JP2007159477A - 非透水性基盤緑化用培土及び緑化用培地構造 - Google Patents

非透水性基盤緑化用培土及び緑化用培地構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007159477A
JP2007159477A JP2005359748A JP2005359748A JP2007159477A JP 2007159477 A JP2007159477 A JP 2007159477A JP 2005359748 A JP2005359748 A JP 2005359748A JP 2005359748 A JP2005359748 A JP 2005359748A JP 2007159477 A JP2007159477 A JP 2007159477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soil
greening
water
volume
culture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005359748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4883673B2 (ja
Inventor
Eiji Doi
栄次 土井
Yuichi Toyama
雄一 遠山
Toshiyuki Tanaka
利幸 田中
Reiji Itagaki
禮二 板垣
Masaji Kigoshi
正司 木越
Miyo Hiraki
美代 平木
Akihiro Kimura
昭浩 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
E PLANNING KK
JOSHIN DENKI CO Ltd
KANTO SOGYO KK
Planning Kk E
SOKEN ENGINEERING KK
Original Assignee
E PLANNING KK
JOSHIN DENKI CO Ltd
KANTO SOGYO KK
Planning Kk E
SOKEN ENGINEERING KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by E PLANNING KK, JOSHIN DENKI CO Ltd, KANTO SOGYO KK, Planning Kk E, SOKEN ENGINEERING KK filed Critical E PLANNING KK
Priority to JP2005359748A priority Critical patent/JP4883673B2/ja
Publication of JP2007159477A publication Critical patent/JP2007159477A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4883673B2 publication Critical patent/JP4883673B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/24Structural elements or technologies for improving thermal insulation
    • Y02A30/254Roof garden systems; Roof coverings with high solar reflectance
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

【課題】屋上緑化等に用いられる、水はけ、保水性に加えて軽量かつ保肥性と、保守の容易さを満たす非透水性基盤緑化用培土及びこの培土を用いた緑化用培地構造を提供しようとする。
【解決手段】まさ土、サバ土から選択される1種以上の土25〜40重量%、パーライト15〜40重量%、バーク堆肥25〜45重量%、ぼら土、鹿沼土から選択される1種以上の土10〜25重量%を含んでなり、前記バーク堆肥が針葉樹の樹皮から得られるものである非透水性基盤緑化用培土及びこの培土を用いた緑化用培地構造である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、屋上緑化等に用いられる非透水性基盤緑化用培土及びこの培土を用いた緑化用培地構造に関する。
都市建造物やそれに付随するエアコンの増加にともなうヒートアイランド現象に対処する方法のひとつとして屋上緑化が推奨されるようになってきている。
屋上緑化技術に関して、屋上に芝を張って外熱の屋根下への進入をくい止めようとする(例えば、特許文献1参照)もの、保水マットを介在させて水分貯留を積極的に図った被土屋根構造(例えば、特許文献2参照)などが開示されている。これらの屋上緑化構造には適切な培土を用いることが必要である。人工培土としては、籾殻、木くず、牛糞、鶏糞などを配合したもの(例えば、特許文献3参照)や、スギ、ヒバ、ヒノキなどの寸断物と、発酵させた糞尿とを混合しさらに各種市販の肥料を混合した人工培土(例えば、特許文献4参照)が開示されている。また、一般に人工培土には腐葉土が配合されて用いられる(例えば、特許文献5参照)。
しかし、屋上緑化に用いる緑化用培地は水はけ、保水性に加えて軽量かつ保肥性と、保守の容易さが要求される。とくに水はけと保水性や保肥性とは相容れない特性であり、従来の培土や緑化用培地にはこれらをすべて充分満たすものはなかった。
実用新案登録第3092527号 特許第3188429号 特開平6−165617号公報 特開平6−284815号公報 特開2005−027615号公報
本発明の目的は、屋上緑化等に用いられる、水はけ、保水性に加えて軽量かつ保肥性と、保守の容易さを満たす非透水性基盤緑化用培土及びこの培土を用いた緑化用培地構造を提供することである。
本発明の要旨とするところは、
まさ土、サバ土から選択される1種以上の土 25〜40容量%
パーライト 15〜40容量%
バーク堆肥 25〜45容量%
ぼら土、鹿沼土から選択される1種以上の土 10〜25容量%
を含んでなり、
前記バーク堆肥が針葉樹の樹皮から得られるものである非透水性基盤緑化用培土であることにある。
さらに、本発明の要旨とするところは、
まさ土、サバ土から選択される1種以上の土 25〜40容量%
パーライト 30〜45容量%
バーク堆肥 25〜45容量%
を含んでなり、
前記バーク堆肥が針葉樹の樹皮から得られるものである非透水性基盤緑化用培土であることにある。
またさらに、本発明の要旨とするところは、非透水性基盤の上に、前記非透水性基盤緑化用培土の層、防根・透水シート、保水シート、が上からこの順に積層されてなる緑化用培地構造であることにある。
また、本発明の要旨とするところは、非透水性基盤の上に、前記非透水性基盤緑化用培土の層、防根・透水シート、保水シート、防水工が上からこの順に積層されてなる緑化用培地構造であることにある。
本発明によると、適度の透水性に加えて、保水性、軽量かつ保肥性と、保守の容易さを満たす非透水性基盤緑化用培土及びこの培土を用いた緑化用培地構造が提供される。
屋上緑化に用いる培土等の非透水性基盤を緑化するための培土としては、養分として腐葉土等の腐敗成分が配合される。一方、非透水性基盤を緑化するための培土には、適度の透水性、保水性、軽量、保肥性が要求される。腐葉土等の腐敗成分は保水性、保肥性には有効であるが培土の透水性を損なう。また培土の比重を大きなものにする。砂を配合すると透水性は向上するが保水性、保肥性を損なう。また、培土の比重が大きくなり、軽量化できない。本願発明者は、培土に配合すべき成分の種類と成分比を鋭意検討し、特定成分の組み合わせにより土壌内に細かい空隙が維持されることを見出し、これによりこれら相反する特性を同時に満たす優れた性能の培土を見出すに至った。
本発明の非透水性基盤緑化用培土は、まさ土、サバ土から選択される1種以上の土 25〜40容量%、パーライト 15〜40容量%、バーク堆肥 25〜45容量%、ぼら土、鹿沼土から選択される1種以上の土 10〜25容量%を含んでなる。また、このバーク堆肥は針葉樹の樹皮から得られるものである。
まさ土、サバ土は主に花崗岩が風化してできた土である。まさ土は主に西目本の地層でできた茶色の土であり、サバ土は中部東海地方に多く分布する。ぼら土は、主に九州南部で堆層している火山性降下軽石層の土を称している。鹿沼土は関東ローム層中の軽石の黄色風化物からなる土である。
また、本発明の非透水性基盤緑化用培土は、まさ土、サバ土から選択される1種以上の土 25〜40容量%、パーライト 30〜45容量%、バーク堆肥 25〜45容量%を含んでなるものであってもよい。
本発明において用いられるバーク堆肥は針葉樹の樹皮を例えば約25〜50mmのサイズに破砕し、約半年間野積みしてフェノール類等の油分を雨水で洗い流したのち長さ約2〜20mmの繊維フィブリル状に粉砕し、その後1〜6ヶ月屋根付きの貯蔵場に静置したものである。
破砕はバークラッシャー、ロールクラッシャー、コーンクラッシャー、ハンマークラッシャー等の公知のプレ解砕手段や破砕手段あるいはこれらの組みあわせから選択する手段で行うことができる。
本発明において用いられるバーク堆肥は土を構成する細かい粒子と混合されると、バーク堆肥のフィブリルとその細かい粒子とが絡み合って嵩高かな絡み合い体となり、その絡み合い体の内部あるいは絡み合い体相互の接触部位に微細な空隙が生ずる。このためには、バーク堆肥の配合比は全体の25容量%以上であることが必要である。この絡み合いによる空隙により、培土の透水性が向上し、かつ培土の比重が小さくなり、単位容積重量が810〜1150kg/mという軽量の本発明の培土を得ることができる。とくに、植生に必要な最低限界の水分率のもとでの日本造園学会で示している下限容水量であるpF価1.8における単位容積重量を、1000kg/m以下にすることができ、屋上緑化用培地の軽量化に寄与する。
また、この空隙は植生された植物の細根の発達に寄与し、さらに、培土中に酸素を保持するうえで有効である。バーク堆肥の配合比が全体の25容量%未満であるとこの絡み合い体の発現が不十分となり、培土の比重が大きくなる。また、培土の保水性が不十分となる。
このバーク堆肥の配合比と保水性との関係は、表1により裏付けられる。表1はまさ土と本願発明において用いられるバーク堆肥との混合物における、バーク堆肥の配合比(容量%)と混合物のpF値と体積含水率(%)との関係を示す。体積含水率(%)は値が大きいほど保水性が高いことを意味する。
Figure 2007159477
表1より、バーク堆肥の配合比が20容量%を超えた場合、混合物の保水性が良好であることがわかる。
バーク堆肥と土との混合は、パドルミキサ、リボンスクリュウミキサ、ドラムミキサ等の混合攪拌装置により、攪拌を伴って行なわれることがフィブリル化のさらなる生成が行われるので好ましい。また絡み合いによる空隙の生成にとって好ましい。混合と同時に粉砕が行なわれてもよい。
また、バーク堆肥の配合比は全体の45容量%以下であることが必要である。配合比が全体の45容量%を超えると、植生された植物の育成を阻害するので好ましくない。また、培土の単位容積重量が800kg/m以下となるため風による飛散が生じ施工にも支障をきたすものとなる。バーク堆肥の配合比は全体の40容量%以下であることがこれらの点でさらに好ましい。
本発明において用いられるバーク堆肥は針葉樹のなかでもスギ、ヒノキを用いることが培土の比重が小さく軽量となり、かつ絡み合いによる空隙が多くさらに好ましい。
バーク堆肥が広葉樹由来のものであると、熟成後の粉砕工程でのフィブリルの生成が不十分であり、培土中に空隙ができにくく、配合された培土の比重が大きくなる。かつバーク堆肥の製造における熟成中あるいは植物の植生後に腐敗が進行して空隙が閉塞し、透水性が悪くなり、植物の生育にも悪い影響を与える。バーク堆肥が針葉樹由来のものであると、バーク堆肥の製造における熟成中あるいは植物の植生後に腐敗が進行せず、上述の絡み合いによる空隙が維持され、土中に気相が長期にわたって維持されるので植生上好ましい。
培土に腐葉土を混ぜても比重をある程度小さくすることができるが、植物の植生後に腐敗が進行して空隙が閉塞し比重が増加し透水性が悪くなり、植物の生育にも悪い影響を与える。
本発明においてバーク堆肥と混合すべき土の粒径は5mm以下であることが培土中に上述の絡み合いによる空隙をつくるうえで好ましい。なかでも、粒径1mm未満の微細な粒体と、粒径0.1〜2mm程度の粒体が混合されていることが絡み合いによる空隙をつくるうえでさらに好ましい。この土の粒径が5mmを超えると絡み合いがおこりにくく、また、培土の透水性は良好となるものの培土の保水性が乏しくなる。この点で、本発明の非透水性基盤緑化用培土は、まさ土、サバ土から選択される1種以上の土と、パーライトを含むものであることが好ましい。パーライトは本発明の培土の保肥性を向上させかつ上述の空隙の形成に寄与する。
この配合成分に加えて、本発明の非透水性基盤緑化用培土は、まさ土、サバ土から選択される1種以上の土の一部やパーライトの一部をおきかえて、ぼら土、鹿沼土から選択される1種以上の、粒径が4mm以下の土を含んでなることがさらに好ましい。ぼら土、鹿沼土は培土の保水性をさらに向上させる。なかでも、ぼら土は粒径0.5mm未満の微細な粒体と、粒径0.5〜2mm程度の粒体が適度に混合されているので、絡み合いによる空隙の形成にとってさらに好ましい。
本発明の非透水性基盤緑化用培土においては、配合するまさ土、サバ土から選択される1種以上の土の培土全体に対する配合比率は25〜40容量%であることが好ましい。この配合比率が40容量%を超えると培土の比重が大きくなり、軽量性が要求される屋上緑化用の培土としては好ましくない。配合比率が25容量%未満であると、上述の絡み合いによる空隙の生成が少なくなる。
また、本発明の非透水性基盤緑化用培土においては、まさ土、サバ土から選択される1種以上の土に替えて黒土や粘土系の土を使用すると、上述の絡み合いによる空隙の生成が不十分となり、培土中の気相の確保が不十分となる。また、水はけも悪くなり、好ましくない。
非透水性基盤緑化用に通常の土を用いた場合、本来ならば少なくとも1日1回程度の潅水が必要であるが、本発明の培土は非透水性基盤緑化用に用いた場合、保水性が良好なため、晴天続きのときのみのときどきの潅水で植生が可能である。
本発明の非透水性基盤緑化用培土は、非透水性基盤への適正な敷設によりさらに保水性と透水性に優れた培地とすることができる。このような敷設構造について説明する。図1に示すように、本発明の緑化用培地構造2においては、非透水性基盤4上に防水対策工を施して防水工3を設け、さらに、非透水性基盤緑化用培土の層6、防根・透水シート8、保水シート10が上からこの順に積層されてなる。
防水工3は、非透水性のフィルムあるいはシートを敷設することにより形成された防水層である。あるいは塗料が床面に塗布されてなる、非透水性の塗布膜から形成された防水層である。
非透水性基盤緑化用培土が、例えばグランドの屋外通路や舗装面の一部分などに敷設される場合は、非透水性基盤に防水工3を設ける必要は必ずしもない。
図2に、暗渠12を有する非透水性基盤4aにおける敷設構造を示す。暗渠部においては、まず防水工3が床面14から延長されて暗渠12の側壁面16を下降しそのまま暗渠12の底面18をたどり、さらに側壁面16に対向する他の側壁面16aに達して上昇し、床面14と暗渠12を間にする向かい側の床面14aに達してそのまま床面14aを延長して設けられる。暗渠12部分及びその近傍において、防水工3の上面に防水工3に面接して防根・透水シート8aが敷設される。防根・透水シート8aは、防水工3に沿って床面14の暗渠12との縁19の近傍から延長されて暗渠12の側壁面16を下降しそのまま暗渠12の底面18をたどり、さらに側壁面16に対向する他の側壁面16aに達して上昇し、床面14と暗渠12を間にする向かい側の床面14aの縁19aに達してそのまま床面14aを、縁19aの近傍まで延長して設けられる。さらに、暗渠材22が防根・透水シート8aの上面に面接して、暗渠12に嵌めこまれている。暗渠材22は断面矩形の柱形をなし、横幅が暗渠12の幅とぼぼ等しくされ、厚さが暗渠12の深さより若干大きくされている。暗渠材22は、内部を容易に液が通過できるへちま構造のような立体網状構造を有する柱状物である。
このように防水工3、防根・透水シート8a及び暗渠材22が設けられた床面にさらに上から保水シート10が床面全体にわたって敷かれ、さらにその保水シート10の上面に防根・透水シート8が床面全体にわたって敷かれている。非透水性基盤緑化用培土の層6はその防根・透水シート8の上面に設けられる。
このような暗渠部の構成により、非透水性基盤緑化用培土が暗渠12に流出することなく、床面の保水性や透水性を維持しつつ暗渠12の導水性が確保される。
図3に暗渠12を有する非透水性基盤4aにおける敷設構造の他の態様を示す。図3における、防水工3、防根・透水シート8a、暗渠材22、保水シート10、防根・透水シート8及び非透水性基盤緑化用培土の層6の配置は図2と同様であるが、図3においては、縁18及び縁18aに暗渠12の長手方向に沿って床面14及び床面14aの上面に長尺棒状の堰体30が設けられる。堰体30は高さが5〜10mm程度、横幅が10〜100mm程度である。堰体30の断面は矩形やかまぼこ型など下面が平坦な形状のものである。
堰体30により、床面に存在する水の暗渠材22への流出が堰き止められ、渇水時においても貴重な水分が床面に確保され、植生に寄与する。余剰の水は堰体30を乗り越えて暗渠材12へ流出する。
図4に示すように、複数の堰体30fが平坦な床面にほぼ等間隔に平行に設けられてもよい。隣設の堰体30fの間に水が滞留する。堰体30fは長尺棒状であってもよいが、全体として格子状に組まれて床面に縦横に配されてもよい。
堰体30、30fは非透水性基盤4aにセメント等により一体に形成されてもよい。樹脂や金属からなる棒状部材が非透水性基盤4aに載置されたものあるいは接着剤を介して接着されたものであってもよい。パテ材等の硬化性物を所定の形状に硬化させたものであってもよい。
本発明の緑化用培地構造2により、本発明の非透水性基盤緑化用培土の優れた保水性、と透水性、保肥性が充分に発揮される緑化用培地が提供される。また、本発明の緑化用培地構造2は、本発明の非透水性基盤緑化用培土の軽量性を活かして屋上緑化用の培地として好適に使用される。本発明の緑化用培地構造2においては、保水性が良好なため、極端な晴天続きの場合を除けば雨水の降水のみで植生が可能である。
防根・透水シート8としては透水性のある織物、編物、不織布などであり、特に限定されるものではないが、織物の場合、高密度織物であり、不織布の場合は、孔数の少ない不織布が好ましい。不織布としては具体的には素材がポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、綿などからなる不織布であって、目付量が80〜120g/m、厚みが0.2〜0.5mm、密度が0.2〜0.5g/cm、の範囲であるものが好適に用いられる。また、商品例としてはグンゼ株式会社製のジェイマスター
EO 5100が挙げられる。
保水シート10としては、毛細菅効果を有する合成繊維製不織布が挙げられる。あるいは吸水性のゲル等の吸水性物質を担持させたシート等が挙げられる。
本発明の非透水性基盤緑化用培土は、ビル等の建造物の屋上緑化用の培土として好適に用いられる。また、優れた保水性と透水性を活かして駐車場等の屋外舗装面の目地の部分に充填する土として好適に用いることができる。さらに、園芸用の地植えや鉢植え用の培土として軽量性、優れた保水性と透水性を活かして用いることができる。
実施例1
まさ土 33容量%
パーライト 17容量%
バーク堆肥 33容量%
ぼら土 17容量%
を配合して培土を得た。これら成分はパドルミキサで攪拌しつつ混合して配合した。
バーク堆肥は、スギの樹皮を10〜50mmほどに破砕し、6ケ月野積み後1〜10mmほどに2次破砕して屋根付きの置き場に2ケ月静置したものを用いた。
まさ土は山東産まさ土を用いた。まさ土の比重は2.63、粒度分布は、粗砂(2〜0.2mm)58vol%、細砂(0.2mm〜20μm)23vol%、シルト分(20〜2μm)7vol%、粘土分(2μm未満)6vol%であった。パーライトとしては、三井金属鉱業社製ネニサンソ2号(粒径2.5mm以下)を用いた。このパーライトはフルイ目通過分布が、2.5mm:95〜100、1.2mm70〜95、0.6mm:40〜75、0.3mm:20〜55、0.15mm:5〜40(単位vol%)のロットのものであった。
ぼら土は宮崎県産の緑産業社製の小粒グレードのものを用いた。粒度分布は、粗砂(2〜0.2mm)20vol%、細砂(0.2mm〜20μm)63vol%、シルト分(10〜2μm)15vol%、粘土分(2μm未満)2vol%であった。
得られた培土の単位容積重量(比重)は971kg/mであった。また、飽水時の単位容積重量は1372kg/mであり、重力水分を表すPF価1.8における単位容積重量は1104kg/mであり、PF価3における単位容積重量は997kg/mであった。即ち、有効水分保持量が1104−997=107kg/mであり保水性に優れていた。また、飽和透水係数が1.17×10−2cm/secであり透水性にも優れていた。飽和透水係数は、JIS
A 1218に準拠して測定されるものである。
この培土をビルの屋上に厚さ100mmに敷設して通常の施肥のもとで芝を植生した。芝の生長は6ケ月で9〜10cmであった。
実施例2
ぼら土に替えて鹿沼土を用いたほかは実施例1と同様にして培土を得た。鹿沼土の粒度分布は、粗砂(2〜0.2mm)17vol%、細砂(0.2mm〜20μm)68vol%、シルト分(10〜2μm)15vol%、粘土分(2μm未満)2vol%であった。
得られた培土の単位容積重量は985kg/mであった。また、飽水時の単位容積重量は1369Kg/mであり、PF価1.8における単位容積重量は1100kg/mであり、PF価3における単位容積重量は998kg/mであった。即ち、有効水分保持量が102kg/mであり保水性に優れていた。また、飽和透水係数が1.01×10−2cm/secであり透水性にも優れていた。
得られた培土の比重は1.1であり、この培土を実施例1と同様にビルの屋上に厚さ100mmに敷設して通常の施肥のもとで芝を植生した。芝の生長は6ケ月で8〜9cmであった。
実施例3
まさ土 30容量%
パーライト 40容量%
バーク堆肥 30容量%
を配合して培土を得た。これら成分はパドルミキサで攪拌しつつ混合して配合した。
まさ土、パーライト、バーク堆肥は、実施例1と同じものを用いた。
得られた培土の単位容積重量は813kg/mであった。また、飽水時の単位容積重量は1347kg/mであり、PF価1.8における単位容積重量は1036kg/mであり、PF価3における単位容積重量は869kg/mであった。即ち、有効水分保持量が167kg/mであり保水性に優れていた。また、飽和透水係数が8.25×10−3cm/secであり透水性にも優れていた。
この培土をビルの屋上に厚さ100mmに敷設して通常の施肥のもとでワイルドフラワーを植生した。ワイルドフラワーの生長は順調で、潅水は1回/週でよかった。
比較例1
山砂(粒径3mm) 40容量%
パーライト 10容量%
腐葉土 30容量%
鹿沼土 20容量%
を配合して培土を得た。パーライトは実施例1と同じものを用いた。
得られた培土の単位容積重量は1600kg/mであった。また、飽水時の単位容積重量は1744kg/mであり、PF価1.8における単位容積重量は1595kg/mであり、PF価3における単位容積重量は1550kg/mであった。また、飽和透水係数が1.23×10−2cm/secであった。
この培土をビルの屋上に厚さ100mmに敷設して通常の施肥のもとでワイルドフラワーを植生した。ワイルドフラワーの生長を順調にするためには1回/日の潅水を必要とした。
その他、本発明は、主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。例えば、本発明の非透水性基盤緑化用培土にはさらに化学肥料が添加されていてもよい。
本発明の緑化用培地構造の態様の一例を示す断面模式図である。 本発明の緑化用培地構造の態様における暗渠部の構成の一例を示す断面模式図である。 本発明の緑化用培地構造の態様における暗渠部の構成の他の一例を示す断面模式図である。 本発明の緑化用培地構造における床面の態様の一例を示す断面模式図である。
符号の説明
2:緑化用培地構造
3:防水工
4:非透水性基盤
6:非透水性基盤緑化用培土の層
8、8a:防根・透水シート
10、10a:保水シート
12:暗渠
22:暗渠材

Claims (4)

  1. まさ土、サバ土から選択される1種以上の土 25〜40容量%
    パーライト 15〜40容量%
    バーク堆肥 25〜45容量%
    ぼら土、鹿沼土から選択される1種以上の土 10〜25容量%
    を含んでなり、
    前記バーク堆肥が針葉樹の樹皮から得られるものである非透水性基盤緑化用培土。
  2. まさ土、サバ土から選択される1種以上の土 25〜40容量%
    パーライト 30〜45容量%
    バーク堆肥 25〜45容量%
    を含んでなり、
    前記バーク堆肥が針葉樹の樹皮から得られるものである非透水性基盤緑化用培土。
  3. 非透水性基盤の上に、請求項1又は2に記載の非透水性基盤緑化用培土の層、防根・透水シート、保水シート、が上からこの順に積層されてなる緑化用培地構造。
  4. 非透水性基盤の上に、請求項1又は2に記載の非透水性基盤緑化用培土の層、防根・透水シート、保水シート、防水工が上からこの順に積層されてなる緑化用培地構造。

JP2005359748A 2005-12-14 2005-12-14 緑化用培地構造 Active JP4883673B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005359748A JP4883673B2 (ja) 2005-12-14 2005-12-14 緑化用培地構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005359748A JP4883673B2 (ja) 2005-12-14 2005-12-14 緑化用培地構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007159477A true JP2007159477A (ja) 2007-06-28
JP4883673B2 JP4883673B2 (ja) 2012-02-22

Family

ID=38243079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005359748A Active JP4883673B2 (ja) 2005-12-14 2005-12-14 緑化用培地構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4883673B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130955A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Tact:Kk 真空パック園芸用粒状土およびその製造方法
JP2012024006A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Iwate Prefecture 樹皮繊維培土の製造方法及び樹皮繊維培土
CN102499036A (zh) * 2011-11-01 2012-06-20 上海植物园 一种消除室内种植土壤盐渍化的栽培基质
JP2012205571A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 National Agriculture & Food Research Organization 農地の水分管理システム
WO2015143028A1 (en) * 2014-03-18 2015-09-24 Board Of Regents, The University Of Texas System Plant growth media
CH713589A1 (de) * 2017-03-20 2018-09-28 Stadtgaertnerei Basel Stadt Bodensubstrat und Verwendung eines Bodensubstrats.
CN113615535A (zh) * 2021-08-16 2021-11-09 内蒙古大学 建植模块、控制方法及***、建植***

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06165617A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Tottori Ceramics:Kk 人工土壌及び植栽工法
JP2002171829A (ja) * 2000-09-27 2002-06-18 Toa Wool Spinning & Weaving Co Ltd 屋上緑化用資材及び屋上緑化システム
JP2003047328A (ja) * 2001-08-06 2003-02-18 Watanabe Bussan Kk 屋上等に敷設する天然芝の植栽用キット及びその植栽方法
JP2003111516A (ja) * 2001-10-04 2003-04-15 Tatsuya Kajikuri 緑化用吹き付け基盤材の製造方法
JP2005204554A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Nishi Nippon Kanaami Kogyo Kk ヒートアイランド現象発生予防用緑化工法および多重層緑化マット

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06165617A (ja) * 1992-11-30 1994-06-14 Tottori Ceramics:Kk 人工土壌及び植栽工法
JP2002171829A (ja) * 2000-09-27 2002-06-18 Toa Wool Spinning & Weaving Co Ltd 屋上緑化用資材及び屋上緑化システム
JP2003047328A (ja) * 2001-08-06 2003-02-18 Watanabe Bussan Kk 屋上等に敷設する天然芝の植栽用キット及びその植栽方法
JP2003111516A (ja) * 2001-10-04 2003-04-15 Tatsuya Kajikuri 緑化用吹き付け基盤材の製造方法
JP2005204554A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Nishi Nippon Kanaami Kogyo Kk ヒートアイランド現象発生予防用緑化工法および多重層緑化マット

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010130955A (ja) * 2008-12-04 2010-06-17 Tact:Kk 真空パック園芸用粒状土およびその製造方法
JP2012024006A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Iwate Prefecture 樹皮繊維培土の製造方法及び樹皮繊維培土
JP2012205571A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 National Agriculture & Food Research Organization 農地の水分管理システム
CN102499036A (zh) * 2011-11-01 2012-06-20 上海植物园 一种消除室内种植土壤盐渍化的栽培基质
WO2015143028A1 (en) * 2014-03-18 2015-09-24 Board Of Regents, The University Of Texas System Plant growth media
CH713589A1 (de) * 2017-03-20 2018-09-28 Stadtgaertnerei Basel Stadt Bodensubstrat und Verwendung eines Bodensubstrats.
CN113615535A (zh) * 2021-08-16 2021-11-09 内蒙古大学 建植模块、控制方法及***、建植***

Also Published As

Publication number Publication date
JP4883673B2 (ja) 2012-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101849483B (zh) 绿化装置
CN104542220B (zh) 一种边坡修复用植生网毯及边坡修复方法
KR101061036B1 (ko) 호안 및 법면보호 녹화용 코코넛 식생매트
RU2539452C2 (ru) Способ изготовления геологического гранулометрического слоя, обладающего функцией предотвращения стихийных бедствий и экологичностью
CN102296567B (zh) 一种针对河岸带护坡和面源污染控制的软隔离带方法
JP4883673B2 (ja) 緑化用培地構造
JP2010252766A (ja) 織物植生マット及び人工ゼオライト等のナノ複合酸化物材料を使用する屋上、ベランダ、グランド及び砂漠の緑化方法
KR101961569B1 (ko) 잔디발아매트 및 이를 이용한 녹화공법
JP2009033985A (ja) 植物栽培用培地
JP4096121B2 (ja) 緑化用苗芝ピース
CN1774168B (zh) 绿化装置
CN205357219U (zh) 一种带储水功能的免维护建筑生态草皮
KR101282279B1 (ko) 콘크리트 구조물용 유기물 식생자재 및 이를 이용한 녹화공법
JP2010148446A (ja) 屋上緑化用の植物生育基盤
JP3455799B2 (ja) 緑化コンクリートブロック及びコンクリート二次製品
CN105830738A (zh) 适用于地下车库顶板绿化种植的种植土层和地基
KR20010046814A (ko) 옥상 퍼팅 그린 및 그 시공방법
Bures A view beyond traditional growing media uses
JP2017079632A (ja) 植物栽培発泡断熱材床
JP2010166908A (ja) 植物育成基盤材、植物育成基盤土壌及び多層式培養土
CN211241196U (zh) 一种仙人掌的景观花坛
GR20170100065A (el) Δομοστοιχειο εμφυτευσης πρασινου για την εγκατασταση φυτεμενου δωματος και μεθοδος τοποθετησης του
JP6757103B2 (ja) 放射線透過低減容器
KR102069259B1 (ko) 친환경적 빗물저장 식재지반 조성공법
JP6714643B2 (ja) 導水構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111202

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141216

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4883673

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250