JP2007197547A - インクジェット記録用インク並びに記録物および記録方法 - Google Patents

インクジェット記録用インク並びに記録物および記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インク吐出安定性に優れたインクジェット記録用インクと、それを用いた記録方法および記録物を提供し、専用記録紙だけでなく普通紙においても彩度が高く良好な色調の高品位画像が得られ、画像堅牢性の高いインクジェット記録用顔料インクと、それを用いた記録方法および記録物を提供すること。
【解決手段】少なくとも、無機顔料粒子を2種類以上の有機顔料で被覆した色材粒子、ポリマー粒子、水溶性溶剤と、水を含有することを特徴とするインクジェット記録用インク組成物。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット記録用に適した顔料インク、それを用いた記録方法及び記録物に関し、印字時のヘッドの目詰まりがなく吐出安定性に優れ、専用記録紙だけでなく普通紙においても彩度が高く良好な色調の高品位画像が得られ、画像堅牢性の高いインクジェット記録用顔料インクに関するものである
インクジェットプリンターは低騒音、低ランニングコストといった利点から目覚しく普及し、普通紙に印字可能なカラープリンタも市場に盛んに投入されるようになった。しかしながら、画像の色再現性、耐擦化性、耐久性、耐光性、画像の乾燥性、文字にじみ(フェザリング)、色境界にじみ(カラーブリード)、両面印刷性、吐出安定性などの要求される全ての特性を満足することは非常に難しく、用途に応じて優先される特性から用いるインクが選択されている。
インクジェット記録に使用されるインクは水を主成分とし、これに着色剤及び目詰まり防止等の目的でグリセリン等の湿潤剤を含有したものが一般的である。着色剤としては、優れた発色性や安定性から主に染料が用いられているが、染料系インクを用いて得られる画像の耐光性、耐水性等は劣るものである。耐水性については、インク吸収層を有するインクジェット専用記録紙の改善によってある程度向上しているが、普通紙については満足できるものではない。
これらの欠点を補うため、近年では着色剤として顔料を用いたインクが使用され始めている。染料の欠点である画像の耐光性、耐水性等は大きく改善されるものの、顔料粒子内部で光の多重反射などによる異なった波長・位相の光が干渉し合うことにより、発色を悪くしてしまうため、一般的に染料に較べて顔料の発色性は劣っている。特にインクジェット記録インクとして用いた場合、普通紙における彩度の低下、専用記録紙における光沢度の低下などの問題が発生する。
このような顔料を用いた場合の発色性の低下を補う方法として、近年、無機顔料粒子の周りを有機顔料で覆った無機有機複合顔料が提案されている。これは無機顔料粒子を芯物質として、その周りを有機顔料で被覆したものであり、芯物質として粒子径が5〜50nmの無機顔料粒子を用いれば、有機顔料を被覆した状態でも10〜80nm程度の色材粒子を得ることが可能である。特に無機顔料として透明なシリカ粒子を用いた場合は、有機顔料の被膜は数〜数十nmの薄い層であるため、顔料特有の発色性の悪さは低減し、染料に近い発色が可能となる。
無機有機複合顔料は戸田工業(株)により10〜20nmのものがすでに実用化されており、特許文献1〜6等、塗料やインクジェットインクに応用する発明もなされている。
一方、ポリマー粒子をインク組成物に含有する目的は、主に印字画像の定着性、耐擦化性の向上にある。ポリマー粒子を含んだインク組成物としては、顔料とポリマーエマルジョンを水に分散させたものが特許文献7に、水不溶性のポリマーエマルジョン分散液に顔料を分散させたインクが特許文献8に、特定の造膜温度を有するエマルジョンを使用したインクが特許文献9に開示されている。
無機有機複合顔料にポリマー粒子を加えたものとしては、特許文献10に記載のものが挙げられるが、無機有機複合顔料に用いる有機顔料は1種類であり、本発明の2種類以上の有機顔料を用いる発明とは異なる。
特開2003−49096号公報 特開2003−55591号公報 特開2003−268278号公報 特開2003−327880号公報 特開2004−155979号公報 特開2005−75919号公報 特公昭62−1426号公報 特開昭55−157668号公報 特開平1−217088号公報 特願2005−269136号明細書
従って、本発明は、このような従来の欠点を解消し、インク吐出安定性に優れたインクジェット記録用インクと、それを用いた記録方法および記録物を提供し、専用記録紙だけでなく普通紙においても彩度が高く良好な色調の高品位画像が得られ、画像堅牢性の高いインクジェット記録用顔料インクと、それを用いた記録方法および記録物を提供することを課題とするものである。
上記課題は、本発明の(1)「少なくとも、無機顔料粒子を2種類以上の有機顔料で被覆した色材粒子、ポリマー粒子、水溶性溶剤と、水を含有することを特徴とするインクジェット記録用インク組成物」、
(2)「上記有機顔料が少なくとも、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、アルミニウムフタロシアニン、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド264、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー128から選ばれることを特徴とする前記第(1)項に記載のインクジェット記録用インク組成物」、
(3)「上記無機顔料粒子が、体積平均粒径5〜50nmのシリカ粒子からなることを特徴とする前記第(1)項または第(2)項に記載に記載のインクジェット記録用インク組成物」、
(4)「上記記録インク組成物中の有機顔料の重量をA、記録インク組成物中の固形分総量をBとしたとき、A/Bが、0.1以上、0.3未満であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(3)項のいずれかに記載に記載のインクジェット記録用インク組成物」、
(5)「上記水溶性溶剤として、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、3−メチル−1,3−ブタンジオールのいずれか、または、2つ以上を含むことを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項のいずれかに記載のインクジェット記録用インク組成物」、
(6)「上記ポリマー粒子の体積平均粒径が5〜200nmであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項のいずれかに記載のインクジェット記録用インク組成物」、
(7)「炭素数8以上のポリオールまたは、グリコールエーテルを含むことを特徴とする前記第(1)項乃至第(6)項のいずれかに記載のインクジェット記録用インク組成物」、
(8)「表面張力が35mN/m以下であり、25℃におけるインク粘度が5mPa・s以上であることを特徴とする前記第(1)項乃至第(7)項のいずれかに記載のインクジェット記録用インク組成物」により達成される。
また、上記課題は、本発明の(9)「インク組成物を付着させて記録媒体に印字を行なう記録方法であって、前記第(1)項乃至第(8)項のいずれかに記載のインク組成物を用いる記録方法」、
(10)「インクに熱エネルギーを作用させてインク吐出を行なうことを特徴とする前記第(9)項に記載のインクジェット記録方法」、
(11)「インクに力学的エネルギーを作用させてインク吐出を行なうことを特徴とする前記第(9)項に記載のインクジェット記録方法」、
(12)「前記第(9)項乃至第(11)項の何れかに記載の記録方法によって記録が行われた記録物」により達成される。
以下の詳細かつ具体的説明から明らかなように、本発明の上記の、少なくとも、無機顔料粒子を2種類以上の有機顔料で被覆した色材粒子、ポリマー粒子、水溶性溶剤と、水を含有するインクジェット記録用インク組成物を用いることにより、耐擦過性に優れ、普通紙にも専用記録紙にも高彩度で、色相を基準色に合致させた画像を提供することができる。
また、上記の、有機顔料が少なくとも、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、アルミニウムフタロシアニン、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド264、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー128から選ばれるインクジェット記録用インク組成物により、普通紙にも専用記録紙にも高彩度な画像を提供することができる。
また、上記の、無機顔料粒子が、体積平均粒径5〜50nmのシリカ粒子からなるインクジェット記録用インク組成物により、普通紙にも専用記録紙にも高彩度な画像を提供することができる。
また、上記の、記録インク組成物中の有機顔料の重量をA、記録インク組成物中の固形分総量をBとしたとき、A/Bが、0.1以上、0.3未満であるインクジェット記録用インク組成物により、普通紙にも専用記録紙にも高彩度な画像を提供することができる。
また、上記の、水溶性溶剤として、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、3−メチル−1,3−ブタンジオールのいずれか、または、2つ以上を含むインクジェット記録用インク組成物により、吐出安定性に優れ、普通紙にも専用記録紙にも高彩度な画像を提供することができる。
また、上記の、ポリマー粒子が体積平均粒子径5〜200nmであるインクジェット記録用インク組成物により、耐擦過性に優れ、普通紙にも専用記録紙にも高彩度な画像を提供することができる。
また、上記の、炭素数8以上のポリオールまたは、グリコールエーテルを含むインクジェット記録用インク組成物により、吐出安定性に優れ、普通紙にも専用記録紙にも高彩度な画像を提供することができる。
また、上記の表面張力が35mN/m以下であり、25℃におけるインク粘度が5mPa・s以上であるインクジェット記録用インク組成物により、吐出安定性に優れ、普通紙にも専用記録紙にも高彩度な画像を提供することができる。
また、上記のインク組成物を付着させて記録媒体に印字を行うインクジェット記録方法により、吐出が安定し、耐擦過性優れ、普通紙にも専用記録紙にも高彩度で、色相を基準色に合致させた画像を提供することができる。
また、上記のインクに熱エネルギーを作用させてインク吐出を行うインクジェット記録方法により、吐出が安定し、耐擦過性優れ、普通紙にも専用記録紙にも高彩度で、色相を基準色に合致させた画像を提供することができる。
また、上記のインクに力学的エネルギーを作用させてインク吐出を行うインクジェット記録方法により、吐出が安定し、耐擦過性優れ、普通紙にも専用記録紙にも高彩度で、色相を基準色に合致させた画像を提供することができる。
また、上記の記録方法によって記録が行われた記録物は、耐擦過性優れ、普通紙にも専用記録紙にも高彩度で、色相を基準色に合致させた画像を提供することができるという極めて優れた効果を奏するものである。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
無機有機複合顔料を用いることで、有機顔料単独の場合に較べ、透明性が高く、高発色、高彩度で、しかも裏抜けの少ない画像を得ることが可能となる。しかし、被覆に用いた有機顔料の色相をそのまま受け継ぐため、一般に用いられる標準色(Japan color ver.2)とのズレが発生してしまう。特に、C.I.ピグメントブルー15:3を用いたシアンインクは、標準色との色相角との差が20°以上開き、青色に近い色相を呈するという問題がある。
このような標準色とのズレを修正するには、標準色に対して反対側の色相を有する有機顔料を加えるという方法が考えられる。しかし、分散に用いる分散剤やポリマー成分は顔料種により異なるため、混合することで保存安定性が損なわれる場合が多く、場合によっては凝集・増粘を起こすこともあるため、2種類以上の各有機顔料に適し、混合しても保存安定性を損なわない分散剤やポリマー成分を選定することには非常に困難を要する。
このような保存性の課題を解消できる方法として、本発明の無機顔料粒子を2種類以上の有機顔料で被覆した色材粒子を用いることが挙げられる。これらの2種類以上の有機顔料は同時に無機顔料上に付着させるのではなく、分散性の悪い顔料をまず被覆しておき、その上に順次分散性の良い有機顔料を被覆していくという手順を踏むのが好ましい。これにより、色材粒子の表面は分散性の最も良い有機顔料で覆われるため保存安定性に優れ、かつ色相は2種類以上の有機顔料の間に位置し、有機顔料の配合比により容易に色相を調整することが可能となる。
本発明の無機有機複合顔料を用いることで、有機顔料単独の場合に較べて、透明性が高く、高発色、高彩度な画像を得ることができるものの、染料インクの透明性や専用記録紙における光沢性などでまだ及ばない部分があることが本発明において見い出された。
この点を解決するために、本発明ではポリマー粒子をインク組成物に含有させている。ポリマー粒子はインクを記録媒体に吐出・着弾後、水分や溶剤分が揮発・浸透するにしたがって色材粒子と粒子の空間を埋めように流動し定着する。粒子間の距離が広くポリマーで満たされていることで、有機顔料から発した光は再び他の有機顔料に吸収される確率が低くなるため、干渉や反射、散乱等による色の劣化が少なくなり、より染料に近い発色性を実現することができる。
さらに、無機顔料がシリカのように透明である場合には、ポリマーと同じような発色性の改善効果があり、色材以外の透明な固形分に対して、色材がどのくらい含まれているかという比率(A/B)が、透明性、発色性を良好とするためには重要となる。A/Bが0.3以上である場合は発色性の改善効果は小さいが、逆に0.1よりも小さくなると画像濃度が低くなりすぎてしまうため、A/Bは0.1以上、0.3未満が望ましい。
本発明に用いられる無機顔料粒子を有機顔料で被覆した色材粒子は、無機顔料粒子の存在下で有機顔料を析出する方法や、無機顔料粒子と有機顔料を機械的に混摩砕する方法等により作成することができる。必要に応じて、ポリシロキサン、アルキルシランから生成するオルガノシラン化合物の層を、無機顔料粒子と有機顔料の中間に設けることで両者の接着性を向上させることが可能である。
無機顔料粒子としては、二酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化鉄、水酸化鉄、酸化スズ等が挙げられるが、粒子形状はアスペクト比が小さいものが好ましく、球形が最も好ましい。また、無機顔料粒子の色は透明であることが好ましく、1次粒子径は100nm以下であること、より望ましくは5〜50nmである。
有機顔料としては、ブラック顔料としてのアニリンブラックが挙げられ、カラー顔料としては、アントラキノン系顔料、フタロシアニンブルー系顔料、フタロシアニングリーン系顔料、ジアゾ系顔料、モノアゾ系顔料、ピラントロ系顔料ン、ペリレン系顔料、複素環式イエロー顔料、キナクリドン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料および(チオ)インジゴイド系顔料が挙げられる。この中でも、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、モノアゾイエロー系顔料、ジスアゾイエロー系顔料、複素環式イエロー顔料は、発色性の面で優れている。
フタロシアニンブルー系顔料の代表的な例は、銅フタロシアニンブルーおよびその誘導体(例えばピグメントブルー15:3、15:4)、アルミニウムフタロシアニンである。キナクリドン系顔料の代表的な例は、ピグメントオレンジ48、ピグメントオレンジ49、ピグメントレッド122、ピグメントレッド192、ピグメントレッド202、ピグメントレッド206、ピグメントレッド207、ピグメントレッド209、ピグメントバイオレット19およびピグメントバイオレット42である。ジケトピロロピロール系顔料の代表的な例は、ピグメントレッド254、ピグメントレッド255、ピグメントレッド264、ピグメントレッド272である。モノアゾイエロー顔料の代表的な例は、ピグメントイエロー74、ピグメントイエロー109、ピグメントイエロー128、ピグメントイエロー151である。ジスアゾイエロー顔料の代表的な例は、ピグメントイエロー14、ピグメントイエロー16、ピグメントイエロー17である。複素環式イエロー顔料の代表的な例は、ピグメントイエロー117およびピグメントイエロー138である。他の適切な着色顔料の例は、The Colour Index、第三版(The Society of Dyers and Colourists,1982)に記載されている。
無機顔料粒子と色材である有機顔料の重量比率は、好ましくは10:1〜1:3であるが、色材が少な過ぎると発色性や着色力が低下し、色材が多くなり過ぎると透明性や色調が悪くなるため、より好ましくは5:1〜1:2である。
本発明に用いる無機顔料粒子を有機顔料で被覆した色材粒子としては、例えば、戸田工業(株)製のシリカ/フタロシアニンPB15:4/フタロシアニンPB15:3無機有機複合顔料等が1次粒径が小さく、好適に用いることができる。
本発明における無機有機複合顔料と、有機顔料あるいは無機顔料とを判別する方法としては、インクジェット用インクから顔料および顔料表面に吸着している分散剤やポリマー成分を、酸析あるいは塩析を用いて沈降させることで水溶性成分を除去し、水洗いした残渣からアルコール、アセトン、トルエンなどの適当な溶剤を用いて分散剤成分を分離する。残された顔料分を乾燥し、IR、蛍光X線等の分析装置を用いて測定することで、本来有機顔料中に含まれていないSi、Ti、Al等の無機成分が観測された場合、複合顔料である可能性が考えられる。さらにTEM、SEM等の装置を用いて粒子形状を観察したとき、有機顔料の特徴である50〜100nmの非球形の粒子が含まれず、10〜50nmの均一な球形粒子が観察される場合、複合顔料である可能性が高いと判断できる。
本発明では、色材顔料粒子の表面をカルボキシル基、カルボニル基、スルホン基、ヒドロキシル基等で処理を施すことで親水性を持たせ、水に分散させたものを用いることができる。表面処理の方法としては、酸化処理、アゾ反応、プラズマ処理など公知の方法がある。
本発明では、顔料粒子の周りを親水性のポリマーで被覆するマイクロカプセル化、あるいはエマルジョン化という処理を施すことで水系媒体中に分散することができ、作成方法としては主に転相乳化法と酸析法が一般的に提案されている。転相乳化法は水と相溶性が小さく水より沸点の低い有機溶剤中に樹脂と顔料を分散し、樹脂を親水化した後に水を加えて乳化させ、有機溶剤を留去することで水系に転相するという方法である。酸析法は水系に樹脂と顔料を分散し、酸を加えて樹脂を疎水化することで顔料粒子上に樹脂を強く吸着させ、水洗いの後に塩基を加えて再び親水化することで水系に分散させるという方法である。
水系媒体中に上記の分散剤を溶解させ、次に上記の無機顔料粒子を有機顔料で包含した色材を加えて充分に湿潤させた後、ホモジナイザーによる高速撹拌、ビーズミルやボールミルのようなボールを用いた混練分散機、ロールミルのような剪断力を用いた混練分散機、超音波分散機等を用いる方法で分散体を作成することができる。ただし、このような混練分散工程の後には粗大粒子が含まれていることが多く、インクジェットノズルや供給経路の目詰まりの原因となるため、フィルターや遠心分離器を用いて粒径1μm以上の粒子を除去する必要がある。
前記分散剤としては、特に制限はなく、顔料分散液の調製時に用いられる分散剤の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリル酸−アクリロニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリル酸共重合重合体−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、酢酸ビニル−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸共重合体等の高分子分散剤を用いることができる。
また、ポリオキシエチレンイソデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンβナフチルエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル等のノニオン性界面活性剤、あるいは、ポリオキシエチレンラウリルエーテルサルフェートアンモニウム塩、ポリオキシエチレンラウリルエーテルサルフェートNa塩、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩、ラウリルエーテルサルフェートアンモニウム塩、ラウリルエーテルサルフェートNa塩、ジスチリルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩等のアニオン性界面活性剤を分散剤として用いることができる。
これらの分散剤は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の好ましい態様によれば、顔料色材に対して分散剤は1%から100%の比率範囲で使用することが好ましく、より好ましくは10%から50%である。分散剤量が少ないと充分に顔料を微細化することができず、分散剤量が多すぎると顔料に吸着していない過剰成分がインク物性に影響を与え、画像滲みや、耐水性、耐擦性の劣化を招くことになる。また、本発明の好ましい色材粒子の体積平均粒径はインク中において5〜120nmが好ましく、より好ましくは40〜100nmである。インク中の分散微粒子の含有量は顔料と分散剤を合わせた固形分で2〜30重量%程度が好ましく、より好ましくは3〜20重量%である。
浸透剤をインクに添加することで、表面張力が低下し、紙等の記録媒体にインク滴が着弾した後の記録媒体中への浸透が速くなるため、フェザリングやカラーブリードを軽減することができる。本発明の適正な表面張力の範囲としては35mN/m以下である。浸透剤としては、一般的にアニオン系界面活性剤またはノニオン系界面活性剤が用いられ、色材の種類や湿潤剤、水溶性有機溶剤の組合せによって、分散安定性を損なわない界面活性剤を選択する。
アニオン系界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、ラウリル酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルサルフェートの塩などが挙げられる。
ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオール、グリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、アセチレングリコールなどが挙げられる。
アセチレングリコール系の界面活性剤としては、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどのアセチレングリコール系(例えばエアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485あるいはTGなど)をもちいることができるが、特にサーフィノール465、104やTGが良好な印字品質を示す。
フッ素系界面活性剤としては、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド、パーフルオロアルキルエーテル化合物等が挙げられるが、フッ素系化合物として市販されているものを挙げると、サーフロンS-111,S-112,S-113,S121,S131,S132,S-141,S-145(旭硝子社製)、フルラードFC-93,FC-95,FC-98,FC-129,FC-135,FC-170C,FC-430,FC-431(住友スリーエム社製)、メガファックF-470,F1405,F-474(大日本インキ化学工業社製)、Zonyl TBS,FSP,FSA,FSN-100,FSN,FSO-100,FSO,FS-300,UR(DuPont社製)、FT-110,250,251,400S(株式会社ネオス社製)等が簡単に入手でき本発明に用いることができる。
上記界面活性剤は、単独または二種以上を混合して用いることができる。
特に、本発明においては、炭素数8以上で11以下のポリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、または、下記式(I)〜(VII)の界面活性剤を用いることでより良好な印字品質を得ることができる。
Figure 2007197547
R2:炭素数6〜14の分岐してもよいアルキル基、m:3〜12
M2:アルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アルカノールアミン
Figure 2007197547
R3:炭素数5〜16の分岐したアルキル基
M3:アルカリ金属、第4級アンモニウム、第4級ホスホニウム、アルカノールアミン
Figure 2007197547
Rは分岐しても良い6〜14の炭素鎖
k:5〜20
Figure 2007197547
R5は分岐しても良い炭素数6から14の炭素鎖
l:5〜20
Figure 2007197547
Rは炭素数6から14の炭素鎖
m、n≦20
Figure 2007197547
p、qは0〜40
Figure 2007197547
本発明に用いる無機有機複合顔料は、pH調整剤を加えてアルカリ性に保つことで分散状態を安定化し、吐出を安定化することができる。また、pH11以上ではインクジェットのヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きく、インクの変質や、漏洩、吐出不良等の問題が発生してしまう。pH調整剤を加えるのは、顔料を分散剤とともに水に混錬分散する際に加えておくほうが、混錬分散後、湿潤剤、浸透剤等の添加剤とともに加えるよりも望ましい。これは、pH調整剤によっては添加することで分散を破壊する場合もあるためである。
湿潤剤に関して、本発明のインクは水を液媒体として使用するものであるが、インクの乾燥を防止するため、また、分散安定性を向上するため等の目的で、下記の水溶性有機溶媒が使用される。これら水溶性有機溶媒は複数混合して使用してもよい。
水溶性有機溶媒の具体例としては、例えば以下のものが挙げられる。
グリセリン、ジエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、グリセロール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類;
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類;
エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;
2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミイダゾリジノン、ε−カプロラクタム、γ−ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物;
ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類;
ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類;
プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等である。
これら有機溶媒の中でも、特にグリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、3−メチル−1,3−ブタンジオールが好ましい。これらは溶解性と水分蒸発による噴射特性不良の防止に対して優れた効果が得られる。
その他の湿潤剤としては、糖を含有してなるのが好ましい。糖類の例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類および四糖類を含む)および多糖類が挙げられ、好ましくはグルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオースなどが挙げられる。ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることとする。
また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(一般式HOCH(CHOH)nCHOH(ここでn=2〜5の整数を表す。)で表される。)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ酸などがあげられる。特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビットなどが挙げられる。
顔料と湿潤剤の比は、ヘッドからのインク吐出安定性に非常に影響がある。顔料固形分が高いのに湿潤剤の配合量が少ないとノズルのインクメニスカス付近の水分蒸発が進み吐出不良をもたらす。
特に、本発明においては湿潤剤として、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、1、5−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、3−メチル−1,3−ブタンジオールを用いることで、保存安定性、および吐出安定性に優れたインクを作成することが可能である。
湿潤剤の配合量は10〜50wt%であり、湿潤剤と、分散剤あるいは被覆ポリマー成分を含めた顔料粒子固形分の比は0.5〜12.5となるが、より好ましくは1.0〜6.0であり、最も好ましくは1.0〜4.0の範囲である。この範囲にあるインクは、乾燥性や保存試験や信頼性試験が非常に良好である。
ポリマー粒子が添加されたインク組成物は、揮発成分を蒸発させていくと皮膜が形成され、インク中の色材顔料分を強固に記録媒体に固着する役割を担っている。これにより、耐擦過性、耐水性に優れた画像を実現することができる。さらに色材顔料と色材顔料の間に透明なポリマー層が介在することで、色材顔料から発色、反射、あるいは散乱された光が、他の色材顔料に吸収されたり干渉したりしにくくなるため、色材顔料そのものの鮮やかな発色が可能な画像を実現することができる。
本発明のポリマー粒子は、インク組成物中に液滴状で存在するもの、または少なくとも、インク組成物中の液体に膨潤し半液滴状で存在するものであることが好ましい。本発明のポリマー粒子は室温で皮膜を形成させるため、30℃以下の最低造膜温度を有するものであることが好ましく,より好ましくは10℃以下である。ここでいう最低造膜温度とは、ポリマー粒子を水に分散させ得られたポリマーエマルジョンを、アルミニウム等の金属板の上に薄く流延し、温度を上げていった時に透明な連続したフィルムが形成される最低の温度のことを言う。ポリマー粒子の平均粒径は5〜200nmが好ましく、より好ましくは、20〜120nmである。
本発明に用いられるポリマー粒子は、不飽和ビニル単量体(不飽和ビニルモノマー)を重合触媒、及び乳化剤を存在させた水中において乳化重合するなど公知の方法により得ることができる。
本発明において、インク組成物に対するポリマー粒子の含有量は、好ましくは0.5〜30重量%、より好ましくは1〜25重量%である。含有量が0.5重量%よりも少ないと充分な耐擦過性、耐水性が得られず、30重量%よりも多いと乾燥による粘度上昇やポリマー成分の固着により、インクの吐出が安定しなくなり、ノズルの目詰まりが発生してしまう。
pH調整剤を加えてアルカリ性に保つことで分散状態を安定化し、吐出を安定化することができる。また、pH11以上ではインクジェットのヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きく、インクの変質や、漏洩、吐出不良等の問題が発生してしまう。pH調整剤を加えるのは、顔料を分散剤とともに水に混錬分散する際に加えておくほうが、混錬分散後、湿潤剤、浸透剤等の添加剤とともに加えるよりも望ましい。これは、pH調整剤によっては添加することで分散を破壊する場合もあるためである。
pH調整剤としては、アルコールアミン類、アルカリ金属水酸化物、アンモニウム水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属炭酸塩を一種類以上含むものが好ましく、アルコールアミン類として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3プロパンジオール等がある。アルカリ金属元素の水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。アンモニウムの水酸化物としては、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物がある。アルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
本発明のインクには上記着色剤、分散剤、水性溶媒、界面活性剤の他に従来より知られている添加剤を加えることができる。
例えば、防腐防黴剤としてはデヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム等が本発明に使用できる。
キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム等がある。
防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト等がある。
本発明で用いることができる記録液にはコゲーション防止剤を添加することができる。
コゲーションとは、ヒーターに電流を流して記録液を瞬間的に加熱し、記録液が発泡する力を利用して記録液を吐出するサーマル式ヘッドにおける不具合であり、記録液が熱せられる際に記録液成分に変質が起こり、ヒーターに変質物が付着する現象を言う。コゲーションが生じると、ヒーターによる加熱が正常に行われなくなり、吐出力が弱くなったり、最悪の場合記録液が吐出しないことが生じてしまう。そのため、コゲーションを防止すべく本発明で用いることができる記録液にはコゲーション防止剤を添加することができる
コゲーション防止剤としては、ポリリン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれらの塩、あるいは、アミノ基を有する酸及び/またはその塩、あるいは、メチル基またはメチレン基とカルボキシル基とを有する酸のアンモニウム塩、などが挙げられる。
ポリリン酸類としては、例えば、ピロリン酸、トリポリリン酸、ヘキサメタリン酸等が挙げられる。
ポリアミノカルボン酸類としては、例えば、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸等のジカルボン酸類、エチレンジアミン四酢酸、イミノ二酢酸、ニトリロトリ酢酸等が挙げられる。
アルドン酸としては、例えば、グリコール酸、グリセリン酸、グルコン酸、ガラクトン酸、グルコヘプトン酸が挙げられる。
ヒドロキシカルボン酸類(別名、オキシカルボン酸類)としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、グリコール酸、グリセリン酸、マンデル酸、酒石酸等が挙げられる。
ポリオールリン酸エステル類としては、例えば、α−グリセロリン酸、β−グリセロリン酸等が挙げられる。
これらの中でも、クエン酸、グルコン酸(固体ではδ−グルコノラクトン及びγ−グルコノラクトンの型で存在する)、リンゴ酸、乳酸、グリコール酸、酒石酸等のヒドロキシカルボン酸類(別名、オキシカルボン酸類)やα−グリセロリン酸、β−グリセロリン酸等が水に対する溶解性が高いので好ましく、更には、クエン酸、グルコン酸が特に好ましい。更に、これら化合物は酸型で使用してもよいが、塩型で使用してもよい。具体的には、アルカリ金属塩、アンモニウム塩、或いは、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の有機アミン塩等の型で使用してもよい。
塩を使用する場合には、塩型で市販されている化合物をそのまま使用してもよいが、アルカリ剤を添加して有機酸の塩型を作成して使用してもよい。この際に用いるアルカリ剤としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水(水酸化アンモニウム)、有機アミン(例えば、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−プロピルアンモニウムヒドロキシド等)が挙げられる。有機酸の塩としては、上記した中でもアンモニウム塩を用いることが好ましい。
本発明にかかるインクを作製する場合に、上記に挙げたようなコゲーション防止剤は、単独で使用することは勿論、上記に挙げたような化合物の中から2種類以上を選択して併用してもよい。上記のコゲーション防止剤の総含有量は、記録液全量に対して0.005〜20重量%の範囲で使用することが好ましく、更には、記録液全量に対して0.05〜12重量%の範囲で含有させることがより好ましい。この範囲とすることで、後述するアミノ基を有する酸及び/またはその塩と共存する場合において、優れたコゲーションの低減効果を有し、また、記録ヘッドのノズル詰まり等の生じにくいインクを得ることができる。
アミノ基を有する酸及び/またはその塩としては、例えば、アミド硫酸(別名:スルファミン酸)、アミノメタンスルホン酸、タウリン(別名:2−アミノエタンスルホン酸)、カルバミン酸、グリシン、アラニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、トリプトファン、バリンメチオニン及びリシン等のアミノ基を有する酸が挙げられる。これらの中でも、スルホン基を有する化合物が水への溶解性が高く、前記したようにヘッド寿命を向上させる効果が高いので好ましい。具体的には、アミド硫酸(別名:スルファミン酸)、アミノメタンスルホン酸、タウリン(別名:2−アミノエタンスルホン酸)が挙げられる。これらの中でも特に、タウリン(別名:2−アミノエタンスルホン酸)が入手容易であるので好ましい。
また、上記アミノ基を有する酸及び/またはその塩を使用する場合には、塩型で市販されている化合物を使用してもよいし、下記に挙げるようなアルカリ剤を添加して有機酸の塩型を作成して使用してもよい。アルカリ剤としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア水(水酸化アンモニウム)、有機アミン(例えば、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラ−n−プロピルアンモニウムヒドロキシド等)が挙げられる。中でも、アミノ基を有する有機酸のアンモニウム塩を使用することが好ましい。
また、これらの化合物は単独で使用することは勿論、2種類以上を併用することもできる。上記アミノ基を有する酸及び/またはその塩の総含有量は、記録液全量に対して0.005〜20重量%とすることが好ましく、更には、記録液全量に対して0.05〜12重量%の範囲で含有させることが好ましい。即ち、このような範囲とすることで、前記ポリリン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれらの塩と共存している状況において、優れたコゲの低減効果を有し、且つノズル詰まり等の生じにくいインクを得ることができる。
また、本発明にかかるインクにおいては、インク中における前記したポリリン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれらの塩の含有量と、上記したアミノ基を有する酸及び/またはその塩の総含有量の重量比を、20:1〜1:20とすることが好ましい。重量比がこの範囲内であると、ヒータへのコゲ付着低減効果が十分発揮され、また、ヒータの最表面保護層の損傷も極めて有効に抑制することができる。
メチル基またはメチレン基とカルボキシル基とを有する酸のアンモニウム塩としては、インクの色調に視覚的に殆ど影響を与えないものであることが好ましい。即ち、この酸は、それ自身の水溶液が少なくとも視覚的には着色していないものであることが好ましい。そして、上記の酸としては、1分子中の炭素数が10以下で、1分子中の酸素数が3〜6のものが好ましい。このような酸としては、具体的には、例えば、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、乳酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸等が挙げられる。
上記に挙げたようなメチル基またはメチレン基とカルボキシル基とを有する酸のアンモニウム塩は、単独で使用することは勿論、2種類以上を併用することもできる。また、メチル基またはメチレン基とカルボキシル基とを有する酸のアンモニウム塩から選択される少なくとも1種の化合物の総含有量は、コゲの十分な低減効果やインクジェット適性(インクジェット記録ヘッドの目詰まりのし難さなど)を考慮すると、インク全量に対して0.005〜20重量%であり、好ましくは、インク全量に対して0.05〜15重量%である。
また、コゲーションを防止するために記録液中のリン濃度を調整することも効果的である。リン濃度を500ppm以下にすることで、インクを長期保存した後においてもコゲの発生を効果的に抑制することができ、また、インクが安定した吐出特性を示す結果、高品位な画像を安定して得ることが可能となる。
リン濃度が高い場合にヒータ上のコゲ形成を促進し、急速に吐出量を低下させるメカニズムは、以下のように考察できる。インク中の無機のリン化合物は、ノズルの中でヒータにより加熱され、インク中若しくはノズルやタンク等のインク接液材料より溶出されるカルシウムと化合物を作り、ヒータ上に付着する。リンとカルシウムの化合物(リン酸カルシウム、ヒドロキシアパタイト等)は非常に硬く、難溶性であり、再分解や剥離されることはなく、ヒータ上に一旦付着すると、これまでキャビテーションにより剥離または再分散されていた顔料インクの焦げがヒータ上に付着し易くなる。これにより、リンによるコゲが存在しない場合には起こらなかったカーボン焦げの堆積が加速度的に生じ、発泡が阻害され、吐出量の急速な減少が生じると考えられる。少量のリンとカルシウムの焦げによりカーボン焦げの付着が促進される理由については明らかではないが、リンとカルシウムの焦げの付着によりヒータ上に微細な凹凸が生じ、そこにカーボン焦げが入り込むからと推定される。
その他、目的に応じて水溶性紫外線吸収剤、水溶性赤外線吸収剤等を添加することができる。
本発明の記録液を収容した記録液カートリッジおよび記録液カートリッジを具備するインクジェット記録装置について、添付図面を参照して説明するが、以下は構成例のひとつに過ぎず、本発明に何ら限定を加えるものではない。
図1は本発明の記録液を収容した記録液収容部を備えたインクカートリッジを搭載するシリアル型インクジェット記録装置の機構部の概略正面図である。
このインクジェット記録装置の機構部は、両側の側板(1),(2)間に主支持ガイドロッド(3)及び従支持ガイドロッド(4)を略水平な位置関係で横架し、これらの主支持ガイドロッド(3)及び従支持ガイドロッド(4)でキャリッジユニット(5)を主走査方向に摺動自在に支持している。キャリッジユニット(5)には、それぞれイエロー(Y)インク、マゼンタ(M)インク、シアン(C)インク、ブラック(Bk)インクをそれぞれ吐出する4個のヘッド(6)を、その吐出面(ノズル面)(6a)を下方に向けて搭載し、またキャリッジユニット(5)のヘッド(6)の上側には4個のヘッド(6)に各々インクを供給するための各色のインク供給体である4個のインクカートリッジ(7y),(7m),(7c),(7k)を交換可能に搭載している。
そして、キャリッジユニット(5)は主走査モータ(8)で回転される駆動プーリ(駆動タイミングプーリ)(9)と従動プーリ(アイドラプーリ)(10)との間に張装したタイミングベルト(11)に連結して、主走査モータ(8)を駆動制御することによってキャリッジ(5)、即ち4個のヘッド(6)を主走査方向に移動するようにしている。
また、側板(1),(2)をつなぐ底板(12)上にサブフレーム(13),(14)を立設し、このサブフレーム(13),(14)間に用紙(16)を主走査方向と直交する副走査方向に送るための搬送ローラ(15)を回転自在に保持している。そして、サブフレーム(14)側方に副走査モータ(17)を配設し、この副走査モータ(17)の回転を搬送ローラ(15)に伝達するために、副走査モータ(17)の回転軸に固定したギヤ(18)と搬送ローラ(15)の軸に固定したギヤ(19)とを備えている。
さらに、側板(1)とサブフレーム(12)との間には、ヘッド(6)の信頼性維持回復機構(以下、「サブシステム」という。)(21)を配置している。サブシステム(21)は、各ヘッド(6)の吐出面をキャッピングする4個のキャップ手段(22)をホルダ(23)で保持し、このホルダ(23)をリンク部材(24)で揺動可能に保持して、キャリッジユニット(5)の主走査方向の移動でホルダ(23)に設けた係合部(25)にキャリッジユニット(5)が当接することで、キャリッジユニット(5)の移動に従ってホルダ(23)がリフトアップしてキャップ手段(22)でインクジェットヘッド(6)の吐出面(6a)をキャッピングし、キャリッジユニット(5)が印写領域側へ移動することで、キャリッジユニット(5)の移動に従ってホルダ(23)がリフトダウンしてキャップ手段(22)がインクジェットヘッド(6)の吐出面(6a)から離れるようにしている。
なお、キャップ手段(22)は、それぞれ吸引チューブ(26)を介して吸引ポンプ(27)に接続すると共に、大気開放口を形成して、大気開放チューブ及び大気開放バルブを介して大気に連通している。また、吸引ポンプ(27)は吸引した廃液を、ドレインチューブ等を介して図示しない廃液貯留槽に排出する。
さらに、ホルダ(23)の側方には、インクジェットヘッド(6)の吐出面(6a)をワイピングする繊維部材、発泡部材或いはゴム等の弾性部材からなるワイピング手段であるワイパブレード(28)をブレードアーム(29)に取付け、このブレードアーム(29)は揺動可能に軸支し、図示しない駆動手段で回動されるカムの回転によって揺動させるようにしている。
次に、インクカートリッジ(7)について図2、図3を参照して説明する。ここで、図2は記録装置に装填する前のインクカートリッジの外観斜視図、図3はインクカートリッジの正断面図である。
インクカートリッジ(7)は、図3に示すように、カートリッジ本体(41)内に所要の色のインクを吸収させたインク吸収体(42)を収容してなる。カートリッジ本体(41)は、上部に広い開口を有するケース(43)の上部開口に上蓋部材(44)を接着または溶着して形成したものであり、例えば樹脂成型品からなる。また、インク吸収体(42)は、ウレタンフォーム体等の多孔質体からなり、カートリッジ本体(41)内に圧縮して挿入した後、インクを吸収させている。
カートリッジ本体(41)のケース(43)底部には記録ヘッド(6)へインクを供給するためのインク供給口(45)を形成し、このインク供給口(45)内周面にはシールリング(46)を嵌着している。また、上蓋部材(44)には大気開放口(47)を形成している。
そして、カートリッジ本体(41)には、装填前の状態で、インク供給口(45)を塞ぐと共に装填時や輸送時などのカートリッジ取扱い時、或いは真空包装時による幅広側壁に係る圧力でケース(43)が圧縮変形されて内部のインクが漏洩することを防止するため、キャップ部材(50)を装着している。
また、大気開放口(47)は、図2に示すように、酸素透過率が100ml/m以上のフィルム状シール部材(55)を上蓋部材(44)に貼着してシールしている。このシール部材(55)は大気開放口(47)と共にその周囲に形成した複数本の溝(48)をもシールする大きさにしている。このように大気開放口(47)を酸素透過率が100ml/m以上のシール部材(55)でシールすることで、インクカートリッジ(7)を透気性のないアルミラミネートフィルム等の包装部材を用いて減圧状態で包装することにより、インク充填時やインク吸収体(42)とカートリッジ本体(41)との間に生じる空間(A)(図3参照)にある大気のためにインク中に気体が溶存したときでも、シール部材(55)を介してインク中の空気が真空度の高いカートリッジ本体(41)外の包装部材との間の空間に排出され、インクの脱気度が向上する。
また、図4には、本発明の記録液を収容した記録液収容部と、記録液滴を吐出させるためのヘッド部を備えた記録カートリッジの構成例を示し、説明する。
すなわち、記録ユニット(30)は、シリアルタイプのものであり、インクジェットヘッド(6)と、このインクジェットヘッド(6)に供給される記録液を収容するカートリッジ本体(41)に相当するインクタンクと、このカートリッジ本体(インクタンク)(41)内を密閉する蓋部材とで主要部が構成される。インクジェットヘッド(6)には、記録液を吐出するための多数のノズル(32)が形成されている。記録液はカートリッジ本体(インクタンク)(41)から、図示しないインク供給管を介して、やはり図示しない共通液室へと導かれ、電極(31)より入力される記録装置本体からの電気信号に応じて、ノズル(32)より吐出される。このようなタイプの記録ユニットは、構成上、安価に製造できるタイプのヘッド、いわゆるサーマル方式、バブル方式と呼ばれる、熱エネルギーを駆動の動力源とするヘッドに適した構造である。本発明の記録液は、バブルやサーマル方式等の記録方法において、前記の浸透剤を添加することによって、熱素子への濡れ性が改良されるため、少量の添加量でも吐出安定性及び周波数安定性が得られ、かつ安全性も高く、非常に適している。
ここでは、前述のようなシリアル型インクジェット記録装置を説明したが、本発明の記録液は、ノズルを千鳥など任意の配列で、目的とする画像の解像度と同じか数分の1程度の密度に集積し、記録媒体の幅以上に配列させた、いわゆるラインヘッドを有する記録装置に適用することも可能である。
また、ここでいう記録装置とは、PCやデジカメ用の出力プリンタのみならず、ファックスやスキャナ、電話などと組み合わせた複合的な機能を有する装置であっても構わない。
以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。また、下記実施例中のPVはピグメントバイオレットを、PBはピグメントブルーを、PRはピグメントレッドを、PGはピグメントグリーンを、それぞれ示す。
(実施例1)
<無機有機複合顔料の作製>
シリカ粒子(AEROSIL R200、日本アエロジル社製)、にポリシロキサン(TSF484、東芝シリコーン社製)をコーティングした後、PV19(PV Fast Red E5B、クラリアントジャパン社製)を加えてホイール型混練機を用いて被覆処理を行い、続いてPR122(Toner Magenta E02、クラリアントジャパン社製)を加えてホイール型混練機を用いて被覆処理を行うことで、無機顔料/PV19/PR122比率=40/30/30重量部の顔料被覆無機微粒子を6.25重量部作製した。
<ミルベース処方>
シリカ/PV19/PR122 無機有機複合顔料 6.25重量部
下記構造式(VIII)のノニオン分散剤 2.5重量部
Figure 2007197547
イオン交換水 41.25重量部
<インク処方>
ミルベース 50重量部
グリセリン 10重量部
N−メチル−2−ピロリドン 10重量部
ボンコート4001 2重量部
(大日本インキ化学工業(株)製、体積平均粒径100nmのポリマー粒子、
固形分50%水分散体)
下記式(IX)アニオン界面活性剤 1.5重量部
Figure 2007197547
3−メチル−2,4−ヘプタンジオール 2重量部
プロキセルLV(アベシア社製、防腐防黴剤) 0.1重量部
イオン交換水 24.4重量部
一般式(VIII)の分散剤をイオン交換水に溶解し、上記の無機有機複合顔料を混合して充分に湿潤したところで、混練装置としてダイノーミルKDL A型(WAB製)にφ0.5mmジルコニアビーズを充填し、2000rpmで2時間混練を行なってミルベースを得た。
次に、グリセリン、N−メチル−2−ピロリドン、3−メチル−2,4−ヘプタンジオール、上記式(IX)で表されるアニオン性界面活性剤、プロキセルLVをイオン交換水に溶解してビヒクルを作成し、ミルベースと混合した後、1μmのフィルターでろ過して、インクジェット記録用マゼンタインクを得た。A/B=0.38である。(A=3.75重量部、B=有機顔料+無機顔料+ポリマー粒子+分散剤=3.75+2.5+1+2.5=9.75重量部)
(実施例2)
<ミルベース処方>
シリカ/PB15:4/PB15:3 無機有機複合顔料 5重量部
(無機顔料/PB15:4/PB15:3比率=40/30/30重量部;戸田工業製フタロシアニン顔料被覆無機微粒子)
ポリオキシエチレンβナフチルエーテル(下記ノニオン分散剤) 1.5重量部
Figure 2007197547
イオン交換水 43.5重量部
<インク処方>
ミルベース 50重量部
グリセリン 5重量部
1,3−ブタンジオール 15重量部
ボンコート4001 4重量部
(大日本インキ化学工業(株)製、体積平均粒径100nmのポリマー粒子、
固形分50%水分散体)
下記ノニオン界面活性剤 3重量部
Figure 2007197547
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2重量部
プロキセルLV(アベシア社製、防腐防黴剤) 0.1重量部
イオン交換水 20.9重量部
実施例1と同様の方法でミルベースを作成し、同様の方法でインクジェット記録用シアンインクを得た。A/B=0.35である。(A=3重量部、B=有機顔料+無機顔料+ポリマー粒子+分散剤=3+2+2+1.5=8.5重量部)
(実施例3)
<無機有機複合顔料の作製>
シリカ粒子(AEROSIL R200、日本アエロジル社製)、にポリシロキサン(TSF484、東芝シリコーン社製)をコーティングした後、PG7(Irgalite Green GFNP、チバ・スペシャリティ・ケミカル社製)を加えてホイール型混練機を用いて被覆処理を行い、続いてPB15:3(Irgalite Blue 8700、チバ・スペシャリティ・ケミカル社製)を加えてホイール型混練機を用いて被覆処理を行うことで、無機顔料/PG7/PB15:3比率=50/10/40重量部の顔料被覆無機微粒子を7重量部作製した。
<ミルベース処方>
シリカ/PG7/PB15:3 無機有機複合顔料 7重量部
ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩
(下記アニオン分散剤) 2重量部
Figure 2007197547
イオン交換水 41重量部
<インク処方>
ミルベース 50重量部
グリセリン 7重量部
1,6−ヘキサンジオール 15重量部
アクリットWEM−321U 3重量部
(体積平均粒径100nm、アクリル系樹脂固形分38%の水分散体、大成化工製)
FT−110((株)ネオス社製、フッ素系界面活性剤) 3重量部
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2重量部
プロキセルLV(アベシア社製、防腐防黴剤) 0.1重量部
イオン交換水 19.9重量部
実施例1と同様の方法でミルベースを作成し、同様の方法でインクジェット記録用シアンインクを得た。A/B=0.35である。(A=3.5重量部、B=有機顔料+無機顔料+ポリマー粒子+分散剤=3.5+3.5+1.14+2=10.14重量部)
(実施例4)
<無機有機複合顔料の作製>
シリカ粒子(AEROSIL R200、日本アエロジル社製)、にポリシロキサン(TSF484、東芝シリコーン社製)をコーティングした後、PR254(Irgazin DPP Red BTR、チバ・スペシャリティ・ケミカル社製)を加えてホイール型混練機を用いて被覆処理を行い、続いてPR122(Toner Magenta E02、クラリアントジャパン社製)を加えてホイール型混練機を用いて被覆処理を行うことで、無機顔料/PR254/PR122比率=50/10/40重量部の顔料被覆無機微粒子を作製した。
このシリカ/PR254/PR122の無機有機複合顔料150重量部を、スルホラン400ml中に良く混合し、ビーズミルで微分散後、アミド硫酸15重量部を添加して140〜150℃で10時間攪拌した。得られたスラリーをイオン交換水1000ml中に投入し、12000rpmで遠心分離機により表面処理を施した無機有機複合顔料のウエットケーキを得る。このウエットケーキを2000mlのイオン交換水中に再分散し、水酸化リチウムにてpHを調整し、限外濾過膜により脱塩濃縮し顔料濃度15重量%とした。これを1ミクロンのフィルターで濾過しマゼンタ分散液とした。
<ミルベース組成>
表面処理を施した無機有機複合顔料 7.5重量部
イオン交換水 他 42.5重量部
<インク処方>
ミルベース 50重量部
グリセリン 7重量部
1,3−ブタンジオール 21重量部
タケラックW−6061 3重量部
(体積平均粒径100nm、樹脂固形分30%の水分散体、三井武田ケミカル(株)製)
FT−110((株)ネオス社製、フッ素系界面活性剤) 1.5重量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2重量部
プロキセルLV(アベシア社製、防腐防黴剤) 0.1重量部
イオン交換水 15.4重量部
実施例1と同様の方法でミルベースを作成し、同様の方法でインクジェット記録用マゼンタインクを得た。A/B=0.45である。(A=3.75重量部、B=有機顔料+無機顔料+ポリマー粒子=3.75+3.75+0.9=8.4重量部)
(実施例5)
実施例4と同様のミルベース(シリカ粒子(AEROSIL R200、日本アエロジル社製)、にポリシロキサン(TSF484、東芝シリコーン社製)をコーティングした後、PR254(Irgazin DPP Red BTR、チバ・スペシャリティ・ケミカル社製)を加えてホイール型混練機を用いて被覆処理を行い、続いてPR122(Toner Magenta E02、クラリアントジャパン社製)を加えてホイール型混練機を用いて被覆処理を行うことで、無機顔料/PR254/PR122比率=50/10/40重量部の顔料被覆無機微粒子150重量部を作製)と、実施例4のインク処方を下記のように一部変更して、A/B=0.25とし、実施例4と同様の方法でインクジェット記録用マゼンタインクを得た。(A=3.75重量部、B=有機顔料+無機顔料+ポリマー粒子=3.75+3.75+7.5=15重量部)
<ミルベース組成>
表面処理を施した前記無機有機複合マゼンタ顔料 7.5重量部
イオン交換水 他 42.5重量部
<インク処方>
ミルベース 50重量部
グリセリン 5重量部
1,3−ブタンジオール 15重量部
タケラックW−6061 25重量部
FT−110 1.5重量部
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2重量部
プロキセルLV 0.1重量部
イオン交換水 1.4重量部
(実施例6)
実施例2の顔料とミルベース処方およびインク処方を下記のように変更して、A/B=0.14とし、実施例2と同様の方法でインクジェット記録用シアンインクを得た。(A=3.5重量部、B=有機顔料+無機顔料+ポリマー粒子+分散剤=3.5+14+2+5.25=24.75重量部)
<ミルベース処方>
シリカ/PB15:4/PB15:3 無機有機複合顔料 17.5重量部
(無機顔料/PB15:4/PB15:3比率=80/10/10重量部、戸田工業製
フタロシアニン顔料被覆無機微粒子)
一般式(X)で表わされるノニオン分散剤 5.25重量部
イオン交換水 27.25重量部
<インク処方>
ミルベース 50重量部
グリセリン 6重量部
1,3−ブタンジオール 17重量部
ボンコート4001 4重量部
一般式(XI)で表されるノニオン界面活性剤 3重量部
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2重量部
プロキセルLV(アベシア社製、防腐防黴剤) 0.1重量部
イオン交換水 17.9重量部
(比較例1)
実施例2の無機有機複合顔料を下記の有機顔料と代えることでミルベース処方を一部変えた以外は、実施例2と同様のインク処方を用いてインクジェット記録用シアンインクを得た。
<ミルベース処方>
PB15:3 有機顔料 3.75重量部
(大日精化製、ECB−301)
一般式(X)で表される分散剤 1.5重量部
イオン交換水 44.75重量部
(比較例2)
実施例2の無機有機複合顔料を下記の構成のものと代えた以外は、実施例2と同様の
ミルベース処方、インク処方を用いてインクジェット記録用マゼンタインクを得た。A/Bは実施例2と同じ0.35である。
シリカ/PB15:3 無機有機複合顔料 6.25重量部
(無機顔料/PB15:3比率=40/60重量部、戸田工業製フタロシアニン顔料被
覆無機微粒子))
(比較例3)
実施例3にポリマー粒子を加えないで、インク処方を下記のように一部変更した以外は、実施例3の同様のミルベース処方と同様の方法を用いて、インクジェット記録用シアンインクを得た。
<インク処方>
ミルベース 50重量部
グリセリン 7重量部
1,6−ヘキサンジオール 15重量部
FT−110((株)ネオス社製、フッ素系界面活性剤) 3重量部
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2重量部
プロキセルLV(アベシア社製、防腐防黴剤) 0.1重量部
イオン交換水 22.9重量部
Figure 2007197547
表1の評価項目、評価方法を以下に記載する。
(1)粘度測定
実施例および比較例における、インクジェット記録用インク作成直後の粘度を表1に示す。測定は東機産業製RC−500を用いた。
(2)吐出安定性評価
実施例および比較例における、インクジェット記録用インクを、リコー製インクジェットプリンターIPSIO G707に充填し、プリンター動作中にキャップ、クリーニング等が行われないでどれだけ印字休止しても復帰できるかを調べ、どれだけの時間(秒)で噴射方向がずれるか、あるいは吐出液滴の重量が変化するかをもって、その信頼性を以下の評価基準で判定した。
<評価基準>
○:600秒以上
△:60秒以上、600秒未満
×:60秒未満
(3)色相角の測定と標準色からのズレ角の算出
実施例および比較例における、インクジェット記録用インクを、リコー製インクジェットプリンターIPSIO G707に充填し、ワンパスでべたを印字した。印刷試験用紙は下記の普通紙を使用して印字乾燥後、明度を反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)で測定した。標準色(Japan color ver.2)の色相角の値(イエロー:94.14°、マゼンタ:356.31°、シアン:233.35°)に対する測定した色相角の値(試験用普通紙3種の平均値、試験用光沢紙3種の平均値)との差を算出し、その絶対値を表1に示す。
(4)彩度測定
実施例および比較例における、インクジェット記録用インクを、リコー製インクジェットプリンターIPSIO G707に充填し、ワンパスでべたを印字した。印刷試験用紙は下記の普通紙と専用記録紙を使用して印字乾燥後、明度を反射型カラー分光測色濃度計(X−Rite社製)で測定した。標準色(Japan color ver.2)の彩度の値(イエロー:91.34、マゼンタ:74.55、シアン:62.82)に対する測定した彩度の値(試験用普通紙3種の平均値、試験用専用記録紙3種の平均値)との比率を算出し、下の評価基準にしたがって評価した結果を表1に示す。
<印刷試験用紙>
普通紙:マイペーパーSA(NBSリコー製)
XEROX4024(富士ゼロックスオフィスサプライ社製)
PB紙(キヤノン製)
専用記録紙:絹目光沢紙(NBSリコー製)
プロフェッショナルフォトペーパーPR−101(キヤノン製)
プレミアムプラスフォト用紙(光沢)(ヒューレット・パッカード製)
<評価基準>
○:0.8以上
△:0.7以上 0.8未満
×:0.7未満
(5)耐擦過性
彩度測定と同様の方法で下記光沢紙上に作成した画像サンプル印字部分を、クロックメーターCM−1(東洋精機製)を用い、白綿布を荷重900gで5往復摩擦した。下の評価基準にしたがって評価した結果(試験用専用記録紙3種の平均)を表1に示す。
<印刷試験用紙>
専用記録紙:絹目光沢紙(NBSリコー製)
プロフェッショナルフォトペーパーPR−101(キヤノン製)
プレミアムプラスフォト用紙(光沢)(ヒューレット・パッカード製)
<評価基準>
○:目視で画像脱落がほとんどなく、画像周囲の汚れが少ない
△:目視で画像脱落が少ないが、画像周囲に汚れがある
×:目視で画像脱落および画像周囲の汚れが著しい
本発明を適用した記録液を収容するインクカートリッジを搭載するシリアル型インクジェット記録装置の構成例を示す概略正面図である。 記録装置に装填する前のインクカートリッジの外観斜視図である。 インクカートリッジの正断面図である。 記録ヘッドと一体化された記録ユニットの外観斜視図である。
符号の説明
1 側板
2 側板
3 主支持ガイドロッド
4 従支持ガイドロッド
5 キャリッジユニット
6 ヘッド
6a 吐出面(ノズル面)
7 インクカートリッジ
7y,7m,7c,7k インクカートリッジ
8 主走査モータ
9 駆動プーリ(駆動タイミングプーリ)
10 従動プーリ(アイドラプーリ)との10
11 タイミングベルト
12 底板
13 サブフレーム
14 サブフレーム
15 搬送ローラ
16 用紙
17 副走査モータ
18 ギヤ
19 ギヤ
21 信頼性維持回復機構(サブシステム)
22 キャップ手段
23 ホルダ
24 リンク部材
25 係合部
26 吸引チューブ
27 吸引ポンプ
28 ワイパブレード
29 ブレードアーム
30 記録ユニット
31 電極
32 ノズル
41 カートリッジ本体(インクタンク)
42 インク吸収体
43 ケース
44 上蓋部材
45 インク供給口
46 シールリング
47 大気開放口
48 溝
50 キャップ部材
51 インク供給穴
53 セット用爪
55 シール部材
71 ガイド板
81 誤セット防止用突起
81a 突起部スロープ
82 誤セット防止用溝
A 空間

Claims (12)

  1. 少なくとも、無機顔料粒子を2種類以上の有機顔料で被覆した色材粒子、ポリマー粒子、水溶性溶剤と、水を含有することを特徴とするインクジェット記録用インク組成物。
  2. 上記有機顔料が少なくとも、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、アルミニウムフタロシアニン、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド254、C.I.ピグメントレッド264、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー128から選ばれることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  3. 上記無機顔料粒子が、体積平均粒径5〜50nmのシリカ粒子からなることを特徴とする請求項1または2に記載に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  4. 上記記録インク組成物中の有機顔料の重量をA、記録インク組成物中の固形分総量をBとしたとき、A/Bが、0.1以上、0.3未満であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載に記載のインクジェット記録用インク組成物。
  5. 上記水溶性溶剤として、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、プロピレングリコール、1、5−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、3−メチル−1,3−ブタンジオールのいずれか、または、2つ以上を含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のインクジェット記録用インク組成物。
  6. 上記ポリマー粒子の体積平均粒径が5〜200nmであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット記録用インク組成物。
  7. 炭素数8以上のポリオールまたは、グリコールエーテルを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録用インク組成物。
  8. 表面張力が35mN/m以下であり、25℃におけるインク粘度が5mPa・s以上であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェット記録用インク組成物。
  9. インク組成物を付着させて記録媒体に印字を行なう記録方法であって、請求項1乃至8のいずれかに記載のインク組成物を用いる記録方法。
  10. インクに熱エネルギーを作用させてインク吐出を行なうことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録方法。
  11. インクに力学的エネルギーを作用させてインク吐出を行なうことを特徴とする請求項9に記載のインクジェット記録方法。
  12. 請求項9乃至11の何れかに記載の記録方法によって記録が行われた記録物。
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