JP2007154977A - シリンダ装置 - Google Patents

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JP2007154977A JP2005350047A JP2005350047A JP2007154977A JP 2007154977 A JP2007154977 A JP 2007154977A JP 2005350047 A JP2005350047 A JP 2005350047A JP 2005350047 A JP2005350047 A JP 2005350047A JP 2007154977 A JP2007154977 A JP 2007154977A
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Abstract

【課題】 スプリングシートを取り付ける際、誤挿入を防ぐようにしたシリンダ装置を提供すること。
【解決手段】 スプリングシート固定部21を有する外筒7と、このスプリングシート固定部21と係合する係合部25を有するスプリングシート28とを有するシリンダ装置において、前記スプリングシート固定部21が、少なくとも1つの径方向外側に突出する位置決め凸部20を有し、前記係合部25が、前記位置決め凸部20の周方向両側の面に係合して前記スプリングシート28の周方向両側への移動を規制する少なくとも1つの位置決め凹部24を有し、位置決め凸部20及び位置決め凹部24が、スプリングシート28と外筒7とが1つの周方向位置のみにおいて嵌合するように、スプリングシート固定部21と係合部25とにそれぞれ設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車などの車両に装着されるショックアブソーバなどのシリンダ装置に関し、特に、スプリングシートが係合されたシリンダ装置に関する。
シリンダ装置、例えば自動車のサスペンション装置に装着されるショックアブソーバには、サスペンションスプリングを受けるためのスプリングシートが固定(ないしは係合)されたものがある。いわゆるツインチューブ式ショックアブソーバの場合、スプリングシートはアウタシェル(外筒)に固定(ないし係合)される。従来、この種のショックアブソーバでは、スプリングシートは溶接によって固定されていたが、溶接によって生じる溶接カスの混入及び熱によるアウタシェルの変形などの問題があった。
これらの問題を解決するため、いくつかの提案がなされている。スプリングシートに開口部を形成し、アウタシェルの外周部に凸部を形成し、これらの回転、係合によってスプリングシートを固定する構造(特許文献1)及びアウタシェルにおけるピストンの非摺動領域に、周方向に沿って凸部を形成し、そこにスプリングシートを圧入して固定する構造(特許文献2)などである。
しかしながら、上記の構造では、スプリングシートをアウタシェルに係合・圧入する際、目視などの方法によってアウタシェルに対するスプリングシートの周方向の位置決めを行うため、手間がかかるとともに誤った方向に挿入してしまう恐れがあった。特に、輸送効率を上げるためにショックアブソーバ本体とスプリングシートを別々に搬送する場合、スプリングシートの固定(ないし係合)に不慣れな作業者(例えば納品先の作業者)がスプリングシートの固定を行うことがあり、スプリングシートが誤った方向に挿入される恐れがあった。
特開平7-280018 特開2005-291302
本発明は、このような問題にかんがみてなされたものであり、スプリングシートを取り付ける際、誤挿入を防ぐようにしたシリンダ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、伸縮自在に延出するロッドを有する外筒と、前記外筒の外周部に設けられたスプリングシート固定部と、該スプリングシート固定部と係合する係合部を有するスプリングシートと、からなるシリンダ装置において、前記スプリングシート固定部が、少なくとも1つの径方向外側に突出する位置決め凸部を有し、前記係合部が、前記位置決め凸部の周方向両側の面に係合して前記スプリングシートの周方向両側への移動を規制する少なくとも1つの位置決め凹部を有し、前記位置決め凸部及び前記位置決め凹部が、前記スプリングシートと前記外筒とが1つの周方向位置のみにおいて嵌合するように、前記スプリングシート固定部と前記係合部とにそれぞれ設けられたことを特徴とするシリンダ装置である。
請求項2に記載の発明は、伸縮自在に延出するロッドを有する外筒と、前記外筒の外周部に設けられたスプリングシート固定部と、該スプリングシート固定部と係合する係合部を有するスプリングシートと、からなるシリンダ装置において、前記スプリングシート固定部が、少なくとも1つの径方向外側に突出する位置決め凸部を有し、前記係合部が、前記位置決め凸部の周方向両側の面に係合して前記スプリングシートの周方向両側への移動を規制する位置決め凹部を有し、前記位置決め凸部が、前記位置決め凸部の位置における前記スプリングシート固定部の径方向断面の外周部が1回回転対称性を持つように、前記スプリングシート固定部に設けられたことを特徴とするシリンダ装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のシリンダ装置であって、前記スプリングシート固定部が、前記外筒より径方向外側に突出して前記スプリングシートと軸方向に当接する少なくとも1つの固定用凸部を有することを特徴とするシリンダ装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のシリンダ装置であって、前記スプリングシートが前記外筒を挿入することよって前記外筒に係合するように形成され、挿入時に前記位置決め凸部と前記係合部との周方向位置が異なる場合に、前記位置決め凸部が前記固定用凸部より先に前記スプリングシートのいずれかの箇所に当接するように前記位置決め凸部を設けたことを特徴とするシリンダ装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項3に記載のシリンダ装置であって、前記係合部が、前記固定用凸部に係合する少なくとも1つの固定用凹部を有し、該固定用凹部に内接する円の直径を前記固定用凸部に外接する円の直径よりも小さく形成し、前記外筒を前記スプリングシートに挿入したときに前記固定用凸部が前記固定用凹部に圧入固定されることを特徴とするシリンダ装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれかに記載のシリンダ装置であって、前記位置決め凸部の挿入方向先端部の幅が該位置決め凸部の最大幅より小さいことを特徴とするシリンダ装置である。
請求項1に記載の発明によれば、スプリングシート固定部が、少なくとも1つの径方向外側に突出する位置決め凸部を有し、前記係合部が、前記位置決め凸部の周方向両側の面に係合して前記スプリングシートの周方向両側への移動を規制する位置決め凹部を有し、前記位置決め凸部及び前記位置決め凹部が、前記スプリングシートと前記外筒とが1つの周方向位置のみにおいて嵌合するように、前記スプリングシート固定部と前記係合部とにそれぞれ設けられているため、外筒に対しスプリングシートを取り付ける際、取り付け可能な周方向の位置が1つしかないため、誤った方向に挿入することを防ぐことができる。
請求項2に記載の発明によれば、スプリングシート固定部が、少なくとも1つの径方向外側に突出する位置決め凸部を有し、係合部が、位置決め凸部の周方向両側の面に係合してスプリングシートの周方向両側への移動を規制する位置決め凹部を有し、位置決め凸部が、位置決め凸部の位置におけるスプリングシート固定部の径方向断面の外周部が1回回転対称性を持つように、スプリングシート固定部に設けられているため、外筒に対しスプリングシートを取り付ける際、取り付け可能な周方向の位置が1つしかないため、誤った方向に挿入することを防ぐことができる。
請求項3に記載の発明によれば、スプリングシート固定部が、外筒より径方向外側に突出してスプリングシートと軸方向に当接する少なくとも1つの固定用凸部を有するので、より強い力を受ける軸方向についての強度を高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、挿入時に位置決め凸部と係合部との周方向位置が異なる場合に、この位置決め凸部が固定用凸部より先にスプリングシートのいずれかの箇所に当接するので、その状態では、スプリングシートが不安定であり取り付け周方向位置が違うことを作業者が容易に認識できる。
請求項5に記載の発明によれば、係合部が、固定用凸部に係合する少なくとも1つの固定用凹部を有し、この固定用凹部に内接する円の直径を固定用凸部に外接する円の直径よりも小さく形成し、外筒をスプリングシートに挿入したときに固定用凸部が固定用凹部に圧入固定されるので、取り付けた状態でスプリングシートの動きが規制され、より安定する。
請求項6に記載の発明によれば、位置決め凸部の挿入方向先端部の幅がこの位置決め凸部の最大幅より小さいので、位置決め凹部をスプリングシートに挿入する際に位置決めが簡単である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態におけるショックアブソーバの断面図である。上端部が開口したシリンダ1には、ピストン4がシリンダ1と摺動可能に挿入され、シリンダ1内をピストン上室2とピストン下室3とに分けている。ピストン4には、ピストンロッド5(本発明におけるロッドに相当)の一方の端部が固定されており、ピストンロッド5の他方の端部はシリンダ1の軸方向外部に延出している。ピストン上室2およびピストン下室3には油液が満たされており、ピストン4には、シリンダ1とピストンロッド5との相対運動に応じて、油液が通過するピストン油液通路6が設けられている。ピストン油液通路6の両端には、油液の流れを制限して減衰力を発生するように環状のピストンバルブ6Aが設けられている。
シリンダ1の外周部には、下端部が閉塞された円筒状のアウタシェル7(本発明における外筒に相当)がシリンダ1と同軸上に設けられている。アウタシェル7とシリンダ1とは、下端部に設けられたボディ部17を介して固定されている。ボディ部17には、ピストン下室3とリザーバ室8とを連通する油通路15、ボディバルブ16などが設けられている。アウタシェル7内部とシリンダ1の外周部により形成されるリザーバ室8は、油通路15を介してピストン下室3と連通しており、部分的に油液で満たされている。そして、残りの部分には気体が封入されている。この気体は、シリンダ1へのピストンロッド5の侵入及び退出に伴うシリンダ1内のピストンロッド5体積の変化分を補償するものである。すなわち、ピストンロッド5がシリンダ1内に侵入したときは気体が侵入体積の分だけ圧縮され、ピストンロッド5が退出したときは膨張することでシリンダ1内部の体積を一定に保っている。
ピストンロッド5は、ロッドガイド9の内周側に設けられたブシュ10によって径方向の移動が拘束され、軸方向の移動のみ許容される。ブシュ10は、ピストンロッド5と摺動する内周面がフッ化樹脂などでコーティングされた金属の筒またはフッ化樹脂成型品などであり、ピストンロッド5との摺動性に優れるものである。ロッドガイド9は小径部9Aと大径部9Bとからなり、小径部9Aがシリンダ1に挿入されることによってシリンダ1を固定している。大径部9Bは、アウタシェル7に挿入されることによりロッドガイド9とアウタシェル7との径方向の相対移動を規制している。また、アウタシェル7の上端部を径方向内側に向かってかしめを行うことによりロッドガイド9とアウタシェル7との軸方向の相対移動を規制している。
アウタシェル7の上端部には、これを覆うようにキャップ11が圧入されている。キャップ11は、オイルシール12を保護するためのものである。
ロッドガイド9とキャップ11の間には、シリンダ1内の油液が外部へ漏れることを防ぐためのオイルシール12、外部からのダストなどがシリンダ1内に侵入することを防ぐためのダストリップ13が配置され、ピストンロッド5がそれらを貫通するように設けられている。
アウタシェル7は、その外周に径方向外側に突出する1つの位置決め凸部20と5つの固定用凸部22を有している。位置決め凸部20及び固定用凸部22には位置決め凹部24及び固定用凹部26を有するスプリングシート28が圧入されている。位置決め凸部20には位置決め凹部24が、固定用凸部22には固定用凹部26がそれぞれ係合している。これらの位置決め凸部20及び固定用凸部22は、本発明におけるスプリングシート固定部21を構成し、位置決め凹部24及び固定用凹部26は、本発明における係合部25を構成する。位置決め凸部20及び固定用凸部22は、アウタシェル7の一部をバルジ成形などの方法により径方向外側に突出させることで形成され、位置決め凹部24及び固定用凹部26は、スプリングシートの一部をバルジ成形などの方法により径方向外側に突出させることで形成されている。
図2に、本実施形態のスプリングシート28とアウタシェル7の部分断面図を示す。図中、左側がスプリングシート28であり、組み立て時には、右側にあるアウタシェル7を矢印30の方向に移動してスプリングシート28に挿入する。
図3は、図2に示されるスプリングシート28のX−X平面を矢印の方向に見た断面図であり、図4は、図2に示されるアウタシェル7のY−Y平面を矢印の方向に見た断面図である。図2から図4に示されるように、アウタシェル7の位置決め凸部20と固定用凸部22はそれぞれ周方向に等間隔に配置されている。これらは等間隔である必要はないが、等間隔であれば受ける力が分散される。
位置決め凸部20は、固定用凸部22と比較して径方向外側に突出している。すなわち、径方向の高さが固定用凸部22の高さより大きい。一方、スプリングシート28の位置決め凹部24は、位置決め凸部20がちょうど収まるような形状である。すなわち、位置決め凹部24の係合位置における周方向の幅は、位置決め凸部20の係合位置における周方向の幅とほぼ等しい(実際には挿入を容易にするため若干の隙間を設けてある)。位置決め凹部24には右回転規制部27および左回転規制部29が設けられている。スプリングシート28をアウタシェル7に係合させた場合、位置決め凸部20の右側面が右回転規制部27に当接するため、アウタシェル7はスプリングシート28に対して周方向右回転が規制される。同様に、位置決め凸部20の左側面が左回転規制部29に当接するため、アウタシェル7はスプリングシート28に対する左回転が規制される。上述のように、位置決め凹部24と位置決め凸部20の間には、わずかな隙間しかないためアウタシェル7に対するスプリングシート28の周方向への移動(回転)が規制される。
固定用凹部26は、その径方向断面が、位置決め凹部24の設けられた箇所を除いてほぼ円形で、5つの固定用凸部22が圧入固定される形状となっている。すなわち、固定用凹部26の内径は、5つの固定用凸部22の頂点に外接する円の直径より締め代の分だけ小さく形成されている。ここで、締め代の大きさを調整することで圧入によるスプリングシートの保持力(軸方向及び周方向)を任意に設定できる。なお、本実施形態では、固定用凸部26がほぼ円形であるが、固定用凸部を収容できる形状であれば円形でなくてもよい。例えば、2つの固定用凸部の間の部分(突出していない部分)に正対する固定用凹部の一部分が径方向内側に突出させ、外筒に接するように形成してもよい。このように構成することでスプリングシート固定部と係合部の接触面積が増加し、スプリングシートの安定性が増す。
以上のような構成とすることで、スプリングシート28にアウタシェル7を挿入する際、スプリングシート28に対するアウタシェル7の周方向の位置は、位置決め凸部20が位置決め凹部24に係合可能となるただ1つの位置に限定される。したがって、目視による位置合わせを行う必要がなく、組み立てが簡単であり、誤挿入を防止できる。
このように周方向の挿入位置がただ1つに定まるのは、アウタシェル7に設けられた位置決め凸部20の周方向の配置(すなわち位置決め凸部20におけるアウタシェル7の径方向断面の外周部)が1回回転対称性を持っているためである。ここで、回転対称性について説明する。ある図形を1点に対して回転させた場合に元の図形と同じになるとき、その図形は回転対称性を持つと言う。そして、図形を360度回転させる間に元の図形とn回重なるとき、その図形はn回回転対称性(nは自然数)を持つと言う。例えば、正三角形は3回回転対称性を持ち、正五角形は5回回転対称性を持つ。また、円は無限の回転対称性を持つ。そして、回転させたときにどの角度においても元の図形と重ならない図形は、1回回転対称性を有する。つまり、アウタシェル7の位置決め凸部20における径方向断面の外周部が1回回転対称性を持つということは、スプリングシート28の周方向の挿入位置がただ一つしか存在しないということである。なお、アウタシェルがn回回転対称性(nは2以上の自然数)を持つとき、このアウタシェルの1箇所を変形させることで間単に1回回転対称性を持たせることができ、本発明のアウタシェルとして用いることができる。
本実施形態においては、1つの位置決め凸部20が1つの位置決め凹部24に係合するようにアウタシェル7がスプリングシート28に挿入される。このような構成とすることで、スプリングシートの圧入時に、周方向の位置を誤って挿入することがなくなり、組み立て時の作業効率が向上する。また、位置決め凸部20外側の周方向の幅と位置決め凹部24内側の周方向の幅とほぼ等しく構成されているため、アウタシェル7の周方向の保持力が高い。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。図5は、本実施形態のスプリングシート128の位置決め凹部24における径方向断面図であり、図6は、アウタシェル107の位置決め凸部20における径方向断面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、位置決め凹部24及び位置決め凸部20の数が2つずつあるという点である。また、図5及び図6に示されるように、位置決め凹部24及び位置決め凸部20はそれぞれ1回回転対称性を有するように配置されている。このため、スプリングシート128にアウタシェル107を挿入する際、スプリングシート128に対するアウタシェル107の周方向の位置は、2つの位置決め凸部20が2つの位置決め凹部24にそれぞれ係合可能となるただ1つの位置に限定される。したがって、目視による位置合わせを行う必要がなく、組み立てが簡単である。また、本実施形態では、位置決め凹部及び位置決め凸部が複数あるため、第1の実施形態と比較して、アウタシェル107の周方向の保持力が高くなっている。
本実施形態では、2つの位置決め凸部20が同じ形状となっているため、一方の位置決め凸部20は、他方の位置決め凸部20に対して、外筒107の軸心を中心に180度回転した位置を除いた位置に設ける必要がある(180度回転した位置に設けると、断面が2回回転対称性を有することとなるため)。なお、2つの位置決め凸部が異なった形状を有する場合は、180度回転した位置を含めて、外筒の外周上の任意の場所に設けることができる。
次に、本発明の第3の実施形態を説明する。図7は、本実施形態のアウタシェル207の部分正面図であり、図8は、図7のアウタシェル207の位置決め凸部220における径方向断面図(Y−Y平面を矢印の方向に見た断面図)である。本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、位置決め凸部220の挿入側先端部の幅(周方向長さ)を、この位置決め凸部220の最大幅より小さくしたこと及び位置決め凸部220の挿入方向先端部の位置を固定用凸部22の挿入側先端部よりも前方に設けたことである。このように、位置決め凸部220の挿入方向先端部の幅(周方向長さ)を、この位置決め凸部220の最大幅より小さくすることで、アウタシェル207をスプリングシート(図示せず)に挿入する際、位置決めが簡単で誤挿入を防ぐことができる。また、位置決め凸部220の挿入方向先端部の位置を固定用凸部22の挿入側先端部よりも前方に設けることで、すなわち、アウタシェル207をスプリングシート(図示せず)に挿入するときに位置決め凸部220とスプリングシートの係合部(図示せず)との周方向位置が異なる場合に、位置決め凸部220が固定用凸部20より先にスプリングシートのいずれかの箇所に当接するので、位置決めが簡単で誤挿入を防ぐことができる。なお、本実施形態においては、位置決め凸部220を固定用凸部22よりも挿入方向前方に設けているが、スプリングシートの係合部において位置決め凹部を固定用凹部よりも挿入方向前方に設けてもよい。
次に、本発明の第4の実施形態を説明する。図9は、本実施形態のスプリングシート328の位置決め凹部324における径方向断面図であり、図10は、アウタシェル307の位置決め凸部20における径方向断面図である。本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、1つの位置決め凹部324が2つの位置決め凸部20に係合しているという点である。この場合、位置決め凹部324は、一方の位置決め凸部20の周方向右側の面と他方の位置決め凸部20の周方向左側の面、すなわち、2つの位置決め凸部20の両側の面に係合してスプリングシート328の周方向両側(左右回転方向)への移動を規制している。このように構成すると、スプリングシートの形成が簡単になり、製造コストを低減できる。本実施形態では、位置決め凹部324の周方向長さが円周の半分以下であるが、円周の半分以上の周方向長さを有する位置決め凹部を形成してもよい。本実施形態の位置決め凸部20に対応する、円周の半分以上の周方向長さを有する位置決め凹部を形成した場合、この位置決め凹部は、右側の位置決め凸部20の周方向左側の面と左側の位置決め凸部20の周方向右側の面と係合することになる。
なお、上記の実施形態では、いわゆるツインチューブ式のショックアブソーバを対象としたが、本発明の対象はこれに限るものではなく、モノチューブ式ショックアブソーバや倒立式ショックアブソーバ、さらにはその他のシリンダ装置にも適用することができる。この場合、本発明の外筒は、それぞれのシリンダ装置においてスプリングシートが固定される円筒状の部材を指し、また、ロッドは、外筒から突出して外筒に対して軸方向に相対移動する棒状(または筒状)部材を指す。
また、上記の実施形態では、位置決め凹部をスプリングシートの一部を径方向外側に突出させることで形成したが、位置決め凹部としてはアウタシェルとスプリングシートの相対的な回転を規制する機能を有していればよく、例えば、右回転規制部と左回転規制部を有する貫通孔(開口部)であってもよい。
また、上記の実施形態では、スプリングシートは、中央に外筒を挿入する穴を設けた一体成形品であるが、分割式の成形品であってもよい。この場合、位置決め凸部に対して周方向のみならず軸方向にも当接するように位置決め凹部をスプリングシートに形成することが可能であり、この場合、軸方向の保持力が高くなる。
また、上記の実施形態では、固定用凸部を設けた外筒を示したが、固定用凸部が設けられていない外筒を用いてもよい。この場合、スプリングシートを少なくとも軸方向に固定する機能を有する部材が必要となるが、位置決め凸部にこの機能を持たせてもよい。あるいは、接着剤を用いることもできる。
また、上記の実施形態では、外筒の一部を径方向外側に突出させることで位置決め凸部を形成しているが、位置決め凸部を設ける方法はこれに限らない。例えば、ピン形状の部材を、接着・溶接などの方法で外筒の外周部に固定してもよい。同様に、位置決め凹部についても切削などの方法で設けてもよい。
また、上記の実施形態では、固定用凸部が設けられているが、これらは何らかの基準で位置決め凸部と区別可能であることが分かる。例えば、すべての実施形態では、高さ(軸から最外部までの距離)、すなわち断面形状が異なっており、第3の実施形態では、軸方向の位置が異なっている。第3の実施形態では、軸方向の位置が異なっているので、位置決め凸部220と固定用凸部の断面形状が同じであっても構わない。
本発明の第1の実施形態におけるショックアブソーバの断面図 本発明の第1の実施形態におけるスプリングシートとアウタシェルの部分断面図 図2のスプリングシートのX−X平面における断面図 図2のアウタシェルのY−Y平面における断面図 本発明の第2の実施形態におけるスプリングシートの位置決め凹部における径方向断面図 本発明の第2の実施形態におけるアウタシェルの位置決め凸部における径方向断面図 本発明の第3の実施形態におけるアウタシェルの部分正面図 図7のアウタシェルの位置決め凸部における径方向断面図 本発明の第4の実施形態におけるスプリングシートの位置決め凹部324における径方向断面図 本発明の第4の実施形態におけるアウタシェルの位置決め凸部における径方向断面図
符号の説明
5 ピストンロッド(ロッド)
7 アウタシェル(外筒)
20 位置決め凸部
21 スプリングシート固定部
22 固定用凸部
24 位置決め凹部
25 係合部
26 固定用凹部
28 スプリングシート
107 アウタシェル(外筒)
128 スプリングシート
207 アウタシェル(外筒)
220 位置決め凸部
307 アウタシェル
320 位置決め凸部
324 位置決め凹部
328 スプリングシート

Claims (6)

  1. 伸縮自在に延出するロッドを有する外筒と、
    前記外筒の外周部に設けられたスプリングシート固定部と、
    該スプリングシート固定部と係合する係合部を有するスプリングシートと、からなるシリンダ装置において、
    前記スプリングシート固定部が、少なくとも1つの径方向外側に突出する位置決め凸部を有し、
    前記係合部が、前記位置決め凸部の周方向両側の面に係合して前記スプリングシートの周方向両側への移動を規制する位置決め凹部を有し、
    前記位置決め凸部及び前記位置決め凹部が、前記スプリングシートと前記外筒とが1つの周方向位置のみにおいて嵌合するように、前記スプリングシート固定部と前記係合部とにそれぞれ設けられたことを特徴とするシリンダ装置。
  2. 伸縮自在に延出するロッドを有する外筒と、
    前記外筒の外周部に設けられたスプリングシート固定部と、
    該スプリングシート固定部と係合する係合部を有するスプリングシートと、からなるシリンダ装置において、
    前記スプリングシート固定部が、少なくとも1つの径方向外側に突出する位置決め凸部を有し、
    前記係合部が、前記位置決め凸部の周方向両側の面に係合して前記スプリングシートの周方向両側への移動を規制する位置決め凹部を有し、
    前記位置決め凸部が、前記位置決め凸部の位置における前記スプリングシート固定部の径方向断面の外周部が1回回転対称性を持つように、前記スプリングシート固定部に設けられたことを特徴とするシリンダ装置。
  3. 請求項1または2に記載のシリンダ装置であって、
    前記スプリングシート固定部が、前記外筒より径方向外側に突出して前記スプリングシートと軸方向に当接する少なくとも1つの固定用凸部を有することを特徴とするシリンダ装置。
  4. 請求項3に記載のシリンダ装置であって、
    前記スプリングシートが前記外筒を挿入することよって前記外筒に係合するように形成され、
    挿入時に前記位置決め凸部と前記係合部との周方向位置が異なる場合に、前記位置決め凸部が前記固定用凸部より先に前記スプリングシートのいずれかの箇所に当接するように前記位置決め凸部を設けたことを特徴とするシリンダ装置。
  5. 請求項3に記載のシリンダ装置であって、
    前記係合部が、前記固定用凸部に係合する少なくとも1つの固定用凹部を有し、
    該固定用凹部に内接する円の直径を前記固定用凸部に外接する円の直径よりも小さく形成し、前記外筒を前記スプリングシートに挿入したときに前記固定用凸部が前記固定用凹部に圧入固定されることを特徴とするシリンダ装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載のシリンダ装置であって、
    前記位置決め凸部の挿入方向先端部の幅が該位置決め凸部の最大幅より小さいことを特徴とするシリンダ装置。
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