JP2007145709A - 二酸化炭素の浄化 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガス状の二酸化炭素、特に、粉炭燃焼発電ボイラー等に含まれるオキシ燃料燃焼プロセスで発生する、二酸化炭素煙道ガスから、SOx及びNOxを除去する方法を向上させる。
【解決手段】酸素分子と水、及び、SO2が除去される場合にはNOx、の存在の下で、昇圧した圧力で、ガス状CO2から、SO2及び/又はNOxを除去し、SO2を硫酸に、及び/又はNOxを硝酸に変換する。この硫酸及び/又は硝酸は、ガス状の二酸化炭素から除去され、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガスが生成される。本発明は、例えば、粉炭燃焼発電所で、オキシ燃料の燃焼プロセスで発生する二酸化炭素の煙道ガスから、SO2及び/又はNOxを除去する場合において特に用途がある。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガス状の二酸化炭素から、二酸化硫黄(SO2)及びNOxから成るグループから選択された1以上の汚染物質を除去する、方法に関する。本発明は、例えば、硫黄を含む炭素燃料又は炭化水素燃料が発電用の蒸気を製造するボイラーで燃焼される、粉炭燃焼発電所の、オキシ燃料の燃焼プロセスから出る二酸化炭素の煙道ガスの浄化において特に用途がある。
「NOx」という用語は、酸化窒素(NO)及び二酸化窒素(NO2)から成るグループから選択された少なくとも1つの窒素酸化物を意味する。
世界的な警告の主要因の1つが、人類学上の効果に基づく大気中の温室ガス汚染の上昇であることは、定説となってきた。発散される主たる温室ガスである二酸化炭素(CO2)は、大気中濃度が、産業革命前の270ppmから現在値の約378ppmに上昇した。CO2発散が抑制されない限り、CO2濃度の更なる上昇は避けられない。主たるCO2発散源は、化石燃料燃焼の発電所及び石油燃料車両である。
化石燃料の使用は、国家が経済及び生活様式を維持するために必要とする電力の量を生産し続けるために必要である。従って、化石燃料燃焼の発電所からCO2を回収し、大気中に放出しないで貯留することができる効率的な方法を考え出す必要がある。貯留は塩水層又は枯渇油層又は天然ガス層のような地質構造で行われる。或は、CO2は、石油増進回収に使用することができる。
オキシ燃料の燃焼プロセスは、炭素燃料又は炭化水素燃料を純酸素中で燃焼させることによって、純粋なCO2及び水から成る燃焼ガスを生成することにより、CO2発散の有害な影響を軽減しようと探求している。このプロセスは、燃焼温度が非常に高温であるとともに、煙道ガス中に窒素がないということに帰着し、炉又はボイラーでは実用的ではない。燃焼温度を下げるために、全煙道ガス流れの一部が再循環され、冷却後、バーナーに戻される。
粉炭燃焼発電用ボイラーからCO2を回収するためのオキシ燃料の燃焼プロセスは、非特許文献1に説明されており、この開示は、ここに参照することにより、本明細書の一部となる。
オキシ燃料の燃焼は、水蒸気や、使用された酸素やシステムに漏れこむ空気から出てくる過燃焼酸素分子(O2)、窒素分子(N2)、及びアルゴン(Ar)を含む不活性物質、燃料中の成分から酸化生成物として発生し、又は高温でN2とCO2とが結合することにより発生する、三酸化硫黄(SO3)、二酸化硫黄(SO2)、塩化水素(HCl)、酸化窒素(NO)、二酸化窒素(NO2)のような汚染物質を含む未処理のCO2を発生する。煙道ガスに存在するガス状汚染物質の正確な濃度は、燃料組成、燃焼器内のN2のレベル、燃焼器温度、及びバーナーと炉の設計に依存する。
普通、最終的なCO2生成は、廃棄パイプラインに送られる高圧流体流れとして生成される。CO2は、炭素鋼製のパイプラインの腐食を避けるため、乾燥されなければならない。CO2の不純レベルは、特にCO2が石油増進回収に使用されるならば、地中貯留現場の清浄さを危くしてはならず、CO2の輸送と廃棄は、ガス流れの輸送と廃棄を取り締まる国際上の及び国内の条約及び規則を犯してはならない。
従って、ボイラー又は炉から出る不純なCO2を浄化する必要があり、廃棄に適した最終CO2を生産するために、水蒸気、三酸化硫黄及び二酸化硫黄(SOx)、窒素酸化物及び二酸化窒素(NOx)、HClのような水溶性ガス状不純物、及び、CO2、N2、Arのような「不活性」ガスを、除去する必要がある。
普通、オキシ燃料プロセスを使用するCO2回収の分野の先行技術では、現在まで、現状の技術を使用して、CO2圧縮システムの上流でSOx及びNOxを除去することに集中してきた。SOx及びNOxの除去は、石灰岩スラリーで除去した後空気酸化によって石膏を生産する煙道ガスの脱硫と、低温NOxバーナー、過燃焼、又は触媒の使用不使用にかかわらず高温でアンモニアや尿素のような還元物質を使用するような、様々な技術を使用したNOx還元、に基づいている。脱硫及びNOx還元技術を使用する従来のSOx及びNOxの除去は、非特許文献2に説明されている。このようなプロセスは、従来の石炭ボイラーに応用できる。
化石燃料燃焼ボイラーの煙突ガスに存在するSOx及びNOxの、濃縮H2SO4及びHNO3への変換プロセスは、タイコ研究所で開発され、非特許文献3に説明されている。タイコのプロセスは、硫酸製造の鉛室法プロセスに基づく。このプロセスでは、SO2は、NO2との反応により、SO3に酸化される(式(a)参照)。
Figure 2007145709
この反応は次にSO3が水に溶解し、硫酸となる(式(b)参照)。
Figure 2007145709
NOは、煙道ガス中に存在する酸素との反応により、再酸化されてNO2となる(式(c)参照)。
Figure 2007145709
NOxは、ガス相触媒として作用する。
このプロセスは、大気圧で、存在するNOx濃度が低い場合には、普通、進行しない。
更なる問題は、NO酸化工程の速度がかなり遅いことである。タイコプロセスは、この問題を2つの方法で乗り越えている。第1に、この方法は、NO2リッチガス流れを再循環し、SO2の酸化とH2SO4の製造の前に、煙突ガスと混合することによって、煙突ガス中のNO2濃度を約100倍に増加する。H2SO4は、高温スクラバーで回収され、高温スクラバーは、煙突ガス中の水蒸気の大部分を凝縮させずに通過させ、約80%濃度の酸を製造する。NO2及びNOは、硫酸と反応し、ニトロシル硫酸を生成し、煙道ガス中に存在するNOxの約90%が、ほとんど全てのSOxとともに除去される(式(d)参照)。
Figure 2007145709
第2に、NOのNO2へのゆっくりした酸化は、ニトロシル硫酸をストリッパータワーに通すことにより速度を上げられ、ストリッパータワーでは、正味NOを酸化してNO2にするのに必要なCO2を供給する、煙道ガス供給の小さなサイドストリームが掃射される。ストリッパータワーでの酸化反応は、液相中を循環する活性炭触媒によって促進される。
「最新超臨界粉状燃料(PF)及び天然ガス複合(NGCC)発電プラントからCO2を回収するオキシ燃焼プロセス」(ディロン他、GHGT−7報告、バンクーバー、2004年9月) 「CO2回収機会と挑戦に関する石炭燃焼発電のオキシ燃料の燃焼」(ジョーダル他、GHGT−7、バンクーバー、2004年) 「廃棄煙道ガスから硫酸及び硝酸を製造する触媒チャンバープロセスの開発」(キーリン他、契約番号PH86−68−75、米国環境保護庁大気プログラム局のための草案1967年から1969年) 「CO2回収のためのヒーター及びボイラーのオキシ燃料変換」(ウィルキンソン他、炭素隔離の第2回全国会議、2003年5月5日〜8日、ワシントンDC)
ガス状の二酸化炭素、特に、粉炭燃焼発電ボイラー等に含まれるオキシ燃料燃焼プロセスで発生する、二酸化炭素煙道ガスから、SOx及びNOxを取り除く方法を向上させる必要がある。
本発明の第1の実施例により、ガス状二酸化炭素から、SO2及びNOxから成るグループから選択された1以上の汚染物質の少なくとも一部を除去する方法が提供され、この方法は、
SO2を硫酸及び/又はNOxを硝酸に変換するのに十分な時間の間、前記ガス状の二酸化炭素を、酸素分子と水、及び、SO2が除去される場合にはNOx、の存在の下で、昇圧圧力で保持する工程と、
前記硫酸及び/又は硝酸を前記ガス状の二酸化炭素から分離して、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガスを生成する工程とを備える。
本発明の第2の実施例により、ガス状二酸化炭素から、SO2及びNOxから成るグループから選択された1以上の汚染物質を除去する装置が提供され、この装置は、
ガス状二酸化炭素の圧力を上昇させるコンプレッサーと、
SO2を硫酸に及び/又はNOxを硝酸に変換するのに十分な時間の間、酸素分子及び、SO2が除去される場合にはNOxの存在する中で、昇圧圧力で、前記ガス状二酸化炭素を水で洗浄する、少なくとも1つの対向流のガスと液の接触装置と、
ガス状二酸化炭素を、昇圧圧力で前記コンプレッサーからガスと液の接触装置各々へ送る導管手段と、
硫酸水溶液及び/又は硝酸水溶液を、ガスと液の接触装置各々へ再循環させる導管手段とを備える。
本発明の方法は、ガス状二酸化炭素から、SO2及びNOxから成るグループから選択された1以上の汚染物質の少なくとも一部を除去する方法を提供し、この方法は、
SO2を硫酸に及び/又はNOxを硝酸に変換するのに十分な時間の間、前記ガス状の二酸化炭素を、酸素分子と水、及び、SO2が除去される場合にはNOx、の存在する中で、昇圧圧力に保持する工程と、
前記硫酸及び/又は硝酸を前記ガス状の二酸化炭素から分離して、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガスを生成する工程とを備える。
この方法は、少なくとも略全ての(普通は全ての)SO2汚染物質、及びNOxの大部分、普通約90%、を取り除くのが普通である。
純粋でない(SO2、SO3、H2O、NO、及びNO2を含む)CO2が、昇圧圧力(即ち、大気圧より高い圧力)で保持された場合に、SO2、SO3、H2O、NO、及びNO2の間で行われる反応は、次の通りである。
Figure 2007145709
これらの反応は、次のように説明することができる。
・反応(1)は、速度が制御されたガス相反応である。
・反応(2)は、速い速度で平衡制御されたガス相反応である。
・反応(3)は、速度が制御された液相反応である。
・反応(4)は、速い速度で平衡制御された液相反応である。
・反応(5)は、速い速度で平衡制御されたガス相反応である。
・反応(6)は、接触器内で速く処理されるように設計することができる、水相中での溶解である。
反応(1)及び(3)は、変換プロセスを制限する反応比率を有し、一方、反応(2)、(4)、及び(5)は、十分速くてプロセスを制限しないと考えられる。
反応(1)は、広く研究され、Tをケルビンで表した場合の速度定数
Figure 2007145709
の3次均一相反応として十分確立されている。反応速度
Figure 2007145709
は、3次であり、圧力の3乗に比例する。更に、反応速度は、温度が低下するにつれて上昇する。本発明の発明者は、変換速度に対する圧力と温度の関係を、ガス状二酸化炭素からSOx及びNOxを効率的に除去するために利用することができることに気が付いた。
本発明の発明者は、例えばガスがコンプレッサーのインタークーラー又はアフタークーラーで冷却されるCO2圧縮トレーンでは、反応(1)の速度は、圧力が少なくとも約3bar、好ましくは約10barから約50barまで上昇するまで有効にならないことに気付いた。圧縮の少なくとも一部は断熱圧縮であることが好ましい。
ガスが冷却されるその温度が、冷却されたCO2ガス中に存在する水蒸気の量を決定し、従って、例えば酸の洗浄塔で凝縮する水蒸気の量を決定する。過剰な酸は、運転温度、圧力、及び未処理のCO2流れに存在するH2O及びSO2のレベルによって決定される濃度で除去される。
反応(1)及び(5)は共に、NO2を触媒とする、硫酸製造の鉛室法プロセスである。反応(5)は、速いことで知られ、平衡限界に速く達すると考えられている。反応(1)から(4)は、硝酸プロセスの一部であり、そのことは周知である。
本発明の発明者は、未処理の(即ち純粋でない)CO2を圧力上昇させた後、反応成分に十分な接触時間を与えた場合には、上述の反応が、SO2がH2SO4として除去され、NO及びNO2がHNO3として除去される経路を与えることに気付いた。接触時間(即ち「滞留」)は、SO2からH2SO4への、及びNOxからHNO3への変換の程度を決定する。SO2及びNOxの最大変換に対して、普通、60秒を超えない全「滞留」時間で十分である。
コラム又は洗浄塔のような対向流のガスと液の接触装置は、水とSO3更にはNO2との親和混合を可能とし、これらの成分をガスから連続的に除去し、少なくとも略全てのSO2が大部分のNOxとともに除去されるまで反応を進めさせる。そのような装置は、変換に必要な接触時間を与えるのに適している。HNO2又はHNO3は何れもSO2が消費されるまで生成されない。遅い反応(1)によって生成されたNO2は、遅い反応(3)がHNO2又はHNO3を生成する前に、速い反応(5)によって消費される。
SO2が存在しない場合には、反応(1)から(4)は、硝酸プロセスとなる。少量の水がまた、反応(3)を右の方向に推し進めることによって、反応経路を促進する。
変換に必要な酸素分子が、ガス状の二酸化炭素に付加される可能性がある。しかし、ある量の酸素分子は、ガス状の二酸化炭素に、例えば、オキシ燃料の燃焼プロセスで使用された過剰な酸素分子として存在するのが普通である。水は、普通、ガス状の二酸化炭素中に、例えばオキシ燃料の燃焼プロセスで生成して、存在する。
ガス状の二酸化炭素は、普通、少なくとも1つの対向流のガスと液の接触装置において水で洗浄され、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガス、及び硫酸水溶液及び/又は硝酸水溶液を生じる。酸の水溶液は、薄いのが普通である。各水溶液の少なくとも一部が、それぞれのガスと液の接触装置に、再循環されることが好ましい。ガスと液の接触装置がコラム又は洗浄塔である場合には、酸の水溶液はコラム又は塔の頂部に再循環される。各水溶液の再循環部分は、普通、より高圧にポンプアップされて高圧溶液となり、再循環の前に冷却される。
ガス状の二酸化炭素がSO2とNOxを含む好ましい実施例では、この方法は第1の昇圧圧力でSO2を硫酸に変換し、第1の昇圧圧力よりも高い第2の昇圧圧力でNOxを硝酸に変換する工程を備える。NOxの一部は、第1の昇圧圧力で硝酸に変換される可能性がある。例えば、もしSO2供給濃度が十分低いならば、第1の昇圧圧力で硫酸よりも多くの硝酸が生成される可能性がある。
これらの実施例で、上述の方法は、
第1の対向流のガスと液の接触装置内で、前記第1の昇圧圧力で、ガス状の二酸化炭素を水で洗浄し、SO2の無い二酸化炭素ガス及び硫酸水溶液を製造する工程と、
SO2の無い二酸化炭素ガスの少なくとも一部を第2の昇圧圧力に圧縮する工程と、
第2の対向流のガスと液の接触装置内で、前記第2の昇圧圧力で、SO2の無い二酸化炭素ガスの少なくとも一部を水で洗浄し、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガス及び硝酸水溶液を製造する工程とを備える。
硫酸水溶液の少なくとも一部は、任意のポンプアップと冷却の後で、第1のガスと液の接触装置に再循環されるのが普通である。硝酸水溶液の少なくとも一部は、任意のポンプアップと冷却の後で、第2のガスと液の接触装置に再循環されるのが普通である。
圧縮熱は、冷却剤を備えた間接熱交換器によって除去される。冷却剤は、例えば、ガス状の二酸化炭素を発生する、オキシ燃料のボイラー給水であることが好ましい。
各接触装置がガスと液の接触コラム又は洗浄塔である実施例では、外部供給源からの水の流れを、各接触装置の頂部に注入することができる。第1のガスと液の接触コラムの頂部に注入された水は、酸が下流に運ばれてコンプレッサー等の装置を腐食させることを確実に生じないようにする。第2のガスと液の接触コラムの頂部に注入された水は、所定の接触時間と再循環率に対して、NOxの硝酸への変換を増加させる。
第1の昇圧圧力は、普通、約10barから約20barであり、約15barであることが好ましい。ガス状の二酸化炭素が第1の昇圧圧力に圧縮される場合には、その圧縮は、断熱圧縮であることが好ましい。
第2の昇圧圧力は、普通、約25barから約35barであり、約30barであることが好ましい。
ガスと液の接触装置での二酸化炭素ガスと水の接触時間は、滞留時間として知られている。ガス状の二酸化炭素は、第1のガスと液の接触装置で、約2秒から約20秒の滞留時間を有する。SO2の無い二酸化炭素ガスは、第2のガスと液の接触装置で、約2秒から約20秒の滞留時間を有するのが好ましい。
本発明の好ましい実施例の1つの有利な点は、この方法が、300ppmまで低いNOx濃度で働くことである。ガス状の二酸化炭素中のNOxの濃度は、約300ppmから約10,000ppmであることが好ましい。ガス状の二酸化炭素が汚染物質としてNOxを含まない実施例では、この方法は、前記SO2を硫酸に変換するのに必要な、少なくとも最小限の量のNOxを、ガス状の二酸化炭素に添加する工程を更に備える。これらの実施例では、添加されるNOxの量は、約300ppmから約10,000ppmであることが好ましい。
ガス状の二酸化炭素が、前記昇圧圧力でSO2を硫酸に、及び/又は、NOxを硝酸に変換するために維持される温度は、普通約80°Cを超えず、約50°Cを超えないことが好ましい。好ましい実施例では、この温度は約0°Cより低くなく、約0°Cから50°Cであることが好ましい。最も好ましいのは、この温度が大気温度に近く、例えば、約30°Cであることである。
この方法は、二酸化炭素の流れが汚染物質としてSOx及び/又はNOxを含むならば、どんな供給源からの二酸化炭素の流れを浄化するのにも適している。しかし、この方法は、オキシ燃料の燃焼プロセスに組み込まれた場合には、特別な用途を有する。好ましい実施例では、未処理のガス状の二酸化炭素がオキシ燃料の燃焼プロセスで発生し、固体粒子及び水溶性の汚染物質を除去するために水で洗浄され、普通、約大気圧力で、ガス状二酸化炭素を生成する。ガス状二酸化炭素は、次に、好ましくは断熱的に、昇圧圧力まで圧縮される。
ガス状二酸化炭素がオキシ燃料の燃焼プロセスで生成される場合には、このプロセスは、炭素燃料又は炭化水素燃料から成るグループから選択された、少なくとも1つの硫黄を含む燃料の燃焼を含み、燃焼は、酸素分子、及び燃焼プロセスからの再循環煙道ガスを任意に含むガス中で行われる。
SO2が無く、NOxが希薄な二酸化炭素ガスの少なくとも一部は、更に処理することができる。この場合、このガスは、普通、乾燥され、「不活性」成分を取り除く浄化がされ、約80barから約250barのパイプライン圧力まで圧縮される。このガスは、次に、地質構造中に貯留されるか、又は石油増進回収に利用することができる。好ましい実施例では、このガスは、乾燥剤で乾燥され、次に3重点に近い温度まで冷却され、そこでガス相中のO2、N2、及びArのような「不活性ガス」が除去される。このプロセスは、供給ガス圧力を、20barから40barの適切な高レベルに固定することによって、不活性ガス流れに伴うCO2ロスを最少にすることができる。適切な「不活性ガス」除去プロセスは、非特許文献4に説明されており、開示された内容は、参照により本明細書の一部となる。このプロセスは、CO2の純度を、約95%から98%に、CO2回収を90%から95%に導く。
好ましい実施例では、二酸化炭素圧縮トレーンの中間段階で、SO2は硫酸に、及び/又は、NOxは硝酸に変換される。このガスが水で洗浄される場合には、これらの実施例は、水がまた、圧縮熱を取り去るためにガスを冷却するという利益を有する。
SO2及びNOxを、オキシ燃料の燃焼プロセスで発生したガス状二酸化炭素から除去する方法は、
オキシ燃料の燃焼プロセスで発生した未処理の二酸化炭素を水で洗浄し、固体粒子と水溶性の成分を取り除き、ガス状の二酸化炭素を生成する工程と、
ガス状二酸化炭素の少なくとも一部を断熱圧縮し、第1の昇圧圧力のガス状二酸化炭素を生成する工程と、
第1の対向流のガスと液の接触装置内で、第1の昇圧圧力で、ガス状二酸化炭素を水で洗浄し、SO2の無い二酸化炭素ガス及び硫酸水溶液を生成し、前記硫酸水溶液の少なくとも一部が、第1のガスと液の接触装置に再循環される工程と、
SO2の無い二酸化炭素ガスの少なくとも一部を圧縮し、第2の昇圧圧力の、SO2の無い二酸化炭素ガスを生成する工程と、
第2の対向流のガスと液の接触装置内で、第2の昇圧圧力で、SO2の無い二酸化炭素ガスを水で洗浄し、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガス及び硝酸水溶液を生成し、前記硝酸水溶液の少なくとも一部が、第2のガスと液の接触装置に再循環される工程とを備えることが、好ましい。
この方法が石炭を燃料として使用するオキシ燃料の燃焼プロセスに組み込まれる場合には、普通の石炭の組成に基づき、ガス状二酸化炭素中に水銀が存在する可能性がある。本発明の更なる利益は、硝酸が製造されるために、気相の水銀元素は窒化水銀に変換され、水銀化合物は硝酸と容易に反応するので、ガス状二酸化炭素中に存在する水銀元素又は水銀化合物は何れも除去されるということである。プロセス中の普通の硝酸濃度は、反応又は溶解によって二酸化炭素流れから全ての水銀を除去するのに十分である。
本発明の装置は、SO2及びNOxから成るグループから選択された1以上の汚染物質を、ガス状の二酸化炭素から除去する。この装置は、
ガス状の二酸化炭素の圧力を上昇させるコンプレッサーと、
酸素分子及び、SO2が除去される場合には、NOxの存在の下で、SO2を硫酸に、及び/又は、NOxを硝酸に変換するのに十分な時間の間、昇圧圧力で前記ガス状の二酸化炭素を水で洗浄する少なくとも1つの対向流のガスと液の接触装置と、
ガス状二酸化炭素を昇圧圧力でコンプレッサーからガスと液の接触装置各々へ供給する導管手段と、
硫酸水溶液及び/又は硝酸水溶液を、ガスと液の接触装置各々へ再循環する導管手段とを備える。
好ましい実施例では、ガス状二酸化炭素からSO2及びNOx汚染物質を除去する装置であって、酸素分子がガス状二酸化炭素中に存在し、この装置は、
ガス状の二酸化炭素を第1の昇圧圧力まで圧縮する第1のコンプレッサーと、
SO2の無い二酸化炭素ガス及び硫酸水溶液を製造するのに十分な時間の間、第1の昇圧圧力で、前記ガス状の二酸化炭素を水で洗浄する第1の対向流のガスと液の接触装置と、
前記第1の昇圧圧力のガス状二酸化炭素を、第1のコンプレッサーから第1のガスと液の接触装置へ供給する導管手段と、
硫酸水溶液を、第1のガスと液の接触コラムへ再循環する導管手段と、
SO2の無い二酸化炭素ガスの少なくとも一部を、第1の昇圧圧力より高い第2の昇圧圧力まで圧縮する第2のコンプレッサーと、
SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガス及び硝酸水溶液を製造するのに十分な時間の間、第2の昇圧圧力で、前記SO2の無い二酸化炭素ガスを水で洗浄する、第2の対向流のガスと液の接触装置と、
前記SO2の無い二酸化炭素ガスを前記第2の昇圧圧力で第2のコンプレッサーから第2のガスと液の接触装置へ供給する導管手段と、
硝酸水溶液を、第2のガスと液の接触装置へ再循環する導管手段とを備える。
この装置の好ましい実施例では、第1と第2のコンプレッサーは、二酸化炭素圧縮トレーンの各段である。
図1を参照すると、オキシ燃料の燃焼炉(図示せず)から出る正味の煙道ガスは、30°Cまで冷却され、凝縮水及び水溶性成分が除去され、汚染物質を含む二酸化炭素の流れ1を生成する。直接接触塔(図示せず)を、この点に関して使用することができる。汚染物質を含む二酸化炭素は、SO2及びNOx汚染物質とともに、酸素分子と水とを含む。汚染物質を含む二酸化炭素中のSO2及びNOx汚染物質の比率は、オキシ燃料の燃焼炉で使用される燃料の組成に依存する。
流れ1は次に、軸流断熱コンプレッサーK101で、絶対圧力約15bar(bara)の第1の昇圧圧力まで圧縮され、圧縮された汚染物質を含む二酸化炭素の流れ2を生じる。流れ2は、温度が約308°Cで、熱交換器E101の間接熱交換によってボイラー給水(図示せず)を予熱するために利用され、冷却された二酸化炭素の流れ3を生じ、流れ3は、更に熱交換器E102で凝縮水(図示せず)との間接熱交換によって冷却され、更に冷却された二酸化炭素の流れ4を生じる。暖められたボイラー給水と凝縮水の流れ(図示せず)は、オキシ燃料ボイラー(図示せず)に戻される。流れ4は次に、熱交換器E103で冷却水の流れ(図示せず)との間接熱交換によって冷却され、約30°Cの温度の二酸化炭素の流れ5を生じる。
熱交換器E101、E102、及びE103は、汚染物質、酸素分子、及び水との間に、汚染物質を含む二酸化炭素の流れ3,4、及び5の中のSO2汚染物質の一部を硫酸に変換するための十分な接触時間を与える。
流れ5は、第1の対向流のガスと液の接触コラムC101の底部に供給され、上昇して、降下する水と直接接触する。SO2の無い二酸化炭素ガスの流れ11は、コラムC101の頂部から取出され、硫酸水溶液(硝酸も含む)の流れ6は、コラムC101の基部から取出される。
コラムC101は、上昇するガスと降下する液との間に、SO2汚染物質の残部の変換が硫酸を生じるのに十分な接触時間を与える。この接触時間はまた、NOx汚染物質の一部が硝酸に変換されるのに十分である。コラムC101での接触時間は、NOx汚染物質の一部が硝酸に変換するとともに、SOxを完全に硫酸に変換させるように計算される。コラムC101での接触時間を減少させることは、第1に、硝酸に変換されるNOxの量を減少させ、次に、硫酸に変換されるSOxの量を減少させる。
流れ6は、2つの部分に分けられる。第1の部分7は、更に濃縮することができ、又は、石灰岩と反応させて石膏(図示せず)を生産することによって、中和することができる。部分7に存在する硝酸は、このような中和反応で水溶性硝酸カルシウムに変換される。第2の部分8は、ポンプP101でポンプアップされ、硫酸水溶液の加圧流れ9を生じ、流れ9は次に、熱交換器E104で冷却水(図示せず)との間接熱交換によって冷却され、冷却され加圧された硫酸水溶液の流れ10を生じる。熱交換器E104は、コラムC101での発熱反応によって発生した反応熱を取り去る。流れ10は、コラムC101の頂部に再循環される。
水は、もし酸の液滴がコラムC101の下流の流れ11に確実に運ばれないようにする必要があるならば、コラムC101の頂部の分離したパッキンをされた部分(図示せず)に注入(図示せず)することができる。
図1に描いたフローシートは、コンプレッサーK101とコラムC101との間の連続する冷却を示す。凝縮は恐らくE102で生じるであろう。もしそのような凝縮が腐食の発生となると考えられるならば、流れ5の15barのガスが凝縮温度以上でコラムC101に入るようにして、再循環回路の熱交換器E104の仕事を増やすことができる。
流れ11はSOxを含まず、NOxの量は減らされている。流れ11は、コンプレッサーK102で約30barまで圧縮され、圧縮されたSO2の無い二酸化炭素ガスの流れ12を生ずる。SO2の無い二酸化炭素ガスの流れ11の圧力を増加することは、NOxを硝酸に変換する割合を更に増加する。
コンプレッサーK102によって発生した流れ12の圧縮熱は、熱交換器E105での間接熱交換によって取り除かれ、冷却され圧縮されたSO2の無い二酸化炭素ガスの流れ13を生ずる。
流れ13は、第2の対向流のガスと液の接触コラムC102の底部に供給される。SO2の無いガスはコラムC102を上昇し、降下する水と直接接触する。SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガスの流れ20は、コラムC102の頂部から取出され、硝酸水溶液の流れ14は、コラムC102の基部から取出される。
コラムC102は、残存するNOx汚染物質の大部分が変換して硝酸を生ずるように、上昇するガスと、降下する液の間の接触時間を与える。
硝酸水溶液の流れ14は、2つの部分に分けられる。第1の部分の流れ15は除去され、第2の部分の流れ16は、ポンプP102でポンプアップされ、加圧された硝酸水溶液の流れ17を生じ、流れ17は次に、熱交換器E106で間接熱交換によって冷却され、熱交換器E106は、コラムC102でNOxの硝酸への変換によって発生した反応熱を取り去り、冷却され加圧された硝酸溶液の流れ18を生じる。流れ18は、コラムC102の頂部へ再循環される。
新鮮な水の流れ19がコラムC102の頂部に注入される。この水は硝酸を希釈するが、この水の追加は、コラムの所定の接触時間及び再循環率に対して、NOxの硝酸への変換を増加する。
オキシ燃料の燃焼プロセスで発生した煙道ガス中のSO2汚染物質の全て及び大部分の、例えば約90%の、NOx汚染物質が、このプロセスを使用して取り除かれ、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素の流れ20を生ずる。流れ20は、要求に応じて更に処理することができる。例えば、流れ20は、乾燥させることができ(図示せず)、酸素分子、窒素分子、アルゴン等の「不活性ガス」は、除去することができ(図示せず)、純粋な二酸化炭素ガスを製造することができ、純粋な二酸化炭素ガスは次に、貯留又は廃棄のために約80barから約250barのパイプライン圧力まで圧縮することができる。
このプロセスは、高濃度のSO2汚染物質を含むオキシ燃料の燃焼プロセスから出る煙道ガスを浄化するために利用することができる。そのような高濃度のSO2汚染物質は、高レベルの硫黄を含む石炭を燃料として使用するオキシ燃料の燃焼プロセスが原因である可能性がある。更に、或は、高濃度のSO2汚染物質は、燃焼プロセスの下流でコンプレッサーK101での圧縮の前にSO2(又はNOx)の除去が何も行われないことが原因である可能性がある。
現存する発電所は、オキシ燃料の燃焼に変換されれば、SO2及び/又はNOx除去装置を有することになると考えられる。硫黄分の少ない石炭が使用されることもまた可能である。何れの場合でも、コラムC101で変換されるSO2の量は少なくなる。従って、コラムC101での接触時間は、硝酸がコラムC102で確実に除去されるために最小限必要な時間のみとなる。或は、コラムC101は、NOxの必要量を除去するために設計され、コラムC102は、不要となり、凝縮液を除去する簡単な分離容器に交換されることになろう。
フローシートの最も簡単な構成は、コラムC101とC102の両方を、凝縮液(希釈された酸)が除去されるようにする簡単な分離容器とすることである。この構成は、直接接触コラムが与えるような長さの接触時間を与えないので、NOxの硝酸への変換は、大気に放出するならばガスを更に処理する必要があるというレベルまで低下するであろう。更なる選択は、熱交換器E105を削除し、コラムC102で圧縮熱の除去を行い、熱交換器E106によって熱を冷却水へ又は復水の予熱に取り去ることである。
本発明の更なる利益は、発電所から出る二酸化炭素煙道ガス中に存在する水銀元素又は水銀化合物がコラムC101及び/又はコラムC102の中で硝酸と反応することによって量的に除去されることである。
図1に例示された本発明の実施例のコンピューターシミュレーションが、低濃度及び高濃度の硫黄を含むオキシ燃料燃焼煙道ガスの浄化に対して実施された。
表1は、「低濃度硫黄」の場合の関連プロセス流れに対する熱バランスと質量バランスを示す。
表2は、「高濃度硫黄」の場合の関連プロセス流れに対する熱バランスと質量バランスを示す。
Figure 2007145709
Figure 2007145709
本明細書全体を通して、機能を実施する手段の文脈中の用語「手段」は、その機能を実施するために適用された、及び/又は、構成された、少なくとも1つの装置を呼ぶことを意図している。
本発明は、好ましい実施例を参照して以上で説明された詳細に限定されず、様々な修正及び変更が、請求項に定義された本発明の精神と範囲から離れることなく行いうることが、理解されるであろう。
本発明の好ましい実施例を図(フローシート)で表したものである。
符号の説明
1−20 導管
C101 コラム
C102 コラム
E101 熱交換器
E102 熱交換器
E103 熱交換器
E104 熱交換器
E105 熱交換器
E106 熱交換器
K101 コンプレッサー
K102 コンプレッサー
P101 ポンプ
P102 ポンプ

Claims (34)

  1. ガス状二酸化炭素から、SO2及びNOxから成るグループから選択された1以上の汚染物質の少なくとも一部を除去する方法であって、前記方法が、
    SO2を硫酸及び/又はNOxを硝酸に変換するのに十分な時間の間、前記ガス状の二酸化炭素を、酸素分子と水、及び、SO2が除去される場合にはNOx、の存在の下で、昇圧圧力で保持する工程と、
    前記硫酸及び/又は硝酸を前記ガス状の二酸化炭素から分離して、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガスを生成する工程とを備える、方法。
  2. 前記昇圧圧力が、少なくとも約3barである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記昇圧圧力が、約10barと約50barの間である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記酸素分子が、前記ガス状の二酸化炭素中に存在する、請求項1に記載の方法。
  5. 前記ガス状の二酸化炭素を、少なくとも1つの対向流のガスと液の接触装置において水で洗浄し、前記SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガス、及び硫酸水溶液及び/又は硝酸水溶液を生じる、請求項1に記載の方法。
  6. 各水溶液の少なくとも一部を、それぞれのガスと液の接触装置に再循環する工程を更に備える、請求項5に記載の方法。
  7. 各水溶液の前記一部を、より高い圧力にポンプアップし、昇圧した水溶液を生じる工程と、前記昇圧した溶液を再循環の前に冷却する工程とを更に備える、請求項6に記載の方法。
  8. 前記ガス状の二酸化炭素がSO2とNOxを含み、前記方法が、第1の昇圧圧力でSO2を硫酸に変換する工程と、第1の昇圧圧力よりも高い第2の昇圧圧力でNOxを硝酸に変換する工程とを備える、請求項1に記載の方法。
  9. 前記NOxの一部が、前記第1の昇圧圧力で硝酸に変換される、請求項8に記載の方法。
  10. 請求項8に記載の方法であって、
    第1の対向流のガスと液の接触装置内で、前記第1の昇圧圧力で、前記ガス状の二酸化炭素を水で洗浄し、SO2の無い二酸化炭素ガス及び硫酸水溶液を製造する工程と、
    前記SO2の無い二酸化炭素ガスの少なくとも一部を第2の昇圧圧力に圧縮する工程と、
    第2の対向流のガスと液の接触装置内で、前記第2の昇圧圧力で、前記SO2の無い二酸化炭素ガスの少なくとも一部を水で洗浄し、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガス及び硝酸水溶液を製造する工程とを備える、方法。
  11. 前記硫酸水溶液の少なくとも一部を、任意にポンプアップと冷却の後で、前記第1のガスと液の接触装置に再循環する工程を更に備える、請求項10に記載の方法。
  12. 前記硝酸水溶液の少なくとも一部を、任意にポンプアップと冷却の後で、前記第2のガスと液の接触装置に再循環する工程を更に備える、請求項10に記載の方法。
  13. 圧縮熱が、冷却剤を備えた間接熱交換器によって除去される、請求項10に記載の方法。
  14. 前記冷却剤が、オキシ燃料ボイラーの給水である、請求項13に記載の方法。
  15. 水の流れが、第2の接触装置の頂部に注入される、請求項10に記載の方法。
  16. 前記第1の昇圧圧力が、約10barから約20barである、請求項8に記載の方法。
  17. 前記第2の昇圧圧力が、約25barから約35barである、請求項8に記載の方法。
  18. 前記ガス状の二酸化炭素が、前記第1のガスと液の接触装置で、約2秒から約20秒の滞留時間を有する、請求項8に記載の方法。
  19. 前記SO2の無い二酸化炭素ガスが、前記第2のガスと液の接触装置で、約2秒から約20秒の滞留時間を有する、請求項8に記載の方法。
  20. 前記ガス状の二酸化炭素中のNOxの濃度が、約300ppmから約10,000ppmである、請求項8に記載の方法。
  21. 前記ガス状の二酸化炭素が汚染物質としてNOxを含まない場合、前記方法が、前記SO2を硫酸に変換するのに必要な、少なくとも最小限の量のNOxを、前記ガス状の二酸化炭素に添加する工程を更に備える、請求項1に記載の方法。
  22. 前記添加されるNOxの量が、約300ppmから約10,000ppmである、請求項21に記載の方法。
  23. 前記ガス状の二酸化炭素が、前記昇圧圧力で、SO2を硫酸に、及び/又は、NOxを硝酸に変換するために維持される温度が、約80°Cを超えない、請求項1に記載の方法。
  24. 前記ガス状の二酸化炭素が、前記昇圧圧力まで断熱的に圧縮される、請求項1に記載の方法。
  25. 未処理のガス状の二酸化炭素がオキシ燃料の燃焼プロセスで発生し、固体粒子及び水溶性の汚染物質を除去するために水で洗浄され、前記ガス状の二酸化炭素を生成する、請求項1に記載の方法。
  26. 前記オキシ燃料の燃焼プロセスが、炭素燃料又は炭化水素燃料から成るグループから選択された、少なくとも1つの硫黄を含む燃料の燃焼を含み、燃焼が、酸素分子、及び燃焼プロセスからの再循環煙道ガスを任意に含むガス中で行われる、請求項25に記載の方法。
  27. 前記SO2が無く、NOxが希薄な二酸化炭素ガスの少なくとも一部が、乾燥され、「不活性」成分を取り除く浄化がされ、約80barから約250barのパイプライン圧力まで圧縮される、請求項1に記載の方法。
  28. 二酸化炭素圧縮トレーンの中間段階で、SO2が硫酸に、及び/又は、NOxが硝酸に変換される、請求項1に記載の方法。
  29. 前記ガス状の二酸化炭素に、水が存在する、請求項1に記載の方法。
  30. 処理される前記ガス状の二酸化炭素に添加される追加の酸素分子が、純酸素である、請求項1に記載の方法。
  31. オキシ燃料の燃焼プロセスで発生したガス状二酸化炭素からSO2及びNOxを除去する方法であって、前記方法が、
    前記オキシ燃料の燃焼プロセスで発生した未処理の二酸化炭素を水で洗浄し、固体粒子と水溶性の成分を取り除き、前記ガス状の二酸化炭素を生成する工程と、
    前記ガス状二酸化炭素の少なくとも一部を断熱圧縮し、第1の昇圧圧力のガス状二酸化炭素を生成する工程と、
    第1の対向流のガスと液の接触装置内で、前記第1の昇圧圧力で、前記ガス状二酸化炭素を水で洗浄し、SO2の無い二酸化炭素ガス及び硫酸水溶液を生成し、前記硫酸水溶液の少なくとも一部が、前記第1のガスと液の接触装置に再循環される工程と、
    前記SO2の無い二酸化炭素ガスの少なくとも一部を圧縮し、第2の昇圧圧力の、SO2の無い二酸化炭素ガスを生成する工程と、
    第2の対向流のガスと液の接触装置内で、前記第2の昇圧圧力で、前記SO2の無い二酸化炭素ガスを水で洗浄し、SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガス及び硝酸水溶液を生成し、前記硝酸水溶液の少なくとも一部が、前記第2のガスと液の接触装置に再循環される工程とを備える、方法。
  32. SO2及びNOxから成るグループから選択された1以上の汚染物質を、ガス状の二酸化炭素から除去する装置であって、前記装置が、
    ガス状の二酸化炭素の圧力を上昇させるコンプレッサーと、
    酸素分子及び、SO2が除去される場合には、NOxの存在の下で、SO2を硫酸に、及び/又は、NOxを硝酸に変換するのに十分な時間の間、昇圧圧力で前記ガス状の二酸化炭素を水で洗浄する少なくとも1つの対向流のガスと液の接触装置と、
    ガス状二酸化炭素を昇圧圧力で前記コンプレッサーからガスと液の接触装置各々へ供給する導管手段と、
    硫酸水溶液及び/又は硝酸水溶液を、ガスと液の接触装置各々へ再循環する導管手段とを備える、装置。
  33. ガス状二酸化炭素からSO2及びNOx汚染物質を除去する装置であって、酸素分子が前記ガス状二酸化炭素中に存在し、前記装置が、
    ガス状の二酸化炭素を第1の昇圧圧力まで圧縮する第1のコンプレッサーと、
    SO2の無い二酸化炭素ガス及び硫酸水溶液を製造するのに十分な時間の間、前記第1の昇圧圧力で、前記ガス状の二酸化炭素を水で洗浄する第1の対向流のガスと液の接触装置と、
    前記ガス状二酸化炭素を、前記第1の昇圧圧力で、前記第1のコンプレッサーから前記第1のガスと液の接触装置へ供給する導管手段と、
    硫酸水溶液を、前記第1のガスと液の接触コラムへ再循環する導管手段と、
    前記SO2の無い二酸化炭素ガスの少なくとも一部を、前記第1の昇圧圧力より高い第2の昇圧圧力まで圧縮する第2のコンプレッサーと、
    SO2の無い、NOxの希薄な二酸化炭素ガス及び硝酸水溶液を製造するのに十分な時間の間、前記第2の昇圧圧力で、前記SO2の無い二酸化炭素ガスを水で洗浄する、第2の対向流のガスと液の接触装置と、
    前記SO2の無い二酸化炭素ガスを前記第2の昇圧圧力で前記第2のコンプレッサーから前記第2のガスと液の接触装置へ供給する導管手段と、
    硝酸水溶液を、前記第2のガスと液の接触装置へ再循環する導管手段とを備える、装置。
  34. 前記第1と第2のコンプレッサーが、二酸化炭素圧縮トレーンの各段である、請求項33に記載の装置。
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