JP2007199239A - 液晶装置、その製造方法、及び電子機器 - Google Patents

液晶装置、その製造方法、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構造を用いつつ視角特性を改善したVAモードの液晶装置を提供する。
【解決手段】本発明の液晶装置は、対向配置された一対の基板10,20間に、負の誘電率異方性を有する液晶からなる液晶層50を挟持してなり、前記各基板10,20の前記液晶層50側に、前記液晶を垂直方向に規制する配向膜18,28がそれぞれ設けられており、配向膜18は、画像表示単位となる1つのサブ画素内において前記液晶に対する配向規制力の異なる複数の配向領域18a、18bを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、液晶装置、その製造方法、及び電子機器に関するものである。
現在、広視角特性を実現する1つの方法として、誘電異方性が負の液晶を基板に垂直に配向させ、電圧印加によってこれを基板面方向に配向させるVA(Vertical Alignment)モードが知られている。この技術では、突起やスリット構造により形成した核を基準に上記液晶を4方向に配向させるMVA(Multi-domain Vertical Alignment)方式により広視角化を実現することができる(例えば特許文献1参照)。この方式によれば、全方位において従来の液晶モード(TNモード等)に比べ格段の広視野角が実現できるが、斜め方向から観察した場合のγ特性が正面と大きく異なることが問題となっている。この問題の解決方法としては、1画素内に2つの駆動素子を設け、各駆動素子により印加電圧を異ならせた複数のドメインを画素内に形成することで視角特性を改善する方法がある(非特許文献1参照)。あるいは、1画素内に部分的に誘電体膜を形成し、誘電体膜の電圧降下を利用して印加電圧の異なるドメインを画素内に形成する方法がある(非特許文献2参照)。
特開2000−47251号公報 "The World's Largest(82-in.) TFT-LCD", Sang Soo Kim, 2005/SID DIGEST 66.1, p1842-1847 "Multi-Domain Vertically Aligned LCDs with Super-Wide Viewing Range for Glay-Scale Images", H.Yoshida et al., Asia display Digest 12-2
しかし、上記非特許文献1に記載の技術では、通常の2倍の駆動素子を実装する必要があるため、駆動が煩雑になり、画素設計も複雑なものとなる。また、非特許文献2に記載の技術では、電極上に部分的に誘電体膜を設けるため、セルギャップ制御や誘電体膜の材料選択に制約がある。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、簡素な構造を用いつつ視角特性を改善したVAモードの液晶装置、及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明の液晶装置は、対向配置された一対の基板間に、負の誘電率異方性を有する液晶からなる液晶層を挟持してなり、前記各基板の前記液晶層側に、前記液晶を垂直方向に規制する配向膜がそれぞれ設けられており、少なくとも一方の前記配向膜は、画像表示単位となる1画素領域内において前記液晶に対する配向規制力の異なる複数の配向領域を有していることを特徴とする。このように画像表示単位となる1画素領域内に複数の配向領域を設けた構成とすることで、前記画素領域内に、前記配向規制力の差異に基づいて電気光学特性の異なる複数の領域を形成することができる。これにより、正面視、斜視のいずれにおいても、配向状態の異なる液晶によって形成された画素表示となるため、正面視と斜視とでγ特性が異なるのを抑制することができ、優れた視角特性を得られるようになる。上記画素領域全体では、前記複数の領域の電気光学特性を平均化した電気光学特性が得られるようになる。
本発明の液晶装置は、前記液晶層を挟持して対向する一つの前記配向膜は、いずれも前記複数の配向領域を有していることを特徴とする。このような構成とすることで、上記電気光学特性の差異をより顕著なものとすることができ、正面視と斜視とでγ特性が異なるのを抑制する作用を高めることができる。
本発明の液晶装置は、前記液晶層を挟持して対向する前記配向領域は、互いに等しい前記配向規制力を有していることを特徴とする。このような構成とすることで、画素領域毎に液晶が異なる挙動を示すのを防止することができ、表示ムラの発生を防止することができる。
本発明の液晶装置は、前記配向膜は、前記配向領域毎に異なる材質の配向膜材料を用いて形成されていることを特徴とする。この構成によれば、簡便な工程で、容易に、配向規制力の異なる複数の配向領域を形成することができる。
本発明の液晶装置は、前記配向膜は、前記基板上を覆って形成された第1配向膜と、該第1配向膜上に部分的に形成された第2配向膜とを有していることを特徴とする。このような構成とすれば、より簡便な工程で配向膜を形成可能である。
本発明の液晶装置は、前記各基板上に前記液晶層を挟持して対向する一対の電極が設けられ、少なくとも一方の前記一対の電極には、選択電圧印加時に前記1画素領域内に複数の液晶領域を形成する配向制御手段が設けられており、前記配向領域は、1又は複数の前記液晶領域に対応して配置されていることを特徴とする。このような構成とすることで、液晶領域毎に選択電圧印加時の液晶分子の挙動が異なってしまうのを防止することができ、表示ムラの発生を防止することができる。
本発明の液晶装置は、前記基板上に、複数の島状部と該島状部同士を電気的に接続する連結部とを具備した画素電極が設けられており、前記複数の配向領域は、それぞれ前記島状部の平面領域に対応して配置されていることを特徴とする。このような構成とすることで、前記島状部に対応して形成される液晶領域毎に前記配向領域を配置することができ、表示ムラの発生しにくい構造とすることができる。
本発明の液晶装置は、前記基板上に、複数の島状部と該島状部同士を電気的に接続する連結部とを具備した画素電極が設けられており、前記島状部の平面領域内に、複数の前記配向領域が配置されていることを特徴とする。このような構成とすることで、前記島状部によって形成される液晶領域毎に視角特性の向上を図ることができ、観察方向によらず優れた視角特性を得られる液晶装置とすることができる。
本発明の液晶装置は、前記1画素領域内に、透過表示領域と反射表示領域とが区画形成されており、前記透過表示領域又は前記反射表示領域に、異なる配向規制力を有する複数の前記配向領域が配置されていることを特徴とする。このような構成とすることで、透過表示及び/又は反射表示における視角特性の向上を実現した半透過反射型の液晶装置を得ることができる。
本発明の液晶装置は、前記透過表示領域に、異なる配向規制力を有する複数の前記配向領域が配置されていることを特徴とする。このような構成とすることで、半透過反射型液晶装置において特に重視される透過表示の視角特性を向上させることができ、安価に優れた表示品質の液晶装置を提供可能になる。
本発明の液晶装置の製造方法は、先に記載の液晶装置の製造方法であって、前記基板上に形成した配向膜に対して、マスクを介した選択的な光照射を施すことで、前記液晶に対する配向規制力の異なる複数の配向領域を区画形成することを特徴とする。
本発明の液晶装置の製造方法は、先に記載の液晶装置の製造方法であって、液滴吐出法を用いて、前記基板上に異なる種類の配向膜材料を選択的に配置し、配向規制力の異なる複数の配向領域を有する前記配向膜を形成することを特徴とする。
本発明の液晶装置の製造方法は、先に記載の液晶装置の製造方法であって、前記基板上に第1配向膜を形成する工程と、前記第1配向膜上に感光性の配向膜材料を塗布して塗膜を形成する工程と、前記塗膜を露光、現像処理して部分的に除去することで第2配向膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明の電子機器は、先に記載の液晶装置を備えたことを特徴とする。この構成によれば、高コントラスト、広視野角の表示部を具備した電子機器を提供することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る液晶装置について図面を参照して説明する。
本実施形態の液晶装置は、基板面に対して垂直に配向させた誘電率異方性が負の液晶に対して電界を印加し、配向を制御することにより画像表示を行うVAN(Vertical Aligned Nematic)モードのアクティブマトリクス型液晶装置であって、パネル背面側に配設したバックライトから供給される光を用いて表示を行う透過型液晶装置である。そして、本実施形態の液晶装置は、基板上に設けられたカラーフィルタによるカラー表示が可能であり、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色光を出力する3個のサブ画素で1個の画素を構成するものとなっている。従って本明細書では、表示を構成する最小単位となる表示領域を「サブ画素」と称する。また、一組(R,G,B)のサブ画素から構成される表示領域を「画素」と称する。
なお、各実施形態で参照する図面においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせて表示している。
図1は、本実施形態の液晶装置を構成するマトリクス状に形成された複数のサブ画素の回路構成図である。図2は液晶装置100の任意のサブ画素におけるTFTアレイ基板の平面構成を示す図である。図3は図2のD−D'線に沿う液晶装置100の部分断面構成図である。
図1に示すように、液晶装置100の画像表示領域は、マトリクス状に配列形成された複数のサブ画素Spを有している。各サブ画素Spには、それぞれ画素電極9と画素電極9をスイッチング制御するためのTFT30とが形成されており、画素駆動手段であるデータ線駆動回路101から延びるデータ線6aがTFT30のソースに電気的に接続されている。データ線駆動回路101は、画像信号S1、S2、…、Snをデータ線6aを介して各画素に供給する。前記画像信号S1〜Snはこの順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するようにしても良い。TFT30のゲートには、画素駆動手段である走査線駆動回路102から延びる走査線3aが電気的に接続されており、走査線駆動回路102から所定のタイミングで走査線3aにパルス的に供給される走査信号G1、G2、…、Gmが、この順に線順次でTFT30のゲートに印加されるようになっている。画素電極9は、TFT30のドレインに電気的に接続されている。スイッチング素子であるTFT30が走査信号G1、G2、…、Gmの入力により一定期間だけオン状態とされることで、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snが所定のタイミングで画素電極9に書き込まれるようになっている。
画素電極9を介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、画素電極9と液晶を介して対向する共通電極との間で一定期間保持される。ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9と共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70が接続されている。蓄積容量70はTFT30のドレインと容量線3bとの間に設けられている。
次に、図2及び図3を参照して液晶装置100の詳細な構成について説明する。
液晶装置100は、図3に示すようにTFTアレイ基板(第1基板)10と対向基板(第2基板)20との間に液晶層50を挟持した構成であり、液晶層50は、TFTアレイ基板10と対向基板20とが対向する領域の縁端に沿って設けられた図示略のシール材によって基板10,20間に封止されている。対向基板20の背面側(図示下面側)には、導光板61と反射板62とを具備したバックライト(照明装置)90が配設されている。
図2の平面構成図に示すように、液晶装置100のサブ画素には、画素電極9と、画素スイッチング素子であるTFT30とが設けられている。画素電極9の長手方向(Y軸方向)に沿って延びる複数の走査線3aと、画素電極9の短手方向(X軸方向)に沿って延びるデータ線6aとが形成されており、これらデータ線6a、走査線3aは、その交差点の近傍において上記TFT30と電気的に接続されている。
また、図2では省略されているが、1つのサブ画素に対応して3原色のうち1色のカラーフィルタ(色材層)22が形成されており、3色のカラーフィルタ22を含む隣接して配列された3つのサブ画素が1つの画素を形成している。カラーフィルタ22は、例えば、色毎に図示X軸方向に延びるストライプ状に形成され、その延在方向で各々複数のサブ画素に跨って形成されるとともに、図示左右方向にて周期的に配列されたものとなっている。
画素電極9は、ITO(インジウム錫酸化物)等の透明導電膜からなり、各サブ画素内にて2つの島状部9a、9bに略分割され、隣接する島状部9a、9b間はそれらの中央部で連結された形状を有している。島状部9a、9bを連結している部分の画素電極についてもITO等の透明導電膜からなるものであるから、この連結部位も表示に寄与する。それぞれの島状部9a、9bの略中央部には、液晶の配向を規制するための配向制御手段である誘電体突起191,192がそれぞれ配置されている。島状部9a、9bは、各角部に面取りが施された略八角形状であるが、各角部が丸められた曲線形状となっていてもよい。
図2に示す画素電極9のうち、図示左側の島状部9a、走査線3a、及びデータ線6aの間に、TFT30が介挿されている。TFT30は、半導体層35と、半導体層35の下層側(基板本体10A側)に設けられたゲート電極32と、半導体層35の上層側に設けられたソース電極6b及びドレイン電極31とを備えている。本実施形態ではドレイン電極31をソース電極6bと同等の幅の帯状の導電膜により形成しているが、かかるドレイン電極31をさらに延設し、延設されたドレイン電極と平面的に重なる位置に容量線(又は容量線と接続された容量電極)を配置することで、当該サブ画素の蓄積容量を形成することができる。
ゲート電極32は、走査線3aの一部をデータ線6aの延在方向に分岐して形成されており、その先端側で半導体層35と図示略の絶縁膜を介して対向している。ソース電極6bは、データ線6aの一部を走査線3aの延在方向に分岐して形成されており、半導体層35に乗り上げるように配置されてTFT30と電気的に接続されている。ドレイン電極31も同様に一部を半導体層35に乗り上げるように配置されてTFT30と電気的に接続されている。
そして、ドレイン電極31の半導体層35と反対側の端部に中央部に設けられた画素コンタクトホール45を介して、ドレイン電極31と島状部9a(画素電極9)とが電気的に接続されている。このような構成のもと、TFT30は、走査線3aを介して入力されるゲート信号により所定期間だけオン状態とされることで、データ線6aを介して供給される画像信号を、所定のタイミングで液晶に対して書き込めるようになっている。
一方、図3に示す断面構造を見ると、液晶装置100は、TFTアレイ基板10と、これに対向配置された対向基板20とを備えており、これらの基板10,20間に挟持された液晶層50は、初期配向状態が垂直配向を呈する誘電異方性が負の液晶(屈折率異方性Δnは例えば0.1)からなるものとされている。図3中、符号51を付して示す略棒状の楕円体は、垂直配向された液晶分子を概念的に示すものである。
TFTアレイ基板10は、石英、ガラス等の透光性材料からなる基板本体10Aを基体としてなり、基板本体10Aの内面側(液晶層側)にゲート電極32(走査線3a)が形成されている。ゲート電極32を覆って絶縁薄膜(ゲート絶縁膜)11が形成されており、この絶縁薄膜11上のゲート電極32と対向する位置に、島状のアモルファスシリコン膜等からなる半導体層35が形成されている。また、半導体層35に一部乗り上げるようにして、ソース電極6bとドレイン電極31とが絶縁薄膜11上に形成されている。ソース電極6bと半導体層35との間、及びドレイン電極31と半導体層35との間には、半導体層35と電極とをオーミック接合するn+シリコン層35nが介挿されている。
ソース電極6b、ドレイン電極31を覆って第1層間絶縁膜12が形成され、第1層間絶縁膜12を覆って第2層間絶縁膜13が形成されている。第1層間絶縁膜12はTFT30を構成する各導電膜を保護するシリコン窒化膜等からなる絶縁膜であり、第2層間絶縁膜13はTFT30等が形成された基板本体10Aの表面を平坦化する機能を兼ね備えた透明な樹脂材料等からなる絶縁膜である。第2層間絶縁膜13上に、ITO等の透明導電膜からなる画素電極9が形成されている。画素電極9の一部は、第1層間絶縁膜12と第2層間絶縁膜13とを貫通してドレイン電極31に達するコンタクトホール45内に形成されており、かかる構造により画素電極9とドレイン電極31とが電気的に接続されている。画素電極9を覆ってポリイミド等の垂直配向膜18が形成されており、液晶分子51の初期配向を基板面に対し垂直に配向させるようになっている。基板本体10Aの外面側には、位相差板16と偏光板14とが積層配置されている。
配向膜18は、図2及び図3に示すように、サブ画素の平面領域内において、2つの配向領域18a、18bに区画されている。配向領域18aは、図2に符号Aを付して示した矩形状の領域に設けられており、画素電極9の一方の島状部9aに対応して配置されている。他方の配向領域18bは、図2に符号Bを付して示した矩形状の領域に設けられており、島状部9bに対応して配置されている。本実施形態の場合、配向領域18aの液晶に対する配向規制力は他方の配向領域18bよりも弱くなっており、例えば、異なる配向膜材料をパターン形成して配向領域18aと配向領域18bとを形成することで上記機能を具備した配向膜18を得ることができる。
対向基板20は、石英、ガラス等の透光性材料からなる基板本体20Aを基体としてなる。基板本体20Aの内面側には、カラーフィルタ22が設けられている。先に記載のように、カラーフィルタ22はサブ画素の長手方向(図2X軸方向)に延びるストライプ状であり、各カラーフィルタ22の延在方向で隣接するサブ画素の境界領域には、金属膜や黒色樹脂等からなる遮光層(ブラックマトリクス)22BMが配置されている。
カラーフィルタ22上には、対向電極21が形成されている。対向電極21は平面ベタ状のITO等からなる透明導電膜であり、対向電極21上の画素電極9と対向する位置に、液晶層50側に突出する誘電体突起191,192が設けられている。誘電体突起191,192の断面形状は略三角形で図示しているが、実際にはなだらかな曲面形状で形成される。画素電極9の2つの島状部9a、9bの各々に対応して、その中央部に対向する位置にそれぞれ1つずつ誘電体突起191,192が配置されている。
誘電体突起191,192は、樹脂等の誘電体材料からなり、マスクを用いたフォトリソグラフィ等によって形成することができる。例えば、ノボラック系のポジ型フォトレジストを用いて高さ1.2μm、直径12μmの誘電体突起191,192を一括に形成することができる。また、誘電体突起191,192の断面形状に関しては、レジストを現像後に220℃程度でポストベークすれば、先端形状を鈍らせてなだらかな突起形状を得ることができる。対向電極21及び誘電体突起191,192を覆ってポリイミド等の垂直配向膜28が形成されており、液晶分子51の初期配向を基板面に対し垂直に配向させるようになっている。
本実施形態の場合、対向基板20側の配向膜28についても配向領域28aと配向領域28bとに区画された構成となっており、配向領域28aは、TFTアレイ基板10側の配向膜18における配向領域18aと平面的に重なる領域(図2の領域A)に形成されており、他方の配向領域28bは前記配向領域18bと平面的に重なる領域(図2の領域B)に形成されている。そして、配向領域28aと配向領域28bとは、互いに異なる配向規制力を具備した配向膜となっており、配向領域28aにおける配向規制力は配向領域28bにおける配向規制力よりも弱くなっている。この配向膜28も、異なる配向膜材料を用いてそれぞれ配向領域28a、28bをパターン形成することで作製することができる。
基板本体20Aの外面側には、位相差板26と偏光板24とが積層配置されている。上記偏光板14,24は、特定方向に振動する直線偏光のみを透過させる機能を有する。また位相差板16,26には、可視光の波長に対して略1/4波長の位相差を持つλ/4板が採用されている。偏光板14,24の透過軸と位相差板16,26の遅相軸とは約45°の角度を成して配置され、偏光板14と位相差板16、及び偏光板24と位相差板26とは、協働してそれぞれ円偏光板として機能する。この円偏光板により、直線偏光を円偏光に変換して液晶層50に入射させる一方、液晶層50から射出される円偏光を直線偏光に変換して出力し得るようになっている。また、偏光板14の透過軸と偏光板24の透過軸とは直交して配置され、位相差板16の遅相軸は位相差板26の遅相軸と直交して配置されている。なお、偏光板と位相差板の構成としては、「偏光板+λ/4板の構成の円偏光板」が一般的だが、「偏光板+λ/2板+λ/4板の構成の円偏光板(広帯域円偏光板)」を用いることで、黒表示をより無彩色にすることもできる。
このように構成した液晶装置100では、負の誘電率異方性を備えた液晶を基板面に対して垂直に配向させ、電圧の印加によって液晶を基板面方向に配向させて光変調を行うので、黒表示での光漏れが少なく、高コントラストの表示を得ることができる。そして、サブ画素の平面領域内に、配向規制力の異なる配向領域18a及び配向領域18bと、配向領域28a及び配向領域28bとが設けられていることで、画素電極9と対向電極21との間に電圧を印加したときの液晶の配向状態を前記配向領域18a、18b間で異ならせることができる。図4は、配向膜の配向規制力を異ならせた場合の液晶装置の電気光学特性を示すグラフであり、図4に点線で示すT−V曲線は、相対的に弱い配向規制力を有する配向膜(配向領域18a、28a)が形成された領域Aにおける電気光学特性を示しており、実線で示すT−V曲線は、相対的に強い配向規制力を有する配向膜(配向領域18b、28b)が形成された領域Bにおける電気光学特性を示している。
図4に示すように、配向規制力の異なる配向膜が形成された領域A,Bでは、各々異なる電気光学特性を呈し、配向規制力の弱い配向領域18a、28aに対応する領域Aの方が、電圧印加に対する透過率の立ち上がりが早く、またその傾きも大きくなっている。そして、本実施形態の液晶装置100は、このように異なる電気光学特性を呈する領域A,Bを1つのサブ画素内に備えているので、サブ画素全体では、領域A,Bを平均した電気光学特性を呈することとなり、VANモードの液晶装置で問題となる正面視と斜視でのγ特性の相違を緩和し、視角特性を向上させることができる。さらに、本発明では、サブ画素内に配向規制力の異なる配向領域を形成するという簡便な方法によって上記視角特性を向上させる効果を得ているため、サブ画素内に複数の駆動素子を設けた場合における製造工程や駆動方法の複雑化の問題や、サブ画素内に部分的に誘電体膜を形成した場合におけるセルギャップ制御の困難性の問題が生じることもない。
なお、本実施形態では、配向膜18,28の双方が複数の配向領域を備えている構成としているが、少なくとも一方の配向膜について複数の配向領域に区画されている構成であれば、上述した作用効果を得ることが可能である。
また、上記実施形態では、配向領域18a、18b、及び配向領域28a、28bの形成方法として、異なる配向膜材料を用いた配向膜をパターン形成する方法を挙げたが、そのパターニング方法としては、フォトリソグラフィ法を用いて配向膜をパターニングする方法のほか、液滴吐出法を用いた配向膜の形成方法を適用することもできる。フォトリソグラフィ法を用いてパターニングする場合、例えば、第1の配向膜材料を用いて平面ベタ状の第1配向膜を形成した後、第1配向膜上に感光性配向膜材料を塗布して第2配向膜を形成し、かかる第2配向膜を部分的に露光することで第1配向膜上に第2配向膜をパターン形成する方法が採用できる。これにより例えば第1配向膜の形成領域が配向領域18aとされ、第2配向膜の形成領域が配向領域18bとされた配向膜18を得ることができる。
一方、液滴吐出ヘッドから吐出した液滴を基板上に配置する液滴吐出法によれば、任意の液体材料を基板上の任意の位置に選択的に配置することができるので、異なる配向膜材料を用いた配向膜の形成を極めて容易に行うことができ、またフォトリソグラフィ法に比して材料の使用効率が飛躍的に高くなり、経済的でもある。
また、配向膜18,28の形成に際して、他の形成方法を採用してもよいのは勿論である。例えば、配向膜を形成した後、この配向膜に対してマスクを介した選択的な光照射を行う方法によって配向膜の配向規制力を部分的に異ならせ、サブ画素内に配向規制力の異なる配向領域を形成することができる。また配向膜18,28は、ポリイミド等の有機配向膜材料に限らず、シリコン酸化物等の無機配向膜材料を用いて形成してもよい。無機配向膜材料を用いる場合には、異なる配向膜材料を用いて配向領域18a、18bをそれぞれ形成する方法のほか、配向規制力を高めるために無機配向膜に施される表面処理を、サブ画素内で部分的に施すことで配向領域18a、18bを形成してもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について、図5及び図6を参照して説明する。図5は、本実施形態の液晶装置200の任意の1サブ画素におけるTFTアレイ基板の平面構成図であり、先の第1実施形態における図2に相当する図面である。図6は、図5のF−F’線に沿う液晶装置200の断面構成図であり、第1実施形態における図3に相当する図面である。
本実施形態の液晶装置200は、第1実施形態に係る液晶装置100とは異なる構成の配向膜を具備した点に特徴を有しており、その他の構成は先の液晶装置100と同様のVANモードの透過型液晶装置である。従って以下では、特に配向膜の構成について詳細に説明し、その他の構成についての説明は適宜省略する。また図5及び図6において、図1から図3と共通の構成要素には同一の符号を付している。
図5に示すように、本実施形態の液晶装置200では、画素電極9を覆って形成された配向膜18が、1サブ画素の平面領域内において、8つの配向領域に分割されたものとなっている。具体的には、相対的に弱い配向規制力を有する配向領域18aと相対的に強い配向規制力を有する配向領域18bとを、X軸方向及びY軸方向に関して交互に配列した構成である。また、画素電極9の2つの島状部9a、9bのそれぞれに対応して4つの配向領域が配置されており、4つの配向領域18a、18bが近接する角部は、島状部9aのほぼ中央に配置されており、島状部9a上を4分割するようにして配向規制力の弱い領域Aと配向規制力の強い領域Bとが配置されている。島状部9bの形成領域についても同様に、その中心を軸とする回転方向に配向領域18aと配向領域18bとが交互に配置されている。
図6に示す断面構造をみると、TFTアレイ基板10上に形成された複数の配向領域18a、18bを有する配向膜18と液晶層50を挟んで対向する対向基板20の表面に、複数の配向領域28a、28bを有する配向膜28が形成されている。配向膜28を構成する複数の配向領域28a、28bは、配向膜18の配向領域18a、18bにそれぞれ対応して設けられており、相対的に弱い配向規制力を有する配向領域28aが、前記配向領域18aと平面的に重なる領域に配置され、相対的に強い配向規制力を有する配向領域28bが、前記配向領域18bと平面的に重なる領域に配置されている。
上記構成を具備した液晶装置200によれば、サブ画素内に略放射状の液晶領域を形成する各島状部9a、9bのそれぞれに複数の配向領域18a、18bが配置されるので、各液晶領域毎に視角特性の改善効果を得られることとなり、より優れた視角特性を備える液晶装置を実現することができる。
なお、本実施形態の液晶装置200においても、配向膜18,28の形成方法としては、先の第1実施形態と同様の形成方法を用いることができ、配向膜18,28の材質についても、有機物、無機物の双方を用いることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図7及び図8を参照して説明する。図7は、本実施形態の液晶装置300の任意の1サブ画素におけるTFTアレイ基板の平面構成図であり、先の第1実施形態における図2に相当する図面である。図8は、図7のG−G’線に沿う液晶装置300の断面構成図であり、第1実施形態における図3に相当する図面である。
本実施形態の液晶装置300は、先の第1実施形態に係る液晶装置100について、電極構造と配向膜の構成とを変更したものである。従って以下では、電極構造と配向膜の構成について詳細に説明し、その他の構成についての説明は適宜省略する。また図7及び図8において、図1から図3と共通の構成要素には同一の符号を付している。
液晶装置300の1サブ画素には、図7に示すように、平面視矩形状の透明導電膜からなる画素電極9と、画素電極9と電気的に接続されたTFT30とが設けられている。また、画素電極9の長手方向(X軸方向)に沿ってデータ線6aが延びており、短手方向(Y軸方向)に沿って走査線3aが延びている。そして、これらデータ線6a、走査線3aの交差点の近傍に上記TFT30が形成され、データ線6a及び走査線3aと電気的に接続されている。
画素電極9には、垂直配向液晶の配向制御手段を成す複数のスリット状の開口部9c、9dが形成されており、これらのうち2本の開口部9cは図示右上がりに延びており、他の2本の開口部9dは図示右下がりに延びて形成されている。また、サブ画素内には、開口部9c又は開口部9dと平行に延びる凸条を成す複数の誘電体突起21a、21bが対向基板20側に設けられている。2本の誘電体突起21aは開口部9cと平行に延びており、隣接する2本の開口部9c、9cの間に配置されている。一方、他の2本の誘電体突起21bは開口部9dと平行に延びており、隣接する2本の開口部9d、9dの間に配置されている。X軸方向に関してサブ画素の中央部に配置された誘電体突起21aと誘電体突起21bとは、サブ画素の中央で接続されている。
図8に示す断面構造をみると、基板本体10Aの液晶層50側に、開口部9c、9dを備えた画素電極9が形成されており、かかる画素電極9を覆って配向膜18が形成されている。一方、基板本体20Aの液晶層50側には、カラーフィルタ22と、対向電極21とが形成され、対向電極21上に誘電体突起21a、21bが形成されており、誘電体突起21a、21b及び対向電極21を覆うようにして配向膜28が形成されている。
画素電極9を覆う配向膜18は、図7に示すように、1つのサブ画素の平面領域内に液晶に対する配向規制力の異なる複数の配向領域18a、18bを有している。先の実施形態と同様、配向領域18aは、相対的に弱い配向規制力を有する領域Aを形成し、配向領域18bは相対的に強い配向規制力を有する領域Bを形成するものとなっている。配向領域18a、18bは、サブ画素内に設けられた配向制御手段たる誘電体突起21a、21bに沿った位置に境界を有している。2本の誘電体突起21a、21aと、2本の誘電体突起21b、21bとに囲まれたサブ画素中央部の逆V形の領域に前記配向領域18aが形成され、この配向領域18aの周囲の三角形状の領域に前記配向領域18bが形成されている。
上記構成を具備した液晶装置300によれば、サブ画素内に設けられた複数の配向制御手段(開口部9c、9d及び誘電体突起21a、21b)によって制御される液晶領域に応じて前記配向領域18a、18bが配置されているので、各液晶領域毎に視角特性の改善効果を得られることとなり、優れた視角特性を備える液晶装置を実現することができる。このように、本発明は、液晶装置の電極構造に関わらず適用でき、優れた視角特性の改善効果を得られるものである。
なお、本実施形態の液晶装置300における配向領域18a、18bの配置は一例に過ぎず、他の配置形態を採用してもよいのは勿論である。例えば、2本の開口部9c、9cに挟まれた領域、及び2本の開口部9d、9d囲まれた領域に配向領域18aを配置し、サブ画素の残る平面領域に配向領域18bを配置してもよい。あるいは、画素電極9の図示左側半分、右側半分の平面領域にそれぞれ配向領域18a、18bを配置してもよく、図示上下方向で画素電極を二分するようにして配向領域18a、18bを配置してもよい。
また、配向膜18の形成方法としては、先の第1実施形態と同様の形成方法を用いることができ、配向膜18の材質についても、有機物、無機物の双方を用いることができる。
また、対向基板20側の配向膜28についても、複数の配向領域に区画されている構成とすることができ、この場合には、先の実施形態と同様、TFTアレイ基板10側の配向膜18の各配向領域18a、18bに対応して複数の配向領域が配置されている構成とすることが好ましい。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図9及び図10を参照して説明する。図9は、本実施形態の液晶装置400の任意の1サブ画素におけるTFTアレイ基板の平面構成図であり、先の第1実施形態における図2に相当する図面である。図10は、図7のH−H’線に沿う液晶装置300の断面構成図であり、第1実施形態における図3に相当する図面である。
本実施形態の液晶装置400は、1つのサブ画素内に部分的に反射層を形成してなるVANモードの半透過反射型液晶装置である。なお、以下では、先の実施形態と異なる構成について詳細に説明し、その他の構成についての説明は適宜省略する。また図9及び図10において、図1から図3と共通の構成要素には同一の符号を付している。
図9に示すサブ画素に設けられた画素電極9は、ITO等の透明導電膜からなり、3つの島状部91〜93に略分割され、隣接する島状部91,92間、及び島状部92,93間はそれらの中央部で連結された形状を有している。3つの島状部91〜93のうち図示右端に配置された島状部93と平面的に重なるようにして反射層93Rが配置されている。反射層93Rは、例えばAl(アルミニウム)やAg(銀)等の光反射性の金属膜からなるものであり、この反射層29と平面的に重なって配置された島状部93の形成された領域が当該サブ画素の反射表示領域を形成している。また実際には、反射層93Rの表面には凹凸形状が付与されており、この凹凸によって反射光が散乱されることで、視認性の良い表示が得られるようになっている。
また、他の島状部91,92の形成された領域が当該サブ画素の透過表示領域となっており、従って本実施形態の液晶装置400では、表示可能な領域の1/3弱の面積領域が反射表示に寄与し、残りの2/3強の面積領域が透過表示に寄与する構造である。
なお、島状部91〜93を連結している部分の画素電極についてもITO等の透明導電膜からなるものであるから、この連結部位も透過表示に寄与する。それぞれの島状部91〜93の略中央部には、液晶の配向を規制するための配向規制手段である誘電体突起191〜193が配置されている。
図10に示す液晶装置の断面構造をみると、TFTアレイ基板10を構成する基板本体10Aの液晶層50側に、TFT30が形成された回路層を構成する絶縁膜11〜13が積層されており、最上部の第2層間絶縁膜13上に反射層93Rが形成されている。反射層93Rの形成領域に対応して液晶層厚調整層25が形成されており、この液晶層厚調整層25上と第2層間絶縁膜13上とに跨って画素電極9が形成されている。そして、画素電極9を覆うようにして配向膜18が形成されている。
サブ画素内に部分的に形成された液晶層厚調整層25により、液晶層50の層厚が反射表示領域と透過表示領域とで異ならされており、各サブ画素についていわゆるマルチギャップ構造を実現するものとなっている。液晶層厚調整層25は、アクリル樹脂等の有機膜を用いて形成されており、例えば膜厚が2μm±1μm程度に形成されている。液晶層厚調整層25が存在しない部分の液晶層50の厚さは2μm〜6μm程度であり、反射表示領域における液晶層50の厚さは透過表示領域における液晶層50の厚さの約半分である。本実施形態の液晶装置400は、かかる構成により明るく高コントラストの表示が得られるようになっている。
なお、反射表示領域と透過表示領域との境界付近には、液晶層厚調整層25の層厚が連続的に変化しているテーパ状の段差部が形成されているが、この段差部は、島状部92,93間を連結している線状の電極膜(連結部)と一部平面的に重なっている。
対向基板20を構成する基板本体20A上には、カラーフィルタ22、対向電極21が積層されており、対向電極21上に誘電体突起191〜193が設けられている。これら誘電体突起191〜193と対向電極21とを覆って配向膜28が形成されている。
画素電極9を覆う配向膜18は、図9に示すように、1つのサブ画素の平面領域内に液晶に対する配向規制力の異なる複数の配向領域18a、18bを有している。先の実施形態と同様、配向領域18aは、相対的に弱い配向規制力を有する領域Aを形成し、配向領域18bは相対的に強い配向規制力を有する領域Bを形成するものとなっている。配向領域18aは、透過表示領域を構成する2つの島状部91,92のうち、一方の島状部91に対応する領域に形成されており、配向領域18bは透過表示領域を構成する他方の島状部92と反射表示領域を構成する島状部93とに対応する領域に形成されている。すなわち本実施形態では、サブ画素の透過表示領域に複数の配向領域18a、18bが配置され、反射表示領域には単一の配向領域18bのみが配置されたものとなっている。
上記構成を具備した液晶装置400によれば、サブ画素(透過表示領域)内に複数の配向領域18a、18bが配置されているので、先の実施形態と同様に、透過表示における視角特性の改善効果を得られることとなり、優れた視角特性を備える液晶装置を実現することができる。
なお、本実施形態では反射表示領域に単一の配向領域18bを配置した構成について説明したが、反射表示領域についても複数の配向領域を配置してもよいのは勿論であり、かかる構成を採用することで反射表示における視角特性を向上させることができる。
以上、本発明に係る液晶装置の実施の形態について詳細に説明したが、本発明の技術分野は、上記各実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、画素スイッチング素子としてアモルファスシリコンTFTを設けた場合について説明したが、スイッチング素子としてTFD(Thin Film Diode)を設けた構成であってもよく、低温ポリシリコンTFTを設けた構成であってもよい。また、第1、第2実施形態では、2つの島状部9a、9bに分割された画素電極9を備えた液晶装置について説明したが、3つ以上の島状部に分割された画素電極を具備した構成であってもよい。また、第4実施形態では、マルチギャップ方式を採用した半透過反射型液晶装置について説明したが、サブ画素内で一定の液晶層厚を有する半透過反射型液晶装置であってもよい。また、各実施形態において、配向制御手段として設けられた誘電体突起は、電極に設けたスリット状の開口部で代替することができ、逆にスリット状の開口部は誘電体突起で代替することができる。
(電子機器)
図11は、本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図である。この図に示す携帯電話1300は、本発明の液晶表示装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。上記各実施の形態の表示装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができ、いずれの電子機器においても、高輝度、高コントラスト、広視角の表示が可能である。
第1実施形態に係る液晶装置の回路構成図。 1サブ画素におけるTFTアレイ基板の平面構成図。 図2のD−D’線に沿う断面構成図。 配向規制力の異なる領域の電気光学特性の差異を示すグラフ。 第2実施形態に係る液晶装置の1サブ画素を示す図。 図5のF−F’線に沿う断面構成図。 第3実施形態に係る液晶装置の1サブ画素を示す図。 図7のG−G’線に沿う断面構成図。 第4実施形態に係る液晶装置の1サブ画素を示す図。 図9のH−H’線に沿う断面構成図。 電子機器の一例を示す斜視構成図。
符号の説明
100,200,300,400 液晶装置、9 画素電極、9a,9b,91〜93 島状部、9c,9d 開口部、18,28 配向膜、18a,18b,28a,28b 配向領域、10 TFTアレイ基板(第1基板)、20 対向基板(第2基板)、21a,21b,191〜193 誘電体突起、30 TFT(スイッチング素子)、50 液晶層、51 液晶分子

Claims (14)

  1. 対向配置された一対の基板間に、負の誘電率異方性を有する液晶からなる液晶層を挟持してなり、前記各基板の前記液晶層側に、前記液晶を垂直方向に規制する配向膜がそれぞれ設けられており、
    少なくとも一方の前記配向膜は、画像表示単位となる1画素領域内において前記液晶に対する配向規制力の異なる複数の配向領域を有していることを特徴とする液晶装置。
  2. 前記液晶層を挟持して対向する一つの前記配向膜は、いずれも前記複数の配向領域を有していることを特徴とする請求項1に記載の液晶装置。
  3. 前記液晶層を挟持して対向する前記配向領域は、互いに等しい前記配向規制力を有していることを特徴とする請求項2に記載の液晶装置。
  4. 前記配向膜は、前記配向領域毎に異なる材質の配向膜材料を用いて形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の液晶装置。
  5. 前記配向膜は、前記基板上を覆って形成された第1配向膜と、該第1配向膜上に部分的に形成された第2配向膜とを有していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の液晶装置。
  6. 前記各基板上に前記液晶層を挟持して対向する一対の電極が設けられ、少なくとも一方の前記一対の電極には、選択電圧印加時に前記1画素領域内に複数の液晶領域を形成する配向制御手段が設けられており、
    前記配向領域は、1又は複数の前記液晶領域に対応して配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液晶装置。
  7. 前記基板上に、複数の島状部と該島状部同士を電気的に接続する連結部とを具備した画素電極が設けられており、
    前記複数の配向領域は、それぞれ前記島状部の平面領域に対応して配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液晶装置。
  8. 前記基板上に、複数の島状部と該島状部同士を電気的に接続する連結部とを具備した画素電極が設けられており、
    前記島状部の平面領域内に、複数の前記配向領域が配置されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の液晶装置。
  9. 前記1画素領域内に、透過表示領域と反射表示領域とが区画形成されており、
    前記透過表示領域又は前記反射表示領域に、異なる配向規制力を有する複数の前記配向領域が配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の液晶装置。
  10. 前記透過表示領域に、異なる配向規制力を有する複数の前記配向領域が配置されていることを特徴とする請求項9に記載の液晶装置。
  11. 請求項1に記載の液晶装置の製造方法であって、
    前記基板上に形成した配向膜に対して、マスクを介した選択的な光照射を施すことで、前記液晶に対する配向規制力の異なる複数の配向領域を区画形成することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  12. 請求項4に記載の液晶装置の製造方法であって、
    液滴吐出法を用いて、前記基板上に異なる種類の配向膜材料を選択的に配置し、配向規制力の異なる複数の配向領域を有する前記配向膜を形成することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  13. 請求項5に記載の液晶装置の製造方法であって、
    前記基板上に第1配向膜を形成する工程と、
    前記第1配向膜上に感光性の配向膜材料を塗布して塗膜を形成する工程と、
    前記塗膜を露光、現像処理して部分的に除去することで第2配向膜を形成する工程と
    を有することを特徴とする液晶装置の製造方法。
  14. 請求項1から10のいずれか1項に記載の液晶装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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