JP4294439B2 - 硬貨貯留装置 - Google Patents

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本発明は、硬貨を取り扱う硬貨処理機に設けられる硬貨貯留装置に関する。
硬貨を載置させて搬送する正逆回転可能なエンドレスベルトと、このエンドレスベルトの搬送方向に直交する方向の両側部に沿って立設される互いに対向して対をなす側壁面とを有し、出金時に、載置させている硬貨をエンドレスベルトの回転で出金口に向けて搬送する硬貨貯留装置がある。このような硬貨貯留装置においては、エンドレスベルトとその上側に設けられた規制部材との間に横倒状態で通過させることで硬貨を一枚ずつに分離するため、硬貨が側壁面に沿って立ち上がった状態となると、エンドレスベルトの回転によってもエンドレスベルトと規制部材との間を通過できず、硬貨を良好に出金できないことがある。このため、互いに対向して対をなす側壁面の両方に下側ほど内側に突出する傾斜面を配設することで、傾斜面の存在とエンドレスベルトの回転とで硬貨を横倒状態にするようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−251120号公報
上記のような硬貨貯留装置では、図10に示すように、エンドレスベルト100の両側の側壁面101に下側ほど内側に突出する傾斜面102を配設することで硬貨を横倒状態にすることができるため、これに起因した搬送不良の発生を防止することはできるものの、複数の硬貨が両側壁面101間に嵌り込んだ状態で両傾斜面102の上部により図10のように支えられてしまういわゆるブリッジ状態になることがある。このようなブリッジ状態が発生するとエンドレスベルト100の回転では硬貨を搬送できないことになり、搬送不良となってしまう。
したがって、本発明は、硬貨が側壁面間でブリッジ状態になることを防止することができる硬貨貯留装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、硬貨を載置させて搬送する正逆回転可能なエンドレスベルトと、該エンドレスベルトの搬送方向に直交する方向の両側部に沿って立設される互いに対向して対をなす側壁面とを有する硬貨貯留装置において、前記対をなす側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合う所定範囲には、いずれか一方のみに、下側ほど内側に突出する傾斜面が配設されていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記対をなす側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合いかつ前記所定範囲とは前記搬送方向における位置が異なる異位置所定範囲には、前記傾斜面の配設側とは逆側の側壁面に、下側ほど内側に突出する傾斜面が配設されていることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記エンドレスベルトが前記搬送方向に直交する方向に複数並べられるとともに、各エンドレスベルトの間に設けられた壁部が隣り合うエンドレスベルトに対し共用でそれぞれの前記対をなす側壁面の一方を形成しており、前記壁部は、両側の側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合う第1所定範囲に下側ほど内側に突出する傾斜面を備えた傾斜面形成壁部と、両側の側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合いかつ前記第1所定範囲とも前記搬送方向における位置が合う第2所定範囲に傾斜面を備えない傾斜面非形成壁部とを有しており、これら傾斜面形成壁部と傾斜面非形成壁部とが前記エンドレスベルトの配列方向に交互に設けられていることを特徴としている。
請求項4に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記エンドレスベルトが前記搬送方向に直交する方向に複数並べられるとともに、各エンドレスベルトの間に設けられた壁部が隣り合うエンドレスベルトに対し共用でそれぞれの前記対をなす側壁面の一方を形成しており、前記壁部は、両側の側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合う所定範囲の一方のみに下側ほど内側に突出する傾斜面を備えており、該壁部が前記エンドレスベルトの配列方向に順次設けられていることを特徴としている。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に係る発明において、前記側壁面を振動させる振動手段が設けられていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、互いに対向して対をなす側壁面の互いに搬送方向における位置が合う所定範囲には、いずれか一方のみに下側ほど内側に突出する傾斜面が配設されていることから、複数の硬貨が両側壁面間に嵌り込もうとしても他方の所定範囲には傾斜面が形成されていないため支えられてしまうことがなく、これら硬貨はエンドレスベルトに接触することになる。このように、硬貨が側壁面間でブリッジ状態になることを防止することができ、これに起因した搬送不良の発生を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、互いに対向して対をなす側壁面の互いに搬送方向における位置が合いかつ上記した所定範囲とは搬送方向における位置が異なる異位置所定範囲には、前記所定範囲における傾斜面の配設側とは逆側の側壁面に、下側ほど内側に突出する傾斜面が配設されているため、上記した所定範囲において傾斜面が設けられていないことでこの側壁面に沿って硬貨が立ち上がることがあってもエンドレスベルトを正逆回転させれば、異位置所定範囲において設けられた傾斜面によって硬貨が横倒状態になる。したがって、硬貨が立ち上がることに起因した搬送不良の発生を防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、エンドレスベルトが搬送方向に直交する方向に複数並べられるとともに、各エンドレスベルトの間に設けられた壁部が隣り合うエンドレスベルトに対し共用で設けられる場合に、壁部として、両側の側壁面の互いに搬送方向における位置が合う第1所定範囲に下側ほど内側に突出する傾斜面を備えた傾斜面形成壁部と、両側の側壁面の互いに搬送方向における位置が合いかつ第1所定範囲とも搬送方向における位置が合う第2所定範囲に傾斜面を備えない傾斜面非形成壁部とをエンドレスベルトの配列方向に交互に設けることになる。よって、外観が全く異なる傾斜面形成壁部と傾斜面非形成壁部とを交互に配置するため、誤組み付けを防止することができる。
請求項4に係る発明によれば、エンドレスベルトが搬送方向に直交する方向に複数並べられるとともに、各エンドレスベルトの間に設けられた壁部が隣り合うエンドレスベルトに対し共用で設けられる場合に、壁部として、両側の側壁面の互いに搬送方向における位置が合う所定範囲の一方のみに下側ほど内側に突出する傾斜面を備えたものを、エンドレスベルトの配列方向に順次設けることになる。よって、各壁部を共通にでき、コストを低減することができる。
請求項5に係る発明によれば、側壁面を振動させる振動手段を設けているため、傾斜面が設けられていない位置において側壁面に沿って硬貨が立ち上がることがあっても振動手段で側壁面を振動させれば、硬貨が横倒状態になる。したがって、硬貨が立ち上がることに起因した搬送不良の発生を防止することができる。
本発明の第1実施形態の硬貨貯留装置を図1〜図4を参照して以下に説明する。
図1は、硬貨入出金装置11と紙幣入出金装置12とが一体に並設されるとともにPOSレジ等の上位機に接続されて用いられる貨幣入出金機13を示している。なお、以下の説明において、前は貨幣入出金機13の操作者側、後は貨幣入出金機13の操作者に対し反対側、左は貨幣入出金機13の操作者から見て左、右は貨幣入出金機13の操作者から見て右である。
硬貨入出金装置11は貨幣入出金機13の左右方向における一側具体的には右側に設けられており、紙幣入出金装置12は左右方向における逆側具体的には左側に設けられている。
硬貨入出金装置11には、前側つまり操作者側の上部に、外からバラ硬貨が金種が混在する状態で一括して投入される入金口15と、操作入力が行われる操作部16とが左右方向に並設されており、具体的にはその右側であって貨幣入出金機13における右側の端部となる位置に入金口15が設けられ、その左隣りに操作部16が設けられている。また、硬貨入出金装置11には、これら入金口15および操作部16の下側つまり前側の下部に、内部からバラ硬貨が金種が混在する状態で一括して出金される出金口17と、入金時に排除されたリジェクト硬貨が排出されるリジェクト口18とが左右方向に並設されており、具体的にはその右側であって貨幣入出金機13における右側の端部となる位置に出金口17が設けられ、その左隣りにリジェクト口18が設けられている。
紙幣入出金装置12は、前側つまり操作者側の上部に、バラ紙幣が金種が混在する状態で外から一括して投入される入金口19が設けられており、その下側つまり前側の下部に内部からバラ紙幣が金種が混在する状態で一括して出金される出金口20が設けられている。
硬貨入出金装置11には、図示は略すが入金口15に投入された硬貨の真偽および金種を識別して計数するとともに金種別に選別し分離する入金搬送選別部が上部に設けられている。そして、硬貨入出金装置11には、その下部であって入金搬送選別部の下側となる位置に入金搬送選別部によって金種別に選別された硬貨を金種別に分離した状態で貯留させる第1実施形態の硬貨貯留装置22が設けられている。
第1実施形態の硬貨貯留装置22は、図2に示すように、それぞれが前後方向に沿う状態で左右方向に並べられた各金種別の複数具体的には六ケ所の出金収納部24を有している。
各金種別の出金収納部24は、それぞれの底部を形成するように前後方向に延在する状態で左右方向に並設されるとともにそれぞれ載置させた硬貨を正転時に出金口17側に搬送する無端のエンドレスベルト25と、各エンドレスベルト25の隣り合うものとの間および硬貨貯留装置全体の両外側に設けられ、各エンドレスベルト25同士を区画する壁部26と、各エンドレスベルト25の後側に立設された後壁部27と、エンドレスベルト25の上側に左右方向に軸線を配置して設けられ、正転時に、正転するエンドレスベルト25の搬送方向とは逆方向に対向部分を移動させるようにエンドレスベルト25と同方向に回転する分離ローラ28と、エンドレスベルト25および分離ローラ28を正逆駆動する共通の駆動源である図3に示す出金用モータ29とを有している。ここで、各エンドレスベルト25のそれぞれにおいて、搬送方向に直交する方向の両側に隣り合って設けられた壁部26は、各エンドレスベルト25の搬送方向に直交する方向の両側部に沿って立設される互いに対向して対をなす側壁面30を形成する。
各金種別のエンドレスベルト25は、下流側が上側に位置するように傾斜しており、その上部側所定位置に上記した分離ローラ28が配置されている。また、各エンドレスベルト25の上面を形成する上辺部32の下側には、この上辺部32を支持する底板33が設けられている。そして、底板33には、エンドレスベルト25を載り上げさせることでエンドレスベルト25の上面に盛り上がる形状の盛上部34を出現させる突起部35が設けられている。
そして、各金種別の出金収納部24は、出金用モータ29の駆動力によりすべてのエンドレスベルト25を一度に正転させることでバラ硬貨を出金口17側つまり前側に搬送することになり、このとき出金用モータ29の駆動力で共通の分離ローラ28を正転させることで、出金口17側に搬送されるバラ硬貨を横倒状態で一枚ずつに分離する。つまり、エンドレスベルト25と分離ローラ28との間には、軸線をエンドレスベルト25の上面に直交させる横倒状態の硬貨が一枚のみ通過可能な隙間が形成されており、この隙間を通過する際に硬貨が一枚ずつに分離される。
以上により、第1実施形態の硬貨貯留装置22は、硬貨を載置させて搬送する正逆回転可能なエンドレスベルト25と、このエンドレスベルト25の搬送方向に直交する方向の両側部に沿って立設される互いに対向して対をなす側壁面30とを有することになり、また、エンドレスベルト25が搬送方向に直交する方向に複数並べられるとともに、各エンドレスベルト25の間に設けられた壁部26が隣り合うエンドレスベルト25に対し共用でそれぞれの対をなす側壁面30の一方を形成している。
各金種別の出金収納部24は、分離ローラ28より下流側に設けられ各エンドレスベルト25の出金口17側の上面に向けて突出・引込可能で突出時に硬貨の通過を規制し引込み時に硬貨の通過を許容する停止ピン38を有するソレノイド39と、ソレノイド39の開放でエンドレスベルト25からシュート部40を介して出金口17に出金される硬貨を計数する硬貨検出センサ41とをそれぞれが有している。そして、共用の出金用モータ29ですべてのエンドレスベルト25および分離ローラ28を正転させるとエンドレスベルト25と分離ローラ28との間を横倒状態で硬貨が通過することになるが、ソレノイド39が停止ピン38を突出させた状態では硬貨は停止ピン38の位置を通過できず、よって出金口17に出金されることはない。逆にソレノイド39が停止ピン38を引き込んだ状態では硬貨は停止ピン38の位置を通過でき、よって出金口17に出金される。
そして、第1実施形態の硬貨貯留装置22において、図2および図4に示すように、互いに対をなす側壁面30の互いに搬送方向における位置が合うほぼ全長の所定範囲(所定範囲,第1の所定範囲)には、いずれか一方の側壁面30のみに、下側ほど内側に突出する傾斜面44が配設されている。つまり、いずれか一方の側壁面30のみに内側に突出する凸部45が形成され、この凸部45に傾斜面44が形成されている。
具体的には、壁部26として、両側の側壁面30の下部の互いに搬送方向における位置が合うほぼ全長の所定範囲にそれぞれ下側ほど内側に突出する傾斜面44を備えた傾斜面形成壁部26(26A)と、両側の側壁面30の下部の互いに搬送方向における位置が合いかつ傾斜面形成壁部26(26A)の前記所定範囲とも搬送方向における位置が合うほぼ全長の所定範囲(第2所定範囲)にいずれも傾斜面を備えず代わりに鉛直に沿う鉛直面47を備えた傾斜面非形成壁部26(26B)とを有しており、これら傾斜面形成壁部26(26A)と傾斜面非形成壁部26(26B)とがエンドレスベルト25の配列方向に交互に設けられている。
より具体的に説明すると、最も左側のエンドレスベルト25と左から二番目のエンドレスベルト25との間には傾斜面非形成壁部26(26B)が配置され、左から二番目のエンドレスベルト25と左から三番目のエンドレスベルト25との間には傾斜面形成壁部26(26A)が配置され、左から三番目のエンドレスベルト25と左から四番目のエンドレスベルト25との間には傾斜面非形成壁部26(26B)が配置され、左から四番目のエンドレスベルト25と左から五番目のエンドレスベルト25との間には傾斜面形成壁部26(26A)が配置され、左から五番目のエンドレスベルト25と最も右側のエンドレスベルト25との間には傾斜面非形成壁部26(26B)が配置されている。なお、硬貨貯留装置22の全体における両外側に設けられた壁部26としては、傾斜面形成壁部26(26A)が配置されている。なお、すべての傾斜面44はエンドレスベルト25の上面位置から上側において同じ大きさの角度で同じ高さ位置まで形成されている。
以上に述べた第1実施形態の硬貨貯留装置22によれば、各エンドレスベルト25に対して設けられる互いに対向して対をなす側壁面30の互いに搬送方向における位置が合うほぼ全長の所定範囲には、いずれか一方のみに下側ほど内側に突出する傾斜面44が配設されていることから、複数の硬貨が両側壁面30間に嵌り込もうとしても他方の所定範囲には傾斜面44が形成されていないため支えられてしまうことがなく、図4に矢印Xで示すように下がってエンドレスベルト25に接触することになる。このように、硬貨が側壁面30間でブリッジ状態になることを防止することができ、これに起因した搬送不良の発生を防止することができる。
また、エンドレスベルト25が搬送方向に直交する方向に複数並べられるとともに、各エンドレスベルト25の間に設けられた壁部26が隣り合うエンドレスベルト25に対し共用で設けられており、その時に、壁部26として、両側の側壁面30の互いに搬送方向における位置が合うほぼ全長の所定範囲にそれぞれ下側ほど内側に突出する傾斜面44を備えた傾斜面形成壁部26(26A)と、両側の側壁面30の互いに搬送方向における位置が合いかつ傾斜面形成壁部26(26A)の所定範囲とも搬送方向における位置が合うほぼ全長の所定範囲にいずれも傾斜面を備えず代わりに鉛直面47を備えた傾斜面非形成壁部26(26B)とをエンドレスベルト25の配列方向に交互に設けることになる。よって、外観が全く異なる傾斜面形成壁部26(26A)と傾斜面非形成壁部26(26B)とを交互に配置するため、誤組み付けを防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態の硬貨貯留装置22を主に図5を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第2実施形態においては、壁部26として、両側の側壁面30の互いに搬送方向における位置が合うほぼ全長の所定範囲のうちの一方のみに、下側ほど内側に突出する傾斜面44を有する凸部45を備えた片側傾斜面形成壁部26(26C)が、エンドレスベルト25の配列方向に、同じ側に傾斜面44を配置した状態で順次設けられている。
つまり、隣り合うエンドレスベルト25同士の間にはそれぞれに右側に傾斜面44を配置した状態で片側傾斜面形成壁部26(26C)が配置されている。また、硬貨貯留装置22の全体としての左側にも、右側に傾斜面44を配置した状態で片側傾斜面形成壁部26(26C)が配置される一方、硬貨貯留装置22の全体としての右側には、両側の側壁面30にいずれも傾斜面を備えず代わりに鉛直面47を備えた傾斜面非形成壁部26(26B)が配置されている。
以上に述べた第2実施形態の硬貨貯留装置22によれば、第1実施形態と同様、図5に矢印Xで示すように硬貨が下がることで、硬貨が側壁面30間でブリッジ状態になることを防止することができる。その上で、エンドレスベルト25が搬送方向に直交する方向に複数並べられるとともに、各エンドレスベルト25の間に設けられた壁部26が隣り合うエンドレスベルト25に対し共用で設けられる場合に、壁部26として、両側の側壁面30の互いに搬送方向における位置が合う所定範囲の一方のみに下側ほど内側に突出する傾斜面44を備えた片側傾斜面形成壁部26(26C)を、エンドレスベルト25の配列方向に順次設けることになるため、壁部26の多くを共通にでき、コストを低減することができる。
次に、本発明の第3実施形態の硬貨貯留装置を主に図6および図7を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第3実施形態においては、各エンドレスベルト25に対し設けられる互いに対向して対をなす側壁面30の互いに搬送方向における位置が合う所定範囲には、いずれか一方のみに、下側ほど内側に突出する傾斜面44を有する凸部45が配設されており、同じ対をなす側壁面30の互いに搬送方向における位置が合いかつ前記した所定範囲とは搬送方向における位置が異なる異位置所定範囲には、前記した傾斜面44の配設側とは逆側となる他方の側壁面30のみに、下側ほど内側に突出する傾斜面44を有する凸部45が配設されている。また、各傾斜面44を形成する凸部45の搬送方向上流側および下流側の端部には端側ほど突出量を小さくするように傾斜する案内面50が形成されている。
つまり、壁部26として、両側の側壁面30の互いに搬送方向における位置が合う所定範囲にそれぞれ下側ほど内側に突出する傾斜面44を有する凸部45を備えた傾斜面形成壁部51と、両側の側壁面30の互いに搬送方向における位置が合う所定範囲にいずれも傾斜面44を備えず代わりに鉛直面47を備えた傾斜面非形成壁部52とを有し、これら傾斜面形成壁部51と傾斜面非形成壁部52とが搬送方向に交互に形成された第1交互傾斜面形成壁部26(26D)を有している。また、壁部26として、両側の側壁面30の互いに搬送方向における位置が合いかつ前記した第1交互傾斜面形成壁部26(26D)における傾斜面形成壁部51の所定範囲とも搬送方向における位置が合う所定範囲にいずれも傾斜面を備えず代わりに鉛直面47を備えた傾斜面非形成壁部52と、両側の側壁面30の互いに搬送方向における位置が合いかつ前記した第1交互傾斜面形成壁部26(26D)における傾斜面非形成壁部52の所定範囲とも搬送方向における位置が合う所定範囲にそれぞれ下側ほど内側に突出する傾斜面44を備えた傾斜面形成壁部51とを有し、これら傾斜面非形成壁部52と傾斜面形成壁部51とが搬送方向に交互に形成された第2交互傾斜面形成壁部26(26E)とを有している。そして、これら第1交互傾斜面形成壁部26(26D)と第2交互傾斜面非形成壁部26(26E)とがエンドレスベルト25の配列方向に交互に設けられている。
より具体的に説明すると、最も左側のエンドレスベルト25と左から二番目のエンドレスベルト25との間には第1交互傾斜面非形成壁部26(26D)が配置され、左から二番目のエンドレスベルト25と左から三番目のエンドレスベルト25との間には第2交互傾斜面形成壁部26(26E)が配置され、左から三番目のエンドレスベルト25と左から四番目のエンドレスベルト25との間には第1交互傾斜面非形成壁部26(26D)が配置され、左から四番目のエンドレスベルト25と左から五番目のエンドレスベルト25との間には第2交互傾斜面形成壁部26(26E)が配置され、左から五番目のエンドレスベルト25と最も右側のエンドレスベルト25との間には第1傾斜面非形成壁部26(26D)が配置されている。なお、硬貨貯留装置22の全体の両外側に設けられた壁部26は、左側の壁部26が第2交互傾斜面形成壁部26(26E)の右側のみを備えた片側第2交互傾斜面形成壁部26(26F)とされ、右側の壁部26が第1交互傾斜面形成壁部26(26D)の左側のみを備えた片側第1交互傾斜面形成壁部26(26G)とされる。
さらに言い換えると、上記により、側壁面30には、搬送方向に所定範囲の傾斜面44と所定範囲の鉛直面47とが交互に配置されることになり、しかも互いに対向して対をなす側壁面30にあっては一方に傾斜面44があるとき対向する他方には鉛直面47があるように配置されている。
以上に述べた第3実施形態の硬貨貯留装置22によれば、第1実施形態と同様、硬貨が矢印Xに示すように下がることになるため、側壁面30間で硬貨がブリッジ状態になることを防止することができる。また、その上で、互いに対向して対をなす側壁面30の互いに搬送方向における位置が合いかつ一方に傾斜面44が形成された所定範囲に対し、搬送方向における位置が異なる異位置所定範囲には、前記所定範囲における傾斜面44の配設側とは逆側の側壁面30に、下側ほど内側に突出する傾斜面44が配設されている。このため、前記した所定範囲において傾斜面44が設けられていないことでこの側壁面30に沿って硬貨が立ち上がることがあってもエンドレスベルト25を正逆回転させれば、異位置所定範囲において設けられた傾斜面44によって硬貨が横倒状態になる。したがって、硬貨が立ち上がることに起因した搬送不良の発生を防止することができる。
次に、本発明の第4実施形態の硬貨貯留装置を主に図8および図9を参照して第1実施形態との相違部分を中心に以下に説明する。なお、第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付しその説明は略す。
第4実施形態においては、傾斜面44をもたない傾斜面非形成壁部26(26B)にこれを振動させることで側壁面30を振動させる振動モータ(振動手段)55が設けられている。つまり、傾斜面非形成壁部26(26B)を底板33を貫通するように下方に延長し、この延長部分のエンドレスベルト25と干渉しない位置に振動モータ55を取り付けるのである。
以上に述べた第4実施形態の硬貨貯留装置22によれば、万一硬貨が側壁面30間でブリッジ状態になることがあっても側壁面30を振動させる振動モータ55を設けているため、この振動モータ55の振動により硬貨を矢印Xで示すように下げることができ、ブリッジ状態になることを第1実施形態よりも確実に防止することができる。また、側壁面30を振動させる振動モータ55を設けていることから、傾斜面44が設けられていない位置において側壁面30に沿って硬貨が立ち上がることがあっても振動モータ55で側壁面30を振動させれば、硬貨が横倒状態になる。したがって、硬貨が立ち上がることに起因した搬送不良の発生を防止することができる。
また、傾斜面44が設けられていない、つまり凸部45がなく剛性の低い傾斜面非形成壁部26(26B)に振動モータ55を設けているため、より効率よく側壁面30を振動させることができる。しかも、傾斜面44が設けられておらず硬貨が下がりやすい側壁面30側を振動させるため、万一側壁面30間で硬貨がブリッジ状態となることがあってもこのブリッジ状態を効率よく解消することができる。さらに、全ての壁部26に振動モータ55を設けなくても一つ置きに設ければ良く、製造コストを下げることができる。なお、駆動力の大きい振動モータ55を用いれば、凸部45がある傾斜面形成壁部26(26A)に振動モータ55を設けることも可能である。また、上記と同様の理由から、第3実施形態のように傾斜面44と鉛直面47とが搬送方向に交互に設けられる場合は搬送方向における位置を鉛直面47と合わせた位置に振動モータ55を設けた方が効率が良い。さらに、すべての壁部26に振動モータ55を設けることも可能である。
ここで、振動モータ55が作動するのは、例えば、出金動作時に必要な出金枚数の硬貨が所定時間を経過しても出金されない場合に、エンドレスベルト25を数回正回転および逆回転を交互に繰り返し、それでもなお所定時間硬貨が出金されない場合や、硬貨貯留装置22内の全ての収納硬貨を回収する回収動作時の最後に硬貨の出金が硬貨検出センサ41で所定時間検出されなくなった場合等である。勿論、これら以外の場合、例えば、出金動作時や回収動作時に一定時間毎に定期的に振動モータ55を作動させるようにしても良い。なお、すべての振動モータ55を同時に作動させても良く、必要な金種毎に個別に振動モータ55を作動させても良い。
本発明の第1実施形態の硬貨貯留装置を含む貨幣入出金装置を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の硬貨貯留装置を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の硬貨貯留装置を示す側断面図である。 本発明の第1実施形態の硬貨貯留装置を示す正断面図である。 本発明の第2実施形態の硬貨貯留装置を示す正断面図である。 本発明の第3実施形態の硬貨貯留装置を示す平面図である。 本発明の第3実施形態の硬貨貯留装置を示す正断面図である。 本発明の第4実施形態の硬貨貯留装置を示す正断面図である。 本発明の第4実施形態の硬貨貯留装置を示す平面図である。 硬貨貯留装置の正断面図である。
符号の説明
22 硬貨貯留装置
25 エンドレスベルト
26 壁部
26(26A) 傾斜面形成壁部
26(26B) 傾斜面非形成壁部
26(26C) 片側傾斜面形成壁部
30 側壁面
44 傾斜面
55 振動モータ(振動手段)

Claims (5)

  1. 硬貨を載置させて搬送する正逆回転可能なエンドレスベルトと、該エンドレスベルトの搬送方向に直交する方向の両側部に沿って立設される互いに対向して対をなす側壁面とを有する硬貨貯留装置において、
    前記対をなす側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合う所定範囲には、いずれか一方のみに、下側ほど内側に突出する傾斜面が配設されていることを特徴とする硬貨貯留装置。
  2. 前記対をなす側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合いかつ前記所定範囲とは前記搬送方向における位置が異なる異位置所定範囲には、前記傾斜面の配設側とは逆側の側壁面に、下側ほど内側に突出する傾斜面が配設されていることを特徴とする請求項1記載の硬貨貯留装置。
  3. 前記エンドレスベルトが前記搬送方向に直交する方向に複数並べられるとともに、各エンドレスベルトの間に設けられた壁部が隣り合うエンドレスベルトに対し共用でそれぞれの前記対をなす側壁面の一方を形成しており、
    前記壁部は、両側の側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合う第1所定範囲に下側ほど内側に突出する傾斜面を備えた傾斜面形成壁部と、両側の側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合いかつ前記第1所定範囲とも前記搬送方向における位置が合う第2所定範囲に傾斜面を備えない傾斜面非形成壁部とを有しており、これら傾斜面形成壁部と傾斜面非形成壁部とが前記エンドレスベルトの配列方向に交互に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の硬貨貯留装置。
  4. 前記エンドレスベルトが前記搬送方向に直交する方向に複数並べられるとともに、各エンドレスベルトの間に設けられた壁部が隣り合うエンドレスベルトに対し共用でそれぞれの前記対をなす側壁面の一方を形成しており、
    前記壁部は、両側の側壁面の互いに前記搬送方向における位置が合う所定範囲の一方のみに下側ほど内側に突出する傾斜面を備えており、該壁部が前記エンドレスベルトの配列方向に順次設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の硬貨貯留装置。
  5. 前記側壁面を振動させる振動手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の硬貨貯留装置。
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