JP2007182027A - インクジェット記録ヘッドの製造方法、インクジェット記録ヘッド及びインクジェット装置 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの製造方法、インクジェット記録ヘッド及びインクジェット装置 Download PDF

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Abstract

【課題】接着剤を紫外線照射で短時間硬化した場合でも接着力が強く、接着剤の剥れによる混色が生じず、信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを提供する。
【解決手段】接着剤を支持部材(第1のプレートH1200)の接合面に塗布する工程と、記録素子基板H1100と支持部材の接合面を当接押圧して接着剤を接合面からはみ出させる工程と、記録素子基板H1100の位置決めしてはみ出した接着剤に紫外線を照射して硬化仮止めする工程と、記録素子基板H1100の吐出口面から紫外線を照射してインク供給口内にはみだした接着剤を硬化する工程とを有し、接着剤がエポキシ樹脂、光カチオン重合開始剤、熱カチオン重合開始剤及びシランカップリング剤のアルコキシシラン基が反応促進剤により加水分解しシラノール基に変換したシランカップリング剤を含むインクジェット記録ヘッドの製造方法;インクジェット記録ヘッド;及びインクジェット記録装置。
【選択図】図11

Description

本発明は、記録液を記録媒体へ吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドの製造方法、その方法により製造されるインクジェット記録ヘッド、及び、そのインクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録装置に関する。
インクジェット記録装置は、インク滴を飛翔させ、直接紙等の吸収性のあるメディアに付着させて記録を行う記録方式によるものである。この装置は、高速記録かつ様々な記録メディアに対して記録することが可能でかつ小型で低価格のため、家庭やオフィスで使用するパーソナルコンピュータの出力機器として広く普及している。インクジェット記録装置の代表的なインク吐出方式として、電気熱変換素子を吐出エネルギー発生素子として用いた方式がある。この方式は、電気熱変換素子を加圧室内に設け、これに記録信号となる電気パルスを印加する事により記録液に熱エネルギーを与え、その時の記録液の相変化により生じる記録液の発泡時(沸騰時)の気泡圧力を記録液滴の吐出に利用したものである。
この電気熱変換方式を用いたインクジェット記録ヘッドには、電気熱変換素子が配列されたシリコン基板に対して平行に記録液を吐出させる方式(エッジシュータ)のものがある。また、電気熱変換素子が配列された基板に対して垂直に記録液を吐出させる方式(サイドシュータ)のものもある。
図15は、記録素子基板を支持部材上に搭載した状態の一例を示す断面図である。図15に示すように、第1の記録素子基板103の表面側に設けられている吐出口プレート104には、記録液を吐出するための複数の吐出口104aが開口されている。この吐出口104aは、記録素子である吐出エネルギー発生素子(例えば、電気熱変換素子)105に対向する位置に2列にわたって開口されている。そして、2列で1組を成す吐出口列が構成されている。一方、支持部材101には、隔壁101bにより隔てられた記録液供給流路101aが形成されており、この支持部材101は第1の記録素子基板103に接合されている。また、支持部材101の記録液供給流路101aの流路幅は、第1の記録素子基板103の記録液供給口106の入口部の開口幅よりも広くしてある。そのため、隔壁101bの幅は、互いに隣接する記録液供給口106の入口部同士の間隔よりも薄くなっている。
このような記録素子基板およびそれを有するインクジェット記録ヘッドの製造に用いられる組立方法等が、いくつか知られている。
例えば特許文献1には、インクジェット記録ヘッドの製造方法に関して、記録素子基板の位置決め組立方法が開示されている。この組立方法では、真空吸着フィンガーで記録素子基板を精度良く位置決めして、記録素子基板を固定している。記録素子基板の固定方法としては、紫外線・熱硬化併用型の接着剤で接着する方法が開示されている。また、特許文献2には、インクジェット記録ヘッド本体にオリフィスプレート(吐出口プレート)を紫外線・熱硬化併用型の接着剤で接着する方法が開示されている。また、特許文献3には、複数のインク室を有する液体吐出ヘッド本体にノズル部材を紫外線・熱硬化併用型の接着剤で接着する方法が開示されている。
特開平9−187952号公報 特開平11−179923号公報 特開平11−188873号公報
しかしながら、特許文献1においては、インクジェット記録ヘッドの製造方法の開示は有るものの、接着剤の具体的処方の開示は無い。また、その製造方法に起因する接着剤塗布後数分以内にUV(紫外線)硬化を行うために生じる接着剤とシリコン基板との接合不足には言及していない。この点は特許文献2、特許文献3も同様である。
また、無機材料と接着剤の接着性を高める手法として、シランカップリング剤の希釈液をあらかじめ接着面に塗布する前処理がある。しかし、このような前処理を行なうと、記録素子基板の裏面に設けたインク供給口からシランカップリング剤水溶液が進入し、インク流路、吐出口、フェイス面に付着し、インク詰まりや印字物のよれを生じるので好ましくない。
本発明の目的は、記録素子基板と支持部材を接着剤により接合する際に、紫外線照射により短時間で接着剤を硬化した場合であっても接着力が強く、連続印字等厳しい使用環境においても接着剤の剥れによる混色が生じることのない、信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを製造できる方法、そのような方法により得られる信頼性の高いインクジェット記録ヘッド、及び、そのようなヘッドを備えたインクジェット記録装置を提供することにある。
本発明は、少なくとも記録液を吐出するための複数の記録素子、吐出口及びインク流路が形成されており、該吐出口面とは反対側の面にインク供給口が配置されている記録素子基板と、該記録素子基板を保持固定する支持部材とを有し、該記録素子基板と該支持部材が接着剤により接合されているインクジェット記録ヘッドの製造方法において、
紫外線の照射により硬化する性質を有すると共に加熱により硬化する性質を有する接着剤を、前記支持部材の接合面に塗布する工程と、
前記記録素子基板の接合面と前記支持部材の接着剤が塗布された接合面とを当接させて押圧して、前記接着剤を接合面からはみ出させる工程と、
前記接合面からはみ出した接着剤に紫外線を照射して該接着剤を硬化させることにより仮止めを行う工程と、
前記仮止めを行った後に、前記記録素子基板の吐出口面から紫外線を照射して、インク供給口内にはみだした接着剤を硬化させる工程とを有し、
前記接着剤が、少なくともエポキシ樹脂、光カチオン重合開始剤、熱カチオン重合開始剤、及び、シランカップリング剤のアルコキシシラン基が反応促進剤によりあらかじめ加水分解しシラノール基に変換しているシランカップリング剤を含んでなることを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法である。
さらに本発明は、上記方法により製造されたことを特徴とするインクジェット記録ヘッドである。
さらに本発明は、上記インクジェット記録ヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置である。
本発明においては、アルコキシシラン基が反応促進剤(水や酸等)によりあらかじめ加水分解しシラノール基に変換しているシランカップリング剤を含む接着剤を用いる。これにより、記録素子基板と支持部材を接着剤により接合する際に、紫外線照射により短時間で接着剤を硬化した場合であっても接着力が強く、連続印字等厳しい使用環境においても接着剤の剥れによる混色が生じることのない、信頼性の高いインクジェット記録ヘッドを得ることができる。
本発明の効果が得られる理由は、以下のような点にある。
まず、本発明者らは、接着剤の接合力不足の原因を調査した。その結果、紫外線照射により仮止めしたり、インク供給口に這い上がった接着剤を硬化させるために吐出口面から紫外線照射を行った際に、紫外線の回り込みにより接着面の多くが硬化している事が判明した。さらに紫外線照射により硬化を行った場合、接着剤中のシランカップリング剤が本来の機能を果たさないことに気付いた。
シランカップリング剤は、分子内に有機物と結合する反応性の官能基(エポキシ基やアクリロイル基など)と、アルコキシシラン基を有する。アルコキシシラン基は加水分解によりシラノール基となり、このシラノール基がシリコン基板等の無機化合物と水素結合する。さらに加熱処理を行うと水素結合部が脱水縮合し、より強固な共有結合となり、シランカップリング剤とシリコン基板が強固に結ばれる。また、この加熱処理では、シランカップリング剤のエポキシ基等の官能基も接着剤の主材と反応する。従って、シリコン基板がシランカップリング剤を介して強固に接合されるのである。
ところが、紫外線照射による硬化を行うと、エポキシ基やアクリロイル基は紫外線に反応するがアルコキシシラン基は紫外線に反応しないので、シリコン基板との結合が生じにくく、強固な接合がなされない。
そこで本発明者らは、紫外線照射による硬化を行う場合は、加水分解反応の触媒である反応促進剤(水や酸等)を接着剤中にあらかじめ添加することにした。この反応促進剤により、シランカップリング剤中のアルコキシシラン基があらかじめ加水分解し、シラノール基化する。したがって、塗布後ただちに無機化合物と水素結合し、良好な接着力が得られるのである。この加水分解の反応性は、反応により発生したMeOH量をヘッドスペースGC/MS法により定量することで確認できる。
図1から図6は、本発明が実施もしくは適用される好適なヘッドカートリッジ、記録ヘッド、インクタンクのそれぞれ及びそれぞれの関係を説明するための説明図である。以下、これらの図面を参照して各構成要素の説明を行う。
本発明の記録ヘッドH1001は、図1及び図2からわかるように、記録ヘッドカートリッジH1000を構成する一構成要素である。記録ヘッドカートリッジH1000は、記録ヘッドH1001と記録ヘッドH1001に着脱自在に設けられたインクタンクH1900(H1901,H1902,H1903,H1904)とで構成されている。この記録ヘッドカートリッジH1000は、インクジェット記録装置本体に載置されているキャリッジ(不図示)の位置決め手段及び電気的接点によって固定支持されるとともに、該キャリッジに対して着脱可能となっている。インクタンクH1901はブラックのインク用、インクタンクH1902はシアンのインク用、インクタンクH1903はマゼンタのインク用、インクタンクH1904はイエローのインク用のものである。このように、インクタンクH1901,H1902,H1903,H1904のそれぞれが記録ヘッドH1001に対して着脱自在となり、それぞれのインクタンクが交換可能となっている。これにより、インクジェット記録装置による画像記録のランニングコストが低減される。
次に、記録ヘッドH1001に関してさらに詳しく、記録ヘッドを構成しているそれぞれの構成要素毎に順を追って説明する。
<1>記録ヘッド
記録ヘッドH1001は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせしめるための熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いて記録を行うバブルジェット(登録商標)方式のサイドシュータ型とされる記録ヘッドである。
記録ヘッドH1001は、図3の分解斜視図に示すように、記録素子ユニットH1002と、インク供給ユニットH1003と、タンクホルダーH2000とから構成される。
さらに、図4の分解斜視図に示すように、記録素子ユニットH1002は、第1の記録素子基板H1100、第2の記録素子基板H1101、第1のプレートH1200、電気配線テープH1300、電気コンタクト基板H2200、第2のプレートH1400で構成されている。また、インク供給ユニットH1003は、インク供給部材H1500、流路形成部材H1600、ジョイントゴムH2300、フィルターH1700、シールゴムH1800から構成されている。
<1−1>記録素子ユニット
図5は、第1の記録素子基板H1100の構成を一部分解した状態で示す斜視図である。
第1の記録素子基板H1100は、例えば、厚さ0.5mm以上、1mm以下のSi基板H1110にインク流路として長溝状の貫通口からなるインク供給口H1102がSiの結晶方位を利用した異方性エッチングやサンドブラストなどの方法で形成されている。インク供給口H1102を挟んだ両側に記録素子である電気熱変換素子H1103はそれぞれ1列ずつ千鳥状に配列され、前記電気熱変換素子H1103と、電気熱変換素子H1103に電力を供給するAl等の電気配線は成膜技術により形成されている。さらに、前記電気配線に電力を供給するための電極H1104が電気熱変換素子H1103の両外側に配列されており、電極H1104にはAu等のバンプH1105が形成されている。そして、前記Si基板上には、電気熱変換素子H1103に対応したインク流路を形成するためのインク流路壁H1106と吐出口H1107が樹脂材料でフォトリソ技術によりに形成され、吐出口列H1108を形成している。したがって、前記電気熱変換素子H1103に対向して前記吐出口が設けられているため、インク流路H1102から供給されたインクは電気熱変換素子H1103により発生した気泡により吐出される。
また、図6は、第2の記録素子基板H1101を一部分解した状態で示す斜視図である。
第2の記録素子基板H1101は3色のインクを吐出させるための記録素子基板であり、3個のインク供給口H1102が並列して形成されており、それぞれのインク供給口を挟んだ両側に電気熱変換素子とインク吐出口が形成されている。もちろん第1の記録素子基板H1100と同じようにSi基板にインク供給口や電気熱変換素子、電気配線、電極部などが形成されておりその上に樹脂材料でフォトリソ技術によりインク流路やインク吐出口が形成されている。
そして、第一の記録素子基板と同様に電気配線に電力を供給するための電極H1104にはAu等のバンプH1105が形成されている。
ここで再び図4を参照する。第1のプレートH1200は、例えば、厚さ0.5mm以上、10mm以下のアルミナ(Al23)材料で形成されている。なお、第1のプレートの素材は、アルミナに限られない。例えば、記録素子基板H1100の材料の線膨張率と同等の線膨張率を有し、かつ、記録素子基板H1100材料の熱伝導率と同等もしくは同等以上の熱伝導率を有する材料で作られてもよい。第1のプレートH1200の素材は、例えば、シリコン(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、ジルコニア、窒化珪素(Si34)、炭化珪素(SiC)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)のうちいずれであってもよい。第1のプレートH1200には、第1の記録素子基板H1100にブラックのインクを供給するためのインク供給口H1201と第2の記録素子基板H1101にシアン、マゼンタ、イエローのインクを供給するためのインク供給口H1201が形成されている。記録素子基板のインク供給口1102が第1のプレートH1200のインク供給口H1201にそれぞれ対応する。また、第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101はそれぞれ第1のプレートH1200に対して位置精度良く接着固定される。接着に用いられる接着剤H1202(図10乃至図12)は、低粘度で硬化温度が低く、短時間で硬化し、硬化後比較的高い硬度を有し、かつ、耐インク性のあるものが望ましい。その接着剤H1202として、本発明の接着剤を好適に用いることができる。接着層の厚みは50μm以下が望ましい。
電気配線テープH1300は、第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101に対してインクを吐出するための電気信号を印加するものである。この電気配線テープH1300は、それぞれの記録素子基板を組み込むための複数の開口部位と、それぞれの記録素子基板の電極部H1104に対応する電極端子H1302とを有している。また、この配線テープ端部に位置し本体装置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301を有した電気コンタクト基板H2200と電気的接続を行なうための電極端子部H1303を有している。電極端子H1302と電極端子部1303は、連続した銅箔の配線パターンでつながっている。なお、図4中、H1310は端子結合穴を示す。
電気配線テープH1300と第1の記録素子基板1100と第2の記録素子基板H1101は、それぞれ電気的に接続されている。例えば、記録素子基板の電極1104と電気配線テープH1300の電極端子H1302が、熱超音波圧着法により電気接合されている。
第2のプレートH1400は、例えば、厚さ0.5mm以上、1mm以下の一枚の板状部材である。これは、例えば、アルミナ(Al23)等のセラミックや、Al、SUSなどの金属材料で形成されている。そして、第1のプレートH1200に接着固定された第1の記録素子基板H1100と第2の記録素子基板H1101の外形寸法よりも大きな開口部をそれぞれ有する形状となっている。また、第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101と電気配線テープH1300を平面的に電気接続できるようにする。そのために、第1のプレートH1200に第2の接着剤により接着されており、電気配線テープH1300の裏面が第3の接着剤により接着固定される。
第1の記録素子基板H1100及び第2の記録素子基板H1101と電気配線テープH1300の電気接続部分は、第1の封止剤H1307(図3等)及び第2の封止剤H1308(図3等)により封止されている。これにより、電気接続部分をインクによる腐食や外的衝撃から保護している。第1の封止剤は、主に電気配線テープの電極端子H1302と記録素子基板の電極H1104との接続部の裏面側と記録素子基板の外周部分を封止している。第2の封止剤H1308は、前記接続部の表側を封止している。
さらに、電気配線テープの端部に本体装置からの電気信号を受け取るための外部信号入力端子H1301を有した電気コンタクト基板H2200を異方性導電フィルム等を用いて熱圧着して電気的に接続する。そして、電気配線テープH1300は、第1のプレートH1200の一側面で折り曲げられ、第1のプレートH1200の側面に第3の接着剤で接着される。第3の接着剤は、例えばエポキシ樹脂を主成分とした熱硬化接着剤が好ましい。
<1−2>インク供給ユニット
インク供給部材H1500は、例えば、樹脂成形により形成されている。該樹脂材料には、形状的剛性を向上させるためにガラスフィラーを5%以上、40%以下混入した樹脂材料を使用することが望ましい。
図7に示すように、インク供給部材H1500は、インクタンクH1900から記録素子ユニットH1002にインクを導くためのインク供給ユニットH1003の一構成部品である。ここでは、流路形成部材H1600を超音波溶着することにより、インク流路H1501を形成している。また、インクタンクH1900と係合するジョイント部H1520には、外部からのゴミの進入を防ぐためのフィルターH1700が溶着により接合されている。さらに、ジョイント部H1520からのインクの蒸発を防止するために、シールゴムH1800が装着されている。なお、図7中、符号H1502はタンク位置決め穴、H1504は第2の穴、H1908はタンク位置決めピン、H1909は第1の爪、1911は第3の爪、H1912は可動レバーを示す。
また、インク供給部材H1500は、着脱自在のインクタンクH1900を保持する機能も一部有しており、インクタンクH1900の第2の爪H1910を係合する第1の穴H1503を有している。
また、図4に示すように、記録ヘッドカートリッジH1000をインクジェット記録装置本体のキャリッジに装着位置に案内するための装着ガイドH1601を備えている。さらに、記録ヘッドカートリッジをヘッドセットレバーによりキャリッジに装着固定するための係合部も備えている。さらに、キャリッジの所定の装着位置に位置決めするためのX方向(キャリッジスキャン方向)の突き当て部H1509、Y方向(記録メディア搬送方向)の突き当て部H1510、Z方向(インク吐出方向)の突き当て部H1511も備えている。また、記録素子ユニットH1002の電気コンタクト基板H2200を位置決め固定する端子固定部H1512を有している。端子固定部H1512及びその周囲には、複数のリブが設けられ、端子固定部H1512を有する面の剛性を高めている。なお、図4中、符号H1602はインク供給口を示す。
<1−3>記録ヘッドユニットとインク供給ユニットの結合
図3に示した通り、記録ヘッドH1001は、記録素子ユニットH1002をインク供給ユニットH1003に結合しさらにタンクホルダーH2000と結合することにより完成する。結合は以下のように行われる。記録素子ユニットH1002のインク供給口(第1のプレートH1200のインク供給口H1201)とインク供給ユニットH1003のインク供給口(流路形成部材H1600のインク供給口)をインクがリークしないように連通させる。このため、ジョイントゴムH2300を介してそれぞれの部材を圧着するようビスH2400で固定する。この際同時に、記録素子ユニットH1002はインク供給ユニットのX方向、Y方向、Z方向の基準位置に対して正確に位置決めがされ固定される。
そして記録素子ユニットH1002の電気コンタクト基板H2200はインク供給部材H1500の一側面に、端子位置決めピンH1515(2ヶ所)と端子位置決め穴H1309(2ヶ所)により位置決めされ、固定される。なお、図4中、符号H1516は端子結合ピンを示す。固定方法は、例えば、インク供給部材H1500に設けられた端子結合ピンH1515をかしめることにより固定されるが、その他の固定手段を用いて固定しても良い。完成図を図8に示す。
さらにインク供給部材H1500のタンクホルダーとの結合穴及び結合部をタンクホルダーH2000に勘合させ結合することにより記録ヘッドH1001が完成する。その完成図を図9に示す。
<2>記録ヘッドカートリッジ
図1及び図2は、記録ヘッドカートリッジH1000を構成する記録ヘッドH1001とインクタンクH1901、H1902、H1903、H1904の装着を説明する図である。インクタンクH1901、H1902、H1903、H1904の内部には、対応する色のインクが収納されている。また、図7に示すようにそれぞれのインクタンクには、インクタンク内のインクを記録ヘッドH1001に供給するためのインク供給口H1907が形成されている。例えばインクタンク1901Hが記録ヘッドH1001に装着されると、インクタンクH1901のインク供給口H1907が記録ヘッドH1001のジョイント部H1520に設けられたフィルターH1700と圧接される。そして、インクタンクH1901内のブラックインクがインク供給口H1907から記録ヘッドH1001のインク流路H1501を介して第1のプレートH1200を通り第1の記録素子基板に供給される。
そして、電気熱変換素子H1103と吐出口H1107のある発泡室にインクが供給され、電気熱変換素子H1103に与えられる熱エネルギーによって被記録媒体である記録用紙に向けて吐出される。
次に、上記構成の記録ヘッドの製造工程のうち、第1のプレートH1200(支持部材)へ第1の記録素子基板H1100を接着剤を用いて接合する工程について説明する。
図10(a)乃至(c)、図11(d)及び(e)、図12(f)及び(g)は、本発明のインクジェット記録ヘッドの製造方法の実施形態を説明するための断面図である。なお、図10乃至図12は、第1の記録素子基板H1100をその吐出口列の長手方向に沿って切断した断面を示している。
図10乃至図12において、符号H101は接着剤H1202を塗布する転写ピン、符号H106は記録素子基板を吸着し位置決めを行なう真空吸着フィンガーを示している。
また、符号H110及びH111は記録素子基板の位置を認識するためのCCDカメラ、符号H112及びH113は紫外線照射ノズルをそれぞれ示している。
第1のアルミナよりなるプレートH1200へ第1の素子基板であるシリコン基板を用いて作られた記録素子基板H1100を取り付ける工程においては、まず、図10(a)に示すように、転写ピンH101の転写面に接着剤H1202を塗布する。続いて、同図(a)に示すように、転写ピンH101の転写面を第1のプレートH1200に当接させる。そして、同図(c)に示すように、転写ピンH101を第1のプレートH1200から離すと、第1のプレートH1200の接合面に接着剤H1202が塗布される。
このときの第1のプレートH1200上の接着剤H1202は、第1の記録素子基板H1100の当接する位置よりも外側にシフトした位置に転写されるようにしている。この接着剤は、紫外線を照射しても熱を加えても硬化する紫外線・熱硬化併用型のもので、インクに対して耐性があり転写性の優れたものを用いている。
次に、図11(d)に示すように、真空吸着フィンガーH106により第1の記録素子基板H1100の吐出口H1107を形成するインク流路壁H1106の面を吸着把持する。そして、CCDカメラH110及びH111により第1の記録素子基板H1100の不図示のアライメントマークを光学的に認識して、第1のプレートH1200との位置合わせを行う。続いて、図11(e)に示すように、位置決めされた真空吸着フィンガーH106を下降させ、第1の記録素子基板H1100を第1のプレートH1200に当接させかつ押圧する。これにより、接着剤H1202が同図に示すように第1の記録素子基板H1100の長手方向の端部にはみ出してくる。図においてはインク流路外側にのみ接着剤H1202がはみ出しているように見えるが、実際は後述するようにインク流路内(特にインク供給口内)にもわずかに接着剤がはみ出ている。
そして、図12(f)に示すように、第1のプレートH1200に第1の記録素子基板H1100を押圧した状態を保持しながら、紫外線照射ノズルH112及びH113によって紫外線照射を行う。これにより、端部からはみ出た接着剤H1202を硬化させ、第1のプレートH1200上に第1の記録素子基板H1100の位置を固定(仮止め)する。さらに、同図(g)に示すように、真空吸着フィンガーH106の真空を解除し移動させた後に、紫外線照射ノズルH112及びH113により吐出口H1107の面から紫外線を再度照射する。これにより、インク流路内(特にインク供給口内)にわずかにはみ出た接着剤H1202を硬化させ、インク流路や吐出口に接着剤が流れ出して詰まるのを防いでいる。またその後、加熱により接着剤をさらに硬化させることにより、さらに十分な接合力を得ることができる。
図13は、組立工程中の図11(e)に示した第1の記録素子基板H1100を示す斜視図である。この図に示すように、接着剤H1202は第1の記録素子基板H1100の長手方向端部からはみ出している。
図14は、組立工程中の図11(e)の状態にある第2の記録素子基板H1101を示す斜視図である。このように、第2の記録素子基板H1101もまた、上記に説明した工程と同様の工程で第1のプレートH1200上に位置決め固定される。接着剤H1202は、第2の記録素子基板H1101の長手方向端部からはみ出している。
硬化後の接着剤の厚みが4μm未満の場合には接着不良を起こす場合があり、また接着剤の厚みが10μmを越えると記録素子基板から第1のプレートへの放熱が妨げられ、正常なインク吐出がなされなくなる場合がある。そのため、記録素子基板H1100、H1101と第1のプレートH1200との間の接着剤H1202の厚みは、約4μm以上、10μm以下程度になるようにすることが望ましい。
以上の各実施形態において、記録方式として熱エネルギーを生成する電気熱変換体を用いたバブルジェット方式の特にサイドシュータ型について説明を行ってきたが、本発明はそれに限定されるものではない。例えば、電気機械変換体を用いたいわゆるピエゾ吐出方式、エッジシュータ型ヘッドといったタイプのインクジェットヘッドについても適用可能である。
次に、本発明に用いる接着剤について説明する。
本発明に用いる接着剤は、少なくともエポキシ樹脂、光カチオン重合開始剤、熱カチオン重合開始剤、及び、シランカップリング剤のアルコキシシラン基が反応促進剤によりあらかじめ加水分解しシラノール基に変換しているシランカップリング剤を含んでなる。
シランカップリング剤(加水分解前)としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリメトキシシラン、γ−(メタクリロイルオキシプロピル)トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、スイッチング機能を有するケチミン基とアルコキシシリル基を持った3−トリエトキシシリル−N−(1,3−ジメチルブチリデン)等が挙げられる。ただし、シランカップリング剤はこれらに限定されるものではなく、同一分子内で有機材料と無機材料の橋かけ機能を有するものであれば使用可能である。
シランカップリング剤の好ましい添加量は、シランカップリング剤の種類、無機材料からなる接着対象の表面構造、接着剤の種類などによっても異なる。一般的には、接着剤中のエポキシ樹脂100質量部に対して0.1質量部以上、30質量部以下が好ましい。さらに、0.1質量部以上、10質量部以下が特に好ましい。上記各範囲の下限値は、無機材料と有機材料の橋架け結合を十分に生じさせる点等において意義がある。また、上限値は、接着対象の表面にシランカップリング剤の単分子膜を形成し易くすることにより十分な橋架け結合を維持する点等において意義がある。
一般に、シランカップリング剤またはその溶液を添加した接着剤は、例えば、添加混合後1週間程度保存すると、シランカップリング剤中のアルコキシシラン基のシラノール基化がある程度進行する。しかしながら、温度、湿度、容器内の空気の割合等の保存条件に影響を受けるため、脱アルコール反応の反応率を管理し、接着条件を一定にして使用することは困難になる。そこで、本発明者らは、シランカップリング剤の加水分解反応に着目し、シランカップリング剤の加水分解反応を促進する物質(反応促進剤)を接着剤に添加した。これにより、シランカップリング剤のアルコキシシラン基が加水分解し、あらかじめシラノール基化される。そして、接着剤を記録素子基板に塗布後短時間にシランカップリング剤とシリコン等からなる基板が水素結合することで、接着性が改善される。さらに、その後の熱硬化プロセスにより、脱水縮合反応し、シランカップリング剤と基板はより強固な共有結合となるため、接着力が向上する。
反応促進剤としては、酸及び水のうち一方又は両方を好適に用いることができる。
反応促進剤として水を用いる場合、その水の添加量は、加水分解反応を促進する観点からは多いほど良い。ただし、水を多量に添加し過ぎると、接着剤の硬化物の物性が軟化したり、耐インク性が悪化したり、シランカップリング剤中に生成したシラノール基が重合して粘度上昇する場合がある。このような点から、水の添加量はシランカップリング剤100質量部に対して、10質量部以上、500質量部以下が好ましい。水の添加量が10質量部以上であれば、加水分解反応を促進する効果が高まる。また、500質量部以下であれば、上記のような問題が生じ難くなる。なお、接着剤を構成する樹脂等にも少量ではあるが水分が混入している場合がある。したがって、カールフィッシャー試験機などを用いてその樹脂中の水分量をあらかじめ測定し、その水分量も考慮して反応促進剤としての水の添加量を決定することが好ましい。
反応促進剤として水を用いた場合は、加水分解反応の進行速度が比較的遅い。したがって、例えば水をシランカップリング剤に添加してから1日程度放置したものを、接着剤に添加することが好ましい。
反応促進剤として酸を用いる場合、有機酸を用いることが好ましい。有機酸の具体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等のモノカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸等のジカルボン酸が挙げられる。特に毒性や揮発性を考慮すると、酢酸、シュウ酸がより好ましい。中でも酢酸は、シランカップリング剤のメトキシ基をより反応の早いアセトキシ基に置換すると考えられるので、シランカップリング剤の促進剤としての効果が最も大きい。なお、塩酸、硝酸等の無機酸も使用可能ではあるが、塩素イオン等のイオンのマイグレーションが生じて絶縁性を損なったり、腐食を招く場合があるので、特に電子材料の接着においては注意を要する。
酸が加水分解を促進させる理由は、シラノール基が弱酸性で安定なので、pHを酸性にすることで化学平衡がアルコキシシラン基からシラノール基にシフトするためと考えられる。したがって、シランカップリング剤に事前に酸を添加してそれを接着剤に添加しても良いが、変換したシラノール基を維持するために接着剤のpHを酸性にすることが好ましい。
反応促進剤として酸を用いる場合、水に比べて酸の添加量は少量で良い。酸は加水分解反応において上述の様な触媒的機能を果たす成分だからである。酸の添加量はシランカップリング剤100質量部に対して、0.05質量部以上、5質量部以下が好ましい。酸の添加量が0.05質量部以上であれば、接着剤のpH低下による化学平衡の移行を十分図ることができる。また、5質量部以下であれば、酸の揮発による部材の腐食や接着剤中のエポキシ樹脂の重合等が生じ難くなる。
エポキシ樹脂は、一般に光カチオン反応性が良好であり、またラジカル重合性のアクリル系樹脂等と比較して耐アルカリインク性に優れるため流路を構成する接着剤として好ましい。中でも、脂環式エポキシ樹脂は光カチオン重合性が良好なため、本発明に最も適している。光反応性が良好であれば、紫外線照射後瞬時に硬化し、仮止め工程での位置精度が向上する。また、耐アルカリインク性が良好であれば、接着剤が流路を形成しても問題が生じない。
脂環式エポキシ樹脂の具体例としては、少なくとも1個の脂環式環を有する多価アルコールのポリグリシジルエーテル;シクロヘキセン環含有化合物またはシクロペンテン環含有化合物を酸化剤でエポキシ化することによって得られるシクロヘキセンオキサイド構造含有化合物またはシクロペンテンオキサイド構造含有化合物;ビニルシクロヘキサン構造を有する化合物を酸化剤でエポキシ化することによって得られるビニルシクロヘキサンオキサイド構造含有化合物;が挙げられる。例えば、水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、3,4−エポキシ−1−メチルシクロヘキシル−3,4−エポキシ−1−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、6−メチル−3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−6−メチル−3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−3−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−3−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、3,4−エポキシ−5−メチルシクロヘキシルメチル−3,4−エポキシ−5−メチルシクロヘキサンカルボキシレート、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル−5,5−スピロ−3,4−エポキシ)シクロヘキサン−メタジオキサン、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペート、ビニルシクロヘキセンジオキサイド、4−ビニルエポキシシクロヘキサン、ビス(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルメチル)アジペート、3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシルカルボキシレート、メチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサン)、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、エチレングリコールジ(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)エーテル、エチレンビス(3,4−エポキシシクロヘキサンカルボキシレート)、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等が挙げられる。
さらに硬化物の物性調整のために、脂環式エポキシ樹脂に、例えば芳香族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂、エポキシ変性ブタジエン樹脂、多価アルコール、酸無水物などを添加することも可能である。
芳香族エポキシ樹脂としては、例えば、少なくとも1個の芳香族環を有する多価フェノール、またはそのアルキレンオキサイド付加物のポリグリシジルエーテルを使用できる。その具体例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールFまたはこれらに更にアルキレンオキサイドを付加させた化合物のグリシジルエーテル、エポキシノボラック樹脂、ビスフェノールAノボラックジグリシジルエーテル、ビスフェノールFノボラックジグリシジルエーテル等が挙げられる。
脂肪族エポキシ樹脂の具体例としては、脂肪族多価アルコールまたはそのアルキレンオキサイド付加物のポリグリシジルエーテル、脂肪族長鎖多塩基酸のポリグリシジルエステル、脂肪族長鎖不飽和炭化水素を酸化剤で酸化することによって得られるエポキシ含有化合物、グリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートのホモポリマー、グリシジルアクリレートまたはグリシジルメタクリレートのコポリマー等が挙げられる。代表的な化合物として、1,4−ブタンジオールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテル、トリメチロールプロパンのトリグリシジルエーテル、ソルビトールのテトラグリシジルエーテル、ジペンタエルスリトールのヘキサグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールのジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールのジグリシジルエーテル等の多価アルコールのグリシジルエーテル;プロピレングリコール、グリセリン等の脂肪族多価アルコールに1種または2種以上のアルキレンオキサイドを付加することによって得られるポリエーテルポリオールのポリグリシジルエーテル;脂肪族長鎖二塩基酸のジグリシジルエステル;が挙げられる。さらに、脂肪族高級アルコールのモノグリシジルエーテルやフェノール、クレゾール、ブチルフェノール、またこれらにアルキレンオキサイドを付加することによって得られるポリエーテルアルコールのモノグリシジルエーテル、高級脂肪酸のグリシジルエステル、エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシ化アマニ油も挙げられる。
エポキシ変性ブタジエン樹脂としては、例えば、旭電化工業(株)製のBF―1000、日本曹達(株)製のEPB−13、EPB−1054、日本石油化学(株)製のE−700−3.5、E−700−6.5、E−1000−3.5、E−1000−6.5、E−1000―8、E−1800−6.5(以上、全て商品名)等が挙げられる。
接着剤に用いる光カチオン重合開始剤としては、例えば、芳香族オニウム塩(J.POLYMER SCI:Symposium No.56, 383-395 (1976) 参照)、チバガイギー社製のイルガキュアー(登録商標)261、旭電化工業(株)製のSP−150(商品名)、SP−170(商品名)等が挙げられる。
接着剤に用いる熱カチオン重合開始剤としては、例えば、三新化学工業(株)製のサンエイド(登録商標)SI−60L、同SI−80L、同SI−100L、旭電化工業(株)製のCP−66(商品名)、CP−77(商品名)、あるいは芳香族オニウム塩と還元剤との併用(特開昭54−102394号公報、J.POLYMER SCI:Polymer Chemical Edition Vol.121, 97-109 (1983) 参照)等が挙げられる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。以下において「部」は「質量部」を意味する。
<実施例1>
まず、以下の組成の接着剤(シランカップリング剤添加前)を用意した。
Figure 2007182027
表1中の商品名は以下の製品を示す。
セロキサイド2021: (ダイセルUCB社製、脂環式エポキシ樹脂)。
EponSU 8: (SHELLケミカル社製、ビスフェノール型エポキシ樹脂)。
アデカオプトマーSP-170: (旭電化社製、光カチオン重合開始剤)。
アデカオプトロンCP-66: (旭電化社製、熱カチオン重合開始剤)。
この接着剤を構成する2種の樹脂及び2種の重合開始剤中に含まれる水分量は、0.21%であった。
この接着剤に、シランカップリング剤(γグリシドキシプロピルトリメトキシシラン 東レダウコーニング社製、商品名SH6040)3部を混合し、攪拌しながら、さらに反応促進剤として酢酸0.2部をゆっくりと滴下し、1時間攪拌を行い、接着剤を得た。
<実施例2>
酢酸の添加量を0.05部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして接着剤を調製した。
<実施例3>
酢酸の添加量を5部に変更したこと以外は、実施例1と同様にして接着剤を調製した。
<実施例4>
まず、瓶内に実施例1と同様のシランカップリング剤100部を入れ、攪拌しながら、反応促進剤として水10部をゆっくりと滴下した。その後1時間攪拌し、瓶内を窒素パージし、室温で1日放置した。このようにして得たシランカップリング剤溶液3部を、実施例1と同じ接着剤(シランカップリング剤添加前)に添加したこと以外は、実施例1と同様にして接着剤を調製した。
<実施例5>
反応促進剤として水50部を用いたこと以外は、実施例4と同様にしてシランカップリング剤溶液を調整し、調整したシランカップリング剤溶液10部を添加し、実施例1と同様に接着剤を調製した。
<実施例6>
シランカップリング剤の量を30部に変更し、反応促進剤として酢酸1部と水5部を併用したこと以外は、実施例1と同様にして接着剤を調製した。
<実施例7>
シランカップリング剤の量を30部に変更し、反応促進剤としてシュウ酸0.5部を使用したこと以外は、実施例1と同様にして接着剤を調製した。
<比較例1>
反応促進剤(酢酸)を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして接着剤を調製した。
<インクジェット記録ヘッドH1001、インク供給ユニットH1003の作製>
実施例1乃至7及び比較例1で調製した各接着剤を用いて、先に説明した工程に従い、記録素子基板と支持部材の接着を行った。
すなわち、まず実施例1乃至7及び比較例1で調製した接着剤を、記録素子基板(第1の記録素子基板H1100)の接合面に塗布した。次いで、記録素子基板と支持部材(第1のプレートH1200)とを互いに押圧させて、両者の接合面から接着剤H1202をはみ出させた。その際の押圧は約10g/mm2とした。さらに、支持部材に対する記録素子基板の位置決め固定を行い、その後、接合面からはみ出した接着剤に紫外線を照射して接着剤を瞬時に硬化させて仮止めを行った。仮止め時の紫外線照射条件は500mW、10Jとした(365nmのアタッチメントでの値)。次いで、記録素子基板の吐出口面より紫外線を照射して、インク供給口にはみ出した接着剤を硬化させた。この時の紫外線照射条件は、500mW、7.5Jとした(365nmのアタッチメントでの値)。なお、照度は、照度計の受光器365nmにおける値である。その後、さらに加熱硬化を行った。加熱条件は、150℃、3時間とした。
さらに、先に説明した記録素子ユニットの製造方法に従い、所定の電気配線の工程、封止工程を行った。作製した記録素子ユニットを前記方法で接合し、インク供給ユニットを得た。
<評価>
(1)連続印字性:
実施例1乃至7及び比較例1の接着剤を用いて作製したインク供給ユニットを、インクジェットプリンター(キヤノン(株)製、商品名BJF850)を用いて連続にて1×108パルス印字を行い、その後ノズルチェックパターンを印字し、混色の有無を確認した。
(2)接着剤の接着性:
実施例1乃至7及び比較例1で調製した各接着剤の接着性を評価する為に、それら接着剤をシリコンベアウエハーにスケーラーで塗工し(厚さ約50μm)、150℃、180分の条件で加熱硬化させて、ベタ膜を得た。このベタ膜をインクジェット用のマゼンタインクに浸漬させ、次いで121℃、2気圧の水蒸気雰囲気に10時間曝した。この塗膜の残膜率を求め、以下の基準で接着性を評価し、結果を表2に示した。
「AA」:残膜率が80%を超える。
「A」 :残膜率が60以上、80%以下。
「C」 :残膜率が60%未満。
(3)接着剤の保存性:
作製した接着剤100mlを100ml用の遮光性のある容器に入れ、1ヶ月間25℃、湿度60%の状態に放置した。放置後の接着剤の状態を評価した。
「AA」:変化無し。
「A」 :10%以内の粘度上昇がある。
「C」 :10%を超える粘度上昇がある。
Figure 2007182027
本発明の記録ヘッドカートリッジの一実施形態を、記録ヘッドとインクタンクとが組み合わされた状態を示す斜視図である。 本発明の記録ヘッドカートリッジの一実施形態を、記録ヘッドとインクタンクとが分離された状態を示す斜視図である。 図1等に示した記録ヘッドカートリッジの分解斜視図である。 図3に示したインク供給ユニット及び記録素子ユニットの分解斜視図である。 図4に示した第1の記録素子基板を一部を破断して示した斜視図である。 図4に示した第2の記録素子基板を一部を破断して示した斜視図である 図1等に示した記録ヘッドカートリッジの断面図である。 図1等に示した記録ヘッドカートリッジにおける記録素子ユニットとインク供給ユニットとの結合体を示す斜視図である。 図1等に示した記録ヘッドカートリッジの底面を示す斜視図である。 本発明のインクジェット記録ヘッドの製造方法の一実施形態を説明する為の断面図である。 本発明のインクジェット記録ヘッドの製造方法の一実施形態を説明する為の断面図である。 本発明のインクジェット記録ヘッドの製造方法の一実施形態を説明する為の断面図である。 組立工程中の図11(e)に示した第1の記録素子基板を示す斜視図である。 組立工程中の図11(e)に示した第2の記録素子基板を示す斜視図である。 記録素子基板を支持部材上に搭載した状態の一例を示す断面図である。
符号の説明
H101 転写ピン
H106 真空吸着フィンガー
H110、H111 CCDカメラ
H112、H113 紫外線照射ノズル
H1000 記録ヘッドカートリッジ
H1001 記録ヘッド
H1002 記録素子ユニット
H1003 インク供給ユニット
H1100、H1100’ 第1の素子基板
H1101 第2の素子基板
H1102 インク供給口
H1103 電気熱変換素子
H1104 電極
H1105 バンプ
H1106 インク流路壁
H1107 吐出口
H1108 吐出口列
H1110 Si基板
H1200 第1のプレート
H1201 インク供給口
H1202 接着剤
H1300 電気配線テープ
H1301 外部信号入力端子
H1302 電極端子
H1303 電極端子部
H1307 第1の封止剤
H1308 第2の封止剤
H1309 端子位置決め穴
H1310 端子結合穴
H1400 第2のプレート
H1500 インク供給部材
H1501 インク流路
H1502 タンク位置決め穴
H1503 第1の穴
H1504 第2の穴
H1509 X突き当て部
H1510 Y突き当て部
H1511 Z突き当て部
H1512 端子固定部
H1515 端子位置決めピン
H1516 端子結合ピン
H1520 ジョイント部
H1600 流路形成部材
H1601 装着ガイド
H1602 インク供給口
H1700 フィルター
H1800 シールゴム
H1900 インクタンク
H1901 ブラックインクタンク
H1902 シアンインクタンク
H1903 マゼンタインクタンク
H1904 イエローインクタンク
H1907 インク供給口
H1908 タンク位置決めピン
H1909 第1の爪
H1910 第2の爪
H1911 第3の爪
H1912 可動レバー
H2000 タンクホルダー
H2200 電気コンタクト基板
H2300 ジョイントゴム
H2400 ビス
101 支持部材
101a 記録液供給流路
101b 隔壁
103 第1の記録素子基板
104 吐出口プレート
104a 吐出口
105 吐出エネルギー発生素子
106 記録液供給口

Claims (8)

  1. 少なくとも記録液を吐出するための複数の記録素子、吐出口及びインク流路が形成されており、該吐出口面とは反対側の面にインク供給口が配置されている記録素子基板と、該記録素子基板を保持固定する支持部材とを有し、該記録素子基板と該支持部材が接着剤により接合されているインクジェット記録ヘッドの製造方法において、
    紫外線の照射により硬化する性質を有すると共に加熱により硬化する性質を有する接着剤を、前記支持部材の接合面に塗布する工程と、
    前記記録素子基板の接合面と前記支持部材の接着剤が塗布された接合面とを当接させて押圧して、前記接着剤を接合面からはみ出させる工程と、
    前記接合面からはみ出した接着剤に紫外線を照射して該接着剤を硬化させることにより仮止めを行う工程と、
    前記仮止めを行った後に、前記記録素子基板の吐出口面から紫外線を照射して、インク供給口内にはみだした接着剤を硬化させる工程とを有し、
    前記接着剤が、少なくともエポキシ樹脂、光カチオン重合開始剤、熱カチオン重合開始剤、及び、シランカップリング剤のアルコキシシラン基が反応促進剤によりあらかじめ加水分解しシラノール基に変換しているシランカップリング剤を含んでなることを特徴とするインクジェット記録ヘッドの製造方法。
  2. 反応促進剤が酸である請求項1記載のインジェット記録ヘッドの製造方法。
  3. 反応促進剤が酢酸である請求項2記載のインジェット記録ヘッドの製造方法。
  4. 反応促進剤が水である請求項1記載のインジェット記録ヘッドの製造方法。
  5. 反応促進剤が酢酸及び水である請求項1記載のインジェット記録ヘッドの製造方法。
  6. 記録素子基板がシリコン基板である請求項1乃至5の何れか一項記載のインジェット記録ヘッドの製造方法。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項記載の方法により製造されたことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
  8. 請求項7記載のインクジェット記録ヘッドを備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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