JP2007153089A - 車両用デフロスタ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より効率よくサイドガラスに空調空気を吹き付けることができ、それによってガラス面の霜や曇りをより効果的に取り除くことのできる車両用デフロスタ装置を提供する。
【解決手段】車室内からサイドガラス50に向けて空調空気を送風する車両用デフロスタ装置において、上記空調空気の吹出口であって上記サイドガラス50の前方部分に向けて上記空調空気を送風可能な位置に設けられるデフロスタ口(36)を設け、該デフロスタ口(36)を、インストルメントパネル10の上面部若しくはその周辺の車体構成部材に設置されて車両の後方から前方を見て所定距離上方に立ち上がる立ち上がり部20に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車室内からサイドガラスに向けて霜取り用の空調空気を送風する車両用デフロスタ装置に関する。
従来、下記特許文献1に示されるように、サイドガラスに向けて空調空気を送風する車両用デフロスタ装置において、インストルメントパネルの上面に空調空気の吹出口を開口させ、この吹出口を通じてサイドガラスに空調空気を吹き付けることにより、サイドガラスの霜や曇りを取り除くことが行われていた。
登録実用新案第2598089号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された車両用デフロスタ装置では、インストルメントパネルの上面に空調空気の吹出口が設けられているため、ほぼ鉛直向きに設置されるサイドガラスのガラス面に対して、ほぼ水平方向に延びるインストルメントパネルの上面から空調空気が吹き付けられることとなる。このため、サイドガラスに向けて効率的に空調空気を吹き付けることができず、ガラス面の霜や曇りを効果的に取り除くことが困難であるという問題があった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、より効率よくサイドガラスに空調空気を吹き付けることができ、それによってガラス面の霜や曇りをより効果的に取り除くことのできる車両用デフロスタ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、車室内からサイドガラスに向けて空調空気を送風する車両用デフロスタ装置において、上記空調空気の吹出口であって上記サイドガラスの前方部分に向けて上記空調空気を送風可能な位置に設けられるデフロスタ口を備え、該デフロスタ口は、インストルメントパネルの上面部若しくはその周辺の車体構成部材に設置されて車両の後方から前方を見て所定距離上方に立ち上がる立ち上がり部に設けられていることを特徴とするものである(請求項1)。
本発明によれば、インストルメントパネルの上面部若しくはその周辺の車体構成部材から所定距離上方に立ち上がる立ち上がり部を設け、この立ち上がり部にデフロスタ口を設けたことにより、ほぼ鉛直向きに設置される立ち上がり部の立ち上がり面にデフロスタ口を開口させてこのデフロスタ口を通じて空調空気をほぼ水平向きに送風することができるため、ほぼ鉛直方向に設置されるサイドガラスのガラス面に対して効率よく空調空気を吹き付けることができる。このため、インストルメントパネルの上面に開口する吹出口を通じて空調空気を上方に送風する上記特許文献1記載のデフロスタ装置と異なり、ガラス面の霜や曇りをより効果的に取り除くことができる。
上記立ち上がり部は、上記サイドガラスの前端部近傍よりも車両の前方側に設置されていることが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、サイドガラスの前端部を通した側方視界を上記立ち上がり部が妨げるという事態を効果的に回避することができる。
上記サイドガラスが、前席用のドアガラスと、このドアガラスの前方に位置する補助ピラーとさらにその前方に位置してフロントガラスの側端部が取り付けられる前ピラーとの間に設置される補助サイドガラスとを有する場合には、上記デフロスタ口から、上記補助サイドガラスに向かって空調空気が送風されるようにしてもよい(請求項3)。
このように、前ピラーと補助ピラーとの間に設置される補助サイドガラス(例えば三角窓)に空調空気が送風されるようにした場合には、側方視界をより広く確保するために設置される補助サイドガラスの霜や曇りを効果的に除去して側方視界を良好に維持できるという利点がある。
上記インストルメントパネルの上面部若しくはその周辺の車体構成部材の左右側方に、上記前ピラーと補助ピラーとの間に設置されて上記補助サイドガラスの車内側面に隣接するパネル側方部が設けられている場合、該パネル側方部の上面は、上記補助サイドガラスに近づくほど下方に落ち込むように傾斜する傾斜面によって構成されていることが好ましい(請求項4)。
このように、補助サイドガラスの車内側面に隣接するパネル側方部の上面を、補助サイドガラスに近づくほど下方に落ち込むように傾斜する傾斜面によって構成した場合には、補助サイドガラスの露出部の下端をより低い位置に設定できるため、この補助サイドガラスを通した側方視界をより下方まで広げることができる。また、上記のような傾斜面からなるパネル側方部の上面に上記補助サイドガラス用デフロスタ口を設けることが考えられるが、このように構成した場合は、例えば乗員が誤ってインストルメントパネルの上面にドリンクをこぼしたときに、上記補助サイドガラス用デフロスタ口から上記ドリンクが容易に侵入するおそれがある。すなわち、パネル側方部の上面が上記のような傾斜面から構成されていると、この傾斜面と、前ピラー、補助ピラー、補助サイドガラスとによって囲まれた領域に凹部が形成されるため、上記こぼれたドリンクが当該凹部に容易に溜まり、上記のようにパネル側方部の上面(上記凹部の底面に該当)に設けられる補助サイドガラス用デフロスタ口から容易に上記ドリンクが侵入するおそれがある。これに対し本発明では、インストルメントパネルの上面部等に設置された立ち上がり部に補助サイドガラス用デフロスタ口を設けたため、このような不具合を未然に防止することができる。
上記サイドガラスの前方側に、フロントガラスの側端部が取り付けられる前ピラーが設けられている場合、上記デフロスタ口は、上記前ピラーよりも車幅方向内側に設置された立ち上がり部に設けられていることが好ましい(請求項5)。
このようにすれば、上記立ち上がり部を例えば前ピラーの一部によって構成したような場合と異なり、前ピラーの径を太くすることなくその強度を確保できるため、この前ピラーの後方に位置するサイドガラスの前方部分を通した側方視界を効果的に向上できるという利点がある。
以上説明したように、本発明の車両用デフロスタ装置によれば、より効率よくサイドガラスに空調空気を吹き付けることができるため、ガラス面の霜や曇りを効果的に取り除くことができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかる車両用デフロスタ装置が搭載された車両の車室内の状況を示す斜視図である。図2は、上記車両用デフロスタ装置に用いられる空調ダクトの配設構造を示す図である。図3は、同じく空調ダクトの配設構造を示す平面図である。図4は、図3におけるI−I断面を示す断面図である。
まず図1において、10はインストルメントパネル、40は前ピラー、42は補助ピラー、44はフロントガラス、50はサイドガラス、52は前席用のサイドドア本体を表している。なお、図1では特に助手席側の状況を示しているが、運転席側についても、インストルメントパネル10にステアリングや各種計器類等が設置されていることを除けば同様である。
上記前ピラー40は、その基端部から車両の後方側の斜め上方に向かって延びるように設置されている。また、上記補助ピラー42は、この前ピラー40の途中部から分岐して、上記サイドドア本体52の前縁部に沿って上下方向に延びるように設置されている。上記サイドガラス50は、これら前ピラー40と補助ピラー42との間に設置される補助サイドガラス48と、上記サイドドア本体52に昇降自在に支持されて上記補助ピラー42の後方側に位置するドアガラス46とを有している。
上記サイドドア本体52の前端部の外面には後方視認用のサイドミラー54が設置されており、このサイドミラー54の鏡面を上記ドアガラス52を通して視認することにより車両の後方を確認できるようになっている。
上記インストルメントパネル10は、フロントガラス44の下端部に沿ってほぼ水平に延びるパネル前端部12と、このパネル前端部12の後方側において運転席側と助手席側にそれぞれ設置されるパネル本体14,14と、このパネル本体14,14の間に設置されて各種装備(例えばオーディオやカーナビゲーション用ディスプレイ等)が集中的に搭載されるセンタークラスタ部16とから構成されている。上記パネル本体14およびセンタークラスタ部16は、その前方に位置する上記パネル前端部12よりも所定距離下方に落ち込んだ状態で設置されている。このことから、上記パネル前端部12とパネル本体14(およびセンタークラスタ部16)との境界部には、パネル本体14の上面から所定距離だけ上方に立ち上がる立ち上がり部20が形成されている。この立ち上がり部20は、上記補助サイドガラス48の前端部近傍から車幅方向にほぼ平行に延びており、その立ち上がり面が車両の後方側を臨むように設置されている。ただし、立ち上がり部20の左右両側部分には、外側に至るほど車両の前方に位置するように傾斜して延びる側方傾斜部20aが設けられており、この側方傾斜部20aの立ち上がり面は、車幅方向外方側の斜め後方を臨むように設置されている。
上記パネル本体14は、上記立ち上がり部20の下端部から後方に向かって延びる上面部14aと、この上面部14aの後端部から下方に向かって延びる後面部14bとを有している。上記上面部14aは、車両の後方側に至るほど高さが低くなる後下がりの傾斜面によって構成されている。
このパネル本体14の車幅方向外方部には、パネル本体14の上面部14aおよび後面部14bから***して円柱をその対角線に沿って2つ割りにしたような形状に形成される***部18が設置されている。この***部18は、図1および図4に示すように、パネル本体14の上面部14aから断面視で円弧状をなすように***しており、上面部14aの高さが低くなる車両の後方側に至るほどその***高さが高くなるように形成されている。
上記前ピラー40と補助ピラー42との間には、上記パネル本体14の上面部14aと連続した面を形成するようにパネル本体14の側方に設置されるパネル側方部22が設けられている。このパネル側方部22は、上記補助サイドガラス48の車内側面に隣接する状態で設置されており、このパネル側方部22の上面は、図4に示すように、補助サイドガラス48に近づくほど下方に落ち込むように傾斜する傾斜面によって構成されている。
上記前ピラー40は、このパネル側方部22の上面から上方に立ち上がるように設置される立ち上がり部24を有している。この立ち上がり部24は、上記インストルメントパネル10に形成された立ち上がり部20(の側方傾斜部20a)と連続した立ち上がり面を形成するように設置されている。
次に、車室内に備わる空調設備について説明する。上記インストルメントパネル10のパネル本体14に形成された上記***部18の後面部には、車室内の温度調節のために乗員(車室内)に向けて送風される空調空気の吹出口であって上記***部18の後面部よりも若干小さい外径の円形状に開口するサイドベント口32が設けられている。また、上記インストルメントパネル10のセンタークラスタ部16の後面部にも、車室内温度調節用の空調空気の吹出口であって上記サイドベント口32と同様の円形状に開口するセンタベント口30が設けられている(図例では2つのセンタベント口30が設けられている)。これらセンタベント口30およびサイドベント口32の内部には風向板31,33がそれぞれ取り付けられており、これら風向板31,33の設置角度を変化させることによって空調空気の風向きを調節できるようになっている。
さらに、上記パネル本体14の***部18には、上記ドアガラス46の前方部分(主にサイドミラー54が視認される部分)に向けて送風される空調空気の吹出口であって上記***部18の車幅方向外側面を所定範囲に亘って切り欠くことによって形成したドアガラス用デフロスタ口34が設けられている。また、上記インストルメントパネル10に形成された立ち上がり部20の側方傾斜部20aには、上記補助サイドガラス48に向けて送風される空調空気の吹出口であってほぼ矩形状に開口する補助サイドガラス用デフロスタ口36が設けられている。これらドアガラス用デフロスタ口34および補助サイドガラス用デフロスタ口36から送風される空調空気は、ドアガラス46や補助サイドガラス48に吹き付けられることによってそのガラス面に付着した霜や曇りを取り除く役割を果たす。また、上記ドアガラス用デフロスタ口34および補助サイドガラス用デフロスタ口36の内部には、空調空気の風向きを目的の方向に向けるための風向板35,37がそれぞれ取り付けられている。
図2および図3に示すように、インストルメントパネル10の内部には、車室内に向けて送風される車室内温度調節用の空調空気(図2の矢印A)の通路となる空調ダクト60と、サイドガラス50に向けて送風されるデフロスタ用の空調空気(図2の矢印B)の通路となるデフロスタ用ダクト62とがそれぞれ配設されている。これら空調ダクト60およびデフロスタ用ダクト62は、インストルメントパネル10のセンタークラスタ部16の下方に設置されてエバポレータやヒータコア等からなるエアコンユニット(図示省略)からそれぞれ分岐して延びており、上記センタベント口30、サイドベント口32、ドアガラス用デフロスタ口34、補助サイドガラス用デフロスタ口36にそれぞれ通じている。なお、図2および図3では、センタベント口30を省略して示しているが、センタベント口30には、空調ダクト60の車幅方向中央部付近から分岐して延びるダクトが通じるようになっている。
上記空調ダクト60は、車幅方向内側から外側に延びる左右配管部60aと、この左右配管部60aから屈曲して車両の後方側に延びる前後配管部60bとを有しており、この前後配管部60bの最下流で開口するサイドベント口32を通じて室温調整用の空調空気Aを乗員に向かって送風させるようになっている。
上記デフロスタ用ダクト62は、車幅方向内側から外側に延びる左右配管部62aと、この左右配管部62aから屈曲して車両の後方側に延び、上記ドアガラス用デフロスタ口34へと通じる前後配管部62bと、この前後配管部62bの上面部の上流側から分岐して車幅方向外方側の斜め後方に延び、上記補助サイドガラス用デフロスタ口36へと通じる分岐配管部62cとを有している。
上記デフロスタ用ダクト62の前後配管部62bは、その下流側で上記空調ダクト60の前後配管部60bと同軸方向に連結されている。ただし、図3および図4に示すように、この連結部分の内部は仕切り壁64によって仕切られており、この仕切り壁64の存在により、車室内温度調節用の空調空気Aとデフロスタ用の空調空気Bとの混流が防止されるようになっている。上記デフロスタ用ダクト62の前後配管部62bはこの仕切り壁64よりも上方に区画形成されており、この前後配管部62bの下流側に導かれたデフロスタ用空調空気Bが、上記***部18の上方に開口するドアガラス用デフロスタ口34を通ってドアガラス46に向かって送風されるようになっている。
以上説明したように、上記構成によれば、インストルメントパネル10に、そのパネル本体14の上面部14aから所定距離上方に立ち上がる立ち上がり部20を設け、この立ち上がり部20に補助サイドガラス用デフロスタ口36を設けたことにより、ほぼ鉛直向きに設置される立ち上がり部20の立ち上がり面に補助サイドガラス用デフロスタ口36を開口させてこの補助サイドガラス用デフロスタ口36を通じて空調空気を水平向きに送風することができるため、ほぼ鉛直向きに設置される補助サイドガラス48のガラス面に対して効率よく空調空気を吹き付けることができる。このため、インストルメントパネル10の上面に開口する吹出口を通じて空調空気を上方に送風する上記特許文献1記載のデフロスタ装置と異なり、ガラス面の霜や曇りをより効果的に取り除くことができる。
特に、本実施形態では、上記立ち上がり部20の左右両側部分を、外側に至るほど車両の前方に位置するように傾斜して延びる(立ち上がり面が車幅方向外方側の斜め後方を臨むように設置される)側方傾斜部20aによって構成し、この側方傾斜部20aに補助サイドガラス用デフロスタ口36を設けたことにより、補助サイドガラス48のガラス面に対し空調空気をより垂直に近い角度で吹き付けるようにしたため、ガラス面の霜や曇りをさらに効果的に取り除くことができるという利点がある。
また、本実施形態では、パネル本体14の上面部14aから上方に立ち上がる立ち上がり部20を、その左右両側部分(側方傾斜部20a)が補助サイドガラス48の前端部近傍に位置するような状態で設置したため、例えば立ち上がり部20の左右両側部分を補助サイドガラス48の前端部近傍よりも車両の後方側に設置したような場合と異なり、この立ち上がり部20が補助サイドガラス48を通した側方視界を妨げるという事態を効果的に回避できるという利点がある。
また、本実施形態のように、補助サイドガラス用デフロスタ口36を通じて、前ピラー40と補助ピラー42との間に設置される補助サイドガラス48に空調空気が送風されるように構成した場合には、側方視界をより広く確保するために設置される補助サイドガラス48の霜や曇りを効果的に除去して側方視界を良好に維持できるという利点がある。
また、本実施形態のように、補助サイドガラス48の車内側面に隣接するパネル側方部22の上面を、補助サイドガラス48に近づくほど下方に落ち込むように傾斜する傾斜面によって構成した場合には、補助サイドガラス48の露出部の下端をより低い位置に設定できるため、この補助サイドガラス48を通した側方視界をより下方まで広げることができる。この場合において、本実施形態では、上記立ち上がり部20に設けられる補助サイドガラス用デフロスタ口36の上端部の高さが、パネル側方部22の上面のうち最も高い部分(パネル側方部22上面の車幅方向内側部分)よりも高く設定されているため、上記補助サイドガラス用デフロスタ口36から斜め下方に空調空気を吹き付ければ、空調空気を行き届かせにくい補助サイドガラス48の下端部に対しても確実に空調空気を吹き付けることができる。
なお、上記パネル側方部22の上面に補助サイドガラス用デフロスタ口を設けることも可能である。しかしながら、上記のような傾斜面からなるパネル側方部22の上面に補助サイドガラス用デフロスタ口を設けた場合には、例えばサイドベント口32の設置部等に取り付けられたドリンクホルダに保持されるドリンク類から車両の前方側にドリンクがこぼれた場合に、このドリンクがパネル側方部22上面の外方側に溜まってその上面に設けられた補助サイドガラス用デフロスタ口から内部にドリンクが容易に侵入するおそれがある。すなわち、パネル側方部22の上面が上記のような傾斜面から構成されていると、この傾斜面と、前ピラー40、補助ピラー42、補助サイドガラス48とによって囲まれた領域に凹部が形成されるため、上記こぼれたドリンクが当該凹部に容易に溜まり、上記のようにパネル側方部22の上面(上記凹部の底面に該当)に設けられる上記補助サイドガラス用デフロスタ口から容易に上記ドリンクが侵入するおそれがある。これに対し本実施形態では、インストルメントパネル10に形成された立ち上がり部20に補助サイドガラス用デフロスタ口36を設けたため、このようにドリンク類からこぼれたドリンクが補助サイドガラス用デフロスタ口36からその内部のデフロスタ用ダクト62に侵入するのを未然に防止することができる。
なお、本実施形態では、インストルメントパネル10に形成された立ち上がり部20に補助サイドガラス用デフロスタ口36を設けたが、例えばパネル側方部22の上面から所定距離上方に立ち上がるように前ピラー40に設置される立ち上がり部24に補助サイドガラス用デフロスタ口36を設けることも可能である。ただし、このようにした場合には、前ピラー40を強度確保のために太くする必要が生じ、補助サイドガラス48を通した側方視界の範囲が狭まることになるため、やはり本実施形態のように、前ピラー40よりも車幅方向内側に設置される立ち上がり部20に補助サイドガラス用デフロスタ口36を設けることが好ましい。
また、本実施形態では、ドアガラス46以外に補助サイドガラス48が設けられた車両において、ドアガラス46の前方部分に向けて送風される空調空気の吹出口としてのドアガラス用デフロスタ口34をインストルメントパネル10の***部18に、補助サイドガラス48に向けて送風される空調空気の吹出口としての補助サイドガラス用デフロスタ口36をインストルメントパネル20の立ち上がり部20にそれぞれ設けたが、例えば補助ピラー42とともに補助サイドガラス48が省略された車両においては、補助サイドガラス用デフロスタ口36を通じてドアガラス46(サイドガラス50)の前方部分に向けて空調空気を送風させるとともに、上記***部18に設けられたドアガラス用デフロスタ口34を省略してもよい。逆に、ドアガラス46と補助サイドガラス48の両方を備えた車両において、ドアガラス用デフロスタ口34と補助サイドガラス用デフロスタ口36との両方を立ち上がり部20に設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、インストルメントパネル10のパネル本体14の側方(前ピラー40と補助ピラー42との間)に、インストルメントパネル10とは別部材のパネル側方部22を設けたが、このパネル側方部22を、インストルメントパネル10と一体の部材によって構成してもよい。また、本実施形態では、補助サイドガラス48を通して見る側方視界の拡大のため、パネル側方部22の上面を、補助サイドガラス48に近づくほど下方に落ち込むように傾斜する傾斜面によって構成したが、このようなことが必要なければ、パネル側方部22の上面を平坦面によって構成してもよい。
本発明の一実施形態にかかる車両用デフロスタ装置が搭載された車両の車室内の状況を示す斜視図である。 上記車両用デフロスタ装置に用いられる空調ダクトの配設構造を示す図である。 同じく空調ダクトの配設構造を示す平面図である。 図3におけるI−I断面を示す断面図である。
符号の説明
10 インストルメントパネル
20 立ち上がり部
22 パネル側方部
36 補助サイドガラス用デフロスタ口(デフロスタ口)
40 前ピラー
42 補助ピラー
44 フロントガラス
46 ドアガラス
48 補助サイドガラス
50 サイドガラス

Claims (5)

  1. 車室内からサイドガラスに向けて空調空気を送風する車両用デフロスタ装置において、
    上記空調空気の吹出口であって上記サイドガラスの前方部分に向けて上記空調空気を送風可能な位置に設けられるデフロスタ口を備え、
    該デフロスタ口は、インストルメントパネルの上面部若しくはその周辺の車体構成部材に設置されて車両の後方から前方を見て所定距離上方に立ち上がる立ち上がり部に設けられていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。
  2. 請求項1記載の車両用デフロスタ装置において、
    上記立ち上がり部は、上記サイドガラスの前端部近傍よりも車両の前方側に設置されていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。
  3. 請求項1又は2記載の車両用デフロスタ装置において、
    上記サイドガラスは、前席用のドアガラスと、このドアガラスの前方に位置する補助ピラーとさらにその前方に位置してフロントガラスの側端部が取り付けられる前ピラーとの間に設置される補助サイドガラスとを有し、
    上記デフロスタ口からは、上記補助サイドガラスに向かって空調空気が送風されることを特徴とする車両用デフロスタ装置。
  4. 請求項3記載の車両用デフロスタ装置において、
    上記インストルメントパネルの上面部若しくはその周辺の車体構成部材の左右側方には、上記前ピラーと補助ピラーとの間に設置されて上記補助サイドガラスの車内側面に隣接するパネル側方部が設けられており、
    該パネル側方部の上面は、上記補助サイドガラスに近づくほど下方に落ち込むように傾斜する傾斜面によって構成されていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。
  5. 請求項1又は2記載の車両用デフロスタ装置において、
    上記サイドガラスの前方側には、フロントガラスの側端部が取り付けられる前ピラーが設けられており、
    上記デフロスタ口は、上記前ピラーよりも車幅方向内側に設置された立ち上がり部に設けられていることを特徴とする車両用デフロスタ装置。
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