JP2007161961A - インキ終了検知式筆記具用インキ組成物 - Google Patents

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JP2007161961A JP2005363809A JP2005363809A JP2007161961A JP 2007161961 A JP2007161961 A JP 2007161961A JP 2005363809 A JP2005363809 A JP 2005363809A JP 2005363809 A JP2005363809 A JP 2005363809A JP 2007161961 A JP2007161961 A JP 2007161961A
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Atsushi Iwasa
敦 岩佐
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Abstract


【課題】
軸筒内のインキ吸蔵体に含浸されたインキをインキ誘導管を介して筆記部となるペン先に供給する筆記具のインキ終了サインを検知するインキ終了検知式筆記具において、インキ終了時に筆記部側からの空気進入により、インキ誘導管内に残存している僅かなインキの泡立ちを防止し、インキの終了を確実に検知することかできるようにすることを目的とする。
【解決手段】
気泡発生を防止するためにシリコーン系、シリカ鉱物油系、金属石鹸系、アマイド系、オルフィン系、アセチレン系のものから一種、若しくは二種以上組み合わせたものからなる消泡剤をインキ中に添加することによってインキ終了検知式筆記具インキ終了検知式筆記具ことにより解決した。
【選択図】
図1

Description

本発明は、軸筒内のインキ吸蔵体に含浸されたインキを筆記部となるペン先に供給する筆記具であり、上記インキ吸蔵体に含浸されたインキが、視認性を有する透明または半透明の材料で形成されたインキ誘導管を介してペン先に供給されると共に、インキ吸蔵体からのインキ終了サインを軸筒に形成した視認部を介して上記インキ誘導管を視認することにより検知するインキ終了検知式筆記具に用いるインキ組成物に関し、更に詳しくは、インキ終了時に筆記部側からの空気進入により、インキ誘導管内に残存している僅かなインキが泡立ち、インキの終了が認知し難いという問題を解決してインキの終了サインを確実に検知するようにしたインキ終了検知式筆記具用インキ組成物に関する。
従来、軸筒内のインキ吸蔵体に含浸されたインキを筆記部となるペン先に供給する筆記具、所謂中綿式筆記具においては、今までインキの終了サインを簡単かつ間違いなく検知することができる機構を具備した筆記具は無かったが、本出願人は、これを解決するために、新しく効果的な機構を発明して提案している。(特許文献1、2参照)
しかしながら、インキ吸蔵体に水性インキを収容した場合、インキの凍結や融解などが起こると、インキの膨張収縮によってインキ誘導管内に気泡が発生しやすくなり、その気泡が原因でインキ吸蔵体内のインキが十分に残っているにもかかわらず、インキ誘導管内のインキが切れてしまい、筆記ができなくなってしまう場合がある。
これに対し、本出願人はインキの終了サインを検知するインキ誘導管と、中綿とペン先を結ぶ中継芯を平行に配置した実施例を提案している。(特許文献3参照)
この実施例であれば、前記したような凍結が原因の気泡発生によってインキ誘導管内のインキが切れてしまっても中継芯によってインキの誘導が行われるため、ペン自体の使用は可能である。
しかし、軸筒の検知部内壁、即ちインキ誘導管及び中継芯を収容してある視認部の内壁に、中継芯から出るインキ溶剤の蒸気による「曇り」が起こり内部を視認出来なかったり、インキ溶剤が有機溶媒であれば筆記具本体に使用している樹脂の部材を浸食したり、といった欠点がある。
しかも、本提案では軸筒内の構造が複雑になるばかりか、インキ誘導管内の気泡発生という根本的な問題を解決していない。
また、本出願人は、従来、水性インキ筆記具の筆記時におけるインキの切れや出渋りがなく、インキの流出を安定かつ円滑にするために、特に逆流防止体を有する生インキ式の筆記具において、気泡発生がなく、経時的に安定な水性インキ組成物として、気泡を除去するために着色剤と水と、α−トコフェロールと、このα−トコフェロールの水に対する可溶化剤とを含むものを提案している(特許文献4参照)。
しかしながら、特許文献4については、水性筆記具におけるインキの流出路としての毛細管に気泡が存在した場合のインキの流出阻害を解決するために、気泡除去剤としてα−トコフェロールと水に対して不溶性であるα−トコフェロールのために水に対する可溶化剤を配合しているが、インキ吸蔵体に含浸されたインキが視認性を有する透明または半透明の材料で形成されたインキ誘導管を介してペン先に供給されると共に、インキ吸蔵体からのインキ終了サインを軸筒に形成した視認部を介して上記インキ誘導管を視認することにより検知するインキ終了検知式筆記具のインキ誘導管のインキ終了時の視認検知のメカニズムに用いることについての考察は一切されていない。
また、該インキ終了検知式筆記具のインキ中に気泡除去剤としてビタミンEなどを添加することも本出願人より提案されているが(特許文献5参照)、本提案は使用中に落下などでインキ誘導管に空気が入り、その気泡が成長するためにインキ誘導管中にインキ切れが発生し、筆記不良になる等の問題を解決するためであり、特に、インキ終了時に筆記部側からの空気進入により、インキ誘導管内に残存している僅かなインキが泡立ち、インキの終了が認知し難いという問題の解決にはなっていない。
特開2004−42263号、特許第3474876号(特許請求の範囲等) 特開2005−81627号(特許請求の範囲等) 特開2004−42262号、特許第3474875号(特許請求の範囲等) 特開平10−33067号(特許請求の範囲等) 特開2005−68389号(特許請求の範囲等)
本発明は、軸筒内のインキ吸蔵体に含浸されたインキを筆記部となるペン先に供給する筆記具であり、上記インキ吸蔵体に含浸されたインキが、視認性を有する透明または半透明の材料で形成されたインキ誘導管を介してペン先に供給されると共に、インキ吸蔵体からのインキ終了サインを軸筒に形成した視認部を介して上記インキ誘導管を視認することにより検知するインキ終了検知式筆記具において、インキ終了時に筆記部側からの空気進入により、インキ誘導管内に残存している僅かなインキが泡立ち、インキの終了が認知し難いという問題を解決するため、インキの泡立ちを防止し、インキの終了を確実に検知することかできるようにしたインキ終了検知式筆記具用インキ組成物に関する。
本発明者らは、上記課題等に鑑み、これを解決しようとするものであり、気泡発生を防止するために消泡剤をインキ中に添加することによって、本発明を完成するに至ったのである。
すなわち、本発明のインキ終了検知式筆記具は、次の(1)〜(3)で構成される。
(1)軸筒内のインキ吸蔵体に含浸されたインキを筆記部となるペン先に供給する筆記具であり、上記インキ吸蔵体に含浸されたインキが、視認性を有する透明または半透明の樹脂で形成され、少なくともインキと接する面にはインキはじき層を形成してなるインキ誘導管を介してペン先に供給されると共に、インキ吸蔵体からのインキ終了サインを軸筒に形成した視認部を介して前記インキ誘導管を視認することにより検知するインキ終了検知式筆記具に用いる、少なくとも着色剤と、水及び/又は有機溶剤、樹脂、消泡剤からなることを特徴とするインキ終了検知式筆記具用インキ組成物。
(2)前記消泡剤がシリコーン系、シリカ鉱物油系、金属石鹸系、アマイド系、オレフィン系、アセチレン系のものから一種、若しくは二種以上組み合わせたものであることを特徴とする(1)に記載のインキ終了検知式筆記具用インキ組成物。
(3)前記消泡剤がインキ中に0.01重量%〜1重量%添加され、さらにインキの粘性係数が25℃、50rpm下で20mPa・s以下であることを特徴とする(1)に記載のインキ終了検知式筆記具用インキ組成物。
本発明は、前記のように構成されており、インキ終了時に筆記部側からの空気進入により、インキ誘導管内に残存している僅かなインキが泡立ち、インキの終了が認知し難いという問題を解決するため、インキ終了検知式筆記具
以下に、本発明を実施するための最良の実施形態を詳しく説明する。まず、本発明のインキ終了検知式筆記具の構造について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明のインキ終了検知式筆記具の要部を示す断面図であり、本実施形態ではマーキングペンを示しているが、サインペン、ホワイトボード用マーカー等にも好適に使用することができるものである。また、図示していないが、ペン先がボールを保持する構造のボールペン等の筆記具であってもなんら差し支えがない。
本実施形態の筆記具は、図1に示すように、筆記具本体となる軸筒10、インキ吸蔵体20、後部保持体30、前部保持体31、視認性を有するインキ誘導管40、ペン先50を基本的に備えている。軸筒10は、例えば、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ガラス等で形成されるものであり、内部にインキ誘導管20によってペン先50と連結された筆記具用インキを含浸したインキ吸蔵体20を収容する構造となっている。
また、軸筒10内に収容した視認性を有するインキ誘導管40の位置に相当する部分の、軸筒10の一部または全部を軸筒内のインキ誘導管40を視認できるように透明体または半透明体から構成された視認部11とする。
なお、軸筒10全体を視認性を有する透明または半透明材料から構成して、軸筒10全体を軸筒内部を視認できるようにしてもよく、また、軸筒10全体を視認性を有する透明または半透明材料から構成して、視認部11以外を着色部や装飾部として非視認部としてもよいものである。
インキ吸蔵体20は、水性インキ、油性インキなどの筆記具用インキを含浸したものであり、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種または2種以上の組み合わせからなる繊維束、フェルト等の繊維束を加工したもの、また、スポンジ、樹脂粒子の焼結体等の多孔体を含むものである。
インキ誘導管40は、樹脂、ゴム、または、ガラス製などの透明部材または半透明部材から構成されている。具体的には、透明または半透明の樹脂としてはポリオレフィン系樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、並びに、フッ素樹脂、フッ化ビニリデンなどのフッ素プラスチックなどが挙げられ、また、透明または半透明のゴムとしては、フッ素ゴムやシリコーンゴムなどが挙げられる。
インキ誘導管40の樹脂、ゴムまたはガラス等の透明部材または半透明部材の少なくともインキと接触する壁面がインキの表面張力よりも大きい場合には、表面処理を施してインキ誘導管40のインキと接する面がインキの表面張力よりも小さくしてもよい。具体的には、フッ素コートやフッ素樹脂コート、またはジメチルシリコーンを骨格とするシリコーン樹脂処理等が挙げられる。
また、樹脂自体がインキをはじく材料、例としてフッ素樹脂、シリコーン樹脂、四フッ化ポリエチレン、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテルコポリマー(PFA)等を使用してもよい。
インキ誘導管40は、図1に示すように、インキ流通部材となるものであり、可視光線を30%以上、望ましくは60%以上、更に望ましくは80%以上透過する部材を使用する。可視光線を30%透過する部材を使用した場合は、向こう側が薄く見える状態で、使用には差し支えないが、よく見えるようにするには、60%以上透過する部材が望ましく、80%以上であれば完璧である。
また、上記部材の酸素透過係数が3000cc・25μm/m・24hr・atm(25℃65%RH)以下であることが望ましい。インキ誘導管内に核になる気泡がある場合に、この数値を超えるとインキが揮発しやすくなり、インキが揮発すると気泡が成長しやすくなり、インキの終了前にインキ誘導管内のインキが切れてしまうおそれがあり、正確なインキ終了検知ができなくなる。
インキ誘導管の内壁面とインキとの接触角が30°以上あることも望ましい。30°未満では、インキ誘導管内のインキ流路中のインキが上手く切れない可能性がある。
この構成により、軸筒10の視認部11を視認すれば、視認部11を介してインキ誘導管40が容易に視認され、筆記具の向こう側(筆記面)をも見ることができるようになる。
ペン先50は、例えば、天然繊維、獣毛繊維、ポリアセタール系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリフェニレン系樹脂などの1種または2種以上の組み合わせからなる平行繊維束、フェルト等の繊維束を加工又はこれらの繊維束を樹脂加工した繊維芯、または、各種のプラスチック粉末などを融結したポーラス体などからなるペン先からなるものであり、その形状も筆記具の形態、例えば、マーキングペン、サインペン等に応じて各形状のものが選択されるものである。
インキ組成のうち着色剤としては、染料および/または顔料が挙げられる。例えば、染料としては、オラゾールエロー2GLN、ネオザポンブルーFLE、スピリットブラックSP、バリファストレッド1308、オイルブルーBA、オイルエロー185、オイルレッドTR71、オイルブラックS、Victoria Blue、Rhodamine 6JHSA、Flex Yellow 105等、また、顔料としては、特に限定されることはなく、例えば、アゾ系顔料、縮合ポリアゾ系顔料、フタロシアニン系顔料、金属錯塩顔料、チオインジゴ顔料、染料レーキ顔料、蛍光顔料等の有機顔料およびカーボンブラック、酸化チタン等の無機顔料が挙げられ、更に、表面を樹脂コーティングで加工した加工顔料、例えば、マイクロリスAタイプ各種、ASブラック、ASブルー、IKレッド等も使用することができ、その使用量は着色剤の種類や他のインキ成分により異なるが、インキ全量に対して、1〜20重量%、好ましくは2〜15重量%が望ましい。
溶剤としては、水および/または有機溶剤を用いる。有機溶剤としては、例えば、エチルアルコールプロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル類が挙げられるが、これ等は単独又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
樹脂は、皮膜形成剤、被塗布面への付着剤、インキの粘度調整剤、更に、着色剤の分散剤として使用するものであり、従来より使用されている各種の天然樹脂、合成樹脂が使用でき、例えば、ロジン、エステルガム、マレイン酸変性ロジン、フェノール変性ロジンのロジン系樹脂、エチルセルロース、ニトロセルローズ等のセルローズ系樹脂、ポリビニルブチラール、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂等のビニル系樹脂、石油系樹脂、ケトン系樹脂、アクリル樹脂、アルデヒドと尿素の縮合物、マレイン酸樹脂等が挙げられ、これらは単独又は2種以上混合して使用することが可能であり、その使用量は、インキ全量に対して、0.5〜20重量%、好ましくは、1〜15重量%が望ましい。
消泡剤は、シリコーン系、シリカ鉱物油系、金属石鹸系、アマイド系、オレフィン系、アセチレン系のものから一種、若しくは二種以上を組み合わせて用いられる。消泡剤は、例えば、シリコーン系では、サーフイノールDF58(日信化学工業(株)製)、シリカ鉱物油系では、ビスフォームS−601((株)日新化学研究所製)、金属石鹸系では、ビスフォームK−301((株)日新化学研究所製)、アマイド系では、ビスフォームW−201((株)日新化学研究所製)、オルフィン系では、KリポランPJ−400(ライオン(株)製)、アセチレン系では、サーフイノールDF37(日信化学工業(株)製)が挙げられる。これ等の消泡剤は、消泡作用に持続性があるため、インキ中に配合することで、インキ中の気泡の発生予防にも効果がある。これ等の消泡剤の添加量としては、0.01重量%〜1重量%であり、好ましくは0.02重量%〜0.2重量%である。添加量が0.01重量%以下になると、気泡の発生を抑制するには至らず、また、1重量%以上であると、描線ハジキが発生してしまい好ましくない。
その他の筆記具用添加剤として、例えば、アニオン系、ノニオン系、カチオン系などの界面活性剤、防腐剤、防黴剤、防錆剤、潤滑剤、pH調整剤などが挙げられる。
インキの粘度係数は、25℃、50rpm下で50mPa・s以下であることが望ましい。25℃、50rpm下で50mPa・sを超えると、インキの流動性が悪くなり、十分なインキ流出量が出ないため、流出不足による描線カスレや早書き出来ない場合が生じることがある。
次に、本発明を具体的な実施例及び比較例等を挙げて更に詳細に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1〜11、比較例1〜4)
各実施例、比較例のインキ材料を同一の容器に入れ、攪拌を行う。濾過器にて夾雑物を取り除き、インキを得た。なお、消泡剤の添加は、その他の材料が溶解してから加えた。
各インキの25℃の粘度は、ELD粘度計(株式会社トキメック製:TV−20タイプ、標準コーン50rpm)で測定した。
(試験サンプルの作成)
三菱鉛筆(株)PWB−120−4Mの部品に、実施例1〜11、比較例1〜4のインキを充填して試験サンプルを作成した。
(泡立ち状況の確認)
方法:上記試験用筆記具を作成し、フリーハンドで筆記する。インキを使いきった際、インキ誘導管にインキの泡立ちが発生しているか否かを次の判定基準で評価した。
評価基準
◎:インキの泡立ちが全くなく、インキ終了を確実に視認できる。
○:インキの泡立ちがほとんどなく、インキ終了を確実に視認できる。
×:インキが泡立ち、インキ終了が視認しづらい。
(描線のはじき試験)
方法:上記試験用筆記具を作成し、フリーハンドで市販のポリプロピレンフィルムに筆記をする。その際の描線のはじき度合いを評価した。
評価基準
◎:描線はじきが全くなく、鮮明な描線が得られる。
○:描線はじきがほとんどない。
×:描線はじきが起こり、鮮明な描線が得られない。
実施例1
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF58(シリコーン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.05重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.15重量%

実施例2
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF58(シリコーン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.2重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.0重量%

実施例3
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF58(シリコーン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.01重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.19重量%

実施例4
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF58(シリコーン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
1重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 70.4重量%

実施例5
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF37(アセチレン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.05重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.15重量%

実施例6
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF37(アセチレン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.2重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.0重量%

実施例7
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF58(シリコーン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.1重量%
サーフィノールDF37(アセチレン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.1重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.0重量%

実施例8
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
ビスフォームS−601(シリカ鉱物油系消泡剤(株)日新化学研究所製) 0.05重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.15重量%

実施例9
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
ビスフォームK−301(金属石鹸系消泡剤(株)日新化学研究所製)
0.05重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.15重量%

実施例10
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
ビスフォームW−201(アマイド系消泡剤(株)日新化学研究所製)
0.05重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.15重量%

実施例11
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
KリポランPJ−400(オルフィン系消泡剤・ライオン(株)製)
0.05重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.15重量%
比較例1
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF58(シリコーン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.005重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.195重量%

比較例2
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF58(シリコーン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.6重量%
サーフィノールDF37(アセチレン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
0.6重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 70.0重量%

比較例3
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
サーフィノールDF58(シリコーン系消泡剤・日信化学工業(株)製)
1.5重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 69.7重量%

比較例4
カーボンブラック“MA−100”(着色剤・三菱化成(株)製) 10重量%
スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 2重量%
プロピレングリコール 15重量%
アミノメイチルプロパノール(pH調整剤) 0.5重量%
フッ素系界面活性剤 1重量%
BT−425(防黴剤・ケイアイ化成(株)製) 0.3重量%
イオン交換水 71.2重量%
Figure 2007161961
(表1の考察)上記表1から明らかなように、本発明範囲となる実施例1〜7は、本発明の範囲外となる比較例1〜3に比べて、インク誘導管内のインクの泡立ちもなく、インキ誘導管の視認性に優れ、また、筆記性に優れていることが判明した。これに対し、本発明範囲外である比較例1〜3は、誘導管内にインクの泡立ちがみられ、インキ終了が認識しづらい、もしくは、筆記描線にインキはじきがみられ、製品性能が劣ることが判明した。
本発明のインキ終了検知式筆記具の要部を示す断面図である。
符号の説明
10 軸筒
11 視認部
12 口プラ
20 インキ吸蔵体
30 後部保持体
31 前部保持体
40 インキ誘導管
41 インキ誘導管
50 ペン先






Claims (3)

  1. 軸筒内のインキ吸蔵体に含浸されたインキを筆記部となるペン先に供給する筆記具であり、上記インキ吸蔵体に含浸されたインキが、視認性を有する透明または半透明の樹脂で形成され、少なくともインキと接する面にはインキはじき層を形成してなるインキ誘導管を介してペン先に供給されると共に、インキ吸蔵体からのインキ終了サインを軸筒に形成した視認部を介して前記インキ誘導管を視認することにより検知するインキ終了検知式筆記具に用いる、少なくとも着色剤と、水及び/又は有機溶剤、樹脂、消泡剤からなることを特徴とするインキ終了検知式筆記具用インキ組成物。
  2. 前記消泡剤がシリコーン系、シリカ鉱物油系、金属石鹸系、アマイド系、オルフィン系、アセチレン系のものから一種、若しくは二種以上組み合わせたものであることを特徴とする請求項1に記載のインキ終了検知式筆記具用インキ組成物。
  3. 前記消泡剤がインキ中に0.01重量%〜1重量%添加され、さらにインキの粘性係数が25℃、50rpm下で20mPa・s以下であることを特徴とする請求項1に記載のインキ終了検知式筆記具用インキ組成物。























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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015048437A (ja) * 2013-09-03 2015-03-16 三菱鉛筆株式会社 水性顔料インク組成物
JP2018145359A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 旭化成株式会社 水系組成物、水系塗料、塗膜、複合塗膜、及び塗装製品

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