JP2007147837A - 欠陥除去装置、欠陥除去方法、カラーフィルタ製造方法、カラーフィルタ、液晶素子 - Google Patents

欠陥除去装置、欠陥除去方法、カラーフィルタ製造方法、カラーフィルタ、液晶素子 Download PDF

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Abstract

【課題】広範囲に渡る欠陥領域を迅速に除去すると共に、欠陥除去に係る品質低下を防止することを可能とする欠陥除去装置等を提供する。
【解決手段】欠陥除去装置1は、Z方向位置決め機構17を制御し、ノズル9と欠陥領域55との間隔を調整する。欠陥除去装置1は、X方向位置決め機構15、Y方向位置決め機構16、θ方向位置決め機構18を制御し、基板3と水柱レーザ照射装置7との相対的位置決めを行う。欠陥除去装置1は、欠陥領域55内の照射点57の位置に水柱レーザ照射装置7のノズル9を移動させる。欠陥除去装置1は、ノズル9から欠陥領域55の着色剤27に向けて水を連続噴射して水柱31を形成する。欠陥除去装置1は、水柱31中にレーザ光32を集光して水柱レーザ33として欠陥領域55の着色剤27に照射し、当該着色剤27を溶解流出させて除去する。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に用いられる液晶素子、液晶素子を構成するカラーフィルタ、カラーフィルタ等の欠陥を除去する欠陥除去装置等に関する。
従来、基板上に液晶ディスプレイにおけるカラーフィルタのパターンを形成する方法として、染色法、顔料分散法、電着法、印刷法等の各種方法がある。
しかしながら、上記の方法はいずれもR(赤)、G(緑)、B(青)の3色について同一工程を繰り返す必要があるので、コスト、歩留まり等の面で問題点がある。
そこで、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のインクをインクジェット方式により基板上に吐出して着色層パターンを形成するパターン形成装置が提案されている(例えば、[特許文献1]参照。)。
このインクジェット方式によれば、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色のパターン形成を一度の工程により行い、製造工程を簡素化することができるので、コストの低減、歩留まりの向上等を図ることができる。
また、着色剤を塗布して形成した着色層に欠陥が生じた場合、着色剤の硬化後にYAGレーザを照射して欠陥箇所の着色剤を焼き飛ばし、欠陥を除去する。欠陥を除去した箇所に再度着色剤を塗布して欠陥を修正する。
また、噴射高圧水により基板表面の突起欠陥を修正するカラーフィルタ修正方法が提案されている(例えば、[特許文献2]参照。)。
特開2002−361852号公報 特開平8−271717号公報
しかしながら、従来のフォトリソグラフィ方式により形成されるカラーフィルタの着色層の欠陥は小領域で発生するが、インクジェット方式により形成されるカラーフィルタの着色層の欠陥は大領域で発生する場合が多い。
従来のレーザ照射による欠陥除去方法で用いられるレーザのスポット径は、最大で100μm角である。従って、一度の照射で除去可能な領域が小さく、欠陥除去に相当の時間を要するという問題点がある。
また、従来のレーザ照射による欠陥除去方法では、レーザ照射により溶解して飛散した着色剤が他の箇所に再固着したり、レーザ照射により周囲が熱による変質や変形が生じるという問題点がある。
また、噴射水のみでは、欠陥個所の着色剤を完全に除去することが困難であるという問題点がある。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、広範囲に渡る欠陥領域を迅速に除去すると共に、欠陥除去に係る品質低下を防止することを可能とする欠陥除去装置等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、塗布剤が塗布された基板の欠陥を除去する欠陥除去装置であって、レーザ光を発生するレーザ光発生装置と、液体を供給する液体供給装置と、前記液体を噴射する噴射ノズルと、を具備し、前記塗布剤の硬化後に、前記噴射ノズルから欠陥個所の塗布剤に向けて前記液体を連続噴射して液体柱を形成し、前記液体柱を導光管として前記液体柱中にレーザ光を照射し、前記欠陥個所の塗布剤を除去することを特徴とする欠陥除去装置である。
欠陥除去装置は、基板の欠陥(異物欠陥、点欠陥、塗布欠陥等)を除去する装置である。欠陥除去装置は、欠陥個所に向けて、噴射ノズルから液体(水等)を噴射して液体柱(水柱等)を形成し、当該液体柱を導光管として液体柱中にレーザを通して照射し、欠陥個所の塗布剤を硬化後に溶解して除去する。
塗布剤は、基板を加工する際に用いられる液状物の材料であり、例えば、LCD(液晶ディスプレイパネル)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、有機EL(ElectroLuminescent Display)等の表示装置に用いられるカラーフィルタのパターン形成に用いられる着色剤、電気回路や有機半導体のパターン形成に用いられる塗布材料である。
欠陥除去装置は、基板におけるアライメントマーク等の基準位置を検出し、基板を撮像して画像処理を行い欠陥の位置を特定し、噴射ノズルと基板との間隔を調整し、基準位置及び欠陥の位置に基づいて、噴射ノズルと基板とを相対的に位置決めすることが望ましい。
第1の発明では、欠陥除去装置は、水を欠陥部に噴射しながらレーザ照射することで、溶解した材料の再付着を防止することができる。
また、水噴射とレーザ光照射とを分離すると、レーザ光による欠陥除去が不完全あるいは不正確となるが、水柱中にレーザ光を通すことにより、水面でのレーザ光の散乱及び屈折を防止することができるので、正確かつ十分に欠陥を除去することができる。
また、欠陥除去装置は、水柱レーザの水により、除去物を流し去り、熱の拡大を抑制して冷却効果を向上させるので、レーザ照射のみによる欠陥除去のように、再固着物による新たな欠陥が生じることがなく、熱による変質や変形が生じることもない。
第2の発明は、塗布剤が塗布された基板の欠陥を除去する欠陥除去方法であって、前記塗布剤の硬化後に、噴射ノズルから欠陥個所の塗布剤に向けて液体を連続噴射して液柱を形成し、前記液柱を導光管として前記液柱中にレーザ光を照射し、前記欠陥個所の塗布剤を除去することを特徴とする欠陥除去方法である。
第2の発明は、第1の発明の欠陥除去装置による欠陥除去方法に関する発明である。
第3の発明は、基板上に着色層を有するカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造方法であって、前記基板上に着色剤を塗布して前記着色層を形成する工程と、前記着色剤の硬化後に、噴射ノズルから欠陥個所の着色剤に向けて液体を連続噴射して液柱を形成し、前記液柱を導光管として前記液柱中にレーザ光を照射し、前記欠陥個所の着色剤を除去する工程と、を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造方法である。
第3の発明は、第2の発明の欠陥除去方法により欠陥除去されて製造されるカラーフィルタの製造方法に関する発明である。
第4の発明は、第2の発明の欠陥除去方法により欠陥除去されたカラーフィルタである。
第5の発明は、2枚1組の基板を貼合し当該基板間に液晶が封入されて構成される液晶素子であって、前記基板は第2の発明の欠陥除去方法により欠陥が除去されたカラーフィルタを含むことを特徴とする液晶素子である。
第5の発明は、第2の発明の欠陥除去方法により欠陥除去されたカラーフィルタを含む液晶素子に関する発明である。
本発明によれば、広範囲に渡る欠陥領域を迅速に除去すると共に、欠陥除去に係る品質低下を防止することを可能とする欠陥除去装置等を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る欠陥除去装置等の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
(1.欠陥除去装置1の構成)
最初に、図1を参照しながら、本発明の実施の形態に係る欠陥除去装置1の構成について説明する。
図1は、欠陥除去装置1の概略斜視図である。
尚、X方向は基板3の搬送方向を示し、Y方向は水柱レーザ照射装置5の水平移動方向を示し、Z方向は鉛直方向回転軸を示し、θ方向はその回転方向を示す。X軸、Y軸、Z軸は、互いに直角をなす。
欠陥除去装置1は、吸着テーブル5、水柱レーザ照射装置7、レーザ発生装置11、X方向位置決め機構15、Y方向位置決め機構16、Z方向位置決め機構17、θ方向位置決め機構18、アライメントカメラ20、ガントリ21、定盤22等から構成される。
欠陥除去装置1は、基板3の欠陥を除去する装置である。欠陥除去装置1は、水柱レーザ照射装置7のノズル9から、欠陥領域55に向けて液体を連続噴射して液体柱を形成し、当該液体柱を導光管として液体柱中にレーザ光を照射し、欠陥領域55にある着色剤27等の液状物を除去する。
以下の説明では、水柱レーザ照射装置7から噴射する液体として水を用いるものとする
吸着テーブル5は、基板3(ガラス基板、フィルム基板等)を吸着して固定するテーブルである。基板の吸着は、例えば、吸着テーブルと基板との間の空気を減圧、真空にすることにより行われる。この場合、吸着テーブルには、空気を吸引するための小孔(図示しない)が設けられ、吸着の際には当該孔を通じて真空ポンプ(図示しない)等により空気の吸引が行われる。
水柱レーザ照射装置7は、基板3の欠陥領域55に向けて水を連続噴射して水柱を形成し、当該水柱を導光管として水柱中にレーザ光を照射する装置である。尚、上述の水柱及び当該水柱を導光管とするレーザ光を「水柱レーザ」という。
水柱レーザ照射装置7は、Y方向位置決め機構16を介してガントリ21に設けられる。水柱レーザ照射装置7は、水柱レーザを照射するノズル9を有する。水柱レーザ照射装置7は、ノズル9から欠陥領域55にある液状物に水柱レーザを照射して基板3の欠陥を除去する。
水圧発生装置10は、水圧を発生させて水を水柱レーザ照射装置7に供給する装置である。水は、流路12を経て水柱レーザ照射装置7に供給される。
レーザ発生装置11は、レーザ光を発生させて水柱レーザ照射装置7に供給する装置である。レーザ光は、光路13を経て水柱レーザ照射装置7に供給される。
X方向位置決め機構15、Y方向位置決め機構16は、直線移動位置決め機構であり、対象物を所定の軸方向に移動させて位置決めする装置である。尚、直線移動位置決め機構としては、汎用のものを用いることができ、例えば、移動用アクチュエータとして、ステップモータ、サーボモータ、リニアモータを用い、ガイド機構として、LMガイド(THK株式会社製)、エアースライド等を用いることができる。
X方向位置決め機構15は、吸着テーブル5をX方向に移動させて位置決めを行う。
Y方向位置決め機構16は、水柱レーザ照射装置7をY方向に移動させて位置決めを行う。
尚、X方向に関しては、水柱レーザ照射装置7側にX方向位置決め機構15と同様の移動位置決め機構を設けてもよい。Y方向に関しては、吸着テーブル5側にY方向位置決め機構16と同様の移動位置決め機構を設けてもよい。
θ方向位置決め機構18、回転位置決め機構であり、対象物を軸回転させて位置決めする装置である。尚、回転位置決め機構としては、汎用のものを用いることができる、例えば、ダイレクトドライブモータ等を用いることができる。
θ方向位置決め機構18は、吸着テーブル5をθ方向に回転させて位置決めを行う。
アライメントカメラ20は、吸着テーブル5に吸着固定された基板3のθ方向角度及びXY座標を検出するために、基板3の所定箇所(基板上に形成されるアライメントマーク(図示しない)等)を撮像するカメラである。アライメントカメラ20の撮像画像は、欠陥除去装置1のアライメント部(図示しない)に入力される。
尚、アライメントカメラ20は、欠陥除去装置1のフレーム(図示しない)に固定支持される。
アライメント部(図示しない)は、撮像画像に基づいて基板3のθ方向角度及びXY座標を抽出する処理を行う。アライメント部(図示しない)は、抽出したデータを所定のデータと比較してそれらの偏差を算出し、偏差を小さくするように制御量を演算する。アライメント部(図示しない)は、X方向位置決め機構15、Y方向位置決め機構16、Z方向位置決め機構17、θ方向位置決め機構18に対してそれぞれの制御量を出力し、基板3、水柱レーザ照射装置7の位置制御を行う。
このように、欠陥除去装置1は、アライメントカメラ20の撮像画像に基づいて、基板3、水柱レーザ照射装置7が所定のθ方向角度、所定のXY座標となるように制御する。
(2.水柱レーザ照射装置7のノズル9)
次に、図2〜図4を参照しながら、水柱レーザ照射装置7について説明する。
(2−1.水柱レーザ33の照射)
図2は、水柱レーザ照射装置7による水柱レーザ33の照射を示す図である。
図2に示す基板3は、カラーフィルタであり、ガラス等の基材23にブラックマトリクス25及び着色層26等が形成される。基板3は、欠陥領域55を有する。
水柱レーザ照射装置7は、基板3の欠陥領域55に向けて水を連続噴射して水柱31を形成し、当該水柱31を導光管として水柱31中にレーザ光32を照射する。水柱31及びレーザ光32は、水柱レーザ33として基板3の欠陥領域55に照射される。
水柱レーザ照射装置7は、着色剤27の硬化後に、ノズル9のノズル口29から水柱レーザ33を照射して欠陥領域55にある着色剤27を溶解させて除去する。
(2−2.水柱レーザ照射装置7の一態様)
図3は、水柱レーザ照射装置7の一態様を示す図である。
図3に示す水柱レーザ照射装置7は、水容器35、集光レンズ37等から構成される。水容器35には、ノズル9、ガラス窓39が設けられる。
水容器35内は、水圧発生装置10から水が供給されて水圧が生じる。水圧発生装置10から供給される水は、ノズル9のノズル口29から連続噴射されて水柱31を形成する。レーザ発生装置11から供給されるレーザ光32は、集光レンズ37により集光され、ガラス窓39から水容器35内を通過し、ノズル9のノズル口29から射出され、水柱31の中で水と空気の界面部で内部反射しながら進行する。
使用するレーザ光32としては、波長1000nm以下のレーザ光、例えば、第2高調波YAGレーザ(波長532nm)や第3高調波YAGレーザ(波長355nm)等を用いることが望ましい。
尚、本実施例で用いている水柱レーザ照射装置として、半導体のダイシングに用いられるウォータジェット誘導式レーザ照射装置(SYNOVA社製、スイス)が既に実用されている。
(2−3.ノズル9の形態等)
一般に、画素の幅は、60μm〜200μm程度である。従って、様々なカラーフィルタに対応するために、ノズル9の内径は、水柱31の径が50μm以下となるようにすることが望ましい。また、水柱31の高さは、2mm〜3mm以下とすることが望ましい。また、できる限り対象物と接近させ、水柱31の径を細いまま維持することが望ましい。
また、対象とする欠陥個所のサイズによって、ノズル9を複数設けて使い分けるようにしてもよい。
(2−5.レーザ照射と水噴射との分離)
図4は、レーザ照射と水噴射とを分離した場合における、欠陥除去を示す図である。
水柱47は、水圧発生装置41からノズル45を経て基板3の欠陥領域55に向けて噴射される。レーザ光49は、レーザ発生装置43から基板3の欠陥領域55に向けて照射される。水柱47及びレーザ光49は、それぞれ、異なる方向から基板3の欠陥領域55に噴射あるいは照射される。
基板3の欠陥領域55に達した水柱47の水は、水膜48となって表面を覆う。レーザ光49は、水膜48の表面や境界面で乱反射や屈折して乱反射光51や屈折光53となり、全てのレーザ光49が基板3の欠陥領域55に到達しない。従って、水柱47により再付着や熱変形等を防止することができるが、レーザ光49による欠陥除去は、不十分かつ効率的ではない。
(3.欠陥除去装置1の動作)
次に、図5〜図10を参照しながら、欠陥除去装置1の動作について説明する。
図5は、欠陥除去装置1の動作を示すフローチャートである。
欠陥除去装置1は、自動供給装置(図示しない)により基板3を吸着テーブル5に供給し真空ポンプを動作させて吸着させる(ステップ101)。
オペレータは、欠陥除去装置1に欠陥領域55及び基準位置を指示入力する(ステップ102)。
欠陥除去装置1は、基板3におけるアライメントマーク等の基準位置を検出する(ステップ103)。
尚、基板3の表面を撮影する撮像装置や撮像データを画像処理して欠陥領域55の位置座標を特定する画像処理装置等を用いて、欠陥領域55の位置を入力するようにしてもよい。
欠陥除去装置1は、Z方向位置決め機構17を制御し、ノズル9と欠陥領域55との間隔を調整する(ステップ104)。
欠陥除去装置1は、X方向位置決め機構15、Y方向位置決め機構16、θ方向位置決め機構18を制御し、基板3と水柱レーザ照射装置7との相対的位置決めを行う。欠陥除去装置1は、欠陥領域55内の照射点57の位置に水柱レーザ照射装置7のノズル9を移動させる(ステップ105)。
欠陥除去装置1は、ノズル9から欠陥領域55の着色剤27に向けて水を連続噴射して水柱31を形成する(ステップ106)。
欠陥除去装置1は、水柱31中にレーザ光32を集光して水柱レーザ33として欠陥領域55の着色剤27に照射し、当該着色剤27を溶解流出させて除去する(ステップ107)。
欠陥除去装置1は、欠陥領域55の全領域について欠陥除去が完了するまで、ステップ105からの処理を繰り返し、欠陥領域55内を走査して水柱レーザ33の照射を行う(ステップ108)。
図6及び図7は、塗布欠陥の欠陥領域55を示す図である。
着色層26−2の着色剤27−2(例えば、「Green」)が、ブラックマトリクス25の隔壁を超えて、着色層26−1の着色剤27−1(例えば、「Red」)の部分に溢れ、欠陥領域55が生じる。図7では、図6と比較して、欠陥領域55の面積が大きくなっている。
カラーフィルタのパターニングにおいて、インクジェットヘッド方式等による着色剤塗布では、液滴の着弾精度が何らかの原因で悪化し、隣接画素に着色剤がはみ出すことがある。点欠陥、異物欠陥等の場合と異なり、塗布欠陥の場合には、欠陥領域が広範囲に渡る場合が多い。
また、ブラックマトリクスが一部欠けている場合や、親疎水パターン形成に不具合があり疎水性領域であるべきブラックマトリクスの部分が一部親水性領域となっている場合、着色剤がブラックマトリクスの隔壁を越えて隣接画素に溢れ出し、欠陥領域が生じる。
図8及び図9は、欠陥除去装置1による除去領域59を示す図である。
図8は、図6に示す欠陥領域55の除去後を示す。
図9は、図7に示す欠陥領域55の除去後を示す。
欠陥除去装置1は、欠陥領域55にある着色剤27を水柱レーザ33により溶解して流し去る。除去領域37に再度、所定の着色剤27を塗布することにより、欠陥が修正される。
図10は、レーザ照射によるレーザ除去領域61付近を示す図である。
欠陥領域55にレーザ照射を行うことにより、欠陥領域55の着色剤27−2が溶解して飛散し、レーザ除去領域61が形成される。
レーザ照射では、スポット径が限られるので、欠陥領域55が広範囲に渡る場合、迅速に欠陥除去することができない。
また、レーザ照射により溶解して飛散した着色剤27−2が他の箇所に付着し、再固着物63となって、新たな欠陥が生じする場合がある。
また、レーザ照射により周囲が熱による変質や変形が生じる場合がある。
尚、上述の欠陥除去装置の動作制御、各種判定等の処理については、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memoy)、RAM(Random Access Memory)、記憶装置(ハードディスク等)、入出力装置(メディアリーダ)等を備えるコンピュータ等の電子計算機等を用いることができる。
この場合、各種処理・制御等に必要なプログラム、プログラム実行に必要なデータ、入力データ等を記憶装置に保持し、CPUが処理実行時にこれらをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、演算処理(四則演算や比較演算等)、ハードウェアやソフトウェアの動作制御等を行い、上述の各種機能を実現することができる。
また、各種処理・制御等に必要なプログラム等をCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
(4.効果等)
以上の過程を経て、欠陥除去装置は、欠陥領域の着色剤に水柱レーザを照射して、硬化後の欠陥領域の着色剤を溶解して除去する。
このように、欠陥除去装置は、水を欠陥部に噴射しながらレーザ照射することで、溶解した材料の再付着を防止することができる。
また、水噴射とレーザ光照射とを分離すると、レーザ光による欠陥除去が不完全あるいは不正確となるが、水柱中にレーザ光を通すことにより、水面でのレーザ光の散乱及び屈折を防止することができるので、正確かつ十分に欠陥を除去することができる。
また、欠陥除去装置は、水柱レーザの水により、除去物を流し去り、熱の拡大を抑制して冷却効果を得られるので、レーザ照射のみによる欠陥除去のように、再固着物による新たな欠陥が生じることがなく、熱による変質や変形が生じることもない。
(5.液晶素子の製造)
図11は、欠陥除去装置1による塗布欠陥除去を経て製造された液晶素子65を示す図である。
基板3は、欠陥除去装置1による塗布欠陥除去を経て製造されたカラーフィルタ基板である。基板3には、液晶73を封入する空間を確保するためのスペーサ69が形成される。
基板71は、TFT(Thin Film Transistor)等のアレイ基板である。
基板3と基板71とを貼合し、基板の周辺部分にシール材67を設け、基板間に液晶73を封入することにより、液晶素子65が製造される。
以上、添付図面を参照しながら、本発明にかかる欠陥除去装置等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
欠陥除去装置1の概略斜視図 水柱レーザ照射装置7による水柱レーザ33の照射を示す図 水柱レーザ照射装置7の一態様を示す図 レーザ照射と水噴射とを分離した場合における、欠陥除去を示す図 欠陥除去装置1の動作を示すフローチャート 塗布欠陥の欠陥領域55を示す図 塗布欠陥の欠陥領域55を示す図 欠陥除去装置1による除去領域59を示す図 欠陥除去装置1による除去領域59を示す図 レーザ照射によるレーザ除去領域61付近を示す図 欠陥除去装置1による塗布欠陥除去を経て製造された液晶素子65を示す図
符号の説明
1………欠陥除去装置
3………基板
5………吸着テーブル
7………水柱レーザ照射装置
9………ノズル
10………水圧発生装置
11………水柱レーザ照射装置
12………流路
13………光路
15………X方向位置決め機構
16………Y方向位置決め機構
17………Z方向位置決め機構
18………θ方向位置決め機構
20………アライメントカメラ
21………ガントリ
22………定盤
23………基材
25………ブラックマトリクス(BM)
26………着色層
27………着色剤
29………ノズル口
31………水柱
32………レーザ光
33………水柱レーザ
35………水容器
37………集光レンズ
39………ガラス窓
55………欠陥領域
57………照射点
59………除去領域
61………レーザ除去領域
63………再固着物
65………液晶素子
67………シール材
69………スペーサ
71………基板
73………液晶

Claims (10)

  1. 塗布剤が塗布された基板の欠陥を除去する欠陥除去装置であって、
    レーザ光を発生するレーザ光発生装置と、
    液体を供給する液体供給装置と、
    前記液体を噴射する噴射ノズルと、を具備し、
    前記塗布剤の硬化後に、前記噴射ノズルから欠陥個所の塗布剤に向けて前記液体を連続噴射して液体柱を形成し、前記液体柱を導光管として前記液体柱中にレーザ光を照射し、前記欠陥個所の塗布剤を除去することを特徴とする欠陥除去装置。
  2. 前記噴射ノズルと前記基板との間隔を調整する間隔調整手段と、
    前記基板における基準位置を検出する基準位置検出手段と、
    前記基板を撮像して画像処理を行い前記欠陥の位置を特定する欠陥位置特定手段と、
    前記基準位置及び前記欠陥の位置に基づいて、前記噴射ノズルと前記基板とを相対的に位置決めする相対的位置決め手段と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の欠陥除去装置。
  3. 前記基板は、カラーフィルタ基板であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の欠陥除去装置。
  4. 塗布剤が塗布された基板の欠陥を除去する欠陥除去方法であって、
    前記塗布剤の硬化後に、噴射ノズルから欠陥個所の塗布剤に向けて液体を連続噴射して液柱を形成し、前記液柱を導光管として前記液柱中にレーザ光を照射し、前記欠陥個所の塗布剤を除去することを特徴とする欠陥除去方法。
  5. 前記噴射ノズルと前記基板との間隔を調整する間隔調整工程と、
    前記基板における基準位置を検出する基準位置検出工程と、
    前記基板を撮像して画像処理を行い前記欠陥の位置を特定する欠陥位置特定工程と、
    前記基準位置及び前記欠陥の位置に基づいて、前記噴射ノズルと前記基板とを相対的に位置決めする相対的位置決め工程と、
    を具備することを特徴とする請求項4に記載の欠陥除去方法。
  6. 前記基板は、カラーフィルタ基板であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の欠陥除去方法。
  7. 基板上に着色層を有するカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造方法であって、
    前記基板上に着色剤を塗布して前記着色層を形成する工程と、
    前記着色剤の硬化後に、噴射ノズルから欠陥個所の着色剤に向けて液体を連続噴射して液柱を形成し、前記液柱を導光管として前記液柱中にレーザ光を照射し、前記欠陥個所の着色剤を除去する工程と、
    を具備することを特徴とするカラーフィルタ製造方法。
  8. 前記噴射ノズルと前記基板との間隔を調整する間隔調整工程と、
    前記基板における基準位置を検出する基準位置検出工程と、
    前記基板を撮像して画像処理を行い前記欠陥の位置を特定する欠陥位置特定工程と、
    前記基準位置及び前記欠陥の位置に基づいて、前記噴射ノズルと前記基板とを相対的に位置決めする相対的位置決め工程と、
    を具備することを特徴とする請求項7に記載のカラーフィルタ製造方法。
  9. 請求項4から請求項6までのいずれかに記載の欠陥除去方法により欠陥除去されたことを特徴とするカラーフィルタ。
  10. 2枚1組の基板を貼合し当該基板間に液晶が封入されて構成される液晶素子であって、
    前記基板は請求項4から請求項6までのいずれかに記載の欠陥除去方法により欠陥が除去されたカラーフィルタを含むことを特徴とする液晶素子。
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