JP2007176166A - 記録媒体搬送量測定方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents

記録媒体搬送量測定方法及びインクジェット記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】副走査送り量を正確に検出する。
【解決手段】記録媒体の搬送方向及びこれと直交する方向のいずれに対しても平行でない少なくとも1本の直線を含む2組の直線を有する第1のテストパターンを前記記録媒体に記録し、前記記録媒体を前記搬送方向に搬送し、前記記録媒体の搬送方向及びこれに垂直な方向のいずれに対しても平行でない少なくとも1本の直線を含む2組の直線を有する第2のテストパターンを前記記録媒体に記録し、前記第1及び第2のテストパターンを読み取って、前記記録媒体の搬送量を算出することにより前記課題を解決する。
【選択図】図4

Description

本発明は、記録媒体搬送量測定方法及びインクジェット記録装置に係り、特に、シリアル方式(シャトル方式)のインクジェット記録装置における記録媒体の副走査方向の送り量ずれを測定、算出する記録媒体搬送量測定方法とこれを用いたインクジェット記録装置に関する。
従来より、画像記録装置として、インクを液滴として吐出する多数のノズルを配列させたインクジェットヘッドを有し、このインクジェットヘッドと記録媒体とを相対的に移動させながら、ノズルから記録媒体に向けてインクを吐出することにより、記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置が知られている。
インクジェット記録装置の印字方式として、いわゆるシリアル方式あるいはシャトル方式と呼ばれる印字方式がある。これは、インクジェットヘッドを記録媒体の搬送方向に直交する方向(記録媒体幅方向)に往復移動させながらインクを吐出して記録媒体幅方向に1バンド分の画像を印字し、その後記録媒体を1バンド分搬送して再度インクジェットヘッドを往復移動させながら次の1バンド分の画像の印字を行うことを繰り返して、記録媒体に画像を記録するものである。
従って、このようなインクジェット記録装置においては、記録媒体の搬送量に誤差(副走査送り量ずれ)があると、バンドのつなぎ目に隙間が生じて白すじとなったり、つなぎ目が重なって濃度アップすじとなるなどして、記録媒体の幅方向(主走査方向)にすじムラが生じるという問題がある。そのため、記録媒体の搬送量を調整するために、記録媒体の搬送誤差(副走査送り量ずれ)を精度良く検出することが重要となる。
これに対して従来、例えば、印字ヘッド(インクジェットヘッド)の走査方向(主走査方向)に沿って伸びる直線状の画像を、印字材(記録媒体)の副走査送りの前後で記録し、前後で記録された画像の副走査方向のエッジ部の一致度合いで副走査送りずれを検出する際、副走査送りを複数回実施してずれ量を拡大することで容易に検出するようにした記録媒体の副走査送り量ずれを認識することができる搬送ずれ検出用印字パターン印字方法及びインクジェット画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2004−17526号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたものでは、主走査方向に沿って伸びる直線状の画像を使って副走査送りずれを検出する場合、検出に重要となるエッジ部は1つのノズルで打滴されているため、このノズルに方向性やサイズの異常あるいは不吐出等の吐出不良があった場合には、検出結果に本来のずれ量に対して誤差が生じてしまうという問題がある。
また、キャリッジに取り付けられたセンサ列を用いてずれ量を自動検出する場合には、エッジ部を検出するセンサは1素子となるので、センサの感度ムラなどの影響を受けて、ずれ量を正確に測れない場合がある。ここで感度ムラは、白色板を読むことでキャリブレーションされるが、白色板自体にゴミや汚れが着くことにより、しばしば感度ムラとなることがある。
さらに、上記特許文献1に記載のものは副走査送りを複数回実施してずれ量を拡大することで検出を容易にしようとしているが、プリントを高速化する場合においては、1回あたりの副走査送り量を大きくして多重書き込み数をできるだけ減らすことが求められているので、例えば1回の送り量をヘッド長の1/2に設定した場合には、テストパターン印字時の送り量を複数回に設定してずれ量を拡大することができない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、特にセンサを用いて副走査送り量を正確に検出することのできる記録媒体搬送量測定方法及びインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体の搬送方向及びこれと直交する方向のいずれに対しても平行でない少なくとも1本の直線を含む2本の直線を有する第1のテストパターンを前記記録媒体に記録し、前記記録媒体を前記搬送方向に搬送し、前記記録媒体の搬送方向及びこれに垂直な方向のいずれに対しても平行でない少なくとも1本の直線を含む2本の直線を有する第2のテストパターンを前記記録媒体に記録し、前記第1及び第2のテストパターンを読み取って、前記記録媒体の搬送量を算出することを特徴とする記録媒体搬送量測定方法を提供する。
これにより、記録媒体の搬送量を精度良く測定することが可能となる。
また、請求項2に示すように、前記記録媒体の搬送量の算出は、前記第1のテストパターンを構成する前記2本の直線の交点と、前記第2のテストパターンを構成する前記2本の直線の交点を算出し、該2点間の前記搬送方向の距離より算出することを特徴とする。
このように直線の交点を算出して搬送量を算出することにより搬送量の測定精度がさらに向上する。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記録媒体の搬送方向に垂直な方向に走査しながら液体を前記記録媒体に向けて吐出する吐出手段と、前記記録媒体の搬送方向及びこれに垂直な方向のいずれに対しても平行でない少なくとも1本の直線を含む2本の直線を有する第1のテストパターン及び第2のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、前記記録媒体上に形成された前記第1のテストパターン及び第2のテストパターンを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により前記第1のテストパターン及び第2のテストパターンを読み取った結果に基づいて前記記録媒体の前記搬送方向への送りずれ量を算出する送りずれ量算出手段と、を有し、前記第1のテストパターンを前記記録媒体上に形成した後、前記記録媒体を前記搬送方向に搬送し、前記第2のテストパターンを前記記録媒体上に形成し、前記第1のテストパターン及び前記第2のテストパターンを読み取った結果に基づいて前記記録媒体の前記搬送方向への送りずれ量を算出することを特徴とするインクジェット記録装置を提供する。
これにより、インクジェット記録装置における記録媒体の搬送送りずれ量を正確に算出することができる。
また、請求項4に示すように、前記送りずれ量算出手段は、前記読み取り手段によって前記第1のテストパターン及び前記第2のテストパターンを読み取った結果から、前記第1のテストパターンを構成する前記2本の直線の交点を算出するとともに、前記第2のテストパターンを構成する前記2本の直線の交点を算出し、該2交点の前記搬送方向の距離から前記送りずれ量を算出することを特徴とする。
これにより、搬送送りずれ量の算出精度をさらに向上させることができる。
また、請求項5に示すように、請求項3または4に記載のインクジェット記録装置であって、さらに、前記記録媒体の種類を特定する媒体種特定手段と、プリントモードを設定するプリントモード設定手段及び、前記記録媒体の種類とプリントモード及び前記送りずれ量算出手段の算出結果に基づいて前記記録媒体の搬送量を設定する搬送量設定手段を備えたことを特徴とする。
これにより、搬送送りずれ量等を考慮して記録媒体を正確に搬送することができるので、画像の高精度な記録が可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、記録媒体の搬送量を精度良く測定することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る記録媒体搬送量測定方法及びインクジェット記録装置について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る記録媒体搬送量測定方法を用いたインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。
図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッドを備えシャトル方式の印字を行う印字部12と、印字部12の各印字ヘッドに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12の各印字ヘッドのノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26とを備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジ
ンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。 ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、記録紙16の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に往復移動する各色インクに対応する各印字ヘッドを備え、シャトル方式の印字を行うものである。印字部12については、後で詳しく説明する。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、印字部12の各印字ヘッドに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッドと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字部12の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐ
ことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)と後述するテスト印字(テストパターン)とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
図2に、本実施形態のインクジェット記録装置10の印字部12周辺を拡大した平面図で示す。
図2に示すように、印字部12は、イエロー(Y)のインクを吐出する印字ヘッド12Y、マゼンタ(M)のインクを吐出する印字ヘッド12M、シアン(C)のインクを吐出する印字ヘッド12C及び黒(K)のインクを吐出する印字ヘッド12Kを有し、各印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kは、その長手方向が記録紙16の搬送方向(図中矢印Aで表示)と略平行になるようにしてヘッドキャリッジ13の上に並んで配列されている。
ヘッドキャリッジ13は、記録紙16の搬送方向(副走査方向)に略直交する記録紙16の幅方向(主走査方向)に設置されたガイドレール15上を、図中矢印Bで示すように往復移動可能となっている。印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kは、キャリッジ13の移動に伴って記録紙16の幅方向(図中矢印Bで示す方向)に往復移動しながら画像記録を行うシャトル型のヘッドである。
このとき、印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kは、図において記録紙16の左側の端から右側の端まで一方向に移動するときにのみ画像記録を行い、右端まで移動した後、再び左側の端までもどってくるときには画像記録は行わない。
また、記録紙16は、印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kが記録を行いながら記録紙16の幅方向の一方の端から他方の端(図に示す例では左端から右端)へ向かって移動しているときには静止している。そして、印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kが記録紙16の幅方向の一方の端から他方の端まで記録を終了し、再びこちら側の一方の端までもどってくるときには、記録紙16は印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kがいま記録した記録紙16の幅方向の帯状の画像記録領域の幅に相当する分だけ図中矢印Aで示す副走査方向に搬送されるようになっている。
また、キャリッジ13の(図中)左側には、記録紙16上に記録された画像を読み取る
スキャナユニット17が設けられている。スキャナユニット17は、記録紙16の搬送方向に沿ってセンサ列が配列されたラインセンサである。スキャナユニット17のセンサカバー範囲は、各印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kのノズル列長よりも少し広い範囲である。これにより、スキャナユニット17の取り付け誤差があったとしても、すべてのノズルをカバーすることができる。
図3は、インクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。
図3に示すように、本実施形態のインクジェット記録装置10は、通信インターフェイス70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェイス70は、ホストコンピュータ90から送られてくる画像データを受信するインターフェイス部である。通信インターフェイス70にはUSB、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェイスやセントロニクスなどのパラレルインターフェイスを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリを搭載してもよい。
ホストコンピュータ90から送出された画像データは通信インターフェイス70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェイス70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ72は、通信インターフェイス70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御し、ホストコンピュータ90との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ77やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
なお、システムコントローラ72のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データは図示を省略したROM等に格納されている。画像メモリ74は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従って記録紙16を搬
送する搬送系のモータ77を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示に従って後乾燥部42等のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データ(ドットデータ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部8
0における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図3において画像バッファメモリ82は、プリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェイス70を介して外部から入力され、画像メモリ74に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの画像データが画像メモリ74に記憶される。
画像メモリ74に蓄えられた画像データは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、このプリント制御部80においてディザ法や誤差拡散法などのハーフトーン化技術によってインク色ごとのドットデータに変換される。インクジェット記録装置10では、インク(色材)による微細なドットの打滴密度やドットサイズを変えることによって、人の目に擬似的な連続階調の画像を形成するため、入力されたデジタル画像の階調(画像の濃淡)をできるだけ忠実に再現するようなドットパターンに変換する必要がある。
すなわち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをY、M、C、Kの4色のドットデータに変換する処理を行う。また、プリント制御部80は、各色のドットデータを基に処理液の打滴領域(処理液の打滴が必要な記録面の領域)を判別し、処理液打滴用のドットデータを生成する。こうして、プリント制御部80で生成されたドットデータ(処理液用及び各色用)は、画像バッファメモリ82に蓄えられる。
ヘッドドライバ84は、プリント制御部80から与えられる印字データ(すなわち、画像バッファメモリ82に記憶されたドットデータ)に基づき、各色インク用の印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kの駆動制御信号を生成する。
ヘッドドライバ84で生成された駆動制御信号が印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kのインク吐出用のアクチュエータに加えられることによって、印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kの該当ノズルからインクが吐出される。
前述したように、記録紙16を静止して印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kを記録紙16の幅方向の一方の端部から他方の端部に向けて移動させながら印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kからインクを吐出する(図2参照)。その後、記録紙16を副走査方向にノズル長分(各印字ヘッドの副走査方向にノズルが形成された範囲)だけ記録紙16を搬送するとともに、印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kを他方の端から一方の端にもどし、再び記録紙16を静止して、印字ヘッド12Y、12M、12C、12Kを他方の端に向かって移動しながらインクを吐出する。これを繰り返すことにより、記録紙16に画像が形成される。
また、本実施形態においては、プリント制御部80はこの他に、記録紙16の副走査方向の送り量の誤差(副走査送りずれ量)を正確に検出するために、副走査送りずれ量を検出するためのテストパターンの印字データを生成するテストパターン生成部92、印字されたテストパターンをスキャナユニット17で読み取った結果から副走査送りずれ量を算出する副走査送りずれ量算出手段94、算出された副走査送りずれ量に基づいて副走査送り量(搬送量)を設定する副走査送り量設定手段(搬送量設定手段)96等を有している。
詳しくは後述するが、テストパターンは例えば主走査方向及び副走査方向のいずれとも
平行でない2本の直線からなっており、この2直線の交点を求めて、その交点の位置から副走査送りずれ量が算出される。そのため副走査送りずれ量算出手段94は、直線方程式算出部94a、交点算出部94b、副走査送りずれ量算出部94cを有している。
また、副走査送り量設定手段96が副走査送り量を設定する際に用いるため、記録紙16の種類を特定する媒体種特定手段98、プリントモード設定手段99及び基準副走査送り量テーブル100がプリント制御部80に備えられている。
次に、本発明に係る記録媒体搬送量測定方法としての副走査送りずれ量の算出方法について説明する。
図4に、本実施形態に係る副走査送りずれ量算出方法の大まかな流れをフローチャートで示す。
まず、図4のステップS100において、第1のテストパターンの印字を行う。第1のテストパターンの印字データはテストパターン生成部92で生成される。
図5に第1のテストパターンの例を示す。図5に示すように、第1のテストパターン102は、記録紙16の搬送方向に平行な副走査方向、及びそれと直交するヘッドキャリッジ13の移動方向である主走査方向のいずれにも平行でない、第1の直線(第1ライン)102a及び第2の直線(第2ライン)102bの2つの直線によって構成される。
なぜこのようなテストパターンを用いるのかを簡単に説明しておく。まず副走査の送り誤差を求めるには、テストパターンを記録し、副走査送りを行った後再度テストパターンを記録し、副走査送りの前後で記録された各テストパターンのある位置の記録紙16上でのy方向(副走査方向)の相対位置(座標)を求める必要がある。
このとき、図6に示すように、印字されたテストパターンを副走査方向に一列にセンサ素子(検出素子)が配列されたスキャナユニット17を主走査方向に平行に移動させてスキャニングが行われる。
ここで例えば、図6の(1)に示すように1ノズルで主走査方向に印字された1ラインからなるパターンの場合には、1ノズルなので、このノズルに着弾位置ずれなどの吐出不良があると、パターンのy方向座標を正確に測ることができない。
また例えば、図6の(2)に示すように主走査方向に平行な辺を持つ矩形からなるテストパターンの場合には、この主走査方向に平行な2辺のエッジ位置をセンサで求めることになるが、上記(1)のパターンを2つにしただけであり、(1)の場合と同様に、エッジ部を印字するノズルに吐出不良があればパターンのy方向座標を正確に測ることができない。
また、スキャナユニット17のラインセンサのスキャニング方向とパターンのエッジ方向が一致しているため、エッジ部分をセンサの略1検出素子で特定することになるが、このセンサ素子に感度ずれがある場合には、フレア等でぼけてスキャニングされたエッジの閾値判定にずれが生じてしまい、エッジy方向の座標を正確に測ることができない。
これに対し、図6の(3)に示すような主副いずれの走査方向にも平行でない2直線からなるテストパターンの場合には、この2直線を読み取って計算によりその交点の座標を求めることで、正確に交点の座標を求めることができる。このようなテストパターンを副走査送りの前後で2つ記録し、それらの交点の座標を比較することで副走査送りずれ量を
正確に求めることが可能となる。
なお、テストパターンは、図5に示したような主走査方向、副走査方向のいずれにも平行でない2直線からなるパターンに限定されるものではない。主走査方向、副走査方向のいずれにも平行でないことは必須の条件ではなく、互いに平行でない2本の直線を含んでいれば良い。
テストパターンの他の例を図7に示す。例えば図7(a)の例は、互いに交差する2直線であり、図7(b)の例は、交差していないがそれぞれを延長した場合に交差する2直線である。また、図7(c)の例は、図5のパターンと似ているが、一方の直線が副走査方向に平行になっている。さらに図7(d)の例は、主走査方向に平行でない少なくとも1組のエッジを有し、内部がベタ打ちされた図形である。この場合にも互いに平行でない1組のエッジを検出すれば、直線からなるパターンと同様に扱うことができる。このように内部がベタ打ちされた図形のエッジも直線に含むものとする。
以上説明したようなパターンを第1のテストパターンとして記録紙16に印字する。すなわち、図8に示すように、印字ヘッド(12Y、12M、12C、12Kのいずれか)を記録紙16の幅方向(記録紙16の搬送方向(副走査方向)に直交する方向)に移動させながら、図5に示すようなパターンを第1のテストパターン102−1として記録紙16上に記録する。このように、第1のテストパターン102−1は、主走査方向に対しそれぞれ45°と−45°の角度を持つ2つの線分で構成され、各線分は互いに端点で交わっている。
このとき、印字ヘッド12K(あるいは12Y、12M、12Cのいずれか)には、ノズル51が副走査方向に沿って1列に配列されている。また、ノズル51には図の上側から1、2、・・・、n、・・・と番号が振られており、n番からn+m番までのm+1個のノズル51によって第1のテストパターン102−1が打滴されているものとする。
次に、図4のステップS110において、図9に示すように、記録紙16を第1のテストパターン102−1のy方向の長さ(高さ)分、すなわちm+1ノズル分だけ副走査送り(副走査方向に搬送)する。
次に、ステップS120において、図10に示すように、印字ヘッド12K(12C、12M、12Y)を記録紙16の幅方向に移動させながら、n−m−1番からn−1番までのノズル51によって、第1のテストパターン102−1の右横に第2のテストパターン102−2を印字する。
第1のテストパターン102−1と第2のテストパターン102−2は、必ずしも同一のパターンである必要はないが、ここに示す例では、第2のテストパターン102−2は、第1のテストパターン102−1と同一のパターンである。
また、各パターンの印字は、印字ヘッド12K(12C、12M、12Y)が記録紙16の幅方向に一方の端から他方の端まで1走査する間に行うものとする。それは、往復印字や複数のパスを用いて印字すると、x方向(主走査方向)にパスごとにずれが生じ、2直線の交点の座標計算に誤差が生じるためである。
また、各パターンを構成する直線の線幅は、1ドットでも良いが、フレアによるセンサによる測定が難しい場合には、線幅を数ドットで構成するようにしてもよい。
次に、ステップS130において、第1のテストパターン102−1と第2のテストパ
ターン102−2をスキャナユニット17のセンサ列でスキャンする。前述したように、スキャナユニット17はヘッドキャリッジ13に設置されているので、ヘッドキャリッジ13を移動させながら第2のテストパターン102−2の記録と同時に各パターンのスキャンを行うことができる。
スキャナユニット17で読み込まれたデータは、プリント制御部80の副走査送りずれ量算出手段94に送られる。
ステップS140において、図11に示すように、第1のテストパターン102−1及び第2のテストパターン102−2のそれぞれを構成する各2直線の各交点P1及びP2の副走査方向位置y1及びy2が算出される。そして、ステップS150において、各交点P1、P2の副走査方向位置y1、y2を比較することにより副走査送りずれ量が算出される。
次に、2直線の交点の求め方を説明する。図12に、交点の求め方をフローチャートで示す。第1のテストパターン102−1、及び第2のテストパターン102−2のいずれについても交点の求め方は同じであるので、第1のテストパターン102−1の交点の求め方について説明する。
まず、図12のステップS200において、スキャナユニット17からプリント制御部80の副走査送りずれ量算出手段94に送られた第1のテストパターン102−1のスキャニング画像を2値化する。
次に、ステップS210において、直線方程式算出部94aにおいて第1のテストパターン102−1を構成する第1の直線(第1ライン)102−1aの方程式を算出する。直線の方程式の算出方法は、特に限定されるものではなく、例えば、最も簡単な例としては、2値化されたスキャニング画像の各座標を入力として最小二乗法で直線の方程式を求める方法が知られている。このとき、直線から大きく外れるドットが存在する場合には、そのドットを除外して直線の方程式を求めるようにすればよい。また、2直線の交点近傍の画像は、2つの直線の内どちらの直線のデータか判別が難しく誤差が出るため、交点の算出に際しては除外した方がよい。算出された第1の直線の方程式を、y=αx+βとする。
次に、ステップS220において、直線方程式算出部94aにおいて第1のテストパターン102−1を構成する第2の直線(第2ライン)102−1bの方程式を上と同様にて算出する。算出された第2の直線の方程式を、y=αx+βとする。
次に、ステップS230において、上で算出した2つの直線の方程式を解いて2直線の交点の座標を算出する。この2直線の交点の座標(x,y)は、連立方程式を解いて次のように求められる。
=(β−β)/(α−α
=(αβ−αβ)/(α−α
以上説明したのと同様にして、第2のテストパターン102−2を構成する2直線の交点の座標(x,y)を算出する。
なお、このときテストパターンの各ラインを構成するドットを打滴するノズル数が複数(十分な数)あるので、仮に吐出不良ノズルが混じっていても、その影響は非常に小さい。また、ランダムに打滴位置がばらつく場合は、影響なく中心の直線方程式を求めることができる。このように、吐出量のばらつきや不吐出ノズルが混じっていてもそれらに影響されることなく、直線の方程式を精度良く求めることができる。さらに、同様にセンサ感度にばらつきがあっても、複数のセンサ素子で各ラインを構成するドットを測定しているので、センサ感度のばらつきに影響されることなく直線の方程式を精度良く求めることができる。従って、直線の方程式を精度良く求めることができるので、これらの直線の交点の座標も精度良く求めることが可能となる。
再び図4のステップS150にもどり、副走査送りずれ量算出部94cにおいて、今求めた2交点のy座標、y及びyを比較することにより、副走査送りずれ量y−yを算出する。
このとき、副走査送りずれ量y−yが0の場合には、y=yとなり、副走査送り量にずれはない。また、図11に示すように、副走査送りずれ量y−y>0の場合には、このy座標の差が副走査送りずれ量となる。
以上説明した例では、副走査送りにずれがない場合には、副走査送りの前後に記録した2つのテストパターンを構成する各直線の交点のy座標が一致したが、副走査送りずれの算出は、このような例に限定されるものではない。
図13に、副走査送りずれ量の他の算出方法を示す。
これも上記例と同じテストパターン(図5参照)を用いるものであるが、テストパターンのy方向(副走査方向)の長さ(高さ)がmノズル分に相当するとき、第1のパスでテストパターンを印字した後の副走査送り量をm+1ノズル分として副走査送りして、第1のパスでテストパターンを印字したm個のノズルを用いて、第2のパスで再度同じテストパターンを印字するようにしてもよい。
この場合、図13に示すように、第1のパスで印字されたテストパターン104−1のy座標yと、第2のパスで印字されたテストパターン104−2のy座標yからm+1ノズル分の長さを引いたy座標y’とを比較することにより、副走査送りずれ量を求めることができる。
また、これらの例のように副走査送りの前後の第1のパスと第2のパスで印字するテストパターンは同一のパターンでなくてもよい。
例えば、図14に示す例では、第1のパスで印字するテストパターンと、副走査送り後の第2のパスで印字するテストパターンは、副走査方向に反転したパターンとなっている。
図14(a)に示す例では、まず第1のパスでV字型の第1のテストパターン106−1を印字した後、このテストパターン106−1の長さ(高さ)に相当するノズル分−1ノズル分だけ副走査送りし、その後第2のパスで前と同じノズルによってV字型の第1のテストパターン106−1を副走査方向に反転した形の第2のテストパターン106−2を印字する。
この図14(a)に示す例では、第1のテストパターン106−1を構成する2本の直線106−1a、106−1bの交点P1と、第2のテストパターン106−2を構成する2本の直線106−2a、106−2bの交点P2とは一致しており、この場合には副走査送りずれ量は0であり、副走査送りずれはない。
また、図14(b)に示す例では、同様にして第1のパスでV字型の第1のテストパタ
ーン108−1を印字した後、このテストパターン108−1の長さ(高さ)に相当するノズル分だけ副走査送りし、その後第2のパスで前と同じノズルによってV字型の第1のテストパターン108−1を副走査方向に反転した形の第2のテストパターン108−2を印字する。
この図14(b)に示す例では、第1のテストパターン108−1を構成する2本の直線108−1a、108−1bの交点P1と、第2のテストパターン108−2を構成する2本の直線108−2a、108−2bの交点P2とは、ずれており、そのy座標の差y−yが副走査送りずれ量となる。
このように図14に示す例では、各テストパターンの2直線の交点が一致しているか、離れているかは目視でも認識できるため、このようなパターンを用いることにより、センサによる自動測定だけでなく、目視でも副走査送りにずれが存在するか否かを判断することができる。
以上の実施例は副走査送り量がノズルピッチの整数倍になっている実施例を示したが、副走査送り量がノズルピッチの整数倍とならない場合でも副走査送りずれ量を同様に求めることができるのは言うまでもない。
以下、本実施形態の副走査送りずれ量算出方法(記録媒体搬送量測定方法)を用いたさらなる効果及びこれを生かした応用について説明する。
前述したように、複数のセンサ素子により、複数ノズルの打滴で構成される直線を測定して直線の方程式を算出するので、この直線は打滴サイズに関わらず理想的な打滴中心を通る直線となり、これから求められる直線の交点座標及び副走査送りずれ量も打滴の中心を基準としたものとなるため、高精度に副走査送りずれ量を求めることができる。
すなわち、テストパターンを印字する媒体種に依存して打滴サイズが変化するが、本実施形態の副走査送りずれ量算出方法を用いると、テストパターンを印字する媒体種に依存せず、精度の高い副走査送りずれ量を算出することができる。
図15に、本実施形態の副走査送りずれ量算出方法を応用したインクジェット記録装置10の副走査送りに関わるブロック図を示す。これは、副走査送りずれ量算出方法の応用に関わる部分を図3に示す制御ブロック図から抜き出したものである。
図15に示すように、まず媒体種特定手段98により、記録紙16が普通紙か、写真用紙か、インクジェット専用紙か等を特定する。また、プリントモード設定手段99により、印刷速度を重視したプリントモードか、きれいな印刷を重視したプリントモードか等のプリントモードを設定する。
一方、予め記録媒体種とプリントモードを組み合わせてマトリクスとした補正量込みの基準副走査送り量が設定された基準副走査送り量テーブル100を用いて、上記特定あるいは設定された記録媒体種及びプリントモードから基準副走査送り量を選定する。
選定された基準副走査送り量と、前述した本実施形態の副走査送りずれ量算出手段94により算出された副走査送りずれ量を用いて、副走査送り量設定手段96において副走査送り量が設定される。
設定された副走査送り量に基づいて、吸着ベルト搬送部22を駆動するモータ77及びこれを制御するモータドライバ76等からなる副走査送り手段110によって、所定の副
走査送りが実行される。これにより、テストパターン印字にどのような媒体種が用いられようとも、全ての媒体種で副走査送りずれなく副走査送りがなされ、副走査送りずれに起因するすじムラ等の発生がない、高精度な画像記録を行うことが可能となる。
以上、本発明の記録媒体搬送量測定方法及びインクジェット記録装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係る記録媒体搬送量測定方法を用いたインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。 本実施形態のインクジェット記録装置の印字部周辺を拡大して示す平面図である。 本実施形態のインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図である。 本実施形態に係る副走査送りずれ量算出方法の流れを示すフローチャートである。 テストパターンの例を示す説明図である。 本実施形態のテストパターンの効果を示す説明図である。 (a)〜(d)他のテストパターンの例を示す説明図である。 第1のテストパターンを印字する様子を示す平面図である。 第1のテストパターン印字の副走査送りを示す平面図である。 副走査送り後第2のテストパターンを印字する様子を示す平面図である。 副走査送りずれ量を算出方法を示す説明図である。 テストパターンを構成する2直線の交点を求める手順を示すフローチャートである。 副走査送りずれ量を求める他の方法を示す説明図である。 さらに副走査送りずれ量を求める他の方法を示す説明図である。 本実施形態の副走査送りずれ量算出方法を応用したインクジェット記録装置の副走査送りに関わるブロック図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、12Y、12M、12C、12K…印字ヘッド、13…ヘッドキャリッジ、14…インク貯蔵/装填部、15…ガイドレール、16…記録紙、17…スキャナユニット、18…給紙部、20…デカール処理部、22…吸着ベルト搬送部、26…排紙部、28…カッター、30…加熱ドラム、31、32…ローラー、33…ベルト、34…吸着チャンバー、35…ファン、36…ベルト清掃部、40…加熱ファン、42…後乾燥部、44…加熱・加圧部、45…加圧ローラー、48…カッター、70…通信インターフェース、72…システムコントローラ、74…画像メモリ、76…モータドライバ、78…ヒータドライバ、80…プリント制御部、82…画像バッファメモリ、84…ヘッドドライバ、89…ヒータ、90…ホストコンピュータ、92…テストパターン生成部、94…副走査送りずれ量算出手段、94a…直線方程式算出部、94b…交点算出部、94c…副走査送りずれ量算出部、96…副走査送り量設定手段、98…媒体種特定手段、99…プリントモード設定手段、100…基準副走査送り量テーブル、102…第1のテストパターン

Claims (5)

  1. 記録媒体の搬送方向及びこれと直交する方向のいずれに対しても平行でない少なくとも1本の直線を含む2本の直線を有する第1のテストパターンを前記記録媒体に記録し、
    前記記録媒体を前記搬送方向に搬送し、
    前記記録媒体の搬送方向及びこれに垂直な方向のいずれに対しても平行でない少なくとも1本の直線を含む2本の直線を有する第2のテストパターンを前記記録媒体に記録し、
    前記第1及び第2のテストパターンを読み取って、前記記録媒体の搬送量を算出することを特徴とする記録媒体搬送量測定方法。
  2. 前記記録媒体の搬送量の算出は、前記第1のテストパターンを構成する前記2本の直線の交点と、前記第2のテストパターンを構成する前記2本の直線の交点を算出し、該2点間の前記搬送方向の距離より算出することを特徴とする請求項1に記載の記録媒体搬送量測定方法。
  3. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体の搬送方向に垂直な方向に走査しながら液体を前記記録媒体に向けて吐出する吐出手段と、
    前記記録媒体の搬送方向及びこれに垂直な方向のいずれに対しても平行でない少なくとも1本の直線を含む2本の直線を有する第1のテストパターン及び第2のテストパターンを生成するテストパターン生成手段と、
    前記記録媒体上に形成された前記第1のテストパターン及び第2のテストパターンを読み取る読み取り手段と、
    前記読み取り手段により前記第1のテストパターン及び第2のテストパターンを読み取った結果に基づいて前記記録媒体の前記搬送方向への送りずれ量を算出する送りずれ量算出手段と、
    を有し、前記第1のテストパターンを前記記録媒体上に形成した後、前記記録媒体を前記搬送方向に搬送し、前記第2のテストパターンを前記記録媒体上に形成し、前記第1のテストパターン及び前記第2のテストパターンを読み取った結果に基づいて前記記録媒体の前記搬送方向への送りずれ量を算出することを特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 前記送りずれ量算出手段は、前記読み取り手段によって前記第1のテストパターン及び前記第2のテストパターンを読み取った結果から、前記第1のテストパターンを構成する前記2本の直線の交点を算出するとともに、前記第2のテストパターンを構成する前記2本の直線の交点を算出し、該2交点の前記搬送方向の距離から前記送りずれ量を算出することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 請求項3または4に記載のインクジェット記録装置であって、さらに、前記記録媒体の種類を特定する媒体種特定手段と、プリントモードを設定するプリントモード設定手段及び、前記記録媒体の種類とプリントモード及び前記送りずれ量算出手段の算出結果に基づいて前記記録媒体の搬送量を設定する搬送量設定手段を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
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