JP2007153408A - 箱 - Google Patents

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JP2007153408A
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Kenjiro Murase
健次郎 村瀬
Akikazu Fukaya
昭和 深谷
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Abstract

【課題】角筒状の箱本体の側壁の上端縁から延設された四枚のフラップを、隣接する方向に順次内側に折り曲げて蓋部を形成する際に、力を要することなく容易な操作で、且つ、箱を損傷する恐れを低減して、四枚目のフラップを一枚目のフラップの裏面側に潜り込ませてことが可能な箱を提供する。
【解決手段】箱1は、四つのフラップを順次折り曲げて蓋部を形成する際に最初に折り曲げられる第一フラップ11の、最後に折り曲げられる第四フラップ14側の側方部に、フラップ先端縁11aからフラップ基端縁11bに向かって形成され、長さがフラップ側縁11cの長さより短い溝部20と、第四フラップ14の第一フラップ11側の側方部に、フラップ先端縁14aからフラップ側縁14cに渡る切欠き形状に設けられた切欠部30と、第四フラップ14において切欠部30よりフラップ内側の角部分により構成され、溝部20に挿入可能な挿入角部40とを具備する。
【選択図】図1

Description

本発明は、箱に関するものであり、特に、角筒状の箱本体を構成する四つの側壁と、それぞれの側壁の上端縁に連設された四つのフラップとを有する箱に関するものである。
従来より、段ボール箱等の角筒状の本体を有する箱に収容物を収容した後に、対向する二対の側壁のそれぞれの上端縁から連設された四枚のフラップを内側に略水平に折り曲げ、粘着テープやステープル等によって固定し、蓋部を形成することが行われている。また、四枚のフラップを、隣接する方向に順次折り曲げ、最後に四枚目のフラップを、最初に折り曲げた一枚目のフラップの裏面側に潜り込ませることによって、蓋部を形成することが行われている。これは、例えば、箱100について図6に示すように、四枚のフラップを、フラップ101,102,103,104の順に折り曲げ、最後にフラップ104を折り曲げつつ、フラップ101側の側方部をフラップ101の裏面側(下側)に差し入れるものである。その結果、それぞれのフラップは、隣接する二枚のフラップによって表面側及び裏面側から挟み込まれ、フラップが折り曲げられた状態が保持される。これにより、粘着テープやステープル等によって固定する作業を省いて蓋部を形成できると共に、蓋部の構成を解除する際にも、粘着テープを剥がしたりステープルの針を外したりする手間を要さないものとなる。
上記の従来技術は、公然に実施されているものであり、出願人は、この従来技術が記載された文献を、本願出願時においては知見していない。
しかしながら、上記のように四枚のフラップを隣接する方向に順次折り曲げる場合、最後のフラップを一枚目のフラップの裏面側に差し入れる作業が困難であるという問題があった。すなわち、上記の例示によれば、四枚目のフラップ104をフラップ101の裏面側に潜り込ませるためには、フラップ101のフラップ104側の側方部を持ち上げるようにしなければならないが、フラップ101は他方でフラップ102によって下方に押さえ込まれ、そのフラップ102は他方でフラップ103によって下方に押さえ込まれ、更にフラップ103はフラップ104によって下方に押さえ込まれる。そのため、これらの下方に向かう力に抗してフラップ101を持ち上げる作業は、力を要するものであり、素早く行うことができないという問題があった。また、作業者が高齢者等の力の弱い者である場合は、かかる作業は困難であった。特に、箱を形成する材料が厚い場合や、未使用の段ボール材であるなど強度が高い場合には、上記の問題はより大きいものであった。加えて、無理にフラップを持ち上げようとすれば、フラップが折れたり、側壁との境界付近でフラップが裂損したりすることがあり、箱の強度が低下すると共に、箱を繰り返して有効に使用できなくなるという問題があった。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、角筒状の本体を有する箱のそれぞれの側壁の上端縁から延設された四枚のフラップを、隣接する方向に順次内側に折り曲げて蓋部を形成する際、力を要することなく容易な操作で、且つ、箱を損傷する恐れを低減して、四枚目のフラップを一枚目のフラップの裏面側に潜り込ませることが可能な箱の提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる箱は、「角筒状の箱本体を構成する四つの側壁、及び、それぞれの前記側壁の上端縁に連設された四つのフラップを有し、前記フラップを最初に折り曲げられる第一フラップから最後に折り曲げられる第四フラップまで、隣接する方向に順次内側に折り曲げて蓋部を構成可能な箱であって、前記第一フラップの前記第四フラップ側の側方部に、フラップ先端縁からフラップ基端縁に向かって形成され、長さがフラップ側縁の長さより短い溝部と、前記第四フラップの前記第一フラップ側の側方部に、フラップ先端縁からフラップ側縁に渡る切欠き形状に設けられた切欠部と、前記第四フラップにおいて前記切欠部よりフラップ内側の角部分により構成され、前記溝部に挿入可能な挿入角部とを」具備して構成されている。
ここで、「フラップ基端縁」とは、角筒状の箱本体を構成する側壁と、その側壁に連設されたフラップとの境界線であり、側壁に着目した場合の「側壁の上端縁」と一致する。そして、蓋部を構成する際、それぞれのフラップはこのフラップ基端縁に沿って内側に折り曲げられる。また、「フラップ先端縁」とは、それぞれのフラップにおいてフラップ基端縁と対向する辺である。更に、「フラップ側縁」とは、フラップの左右のそれぞれにおいて、フラップ基端縁の端部とフラップ先端縁の端部とを結ぶ辺である。また、「フラップ内側」とは、フラップの幅方向における中央よりをいう。
「溝部」は、「フラップ先端縁から」形成されることから、フラップ先端縁側は開端である。また、溝部の長さは「フラップ側縁より短い」ことから、溝部は第一フラップのフラップ基端縁には達しないものである。また、「溝部」は、幅のほとんどない「切り込み状」のものであっても良いが、幅が箱を構成する材料の厚さよりやや大きい設定とすれば、後述のように溝部に第四フラップを差し入れる際に、溝部の周辺に負荷がかからず、第一フラップの損傷や盛り上がりを防止することができ、好適である。
「切欠部」は、「フラップ先端縁からフラップ側縁に渡る切欠き形状」であることから、第四フラップのフラップ基端縁には達しないものであり、例えば、通常の矩形のフラップの角部分を、四角形や三角形に切除して形成することができる。そして、この切欠部が形成されることにより、第四フラップの第一フラップ側の角部分は、切欠部の幅の分だけフラップ内側に位置し、第一フラップにおいてフラップ基端縁に達しない長さの溝部に挿入することが可能となる。この角部分が、本発明の「挿入角部」に相当する。
従って、本発明の箱によれば、第一フラップに溝部を形成し、第四フラップに切欠部を形成することにより、第四フラップの挿入角部を溝部に挿入することが可能となる。特に、溝部は開端であるため、溝部に挿入角部を挿入する操作を容易に行うことができる。これにより、挿入角部に連続した第四フラップの第一フラップ側の側方部を、溝部を介して、第一フラップの裏面側に容易に潜り込ませることができる。そして、四枚のフラップは、それぞれ隣接する二枚のフラップによって表側及び裏面側から挟み込まれ、内側に折り曲げられた状態が保持され、蓋部が構成される。
すなわち、隣接する方向に順次フラップを折り曲げる際、各フラップが隣接するフラップによって押さえ込まれることにより、強い力で下方に押さえ込まれている第一フラップを持ち上げる必要がなく、力を要しない容易な操作で、素早く、第一フラップの裏面側に第四フラップを潜り込ませることができる。
加えて、第一フラップを無理に持ち上げる必要や、第四フラップを第一フラップの下方に押し込む必要がないため、フラップが折れたり、フラップ基端縁の付近で裂損したりする恐れが低減される。これにより、形成される蓋部が強固なものとなると共に、箱を繰り返して有効に使用することが可能となる。
また、溝部及び切欠部は、何れもフラップ基端縁には達しないことから、第一フラップの上側に第四フラップを折り重ねた際に、蓋部に隙間が生じ難い設定とすることが可能となる。これと共に、角筒状の箱本体の開口部に形成される蓋部において、より強度が必要とされる角の部分で、第一フラップの第四フラップ側の側方部と、第四フラップの第一フラップ側の側方部が重畳する構成とすることが可能となる。仮に、溝部の代わりに、第一フラップも第四フラップと同様の切欠部を備える構成としても、両フラップの角部分を係合させることは可能であるが、蓋部が一重となる面積が増加する。これに対し、本発明では、係合のための第一フラップの構成を溝部としたことにより、ある程度の面積を有して第四フラップを重畳させることが可能となる。すなわち、収容物の露出を防止して蓋部で覆うことが可能となると共に、形成される蓋部が堅固なものとなる。
ところで、第四フラップに、切欠部の代わりに、フラップ先端縁からフラップ基端縁に向かう溝や切込みを設け、これより内側の角部分を、第一フラップの溝部に挿入する構成も想定し得る。しかしながら、この場合は、溝或いは切込みより外側の部分がめくれ上がり易い。これに対し、本発明では、形成された蓋部にめくれ上がり易い部分がなく、箱を積み重ねる場合や運搬時などに、引掛かりを生じ難いものとなる。
また、本発明にかかる箱は、「前記溝部は、フラップ先端縁側ほど幅広に形成されている」ものとすることができる。
従って、本発明の箱によれば、第四フラップの挿入角部を第一フラップの裏面側に潜り込ませる操作が、より容易なものとなる。すなわち、溝部はフラップ先端側で開端であることに加え、フラップ先端側ほど幅広であるため、溝部にねらいを定めなくとも、挿入角部を溝部に容易に差し入れることができる。そして、挿入角部が溝部に差し入れられれば、第四フラップの上面を先端に向かって押すようにするだけで、溝部の傾斜した辺に沿って、第四フラップのフラップ側縁が、溝部の閉端方向に向かって自然に案内され、これと同時に、第四フラップが第一フラップの裏面側に導かれることとなる。
更に、本発明にかかる箱は、上記構成に加え、「前記挿入角部の先端に設けられた舌片を」具備するものとすることができる。
舌片は、例えば、挿入角部の先端を、第一フラップ側から所定長さ残した上で、反対側の角に渡って切り欠くことにより形成することができる。或いは、別体の舌片を、挿入角部の先端に貼着等することもできる。
従って、本発明の箱によれば、第四フラップの挿入角部を第一フラップの裏面側に潜り込ませる操作が、更に容易なものとなる。すなわち、舌片状のものを溝部に差し入れる操作は容易であり、舌片が溝部に差し入れられれば、第四フラップの上面を先端に向かって押すようにするだけで、舌片に連設される第四フラップを自然に第一フラップの裏面側に潜り込ませることができる。なお、舌片の幅が溝部の長さより短い設定とすれば、舌片を溝部に挿入する操作が更に容易であり、好適である。
以上のように、本発明の効果として、角筒状の本体を有する箱のそれぞれの側壁の上端縁から延設された四枚のフラップを、隣接する方向に順次内側に折り曲げて蓋部を形成する際、力を要することなく容易な操作で、且つ、箱を損傷する恐れを低減して、四枚目のフラップを一枚目のフラップの裏面側に潜り込ませることが可能な箱を提供できる。
以下、本発明の最良の一実施形態である箱について、図1乃至図5に基づいて説明する。ここで、図1は本実施形態の箱の構成を示す展開図であり、図2乃至図5は図1の箱の組立て過程を示す斜視図である。なお、本実施形態では、本発明の箱を段ボール箱に適用した場合について例示する。
本実施形態の箱1は、表裏のライナー間に波型に加工した中芯を配して形成される周知の段ボール原紙を打ち抜き、各部位が一体的に成形された一枚のブランク10によって構成されている。このブランク10は、図1に示すように、角筒状の箱本体の構成であり幅方向に直線的に順次連設された第二側壁52、第一側壁51、第四側壁54、及び第三側壁53と、これらの側壁の上端縁からそれぞれ連設された第二フラップ12、第一フラップ11、第四フラップ14、及び第三フラップ13と、下端縁からそれぞれ連設された第二底フラップ62、第一底フラップ61、第四底フラップ64、及び第三底フラップ63と、第一フラップ11に形成された溝部20と、第四フラップ14に設けられた切欠部30、挿入角部40及び舌片41とを主に具備している。
更に、詳細に説明すると、溝部20は、第一フラップ11の第四フラップ14側の側方部に、フラップ先端縁11aからフラップ基端縁11bに向かって形成され、その長さL1はフラップ側縁11cの長さL2より短いものに設定されている。また、溝部20の長さ方向の二辺のうち、第二フラップ側の溝部第一辺21はフラップ基端縁11bに対してほぼ直角であり、第四フラップ側の溝部第二辺22は、溝部閉端23からフラップ先端縁11aに向かってフラップ側縁11c側に傾斜しており、溝部20の幅はフラップの先端ほど幅広となっている。更に、溝部第一辺21とフラップ先端縁11aとにより形成される開端角部24は略三角形に切り欠かれている。
切欠部30は、第四フラップ14の第一フラップ11側の側方部に、フラップ先端縁14aからフラップ側縁14cに渡る切欠き状に形成されており、フラップ先端縁14aからフラップ基端縁14bに向かう切欠部第一辺31と、切欠部第一辺31の終端からフラップ側縁14cに達する切欠部第二辺32とから構成されている。そして、切欠部第一辺31とフラップ先端縁14aにより形成される角付近の部分が挿入角部40となる。更に、挿入角部40の先端には、切欠部第一辺31から所定長さL3を残してフラップを幅方向に切り欠き状に形成することにより、舌片41が設けられている。この舌片41の幅L3は、溝部20の長さL1より短いものに設定されている。ここで、挿入角部40を溝部20に挿入可能とするためには、切欠部30の幅、すなわち切欠部第一辺31と切欠部第二辺32の交点35から第一フラップ11側のフラップ側縁14cまでの長さL4は、溝部閉端23からフラップ基端縁11bまでの長さ、すなわち(L2−L1)より大に設定されるが、本実施形態では、より望ましく、L4は(L2−L1)とほぼ同一で僅かに長いものに設定されている。
また、フラップの高さ、すなわちフラップ基端縁からフラップ先端縁の最先部分までの長さは、何れのフラップ11,12,13,14についてもほぼ同一であり、且つ、第二側壁52及び第四側壁54の幅のほぼ1/2に設定されている。
更に、本実施形態では、第四フラップ14において、交点35からフラップ基端縁14bに平行に折り曲げ可能なフラップ折目45が設けられている。更に、第二側壁52及び第四側壁54には、箱1の運搬などの際の持手となる、作業者の手指の挿入可能な大きさの孔部71が形成されている。なお、第三側壁53の側縁からは第四側壁52と接着するための接着片55が連設され、側壁と側壁との境界、側壁とフラップまたは底フラップとの境界、側壁と接着片55との境界には折目70が設けられ、これらの折目70及びフラップ折目45は、段ボール紙を圧縮して形成されている。
次に、本実施形態の箱1の組立て方法及び使用方法について、主に図2乃至図5を用いて説明する。ブランク10は、各部間の折目70に沿って折り曲げることができ、本実施形態では、折目70で山折りする場合について例示する。まず、接着片55に接着剤を塗布して第二側壁52に貼着する。これにより、第一側壁51,第二側壁52,第三側壁53,及び第四側壁54によって、上端及び下端が開口した角筒状の箱本体が形成される。そして、第一底フラップ61,第二底フラップ62,第三底フラップ63,及び第四底フラップ64を略水平に内側に折り曲げ、その状態を適宜の方法で固定し、底部を形成する。なお、本実施形態では、底フラップ61,62,63,64を、対応するフラップ11,12,13,14と略同一の幅及び高さを有する矩形とした場合を例示しているが、これに限定されず、高さをより大とし、底部を形成する際に底フラップ同士がより重畳する設定としても良いし、係止片などの係止機構により底組みされる構成としても良い。
この状態で、箱1内に、収容物を収容することができる。そして、蓋部の形成にあたっては、図2に示すように、まず、第一フラップ11をほぼ水平に内側に折り曲げ、更に、その上側に第二フラップ12を折り曲げる。次に、図3に示すように、第三フラップ13を内側に折り曲げる。これにより、第二フラップ12は、第一フラップ11によって裏面側から、第三フラップ13によって表面側から挟み込まれた状態となる。また、このとき、第一フラップ11及び第三フラップ13の高さは、第二側壁52及び第四側壁54の幅のほぼ1/2に設定されているため、折り曲げられた第一フラップ11及び第三フラップ13のそれぞれの先端縁11a,13aは互いに突き合う状態となり、隙間がほとんど生じないと共に、溝部20の開端が第三フラップ13によって塞がれることがない。
そして、最後に、図4に示すように、第四フラップ14を内側に折り曲げつつ、第四フラップ14の挿入角部40を、第一フラップ11の溝部20に差し入れる。この際、挿入角部40の先端の舌片41から溝部20に挿入することにより、挿入角部40を溝部20に挿入する操作を容易に行うことができる。また、フラップ折目45に沿って第四フラップ14を折り曲げれば、第四フラップ14の先端側が第一フラップ11の上面に向かって傾斜し、舌片41の先端が自然に下方に向かうため、舌片41を溝部20へ挿入し易い。これと共に、フラップ折目45からフラップ基端縁14bにかけて傾斜した上面を下方に押せば、第四フラップ14が第一フラップ11の裏面側に潜り込んで行く。
上記の操作により、図5に示すように、それぞれのフラップ11,12,13,14は、それぞれ隣接する二枚のフラップによって、裏面側及び表側から挟み込まれ、内側に折り曲げられた状態が保持されて、ほぼ平坦な蓋部が形成される。また、上記と逆手順の操作により、フラップ11,12,13,14による蓋部の構成を容易に解除できる。
上記に説明したように、本実施形態の箱1によれば、切欠部30の形成により第四フラップの挿入角部40を溝部20に挿入することが可能となり、挿入角部40の溝部20への挿入により、挿入角部40に連続する第四フラップ14を、溝部20を介して第一フラップ11の裏面側に潜り込ませることが可能となる。これにより、四枚のフラップを順次内側に折り曲げて蓋部を形成する際、従来では困難であった四枚目のフラップを一枚目のフラップの裏面側に潜り込ませる操作を、力を要することなく、極めて容易に、素早く行うことができる。特に、段ボール紙が厚い場合、段ボール紙が新しく強度が高い場合、対向する二対の側壁の幅の比が大きい場合などは、隣接するフラップによって順次下方に押さえ込むように働く力に抗して、一枚目のフラップを持ち上げるためには、非常に力を有するため、第一フラップ11を持ち上げる必要のない本発明は、極めて有意である。
また、無理な操作による第一フラップ11、第四フラップ14の折れ曲がりや、フラップ基端縁11b,14bの付近での裂損の恐れを低減でき、形成される蓋部が強固なものとなると共に、箱1を繰り返して有効に使用することが可能となる。
更に、溝部20は開端であり、且つ、先端側ほど幅広であることにより、挿入角部40を溝部20に挿入する操作が容易となっている。加えて、挿入角部40の先端には舌片41が設けられており、しかも、舌片の幅L3は溝部20の長さL1より小さく設定されていることから、舌片41を溝部20に容易に挿入することができる。なお、本実施形態では、開端角部24が三角形に切り欠かれていることにより、溝部20への舌片41の挿入が更に容易であると共に、第一フラップ11の裏面に第四フラップ14を潜り込ませる際の抵抗が小さいものとなっている。
また、溝部20の溝部第二辺22が第四フラップ14側に傾斜していることにより、舌片41を溝部20に差し入れさえすれば、第四フラップ14の上面を先端側に押すだけで、舌片41は溝部閉端23方向に自然に導かれる。これと同時に、溝部第一辺21がフラップ基端縁11bに対してほぼ直角であることにより、溝部20に差し入れられる第四フラップ14の上面が溝部第一辺21に当接し、第一フラップ11に対して直交する方向に第四フラップ14が自然に導かれる。
加えて、第四フラップ14はフラップ折目45を有するため、フラップ折目45よりフラップ先端縁14a側の傾斜により、舌片41の先端は自然と下方に向かい、溝部20への挿入が容易である。且つ、フラップ折目45からフラップ基端縁14bまでの傾斜を利用し、この部分を下方に押す操作のみにより、溝部20へ挿入された舌片41に連続する第四フラップ14を、第一フラップ11の裏面側に、容易に潜り込ませることができる。
また、切欠部30の幅L4は、溝部閉端23からフラップ基端縁11bまでの長さ(L2−L1)とほぼ同一で僅かに長いものに設定されているため、形成された蓋部にほとんど隙間が生じないと共に、切欠部30の交点35と溝部閉端23の角とがかみ合いやすい。加えて、第一フラップ11は、溝部第二辺22より第四フラップ側のほとんどの部分で第四フラップと重畳している。これにより、溝部20や切欠部30を形成しても、収容物の露出を回避できると共に、形成される蓋部の角部分で二枚のフラップがある程度の面積を有して重畳し、堅固な蓋部によって収容物を保護できる箱1となる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、フラップ11乃至14,及び底フラップ61乃至64の高さを何れも同一の設定とし、ブランクを打ち抜く段ボール原紙に無駄の生じ難いものとなっているが、これに限定されるものではない。例えば、第二フラップ及び第四フラップも、フラップ先端縁が互いに突き合う長さの設定とすることにより、蓋部の形成に際してフラップが重畳する面積を増大させ、蓋部をより堅固なものとすることができる。
本発明の一実施形態の箱の構成を示す展開図である。 図1の箱の組立て過程を示す斜視図である。 図1の箱の組立て過程を示す斜視図である。 図1の箱の組立て過程を示す斜視図である。 図1の箱の組立て過程を示す斜視図である。 従来の箱を示す斜視図である。
符号の説明
1 箱
10 ブランク
11 第一フラップ
12 第二フラップ
13 第三フラップ
14 第四フラップ
11a,11a フラップ先端縁
11b,14b フラップ基端縁
11c,14c フラップ側縁
20 溝部
21 溝部第一辺
22 溝部第二辺
23 溝部閉端
30 切欠部
31 切欠部第一辺
32 切欠部第二辺
40 挿入角部
41 舌片
45 フラップ折目

Claims (3)

  1. 角筒状の箱本体を構成する四つの側壁、及び、それぞれの前記側壁の上端縁に連設された四つのフラップを有し、前記フラップを最初に折り曲げられる第一フラップから最後に折り曲げられる第四フラップまで、隣接する方向に順次内側に折り曲げて蓋部を構成可能な箱であって、
    前記第一フラップの前記第四フラップ側の側方部に、フラップ先端縁からフラップ基端縁に向かって形成され、長さがフラップ側縁の長さより短い溝部と、
    前記第四フラップの前記第一フラップ側の側方部に、フラップ先端縁からフラップ側縁に渡る切欠き形状に設けられた切欠部と、
    前記第四フラップにおいて前記切欠部よりフラップ内側の角部分により構成され、前記溝部に挿入可能な挿入角部と
    を具備すること特徴とする箱。
  2. 前記溝部は、フラップ先端縁側ほど幅広に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の箱。
  3. 前記挿入角部の先端に設けられた舌片を、更に具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の箱。
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