高低差形成準備工程を実施する。以下にこの高低差形成準備工程の実施形態を説明する。
実施形態1
図3(a)〜図3(c)は高低差形成準備工程の実施形態1を示す説明図である。図3(a)はレジスト膜の隔壁パターン形成後の平面図、図3(b)はウェットエッチング後の隔壁の平面図、図3(c)は図3(b)のIII−III断面図である。以下の実施形態では、閉鎖型の隔壁として格子状の隔壁を形成する場合について説明する。
本実施形態では、レジスト膜のパターンの一部を局所的に細く形成して格子状の隔壁を形成する。このレジスト膜のパターンの一部を局所的に細く形成する工程が高低差形成準備工程となる。
具体的には、レジスト膜Rを隔壁パターンに形成する際、レジスト膜Rで形成した隔壁パターンの内、横方向の隔壁に対応した隔壁パターンの一部を局所的に細く形成して細パターン部R1とし、ウェットエッチングを行う(図3(a)参照)。隔壁パターンに細パターン部R1を形成するのは、細パターン部R1を形成したフォトマスクを使用して露光することにより行う。
隔壁パターンに細パターン部R1を形成して、ウェットエッチングを行った場合、エッチングが進むにつれて、サイドエッチングが進み、細パターン部R1では、サイドエッチングにより横方向の隔壁には隔壁トップ付近で浅い溝が形成され、この溝が上下方向(画面の列方向)に隣接するセルC1とセルC2との間の通気経路31となる(図3(b)および図3(c)参照)。したがって、前面側の基板と背面側の基板を封着する際、この通気経路31によって、不純物ガスの排気および放電ガスの導入を行うことができる。
実施形態2
図4(a)〜図4(c)は高低差形成準備工程の実施形態2を示す説明図である。図4(a)はレジスト膜の隔壁パターン形成後の平面図、図4(b)はウェットエッチング後の隔壁の平面図、図4(c)は図4(b)のIV−IV断面図である。
本実施形態では、レジスト膜のパターンの一部を局所的に途切れさせて格子状の隔壁を形成する。このレジスト膜のパターンの一部を局所的に途切れさせる工程が高低差形成準備工程となる。
具体的には、レジスト膜Rを隔壁パターンに形成する際、レジスト膜Rで形成した隔壁パターンの内、横方向の隔壁に対応した隔壁パターンの一部を局所的に途切れさせた途切れパターン部R2とし、ウェットエッチングを行う(図4(a)参照)。隔壁パターンに途切れパターン部R2を形成するのは、途切れパターン部R2を形成したフォトマスクを使用して露光することにより行う。途切れパターンR2の幅Wbは、レジスト膜Rの縦方向の隔壁の開口幅Wa、つまりセル対応部の幅よりも細い幅とする。
隔壁パターンに途切れパターン部R2を形成して、ウェットエッチングを行った場合、途切れパターン部R2の幅Wbが、縦方向の隔壁の開口幅Waに比べて狭いため、この部分にエッチング液が入りにくく、見かけ上のエッチングレートが低くなる。よって、縦方向の隔壁が形成された時点では、横方向の隔壁のエッチングは隔壁の底部まで進まず、実施形態1と同様に、横方向の隔壁には隔壁トップ付近で浅い溝が形成され、上下方向(画面の列方向)に隣接するセルC1とセルC2との間の通気経路31となる(図4(b)および図4(c)参照)。
実施形態3
図5(a)〜図5(d)は高低差形成準備工程の実施形態3を示す説明図である。図5(a)は隔壁材料層形成後の隔壁材料層の平面図、図5(b)は図5(a)のVb-Vb断面図、図5(c)はウェットエッチング後の隔壁の平面図、図5(d)は図5(c)のVd-Vd断面図である。
本実施形態では、隔壁材料層を形成する際、縦方向の隔壁部分だけを***させる。この縦方向の隔壁部分だけを***させておく工程が高低差形成準備工程となる。
具体的には、例えばスクリーン印刷を複数回行うことで隔壁材料層29aを所望の高さまで形成する場合であれば、最上層の隔壁材料層を形成する際、縦方向の隔壁の頂部に相当する面(隔壁材料層の表面)に部分的に隔壁材料層を形成する(図5(a)および図5(b)参照)。つまり、縦方向の隔壁部分41だけを***させ、横方向の隔壁部分42を相対的に凹ませることで、隔壁材料層29aの表面に凹凸を形成する。この縦方向の隔壁の***部分の厚みは、焼成後で10μm前後の厚みであればよい。このようにして隔壁材料層29aを形成した後、一括焼成して、焼成後の凹凸のある隔壁材料層の表面に格子状隔壁パターンのレジスト膜を形成し、ウェットエッチングを行い、レジストの除去を行う。
このように、縦方向の隔壁部分だけを***させて、隔壁トップ面に凹凸を形成することにより、横方向の隔壁部分、つまり上下方向(画面の列方向)に隣接するセルC1とセルC2との間に通気経路31が形成される(図5(c)および図5(d)参照)。
図6(a)〜図6(d)は実施形態3の変形例を示す説明図である。図6(a)は隔壁材料層形成後の隔壁材料層の平面図、図6(b)は図6(a)のVIb-VIb断面図、図6(c)はウェットエッチング後の隔壁の平面図、図6(d)は図6(c)のVId-VId断面図である。
本例では、隔壁材料層を形成する際、縦方向の隔壁と横方向の隔壁との交差部以外の部分だけを***させる。この交差部以外の部分だけを***させておく工程が高低差形成準備工程となる。
具体的には、例えばスクリーン印刷を複数回行うことで隔壁材料層29aを所望の高さまで形成する場合であれば、最上層の隔壁材料層を形成する際、縦方向の隔壁と横方向の隔壁との交差部以外の面(隔壁材料層の表面)に部分的に隔壁材料層を形成する(図6(
a)および図6(b)参照)。つまり、隔壁の交差部43以外の部分44だけを***させることで、隔壁材料層29aの表面に凹凸を形成する。この隔壁の***部分の厚みは、焼成後で10μm前後の厚みであればよい。このようにして隔壁材料層29aを形成した後、一括焼成して、焼成後の凹凸のある隔壁材料層の表面に格子状隔壁パターンのレジスト膜を形成し、ウェットエッチングを行い、レジストの除去を行う。
このように、隔壁の交差部以外の部分だけを***させて、隔壁トップ面に凹凸を形成することにより、隔壁の交差部、つまり斜め方向(画面の1列ずれた列方向)に隣接するセルC3とセルC4との間に通気経路32が形成される(図6(c)および図6(d)参照)。
上記の例では、隔壁の交差部以外を***させて、交差部を相対的に凹ませ、この凹ませた部分を通気経路としたが、この通気経路を形成する部分は、パネル化後、放電の結合などが生じにくい位置であればどこであってもよく、隔壁の交差部以外に形成してもよい。
実施形態4
図7(a)〜図7(d)は高低差形成準備工程の実施形態4を示す説明図である。図7(a)は隔壁材料層形成後の隔壁材料層の平面図、図7(b)は図7(a)のVIIb-VIIb断面図、図7(c)はウェットエッチング後の隔壁の平面図、図7(d)は図7(c)のVIId-VIId断面図である。
本実施形態では、最上層の隔壁材料層を形成する際、縦方向の隔壁部分にエッチングレートの低い隔壁材料層を、横方向の隔壁部分にエッチングレートの高い隔壁材料層を、それぞれ形成する。この縦方向の隔壁部分と横方向の隔壁部分にエッチングレートの異なる隔壁材料層を形成しておく工程が高低差形成準備工程となる。
具体的には、例えばスクリーン印刷を複数回行うことで隔壁材料層29aを所望の高さまで形成する場合であれば、最上層の隔壁材料層を形成する際、横方向の隔壁に相当する面(隔壁材料層の表面)に部分的に下層よりもエッチングレートの高い(エッチングされやすい)隔壁材料層45を形成し、縦方向の隔壁の頂部に相当する面に部分的にそれよりもエッチングレートの低い(エッチングされにくい)隔壁材料層46を形成する(図7(a)および図7(b)参照)。つまり、横方向の隔壁部分と縦方向の隔壁部分をエッチングレートの異なる材料で縞状に形成する。このようにして平坦な隔壁材料層29aを形成した後、一括焼成して、焼成後の隔壁材料層の表面に格子状隔壁パターンのレジスト膜を形成し、ウェットエッチングを行う。
このように、最上層にエッチングレートの異なる隔壁材料層を形成することにより、エッチングの際、エッチングレートの高い横方向の隔壁部分でサイドエッチング量が大きくなり、この部分で隔壁トップ付近の隔壁材料が除去され、浅い溝が形成されて、横方向の隔壁部分、つまり上下方向(画面の列方向)に隣接するセルC1とセルC2との間に通気経路31が形成される(図7(c)および図7(d)参照)。
図8(a)〜図8(d)は実施形態4の変形例を示す説明図である。図8(a)は隔壁材料層形成後の隔壁材料層の平面図、図8(b)は図8(a)のVIIIb-VIIIb断面図、図8(c)はウェットエッチング後の隔壁の平面図、図8(d)は図8(c)のVIIId-VIIId断面図である。
本例では、最上層の隔壁材料層を形成する際、縦方向の隔壁部分と横方向の隔壁部分との交差部以外の部分にエッチングレートの低い隔壁材料層を、隔壁の交差部の部分にエッチングレートの高い隔壁材料を、それぞれ形成する。この隔壁の交差部と交差部以外の部
分にエッチングレートの異なる隔壁材料層を形成しておく工程が高低差形成準備工程となる。
具体的には、例えばスクリーン印刷を複数回行うことで隔壁材料層29aを所望の高さまで形成する場合であれば、最上層の隔壁材料層を形成する際、縦方向の隔壁部分と横方向の隔壁部分との交差部以外の面(隔壁材料層の表面)に部分的に下層よりもエッチングレートの低い隔壁材料層47を形成し、隔壁の交差部の部分にそれよりもエッチングレートの高い隔壁材料層48を形成する(図8(a)および図8(b)参照)。つまり、隔壁の交差部以外の部分と交差部の部分をエッチングレートの異なる材料で形成する。このようにして平坦な隔壁材料層29aを形成した後、一括焼成して、焼成後の隔壁材料層の表面に格子状隔壁パターンのレジスト膜を形成し、ウェットエッチングを行う。
このように、最上層にエッチングレートの異なる隔壁材料層を形成することにより、エッチングの際、エッチングレートの高い隔壁交差部分でサイドエッチング量が大きくなり、この部分で隔壁トップ付近の隔壁材料が除去され、浅い溝が形成されて、隔壁の交差部、つまり斜め方向(画面の1列ずれた列方向)に隣接するセルC3とセルC4との間に通気経路32が形成される(図8(c)および図8(d)参照)。
上記の例では、隔壁の交差部分にエッチングレートの高い隔壁材料層を形成して、その部分を通気経路としたが、この通気経路を形成する部分は、パネル化後、放電の結合などが生じにくい位置であればどこであってもよく、隔壁の交差部以外に形成してもよい。
実施形態5
本実施形態では、実施形態1または実施形態2の格子状隔壁パターンのレジスト膜を実施形態4と併用する。例えば、隔壁材料層の、格子状隔壁の横方向の隔壁に対応したレジストパターンの細パターン部R1、または途切れパターン部R2に対応する位置に、下層よりもエッチングレートの高い隔壁材料層を形成する。
これにより、細パターン部R1または途切れパターン部R2でサイドエッチング量が多くなるため、隔壁トップ付近の溝を安定して形成することが可能となる。
なお、上述の実施形態として、格子形状の隔壁について説明したが、通気効率の悪い閉鎖型の隔壁(ハニカムなど)でも、同様の方法を適用することができる。
以上述べたように、上記の実施形態によれば、ウェットエッチングで格子状の隔壁を形成する際、レジスト膜に細パターン部または途切れパターン部を形成したり、あるいは、隔壁材料層の通気経路形成部分以外の部分に***を形成したり、または隔壁材料層の通気経路形成部分とそれ以外の部分とでエッチングレートの異なる隔壁材料層を形成する等の高低差形成準備工程を実施しておくことにより、ウェットエッチング工程で一括して通気経路となる溝を形成することができ、これにより、前面側の基板と背面側の基板を封着した際の通気経路を確保することができ、製造後のPDPのパネル特性を安定させることができる。
本発明の隔壁形成方法で隔壁を形成したPDPの構成を示す説明図である。 ウェットエッチングで隔壁を形成する方法を示す説明図である。 高低差形成準備工程の実施形態1を示す説明図である。 高低差形成準備工程の実施形態2を示す説明図である。 高低差形成準備工程の実施形態3を示す説明図である。 実施形態3の変形例を示す説明図である。 高低差形成準備工程の実施形態4を示す説明図である。 実施形態4の変形例を示す説明図である。
符号の説明
10 PDP
11 前面側の基板
12 透明電極
13 バス電極
17,24 誘電体層
18 保護膜
21 背面側の基板
24a 誘電体材料層
28R,28G,28B 蛍光体層
29 隔壁
29a 隔壁材料層
29b 焼成後の隔壁材料層
30 放電空間
41 縦方向の隔壁部分
42 横方向の隔壁部分
43 隔壁の交差部
44 隔壁の交差部以外の部分
45,47 エッチングレートの高い隔壁材料層
46,48 エッチングレートの低い隔壁材料層
A アドレス電極
L 表示ライン
R1 細パターン部
R2 途切れパターン部
X,Y 表示電極

Claims (5)

  1. 基板上の隔壁形成面全体にほぼ均一な厚みの隔壁材料層を形成し、
    形成した隔壁材料層を焼成し、
    焼成した隔壁材料層上にレジスト膜を形成して、そのレジスト膜を放電空間が独立した閉鎖型の隔壁パターンに形成し、
    その隔壁パターンをマスクとして隔壁材料層をウェットエッチングすることにより隔壁を形成することからなり、
    ウェットエッチングによる隔壁形成の際に隔壁の高さに高低差を持たせるための高低差形成準備工程を備えたことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法。
  2. 前記高低差形成準備工程が、レジスト膜を隔壁パターンに形成する際に、隔壁パターンの一部を細くするか、または途切れさせる工程からなる請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法。
  3. 前記高低差形成準備工程が、隔壁材料層をほぼ均一な厚みで形成した後、第2層目の隔壁材料層を形成する工程からなる請求項1記載のプラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法。
  4. 第2層目の隔壁材料層の形成が、隔壁材料層の高低差をつけたい位置の内、高くする位置に第2層目の隔壁材料層を形成することからなる請求項3記載のプラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法。
  5. 第2層目の隔壁材料層の形成が、ウェットエッチングの際のエッチングレートが異なる2種の隔壁材料を用意し、隔壁材料層の高低差をつけたい位置の内、高くする位置に低いエッチングレートの隔壁材料を、低くする位置に高いエッチングレートの隔壁材料を、それぞれ用いて第2層目の隔壁材料層を形成することからなる請求項3記載のプラズマディスプレイパネルの隔壁形成方法。
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