JP2007158700A - 色忠実カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】忠実に色再現された撮影画像を得ることができると共に測色データを容易に得ることができ、ユーザーの利便性を向上させることができる色忠実カメラを得る。
【解決手段】デジタルカメラ10は、被写体を撮像するCCD22と、被写体からの光をCCD22上に結像させるレンズ12と、撮像範囲内の複数の測色対象位置から選択された測色対象位置からの光を所定方向へ反射させる反射ミラー38と、反射ミラー38により反射された光を測色し、その測色データを出力する測色計42と、選択された測色対象位置からの光が測色計42に入射されるように、反射ミラー38の傾斜角度を調整する反射ミラー駆動装置40と、測色データに基づいて、CCD22により撮像された被写体の画像データを補正する制御部20と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、色忠実カメラに係り、特に、測色計による測色結果に基づいて、被写体の撮影画像を補正する色忠実カメラに関する。
一般的に、デジタルカメラ等の電子スチルカメラによって撮像される被写体の画像は、照明光に応じた色に偏る色かぶり現象を生じやすいため、この色かぶり現象を補正する所謂ホワイトバランス補正が行われている。
例えば特許文献1には、花火撮影モードが選択されると、レリーズ操作前に、露光時間を長時間設定に固定し、レンズピントを無限遠に固定してホワイトバランスをほぼ太陽光と同じ設定に固定することによりレリーズタイムラグを短縮する電子スチルカメラが開示されている。
また、ホワイトバランス補正等の色補正の一つの方法として、光の色度や色温度等の色彩情報を電子スチルカメラとは別体の測色計により検出し、この測色結果に基づいて色補正するものがある。
この場合、電子スチルカメラによって被写体を撮像する前に、逐一測色計により複数のカラーサンプルが印刷されたカラーチャート等の色見本を測色して測色データを取得し、この測色データに基づいて電子スチルカメラの撮像条件等を設定して撮影したり撮影後の画像を補正したりする。
特開2001−311977号公報
しかしながら、上記従来技術では、電子スチルカメラと測色計とが別体であるため、測色計により得た正確な測色データを間接的に使用する結果となり、忠実に色再現された撮影画像を得るのが困難である。また、電子スチルカメラと測色計とが別体の場合、仮に通常の被写体から測色対象の位置を正確に定めて測色しようとしても困難であるため、カラーチャートを用いて測色する必要があるが、測色計やカラーチャートの持ち運びが不便であると共に撮影作業自体が煩雑となってユーザーの利便性が悪くなり、決定的なシャッターチャンスを逃す場合もある。
この場合、電子スチルカメラに測色計を内蔵することにより利便性を向上させることができるが、測色対象位置からの光のみが測色計に入射するようにしなければならず、各測色データを容易に得るのが困難である。
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、忠実に色再現された撮影画像を得ることができると共に測色データを容易に得ることができ、ユーザーの利便性を向上させることができる色忠実カメラを得ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明の色忠実カメラは、被写体を撮像する撮像手段と、前記被写体からの光を前記撮像手段上に結像させるレンズと、撮像範囲内の複数の測色対象位置から選択された測色対象位置からの光を所定方向へ反射させる反射手段と、前記反射手段により反射された光を測色し、その測色データを出力する測色手段と、前記選択された測色対象位置からの光が前記測色手段に入射されるように、前記反射手段の傾斜角度を調整する調整手段と、前記測色データに基づいて、前記撮像手段により撮像された前記被写体の画像データを補正する補正手段と、を備えたことを特徴とする。
この発明によれば、反射手段は、レンズに入射される光のうち、撮像範囲内の複数の測色対象位置から選択された測色対象位置からの光を所定方向、すなわち測色手段の方向へ導くように反射させる。例えば請求項5に記載したように、前記反射手段は、前記測色対象位置からの光を前記測色手段側に反射させると共に、前記撮像手段側に透過させるハーフミラーである構成とすることができる。
測色手段は、反射手段により反射された光を測色し、その測色データを出力する。例えば、反射光を分光して分光スペクトルデータを取得し、この分光スペクトルデータから測色データとしての色度値を得る。
調整手段は、複数の測色対象位置から選択された測色対象位置からの光が測色手段に入射されるように、反射手段の傾斜角度を調整する。
補正手段は、測色データに基づいて、撮像手段により撮像された被写体の画像データを補正する。
このように、測色手段によって測色した測色データに基づいて、被写体を撮影した画像の画像データを色補正するので、被写体の色を忠実に再現することができる。また、測色手段を内蔵すると共に、レンズから入射した光を測色手段へ導く反射手段を設けた構成としたので、カメラと別個独立の測色計を持ち運ぶ必要がない。さらに、反射手段の傾斜角度を、選択された測色対象位置からの光が測色手段に入射されるように調整する調整手段を設けた構成としたので、測色データを容易に得ることができ、ユーザーの利便性を向上させることができる。
なお、請求項2に記載したように、前記撮像手段により測色用に撮像した測色用画像の各画素の中から、色度図上の可視光領域の周縁側の色度の画素の位置を前記測色対象位置として複数選択する選択手段をさらに備えた構成としてもよい。
このように、色度図上の可視光領域の周縁側の色度を有する画素の位置を測色対象位置として測色する、すなわち、なるべく広い範囲から測色対象位置を選択して測色することにより、補正手段でより高精度に補正することが可能となる。
また、請求項3に記載したように、前記測色用画像は、色の異なる複数のカラーサンプルが印刷されたカラーチャートを撮像した画像としてもよい。
この場合、広い色域からバランスよく選択された色のカラーサンプルが印刷されたカラーチャートを用いることが好ましい。これにより、補正手段でより高精度に補正することが可能となる。
また、請求項4に記載したように、前記補正手段は、前記測色データと前記撮像手段により測色用に撮像した測色用画像の画像データとに基づいて色補正マトリクスを作成する作成手段を含み、前記色補正マトリクスに基づいて、前記撮像手段により撮像された前記被写体の画像データを補正するようにしてもよい。
作成手段は、例えば測色データと測色用画像の画像データとの差が小さくなるように最小自乗法等を用いて色補正マトリクスを作成する。このように作成された色補正マトリクスを用いて被写体の画像データを補正することで、高精度に補正することができ、忠実に色再現された画像データを得ることができる。
また、請求項6に記載したように、前記測色対象位置と、当該測色対象位置からの光が前記測色手段に入射される時の前記反射手段の傾斜角度に関する傾斜角度情報と、の対応関係を記憶した記憶手段をさらに備えた構成としてもよい。これにより、反射手段の傾斜角度を容易に調整することができる。
この場合、請求項7に記載したように、前記傾斜角度情報は、前記傾斜角度に対応する前記反射手段の回転角である構成としてもよい。
また、請求項8に記載したように、前記調整手段は、予め定めた第1の軸を中心として前記反射手段を回動させる第1の回動手段と、前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として前記反射手段を回動させる第2の回動手段と、を含む構成としてもよい。これにより、撮影範囲の任意の位置からの光を容易に反射手段に入射させることができる。
なお、請求項9に記載したように、前記調整手段は、予め定めた第1の軸を中心として前記反射手段を回動させる回動手段と、前記第1の軸と直交する第2の軸の長手方向に前記測色手段を移動させる移動手段と、を含む構成としてもよい。このような構成によっても、撮影範囲の任意の位置からの光を容易に反射手段に入射させることができる。
また、請求項10に記載したように、前記調整手段は、前記被写体の撮影時に、前記レンズから入射された光の前記撮像手段上における結像点位置が予め定めた所定方向に微小にずれるように前記反射手段を傾斜させながら、前記撮像手段に対して複数回撮像させる構成としてもよい。
このように、静止画像であれば所謂画素ずらしにより複数回撮影し、これらを合成することにより高解像度の撮影画像を得ることができる。
また、請求項11に記載したように、前記測色データ及び前記画像データを、所定の表色系に変換する変換手段をさらに備えた構成としてもよい。これにより、様々な表色系のデータに対応することができ、様々な要求に柔軟に対応することが可能となる。
本発明によれば、忠実に色再現された撮影画像を得ることができると共に測色データを容易に得ることができ、ユーザーの利便性を向上させることができる、という効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態は、デジタルカメラに本発明を適用したものである。
まず、本発明が適用されたデジタルカメラについて、図1を参照して説明する。
図1に示すように、デジタルカメラ10は、レンズ12、レンズ12を通過する光の光量を調整する絞り14を備えている。レンズ12は1枚又は複数枚のレンズで構成され、単一の焦点距離(固定焦点)のレンズでもよいし、ズームレンズや望遠/広角の二焦点切替式レンズの如く焦点距離可変のレンズでもよい。
レンズ12は、レンズ駆動装置16により入射する光の光軸方向へ駆動され、焦点距離を変更可能な構成である。絞り14は、絞り駆動装置18によって駆動され、その開口面積を変更可能な構成である。レンズ駆動装置16及び絞り駆動装置18は、マイクロコンピュータ等を含んで構成される制御部20の指示に従って、レンズ12及び絞り14を各々駆動する。
レンズ12及び絞り14を通過した被写体像の光は、撮像手段としてのCCD22の受光面に結像される。CCD22は、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に対応したセンサを多数備えたカラーCCDである。これらのセンサで受光した光は、その光量に応じた電気信号に変換され、R,G,Bの各色のアナログ画像信号として撮像信号処理部24に出力される。CCD22は、CCD駆動装置26によって駆動される。CCD駆動装置26は、制御部20の指示に従ってCCD22を駆動する。
撮像信号処理部24は、CCD22から出力されたR,G,B各色のアナログ画像信号に対して所定のアナログ信号処理を施したり、このアナログ画像信号をデジタル画像データにA/D変換したりする処理を行う。
制御部20は、上記の各部を統括制御すると共に、撮像信号処理部24からのデジタル画像データを所定の画像形式や所定の表色系に変換する等して、例えば不揮発性のメモリ28に記憶させたり、外部I/F30を介して図示しないメモリーカード等に記憶させたりする機能を有する。
また、制御部20には、各種操作を行うための操作部32が接続されている。操作部32には、モードの設定操作を行うためのモード設定スイッチ34や、後述する測色計42を作動させるための測色スイッチ35、画像の記録開始の指示を与えるシャッタースイッチ36の他、カメラのモード選択手段、ズーム操作手段、その他の各種の入力手段が含まれる。
また、デジタルカメラ10は、レンズ12及び絞り14を通過した光を分岐させるための反射ミラー38を備えている。この反射ミラー38は、レンズ12及び絞り14を通過した入射光Rの光軸上の所定位置Aに配置される。反射ミラー38はハーフミラーで構成され、入射光の可視光領域全域にわたる光を、所定の反射率で測色計42側へ反射させると共に所定の透過率(1−反射率、例えば95%)でCCD22側へ透過させる。これにより、入射光Rは反射ミラー38によって分岐される。
反射ミラー駆動装置40は、制御部20の指示により、所定の角度で反射ミラー38が傾斜するように、反射ミラー38を駆動する。反射ミラー駆動装置40は、図2に示すように、反射ミラー38の中心Dを含む上下方向の第1の軸E1を中心に図中矢印F1方向に回動させるモータ40Aと、反射ミラー38の中心Dを含む左右方向の第2の軸E2を中心に図中矢印F2方向に回動させるモータ40Bと、を含む。すなわち、反射ミラー駆動装置40は、反射ミラー38の矢印F1方向における回転角θ1と矢印F2方向における回転角θ2とを調整可能である。ここで、回転角θ1は、矢印F1方向における反射ミラー38の予め定めた所定位置(原点)に対する回転角度であり、回転角θ2は、矢印F2方向における反射ミラー38の予め定めた所定位置に対する回転角度である。
このように、反射ミラー駆動装置40は、反射ミラー38を異なる2方向について所望の角度に傾斜させることができるので、撮像範囲の任意の位置の光を測色計42に入射させることができる。なお、反射ミラー38の傾斜角度は、後述する測色対象位置に応じて設定される。
測色スイッチ35がオンされた場合、後述する測色処理が実行される。この測色処理では、被写体を撮像し、その画像の中から測色対象位置を選択して、その位置からの光が測色計42に入射するように反射ミラー38の傾斜角度を調整して測色する。各測色対象位置の測色データは、制御部20に出力され、メモリ28に記憶される。制御部20では、メモリ28に記憶された測色データに基づいて色補正マトリクスを作成し、この色補正マトリクスに基づいて、撮影画像データを補正する。
測色計42は、図3に示すように、中央演算処理ユニットとしてのCPU44、DRAM等で構成されデータを一時的に記憶するRAM46、フラッシュROM等の不揮発性のメモリで構成されたROM48、及び入出力インターフェース(I/O)50がバス52を介して接続され、I/O50には、分光器54及び変換部58が接続されている。
分光器54は、CPU44から測色するよう指示されると、入射する光の分光スペクトルを測定し、この分光スペクトルデータを変換部58に出力する。
変換部58は、分光スペクトルデータに基づいて、CIE(国際照明委員会)のXYZ表色系における三刺激値X,Y,Zや色度値x、yを求めて出力する。色度値x、yは、三刺激値X,Y,Zから求めることができ、x=X/(X+Y+Z)、y=Y/(X+Y+Z)で求めることができる。なお、分光スペクトルデータから三刺激値X,Y,Zや色度値x、yへの変換は、JISZ8722に定められた方法により高精度に実行される。
図4に示すように、ここでいう表色系とは、色度図内で色表現可能な色空間をいう。例えば、可視光領域の全ての色を表現できる釣り鐘状の色空間60(図4は一定の明るさについて表示している領域である。すなわち、等エネルギースペクトル色光をXYZ三次元表示し、それらと単位面((XYZ)=(100),(010),(001)の点を含む面)との交点群をXY面に投影したものがxy色度図の釣り鐘状の空間になる。つまり明るさ情報がないものである。)がXYZ表色系である。
なお、RGB表色系からXYZ表色系への変換は、以下の(1)式に示すように3×3の変換マトリクスを用いて計算することができる。
ただし、R,G,Bは、画像内の1画素として入力される画像データであり、X,Y,Zは、出力する画像データである。また、マトリクスの各値は、例えばフラッシュROM等で構成されたROM48に予め記憶されている。
なお、変換部58は、L表色系等の他の表色系に変換する機能を備えるようにしても良い。
また、デジタルカメラ10は、上記の他にも、ストロボ発光装置等の一般的なデジタルカメラが備える装置を備えるが、説明の簡単のため本実施形態では省略する。
次に、本実施形態の作用として、制御部20で実行される処理について、図5、6に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、デジタルカメラ10による撮影前に実行する測色処理について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、同図に示す測色処理ルーチンは、ユーザーの操作により測色スイッチ35がオンされた場合に実行される。
測色時には、ユーザーは、測色に適した被写体にレンズを向け、シャッタースイッチ36を押下する。ここで、測色に適した被写体とは、撮影画像に様々な色が含まれている被写体、換言すれば色域が広い被写体であり、図4の色空間60内の広い範囲の色が含まれる被写体である。
ステップ100では、シャッタースイッチ36が押下されたか否かを判断し、シャッタースイッチ36が押下された場合には、ステップ102へ移行し、シャッタースイッチ36が押下されていない場合には、シャッタースイッチ36が押下されるまで待機する。
ステップ102では、通常の撮影時と同様の撮像処理を実行する。これにより、CCD22によって被写体が撮像され、R,G,B各色の画像データが得られる。
ステップ104では、撮影画像の画像データに基づいて、撮影範囲内の測色対象位置を選択する。具体的には、まず撮影画像の画像データを色度値x、yに変換する。そして、撮影画像の各画素のうち、色空間60内の周縁側の色度値を有する複数の画素を選択し、その画素位置を測色対象位置としてメモリ28に記憶する。測色対象位置は、画像上の2次元座標値で表す。本実施形態では、図7に示すように、他の画素と比較して色空間60の周縁側の色度値を有する画素P1〜P6の6個の画素の位置が測色対象位置として選択されたものとして説明するが、選択する画素の数はこれに限定されるものではない。
ステップ106では、反射ミラー38の傾斜角度が、ステップ104で選択した複数の測色対象位置のうち今回測色すべき測色対象位置からの光が分光器54に入射するような角度となるように、反射ミラー38を駆動する。
今回測色すべき測色対象位置からの光のみが分光器54に入射するように反射ミラー38を駆動するには、例えば撮影範囲の各画素の画素位置と、各画素位置に対応した反射ミラー38の傾斜角度に対応した回転角θ1及び回転角θ2と、の対応関係を、演算式やテーブルデータ等で予めメモリ28に記憶しておく。ここで、画素位置に対応した反射ミラー38の傾斜角度とは、反射ミラー38をこの角度に傾斜させれば、その画素位置からの光のみが分光器54に入射されるような角度である。
制御部20は、メモリ28に記憶された対応関係から測色すべき測色対象位置に対応した回転角θ1、θ2を求め、この回転角で反射ミラー38が回転するよう反射ミラー駆動装置40に指示する。これにより、反射ミラー駆動装置40は、指定された反射ミラー38が指定された回転角θ1、θ2となるように反射ミラー38を駆動し、測色すべき測色対象位置からの光のみが分光器54に入射する。
ステップ108では、測色計42に測色するよう指示する。これにより、測色計42の分光器54によって測色対象位置からの光が測色され、その色度値x、yが制御部20へ出力される。
ステップ110では、測色計42から出力された測色対象位置の測色データをメモリ28に記憶する。
ステップ112では、全ての測色対象位置について測色が終了したか否かを判断し、全て終了していない場合には、ステップ106へ戻って、上記と同様の処理を繰り返す。すなわち、反射ミラー38の傾斜角度が、次に測色すべき測色対象位置からの光が分光器54に入射するような角度となるように、その測色対象位置に対応した回転角θ1、θ2をメモリ28に記憶された対応関係から求めて、反射ミラー駆動装置40に指示し、以下同様の処理を実行する。この処理をP1〜P6の測色対象位置全ての測色が終了するまで繰り返すことにより、各測色対象位置の測色データを取得することができる。
全ての測色対象位置の測色が終了すると、ステップ114へ移行し、P1〜P6の測色データに基づいて、色補正マトリクスを作成し、メモリ28に記憶する。
具体的には、ステップ102の撮像により得られた撮影画像の画素P1〜P6の画素データと、ステップ108の測色により得られた画素P1〜P6の位置(測色対象位置)の測色データと、を比較し、その差が最小となるように、下記に示すような3×3の色補正マトリクスを作成する。この色補正マトリクスは、所謂最小自乗法を用いて作成することができる。
ただし、R,G,Bは、画像内の1画素として入力される画像データであり、X’,Y’,Z’は、補正後の画像データである。
次に、デジタルカメラ10による撮影後に実行される色補正処理について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。なお、同図に示す色補正処理ルーチンは、測色スイッチ35がオフの状態で、通常の撮影を実行した場合に実行される。以下では、撮影画像データは、メモリ28に記憶されているものとして説明する。
まず、ステップ200では、上記の測色処理により作成された色補正マトリクスがメモリ28に記憶されているか否かを判断する。そして、色補正マトリクスがメモリ28に記憶されている場合にはステップ202へ移行し、色補正マトリクスがメモリ28に記憶されていない場合には、色補正処理を実行せずに本ルーチンを終了する。
ステップ202では、メモリ28に記憶された色補正マトリクス及び撮影画像データを読み込み、ステップ204において、この色補正マトリクスを用いて色補正する。すなわち、上記(2)式により、R、G、Bの撮影画像データを色補正したX’、Y’、Z’の画像データを得る。
そして、ステップ206では、色補正後の撮影画像データをメモリ28に記憶して本ルーチンを終了する。
このように、本実施形態では、カメラ内に高精度に測色可能な測色計42を内蔵すると共に、反射ミラー38を設け、この反射ミラー38を傾斜させることで撮影範囲内の任意の位置の光を測色計42に入射可能な構成としたので、忠実に色再現された撮影画像を得ることができると共に、カラーチャートなしでも測色データを容易に得ることができ、測色計やカラーチャートを持ち運ぶ必要もなくユーザーの利便性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、反射ミラー38をハーフミラーとした場合について説明したが、これに限らず、反射ミラー38を全反射ミラーとし、反射ミラー駆動装置40により、測色時には所定位置Aに、通常の被写体撮影時にはレンズ12から入射された光の光路外の所定位置に反射ミラー38を配置させる構成としてもよい。
また、本実施形態では、通常の被写体を撮像して測色データを得る場合について説明したが、図8(A)に示すようなカラーチャート70をレンズ12の前方にセットし、これを撮像して測色データを取得するようにしてもよい。カラーチャート70には、同図(A)に示すように、互いに異なる色の複数のカラーサンプル70A、70B、・・・が印刷されている。各カラーサンプルの色は、RGB表色系におけるR,G,Bの色成分値や、XYZ表色系におけるX,Y,Zの色成分値が既知の色である。なお、カラーチャート70に印刷されるカラーサンプルの色は、忠実に色再現することができる色補正マトリクスを作成できるように、少なくとも色空間60の周縁側の色を含み、色空間60内の色からバランスよく選択される。
また、同図(A)では、各カラーサンプルは円形であるが、これに限らず、同図(B)に示すように、各カラーサンプルを長方形状として短冊状に印刷したものを用いてもよい。さらに、図9(A)に示すような、公知の所謂マクベスチャートと呼ばれるカラーチャートを用いてもよい。このマクベスチャートは、自然画を正確に再現するのであれば最低限正確に再現する必要のある24色のカラーサンプルが印刷されたものである。なお、公知のカラーチャートとしては、マクベスチャートに限らず、同図(B)に示すようなSHIPP(Standard High Precision Picture data)を用いたカラーチャートを用いてもよい。
また、本実施形態では、CCD22としてカラーCCDを用いた場合について説明したが、図10(A)、(B)に示すように、単色(白黒)のCCD23を用いると共に、例えばCCD23の前方に回転フィルタ82を設けた構成としてもよい。回転フィルタ82は、R,G,B3色の各色領域を有する3セグメントカラーホイールを採用し、フィルタ駆動装置84によって駆動される。この回転フィルタ82は、半径方向における各色領域の所定位置(例えば中央部)に光軸が位置するようにデジタルカメラ10に設置する。そして、回転フィルタ82を、中心点Oを中心に回転させることにより、R,G,Bの各色の光をCCD23へ照射させることができる。
ところで、反射ミラー38の傾斜角度によっては、反射ミラー38を透過した光の光路も微小にずれる。例えば、図11(A)に示すように反射ミラー38の傾斜角度がθaの場合における、入射光R1と反射ミラー38を透過した透過光R2との距離d1は、同図(B)に示すように反射ミラー38の傾斜角度がθb(θa>θb)の場合における入射光R1と透過光R2との距離d2よりも小さくなる。すなわち、反射ミラー38の傾斜角度を微小に変化させることで結像点の位置を微小に変化させることができる。従って、反射ミラー38の回転角θ1及びθ2の少なくとも一つについて順次所定角度ずつ微小に変化させながら複数回撮像し、これらの画像データを合成するようにしてもよい。すなわち、所謂画素ずらしを行うようにしてもよい。これにより、高解像度の撮影画像を取得することも本発明によって同時に実現できる。
なお、モータで反射ミラー38を微小に傾斜させるのが困難な場合は、反射ミラー38上に小さなピエゾアクチュエータを設け、このピエゾアクチュエータを反射ミラー駆動装置40により制御して、微小に反射ミラー38を傾斜させるように構成してもよい。
また、CCD22を図2において矢印C1方向及び矢印C2方向に移動可能な構成とし、CCD22を矢印C1方向及びC2方向の少なくとも一方について順次所定距離ずつずらしながら複数回撮像するようにしてもよい。これにより、反射ミラー38の傾斜角度を変化させて画素ずらしを行った場合と同様に高解像度の撮影画像を取得することができる。
また、本実施形態では、図2に示すように反射ミラー38を第1の軸E1及び第2の軸E2を中心に回動させることで傾斜させる2軸制御を行う場合について説明したが、これに限らず、1軸制御としてもよい。すなわち、図12に示すように、第1の軸E1を中心に回動させるモータ40Aのみを設けた構成とし、図13に示すように、測色計42の分光器54に接続された光ファイバー54Aの先端(光の入射端)をリニアスライダー55により図中矢印G方向に移動させる構成とする。このリニアスライダー55を矢印G方向に移動させることにより、光ファイバー54Aの先端を矢印G方向へ移動させることができるので、反射ミラー38を第2の軸E2を中心に回動させるのと同様の効果が得られる。
逆に、第2の軸E2を中心に回動させるモータ40Bのみを設けた構成とし、光ファイバー54Aの先端をリニアスライダー55により図13における矢印G方向と直交する方向(紙面に垂直な方向)に移動させる構成としてもよい。これにより、リニアスライダー55を矢印G方向と直交する方向に移動させることにより、光ファイバー54Aの先端を矢印G方向と直交する方向へ移動させることができるので、反射ミラー38を第1の軸E1を中心に回動させるのと同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、デジタルカメラに本発明を適用した場合について説明したが、デジタルカメラとしては、静止画を撮像するものであれば、ビデオカメラ等の他の撮像装置にも本発明を適用可能である。
デジタルカメラの概略構成図である。 反射ミラーの傾動について説明するための図である。 測色計の概略構成を示すブロック図である。 表色系の色空間についての説明するための図である。 測色処理のフローチャートである。 撮影後に実行される処理のフローチャートである。 色空間内の測色対象位置の画素について説明するための図である。 カラーチャートの例を示す図である。 カラーチャートの例を示す図である。 (A)は変形例に係るデジタルカメラの概略構成図、(B)は回転フィルタの平面図である。 画素ずらしについて説明するための図である。 反射ミラーの傾動について説明するための図である。 変形例に係るデジタルカメラの一部概略構成図である。
符号の説明
10 デジタルカメラ(色忠実カメラ)
12 レンズ
16 レンズ駆動装置
18 絞り駆動装置
20 制御部(調整手段、補正手段)
22 CCD(撮像手段)
24 撮像信号処理部
26 CCD駆動装置
28 メモリ(記憶手段)
34 モード設定スイッチ
35 測色スイッチ
36 シャッタースイッチ
38 反射ミラー(反射手段)
40 反射ミラー駆動装置(調整手段)
40A モータ(第1の回動手段)
40B モータ(第2の回動手段)
42 測色計(測色手段)
54 測色センサ
56 A/D変換部
54 分光器
54A 光ファイバー
55 リニアスライダー
58 変換部
70 カラーチャート

Claims (11)

  1. 被写体を撮像する撮像手段と、
    前記被写体からの光を前記撮像手段上に結像させるレンズと、
    撮像範囲内の複数の測色対象位置から選択された測色対象位置からの光を所定方向へ反射させる反射手段と、
    前記反射手段により反射された光を測色し、その測色データを出力する測色手段と、
    前記選択された測色対象位置からの光が前記測色手段に入射されるように、前記反射手段の傾斜角度を調整する調整手段と、
    前記測色データに基づいて、前記撮像手段により撮像された前記被写体の画像データを補正する補正手段と、
    を備えた色忠実カメラ。
  2. 前記撮像手段により測色用に撮像した測色用画像の各画素の中から、色度図上の可視光領域の周縁側の色度の画素の位置を前記測色対象位置として複数選択する選択手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の色忠実カメラ。
  3. 前記測色用画像は、色の異なる複数のカラーサンプルが印刷されたカラーチャートを撮像した画像であることを特徴とする請求項2記載の色忠実カメラ。
  4. 前記補正手段は、前記測色データと前記撮像手段により測色用に撮像した測色用画像の画像データとに基づいて色補正マトリクスを作成する作成手段を含み、前記色補正マトリクスに基づいて、前記撮像手段により撮像された前記被写体の画像データを補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の色忠実カメラ。
  5. 前記反射手段は、前記測色対象位置からの光を前記測色手段側に反射させると共に、前記撮像手段側に透過させるハーフミラーであることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の色忠実カメラ。
  6. 前記測色対象位置と、当該測色対象位置からの光が前記測色手段に入射される時の前記反射手段の傾斜角度に関する傾斜角度情報と、の対応関係を記憶した記憶手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の色忠実カメラ。
  7. 前記傾斜角度情報は、前記傾斜角度に対応する前記反射手段の回転角であることを特徴とする請求項6記載の色忠実カメラ。
  8. 前記調整手段は、予め定めた第1の軸を中心として前記反射手段を回動させる第1の回動手段と、前記第1の軸と直交する第2の軸を中心として前記反射手段を回動させる第2の回動手段と、を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の色忠実カメラ。
  9. 前記調整手段は、予め定めた第1の軸を中心として前記反射手段を回動させる回動手段と、前記第1の軸と直交する第2の軸の長手方向に前記測色手段を移動させる移動手段と、を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の色忠実カメラ。
  10. 前記調整手段は、前記被写体の撮影時に、前記レンズから入射された光の前記撮像手段上における結像点位置が予め定めた所定方向に微小にずれるように前記反射手段を傾斜させながら、前記撮像手段に対して複数回撮像させることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の色忠実カメラ。
  11. 前記測色データ及び前記画像データを、所定の表色系に変換する変換手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項10の何れか1項に記載の色忠実カメラ。
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