JP2007166457A - 電子機器,制御方法,プログラム,および記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 MFP等の機器において、その操作部以外の操作部からの指示によっても各種サービスを選択的に利用できるようにする。
【解決手段】 MFP10の操作部イベント解釈部502は、操作表示部501又はリモート操作表示部600からのイベントを解釈し、そのイベントがサービスの実行要求であった場合に、その実行要求をサービス提供部503へ送信する。サービス提供手段は、操作部イベント解釈部502からサービスの実行要求を受けると、実行が要求されたサービスの利用状況をサービスリソース管理部505に対して問い合わせ、その問い合わせ結果からそのサービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求をデバイス制御部504に対して発行して、そのデバイスの動作の制御を行わせる。
【選択図】 図4

Description

この発明は、コピーサービス,プリンタサービス,FAXサービス,スキャナサービス等の各種サービスを提供可能な画像形成装置(デジタル複合機)などの電子機器、その電子機器における制御方法、上記電子機器のコンピュータ(CPU)に実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
例えば、デジタル複合機では、操作部からの指示により、上記のような各種サービスを選択的に提供することができる。
そのため、このようなデジタル複合機では、操作部から指示されたサービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行するサービス提供部(サービス提供手段)と、そのサービス提供部から実行が要求されたデバイスの動作を制御するデバイス制御部(デバイス制御手段)とを備えている。
ところで、このようなデジタル複合機に対して、その操作部からの指示によるだけでなく、例えばPC(パーソナルコンピュータ)等の外部機器(リモート操作部)からの指示によっても、各種サービスを選択的に利用できるようにしてほしいとの要望がある。
そこで、リモート操作部からの指示によってサービスを提供することが可能な画像形成装置も提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
特開2004−348372号公報 特開2005−091509号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載された画像形成装置において、リモート操作部は専用の操作部であるため、画像形成装置に備えられている専用の操作部と変わりなく、リモート操作部からの指示のみを受け付けて対応するサービスを利用可能にしている。つまり、複数の操作部から指示を受け付け、サービスを提供することができなかった。
この発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、デジタル複合機等の電子機器において、その電子機器の操作部以外の操作部(リモート操作部等)からの指示によっても、各種サービスを選択的に利用できるようにすることを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、電子機器、その電子機器における制御方法、上記電子機器のコンピュータに実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
請求項1の発明による電子機器は、操作部から指示されたサービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行するサービス提供手段と、該サービス提供手段から実行が要求されたデバイスの動作を制御するデバイス制御手段とを有する電子機器であって、任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該サービスの実行要求を上記サービス提供手段に対して発行する操作部イベント解釈手段と、各種サービスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するサービスリソース管理手段とを設け、上記サービス提供手段を、上記操作部イベント解釈手段からサービスの実行要求を受けた場合に、該実行が要求されたサービスの利用状況を上記サービスリソース管理手段に対して問い合わせ、その問い合わせ結果から該サービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求を上記デバイス制御手段に対して発行する手段としたものである。
請求項2の発明による電子機器は、請求項1の電子機器において、上記サービス提供手段によって上記実行が要求されたサービスが実行不可能と判定された場合には、その旨を該サービスの実行要求の発行元に対して通知するサービス実行不可通知手段を設けたものである。
請求項3の発明による電子機器は、請求項1又は2の電子機器において、上記サービスリソース管理手段が、上記サービス提供手段から上記実行が要求されたサービスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、該サービスの利用状況を確認し、その確認結果を問い合わせ結果として上記サービス提供手段へ通知するものである。
請求項4の発明による電子機器は、請求項3の電子機器において、上記サービス提供手段が、上記問い合わせ結果から上記実行が要求されたサービスが実行不可能と判定した場合には、該サービスが実行可能と判定するまで、該サービスの実行を保留するものである。
請求項5の発明による電子機器は、請求項4の電子機器において、上記サービス提供手段が、上記実行が要求されたサービスの実行を保留した後、実行中のサービスが終了したタイミングで、実行を保留しておいたサービスの利用状況を再び上記サービスリソース管理手段に対して問い合わせるものである。
請求項6の発明による電子機器は、請求項3〜5のいずれかの電子機器において、上記サービスリソース管理手段を、各種サービスの利用状況をサービス実行時のパラメータ別に管理する手段としたものである。
請求項7の発明による電子機器は、請求項6の電子機器において、上記サービスリソース管理手段が、上記サービス提供手段から上記実行が要求されたサービスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、該サービスの利用状況をパラメータ別に確認し、その確認結果を問い合わせ結果として上記サービス提供手段へ通知するものである。
請求項8の発明による電子機器は、操作部から指示されたサービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行するサービス提供手段と、該サービス提供手段から実行が要求されたデバイスの動作を制御するデバイス制御手段とを有する電子機器であって、任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該サービスの実行要求を上記サービス提供手段に対して発行する操作部イベント解釈手段と、各種デバイスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するデバイスリソース管理手段とを設け、上記デバイス制御手段を、上記サービス提供手段からデバイスの実行要求を受けた場合に、該動作の実行が要求されたデバイスの利用状況を上記デバイスリソース管理手段に対して問い合わせ、その問い合わせ結果から該デバイスが実行可能と判定した場合に、該デバイスの動作を制御する手段としたものである。
請求項9の発明による電子機器は、請求項8の電子機器において、上記デバイス制御手段によって上記実行が要求されたデバイスが実行不可能と判定された場合には、上記動作の実行が要求されたサービスが実行不可能である旨を該サービスの実行要求の発行元に対して通知するサービス実行不可通知手段を設けたものである。
請求項10の発明による電子機器は、請求項8又は9の電子機器において、上記デバイスリソース管理手段が、上記デバイス制御手段から上記実行が要求されたデバイスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、該デバイスの利用状況を確認し、その確認結果を問い合わせ結果として上記デバイス制御手段へ通知するものである。
請求項11の発明による電子機器は、請求項10の電子機器において、上記デバイス制御手段が、上記問い合わせ結果から上記実行が要求されたデバイスが実行不可能と判定した場合には、該デバイスが実行可能と判定するまで、該デバイスの実行を保留するものである。
請求項12の発明による電子機器は、請求項11の電子機器において、上記デバイス制御手段が、上記実行が要求されたデバイスの実行を保留した後、実行中のデバイスの動作が終了したタイミングで、実行を保留しておいたデバイスの利用状況を再び上記デバイスリソース管理手段に対して問い合わせるものである。
請求項13の発明による電子機器は、請求項10〜12のいずれかの電子機器において、上記デバイスリソース管理手段を、各種デバイスの利用状況をデバイス実行時のパラメータ別に管理する手段としたものである。
請求項14の発明による電子機器は、請求項13の電子機器において、上記デバイスリソース管理手段は、上記デバイス制御手段から上記実行が要求されたデバイスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、該デバイスの利用状況をパラメータ別に確認し、その確認結果を問い合わせ結果として上記デバイス制御手段へ通知するものである。
請求項15の発明による制御方法は、操作部から指示されたサービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行し、該デバイスの動作を制御する電子機器における制御方法であって、任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該サービスの利用状況を確認し、該サービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求を発行するものである。
請求項16の発明による制御方法は、操作部から指示されたサービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行し、該デバイスの動作を制御する電子機器における制御方法であって、任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、対応するデバイスの利用状況を確認し、該デバイスが実行可能と判定した場合に、該デバイスの実行要求を発行するものである。
請求項17の発明によるプログラムは、各種サービスを提供可能な電子機器のコンピュータに、任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該実行要求を発行する操作部イベント解釈機能と、該操作部イベント解釈手段から上記サービスの実行要求を受けた場合に、該サービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行するサービス提供機能と、該サービス提供機能から上記実行が要求されたデバイスの動作を制御するデバイス制御機能と、各種サービスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するサービスリソース管理機能とを実現させるためのプログラムであり、上記サービス提供機能を、上記操作部イベント解釈機能からサービスの実行要求を受けた場合に、該実行が要求されたサービスの利用状況を上記サービスリソース管理機能に対して問い合わせ、その問い合わせ結果から該サービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求を上記デバイス制御機能に対して発行する機能としたものである。
請求項18の発明によるプログラムは、各種サービスを提供可能な電子機器のコンピュータに、任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該実行要求を発行する操作部イベント解釈機能と、該操作部イベント解釈手段から上記サービスの実行要求を受けた場合に、該サービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行するサービス提供機能と、該サービス提供機能から上記実行が要求されたデバイスの動作を制御するデバイス制御機能と、各種デバイスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するデバイスリソース管理機能とを実現させるためのプログラムであり、上記デバイス制御機能を、上記サービス提供機能からデバイスの実行要求を受けた場合に、該実行が要求されたデバイスの利用状況を上記デバイスリソース管理機能に対して問い合わせ、その問い合わせ結果から該デバイスが実行可能と判定した場合に、該デバイスの動作を制御する機能としたものである。
請求項19の発明による記録媒体は、請求項17又は18のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
この発明によれば、電子機器が、任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、そのイベントがサービスの実行要求であった場合に、そのサービスの利用状況を確認し、そのサービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求を発行して、そのデバイスの動作の制御を行えるようにすることにより、電子機器が保有するサービス提供機能を任意の操作部(複数の操作部)が自由に利用可能となり、操作部の種類とサービスの種類との間に依存性がなくなるため、複数の操作部(例えば電子機器の操作部とリモート操作部)の表示画面の形態を共通化できる。よって、開発工数を削減でき、また各操作部による操作手順を統一することができる。そのため、操作部の種類およびサービスの種類の拡張が容易になる。また、サービスの管理を実行することにより、複数の操作部から電子機器を同タイミングで使用した場合の排他制御が容易となり、利用者に機器性能を最大限に提供できる。つまり、ユーザが実行を要求するサービスという単位をリソースとして扱うため、ユーザが直感としてわかりやすい利便性の高いリソースの管理処理を実現できる。
あるいは、電子機器が、任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、そのイベントがサービスの実行要求であった場合に、対応するデバイスの利用状況を確認し、そのデバイスが実行可能と判定した場合に、そのデバイスの実行要求を発行して、そのデバイスの動作の制御を行えるようにすることによっても、電子機器が保有するサービス提供機能を任意の操作部が自由に利用可能となり、操作部の種類とサービスの種類との間に依存性がなくなるため、複数の操作部の表示画面の形態を共通化できる。よって、開発工数を削減でき、また各操作部による操作手順を統一することができる。そのため、操作部の種類およびサービスの種類の拡張が容易になる。また、電子機器のデバイスの管理を実行することにより、複数の操作部から電子機器を同タイミングで使用した場合の排他制御が容易となり、利用者に機器性能を最大限に提供できる。つまり、電子機器のサービス構成単位をリソースとして扱うため、電子機器の性能を最大限に活かしたリソース管理処理を実現できる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。なお、この実施形態では画像処理装置としてコピーサービス,プリンタサービス,FAXサービス,スキャナサービス,蓄積文書印刷サービス,アドレス帳登録サービス,および機器設定情報変更サービス等の各種サービスを提供可能なデジタル複合機(MFP)を用いた例について説明する。
〔ネットワーク環境の例〕
まず、この発明による電子機器であるデジタル複合機を含むネットワークシステムについて、図1を参照して説明する。
図1は、そのネットワークシステムの一例を示す図である。
このデジタル複合機(以下「MFP」という)10は、ローカルエリアネットワーク(LAN)等のネットーク1を介して、PC(パーソナルコンピュータ)20,30を含む複数の外部機器と接続されている。なお、MFP10と外部機器は、ネットワーク1によって1対多の関係で通信することができるが、MFP10と外部機器とをUSBやIEEE1394等の通信回線によって接続することにより、MFP10と外部機器が1対1の関係で通信することもできる。
〔MFPのハードウェア構成例〕
次に、図1のMFP10のハードウェア構成例について、図2を参照して具体的に説明する。
図2は、図1のMFP10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
このMFP10は、デジタル複写機,プリンタ,FAX装置,スキャナ装置としてのサービス(機能)、つまりコピーサービス,プリンタ(印刷)サービス,FAXサービス,およびスキャナサービスを提供できる画像形成装置であり、図2に示すように、コントローラ11,FCU(ファックスコントロールユニット)12,エンジンインタフェース(以下「インタフェース」を「I/F」ともいう)13,およびエンジン14等によって構成されている。これらの構成が、原稿画像の読み取り,印刷(画像形成),画像データ送信等の画像処理を行うためのハードウェア資源である。
コントローラ11は、MFP10の各部を統括的に制御するものである。その制御により、各種機能を実現することができる。
FCU12は、外部機器、例えばFAX装置又はモデム機能(FAX通信機能)を有するデジタル複写機や他のMFP(デジタル複合機)等の画像形成装置との通信を公衆回線経由で制御するものである。
エンジンI/F13は、エンジン14をPCI(Peripheral Component Interconnect)バスに接続するためのインタフェースである。
エンジン14は、原稿のモノクロ画像(他の単色画像でもよい)又はフルカラー画像を読み取り、画像データとして出力するスキャナ(画像読取手段)、そのスキャナによって読み取られた画像データあるいはPC20,30から受信するモノクロ又はフルカラーの印刷データを可視画像(モノクロ画像又はフルカラー画像)として用紙(他の記録媒体でもよい)上に印刷を行うプロッタ(画像形成手段)や、原稿をスキャナの画像読取位置へ自動給送する自動原稿給送装置(ADF)、プロッタで印刷がなされた用紙に対してソート(仕分け),パンチ(穴開け),ステープル処理等の後処理を行う後処理装置などのハードウェアデバイスに相当するものである。
コントローラ11は、CPU101,ASIC(Application Specific Integrated Circuit)102,SDRAM103,ROM104,NVRAM105,HDD(ハードディスクドライブ)106,操作部107,モデム108,USB(Universal Serial Bus)・I/F109,IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)1394・I/F110,およびMAC(Media Access Controller)・I/F111等によって構成されている。なお、操作部107は実際にはコントローラ11の外側に配置されている。
CPU101は、ASIC102を介してデータ処理(各機能の制御)を行う演算処理手段である。
ASIC102は、CPUインタフェース,SDRAMインターフェース,ローカルバスインタフェース,PCIインタフェース,HDDインタフェース等からなる多機能デバイスボードであり、CPU101の制御対象となるデバイスの共有化を図り、アーキテクチャの面からアプリ等の開発の高効率化を支援するものである。
このASIC102には、エンジン14の操作命令等を受け付ける操作部107が直接的に接続されると共に、モデム108も直接的に接続される。また、USB・I/F109,IEEE1394・I/F110,MAC・I/F111,FCU12,およびエンジンI/F13がPCIバス112を介して接続される。
SDRAM103は、各種プログラムを記憶するプログラムメモリや、CPU101がデータ処理を行う際に使用するワークメモリ等として使用するメインメモリである。なお、このSDRAM103の代わりに、DRAMやSRAMを使用してもよい。
ROM104は、CPU101が実行するプログラムや固定データを記憶している固定メモリである。
NVRAM105は、変更可能な種々のパラメータ等のデータを記憶する不揮発性メモリであり、電源がオフになっても記憶内容を保持するようになっている。なお、このNVRAM105として、RAMと電池を利用したバックアップ回路を集積した不揮発性RAMや、EEPROM,フラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用することができる。
HDD106は、電源のオン・オフに関係なくデータを記憶保存する記憶装置(記録媒体)であり、OSや各種サービスを提供するための各種アプリ(アプリケーションプログラム)を含む各種データを記憶保存する。なお、上述したSDRAM103内のデータや、NVRAM105内のデータを記憶しておくこともできる。
操作部107は、エンジン14,PC20,30を含む各外部機器に対する動作指示等のデータを入力するための各種の入力部(操作スイッチ又は操作ボタン等からなる)およびLCD又はCRTの表示部を有する操作手段である。その表示部には、各種サービスを利用可能にするための画面を表示することができる。
モデム108は、変復調手段であり、図示しない外部機器へ公衆回線経由でデータを送信する場合、そのデータを公衆回線に流せる形に変調する。また、外部機器から送られてくる変調されたデータを受信した場合、そのデータを復調する。
USB・I/F109およびIEEE1394・I/F110はそれぞれ、外部機器(周辺機器)と直接接続して通信を行うための、USB規格,IEEE1394規格のインタフェース(直接インタフェース)である。
MAC・I/F111は、LAN等のネットワーク1を介してPC20,30を含む各外部機器と通信を行うためのネットワークインタフェースである。
なお、USB・I/F109やIEEE1394・I/F110以外の直接インタフェースをコントローラ11に増設することもできる。
ここで、コピーサービスとは、スキャナに原稿の画像を読み取らせ、その画像データをプロッタに送って用紙等の記録媒体上に可視画像として印刷(形成)させるコピー動作を行わせるサービスのことである。
プリンタサービスとは、外部機器からのデータをそのまま又は加工処理してプロッタに送って記録媒体上に可視画像として印刷させるプリンタ動作(印刷動作)を行わせるサービスのことである。
スキャナサービスとは、スキャナに原稿の画像を読み取らせ、その画像データをHDD106又は図示しないドキュメントサーバ等のメモリに書き込んで記憶(蓄積)させるスキャナ動作を行わせるサービスのことである。
なお、そのスキャナ動作による処理後のスタートキーの押下により、SDRAM103又はHDD106内の画像データを呼び出し(読み出し)、その画像データに基づいて転写紙上に画像を印刷することができる。
FAXサービスとは、スキャナに原稿の画像を読み取らせ、その画像データをFCU12によって外部機器へ送信させるFAX送信動作と、外部機器からFCU12によって画像データを受け取り、その画像データをプロッタに送って記録媒体上に画像を形成させるFAX受信動作を行わせるサービスのことである。
蓄積文書印刷サービスとは、メモリに蓄積しておいたデータ(蓄積文書)をそのまま又は加工処理してプロッタに送って記録媒体上に可視画像として印刷させるプリンタ動作を行わせるサービスのことである。
アドレス帳登録サービスとは、HDD106又は図示しない個人情報管理サーバ等のメモリに記憶保持されているアドレス帳にユーザ情報を登録するサービスのことである。
機器設定情報変更サービスとは、HDD106等のメモリに記憶保持されている機器設定情報を変更するサービスのことである。
また、CPU101は、MFP10の電源投入時に、ROM104内のブートローダ(ブートプログラム)に従い、HDD106内のOSを読み出し、それをSDRAM103にロードして展開した後、そのOSを起動させる。更に、HDD106内のアプリ等の他のデータも必要に応じてSDRAM103にロードして展開する。
そして、コピーサービスのモード時には操作部107の操作によってコピー実行要求が発行された時には実行条件(コピー条件,機器選択条件)に従ってコピー動作を、プリンタサービスのモード時には印刷実行要求が発行された時には実行条件(印刷条件,機器選択条件)に従って印刷動作を、スキャナサービスのモード時にはスキャナ実行要求が発行された時には実行条件(読取条件)に従ってスキャナ動作をそれぞれ実行する。FAXサービスのモード時には、FAX送信実行要求が発行された時に実行条件(読取条件)に従ってFAX送信動作を実行する。
〔PCの制御系のハードウェア構成例〕
次に、図1のPC20のハードウェア構成例について、図3を参照して具体的に説明する。なお、PC30の構成も同様なので、説明を省略する。
図3は、図1のPC20のハードウェア構成例を示すブロック図である。
このPC20は、文書データやグラフィックデータ等の印刷データを生成する機能や、MFP10の操作部107と同等の機能を含む各種機能を有する端末装置であり、図3に示すように、装置本体200,入力装置220,および表示装置230によって構成されている。
装置本体200は、PC20全体を制御するものであり、CPU201,ASIC202,SDRAM203,ROM204,NVRAM205,HDD206,モデム207,USB・I/F208,IEEE1394・I/F209,およびMAC・I/F210等によって構成されている。
この装置本体200の構成は、図2によって説明したMFP10のコントローラ11のハードウェア構成と略同様である。
HDD206は、電源のオン・オフに関係なくデータを記憶保存する記憶装置であり、OS,アプリ,プリンタドライバ(プリンタドライバプログラム)を含む各種データを記憶保存する。なお、プリンタドライバは、MFP10に対して印刷要求を送信(通知)すると共に、印刷データ(画像データ加工を含む)を渡すためのものである。
入力装置220は、印刷データを生成したり各種サービスを利用するなど、各種作業を実行するためのキーボードやポインティングデバイス(例えばマウス等)等に相当する。
表示装置230は、印刷データを生成するための画面やMFP10の操作部107と同等の画面(各種サービスを利用可能にするための画面)を含む各種画面を表示するLCDディスプレイ又はCRTディスプレイ等に相当する。なお、この表示装置230の表面に、タッチパネルを備えることもできる。
ここで、装置本体200のCPU201は、PC20の電源投入時に、ROM204内のブートローダに従い、HDD206内のOSを読み出し、それをSDRAM203にロードして展開した後、そのOSを起動させる。更に、HDD206内のアプリおよびプリンタドライバ等の他のデータもSDRAM203にロードして展開する。
そして、印刷データの生成モード時には、SDRAM203上のアプリによって表示装置230の画面上で入力装置220の操作に応じた印刷データを生成する。その後、プリンタサービスのモードに切り替え、入力装置220の操作によって印刷実行要求が発行された時に、プリンタドライバによって上記印刷データをMFP10が理解できる言語に翻訳(加工)し、その翻訳した印刷データおよび実行条件を含む印刷実行要求を示すイベントをMFP10に送信して印刷動作を行わせる。
コピーサービスのモード時には、入力装置220の操作によってコピー実行要求が発行された時に、実行条件を含むコピー実行要求をMFP10に送信してコピー動作を行わせる。
スキャナサービスのモード時には、入力装置220の操作によってスキャナ実行要求が発行された時に、実行条件を含むスキャナ実行要求をMFP10に送信してスキャナ動作を行わせる。
スキャナサービスのモード時には、入力装置220の操作によってスキャナ実行要求が発行された時に、実行条件を含むスキャナ実行要求をMFP10に送信してスキャナ動作を行わせる。
FAXサービスのモード時には、入力装置220の操作によってFAX送信実行要求が発行された時に実行条件を含むFAX送信実行要求をMFP10に送信してFAX送信動作を実行する。
〔MFPおよびPCの主要機能構成例〕
次に、MFP10およびPC20の主要機能構成例(ソフトウェア構成例)について、図4を参照して具体的に説明する。なお、PC30の主要機能構成例も、同様なので、説明を省略する。
図4は、図1のMFP10およびPC20の主要機能構成例を示すブロック図である。
PC20は、リモート操作表示部600としての機能を備えている。この機能は、図3のCPU201がROM204やSDRAM203上のプログラムに従って動作し、必要に応じてUSB・I/F208,IEEE1394・I/F209,MAC・I/F210を選択的に使用することによって実現できるものである。
リモート操作表示部600は、ユーザ(利用者)にIU(ユーザインタフェース)を提供し、PC20の入力装置220および表示装置230とユーザとの入出力制御を行う手段である。
MFP10は、操作表示部501,操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,デバイス制御部504,サービスリソース管理部505,およびデバイスリソース管理部506としての機能を備えている。これらの機能は、図2のCPU101がROM104やSDRAM103上のプログラムに従って動作し、必要に応じてUSB・I/F109,IEEE1394・I/F110,MAC・I/F111を選択的に使用することによって実現できるものである。
操作表示部501は、ユーザにIUを提供し、MFP10の操作部107とユーザとの入出力制御を行う手段である。
操作部イベント解釈部502は、操作表示部501(MFP10の操作部107)から発行されたイベントあるいはリモート操作表示部600(PC20)から発行されたイベント等の任意のイベントを解釈し、そのイベントが上述したようなサービスの実行要求であった場合に、その実行要求をサービス提供部503に対して発行する操作部イベント解釈手段である。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502からサービスの実行要求を受けた場合に、そのサービスを提供するため、以下の(a1)又は(b1)に示す処理を含む各種処理を行うサービス提供手段である。
(a1)操作部イベント解釈部502から実行が要求されたサービスの利用状況(使用状況)をサービスリソース管理部505に対して問い合わせ、その問い合わせ結果からそのサービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求をデバイス制御部504に対して発行する。
(b1)直ちに対応するデバイスの実行要求をデバイス制御部504に対して発行する。
デバイス制御部504は、サービス提供部503からデバイスの実行要求を受けた場合に、以下の(a2)又は(b2)に示す処理を含む各種処理を行うデバイス制御手段である。
(a2)直ちに実行が要求されたデバイスの動作を制御する。この場合、サービス提供部503では(a1)に示した処理を行う。
(b2)実行が要求されたデバイスの利用状況をデバイスリソース管理部506に対して問い合わせ、その問い合わせ結果からそのデバイスが実行可能と判定した場合に、そのデバイスの動作を制御する。この場合、サービス提供部503では(b1)に示した処理を行う。
サービスリソース管理部505は、各種サービスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するサービスリソース管理手段であり、サービス提供部503から実行が要求されたサービスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、そのサービスの利用状況を確認し、その確認結果を問い合わせ結果としてサービス提供部503へ通知する。
デバイスリソース管理部506は、各種デバイスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するデバイスリソース管理手段であり、デバイス制御部504から実行が要求されたデバイスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、そのデバイスの利用状況を確認し、その確認結果を問い合わせ結果としてデバイス制御部504へ通知する。
操作部イベント解釈部502およびサービス提供部503は、サービス実行不可通知手段としての機能も果たす。
なお、上述した(a1),(a2)に示した処理又は(b1),(b2)に示した処理の選択は、操作表示部501又はリモート操作表示部600からの指示によって行うことができる。あるいは、サービスリソース管理部505又はデバイスリソース管理部506としての機能を省略し、(a1),(a2)に示した処理又は(b1),(b2)に示した処理のいずれかのみを行うようにしてもよい。
以下、上述したMFP10におけるこの発明に関わる特徴部分の異なる実施例について、図5〜図18を参照して具体的に説明する。
〔第1実施例〕
図5は、MFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第1例を示す図である。
MFP10の操作部107の操作表示部501は、操作部107上の操作により、実行条件(動作モード)の指定情報の一つであるカラーモード(ここでは「フルカラーモード」とする)の指定情報のイベントが発行されると、そのイベントを操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS1)。続いて、サービスの一つであるコピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントも操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS2)。
操作部イベント解釈部502は、操作表示部501からイベントを受けると、そのイベントを解釈し、そのイベントがフルカラーモード指定情報であった場合に、そのフルカラーモード指定情報をメモリ(SDRAM103,NVRAM105,HDD106等)に記憶する。また、操作表示部501から続けて受けたイベントがコピーサービス実行要求であった場合に、そのイベントの発行元の情報(後述する操作部識別子又は操作部場所情報等)をメモリに直前に記憶したフルカラーモード指定情報に関連付けて操作モード記憶テーブルとして記憶し、そのイベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報をコマンドパラメータとしてコピーサービス実行要求に付加して、そのコピーサービス実行要求をサービス提供部503へ送信する(ステップS3)。
ここで、操作モード記憶テーブルについて、図6,図7を参照して説明しておく。
図6,図7は、操作モード記憶テーブルの異なる例を示す図である。
操作部識別子(ID)は、イベント発行元情報であり、操作部毎にユニークな(異なる)ものが採番され、各操作部を区別できるようにしている。
操作部場所情報も、イベント発行元情報であり、操作部のIPアドレス(DNSを利用した機器名でもよい)を使用している。
図6に示す操作モード記憶テーブルには、操作部識別子「ID=1」に、ローカルホスト(localhost)を操作部場所情報として、フルカラーモード,集約モード(例えば2枚の原稿画像を1枚の転写紙に印刷するモード),両面モード(用紙の両面に画像を印刷するモード),普通紙(又はそれを収納した給紙トレイ)の各指定情報を実行条件指定情報としてそれぞれ関連付けて記憶している。
図7に示す操作モード記憶テーブルには、操作部識別子「ID=2」に、「133.XXX.XXX.XXX(DNSサーバ)」を操作部場所情報として、モノクロモード,片面モード(用紙の片面に画像を印刷するモード),変倍モード(例えば71%変倍モード),再生紙(又はそれを収納した給紙トレイ)の各指定情報を実行条件指定情報としてそれぞれ関連付けて記憶している。
なお、図6および図7に示した操作モード記憶テーブルは、サービス提供部503およびデバイス制御部504から実行条件指定情報のイベントを受け取った後の状態を示しているが、そのイベントを受け取るまではデフォルトの実行条件指定情報はデフォルト状態になっている。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502からコピーサービス実行要求を受けると、その実行が要求されたコピーサービスを提供するため、そのコピーサービス(コピーリソース)の使用状況の確認(問い合わせ)要求をサービスリソース管理部505へ送信する(ステップS4)。
サービスリソース管理部505は、サービス提供部503からコピーサービスの使用状況の確認要求を受けると、コピーサービスの使用状況を確認するが、現在そのコピーサービスは未使用なので、コピーサービス使用可能を確認結果としてサービス提供部503へ送信(通知)する(ステップS5)。
サービス提供部503は、サービスリソース管理部505からコピーサービスの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果から上記実行が要求されたコピーサービスが実行可能か否かを判定し、そのコピーサービスが実行可能な場合に、そのコピーサービスの実行開始情報(イベント発行元情報を含む)をサービスリソース管理部505へ送信した後、対応するデバイスであるスキャナおよびプロッタの各実行要求であるスキャナ実行要求(イベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報を含む),プロッタ実行要求(イベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報を含む)をデバイス制御部504へ順次送信する(ステップS6〜S8)。
サービスリソース管理部505は、サービス提供部503からコピーサービス実行開始情報を受けると、メモリ内のサービスリソース管理テーブルに記憶されているコピーサービスの使用状況を「使用中」と設定する。
ここで、サービスリソース管理テーブルについて、図8を参照して説明しておく。
図8は、サービスリソース管理テーブルの一例を示す図である。
この例では、コピーサービス,プリンタサービス,および蓄積文書印刷サービスの各使用状況が「使用中」、スキャナサービス,アドレス帳登録サービス(アドレス帳へのユーザ情報登録サービス),および機器設定情報変更サービスの各使用状況が「未使用」と設定されている。なお、図示の都合上、FAXサービスの使用状況については図示を省略している。
デバイス制御部504は、サービス提供部503からスキャナ実行要求を受けると、そのスキャナ実行要求に含まれているフルカラーモード指定情報に従ってスキャナの動作(スキャナ動作)を制御し、スキャナに原稿のフルカラー画像を読み取らせる。また、サービス提供部503からスキャナ実行要求に続いてプロッタ実行要求を受けると、そのプロッタ実行要求に含まれているフルカラーモード指定情報に従ってプロッタの動作を制御し、スキャナからのフルカラー画像データを画像データバス経由でプロッタに送って記録媒体上に可視画像として印刷させる。
その後、実行中のスキャナ動作が終了すると、その結果をスキャナ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS9)。続いて、実行中のプロッタ動作が終了すると、その結果をプロッタ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS12)。
サービス提供部503は、デバイス制御部504からスキャナ実行結果を受けると、それをコピー実行結果として操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS10)。また、デバイス制御部504からプロッタ実行結果を受けると、コピーサービスの実行終了情報(イベント発行元情報を含む)をサービスリソース管理部505へ送信した後、そのプロッタ実行結果をコピー実行結果として操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS13,S14)
サービスリソース管理部505は、サービス提供部503からコピーサービス実行終了情報を受けると、メモリ内のサービスリソース管理テーブルに記憶されているコピーサービスの使用状況を「未使用」と設定する。
操作部イベント解釈部502は、サービス提供部503からコピー実行結果(スキャナ実行結果)を受けると、それに含まれているイベント発行元情報とメモリの記憶情報とを比較照合し、一致した場合に、そのイベント発行元である操作部107(操作表示部501)へ受け取ったコピー実行結果を送信する(ステップS11)。また、サービス提供部503からコピー実行結果(プロッタ実行結果)を受けた場合にも、同様の処理を行う(ステップS15)。
操作表示部501は、操作部イベント解釈部502から各コピー実行結果(スキャナ実行結果,プロッタ実行結果)を順次受けると、それらを操作部107の表示部の画面に表示させる。
なお、第1実施例では、操作部107上の操作により、フルカラーモード指定情報のイベントおよびコピーサービス実行要求のイベントが発行された場合の通信シーケンスについて説明したが、リモート操作部に相当するPC20(PC30等の外部機器でもよい)上の操作によって同様のイベントが発行された場合も、同様の通信シーケンスとなる。また、操作部107又はPC20でどの実行条件指定情報のイベントが発行されても、またどのサービスの実行要求のイベントが発行されても、やはり同様の通信シーケンスとなる。もちろん、各イベントの組み合わせの種類毎に、エンジン14で実行される動作が異なることは言うまでもない。これらについては、第2実施例以降も同様である。
第1実施例によれば、MFPの操作部イベント解釈部が、MFPの操作部又はリモート操作部から発行されたイベント(指示されたサービス)を解釈し、そのイベントがサービスの実行要求であった場合に、そのサービスの実行要求をサービス提供部(サービス提供機能)に対して発行し、そのサービスの実行要求を受けたサービス提供部が、その実行が要求されたサービスの使用状況をサービスリソース管理部に対して問い合わせ(確認し)、その問い合わせ結果からそのサービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求をデバイス制御部に対して発行してそのデバイスの動作の制御を行わせる。
したがって、以下の(A1)〜(A3)に示す効果を得ることができる。
(A1)MFPが保有するサービス提供機能を任意の操作部(複数の操作部)が自由に利用(使用)可能となり、操作部の種類とサービスの種類との間に依存性がなくなるため、複数の操作部(MFPの操作部とリモート操作部)の表示画面の形態を共通化できる。よって、開発工数を削減でき、また各操作部による操作手順を統一することができる。そのため、操作部の種類およびサービスの種類の拡張が容易になる。
(A2)サービス(サービスリソース)の管理を実行することにより、複数の操作部からMFPを同タイミングで使用した場合の排他制御が容易となり、利用者にMFPの性能を最大限に提供できる。つまり、ユーザが実行を要求するサービスという単位をリソースとして扱うため、ユーザが直感としてわかりやすい利便性の高いリソースの管理処理を実現できる。
(A3)サービスの管理をテーブルを用いて行っているので、複数のサービスの使用状況(使用中/未使用)を低資源で効率的に判定できる。
〔第2実施例〕
図9は、MFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第2例を示す図である。
MFP10の操作部107の操作表示部501は、操作部107上の操作により、フルカラーモード指定情報のイベントが発行されると、そのイベントを操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS21)。続いて、コピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントも操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS22)。
それによって、操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,サービスリソース管理部505,デバイス制御部504は、図5によって説明したステップS3〜S8と同様の処理を行う(ステップS23〜S28)。
一方、リモート操作部に相当するPC20(又はPC30等の外部機器)のリモート操作表示部600は、PC20上の操作により、カラーモード(ここでは「フルカラーモード」とする)指定情報のイベントが発行されると、そのイベントをMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS29)。続いて、コピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントもMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS30)。
MFP10の操作部イベント解釈部502は、リモート操作表示部600からイベントを受けると、そのイベントを解釈し、そのイベントがフルカラーモード指定情報であった場合に、そのフルカラーモード指定情報をメモリに記憶する。また、リモート操作表示部600から続けて受けたイベントがコピーサービス実行要求であった場合に、そのイベントの発行元の情報をメモリに直前に記憶したフルカラーモード指定情報に関連付けて操作モード記憶テーブルとして記憶し、そのイベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報をコマンドパラメータとしてコピーサービス実行要求に付加して、そのコピーサービス実行要求をサービス提供部503へ送信する(ステップS31)。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502からコピーサービス実行要求を受けると、その実行が要求されたコピーサービスを提供するため、そのコピーサービスの使用状況の確認要求をサービスリソース管理部505へ送信する(ステップS32)。
サービスリソース管理部505は、サービス提供部503からコピーサービスの使用状況の確認要求を受けると、コピーサービスの使用状況を確認するが、このとき既にコピーサービスが使用中なので、コピーサービス使用不可能を確認結果としてサービス提供部503へ送信する(ステップS33)。
サービス提供部503は、サービスリソース管理部505からコピーサービスの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果から上記実行が要求されたコピーサービスが実行可能か否かを判定し、そのコピーサービスが実行不可能な場合に、その旨(イベント発行元情報を含む)をコピー実行結果として操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS34)。
操作部イベント解釈部502は、サービス提供部503からコピー実行結果(コピーサービス実行不可)を受けると、それに含まれているイベント発行元情報とメモリの記憶情報とを比較照合し、一致した場合に、そのイベント発行元であるリモート操作部(リモート操作表示部600)へ受け取ったコピー実行結果を送信する(ステップS35)。
リモート操作表示部600は、操作部イベント解釈部502からコピー実行結果(コピーサービス実行不可)を受けると、それをPC20の表示装置230の画面に表示させる。
その後、デバイス制御部504は、実行中のスキャナ動作が終了すると、その結果をスキャナ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS36)。続いて、実行中のプロッタ動作が終了すると、その結果をプロッタ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS39)。
それによって、サービス提供部503,サービスリソース管理部505,および操作部イベント解釈部502は、図5によって説明したステップS10,S11,S13〜S15と同様の処理を行う(ステップS37,S38,S40〜S42)。
第2実施例によれば、上述した(A1)〜(A3)に示した効果(第1実施例と同様の効果)に加え、以下の(A4)に示す効果を得ることができる。
(A4)MFPの操作部イベント解釈部が、サービス提供部によって実行が要求されたサービスが実行不可能と判定された場合には、その旨をそのサービスの実行要求の発行元(イベント発行元)に対して通知することにより、サービスが利用できない状況を即座にユーザ(利用者)に伝えることができるため、ユーザによるサービスの実行タイミングとMFPによる実行タイミングの同期を一致させることができ、利便性が高くなる。
〔第3実施例〕
図10は、MFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第3例を示す図である。
MFP10の操作部107の操作表示部501は、操作部107上の操作により、フルカラーモード指定情報のイベントが発行されると、そのイベントを操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS51)。続いて、コピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントも操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS52)。
それによって、操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,サービスリソース管理部505,デバイス制御部504は、図5,図9によって説明したステップS23〜S28と同様の処理を行う(ステップS53〜S58)。
一方、リモート操作部に相当するPC20(又はPC30等の外部機器)のリモート操作表示部600は、PC20上の操作により、カラーモード(ここでは「フルカラーモード」とする)指定情報のイベントが発行されると、そのイベントをMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS59)。続いて、コピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントもMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS60)。
それによって、操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,サービスリソース管理部505,デバイス制御部504は、図5,図9によって説明したステップS31〜S33と同様の処理を行う(ステップS61〜S63)。
サービス提供部503は、サービスリソース管理部505からコピーサービスの使用状況の確認結果を受ける(ステップS63)と、その確認結果よりリモート操作部から実行が要求されたコピーサービスが実行可能か否かを判定し、そのコピーサービスが実行不可能な場合に、そのコピーサービスの実行を保留する。
その後、デバイス制御部504は、実行中のスキャナ動作が終了すると、その結果をスキャナ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS64)。続いて、実行中のプロッタ動作が終了すると、その結果をプロッタ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS67)。
それによって、サービス提供部503,サービスリソース管理部505,および操作部イベント解釈部502は、図5によって説明したステップS10,S11,S13〜S15と同様の処理を行う(ステップS65,S66,S68〜S70)。
サービス提供部503は、デバイス制御部504から受けたスキャナ実行結果およびプロッタ実行結果をそれぞれコピー実行結果として操作部イベント解釈部502へ送信した後、保留しておいたコピーサービス(リモート操作部から実行が要求されたコピーサービス)を再開するため、再びそのコピーサービスの使用状況の確認要求をサービスリソース管理部505へ送信して、その確認結果を受ける(ステップS71,S72)が、今度はそのコピーサービスが実行可能と判定する。
それによって、操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,サービスリソース管理部505,デバイス制御部504は、図5によって説明したステップS6〜S15と同様の処理を行う(ステップS73〜S82)。但し、この場合のイベント発行元は、リモート操作部(PC20)なので、そのリモート操作表示部600が、MFP10の操作部イベント解釈部502から受け取ったコピー実行結果を表示装置230の画面に表示させる。
第3実施例によれば、上述した(A1)〜(A4)に示した効果に加え、以下の(A5)に示す効果を得ることができる。
(A5)MFPのサービス提供部が、実行が要求されたサービスが実行不可能と判定した場合には、そのサービスが実行可能と判定するまで、そのサービスの実行を保留する(実行が要求されたサービスの実行を保留した後、実行中のサービスが終了したタイミングで、実行を保留しておいたサービスの利用状況を再びサービスリソース管理部に対して問い合わせる)ことにより、実行を保留しておいたサービスが実行可能となった場合にそのサービスを即座に実行できるため、サービスの実行速度が速くなる。
〔第4実施例〕
図11は、MFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第4例を示す図である。
MFP10の操作部107の操作表示部501は、操作部107上の操作により、フルカラーモード指定情報のイベントが発行されると、そのイベントを操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS91)。続いて、蓄積文書印刷サービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントも操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS92)。
操作部イベント解釈部502は、操作表示部501からイベントを受けると、そのイベントを解釈し、そのイベントがフルカラーモード指定情報であった場合に、そのフルカラーモード指定情報をメモリ(SDRAM103,NVRAM105,HDD106等)に記憶する。また、操作表示部501から続けて受けたイベントが蓄積文書印刷サービス実行要求であった場合に、そのイベントの発行元の情報をメモリに直前に記憶したフルカラーモード指定情報に関連付けて操作モード記憶テーブルとして記憶し、そのイベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報をコマンドパラメータとして蓄積文書印刷サービス実行要求に付加して、その蓄積文書印刷サービス実行要求をサービス提供部503へ送信する(ステップS93)。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502から蓄積文書印刷サービス実行要求を受けると、その実行が要求された蓄積文書印刷サービスを提供するため、その蓄積文書印刷サービスの実行に必要なパラメータであるサービスパラメータを判定し、そのサービスパラメータを蓄積文書印刷サービス(蓄積文書印刷リソース)の使用状況の確認(問い合わせ)要求に付加してサービスリソース管理部505へ送信する(ステップS94)。
サービスリソース管理部505は、サービス提供部503から蓄積文書印刷サービスの使用状況の確認要求を受けると、それに付加されているサービスパラメータと一致する蓄積文書印刷サービスの使用状況を確認するが、現在どのサービスも未使用なので、蓄積文書印刷サービス使用可能を確認結果としてサービス提供部503へ送信する(ステップS95)。
サービス提供部503は、サービスリソース管理部505から蓄積文書印刷サービスの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果から上記実行が要求された蓄積文書印刷サービスが実行可能か否かを判定し、その蓄積文書印刷サービスが実行可能な場合に、その蓄積文書印刷サービスの実行開始情報(イベント発行元情報を含む)をサービスリソース管理部505へ送信した後、対応するデバイスであるプロッタの実行要求であるプロッタ実行要求(イベント発行元情報,フルカラーモード指定情報,およびサービスパラメータを含む)をデバイス制御部504へ送信する(ステップS96,S97)。
サービスリソース管理部505は、サービス提供部503から蓄積文書印刷サービス実行開始情報を受けると、メモリ内のサービスリソース管理テーブルに記憶されている蓄積文書印刷サービスの使用状況をパラメータ毎に設定する。
ここで、サービスリソース管理テーブルについて、図12を参照して説明しておく。
図12は、サービスリソース管理テーブルの他の例を示す図である。
この例では、コピーサービスの使用状況は、カラーモード,転写紙種類,ADF(自動原稿給送装置)がそれぞれ「フルカラー」,「普通紙」,「使用中」と設定されている。プリンタサービスの使用状況は、カラーモード,転写紙種類がそれぞれ「モノクロ」,「再生紙」と設定されている。スキャナサービスの使用状況は、カラーモード,ADFのいずれも「未使用」と設定されている。蓄積文書印刷サービスの使用状況は、機器(MFP)内HDDデータ,ドキュメントサーバデータがそれぞれ「未使用」,「133.XXX.XXX.XXX」と設定されている。アドレス帳登録サービスの使用状況は、機器内HDDデータ,個人情報管理サーバデータがいずれも「未使用」と設定されている。なお、図示の都合上、FAXサービスおよび機器設定情報変更サービスの使用状況については図示を省略している。
デバイス制御部504は、サービス提供部503からプロッタ実行要求を受けると、そのプロッタ実行要求に含まれているフルカラーモード指定情報およびサービスパラメータに従い、例えばHDD106に蓄積されているフルカラー画像データ(蓄積文書)を読み出すと共にそのプロッタの動作を制御し、そのフルカラー画像データを画像データバス経由でプロッタに送って普通紙等の記録媒体上に可視画像として印刷させる。
一方、リモート操作部に相当するPC20(又はPC30等の外部機器)のリモート操作表示部600は、PC20上の操作により、カラーモード(ここでは「モノクロモード」とする)指定情報のイベントが発行されると、そのイベントをMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS98)。続いて、蓄積文書印刷サービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントもMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS99)。
操作部イベント解釈部502は、リモート操作表示部600からイベントを受けると、そのイベントを解釈し、そのイベントがモノクロモード指定情報であった場合に、そのモノクロモード指定情報をメモリに記憶する。また、リモート操作表示部600から続けて受けたイベントが蓄積文書印刷サービス実行要求であった場合に、そのイベントの発行元の情報をメモリに直前に記憶したフルカラーモード指定情報に関連付けて操作モード記憶テーブルとして記憶し、そのイベント発行元情報およびモノクロモード指定情報をコマンドパラメータとして蓄積文書印刷サービス実行要求に付加して、その蓄積文書印刷サービス実行要求をサービス提供部503へ送信する(ステップS100)。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502から蓄積文書印刷サービス実行要求を受けると、その実行が要求された蓄積文書印刷サービスを提供するため、その蓄積文書印刷サービスの実行に必要なパラメータ(実行条件を含む)であるサービスパラメータを判定し、そのサービスパラメータを蓄積文書印刷サービスの使用状況の確認要求に付加してサービスリソース管理部505へ送信する(ステップS101)。
サービスリソース管理部505は、サービス提供部503から蓄積文書印刷サービスの使用状況の確認要求を受けると、それに付加されているサービスパラメータと一致する蓄積文書印刷サービスの使用状況を確認するが、現在蓄積文書印刷サービスは使用されているが、上記サービスパラメータと一致しないので、蓄積文書印刷サービス使用不可能を確認結果としてサービス提供部503へ送信する(ステップS102)。
サービス提供部503は、サービスリソース管理部505から蓄積文書印刷サービスの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果より操作部イベント解釈部502から実行が要求された蓄積文書印刷サービスが実行可能か否かを判定し、その蓄積文書印刷サービスが実行不可能な場合に、その旨(イベント発行元情報を含む)を蓄積文書印刷実行結果として操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS103)。
操作部イベント解釈部502は、サービス提供部503から蓄積文書印刷実行結果(蓄積文書印刷実行不可)を受けると、それに含まれているイベント発行元情報とメモリの記憶情報とを比較照合し、一致した場合に、そのイベント発行元であるリモート操作部(リモート操作表示部600)へ受け取った蓄積文書印刷実行結果を送信する(ステップS104)。
リモート操作表示部600は、操作部イベント解釈部502から蓄積文書印刷実行結果(蓄積文書印刷実行不可)を受けると、それをPC20の表示装置230の画面に表示させる。
ここで、ある操作部からの実行要求によるサービスの実行中に、他の操作部からのサービスの実行要求によってサービスパラメータの変更が必要になった場合に、時間やお金がかかる状況だった場合には、同一パラメータ(実行中のサービスと同じサービスパラメータ)でサービスの実行を継続する方がユーザにとってメリットが大きい。この場合、同一パラメータとなるように実行条件を指定可能なように実行不可(蓄積文書印刷実行不可等)をイベント発行元に通知するとよく、第4実施例ではそのような処理を行っている。
逆に、他の操作部からのサービスの実行要求によってサービスパラメータを変更する場合に、サービスの同時実行が可能な状況であった場合には、異なるパラメータでサービスの実行を継続する方がユーザにとってメリットが大きい。この場合、異なるパラメータとなるように実行条件を指定可能なように実行可(蓄積文書印刷実行可等)をイベント発行元に通知するとよい。
後者の処理を行うためには、サービスリソース管理部505は、サービス提供部503からサービスの使用状況の確認要求を受けた場合に、それに含まれているサービスパラメータが実行中のサービスのサービスパラメータと異なる場合に、サービス使用不可能を確認結果としてサービス提供部503へ送信する。
リモート操作表示部600は、蓄積文書印刷実行結果をPC20の表示装置230の画面に表示した後、PC20上の操作により、フルカラーモード指定情報のイベントが発行されると、そのイベントをMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS105)。続いて、蓄積文書印刷サービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントもMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS106)。
操作部イベント解釈部502は、リモート操作表示部600からイベントを受けると、そのイベントを解釈し、そのイベントがフルカラーモード指定情報であった場合に、そのフルカラーモード指定情報をメモリに記憶する。また、リモート操作表示部600から続けて受けたイベントが蓄積文書印刷サービス実行要求であった場合に、そのイベントの発行元の情報をメモリに直前に記憶したフルカラーモード指定情報に関連付けて操作モード記憶テーブルとして記憶し、そのイベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報をコマンドパラメータとして蓄積文書印刷サービス実行要求に付加して、その蓄積文書印刷サービス実行要求をサービス提供部503へ送信する(ステップS107)。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502から蓄積文書印刷サービス実行要求を受けると、その実行が要求された蓄積文書印刷サービスを提供するため、その蓄積文書印刷サービスの実行に必要なパラメータであるサービスパラメータを判定し、そのサービスパラメータを蓄積文書印刷サービスの使用状況の確認要求に付加してサービスリソース管理部505へ送信する(ステップS108)。
サービスリソース管理部505は、サービス提供部503から蓄積文書印刷サービスの使用状況の確認要求を受けると、それに付加されているサービスパラメータと一致する蓄積文書印刷サービスの使用状況を確認するが、現在その蓄積文書印刷サービスが使用されているので、蓄積文書印刷サービス使用可能を確認結果としてサービス提供部503へ送信する(ステップS109)。
サービス提供部503は、サービスリソース管理部505から蓄積文書印刷サービスの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果より操作部イベント解釈部502から実行が要求された蓄積文書印刷サービスが実行可能か否かを判定し、その蓄積文書印刷サービスが実行可能な場合に、その蓄積文書印刷サービスの実行開始情報(イベント発行元情報を含む)をサービスリソース管理部505へ送信した後、対応するデバイスであるプロッタの実行要求であるプロッタ実行要求(イベント発行元情報,フルカラーモード指定情報,およびサービスパラメータを含む)をデバイス制御部504へ送信する(ステップS110,S111)。
サービスリソース管理部505は、サービス提供部503から蓄積文書印刷サービス実行開始情報を受けると、メモリ内のサービスリソース管理テーブルに記憶されている蓄積文書印刷サービスの使用状況をパラメータ毎に設定する。このとき、それと同じ設定が既になされているため、それと区別できるように、新たなサービスリソース管理テーブル(図12)を用意するとよい。
以後の操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,サービスリソース管理部505,デバイス制御部504による処理は、図5によって説明したステップS9〜S15と同様である。
第4実施例によれば、上述した(A1)(A2)(A4)に示した効果に加え、以下の(A6)(A7)に示す効果を得ることができる。
(A6)サービスリソース管理部が、各種サービスの利用状況をサービス実行時のパラメータ別に管理し、サービス提供部から実行が要求されたサービスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、そのサービスの利用状況をパラメータ別に確認し、その確認結果を問い合わせ結果としてサービス提供部へ通知することにより、より細かい粒度でのサービスリソース管理が可能となるため、機械の持つ性能をより引き出すことが可能となる。
(A7)サービスの管理をテーブルを用いてパラメータ別に行っているので、複数のサービスの使用状況(使用中/未使用)をパラメータ別に低資源で効率的に判定できる。
〔第5実施例〕
図13は、MFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第5例を示す図である。
MFP10の操作部107の操作表示部501は、操作部107上の操作により、カラーモード(ここでは「フルカラーモード」とする)指定情報のイベントが発行されると、そのイベントを操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS121)。続いて、コピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントも操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS122)。
操作部イベント解釈部502は、操作表示部501からイベントを受けると、そのイベントを解釈し、そのイベントがフルカラーモード指定情報であった場合に、そのフルカラーモード指定情報をメモリ(SDRAM103,NVRAM105,HDD106等)に記憶する。また、操作表示部501から続けて受けたイベントがコピーサービス実行要求であった場合に、そのイベントの発行元の情報をメモリに直前に記憶したフルカラーモード指定情報に関連付けて操作モード記憶テーブルとして記憶し、そのイベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報をコマンドパラメータとしてコピーサービス実行要求に付加して、そのコピーサービス実行要求をサービス提供部503へ送信する(ステップS123)。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502からコピーサービス実行要求を受けると、その実行が要求されたコピーサービスを提供するため、対応するデバイスであるスキャナおよびプロッタの各実行要求であるスキャナ実行要求(イベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報を含む),プロッタの実行要求であるプロッタ実行要求(イベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報を含む)を順次デバイス制御部504へ送信する(ステップS124,S125)。
デバイス制御部504は、サービス提供部503からスキャナ実行要求を受けると、スキャナ(スキャナリソース)の使用状況の確認(問い合わせ)要求をデバイスリソース管理部506へ送信する(ステップS126)。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504からスキャナの使用状況の確認要求を受けると、スキャナの使用状況を確認するが、現在スキャナは未使用なので、スキャナ使用可能を確認結果としてデバイス制御部504へ送信(通知)する(ステップS127)。
デバイス制御部504は、デバイスリソース管理部506からスキャナの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果から実行が要求されたスキャナが実行可能か否かを判定し、スキャナが実行可能な場合に、スキャナの実行開始情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後(ステップS128)、上記スキャナ実行要求に含まれているフルカラーモード指定情報に従ってスキャナの動作(スキャナ動作)を制御し、スキャナに原稿のフルカラー画像を読み取らせる。
また、サービス提供部503からスキャナ実行要求に続いてプロッタ実行要求を受けると、プロッタ(プロッタリソース)の使用状況の確認要求をデバイスリソース管理部506へ送信する(ステップS129)。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504からプロッタの使用状況の確認要求を受けると、プロッタの使用状況を確認するが、現在プロッタも未使用なので、プロッタ使用可能を確認結果としてデバイス制御部504へ送信する(ステップS130)。
デバイス制御部504は、デバイスリソース管理部506からプロッタの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果から実行が要求されたプロッタが実行可能か否かを判定し、プロッタが実行可能な場合に、プロッタの実行開始情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後(ステップS131)、上記プロッタ実行要求に含まれているフルカラーモード指定情報に従ってプロッタの動作を制御し、スキャナからのフルカラー画像データを画像データバス経由でプロッタに送って記録媒体上に可視画像として印刷させる。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504からスキャナ実行開始情報を受けると、メモリ内のデバイスリソース管理テーブルに記憶されているスキャナの使用状況を「使用中」と設定する。続いて、デバイス制御部504からプロッタ実行開始情報を受けると、メモリ内のデバイスリソース管理テーブルに記憶されているプロッタの使用状況も「使用中」と設定する。
ここで、デバイスリソース管理テーブルについて、図14を参照して説明しておく。
図14は、デバイスリソース管理テーブルの一例を示す図である。
図14の例では、スキャナ,プロッタ,および画像データバスの使用状況がそれぞれ「使用中」、メモリ(HDD)およびFAX回線の使用状況がそれぞれ「未使用」と設定されている。
その後、デバイス制御部504は、実行中のスキャナ動作が終了すると、スキャナ実行終了情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後、スキャナ動作の実行結果をスキャナ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS132,S133)。また、実行中のプロッタ動作が終了すると、プロッタの実行終了情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後、プロッタ動作の実行結果をプロッタ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS136,S137)。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504からスキャナ実行終了情報を受けると、メモリ内のデバイスリソース管理テーブルに記憶されているスキャナの使用状況を「未使用」と設定する。続いて、デバイス制御部504からプロッタ実行終了情報を受けると、メモリ内のデバイスリソース管理テーブルに記憶されているプロッタの使用状況も「未使用」と設定する。
サービス提供部503は、デバイス制御部504からスキャナ実行結果を受けると、それをコピー実行結果として操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS134)。また、デバイス制御部504からプロッタ実行結果を受けると、それもコピー実行結果として操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS138)。
操作部イベント解釈部502は、サービス提供部503からコピー実行結果(スキャナ実行結果)を受けると、それに含まれているイベント発行元情報とメモリの記憶情報とを比較照合し、一致した場合に、そのイベント発行元である操作部107(操作表示部501)へ受け取ったコピー実行結果を送信する(ステップS135)。また、サービス提供部503からコピー実行結果(プロッタ実行結果)を受けた場合にも、同様の処理を行う(ステップS139)。
操作表示部501は、操作部イベント解釈部502から各コピー実行結果(スキャナ実行結果,プロッタ実行結果)を順次受けると、それらを操作部107の表示部の画面に表示させる。
第5実施例によれば、MFPの操作部イベント解釈部が、MFPの操作部又はリモート操作部から発行されたイベント(指示されたサービス)を解釈し、そのイベントがサービスの実行要求であった場合に、そのサービスの実行要求をサービス提供部(サービス提供機能)に対して発行し、そのサービスの実行要求を受けたサービス提供部が、対応するデバイスの実行要求をデバイス制御部に対して発行し、そのデバイスの実行要求を受けたデバイス制御部が、その実行が要求されたデバイスの使用状況をデバイスリソース管理部に対して問い合わせ(確認し)、その問い合わせ結果からそのデバイスが実行可能と判定した場合に、そのデバイスの動作の制御を行わせる。
したがって、以下の(B1)〜(B3)に示す効果を得ることができる。
(B1)MFPが保有するサービス提供機能を任意の操作部(複数の操作部)が自由に利用(使用)可能となり、操作部の種類とサービスの種類との間に依存性がなくなるため、複数の操作部(MFPの操作部とリモート操作部)の表示画面の形態を共通化できる。よって、開発工数を削減でき、また各操作部による操作手順を統一することができる。そのため、操作部の種類およびサービスの種類の拡張が容易になる。
(B2)デバイス(デバイスリソース)の管理を実行することにより、複数の操作部からMFPを同タイミングで使用した場合の排他制御が容易となり、利用者にMFPの性能を最大限に提供できる。つまり、MFPのサービス構成単位であるデバイスをリソースとして扱うため、MFPの性能を最大限に活かしたリソースの管理処理を実現できる。
(B3)デバイスの管理をテーブルを用いて行っているので、複数のデバイスの使用状況(使用中/未使用)を低資源で効率的に判定できる。
〔第6実施例〕
図15は、MFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第6例を示す図である。
MFP10の操作部107の操作表示部501は、操作部107上の操作により、フルカラーモード指定情報のイベントが発行されると、そのイベントを操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS141)。続いて、コピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントも操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS142)。
それによって、操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,デバイス制御部504,デバイスリソース管理部506は、図13によって説明したステップS123〜S131と同様の処理を行う(ステップS143〜S151)。
一方、リモート操作部に相当するPC20(又はPC30等の外部機器)のリモート操作表示部600は、PC20上の操作により、カラーモード(ここでは「フルカラーモード」とする)指定情報のイベントが発行されると、そのイベントをMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS152)。続いて、コピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントもMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS153)。
MFP10の操作部イベント解釈部502は、リモート操作表示部600からイベントを受けると、そのイベントを解釈し、そのイベントがフルカラーモード指定情報であった場合に、そのフルカラーモード指定情報をメモリに記憶する。また、リモート操作表示部600から続けて受けたイベントがコピーサービス実行要求であった場合に、そのイベントの発行元の情報をメモリに直前に記憶したフルカラーモード指定情報に関連付けて操作モード記憶テーブルとして記憶し、そのイベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報をコマンドパラメータとしてコピーサービス実行要求に付加して、そのコピーサービス実行要求をサービス提供部503へ送信する(ステップS154)。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502からコピーサービス実行要求を受けると、その実行が要求されたコピーサービスを提供するため、対応するデバイスであるスキャナおよびプロッタのうち、まずスキャナの実行要求であるスキャナ実行要求(イベント発行元情報およびフルカラーモード指定情報を含む)をデバイス制御部504へ送信する(ステップS155)。
デバイス制御部504は、サービス提供部503からスキャナ実行要求を受けると、スキャナ(スキャナリソース)の使用状況の確認(問い合わせ)要求をデバイスリソース管理部506へ送信する(ステップS156)。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504からスキャナの使用状況の確認要求を受けると、スキャナの使用状況を確認するが、このとき既にスキャナが使用中なので、スキャナ使用不可能を確認結果としてデバイス制御部504へ送信する(ステップS157)。
デバイス制御部504は、デバイスリソース管理部506からスキャナの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果から実行が要求されたスキャナが実行可能か否かを判定し、スキャナが実行不可能な場合に、その旨(イベント発行元情報を含む)をスキャナ実行結果としてサービス提供部503へ送信する(ステップS158)。
サービス提供部503は、スキャナ実行要求の送信を行ってから所定時間内にキャナ実行結果(スキャナ実行不可)を受けると、それをコピー実行結果(コピーサービス実行不可)として操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS159)。プロッタの実行要求であるプロッタ実行要求の送信は禁止する。
操作部イベント解釈部502は、サービス提供部503からコピー実行結果(コピーサービス実行不可)を受けると、それに含まれているイベント発行元情報とメモリの記憶情報とを比較照合し、一致した場合に、そのイベント発行元であるリモート操作部(リモート操作表示部600)へ受け取ったコピー実行結果を送信する(ステップS160)。
リモート操作表示部600は、操作部イベント解釈部502からコピー実行結果(コピーサービス実行不可)を受けると、それをPC20の表示装置230の画面に表示させる。
その後、デバイス制御部504は、実行中のスキャナ動作が終了すると、スキャナの実行終了情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後、スキャナ動作の実行結果をスキャナ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS161,S162)。また、実行中のプロッタ動作が終了すると、プロッタの実行終了情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後、プロッタ動作の実行結果をプロッタ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS165,S166)。
それによって、サービス提供部503,デバイスリソース管理部506,および操作部イベント解釈部502は、図13によって説明したステップS134,S135,S138,S139と同様の処理を行う(ステップS163,S164,S167,S168)。
第6実施例によれば、上述した(B1)〜(B3)に示した効果(第5実施例と同様の効果)に加え、以下の(B4)に示す効果を得ることができる。
(B4)MFPの操作部イベント解釈部が、デバイス制御部によって実行が要求されたデバイスが実行不可能と判定された場合には、サービスが実行不可能である旨をそのサービスの実行要求の発行元(イベント発行元)に対して通知することにより、サービスが利用できない状況を即座にユーザに伝えることができるため、ユーザによるサービスの実行タイミングとMFPによる実行タイミングの同期を一致させることができ、利便性が高くなる。
〔第7実施例〕
図16は、MFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第7例を示す図である。
MFP10の操作部107の操作表示部501は、操作部107上の操作により、フルカラーモード指定情報のイベントが発行されると、そのイベントを操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS171)。続いて、コピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントも操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS172)。
それによって、操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,デバイス制御部504,デバイスリソース管理部506は、図13,図15によって説明したステップS143〜S151と同様の処理を行う(ステップ173〜S181)。
一方、リモート操作部に相当するPC20(又はPC30等の外部機器)のリモート操作表示部600は、PC20上の操作により、カラーモード(ここでは「フルカラーモード」とする)指定情報のイベントが発行されると、そのイベントをMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS182)。続いて、コピーサービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントもMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS183)。
それによって、操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,デバイス制御部504,デバイスリソース管理部506は、図13によって説明したステップS123〜S125と同様の処理を行う(ステップS184〜S186)。
デバイス制御部504は、サービス提供部503からスキャナ実行要求を受けると、スキャナの使用状況の確認要求をデバイスリソース管理部506へ送信する(ステップS187)。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504からスキャナの使用状況の確認要求を受けると、スキャナの使用状況を確認するが、このとき既にスキャナが使用中なので、スキャナ使用不可能を確認結果としてデバイス制御部504へ送信する(ステップS188)。
デバイス制御部504は、デバイスリソース管理部506からスキャナの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果から実行が要求されたスキャナが実行可能か否かを判定し、スキャナが実行不可能な場合に、スキャナの実行を保留する。
デバイス制御部504はまた、サービス提供部503からプロッタ実行要求を受けると、プロッタの使用状況の確認要求もデバイスリソース管理部506へ送信する(ステップS189)。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504からプロッタの使用状況の確認要求を受けると、プロッタの使用状況を確認するが、このとき既にプロッタも使用中なので、プロッタ使用不可能を確認結果としてデバイス制御部504へ送信する(ステップS190)。
デバイス制御部504は、デバイスリソース管理部506からプロッタの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果から実行が要求されたプロッタが実行可能か否かを判定し、プロッタが実行不可能な場合に、プロッタの実行も保留する。
その後、デバイス制御部504は、実行中のスキャナ動作が終了すると、スキャナの実行終了情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後、スキャナ動作の実行結果をスキャナ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS191,S192)。また、実行中のプロッタ動作が終了すると、プロッタの実行終了情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後、プロッタ動作の実行結果をプロッタ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する(ステップS198,S199)。
それによって、サービス提供部503,デバイスリソース管理部506,および操作部イベント解釈部502は、図13によって説明したステップS134,S135,S138,S139と同様の処理を行う(ステップS193,S194,S200,S201)。
デバイス制御部504はまた、スキャナ実行結果をコピー実行結果として操作部イベント解釈部502へ送信した後、保留しておいたスキャナの実行を再開するため、再びスキャナの使用状況の確認要求をデバイスリソース管理部506へ送信して、その確認結果を受ける(ステップS195,S196)が、今度はスキャナが実行可能と判定し、スキャナの実行開始情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後(ステップS197)、上記スキャナ実行要求に含まれているフルカラーモード指定情報に従ってスキャナの動作を制御し、スキャナに原稿のフルカラー画像を読み取らせる。
デバイス制御部504は更に、プロッタ実行結果をコピー実行結果として操作部イベント解釈部502へ送信した後、保留しておいたプロッタの実行を再開するため、再びプロッタの使用状況の確認要求をデバイスリソース管理部506へ送信して、その確認結果を受ける(ステップS202,S203)が、今度はプロッタが実行可能と判定し、プロッタの実行開始情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後(ステップS204)、上記プロッタ実行要求に含まれているフルカラーモード指定情報に従ってプロッタの動作を制御し、スキャナからのフルカラー画像データを画像データバス経由でプロッタに送って記録媒体上に可視画像として印刷させる。
以後の操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,デバイス制御部504,デバイスリソース管理部506による処理は、図13によって説明したステップS134,S135,S138,S139と同様なので、図示と説明を省略する。
第7実施例によれば、上述した(B1)〜(B4)に示した効果に加え、以下の(B5)に示す効果を得ることができる。
(B5)MFPのデバイス制御部が、実行が要求されたデバイスが実行不可能と判定した場合には、そのデバイスが実行可能と判定するまで、そのデバイスの実行を保留する(実行が要求されたデバイスの実行を保留した後、実行中のデバイスの動作が終了したタイミングで、実行を保留しておいたデバイスの利用状況を再びデバイスリソース管理部に対して問い合わせる)ことにより、実行を保留しておいたデバイスが実行可能となった場合にそのデバイスを即座に実行できるため、デバイスの実行速度が速くなる。
〔第8実施例〕
図17は、MFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第8例を示す図である。
MFP10の操作部107の操作表示部501は、操作部107上の操作により、フルカラーモードと給紙トレイAの指定情報のイベントが発行されると、そのイベントを操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS211)。続いて、蓄積文書印刷サービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントも操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS212)。
操作部イベント解釈部502は、操作表示部501からイベントを受けると、そのイベントを解釈し、そのイベントがフルカラーモードと給紙トレイAの指定情報であった場合に、そのフルカラーモードと給紙トレイAの指定情報をメモリ(SDRAM103,NVRAM105,HDD106等)に記憶する。また、操作表示部501から続けて受けたイベントが蓄積文書印刷サービス実行要求であった場合に、そのイベントの発行元の情報をメモリに直前に記憶したフルカラーモードと給紙トレイAの指定情報に関連付けて操作モード記憶テーブルとして記憶し、そのイベント発行元情報およびフルカラーモードと給紙トレイAの指定情報をコマンドパラメータとして蓄積文書印刷サービス実行要求に付加して、その蓄積文書印刷サービス実行要求をサービス提供部503へ送信する(ステップS213)。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502から蓄積文書印刷サービス実行要求を受けると、対応するデバイスであるプロッタの実行要求であるプロッタ実行要求(イベント発行元情報およびフルカラーモードと給紙トレイAの指定情報を含む)をデバイス制御部504へ送信する(ステップS214)。
デバイス制御部504は、サービス提供部503からプロッタ実行要求を受けると、その実行が要求されたプロッタの実行に必要なパラメータであるデバイスパラメータを判定するが、ここではそのデバイスパラメータが給紙トレイAであるため、給紙トレイA(給紙トレイAリソース)の使用状況の確認要求をデバイスリソース管理部506へ送信する(ステップS215)。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504から給紙トレイAの使用状況の確認要求を受けると、給紙トレイAの使用状況を確認するが、現在給紙トレイAは未使用なので、給紙トレイA使用可能を確認結果としてデバイス制御部504へ送信する(ステップS216)。
デバイス制御部504は、デバイスリソース管理部506から給紙トレイAの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果からプロッタの実行が可能か否かを判定するが、給紙トレイAが使用可能であるため、以下の処理を行う。
すなわち、プロッタの実行が可能と判定し、給紙トレイAの使用開始情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後(ステップS217)、上記プロッタ実行要求に含まれているフルカラーモードと給紙トレイAの指定情報に従い、例えばHDD106に蓄積されているフルカラー画像データ(蓄積文書)を読み出すと共にそのプロッタの動作を制御し、そのフルカラー画像データを画像データバス経由でプロッタに送って給紙トレイAから給紙される用紙上に可視画像として印刷させる。なお、デバイスパラメータが複数あった場合には、その各デバイスパラメータの使用状況の確認要求をデバイスリソース管理部506へ順次送信し、各確認結果から各デバイスパラメータが全て使用可能と判定した場合に、プロッタの実行が可能と判定する。
デバイスリソース管理部506は、サービス提供部503から給紙トレイA使用開始情報を受けると、メモリ内のデバイスリソース管理テーブルに記憶されているプロッタの給紙トレイAを「使用中」と設定する。なお、サービス提供部503から複数のデバイスパラメータの使用開始情報を受けた場合には、プロッタ(デバイス)の使用状況をパラメータ毎に設定する。
ここで、デバイスリソース管理テーブルについて、図18を参照して説明しておく。
図18は、デバイスリソース管理テーブルの他の例を示す図である。
図18の例では、プロッタの使用状況は、給紙トレイA,フィニッシャ,両面ユニットがそれぞれ「使用中」、給紙トレイBが「未使用」と設定されている。スキャナの使用状況は、ADFが「使用中」、圧板が「未使用」と設定されている。メモリ(HDD)の使用状況は、画像データ展開メモリが「20%使用」、データ蓄積領域が「未使用」と設定されている。画像データバスの使用状況は、「30%使用」と設定されている。FAX回線の使用状況は、「未使用」と設定されている。
一方、リモート操作部に相当するPC20(又はPC30等の外部機器)のリモート操作表示部600は、PC20上の操作により、フルカラーモードと給紙トレイAの指定情報のイベントが発行されると、そのイベントをMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS218)。続いて、蓄積文書印刷サービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントもMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS219)。
それによって、操作部イベント解釈部502,サービス提供部503,デバイス制御部504は、上述と同様の処理を行う(ステップS220〜S222)。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504から給紙トレイAの使用状況の確認要求を受けると、給紙トレイAの使用状況を確認するが、給紙トレイAは使用中なので、給紙トレイA使用不可能を確認結果としてデバイス制御部504へ送信する(ステップS223)。
デバイス制御部504は、デバイスリソース管理部506から給紙トレイAの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果からプロッタの実行が否かを判定するが、給紙トレイAが使用不可能であるため、プロッタの実行が不可能と判定し、その旨(イベント発行元情報を含む)をプロッタ実行結果としてサービス提供部503へ送信する(ステップS224)。
サービス提供部503は、デバイス制御部504からプロッタ実行結果を受けると、それを蓄積文書印刷実行結果(蓄積文書印刷実行不可)として操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS225)。
操作部イベント解釈部502は、サービス提供部503から蓄積文書印刷実行結果(蓄積文書印刷実行不可)を受けると、それに含まれているイベント発行元情報とメモリの記憶情報とを比較照合し、一致した場合に、そのイベント発行元であるリモート操作部(リモート操作表示部600)へ受け取った蓄積文書印刷実行結果を送信する(ステップS226)。
リモート操作表示部600は、操作部イベント解釈部502から蓄積文書印刷実行結果(蓄積文書印刷実行不可)を受けると、それをPC20の表示装置230の画面に表示させる。
ここで、ある操作部からの実行要求によるサービスの実行中に、他の操作部からのサービスの実行要求によってデバイスパラメータの変更が必要になった場合に、時間やお金がかかる状況だった場合には、同一パラメータ(実行中のサービスと同じデバイスパラメータ)でサービスの実行を継続する方がユーザにとってメリットが大きい。この場合、同一パラメータとなるように実行条件を指定可能なように実行不可(蓄積文書印刷実行不可等)をイベント発行元に通知するとよく、第8実施例ではそのような処理を行っている。
逆に、他の操作部からのサービスの実行要求によってデバイスパラメータを変更する場合に、サービスの同時実行が可能な状況であった場合には、異なるパラメータでサービスの実行を継続する方がユーザにとってメリットが大きい。この場合、異なるパラメータとなるように実行条件を指定可能なように実行可(蓄積文書印刷実行可等)をイベント発行元に通知するとよい。
後者の処理を行うためには、デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504からデバイスパラメータの使用状況の確認要求を受けた場合に、そのデバイスパラメータが実行中のサービスのデバイスパラメータと異なる場合に、デバイスパラメータ使用可能を確認結果としてサービス提供部503へ送信する。
リモート操作表示部600は、蓄積文書印刷実行結果をPC20の表示装置230の画面に表示した後、PC20上の操作により、給紙トレイAから給紙トレイBへの指定変更がなされ、フルカラーモードと給紙トレイBの指定情報のイベントが発行されると、そのイベントをMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS227)。続いて、蓄積文書印刷サービスの実行要求のイベントが発行されると、そのイベントもMFP10の操作部イベント解釈部502へ送信する(ステップS228)。
操作部イベント解釈部502は、リモート操作表示部600からイベントを受けると、そのイベントを解釈し、そのイベントがフルカラーモードと給紙トレイBの指定情報であった場合に、そのフルカラーモードと給紙トレイBの指定情報をメモリに記憶する。また、リモート操作表示部600から続けて受けたイベントが蓄積文書印刷サービス実行要求であった場合に、そのイベントの発行元の情報をメモリに直前に記憶したフルカラーモードと給紙トレイBの指定情報に関連付けて操作モード記憶テーブルとして記憶し、そのイベント発行元情報およびフルカラーモードと給紙トレイBの指定情報をコマンドパラメータとして蓄積文書印刷サービス実行要求に付加して、その蓄積文書印刷サービス実行要求をサービス提供部503へ送信する(ステップS229)。
サービス提供部503は、操作部イベント解釈部502から蓄積文書印刷サービス実行要求を受けると、対応するデバイスであるプロッタの実行要求であるプロッタ実行要求(イベント発行元情報およびフルカラーモードと給紙トレイBの指定情報を含む)をデバイス制御部504へ送信する(ステップS230)。
デバイス制御部504は、サービス提供部503からプロッタ実行要求を受けると、その実行が要求されたプロッタの実行に必要なパラメータであるデバイスパラメータを判定するが、ここではそのデバイスパラメータが給紙トレイBであるため、給紙トレイB(給紙トレイBリソース)の使用状況の確認要求をデバイスリソース管理部506へ送信する(ステップS231)。
デバイスリソース管理部506は、デバイス制御部504から給紙トレイBの使用状況の確認要求を受けると、給紙トレイBの使用状況を確認するが、現在給紙トレイBは未使用なので、給紙トレイB使用可能を確認結果としてデバイス制御部504へ送信する(ステップS232)。
デバイス制御部504は、デバイスリソース管理部506から給紙トレイBの使用状況の確認結果を受けると、その確認結果からプロッタの実行が可能か否かを判定するが、給紙トレイBが使用可能であるため、以下の処理を行う。
すなわち、プロッタの実行が可能と判定し、給紙トレイBの使用開始情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後(ステップS233)、上記プロッタ実行要求に含まれているフルカラーモードと給紙トレイBの指定情報に従い、例えばHDD106に蓄積されているフルカラー画像データ(蓄積文書)を読み出すと共にそのプロッタの動作を制御し、そのフルカラー画像データを画像データバス経由でプロッタに送って給紙トレイBから給紙される用紙上に可視画像として印刷させる。
デバイスリソース管理部506は、サービス提供部503から給紙トレイB使用開始情報を受けると、メモリ内のデバイスリソース管理テーブルに記憶されているプロッタの給紙トレイBを「使用中」と設定する。
その後、図示は省略するが、デバイス制御部504は、最初に実行したプロッタ動作(給紙トレイAからの給紙を含む)が終了すると、給紙トレイAの使用終了情報(最初のイベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後、そのプロッタ動作の実行結果をスキャナ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する。また、続いて実行したプロッタ動作(給紙トレイBからの給紙を含む)が終了すると、給紙トレイBの使用終了情報(イベント発行元情報を含む)をデバイスリソース管理部506へ送信した後、そのプロッタ動作の実行結果をプロッタ実行結果(イベント発行元情報を含む)としてサービス提供部503へ送信する。
以後の操作部イベント解釈部502およびサービス提供部503による処理は、図13によって説明したステップS134,S135,S138,S139と同様である。
第8実施例によれば、上述した(B1)(B2)(B4)に示した効果に加え、以下の(B6)(B7)に示す効果を得ることができる。
(B6)デバイスリソース管理部が、各種デバイスの利用状況をデバイス実行時のパラメータ別に管理し、デバイス制御部から実行が要求されたデバイスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、そのデバイスの利用状況をパラメータ別に確認し、その確認結果を問い合わせ結果としてデバイス制御部へ通知することにより、より細かい粒度でのデバイスリソース管理が可能となるため、機械の持つ性能をより引き出すことが可能となる。
(B7)デバイスの管理をテーブルを用いてパラメータ別に行っているので、複数のデバイスの使用状況(使用中/未使用)をパラメータ別に低資源で効率的に判定できる。
以上、この発明をデジタル複合機(MFP)に適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、デジタル複写機,ファクシミリ装置等の他の画像処理装置など、各種のサービスを提供可能な電子機器に適用可能である。
この発明によるプログラムは、電子機器を制御するコンピュータ(CPU)に、この発明による各種機能である操作部イベント解釈手段,サービス提供手段,デバイス制御部,サービス実行不可通知手段としての機能を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをコンピュータに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータに実行させるか、コンピュータにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、電子機器が保有するサービス提供機能を任意の操作部(複数の操作部)が自由に利用可能となり、操作部の種類とサービスの種類との間に依存性がなくなるため、複数の操作部の表示画面の形態を共通化できる。そのため、開発工数を削減でき、各操作部による操作手順を統一することができる。よって、操作部の種類およびサービスの種類の拡張が容易になる。したがって、この発明を利用すれば、低コストの電子機器を提供することができる。
この発明によるMFP(デジタル複合機)を含むネットワークシステムの一例を示す図である。 図1のMFP10のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図1のPC20のハードウェア構成例を示すブロック図である。 図1のMFP10およびPC20の主要機能構成例を示すブロック図である。 図4に示したMFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第1例を示す図である。
図4の操作部イベント解釈部502によって生成される操作モード記憶テーブルの一例を示す図である。 同じく操作モード記憶テーブルの他の例を示す図である。 図4のサービスリソース管理部505のサービスリソース管理テーブルの一例を示す図である。 図4に示したMFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第2例を示す図である。 同じくこの発明に関わる通信シーケンスの第3例を示す図である。
同じくこの発明に関わる通信シーケンスの第4例を示す図である。 図4のサービスリソース管理部505のサービスリソース管理テーブルの他の例を示す図である。 図4に示したMFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第5例を示す図である。 図4のデバイスリソース管理部506のデバイスリソース管理テーブルの一例を示す図である。 図4に示したMFP10を含むネットワークシステムにおけるこの発明に関わる通信シーケンスの第6例を示す図である。
同じくこの発明に関わる通信シーケンスの第7例を示す図である。 同じくこの発明に関わる通信シーケンスの第8例を示す図である。 図4のデバイスリソース管理部506のデバイスリソース管理テーブルの他の例を示す図である。
符号の説明
1:ネットワーク 10:MFP 11:コントローラ 20,30:PC
101,201:CPU 102,202:ASIC 103,203:SDRAM
104,204:ROM 105,205:NVRAM 106,206:HDD
107:操作部 109,208:USB・I/F
110,209:IEEE1394・I/F 111,210:MAC・I/F
501:操作表示部 502:操作部イベント解釈部 503:サービス提供部
504:デバイス制御部 505:サービスリソース管理部 506:デバイスリソース管理部 600:リモート操作表示部

Claims (19)

  1. 操作部から指示されたサービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行するサービス提供手段と、該サービス提供手段から実行が要求されたデバイスの動作を制御するデバイス制御手段とを有する電子機器であって、
    任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該サービスの実行要求を前記サービス提供手段に対して発行する操作部イベント解釈手段と、各種サービスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するサービスリソース管理手段とを設け、
    前記サービス提供手段は、前記操作部イベント解釈手段からサービスの実行要求を受けた場合に、該実行が要求されたサービスの利用状況を前記サービスリソース管理手段に対して問い合わせ、その問い合わせ結果から該サービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求を前記デバイス制御手段に対して発行する手段であることを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1記載の電子機器において、
    前記サービス提供手段によって前記実行が要求されたサービスが実行不可能と判定された場合には、その旨を該サービスの実行要求の発行元に対して通知するサービス実行不可通知手段を設けたことを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1又は2記載の電子機器において、
    前記サービスリソース管理手段は、前記サービス提供手段から前記実行が要求されたサービスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、該サービスの利用状況を確認し、その確認結果を問い合わせ結果として前記サービス提供手段へ通知することを特徴とする電子機器。
  4. 請求項3記載の電子機器において、
    前記サービス提供手段は、前記問い合わせ結果から前記実行が要求されたサービスが実行不可能と判定した場合には、該サービスが実行可能と判定するまで、該サービスの実行を保留することを特徴とする電子機器。
  5. 請求項4記載の電子機器において、
    前記サービス提供手段は、前記実行が要求されたサービスの実行を保留した後、実行中のサービスが終了したタイミングで、実行を保留しておいたサービスの利用状況を再び前記サービスリソース管理手段に対して問い合わせることを特徴とする電子機器。
  6. 請求項3乃至5のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記サービスリソース管理手段は、各種サービスの利用状況をサービス実行時のパラメータ別に管理する手段であることを特徴とする電子機器。
  7. 請求項6記載の電子機器において、
    前記サービスリソース管理手段は、前記サービス提供手段から前記実行が要求されたサービスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、該サービスの利用状況をパラメータ別に確認し、その確認結果を問い合わせ結果として前記サービス提供手段へ通知することを特徴とする電子機器。
  8. 操作部から指示されたサービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行するサービス提供手段と、該サービス提供手段から実行が要求されたデバイスの動作を制御するデバイス制御手段とを有する電子機器であって、
    任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該サービスの実行要求を前記サービス提供手段に対して発行する操作部イベント解釈手段と、各種デバイスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するデバイスリソース管理手段とを設け、
    前記デバイス制御手段は、前記サービス提供手段からデバイスの実行要求を受けた場合に、該デバイスの利用状況を前記デバイスリソース管理手段に対して問い合わせ、その問い合わせ結果から該デバイスが実行可能と判定した場合に、該デバイスの動作を制御する手段であることを特徴とする電子機器。
  9. 請求項8記載の電子機器において、
    前記デバイス制御手段によって前記実行が要求されたデバイスが実行不可能と判定された場合には、前記実行が要求されたサービスが実行不可能である旨を該サービスの実行要求の発行元に対して通知するサービス実行不可通知手段を設けたことを特徴とする電子機器。
  10. 請求項8又は9記載の電子機器において、
    前記デバイスリソース管理手段は、前記デバイス制御手段によって前記実行が要求されたデバイスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、該デバイスの利用状況を確認し、その確認結果を問い合わせ結果として前記デバイス制御手段へ通知することを特徴とする電子機器。
  11. 請求項10記載の電子機器において、
    前記デバイス制御手段は、前記問い合わせ結果から前記実行が要求されたデバイスが実行不可能と判定した場合には、該デバイスが実行可能と判定するまで、該デバイスの実行を保留することを特徴とする電子機器。
  12. 請求項11記載の電子機器において、
    前記デバイス制御手段は、前記実行が要求されたデバイスの実行を保留した後、実行中のデバイスの動作が終了したタイミングで、実行を保留しておいたデバイスの利用状況を再び前記デバイスリソース管理手段に対して問い合わせることを特徴とする電子機器。
  13. 請求項10乃至12のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記デバイスリソース管理手段は、各種デバイスの利用状況をデバイス実行時のパラメータ別に管理する手段であることを特徴とする電子機器。
  14. 請求項13記載の電子機器において、
    前記デバイスリソース管理手段は、前記デバイス制御手段から前記実行が要求されたデバイスの利用状況の問い合わせを受けた場合に、該デバイスの利用状況をパラメータ別に確認し、その確認結果を問い合わせ結果として前記デバイス制御手段へ通知することを特徴とする電子機器。
  15. 操作部から指示されたサービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行し、該デバイスの動作を制御する電子機器における制御方法であって、
    任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該サービスの利用状況を確認し、該サービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求を発行することを特徴とする制御方法。
  16. 操作部から指示されたサービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行し、該デバイスの動作を制御する電子機器における制御方法であって、
    任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、対応するデバイスの利用状況を確認し、該デバイスが実行可能と判定した場合に、該デバイスの実行要求を発行することを特徴とする制御方法。
  17. 各種サービスを提供可能な電子機器のコンピュータに、
    任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該実行要求を発行する操作部イベント解釈機能と、該操作部イベント解釈手段から前記サービスの実行要求を受けた場合に、該サービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行するサービス提供機能と、該サービス提供機能から上記実行が要求されたデバイスの動作を制御するデバイス制御機能と、各種サービスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するサービスリソース管理機能とを実現させるためのプログラムであり、
    前記サービス提供機能は、前記操作部イベント解釈機能からサービスの実行要求を受けた場合に、該実行が要求されたサービスの利用状況を前記サービスリソース管理機能に対して問い合わせ、その問い合わせ結果から該サービスが実行可能と判定した場合に、対応するデバイスの実行要求を前記デバイス制御機能に対して発行する機能であることを特徴とするプログラム。
  18. 各種サービスを提供可能な電子機器のコンピュータに、
    任意の操作部から発行されたイベントを解釈し、該イベントがサービスの実行要求であった場合に、該実行要求を発行する操作部イベント解釈機能と、該操作部イベント解釈手段から前記サービスの実行要求を受けた場合に、該サービスを提供するため、対応するデバイスの実行要求を発行するサービス提供機能と、該サービス提供機能から前記実行が要求されたデバイスの動作を制御するデバイス制御機能と、各種デバイスをリソースとしてそれらの利用状況を管理するデバイスリソース管理機能とを実現させるためのプログラムであり、
    前記デバイス制御機能は、前記サービス提供機能からデバイスの実行要求を受けた場合に、該実行が要求されたデバイスの利用状況を前記デバイスリソース管理機能に対して問い合わせ、その問い合わせ結果から該デバイスが実行可能と判定した場合に、該デバイスの動作を制御する機能であることを特徴とするプログラム。
  19. 請求項17又は18記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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