JP2007199279A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2007199279A
JP2007199279A JP2006016469A JP2006016469A JP2007199279A JP 2007199279 A JP2007199279 A JP 2007199279A JP 2006016469 A JP2006016469 A JP 2006016469A JP 2006016469 A JP2006016469 A JP 2006016469A JP 2007199279 A JP2007199279 A JP 2007199279A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light modulation
light beam
modulation device
projector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006016469A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Yanai
宏明 矢内
Toshiaki Hashizume
俊明 橋爪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006016469A priority Critical patent/JP2007199279A/ja
Publication of JP2007199279A publication Critical patent/JP2007199279A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Abstract

【課題】光変調素子の熱劣化を抑制し、信頼性の高いプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタを構成する光変調装置441は、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する液晶パネル4411と、液晶パネル4411の画像形成領域に対応し光束を通過可能とする開口部4413A,4414Aを有し液晶パネル4411を保持する光変調素子保持枠4412とを備える。光変調装置441の光束入射側には、光変調装置441に入射する光束のうち画像形成領域を外れる光束を反射する反射面4413Dが設けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
従来、光源装置と、光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクタでは、液晶パネルユニット(光変調装置)は、液晶パネル(光変調素子)と、液晶パネルに入射する光束を通過可能とする矩形開口を有し液晶パネルを内部に収納保持するパネル枠体(光変調素子保持枠)とで構成されている。
特開2000−221588号公報
ところで、光源装置から液晶パネルに光束を照射する場合には、液晶パネルの画像形成領域全体に光束が照射されるように、液晶パネルの画像形成領域に対して所定のマージン分、大きい照明領域で液晶パネルに光束が照射されるように光学設計されている。
このため、光源装置から射出された光束は、液晶パネルのみならずパネル枠体にも照射されることとなる。したがって、パネル枠体に光が照射されることにより、パネル枠体の発熱、ひいては、液晶パネルの温度上昇を引き起こす。すなわち、液晶パネルの温度上昇により、液晶パネルの熱劣化が生じる恐れがある。
本発明の目的は、光変調素子の熱劣化を抑制し、信頼性の高いプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、前記光変調装置は、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調素子と、前記光変調素子の画像形成領域に対応し前記光束を通過可能とする開口部を有し前記光変調素子を保持する光変調素子保持枠とを備え、前記光変調装置の光束入射側には、前記光変調装置に入射する光束のうち前記画像形成領域を外れる光束を反射する反射面が設けられていることを特徴とする。
ここで、反射面は、光変調装置の光束入射側に設けられていればよく、例えば、光変調素子保持枠の光束入射側端面に形成する構成や、光変調装置とは別に反射部材を設け、該反射部材に反射面を設ける構成等を採用できる。
本発明によれば、光変調装置の光束入射側に反射面が設けられているので、画像形成領域に対して所定のマージン分、大きい照明領域で光変調素子に向けて光束が照射される際に、光変調装置に入射する光束のうち画像形成領域を外れる光束を反射面にて反射できる。このため、画像の形成に寄与しない不要な光により光変調素子保持枠が発熱し、光変調素子が温度上昇することを回避できる。したがって、光変調素子の熱劣化を抑制し、プロジェクタの信頼性が向上する。
本発明のプロジェクタでは、前記反射面は、前記光変調素子保持枠の光束入射側端面に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、光変調素子保持枠の光束入射側端面に反射面が形成されているので、光変調素子保持枠に光束が入射した際でも、反射面にて反射し、光変調素子保持枠への光吸収を防ぎ、光変調素子保持枠が発熱することを抑制できる。
また、光変調装置とは別に反射部材等を設ける必要がなく、プロジェクタの小型化および低コスト化が図れる。
本発明のプロジェクタでは、前記光変調装置の光束入射側には、前記反射面を有する反射部材が配設されていることが好ましい。
本発明によれば、光変調装置の光束入射側に反射部材が配設されているので、反射部材に形成された反射面により、光変調装置に入射する光束のうち画像形成領域を外れる光束を反射できる。
また、光変調装置とは別に反射部材を設けているので、例えば、光変調素子保持枠に反射面を形成する構成と比較して、画像形成領域を外れる光束の一部を反射面が吸収した場合であっても、その熱が光変調素子に伝達されることを抑制できる。
本発明のプロジェクタでは、前記反射部材は、前記光変調素子保持枠の光束入射側端面に一体的に接続されていることが好ましい。
ところで、光変調素子の画像形成領域には、光源装置から射出された光束が照射されるため、光変調素子の温度が上昇する。このため、光変調素子を冷却する構造が必要となる。そして、従来では、光変調素子に対して冷却空気を送風、あるいは、光変調素子近傍の空気を吸入することで光変調素子を冷却する構造が多用されている。また、このような冷却構造を採用する場合には、光変調素子に対して冷却空気が良好に送風され、あるいは、光変調素子近傍の空気が良好に吸入されるために、光変調素子の光束入射側あるいは光束射出側に所定の空間を必要とする。そして、近年ではプロジェクタの小型化が促進され、各光学部品も密集した状態で配設されている。このため、反射部材を光変調装置の光束入射側に、前記所定の空間が形成されるように配設することは難しく、所定間隔を空けて無理に配設した場合には光変調素子を良好に冷却することが難しい。
本発明によれば、反射部材が光変調素子保持枠の光束入射側端面に一体的に接続されているので、光変調装置の光束入射側(反射部材の光束入射側)に前記所定の空間を形成することができ、光変調素子に対して冷却空気が良好に送風され、あるいは、光変調素子近傍の空気が良好に吸入され、光変調素子の冷却構造を良好に維持できる。
本発明のプロジェクタでは、前記光変調素子保持枠および前記反射部材は、熱伝導性を有する材料から構成され、互いに熱伝達可能に接続されていることが好ましい。
本発明によれば、光変調素子保持枠および反射部材が熱伝導性を有する材料から構成され、互いに熱伝達可能に接続されているので、光源装置から射出された光束が照射されることにより光変調素子に生じた熱を、光変調素子〜光変調素子保持枠〜反射部材の熱伝達経路を辿って放熱できる。このため、上述した光変調素子の冷却構造を併用すれば、光変調素子をより効果的に冷却でき、光変調素子の熱劣化を効果的に抑制できる。また、例えば、光変調素子保持枠および反射部材が所定間隔、離間した状態で配置される構成と比較して、光変調素子から伝達される熱の放熱面積を大きくすることができ、光変調素子の冷却効率を向上できる。
本発明のプロジェクタでは、前記反射面は、前記光変調装置に入射する光束の光軸に直交する平面に対して所定角度、傾斜して形成され、前記光変調装置に入射する光束のうち前記画像形成領域を外れる光束を前記光変調装置の光路前段側に配設される光学素子を避ける方向に反射することが好ましい。
ところで、光変調装置に入射する光束のうち画像形成領域を外れる光束を反射面にて反射した場合に、反射した光束が光変調装置の光路前段側に配設される光学素子に入射すると、光学素子が反射光を吸収することにより、温度上昇し、信頼性に影響を与えてしまう。
本発明によれば、反射面を上述したように形成することで、光変調装置に入射する光束のうち画像形成領域を外れる光束は、反射面にて光変調装置の光路前段側に配設される光学素子を避ける方向に反射されることとなる。このため、反射面にて反射した光束が光変調装置の光路前段側に配設される光学素子に入射することがなく、光変調装置および光学素子双方の温度上昇を抑制することができ、プロジェクタの信頼性を高めることができる。
本発明のプロジェクタでは、前記反射面は、前記画像形成領域を平面的に囲む平面視枠形状を有し、前記反射面における枠形状の開口周縁部分には、前記光変調装置に入射する光束の光軸に直交する平面に対して光束射出方向に傾斜する非干渉面が形成されていることが好ましい。
ところで、光源装置から光変調素子の画像形成領域に照射される光束は、所定の拡がりをもって画像形成領域に照射される。すなわち、画像形成領域に向けて垂直に入射する光束の他、画像形成領域の外側から画像形成領域に向けて斜方入射する光束も存在する。ここで、反射面における枠形状の開口周縁部分を、例えば、光変調装置に入射する光束の光軸に対して直交する平面状に形成した場合には、前記斜方入射する光束も反射面にて遮光されてしまう。このような場合には、画像の形成に寄与する光束を遮光することとなり、画像の輝度が低下してしまう。
本発明によれば、反射面における枠形状の開口周縁部分には、光変調装置に入射する光束の光軸に直交する平面に対して光束射出方向に傾斜する非干渉面が形成されているので、前記斜方入射する光束は、反射面にて遮光されることがなく、画像形成領域に向けて照射されることとなる。このため、画像の形成に寄与する光束を遮光することがなく、画像の輝度を良好に維持できる。
本発明のプロジェクタは、光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、前記光変調装置は、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調素子と、前記光変調素子の画像形成領域に対応し前記光束を通過可能とする開口部を有し前記光変調素子を保持する光変調素子保持枠とを備え、前記光変調装置の光束入射側には、前記光変調装置に入射する光束のうち前記画像形成領域を外れた光束を吸収する吸収部材が配設されていることを特徴とする。
本発明によれば、光変調装置の光束入射側に吸収部材が配設されているので、画像形成領域に対して所定のマージン分、大きい照明領域で光変調素子に向けて光束が照射される際に、光変調装置に入射する光束のうち画像形成領域を外れる光束を吸収部材にて吸収できる。このため、画像の形成に寄与しない不要な光により光変調素子保持枠が発熱し、光変調素子が温度上昇することを回避できる。したがって、光変調素子の熱劣化を抑制できる。また、例えば吸収部材および光変調素子保持枠を熱的に絶縁した状態で配置すれば、吸収部材の光吸収による熱が光変調素子に伝達されることを回避できる。
本発明のプロジェクタでは、前記吸収部材は、前記画像形成領域を平面的に囲む平面視枠形状を有し、前記吸収部材における枠形状の開口周縁部分には、前記光変調装置に入射する光束の光軸に直交する平面に対して光束射出方向に傾斜する非干渉面が形成されていることが好ましい。
ところで、光源装置から光変調素子の画像形成領域に照射される光束は、所定の拡がりをもって画像形成領域に照射される。すなわち、画像形成領域に向けて垂直に入射する光束の他、画像形成領域の外側から画像形成領域に向けて斜方入射する光束も存在する。ここで、吸収部材における開口周縁部分を、例えば、光変調装置に入射する光束の光軸に対して直交する平面状に形成した場合には、前記斜方入射する光束も吸収部材にて遮光されてしまう。このような場合には、画像の形成に寄与する光束を遮光することとなり、画像の輝度が低下してしまう。
本発明によれば、吸収部材における枠形状の開口周縁部分には、光変調装置に入射する光束の光軸に直交する平面に対して光束射出方向に傾斜する非干渉面が形成されているので、前記斜方入射する光束は、吸収部材にて遮光されることがなく、画像形成領域に向けて照射されることとなる。このため、画像の形成に寄与する光束を遮光することがなく、画像の輝度を良好に維持できる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、第1実施形態におけるプロジェクタ1の概略構成を模式的に示す図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーン(図示略)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、外装筺体2と、投射光学装置としての投射レンズ3と、光学ユニット4等を備える。
なお、図1において、図示は省略するが、外装筺体2内において、投射レンズ3および光学ユニット4以外の空間には、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ファン等で構成される冷却ユニット、プロジェクタ1内部の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、およびプロジェクタ1全体を制御する制御装置等が配置されるものとする。
外装筺体2は、合成樹脂等から構成され、図1に示すように、投射レンズ3および光学ユニット4を内部に収納配置する全体略直方体状に形成されている。この外装筺体2は、図示は省略するが、プロジェクタ1の天面、前面、背面、および側面をそれぞれ構成するアッパーケースと、プロジェクタ1の底面、前面、および背面をそれぞれ構成するロアーケースとで構成され、前記アッパーケースおよび前記ロアーケースは互いにねじ等で固定されている。
なお、外装筺体2は、合成樹脂等に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよい。
光学ユニット4は、前記制御装置による制御の下、光源から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に対応した画像光(カラー画像)を形成するユニットである。この光学ユニット4は、図1に示すように、外装筺体2の背面に沿って延出するとともに、外装筺体2の側面に沿って延出する平面視略L字形状を有している。なお、この光学ユニット4の詳細な構成については、後述する。
投射レンズ3は、光学ユニット4にて形成された画像光(カラー画像)を図示しないスクリーン上に拡大投射する。この投射レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
〔光学ユニットの詳細な構成〕
光学ユニット4は、図1に示すように、照明光学装置41と、色分離光学装置42と、リレー光学装置43と、光学装置44と、これら光学部品41〜44を内部に収納配置するとともに、投射レンズ3を所定位置で支持固定する光学部品用筐体45とを備える。
照明光学装置41は、光学装置44を構成する後述する光変調装置(液晶パネル)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系である。この照明光学装置41は、図1に示すように、光源装置411と、第1レンズアレイ412と、第2レンズアレイ413と、偏光変換素子414と、重畳レンズ415とを備える。
光源装置411は、図1に示すように、放射状の光線を射出する光源ランプ416と、この光源ランプ416から射出された放射光を反射し所定位置に収束させるリフレクタ417と、リフレクタ417にて収束される光束を照明光軸Aに対して平行化する平行化凹レンズ418とを備える。光源ランプ416としては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、高圧水銀ランプが多用される。また、リフレクタ417としては、回転楕円面を有する楕円面リフレクタで構成されているが、回転放物面を有する放物面リフレクタで構成してもよい。この場合には、平行化凹レンズ418を省略した構成とする。
第1レンズアレイ412は、光軸方向から見て略矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源装置411から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。
第2レンズアレイ413は、第1レンズアレイ412と略同様な構成を有しており、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。この第2レンズアレイ413は、重畳レンズ415とともに、第1レンズアレイ412の各小レンズの像を光学装置44の後述する光変調装置(液晶パネル)の画像形成領域に結像させる機能を有している。
偏光変換素子414は、第2レンズアレイ413と重畳レンズ415との間に配置され、第2レンズアレイ413からの光を略1種類の偏光光に変換するものである。
具体的に、偏光変換素子414によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ415によって最終的に光学装置44の後述する光変調装置(液晶パネル)の画像形成領域にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源装置411からの光の略半分を利用できない。このため、偏光変換素子414を用いることで、光源装置411からの射出光を略1種類の偏光光に変換し、光学装置44での光の利用効率を高めている。
図2は、照明光学装置41により液晶パネルに重畳される照明領域を模式的に示す平面図である。
上述した照明光学装置41は、図2に示すように、光源装置411から射出された光束が液晶パネルの画像形成領域FA全体に確実に照射されるように、液晶パネルの画像形成領域FAに対して所定のマージンM分、大きい照明領域IAで液晶パネルに光束が照射されるように光学設計されている。
色分離光学装置42は、図1に示すように、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421,422により照明光学装置41から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
リレー光学装置43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432,434を備え、色分離光学装置42で分離された色光を赤色光用の光変調装置まで導く機能を有している。
この際、色分離光学装置42のダイクロイックミラー421では、照明光学装置41から射出された光束の赤色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、青色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した青色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ419を通って青色光用の光変調装置に達する。このフィールドレンズ419は、第2レンズアレイ413から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の緑色光および赤色光用の液晶パネルの光入射側に設けられたフィールドレンズ419も同様である。
ダイクロイックミラー421を透過した赤色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ419を通って緑色光用の光変調装置に達する。一方、赤色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学装置43を通り、さらにフィールドレンズ419を通って赤色光用の光変調装置に達する。なお、赤色光にリレー光学装置43が用いられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ419に伝えるためである。なお、リレー光学装置43には、3つの色光のうち赤色光を通す構成としたが、これに限らず、例えば、青色光を通す構成としてもよい。
光学装置44は、色分離光学装置42から射出される3つの色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、変調した各色光を合成して画像光(カラー画像)を形成する。この光学装置44は、図1に示すように、光変調素子としての液晶パネル4411(図3参照)を有する3つの光変調装置441(赤色光用の光変調装置を441R、緑色光用の光変調装置を441G、および青色光の光変調装置を441Bとする)と、これら光変調装置441の光束入射側にそれぞれ配置される3つの光学素子としての入射側偏光板442と、各光変調装置441の光束射出側にそれぞれ配置される3つの射出側偏光板443と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム444とを備える。そして、具体的な図示は省略するが、これらのうち、3つの光変調装置441、3つの射出側偏光板443、およびクロスダイクロイックプリズム444が一体化される。なお、3つの光変調装置441、3つの射出側偏光板443、およびクロスダイクロイックプリズム444の他、3つの入射側偏光板442も一体化する構成としても構わない。
入射側偏光板442は、偏光変換素子414で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子414で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。この入射側偏光板442は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板4421(図4参照)上に偏光膜4422(図4参照)が貼付された構成を有している。
光変調装置441を構成する液晶パネル4411は、一対の透明なガラス基板4411A,4411B(図4参照)に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、前記制御装置からの駆動信号に応じて、前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板442から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。そして、液晶パネル4411は、光変調素子保持枠4412(図3参照)に収納保持される。なお、光変調素子保持枠4412の具体的な構成については後述する。
射出側偏光板443は、入射側偏光板442と同様の構成を有し、光変調装置441から射出された光束のうち、入射側偏光板442における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。そして、射出側偏光板443は、例えば、クロスダイクロイックプリズム444の光束入射側端面に貼り付けられる。
クロスダイクロイックプリズム444は、射出側偏光板443から射出された色光毎に変調された変調光を合成して画像光(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム444は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、投射レンズ3と対向する側(G色光側)に配置された射出側偏光板443を介した色光を透過し、残りの2つの射出側偏光板443(R色光側およびB色光側)を介した各色光を反射する。このようにして、各入射側偏光板442、各液晶パネル4411、および各射出側偏光板443にて変調された各色光が合成されてカラー画像が形成される。
〔光変調装置の構成〕
図3は、光変調装置441の構成を示す分解斜視図である。
図4は、光変調装置441を上方側から見た断面図である。
なお、3つの光変調装置441は、同様の構成であり、以下では1つの光変調装置441のみを説明する。
光変調装置441は、図3または図4に示すように、液晶パネル4411と、光変調素子保持枠4412とを備える。
光変調素子保持枠4412は、図3または図4に示すように、液晶パネル4411を収納する平面視略矩形状の凹形枠体4413と、この凹形枠体4413に収納した液晶パネル4411を凹形枠体4413に押圧固定する平面視略矩形状の支持板4414とを備える。これら凹形枠体4413および支持板4414には、図3または図4に示すように、液晶パネル4411の画像形成領域に対応し光束を通過可能とする開口部4413A,4414Aがそれぞれ形成されている。そして、液晶パネル4411は、この開口部4413A,4414Aで露出し、開口部4413Aを介して入射する光束を変調し、開口部4414Aを介して射出側偏光板443に射出する。
なお、光変調素子保持枠4412は、成形または板金加工により形成できる。また、その材料としては、例えば、インバーおよび42Ni−Fe等の鉄−ニッケル合金、マグネシウム合金、アルミニウム合金、炭素鋼、黄銅、ステンレス等の金属、または、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ等のカーボンフィラーを混入させた樹脂(ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、液晶樹脂)等を採用できる。
光変調素子保持枠4412を上述した材料で構成することで、光変調素子保持枠4412に液晶パネル4411を収納保持した際に、光変調素子保持枠4412と液晶パネル4411とが熱伝達可能に接続し、光源装置411から射出された光束が液晶パネル4411に照射されることにより液晶パネル4411に生じる熱を光変調素子保持枠4412に放熱できる。したがって、液晶パネル4411の温度上昇を回避している。
また、本実施形態では、光学部品用筐体45の底面には、図1に示すように、各光変調装置441の配置位置に対応する位置に開口部451がそれぞれ形成されている。そして、各開口部451を介して、前記冷却ユニットから各光変調装置441に向けて冷却空気を送風、あるいは、各開口部451を介して前記冷却ユニットにより各光変調装置441近傍の空気を吸入することで、液晶パネル4411の温度上昇を回避している。
凹形枠体4413は、図4に示すように、断面略コ字状の形状を有し、コ字状内側に収納部4413Bが設けられ、この収納部4413Bにて液晶パネル4411を収納する。
この凹形枠体4413において、上下の角端部には、図3に示すように、支持板4414の後述するピン挿通部とコ字状基端側から見て平面的に干渉しないように、切り欠き部4413Cがそれぞれ形成されている。
また、この凹形枠体4413において、光束入射側端面には、図3または図4に示すように、光変調装置441に入射する光束のうち画像形成領域FA(図2)を外れる光束を反射する反射面4413Dが形成されている。
この反射面4413Dは、図3に示すように、開口部4413Aを平面的に囲む平面視略矩形枠形状を有する。そして、この反射面4413Dは、図3または図4に示すように、光変調装置441に入射する光束の光軸A(図4)に直交する平面に対して所定角度、傾斜して形成され、画像形成領域FA(図2)を外れる光束L1(図4)を光変調装置441の光路前段側に配設される入射側偏光板442を避ける方向に反射する。
なお、この反射面4413Dとしては、凹形枠体4413を例えば金属材料で構成した場合には、該反射面4413Dを上述した形状とした後、鏡面加工等を施せば、高反射率の反射面4413Dを形成できる。また、鏡面加工等により反射面4413Dを形成する他、該反射面4413Dを上述した形状とした後、銀合金等の高い反射率を有する材料を一様に蒸着することで高反射率の反射面4413Dを形成しても構わない。
そして、本実施形態では、反射面4413Dは、70%以上の反射率を有するように構成されている。
さらに、この凹形枠体4413において、反射面4413Dにおける矩形枠状の開口周縁部分には、図3または図4に示すように、光変調装置441に入射する光束の光軸A(図4)に直交する平面に対して光束射出側に向けて傾斜する非干渉面4413Eが形成されている。本実施形態では、開口部4413Aが光束射出側に向けて縮径するように形成され、該開口部4413Aの内側面が非干渉面4413Eとして機能する。
支持板4414には、図3に示すように、四隅角部分に、図示しないピン状部材を挿通可能とするピン挿通部4414Bがそれぞれ形成されている。
このピン挿通部4414Bは、その内周縁が光束入射側に向けて突出するように形成されたバーリング孔である。
そして、凹形枠体4413の収納部4413Bに液晶パネル4411を収納した後、支持板4414を接着剤等により凹形枠体4413の光束射出側端面に貼り付けることで、光変調装置441が一体化される。また、図示しない4つのピン状部材を支持板4414の各ピン挿通部4414Bに挿通しつつ、例えば、前記各ピン状部材の端部をクロスダイクロイックプリズム444の光束入射側端面に接着固定しかつ、前記各ピン状部材の外周を各ピン挿通部4414Bの内周に接着固定することで、光変調装置441がクロスダイクロイックプリズム444に一体化される。
上述した第1実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、光変調装置441の光束入射側に反射面4413Dが設けられているので、画像形成領域FAに対して所定のマージンM分、大きい照明領域IAで液晶パネル4411に向けて光束が照射される際に、光変調装置441に入射する光束のうち画像形成領域FAを外れる光束L1を反射面4413Dにて反射できる。このため、画像の形成に寄与しない不要な光により光変調素子保持枠4412が発熱し、液晶パネル4411が温度上昇することを回避できる。したがって、液晶パネル4411の熱劣化を抑制でき、信頼性を高め、プロジェクタ1の長寿命化が図れる。
ここで、光変調素子保持枠4412の光束入射側端面に反射面4413Dが形成されているので、光変調素子保持枠4412に光束が入射した際でも、反射面4413Dにて反射し、光変調素子保持枠4412への光吸収を防ぎ、光変調素子保持枠4412が発熱することを抑制できる。
また、光変調装置441とは別に反射面を有する反射部材等を設ける必要がなく、プロジェクタ1の小型化および低コスト化が図れる。
ところで、光変調装置441に入射する光束のうち画像形成領域FAを外れる光束L1を反射面4413Dにて反射した場合に、反射した光束が入射側偏光板442に入射すると、入射側偏光板442が前記反射した光束を吸収し温度が上昇してしまう。
本実施形態では、反射面4413Dは、光変調装置441に入射する光束の光軸Aに直交する平面に対して所定角度、傾斜して形成されているので、光変調装置441に入射する光束のうち画像形成領域FAを外れる光束L1は、反射面4413Dにて入射側偏光板442を避ける方向に反射されることとなる。このため、反射面4413Dにて反射した光束が入射側偏光板442に入射することがなく、入射側偏光板442が温度上昇することを回避し、プロジェクタ1の信頼性を高めることができる。
ところで、光源装置411から液晶パネル4411の画像形成領域FAに照射される光束は、所定の拡がりをもって画像形成領域に照射される。すなわち、画像形成領域FAに向けて垂直に入射する光束の他、画像形成領域FAの外側から画像形成領域に向けて斜方入射する光束L2(図4)も存在する。ここで、反射面4413Dにおける枠形状の開口周縁部分を、例えば、光変調装置441に入射する光束の光軸Aに対して直交する平面状に形成した場合には、斜方入射する光束L2も反射面4413Dにて遮光されてしまう。このような場合には、画像の形成に寄与する光束L2を遮光することとなり、画像の輝度が低下してしまう。
本実施形態では、反射面4413Dにおける枠形状の開口周縁部分には、光変調装置441に入射する光束の光軸Aに直交する平面に対して光束射出方向に傾斜する非干渉面4413Eが形成されているので、斜方入射する光束L2は、反射面4413Dにて遮光されることがなく、画像形成領域FAに向けて照射されることとなる。このため、画像の形成に寄与する光束L2を遮光することがなく、画像の輝度を良好に維持できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図5は、第2実施形態における反射部材445の構造、および配設位置を示す斜視図である。
図6は、第2実施形態における反射部材445および光変調装置441を一体化した状態で上方側から見た断面図である。
前記第1実施形態では、光変調素子保持枠4412の光束入射側端面に形成された反射面4413Dにて光変調装置441に向かう光束のうち画像形成領域FAを外れる光束を反射させている。
これに対して第2実施形態では、図5または図6に示すように、各光変調装置441の光束入射側(光変調装置441および入射側偏光板442の間)にそれぞれ反射部材445を配設し、各反射部材445の各反射面4452にて各光変調装置441に向かう光束のうち画像形成領域FAを外れる光束を反射させる。
なお、3つの反射部材445を設ける点以外の構成は、前記第1実施形態と同様のものである。
また、3つの光変調装置441の光束入射側にそれぞれ配設される3つの反射部材445は、同様の構成であり、以下では、1つの反射部材445のみを説明する。
具体的に、反射部材445は、図5または図6に示すように、液晶パネル4411の画像形成領域に対応し光束を通過可能とする開口部4451を有し、平面視略矩形枠状の形状を有する。
この反射部材445において、光束射出側端面は、図6に示すように、光変調素子保持枠4412の光束入射側端面に倣う形状を有する。そして、反射部材445は、図6に示すように、例えば、熱伝導性を有する接着剤を介して光変調素子保持枠4412の光束入射側端面に接着固定され、光変調素子保持枠4412と熱伝達可能に接続する。
また、この反射部材445において、光束入射側端面には、図5または図6に示すように、光変調装置441に入射する光束のうち画像形成領域FA(図2)を外れる光束を反射する反射面4452が形成されている。
なお、上述した反射部材445としては、成形または板金加工により形成でき、光変調素子保持枠4412と同様の材料を採用できる。
この反射面4452は、図5に示すように、開口部4451を平面的に囲む平面視略矩形枠形状を有する。そして、この反射面4452は、図5または図6に示すように、光変調装置441に入射する光束の光軸A(図6)に直交する平面に対して所定角度、傾斜して形成され、画像形成領域FA(図2)を外れる光束L1(図6)を光変調装置441の光路前段側に配設される入射側偏光板442を避ける方向に反射する。
そして、この反射面4452としては、前記第1実施形態で説明した反射面4413Dと同様に、反射部材445を例えば金属材料で構成した場合には、該反射面4452を上述した形状とした後、鏡面加工等を施せば、高反射率の反射面4452を形成できる。また、鏡面加工等により反射面4452を形成する他、該反射面4452を上述した形状とした後、銀合金等の高い反射率を有する材料を一様に蒸着することで高反射率の反射面4452を形成しても構わない。
そして、本実施形態では、反射面4452は、70%以上の反射率を有するように構成されている。
さらに、この反射部材445において、反射面4452における矩形枠状の開口周縁部分には、図5または図6に示すように、光変調装置441に入射する光束の光軸A(図6)に直交する平面に対して光束射出側に向けて傾斜する(光束射出側に向けて縮径するように傾斜する)非干渉面4453が形成されている。本実施形態では、開口部4451が光束射出側に向けて縮径するように形成され、該開口部4451の内側面が非干渉面4453として機能する。
上述した第2実施形態によれば、前記第1実施形態と略同様の効果の他、以下の効果がある。
本実施形態では、光変調装置441の光束入射側に反射部材445が配設されているので、反射部材445に形成された反射面4452により、光変調装置441に入射する光束のうち画像形成領域FAを外れる光束L1を反射できる。
また、光変調装置441とは別に反射部材445を設けているので、前記第1実施形態で説明したように光変調素子保持枠4412に反射面4413Dを形成する構成と比較して、画像形成領域FAを外れる光束L1の一部を反射面が吸収した場合であっても、その熱が液晶パネル4411に伝達されることを抑制できる。
ところで、本実施形態では、前記第1実施形態で説明したように、光学部品用筐体45の底面に形成された各開口部451を介して、前記冷却ユニットから各光変調装置441に向けて冷却空気を送風、あるいは、各開口部451を介して前記冷却ユニットにより各光変調装置441近傍の空気を吸入することで、液晶パネル4411の温度上昇を回避している。ここで、このような冷却構造では、光変調装置441に対して冷却空気が良好に送風され、あるいは、光変調装置441近傍の空気が良好に吸入されるために、光変調装置441の光束入射側あるいは光束射出側に所定の空間を必要とする。そして、本実施形態では、プロジェクタ1の小型化を図るために、各光学部品411〜415,419,421〜423,431〜434,441〜444を密集した状態で配設している。このため、反射部材445を光変調装置441の光束入射側に、前記所定の空間が形成されるように配設することは難しく、所定間隔を空けて無理に配設した場合には液晶パネル4411を良好に冷却することが難しい。
本実施形態では、反射部材445が光変調素子保持枠4412の光束入射側端面に一体的に接続されているので、光変調装置441の光束入射側(反射部材445の光束入射側)に前記所定の空間を形成することができ、液晶パネル4411に対して冷却空気が良好に送風され、あるいは、液晶パネル4411近傍の空気が良好に吸入され、液晶パネル4411の冷却構造を良好に維持できる。
また、光変調素子保持枠4412および反射部材445が熱伝導性を有する材料から構成され、互いに熱伝達可能に接続されているので、光源装置411から射出された光束が照射されることにより液晶パネル4411に生じた熱を、液晶パネル4411〜光変調素子保持枠4412〜反射部材445の熱伝達経路を辿って放熱できる。このため、上述した液晶パネル4411の冷却構造を併用することで、液晶パネル4411をより効果的に冷却でき、液晶パネル4411の熱劣化を効果的に抑制できる。また、例えば、光変調素子保持枠4412および反射部材445が所定間隔、離間した状態で配置される構成と比較して、液晶パネル4411から伝達される熱の放熱面積を大きくすることができ、液晶パネル4411の冷却効率を向上できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図7は、第3実施形態における吸収部材446の構造、および配設位置を示す斜視図である。
図8は、第3実施形態における吸収部材446および光変調装置441を上方側から見た断面図である。
前記第1実施形態では、光変調装置441に向う光束のうち画像形成領域FAを外れる光束を反射面4413Dにて反射させている。
これに対して第3実施形態では、図7または図8に示すように、各光変調装置441の光束入射側(光変調装置441および入射側偏光板442の間)にそれぞれ吸収部材446を配設し、各光変調装置441に向う光束のうち画像形成領域FAを外れる光束L1(図8)を各吸収部材446にて吸収する。
なお、吸収部材446を設ける点以外の構成は、前記第1実施形態と同様のものである。
また、3つの光変調装置441の光束入射側にそれぞれ配設される3つの吸収部材446は、同様の構成であり、以下では、1つの吸収部材446のみを説明する。
具体的に、吸収部材446は、入射した光束を吸収する材料で構成され、図7または図8に示すように、液晶パネル4411の画像形成領域に対応し光束を通過可能とする開口部4461を有する平面視矩形枠状の板体である。そして、吸収部材446は、光変調装置441の光束入射側に、光変調素子保持枠4412に対して熱的に絶縁された状態で配設される。すなわち、吸収部材446としては、例えば、光変調素子保持枠4412に対して断熱材を介して接続してもよいし、光変調装置441に対して所定間隔、離間した位置に配設する構成としてもよい。
この吸収部材446の材料としては、例えば、セラミックや、アルマイト処理が施されたアルミニウム等を採用できる。なお、吸収部材446としては、セラミックや、アルマイト処理が施されたアルミニウム等の他、入射した光束を吸収し吸収率が50%以上の材料であればいずれの材料で構成しても構わない。
また、この吸収部材446において、開口部4461周縁部分には、図7または図8に示すように、光変調装置441に入射する光束の光軸A(図8)に直交する平面に対して光束射出側に向けて傾斜する非干渉面4462が形成されている。本実施形態では、開口部4461が光束射出側に向けて縮径するように形成され、該開口部4461の内側面が非干渉面4462として機能する。
上述した第3実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、光変調装置441の光束入射側に吸収部材446が配設されているので、画像形成領域FAに対して所定のマージンM分、大きい照明領域IAで液晶パネル4411に向けて光束が照射される際に、光変調装置441に入射する光束のうち画像形成領域FAを外れる光束L1を吸収部材446にて吸収できる。このため、画像の形成に寄与しない不要な光により光変調素子保持枠4412が発熱し、液晶パネル4411が温度上昇することを回避できる。したがって、液晶パネル4411の熱劣化を抑制できる。
また、吸収部材446は、光変調素子保持枠4412に対して熱的に絶縁された状態で配置されているので、吸収部材446の光吸収による熱が液晶パネル4411に伝達されることを回避できる。
さらに、吸収部材446における枠形状の開口周縁部分には、前記第1実施形態で説明した非干渉面4413Eと同様の非干渉面4462が形成されているので、前記第1実施形態と同様に、画像の形成に寄与する光束L2を遮光することがなく、画像の輝度を良好に維持できる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
前記各実施形態において、光変調素子保持枠4412の構成は、前記各実施形態で説明した構成に限らず、液晶パネル4411を保持可能な構成であれば、いずれの構成でも構わない。
例えば、前記第1実施形態では、光変調素子保持枠4412に反射面4413Dが形成されていればよく、例えば、凹形枠体4413に各ピン挿通部4414Bを形成し、支持板4414を省略した構成を採用しても構わない。前記第2実施形態および前記第3実施形態も同様である。
また、例えば、前記第2実施形態および前記第3実施形態では、光変調装置の構成を前記第1実施形態と同様に構成したが、すなわち、光変調素子保持枠の光束入射側端面が光軸Aに対して所定角度、傾斜した形状としていたが、これに限らず、光変調素子保持枠の光束入射側端面が光軸Aに略直交する平面状に形成しても構わない。また、このように構成した場合には、前記第2実施形態では、反射部材445の光束射出側端面も光変調素子保持枠の光束入射側端面に倣うように平面状に形成すればよい。
前記各実施形態では、反射面4413D,4452にて光束L1を反射する構造、吸収部材446にて光束L1を吸収する構造を、3つの各色光側に設けていたが、これに限らず、3つの各色光側のうち少なくともいずれかに設ける構成を採用してもよい。
前記第2実施形態において、反射部材445の形状は、前記第2実施形態で説明した形状に限らない。
例えば、反射部材445において、該反射部材445の左右辺縁から光束射出側に突出する突出部を形成し、断面略コ字状に形成する。そして、反射部材445のコ字状内側にて光変調装置441を収納し、前記一対の突出部内側にて光変調装置441を光軸Aに沿って移動可能に構成する。このように構成しておけば、光学装置44の製造時において、反射部材における前記一対の突出部内側にて光変調装置441を光軸Aに沿って移動させ、液晶パネル4411の位置調整を実施することができる。
前記各実施形態では、3つの光変調装置441を用いたプロジェクタ1を説明したが、これに限らない。例えば、1つのみの光変調装置を用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
前記各実施形態では、光変調素子として透過形の液晶パネル4411を採用していたが、これに限らず、反射型の液晶パネルを採用してもよく、あるいは、ディジタル・マイクロミラー・デバイス(テキサス・インスツルメント社の商標)を採用してもよい。
前記各実施形態では、光学ユニット4は、平面視略L字状の形状を有していたが、その他の形状を採用してもよく、例えば、平面視略U字状の形状としてもよい。
前記各実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを説明したが、本発明では、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、光変調素子の熱劣化を抑制し、信頼性を向上できるので、プレゼンテーションやホームシアタ等に用いられるプロジェクタとして利用できる。
第1実施形態におけるプロジェクタの概略構成を模式的に示す図。 前記実施形態における照明光学装置により液晶パネルに重畳される照明領域を模式的に示す平面図。 前記実施形態における光変調装置の構成を示す分解斜視図。 前記実施形態における光変調装置を上方側から見た断面図。 第2実施形態における反射部材の構造、および配設位置を示す斜視図。 前記実施形態における反射部材および光変調装置を一体化した状態で上方側から見た断面図。 第3実施形態における吸収部材の構造、および配設位置を示す斜視図。 前記実施形態における吸収部材および光変調装置を上方側から見た断面図。
符号の説明
1・・・プロジェクタ、3・・・投射レンズ(投射光学装置)、411・・・光源装置、441,441R,441G,441B・・・光変調装置、442・・・入射側偏光板(光学素子)、445・・・反射部材、446・・・吸収部材、4411・・・液晶パネル(光変調素子)、4412・・・光変調素子保持枠、4413A,4414A・・・開口部、4413D,4452・・・反射面、4413E,4453,4462・・・非干渉面、FA・・・画像形成領域。

Claims (9)

  1. 光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、
    前記光変調装置は、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調素子と、前記光変調素子の画像形成領域に対応し前記光束を通過可能とする開口部を有し前記光変調素子を保持する光変調素子保持枠とを備え、
    前記光変調装置の光束入射側には、前記光変調装置に入射する光束のうち前記画像形成領域を外れる光束を反射する反射面が設けられていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記反射面は、前記光変調素子保持枠の光束入射側端面に形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光変調装置の光束入射側には、前記反射面を有する反射部材が配設されていることを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項3に記載のプロジェクタにおいて、
    前記反射部材は、前記光変調素子保持枠の光束入射側端面に一体的に接続されていることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項4に記載のプロジェクタにおいて、
    前記光変調素子保持枠および前記反射部材は、熱伝導性を有する材料から構成され、互いに熱伝達可能に接続されていることを特徴とするプロジェクタ。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記反射面は、前記光変調装置に入射する光束の光軸に直交する平面に対して所定角度、傾斜して形成され、前記光変調装置に入射する光束のうち前記画像形成領域を外れる光束を前記光変調装置の光路前段側に配設される光学素子を避ける方向に反射することを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のプロジェクタにおいて、
    前記反射面は、前記画像形成領域を平面的に囲む平面視枠形状を有し、
    前記反射面における枠形状の開口周縁部分には、前記光変調装置に入射する光束の光軸に直交する平面に対して光束射出方向に傾斜する非干渉面が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  8. 光源装置と、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された光束を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、
    前記光変調装置は、前記光源装置から射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調素子と、前記光変調素子の画像形成領域に対応し前記光束を通過可能とする開口部を有し前記光変調素子を保持する光変調素子保持枠とを備え、
    前記光変調装置の光束入射側には、前記光変調装置に入射する光束のうち前記画像形成領域を外れた光束を吸収する吸収部材が配設されていることを特徴とするプロジェクタ。
  9. 請求項8に記載のプロジェクタにおいて、
    前記吸収部材は、前記画像形成領域を平面的に囲む平面視枠形状を有し、
    前記吸収部材における枠形状の開口周縁部分には、前記光変調装置に入射する光束の光軸に直交する平面に対して光束射出方向に傾斜する非干渉面が形成されていることを特徴とするプロジェクタ。
JP2006016469A 2006-01-25 2006-01-25 プロジェクタ Withdrawn JP2007199279A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006016469A JP2007199279A (ja) 2006-01-25 2006-01-25 プロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006016469A JP2007199279A (ja) 2006-01-25 2006-01-25 プロジェクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007199279A true JP2007199279A (ja) 2007-08-09

Family

ID=38453963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006016469A Withdrawn JP2007199279A (ja) 2006-01-25 2006-01-25 プロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007199279A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019109628A1 (zh) * 2017-12-07 2019-06-13 青岛海信激光显示股份有限公司 投影装置
CN109901286A (zh) * 2017-12-07 2019-06-18 青岛海信激光显示股份有限公司 数字微镜器件组件及光机组件

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019109628A1 (zh) * 2017-12-07 2019-06-13 青岛海信激光显示股份有限公司 投影装置
CN109901286A (zh) * 2017-12-07 2019-06-18 青岛海信激光显示股份有限公司 数字微镜器件组件及光机组件
US10599023B2 (en) 2017-12-07 2020-03-24 Qingdao Hisense Laser Display Co., Ltd. Projection equipment

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4017008B2 (ja) 光学装置、およびプロジェクタ
US6966653B2 (en) Cooling device and optical device and projector having the cooling device
JP2007200109A (ja) 電子機器およびusb機器
JP4093192B2 (ja) 光源装置及びプロジェクタ
US6846079B2 (en) Polarization converter, illumination optical device having the polarization converter and projector
JP2008089721A (ja) 光学装置、およびプロジェクタ
US7559675B2 (en) Light source device and projector
JP4211791B2 (ja) 光源装置、およびプロジェクタ
JP2007256499A (ja) 光変調装置、光学装置、およびプロジェクタ
JP2005338236A (ja) プロジェクタ
JP2007199279A (ja) プロジェクタ
JP2007214078A (ja) 光源装置、およびプロジェクタ
JP2009210779A (ja) 光学装置、およびプロジェクタ
JP5125367B2 (ja) プロジェクタ
JP5347550B2 (ja) 光学装置及びプロジェクター
JP2012145740A (ja) プロジェクター
JP2007256500A (ja) プロジェクタ
JP4561289B2 (ja) 光学装置及びプロジェクタ
JP2007212981A (ja) プロジェクタ
JP2005274739A (ja) 光学装置およびプロジェクタ
WO2024057834A1 (ja) 光変調ユニット、及び、投写型画像表示装置
JP2007206203A (ja) プロジェクタ
JP4492168B2 (ja) 光学装置およびプロジェクタ
JP4211790B2 (ja) 光源装置、およびプロジェクタ
JP2017129699A (ja) 電気光学装置、照明装置、およびプロジェクター

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070704

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070813

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090407