JP2007176689A - シートフィーダ及び原稿搬送装置並びにこれを用いた原稿読取装置 - Google Patents

シートフィーダ及び原稿搬送装置並びにこれを用いた原稿読取装置 Download PDF

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Abstract

【課題】排紙経路に配置したローラ手段でシートの搬送方向を選択的に切換える際に排紙方向にシートを確実に搬出し、排紙方向の逆方向にはシートを湾曲させることなく搬送することが可能なシートフィーダを提供する。
【手段】排紙経路に正逆転可能な搬送ローラ手段を設ける。そして上記搬送ローラ手段の近傍にシートを直交方向に湾曲させるシートガイド部材を設ける。このシートガイド部材は上記搬送ローラ手段によるシート搬送方向が、排紙スタッカ方向のときには第1のガイド位置で、上記第2搬送経路方向のときには第2のガイド位置でそれぞれシートをガイドするように移動自在に構成する。上記第1のガイド位置はシートを搬送直交方向に所定量湾曲させる位置に設定し、第2のガイド位置はこのシートの湾曲を軽減若しくはシートと非係合となる位置に設定する。
【選択図】図12

Description

本発明は排紙経路などの搬送経路中でシートの搬送方向を切換えて排紙方向と、これと逆の反転方向にシートを選択的に搬送するシートフィーダに係わり、例えばスキャナ装置、画像形成装置に於ける原稿搬送装置などの原稿シート排紙口で原稿シートを排紙方向と読取位置に返送する循環方向に切換搬送する搬送機構の改良に関する。
一般にシートフィーダ装置は各種機器に組込まれ、シートを所定位置に搬送する装置として広く使用されている。このシートフィーダ装置は例えば複写機、スキャナなどの画像読取装置で給紙スタッカから原稿シートを読取位置(プラテン)に給送し、読取後の原稿シートを排紙経路から排紙スタッカに搬出する原稿搬送装置として活用されている。この種の原稿搬送装置では排紙経路から原稿シートを排紙スタッカに搬出するのと同時に一旦排紙スタッカ上に搬出した原稿シートを逆転方向に搬送して、再び読取位置に給送する循環経路を備えた装置が知られている。
一方、上記原稿搬送装置に限らず排紙経路から排紙スタッカにシートを搬出して収納するシート排紙装置では、排紙経路に排紙口に排紙ローラ対を配置してスタッカ上にシートを搬出する排紙構造が多用されている。このような排紙装置ではローラ対でシートを搬出する際に排紙直交方向にシートを湾曲させて腰付けするガイド部材を排紙経路に配置することが知られている。例えば特許文献1には搬送直交方向に複数配置した排紙ローラの縁部に突出した鍔状のフランジ部を設けてシートを直交方向に波状に湾曲させる方法が提案されている。このようにシートを直交方法に湾曲させて排紙スタッカに搬出すると薄紙などの脆弱なシートであっても確実に排紙されることが知られている。同様に特許文献2には排紙ローラを加工することなく複数の排紙ローラの間にシートを湾曲させるガイド片を設けることが提案されている。同公報には互いに圧接するローラ対をシート幅方向に複数配置し、このローラ間にガイド片を圧接位置から上方若しくは下方に突出するように配置する構造が提案されている。
特開2005−1802号公報 特開2005−126149号公報
上述のように排紙経路から排紙スタッカにシートを確実に搬出するために排紙ローラの近傍にローラで搬出されるシートを直交方向に湾曲させるカイド部材を配置することは従来知られている。前掲特許文献2には複数の排紙ローラの間にガイド部材を配置し、このガイド部材をシートの紙厚に応じて湾曲程度が異なるように弾性部材で構成するものが提案されている。ところが前述の排紙経路から排紙スタッカ上に搬出したシートの搬送方向を反転して装置内に返送する装置構成の場合にはスイッチバックするシートを直交方向に湾曲させた状態で正方向、次いで逆方向に搬送するとシートに皺などの棄損が生ずる問題がある。
更にシートを逆送方向の循環経路に配置したレジストローラで先端矯正する場合にはこのレジスト矯正が好適に行えない問題がある。これは排紙スタッカに確実に搬出するためにはシートを搬送方向と直交する方向に湾曲させる必要があり、シート先端をレジスト矯正する場合にはシートを搬送方向に彎曲させる必要がある為である。従来このような矛盾するシートの湾曲搬送が必要な場合には、例えば排紙経路と循環経路を別々の経路で構成しこの排紙経路に湾曲搬送を採用するなど複雑な経路構成で解決している。
本発明は、排紙経路に配置したローラ手段でシートの搬送方向を選択的に切換える際に排紙方向にシートを確実に搬出し、排紙方向の逆方向にはシートを湾曲させることなく搬送することが可能なシートフィーダの提供をその課題としている。更に本発明は画像読取位置にシートを給排送する際にシートを確実に排紙スタッカに搬出するのと同時にこのシートを正しい姿勢で読取位置に循環給送することの可能な原稿搬送装置を提供することもその課題としている。
本発明は上記課題を達成するため以下の構成を採用する。まず排紙経路などシートを順次搬出する第1の搬送経路と、この排紙経路に正逆転可能な搬送ローラ手段を設ける。この第1搬送経路の下流側には排紙スタッカを、上流側には異なる搬送方向に分岐した第2搬送経路を設ける。そして上記搬送ローラ手段の近傍にシートを直交方向に湾曲させるシートガイド部材を設ける。このシートガイド部材は上記搬送ローラ手段によるシート搬送方向が、排紙スタッカ方向のときには第1のガイド位置で、上記第2搬送経路方向のときには第2のガイド位置でそれぞれシートをガイドするように移動自在に構成する。
そこで上記第1のガイド位置はシートを搬送直交方向に所定量湾曲させる位置に設定し、第2のガイド位置はこのシートの湾曲を軽減若しくはシートと非係合となる位置に設定する。上記シートガイド部材は搬送ローラ手段のシートニップ位置若しくはその上流側か下流側のニップ位置近傍に上方又は下方からシート経路に突出するように配置する。これによってシートは搬送方向のときには搬送直交方向に湾曲され腰付けされて搬出され確実な排紙が可能となり、逆方向のスイッチバック搬送のときには軽減された湾曲若しくは湾曲されることなく装置内に再送され、皺などシートを毀損することがない。
このようなフィーダ機構は画像読取装置の原稿搬送装置として好適であり、この場合には読取位置からの原稿シートを排紙スタッカに搬送する排紙経路に正逆転可能な廃止ローラ手段を設ける。そして上記排紙経路には原稿シートを再び読取位置に返送する循環経路を連設し、上記排紙経路に上述のシートガイド部材を設ける。このように構成すると読取位置からの原稿シートは排紙スタッカには湾曲腰付けされて確実に搬出され、循環経路には湾曲されることなく、若しくは若干湾曲された程度で返送され、皺などシートが毀損されることがない。特に循環経路から読取位置に至る経路中にシート先端をレジスト修正(スキュ修正)するレジストローラ手段を配置する場合には搬送方向にシートを確実に湾曲させることができ、その矯正が確実になされる。また上記シートガイド部材は正逆転可能な搬送(排紙)ローラ手段で移動するシートの係合摩擦力で上記第1の位置と第2の位置に姿勢が変化するように構成すると特別な駆動手段を要せず機構が簡素化される特徴がある。
本発明は、排紙経路などシートを順次搬出する第1の搬送経路にシートを直交方向に湾曲させるシートガイド部材を設け、上記第1搬送経路に配置した正逆転可能な搬送ローラ手段でシートを排紙スタッカ方向に搬送するときには第1のガイド位置で、上記第1搬送経路に連接した第2搬送経路方向に搬送するときには第2のガイド位置でそれぞれシートをガイドするように移動自在に構成し、上記第1ガイド位置はシートを搬送直交方向に湾曲させる位置に、上記第2のガイド位置はこのシートの湾曲を軽減若しくはシートと非係合となる位置に設定したものであるから以下の効果を奏する。
シートを排紙スタッカに搬出するときにはシートは湾曲して腰付けされた状態で確実にスタッカ上に収納される。またシートを第2搬送経路方向に搬送する際にはシートは湾曲されることなく、若しくは若干湾曲された程度で装置内に返送されることとなり、シートは皺など毀損されることがない。特に上記第2搬送経路にシート先端をレジスト修正(スキュ修正)するレジストローラ手段を配置する場合には搬送方向にシートを確実に湾曲させることができ、読取位置などの処理位置に正しい姿勢で給送することが可能となる。
従って、本発明は画像読取位置に原稿シートを給排送する原稿搬送装置に採用すると読取位置からの原稿シートを確実に排紙スタッカに収納することが可能であるのと同時に、この原稿シートを正しい姿勢で読取位置に循環給送することが可能であるなどの効果を奏する。
シートを排紙スタッカに搬出するときにはシートは湾曲して腰付けされた状態で確実にスタッカ上に収納される。またシートを第2搬送経路方向に搬送する際にはシートは湾曲されることなく、若しくは若干湾曲された程度で装置内に返送されることとなり、シートは皺など毀損されることがない。特に上記第2搬送経路にシート先端をレジスト修正(スキュ修正)するレジストローラ手段を配置する場合には搬送方向にシートを確実に湾曲させることができ、読取位置などの処理位置に正しい姿勢で給送することが可能となる。
従って、本発明は画像読取位置に原稿シートを給排送する原稿搬送装置に採用すると読取位置からの原稿シートを確実に排紙スタッカに収納することが可能であるのと同時に、この原稿シートを正しい姿勢で読取位置に循環給送することが可能であるなどの効果を奏する。
次に本発明に係る原稿搬送装置の詳細を図1乃至図11に基づいて説明する。図1は本発明に係る画像読取装置に搭載された原稿搬送装置(シートフィーダ)を示す縦断面図であり、図2はその原稿搬送装置の主要部を示す縦断面図である。
図1において、Aは画像読取装置Hに搭載された原稿搬送装置であり、読取装置Hのプラテンガラス2上に原稿シートを給送して画像を読取るようになっている。装置本体Hには、搬送される原稿シートに光を照射するランプ等の光源、原稿シートの反射光を反射させる複数のミラー、このミラーからの光を光電変換するCCDなどの光電変換手段を搭載した読取ユニット3を備えている。そして、この読取ユニット3の読取手段で読み取った画像データを画像処理部4でデジタル化などの処理を施してプリンタ、外部記憶装置などの外部装置に電送する。
図示の装置本体Hには原稿シートを載置してセットするプラテンガラス1も備えられ、原稿搬送装置Aを開閉してこのプラテンガラス1上に載置した原稿シートを読取ユニット3の移動(副走査方向)でその画像を読み取ることも可能にしてある。
そこで原稿搬送装置Aは、複数枚の原稿シートを載置する給紙スタッカ10と、給紙スタッカ10上の最上シートをプラテンガラス2に向けて分離給送する給紙部12と、原稿シートをプラテンガラス2に沿って通過させる搬送部13と、プラテンガラス2上面を通過した原稿シートを受け取って排出する排出部14と、この排出部14から排出される画像を読み取られた原稿シートを収納する排紙スタッカ11と、を備えている。さらに、この原稿搬送装置Aは、プラテンガラス2上面から排出される原稿シートの排出部14でスイッチバックさせ、再び給紙部12に送り込みプラテンガラス2に給送する原稿循環部15とを備えている。
上記給紙スタッカ10には原稿シートの側部を規制する左右一対のサイドガイド10aが設けられ、先端には原稿シートを載置セットする際のストッパ20が設けられている。図示9はプラテンガラス1に原稿シートを押圧保持する押圧カバーであり、スポンジ等の多孔質材と白色マイラ等のフィルム材で構成されている。
上記給紙部12は、昇降自在の繰出ローラ21と、このローラからの最上シートを給送する給紙ローラ22と、この給紙ローラと圧接されシートの重送を防止する分離ローラ23とで構成されている。この分離ローラでシートを1枚ずつ分離する分離手段が構成されている。図示の分離手段は固定ローラで構成する場合を示すが、給紙ローラ22の反対方向に回転する逆転ローラであっても、分離パッドで構成してもよい。上記給紙部12の下流側には上記給紙ローラ22からの原稿シートをプラテンガラス2に案内する給紙路16と、この経路に配置され原稿シートの先端を突き当ててレジスト整合した後に下流側に送るレジストローラ対24が設けられている。
搬送部13は、プラテンガラス2に原稿シートを供給する一対の搬入ローラ31、プラテンガラス2から原稿シートを排出する一対の搬出ローラ32を備えている。また、搬入ローラ対31と搬出ローラ対32との間にはプラテンローラ33が設けられている。このプラテンローラ33はプラテンガラス2に対向して配置され、プラテンガラス2との間には原稿シートが通過可能な略1.0mm程の間隔が設けられている。そして、原稿シートは搬入ローラ31、プラテンローラ33、搬出ローラ32によってプラテンガラス2の上面に沿って搬送される。
排出部14とスイッチバック部15は排紙スタッカ11側の一部を共有しており、原稿シートを排紙スタッカ11に排紙する排紙ローラ対41が設けられている。
排紙ローラ対41は、後述するが両面モードの際に原稿シートの後端側をニップした状態で逆回転して原稿シートをスイッチバックして給紙路16のレジストローラ対24に送り、レジストローラ対24のニップ点に原稿シートを突き当ててループ(撓み)を形成することによって原稿シートのスキューを矯正した後に原稿シートを再給紙するように制御される。つまり、排紙ローラ対41は、原稿シートを排紙スタッカ11に排紙する機能と原稿シートをスイッチバックしてスイッチバック路19に送る機能とを兼ね備えている。さらに排紙ローラ対41はスイッチバック部15から給紙部12及び搬送部13を介して循環される原稿シートの先後端がすれ違う際に支障なく搬送できるように排紙駆動ローラ41aから排紙従動ローラ41bが離間するように構成されている。
また、排出部14とスイッチバック部15の共有部には、原稿シートを給紙部12に案内するフラッパ42が設けられている。このフラッパ42は、常時付勢バネ(図示せず)で下方に付勢されており、原稿シートが排紙路18に沿って排紙ローラ対41に送られる際には、排紙される原稿シートの先端により上方に押し上がり原稿シートの通過を許容し、排紙ローラ対41にて原稿シートをスイッチバックする際には下方に位置して排紙路18を塞ぎ、スイッチバック路19に原稿シートを案内するように構成されている。
排紙路18は、排紙下ガイド18aは排紙スタッカ11と一体樹脂形成されており、排紙上ガイド18aとスイッチバック上ガイド19aとの間に排紙路18を形成している。
スイッチバック路19は、フラッパ42の原稿シート案内面に連続して設けられたスイッチバック下ガイド19bとスイッチバック上ガイド19aとで原稿シートをレジストローラ対21のニップ点に案内するように形成されている。また、スイッチバック路19と給紙路16との合流位置の手前にはレジストローラ対24のニップ点に原稿シートを誘込むマイラ43が延設されている。
ここで、排紙駆動ローラ41aは駆動軸に等間隔に複数個設けられており、その排紙駆動ローラ41a周面の一部は排紙路18とスイッチバック路19の共有部のスイッチバック上ガイド19aに切り欠いた開口より排紙路内に突出して配置されている。また、排紙駆動ローラ41aに対応して排紙従動ローラ41bも複数個設けられており、この排紙従動ローラ41bも排紙下ガイド18bの排紙スタッカ11側端部に形成された開口から一部が突出して排紙駆動ローラ41aと圧接されるように配置されている。
さらに、排紙従動ローラ24b間には、図4に示すようにシートガイド部材90が複数設けられており、このシートガイド部材90も排紙下ガイド18bの排紙スタッカ11側端部に形成された開口から排紙路18内に突出するように設けられている。
このシートガイド部材90について詳細に説明する。図3は排出部の構造を示す断面図、図4は排出部の排紙口側からの斜視図、図5は原稿シートに腰付けするシートガイド部材の構成を説明する説明図、図6はシートガイド部材により原稿シートに腰付けされた状態を示す図、図7は原稿シートがスイッチバックして戻される際のシートガイド部材の状態を示す図である。
前述したシートガイド部材90は複数の排紙従動ローラ41bの間にそれぞれ設けられており、その上部90aは排紙従動ローラ41bと排紙駆動ローラ41aのニップ位置よりも排紙駆動ローラ41a側に突出して配置されている。また、突出した上部は下ガイド18bから徐々に突出量が大きくなるように湾曲状に形成されている。そして、この複数のシートガイド部材90は、下ガイド18bの下方で、原稿シートの幅方向に延設された軸状の支持部材91に固定されている。
支持部材91の両端部は図5に示すように装置フレーム80、81の外側まで延接され、その支持部材91の両端側のそれぞれに複数のシートガイド部材を揺動させるための揺動機構が設けられている。また、それぞれの装置フレーム80、81には、支持部材91が貫通し、揺動するための孔(図示せず)がそれぞれ形成されている。
なお、支持部材91の両端側のそれぞれに設けられた揺動機構は同一な構成であるので、以降においては便宜上装置フレーム80側のみについて説明する。
複数のシートガイド部材90が取り付けられた支持部材91の端部には、排紙駆動ローラ41aと排紙従動ローラ41bとのニップ点よりも排紙方向下流側に延びるアーム部材92が一体に設けられている。そのアーム部材92の排紙駆動ローラ41aと排紙従動ローラ41bとのニップ点よりも排紙方向下流側にはシートガイド部材90、支持部材91、アーム部材92を一体で揺動させる揺動軸93が装置フレーム80に設けられている。つまり、複数のシートガイド部材90、支持部材91、アーム部材92は、アーム部材92の揺動軸93を支点として一体で揺動自在に構成されている。
また、アーム部材92には図3、図5に示すように、シートガイド部材90が排紙路内に突出する方向に常時付勢する付勢バネ94が配設されている。この付勢バネ94は、その一端をアーム部材96に取り付け、他方を装置フレーム80に設けられた突出ピン82に取り付けている。本実施例においては、突出ピン82は、他方を装置フレーム80に複数設けられており、この複数の突出ピン82a、82b、82cのいずれか一つを選択し、選択した突出ピンに付勢バネ94の一端を取り付けることによって、付勢バネ94によるシートガイド部材90への付勢力を容易に調整できるように構成している。
なお、図中の符号96は、シートガイド部材90の揺動を規制する規制部材であり、この規制部材96によってシートガイド部材90は所定以上の排紙側への揺動が規制される。
このように構成されたシートガイド部材の作用について説明する。プラテンガラス2上を通過し、読み取られた原稿シートは搬出ローラ対33によって排紙ローラ対41に向けて送られる。そして、排紙ローラ対41のニップ点に導かれる直前でシートガイド部材の湾曲部に当接し、その後に排紙ローラ対41のニップ点に導かれる。これによって、図6に示すように原稿シートは幅方向に湾曲して、腰付けがなされた状態で排紙スタッカ11上に案内される。この際にシートガイド部材90の揺動支点(揺動軸93)は原稿シートがシートガイド部材に接触する接触位置よりも下流側に設けているので、シートガイド部材90には原稿シートの排紙方向への搬送力によって常時排紙側への付勢力が付与される。したがって、シートガイド部材90は原稿シートの腰付けを保った状態で排紙が可能となる。
一方、腰付けがなされた状態で排紙スタッカ11上に案内された原稿シートを、排紙ローラ対41の逆転によってスイッチバック路19側に戻す際には、原稿シートの搬送力によってシートガイド部材90は、経路内から退避する方向に力が作用するので、容易に原稿シートの湾曲状態、つまり腰付けが解除できるようになる。これによって、図7に示すようにレジストローラ対24に原稿シートの先端を突き当ててレジストスープを形成する際にはシートガイド部材90が容易に押し下げられ、レジストループが支障なく形成できるので原稿シートのスキューを確実に矯正することができる。
なお、確実にシートガイド部材90の揺動支点(揺動軸93)は原稿シートがシートガイド部材に接触する接触位置よりも下流側に設けるためには、シートガイド部材90の揺動支点(揺動軸93)を排紙ローラ対41のニップ点の下流側に設ければよい。
シートガイド部材を揺動させる構成としては、上述した実施例に限るものではなく、シートガイド部材の揺動支点を排紙ローラ対のニップ点の下流側に設けるような構成であれば、以下の変形例に示すような構成であってもよい。
変形例を図8、図9に基づき説明すると、シートガイド部材100は上述実施例と同様に複数の排紙従動ローラ41bの間にそれぞれ設けられており、その上部100aは排紙従動ローラ41bと排紙駆動ローラ41aのニップ位置よりも排紙駆動ローラ41a側に突出して配置されている。そして、ここでは複数のシートガイド部材100は、排紙駆動ローラ41aと排紙従動ローラ41bとのニップ点よりも排紙方向下流側に設けられた揺動軸101を支点として揺動自在に設けられている。この揺動軸101は一対の装置フレーム間にその両端を固定支持され、複数のシートガイド部材100を揺動可能に支持する。また、各シートガイド部材100の下部100bには付勢バネ102が配設されている。この付勢バネ102によりシートガイド部材100は常時排紙方向側に付勢されることとなり、排紙下ガイド18bから排紙路18内に突出される。
なお、図中の符号103は、シートガイド部材100の揺動を規制する規制部材であり、この規制部材103によってシートガイド部材100は所定以上の排紙側への揺動が規制される。
このような構成によっても、シートガイド部材100の揺動支点(揺動軸101)を排紙ローラ対41のニップ点よりも下流側、すなわちシートガイド部材90の揺動支点(揺動軸93)を原稿シートがシートガイド部材に接触する接触位置よりも下流側に設けているので、シートガイド部材100は原稿シートを排紙方向に送る際に原稿シートの排紙方向への搬送力によって常時排紙側への付勢力が付与され、原稿シートをスイッチバック路19側に戻す際に原稿シートの搬送力によって経路内から退避する方向に力が作用する。これによって、図9に示すようにレジストローラ対24に原稿シートの先端を突き当ててレジストスープを形成する際に容易に原稿シートの湾曲状態、つまり腰付けが解除できるようになり、レジストループが支障なく形成できるので原稿シートのスキューを確実に矯正することができるとの実施例1と同様な効果を得ることができる。
さらに、この変形例によれば、複数のシートガイド部材がそれぞれ個別に付勢されているので個々のシートガイド部材100の付勢力が自在に調整することが出来る。例えば、中央基準で有りながら混載搬送(片側基準)を使用される場合などは混載搬送に適した付勢力を自在に調整出来るなどの利点がある。
次に、各ローラの駆動構成について説明する。原稿搬送装置Aは、正逆転自在な給紙モータM1と搬送モータM2で各ローラを駆動するように構成されている。まず、給紙モータM1は、その正転駆動で繰り出しローラ21と給紙ローラ22を回転駆動し、その逆転駆動でレジストローラ対24を回転駆動する。搬送モータM2は、その正逆転駆動が搬入ローラ31、プラテンローラ33、搬出ローラ32、排紙ローラ対41に伝達され、搬入ローラ31、プラテンローラ33、搬出ローラ32、排紙ローラ対41を回転駆動する。
また、排紙ローラ対41を離間させる駆動源としての圧接ソレノイドSOLが設けられている。この圧接ソレノイドSOLは、圧接ソレノイドSOLを励磁することにより排紙従動ローラ41bを排紙駆動ローラ41aに圧接する位置に移動させ、励磁を解除することにより排紙従動ローラ41bを排紙駆動ローラ41aから離れる方向に付勢する付勢バネ(図示せず)の作用で排紙従動ローラ41bを排紙駆動ローラ41aから離間する位置に移動させるように構成されている。原稿シートを案内する各経路中には、給紙スタッカ10上に原稿シートが載置されたことを検出するエンプティセンサS1、給紙路16を給紙される原稿シートの端部を検出するレジストセンサS2、プラテンガラス2の手前に設けられ原稿シートの端部を検出するリードセンサS3、プラテンガラス2から排出される原稿シートの端部を検出する排出センサS4がそれぞれ設けられている。
これらの各センサS1〜S4は、装置全体の駆動を制御するCPUに接続されており、各センサからの検知信号に基づいて、上述した各モータM1、M2が駆動されると共に圧接ソレイドSOLの励磁がなされる。
次に、上記構成からなる原稿搬送装置の原稿シート搬送制御動作を説明する。まず、原稿シートの片面を読み取る片面モードについて説明すると、エンプティセンサS1がON状態、すなわち給紙スタッカ15上に原稿シートが載置されたことが検知されると給紙モータM1が正転駆動され、1枚目の原稿シートが給紙される。このとき、繰り出しローラ21と給紙ローラ22は、原稿シート送り方向に回転されるが、レジストローラ対24はワンウエイクラッチOW1の作用によって回転しない。そして、レジストセンサS2が給送された原稿シートの先端を検知すると、その検知から所定時間後に給紙モータM1は一旦停止される。給紙モータM1が停止したとき、原稿シートの先端はレジストローラ対24のニップ部に当て付けられてたわみが形成され、原稿シートの先端が整合されスキューが除去される。
そして、この一旦停止後、給紙モータM1は逆転駆動される。このとき、繰り出しローラ21は原稿シートから離間する位置に上昇し、給紙ローラ22は、ワンウエイクラッチOW1の作用によって駆動が断たれ、レジストローラ対24は原稿シート送り方向に回転される。
モータM1、M2の回転駆動により、原稿シートD1は給紙路16から搬送路17に搬送され、リードセンサS3が原稿シートD1の先端の通過を検知した後、所定時間経過して給紙モータM1は停止され、搬送モータM2は一時的に停止される。そして、画像読取装置1からの読取搬送信号を受けると搬送モータM2が再駆動される。原稿シートの表面(片面)は読取手段によって副走査され、読み取られる。このとき、原稿シートD1は、その先端で排紙路18を塞ぐように配置されたフラッパ42の先端を押し上げて排紙ローラ対41に送られる。そして、排紙ローラ対41によって排紙スタッカ11上に排紙され、収納される。
次に、原稿シートの両面を読み取る両面モードについて説明する。給紙スタッカ10上に原稿シートが載置されたことがエンプティセンサS1で検知されると1枚目の原稿シートは片面モードと同様に給紙モータM1の正転駆動により繰り出しローラ21、給紙ローラ22を回転させ、レジストローラ対24のニップ点に原稿シートを突きあててスキューを除去し、給紙モータM1の逆転駆動と搬送モータM2の正転駆動により搬送される原稿シートは、その先端をリードセンサS3に検知された後に給紙モータM1、搬送モータM2は一時的に停止され、原稿シートはその先端位置がプラテンガラス2の手前で停止した状態となる。
そして、画像読取装置1からの読取搬送信号を受けると搬送モータM2が正転駆動されことにより、原稿シートの表面はプラテンガラス2上に送られて読取手段によって副走査され、読み取られて、プラテンガラス2で読取処理された原稿シートは排紙路18に案内される。
排紙路18に案内された原稿シートは、その先端で排紙路18を塞ぐように配置されたフラッパ42の先端を押し上げて排紙スタッカ11上に搬送される。この搬送状態で、排紙センサS4が原稿シートの後端を検知すると、搬送モータM2の駆動が停止され、原稿シートはその後端側が排紙ローラ対24にニップされて停止する。
そして、この状態から原稿シートの裏面を読み取るための再給紙動作を開始する。この再給紙動作では、搬送モータM2を逆転駆動する。これにより、排紙駆動ローラ1aは逆回転し、排紙ローラ対24にニップされて停止した原稿シートは、スイッチバックされ、原稿シートの通過に伴って排紙路18を塞ぐ位置に移動したフラッパ42の原稿シート案内面に沿ってスイッチバック路19を案内される。逆転駆動される搬送モータM2は、スイッチバック路19に案内される原稿シートの先端がレジストセンサS2で検知された後に所定時間経過後に停止される。この際に、原稿シートの先端はレジストローラ対24のニップ点に突き当り、原稿シートにループ(撓み)が形成され、原稿シートスキューが除去される。
そして、原稿シートを再給紙するために給紙モータM1を逆転駆動する。給紙モータM1の逆転駆動によりレジストローラ対24が給紙方向に回転し、レジストローラ対24に原稿シートの先端が確実にニップする時間経過後に、圧接ソレノイドSOLの励磁を解除し、排紙従動ローラ41bを下方に移動させて排紙駆動ローラ24aから離間させるとともに、搬送モータM2を正転駆動する。
原稿シートは、搬送路17に沿って反転されて給紙され、その先端がリードセンサS3によって検知されると、搬送モータM2は所定時間後に停止するとともに給紙モータM1を停止する。その後、画像読取装置Hからの読取搬送信号により搬送モータM2が再駆動され、原稿シートの裏面が読取手段によって副走査されて読み取られる。このとき、排紙スタッカ11に送られる原稿シートの先端側と再給紙される原稿シートの後端側が排紙ローラ対41を含む排紙路18とスイッチバック路19の共通部ですれ違うこととなるが、排紙ローラ対41が離間した状態となっているため支障なく搬送ができる。
その後、レジストセンサS2が原稿シートD1の後端を検知したとき、圧接ソレノイドSOLが励磁されて排紙ローラ対41が圧接され、排紙センサS4が原稿シートの後端を検知すると搬送モータM2の駆動が停止し、原稿シートはその後端側が排紙ローラ対24にニップされて停止する。そして、排紙スタッカ11に頁順を揃えて原稿シートを排紙するために、再び再給紙動作を実行する。
すなわち、排紙ローラ対24にニップされて停止した原稿シートは、搬送モータM2を逆転駆動することによってスイッチバックしてスイッチバック路19に案内される。そして、原稿シートの先端をレジストローラ対24のニップ部に突き当ててスキューを除去する。その後、給紙モータM1の逆転駆動により搬送路17に沿って再給紙送り、リードセンサS3の原稿シートの先端検出により給紙モータM1の駆動を停止する。
そして、搬送モータM2を正転駆動とともに圧接ソレノイドSOLを解除する。原稿シートは、搬送モータM2を正転駆動によってプラテンガラス2、排紙路18を介して排紙ローラ対41に送られる。そして、排紙ローラ対41によって排紙スタッカ11上に排紙され、収納される。なお、この際にプラテンガラス2に送られた原稿シートの読取走査は実行しない。
ここで、上述した実施例並びに変形例における本発明に係る原稿シートガイド部材の基本的構成及びその原理・作用を図12、13、14に基づいてさらに詳細に説明する。
本発明はシートを搬送する排紙路などの第1搬送経路150(排出路)と、この経路に配置された正逆転可能な搬送ローラ手段151(排紙ローラ対)を備える。そしてこの搬送ローラ手段151の下流側にはシートを積載収納する排紙スタッカ152を、上流側には第1搬送経路150から分岐して連設した第2搬送経路153(スイッチバック路)を設ける。このような経路構成のもとで上記搬送ローラ手段151の制御手段154(制御CPU)に上記第1搬送経路150に搬送されたシートを排紙スタッカ152に向けて搬出する排紙モードと、シート搬送方向を反転して上記第2搬送経路154に向けてスイッチバック搬送する再送モードとを設ける。
従って例えば読取などの処理を終えたシートを第1搬送経路150に搬出し排紙モードのときには上記搬送ローラ手段151で排紙スタッカ152に収納し、再送モードのときには搬送方向を反転(スイッチバック)してシートを第2搬送経路153から例えば読取などの処理位置に再送して再度処理を施す。そこで上記搬送ローラ手段151の近傍にシートを搬送直交方向に湾曲させるシートガイド部材155を以下の構成で備える。まず上記搬送ローラ手段151は図12(b)に示すように複数のローラ対151a、151b、151c、151dを所定間隔でシート幅方向に配置する。そしてこの各ローラ対の間にシートと係合して搬送直交方向に湾曲させるシートガイド部材155を設ける。
図示のシートガイド部材155はシート搬送方向の前後に揺動するレバー状ガイド部材で構成してあり、ガイド面156と軸支部157を備えている。このシートガイド部材は第1搬送経路150を形成する上部搬送ガイド150a(スイッチバック上ガイド)と下部搬送ガイド150b(排紙下ガイド)のいずれか一方に配置する。図示のものは下部搬送ガイド150bから経路内に突出するように複数のシートガイド部材155a、155b、155c、155dを装置フレーム158に設けた支軸159に固定してある。従って複数のシートガイド部材155は支軸159を軸支点として回動自在に支持され、複数のガイド面156が各ローラ対の間に臨ませてある。
本発明はこのガイド面156がシートを所定量湾曲させる第1のガイド位置(図12(a、b)の状態)と、このシートの湾曲程度を軽減若しくはシートと非係合となる第2のガイド位置(図13(a、b)の状態)との間で移動するように構成したことを特徴としている。そして上記搬送ローラ手段151がシートを排紙スタッカ152に移送する排紙モードのときにはガイド面156が第1の位置P1で上記ローラ対にニップされたシートSの中間点を上方に押し上げてシートを直交方向に波状に湾曲させている。また、上記搬送ローラ手段151がシートを第2搬送経路153に向けて移送するときには第2のガイド位置P2でそれぞれシートをガイドし、このときのシートSはローラ対にニップされた姿勢で直交方向には湾曲することなく直線状態となる。従って上記ガイド面156はと上記第1の位置でのシート係合点P1と上記第2の位置でのシート係合点P2とは上記ローラ対がシートをニップする位置NPとの関係は、(P1−NP間距離)>(P2−NP間距離)に設定されている。
そして、上記シートガイド部材155の軸支部(図示の支軸156)は上記係合点P1、P2より排紙スタッカ152側に距離H0だけオフセットした位置に配置されている。従って図14に示すようにシートガイド部材155は軸支点159とガイド面156のシート係合位置P1(P2)との間に図示角度θが設けられ、この角度θは0<θ≦90度に設定されることとなる。また、図示160はストッパであり、161はガイド部材を常時図示時計方向に付勢するスプリングである。このような条件のもとでは、同図(a)に示す排紙モードのときガイド面156の係合点P1にシートの摩擦力F1が作用し、この摩擦力F1はスプリング161と共にシートガイド部材155を図示時計方向に回動して、ストッパ160に規制され第1のガイド位置に保持される。また同図(b)に示す再送モードのときガイド面156の係合点P2にはシートの摩擦力F2が作用し、この摩擦力F2はスプリング161に抗してシートガイド部材155を図示反時計方向に回動する。このときガイド面156は第2のガイド位置P2にシフトすることとなる。従ってシートガイド部材155に特別な駆動手段を設けなくても上記搬送ローラ手段151の回転方向によって生ずるシートの摩擦力F1、F2でガイド部材155は第1のガイド位置P1と第2のガイド位置P2との間でシフトすることとなる。
勿論、本発明にあって上記シートガイド部材155を駆動モータ、電磁ソレノイドなどの駆動手段で第1のガイド位置P1と第2のガイド位置P2との間でシフトしても良く、以下の実施態様でこれを説明する。
図10は、搬送モータM2によって駆動する排紙駆動ローラの駆動に同期してシートガイド部材を移動させる構成を示す図である。
図2に示すように排紙駆動ローラ41aの駆動軸41cには、搬送モータM2の駆動が伝達される。そして、図10に示すように排紙駆動ローラ41aの駆動軸41cの回転駆動は、駆動軸41cに設けられた第1伝達ギアZ1から第2伝達ギアZ2を介して、シートガイド部材120の揺動軸121に設けられた第3ギアに伝達される。なお、揺動軸121は排紙駆動ローラ41aの駆動軸と平行に原稿シート幅方向に延設されており、この延設された揺動軸121に複数のシートガイド部材120が取り付けられ、揺動軸121の回転によって各シートガイド部材120が同期して移動する。
また、第3伝達ギアと揺動軸との間にはトルクリミッタ(図示せず)が設けられている。そして、揺動軸121が回転することによって、揺動軸121に取り付けられた規制アーム123が第1規制ピン123、または第2の規制ピン124に当接することでトルクリミッタが作用し、第3ギアZ3から揺動軸121への駆動の伝達が遮断される。
このような構成によって、排紙駆動ローラ41aが排紙方向に回転する際には、図10(a)のようにシートガイド部材120を排紙路18内に突出する位置に移動して原稿シートに腰付けを施し、排紙駆動ローラ41aが排紙方向と異なる方向に回転する際には、図10(b)のようにシートガイド部材を排紙路18内から退避させた位置に移動させ原稿シートに腰付け施こさないようになる。
これによって、排紙スタッカ11上に原稿シートを排紙する際には、原稿シートに腰付けが適正に施された排紙されるので、排紙整列が良好となり、原稿シートをレジストローラ対のニップ位置に突き当てて整合する際には原稿シートに腰付けが施されていないので、レジストループが支障なく形成でき、良好な整合動作が可能となる。
次に、駆動手段として、ソレノイドを用いた例を図11に基づき説明すると、排紙従動ローラ間に配置された複数のシートガイド部材130は、揺動軸131にそれぞれ固定支持されている。この揺動軸131には、伝達アーム132が取り付けられており、その伝達アームの端部は、ソレノイド135のプランジャーに取り付けられている。
このような構成によって、ソレノイド135を励磁しない状態では、図11(a)に示されるようにシートガイド部材130が排紙路18内に突出した位置に移動し、ソレノイド135を励磁することで図11(b)のようにシートガイド部材130が排紙路18内から退避する位置に移動される。
なお、ソレノイド135は、原稿シートを排紙スタッカ11上に排紙、収納する際に励磁を解除し、シートガイド部材130を排紙路27内に突出させ、原稿シートに腰付けを施すように制御手段としてのCPUで制御すればよい。
画像読取装置に搭載された原稿搬送装置を示す縦断面図。 原稿搬送装置の主要部を示す縦断面図。 排出部の構造を示す断面図。 排出部の構造を示す斜視図。 原稿シートに腰付けするシートガイド部材の構成を説明する説明図。 シートガイド部材により原稿シートに腰付けされた状態を示す状態図。 原稿シートがスイッチバックして戻される際のシートガイド部材の状態を示す状態図。 変形例における排出部の構造を示す断面図。 変形例における原稿シートがスイッチバックして戻される際のシートガイド部材の状態を示す状態図。 他の実施例におけるモータを用いてシートガイド部材を移動させる構成を示す図。 他の実施例におけるソレノイドを用いてシートガイド部材を移動させる構成を示す図。 本発明に係わるシートフィーダの原理的構成を示す説明図であり、シートを排紙スタッカに収納する際の状態図。 本発明に係わるシートフィーダの原理的構成を示す説明図であり、シートを装置内に再送する際の状態図。 図12、図13の説明図に於ける要部拡大説明図であり、(a)はシートを排紙スタッカに収納する状態、(b)はシートを装置内に再送する状態をそれぞれ示す。
符号の説明
H 画像読取装置
A 原稿搬送装置
2 プラテンガラス
3 読取ユニット
10 給紙スタッカ
11 排紙スタッカ
12 給紙部
13 搬送部
14 排出部
15 スイッチバック部
18 排紙路
18a 排紙上ガイド
18b 排紙下ガイド
19 スイッチバック路
19a スイッチバック上ガイド
19b スイッチバック下ガイド41 排紙ローラ対
24 レジストローラ対
41 排紙ローラ対
41a 排紙駆動ローラ
41b 排紙従動ローラ
80、81 装置フレーム
82、83 突出ピン
90、100、120、130 シートガイド部材
91 支持部材
92 アーム部材
93、101、121、131 揺動軸
94、102 付勢バネ
M2 搬送モータ
Z1 第1伝達ギア
Z2 第2伝達ギア
Z3 第3ギア
135 ソレノイド135
150 第1搬送経路(排出路)
150a 上部搬送ガイド(スイッチバック上ガイド)
150b 下部搬送ガイド(排紙下ガイド)
151 搬送ローラ手段(排紙ローラ対)
153 第2搬送経路(スイッチバック路)
155 シートガイド部材
159 支軸

Claims (8)

  1. シートを順次搬出する第1搬送経路と、
    この第1搬送経路に配置された正逆転可能な搬送ローラ手段と、
    上記搬送ローラ手段の下流側に配置された排紙スタッカと、
    上記搬送ローラ手段の上流側で上記第1搬送経路から分岐して連設された第2搬送経路と、上記第1搬送経路上のシートを上記排紙スタッカ方向と上記第2搬送経路方向に搬送方向を切換える上記搬送ローラ手段の制御手段とを備えたシートフィーダであって、
    上記搬送経路には上記搬送ローラ手段の近傍に配置され、シートを搬送直交方向に湾曲させるシートガイド部材が備えられ、
    このシートガイド部材は上記搬送ローラ手段によるシート搬送方向が、排紙スタッカ方向のときには第1のガイド位置で、上記第2搬送経路方向のときには第2のガイド位置でそれぞれシートをガイドするように移動自在に構成され、
    上記第1のガイド位置はシートを搬送直交方向に所定量湾曲させる位置に設定され、上記第2のガイド位置はこのシートの湾曲を軽減若しくはシートと非係合となる位置に設定されていることを特徴とするシートフィーダ。
  2. 前記第2搬送経路には、前記搬送ローラ手段で搬送方向を反転されたシート先端をレジスト修正するレジストローラ手段が配置されていることを特徴とする請求項1に記載のシートフィーダ。
  3. 前記シートガイド部材は先端部にシートと接するガイド面を有し、基端部を装置フレームに揺動自在に軸支持され、この軸支点は上記ガイド面より排紙スタッカ側に配置されて上記シートガイド部材は上記ガイド面に作用するシートの摩擦力でシートが前記排紙スタッカ方向のとき前記第1の位置に、前記第2搬送経路方向のとき前記第2の位置に位置するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートフィーダ。
  4. 前記シートガイド部材は先端部にシートと接するガイド面を有し、基端部は装置フレームに揺動自在に軸支持され、
    このシートガイド部材には前記搬送ローラ手段がシートを、前記排紙スタッカ方向に搬送するときには前記第1の位置に、前記第2搬送経路方向に搬送するときには前記第2の位置に移動するモータ、電磁ソレノイドなどの駆動手段が備えられていることを特徴とするシートフィーダ。
  5. 前記搬送ローラ手段は、シートの搬送直交方向に間隔を隔てて複数配置されたローラ対で構成され、
    前記シートガイド部材は上記複数のローラ対の間に配置されると共にシート搬送方向に揺動自在に構成され、
    このシートガイド部材の揺動支点は上記ローラ対の圧接点より前記排紙スタッカ側に配置され、前記第1のガイド位置は上記ローラ対の圧接点の位置で、前記第2のガイド位置は該圧接点より前記第2搬送経路方向下流側の位置でそれぞれ上記複数のローラ対の間でシートと係合することを特徴とする請求項1乃至3の何れかの項に記載のシートフィーダ。
  6. 給紙スタッカと、
    この給紙スタッカから原稿シートを所定の読取位置に給送する給紙経路と、
    上記読取位置からの原稿シートを排紙スタッカに搬送する排紙経路と、
    上記排紙経路からの原稿シートを収納する排紙スタッカと、
    上記排紙経路に配置された正逆転可能な排紙ローラ手段と、
    上記排紙経路に分岐して連接され、上記排紙ローラ手段からの原稿シートを上記給紙経路に導く循環経路と、
    上記排紙経路上の原稿シートを上記排紙スタッカ方向と上記循環経路方向に搬送方向を切換える上記排紙ローラ手段の制御手段とを備えた原稿シート読取装置であって、
    上記搬送経路には上記搬送ローラ手段の近傍に配置され原稿シートを搬送直交方向に湾曲させるシートガイド部材が備えられ、
    このシートガイド部材は上記搬送ローラ手段による原稿シート搬送方向が、排紙スタッカ方向のときには第1のガイド位置で、上記循環経路方向のときには第2のガイド位置でそれぞれ原稿シートをガイドするように移動自在に構成され、
    上記第1のガイド位置は原稿シートを搬送直交方向に所定量湾曲させる位置に設定され、上記第2のガイド位置はこの原稿シートの湾曲を軽減若しくは原稿シートと非係合となる位置に設定されていることを特徴とする原稿搬送装置。
  7. 前記給紙経路には原稿シート先端をレジスト修正するレジストローラ手段が配置され、このレジストローラ手段は前記給紙スタッカからの原稿シート先端と、前記循環経路からの原稿シート先端をそれぞれレジスト修正する位置に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の原稿搬送装置。
  8. 原稿シート読取プラテンと、
    上記プラテン上の原稿シート画像を読取る光電変換手段と、
    上記プラテンの上流側に配置された給紙スタッカと、
    上記給紙スタッカからの原稿シートを上記プラテンに案内する給紙経路と、
    上記プラテンの下流側に配置された排紙スタッカと、
    上記プラテンからの原稿シートを上記排紙スタッカに案内する排紙経路と、
    上記排紙経路に配置された正逆転可能な排紙ローラ手段と、
    上記排紙ローラ手段で搬送方向を反転された原稿シートを上記給紙経路に案内する循環経路と、
    上記排紙経路上の原稿シートを上記排紙スタッカ方向と上記循環経路方向に搬送方向を切換える上記排紙ローラ手段の制御手段とを備えた原稿シート読取装置であって、
    上記搬送経路には上記搬送ローラ手段の近傍に配置され原稿シートを搬送直交方向に湾曲させるシートガイド部材が備えられ、
    このシートガイド部材は上記搬送ローラ手段による原稿シート搬送方向が、排紙スタッカ方向のときには第1のガイド位置で、上記循環経路方向のときには第2のガイド位置でそれぞれ原稿シートをガイドするように移動自在に構成され、
    上記第1のガイド位置は原稿シートを搬送直交方向に所定量湾曲させる位置に設定され、上記第2のガイド位置はこの原稿シートの湾曲を軽減若しくは原稿シートと非係合となる位置に設定されていることを特徴とする原稿シート読取装置。
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