JP2007168795A - 粉状洗剤入り容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に粉状の洗剤を入れた容器から、吐出位置に精度良く洗剤を吐出して、洗剤を周囲にこぼすのを回避できると共に、洗剤の詰め替えを容易に行える粉状洗剤入り容器を提供する。
【解決手段】本発明の粉状洗剤入り容器1は、吐出口32を設けたキャップ3と、吐出口32を覆う上蓋4と、内部に粉状の洗剤を入れた容器本体2とを有し、キャップ3の基部30が、容器本体2の開口部21を覆う天面部34と、天面部34の周縁部分より垂下して容器本体2の外周面24に沿った外周面35aを形成する周壁35と、天面部34より垂下して周壁35の内側に設けられ、容器本体2の開口壁22に螺合される雌ねじ37が内面に形成された螺合壁36とを備え、キャップ基部30の天面部34より起立しその先端に吐出口32を設けた先細の吐出部31が、螺合壁36の内側と連通して設けられている。キャップ3は、好ましくはパール剤入りの樹脂からなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、吐出口を設けたキャップと、吐出口を覆う上蓋と、内部に粉状の洗剤を入れた容器本体とを有する粉状洗剤入り容器に関する。
粉状のあるいは顆粒状の洗剤は箱、ボトルなど種々の容器に入れられて供給されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。また容器に入れられた粉状物を計量キャップを用いて計量してから投入できるようにした容器も知られている(例えば、特許文献3参照)。
例えば、自動食器洗浄機に用いる粉状の洗剤は、従来、容器のキャップで容量を計量してキャップから洗剤の投入口に入れていた。自動食器洗浄機では、水流のみで洗浄し、ブラシなどで掻き取る必要がないように、また、油汚れなど雑多な汚れに対応するため、洗浄液のpHをアルカリ性にすることや、過酸化水素を生成する漂白剤を併用することで優れた洗浄効果を発揮するようにしており、そのための自動食器用洗浄剤には、アルカリ剤や、場合によっては漂白剤が配合されている。家庭用の自動食器洗浄機を用いた洗浄は、閉鎖系で行われるため、これらの剤による手肌への影響を気にする必要はないが、自動食器洗浄機に投入の際に、誤って洗剤を周囲にこぼすと、こぼした部分の表面が洗剤によって変質してしみになったりする。
特開平9−137200号公報 特開2001−3093号公報 特開平10−129753号公報
しかるに、最近では、洗剤を投入口に入れずに洗浄槽内に直接散布するようにした装置も開発されている。そのような場合であっても、計量キャップ等に粉状の洗剤を計量する際に誤って周囲にこぼす可能性がある。
一方、環境保護の観点から、洗剤を詰め替えながら容器を使用することへの要求も高まり、例えば袋で供給された詰め替え用の洗剤を容器に移し替える作業を、消費者自らが行うようになってきている。このため、詰め替え用の洗剤を移し替えやすい容器の開発が望まれている。液体状の洗剤では、袋の注ぎ口を工夫するなどして改良がされているが、顆粒状を含めた粉状の洗剤は、一般に上面全体が大きく開くことが可能な箱状の容器に収納され、スプーン等を用いて大きな開口から洗剤を取り出して投入するものとして製品化されていることもあり、例えば小さな開口の吐出口から粉状の洗剤を吐出するようにした容器を想定して、詰め替え用の洗剤を容器に移し替えやすくする工夫はなされていなかった。
本発明は、上記のような状況に鑑み、内部に粉状の洗剤を入れた容器から、所定の吐出位置に精度良く洗剤を吐出して、洗剤を周囲にこぼしてしまうのを回避できると共に、洗剤の詰め替えを容易に行うことのできる粉状洗剤入り容器を提供することを目的とする。
本発明は、吐出口を設けたキャップと、吐出口を覆う上蓋と、内部に粉状の洗剤を入れた容器本体とを有し、上記キャップの基部が、容器本体の開口部を覆う天面部と、該天面部の周縁部分より垂下して容器本体の外周面に沿った外周面を形成する周壁と、天面部より垂下して該周壁の内側に設けられ、容器本体の開口壁に螺合される雌ねじが内面に形成された螺合壁とを備え、上記キャップ基部の天面部より起立しその先端に吐出口を設けた先細の吐出部が、上記螺合壁の内側と連通して設けられた粉状洗剤入り容器を提供することで、上記課題を解決するものである。
本発明の粉状洗剤入り容器によれば、内部に粉状の洗剤を入れた容器から、所定の吐出位置に精度良く洗剤を吐出して、洗剤を周囲にこぼしてしまうのを回避できると共に、洗剤の詰め替えを容易に行うことができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る粉状洗剤入り容器1は、例えば食器洗浄機用の粉状の洗剤を収容し、例えば自動食器洗浄機の投入口や洗浄槽内の所定の吐出位置に、精度良く洗剤を吐出することを可能にするものであり、図1に示すように、図示しない粉状の洗剤(本願では粒状で直径が1mm程度までのものも粉状の洗剤と称する)を内部に入れた容器本体2と、吐出口32を設けたキャップ3と、吐出口32を覆う上蓋4とから構成される。
容器本体2は、樹脂からなり、図2(a),(b)に示すように、その上端に開口部21が設けてあり、この開口部21より洗剤が投入されたり、詰め替え用の袋容器から洗剤が移し替えられたりする。開口部21の周囲には開口壁22が起立しており、開口壁22の外周面には後述するキャップ3(図3(b)参照)を螺合させるための雄ねじ23を形成するキャップ用螺子が設けてある。
キャップ3は、好ましくはパール剤入りの樹脂からなり、図3に示すように、キャップ基部30と吐出部31より構成される。吐出部31は、先細の切頭円錐形状部分を備え、内部が中空になっていて、後述するキャップ基部30の螺合壁36(図3(b)参照)の内側と連通すると共に、先端には吐出口32が設けてある。本実施形態では吐出口は直径7mmであるが、粉状の洗剤の目詰まりの起こりにくさや、洗剤を投入口より投入し、あるいは洗浄槽内に散布するときの狙いの定めやすさを考えると3.0mm以上10.0mm以下が好ましく、5.0mm以上8.0mm以下が更に好ましい。また、吐出部31におけるキャップ基部30の近傍部分には、切頭円錐形状部分の下方に連続配置されて、円形ドラム形状の螺子盤33が設けられており、螺子盤33の外周面には上蓋4を螺子止めするための上蓋螺子33aが設けてある。
キャップ基部30は、容器本体2の開口部21を覆う天面部34と、天面部34の周縁部分より垂下して容器本体2の外周面24に沿った外周面35aを形成する周壁35と、天面部34より垂下して周壁35の内側に設けられ、容器本体2の開口壁22に螺合される雌ねじ37が内面に形成された螺合壁36とを備える。
キャップ基部30の天面部34は、円形リング形状を有しており、これの中央部分から起立して、上記吐出部31が設けられる。天面部34の周縁部分には、これの全周に亘って周壁35がスカート状に垂下している。周壁35の外周面35aは、キャップ3が容器本体2に装着された際に(図1参照)、容器本体2の外周面24と略連続するように、容器本体2の外周面24の延長面に沿って配置される。周壁35の外周面35aには、周方向に等しいピッチで4箇所に配設されて縦方向の溝の集合であるローレット部39が備えられており、キャップ3を容器本体2に螺着させたり、螺着状態を解除したりするときに指を滑りにくくしている。
天面部34より垂下して周壁35の内側に設けられる螺合壁36は、周壁35によって外周面を覆い隠すようにして、当該周壁35と例えば約6mm離れた位置に同心状に設けられる。言い換えれば、キャップ基部30は、内面に螺子による雌ねじ37が形成された螺合壁36の外側に、さらに周壁35を設けた二重壁構造を備える。例えばキャップ3の意匠性を高めるために、艶やパール感を付与することを目的として、好ましくは公知のパール剤入りの樹脂を用いてキャップ3を形成する場合、成形時の樹脂の流れの影響等により、螺合壁36の内面に設けられた螺子の軌跡が螺合壁36の外面に外観として現れて、美観を損なうおそれがある。螺合壁36の外側に周壁35が設けられていることにより、このような螺子による模様を周壁35によって覆い隠して、意図したとおりの美観を備えるキャップ3を得ることが可能になる。キャップ基部30を二重壁構造とすることによる上述の作用効果は、例えば螺合壁36を着色された半透明な樹脂によって形成して、螺子の軌跡が螺合壁36の外面に現れる場合にも有効である。
上蓋4は、透明な合成樹脂からなり、図1に示すように、吐出部31の下部の螺子盤33に螺着されて、キャップ3の吐出口32を覆って着脱可能に取り付けられる。上蓋4には、少量の洗剤を計量する計量キャップとして機能することもできるように、少量計量用の入れ目線44が設けてある。上蓋4の下部内周面には螺子盤33に螺着させるためのねじ山が形成されているが、計量キャップとして機能させる場合には、そのネジ山の間に顆粒状や粉状の洗剤が入りこむことを防止すべく、ネジ山の周方向の一部が欠けた間欠ねじとすることが好ましい。さらに、多条ねじである場合は、ねじ山の欠けた部分が上蓋の周方向で同じ位置にあることが好ましい。このような間欠ねじを形成することにより、上蓋4を計量キャップとして用いた場合に、上蓋4の内周面に形成されたねじ山に洗剤がたまりにくくなる。なお、上蓋4を装着した状態で吐出口32から洗剤が漏れ出ると、上蓋4を取り外した時に洗剤がこぼれてしまうので、そのようなことが起きないように、上蓋4が装着された状態では吐出口32は塞がれていることが好ましい。このため、上蓋4は、螺子盤33の上蓋螺子33aにて螺子留めされることで吐出口32が天面部42の内側面に密着するように、天面部42、即ち計量時の底面部の内側面が吐出口32の形状に倣うように構成されているのが好ましい。本実施形態では天面部42の内側面を平坦面とし、吐出口32の先端の平坦な面に倣うようにした。また、上蓋4の下部外周面は、滑り止め用のローレット部43となっている。
本実施形態で用いる上蓋4についてさらに詳述すると、図4(a)〜(d)に示すように、吐出口32の平坦な先端面に倣うように形成した天面部42の内側面には、内側に円環状に突出して、吐出口32の先端に内挿されて内側面に密着するインナーリング45が設けられている。またインナーリング45には、その外周面の一部を上下方向に細溝状に切り欠いて、吐出口32の内側面との間に線状の隙間を保持することによりガス抜き用の細い通路を形成する切欠き溝45が設けられている。吐出部31を覆って上蓋4を装着した際に、インナーリング45を吐出口32の先端内側面に密着させることにより、吐出口32を強固に塞いで洗剤が漏れ出るのをより確実に防止することが可能になる。インナーリング45にガス抜き用の細い通路を形成する切欠き溝45が設けられていることにより、上蓋4の装着時に容器1の所望の密閉性を保持したまま、容器本体2に収容された洗剤から発生するガスを逃がすことが可能になる。洗剤が温度変化等の環境条件によりガスを発生させる場合、ガスを置換させるための通路がないと、容器本体2の特に胴部が膨れて箱詰めされた時の配列性や整列性、外観上の見栄えが悪くなる。本実施形態では、外観上目立たないようにインナーリング45の外周面と吐出口32の内側面との間にガス抜き用の細い通路が設けられており、完全な開放状態ではなく、ある程度の密閉性を保った状態をつくることが可能になる。これにより、所望のガス置換性能と共に、湿気が侵入することによって収容された洗剤が固まるのを防ぐ機能を備えることになる。
また、本実施形態では、上蓋4の下部内周面には形成された間欠ねじ46は、ねじ山47の欠けた間欠部48が上蓋4の周方向で同じ位置にある、例えば4条ねじとなっている。また間欠ねじ46のねじ山47は、上蓋4を計量キャップとして用いて洗剤を計量した際に、さらに粉残りが少なくなるように、例えば略半円状に丸くなった形状を有しており、ねじ山47の高さも低くなっている。また、ねじ山47は金型構造上例えば1〜2度程度の抜きテーパーがかかっており、裾部が広がった状態となっている。このようなねじ山47による間欠ねじ46を備える上蓋4は、キャップ基部30の螺子盤33に螺合されてキャップ3に装着される際に、特に間欠部48と隣接する部分のねじ山47の裾部が、螺子盤33の上蓋螺子33aに掛かり難くなり、上蓋螺子33aを部分的に乗り越えていわゆる斜めキャップの状態になりやすい。
本実施形態では、上蓋4をキャップ3に装着する際に斜めキャップの状態とならないように、図5に示すように、好ましくはキャップ3の螺子盤33の外周面に設けられた上蓋螺子33aの上端と、螺子盤33の上端との間の外周面に、誘い込み用の誘導スペースs(好ましくは2.0〜5.0mm)が保持されている。これによって、上蓋4をキャップ3に装着する際に、上蓋4の間欠ねじ46のねじ山47の掛かり始めと、螺子盤33の上蓋螺子33aの掛かり始めとが、ねじのない誘導スペースsを超えた後に噛合いはじめるので、上蓋4が斜めキャップの状態となるのを効果的に回避することが可能になる。
本実施形態の容器1に充填される粉状の洗剤としての自動食器洗浄機用洗浄剤は、洗浄液のpHをアルカリ性にするために、アルカリ剤を含有する。アルカリ剤としては、アルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属珪酸塩を挙げることができる。
アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムが一般的であり、保存安定性の上から、炭酸ナトリウム(ライト灰、デンス灰)を用いることができ、特に平均粒径50〜600μm、好ましくは100〜500μmのデンス灰を用いることが好適である。炭酸塩は、好ましくは1〜80質量%、より好ましくは5〜70質量%、特に好ましくは5〜40質量%である。
アルカリ金属珪酸塩としては、1〜3号珪酸ナトリウム等の非晶質珪酸ナトリウム、特開平7−89712号公報、特開昭60−227895号公報及び Phys. Chem. Glasses. 7, p127-p138(1966)、Z.Kristallogr., 129, p396-p404(1969)に記載されている結晶性珪酸塩、並びに(株)トクヤマシルテックより商品名「プリフィード」(δ−Na2Si25)として市販されている結晶性珪酸ナトリウムが好ましい。
アルカリ金属珪酸塩は、平均粒径1〜1000μm、好ましくは5〜800μmの粒子として配合することが好ましい。アルカリ剤は防錆剤としても使用できる。
アルカリ金属珪酸塩の組成物中の含有量は、好ましくは1〜20質量%、より好ましくは3〜15質量%、特に好ましくは3〜10質量%である。
なお漂白剤ではあるが、過炭酸塩や、過ホウ酸塩は溶解することでアルカリ性を示す。漂白剤は、前記のアルカリ金属炭酸塩やアルカリ金属珪酸塩と併用することが好ましい。過炭酸塩を採用する場合には、貯蔵安定性の点からホウ酸塩、珪酸塩又はポリエチレングリコールなどで被覆された過炭酸塩を用いることが好適である。
過炭酸塩は平均粒径が100〜2000μm、更に250〜1000μmであることが、漂白洗浄効果の点から好ましい。
また、過炭酸塩及び/又は過ホウ酸塩の組成物中の含有量は、好ましくは0.5〜99質量%、より好ましくは5〜70質量%、特に好ましくは5〜50質量%である。
本実施形態の自動食器洗浄機用洗浄剤は水に溶けることでアルカリ性を示すが、具体的には、20℃における本発明の組成物の0.2質量%水溶液のpHが9〜14、より優れた洗浄力を得るためには10〜14が好ましい。
本実施形態の自動食器洗浄機用洗浄剤には洗浄力を向上させるために前記アルカリ性剤以外に下記成分を配合することが好ましい。
本実施形態では酵素を含有することが好適であり、セルラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、アミラーゼ、エステラーゼ、ペクチナーゼ、ラクターゼおよびペルオキシダーゼを挙げることができ、特にプロテアーゼ、アミラーゼが好適である。
プロテアーゼとしては使用できる市販の酵素としては、アルカラーゼ、サビナーゼ、エバラーゼ、カンナーゼ、エスペラーゼ(ノボノルディスクバイオインダストリー(株))、オボザイム、プラフェクト、プロペラーゼ、プラフェクトOX(ジェネンコア・インターナショナル社)を挙げることができる。
アミラーゼとしては使用できる市販の酵素としてはラピダーゼ(ギスト−ブロカーズ)、およびターマミル、デュラミル、ステインザイム(ノボノルディスクバイオインダストリー(株))、プラスターST、プラスターOxAm(ジェネンコア・インターナショナル社)を挙げることができる。
本実施形態ではこれら酵素を造粒した粒子として含有することが好ましい。造粒物中の酵素タンパク量は、該造粒物中に1〜30質量%、好ましくは2〜25質量%である。また、酵素粒子の平均粒径は50〜1000μm、好ましくは150〜800μmである。また、酵素造粒物の含有量は、組成物中に好ましくは0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜7質量%、特に好ましくは0.2〜5質量%である。
本実施形態の自動食器洗浄機用洗浄剤には、重量平均分子量が600〜5000、好ましくは2000〜4000のポリプロピレングリコールを配合することが、洗浄効果を付与し、且つ洗浄後の食器への残香性を抑制できるため好ましい。
ポリプロピレングリコールは組成物中に好ましくは0.1〜10質量%、更に0.5〜5質量%、特に1〜5質量%含有することが好適である。
界面活性剤を含有する場合は、低泡性の界面活性剤を用いることが好ましく、非イオン界面活性剤、中でもエチレングリコールとプロピレングリコールの重合体、または炭素数10〜20のアルコールにアルキレングリコールとしてエチレングルコール及びプロピレングリコールが付加したものを用いることが好ましい。平均付加モル数としては3〜20を上げることができる。界面活性剤の含有量は、5質量%を越えないことが好ましい。
有機酸またはその塩やリン酸塩は、水軟化剤として、水中の硬度を下げ、洗浄力を向上させるために配合することが好ましい。有機酸はクエン酸、コハク酸が好ましく、塩はナトリウム塩が好ましい。リン酸塩はこれもまたアルカリ剤として作用するが、トリポリリン酸ナトリウムを上げることができる。水軟化剤は、組成物中に5〜30質量%、好ましくは10〜20質量%含有することが好ましい。
洗浄後の仕上がり性を向上させる目的で、カチオン性基とアニオン性基をその構成単位として有する両性ポリマーを配合してもよい。
なお本実施形態の自動食器洗浄機用洗浄剤には、任意の成分として、硫酸ナトリウムなどの増量剤、色素、香料、消泡剤、ポリアクリル酸及びその塩、アクリル酸/マレイン酸の共重合体及びその塩などの分散剤ないしキレート剤、テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)等の漂白活性化剤、アルミノ珪酸塩などの表面改質剤をあげることができる。これら任意成分は各粒子に安定性や該成分の性質を損なわない程度で添加してもよく、液状として噴霧したり、微粒子として添加したりしてもよい。
本実施形態の自動食器洗浄機用洗浄剤は、平均粒径が100〜1000μm、更に200〜700μmであることが好ましい。また、組成物の嵩密度は0.8〜1.5g/cm3、更に0.8〜1.2g/cm3であることが好ましい。
本実施形態の自動食器洗浄機用洗浄剤の具体的な配合例として、例えば下記配合の自動食器洗浄機用の粒状洗浄剤を調製した。得られた粒状洗浄剤の嵩密度は1.00g/cm3、平均粒子径は380μmであった。
〔配合例〕
成分 配合量(質量%)
炭酸ナトリウム(平均粒径300μm) 10
珪酸ナトリウム(平均粒径600μm) 5
過炭酸ナトリウム(平均粒径700μm) 30
酵素(α−アミラーゼ、平均粒径600μm 1
酵素(プロテアーゼ 、平均粒径600μm) 1
アクリル酸−マレイン酸共重合体の塩(平均粒径400μm) 2
ポリプロピレングリコール(平均縮合度約50) 2
クエン酸3ナトリウム 20
香料 0.3
表面改質剤(シリカ、一次粒子径20nm) 1.6
硫酸ナトリウム 残部
合計(質量%) 100
本実施形態の粉状洗剤入り容器1を用いて粉状の洗剤を自動食器洗浄機に直接供給するときは、上蓋4を、上蓋螺子33aとの螺着を緩めてキャップ3から取り外し、吐出口32を投入口あるいは洗浄槽に向けつつ倒立させる。そのとき容器本体2の傾け角度を調節するなどして吐出口32からの洗剤の吐出量を調整する。本発明の洗剤入り容器1では、吐出口32を先細の略切頭円錐形状の吐出部31の先端に設けたので、投入口へ狙いを定め易く、また洗浄槽における洗剤を撒く場所を使用者が適宜容易に定めることができる。容器本体2に内容された洗剤は、上述の如く水に溶けると強アルカリ性を示す。従って、誤って洗浄槽の外や投入口の周囲に洗剤をこぼすと、例えばこぼした部分の表面を変質させることになるが、本実施態様の洗剤入り容器1を用いれば、先細の吐出部31の先端に設けた吐出口32から吐出位置に精度良く洗剤を吐出することを可能にして、洗剤がこぼれるのを極力減らすことができる。
本実施形態では、上蓋4を用いて洗剤を計量することもできる。上蓋4による計量時にはローレット部43の境目41を計量線とすることもできる。また、上述の入れ目線44も計量に用いることができる。上蓋4にて計量した洗剤を投入口に投入しあるいは洗浄槽に撒くことで自動食器洗浄機に所望量の洗剤を供給する。
本実施形態の粉状洗剤入り容器1においては、収容された洗剤の量が使用によって少なくなると、使用者はキャップ3の周壁35を掴んで回し、キャップ3を容器本体2より取り外す。キャップ3が取り外されると容器本体2には大きな開口31が顕れる。使用者はこの開口31から図示しない袋に収容された詰め替え用の洗剤を容器本体2に投入して移し替える。ここで、キャップ3の周壁35を容器本体2の外周面24に沿うように設けたので、容器本体2の開口21を大きくすることが出来、開口面積の大きな開口21を介して、詰め替え用の洗剤を移し替える作業を、周囲に洗剤を撒き散らすことなく容易に行うことが可能になる。
したがって、本実施形態の粉状洗剤入り容器1によれば、内部に粉状の洗剤を入れた容器1から、先細の吐出口32を介して所定の吐出位置に精度良く洗剤を吐出して、洗剤を周囲にこぼしてしまうのを回避できると共に、開口面積の大きな開口21から洗剤の詰め替えを容易に行うことが可能になる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、容器本体に収容される顆粒状を含む粉状の洗剤は、自動食器洗浄機において使用される食器洗い用の洗浄剤でなくても良く、その他の家庭用や業務用に使用される衣類用の洗剤等であっても良い。また、キャップをパール剤入りの樹脂を用いて形成する必要は必ずしもなく、粉状の洗剤はアルカリ剤を多量に含んでいなくても良い。
本発明の好ましい一実施形態に係る粉状洗剤入り容器の構成を説明する正面図である。 (a)は容器本体の上面図、(b)は容器本体の正面図である。 (a)はキャップの上面図、(b)はキャップの右半分を断面で示す正面図、(c)はキャップの底面図である。 (a)は上蓋の右半分を断面で示す正面図、(b)は(a)のA部拡大図、(c)はインナーリングを下方から見た切欠き溝の配設位置の説明図、(d)は(a)のB部拡大図である。 他の好ましい形態のキャップの右半分を断面で示す正面図である。
符号の説明
1 粉状洗剤入り容器
2 容器本体
3 キャップ
4 上蓋
21 開口部
22 開口壁
23 開口壁の雄ねじ
24 容器本体の外周面
30 キャップ基部
31 吐出部
32 吐出口
33 螺子盤
33a 上蓋螺子
34 キャップ基部の天面部
35 周壁
35a 周壁の外周面
36 螺合壁
37 螺合壁の雌ねじ
39,43 ローレット部
41 ローレット部の境目
42 上蓋の天面部
44 入れ目線
45 インナーリング
46 間欠ねじ
47 ねじ山
48 間欠ねじの間欠部
s 誘導スペース

Claims (4)

  1. 吐出口を設けたキャップと、吐出口を覆う上蓋と、内部に粉状の洗剤を入れた容器本体とを有し、
    上記キャップの基部が、容器本体の開口部を覆う天面部と、該天面部の周縁部分より垂下して容器本体の外周面に沿った外周面を形成する周壁と、天面部より垂下して該周壁の内側に設けられ、容器本体の開口壁に螺合される雌ねじが内面に形成された螺合壁とを備え、
    上記キャップ基部の天面部より起立しその先端に吐出口を設けた先細の吐出部が、上記螺合壁の内側と連通して設けられた粉状洗剤入り容器。
  2. 上記キャップがパール剤入りの樹脂からなる請求項1記載の粉状洗剤入り用器。
  3. 上記吐出部のキャップ基部の近傍部分に吐出口を覆う上蓋を螺子止めするための螺子が設けてある請求項1または2記載の粉状洗剤入り用器。
  4. 上記粉状の洗剤はアルカリ剤を5〜70質量%含むものである請求項1乃至3のいずれかに記載の粉状洗剤入り容器。
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