JP2007164638A - コインセレクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明の第1の目的は、真正コイン検知用のコインセンサに不正にアクセスできないようにしたコインセレクタを提供することである。
本発明の第2の目的は、コインセンサに不正にアクセスできないようにした小型のコインセレクタを提供することである。
本発明の第3の目的は、コインセンサに不正にアクセスできないようにし、かつ、コインの処理速度が速いコインセレクタを提供することである。
【解決手段】
コインが一方向に転動する転動通路に沿って形成した真偽判別部の下流に配置したセンサからの信号に基づいて前記コインの通過を検知するコインセレクタにおいて、
前記転動通路の下流に前記転動方向に対し逆向きの通路を設け、前記逆向き通路にコインセンサを配置したことを特徴とするコインセレクタである。
【選択図】図1

Description

本発明は、パチスロ等に使用されるコインの真偽を判別するコインセレクタに関する。
さらには、コインセレクタによって真正コインとして判別されたコインを検知するコインセンサに対する不正が出来ないようにしたコインセレクタに関する。
さらに詳細には、コインセンサに対する不正が出来ないと共にスピーディな選別が可能なコインセレクタに関する。
なお、本発明に係るコインセレクタは、パチスロの他、コイン式ゲーム機や自動販売機等に使用可能である。
本明細書において、コインとは、メダルおよびトークン等の総称である。
第1の従来技術として、ガイドレールに沿って設けたコインの転動通路と、その転動通路に配置した真偽判別部である直径選別部を有し、ガイドレール上を転がって転動通路を移動するコインが直径選別部においてその直径を選別され、所定の直径を有するコインのみが直径選別部を通過して、真正コインとして受け入れられるコインセレクタにおいて、この真正コインの受け入れを検知するため、転動通路に複数の光電式のコインセンサを配置し、これらコインセンサからの信号処理に工夫をし、不正を防止するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
第2の従来技術として、投入口から投入したコインをローターにより一個ずつ区分けした後、ベルト搬送装置に受渡し、前記ベルト搬送装置でコインが搬送される途上において真偽判定部において真正コインを選別すると共に真正コインとして選別されたコインをセンサにより検知することが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3649728号(図1−図4、2頁―5頁) 特許第3648181号(図3−6、6頁―8頁)
近時、第1の従来技術のコインセレクタに対し、赤外線発光器を先端に取り付けた板状器具をゲーム機のコイン投入口から挿入し、前記発光器を適宜発光させてコインセンサに擬似的に検知信号を発信させることにより、恰も真正コインを検知したかのように誤判別させ、不正にコインを取得する不正が問題となっている。
第2の従来技術は、前記のように器具を挿入しようとした場合、当該器具はローターによって進行を妨げられるため不正を行うことが出来ない利点がある。
しかし、コインの判別速度はローターの回転速度及びベルトの移動速度に依存するため、スピーディなコインの受入が出来な問題がある。
さらに、コインセンサを例えばパチスロ機に内蔵する場合、所定の範囲内に設置せねばならないが、ローター及びベルト搬送装置を使用する第2の従来装置は、小型化に限界があり、俄に採用できない。
本発明の第1の目的は、真正コイン検知用のコインセンサに不正にアクセスできないようにしたコインセレクタを提供することである。
本発明の第2の目的は、コインセンサに不正にアクセスできないようにした小型のコインセレクタを提供することである。
本発明の第3の目的は、コインセンサに不正にアクセスできないようにし、かつ、コインの処理速度が速いコインセレクタを提供することである。
この目的を達成するため、本発明にかかるコインセレクタは以下のように構成される。
コインが一方向に転動する転動通路に沿って形成した真偽判別部の下流に配置したセンサからの信号に基づいて前記コインの通過を検知するコインセレクタにおいて、
前記転動通路の下流に前記転動方向に対し逆向きの通路を設け、前記逆向き通路にコインセンサを配置したことを特徴とするコインセレクタである。
この構成において、正常な場合、真正コインは転動通路を転がり、真偽判別部に達する。
真偽判別部において、偽貨は排除され、真正コインは転動方向に対し逆向きの通路を進行する。
真正コインは、逆向き通路を進行する過程においてコインセンサによって検知され、この検知信号を真正コイン受け入れ信号とする。
逆向き通路に配置されたコインセンサに不正を行うためには、挿入した不正用器具の可撓性を利用して転動通路から逆向き通路にVターンさせねばならない。
Vターンした不正用器具の基部を操作して先端の発光部をセンサに対するアクセス可能位置に移動させることは極めて困難である。
よって、真正コイン検知のためのセンサに不正をすることは実質的に不可能である。
また、回転するローター等を使用しないので、装置を小型化できる利点がある。
請求項2の発明は請求項1のコインセレクタにおいて、前記逆向き通路が前記転動通路に対しオフセットしていることを特徴とする。
この構成において、逆向き通路は転動通路に対しオフセットしている。
換言すれば、逆向き通路は転動通路に対して逆に向いていると共に横方向にずれている。
よって、挿入された不正用器具はVターンすると共に横方向にずれて三次元的に撓むため、その先端をコインセンサに相対させることは極めて困難である。
したがって、コインセンサに不正にアクセスすることは、更に困難である。
請求項3の発明は請求項1のコインセレクタにおいて、前記逆向き通路に推進装置を配置し、前記推進装置によってコインを前記コインセンサに向かって積極的に移動させることを特徴とする。
この構成によれば、逆向き通路にコインを強制的に移動させる推進装置が配置されているので、転動通路から逆向き通路に達したコインは推進装置によって強制的に移動される。
この強制移動によって、コインは急速にコインセンサへ送られるので、限られた範囲の中に装置を収めることができるので、コインセレクタを小型化できる利点がある。
請求項4の発明は請求項3のコインセレクタにおいて、前記推進装置の下流に前記コインセンサを配置したことを特徴とする。
この構成によれば、不正用器具は推進装置を通過せねばコインセンサに達することができない。
よって、器具を挿入して不正を行う場合、転動通路から逆向き通路にVターンさせ、さらに、推進装置を通過させねばならない。
したがって、Vターンした不正用器具の先端をセンサにアクセス可能位置に移動させ、更に推進装置を通過させることは極めて困難である。
よって、真正コイン検知のためのコインセンサに不正をすることは不可能である。
請求項5の発明は、請求項3のコインセレクタにおいて前記推進装置が前記逆向き通路を挟んで配置されたベルトと回転ローラとにより構成されることを特徴とする。
この構成によれば、推進装置がコインの面と接触するベルトと回転ローラとよりなるので、コインは転がり状態で循環ベルトに面接触し、さらに、回転ローラによって挟まれて強制的に送られる。
よって、推進装置は簡単な構成であり、ベルトは扁平に配置できるので、小型に構成できる利点がある。
請求項6の発明は請求項1のコインセレクタにおいて、前記転動通路と前記逆向き通路との間に逆行阻止装置を配置したことを特徴とする。
この構成において、不正防止用器具を引き抜く場合、逆行阻止装置によって引き戻し抵抗が大きくなるので、不正用器具を引き抜けなくなる。
よって、不正用器具の再使用を防止できる利点がある。
本発明の最良の形態は、コインが一方向に転動する転動通路に沿って形成した真偽判別部の下流に配置したセンサからの信号に基づいて前記コインの通過を検知するコインセレクタにおいて、前記転動通路の下流に前記転動方向に対し逆向きであって、かつ、前記転動通路に対しオフセットする逆向き通路を設け、前記逆向き通路にコインセンサを配置したことを特徴とするコインセレクタである。
図1は、実施例1のコインセレクタの概略図であって、(A)は正面図、(B)は(A)におけるB―B線断面図、(C)は矢視C図である。
図2は、実施例1のコインセレクタの作用説明図である。
図1において、コインセレクタ100は、板状の本体102、本体102の下部に位置するガイドレール104、ガイドレール104の中間に配置された真偽判別部105である直径選別部106、及び、選別部106の下流に配置された第一コインセンサ108を含んでいる。
本体102は、図1(B)において時計方向に約10度傾斜した状態で取り付けられている。
したがって、コインCは本体102にもたれつつ転動通路110を転動する。
ガイドレール104は、コインCの厚みとほぼ同一の幅を有している。
本体102に対し、コインCの厚みよりも僅かに離れてガイド板(図示せず)が配置されている。
本体102、ガイドレール104及びガイド板によってコインCの転動通路110が形成されている。
コインCが転動通路110においてジャムした場合、ジャムしたコインCを返却できるよう、ガイド板は本体102に対し離れる方向に移動可能に設けられている。
図1に示すように、転動通路110は、投入口112から垂直に下降する垂直部114、弧状部116及び右下がりに傾斜する傾斜部117を含んでいる。
直径選別部106は、傾斜部117に配置されている。
したがって、投入口112に投入されたコインCは、垂直部114を落下した後、弧状部116により図1において右方へ方向転換され、傾斜部117において、その下周面がガイドレール104に支えられ、かつ、下面が本体102に支えられつつ転動する。
コインCの直径が所定値よりも小さい場合、直径選別部106においてガイドレール104から落下し、選別される。
すなわち、小径コインSCの上端が本体102に案内されずに倒れ穴109に倒れ込むため、小径コインSCの下端がガイドレール104から外れて落下することにより、選別される。
落下した小径コインSCは、図示しない通路を通って返却口(図示せず)に返却される。
コインCが所定値よりも大きい場合、投入口112においてストップされることにより選別される。
したがって、直径が所定値のコインCのみ、換言すれば、真正コインのみが直径選別部106を通過して第一コインセンサ108に達することができる。
第一コインセンサ108は、第1光電センサ120及び第2光電センサ122を含んでいる。
第一コインセンサ108を複数のコインセンサにより構成することにより、コインCの検知信号の時間差若しくは出力順を判別することができ、もって、不正検出の精度が向上する利点がある。
第一コインセンサ108は、真偽判別部105を通過したコインCを検知する機能を有している。
したがって、上記機能を有すれば第一コインセンサ108は第1光電センサ120若しくは第2光電センサ122の何れか一方、また、光電センサに替えて金属センサ等他の検知方式を使用することができる。
また、光電センサと金属センサその他検知方式が異なるセンサの組み合わせであっても良い。
図2に示すように、第1光電センサ120と第2光電センサ122は同一構造であるので、第1光電センサ120を代表して説明する。
センサ本体124及びセンサ本体124に内蔵された投光素子126及び受光素子128を含んでいる。
センサ本体124は、角柱状であってほぼ水平に配置した横梁部130、横梁部130から下方に向かって所定の間隔で平行に突出する柱状の投光部保持部132及び受光部保持部134を含んでいる。
投光部保持部134内には、投光素子126が配置され、受光部保持部134には受光素子128が配置されている。
換言すれば、投光部保持部132及び受光部保持部134は、転動通路110を挟んで対向配置されている。
また、投光部保持部132は、外部から投光される赤外線等の光線を遮蔽するため、光線遮蔽材料にて形成されている。
受光部保持部134には、前記投光素子126に相対して受光スリット136が形成されている。
受光スリット136は、ガイドレール104によって案内されるコインCの上端部に相対して配置されている。
受光素子128からの非受光信号に基づいてコインCの通過を検知する。
この受光部保持部134も、光線遮蔽材料にて形成されている。
転動通路110に続いてコインCのターン部138及び逆向き通路140が形成されている。
まず、ターン部138を説明する。
ターン部138は、右方下がりの傾斜部117を転動してきたコインCを逆向き通路140に誘導するための通路であって、全体として倒V形である。
ターン部138は、図1において傾斜部117を右下がりに転動してきたコインCを逆方向である左方向に転動するよう案内する機能を有する。
本実施例1のターン部138は、傾斜部117と同様に傾斜しているが、その傾斜は約10度であるためコインCが実質的にほぼ垂直に落下するよう案内する。
次に逆向き通路140を説明する。
逆向き通路140は、ターン部138によって傾斜部117に対し逆方向にその移動方向が転向されたコインCが移動する通路である。
逆向き通路140は傾斜部117と同様にコインCが逆向き通路140のガイドレール142上を転動するように構成することができる。
逆向き通路140には、第二コインセンサ144が配置される。
第二コインセンサ144は、逆向き通路140を移動するコインCを検知する機能を有する。
したがって、前記機能を満足する場合、第二コインセンサ144は光電式、磁気式等適宜の形式を使用することができる。
第一コインセンサ108と第二コインセンサ144は、判別装置146に接続されている。
判別装置146は、第一コインセンサ108と第二コインセンサ144からの検知信号の入力順及び信号間の発生タイミングに基づいてそれら信号の真偽を判別し、正常な場合、カウント信号CSを出力し、異常な場合異常信号ESを出力する。
すなわち、第一コインセンサ108及び第二コインセンサ144とから検知信号を受信した場合であっても、それら信号間の出力順又は出力間隔が異常な場合、異常と判別する。
コインCは投入口112から投入され垂直に落下した後、傾斜部117においてガイドレール104上を自重によって所定の速度で転動する。
小径コインCSは、直径選別部106において前述のように選別され、真正コインCが第一コインセンサ108を所定の速度で通過した後、ターン部138によって傾斜部117と逆方向に方向転換された後、逆向き通路140のガイドレール142上を転動する。
第一コインセンサ108において、図2に示すように、第1光電センサ120がコインCを検知して検知信号DS1-1を出力した後、所定時間T1後に第2光電センサ122がコインCを検知して検知信号DS1-2を出力し、検知信号DS1-2の出力後、所定時間T2後に第二コインセンサ144がコインCを検知して検知信号DS2を出力する。
なお、所定時間T1、T2は、コインの転動速度に基づくので、所定の幅内で有れば、正常と判別することができる。
よって、検知信号が、DS1-1、DS1-2、DS-2の順に出力され、かつ、検知信号DS-1-1から所定時間T1の間に検知信号DS1-2が出力され、さらに、検知信号DS1-1から所定時間T2の間に検知信号DS2が出力された場合、正常と判別し、検知信号DS2の出力に基づいてカウント信号CSを出力する。
なお、検知信号DS-2は、検知信号DS1-1の出力を基準に所定時間後に出力された場合、正常と判別することができる。
前記検知信号の順番が異なっている場合、検知信号DS1-2が所定時間T1の間に出力されない場合、若しくは、検知信号DS2が所定時間T2の間に出力されない場合は異常であるとしてカウント信号CSは出力されず、異常信号ESが出力される。
次に本実施例1の作用を説明する。
第二コインセンサ144に対し不正を行う場合、不正用器具は投入口112から転動通路110に挿入され、垂直部114によって垂直下方へ案内された後、弧状部116において斜め右方に転向されて傾斜部117へ進行し、傾斜部117において斜め下方へ進行した後、ターン部138においてV字形に転向されて逆向き通路140へ進行し、逆向き通路140において斜め下方へ進行しなければ第二コインセンサ144に達することが出来ない。
可撓性を有する不正用器具を用いた場合、不正用器具の先端が第一コインセンサ108部を経由して第二コインセンサ144に到達させることは可能である。
しかし、不正用器具を第一コインセンサ108から第二コインセンサ144に所定時間T1及びT2の間に移動させて各コインセンサから検知信号を出力させることは極めて困難である。
また、予め第一コインセンサ108と第二コインセンサ144に相対して発光体等のセンサに対するアクセス手段を取り付けた不正用器具を使用した場合、不正用器具を移動させる必要はないが、V形に曲がった転動通路110及び逆向き通路140において、曲がった不正用器具を操作してそれら第一コインセンサ108と第二コインセンサ144に対し各発光体をそれらコインセンサに対しアクセス可能に位置させることは極めて困難である。
さらに、第一コインセンサ108に対する不正用器具と第二コインセンサ144に対する不正用器具とを別個に形成した場合、第一コインセンサ108に対してアクセス可能位置に不正用器具をもたらすことは比較的容易に行うことができる。
しかし、第二コインセンサ144に対するアクセス位置に不正用器具を位置させることは、不正用器具がV形に曲がっているため極めて困難である。
したがって、本発明は不正用器具を使用してコインセレクタ100の真正コインのカウントのための信号を不正に出力させることを防止できる利点がある。
なお、本コインセレクタ100をゲーム機内の従来と同様のスペースに配置する場合、逆向き通路140の傾斜角度は傾斜部117の傾斜角度よりも小さくなる。
しかし、実施例1のように、ほぼ垂直に落下するターン部138により傾斜部117と逆向き通路140とを連通した場合、コインCがほぼ垂直に落下することにより加速されるため、逆向き通路140においてもコインCは傾斜部117と同様の速度で転動し、コインジャムを生じることがない。
図3は、実施例2のコインセレクタの概略説明図であり、(A)は概略斜視図、(B)は(A)における矢視D図である。
実施例2は、逆向き通路140が転動通路110に対しオフセットして設けられた例である。
実施例2のコインセレクタ200は、実施例1に対し逆向き通路140が転動通路110に対し、特に傾斜部117を含む平面P1に対しオフセットした平面P2内に形成されている。
本明細書においてオフセットとは、平面P1内に位置していないということを意味している。
実施例2において、平面P2は傾斜する平面P1に対し所定の鈍角をなすように構成されている。
具体的には、逆向き通路140はコインCが立った状態で転動するようほぼ垂立している。
傾斜部117の右側への傾きから垂立する逆向き通路140に対するコインCの転向は、図3(B)に示すようにターン部138において行なわれる。
換言すれば、傾斜部117と逆向き通路140は鈍角をなすよう配置されている。
したがって、不正用器具は、実施例1と同様にV字形に変形し、さらに、不正用器具の伸長方向に対し横方向に撓まなければ第二コインセンサ144に到達出来ないので、実施例1よりも更に不正をすることが出来ない利点がある。
なお、逆向き通路140は傾斜部117に対し逆向きに傾斜するよう配置することにより、伸長方向に対し横方向への撓み量が多くなることから、更に不正をすることが困難になり、結果として不正を防止することができる。
また、逆向き通路140が転動通路110の下方に位置するので、コインセレクタを小型化できる利点がある。
図4は、実施例3のコインセレクタの概略説明図である。
図5は、実施例3のコインセレクタに用いる推進装置の概要斜視図である。
図6は、実施例3のコインセレクタに用いる推進装置の平面図である。
図7は、図6におけるD−D線断面斜視図である。
図8は、図6におけるD−D線断面図である。
実施例3は、実施例1の逆向き通路140にコインCの移動を推進する推進装置300を設けた例である。
推進装置300は、ターン部138から逆向き通路140に進行して来たコインCを積極的に第二コインセンサ144側に移動させる機能を有する。
したがって、ターン部138を通過したコインCは、逆向き通路140において推進装置300により強制的に第二コインセンサ144側に移動される。
逆向き通路140において、コインCは推進装置300によって積極的に送られるから、重力による転動速度よりも高速で移動されることができる。
例えば、従来機に取り付ける場合、逆向き通路140の傾斜角度を大きくすることができず、コインCのスムーズな転動を期待できない場合がある。
しかしこの場合であっても、推進装置300によってコインCを高速移動できるので、コインCのカウント信号CSをスピーディに出力することができる。
次に図4から図8を参照して推進装置300の一例を説明する。
推進装置300は、少なくともベルト装置302とローラ装置304を含んでいる。
ベルト装置302はターン部138に続く逆向き通路140の一側面を画定するため、僅かに傾けられ、かつ、所定の間隔で配置された一対のローラ306と308との間に張設された平ベルト310である。
平ベルト310の面310Pは、僅かに傾けられ逆向き通路140の一側壁を構成している。
逆向き通路140の他側壁は、推進装置300の本体312の一内壁であって、平ベルト310に対しコインCの厚みの約1.5倍の間隔で平行に配置された内壁313により画定されている。
本体312の一端部上面にはターン部138の一部を構成する入口314が形成され、この入口314に傾斜部117を転動し、ターン部138に進行したコインCが落下する。
ローラ308は電気モータ318によってコインCの進行方向に平ベルト310が循環するよう伝達装置320を介して駆動される。
伝動装置320は、ローラ308の回転軸322の上端部に固定した被動ギヤ324、被動ギヤ324に噛み合い、電気モータ318の出力軸に固定した駆動ギヤ326及び伝動ギヤ列328を含んでいる。
したがって、平ベルト310の逆向き通路140側の表面310Pは、電気モータ318によって所定の速度で第二コインセンサ144側へ強制的に移動される。
次にローラ装置304を説明する。
ローラ装置304は、平ベルト310に平行に配置された縦向きの回転軸330によって回転されるローラ332である。
ローラ332の周面は平ベルト310に相対し、かつ、それらの間隔は、コインCの厚みよりも僅かに小さく設定されている。
ローラ332は、伝動装置334を介して電気モータ318から回転される。
本実施例においては、被動ギヤ324に回転軸330の上端に固定したギヤ336が噛み合わされている。
ローラ332の周速度は、平ベルト310の表面310Pの速度と同一の速度に設定され、周面は第二コインセンサ144に向かう方向に回転される。
次に本実施例3の作用を説明する。
投入口112に配置した図示しない検知装置によってコインCの投入を検知した場合、電気モータ318は起動され、平ベルト310及びローラ332が第二コインセンサ144に向かって回転する。
傾斜部117、ターン部138を通って入口314から逆向き通路140のガイドレール142に落下したコインCの一面は、平ベルト310の面310Pに接触し、それらの間の摩擦接触によって第二コインセンサ144側へ移動される。
さらに、ローラ332に達したコインCは平ベルト310とローラ332の周面に挟持されて更に強制的に第二コインセンサ144へ向かって送られる。
よって、逆向き通路140の傾斜角度が小さい場合であっても、コインCは強制的に第二コインセンサ144側へ送られるので、スピーディに第二コインセンサ144によってコインCを検知し、カウント信号CSを出力することができる。
また、平ベルト310とローラ332の周面との間隔は、コインCの厚みよりも小さい間隔に設定されているため、不正用器具を通過させることは極めて困難である。
よって、逆向き通路140に推進装置300を配置することにより、更に不正し難い効果がある。
推進装置300は、ターン部138に配置できる。
したがって、推進装置300は、真偽判別部105と第二コインセンサ144との間に配置されていれば良い。
また、第一コインセンサ108は配置しないことができる。
転動通路110に対し逆向き通路140がV字形にすることにより、不正用器具を第二コインセンサ144にアクセスし難くすることができる。
特に、推進装置300の下流に第二コインセンサ144を配置した場合、不正用器具は推進装置300を通過しなければならない。
推進装置300はコインCを積極的に移動させるため、隙間はコインの厚みよりも小さいので不正用器具を通過させることが極めて困難であるからである。
図4に示すように、ターン部138の通路の内側に逆行阻止装置350を配置することが好ましい。
逆行阻止装置350は、転動通路110からターン部138を通って逆向き通路140に挿入した不正用器具の引出を阻止する機能を有する。
逆行阻止装置350は、外周に放射状に延びる刷毛352を有する回転体354が固定軸356に対しワンウエイクラッチ(図示せず)を介して取り付けられている。
ワンウエイクラッチは、回転体354の図4における時計方向への回転は許容するが、逆方向への回転は阻止されるように設定されている。
換言すれば、回転体354は傾斜部117からターン部138を経由して逆向き通路140へ向かって移動する物に対し抵抗にはならない。
しかし、逆向きの力が加わった場合、回転体354はワンウエイクラッチの作用により回転することができないため、大きな移動抵抗として作用する。
不正用器具が転動通路110、ターン部138を通って逆向き通路140に挿入された後引き出される場合、不正用器具は引出力によって最短距離になるよう位置する。
すなわち、逆向き通路140から傾斜部117への経路が、ターン部138の内側に大きな力で接触する。
したがって、不正用器具は回転体354の刷毛352に圧接する。
しかし、回転体354はワンウエイクラッチにより戻し方向に回転することが出来ない。
よって、不正用器具の引き戻し抵抗が大きくなり、不正用器具が引き出せず、結果として不正を防止することができる。
次に実施例4を説明する。
実施例4は、コインの転動速度を高めたコインセレクタに関する。
図9は、実施例4のコインセレクタの概略説明図であり、(A)は概略斜視図、(B)は(A)における矢視F図である。
実施例4は、実施例2の変形であって、逆向き通路140が転動通路110に対し離れる方向にオフセットして設けられた例である。
実施例2と同一部には同一符号を付し、異なる構造を説明する。
実施例4のコインセレクタ400は、実施例2に対し、逆向き通路140が転動通路110に対し、特に傾斜部117を含む平面P1に対し転動通路110から離れる方向に平行にオフセットした平面P3内に形成されている。
図9(A)に示すように、ガイドレール104は、第一コインセンサ108の直ぐ下流においてカットされている。
したがって、転動通路110は転動通路110と落下通路402によって連通されている。
落下通路402は、図9において斜め左下方へ傾斜している。
これにより、不正用器具をクランク形に変形させなければ逆向き通路140に進行さることが出来ないので、不正が困難である利点がある。
傾斜部117の延長部には開口404が設けられている。
開口404の上下方向の長さは、コインCが飛び出さないようコインCの直径よりも小さい。
開口404の上側に、下向きの偏向ガイド406が設けられている。
偏向ガイド406は、慣性で落下通路402へ落ちきらないコインCを落下通路402へ強制的に案内する機能を有する。
次に作用を説明する。
傾斜部117においてガイドレール104上を転動してきたコインCは、ガイドレール104が無くなったところで落下通路402に放物線状に落下した後、落下通路402の案内壁408に案内されて、逆向き通路140へ転向され、逆向き通路140のガイドレール142上を転動して第二コインセンサ144に向かって進行する。
したがって、コインCは最も短経路を通って逆向き通路140に達する。
よって、コインCはスピーディに第二コインセンサ144に達することができる利点がある。
また、不正用器具を傾斜部117に挿入した場合、開口404から転動通路110外へ進行するから、不正用器具は逆向き通路140に進行することができない。
よって、不正用器具による不正を防止することができる。
図1は、実施例1のコインセレクタの概略図であって、(A)は正面図、(B)は(A)におけるB―B線断面図、(C)は矢視C図である。 図2は、実施例1のコインセレクタの作用説明図である。 図3は、実施例2のコインセレクタの概略説明図であり、(A)は概略斜視図、(B)は(A)における矢視D図である。 図4は、実施例3のコインセレクタの概略説明図である。 図5は、実施例3のコインセレクタに用いる推進装置の概要斜視図である。 図6は、実施例3のコインセレクタに用いる推進装置の平面図である。 図7は、図6におけるE−E線断面斜視図である。 図8は、図6におけるE−E線断面図である。 図9は、実施例4のコインセレクタの概略説明図であり、(A)は概略斜視図、(B)は(A)における矢視F図である。
符号の説明
C コイン
105 真偽判別部
108、144 センサ
110 転動通路
140 逆向きの通路
300 推進装置
310 ベルト
332 回転ローラ
350 逆行阻止装置

Claims (6)

  1. コイン(C)が一方向に転動する転動通路(110)に沿って形成した真偽判別部(105)の下流に配置したコインセンサ(108、142)からの信号に基づいて前記コインの通過を検知するコインセレクタにおいて、
    前記転動通路の下流に前記転動方向に対し逆向きの通路(140)を設け、
    前記逆向き通路にコインセンサ(142)を配置したことを特徴とするコインセレクタ。
  2. 前記逆向き通路は、前記転動通路に対しオフセットしていることを特徴とする請求項1のコインセレクタ。
  3. 前記逆向き通路に推進装置(300)を配置し、前記推進装置によってコインを前記コインセンサに向かって積極的に移動させることを特徴とする請求項1のコインセレクタ。
  4. 前記推進装置の下流に前記コインセンサを配置したことを特徴とする請求項3のコインセレクタ。
  5. 前記推進装置は、前記逆向き通路を挟んで配置されたベルト(310)と回転ローラ(332)とにより構成されることを特徴とする請求項3のコインセレクタ。
  6. 前記転動通路と前記逆向き通路との間に逆行阻止装置(350)を配置したことを特徴とする請求項1のコインセレクタ。
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