JP2007150255A - 発光ダイオード照明モジュールおよび照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 色むらの発生を抑制して照明の質を向上した発光ダイオード照明モジュールおよびこれを用いた照明装置を提供する。
【解決手段】 発光ダイオード照明モジュールLMは、基板2に配設された発光ダイオードチップ6から放射する光の一部を波長変換するように配設された蛍光体層12を含んでなる発光ダイオード1と、これに対向して配設され、出射角の小さな光が主として入射する凸レンズ部21および出射角の大きな光が主として入射するように凸レンズ部の周辺に位置する反射部23を備え、発光ダイオードチップ6から放射して直接凸レンズ部21および反射部23から出射する光が形成する第1の配光特性Aと蛍光体層12から放射して凸レンズ部21および反射部23から出射する光が形成する第2の配光特性Bとがほぼ同様であるように構成されたレンズ体20とを具備している。
【選択図】図1
【解決手段】 発光ダイオード照明モジュールLMは、基板2に配設された発光ダイオードチップ6から放射する光の一部を波長変換するように配設された蛍光体層12を含んでなる発光ダイオード1と、これに対向して配設され、出射角の小さな光が主として入射する凸レンズ部21および出射角の大きな光が主として入射するように凸レンズ部の周辺に位置する反射部23を備え、発光ダイオードチップ6から放射して直接凸レンズ部21および反射部23から出射する光が形成する第1の配光特性Aと蛍光体層12から放射して凸レンズ部21および反射部23から出射する光が形成する第2の配光特性Bとがほぼ同様であるように構成されたレンズ体20とを具備している。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光ダイオード照明モジュールおよびこれを備えた照明装置の改良に関する。
発光ダイオードから放射される光を集束させる第1レンズと、第1レンズの出射光をほぼ平行光に集束する第2レンズを設置した照明装置は既知である(例えば、特許文献1参照。)。
また、LEDランプから前方に向けて出た光の進行方向を補正する凸レンズ部、LEDランプを収納する凹部およびLEDランプの側面光を前方へ反射させるレンズであって反射面が放物面またはその近似曲面にされた反射器本体をLEDランプと組み合わせた発光ダイオード照明モジュールをマトリクス状に配列してなるスポット投光器は既知である(特許文献2参照。)。
さらに、青色発光の発光ダイオードに黄色発光の蛍光体層を組み合わせて補色による白色光を発生させるようにした発光ダイオードは既知である。なお、この種の発光ダイオードにおいて、発光ダイオードチップは、これを蛍光体層中に埋設するか、蛍光体層の後背部に配設された拡散層などの層中に埋設するのが一般的である。
そこで、特許文献2に記載の従来技術に用いる発光ダイオードを上記白色発光の発光ダイオードに代替することが考えられる。この場合、既知の設計手法に従えば発光ダイオードの発光位置は単一部分であるものとして扱うのが一般的であった。したがって、特許文献2の場合、凸レンズ部から出射する光と、全反射部から出射する光との配光特性の違いによる照度むらが生じるのを回避するために、凸レンズ部から出射する光の配光特性と全反射部から出射する光の配光特性とが一致するように設計する。
また、特許文献1に記載の従来技術に用いる発光ダイオードを上記白色発光の発光ダイオードに代替することも考えられる。この場合もまた上記と同様に発光ダイオードの発光位置は単一部分であるものとして扱うのが一般的である。
ところが、特許文献1および特許文献2に記載の照明装置に、蛍光体層を組み合わせて白色発光を得るように構成された発光ダイオードを用いた場合、色むらを生じるという問題のあることが分かった。
本発明者が上記色むらが発生する原因を調査した結果、発光ダイオードの構造に起因していることが分かった。
すなわち、前記の補色関係によって白色光が放射されるように構成された発光ダイオードでは、発光ダイオードチップから波長変換されることなく直接外部へ出射する直接光と、蛍光体層で波長変換されて蛍光体層から出射する波長変換光との出射位置が相違する。上記直接光は、発光ダイオードチップの表面が光源の位置となると考えることができる。これに対して、上記波長変換光は、蛍光体層の表面が光源の位置となると考えることができる。そうして、蛍光体層の表面は、発光ダイオードチップより光軸方向の前方に位置しているので、直接光と、波長変換光とではそれぞれの光源位置が光軸方向の位置が前後にずれていることになる。
また、従来のように光源位置が単一のものであるとして設計されている全反射レンズを使用すると、直接光の配光特性と波長変換光の配光特性が大きく相違する。すなわち、直接光の配光特性は、出射角の小さな範囲で光度が極端に大きな値で分布するが、出射角が大きくなると、光度が極端に小さくなる。これに対して、波長変換光の配光特性は、出射角の広い範囲にわたって光軸方向を頂点とするなだらかな山状をなして光度が変化する。
その結果、色むらが発生することが判明した。補色による白色光を発生させる場合、色むらが発生していると、照明装置の光軸方向の出射角が小さな範囲では直接光の光度が大きくて、しかも青みがかった光となり、光軸から離間した照射角の大きな方向では相対的に光度が小さくて、しかも黄みがかった光となってしまう。その結果、色むらによって照明の質が著しく低下したものとなってしまうという問題がある。
本発明は、色むらの発生を抑制して照明の質を向上した発光ダイオード照明モジュールおよびこれを用いた照明装置を提供することを目的とする。
本発明における第1の態様の発光ダイオード照明モジュールは、基板、基板に配設された発光ダイオードチップおよび発光ダイオードチップから放射する光の一部を波長変換するように配設された蛍光体層を含んでなる発光ダイオードと;発光ダイオードに対向して配設され、発光ダイオードから放射する光のうち出射角の小さな光が主として入射する凸レンズ部および凸レンズ部に入射する光より出射角の大きな光が主として入射するように凸レンズ部の周辺に位置する反射部を備え、発光ダイオードの発光ダイオードチップから放射して直接凸レンズ部および反射部に入射し出射する光が形成する第1の配光特性と発光ダイオードの蛍光体層から出射する光が凸レンズ部および反射部に入射し出射する光が形成する第2の配光特性とがほぼ同様であるように構成されたレンズ体と;を具備していることを特徴としている。
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
〔発光ダイオードについて〕 発光ダイオードは、基板、発光ダイオードチップおよび蛍光体層を含んでいる。
基板は、発光ダイオードチップを支持するとともに、発光ダイオードチップに対する配線を備えている。なお、上記配線は、所要の電源に接続される。また、基板は、多数の発光ダイオードチップをマトリクス状に配列できるように構成されていることを許容する。
発光ダイオードチップは、ベアチップ状をなしているものを用いるのが一般的であり、また大型化を回避するために好ましいが、所望により例えば特許文献2に記載のように砲弾形状をなしているような透光性樹脂中に埋設されているものを用いるのであってもよい。
また、発光ダイオードチップは、基板に支持されるとともに、基板の配線に接続される。
さらに、発光ダイオードチップは、所望の発光色を有しているものを用いることができる。例えば、青色発光形や紫外光発光形などの発光ダイオードチップを用いることができる。
蛍光体層は、発光ダイオードチップから出射する光の少なくとも一部を波長変換して異なったの光色の光を発生させるための手段である。したがって、蛍光体層は、発光ダイオードチップから放射する光が通過するような位置および態様において配設される。例えば、発光ダイオードチップが蛍光体層中に埋設されるように配設することができる。また、発光ダイオードチップが透明性樹脂に金属酸化物微粒子を分散させた拡散層中に埋設され、拡散層の前面側に位置するように蛍光体層を重層的に形成することもできる。
また、蛍光体層は、その蛍光体の発光色が特段限定されない。例えば、発光ダイオードチップの発光色が青色光の場合、青色光と補色関係にある黄色発光を行う蛍光体を用いて蛍光体層を形成することができる。この場合、発光ダイオードチップから放射する直接光と蛍光体層により波長変換されて発光した黄色光とが補色関係にあるので、これらが加法混色することにより、白色光が得られる。この混色方式の発光ダイオードは、光の利用率が高く、しかも比較的簡単な構成とすることができるので、本発明においては、頗る好適である。しかし、所望により補色関係にない可視光を発生する蛍光体層を用いることもできる。
また、所望により発光ダイオードチップの発光色が紫外光の発光ダイオードを用いることも許容される。この場合には、赤色発光、緑色発光および青色発光をそれぞれ行う3波長発光形の蛍光体を用いて蛍光体層を形成するのがよい。そうして、発光ダイオードチップから放射する紫外光を蛍光体層により可視光に波長変換して白色光が得られる。しかし、紫外光の一部は波長変換されないで直接光として出射する。
発光ダイオードチップは、以上の構成要素に加えて所望によりその他の構成を適宜付加することが許容される。例えば、発光ダイオードチップおよび蛍光体層から発生する光を前方へ反射させるための反射部を備えていることができる。
〔レンズ体について〕 レンズ体は、透明な樹脂、例えば透明アクリル樹脂などやガラスなどの透明物質から形成され、凸レンズ部および反射部を備えている。また、レンズ体は、好ましくは凸レンズ部および反射部が一体成形されている。
凸レンズ部は、光軸方向の中心部に配設され、発光ダイオードから放射して光軸方向の比較的出射角の小さな範囲の光、換言すれば発光ダイオードから前方へ出射した光が主として入射する。なお、レンズ部に入射する光には、発光ダイオードチップから波長変換されることなく直接出射する光(以下、便宜上「直接光」という。)と、発光ダイオードチップから放射して蛍光体層に入射し、波長変換されて出射する光(以下、便宜上「波長変換光」という。)のうち出射角の比較的小さな範囲の光との両方が含まれる。
反射部は、凸レンズ部の周囲に配設され、凸レンズ部に入射する光より出射角の大きな光が入射し、入射光を反射して光軸方向へ出射させる。なお、反射部に入射する光には、発光ダイオードチップからの直接光と蛍光体層からの波長変換光とが含まれる。また、反射部は、好ましくは内面全反射により反射するように構成することができる。
また、反射部は、その反射面が好適には主として回転放物面または回転楕円面により形成されている。なお、各々の面に対して異なる種類の曲面の一部をつなげるようにしてもよい。この場合、回転放物面の焦点は、光軸に沿って蛍光体層より光照射方向の前方に位置している。
また、レンズ体は、上記直接光が凸レンズ部および反射部に入射し出射する光が形成する配光特性と、上記波長変換光が凸レンズ部および反射部に入射し出射する光が形成する配光特性とがほぼ同様となるように構成されている。なお、配光特性がほぼ同様であるとは、全く同じであれば理想的であるが、実用的にはそれぞれの配光特性が概ねにおいて類似しており、かつ実際上色むらが軽減されていれば、配光特性が類似していると認定することが許容される。
上記直接光のうち反射部に入射して出射する光が形成する第1の配光特性は、その配光ピークが7〜13°の範囲内にあるのが好ましい。また、上記変換光による第2の配光特性は、その1/2ビーム角が13〜35°の範囲内にあり、かつ上記配光ピークの範囲と1/2ビーム角の範囲が相関的に連帯しているのが好ましい。すなわち、例えば上記直接光による配光ピークが下限値であれば、上記変換光の配光特性はその下限値を含むその近傍の値であり、同様に上記直接光による配光ピークが上限値であれば、上記変換光による配光特性はその上限値を含むその近傍の値であり、上記各範囲の中間部においても以上と同様な関係をとる。なお、上記角配光ピークおよび1/2ビームが上記範囲から外れると、本発明の作用、効果を得るのがやや困難になる。
本発明においては、発光ダイオード照明モジュールの出射角度20°以内における相関色温度の分布が±10%以内であれば色むらが抑制されて少ないといえる。
さらに、レンズ体は、凸レンズ部および反射部の他に凹部を配設することが許容される。この場合の凹部は、反射部へ入射する光を多くするのに効果的である。すなわち、発光ダイオードから出射する光のうち、出射角が相対的に大きな光が最初に凹部の側面からレンズ体内に入射し、屈折して反射部に入射する。屈折により反射部に入射する光の出射角が直接入射する場合より大きくなる。
本発明の照明装置は、照明装置本体と;照明装置本体に配設された請求項1または2記載の発光ダイオード照明モジュールと;を具備していることを特徴としている。
本発明において、照明装置とは、本発明の発光ダイオード照明モジュールを何らかの照明の目的のために使用する装置の全てに適応するものである。例えば、一般照明用の各種照明器具、例えばダウンライト、天井直付け灯、道路用照明器具、トンネル用照明器具および投光器など、さらには表示装置などに用いることができる。
発光ダイオード照明モジュールは、単一の発光ダイオードおよびレンズ体でもよいし、多数がマトリクス状などに配列されたものであってもよい。
本発明によれば、凸レンズ部および反射部を備えたレンズ体または第1レンズ体および第2レンズ体に入射し、出射して形成される直接光と波長変換光のそれぞれの配光特性がほぼ同様であるように構成されていることにより、色むらの発生を抑制して照明の質を向上した発光ダイオード照明モジュールおよびこれを用いた照明装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図1ないし図10は、本発明の発光ダイオード照明モジュールを実施するための第1の形態を示し、図1は光線追跡図、図2は発光ダイオードの平面図、図3は図2のIII−III´線に沿う拡大断面図、図4は図3におけるIV−IV´線に沿う拡大断面図、図5はレンズ体を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は底面図、(d)は正面断面図、(e)は(d)におけるB部の拡大断面図、図6は発光ダイオードの分光分布曲線図、図7はレンズ部から出射する発光ダイオードチップの光の配光特性を示すグラフ、図8は反射部から出射する発光ダイオードチップの光の配光特性を示すグラフ、図9は実施例および比較例におけるレンズ効率、30°以内の光利用率、相関色温度Maxおよび同Minを示す表、図10は実施例の相関色温度特性を比較例のそれとともに示すグラフである。
第1の形態において、発光ダイオード照明モジュールLMは、発光ダイオード1およびレンズ体20を具備して構成されている。
まず、発光ダイオードチップの構成について説明する。
発光ダイオード1は、基板2上に複数のLED(発光ダイオード)装置3、3、…を例えば3行×3列のマトリクス状に配設し、かつ一体に形成されている。
基板2は、放熱性と剛性を有するアルミニウム(Al)やニッケル(Ni)、ガラスエポキシなどの平板からなる。そして、複数のLED装置3、3、…の各基板を一体化してなる一体基板である。基板2上には、電気絶縁層4を介してリードフレーム5は配設されている。
図4に示すように、リードフレーム5は、各LED装置3ごとに銅(Cu)とニッケル(Ni)の合金や金(Au)などにより、カソード側とアノード側の回路パターン(配線パターン)5a、5bを形成している。このリードフレーム5上には、各LED装置3ごとに青色発光形発光ダイオードチップ6をそれぞれ実装している。
各青色発光形発光ダイオードチップ6は、青色光を発生する例えば窒化ガリウム(GaN)系半導体などからなる。また、各青色発光形発光ダイオードチップ6は、その底面電極を回路パターン5a、5bの一方の上面に載置して電気的に接続するとともに、上面電極を回路パターンの他方にボンディングワイヤ7により接続している。
前記基板2上には、各青色発光形発光ダイオードチップ6の周囲を所要の間隔を確保して包囲し、基板2の反対側(図3および図4では上方)に向けて順次拡開する逆切頭円錐形状の凹部8をそれぞれ同心状に形成したレンズホルダ9を各LED装置3に形成している。なお、各レンズホルダ9は、一体化されている。レンズホルダ9は、例えばPBT(ポリブチレンテレフタレート)やPPA(ポリフタルアミド)、PC(ポリカーボネート)などの樹脂からなる。ない、各凹部8は外部へ向かって開口する開口8aをそれぞれ有する。
各凹部8aは、その内部に、透光性を有するシリコーン樹脂やエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂を封止樹脂10としてそれぞれ充填している。この封止樹脂10は、青色発光形発光ダイオードチップ6側の拡散層11と、凹部8の開口8a側の黄色発光形蛍光体層12との2層に形成されている。
拡散層11は、後述する黄色発光形蛍光体層12に入射する光を拡散したい場合に用いることができ、凹部8内に、アルミナ(Al2O3)、チタニア(TiO2)、カルシア(CaO)、シリカ(SiO2)、イットリア(Y2O3)などの金属酸化物やこれらの金属単体の微粒子からなる拡散剤を、例えば3〜5質量%添加した封止樹脂を、発光ダイオードチップ6が内部に埋設されるように充填して、熱硬化させることにより形成されている。なお、拡散層11の表面は、中央が例えば1〜5μm程度凹窪するように形成することができる。しかし、黄色発光形蛍光体層12からの変換光をレンズ体により制御する場合、その光学制御を容易、かつ確実にするためには拡散の程度をなるべく少なくするのが好ましく、さらには本発明の実施の一態様として拡散層11を備えない構成を採用することができる。
黄色発光形蛍光体層12は、拡散層11を熱硬化して形成後に、黄色発光蛍光体を所要量添加した封止樹脂を凹部8内に充填し、熱硬化させて形成している。なお、黄色発光形蛍光体層12は、青色発光形発光ダイオードチップ6から放射される青色光により励起されて黄色光を発生する。
次に、レンズ体20の構成について説明する。
レンズ体20は、図5に示すように、例えば透明アクリル樹脂製であり、凸レンズ部21、凹部22および反射部23から構成され、発光ダイオードチップ1に接近して正対している。本形態において、レンズ体20は、その複数(9個)が3列×3行のマトリクス状に配列して一体化されてレンズモジュールRMを構成している。
凸レンズ部21は、図5(e)に拡大して示すように、レンズ体20の中心部に位置し、発光ダイオード1から光軸方向の比較的狭い出射角の光が入射する。
凹部22は、その内面が回転近似放物面状の円柱状をなし、上端が凸レンズ部21の周縁部に連続し、凸レンズ部21に入射する光より出射角の大きな光が入射する。
反射部23は、凹部22からレンズ体20の内部に進入した光が反射するように形成されており、凸レンズ部21の周辺に配置されている。また、反射部23は、全反射形であり、反射光がレンズ体20から前方へ出射する。
また、レンズ体20は、その平面部が図5(b)に示すように平坦に形成されている。
次に、本形態の発光ダイオード照明モジュールLMにおける作用について説明する。
まず、発光ダイオード1のカソード側とアノード側の回路パターン5a、5b間に所定の直流電流が通流すると、発光ダイオードチップ6が青色光を発光する。この青色光は、拡散層11で適度に拡散され、さらにその一部が蛍光体層12に入射して黄色発光形蛍光体を励起する。黄色発光形蛍光体は、励起して黄色光を放射する。したがって、上記黄色光は、波長変換光である。一方、青色光の残部は、直接光となる。そして、直接光および波長変換光は、ともに発光ダイオード1から外部へ放射する。
したがって、発光ダイオード1の分光分布は、図6に示すようになっている。図において、横軸は波長(nm)、縦軸は相対強度を、それぞれ示す。また、図中の実線で示す曲線部分は発光ダイオードチップからの青色光(「チップからの発光」)、微細点線で示す曲線部分は蛍光体層からの黄色光(「蛍光体での発光」)である。
図1の光線追跡図に示すように、発光ダイオード1から外部へ放射する光は、直接光が発光ダイオードチップ6の表面から放射するとみなすことができる。また、波長変換光は、蛍光体層12の表面から放射するとみなすことができる。発光ダイオードチップ6の表面は、光軸LXの相対的に後方に位置し、蛍光体層12の表面は相対的に前方に位置している。したがって、発光ダイオード1から外部へ放射する光は、直接光と波長変換光の発光点が光軸方向に前後にずれている。
図1に示すように、第1の形態においては、直接光が凸レンズ部21に入射してそこから出射した光a1と、反射部23に入射してそこから出射した光a2とが形成する配光特性Aと、波長変換光が凸レンズ部21に入射してそこから出射した光b1と、反射部23に入射して、そこから出射した光b2とが形成する配光特性Bとが、ほぼ同様になるようにレンズ体が設計され、かつ発光ダイオード1に対して設定されている。
図7は、本形態の実施例における直接光のうち反射部に入射して出射する出射光が形成する配光ピークが約10°のときであって、直接光により形成される配光特性Aを説明する出射角と光度の関係を示すグラフである。図において、横軸は出射角度(°)を、縦軸は光度(cd)を、それぞれ示す。また、図中の長点線で示すグラフは光a1による光度分布すなわち配光特性、短点線で示すグラフは光a2による光度分布すなわち配光特性、実線で示すグラフは光a1+a2による光度分布すなわち配光特性A、をそれぞれ示している。なお、配光特性Aの半値幅は約24°である。
図8は、本形態の実施例における波長変換光により形成される配光特性Bを説明する出射角と光度の関係を示すグラフである。図において、横軸は出射角度(°)を、縦軸は光度(cd)を、それぞれ示す。また、図中の長点線で示すグラフは光b1による光度分布すなわち配光特性、短点線で示すグラフは光b2による光度分布すなわち配光特性、実線で示すグラフは光b1+b2による光度分布すなわち配光特性B、をそれぞれ示している。なお、配光特性Bの半値幅は約27°である。
以上の図7と図8を対比すれば理解できるように、配光特性AとBは、概ねにおいて類似しており、したがってこの程度であれば配光特性AとBがほぼ同様であるといって差し支えない。
図9は、上記実施例および比較例におけるレンズ効率、30°の以内の光利用率、相関色温度Maxおよび同Minを対比して示す表である。
以上説明した本形態の実施例は、レンズ効率、30°以内の光利用率、相関色温度Maxおよび同Minは図9に示す表のとおりであった。この表から理解できるように、本発明によれば、レンズ効率、30°の以内の光利用率および相関色温度が従来技術に比較して顕著に優れている。なお、比較例は、直接光および波長変換光の発光点が同一であるとみなしている以外は実施例と同様の設計に基づいて製作したものである。
図10は、実施例の相関色温度特性を比較例のそれとともに示すグラフである。図において、横軸は出射角度(°)を、縦軸は相関色温度(K)を、それぞれ示す。また、図中の実線は本発明の実施例、長点線は比較例、をそれぞれ示している。
図から理解できるように、本発明によれば、色むらが著しく抑制される。これに対して、比較例に示す従来技術の場合、色むらが顕著である。
図11は、本発明の照明装置を実施するための一形態を示すダウンライトの断面図である。本形態は、本発明の発光ダイオード照明モジュールにおける第1の形態を用いて構成されている。
図において、41は照明装置本体であり、その内部に発光ダイオード照明モジュールLMを収納している。照明装置本体41は、額縁状をなしていて、背面の周段部41aに発光ダイオード照明モジュールLMを載置している。なお、1点鎖線は光軸LXである。
そうして、本形態において、光ビーム角は約30°である。
1…発光ダイオード、6…発光ダイオードチップ、20…レンズ体、21…凸レンズ部、22…凹部、23…反射部、A…直接光による配光特性、a1…凸レンズ部から出射する直接光、a2…反射部から出射する直接光、B…波長変換光による配光特性、b1…凸レンズ部から出射する波長変換光、b2…反射部から出射する波長変換光、LM…発光ダイオード照明モジュール、LX…光軸
Claims (4)
- 基板、基板に配設された発光ダイオードチップおよび発光ダイオードチップから放射する光の一部を波長変換するように配設された蛍光体層を含んでなる発光ダイオードと;
発光ダイオードに対向して配設され、発光ダイオードから放射する光のうち出射角の小さな光が主として入射する凸レンズ部および凸レンズ部に入射する光より出射角の大きな光が主として入射するように凸レンズ部の周辺に位置する反射部を備え、発光ダイオードの発光ダイオードチップから放射して直接凸レンズ部および反射部に入射し出射する光が形成する第1の配光特性と発光ダイオードの蛍光体層から出射する光が凸レンズ部および反射部に入射し出射する光が形成する第2の配光特性とがほぼ同様であるように構成されたレンズ体と;
を具備していることを特徴とする発光ダイオード照明モジュール。 - レンズ体の反射部は、主として回転放物面または回転楕円面により形成され、かつ回転放物面の焦点が光軸に沿って蛍光体層より照射方向の前方に位置していることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード照明モジュール。
- 第1の配光特性は、その配光ピークが7〜13°の範囲内にあり、第2の配光特性は、その1/2ビーム角が13〜35°の範囲内にあり、かつ上記配光ピークの範囲と1/2ビーム角の範囲が相関的に連帯していることを特徴とする請求項1または2記載の発光ダイオード照明モジュール。
- 照明装置本体と;
照明装置本体に配設された請求項1ないし3のいずれか一記載の発光ダイオード照明モジュールと;
を具備していることを特徴とする照明装置。
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2006
- 2006-09-06 JP JP2006241616A patent/JP2007150255A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090825 |
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A761 | Written withdrawal of application |
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