JP2007183254A - 変位測定装置用スケール - Google Patents

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Abstract

【課題】測定軸方向に計測精度が一定であり、また、取り付け姿勢に関わらず高精度な計測を実現する変位測定装置用スケールを提供する。
【解決手段】本発明による変位測定装置用スケール100は、上面に目盛が形成されたスケール板1と、これを囲むコの字型のスケール板ホルダ2と、このスケール板ホルダ2を被測定物4に固定保持する取り付け部材3とを備えて構成される。スケール板1底面の測定軸方向ベッセル点で、スケール板1はスケール板ホルダ2に弾性接着剤5が介して接着されている。スケール板1の両側面の中心部で、スケール板1はスケール板ホルダ2に剛性接着剤6によって固定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、目盛りを備えた変位測定装置用スケールと、これに所定の隙間を介して対向し目盛りを読み取る読み取りヘッドとを備えた変位測定装置の変位測定装置用スケールに関する。
従来より、被測定物体に取り付けられる変位測定装置用スケールとして、目盛りが形成されたスケール板を、応力が加わらないようにスケール板ホルダに保持し、また、該スケール板ホルダを、応力が加わらないように取り付け部材に保持する高精度な変位測定装置用スケールが知られている。
特許文献1には、スケール板の底面をスケール板ホルダの上面における測定軸方向のベッセル点で2点支持し、一方の支持部を変形量の少ない剛性接着剤で固定し、他方の支持部を弾性接着剤で弾性固定することでスケール板をスケール板ホルダに保持し、同様に、該スケール板ホルダの底面を取り付け部材の上面における測定軸方向のベッセル点で2点支持し、一方の支持部を変形量の少ない剛性接着剤で固定し、他方の接着支持部を弾性接着剤で弾性固定する変位測定装置用スケールが開示されている。
このように、スケール板及びスケール板ホルダをベッセル点でそれぞれ支持することで両部材の厚み方向の変形量を最小限にし、ベッセル点の一方を剛性接着剤を用いて固定し、他方を弾性接着剤によって変位可能とすることで、スケール板及びスケール板ホルダに加わる内部応力を低減させてスケール板に歪みが発生するのを防止することができる。
特許2989140号、図1
しかしながら、このような変位測定装置用スケールでは、スケール板が、剛性接着剤及び弾性接着剤を介してスケール板ホルダにスケール板の下面で支持されているため、自重や両材料間の熱膨張係数の差によりスケール板が撓み、これによりスケールと読み取りヘッドとの間隔が測定軸方向の位置によって異なってしまい計測精度を低下してしまう。
また、スケール板ホルダと、これを取り付ける被測定物との間の熱膨張係数の差によってもスケール板が撓み、上記と同様の問題が生じる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであって、スケール板の撓みを防止して高精度な計測を実現する変位測定装置用スケールを提供することを目的とする。
本発明による変位測定装置用スケールは、測定軸方向に延びる目盛りが形成されたスケール板と、前記スケール板の底面と対向する支持面と前記スケール板の両側面と対向する2つの支持壁を有し前記スケール板を支持するスケール板ホルダと、前記スケール板の測定軸方向中央部の側面と前記支持壁とを接着する剛性接着部材と、前記スケール板の底面と前記支持面とを前記測定軸方向の中央部から測定軸方向にほぼ均等に離れた位置で接着する弾性接着部材と、前記スケール板ホルダを被測定物に固定する取り付け部材とを備えたことを特徴とする。
また、本発明による変位測定装置用スケールは、測定軸方向に延びる目盛りが形成されたスケール板と、前記スケール板の底面と対向する支持面と前記スケール板の両側面と対向する2つの支持壁を有し前記スケール板を支持するスケール板ホルダと、前記スケール板ホルダを被測定物に固定する取り付け部材とを備えた変位測定装置用スケールであって、前記取り付け部材は、前記スケール板ホルダの両支持壁に設けられた第1の取り付け部材及び第2の取り付け部材によって構成され、前記第1及び第2の取り付け部材は、測定軸方向中心位置で前記被測定物に係止される係止部を備え、前記第1及び第2の取り付け部材のうちの少なくとも一方は、前記係止部から前記測定軸方向に均等な距離だけ離れた位置で前記係止部での係止に基づく押圧力で前記被測定物を押圧する一対の押圧部を有する補助押さえ機構を形成してなることを特徴とする。
また、本発明による変位測定装置用スケールは、測定軸方向に延びる目盛りが形成されたスケール板と、前記スケール板の底面と対向する支持面と前記スケール板の両側面と対向する2つの支持壁を有し前記スケール板を支持するスケール板ホルダと、前記スケール板ホルダを被測定物に固定する取り付け部材とを備えた変位測定装置用スケールであって、前記取り付け部材は、前記スケール板ホルダの両支持壁に設けられた第1の取り付け部材及び第2の取り付け部材によって構成され、前記第1及び第2の取り付け部材は、測定軸方向中心位置で前記被測定物に係止される係止部を備え、前記第1及び第2の取り付け部材における各前記係止部から前記測定軸方向に均等な距離だけ離れた位置に、弾性ヒンジ部を有することを特徴とする。
第1の発明によれば、スケール板は、底面の測定軸方向中央部から測定軸方向に均等に離れた位置で弾性接着部材によって支持され、これら支持位置の真ん中で側面が剛性接着部材によって支持されているので、自重及び熱膨張によってスケール板が撓むことなく、これにより計測精度が測定軸にわたって一定となる。
また、スケール板は、側面方向及び厚み方向から接着部材によってスケール板ホルダに多点支持されているため、該スケール板を水平姿勢や縦姿勢にして被測定物体に取り付けても複数の支持点によって保持され計測精度を一定とすることができる。
また、第2の発明によれば、スケール板ホルダを保持する取り付け部材は、測定軸中心部において被測定物に対して垂直方向から係止部によって固定接続され、更に、測定軸端部において補助押さえ機構によって測定軸方向にスライド可能に支持されているため、例えば、取り付け部材が熱膨張しても取り付け部材に内部応力を加えることなく被測定物に固定することができる。また、このように多点支持することにより、被測定物の固定面に平行にスケール板を固定することができ、測定物を正確に計測することができる。
また、第3の発明によれば、第1及び第2の取り付け部材は、係止部から測定軸方向に均等な距離だけ離れた位置に、弾性ヒンジ部を有しているので、取り付け部材に可撓性を持たせ、その可撓性による撓みによりスケール板の撓みを最小とすることができる。
以下、添付した図面を参照して本発明に係る実施の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る変位測定装置用スケールの平面図である。図2は、図1のX1方向矢視図であり、図3は、図1のY1方向矢視図である。また、図4は、図1のA−A’断面図、図5は、図1のB−B’断面図、及び図6は、図1のC−C’断面図である。
この変位測定用スケール板100は、低熱膨張ガラスの上面にリソグラフィなどによって目盛りが形成されたスケール板1と、スケール板1の底面及び測定軸方向の側面を囲むコの字型のスケール板ホルダ2と、スケール板ホルダ2の両側に設けられ、このスケール板ホルダ2を被測定物4に固定保持する取り付け部材3とを備えて構成されている。
スケール板1は、例えば、厚さに対する長さの比が30以上であり、厚さに対する幅の比が4以上である薄いガラス板である。スケール板ホルダ2は、鋳鉄やインバー材などの低熱膨張材料によって構成されている。スケール板1は、長く薄いため自重によって撓みやすいので、スケール板1より撓みにくいスケール板ホルダ2に保持して倣わせることで、スケール板1の撓みを減少させようとするものである。
取り付け部材3は、後述する調芯機構を備えた第1の支持ブロック12と、第2の支持ブロック13とからなる。第2の支持ブロック13は、側面に切り欠き部13aを備えており、平行板バネ機構を形成している。取り付け部材3は、接続されるスケール板ホルダ2の熱膨張係数を一致させるため、スケール板ホルダ2と同じ材料によって構成してもよい。
スケール板1とスケール板ホルダ2との接続方法について説明する。スケール板1の底面及び側面は、様々な支持部材によってこれと対向するスケール板ホルダ2に支持されている。
第1に、スケール板1底面とスケール板ホルダ2の上表面(支持面)との間は、スケール板1の測定軸方向の中央部から均等に離れたベッセル点で弾性接着剤5によって接着されている。この弾性接着剤5は3点からなり、一方のベッセル点には、弾性接着剤5eが充填され、他方のベッセル点には、スケール1の短手方向に所定の間隔を介して弾性接着剤5f及び5gが充填されている。ここで、弾性接着剤5eの接着面積S1は、弾性接着剤5f及び5gのそれぞれの接着面積S2の2倍である。また、スケール板ホルダ2の上表面には、各弾性接着剤5が配されるピン2e,f,gが弾性接着剤の座として設けられている。ここで、スケール板1とスケール板ホルダ2との接着は、スケール板1が垂直になる状態で行うとスケール板1に余計な応力が加わらない。
第2に、スケール板1の長手方向側面では、スケール板ホルダ2が有する突き当て部2d及び剛性接着剤6によってスケール板1がスケール板ホルダ2に保持されている。スケール板1の一方の側面におけるベッセル点には、突き当て部2dが配されている。また、スケール板1の長手方向中心には、両側面に剛性接着剤6が配されている。
第3に、スケール板1の長手方向両端面は、板バネ9によって保持されている。この板バネ9の上端は、剛性接着部材8によってスケール板1に接着され、下端は、ネジ29によってスケール板ホルダ2底面に設置されたブロック28に固定接続されている。なお、ブロック28は、スケール板ホルダ2底面に2本のブロック固定ネジ29によって係止されている。板バネ9は、測定軸方向にはある程度撓み、厚み方向及び幅方向には撓みにくい薄い金属板である。なお、この板バネ9の測定軸方向への変形を妨げないように、これと対向するスケール板ホルダ2の両端部と板バネ9との間には、隙間2hが設けられている(図6)。
次に、スケール板ホルダ2と取り付け部材3との接続方法について説明する。スケール板ホルダ2の一方の側面の測定軸方向中心部には、スケール板ホルダ固定ネジ10によって側面方向から第1の支持ブロック12が固定されている。また、スケール板ホルダ2の他方の側面には、ベッセル点において第2の支持ブロック13が突き当て部13bを介して接している。この突き当て部13bには、スケール板ホルダ固定ネジ14が設けられており、このスケール板ホルダ固定ネジ14が、第2の支持ブロック13をスケール板ホルダ2の側面に固定している。
続いて、取り付け部材3と被測定物4との接続方法について説明する。一方の取り付け部材3である第1の支持ブロック12の中心部には、第1の支持ブロック12を測定物4に接続する第1の支持ブロック固定ネジ15が調芯機構16を介して設けられている(図4)。この調芯機構16は、下面にテーパー面を有する上側テーパースリーブ17、この上側テーパースリーブ17に係合するように上面にテーパー面を備えた下側テーパースリーブ18、及びピン20によって止められ上部に球面を有する半球型の球面座19を備えて構成されている。ここで、上下テーパースリーブ17及び18は、第1の支持ブロック12に対して第1の支持ブロック固定ネジ15の芯出しを行う役割を果たし、球面座19は、被測定物4の表面形状に対して第1の支持ブロック12の取り付け姿勢をある程度の自由度を持たせる役割を果たす。
また、他方の取り付け部材3である第2の支持ブロック13は、測定軸方向中心部に突き当て部13cが設けられており、この突き当て部13cを介して被測定物に接している。この突き当て部13cには、第2の支持ブロック13を被測定物4に固定する第2の支持ブロック固定ネジ21が設けられている。更に、第2の支持ブロック13の測定軸方向両端には、転がり可能なボール22と、このボール22を第2の支持ブロック13に移動可能に保持するホールホルダ23と、第2の支持ブロック13の底面に配されたボール22と接するゲージブロック23とを備えた補助押さえ機構30が設けられている。なお、このゲージブロック23は、高精度に平面に加工されたものである。この第2の支持ブロック13は、側面に切り欠き部13aを有するため、第2の支持ブロック固定ネジ21によって測定軸方向中心部が押さえつけられた応力を、変形することにより補助押さえ機構30に弾性をもって伝える。すなわち、第2の支持ブロック13は、部材全体が板バネの役割を果たす。この機構により、第2の支持ブロック13は、第2の支持ブロック固定ネジ21により被測定物4に固定されると共に、両端が補助押さえ機構30として被測定物4を押さえつけている。
次に、このように構成された変位測定装置用スケールの効果について説明する。
第1に、スケール板1は、下面ベッセル点付近が弾性接着部材5e,f,gで支持され、側面中央が剛性接着部材6及び8によって支持されている。これにより、スケール板1は、側面方向及び厚み方向から接着部材5,6,8によってスケール板ホルダ2に多点支持されているため、スケール板1を水平姿勢や縦姿勢にして被測定物体に取り付けても複数の支持点によって保持され計測精度を一定とすることができる。
第2に、スケール板1を弾性接着剤5で3点支持しているため、スケール板1の撓みを最小かつ安定して保持することができる。更に、一方のベッセル点の弾性接着部材5eの接着面積S1は、他方のベッセル点の弾性接着部材5f,gの接着面積の2倍であるため、接着部材5からスケール板1に加わるせん断応力はスケール板1中心に対して対称となるため、スケール板1に接着部材5の熱変形などが生じても余分な応力が加わらない。
第3に、スケール板1の側面は、測定軸方向中心において剛性接着部材6により、スケール板ホルダ2に固定されることで、面方向に余計な応力が加えられずにスケール板ホルダ2に固定保持されることができる。更に、スケール板1の底面を弾性接着部材5e,f,gによって3点支持することにより、スケール板1の面方向を一面に決定し、スケール板1のねじれにより加わる内部応力を弾性接着剤の変形量によって吸収することができる。
第4に、スケール板1とスケール板ホルダ2との長手方向両端面には板バネ9が設置され、両部材の熱膨張係数の差による測定軸方向の伸縮差を低減させることができる。更に、この板バネ9は、測定軸方向には変位可能であるが、スケール板1の厚み方向及び幅方向には撓みにくいため、スケール板1とスケール板ホルダ2との熱膨張差により厚み方向及び幅方向の変形を低減する効果を奏する。
第5に、第2の支持ブロック13は、中心が第2の支持ブロック固定ネジ21によって被測定物に固定接続され、両端部がボール22によって測定軸方向に移動可能に保持されているため、取り付け部材13を固定保持し、且つ内部応力をボール22の移動によって逃がすことができる。更に、切り欠き部13aを備えた第2の支持ブロック13は、板バネの役割を果たすため、補助押さえ機構30は所定の押圧力で両端を被測定物4に押さえつけることができ、中心のみで固定する場合よりも、被測定物4の表面形状に良好に倣ってスケール板1を設置することができる。
第6に、取り付け部材3は、一方の第2の支持ブロック13によってスケール板ホルダ2を被測定物4に固定し、他方の第1の支持ブロック12によって、被測定物4表面の傾きに倣うようにスケール板ホルダ2を保持することができる。これにより、被測定物4表面の凹凸や傾きに即した測定が可能となる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る変位測定装置用スケール200の平面図である。図8は、図7のX2方向矢視図であり、図9は、図7のY2方向矢視図である。また、図10は、図7のD−D’断面図、図11は、図7のE−E’断面図、図12は、図7のF−F’断面図である。
第1の実施形態では、スケール板ホルダ2は第1の支持ブロック12と第2の支持ブロック13という異なる形状のブロックによって保持されていたが、第2の実施形態では、支持ブロック25がスケール板ホルダ2の両側に設置されている。この支持ブロック25は、第1の実施形態と同様に、スケール板ホルダ2への突き当て部25b、及び被測定物4への突き当て部25cを備えているが、第1の実施形態における調芯機構16及び補助押さえ機構30が省かれている。また、第1の実施形態における弾性接着部材5の座が、スケール板ホルダ2の突き出し部として一体形成されている。このように、機構を簡易化しても、スケール板1とスケール板ホルダ2との取り付け構造については、先の実施形態と同様であるため、同様な効果を奏することができる。
図13は、本発明の第3の実施形態に係る変位測定装置用スケール300の平面図である。図14は、図13のG−G’断面図であり、図15は、図13のH−H’断面図である。
この実施形態は、第2の実施形態と同様に、スケール板ホルダ2が支持ブロック25によって被測定物4に取り付けられている。また、スケール板1の両端部には、第1、2の実施形態のような板バネ9が設けられておらず、その代わりに、スケール板1底面には更に弾性接着部材26が設けられている。更に、スケール板1の側面には、弾性接着部材27が設けられている。このように、多くの接着部材によってスケール板1を保持することで、長いスケール板1を安定してスケール板ホルダ2に保持することができる。
図16は、本発明の第4の実施形態に係る変位測定装置用スケール400の平面図である。図17は、図16のX3方向矢視図であり、図18は、図16のY3方向矢視図である。
この第4実施形態は、第2の実施形態と同様に、スケール板ホルダ2が支持ブロック25’によって被測定物4に取り付けられている。第4実施形態に係る支持ブロック25’は、第2実施形態に係る支持ブロック25と略同一の構成を有している。支持ブロック25’の支持ブロック25と異なる構成は、切り欠き部25a’、及びスケール板ホルダ2への一対の突き当て部25b’(固定部)の構成である。なお、被測定物4への突き当て部25c’は、第2実施形態の突き当て部25cと同様の形状を有している。
切り欠き部25a’は、第2の支持ブロック固定ネジ21から測定軸方向に均等な距離だけ離れた位置に形成されている。詳細に述べると、切り欠き部25a’は、スケール板1の測定軸法方向のベッセル点より、第2の支持ブロック固定ネジ21からみて測定軸方向に離れた位置に形成している。また、切り欠き部25a’は、スケール板1の法線方向に沿うように支持ブロック25’の上面及びその上面に対応する下面から等しい長さに形成されている。また、図17に示すように、切り欠き部25a’の深さ方向の端部は、それ以外の部分(幹部)の幅より大きい直径を有する円弧状の端部25T’となるように形成されている。換言すると、支持ブロック25’の側面からみて、切り欠き部25a’は、マッチ棒のように、その端部25T’が膨らんだ形状を有している。このような形状を有する切り欠き部25a’により支持ブロック25’に弾性ヒンジ部が形成され、支持ブロック25’は可撓性を有している。
突き当て部25b’は、スケール板ホルダ2の側壁に当接し、スケール板ホルダ2と支持ブロック25’とをスケール板ホルダ固定ネジ14により固定するもの(固定部)である。突き当て部25b’は、切り欠き部25a’(弾性ヒンジ部)よりも、第2の支持ブロック固定ネジ21からみて測定軸方向に所定量離れた位置に設けられている。
次に、本発明の第4の実施形態に係る変位測定装置用スケール400の構造によりもたらされる効果を説明する。なお、スケール板1と、支持ブロック25’との関係に着目して説明する。
支持ブロック25’及びスケール板1は、重力によりその形状を撓ませる。支持ブロック25’は、第2の支持ブロック固定ネジ21を軸として、自重、及びスケール板1を支持する点(ベッセル点、突き当て部25b’に対応する点)に受けるスケール板1の重さによってモーメント力を受けて撓む。一方、スケール板1は、スケール板1を支持する点(ベッセル点、突き当て部25b’に対応する点)を軸として、自重及び支持ブロック25’の撓みによりモーメント力を受けて撓む。つまり、支持ブロック25’の撓みとスケール板1の撓みは、互いに影響している。
ここで、突き当て部25b’間の距離をベッセル点間の距離に等しくすると、スケール板1は、大きく凸型に撓む。そこで、第4実施形態に係る変位測定装置用スケール400においては、突き当て部25b’間の距離をベッセル点間の距離よりも所定量大きくすることにより、スケール板1をM字型に撓ませ、その撓み量を最小としている。なお、このような突き当て部25b’間の距離は、FEM解析により検証したものである。
本発明の第1の実施形態に係る変位測定装置用スケールの平面図である。 図1のX1方向矢視図である。 図1のY1方向矢視図である。 図1のA−A’断面図である。 図1のB−B’断面図である。 図1のC−C’断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る変位測定装置用スケールの平面図である。 図7のX2方向矢視図である。 図7のY2方向矢視図である。 図7のD−D’断面図である。 図7のE−E’断面図である 図7のF−F’断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る変位測定装置用スケールの平面図である。 図13のG−G’断面図である。 図13のH−H’断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る変位測定装置用スケールの平面図である。 図16のX3方向矢視図である。 図16のY3方向矢視図である。
符号の説明
1…スケール板、2…スケール板ホルダ、3…取り付け部材、4…被測定物、5,26,27…弾性接着部材、6,8…剛性接着部材、9…板バネ、10…スケール板ホルダ固定ネジ、11…板バネ固定ネジ、12…第1の支持ブロック、13…第2の支持ブロック、14…スケール板ホルダ固定ネジ、15…取り付け部材固定ネジ、16…調芯機構、17…上側テーパースリーブ、18…下側テーパースリーブ、19…球面座、20…ピン、21…第2の支持ブロック固定ネジ、22…ボール、23…ゲージブロック、24…ボールホルダ、25,25’…支持ブロック、28…ブロック、29…ブロック固定ネジ、30…補助押さえ機構。

Claims (12)

  1. 測定軸方向に延びる目盛りが形成されたスケール板と、
    前記スケール板の底面と対向する支持面と前記スケール板の両側面と対向する2つの支持壁を有し前記スケール板を支持するスケール板ホルダと、
    前記スケール板の測定軸方向中央部の側面と前記支持壁とを接着する剛性接着部材と、
    前記スケール板の底面と前記支持面とを前記測定軸方向の中央部から測定軸方向にほぼ均等に離れた位置で接着する弾性接着部材と、
    前記スケール板ホルダを被測定物に固定する取り付け部材と
    を備えたことを特徴とする変位測定装置用スケール。
  2. 前記弾性接着部材は、前記スケール板の測定軸方向における一方のベッセル点に配置された第1の弾性接着部材と、他方のベッセル点に短手方向に所定の隙間を介して設置された第2及び3の弾性接着部材とからなり、
    前記第1の弾性接着部材の接着面積は、前記第2及び第3の弾性接着部材の接着面積の2倍であることを特徴とする請求項1記載の変位測定装置用スケール。
  3. 前記スケール板ホルダは、一方の支持壁に、前記スケール板の測定軸方向中心から均等にスケール板のベッセル点位置に対応させて、前記スケール板の側面に当接する一対の突き当て部を有することを特徴とする請求項1記載の変位測定装置用スケール。
  4. 前記スケール板とスケール板ホルダは、測定軸方向両端を板バネによって弾性支持されていることを特徴とする請求項1記載の変位測定装置用スケール。
  5. 前記スケール板の測定軸方向の両端で前記スケール板の側面と前記支持壁とを接着する弾性接着剤を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の変位測定装置用スケール。
  6. 測定軸方向に延びる目盛りが形成されたスケール板と、
    前記スケール板の底面と対向する支持面と前記スケール板の両側面と対向する2つの支持壁を有し前記スケール板を支持するスケール板ホルダと、
    前記スケール板ホルダを被測定物に固定する取り付け部材と
    を備えた変位測定装置用スケールであって、
    前記取り付け部材は、前記スケール板ホルダの両支持壁に設けられた第1の取り付け部材及び第2の取り付け部材によって構成され、
    前記第1及び第2の取り付け部材は、測定軸方向中心位置で前記被測定物に係止される係止部を備え、
    前記第1及び第2の取り付け部材のうちの少なくとも一方は、前記係止部から前記測定軸方向に均等な距離だけ離れた位置で前記係止部での係止に基づく押圧力で前記被測定物を押圧する一対の押圧部を有する補助押さえ機構を形成してなる
    ことを特徴とする変位測定装置用スケール。
  7. 前記補助押さえ機構は、前記被測定物に対する一対の押圧部が、前記被測定物に接するボールと、このボールを前記被測定物の少なくとも前記測定軸方向へ転動可能に支持するボールホルダと
    を有することを特徴とする請求項6記載の変位測定装置用スケール。
  8. 前記補助押さえ機構は、前記係止部から前記一対の押圧部までを平行板バネ機構で連結してなることを特徴とする請求項6又は7記載の変位測定装置用スケール。
  9. 前記取り付け部材は、前記係止部の位置に、前記取り付け部材を前記被測定物に固定するためのネジと、前記ネジを任意の取り付け姿勢で前記被測定物に取り付ける調芯機構とを備えたことを特徴とする請求項6記載の変位測定装置用スケール。
  10. 測定軸方向に延びる目盛りが形成されたスケール板と、
    前記スケール板の底面と対向する支持面と前記スケール板の両側面と対向する2つの支持壁を有し前記スケール板を支持するスケール板ホルダと、
    前記スケール板ホルダを被測定物に固定する取り付け部材と
    を備えた変位測定装置用スケールであって、
    前記取り付け部材は、前記スケール板ホルダの両支持壁に設けられた第1の取り付け部材及び第2の取り付け部材によって構成され、
    前記第1及び第2の取り付け部材は、測定軸方向中心位置で前記被測定物に係止される係止部を備え、
    前記第1及び第2の取り付け部材における各前記係止部から前記測定軸方向に均等な距離だけ離れた位置に、弾性ヒンジ部を有する
    ことを特徴とする変位測定装置用スケール。
  11. 前記弾性ヒンジ部は、円弧切り欠き形状とされている
    ことを特徴とする請求項10記載の変位測定装置用スケール。
  12. 前記弾性ヒンジ部は、前記スケール板の測定軸方向のベッセル点より、前記係止部からみて測定軸方向に離れた位置に形成されており、
    前記第1及び第2の取り付け部材のうちの少なくとも一方は、前記弾性ヒンジ部よりも前記係止部からみて測定軸方向に離れた位置に設けられた、前記スケール板ホルダに固定する固定部を有する
    ことを特徴とする請求項10又は請求項11記載の変位測定装置用スケール。
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