JP2007160512A - 液体噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コスト増加を最少限度に抑えつつ、廃液と空気で形成される泡を確実に消滅させることができる液体噴射装置を提供すること。
【解決手段】液体を噴射する液体噴射ヘッド30と、液体噴射ヘッド30のノズル開口を封止した状態で、液体を液体経路25を経て排出することによって液体噴射ヘッド30をクリーニングするクリーニング手段と、液体経路25の出口側に配置され、クリーニング手段によって排出された液体を収容する液体収容手段29と、を有する液体噴射装置10であって、液体収容手段29は、液体経路25の出口下方に、針状部材27を有する。
【選択図】図2
【解決手段】液体を噴射する液体噴射ヘッド30と、液体噴射ヘッド30のノズル開口を封止した状態で、液体を液体経路25を経て排出することによって液体噴射ヘッド30をクリーニングするクリーニング手段と、液体経路25の出口側に配置され、クリーニング手段によって排出された液体を収容する液体収容手段29と、を有する液体噴射装置10であって、液体収容手段29は、液体経路25の出口下方に、針状部材27を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、液体を噴射する液体噴射装置に関する。
ターゲット(記録媒体)に対して液体を噴射する液体噴射装置として、記録ヘッドから記録媒体に対してインク滴を噴射させて印刷を行うインクジェット式記録装置がある。このインクジェット式記録装置は、記録ヘッドのノズルから記録媒体に対して微小なインク滴を吐出させて、所望の文字や図形等の画像を記録する。
このようなインクジェット式記録装置の中には、上記ノズルを封止してノズル内のインクの粘度が上昇することを防止したり、インクを吸引する等によって吐出不良の原因となる増粘インク等を除去してクリーニングするためのクリーニング機構を備えているものがある。
そして、上述のクリーニング機構は、吸引したインク(以後、廃インクと呼ぶ)を、チューブ(以後、ポンプチューブと呼ぶ)を介してインクジェット式記録装置内の廃インクタンクに収容するようになっている。
このようなインクジェット式記録装置の中には、上記ノズルを封止してノズル内のインクの粘度が上昇することを防止したり、インクを吸引する等によって吐出不良の原因となる増粘インク等を除去してクリーニングするためのクリーニング機構を備えているものがある。
そして、上述のクリーニング機構は、吸引したインク(以後、廃インクと呼ぶ)を、チューブ(以後、ポンプチューブと呼ぶ)を介してインクジェット式記録装置内の廃インクタンクに収容するようになっている。
図7は、従来のポンプチューブ出口付近を示す概略図である。
インクの吸引中には、インクと共に多量の空気が吸引されるため、図7(a)のポンプチューブ100内において、インクと空気が交じり合って泡が発生する。そして、チューブ出口100aからは、インクとともに多数の泡Pが排出され、廃インクタンク底部102に落下して積み重なる。
そして、多数の泡Pが割れると、図7(b)に示すように、廃インクQ1が廃インクタンク底部102及びチューブ出口100aの近傍に残存する。
この廃インクQ1上にさらに多数の泡Pが積み重なって、割れるという現象を繰り返すと、図7(c)に示すように、廃インクQ1上に廃インクQ2が堆積し、さらに、廃インクQ2、Q3及びQ4が堆積し、チューブ出口100aを塞ぐことになる。この結果、廃インクをチューブ出口100aから排出することができなくなり、上述のクリーニングの成功率が低下する場合がある。
インクの吸引中には、インクと共に多量の空気が吸引されるため、図7(a)のポンプチューブ100内において、インクと空気が交じり合って泡が発生する。そして、チューブ出口100aからは、インクとともに多数の泡Pが排出され、廃インクタンク底部102に落下して積み重なる。
そして、多数の泡Pが割れると、図7(b)に示すように、廃インクQ1が廃インクタンク底部102及びチューブ出口100aの近傍に残存する。
この廃インクQ1上にさらに多数の泡Pが積み重なって、割れるという現象を繰り返すと、図7(c)に示すように、廃インクQ1上に廃インクQ2が堆積し、さらに、廃インクQ2、Q3及びQ4が堆積し、チューブ出口100aを塞ぐことになる。この結果、廃インクをチューブ出口100aから排出することができなくなり、上述のクリーニングの成功率が低下する場合がある。
これに対して、ポンプチューブの出口付近の口径を大きくすることにより、泡を大きくし、泡の膜厚を薄くすることによって、泡を割れ易くする技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−90358号公報(図8等)
しかし、インクジェット式記録装置の構造によっては、ポンプチューブの出口を下方に向けることができず、例えば、横方向に向ける必要がある場合がある。ポンプチューブの出口を下方に向けることができない場合には、ポンプチューブの出口付近の口径を大きくしても、チューブ出口付近において泡が大きくならず、泡が割れない場合があるという問題がある。
泡を解消するためには、廃インクタンク内の吸収材に消泡剤を含浸させる等の構成も考えられるが、余計なコストが発生する。
泡を解消するためには、廃インクタンク内の吸収材に消泡剤を含浸させる等の構成も考えられるが、余計なコストが発生する。
そこで本発明は上記課題を解消し、コスト増加を最少限度に抑えつつ、廃液と空気で形成される泡を確実に消滅させることができる液体噴射装置を提供することを目的としている。
上述の目的は、本発明にあっては、 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドのノズル開口を封止した状態で、前記液体を液体経路を経て排出することによって前記液体噴射ヘッドをクリーニングするクリーニング手段と、前記液体経路の出口側に配置され、前記クリーニング手段によって排出された前記液体を収容する液体収容手段と、を有する液体噴射装置であって、前記液体収容手段は、前記液体経路の出口下方に、針状部材を有することを特徴とする液体噴射装置により、達成される。
このような構成によれば、前記液体経路の出口下方に配置された前記針状部材によって、前記液体と空気が交じり合って形成された泡(以下「泡」と呼ぶ)を破壊することができる。
ここで、前記針状部材によって、泡の表面張力を破壊するから、泡の膜厚にかかわらず、確実に泡を破壊することができる。
また、前記液体収容手段に前記針状部材を設けるだけであるから、コスト増加を最少限度に抑えることができる。
これにより、コスト増加を最少限度に抑えつつ、廃液と空気で形成される泡を確実に消滅させることができる。
ここで、前記針状部材によって、泡の表面張力を破壊するから、泡の膜厚にかかわらず、確実に泡を破壊することができる。
また、前記液体収容手段に前記針状部材を設けるだけであるから、コスト増加を最少限度に抑えることができる。
これにより、コスト増加を最少限度に抑えつつ、廃液と空気で形成される泡を確実に消滅させることができる。
この場合、前記針状部材は、複数の針で形成されており、前記複数の針は、前記液体と空気から構成される泡が落下する可能性のある範囲に配置されていることが望ましい。
このような構成によれば、前記泡が前記液体経路の出口下方に落下しない場合であっても、前記泡を確実に破壊することができる。
この場合、前記複数の針の少なくとも一本は、前記液体収容手段から前記液体経路の出口付近に達する長さを有することが望ましい。
このような構成によれば、前記液体経路の出口付近に付着した前記液体を前記液体収容手段側に導くことができるから、前記液体が前記液体経路の出口付近に残存して前記液体噴射ヘッドのクリーニングの失敗の原因となることを防止することができる。
この場合、前記針状部材は、前記液体収容手段と一体に形成されていることが望ましい。
このような構成によれば、前記針状部材を設けることによるコスト増がほとんど生じない。
このような構成によれば、前記針状部材を設けることによるコスト増がほとんど生じない。
この場合、前記液体収容手段は、前記針状部材の存在しない領域に第1吸収材と、前記針状部材の下部から前記第1吸収材に接する領域にかけて、前記第1吸収材よりも浸透能力の高い第2吸収材と、を有することが望ましい。
このような構成によれば、前記針状部材の下部に達した前記液体を、前記第1吸収材を介して迅速に前記第2吸収材に導くことができるから、前記針状部材の下部に前記液体が堆積することを防止することができる。
この場合、前記第2吸収材は、多孔質の部材であることが望ましい。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態であるインクジェット式記録装置10(以下「記録装置10」と呼ぶ)等を示す概略図である。記録装置10は、液体噴射装置の一例である。
図1に示す記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、インク吸引装置20、記録ヘッド30を備えている。記録ヘッド30は、液体を噴射する液体噴射ヘッドの一例であり、印刷ヘッドとも言う。
図1は、本発明の実施の形態であるインクジェット式記録装置10(以下「記録装置10」と呼ぶ)等を示す概略図である。記録装置10は、液体噴射装置の一例である。
図1に示す記録装置10は、インクジェットプリンタとも呼んでいる。記録装置10は、本体部1を有している。この本体部1は、ガイドレール17、プラテン12、キャリッジ14、インク吸引装置20、記録ヘッド30を備えている。記録ヘッド30は、液体を噴射する液体噴射ヘッドの一例であり、印刷ヘッドとも言う。
図1に示す記録装置10は、いわゆるオンキャリッジ型の記録装置であり、キャリッジ14の上部には、複数のインクカートリッジ2,3,4及び5が着脱可能に装着できる構成となっている。インクカートリッジ2等には、液体の一例であるインクが格納されている。インクカートリッジ2には黒のインクが格納されており、インクカートリッジ3にはシアンのインクが格納されており、インクカートリッジ4にはイエローのインクが格納されており、インクカートリッジ5にはマゼンタのインクが格納されている。
キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。記録ヘッド30が、用紙28に対面するノズルプレート面30aには、インクを噴射(以後、吐出とも呼ぶ)するためのノズル開口が設けられている。
キャリッジ14の下部には、記録ヘッド30が設けられている。記録ヘッド30が、用紙28に対面するノズルプレート面30aには、インクを噴射(以後、吐出とも呼ぶ)するためのノズル開口が設けられている。
キャリッジ14は、ベルト15を介してモータ16に接続されている。モータ16が作動することによって、キャリッジ14はガイドレール17に沿ってプラテン12の軸方向である主走査方向Tに往復走行する。記録ヘッド30からインクを吐出しつつ、キャリッジ14が主走査方向Tに往復走行することで、記録媒体の一例である用紙28上に画像が記録される。
ガイドレール17の一方の端部にはホームポジション18が配置されている。このホームポジション18は、キャリッジの走行経路の末端にある非印刷領域である。このホームポジション18には、インク吸引装置20が配置されている。このインク吸引装置20は、キャッピングシステムもしくはキャッピング手段とも呼んでいる。図1のキャリッジ14の記録ヘッド30は、T1方向に沿ってホームポジション18に移動することで、インク吸引装置20のキャップ本体21に対面する。そして、インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口が設けられているノズルプレート面30aに密着する。
インク吸引装置20は、記録ヘッド30に密着した状態で、記録ヘッド30のノズル開口のインクの乾燥を防止する機能と、吸引ポンプ19からの負圧をノズル開口に作用させてノズル開口からインクを強制的に吸引して排出させる機能を備える。すなわち、インク吸引装置20は、記録ヘッド30のノズル開口を封止した状態で、後述のチューブ25(図2参照)を経てインクを排出することによって記録ヘッド30のクリーニングを行う。このインク吸引装置20は、クリーニング手段の一例である。なお、上述の吸引ポンプ19は、インク吸引装置20の一構成要素である。このインクの吸引は、インクの排出の一例である。
この他に、インク吸引装置20の横には、ワイパー23が設けられている。このワイパー23は、必要に応じて記録ヘッド30のノズルプレート面30aのインクを払拭する。
なお、記録ヘッド30のクリーニングとしては、印字動作とは関係なく、ノズル開口からインクを吐出する方法であるフラッシングもある。この場合、記録ヘッド30がクリーニング手段の一例である。
この他に、インク吸引装置20の横には、ワイパー23が設けられている。このワイパー23は、必要に応じて記録ヘッド30のノズルプレート面30aのインクを払拭する。
なお、記録ヘッド30のクリーニングとしては、印字動作とは関係なく、ノズル開口からインクを吐出する方法であるフラッシングもある。この場合、記録ヘッド30がクリーニング手段の一例である。
上述のクリーニングには、画像を記録している最中に実施するクリーニングのほかに、基準時である例えば、直近のフラッシング時又は直近のインク吸引時からの経過時間に基づいて実施されるタイマクリーニングも含む。
インク吸引装置20によって吸引されたインクやフラッシングによって吐出されたインクは、後述の廃インクタンク29(図2参照)に収容される。
インク吸引装置20によって吸引されたインクやフラッシングによって吐出されたインクは、後述の廃インクタンク29(図2参照)に収容される。
図2は、廃インクタンク29等を示す概略図である。
図2(a)は、記録ヘッド30にキャップ本体21が密着した状態を示している。
吸引ポンプ19が駆動すると、記録ヘッド30内のインクがキャップ本体21及びチューブ25を介して、チューブ25の出口側に配置されている廃インクタンク29に収容されるようになっている。チューブ25はチューブ保持壁29aに保持されつつ貫通して廃インクタンク29内部に通じている。そして、廃インクタンク29に収容されたインクはチューブ出口25aから廃インクタンク29内に滴下し、吸収材31に吸収されるようになっている。吸収材31は、例えば、不織布で形成されている。上述のチューブ25は液体経路の一例であり、廃インクタンク29は液体収容手段の一例である。
図2(a)は、記録ヘッド30にキャップ本体21が密着した状態を示している。
吸引ポンプ19が駆動すると、記録ヘッド30内のインクがキャップ本体21及びチューブ25を介して、チューブ25の出口側に配置されている廃インクタンク29に収容されるようになっている。チューブ25はチューブ保持壁29aに保持されつつ貫通して廃インクタンク29内部に通じている。そして、廃インクタンク29に収容されたインクはチューブ出口25aから廃インクタンク29内に滴下し、吸収材31に吸収されるようになっている。吸収材31は、例えば、不織布で形成されている。上述のチューブ25は液体経路の一例であり、廃インクタンク29は液体収容手段の一例である。
図2(a)に示すように、廃インクタンク29の底部29bには、チューブ出口25aの下方であるチューブ下領域X1に、針27が配置されている。チューブ出口25aは液体経路の出口の一例であり、針27は針状部材の一例である。
針27は、廃インクタンク29は一体に形成されている。廃インクタンク29は、例えば、ABS樹脂等の樹脂材料を射出成形することによって形成されるが、このとき、針27も同時に形成される。
針27は、廃インクタンク29は一体に形成されている。廃インクタンク29は、例えば、ABS樹脂等の樹脂材料を射出成形することによって形成されるが、このとき、針27も同時に形成される。
図2(b)は、針27等を、図2(a)の矢印A1方向から見た概略図である。
図2(b)に示すように、針27は、チューブ出口25aの中心部の下方に位置している。
図2(b)に示すように、針27は、チューブ出口25aの中心部の下方に位置している。
図3は、針27の作用を説明するための概略図である。
図3(a)に示すように、チューブ出口25aからは、インクと空気が交じり合って形成される泡P1及びP2が排出される。なお、泡P1等は実際には多数排出されるが、図示を省略する。
泡P1が針27に接すると、図3(b)に示すように、泡P1は破壊され、多数の飛沫P1aとなって飛散する。
この飛沫P1aの一部は、チューブ出口25aの近傍である出口近傍部25bにとどまっている泡P2に衝突し、図3(c)に示すように、泡P2を破壊して、多数の飛沫P2aとして飛散させる。
図3(a)に示すように、チューブ出口25aからは、インクと空気が交じり合って形成される泡P1及びP2が排出される。なお、泡P1等は実際には多数排出されるが、図示を省略する。
泡P1が針27に接すると、図3(b)に示すように、泡P1は破壊され、多数の飛沫P1aとなって飛散する。
この飛沫P1aの一部は、チューブ出口25aの近傍である出口近傍部25bにとどまっている泡P2に衝突し、図3(c)に示すように、泡P2を破壊して、多数の飛沫P2aとして飛散させる。
上述のように、記録装置10においては、チューブ出口25aの下方に配置された針27によって、インクと空気が交じり合って形成された泡P1及びP2を破壊することができる。
ここで、針27によって、泡P1の表面張力を破壊するから、泡P1の膜厚にかかわらず、確実に泡P1を破壊することができる。
また、廃インクタンク29に針27を設けるだけであるから、コスト増加を最少限度に抑えることができる。しかも、廃インクタンク29と針27は一体に形成されているから、コスト増加はほとんどない。
これにより、コスト増加を最少限度に抑えつつ、廃液と空気で形成される泡を確実に消滅させることができる。
ここで、針27によって、泡P1の表面張力を破壊するから、泡P1の膜厚にかかわらず、確実に泡P1を破壊することができる。
また、廃インクタンク29に針27を設けるだけであるから、コスト増加を最少限度に抑えることができる。しかも、廃インクタンク29と針27は一体に形成されているから、コスト増加はほとんどない。
これにより、コスト増加を最少限度に抑えつつ、廃液と空気で形成される泡を確実に消滅させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態のインクジェット式記録装置10A(図1参照)について説明する。第2の実施形態のインクジェット式記録装置10A(以下「記録装置10A」と呼ぶ)の構成は、上記第1の実施形態の記録装置10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
次に、第2の実施形態のインクジェット式記録装置10A(図1参照)について説明する。第2の実施形態のインクジェット式記録装置10A(以下「記録装置10A」と呼ぶ)の構成は、上記第1の実施形態の記録装置10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図4は、記録装置10Aの廃インクタンク29の内部を示す概略図である。
図4(a)に示すように、廃インクタンク29の底部29bには、複数の針27で構成される針群27Aが配置されている。針群27Aもまた、針状部材の一例である。
図4(b)は、針群27A等を図4(a)の矢印A1方向から見た図であり、図4(c)は、針群27Aを図4(a)の矢印A2方向から見た図である。
図4(a)に示すように、廃インクタンク29の底部29bには、複数の針27で構成される針群27Aが配置されている。針群27Aもまた、針状部材の一例である。
図4(b)は、針群27A等を図4(a)の矢印A1方向から見た図であり、図4(c)は、針群27Aを図4(a)の矢印A2方向から見た図である。
図4(a)乃至図4(c)に示すように、針群27Aは、拡大チューブ下領域X2に配置されている。拡大チューブ下領域X2は、チューブ下領域X1よりも広い領域である。拡大チューブ下領域X2は、泡P1が落下する可能性のある範囲である。
このため、泡P1がチューブ出口25aの直下のチューブ下領域X1に落下しない場合であっても、拡大チューブ下領域X2の領域には落下するから、泡P1を確実に破壊することができる。
このため、泡P1がチューブ出口25aの直下のチューブ下領域X1に落下しない場合であっても、拡大チューブ下領域X2の領域には落下するから、泡P1を確実に破壊することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態のインクジェット式記録装置10B(図1参照)について説明する。第3の実施形態のインクジェット式記録装置10B(以下「記録装置10B」と呼ぶ)の構成は、上記第2の実施形態の記録装置10Aと多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
次に、第3の実施形態のインクジェット式記録装置10B(図1参照)について説明する。第3の実施形態のインクジェット式記録装置10B(以下「記録装置10B」と呼ぶ)の構成は、上記第2の実施形態の記録装置10Aと多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図5は、記録装置10Bの廃インクタンク29の内部を示す概略図である。
図5に示すように、廃インクタンク29には、針群27Bが配置されている。そして、針群27Bの中の針27B1は、廃インクタンク29の底部29bからチューブ出口25aの出口近傍部25b付近に達する長さを有する。
このため、出口近傍部25bに付着した残留インクを廃インクタンク29側に導くことができるから、残留インクが出口近傍部25bに残存して記録ヘッド30のクリーニングの失敗の原因となることを防止することができる。
図5に示すように、廃インクタンク29には、針群27Bが配置されている。そして、針群27Bの中の針27B1は、廃インクタンク29の底部29bからチューブ出口25aの出口近傍部25b付近に達する長さを有する。
このため、出口近傍部25bに付着した残留インクを廃インクタンク29側に導くことができるから、残留インクが出口近傍部25bに残存して記録ヘッド30のクリーニングの失敗の原因となることを防止することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態のインクジェット式記録装置10C(図1参照)について説明する。第4の実施形態のインクジェット式記録装置10C(以下「記録装置10C」と呼ぶ)の構成は、上記第1の実施形態の記録装置10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
次に、第4の実施形態のインクジェット式記録装置10C(図1参照)について説明する。第4の実施形態のインクジェット式記録装置10C(以下「記録装置10C」と呼ぶ)の構成は、上記第1の実施形態の記録装置10と多くの構成が共通するため共通する部分は同一の符号等とし、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図6は、記録装置10Cの廃インクタンク29等を示す概略図である。
図6に示すように、廃インクタンク29は、針27の存在しない領域に吸収材31を有する。吸収材31は、第1吸収材の一例である。
また、廃インクタンク29は、針27の下部から吸収材31に接する領域にかけて吸収材31Aを有する。吸収材31Aは、吸収材31よりも浸透能力が高い。具体的には、吸収材31Aの密度は、吸収材31よりも低い。この吸収材31Aは、第2吸収材の一例である。第2吸収材31Aは、例えば、不織布で形成されている。
このような構成によれば、針27の下部に達した廃インクを、吸収材31Aを介して迅速に吸収材31に導くことができるから、針27の下部に廃インクが堆積することを防止することができる。
図6に示すように、廃インクタンク29は、針27の存在しない領域に吸収材31を有する。吸収材31は、第1吸収材の一例である。
また、廃インクタンク29は、針27の下部から吸収材31に接する領域にかけて吸収材31Aを有する。吸収材31Aは、吸収材31よりも浸透能力が高い。具体的には、吸収材31Aの密度は、吸収材31よりも低い。この吸収材31Aは、第2吸収材の一例である。第2吸収材31Aは、例えば、不織布で形成されている。
このような構成によれば、針27の下部に達した廃インクを、吸収材31Aを介して迅速に吸収材31に導くことができるから、針27の下部に廃インクが堆積することを防止することができる。
なお、本実施の形態とは異なり、吸収材31Aは、多孔質の部材で構成してもよい。この場合であっても、吸収材31Aの浸透能力は、吸収材31よりも大きい。
本発明は、インクジェット式記録装置としての上記実施形態に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。さらに、上述の各実施形態は、相互に組み合わせて構成するようにしてもよい。また、本発明は、インクジェット式記録装置に限らず、プリンタ等の画像記録装置に用いられる記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等の液体を吐出する液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置、精密ピペットとしての試料噴射装置等にも適用できる。
また、上記実施形態の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
10,10A,10B,10C・・・インクジェット式記録装置、20・・・インク吸引装置、21・・・キャップ本体、27,27B1・・・針、27A,27B・・・針群、30・・・記録ヘッド、30a・・・ノズルプレート面、31,31A・・・吸収材
Claims (6)
- 液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
前記液体噴射ヘッドのノズル開口を封止した状態で、前記液体を液体経路を経て排出することによって前記液体噴射ヘッドをクリーニングするクリーニング手段と、
前記液体経路の出口側に配置され、前記クリーニング手段によって排出された前記液体を収容する液体収容手段と、
を有する液体噴射装置であって、
前記液体収容手段は、
前記液体経路の出口下方に、針状部材を有することを特徴とする液体噴射装置。 - 前記針状部材は、複数の針で形成されており、
前記複数の針は、前記液体と空気から構成される泡が落下する可能性のある範囲に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記複数の針の少なくとも一本は、前記液体収容手段から前記液体経路の出口付近に達する長さを有することを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
- 前記針状部材は、前記液体収容手段と一体に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の液体噴射装置。
- 前記液体収容手段は、
前記針状部材の存在しない領域に第1吸収材と、
前記針状部材の下部から前記第1吸収材に接する領域にかけて、前記第1吸収材よりも浸透能力の高い第2吸収材と、
を有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の液体噴射装置。 - 前記第2吸収材は、多孔質の部材であることを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
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JP (1) | JP2007160512A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009262446A (ja) * | 2008-04-25 | 2009-11-12 | Seiko Epson Corp | 廃液回収ユニット |
-
2005
- 2005-12-09 JP JP2005355711A patent/JP2007160512A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009262446A (ja) * | 2008-04-25 | 2009-11-12 | Seiko Epson Corp | 廃液回収ユニット |
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