JP2007171766A - 投射型映像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】投射型映像表示装置において、光源から出射した光の発散によるロスを低減し、面内強度分布を均一化するとともに、光源の出射面のサイズを自由に選択できるようにすること。
【解決手段】LED光源1から出射した光の照度分布を略均一にするライトパイプ2と、ライトパイプ2から出射した光を液晶パネル4へ結像させる結像レンズ3とを備え、ライトパイプ2の入射面はLED光源1の出射面に近接して配置し、両者の形状を略同一とする。さらに、ライトパイプ2の入射面開口部と出射面開口部の形状は互いに異なる形状とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、液晶パネルなどの映像表示素子を使用してスクリーン上に映像を投影する投射型映像表示装置に関するものである。
液晶プロジェクタ装置、反射式映像表示プロジェクタ装置、投射型ディスプレイ装置などの投射型映像表示装置は、光源から発生した光を液晶パネルなどのライトバルブ素子(映像表示素子)に照射し、ライトバルブ素子上に形成した光学像をスクリーンに拡大投影して表示する。光源としては、LEDや水銀ランプなどが用いられるが、光源からの出射光に面内の照度むらがあると、そのままスクリーン上の映像に照度むらが発生してしまう。また、R、G、B用の各光源の出射面に照度むらがあると、スクリーン上に色むらを発生することになる。これを防止するために、光源の出射光を均一化させる技術が必要となる。
特許文献1には、半導体発光素子又は白色光ランプからなる光源を含む光源ユニットと、光源ユニットの焦点位置に配設され光源ユニットから出射した光の面内光強度分布を均一化するインテグレータと、インテグレータからの光が入射されるライトバルブを備える映像表示装置が開示される。
また特許文献2には、光源ユニットとライトバルブの間にインテグレータ素子を配し、インテグレータ素子として、入射光の最大入射光線角度より小さい最大出射光線角度に出射光を変換する光線角度変換手段を有する光導波路にて構成する投射型光学ユニットが開示される。
特開2001−343706号公報 特開2004−70095号公報
上記特許文献1や特許文献2に記載されるインテグレータ(インテグレータ素子)は、光源ユニットから出射した光の面内強度分布を均一化するものである。その際インテグレータは、光源ユニットから離れて配置されている。特許文献1では、インテグレータは光源ユニットから出射した光の焦点位置に配置され、また特許文献2では、光源部からの光を楕円面等の反射面を有するリフレクタで集光してインテグレータに入射する構成である。
このようにインテグレータが光源ユニットから離れて存在すると、光源ユニットの発生した光の一部はインテグレータに入射せず、光の発散ロスが生じて、効率を低下させる原因となる。発散ロスをなくすためにインテグレータの入射面(開口部)の面積を大きくすると、装置全体のサイズが大型化してしまう。
また、投射型映像表示装置の仕様により、光源ユニットの出射面のサイズについて所定の寸法が要求されるが、要求寸法に一々適合させた光源ユニットを組み込むのは容易ではない。またR,G,B用の3種の光源を用いる場合、それぞれの単色光の発光効率が異なると、それぞれの出射面の最適サイズも異なってくる。よって、光源ユニットの出射面のサイズに関して、より自由に選択できることが望ましい。
本発明の目的は、光源から出射した光の発散によるロスを低減し、面内強度分布を均一化するとともに、光源の出射面のサイズを自由に選択できるような投射型映像表示装置を提供することである。
本発明の投射型映像表示装置は、LED光源から出射した光を映像表示素子に照射し、該映像表示素子から出射した光をスクリーンに投影するものであって、LED光源から出射した光の照度分布を略均一にするライトパイプと、ライトパイプから出射した光を映像表示素子へ結像させる結像系とを備え、ライトパイプの入射面はLED光源の出射面に近接して配置し、両者の形状を略同一とする。
好ましくは、ライトパイプの入射面開口部と出射面開口部の形状は互いに異なる形状とする。
また、LED光源、映像表示素子およびライトパイプは、それぞれR,G,Bの3系統で構成され、LED光源の少なくとも1つは、他のLED光源に対しその出射面の形状を異なるようにする。
また、ライトパイプの出射面開口部の形状は、映像表示素子の開口部寸法の縦幅及び横幅に、各々所定のマージン値を加えた形状、またはその形状に比例する形状とする。
本発明の投射型映像表示装置は、LED光源から出射した光を映像表示素子に照射し、該映像表示素子から出射した光をスクリーンに投影するものであって、LED光源から出射した光を映像表示素子へ結像する結像系を有し、LED光源の出射面、または映像表示素子の画素面を、結像系の結像位置から光軸方向にデフォーカスして配置する。
本発明によれば、スクリーン上の照度むら、色むらの発生を防止し、光効率の良い投射型映像表示装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、透過型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置の一実施例を示す構成図である。本装置では光源として平面薄型のLED光源を用いており、R光を出射するR用LED光源1R、G光を出射するG用LED光源1G、B光を出射するB用LED光源1Bの3系統を備える。各色LED光源からの出射光は狭帯域であり、これらを光源として用いることにより、色再現性が良く、小型の投射型映像表示装置を実現できる。また映像表示素子として、R用、G用、B用に3枚の透過型液晶パネル4R,4G,4Bを用いている。各LED光源1R,1G,1Bの直後には、各光源から出射した光の強度分布を均一化するためのライトパイプ2aR,2aG,2aBを設けている。
R用LED光源1Rから出射されたR光は、その直後に配置されたライトパイプ2aRに入射する。同様に、G用LED光源1Gから出射されたG光はその直後に配置されたライトパイプ2aGに入射し、B用LED光源1Bから出射するB光はその直後に配置されたライトパイプ2aBに入射する。ライトパイプはガラス材の直方体であり、その界面を精度良く研磨することにより表面粗さを小さくして、界面の反射における光の損失を少なくしている。
ライトパイプ内の光線は、ガラス材と空気の屈折率差のために、入射角が全反射角以上であるとその界面で全反射する。ライトパイプの界面での全反射の繰り返しによって、出射面における照度の分布を略均一化して出射する。
またライトパイプとして、ガラス材の直方体の代わりに、断面形状が矩形の空洞を形成するミラーパイプを用いることができる。ミラーパイプは、4枚のミラーを反射面を内側にして貼り合わせて作製する。その内側の反射面で光を複数回反射させることにより、その出射面の照度の分布を略均一化してから出射し、同様の効果を得ることができる。
ここで、LED光源とライトパイプの連結部は、LED光源の出射面の開口部とライトパイプの入射面の開口部を略同一形状に設定し、両者を近接または密着して配置する。これより、光源面積を不必要に広げることなく、連結部での光の損失を低減できる効果がある。
一方、ライトパイプの出射面の開口部は、液晶パネルの開口部にラスターマージンを加えた形状、または結像系の倍率を考慮しそれに比例した形状(すなわち、縦横比が等しい相似形状)としている。ラスターマージンは、各部品の量産公差や組み立て公差などを見込んで、パネル周辺でも十分な照度が得られるように、パネル自体の開口部よりも光の照射面積を広げたものである。
例えば、液晶パネルの開口部はアスペクト比16:9で対角0.7インチの時、横幅17.8mm、縦幅14.2mmであり、これにラスターマージンを加える。この場合、ラスターマージンの大きさは0.5〜2mmが適当で、これによりパネル周辺の照度は中央部に対して80%以上とすることができる。例えばラスターマージンを1mmとすると、横幅は18.8mm、縦幅は15.2mmとなる。さらに、結像系の倍率を2倍とすると、ライトパイプの出射開口部の形状は、横幅9.4mm、縦幅7.6mmとなる。
このように、ラスターマージンはパネルの横辺と縦辺とで均一に設け、一方のみが不必要に大きくなりすぎて、それを原因として、光の損失が大きくなることを防ぐことができる。その結果、効率よく液晶パネルへ光を集光できるので、明るい投射型映像表示装置を提供できる。
また、ライトパイプの出射面の開口部は液晶パネルの開口部にラスターマージンを加えた形状に比例した形状としたので、結像レンズの倍率を変更することにより、容易にラスターマージンの値を変更することができる。
R光路において、ライトパイプ2aRからの出射光は、結像レンズ3RによりR用透過型液晶パネル4Rに結像して照射される。同様に、G光路において、ライトパイプ2aGからの出射光は、結像レンズ3GによりG用透過型液晶パネル4Gに結像して照射され、B光路において、ライトパイプ2aBからの出射光は結像レンズ3BによりB用透過型液晶パネル4Bに結像して照射される。
本構成では、ライトパイプにて光の照度分布を略均一化して出射し液晶パネルに結像するので、LED光源に照度むらや不点灯部があっても、それが原因となって液晶パネル上に照度むらが発生することを防止できる。
本装置では、液晶パネルを挟み込む形で配置された各色用の入射側偏光板5R,5G,5Bと出射側偏光板5R’,5G’,5B’、及び入射側視野角補償位相差板6R,6G,6Bと出射側視野角補償位相差板6R’,6G’,6B’により、コントラスト性能を確保する。各入射側偏光板5は略S偏光のみを透過し、透過光は透過型液晶パネル4へ照射される。
各透過型液晶パネルは、表示する画素に対応する数(例えば横1024画素、縦768画素など)の液晶表示部が設けてある。そして、外部より駆動される信号に従って、表示素子の各画素の偏光角度が変わり、出射側に配置された出射側偏光板5’にて偏光方向の一致した角度成分の光が検光される。途中の角度の偏光を持った光は、出射側偏光板5’の偏光度との関係で検光される量が決まる。このようにして、外部より入力する信号に従った光学像を形成する。
透過型液晶パネル4R,4G,4Bを透過した各色光は、クロスダイクロイックプリズム10に入射する。R光は、R反射ダイクロイック膜10Rにて反射し、B光はB反射ダイクロイック膜10Bにて反射し、G光はR反射ダイクロイック膜10R及びB反射ダイクロイック膜10Bを透過する。各色光は、ダイクロイッククロスプリズム10にて合成して出射され、投射レンズ12に入射する。その結果、液晶パネル4R,4G,4Bに形成された光学像は、投射レンズ12により、スクリーン上に拡大投影され映像表示される。その際、スクリーン上の映像表示において、LED光源の照度むらを原因とする照度むらや色むらの発生を防止することができる。
なお、LED光源は、高温になると光の出力が低下する。よって、図示していないが、LEDの背面にヒートシンクを配置し、ヒートシンクを冷却ファンにて空冷することによりLEDのジャンクション温度を下げて、出力の低下を防止し、長寿命化を図ることができる。
図2は、上記図1の装置において各種形状のライトパイプを用いた例を示す図である。ここでは簡単のために、R,G,B光路のうち、1系統の光路のみを示す。
図2(a)は、末広がり型の形状を有するライトパイプ2bを用いた場合である。末広がり型の形状とすることで、ライトパイプ2bから出射する光の方向は、その光線角度(ライトパイプの中心軸方向に対する角度)が緩和する。その結果、液晶パネル4に照射するまでの間での光の損失を少なくすることができる。
ここで、LED光源1の出射開口部は正方形に近い形状である。LED光源1に近接または密着して配置するライトパイプ2bの入射開口部も、これとほぼ同等か若干大きなサイズとする。このようにして、LED光源1から出射された光をできるだけライトパイプ2bへ取り込み、連結部での光の損失を最小限に抑えている。
また、ライトパイプ2bの入射開口部と出射開口部の差が大きいほど、その間での光線角度の緩和量が大きく、光学系で利用できる光量が増える。よって、ライトパイプ2bの入射開口部は、取り込みの損失をできるだけ抑えつつ、必要以上に大きくしない設定としている。
ライトパイプ2bからは、照度が略均一化された光が出射され、結像レンズ3などの結像系により、透過型液晶パネル4上へ略均一な照度分布にて照射される。その際、前記したように、ライトパイプ2bの出射面の開口部は、液晶パネル4の開口部にラスターマージンを加えた形状に比例した形状としている。これにより、ラスターマージンは液晶パネル4の横辺と縦辺とで均一であり、光の効率が良く明るい投射型映像表示装置を実現できる。
図2(b)は、光源が複数のLED1からなり、絞込み型の形状を有するライトパイプ2cを用いた場合である。光源として複数のLED1を用いることにより、単一のLEDでは出射光束量に限界がある場合でも、それを超えてより大きな出射光束量を得ることができる。また、LED相互の間には光を発しない隙間が存在しても、ライトパイプ2cを設けることで、液晶パネル4への照射光の照度むらの発生を防止することができる。
複数のLED1を並列的に配置して、その直後に、複数のLEDからの出射面をカバーする入射開口部を有するライトパイプ2cを配置する。ライトパイプ2cの出射開口部のサイズは、液晶パネル4の開口部(ラスターマージンを含む)に合わせて設定することは、前記と同様である。その結果、図2(b)では、ライトパイプ2cの入射開口部よりも出射開口部が小さい絞込み型の形状となる場合を示す。
この構成により、複数のLEDからの出射光を損失なく混合でき、またその出射面にて照度を略均一化して出射することができる。これより、照度むらや色むらを防止するとともに、光源の光量増加によりさらに明るい映像を表示する投射型映像表示装置を実現できる。
このように、ライトパイプの入射開口部と出射開口部の形状はそれぞれ独立に決定し、異なるサイズとすることができる。すなわち、LED光源の形状と液晶パネルの開口部(ラスターマージンを含む)形状とが同一、または比例関係になくても、LED光源や液晶パネルの性能を最大限に発揮した投射型映像表示装置を実現できる。言い換えれば、装置に組み込むLED光源と液晶パネルの形状はそれぞれ自由に選択でき、よって装置設計の自由度が増加する。
図3は、透過型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置の他の実施例を示す構成図である。ここでは、B用LED光源1BとR用LED光源1Rとは光の出射面のサイズが等しいが、G用LED光源1Gには、出射面のサイズの小さいものを用いている。これは、光源の色によってLEDの発光効率が異なり、出射する各光量を最適に調整するために光源のサイズを変えたものである。
そして、B用ライトパイプ2fBとR用ライトパイプ2fRとは、入射面と出射面のサイズが略同一である平行なタイプのライトパイプであるが、G用ライトパイプ2fGは、入射面より出射面のサイズが大きい末広型のライトパイプを用いている。そして、各光路の結像レンズ3B,3R,3Gは、同一倍率で共通化している。
すなわち本構成によれば、各色のLED光源のサイズが異なっても、ライトパイプの入射側の形状をそれに合わせて最適化することで、結像レンズ系以後の構成を共通化でき、装置のコストダウンが可能になる。
なお、各色のLED光源のサイズが異なる場合に、それぞれの結像レンズの倍率を最適化することで対応することも可能である。すなわち、各LED光源の直後には、入射面と出射面が同一サイズの平行型のライトパイプを用いながら、液晶パネルでの結像面のサイズが同一になるよう各結像レンズの倍率を最適化するものである。
このように本実施例によれば、R,G,B各光路で出射面サイズの異なるLED光源を用いることができ、設計の自由度が増加する。また、各LED光源が面内に照度むらを有していても、ライトパイプにて略均一な照度分布を得ることができる。その結果、スクリーン上での色バランスが良好で、照度むらや色むらを低減した投射型映像表示装置を提供することができる。
図4は、透過型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置のさらに他の実施例を示す構成図である。ここでは簡単のために、R,G,B光路のうち、1つの光路のみを示す。この実施例では、LED光源または液晶パネルの位置を結像レンズの結像位置からずらして配置する構成である。
図4(a)は、LED光源1の出射面1aを、結像レンズ3の結像位置3oに対して、結像レンズ側にずらしてデフォーカスした構成である。本構成では、LED出射面1aは結像位置3oからずれているために、光源の照度のむらは、液晶パネル4にぼやけて結像される。つまり、液晶パネル上では光源の照度むらがあっても緩和される。その結果、スクリーン上の照度むらや色むらを緩和し低減することができる。
なお、LED光源1の出射面1aは、結像位置3oに対して、結像レンズから逆に遠ざかる方向にずらして配置しても、同様の効果を得ることができる。
また、LED光源1の出射開口部は、液晶パネル4の開口部にラスターマージンを加えた形状、または結像系の倍率を考慮しそれに比例した形状としている。ラスターマージンの具体的寸法とその効果は前記実施例1と同様であり、ここでは説明を省略する。
図4(b)は、液晶パネル4の画素面4aを、結像レンズ3の結像位置3iに対して、結像レンズ側にずらしてデフォーカスした構成である。本構成では、液晶パネルの画素面4aは結像位置3iからずれているために、光源の照度のむらは、液晶パネル4にぼやけて結像される。つまり、液晶パネル上では光源の照度むらがあっても緩和され、スクリーン上の照度むらや色むらを緩和し低減することができる。
なお、液晶パネル4の画素面4aを、結像レンズ3の結像位置3iに対して、結像レンズから遠ざかる方向にずらして配置しても、同様の効果を得ることができる。
上記図4(a)、(b)において、LED光源または液晶パネルを結像位置からいずれの方向にずらしても照度むら低減の効果はあるが、結像レンズ側にずらす場合には、LED光源から液晶パネルまでの距離が短くなるので、装置をより小型化することができる。
また、デフォーカス量(ずらし量)は、小さすぎると緩和の効果が少なく、逆に大きすぎると、ラスタの形状のぼけが大きくなり効率が劣化する。液晶パネルをずらす場合のデフォーカス量は0.5〜3mm程度が望ましい。LED光源の場合には、そこから出射する光線の角度の広がりは、液晶パネルに入射する光線の角度に結像レンズの倍率Aをかけたものに概略比例するので、デフォーカス量はA×(0.5〜3)mm程度が望ましい。
図5は、反射型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置の一実施例を示す構成図である。映像表示素子として、R用、G用、B用に3枚の反射型液晶パネル4LR,4LG,4LBを用いている。各LED光源1R,1G,1Bの直後には、各光源から出射した光の強度分布を均一化するためのライトパイプ2eR,2eG,2eBを設けている。
ここで、LED光源1とライトパイプ2eの連結部において、LED光源の出射面の開口部とライトパイプの入射面の開口部は略同一に設定し、両者を近接または密着して配置したので、光源面積を不必要に広げることなく、連結部での光の損失を低減できる効果がある。
ライトパイプ2eは末広がり型の形状とし、入射光の面積を拡大しつつ、出射面にて照度の分布を略均一化して液晶パネル4Lに照射する。その際、ライトパイプ2eの出射開口部は、液晶パネル4Lの開口部にラスターマージンを加えた形状、または結像系の倍率を考慮しそれに比例した形状としている。その結果、LED光源に照度むらがあっても液晶パネル上に照度むらが発生することを防止し、またパネル周辺でも十分な照度が得られる効果がある。
具体的には、反射型液晶パネル4Lの開口部はアスペクト比16:9で対角0.7インチの時、横幅17.8mm、縦幅14.2mmであり、ラスターマージンとして0.5〜2mmの間の1mmを加えると、横幅18.8mm、縦幅15.2mmとなる。例えば、LED光源のサイズを横幅5mm、縦幅5mmとし、倍率1倍の結像レンズ3を用いる場合には、ライトパイプ2eの入射開口部を横幅5mm、縦幅5mmとし、出射開口部を横幅18.8mm、縦幅15.2mmまで拡大する。もし、倍率2倍の結像レンズ3を用いる場合には、ライトパイプの出射開口部を横幅9.4mm、縦幅7.6mmまで拡大する。そして、結像レンズ3により液晶パネル4Lに結像させる。
このように、LED光源1の出射開口部が、液晶パネル4Lの開口部(ラスターマージンを含む)形状に比例していなくても、ライトパイプ2eの形状を適宜変更することで、比例する形状へ変換できる。本構成によれば、比例していない場合にパネル周辺部に発生する光損失をなくすことができる。
また、ラスターマージンはパネルの横辺と縦辺とで均一であり、一方のみが不必要に大きくなりすぎて、それを原因として、光の損失が大きくなることを防ぐことができる。その結果、効率よく液晶パネルへ光を集光できるので、明るい投射型映像表示装置を提供できる。
偏光板6は入射光のうちS偏光のみ透過し、偏光分離素子7はS偏光のみ反射して、反射型液晶パネル4Lへ入射する。反射型液晶パネル4Lは、外部より駆動される信号に従って、表示素子の各画素の偏光角度を変える。反射光は、再度偏光分離素子7に入射して検光される。この途中の角度の偏光を持った光は、偏光分離素子7の偏光度との関係で検光される量が決まる。このようにして、外部より入力する信号に従った光学像を形成する。偏光分離素子7を透過した各色の光は、クロスダイクロイックプリズム10により3色は色合成される。反射型液晶パネル4Lで形成された光学像は、投射レンズ12により、スクリーン上に拡大投影され映像表示される。その際、スクリーン上の映像表示において、LED光源の照度むらを原因とする照度むらや色むらの発生を防止することができる。
図6は、反射型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置の他の実施例を示す構成図である。(a)は上面図であり、(b)はG用LED光源1G側から見た側面図である。この場合もR用、G用、B用に3枚の反射型液晶パネル4LR,4LG,4LBを用いている。また、各LED光源1R,1G,1Bの直後には、各光源から出射した光の強度分布を均一化するためのライトパイプ2eR,2eG,2eBを設けている。それらの効果は前記図5の場合と同様であり、説明を省略する。
ここでは、偏光分離素子7は、垂直方向へ光路を折り曲げる構成となっている。本構成では、光学部品を上下2段に配置する構成としたので、平面上で光学系を展開した時と異なり、結像系の部分で各色の光路が重複することがない。これより、部品配置の干渉や光路の干渉の問題がなく、結像レンズの配置の制約がない。よって、結像系の性能向上が容易であり、効率の向上や周辺照度の向上が図れる。あるいは、同等の収差性能を実現する場合に、レンズ枚数を減らしてコストを削減したり、結像系の全長を短くして小型化することができる。
上記各実施例においては、光源としてLED光源を例に説明したが、これに限定することなく、例えば無電極光源(プラズマ光源)を用いてもよく、各実施例の光学構成と組み合わせることにより同様の効果が得られる。
上記各実施例においては、映像表示素子として3枚の液晶パネルを用いる3板方式について説明したが、1枚の映像表示素子を用いる単板方式についても、同様の効果を得ることができる。
さらに、上記各実施例で示したライトパイプの形状や寸法は一例であり、組み合わせる光源や映像表示素子の条件に合わせて適宜決定すればよい。
透過型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置の一実施例を示す構成図。 図1の装置において各種形状のライトパイプを用いた例を示す図。 透過型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置の他の実施例を示す構成図。 透過型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置のさらに他の実施例を示す構成図。 反射型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置の一実施例を示す構成図。 反射型液晶パネルを用いた投射型映像表示装置の他の実施例を示す構成図。
符号の説明
1…LED光源、1R…R用LED光源、1G…G用LED光源、1B…B用LED光源、
2aR,2aG,2aB,2b,2c,2eR,2eG,2eB…ライトパイプ、
3R,3G,3B…結像レンズ、
4R,4G,4B…透過型液晶パネル、
4LR,4LG,4LB…反射型液晶パネル、
5R、5G、5B…入射側偏光板、
5R’,5G’,5B’…出射側偏光板、
6R,6G,6B…入射側視野角補償位相差板、
6R’,6G’,6B’…出射側視野角補償位相差板、
7R,7G,7B…偏光分離素子、
10…クロスダイクロイックプリズム、10R…R反射ダイクロイック膜、10B…B反射ダイクロイック膜、
11R,11G,11B…反射ミラー、
12…投射レンズ。

Claims (5)

  1. LED光源から出射した光を映像表示素子に照射し、該映像表示素子から出射した光をスクリーンに投影する投射型映像表示装置において、
    上記LED光源から出射した光の照度分布を略均一にするライトパイプと、
    該ライトパイプから出射した光を上記映像表示素子へ結像させる結像系とを備え、
    上記ライトパイプの入射面は上記LED光源の出射面に近接して配置し、両者の形状を略同一としたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  2. 請求項1記載の投射型映像表示装置において、
    前記ライトパイプの入射面開口部と出射面開口部の形状は互いに異なることを特徴とする投射型映像表示装置。
  3. 請求項1または2記載の投射型映像表示装置において、
    前記LED光源、前記映像表示素子および前記ライトパイプは、それぞれR,G,Bの3系統で構成され、
    該LED光源の少なくとも1つは、他のLED光源に対しその出射面の形状が異なることを特徴とする投射型映像表示装置。
  4. 請求項1または2記載の投射型映像表示装置において、
    前記ライトパイプの出射面開口部の形状は、前記映像表示素子の開口部寸法の縦幅及び横幅に、各々所定のマージン値を加えた形状、またはその形状に比例する形状としたことを特徴とする投射型映像表示装置。
  5. LED光源から出射した光を映像表示素子に照射し、該映像表示素子から出射した光をスクリーンに投影する投射型映像表示装置において、
    上記LED光源から出射した光を上記映像表示素子へ結像する結像系を有し、
    上記LED光源の出射面、または上記映像表示素子の画素面を、該結像系の結像位置から光軸方向にデフォーカスして配置したことを特徴とする投射型映像表示装置。

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