JP2007198493A - 正逆回転切換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力軸に正回転と逆回転とを切換えて伝達する正逆回転切換装置の小型化を図ることである。
【解決手段】一方向に回転駆動される入力軸1にサンギヤ11を固定し、そのサンギヤ11とリングギヤ12との間に第1ピニオン13と第2ピニオン14とを組込み、その第1ピニオン13および第2ピニオン14を回転自在に支持するキャリア15を出力軸2に一体化する。リングギヤ12に設けられたドラム17とハウジング18との間に、逆転用ブレーキ手段30と、その逆転用ブレーキ手段30の結合および結合解除を制御する第1電磁クラッチ40とを組込む。また、ドラム17と出力軸2との間に、正転用クラッチ50と、その正転用クラッチ50の係合および係合解除を制御する第2電磁クラッチ60とを組込み、2方向ローラクラッチ等のメカニカルクラッチを採用して、正逆回転切換装置の小型化を図る。
【選択図】図1

Description

この発明は、出力軸に対して入力軸と同方向の回転と逆方向の回転とを切り換えて伝達する正逆回転切換装置に関するものである。
一方向に回転駆動される入力軸と出力軸とを同軸上に配置し、その出力軸を入力軸と同方向に回転(正回転)又は逆方向に回転(逆回転)させるようにした正逆回転切換装置として、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。
この特許文献1に記載された正逆回転切換装置においては、入力軸と出力軸とを同軸上に配置し、その入力軸にドラムを固定し、そのドラムと出力軸との間に遊星歯車機構を設け、その遊星歯車機構を前進用クラッチおよび後進用ブレーキにより制御して出力軸を入力軸と同方向または逆方向に回転させるようにしている。
ここで、遊星歯車機構は、出力軸に回り止めされたサンギヤと、ドラムに固定されたリングギヤと、そのリングギヤとサンギヤのそれぞれに噛合するピニオンと、そのピニオンを回転自在に支持するドラム状のキャリアとから成り、上記サンギヤに一体のハブとドラムとの間に前進用クラッチを組込むと共に、ドラム状キャリアとケーシングとの間に後進用ブレーキを組込み、上記前進用クラッチによりドラムとハブとを結合して、ドラムの回転をハブに伝達し、出力軸を入力軸と同方向に回転させるようにしている。
また、後進用ブレーキによりケーシングとキャリアを結合してキャリアを固定し、ドラムの回転を定位置で自転するピニオンを介してサンギヤに伝達し、出力軸を入力軸と逆方向に回転させるようにしている。
特開平6−221385号公報
ところで、上記正逆回転切換装置においては、遊星歯車機構を制御する前進用クラッチおよび後進用ブレーキのそれぞれが滑りを生じさせつつ結合する湿式多板クラッチからなるため、必要なトルク容量の確保のために比較的大きなものを用いる必要があると共に、その湿式多板クラッチに軸力を負荷するピストンの組込みを必要とするため、各前進用クラッチや後進用ブレーキの組込みのために大きなスペースを確保する必要が生じ、正逆回転切換装置が大型化するという問題がある。
また、ケーシングに油圧供給用の通路を形成する必要があるため、加工に非常に手間がかかるという問題もある。
この発明の課題は、出力軸に正回転と逆回転とを切換えて伝達する正逆回転切換装置の小型化と加工の容易化とを図ることである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、一方向に回転駆動される入力軸と出力軸との間に遊星歯車機構を設け、その遊星歯車機構の回転制御によって出力軸を入力軸と同方向又は逆方向に回転させる正逆回転切換装置において、前記遊星歯車機構が、前記入力軸に設けられたサンギヤと、そのサンギヤと同軸上に設けられたリングギヤと、前記サンギヤに噛合する第1ピニオンと、その第1ピニオンと前記リングギヤの内周に形成された歯の双方に噛合する第2ピニオンと、前記出力軸に設けられてその第2ピニオンおよび前記第1ピニオンのそれぞれを回転自在に支持するキャリアとからなり、前記リングギヤには、ハウジングと前記出力軸との間に配置されるドラムを一体に設け、このドラムとその外側に設けられたハウジングとの間に、ハウジングにドラムを結合してリングギヤを停止保持する逆転用ブレーキ手段と、その逆転用ブレーキ手段の結合および結合解除を制御する第1の電磁クラッチとを設け、前記出力軸とドラムとの間に、出力軸とドラムとを結合および結合解除する正転用クラッチと、その正転用クラッチの係合および係合解除を制御する第2の電磁クラッチとを設け、前記逆転用ブレーキ手段および正転用クラッチのそれぞれを係合子の噛み込みによって結合するメカニカルクラッチとした構成を採用したのである。
上記の構成からなる正逆回転切換装置において、入力軸が一方向に回転(正回転)する状態で正転用クラッチを係合してドラムと出力軸とを結合すると共に、逆転用ブレーキ手段を結合解除状態とすると、第1ピニオンおよび第2ピニオンは自転および公転が規制されてサンギヤとキャリアが一体で回転し、出力軸が入力軸と同方向に回転する。
また、入力軸が正回転する状態で逆転用ブレーキ手段を結合すると共に、正転用クラッチを係合解除すると、リングギヤは固定状態とされるため、サンギヤの回転は第1ピニオンから第2ピニオンに伝達されて、第1ピニオンおよび第2ピニオンが自転し、かつ公転し、その第1ピニオンおよび第2ピニオンを回転自在に支持するキャリアがサンギヤと逆方向に回転し、出力軸が入力軸と逆方向に回転する。
この発明に係る正逆回転切換装置において、メカニカルクラッチは、ローラを係合子とする2方向ローラクラッチであってもよく、あるいは、スプラグを係合子とするスプラグタイプの2方向クラッチであってもよい。
逆転用ブレーキ手段に2方向ローラクラッチを採用する場合は、ドラムの外周に、ハウジングの内周に形成された円筒面との間で周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成する複数の平坦なカム面を設け、そのカム面と円筒面との間にローラからなる係合子と、その係合子を保持する保持器とを組込み、その保持器とドラムとの間に、係合子をカム面と円筒面の双方に対して係合解除される中立位置に保持器を弾性保持するスイッチばねを設けるようにする。
上記のような2方向ローラクラッチを逆転用ブレーキ手段として採用する場合において、その逆転用ブレーキ手段の結合および結合解除を制御する第1の電磁クラッチとして、保持器に回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されたアーマチュアと、ハウジングの内径面に固定されてアーマチュアと軸方向で対向し、通電によりアーマチュアを吸着する電磁石とからなるものを採用することができる。
また、正転用クラッチに2方向ローラクラッチを採用する場合は、出力軸の外周と前記ドラムの内周のいずれか一方に円筒面を形成し、他方にその円筒面との間で周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成する複数の平坦なカム面を設け、そのカム面と円筒面との間にローラからなる係合子と、その係合子を保持する保持器とを組込み、その保持器と出力軸もしくはドラムとの間に、係合子をカム面と円筒面の双方に対して係合解除される中立位置に保持器を弾性保持するスイッチばねを設けるようにする。
上記のような2方向ローラクラッチの係合および係合解除を制御する第2の電磁クラッチとして、保持器に回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されたアーマチュアと、前記ドラムもしくは出力軸に取付けられてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、そのロータと軸方向で対向し、通電によりロータにアーマチュアを吸着させる電磁石とからなるものを採用することができる。
上記のように、この発明においては、ドラムとハウジングとを結合および結合解除する逆転用ブレーキ手段、およびドラムと出力軸とを結合および結合解除する正転用クラッチとして、2方向ローラクラッチ等のメカニカルクラッチを採用したことによって、このメカニカルクラッチは機械的な結合であるため、湿式多板クラッチに比較してトルク容量が大きく、かつ小型であり、正逆回転切換装置の小型化および軽量化を図ることができる。
また、メカニカルクラッチの係合および係合解除を電磁クラッチによって制御したことによって、ハウジングに油圧供給用の通路を加工する必要がなく、加工の容易化を図ることができる。
さらに、逆転用ブレーキ手段としてのメカニカルクラッチを制御する電磁クラッチとして、アーマチュアと電磁石からなるものを採用することによって、電磁石で発生する起磁力をアーマチュアに効率よく作用させることができ、電磁石として小型のものを採用することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基いて説明する。図1乃至図3に示すように、入力軸1と出力軸2とは軸端を対向して同軸上に配置され、その入力軸1と出力軸2との間に、入力軸1の回転を出力軸に伝達する遊星歯車機構10が設けられている。
遊星歯車機構10は、入力軸1に固定されたサンギヤ11と、そのサンギヤ11と同軸上に設けられたリングギヤ12と、上記サンギヤ11に噛合する第1ピニオン13と、その第1ピニオン13および上記リングギヤ12の内周に形成された歯12aのそれぞれに噛合する第2ピニオン14と、その第2ピニオン14および第1ピニオン13のそれぞれを回転自在に支持するキャリア15とから成る。
リングギヤ12は、一端に内向きのフランジ16が形成され、そのフランジ16の内径部に出力軸2の軸端部を覆うドラム17が設けられている。
ドラム17とそのドラム17を覆うハウジング18との間には軸受19が組込まれ、その軸受19によってリングギヤ12が回転自在に支持されている。
キャリア15は、出力軸2の軸端部に設けられた大径のカムリング部2aの端部に一体化され、上記カムリング部2aとドラム17との間に、出力軸2とリングギヤ12とを相対的に回転自在に支持する軸受20が組込まれている。
ドラム17とハウジング18との間には、そのドラム17をハウジング18に結合および結合解除する逆転用ブレーキ手段30と、その逆転用ブレーキ手段30の結合および結合解除を制御する第1電磁クラッチ40とが組込まれている。
一方、ドラム17と出力軸2との間には、そのドラム17と出力軸2とを結合および結合解除する正転用クラッチ50と、その正転用クラッチ50の係合および係合解除を制御する第2電磁クラッチ60とが組込まれている。
図2および図4に示すように、逆転用ブレーキ手段30は、2方向ローラクラッチからなる。逆転用ブレーキ手段30としての2方向ローラクラッチは、ハウジング18の内周に円筒面31を形成し、ドラム17に形成された大径部17aの外周にはその円筒面31との間で周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成する平坦な複数のカム面32を周方向に等間隔に設け、各カム面32と円筒面31との間にローラからなる係合子33を組込み、その係合子33を保持器34により保持している。
また、ドラム17の大径部17aの端面にばね収容凹部35を形成し、そのばね収容凹部35内にC形のスイッチばね36を組込み、そのスイッチばね36の両端に設けられた一対の係合片36aを大径部17aの端面に形成された切欠き37から保持器34の端部に設けられた切欠部38に挿入し、その一対の係合片36aが切欠き37および切欠部38の周方向で対向する側面を相反する方向に押圧する作用によって、係合子33が円筒面31およびカム面32に対して係合解除される中立位置に保持器34を弾性保持している。
第1電磁クラッチ40は、保持器34の端面に対向配置されたアーマチュア41と、そのアーマチュア41に対向配置された電磁石42とからなり、上記アーマチュア41には係合孔45が設けられ、その係合孔45に保持器34の端面に形成された突片44が係合され、その突片44と係合孔45の係合によって、アーマチュア41は保持器34に対して回り止めされ、かつ軸方向に移動自在とされている。
電磁石42は、電磁コイル42aと、その電磁コイル42aを支持するコア42bとからなり、上記コア42bはハウジング18に固定され、上記電磁コイル42aに対する通電によってアーマチュア41を直接吸着するようにしている。46は、電磁石42とアーマチュア41との間に組込まれた離反ばねを示す。
正転用クラッチ50は、2方向ローラクラッチからなる。正転用クラッチとしての2方向ローラクラッチは、ドラム17の内周に円筒面51を形成し、出力軸2の外周にはその円筒面51との間で周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成する平坦な複数のカム面52を周方向に等間隔に設け、各カム面52と円筒面51との間にローラからなる係合子53を組込み、その係合子53を保持器54により保持している。
また、カムリング部2aの端面にばね収容凹部55を形成し、そのばね収容凹部55内にC形のスイッチばね56を組込み、そのスイッチばね56の両端に設けられた一対の係合片56aをカムリング部2aの端面に形成された切欠き57から保持器54の端部に設けられた切欠部58に挿入し、その一対の係合片56aが切欠き57および切欠部58の周方向で対向する側面を相反する方向に押圧する作用によって、係合子53が円筒面51およびカム面52に対して係合解除される中立位置に保持器54を弾性保持している。
第2電磁クラッチ60は、保持器54の端面に対向配置されたアーマチュア61と、そのアーマチュア61に対向配置されたロータ62と、そのロータ62に対向配置された電磁石63とからなり、上記アーマチュア61には係合孔65が形成され、その係合孔65に保持器54の端面に形成された突片64が係合され、その突片64と係合孔65の係合によって、アーマチュア61は保持器54に対して回り止めされ、かつ軸方向に移動自在とされている。
また、ロータ62は、ドラム17の内径面に圧入され、そのロータ62とアーマチュア61との間に、アーマチュア61をロータ62から離反する方向に押圧する離反ばね66が組込まれている。
電磁石63は、電磁コイル63aと、その電磁コイル63aを支持するコア63bとからなり、上記コア63bはコア支持板47に支持され、上記電磁コイル63aに対する通電によってロータ62にアーマチュア61を吸着するようにしている。
実施の形態で示す正逆回転切換装置は上記の構成からなり、逆転用ブレーキ手段30が結合解除され、かつ、正転用クラッチ50が係合解除された状態で入力軸1が図3の矢印で示す方向(一方向)に回転駆動されると、その回転はサンギヤ11から第1ピニオン13および第2ピニオン14に伝達されると共に、第2ピニオン14からリングギヤ12に伝達される。
その結果、リングギヤ12が同図の矢印方向に減速回転し、一方、第1ピニオン13および第2ピニオン14は定位置で回転(自転)して公転せず、キャリア15は回転しないため、出力軸2は停止状態にある。
入力軸1が一方向に回転駆動される状態において、第2電磁クラッチ60の電磁石63に通電すると、図5に示すように、ロータ62にアーマチュア61が吸着される。その吸着により、アーマチュア61がドラム17に結合されるため、アーマチュア61がドラム17と共に回転する。
このとき、アーマチュア61は正転用クラッチ50の保持器54に回り止めされているため、保持器54もドラム17と共に回転して、上記保持器54と出力軸2が相対回転する。
その相対回転により、係合子53が円筒面51およびカム面52に係合し、正転用クラッチ50を介してドラム17と出力軸2が結合される。
上記のように、ドラム17と出力軸2とが結合されることによって、第1ピニオン13および第2ピニオン14は、自転および公転とも規制され、サンギヤ11とリングギヤ12は図6の矢印で示す方向に一体で回転することになる。また、リングギヤ12の回転は正転用クラッチ50を介して出力軸2に伝達されるため、出力軸2が入力軸1と同方向に回転する。
ここで、保持器54と出力軸2とが相対回転するとき、スイッチばね56が弾性変形する。このため、電磁石63に対する通電を解除して、アーマチュア61の吸着を解除すると、スイッチばね56の復元弾性により、保持器54が回転され、係合子53は円筒面51およびカム面52に対して係合解除される中立位置に戻され、正転用クラッチ50は係合解除状態とされる。
その結果、入力軸1から出力軸2への回転伝達は遮断され、出力軸2は停止する。
次に、入力軸1が一方向に回転駆動される状態において、第1電磁クラッチ40の電磁石42に通電すると、図7に示すように、電磁石42にアーマチュア41が吸着される。その吸着により、アーマチュア41がハウジング18に結合されるため、アーマチュア41は停止状態に保持される。
このとき、アーマチュア41は逆転用ブレーキ手段30の保持器34に回り止めされているため、保持器34も停止状態に保持され、ドラム17と保持器34が相対回転する。
その相対回転により、係合子33が円筒面31およびカム面32に係合し、逆転用ブレーキ手段30を介してドラム17とハウジング18が結合され、リングギヤ12が停止状態とされる。
上記リングギヤ12の停止により、サンギヤ11の回転は、第1ピニオン13および第2ピニオン14に伝達されて、第1ピニオン13および第2ピニオン14が図8の矢印で示す方向に自転し、かつ公転し、その公転によってキャリア15が同図の矢印で示すように、入力軸1と逆方向に減速回転する。
ここで、ドラム17と保持器34とが相対回転するとき、スイッチばね36が弾性変形する。このため、電磁石42に対する通電を解除して、アーマチュア41の吸着を解除すると、スイッチばね36の復元弾性により、保持器34が回転され、係合子33は円筒面31およびカム面32に対して係合解除される中立位置に戻され、逆転用ブレーキ手段30は係合解除状態とされる。
その結果、入力軸1から出力軸2への回転伝達は遮断され、出力軸2は停止する。
このように、入力軸1の回転状態において、正転用クラッチ50を係合し、かつ逆転用ブレーキ手段30を結合解除とすることで、出力軸2を入力軸1と同方向に回転させることができると共に、逆転用ブレーキ手段30を結合し、かつ正転用クラッチ50を係合解除することで出力軸2を入力軸1と逆方向に減速回転させることができる。
ここで、ドラム17をハウジング18に結合および結合解除する逆転用ブレーキ手段30、並びに、ドラム17を出力軸2に結合および結合解除するクラッチ50は2方向ローラクラッチからなるメカニカルタイプのクラッチであるため、湿式多板クラッチに比較して、小型でありながらトルク容量が大きく、湿式多板クラッチでもって出力軸の回転方向を制御するようにした正逆回転切換装置に比較して、正逆回転切換装置の小型化を図ることができる。
また、逆転用ブレーキ手段30および正転用クラッチ50のそれぞれを第1電磁クラッチ40および第2電磁クラッチ60でもって制御するようにしたので、ハウジング18に油圧供給用の通路等の加工を施す必要がなく、加工の容易化を図ることができる。
さらに、逆転用ブレーキ手段30を制御する第1電磁クラッチ40は、電磁石42に対する通電によってアーマチュア41を直接吸着する構成であるため、電磁石42で発生する起磁力をアーマチュア41に効率よく作用させることができ、電磁石42として小型のものを採用することができる。
実施の形態では、図2に示すように、正転用クラッチ50の円筒面51をドラム17の内周に形成し、カム面52を出力軸2の外周に設けるようにしたが、出力軸2の外周に円筒面を形成し、ドラム17の内周にカム面を設けるようにしてもよい。この場合、ドラム17と保持器54との間にスイッチばね56を組込み、ロータ62を出力軸2に取り付けるようにする。
この発明に係る正逆回転切換装置の実施の形態を示す縦断正面図 図1のII−II線に沿った断面図 図1のIII−III線に沿った断面図 図1の逆転用ブレーキ手段および正転用クラッチの組込み部を拡大して示す断面図 第2電磁ラッチの係合状態を示す断面図 正転用クラッチの係合状態での遊星歯車機構の回転状態を示す図 第1電磁ラッチの係合状態を示す断面図 逆転用ブレーキ手段の結合状態での遊星歯車機構の回転状態を示す図
符号の説明
1 入力軸
2 出力軸
10 遊星歯車機構
11 サンギヤ
12 リングギヤ
12a 歯
13 第1ピニオン
14 第2ピニオン
15 キャリア
17 ドラム
18 ハウジング
30 逆転用ブレーキ手段
31 円筒面
32 カム面
33 係合子(ローラ)
34 保持器
36 スイッチばね
40 第1電磁クラッチ
41 アーマチュア
42 電磁石
50 正転用クラッチ
51 円筒面
52 カム面
53 係合子(ローラ)
54 保持器
56 スイッチばね
60 第2電磁クラッチ
61 アーマチュア
62 ロータ
63 電磁石

Claims (3)

  1. 一方向に回転駆動される入力軸と出力軸との間に遊星歯車機構を設け、その遊星歯車機構の回転制御によって出力軸を入力軸と同方向又は逆方向に回転させる正逆回転切換装置において、
    前記遊星歯車機構が、前記入力軸に設けられたサンギヤと、そのサンギヤと同軸上に設けられたリングギヤと、前記サンギヤに噛合する第1ピニオンと、その第1ピニオンと前記リングギヤの内周に形成された歯の双方に噛合する第2ピニオンと、前記出力軸に設けられてその第2ピニオンおよび前記第1ピニオンのそれぞれを回転自在に支持するキャリアとからなり、前記リングギヤには、ハウジングと前記出力軸との間に配置されるドラムを一体に設け、このドラムとその外側に設けられたハウジングとの間に、ハウジングにドラムを結合してリングギヤを停止保持する逆転用ブレーキ手段と、その逆転用ブレーキ手段の結合および結合解除を制御する第1の電磁クラッチとを設け、前記出力軸とドラムとの間に、出力軸とドラムとを結合および結合解除する正転用クラッチと、その正転用クラッチの係合および係合解除を制御する第2の電磁クラッチとを設け、前記逆転用ブレーキ手段および正転用クラッチのそれぞれが係合子の噛み込みによって結合するメカニカルクラッチから成ることを特徴とする正逆回転切換装置。
  2. 前記逆転用ブレーキ手段が、前記ドラムの外周に、前記ハウジングの内周に形成された円筒面との間で周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成する複数の平坦なカム面を設け、そのカム面と円筒面との間にローラと、そのローラを保持する保持器とを組込み、その保持器とドラムの間に、ローラをカム面と円筒面の双方に対して係合解除される中立位置に保持器を弾性保持するスイッチばねを設けた2方向ローラクラッチから成り、その逆転用ブレーキ手段の結合および結合解除を制御する第1の電磁クラッチが、前記保持器に回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されたアーマチュアと、前記ハウジングの内径面に取付けられてアーマチュアと軸方向で対向し、通電によりアーマチュアを吸着する電磁石とからなる請求項1に記載の正逆回転切換装置。
  3. 前記正転用クラッチが、前記出力軸の外周と前記ドラムの内周のいずれか一方に円筒面を形成し、他方にその円筒面との間で周方向の両端が狭小のくさび形空間を形成する複数の平坦なカム面を設け、そのカム面と円筒面との間にローラと、そのローラを保持する保持器とを組込み、その保持器と出力軸もしくはドラムとの間に、ローラをカム面と円筒面の双方に対して係合解除される中立位置に保持器を弾性保持するスイッチばねを設けた2方向ローラクラッチから成り、その正転用クラッチの係合および係合解除を制御する第2の電磁クラッチが、前記保持器に回り止めされ、かつ軸方向に移動可能に支持されたアーマチュアと、前記ドラムもしくは出力軸に取付けられてアーマチュアと軸方向で対向するロータと、そのロータと軸方向で対向し、通電によりロータにアーマチュアを吸着させる電磁石とからなる請求項1に記載の正逆回転切換装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2477580A (en) * 2010-02-08 2011-08-10 Keith Gerrard Electric shift and energy recovery gearbox
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