JP2007155672A - 分析装置、分析方法及び反応容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】微量な液体を十分に攪拌させることができ、正確で信頼性に優れた分析を可能とする分析装置及び分析方法を提供すること。
【解決手段】反応容器6に保持された液体を音波を利用して攪拌する表面弾性波素子7と、攪拌された液体に光を照射し、液体の光学的特性を測光する測光部9とを備えた分析装置1及び分析方法。反応容器6は、液体の攪拌時における気液界面の面積を、測光時における気液界面の面積よりも大きく保持する攪拌保持部を有している。分析方法は、液体の気液界面の面積を測光時よりも大きく保持して攪拌する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、分析装置、分析方法及び反応容器に関するものである。
従来、分析装置は、反応容器に分注した検体と試薬とを音波(表面弾性波)によって攪拌し、攪拌によって反応した反応液を光学的に分析することによって成分濃度等を分析するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3168886号明細書
ところで、従来の分析装置では、分析対象の液体は攪拌時も測光時も同一形状で保持されていた。しかし、攪拌の状態と測光の状態とでは、好ましい液体の形状が異なるため、液体が十分に攪拌されない場合があった。また、患者への負担軽減のために検体の微量化や分析コスト低減による試薬の微量化によって分析対象の液体が微量化すると、容器壁面と液体の単位体積当たりの摩擦が相対的に大きくなるため、さらに攪拌が不十分となり、検体の成分濃度等を正確に分析できなくなる場合があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、微量な液体を十分に攪拌させることができ、正確で信頼性に優れた分析を可能とする分析装置、分析方法及び反応容器を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に係る分析装置は、反応容器に保持された液体を音波を利用して攪拌する攪拌手段と、攪拌された前記液体に光を照射し、当該液体の光学的特性を測光する測光手段と、を備えた分析装置であって、前記反応容器は、前記液体の攪拌時における気液界面の面積を、測光時における気液界面の面積よりも大きく保持する攪拌保持部を有することを特徴とする。
また、請求項2に係る分析装置は、上記の発明において、前記反応容器は、攪拌された前記液体の測光時、当該液体全体を攪拌時の形状とは異なる形状に保持する測光保持部を有することを特徴とする。
また、請求項3に係る分析装置は、上記の発明において、前記攪拌保持部は、前記測光保持部とは異なる位置に形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る分析装置は、上記の発明において、前記攪拌保持部は、前記攪拌手段の表面であって、当該攪拌保持部以外の部分よりも前記液体に対する親和性を有する領域であることを特徴とする。
また、請求項5に係る分析装置は、上記の発明において、前記測光保持部は、少なくとも互いに対向する2つの開口を有することを特徴とする。
また、請求項6に係る分析装置は、上記の発明において、前記攪拌手段は、音波を発生し、発生した前記音波を直接前記液体へ照射して攪拌する振動子を有することを特徴とする。
また、請求項7に係る分析装置は、上記の発明において、前記攪拌手段は、表面弾性波素子あるいは厚み縦振動子であることを特徴とする。
また、請求項8に係る分析装置は、上記の発明において、さらに、前記液体を当該攪拌手段の表面に沿って搬送する搬送手段を有することを特徴とする。
また、請求項9に係る分析装置は、上記の発明において、前記搬送手段は、音波を利用して前記液体を搬送することを特徴とする。
また、請求項10に係る分析装置は、上記の発明において、前記搬送手段は、前記攪拌手段を兼ねることを特徴とする。
また、請求項11に係る分析装置は、上記の発明において、さらに、前記測光保持部とは異なる位置に検体と試薬とを合体させる合体領域を備えていることを特徴とする。
また、請求項12に係る分析装置は、上記の発明において、前記合体領域は、前記攪拌保持部の表面に形成されることを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項13に係る分析方法は、音波を利用して攪拌された液体に光を照射し、当該液体の光学的特性を測定する分析方法であって、前記液体の気液界面の面積を測光時よりも大きく保持して攪拌することを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項14に係る反応容器は、音波を利用して攪拌された液体に光を照射し、当該液体の光学的特性を測定する分析装置に用いる反応容器であって、前記液体の攪拌時に当該液体を保持する攪拌保持部と、前記攪拌保持部において攪拌された前記液体の測光時に当該液体を保持する測光保持部と、を有し、前記攪拌保持部は、攪拌時における前記液体の気液界面の面積を測光時における前記液体の気液界面の面積よりも大きく保持することを特徴とする。
本発明の分析装置は、反応容器が、液体の攪拌時における気液界面の面積を、測光時における気液界面の面積よりも大きく保持する攪拌保持部を有することを特徴とする。また、本発明の分析方法は、液体の気液界面の面積を測光時よりも大きく保持して攪拌することを特徴とする。このため、本発明によれば、攪拌時に液体と反応容器の壁面との接触面積が減少し、摩擦が小さくなるので、液体の流動が容易となり、微量な液体を十分に攪拌させることができ、正確で信頼性に優れた分析が可能な分析装置、分析方法及び反応容器を提供することができるという効果を奏する。
(実施の形態1)
以下、本発明の分析装置、分析方法及び反応容器にかかる実施の形態1について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の分析方法を実行する自動分析装置の構成を反応テーブルを断面にして示すブロック図である。図2は、図1の自動分析装置で用いる反応容器の概略構成を攪拌部と共に示す斜視図である。
自動分析装置1は、図1に示すように、検体分注部2、試薬分注部3、反応テーブル4、測光部9、制御部10及び攪拌部11を備えている。
検体分注部2は、図1に示すように、検体格納部2aに収容された検体を検体ノズル2bから反応容器6に分注する。試薬分注部3は、試薬格納部3aに収容された試薬を試薬ノズル3bから反応容器6に分注する。検体分注部2及び試薬分注部3は、駆動手段によってそれぞれ個別に駆動され、反応容器6の上方を反応容器6の表面に沿って2次元方向に移動する。
反応テーブル4は、図1に示すように、駆動モータ5によって矢印で示す方向に回転され、外周には周方向に沿って配置される凹状に成形したホルダ4aが複数設けられている。各ホルダ4aは、底壁の中央に測光窓4bが形成され、反応容器6が着脱自在に収容される。
反応容器6は、いわゆるラボオンナチップ(Lab-on-a-chip)タイプの透明な容器であり、図2に示すように、表面弾性波素子7と保持部材8とによって液体を保持する測光保持部Ppを形成している。測光保持部Ppは、保持部材8の両側部分が互いに対向する開口Op(図6,図11参照)となり、容量が数nL〜数十μLの微量な液体を保持する。ここで、反応容器6は、測光保持部Ppへの液体の導入が容易になるように、測光保持部Ppを形成する表面弾性波素子7の上面及び保持部材8の内面に液体に対する親和性を付与する処理が施されている。
表面弾性波素子7は、音波(表面弾性波)によって液体を搬送して測光保持部Ppへ導入又は導出すると共に、液体を攪拌する攪拌手段であり、図2に示すように、圧電基板7a上に櫛型電極(IDT)からなる振動子7b,7cが保持部材8を挟んで対向配置され、スイッチ13を介して接続される駆動部12によって駆動される。このとき、図2において、保持部材8の左側に配置される振動子7bが液体の搬送機能と攪拌機能を、保持部材8の右側に配置される振動子7cが液体の搬送機能を、それぞれ有している。圧電基板7aは、表面に検体や試薬等の液体に対する非親和性処理が施され、水晶,ニオブ酸リチウム(LiNbO3),タンタル酸リチウム(LiTaO3)等の透明な素材を使用することにより、保持部材8を配置する部分を測光領域として使用する。
また、圧電基板7a上の測光保持部Ppとは異なる位置には、図2に示すように、表面の振動子7bと保持部材8との中間の点線で囲んだ円形の領域に検体や試薬等の液体に対する親和性処理を施して液滴合体部Puが形成されると共に、液滴合体部Puと保持部材8との中間の点線で囲んだ幅の狭い長方形の領域に同様の処理を施して攪拌保持部Psが形成されている。このため、攪拌保持部Psに保持される液体は、周囲が非親和性であることから液滴となり易く、気液界面の面積が測光時に測光保持部Ppに保持される液体の気液界面よりも大きくなる。ここで、圧電基板7aは、攪拌保持部Psに保持される液体の気液界面の面積が測光時に測光保持部Ppに保持される液体の気液界面よりも大きくなれば、測光保持部Ppを攪拌保持部Psで囲んでもよい。
保持部材8は、透明素材によってチャンネル状に成形され、図2に示すように、圧電基板7a表面の攪拌保持部Psと振動子7cとの間に配置される。このため、測光保持部Ppは、液体の測光時に、保持した液体の光の透過方向における厚み、即ち、光路長を一定に規定する。
測光部9は、図1に示すように、ホルダ4aを挟んで上下方向に対向する位置に設けられる測光手段であり、反応容器6の測光保持部Ppに保持された液体を分析する分析光(340〜800nm)を出射する光源9aと、液体を透過してくる分析光を分光して受光する受光器9bを有している。ここで、測光部9における測光が終了した反応容器6は、洗浄装置に移送されて洗浄された後、再度、新たな検体の分析に使用される。
制御部10は、図1に示すように、検体分注部2、試薬分注部3、駆動モータ5、測光部9及び駆動部12と接続され、例えば、メモリとタイマを内蔵し、分析結果を記憶するマイクロコンピュータ等が使用される。制御部10は、自動分析装置1の各部の作動を制御し、受光器9bから出力される透過光の情報に基づいて検体の成分濃度等を分析する。また、制御部10は、検査項目等を入力する操作を行うキーボードやマウス等の入力部や、分析内容や警報等を表示するディスプレイパネル等を備えている。
ここで、制御部10は、駆動部12を制御する場合には、例えば、表面弾性波素子7が発する音波の特性(周波数,強度,位相,波の特性)、波形(正弦波,三角波,矩形波,バースト波等)或いは変調(振幅変調,周波数変調)等を制御する。また、制御部10は、内蔵したタイマに従って発振器12aが発振する発振信号の周波数を切り替えることができる。更に、制御部10は、スイッチ13による振動子7b,7cのオン,オフを切り替える際は、例えば、予め一連の動作に基づいて液体を液滴合体部Puから測光保持部Ppに搬送して送り込み、或いは液体を測光保持部Ppから排出して液滴合体部Puへ搬送するのに要する時間を計測しておき、この時間に基づいてスイッチ13のオン,オフを切り替えるようにする。
攪拌部11は、制御部10による制御の下に表面弾性波素子7を駆動して反応容器6に保持される液体を攪拌する部分であり、図1に示すように、駆動部12とスイッチ13を有している。
駆動部12は、図2に示すように、発振器12aとアンプ12bとを備えている。発振器12aは、制御部10からの制御信号に基づいて発振周波数をプログラマブルに変更可能な発振回路を有しており、数十MHz〜数百MHz程度の高周波の発振信号をアンプ12bへ出力する。アンプ12bは、発振器12aから入力される発振信号を増幅し、駆動信号として表面弾性波素子7に出力する他、制御部10からの制御信号に基づいて駆動信号の駆動周波数を段階的に切り替える。
スイッチ13は、複数の反応容器6と接続されており、駆動部12を介して制御部10によって駆動信号の出力タイミングを切り替えることにより、反応テーブル4の複数のホルダ4aのそれぞれに収容された複数の反応容器6の特定の反応容器6に駆動信号を出力すると共に、表面弾性波素子7の振動子7b,7cのオン,オフを切り替える。このとき、駆動信号の出力先は、制御部10から駆動部12を介して出力される制御信号中に含まれている。
以上のように構成される自動分析装置1は、以下に説明する分析方法によって反応容器6に分注される検体を分析する。先ず、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、図3に示すように、試薬分注部3が試薬ノズル3bから第1試薬R1を振動子7bの近傍に分注する。
このとき、表面弾性波素子7は、第1試薬R1を分注した振動子7bの近傍に非親和性処理を施してあるので、第1試薬R1は表面に拡がることなく液滴となる。また、試薬分注部3は、表面弾性波素子7の振動子7b直上又は振動子7bよりも保持部材8寄りに第1試薬R1を分注する。更に、制御部10は、スイッチ13を切り替えて表面弾性波素子7の振動子7b,7cを共にオフにする。
次に、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、スイッチ13を切り替えて振動子7cをオンにすることで表面弾性波を発生させ、図4に示すように、第1試薬R1を保持部材8に向かって液滴の状態で圧電基板7aの表面に沿って搬送する。これにより、第1試薬R1は、表面弾性波素子7と保持部材8とによって形成される測光保持部Ppに送り込まれ、保持される。
その後、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、スイッチ13を切り替えて振動子7cをオフにし、駆動モータ5を駆動して反応テーブル4を回転させ、第1試薬R1が分注された反応容器6を測光部9へ移動させる。これにより、反応容器6は、光源9aから出射された分析光がホルダ4a下部の測光窓4bから照射され、図5及び図6に示すように、第1試薬R1を透過した光束BLが保持部材8から上方へ出射てくる。ここで、図6は、振動子7b,7c及び保持部材8の中央を通って切断した反応容器6の断面図である。
すると、受光器9bが、測光保持部Ppを透過してくる光束を受光し、光情報を制御部10へ出力する。この光情報に基づき、制御部10は、第1試薬R1の吸光度を算出し、記憶する。このとき、光路長は、測光保持部Ppによって一定に規定される。
このようにして第1試薬R1に関するブランク測光が終了した後、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、駆動モータ5を駆動して反応テーブル4を回転させ、第1試薬R1が分注された反応容器6を検体分注部2へ移動させる。次に、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、図7に示すように、検体ノズル2bから検体Sを表面弾性波素子7の液滴合体部Puに分注する。これと共に、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、スイッチ13を切り替えて振動子7cをオンにし、測光保持部Ppに保持した第1試薬R1を表面弾性波によって測光保持部Ppから排出して液滴合体部Puへ搬送する。
このとき、表面弾性波素子7は、非親和性を有する表面の一部に、図7に示すように、親和性を有する液滴合体部Puと攪拌保持部Psとが形成されている。このため、測光保持部Ppから排出された第1試薬R1は、液滴となり、攪拌保持部Psに案内されて液滴合体部Puへと表面弾性波によって搬送される。これにより、検体Sと第1試薬R1は、図8に示すように、液滴合体部Puにおいて合体して合体液Lu1となる。このとき、制御部10は、スイッチ13を切り替えて振動子7b,7c共にオフにする。
次いで、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、図9に示すように、スイッチ13を切り替えて振動子7bをオンにする。すると、振動子7bが発生する表面弾性波によって、検体Sと第1試薬R1との合体液Lu1は、周囲が非親和性であるため、液滴の状態で攪拌保持部Psに沿って保持部材8へと搬送される。このとき、合体液Lu1は、攪拌保持部Psに沿って回転しながら搬送されるため、液滴内に生じる流動によって検体Sと第1試薬R1とが短時間で攪拌され、図9に示すように、混合液Lm1となって攪拌保持部Psを保持部材8へ向かって搬送される。このとき、振動子7bは、液体の攪拌と搬送とを同時に行っている。
そして、振動子7bが発生する表面弾性波によって保持部材8まで搬送された混合液Lm1は、表面弾性波によって測光保持部Ppに送り込まれ、図10及び図11に示すように、測光保持部Ppに保持される。混合液Lm1の測光保持部Ppへの送り込みが完了すると、制御部10は、図10に示すように、スイッチ13を切り替えて振動子7bをオフにする。
このとき、測光保持部Ppに保持された混合液Lm1と搬送前に攪拌保持部Psに保持されていた混合液Lm1とは液量が同じである。しかし、混合液Lm1は、攪拌保持部Psでは液滴で存在し、測光保持部Ppでは表面弾性波素子7の表面と保持部材8とに接している。このため、攪拌保持部Psは、攪拌時における混合液Lm1の気液界面の面積を測光時における混合液Lm1の気液界面の面積よりも大きく保持している。従って、攪拌保持部Psに保持された混合液Lm1は、測光保持部Ppに保持された混合液Lm1に比べて壁面との接触面積及び摩擦が小さいため、液滴内に容易に流動が生じ、検体Sと第1試薬R1とが短時間で攪拌される。一方、測光保持部Ppに保持された混合液Lm1は、表面弾性波素子7や保持部材8と広い面積で接触し、分析光の入射面積が最大となるように形状(面積)が規制される。
次に、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、駆動モータ5を駆動して反応テーブル4を回転させ、混合液Lm1を保持した反応容器6を測光部9へ移動させる。これにより、反応容器6は、光源9aから出射された分析光がホルダ4a下部の測光窓4bから照射され、図12に示すように、混合液Lm1を透過した光束BLが保持部材8から上方へ出射してくる。すると、受光器9bが、保持部材8から出射してくる光束を受光し、光情報を制御部10へ出力する。この光情報に基づき、制御部10は、混合液Lm1の吸光度を算出し、記憶する。このときの光路長も、測光保持部Ppによって一定に規定される。
次いで、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、駆動モータ5を駆動して反応テーブル4を回転させ、混合液Lm1を保持した反応容器6を検体分注部2へ移動させる。その後、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、図13に示すように、試薬ノズル3bから第2試薬R2を表面弾性波素子7の液滴合体部Puに分注すると共に、スイッチ13を切り替えて振動子7cをオンにし、測光保持部Ppに保持した混合液Lm1を表面弾性波によって測光保持部Ppから排出した後、液滴合体部Puへ搬送する。
このとき、表面弾性波素子7は、表面に親和性を有する液滴合体部Puと攪拌保持部Psとが形成されている。このため、測光保持部Ppから排出された混合液Lm1は、液滴となり、攪拌保持部Psに案内されて表面弾性波によって液滴合体部Puへと搬送される。これにより、混合液Lm1と第2試薬R2は、図14に示すように、液滴合体部Puにおいて合体して合体液Lu2となる。このとき、制御部10は、スイッチ13を切り替えて振動子7b,7c共にオフにする。
その後、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、図15に示すように、スイッチ13を切り替えて振動子7bをオンにする。すると、振動子7bが発生する表面弾性波によって、混合液Lm1と第2試薬R2との合体液Lu2は、周囲が非親和性であるため、液滴となって攪拌保持部Psを保持部材8へ搬送される。このとき、合体液Lu2は、合体液Lu1と同様に、液滴であることから、攪拌保持部Psとの接触面積が小さく、摩擦が小さい。このため、合体液Lu2は、攪拌保持部Psに沿って回転しながら搬送されることによって液滴内に流動が生じ、混合液Lm1と第2試薬R2とが短時間で攪拌され、図15に示すように、混合液Lm2となって攪拌保持部Psを保持部材8へ向かって搬送される。
そして、振動子7bが発生する表面弾性波によって保持部材8まで搬送された混合液Lm2は、表面弾性波によって測光保持部Ppに送り込まれ、図16及び図17に示すように、測光保持部Ppに保持される。混合液Lm2が測光保持部Ppに保持された後、制御部10は、図16に示すように、スイッチ13を切り替えて振動子7bをオフにする。
次に、自動分析装置1は、制御部10の制御の下、駆動モータ5を駆動して反応テーブル4を回転させ、混合液Lm2を保持した反応容器6を測光部9へ移動させる。これにより、反応容器6は、光源9aから出射された分析光がホルダ4a下部の測光窓4bから照射され、図18に示すように、混合液Lm2を透過した光束BLが保持部材8から上方へ出射してくる。すると、受光器9bが、保持部材8から出射してくる光束を受光し、光情報を制御部10へ出力する。この光情報に基づき、制御部10は、混合液Lm2の吸光度を算出し、先に測定してある第1試薬R1及び混合液Lm1の吸光度をもとに検体Sの成分濃度等を算出する。このときも光路長は、測光保持部Ppによって一定に規定されている。
ここで、測光保持部Ppに保持された混合液Lm1と攪拌保持部Psに保持された混合液Lm1に関する説明と同様に、攪拌保持部Psは、攪拌時における混合液Lm2の気液界面の面積を測光時における混合液Lm2の気液界面の面積よりも大きく保持している。従って、攪拌保持部Psに保持された混合液Lm2は、測光保持部Ppに保持された混合液Lm2に比べて壁面との接触面積及び摩擦が小さいため、液滴内に流動が容易に生じ、混合液Lm1と第2試薬R2とが短時間で攪拌される。一方、測光保持部Ppに保持された混合液Lm2は、表面弾性波素子7や保持部材8と広い面積で接触し、分析光の入射面積が最大となるように形状(面積)が規制される。
また、自動分析装置1は、図19に示すように、光源9aをホルダ4aの内周側に、受光部9bをホルダ4aの外周側に、それぞれ配置することにより、測光部9を水平方向に配置してもよい。このようにすると、自動分析装置1は、測光部9を鉛直方向にも水平方向にも配置することができるので、設計上の自由度が増す。この場合、ホルダ4aは、底壁の中央に形成する測光窓4bに代えて、半径方向に対向する側壁に測光窓4cを形成する。そして、反応容器6は、図20に示すように、保持部材8に水平方向から光束BLを照射することにより測光保持部Ppに保持された液体を測光する。
このように、自動分析装置1、分析方法及び反応容器6は、表面弾性波素子7の表面の測光保持部Ppとは異なる位置に形成した攪拌保持部Psに液体を測光時とは異なる形状で保持し、液体の気液界面の面積を測光保持部Ppに保持した測光時よりも大きく保持して攪拌するので、液体が微量であっても高い攪拌効率の下に十分に攪拌することができ、正確で信頼性に優れた分析が可能となる。
なお、表面弾性波素子7は、振動子7bの中心周波数をf1、振動子7cの中心周波数をf2と、それぞれ異なる周波数に設定し、制御部10からの制御信号に基づいて発振器12aが発振する駆動信号の周波数を切り替えるようにすると、図21に示すように、スイッチ13が不要となる。自動分析装置1の反応容器6に関し、表面弾性波素子7をこのような回路構成とした場合、反応容器6は、発振器12aが出力する駆動周波数がf1であれば振動子7bのみが駆動され、振動子7cは駆動されない。この逆に、反応容器6は、発振器12aが出力する駆動周波数がf2であれば振動子7cのみが駆動され、振動子7bは駆動されない。このため、表面弾性波素子7は、スイッチ13を用いることなく、振動子7b,7cの間で駆動する振動子を切り替えることができ、回路構成を簡単にすることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の分析装置、分析方法及び反応容器にかかる実施の形態2について、図面を参照しつつ詳細に説明する。実施の形態1は、ラボオンナチップ(Lab-on-a-chip)タイプの反応容器を用いる自動分析装置であったが、実施の形態2は、反応ホイールが反応容器を兼ね、かつ、底壁を有しない反応容器を使用する自動分析装置である。図22は、実施の形態2の自動分析装置を示す概略構成図である。図23は、図22に示す自動分析装置の反応ホイールの一部を拡大して示す斜視図である。図24は、表面弾性波素子の斜視図である。図25は、自動分析装置における駆動装置の概略構成を表面弾性波素子の一部を拡大した平面図と共に示す図である。
自動分析装置20は、図22に示すように、作業テーブル21上に検体テーブル22、反応ホイール25及び試薬テーブル29が互いに離隔してそれぞれ周方向に沿って回転自在に設けられ、攪拌装置40を備えている。また、自動分析装置20は、検体テーブル22と反応ホイール25との間に検体分注機構24が設けられ、反応ホイール25と試薬テーブル29との間には試薬分注機構28が設けられている。
検体テーブル22は、図22に示すように、駆動手段によって矢印で示す方向に回転され、外周には周方向に沿って等間隔で配置される収納室22aが複数設けられている。各収納室22aは、検体を収容した検体容器23が着脱自在に収納される。
検体分注機構24は、検体を分注する手段であり、図22に示すように、検体テーブル22の複数の検体容器23から検体を順次反応ホイール25の測光保持部25aに分注する。
反応ホイール25は、攪拌手段として表面弾性波素子41を有する反応容器であり、光源26aから出射された分析光(340〜800nm)に含まれる光の80%以上を透過する透明素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス,環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂によってリング状に成形され、表面弾性波素子41に当接することによって液体を保持する反応容器として機能する。反応ホイール25は、表面弾性波素子41と当接させた際に、検体テーブル22とは異なる駆動手段によって回転される表面弾性波素子41と共に回転される。反応ホイール25は、図23に示すように、周方向に沿って等間隔で配置される測光保持部25aが複数設けられている。反応ホイール25は、一周期で時計方向に(1周−1反応容器)/4分回転し、四周期で反時計方向に測光保持部25aの1個分回転する。
測光保持部25aは、反応ホイール25を表面弾性波素子41の上面に当接させることにより、攪拌保持部Psとは異なる領域に、容量が数nL〜数十μLと微量な液体を保持する保持部を形成する。測光保持部25aは、液体と接する内面に液体に対する親和性処理が施され、図26,図27に示すように、反応ホイール25の半径方向に対向する側壁が平行であり、周方向に対向する側壁が底に向かって接近するように傾斜している。ここで、複数の測光保持部25aは、表面弾性波素子41に設ける複数の振動子41bと同じ間隔で形成され、表面張力によって液体が下部の開口から導入される大きさに成形されている。また、各測光保持部25aは、図26に示すように、下部の開口内に振動子41bが収まるように、振動子41bの平面積よりも幾分大きく形成されている。このため、測光保持部25aは、液体の測光時に、保持した液体の光の透過方向における厚み、即ち、光路長を一定に規定する。そして、反応ホイール25の近傍には、光源26a及び排出装置27が設けられている。
測定光学部26は、図22に示すように、光源26aと受光素子26bを有している。光源26aは、試薬と検体とが反応した測光保持部25a内の液体を分析する分析光(340〜800nm)を反応ホイール25の内側から外側に向けて水平方向に出射する。光源26aから出射された分析用の光ビームは、測光保持部25a内の液体を透過し、光源26aと対向する位置に設けた受光素子26bによって受光される。一方、排出装置27は、排出ノズルを備えており、測光保持部25aから反応終了後の液体を前記排出ノズルによって吸引し、排出容器に排出する。ここで、排出装置27を通過した測光保持部25aは、洗浄装置に移送されて洗浄された後、再度、新たな検体の分析に使用される。
試薬分注機構28は、試薬を分注する手段であり、図22に示すように、試薬テーブル29の所定の試薬容器30から試薬を順次反応ホイール25の測光保持部25aに分注する。
試薬テーブル29は、図22に示すように、検体テーブル22及び反応ホイール25とは異なる駆動手段によって矢印で示す方向に回転され、扇形に成形された収納室29aが周方向に沿って複数設けられている。各収納室29aは、試薬容器30が着脱自在に収納される。複数の試薬容器30は、それぞれ検査項目に応じた所定の試薬が満たされ、外面には収容した試薬に関する情報を表示するバーコードラベル(図示せず)が貼付されている。
ここで、試薬テーブル29の外周には、図22に示すように、読取装置31が設置されている。読取装置31は、試薬容器30に貼付した前記バーコードラベルに記録された試薬の種類,ロット及び有効期限等の情報を読み取り、制御部32へ出力する。制御部32は、受光素子26b、排出装置27、読取装置31、分析部33、入力部34、表示部35及び攪拌装置40と接続され、例えば、分析結果を記憶する記憶機能を備えたマイクロコンピュータ等が使用される。制御部32は、自動分析装置20の各部の作動を制御すると共に、前記バーコードラベルの記録から読み取った情報に基づき、試薬のロットや有効期限等が設置範囲外の場合、分析作業を規制するように自動分析装置20を制御し、或いはオペレータに警告を発する。
分析部33は、制御部32を介して受光素子26bに接続され、受光素子26bが受光した光量に基づく測光保持部25a内の液体の吸光度から検体の成分濃度等を分析し、分析結果を制御部32に出力する。入力部34は、制御部32へ検査項目等を入力する操作を行う部分であり、例えば、キーボードやマウス等が使用される。表示部35は、分析内容や警報等を表示するもので、ディスプレイパネル等が使用される。
攪拌装置40は、測光保持部25aに保持される液体を音波によって攪拌するもので、図22,図24及び図25に示すように、表面弾性波素子41、駆動装置43及び昇降機構44を備えている。
表面弾性波素子41は、図24及び図25に示すように、反応ホイール25と同じリング状の円板に成形された攪拌手段であり、反応ホイール25の下部に振動子41bを測光保持部25aに一致させて配置されている。表面弾性波素子41は、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の圧電基板41a上に櫛型電極(IDT)からなる複数の振動子(発音部)41bがバスバー41c(図25参照)によって発振器43aに並列接続され、二酸化珪素(SiO2)等からなる被覆41dによって、振動子41bとバスバー41cが保護されている。ここで、複数の振動子41bは、中心周波数が同じであれば同一の駆動信号に対して同時に総てが励振されて駆動される。但し、複数の振動子41bは、それぞれ異なる中心周波数に設定すると、駆動周波数に一致した中心周波数を有する振動子41bのみが励振されて選択的に駆動される。
ここで、表面弾性波素子41は、被覆41d表面の振動子41bの上部に検体や試薬等の液体に対する親和性処理を施すと共に、振動子41bの上部以外の部分に非親和性処理を施すことにより、図25に点線で示すように、攪拌保持部Psが形成されている。このため、攪拌保持部Psに保持される液体は、周囲が非親和性であることから液滴となり易く、攪拌時における液体の気液界面の面積が測光時に測光保持部25aに保持される液体の気液界面よりも大きくなる。
また、表面弾性波素子41は、図24に示すように、下面にいわゆるドライバスと呼ばれるアルミニウム等からなる恒温板42が設けられている。恒温板42は、表面弾性波素子41を介して反応ホイール25の測光保持部25aに保持される液体を37℃程度の温度に保持する。
駆動装置43は、図25に示すように、表面弾性波素子41に電力を送電して駆動する駆動手段であり、発振器43a及び駆動制御回路43bを有している。発振器43aは、駆動制御回路43bからの制御信号に基づいて発振周波数をプログラマブルに変更可能な発振回路を有しており、数十MHz〜数百MHz程度の高周波の電力を表面弾性波素子41に発信し、各振動子41bに音波を発振させる。駆動制御回路43bは、メモリとタイマを内蔵した電子制御手段(ECU)が使用され、表面弾性波素子41の駆動信号を制御する。駆動制御回路43bは、発振器43aの作動を制御し、例えば、表面弾性波素子41が発する音波の特性(周波数,強度,位相,波の特性)、波形(正弦波,三角波,矩形波,バースト波等)或いは変調(振幅変調,周波数変調)等を制御する。また、駆動制御回路43bは、内蔵したタイマに従って発振器43aが発振する発振信号の周波数を切り替えることができる。
昇降機構44は、図22に示すように、反応ホイール25の直径方向に対向させて配置されて互いに連動して作動し、反応ホイール25を表面弾性波素子41に対して鉛直方向に移動させる1軸ステージである。昇降機構44は、反応ホイール25を昇降させることによって表面弾性波素子41に離隔,当接させる。ここで、図27は、昇降機構44が反応ホイール25を下降させて表面弾性波素子41の上面に当接させた状態を示している。一方、図28は、昇降機構44が反応ホイール25を上昇させて表面弾性波素子41から離隔させた状態を示している。このため、検体分注機構24と試薬分注機構28は、昇降機構44が反応ホイール25を上昇させた場合に、表面弾性波素子41の上面に検体や試薬を分注し、昇降機構44が反応ホイール25を下降させた場合に、反応ホイール25の各測光保持部25aに試薬を分注する。
以上のように構成される自動分析装置20は、以下に説明する分析方法によって反応容器である反応ホイール25に保持される検体を分析する。先ず、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、昇降機構44が反応ホイール25を上昇させて表面弾性波素子41の上面から反応ホイール25を離隔させる。この状態で、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、表面弾性波素子41を回転して試薬分注機構28による分注位置へ表面弾性波素子41の各振動子41bに対応した攪拌保持部Psを順次移動する。そして、表面弾性波素子41の各攪拌保持部Psに、試薬分注機構28のノズルによって試薬テーブル29の所定の試薬容器30から第1試薬Lr1A〜Lr1Fを順次分注する(図29参照)。
このとき、表面弾性波素子41は、振動子41bの上部に親和性処理が施され、他の部分に非親和性処理が施され、表面に複数の攪拌保持部Psが周方向に沿って形成されている。このため、分注された第1試薬Lr1A〜Lr1Fは、図30に示すように、表面弾性波素子41の攪拌保持部Ps上で半球状の液滴を形成する。また、分注された第1試薬Lr1A〜Lr1Fは、ブランク測光をしないが、予めブランク測光をしておき、その測光値をブランク測光データとして制御部32に記憶させておき、必要に応じて制御部32から読み出して使用してもよい。
次に、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、表面弾性波素子41を回転し、表面弾性波素子41の攪拌保持部Psに保持された第1試薬Lr1A〜Lr1Fの上方から、検体分注機構24のノズルによって検体テーブル22の所定の検体容器23から検体S1〜S6を順次分注する(図30参照)。このとき、第1試薬Lr1A〜Lr1Fと検体S1〜S6とは混在して、液滴の状態を保持している。
次いで、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、駆動装置43を介して表面弾性波素子41を駆動し、各振動子41bが発する音波によって各攪拌保持部Psに保持された第1試薬Lr1A〜Lr1Fと対応する検体S1〜S6とを攪拌して混合液Lm1A〜Lm1Fにする(図31参照)。このとき、混合液Lm1A〜Lm1Fは、それぞれ液滴状態を保持して攪拌され、表面弾性波素子41表面との摩擦が少ないので、速やかに攪拌が完了する。しかも、各攪拌保持部Psの混合液Lm1A〜Lm1Fは、測光時とは異なる形状に保持され、気液界面の面積を測光保持部25aに保持された測光時(図34参照)よりも大きく保持して攪拌されるので、液体が微量であっても高い攪拌効率の下に十分に攪拌することができ、正確で信頼性に優れた分析が可能となる。
攪拌終了後、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、昇降機構44によって反応ホイール25を下降させる(図32参照)。このとき、反応ホイール25は、測光保持部25aの内面に液体に対する親和性処理が施され、測光保持部25aが表面張力によって液体が下部の開口から導入される大きさに成形されている。このため、反応ホイール25が下降すると、混合液Lm1A〜Lm1Fがその量に応じて対応する測光保持部25aの下部と当接するのに伴い、混合液Lm1A〜Lm1Fは、例えば、図32に示す混合液Lm1Eのように、対応する測光保持部25aに順次導入されてゆく。
そして、昇降機構44による反応ホイール25の下降が終了すると、図33に示すように、反応ホイール25が表面弾性波素子41の上面に当接し、混合液Lm1A〜Lm1Fが各測光保持部25aに保持される。この状態で、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、反応ホイール25が表面弾性波素子41と共に測定光学部26の位置へ回転される。これにより、各測光保持部25a内の混合液Lm1A〜Lm1Fは、図34に示すように、光源26aから出射される光束BLによって、順次測光されてゆく。このとき、各測光保持部25aが、保持した液体を透過する測定光の光路長を一定に規定するので、混合液Lm1A〜Lm1Fに関して安定した測定結果が得られる。
次に、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、昇降機構44によって反応ホイール25を上昇させ、表面弾性波素子41から離間させる(図35参照)。これにより、反応ホイール25は、各測光保持部25aに保持した混合液Lm1A〜Lm1Fを表面弾性波素子41表面の対応する攪拌保持部Psに戻す。このとき、表面弾性波素子41は、容器内面よりも液体に対する親和性が高くなるように攪拌保持部Psに親和性処理を施してあることから反応ホイール25を上昇させることによって各測光保持部25aの混合液Lm1A〜Lm1Fは対応する攪拌保持部Psに戻る。しかし、反応ホイール25は、上方から空気圧を作用させる等の吐出対策を施すと、混合液Lm1A〜Lm1Fをより円滑に攪拌保持部Psに戻すことができる。
次いで、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、表面弾性波素子41を回転して試薬分注機構28による分注位置へ表面弾性波素子41の各攪拌保持部Psを順次移動する。そして、表面弾性波素子41の各攪拌保持部Psに戻った混合液Lm1A〜Lm1Fの上方から、試薬分注機構28のノズルによって試薬テーブル29の所定の試薬容器30から第2試薬Lr2A,Lr2B,Lr2D,Lr2Fを順次分注する(図36参照)。
その後、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、駆動装置43を介して表面弾性波素子41を駆動し、各振動子41bが発する音波によって各攪拌保持部Psに保持された混合液Lm1A〜Lm1Fと対応する第2試薬Lr2A,Lr2B,Lr2D,Lr2Fとを攪拌して混合液Lm2A〜Lm2Fにする(図37参照)。このとき、混合液Lm2A〜Lm2Fは、それぞれ液滴状態を保持して攪拌され、表面弾性波素子41表面との摩擦が少ないので、速やかに攪拌が完了する。しかも、各攪拌保持部Psの混合液Lm2A〜Lm2Fは、気液界面の面積を測光保持部25aに保持された測光時(図40参照)よりも大きく保持して攪拌されるので、液体が微量であっても高い攪拌効率の下に十分に攪拌することができ、正確で信頼性に優れた分析が可能となる。
次に、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、昇降機構44によって反応ホイール25を下降させる(図38参照)。すると、図32において説明したように、反応ホイール25が下降し、混合液Lm2A〜Lm2Fの量に応じて対応する測光保持部25aの下部と当接するのに伴い、混合液Lm2A〜Lm2Fは、例えば、図38に示す混合液Lm2Eのように、対応する測光保持部25aに順次導入されてゆく。
そして、昇降機構44による反応ホイール25の下降が終了すると、図39に示すように、反応ホイール25が表面弾性波素子41の上面に当接し、混合液Lm2A〜Lm2Fが各測光保持部25aに保持される。この状態で、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、反応ホイール25が表面弾性波素子41と共に回転され、光源26aから出射される光束BLによって、図40に示すように、各測光保持部25a内の混合液Lm2A〜Lm2Fが順次測光されてゆく。このとき、反応ホイール25は、各測光保持部25aが、保持した液体を透過する光の光路長を規定するので、混合液Lm2A〜Lm2Fに関して安定した測定結果が得られる。そして、制御部32は、このように測光して得た混合液Lm1A〜Lm1F及び混合液Lm2A〜Lm2Fに関する吸光度をもとに検体S1〜S6の成分濃度等を算出する。
このようにして測光が終了した後、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、昇降機構44によって反応ホイール25を上昇して混合液Lm2A〜Lm2Fを各測光保持部25aへ排出した後、上方から洗浄液を各測光保持部25aへ流し込んで反応ホイール25を表面弾性波素子41と共に洗浄する。洗浄後、自動分析装置20は、制御部32による制御の下、昇降機構44によって反応ホイール25を下降させて新たな検体の分析を開始する。
ここで、自動分析装置20は、混合液Lm1A〜Lm1Fに第2試薬Lr2A,Lr2B,Lr2D,Lr2Fを分注する以降の工程を各測光保持部25aに混合液Lm1A〜Lm1Fを保持した状態で行ってもよい。即ち、自動分析装置20は、昇降機構44によって反応ホイール25を下降させ、図41に示すように、反応ホイール25が表面弾性波素子41の上面に当接して各測光保持部25aに混合液Lm1A〜Lm1Fを保持した状態で、各測光保持部25aに上方から第2試薬Lr2A,Lr2B,Lr2D,Lr2Fを分注する。次に、自動分析装置20は、図42に示すように、反応ホイール25が表面弾性波素子41の上面に当接した状態で、表面弾性波素子41を駆動し、各攪拌保持部Psに保持された混合液Lm1A〜Lm1Fと対応する第2試薬Lr2A,Lr2B,Lr2D,Lr2Fとを攪拌して、混合液Lm2A〜Lm2Fにする。
そして、自動分析装置20は、図43に示すように、光源26aから出射される光束BLによって、各測光保持部25a内の混合液Lm2A〜Lm2Fを順次測光する。このようにすると、昇降機構44によって反応ホイール25を昇降させる回数を少なくすることができ、分析に要する時間を短縮することができる。
このように、自動分析装置20、分析方法及び反応ホイール25は、表面弾性波素子41の表面に形成した攪拌保持部Psに液体を測光時とは異なる形状で保持し、液体の気液界面の面積を測光保持部25aに保持した測光時よりも大きく保持して攪拌するので、液体が微量であっても高い攪拌効率の下に十分に攪拌することができ、正確で信頼性に優れた分析が可能となる。
ここで、自動分析装置20の駆動装置40は、攪拌用の音波を発生する音波発生手段として表面弾性波素子41を使用した。しかし、本発明の分析装置は、液体の気液界面の面積を測光時よりも大きく保持して攪拌することができればよいので、自動分析装置20の駆動装置40は、図44及び図45に示す厚み縦振動子45を使用することも可能である。
この場合、厚み縦振動子45は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなる圧電基板45aの一方の面に設けた共通電極45bと、他方の面に設けた複数の分割電極45cを有し、複数の分割電極45c側にはアルミニウム等からなる恒温板46が設けられている。共通電極45b,分割電極45cは、駆動装置43から送電された電力を表面弾性波(音波)に変換する発音部であり、共通電極45bから音波が出射される。厚み縦振動子45は、反応ホイール25が当接する共通電極45b表面の分割電極45cを中心とする円形領域に検体や試薬等の液体に対する親和性処理を施すと共に、これ以外の部分に非親和性処理を施すことにより、図44に点線で示すように、攪拌保持部Psが形成されている。
ここで、複数の分割電極45cは、中心周波数が同じであれば同一の駆動信号に対して同時に総てが励振されて駆動される。但し、複数の分割電極45cは、それぞれ異なる中心周波数に設定すると、駆動周波数に一致した中心周波数を有する振動子41bのみが励振されて選択的に駆動される。
(実施の形態3)
次に、本発明の分析装置、分析方法及び反応容器にかかる実施の形態3について、図面を参照しつつ詳細に説明する。実施の形態2の分析装置は、反応ホイールを表面弾性波素子の上面に当接させることにより液体を保持する液体保持部を形成していたが、実施の形態3の分析装置は、独立した反応容器を使用している。図46は、本発明の実施の形態3にかかる自動分析装置の概略構成図である。図47は、図46に示す自動分析装置のA部拡大図である。図48は、反応容器で使用する表面弾性波素子の正面図である。図49は、反応容器に分注された液体の攪拌保持部における形状を示す断面図である。
自動分析装置50は、図46及び図47に示すように、試薬テーブル51,52、反応部53、検体容器移送機構57、分析光学系61、洗浄機構62、制御部64及び駆動装置70を備えている。
試薬テーブル51,52は、図46に示すように、それぞれ周方向に配置される複数の試薬容器51a,52aを保持し、駆動手段に回転されて試薬容器51a,52aを周方向に搬送する。
反応部53は、図46及び図47に示すように、遮光部材53aとキュベットホイール53bとを有している。遮光部材53aは、キュベットホイール53bの半径方向内側と外側に配置され、分析光学系61と交差する位置に測光用の開口53cが形成されている。キュベットホイール53bは、周方向に沿って設けた複数の凹部53d(図47参照)に反応容器54を保持すると共に、反応容器54内の液体を体温程度の温度に保持して回転する。このとき、キュベットホイール53bは、一周期で反時計方向に(1周−1キュベット)/4分回転し、四周期で時計方向に反応容器54の1個分回転する。また、キュベットホイール53bは、隣接する凹部53d相互間が電磁的にシールドされている。反応容器54は、近傍に設けた試薬分注機構55,56によって試薬テーブル51,52の試薬容器51a,52aから試薬が分注される。ここで、試薬分注機構55,56は、それぞれ水平面内を矢印方向に回動するアーム55a,56aに試薬を分注するプローブ55b,56bが設けられ、洗浄水によってプローブ55b,56bを洗浄する洗浄手段(図示せず)を有している。
反応容器54は、分析光学系61から出射された分析光(340〜800nm)に含まれる光の80%以上を透過する素材、例えば、耐熱ガラスを含むガラス,環状オレフィンやポリスチレン等の合成樹脂から成形されている。反応容器54は、容量が数nL〜数十μLと微量な液体を保持し、図47に示すように、互いに平行な一組の側壁54aと、上方に向かって外側へ傾斜する一組の傾斜側壁54bとを有し、液体を保持する略四角筒状の容器である。反応容器54は、側壁54aの下部が分析光を透過させる測光用の窓54cとして利用され、傾斜側壁54bには音響整合層を介して表面弾性波素子72が取り付けられている(図47,図49参照)。ここで、反応容器54は、図49に示すように、内部の点線よりも上側の領域に検体や試薬等の液体に対する非親和性処理を施して攪拌保持部Psが形成され、下側の領域には液体に対する親和性処理を施して測光保持部Ppが形成されている。測光保持部Ppは、一組の側壁54aによって、保持する液体の光路長が一定に規定される。
検体容器移送機構57は、図46に示すように、フィーダ58に配列した複数のラック59を矢印方向に沿って1つずつ移送する移送手段であり、ラック59を歩進させながら移送する。ラック59は、検体を収容した複数の検体容器59aを保持している。ここで、検体容器59aは、検体容器移送機構57によって移送されるラック59の歩進が停止するごとに、水平方向に回動するアーム60aとプローブ60bとを有する検体分注機構60によって検体が各反応容器54へ分注される。このため、検体分注機構60は、洗浄水によってプローブ60bを洗浄する洗浄手段を有している。
分析光学系61は、試薬と検体とが反応した反応容器54内の液体試料を分析する分析光(340〜800nm)を出射し受光する光学系であり、図46に示すように、発光部61a,分光部61b及び受光部61cを有している。発光部61aから出射された分析光は、反応容器54内の液体試料を透過し、分光部61bと対向する位置に設けた受光部61cによって受光される。受光部61cは、制御部64と接続されている。
洗浄機構62は、ノズル62aによって反応容器54内の液体試料を吸引して排出した後、ノズル62aによって洗剤や洗浄水等の洗浄液等を繰り返し注入し、吸引することにより、分析光学系61による分析が終了した反応容器54を洗浄する。
制御部64は、自動分析装置50の各部の作動を制御すると共に、発光部61aの出射光量と受光部61cが受光した光量に基づく反応容器54内の液体試料の吸光度に基づいて検体の成分濃度等を分析し、例えば、マイクロコンピュータ等が使用される。制御部64は、図46に示すように、キーボード等の入力部65及びディスプレイパネル等の表示部66と接続されている。
駆動装置70は、図47に示すように、表面弾性波素子72に電力を送電する送電体71を有している。送電体71は、RF送信アンテナ71a、駆動回路71b及びコントローラ71cを有しており、RF送信アンテナ71aは表面弾性波素子72と対向配置されている。送電体71は、数MHz〜数百MHz程度の高周波交流電源から供給される電力をRF送信アンテナ71aから電波として表面弾性波素子72に発信する。このとき、RF送信アンテナ71aは、キュベットホイール53bに設けた各凹部53dの内面に取り付けられている。このため、駆動装置70は、例えば、コントローラ71cに制御されたスイッチによって切り替えることにより、供給される電力を複数のRF送信アンテナ71aの中から特定のRF送信アンテナ71aに出力するように切り替える。
表面弾性波素子72は、エポキシ樹脂等の音響整合層を介して反応容器54の傾斜側壁54bに取り付けられ、音波(弾性波)によって液体を攪拌すると共に、液体を保持部5aへ導入又は導出する音波発生手段であり、図47及び図48に示すように、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)等の圧電基板72a上に櫛型電極(IDT)からなる振動子72bとアンテナ72cが形成されている。また、表面弾性波素子72は、振動子72bを構成する櫛型電極(IDT)の円弧状の櫛歯が複数配置されると共に、複数の櫛歯の中心C(焦点)が鉛直下方となるように複数の櫛歯が下方に向かって短くなるように形成されている。
以上のように構成される自動分析装置50は、以下に説明する分析方法によって反応容器54に保持される検体を分析する。先ず、自動分析装置50は、制御部64の制御の下、回転するキュベットホイール53bによって周方向に沿って搬送される複数の反応容器54に試薬分注機構55,56が試薬容器51a,52aから試薬を順次分注する。試薬が分注された反応容器54は、制御部64の制御の下、検体分注機構60によってラック59に保持された複数の検体容器59aから検体が順次分注される。そして、試薬と検体が分注された反応容器54は、制御部64の制御の下、キュベットホイール53bが停止する都度、駆動装置70によって順次攪拌されて試薬と検体とが反応し、キュベットホイール53bが再び回転したときに分析光学系61を横切る。このとき、反応容器54内の反応液は、受光部61cで側光され、制御部64によって成分濃度等が分析される。そして、分析が終了した反応容器54は、洗浄機構62によって洗浄された後、再度検体の分析に使用される。
このとき、反応容器54の容量が数μL〜数十μLと微量であると、液体を導入する開口が非常に狭くなる結果、図49に示すように、分注した試薬と検体の混在液Lmが攪拌保持部Psに滞留して上部の開口54dを塞いでしまう。このような場合、駆動装置70は、コントローラ71cの制御の下に、送電体71のRF送信アンテナ71aからアンテナ72cに非接触で電力を送電する。このとき、表面弾性波素子72は、圧電基板72a上に形成される振動子72bを構成する櫛型電極(IDT)が、中心C(焦点)が鉛直下方となるように互いに同心円状に配置されている。従って、表面弾性波素子72の振動子72bは、図48に点線の矢印で示したように、中心C(焦点)に収束する音波(弾性波)を下方へ出射する。
このため、振動子72bが発生した音波は、図49に示すように、反応容器54の内壁面から混在液Lm中へ斜め下方に音波Waとして漏れ出す。このようにして漏れ出す音波Waにより、混在液Lm中には、斜め下方に向かう音響流と音響放射圧が生じ、混在液Lmは、攪拌保持部Psにおいて攪拌されて試薬と検体との反応が促進される。このとき、混在液Lmは、上下の部分に気液界面が存在し、気液界面の面積が、測光保持部Ppに保持された図50に示す反応液Lの気液界面よりも大きく、反応容器54の側壁54aや傾斜側壁54bと接触している面積が、測光保持部Ppに保持された図50に示す反応液Lよりも小さい。このため、混在液Lmは、側壁54aや傾斜側壁54bとの摩擦が小さく抑えられるので、流動し易いことから、微量であっても高い攪拌効率の下に十分に攪拌することができ、正確で信頼性に優れた分析が可能となる。
そして、自動分析装置50の駆動装置70は、コントローラ71cによって振動子72bに印加する電圧、従って振動子72bの駆動エネルギーを混在液Lmの表面張力以上に大きくすると、開口54dを塞いでいる混在液Lmが音波Waによって生ずる音響流及び音響放射圧により攪拌されながら下方の測光保持部Ppへ搬送されてゆく。
この結果、開口54dを塞いでいた混在液Lmは、最終的に試薬と検体との反応を終え、図50に示すように、反応液Lとして総て測光保持部Ppへ搬送される。なお、振動子72bは、上方にも音波を出射するが、円弧の中心(収束)方向とは逆方向になるため、伝搬により音波が散逸してしまう。このため、振動子72bから上方に出射された音波は、音響エネルギーが相対的に小さくなるために、見かけ上、下方に出射された音波だけが試薬Lr中へ漏れ出す。なお、Y−Zカットのニオブ酸リチウムが発生する音波は、圧電基板72aの表面近傍に集中して伝搬するレイリー波又はバルク波からなる弾性波である。本実施の形態では、バルク波が搬送と攪拌に寄与する。
このようにして測光保持部Ppへ搬送された反応液Lは、分析光学系61から出射される光束によって測光される。このとき、測光保持部Ppは、一組の側壁54aによって、保持する液体の光路長が一定に規定されるので、反応液Lに関して安定した測定結果が得られる。その後、制御部64は、受光部61cから入力される光信号をもとに反応液の成分濃度等を分析する。
ここで、分析が終了した反応容器は、通常は、洗浄機構62によって洗浄された後、再度検体の分析に使用される。しかし、容量が数μL〜数十μLと微量である反応容器54は、開口54dが狭いことから容量が大きい反応容器に比べて表面張力の影響が大きいうえ、表面弾性波素子72が液体の導入用として使用されている。このため、反応容器54は、反応液や洗浄液等の液体を排出することが難しいので、使い捨てとする。
このように、実施の形態3の自動分析装置50、分析方法及び反応容器54は、反応容器54の測光保持部Ppとは異なる位置に形成した攪拌保持部Psに液体を保持し、液体の気液界面の面積を測光保持部Ppに保持した測光時よりも大きく保持して攪拌するので、液体が微量であっても高い攪拌効率の下に十分に攪拌することができ、正確で信頼性に優れた分析が可能となる。
本発明の分析方法を実行する自動分析装置の構成を反応テーブルを断面にして示すブロック図である。 図1の自動分析装置で用いる反応容器の概略構成を攪拌部と共に示す斜視図である。 第1試薬を分注する様子を示す図2の反応容器の斜視図である。 分注した第1試薬を液滴の状態で保持部材に向かって搬送する様子を示す図2の反応容器の斜視図である。 測光保持部に保持された第1試薬を測光する様子を示す図2の反応容器の斜視図である。 測光保持部に保持された第1試薬を測光する様子を示す反応容器の断面図である。 検体の分注と、測光保持部に保持した第1試薬を液滴合体部へ搬送する様子を示す図2の反応容器の斜視図である。 液滴合体部において合体した検体と第1試薬の合体液を示す図2の反応容器の斜視図である。 検体と第1試薬とが攪拌された混合液が攪拌保持部を保持部材へ向かって搬送される様子を示す図2の反応容器の斜視図である。 保持部材へ搬送された検体と第1試薬との混合液が、測光保持部に保持された状態を示す図2の反応容器の斜視図である。 保持部材へ搬送された検体と第1試薬との混合液が、測光保持部に保持された状態を示す反応容器の断面図である。 測光保持部に保持された混合液を測光する様子を示す図2の反応容器の斜視図である。 第2試薬の分注と、測光保持部に保持した混合液を液滴合体部へ搬送する様子を示す図2の反応容器の斜視図である。 液滴合体部において合体した混合液と第2試薬の合体液を示す図2の反応容器の斜視図である。 第2試薬の合体液が攪拌された混合液が攪拌保持部を保持部材へ向かって搬送される様子を示す図2の反応容器の斜視図である。 第2試薬の混合液が、測光保持部に保持された状態を示す図2の反応容器の斜視図である。 保持部材へ搬送された第2試薬の混合液が、測光保持部に保持された状態を示す反応容器の断面図である。 測光保持部に保持された第2試薬の混合液を測光する様子を示す図2の反応容器の斜視図である。 実施の形態1の自動分析装置の変形例を示すブロック図である。 図19に示す自動分析装置の反応容器において、測光保持部に保持された液体を測光する様子を示す斜視図である。 実施の形態1の自動分析装置における表面弾性波素子の回路構成の変形例を示す図2の反応容器の斜視図である。 実施の形態2の自動分析装置を示す概略構成図である。 図22に示す自動分析装置の反応ホイールの一部を拡大して示す斜視図である。 表面弾性波素子の斜視図である。 自動分析装置における駆動装置の概略構成を表面弾性波素子の一部を拡大した平面図と共に示す図である。 表面弾性波素子の上面に当接した反応ホイールの一部を拡大して示す平面図である。 図26に示す反応ホイールのC−C線に沿った断面図である。 反応ホイールを上降させて表面弾性波素子から離した状態を示す断面図である。 各攪拌保持部に第1試薬を分注する様子を示す表面弾性波素子の断面図である。 各攪拌保持部の第1試薬に検体を分注する様子を示す表面弾性波素子の断面図である。 第1試薬と検体とを攪拌する様子を示す表面弾性波素子の断面図である。 第1試薬と検体とを攪拌した混合液を保持する表面弾性波素子上に反応ホイールを下降する様子を示す表面弾性波素子の断面図である。 表面弾性波素子の上面に当接した反応ホイールの各測光保持部に第1試薬と検体の混合液が保持されている状態を示す断面図である。 各測光保持部に保持された第1試薬と検体の混合液を測光する様子を示す断面図である。 反応ホイールを表面弾性波素子から離間させて第1試薬と検体の混合液を表面弾性波素子の攪拌保持部に戻す様子を示す断面図である。 混合液に第2試薬を分注する様子を示す表面弾性波素子の断面図である。 攪拌保持部に保持された混合液と第2試薬とを攪拌する様子を示す表面弾性波素子の断面図である。 攪拌された第2試薬の混合液を保持する表面弾性波素子上に反応ホイールを下降する様子を示す表面弾性波素子の断面図である。 表面弾性波素子の上面に当接した反応ホイールの各測光保持部に第2試薬の混合液が保持されている状態を示す断面図である。 各測光保持部に保持された第2試薬の混合液を測光する様子を示す断面図である。 検体の分析に関する変形例を説明するもので、反応ホイールと表面弾性波素子とで保持した混合液に、各測光保持部の上方から第2試薬を分注する様子を示す断面図である。 第2試薬を分注した混合液を攪拌する様子を示す反応ホイールと表面弾性波素子の断面図である。 攪拌した混合液を測光する様子を示す反応ホイールと表面弾性波素子の断面図である。 自動分析装置における駆動装置の概略構成を音波発生手段である厚み縦振動子の一部を拡大した平面図と共に示す図である。 図44に示す厚み縦振動子の断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる自動分析装置の概略構成図である。 図46に示す自動分析装置のA部拡大図である。 反応容器で使用する表面弾性波素子の正面図である。 反応容器に分注された液体の攪拌保持部における形状を示す断面図である。 分注された液体を攪拌保持部から測光保持部へ搬送した後の形状を示す断面図である。
符号の説明
1 自動分析装置
2 検体分注部
3 試薬分注部
4 反応テーブル
4a ホルダ
5 駆動モータ
6 反応容器
7 表面弾性波素子
8 保持部材
9 測光部
10 制御部
11 攪拌部
12 駆動部
13 スイッチ
20 自動分析装置
21 作業テーブル
22 検体テーブル
23 検体容器
24 検体分注機構
25 反応ホイール
25a 測光保持部
26 測定光学部
27 排出装置
28 試薬分注機構
29 試薬テーブル
30 試薬容器
31 読取装置
32 制御部
33 分析部
34 入力部
35 表示部
40 攪拌装置
41 表面弾性波素子
42 恒温板
43 駆動装置
44 昇降機構
50 自動分析装置
51,52 試薬テーブル
53 反応部
53b キュベットホイール
54 反応容器
55,56 試薬分注機構
57 検体容器移送機構
58 フィーダ
59 ラック
60 検体分注機構
61 分析光学系
62 洗浄機構
64 制御部
65 入力部
66 表示部
70 駆動装置
72 表面弾性波素子
71 送電体
Op 開口
Pp 測光保持部
Ps 攪拌保持部
Pu 液滴合体部

Claims (14)

  1. 反応容器に保持された液体を音波を利用して攪拌する攪拌手段と、
    攪拌された前記液体に光を照射し、当該液体の光学的特性を測光する測光手段と、
    を備えた分析装置であって、
    前記反応容器は、前記液体の攪拌時における気液界面の面積を、測光時における気液界面の面積よりも大きく保持する攪拌保持部を有することを特徴とする分析装置。
  2. 前記反応容器は、攪拌された前記液体の測光時、当該液体全体を攪拌時の形状とは異なる形状に保持する測光保持部を有することを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  3. 前記攪拌保持部は、前記測光保持部とは異なる位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の分析装置。
  4. 前記攪拌保持部は、前記攪拌手段の表面であって、当該攪拌保持部以外の部分よりも前記液体に対する親和性を有する領域であることを特徴とする請求項2に記載の分析装置。
  5. 前記測光保持部は、少なくとも互いに対向する2つの開口を有することを特徴とする請求項2に記載の分析装置。
  6. 前記攪拌手段は、音波を発生し、発生した前記音波を直接前記液体へ照射して攪拌する振動子を有することを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  7. 前記攪拌手段は、表面弾性波素子あるいは厚み縦振動子であることを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  8. さらに、前記液体を当該攪拌手段の表面に沿って搬送する搬送手段を有することを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  9. 前記搬送手段は、音波を利用して前記液体を搬送することを特徴とする請求項8に記載の分析装置。
  10. 前記搬送手段は、前記攪拌手段を兼ねることを特徴とする請求項8に記載の分析装置。
  11. さらに、前記測光保持部とは異なる位置に検体と試薬とを合体させる合体領域を備えていることを特徴とする請求項1に記載の分析装置。
  12. 前記合体領域は、前記攪拌保持部の表面に形成されることを特徴とする請求項11に記載の分析装置。
  13. 音波を利用して攪拌された液体に光を照射し、当該液体の光学的特性を測定する分析方法であって、
    前記液体の気液界面の面積を測光時よりも大きく保持して攪拌することを特徴とする分析方法。
  14. 音波を利用して攪拌された液体に光を照射し、当該液体の光学的特性を測定する分析装置に用いる反応容器であって、
    前記液体の攪拌時に当該液体を保持する攪拌保持部と、
    前記攪拌保持部において攪拌された前記液体の測光時に当該液体を保持する測光保持部と、
    を有し、
    前記攪拌保持部は、攪拌時における前記液体の気液界面の面積を測光時における前記液体の気液界面の面積よりも大きく保持することを特徴とする反応容器。
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