JP2007165412A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第1の部材と、第1の部材に対して可動の第2の部材との間に帯状のフレキシブルプリント基板をU字形状に屈曲して配置すると、第2部材の移動に対応して屈曲部が移動するため、フレキシブルプリント基板の一部が撓んで所定の範囲外に不用意に移動するおそれがある。
【解決手段】帯状のフレキシブルプリント基板30の長手方向に直角な断面が円弧状に保持されるようにフレキシブルプリント基板の端部30b、30cを保持、固定して該端部から屈曲部30dにかけての直線部30eの直線性を保持している。
【選択図】図9

Description

本発明は、電子装置内でフレキシブルプリント基板が変形して設けられた電子装置に関する。
複数の鏡枠から構成された撮影レンズ鏡筒のような電子装置においては、固定枠のような固定の第1の部材に対して移動するレンズ枠や回転枠がある。それらの中にはシャッター、絞り、合焦レンズなどの装置が設けられ、これらの装置を駆動させるために、モータなどの電気装置が可動の第2の部材に組み込まれている。そして、第1の部材に設けられている電気装置と第2の部材の電気装置との間の電気的な連結を維持するために、第1、第2の部材間に帯状のフレキシブルプリント基板(フレキシブルプリント配線基板)が配置されている。
帯状のフレキシブルプリント基板は長手方向のほぼ中央でU字形状に屈曲されて折り返され、その一端部を第2の部材(たとえば、第1群レンズ枠)側の電子機器に、他端部を第1の部材(たとえば、固定枠)側の電子回路にそれぞれ接続することによって、電気的な連結を維持したまま第2の部材の光軸方向の移動を許容している。
しかしながら、光軸方向の第2の部材の移動に伴ないフレキシブルプリント基板の屈曲部が移動し、フレキシブルプリント基板の端部(接続端)と屈曲部との間の直線部の長さが変動し、自重によって直線部の直線性が損なわれ、変形して下方に撓む傾向にある。そして、フレキシブルプリント基板が自重で変形して下方に撓むと、所定の範囲外に不用意に移動するおそれがある。たとえば、フレキシブルプリント基板が撮影光束の近傍に接近して不要な反射光を生じたり、撮影光束内に入り込んで撮影光束を遮断して、撮像素子やフィルム上の画像に悪影響を生じるおそれがある。
そのため、フレキシブルプリント基板のU字形状の屈曲部付近に腕部付のガイド部材を設け、フレキシブルプリント基板をガイド部材の腕部の回りで屈曲させてU字形状に組み込むとともに、フレキシブルプリント基板の下方への撓み(変形)を腕部で防止する構成が提案されている(たとえば、特開平7−020370号公報)。
特開平7−020370号公報
しかしながら、上述の特許文献1では、フレキシブルプリント基板の不必要な変位を抑えるために、余計な機構を用いている。
本発明は、簡単な構造で、電子装置に内蔵されたフレキシブルプリント基板が所定の範囲外に不用意に移動することを防止できる電子装置の提供を目的としている。
請求項1記載の本発明によれば、第1の部材と;上記第1の部材と相対して移動する第2の部材と;屈曲部を有し、該屈曲部の移動を伴ない上記第1の部材と上記第2の部材との上記相対移動を許容して、上記第1の部材と上記第2の部材との間を電気的に連絡する帯状のフレキシブルプリント基板と;上記帯状の長手方向に直角な断面を上記帯状の端部の一方で円弧状に保持し、該端部から上記屈曲部にかけて形成された直線部の直線性を保持する円弧保持手段とを備えることを特徴としている。
請求項2記載の本発明によれば、第1の部材と;上記第1の部材に設けられた第1の電気装置と;上記第1の部材と相対して移動する第2の部材と;上記第2の部材に設けられた第2の電気装置と;屈曲部を有し、該屈曲部の移動を伴ない上記第1の部材と上記第2の部材との上記相対移動を許容して、上記第1、第2の電気装置の間を電気的に連絡する帯状のフレキシブルプリント基板と;上記フレキシブルプリント基板の長手方向に直角な断面を円弧状に保持して、上記屈曲部以外の部位の撓みを防止する円弧保持手段とを備えることを特徴としている。
請求項3記載の本発明によれば、円弧保持手段は上記フレキシブルプリント基板の帯状端部を円弧状に保持、固定することを特徴としている。
請求項4記載の本発明によれば、上記円弧保持手段は、第1の部材との間でフレキシブルプリント基板の帯状端部の一方を円弧状に保持する保持部材と;上記第2の部材に形成されて上記フレキシブルプリント基板の帯状端部の他方を円弧状に保持する円弧形状の保持孔との少なくともいずれか一方を有することを特徴としている。
請求項5記載の本発明によれば、当該電子装置が撮影レンズ鏡筒であることを特徴としている。
請求項6記載の本発明によれば、第1の部材と;上記第1の部材と相対して移動する第2の部材と;屈曲部を有し、該屈曲部の移動を伴ない上記第1の部材と上記第2の部材との上記相対移動を許容して、上記第1の部材と上記第2の部材との間を電気的に連絡するため帯状に形成され、少なくとも上記帯状の端部の一方で上記帯状の長手方向に直角な断面が円弧状に保持されて、該端部から上記屈曲部にかけて形成された直線部の直線性を保持するフレキシブルプリント基板とを備えることを特徴としている。
請求項7記載の本発明によれば、第1の部材と;第2の部材と;上記第1の部材と上記第2の部材との間を電気的に連絡する連絡部を有するフレキシブルプリント基板と;上記フレキシブルプリント基板の連絡部の少なくとも一方の端部を、上記連絡部の長手方向に直角な断面の形状を変形させ、該変形を保持したまま該一方の端部を保持する保持手段とを備えることを特徴としている。
本発明によれば、簡単な構造で、電子装置に内蔵されたフレキシブルプリント基板が不用意に所定の範囲外に移動することを防止できる電子装置を提供できる。
本発明では、帯状のフレキシブルプリント基板(フレキシブルプリント配線基板)の長手方向に直角な断面が帯状の端部の少なくとも一方で円弧状に保持され、該端部から屈曲部にかけての直線部の直線性を保持して、フレキシブルプリント基板の撓みを抑制している。
以下図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施例に係る電子装置であるデジタルカメラに収納された撮影レンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面図であり、(A)はテレ位置での縦断面図、(B)はワイド位置での縦断面図を示し、図2は図1のX部分の破断図、図3は図1の線A−Aの断面方向から見た電子装置の部分断面図、図4は図1に示す撮影レンズ鏡筒の構成部材の分解斜視図を示す。
図1に示すように、カメラ本体10には撮影レンズ鏡筒20が収納され、撮影レンズ鏡筒内の一連のレンズ群によって得られた撮影光束を撮像するCCDである撮像素子10aがカメラ本体内の支持部材10b上に電気基板10cを介して配置されている。そして、撮影レンズ鏡筒20内の電気装置を電気的に連結するように、帯状のフレキシブルプリント基板(フレキシブルプリント配線基板)30が配置されている。
撮影レンズ鏡筒20の構成について述べると、図1、図4に示すように、撮影レンズ鏡筒は、カメラ本内の支持部材10bに固定された第1の部材に相当する固定枠21と、固定枠に対して回転可能かつ光軸O方向に移動可能(直進可能)に固定枠内に収納された回転枠22と、回転枠内に光軸方向に直進可能で回転不能に収納された第1群移動枠23および第2群レンズ枠24とを備え、第1群移動枠内には第1群レンズ枠231が収納されている。
固定枠21は、撮像素子側の端部(以下、「後端部」という)に外フランジ21aを、被写体側の端部(以下、「前端部」という)に内フランジ21bをそれぞれ持つ円筒体とされ、外フランジを介してカメラ本体内の支持部材10bに固定されている。また、固定枠21の内面には、メスのヘリコイドネジ21cが形成されている。光軸Oと平行な長孔状の駆動ギア孔21d、直進溝21eも固定枠21の内面にそれぞれ形成されている。駆動ギア孔21dの光軸方向両端には後述の駆動ギアを受けるための軸受け21fが設けられている。また、矩形の通し孔21gと光軸Oに平行に延びた2つの長孔21hとが固定枠21の壁面を貫通して形成されている。
ズーム用駆動モータ(ズームモータ)211が固定枠21に隣接して固定枠の外方に設けられている。また、駆動ギア212が固定枠内面の駆動ギア孔21d中に上記軸受け21fにより回転自在に軸受けされて配置されている。
押え部材213が固定枠21の内方に設けられている。図5は押え部材213を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は右側面図を示す。図4、図5に示すように、押え部材213は、固定枠21の内面の湾曲に対応して円弧形状に、たとえば弾性金属板から成形され、被写体側から見てその左右の端に略直立の折曲げ片213aを一体に持ち、折曲げ片の上端は外方に折曲げられた係止片213a1となっている。2つの折曲げ片213aは固定枠壁面の長孔21hに挿通可能な形状に形成されている。ここで、押え部材213は、固定枠21の内面との間にフレキシブルプリント基板30の一端部を挟持して固定枠の内面の湾曲に対応した円弧形状に保持、固定する形状に形成されている。また、固定枠の通し孔21gの下方に相当する部分で、押え部の一部213bが切り欠かれている。
第6図は図1の矢視Bから見た撮影レンズ鏡筒の背面図を示す。図1、図4、図6に示すように、回転枠22は、後端部に円周方向の所定角度に平歯車22aを、前端部に内フランジ22bをそれぞれ持つ円筒体とされ、平歯車22aにはオスのヘリコイドネジ22cが重複して形成されている。ここで、平歯車22aは、回転枠22の全周に設けられず、たとえば、270度の範囲に設けられている。そして、ヘリコイドネジ22cを固定枠21の対応するヘリコイドネジ21cに噛合させるとともに、平歯車22aを駆動ギア212に噛合させて、回転枠22は固定枠21内に回転可能で光軸方向に移動可能に収納されている。
また、回転枠22の内面には、螺旋状の第1、第2のカム溝22d1、22d2が互いに並設されており、これらのカム溝は、回転枠の後端面に形成された共通の導入溝22d3(図6参照)の途中で分岐して互いに並行に延びている。
回転枠22内には、第1群移動枠23と第2群レンズ枠24とが収納され、第1群移動枠は前端部に内フランジ23aを持つ円筒体とされ、その内部に第1群レンズ枠231が固定、保持されている。第1群レンズ枠231は、第1群レンズ231aを保持する第1群レンズ保持枠231dを有している。そして、第1群レンズ保持枠231dは、フォーカシングのために、第1群レンズ枠231に対して光軸方向に相対的に移動可能に支持されている。他方、第2群レンズ枠24は第2群レンズ24aをその内部に保持している。
光軸Oと平行な直進キー溝231bが第1群レンズ枠231の下部に形成されている。また、光軸Oと平行な直進キー溝24bが第2群レンズ枠24の下部に形成されている。
第1群レンズ枠231の後部の端面には、フォーカス用の駆動モータ(フォーカスモータ)231cが設けられている。そして、第2群レンズ枠24の上部は、フォーカスモータ231cの配置スペースを確保するように、切り欠かれている。
第1群移動枠23の外周面の外周面には、3つのカムフォロア23bが円周方向に120度間隔で互いに離反して形成されている。また、第2群レンズ枠24の外周面にも、3つのカムフォロア24cが円周方向に120度間隔で互いに離反して形成されている。
上記のように、固定枠21内に回転枠22が、回転枠内に第1群移動枠23、第2群レンズ枠24が、撮像素子側の端部(後端部)からそれぞれ収納、配置されると、回転枠22の後端部に直進リング25が取付けられる。
図7は直進リング25を示し、(A)は平面図、(B)(C)は(A)の線B−B、C−Cを断面とする断面図を示す。図4に加えて図7に示すように、直進リング25は、その下部に光軸Oと平行に被写体側に延びた直進キー25aと、撮像素子側に延びた短めの板部の先端がさらに半径方向の外側に延びた回転止め25bとを持ち、その一部たとえば上部には、半径方向の線(放射線)Rに対して傾斜した切り欠き25cが形成されている。直進リングの直進キー25aは、第2群レンズ枠、第1群レンズ枠の直進キー溝24b、231bに係合されている。
公知の撮影レンズ鏡筒においては、直進キー付直進リングは、回転枠とともに光軸方向に移動するとともに回転枠と相対的に回転するように、回転枠の撮像素子側の端部に取付け部材を用いて取付けられ、たとえば特開平5−188273号公報では、ビス、受け部材を利用して取付けられている。しかし、公知の構成では、取付け部材が必要となり、直進リングの組込み工数が複雑化し、組込みが容易に行なえない。
これに対して、上記のように実施例では、直進リング25に切り欠き25cを設けている。そのため、直進リング25は、EリングやCリングのように、光軸Oと直交する平面内で変形可能となり、直進リングのリング外径を包絡する包絡円は、その弾性変形時において、弾性変形前の自然状態における包絡円すなわちリング外径よりも小さくなる。回転枠22の撮像素子側の端部内面に内周溝としての取付け溝22e(図1、図6参照)が形成されており、上記弾性変形のもとで直進リング25が取付け溝22eに係合される。この係合の後、上記弾性変形が開放され、直進リング25のリング外径はもとの自由状態となり取付け溝22e内で回転枠22に対し相対回転可能な状態となる。
直進リング25はその弾性変形を利用して回転枠の取付け溝22eに係合できるため、取付け部材を必要としないで回転枠22に容易に組込める(取付けられる)。また、直進キー25a、回転止め25b、切り欠き25cを各1つずつ設ければ足りるため、構成の簡単な直進リング25が得られ、撮影レンズ鏡筒20の構成が複雑化しない。
直進リング25は、第1群レンズ枠231の組み込まれた第1群移動枠23と第2レンズ枠24とが回転枠22に組み込まれた後、回転枠からのこれらのレンズ枠231、24の脱落を防止している。
ここで、直進リングの切り欠き25cを半径方向の線Rと平行に形成してもよい。しかし、以下に述べるように、半径方向の線Rと傾斜して交差する斜めの切り欠きであることが好ましい。
図8は直進リングの平面図を示し、(A)は半径方向の線Rと平行に形成した切り欠き付の直進リングを、(B)(C)は半径方向の線Rと傾斜して交差する(斜めの)切り欠き付の直進リングをそれぞれ示す。切り欠き25cの幅(隙間)をdとし、図8(A)において断面X−Xを固定端と仮定すれば、平行な切り欠きに面する2つの端部25c1はd/2ずつ変位可能となる。
これに対して、図8(B)の斜めの切り欠き25cの幅を同じ値(=d)とすれば、円周方向の幅d1は、d1=d/cosθとなり、0<θ<90において、d1はdより大きいから、断面X−Xを固定端と仮定すれば、2つの端部25c1の変位可能な長さ(=d1/2)はd/2より大きい。つまり、切り欠き25cを斜めに形成すれば、切り欠きの幅を同一とした場合、平行な切り欠きの場合よりも大きな変位が得られ、直進リング25が大きな変位のもとで弾性変形するため、回転枠22への直進リングの組込みが容易に行なえる。
また、図8(C)に示すように、端部25c1の変位可能な長さがd/2となる切り欠き25cの幅d2はd2=dcosθとなり、0<θ<90において、d2はdより小さく、切り欠き25cを斜めに形成すれば小さな切り欠きの幅(d2)で、平行な切り欠きの場合と同じ変位(=d/2)が得られる。つまり、端部25c1の同じ変位を得るために必要な切り欠き25cの幅は、切り欠きを平行とする場合よりも斜めに形成すれば小さくなる。そして、切り欠き25cの幅が小さければ、組込み後における外力に対する変位が小さいから、回転枠22の回転に対しても直進リング25の変位が少なく、安定した動きが確保される。
上記のように、直進リングの切り欠き25cを斜めに形成すれば、回転枠22への直進リングの組込みが容易に行なえる。また、これとは異なる上述の実施形態を採れば、組込み後においても直進リング25の変形が小さく、安定した動きが確保される。
図9(A1)は本発明の円弧状に保持されたフレキシブルプリント基板の斜視図、図9(A2)は(A1)の矢視A方向からの矢視図をそれぞれ示す。図4、図9(A1)(A2)に示すように、帯状のフレキシブルプリント基板30は、その一端に、固定枠側の電気基板(電気装置)31に接続される接続片30aを有し、帯状の長手方向のほぼ中央を屈曲して折り返した形状に形成されている。他方、図9(C1)は従来の方法で配置されたフレキシブルプリント基板の斜視図、図9(C2)は(C1)の矢視C方向からの矢視図をそれぞれ示す。
すなわち、図1、図3に示すように、第1群レンズ枠231の後端部の端面には、円弧形状の保持孔231eが形成されており、この保持孔にフレキシブルプリント基板の一端部30bが保持、固定されて、フォーカスモータ(第2の部材側の第2の電気装置)231cと電気的に接続される。
他方の端部30cは、押え部材213を固定枠内に装着することにより、押え部材、固定枠間に挟持され、固定枠の内面に押し付けられて保持、固定される。つまり、固定枠21の内部に押え部材213を置き、その折曲げ片213aを互いに接近する方向に押力を加えて弾性変形させながら固定枠壁面の長孔21hに挿通させてからその押力を除けば、上端の係止片213a1が折曲げ片の弾力で長孔に押圧、係止されて、押え部材の円弧状部分が固定枠に装着される。そのため、他方の端部30cは押え部材、固定枠間に挟持されて、保持、固定される。
係止片213a付の折曲げ片213aの弾性変形を利用して固定枠の長孔21hに係止する構成では、押え部材213が固定枠21に容易に装着できるとともに、フレキシブルプリント基板の端部30cを確実に保持、固定できる。
ここで、フレキシブルプリント基板の接続片30aは、押え部材213の切り欠き部213bを介して固定枠の通し孔21gに挿通されて外部に延出し、固定枠外面の別のプリント基板31(第1の部材側の第1の電気装置)のコネクタ31aに接続される。
上記のように、フレキシブルプリント基板の一端部30bは、第1群レンズ枠の円弧形状の保持孔231eによって帯状の長手方向に直角な面を円弧状に変形して保持され、他端部30cは、押え部材213、固定枠21間に挟持されて固定枠の内面に押し付けられることにより帯状の長手方向に直角な面を円弧状に変形して保持される。このように長手方向に直角な面を円弧状にそれぞれ変形させてその端部30a、30bを保持すれば、長手方向に直角な面で上下方向の撓みに対する抵抗力が増し、上下方向に変形し難く(撓み難く)なる。
なお、第1群レンズ枠端面の保持孔231eはフレキシブルプリント基板の一端部30bを円弧形状に保持する円弧保持手段として、押え部材213は他端部30cを固定枠の内面に押し付けて円弧状に保持する円弧保持手段としてそれぞれ機能する。
撮影レンズ鏡筒20の駆動系について述べると、ズームモータ211のピニオンギア211aが固定枠内面の駆動ギア孔内の駆動ギア212に噛合され、駆動ギアが固定枠内の回転枠端部の平歯車22aに噛合している。そのため、ズームモータ211を駆動させれば、駆動力がピニオンギア211a、駆動ギア212、平歯車22aを介して回転枠22に伝達され、回転枠端部のヘリコイドネジ22cが固定枠内面の対応するヘリコイドネジ21cに噛合しているため、回転枠22はヘリコイドネジ21cにガイドされて固定枠内を回転しながら光軸Oに沿って移動する。
第1群移動枠23が回転枠22内に収納され、第1群移動枠のカムフォロア23bが、共通の導入溝22d3から導入されて回転枠内面の螺旋状の第1のカム溝22d1に係合されている。また、第2群レンズ枠24が回転枠22内に収納され、第2レンズ群のカムフォロア24cが共通の導入溝22d3から導入されて第2のカム溝22e2に係合されている。そして、直進リングの回転止め25bが固定枠内面の直進溝21eに係合され、直進リングの直進キー25aが第1群移動枠23内の第1群レンズ枠の直進キー溝231b、および第2群レンズ枠の直進キー溝24bにそれぞれ係合されている。
そのため、固定枠21に対して直進リング25が回転不能かつ直進可能とされ、回転枠22が回転しながら移動すると、第1群移動枠23、第2群レンズ枠24は、直進リングの直進キー25aにガイドされて所定のズーム位置まで直進する。
その後、フォーカスモータ231cが駆動されると、減速ギア列(図示しない)を介してその駆動力が第1群レンズ保持枠231dに伝達されて、第1群レンズ保持枠がフォーカス位置まで直進してフォーカシングがなされる。
上記のように、フレキシブルプリント基板30は、その一端部30bが第1群レンズ枠231の円弧形状の保持孔231eに保持され、他端部30cが押え部材213によって固定枠21の内面に押し付けられ保持されて、可動部材(第2の部材:第1群レンズ枠)と固定部材(第1の部材:固定枠)との間に配置されている。そのため、図1(A)(B)のテレ位置、ワイド位置間で第1群レンズ枠231が移動すると、その移動に伴なってフレキシブルプリント基板の屈曲部30dの位置が移動し、端部30b、30cから屈曲部にかけての直線部30eの長さが変化する。
すなわち、フレキシブルプリント基板の屈曲部30d、直線部30eは第1、第2の部材を電気的に連結する連結部となる。そして、保持孔231e、押え部材213は、フレキシブルプリント基板30の連絡部の端部を、連絡部の長手方向に直角な断面の形状を変形させてその変形を保持したまま端部を保持する保持手段として機能する。
図9(C1)(C2)に示すように、従来方法で保持されたフレキシブルプリント基板130においては、配置後においても、長手方向に直角な断面は保持前と同じ平板形状であるため、長手方向に直角な面で上下方向に変形し易い。そのため、第1群レンズ枠(可動部材;第2の部材)231が被写体方向(図示のX方向)に移動して、端部130bから屈曲部130dにかけて形成された直線部130eが長くなると、直線部はその直線性を保持でできず、自重によって変形し、下方に撓む。そして、撓んだフレキシブルプリント基板130の一部が撮影光束32(図1参照)の近傍に接近して不要な反射光を生じたり、撮影光束内に入り込んで撮影光束を遮断すれば、撮像素子10a上の画像に悪影響が生じる。
これに対して、本発明では、フレキシブルプリント基板の両端部30b、30cが円弧状に保持され、配置後においては、帯状の長手方向に直角な断面は円弧状に変形している。そのため、長手方向に直角な面で上下方向の撓みに対する抵抗力が増し、上下方向に変形し難く(撓み難く)なり、第1群レンズ枠231が移動して端部30bから屈曲部30dにかけての直線部30eが長くなっても、直線部はその直線性を保持でき、自重による下方への撓みが抑制される。
このように、フレキシブルプリント基板の両端部30b、30cを円弧形状に保持するという簡単な構成にも拘らず、フレキシブルプリント基板30の撓みが広範囲に抑制される。そのため、フレキシブルプリント基板30の一部が撮影光束の近傍に接近して不要な反射光を生じることがなく、もちろん、撮影光束32内に入り込んで撮影光束を遮断することもない。したがって、フレキシブルプリント基板30の撓みに起因する撮像素子上の画像への悪影響が阻止される。
図示のように、フレキシブルプリント基板の両端部30b、30cを円弧状に変形して保持する本発明の構成では、端部30bから屈曲部30dにかけての直線部30eと、端部30cから屈曲部30dにかけての直線部30eのいずれもがその直線性を保持し、自重による下方への撓みが確実に抑制される。しかし、端部30b、30cのいずれか一方のみを円弧状に変形するだけでも自重による下方への撓みが抑制でき、いずれか一方のみを円弧状に保持する構成としてもよい。その場合、可動部材側の端部30bから屈曲部30dにかけての直線部30eが、固定部材側の端部30cから屈曲部30dにかけての直線部30eよりも撓み易いため、端部30bを円弧状に保持することが好ましい。
また、帯状のフレキシブルプリント基板の両端部30b、30cの円弧状の変形は、図9(A1)(A2)の形状に限定されない。たとえば、第1群レンズ枠231の保持孔231eを図3に図示する下に凸の円弧形状とは逆に上に凸の円弧形状とし、上下方向に湾曲したパッド30eを端部30cと固定枠21の内面との間に介在させれば、図9(B1)(B2)に示すように、図9(A1)(A2)とは上下逆方向に変形した円弧形状に端部30b、30cが保持される。
円弧形状は帯状の長手方向に直角な面で上下方向に変形し難い形状であれば足り、図9(A1)(A2)(B1)(B2)に示すような円形の一部、すなわち、角部のない形状に限定されず、図10(A)(B)に例示するような角部を持つ形状(山形形状)としてもよく、このような山形形状も円弧形状に含まれる。たとえば、第1群レンズ枠231の保持孔231eを対応する形状に形成するとともに、固定枠21の内面との間に対応する形状のパッドを介在させれば、フレキシブルプリント基板の両端部30b、30cを所望の山形形状(円弧形状)に変形して保持できる。
さらに言い換えると、フレキシブルプリント基板30の長手方向と直交する断面における帯状部分の断面が、単なる矩形(四角)断面で計算される断面係数よりも断面係数の大きな断面になるように変形、保持することが肝心である。
上記のように、本発明によれば、帯状のフレキシブルプリント基板の端部が円弧状に保持されるため、長手方向に直角な面で上下方向の撓みに対する抵抗力が増し、上下方向に変形し難くなり、端部と屈曲部との間の直線部の直線性が保持され、簡単な構成で自重による下方への撓みが抑制される。そのため、フレキシブルプリント基板の一部が不用意に所定の範囲外に移動することがなく、フレキシブルプリント基板の撓みに起因する画像への悪影響が確実に防止される。
本発明は、固定の第1の部材側の電気装置と可動の第2の部材側の電気装置との間の電気的な連結を維持するために、第1、第2の部材間に帯状のフレキシブルプリント基板を配置した電子装置に広範囲に応用できる。
また、本発明は撮影レンズ鏡筒に適用されるのみならず、他の機器に応用することができ、たとえば、フレキシブルプリント基板の近傍に移動する部材が存在し、この移動部材とフレキシブルプリント基板との接触を防止するような目的にも適用できる。
さらに、本発明の実施形態で説明した以外にフレキシブルプリント基板そのものの変形、移動を伴なわないでフレキシブルプリント基板の撓み易い部分が存在する場合でも、その撓み易い部分が固定状態の位置から、たとえば、機器全体の振動により不用意な位置に移動しないように、本発明を適用できる。
本発明の一実施例に係る電子装置であるデジタルカメラに収納された撮影レンズ鏡筒の光軸に沿った縦断面図を示し、(A)はテレ位置での縦断面図、(B)はワイド位置での縦断面図を示す。 図1のX部分の破断図を示す。 図1の線A−Aの断面方向から見た電子装置の部分断面図を示す。 図1に示す撮影レンズ鏡筒の分解斜視図を示す。 押え部材を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は右側面図を示す。 図1の矢視Bから見た撮影レンズ鏡筒の背面図を示す。 直進リングを示し、(A)は平面図、(B)(C)は(A)の線B−B、C−Cを断面とする断面図を示す。 直進リングの平面図を示し、(A)は半径方向の線Rと平行に形成した切り欠き付の直進リングを、(B)(C)は半径方向の線Rと傾斜して交差する切り欠き付の直進リングを示す。 フレキシブルプリント基板を示し、(A1)は本発明の円弧状に保持されたフレキシブルプリント基板の斜視図、(A2)は(A1)の矢視A方向からの矢視図;(B1)は変形例に係るフレキシブルプリント基板の斜視図、(B2)は(B1)の矢視B方向からの矢視図;(C1)は従来方法で保持されたフレキシブルプリント基板の斜視図、(C2)は(C1)の矢視C方向からの矢視図をそれぞれ示す。 (A)(B)はフレキシブルプリント基板の円弧形状の変形例を示す。
符号の説明
10 カメラ本体
10a 撮像素子
20 撮影レンズ鏡筒(電子装置)
21 固定枠(第1の部材)
213 押え部材(端部30cの円弧保持手段)
22 回転枠(広義の第2の部材)
22e 取付け溝
23 第1群移動枠
231 第1群レンズ枠(狭義の第2の部材)
231a 第1群レンズ
231c フォーカス用駆動モータ(第2の部材側の電気装置)
231d 第1群レンズ保持枠
231e 円弧状保持孔(端部30bの円弧保持手段)
24 第2群レンズ枠
24a 第2群レンズ
25 直進リング
25a 直進キー
25b 回転止め
25c 切り欠き
30 フレキシブルプリント基板
30a 接続片
30b、30c フレキシブルプリント基板の端部
31 電気基板(第1の部材側の電気装置)

Claims (7)

  1. 第1の部材と、
    上記第1の部材と相対して移動する第2の部材と、
    屈曲部を有し、該屈曲部の移動を伴ない上記第1の部材と上記第2の部材との上記相対移動を許容して、上記第1の部材と上記第2の部材との間を電気的に連絡する帯状のフレキシブルプリント基板と、
    上記帯状の長手方向に直角な断面を上記帯状の端部の一方で円弧状に保持し、該端部から上記屈曲部にかけて形成された直線部の直線性を保持する円弧保持手段と、
    を備えることを特徴とする電子装置。
  2. 第1の部材と、
    上記第1の部材に設けられた第1の電気装置と、
    上記第1の部材と相対して移動する第2の部材と、
    上記第2の部材に設けられた第2の電気装置と、
    屈曲部を有し、該屈曲部の移動を伴ない上記第1の部材と上記第2の部材との上記相対移動を許容して、上記第1、第2の電気装置の間を電気的に連絡する帯状のフレキシブルプリント基板と、
    上記フレキシブルプリント基板の長手方向に直角な断面を円弧状に保持して、上記屈曲部以外の部位の撓みを防止する円弧保持手段と、
    を備えることを特徴とする電子装置。
  3. 上記円弧保持手段は上記フレキシブルプリント基板の帯状端部を円弧状に保持、固定することを特徴とする請求項1、2記載の電子装置。
  4. 上記円弧保持手段は、第1の部材との間でフレキシブルプリント基板の帯状端部の一方を円弧状に保持する保持部材と、上記第2の部材に形成されて上記フレキシブルプリント基板の帯状端部の他方を円弧状に保持する円弧形状の保持孔との少なくともいずれか一方を有することを特徴とする請求項1〜3記載の電子装置。
  5. 当該電子装置が撮影レンズ鏡筒であることを特徴とする請求項1乃至4記載の電子装置。
  6. 第1の部材と、
    上記第1の部材と相対して移動する第2の部材と、
    屈曲部を有し、該屈曲部の移動を伴ない上記第1の部材と上記第2の部材との上記相対移動を許容して、上記第1の部材と上記第2の部材との間を電気的に連絡するため帯状に形成され、少なくとも上記帯状の端部の一方で上記帯状の長手方向に直角な断面が円弧状に保持されて、該端部から上記屈曲部にかけて形成された直線部の直線性を保持するフレキシブルプリント基板と、
    を備えることを特徴とする電子装置。
  7. 第1の部材と、
    第2の部材と、
    上記第1の部材と上記第2の部材との間を電気的に連絡する連絡部を有するフレキシブルプリント基板と、
    上記フレキシブルプリント基板の連絡部の少なくとも一方の端部を、上記連絡部の長手方向に直角な断面の形状を変形させ、該変形を保持したまま該一方の端部を保持する保持手段と、
    を備えることを特徴とする電子装置。

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