JP2007196558A - 白色の多層ポリエチレン系フィルムおよび包装袋 - Google Patents

白色の多層ポリエチレン系フィルムおよび包装袋 Download PDF

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Abstract

【課題】内容物を汚染することがなく、優れた帯電防止性を示す、包装用の白色ポリエチレン系フィルムを提供すること。
【解決手段】基材層と少なくとも一層の表層からなる多層ポリエチレン系フィルムにおいて、基材層が、MFRが0.5〜10g/10分であるエチレン系重合体(A1)80〜97重量%と二酸化チタン3〜20重量%とからなる樹脂組成物(A)からなり、表層が、MFRが0.5〜3g/10分であるエチレン系重合体(B1)55〜95重量%、MFRが10〜100g/10分のポリプロピレン系樹脂(B2)0〜25重量%、およびポリオレフィンと親水性ポリマーのブロックポリマーを主成分とする高分子型帯電防止剤(B3)5〜20重量%からなる樹脂組成物(B)からなり、表層の厚さが一層について基材層の厚さの5〜100%であることを特徴とする多層ポリエチレン系フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は帯電防止性の多層ポリエチレン系フィルムおよびそれからなる包装袋に関する。
ポリオレフィン系樹脂フィルムは成形性、加工性、コストに優れていることより規格袋、レジ袋、ゴミ袋などのほか食品、日用品、電気製品、電子部品、精密機器、医薬品、米穀類、肥料、樹脂ペレットなど様々な製品の包装資材として世の中に広く普及している。ポリオレフィン系樹脂のなかでも特に直鎖状低密度ポリエチレンは強度、シール性、耐ピンホール性が優れているので単層フィルムで、あるいは積層フィルムの構成層として包装資材に多用されている。これらの包装資材は通常シート状またはチューブ状に成形された原反フィルムに必要に応じて印刷をした上でスリット、カット、溶着などの加工を経て製袋されるが、ポリオレフィンは導電性が低いために印刷や加工工程で発生する静電気トラブルの対策が求められていた。
静電気トラブルの例としてはフィルムの送出乱れやインキ反発による印刷不良、フィルムへの埃付着による品質低下、フィルムから作業者への放電による電撃、フィルムの送出乱れによる製袋不良などがある。また包装袋に製品を充填する際にも、例えば製品が粉体の場合には粉体の吹き上がりや包装袋のヒートシール部への粉体付着によるシール不良がしばしば問題になっていた。さらにまたICなどの電子部品の包装においては静電気の放電により過電流が流れて電子部品を破壊するというトラブルも起きていた。
このため、従来からポリオレフィン系フィルムに非イオン系、アニオン系、カチオン系などの界面活性剤、いわゆる低分子型帯電防止剤を練り込むことが行われてきた(例えば、特許文献1および2参照)。しかしながらこれらの低分子型帯電防止剤は経時的にフィルム表面に滲出して内容物を汚染するという問題があった。そこで、親水性ブロックを構造中に含む、いわゆる高分子型帯電防止剤(例えば、特許文献3参照)や高分子型帯電防止剤を配合したポリオレフィンフィルム(例えば、特許文献4参照)が提案されている。
一方、包装資材の意匠性を高める目的で二酸化チタンのような白色顔料を添加したフィルムがしばしば利用されている。しかるに二酸化チタンを含むフィルムに上述した高分子型帯電防止剤を添加したところ、期待した帯電防止性能が発現しないことが判明した。すなわち予想に反して、表面固有抵抗値が大きくなるとともに、帯電圧半減時間が長くなるという問題に直面した。
特開2004−115600号公報 特開2004−223795号公報 特開2001−278985号公報 特開2002−121297号公報
本発明は上記の問題点に鑑み、内容物を汚染することがなく、優れた帯電防止性を示す白色のポリエチレン系フィルムの提供を課題とする。
本発明者は、上記課題を解決するため研究した結果、基材層と少なくとも一層の表層からなる多層フィルムにおいて、基材層が下記樹脂組成物(A)からなり、表層が下記樹脂組成物(B)からなり、表層の厚さが一層について基材層の厚さの5〜100%であることを特徴とする白色の多層ポリエチレン系フィルムが内容物を汚染することなく、優れた帯電防止性を示すことを見出し本発明を完成させた。
樹脂組成物(A)
メルトフローレート(ASTM D1238、190℃、荷重2.16kg)が0.5〜10g/10分であるエチレン系重合体(A1)80〜97重量%と、二酸化チタン3〜20重量%とからなる樹脂組成物
樹脂組成物(B)
メルトフローレート(ASTM D1238、190℃、荷重2.16kg)が0.5〜3g/10分であるエチレン系重合体(B1)55〜95重量%、メルトフローレート(ASTM D1238、230℃、荷重2.16kg)が10〜100g/10分のポリプロピレン系樹脂(B2)0〜25重量%、およびポリオレフィンと親水性ポリマーのブロックポリマーを主成分とする高分子型帯電防止剤(B3)5〜20重量%からなる樹脂組成物
本発明の帯電防止性の包装袋は上記多層ポリエチレン系フィルムを製袋加工することにより得られる。
また、本発明のフィルムの表面固有抵抗値は1×1014Ω未満、かつ帯電圧半減時間は30秒以下であることが好ましい。
このような本発明の白色の多層ポリエチレン系フィルムは、内容物を汚染することが無く、優れた帯電防止性を示すので、食品、日用品、電気製品、電子部品、精密機器、医薬品、米穀類、肥料、樹脂ペレットなど様々な製品の包装袋として使用することができる。
本発明で使用する樹脂組成物(A)を構成するエチレン系重合体(A1)としてはエチレン単独重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体およびこれらの混合物をあげることができる。エチレン単独重合体としては高圧法低密度ポリエチレンおよび低圧法高密度ポリエチレンなどがある。また、エチレン−α−オレフィン共重合体としてはエチレンと炭素原子数4〜12のα−オレフィンとの共重合体をあげることができ、具体的なα−オレフィンとしては1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン等を用いることができる。エチレン−α−オレフィン共重合体の密度(ASTM 1505、23℃)は0.900〜0.940g/cmであることが望ましい。密度が0.940g/cm以下であればフィルムに適度な柔軟性が確保される。また密度が0.900g/cm以上であればブロッキングしにくくなる。エチレン−酢酸ビニル共重合体としては酢酸ビニル含量35重量%以下のもの、エチレン−アクリル酸エチル共重合体としてはアクリル酸エチル含量35重量%以下のもの、エチレン−メタクリル酸共重合体としてはメタクリル酸含量20重量%以下のものをあげることができる。エチレン系重合体(A1)またはその混合物のメルトフローレート(MFR)(ASTM D1238、190℃、荷重2.16kg)は0.5〜10g/10分である。MFRが10g/10分以下であるとフィルム中の二酸化チタンの分散性が良好となる。また、MFRが0.5g/10分以上であると押出成形でフィルムを製膜する際の流動性が確保される。
本発明で使用する樹脂組成物(A)を構成する二酸化チタンは樹脂用着色剤として一般的に使用されているものであり、通常は樹脂中に高濃度で分散させたマスターバッチの形態で利用することが多い。二酸化チタンの添加量は基材層の厚みにもよるので一義的に決めることはできないが通常3〜20重量%である。
本発明で使用する樹脂組成物(B)を構成するエチレン系重合体(B1)はメルトフローレート(ASTM D1238、190℃、荷重2.16kg)が0.5〜3g/10分であること以外は、エチレン系重合体(A1)と同様のエチレン系重合体を使用することができる。メルトフローレートが0.5〜3g/10分の範囲にあると、成形性と帯電防止性能が良好となるので好ましい。
本発明で使用する樹脂組成物(B)を構成するポリプロピレン系樹脂(B2)はプロピレンの単独重合体またはプロピレンと1種以上の炭素数2〜12(炭素数3を除く)のα−オレフィンとの共重合体であり、例えばプロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−ブテン共重合体、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−ブテンブロック共重合体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体を挙げることができる。プロピレンとα−オレフィンとの共重合体を用いる場合、α−オレフィン含量は10モル%以下が好ましい。また、プロピレン系ブロック共重合体の23℃におけるデカン可溶部量は5〜20wt%の範囲が好ましい。ポリプロピレン系樹脂(B2)のMFR(ASTM D1238、230℃、荷重2.16kg)は10〜100g/10分である。MFRが10g/10分以上であると、帯電防止性の向上効果がある。またMFRが100g/10分以下であればフィルムの強度低下を抑えることができる。ポリプロピレン系樹脂(B2)の添加量は0〜25重量%である。ポリプロピレン系樹脂(B2)は必須ではないが、添加することにより帯電防止性が向上するので好ましい。ポリプロピレン系樹脂(B2)の添加量が25重量%以下であるとフィルムの表面外観を良好に保つことができる。
本発明で使用する樹脂組成物(B)を構成する高分子型帯電防止剤(B3)はその構造中に親水性のポリエーテルブロック(I)を含むブロックポリマーを好適に用いることが出来る。高分子型帯電防止剤(B3)の構造中に含まれるポリエーテル以外のブロック(II)としてはポリオレフィン、ポリアミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミドなどのポリマーブロックや、直鎖状あるいは分岐状または環状の二価脂肪族基、不飽和結合や芳香環を含む二価脂肪族基などの中の1種類以上を挙げることができる。ポリエーテルブロック(I)を含む高分子型帯電防止剤(B3)としては、特開2001-278985号公報に記載のブロックポリマー化合物を好適に用いることが出来る。中でも、ポリエーテルブロック(I)がエチレングリコール単位からなり、ポリエーテル以外のブロック(II)がポリオレフィンからなるブロックポリマーが好ましい。
ブロックポリマーの構造としては最も単純なI−IIのジブロック型やI−II−IまたはII−I−IIのトリブロック型、さらにテトラブロック型などの直鎖構造のほか、IまたはIIが側鎖として存在するいわゆる櫛型構造や星型構造を挙げることができる。(I)と(II)の各ブロックは通常エステル結合、エーテル結合、アミド結合、ウレタン結合、イミド結合などを介して結合されている。
高分子型帯電防止剤(B3)中に含まれるポリエーテルブロック(I)の割合は通常20〜80重量%であり、好ましくは30〜70重量%である。また高分子型帯電防止剤(B3)の数平均分子量(ポリスチレン基準)は通常1000〜60000であり、好ましくは5000〜50000である。
高分子型帯電防止剤(B3)の添加量は用途に応じて適宜決めることができるが、通常5〜20重量%である。添加量がこの範囲であるとコストと性能のバランスが良い。
また本発明の樹脂組成物は必要に応じて核剤、耐候安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、難燃剤、可塑剤、スリップ剤、ブロッキング防止剤、防曇剤、防霧剤、防菌剤、防カビ剤等の公知の添加剤を含有することができる。
本発明で使用する樹脂組成物(A)および(B)を製造するにあたってはドライブレンド法またはメルトブレンド法を用いることが出来る。すなわち、各構成成分をタンブラーやヘンシェルミキサーで混合しても良いし、さらにこの混合物を押出機で溶融混錬しても良い。
本発明の多層ポリエチレン系フィルムは、基材層と少なくとも一層の表層から構成されるが、表層の厚さは、一層について基材層の厚さの5〜100%であることが好ましい。
本発明の多層ポリエチレン系フィルムの厚みは、用途にもよるので特に限定されないが、通常10〜200μmである。
本発明の多層ポリエチレン系フィルムの成形方法は特に限定されないが、例えばインフレーション成形やTダイ成形を採用することができる。多層化の手段としては、共押出法のほか、ドライラミネート法や押出ラミネート法などがあり、必要に応じて層間には接着層を設けることができる。
本発明の多層ポリエチレン系フィルムは、表面固有抵抗値が1×1014Ω未満かつ帯電圧半減時間が30秒以下であることが好ましい。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、表面固有抵抗値および帯電圧半減時間は次の測定法による。
(表面固有抵抗値)
アドバンテスト(株)製 デジタル超高抵抗/微少電流計 R8340Aを使用して、ASTM D257に準拠して、23℃、50%RH、直流電圧500Vの条件にて測定した。
(帯電圧半減時間)
シシド静電気(株)製 スタティックオネストメーター S−5109を使用して、23℃、50%RHにおいて試料と印加部の距離25mm、試料と受電部の距離25mm、試料回転数1000rpm、印加電圧8kvの条件で30秒印加して試料を帯電させた後、帯電圧が1/2に減衰するまでの時間を測定した。1試料について5試験片を測定して、その平均値を半減時間とした。
直鎖状低密度ポリエチレン[エボリュー(登録商標)SP3010 三井化学(株)製、密度(JIS K7112)=0.925g/cm、MFR(JIS K7210、190℃)=0.9g/10分]85重量部と、二酸化チタン含有率60wt%のマスターバッチ[PEX1AD244 東京インキ(株)製、直鎖状低密度ポリエチレンベース]15重量部をヘンシェルミキサーで混合して樹脂組成物(A)を得た。
直鎖状低密度ポリエチレン[エボリュー(登録商標)SP2320 三井化学(株)製、密度(JIS K7112)=0.919g/cm、MFR(JIS K7210、190℃)=1.9g/10分]95重量部と、ポリエチレングリコールからなるポリエーテルブロックを含有する高分子型帯電防止剤[商品名ペレスタット303 三洋化成製]5重量部をヘンシェルミキサーで混合して樹脂組成物(B)を得た。
次にアルピネ社製の三種三層インフレーション成形機(ダイ径:225mmφ、押出機:50mmφ×3台)の中間層用押出機に樹脂組成物(A)を投入し、内層用と外層用の押出機にはそれぞれ樹脂組成物(B)を投入して、押出機設定温度:190℃、ダイ設定温度:200℃、引取速度:25m/分、折幅700mm、の条件で、内層/中間層/外層の厚みが12.5/25/12.5μmの白色多層フィルムを成形した。ここで、中間層は本発明の多層ポリエチレン系フィルムにおける基材層に、内層および外層は表層に相当している。このフィルムの外層面から表面固有抵抗値と帯電圧半減時間を測定した。結果を表1に示す。
樹脂組成物(B)が直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP2320]85重量部と、プロピレン−エチレンランダム共重合体[プライムポリプロ(登録商標)J208 (株)プライムポリマー製、MFR(JIS K7210、230℃)=40g/10分]10重量部および高分子型帯電防止剤[ペレスタット303]5重量部からなること以外は実施例1と同様にして厚み50μmの白色多層フィルムを成形して、表面固有抵抗値と帯電圧半減時間を測定した。結果を表1に示す。
直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP2320]90重量部と、高分子型帯電防止剤[ペレスタット303]10重量部からなる樹脂組成物(B)を外層用押出機に投入し、内層用押出機には直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP2320]を投入した以外は実施例1と同様にして厚み50μmの白色多層フィルムを成形して、表面固有抵抗値と帯電圧半減時間を測定した。結果を表1に示す。
[比較例1]
中間層用押出機に直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP3010]80重量部と、二酸化チタン含有率60wt%のマスターバッチ[PEX1AD244]15重量部および高分子型帯電防止剤[ペレスタット303]5重量部からなる樹脂組成物を投入し、内層用と外層用の押出機には直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP2320]を投入する以外は実施例1と同様にして厚み50μmの白色多層フィルムを成形して、表面固有抵抗値と帯電圧半減時間を測定した。結果を表1に示す。
[比較例2]
中間層用押出機に直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP3010]を投入し、内層用と外層用の押出機には直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP2320]80重量部と、二酸化チタン含有率60wt%のマスターバッチ[PEX1AD244]15重量部および高分子型帯電防止剤[ペレスタット303]5重量部からなる樹脂組成物を投入する以外は実施例1と同様にして厚み50μmの白色多層フィルムを成形して、表面固有抵抗値と帯電圧半減時間を測定した。結果を表1に示す。
[比較例3]
中間層用押出機に直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP3010]を投入し、内層用押出機には直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP2320]85重量部と、二酸化チタン含有率60wt%のマスターバッチ[PEX1AD244]15重量部からなる樹脂組成物を投入し、外層用押出機には直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP2320]75重量部と、二酸化チタン含有率60wt%のマスターバッチ[PEX1AD244]15重量部および高分子型帯電防止剤[ペレスタット303]10重量部からなる樹脂組成物を投入する以外は実施例1と同様にして厚み50μmの白色多層フィルムを成形して、表面固有抵抗値と帯電圧半減時間を測定した。結果を表1に示す。
[参考例1]
中間層用押出機に直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP3010]95重量部と、高分子型帯電防止剤[ペレスタット303]5重量部からなる樹脂組成物を投入し、内層用と外層用の押出機には直鎖状低密度ポリエチレン[エボリューSP2320]を投入する以外は実施例1と同様にして厚み50μmの透明多層フィルムを成形して、表面固有抵抗値と帯電圧半減時間を測定した。結果を表1に示す。
Figure 2007196558
本発明により提供される多層フィルムは優れた静電気防止効果を有するとともに、フィルム表面に滲出する成分を含まないので、包装用に使用した際に内容物を汚染することがない。また、本発明の多層フィルムは二酸化チタンを含有して白色であるため、意匠性にも優れ、食品、日用品、電子部品、精密機器、米穀類、粉体など各種製品の包装材料として好適である。

Claims (3)

  1. 基材層と少なくとも一層の表層からなる多層ポリエチレン系フィルムにおいて、基材層が下記樹脂組成物(A)からなり、表層が下記樹脂組成物(B)からなり、表層の厚さが一層について基材層の厚さの5〜100%であることを特徴とする多層ポリエチレン系フィルム。
    樹脂組成物(A)
    メルトフローレート(ASTM D1238、190℃、荷重2.16kg)が0.5〜10g/10分であるエチレン系重合体(A1)80〜97重量%と、二酸化チタン3〜20重量%とからなる樹脂組成物
    樹脂組成物(B)
    メルトフローレート(ASTM D1238、190℃、荷重2.16kg)が0.5〜3g/10分であるエチレン系重合体(B1)55〜95重量%、メルトフローレート(ASTM D1238、230℃、荷重2.16kg)が10〜100g/10分のポリプロピレン系樹脂(B2)0〜25重量%、およびポリオレフィンと親水性ポリマーのブロックポリマーを主成分とする高分子型帯電防止剤(B3)5〜20重量%からなる樹脂組成物
  2. 表面固有抵抗値が1×1014Ω未満かつ帯電圧半減時間が30秒以下である請求項1に記載の多層ポリエチレン系フィルム。
  3. 請求項1または2に記載の多層ポリエチレン系フィルムからなる帯電防止性の包装袋。

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