JP2007174387A - 情報処理装置及びその制御方法 - Google Patents

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達郎 内田
Masaki Aritomi
雅規 有富
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宏 大村
Yasuhiro Kujirai
康弘 鯨井
Yoshihiro Takagi
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Abstract

【課題】地紋画像を元の地紋画像の再現性を維持したまま変倍する。
【解決手段】ホストコンピュータ3000において、コンテンツ画像を第1の倍率で変倍し、この第1の倍率に基づく倍率で、地紋画像内の潜像画像と背景画像との境界を示す前景背景領域指定画像を変倍し、当該変倍された画像に基づいて、前記地紋画像を生成する。変倍されたコンテンツ画像と、生成された地紋画像とを合成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、地紋画像と原稿画像を合成して出力する情報処理装置及びその制御方法に関する。
従来、帳票や住民票などの複写を禁止又は抑止する目的で、これらのコンテンツは偽造防止用紙と呼ばれる特殊な印刷を施した用紙に印刷されていた。この偽造防止用紙は、原本においては人間にとって見えにくいが、複写機などを用いて複写した場合には「禁複写」の文字などが浮び上がるような用紙である。これにより、複写する者にその複写物の使用などを躊躇させる効果を生じるものである。さらには、このような帳票などは偽造防止用紙に印刷されているとして、複写そのものを抑止・牽制する効果をも生じさせるものである。
しかし、このような偽造防止用紙は、通常の用紙と比較してコストが高いという問題がある。また、偽造防止用紙の製作時に設定されている文字しか浮び上がらせることができず、その用紙の用途が限られるなど、用途に関して柔軟性に欠ける部分がある。
一方、様々なコンテンツのデジタル化が進む中、帳票や住民票などのコンテンツも同様にデジタル化されている。しかしながら、これら帳票や住民票そのもののデジタル化はまだ過渡期にあり、コンピュータを用いて作成したコンテンツを、プリンタなどを用いて紙に出力して利用することが多い。
こうした状況に応じて、従来は製版などにより予め作成していた偽造防止用紙をコンピュータとプリンタを用いて生成する技術が注目されている(特許文献1参照)。これは、コンピュータを用いて作られたコンテンツを印刷出力する際に、コンテンツのデータに加え、地紋と呼ばれる画像データを生成し、これらのデータを重ねて出力する技術である。地紋はときに複写牽制紋様と称されることもある。地紋画像は、原本(プリンタで出力した印刷物)において、人間の目には単なる模様や背景画像などに見えるが、複写すると所定の文字やイメージなどが顕像化するものである。そして、この原本は上記の偽造防止用紙と同様の牽制効果を与えることができる。これは、プリンタの性能の飛躍的な向上に起因することで可能となっている。
コンピュータを用いて作成した地紋画像をコンテンツデータに重ねて出力する場合、当然のことながら通常の印刷用の紙などを用いて出力できるため、予め作成した偽造防止用紙を用いる場合に比べてコストの面で利点がある。更に、コンテンツデータを印刷出力する際に地紋画像を生成することができるため、地紋画像の色などはもちろん、原本の複写時に顕像化させる文字等を自由に定めることが可能となる。あるいは、出力日時や印刷装置固有の情報などを地紋画像とすることができるという利点もある。
上述したように、地紋画像は、原本を複写した場合、複写前には認識できなかった所定の文字などが顕在化し、その複写物を使用等することを抑止する効果を実現するものである。
この効果を実現すべく、生成される地紋画像は、基本的に、複写物にも原本と同様の画像が「残る」領域と、複写物において原本には存在する画像が「消える」(あるいは、上記の「残る」領域の画像に較べて薄くなる)領域と、の2つの領域から構成される。
なお、これら2つの領域における反射濃度は原本上ではほぼ同じとなっている。そのため、人間の目には「COPY」などの文字列が埋め込まれていることが分らない。ここで「残る」とは、原本における画像が複写物上で正確に再現されることである。また「消える」とは、原本における画像が複写物上では再現されないことである。なお、反射濃度は反射濃度計により測定される。
以降、複写物上で「残る」領域を「潜像部」と称し、複写物上で「消える」(あるいは「前記の残る領域に比べて薄くなる」)領域を「背景部」と称する。
潜像部は所定の領域内においてドットが集中するように構成される。これに対して、背景部は所定の領域内においてドットが分散するように構成される。そして、この領域内におけるドットの濃度がほぼ同じになるよう構成することにより、地紋画像の印刷出力物において、潜像部と背景部の区別がつきにくくすることが可能となる。
図13はこの2つの画像領域におけるドットの状態を示す図である。図13において、ドットが集中して配置されている領域が潜像部であり、ドットが分散して配置されている領域が背景部である。これら2つの領域におけるドットは、それぞれ異なる網点処理や異なるディザ処理により生成されている。例えば、潜像部のドットは低い線数の網点処理により、また背景部のドットは高い線数の網点処理により生成されている。あるいは、潜像部のドットはドット集中型ディザマトリクスを用いて、また背景部のドットはドット分散型ディザマトリクスを用いて生成されている。
例えば、網点処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部は低い線数での網点処理を行う。また、背景部は高い線数の網点処理を行うのが好適である。さらに、ディザ処理を用いて地紋画像を生成する場合、潜像部はドット集中型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行う。また、背景部はドット分散型ディザマトリクスを用いたディザ処理を行うのが好適である。
ところで、複写機の再現能力は、複写機が有する入力解像度や出力解像度に依存するので、複写機の再現能力には限界が存在する。これにより、地紋画像の潜像部におけるドットが複写機で再現可能なドットより大きく形成され、かつ背景部におけるドットが再現可能なドットより小さく形成される。そうすると、一般的に複写物上では潜像部におけるドットは再現されるが、背景部におけるドットは再現されにくくなる。結果として、複写物上では、潜像部が背景部に比べてより濃く再現される。以後、複写物上で潜像部が背景部より濃く再現されることで、埋め込まれていた文字列などが浮び上がったように見えることを「顕像化」と称する。
図14(a)および(b)は、この顕像化を示す図である。同図はドットを集中させた場合には複写物においても顕像し、ドットを分散させた場合には複写物において再現されないことを概念的に示すものである。
なお、地紋印刷は上記構成に限定されるものではなく、複写物において、文字列などが認識可能なレベルで再現できればよい。また、複写物上で「COPY」などの文字列が白抜き状態で示されても地紋印刷としてはその目的を達成するものといえる。この場合「COPY」の領域を背景部と呼ぶことはいうまでもない。
このようにコンピュータ特にプリンタドライバで実現される複写牽制地紋は複写機で複写されることを牽制するものであるため、物理用紙1面を一つの単位として地紋画像を適用する場合がほとんどである。
プリンタドライバで地紋印刷機能を実現することにより、特別な地紋印刷専用アプリケーションを用いる必要はなくなる。
つまり、どのような原稿であっても画一的に地紋画像を付加した地紋印刷を実現することができることになり、地紋印刷の応用範囲を大きく広げることになる。
また更に、地紋印刷の画質および機能は極小ドットのドット再現性に非常に依存しており、これら出力デバイスのプリントエンジンやトナーまたはインクの特性に充分に考慮できるプリンタドライバでの地紋機能の実現は理にかなったものである。
この技術によれば、コンピュータを用いて作成された地紋画像をコンテンツデータに重ねて出力できるので、コンテンツのみをN−up印刷することもできる。図12(e)は、図15(a)の「page1」、図15(b)の「page2」、図15(c)の「page3」、及び図15(d)の「page4」をコンテンツとして、4−up印刷した例を示す。ここで、図15(a)ないし(e)の「COPY」は、隠し文字である。
特開2001−197297号公報
4−up印刷において、4−up印刷のレイアウトに従ってコンテンツと地紋画像とを縮小するには、これらコンテンツと地紋画像を構成するドットを縮小することにより、画像全体を縮小することが考えられる。
しかしながら、この場合、この地紋画像の潜像部を構成していた径の大きいドットも縮小され、限界レベル未満の径になることがある。
そうすると、4−up印刷された用紙を複写した場合、地紋画像の潜像部が複写機により読み取られず再現されず、隠し文字である「COPY」が浮かび上がらなくなる。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解決し、変倍された地紋画像を元の地紋画像の再現性を維持したまま変倍できる情報処理装置及びその制御方法を提供する、ことを目的とする。
請求項1の発明は、コンテンツ画像を第1の倍率で変倍する変倍手段と、地紋画像内の潜像画像と背景画像との境界を示す第1の画像に基づいて前記地紋画像を生成する生成手段と、前記変倍手段で変倍されたコンテンツ画像と前記生成手段で生成された地紋画像とを合成する合成手段とを有し、倍率で前記第1の画像を変倍し、当該変倍された画像に基づいて、前記地紋画像を生成することを特徴とする。
請求項1の発明において、地紋画像は、複写された際に再現可能な第1のドット及び前記再現可能な第1のドットより小さな第2のドットが配置される潜像領域と、前記第2のドットが配置される背景領域とを有することができる。
請求項2の発明において、潜像領域と背景領域との切り替わる部分に対してバウンダリ処理を行うバウンダリ処理手段をさらに備えることができる。
請求項4の発明は、コンテンツ画像を第1の倍率で変倍する変倍工程と、地紋画像内の潜像画像と背景画像との境界を示す第1の画像に基づいて、前記地紋画像を生成する生成工程と、前記変倍工程で変倍されたコンテンツ画像と前記生成工程で生成された地紋画像とを合成する合成工程とを有し、前記生成工程は、前記第1の倍率に基づく倍率で前記第1の画像を変倍し、当該変倍された画像に基づいて、前記地紋画像を生成する
ことを特徴とする。
請求項4の発明において、地紋画像は、複写された際に再現可能な第1のドット及び前記再現可能な第1のドットより小さな第2のドットが配置される潜像領域と、前記第2のドットが配置される背景領域とを有することができる。
請求項5の発明において、潜像領域と背景領域との切り替わる部分に対してバウンダリ処理を行うバウンダリ処理工程をさらに備えることができる。
請求項7の発明は、コンピュータを、コンテンツ画像を第1の倍率で変倍する変倍手段と、地紋画像内の潜像画像と背景画像との境界を示す第1の画像に基づいて前記地紋画像を生成する生成手段と、前記変倍手段で変倍されたコンテンツ画像と前記生成手段で生成された地紋画像とを合成する合成手段として機能させ、前記生成手段が、前記第1の倍率に基づく倍率で前記第1の画像を変倍し、当該変倍された画像に基づいて、前記地紋画像を生成する。
請求項8の発明は、請求項7に記載のプログラムを記憶している。
本発明によれば、上記のように構成したので、地紋画像を元の地紋画像の再現性を維持したまま変倍することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
ここで、地紋画像のうち、複写機により読み取られ複写物上で再現される領域を「潜像部」という。また、地紋画像のうち、複写機により読み取られず複写物上で再現されない領域、又は複写機により読み取られても濃度が潜像部より低くなる領域、を「背景部」という。
本実施の形態においては、潜像部には、テキスト情報やイメージ情報が入力され、複写物において、これらのテキスト情報やイメージ情報が、背景部よりも高濃度で認識可能に再現される、ものとして説明する。
また、地紋画像は、その種類やその生成処理、色、形状、サイズなどによって規定されるものではない。
次に、本実施の形態に係る印刷システムを説明する。
(印刷システムの構成)
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。
本印刷システムは、ホストコンピュータ3000と、プリンタ1500と、を有する。しかしながら、本印刷システムは、これに限定されるものではない。本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN、WAN等のネットワークを介して接続され、処理が行われるシステムであってもよい。
(ホストコンピュータ3000)
ホストコンピュータ3000には、CPU1と、RAM2と、ROM3と、が含まれる。また、ホストコンピュータ3000には、キーボードコントローラ(KBC)5と、CRTコントローラ(CRTC)6と、ディスクコントローラ(DKC)7と、プリンタコントローラ(PRTC)8とが、含まれる。これら各部は、システムバス4を介して、相互に接続してある。
KBC5には、キーボード(KB)9又は不図示のポインティングデバイスが接続してある。CRTC6には、CRT10が接続してある。DKC7には、外部メモリ11が接続してある。
CPU1は、システムバス4に接続される各部を制御するものである。また、CPU1は、ROM3のプログラム用ROM、又は外部メモリ11に記憶された文書処理プログラム等に基づいて、文書処理と、それに基づく印刷処理の実行を制御するものである。この文書処理には、後述する処理を含む、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在している。
ROM3のプログラム用ROM、又は外部メモリ11には、オペレーティングシステムプログラム(以下「OS」という。)等が記憶されている。ROM3のフォント用ROM、又は外部メモリ11には、上記文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶されている。ROM3のデータ用ROM、又は外部メモリ11には、上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶されている。
RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能するものである。
KBC5は、キーボード9や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御するものである。CRTC6は、地紋画像の表示を含む、CRT10による表示を制御する。DKC7は外部メモリ11とのアクセスを制御するものである。外部メモリ11としては、ハードディスク(HD)、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)等がある。HD又はFDには、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下「プリンタドライバ」という。)等が記憶してある。PRTC8は、双方向性インタフェース(I/F)21を介してプリンタ1500に接続されて、プリンタ1500との通信制御処理を実行する。
なお、CPU1は、CRT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて、予め登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウィンドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含むプリンタドライバに対する印刷処理方法の設定を行うことができる。
(プリンタ1500)
プリンタ1500においては、CPU12と、RAM19と、ROM13と、入力部18と、印刷部I/F16と、操作部1501と、メモリコントローラ(MC)20とが、システムバス15を介して、相互に接続してある。
印刷部I/F16には、印刷部(プリンタエンジン)17が接続してある。MC20には、外部メモリ14が接続してある。
CPU12は、ROM13に記憶された制御プログラム等、又は外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいて、印刷部17に印刷出力情報としての画像信号を出力する。
ROM13のプログラムROMには、CPU12の制御プログラム等が記憶される。ROM13のフォント用ROMには、上記印刷出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶される。ROM13のデータ用ROMには、HD等の外部メモリ14がないプリンタの場合には、コンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。
CPU12は、入力部18を介してホストコンピュータ3000との通信処理が可能となっている。これにより、プリンタ1500内の情報等をホストコンピュータ3000に通知できる。RAM19は、CPU12の主メモリや、ワークエリア等として機能する。図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM19は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。
HD、ICカード等の外部メモリ14は、MC20によりアクセスを制御される。外部メモリ14は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、入力部18は操作パネルで操作のためのスイッチおよびLED表示器等である。
プリンタ1500には、図示しないNVRAMを含めることができる。このNVRAMには、操作部1501からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてもよい。
印刷部17は本実施形態では電子写真方式のエンジンとしている。したがって、地紋画像を含む印刷データはトナーのドットによって最終的に紙などの媒体上に記録される。当然、本発明に係る印刷方式は、これに限定されず、例えば、インクジェット方式など、ドットを形成して印刷を行う方式とすることができる。
図2は、図1のホストコンピュータ3000の構成を示す。アプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、およびシステムスプーラ204は、外部メモリ11に保存されたファイルとして存在する。そして、これらは、OSやそのモジュールを利用するモジュールによって、RAM2にロードされて実行されるプログラムモジュールである。
また、アプリケーション201およびプリンタドライバ203は、外部メモリ11のFDや不図示のCD−ROM、又は不図示のネットワークを経由して外部メモリ11のHDに追加することが可能となっている。外部メモリ11に保存されているアプリケーション201は、RAM2にロードされて実行される。このアプリケーション201からプリンタ1500に対して印刷を行う際には、同様にRAM2にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン202を利用して出力(描画)を行う。
グラフィックエンジン202は、プリンタなどの印刷装置ごとに用意されたプリンタドライバ203を外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201の出力をプリンタドライバ203に設定する。また、グラフィックエンジン202はアプリケーション201から受け取るGDI(Graphic Device Interface)関数をDDI(Device Driver Interface)関数に変換して、プリンタドライバ203へ出力する。プリンタドライバ203は、グラフィックエンジン202から受け取ったDDI関数に基づいて、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経てインタフェース21経由でプリンタ1500へ印刷データとして出力される仕組みとなっている。
本印刷システムは、プリンタドライバ203内に地紋処理部205を有する。地紋処理部205は、プリンタドライバ203のビルドインモジュールの形式であってもよい。また、地紋処理部205は、個別のインストーレーションによって追加されるライブラリモジュールの形式であってもよい。プリンタドライバ203は、地紋画像の印刷に関し、その地紋処理部205の実行により、後述の地紋画像の描画などの処理を行う。
(地紋画像印刷処理の説明)
図3は、プリンタドライバ203内に配された、地紋画像プリントに関するユーザインタフェースの初期画面の一例である。この例では、ダイアログ内のプロパティシート2101において地紋プリント(地紋画像を含むプリント)に関する設定が行えるようになっている。
図3において、2102は、印刷ジョブに対して地紋プリントを行うかどうかを指定するためのチェックボックスを示す。このチェックボックス2102に指定された内容は、印刷データ(原稿データ)に関する印刷設定情報を保持する付加印刷情報として格納される。2103は、地紋プリントの複数の設定情報を1つの識別子(スタイル)で指定可能にするためのスタイル情報を示す。プリンタドライバ203は複数のスタイルを選択可能となっており、各スタイルと地紋プリントに関する所定の情報との関係がレジストリに登録される。ボタン2104を押下することにより、図4(a)に示すスタイル編集用ダイアログ2201が表示される。
図4(a)は、地紋プリントの個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。同図において、2201は地紋情報編集用ダイアログ全体を示し、同領域に後述する個々の地紋情報によって生成される地紋画像の結果がプレビューのため表示される。2202はスタイル情報2103(図3)で選択可能なスタイルの一覧を表示する領域を示す。ボタン2203および2204を用いることで、スタイルは新規追加や削除が可能となっている。2205は、現在指定されているスタイル名称が表示される領域を示す。
2206は、地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を選択するラジオボタンである。ラジオボタン2206において、ユーザが「文字列」を選択すると、テキストオブジェクトが使用可能となる。他方、ユーザが「イメージ」を選択すると、BMPなどに代表されるイメージデータが使用可能となる。図4(a)の例では、「文字列」が選択されているので、ダイアログ2201には、テキストオブジェクト2207〜2209などに関する設定情報が表示され、編集可能となる。
ラジオボタン2206により「イメージ」が選択された場合、設定情報2207〜2209は表示されない。その代わり、図4(b)に示すイメージファイル名称表示2215と、不図示のファイル選択ダイアログを表示するためのボタン2216と、が表示される。
本実施の形態では、地紋プリントに用いる描画オブジェクトの種類を「文字列」と「イメージ」とし、いずれか一方を選択するように構成している。しかしながら、描画オブジェクトの種類はこれに限定されるものではない。複数種類の描画オブジェクトを同時に利用するように構成してもよい。
図4(a)において、2207は地紋画像として使用する文字列を表示し編集するための領域である。2208は文字列のフォント情報を表示し編集するための領域である。本実施形態では、フォント名称のみの選択画面としているが、書体のファミリー情報(ボールド、イタリックなど)や、飾り文字情報などが選択可能に拡張してもよい。
2209は地紋パターンとして使用する文字列のフォントサイズを表示し設定するための領域である。本実施形態では、「大」、「中」、「小」の3段階で指定可能な形式を想定しているが、ポイント数の直接入力など、一般的に用いられるフォントサイズ指定方法を採用してもよい。
2210は地紋パターンと原稿データの印刷順序を設定するためのラジオボタンである。このラジオボタン2210で「透かし印刷」が指定された場合は、地紋パターンを描画した後、原稿データを描画する。他方、「重ね印刷」が指定された場合は、原稿データを描画した後、地紋パターンを描画する。描画の手順については後述する。
2211は地紋パターンの配置角度を指定するラジオボタンである。本実施形態では、「右上がり」、「右下がり」、及び「横」の3通りの選択を可能としている。しかしながら、角度を任意に指定可能な数値入力領域や、直感的に指定可能なスライダーバーなどを配し、角度指定方法を拡張してもよい。
2212は、地紋画像(前景部、背景部)に用いる色を表示、指定するための領域である。2213は前景部と背景部の入れ替えを行うためのチェックボックスである。チェックボックス2213がチェックされた場合には、複写物上において前景部と背景部の入れ替えが行われる。これにより、複写物上で、前景部が再現され、背景部であるテキスト情報やイメージ情報が再現されず、テキスト情報やイメージ情報がいわゆる白抜きにされることになる。他方、チェックボックス2213がチェックされない場合には、潜像部と背景部との入れ替えは行われず、複写物上で、テキスト情報やイメージ情報が潜像部としてそのまま再現されることになる。
2214は、地紋画像を付加した印刷出力物において、見た目に地紋画像が付加されていないようにするためのカモフラージュ画像を指定するための領域である。カモフラージュ画像は複数のパターンから選択可能である。なお、カモフラージュ画像を使用しないという選択肢も提供されている。
(地紋プリント設定情報のデータ形式)
次に、図5を参照して、図4に関して説明した地紋プリントの設定情報に関する付加印刷情報について説明する。なお、本実施形態において、以下に説明する付加印刷情報は、印刷を行う物理ページを構成する情報として保持されるジョブ出力用ファイルに格納される。この付加印刷情報の格納については、上記構成のほかに、種々の形態を採用することが可能である。
図5において、フィールド2001には、図4(a)のラジオボタン2206で指定される、地紋プリントで描画するオブジェクト種(テキスト形式又はイメージ)を示す値が格納される。フィールド2002には、図4(a)の領域2207〜2209、又は図4(b)で指定される、フィールド2001の情報で指定された描画オブジェクトに対する設定情報が格納される。テキスト選択時は、文字列、フォント名、サイズ情報が、イメージ選択時は、入力するイメージファイルのロケーションが格納される。
フィールド2003には、図4(a)のラジオボタン2210で指定される、原稿データに対して地紋画像を先に描画するか、後から描画するかといった、印刷順序を指定する情報が格納される。
フィールド2004には、図4(a)のラジオボタン2211で指定される、描画オブジェクトを配置する角度情報が格納される。フィールド2005には、図4(a)の領域2212で指定される、地紋画像(潜像部、背景部)に使用される色情報が格納される。
フィールド2006には、図4(a)のチェックボックス2213で指定される、潜像部及び背景部に関する情報が格納される。フィールド2007には、図4(a)の領域2214で指定される、カモフラージュ画像のパターン付加情報が格納される。
フィールド2008には、潜像部の濃度情報が格納される。また、フィールド2009には、背景部の濃度情報が格納される。
(地紋画像の描画処理)
図6および図7は、地紋プリントにおける描画処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートでは、図4(a)に関連して説明した、「透かし印刷」及び「重ね印刷」に対応した描画処理の流れを示す。また、これらの処理は、一般的なプリンタドライバを用いた印刷処理において行われるものである。また、以下の処理は印刷処理を制御し実行するCPU1によって行われる。なお、図6及び図7において、同一の処理を実行するステップについては、同一の符号を付してある。
まず、図6のフローチャートを参照して、「透かし印刷」、すなわち原稿データの描画よりも先に地紋画像を描画するケースについて説明する。ステップ1901において、図5に示す地紋画像情報で示される地紋画像に関する情報に従い、CPU1が地紋画像の描画を行う。その詳細な処理については図8を参照して後述する。次に、原稿データに描画処理に移る。まず、ステップ1902において、CPU1は1物理ページ(印刷用紙の1面)当たりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する。
ステップ1903において、CPU1は、カウンタが、予め設定されている1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定する。そして、論理ページ数と等しいと判定した場合には、ステップ1908へ進む。他方、論理ページ数と等しくないと判定した場合には、ステップ1904へ進む。
ステップ1904において、CPU1はカウンタを1増加させる。ステップ1905において、CPU1は1ページあたりの論理ページ数と、カウンタ値とをもとに、これから描画する論理ページに対する有効印刷領域を計算する。ステップ1906において、CPU1は物理ページに関する図示しない印刷設定情報から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印刷領域内に収まるように縮小描画する。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には、縮小の必要はない。
以上が、「透かし印刷」に関する描画処理の手順である。
次に、図7のフローチャートを参照して、「重ね印刷」、すなわち原稿データを描画した後に地紋画像を描画するケースについて説明する。ステップ1902において、CPU1は1物理ページ(印刷用紙の1面)あたりの論理ページ数をカウントするカウンタを初期化する。ステップ1903において、CPU1はカウンタが予め設定されている1物理ページあたりの論理ページ数になったかどうかを判定する。そして、論理ページ数と等しいと判定した場合には、ステップ1908へ進む。他方、論理ページ数と等しくないと判定した場合には、ステップ1904へ進む。
ステップ1904において、CPU1はカウンタを1増加させる。ステップ1905において、CPU1は1ページあたりの論理ページ数およびカウンタ値をもとに、これから描画する論理ページに対する有効印刷領域を計算する。ステップ1906において、CPU1は物理ページに関する図示しない印刷設定情報から、カウンタ値をインデックスとして現在の論理ページ番号を読み取る。そして、CPU1は該当論理ページを有効印刷領域内に収まるように縮小描画する。もちろん、複数論理ページの割付印刷が指定されていない場合には、縮小の必要はない。
1物理ページとして所定数の論理ページを展開し終えると、処理がステップ1908に進む。ステップ1908では、アプリケーションから取得している物理ページの有効印刷領域に対して、図5に示す地紋画像情報で示される地紋画像に関する情報に従い、CPU1が地紋画像の描画を行う。その詳細処理については、透かし印刷の場合と同様に図8を参照して後述する。
図8は、図6のステップS1901と、図7ステップS1908と、の地紋画像描画処理の詳細を示すフローチャートである。初めに、ユーザインタフェース等を介して、ステップS2701で地紋画像描画処理が開始される。次に、ステップS2702で、CPU1は、入力背景画像、背景閾値パターン、潜像閾値パターン、第1の画像としての潜像背景領域指定画像、カモフラージュ領域指定画像など、地紋画像の描画に必要な各種情報を取得する。ステップS2703で、CPU1は地紋画像を生成する際の初期画素を決定する。例えば、入力画像全体に対して左上から右下までラスター走査順に画像処理を行い地紋画像を配置する場合、左上の画素を初期画素とする。
S2704では、CPU1は背景閾値パターン、潜像閾値パターン、潜像背景領域指定画像、カモフラージュ画像を、入力背景画像の初期画素からタイル上に配置する。そして、処理対象となっている入力背景画像の画素に対して、CPU1は次の式(1)に基づく計算を実行する。計算の結果から、CPU1は印刷時のドットに対応する画素値をメモリ領域に書き込むか否かを判定する。このときの画素値は入力された色情報に対応する。
ここで、背景閾値パターンおよび潜像閾値パターンは、ドットの書き込み/非書き込みに対応する「1」と「0」からなるパターンデータである。これらのパターンデータは潜像及び背景画像を作成するのに適したそれぞれのディザマトリクスによってパターン化されたデータである。
nWriteDotOn=nCamouflage
×( nSmallDotOn׬nHiddenMark
+nLargeDotOn×nHiddenMark ) …(1)
次に、この式(1)の各項について説明する。
nComouflage: カモフラージュ領域指定画像において、対象画素が、カモフラージュ領域の画素であれば0、そうでなければ1。
nSmallDotOn: 背景閾値パターンの画素値が、黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
nLargeDotOn: 潜像閾値パターンの画素値が、黒であれば1、白であれば0(色はこれに限定されない)
¬nHiddenMark: 潜像背景領域指定画像において、対象画素が潜像部に相当する画素であれば1、背景部に相当する画素であれば0。
nHiddenMark: nHiddenMarkの否定。潜像部で0、背景部で1となる。
なお、各処理対象画素で式(1)の全ての要素を用いて計算する必要はない。不要な計算を省くことで処理の高速化を図ることができる。
例えば、nHiddenMark=1ならば、¬nHiddenMark=0となる。nHiddenMark=0ならば、¬nHiddenmark=1となる。
したがって、nHiddenMark=1ならば、次の式(2)の値をnLargeDotOnの値とし、nHiddenMark=0ならば、式(2)の値をnSmallDotOnの値とするとよい。
また、nCamouflageの値は式(1)に示したように、全体にかかる積算であるので、nCamouflage=0であれば、nWriteDotOn=0となる。
したがって、nCamouflage=0の場合は、次の式(2)、すなわち、
(nSmallDotOn׬nHiddenMark+nLargeDotOn×nHiddenMark) …(2)
の計算を省略できる。
生成される地紋画像では、背景閾値パターンと、潜像閾値パターンと、潜像背景領域指定画像と、カモフラージュ領域指定画像と、のそれぞれの縦横の長さの最小公倍数で構成される大きさの画像が、繰り返しの最小単位となる。このため、地紋画像描画部では、繰り返しの最小単位である地紋画像の一部分のみを生成し、その地紋画像の一部分を生成する画像の大きさとなるよう、タイル状に繰り返し並べる。これにより、地紋画像生成にかかる処理時間を短縮できる。
次に、ステップS2705では、ステップS2704の計算結果(nWriteDotOnの値)をCPU1が判定する。すなわち、nWriteDotOn=1ならば、ステップS2706に進み、nWriteDotOn=0ならば、ステップS2707に進む。
ステップS2706では、CPU1が印刷時のドットに対応する画素値を設定する処理を行う。ここで、画素値は、地紋画像の色によって変えることができる。黒色の地紋画像を作成したい場合、地紋画像の処理対象画素を黒に設定する。その他、プリンタのトナー又はインクの色に合わせ、シアン、マゼンダ、イエローに設定することにより、カラーの地紋画像を作成することもできる。さらに、画像が1画素あたり1〜数ビットの画像データである場合には、インデックスカラーを用いて画素値を表現することができる。
ここで、インデックスカラーとは、画像データの表現方法である。より具体的には、(a)対象とするカラー画像中に頻繁に出現する色情報を、目次として設定し、(b)各画素の値は色情報を記載した目次の番号で表現する、ものである。上記(a)により、例えば、インデックス0は白、インデックス1はシアンなどとする。また、上記(b)により、例えば、1番目の画素値はインデックス1の値、2番目の画素値はインデックス2の値、…と表現する。
ステップS2707では、CPU1が処理対象領域の全画素が処理されたか否かを判定する。処理対象領域の全画素が処理されていないと判定した場合は、ステップS2708に進み、未処理の画素を選択し、再びステップS2704〜S2706の処理を実行する。そして、処理対象領域の全画素に対する処理が完了していれば、ステップS2709に進む。
以上の処理により、地紋画像を生成することができる。なお、これだけの処理では、潜像背景領域指定画像における潜像部と背景部の切り替わる部分にドットの固まりが生じることがある。この場合、潜像画像の概形が目立つことになって、偽造防止の効果が薄れるデメリットが生じる可能性がある。そこで、潜像背景領域指定画像における潜像部と背景部の切り替わる部分でドットの固まりが生じないようにする処理(バウンダリ処理)も、併せて施してもよい。図9は、そのバウンダリ処理まで施した地紋画像の生成例を示す図である。
再び、図8を参照する。以上の処理によって地紋画像が生成される。地紋画像生成処理は、図6のステップS1901と、図7のステップS1908と、で共通であるが、生成した地紋画像と原稿データとの描画方法は、それぞれ異なる。
図6のステップS1901の処理では、地紋画像が下地となるので、ステップS2710の透かし描画処理が実行される。ステップS2710は、地紋画像の描画の後にアプリケーションソフトで作成した文字などを透かして(地紋画像の描画後に通常のデータを)描画する処理を行う。つまり、地紋画像の描画については何ら特殊な処理は行われない。
他方、図7のステップS1908の処理では、地紋画像は、既に描画済みの通常のデータを下地とした状態に対して描画することになるので、ステップS2711の重ね描画処理が実行される。この場合は、アプリケーションソフトで作成した文字などの上に地紋画像を重ねて描画することになるので、単純に地紋画像を描画してしまうと、下地が上書きされて見えなくなってしまう。そこで、ANDやORといった論理描画を利用することで、完全に上書きしてしまうことを避ける。例えば、下地の画素が白色(つまり画素値がゼロ)の場合、そのピクセルに対応する地紋画像のピクセルを描画するといった論理描画を行う。そして、ステップS2712に進み、地紋画像の描画を終了する。
次に、印刷レイアウトに連動して潜像画像を作成する例を説明する。図10のユーザインタフェース画面における「印刷レイアウトに連動」チェックボックス2217に、チェックマークが付けられたとき、印刷レイアウトに連動して潜像画像が作成されることになる。
ここにおいても、4−up印刷の例を説明する。自由拡縮、ポスター印刷、定型拡縮、製本印刷などの様々なレイアウト機能で本発明は適用することが可能である。
地紋画像の描画に用いられる潜像背景領域指定画像について述べる。潜像背景領域指定画像とは、潜像部と背景部を識別するための画像であり、たとえば潜像部を1、背景部を0で表した2値(1bit/pixel)の画像である。
本発明での潜像背景領域指定画像の作成方法を示すのが図11である。ここで作成された潜像背景領域指定画像は、図8のステップS2702で読み込まれ、地紋画像を作成するコンポーネントとなる。
図11の処理を説明する。ステップS1301では、まず、潜像背景領域指定画像領域を確保する。この領域は、物理ページの有効印刷領域と同じサイズの2値画像である。なお、この領域は初期値として背景値(0)で初期化しておく。
ステップS1302では、「レイアウトに連動」項目を選択するためのラジオボタン2217(図10)が選択されているか否かを判定する。「レイアウトに連動」項目が選択されていなければ、ステップS1308へ進む。ステップS1308及びS1309は周知の技術である。ステップS1308では、物理ページに対する有効印刷領域を計算し、ステップS1309では、潜像部を描画する。その後、この処理を終了する。
他方、「レイアウトに連動」項目が選択されていれば、ステップS1303へ進む。ステップS1303では、1物理ページ(印刷用紙の1面)当たりの論理ページ数をカウントするカウンタを0で初期化する。ステップ1304において、このカウンタが予め設定されている1物理ページ当たりの論理ページ数になったかどうかを判定する。そして、このカウンタが論理ページ数と等しいと判定した場合には、この処理を終了する。
他方、このカウンタが論理ページ数と等しくないと判定した場合には、ステップS1305へ進む。ステップS1305では、カウンタ値を1増加させ、ステップS1306へ進む。ステップS1306では、物理ページ内で現在の論理ページが配置される位置と、拡大縮小率などから、現在の論理ページの描画領域を求める。なお、ここで、論理ページにオフセット量および拡縮率(倍率)も同時に求めておく。
ステップS1307では、潜像画像を、潜像背景領域指定画像領域に書き込んでいく。ここでは、先に求めた該当論理ページの有効印刷領域内に、オフセットおよび拡大縮小率(倍率)を加味して、潜像部(1)を書き込んでいく。
そして、1論理ページ分の潜像背景領域指定画像を書き終わると、ステップS1304に戻る。ステップS1304において、カウンタが、予め設定されている1物理ページ当たりの論理ページ数になったかどうかを再判定する。そして、等しいと判定した場合には、さらに次の論理ページに対する潜像背景領域指定画像の書き込みを行う。他方、等しくないと判定した場合には、1物理ページ分の潜像背景領域指定画像が完成したとして、この処理を終了する。
このように、潜像部には、テキスト情報やイメージ情報が入力されるから、複写物において、これらのテキスト情報やイメージ情報が、背景部よりも高濃度で認識可能に再現されることになる。
図12は、上記方法で描画された潜像背景領域指定画像の例を示す。論理ページの潜像部を黒(1)、背景部を白(0)で示した例を、図12(a)に示す。
図12(a)に示した各々の論理ページ内の潜像部を、オフセット移動および縮小し、物理ページの潜像部及び背景部に書き込んで4−upにした場合の潜像背景領域指定画像の例を、図12(b)に示す。図12(b)では、全ての論理ページ領域内には同じ内容の潜像画像を配置したが、この例に限定されるものではなく、各々の論理ページで内容が異ならせることができる。
図12(c)、(d)、(e)、及び(f)に示すように等倍印刷された地紋画像を、上述した方法により印刷した例を、図12(g)に示す。図12(g)の画像は、オリジナル原稿である「Page1」、「Page2」、「Page3」、及び「Page4」と、潜像画像である「COPY」と、の相対的位置及び大きさの関係が保持されたまま、4−up印刷される。この点が、図12(e)の画像と異なる。このように、論理ページの拡大縮小(変倍)に連動して潜像部のみのサイズが変わるが、地紋画像としての特性は保持されたままである。
ここでは、4−upの例を説明したが、当然、この例に限定されるものではない。拡大縮小を伴うレイアウト変更操作であれば、どのようなレイアウト変換がかけられていても、その変換方式と同様の変換を潜像背景領域指定画像の作成時に施すことができる。
(その他)
なお、本発明は、複数の機器(例えばコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタなど)から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
また、本発明の目的は、前述した実施形態で示したフローチャートの手順を実現するプログラムコードを、システム又は装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が、記憶媒体から読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される。さらには、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が、実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが、実際の処理の一部または全部を行い、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。 ホストコンピュータ3000における印刷処理のための一構成を示すブロック図である。 地紋プリントに関するユーザインタフェースの初期画面の一例を示す図である。 地紋プリントの個々の詳細設定を編集するためのダイアログの一例を示す図である。 地紋プリントの設定情報に関する、付加印刷情報の構成を示す概念図である。 透かし印刷における描画処理の流れを示すフローチャートである。 重ね印刷における描画処理の流れを示すフローチャートである。 地紋画像描画処理の詳細を示すフローチャートである。 バウンダリ処理を施した地紋画像の生成例を示す図である。 ユーザインタフェースダイアログの一例を示す図である。 潜像背景領域指定画像作成の流れを示すフローチャートである。 潜像背景領域指定画像と出力結果とを示す図である。 地紋画像におけるドットの状態を示す図である。 複写時に地紋画像が顕像化することを説明するための説明図である。 従来技術による出力結果を示す図である。
符号の説明
1、12 CPU
2、19 RAM
3、13 ROM
4、15 システムバス
16 印刷部インタフェース
17 印刷部
18 入力部
1500 プリンタ
1501 操作部
3000 コンピュータ

Claims (8)

  1. コンテンツ画像を第1の倍率で変倍する変倍手段と、
    地紋画像内の潜像画像と背景画像との境界を示す第1の画像に基づいて前記地紋画像を生成する生成手段と、
    前記変倍手段で変倍されたコンテンツ画像と前記生成手段で生成された地紋画像とを合成する合成手段と
    を有し、
    前記生成手段は、前記第1の倍率に基づく倍率で前記第1の画像を変倍し、当該変倍された画像に基づいて、前記地紋画像を生成する
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記地紋画像は、複写された際に再現可能な第1のドット及び前記再現可能な第1のドットより小さな第2のドットが配置される潜像領域と、前記第2のドットが配置される背景領域とを有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記潜像領域と前記背景領域との切り替わる部分に対してバウンダリ処理を行うバウンダリ処理手段をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. コンテンツ画像を第1の倍率で変倍する変倍工程と、
    地紋画像内の潜像画像と背景画像との境界を示す第1の画像に基づいて、前記地紋画像を生成する生成工程と、
    前記変倍工程で変倍されたコンテンツ画像と前記生成手段で生成された地紋画像とを合成する合成工程と
    を有し、
    前記生成工程は、前記第1の倍率に基づく倍率で前記第1の画像を変倍し、当該変倍された画像に基づいて、前記地紋画像を生成する
    ことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  5. 前記地紋画像は、複写された際に再現可能な第1のドット及び前記再現可能な第1のドットより小さな第2のドットが配置される潜像領域と、前記第2のドットが配置される背景領域とを有することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置の制御方法。
  6. 前記潜像領域と前記背景領域との切り替わる部分に対してバウンダリ処理を行うバウンダリ処理工程をさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置の制御方法。
  7. コンピュータを、
    コンテンツ画像を第1の倍率で変倍する変倍手段と、
    地紋画像内の潜像画像と背景画像との境界を示す第1の画像に基づいて前記地紋画像を生成する生成手段と、
    前記変倍手段で変倍されたコンテンツ画像と前記生成手段で生成された地紋画像とを合成する合成手段と
    して機能させ、
    前記生成手段が、前記第1の倍率に基づく倍率で前記第1の画像を変倍し、当該変倍された画像に基づいて、前記地紋画像を生成する
    ためのプログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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JP2009260614A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成システム、画像形成装置、画像処理装置、およびプログラム
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