JP2007142931A - ノイズフィルタ - Google Patents

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祐 石渡
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Abstract

【課題】製品コストが安く且つ製造が容易で、しかも部品の取付ミス等がほとんど生じないノイズフィルタを提供する。
【解決手段】ノイズフィルタ1は、コモンモードチョークコイル部2と第1のコンデンサ部5と第2及び第3のコンデンサ部6,7とで構成されている。コモンモードチョークコイル部2は、第1及び第2巻線4−1,4−2がコア3に巻回され、天板35がこのコア3に取り付けられた閉磁路構造を成す。第1のコンデンサ部5は、鍔31に形成された第1電極51,52で構成され、第1及び第2巻線4−1,4−2の一方の両端部に接続されている。また、第2及び第3のコンデンサ部6,7は、鍔32に形成された第2及び第3電極61,71と接地電極67とで構成され、第1及び第2巻線4−1,4−2の他方の両端部に直列に接続され、接地電極67を通じて接地することができるようになっている。
【選択図】図1

Description

この発明は、電源供給線路で生じたノーマルモードノイズやコモンモードノイズを除去するためのノイズフィルタに関するものである。
従来、この種のノイズフィルタとして、例えば特許文献1に開示の技術がある。
このノイズフィルタは、台座と、トロイダル型のノイズフィルタと、2つのチップ型のCxコンデンサと、1対のチップ型のCyコンデンサとより構成されており、コモンモードノイズをノイズフィルタと1対のCyコンデンサとによって除去し、ノーマルモードノイズを2つのCxコンデンサで除去することができる。
特開平10−041165号公報
しかし、上記した従来のノイズフィルタでは、次のような問題がある。
台座とノイズフィルタと2つのチップ型のCxコンデンサと1対のチップ型のCyコンデンサとで構成されるため、部品点数が多く、その分製品コストが高く付く。
また、ノイズフィルタの上に取り付けられる台座が複雑な形状及び構造を呈しており、このため、製品製造に煩雑な作業と多くの手間を必要とする。
さらに、製造時に、2つのチップ型のCxコンデンサと、1対のチップ型のCyコンデンサとを別々に台座に取り付けるため、コンデンサの取付ミスが生じ易い。
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、製品コストが安く且つ製造が容易で、しかも部品の取付ミス等がほとんど生じないノイズフィルタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、コアの巻芯に巻回された第1及び第2巻線を有するコモンモードチョークコイル部と、第1及び第2巻線の一方端部間に接続された第1のコンデンサ部と、第1及び第2巻線の他方端部間に直列に接続され且つ互いの接続部位において接地可能な第2及び第3のコンデンサ部とを具備したノイズフィルタであって、互いに対向する1対の第1電極を、一方の鍔の表面に形成すると共に、1対の第1電極を第1及び第2巻線の一方端部にそれぞれ接続することにより、第1のコンデンサ部を構成し、互いに対向する第2電極及び接地電極を、他方の鍔の表面に形成すると共に、第2電極を、第1巻線の他方端部に接続することにより、第2のコンデンサ部を構成し、接地電極と互いに対向する第3電極を、他方の鍔の表面に形成すると共に、第3電極を、第2巻線の他方端部に接続することにより、第3のコンデンサ部を構成した。
かかる構成により、ノイズフィルタの第1巻線の両端部を、電源供給線路の一方の線路に接続し、第2巻線の両端部を他方の線路に接続することができる。これにより、1対の電源電圧が第1及び第2巻線を介して電源供給線路を伝わる。
そして、ノーマルモードノイズが一方の線路に侵入すると、ノイズフィルタの第1のコンデンサ部によって除去される。すなわち、第1巻線側に侵入したノーマルモードノイズは、一方の鍔の表面に形成された第1電極から第2電極を通じて第2巻線側の線路に流出する。
また、コモンモードノイズが、双方の線路に侵入すると、ノイズフィルタのコモンモードチョークコイル部によって除去されると共に、第2及び第3のコンデンサ部によって、確実に除去される。例えば、双方の線路からコモンモードチョークコイル部の第1及び第2巻線に侵入したコモンモードノイズは、コモンモードチョークコイル部のインダクタ機能によって除去されると共に、一方の線路上のコモンモードノイズが第2のコンデンサ部によって除去され、他方の線路上のコモンモードノイズが第3のコンデンサ部によって除去れる。すなわち、一方の線路に侵入したコモンモードノイズは、他方の鍔に形成された第2電極から接地電極を通じて外部に流出し、他方の線路に侵入したコモンモードノイズは、他方の鍔に形成された第3電極から接地電極を通じて外部に流出する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のノイズフィルタにおいて、天板を、巻芯の両端部に設けられた1対の鍔の上端に架け、第2及び第3のコンデンサ部を構成する第2及び第3電極と接地電極とを、天板の表面まで延出させて、これら第2及び第3電極と接地電極とにおける対向辺の長さを稼ぐ構成とした。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のノイズフィルタにおいて、第2及び第3電極と接地電極における各対向辺を折曲線状又は曲線状に形成して、対向辺の長さを稼ぐ構成とした。
請求項4の発明は、コアの巻芯に巻回された第1及び第2巻線を有するコモンモードチョークコイル部と、第1及び第2巻線の一方端部間に接続された第1のコンデンサ部と、第1及び第2巻線の他方端部間に直列に接続され且つ互いの接続部位において接地可能な第2及び第3のコンデンサ部とを具備したノイズフィルタであって、互いに対向する1対の第1電極を、一方の鍔の表面に形成すると共に、1対の第1電極を第1及び第2巻線の一方端部にそれぞれ接続することにより、第1のコンデンサ部を構成し、互いに対向する第2及び第3電極を、別体の誘電体基板の表面に形成すると共に、接地電極を、他方の鍔の表面又は誘電体基板の裏面のいずれかに形成して、誘電体基板をコアに取り付け、第1及び第2巻線の他方端部を、第2及び第3電極にそれぞれ接続することで、第2電極と接地電極とにより、第2のコンデンサ部を構成すると共に、第3電極と接地電極とにより、第3のコンデンサ部を構成する。
かかる構成により、ノイズフィルタを、例えば電源供給線路に接続すると、ノーマルモードノイズが第1のコンデンサ部によって除去され、コモンモードノイズが第2及び第3のコンデンサ部によって除去される。すなわち、一方の線路に侵入したコモンモードノイズは、誘電体基板の表面に形成されている第2電極から他方の鍔の表面又は誘電体基板の裏面のいずれかに形成されている接地電極を通じて、外部に流出する。また、他方の線路に侵入したコモンモードノイズは、誘電体基板の表面に形成されている第3電極から他方の鍔の表面又は誘電体基板の裏面のいずれかに形成されている接地電極を通じて、外部に流出する
請求項5の発明は、請求項4に記載のノイズフィルタにおいて、接地電極を、他方の鍔の表面に形成して、誘電体基板の裏面を鍔の表面に接着した構成とする。
請求項6の発明は、請求項4に記載のノイズフィルタにおいて、接地電極を、誘電体基板の裏面に形成して、誘電体基板を、巻芯の両端部に設けられた1対の鍔の下端に架けて取り付けた構成とする。
以上詳しく説明したように、請求項1ないし請求項3の発明に係るノイズフィルタによれば、コモンモードチョークコイル部と第1ないし第3のコンデンサ部という少数の部品で構成されているので、その分製品コストの低廉化を図ることができるという優れた効果がある。しかも、コモンモードチョークコイル部を、第1及び第2巻線をコアの巻芯に巻回することで構成し、第1のコンデンサ部を、1対の第1電極をコアの一方の鍔に形成することで構成し、第2及び第3のコンデンサ部を、第2及び第3電極と接地電極とを他方の鍔に形成することで構成したので、ノイズフィルタの構造が、上記した従来のノイズフィルタに比べて極めて単純である。このため、製造上の繁雑な作業や手間を省くことができると共に製品の小型化を図ることができるいう効果もある。さらに、第1ないし第3のコンデンサ部を鍔に形成し、コモンモードチョークコイル部とこれら第1ないし第3のコンデンサ部とを一つの部品に一体化させたので、従来のノイズフィルタのようなコンデンサの取付ミスという事態は生じない。この結果、コンデンサ取付ミスによる除去効果の劣化という事態を完全に防止することができる。
特に、請求項2の発明によれば、第2及び第3のコンデンサ部を構成する第2及び第3電極と接地電極とを、天板の表面まで延出させて、これら第2及び第3電極と接地電極とにおける対向辺の長さを稼ぐ構成であるので、第2及び第3のコンデンサ部の容量を大きくすることができる。この結果、より低周波のコモンモードノイズを効果的に除去することができる。
また、請求項3の発明によれば、第2及び第3電極と接地電極における各対向辺を折曲線状又は曲線状に形成して、対向辺の長さを稼ぐ構成であるので、低周波のコモンモードノイズ除去効果を高めることができるだけでなく、大容量の第2及び第3のコンデンサ部を小面積の領域に形成することができるという効果がある。
請求項4ないし請求項6の発明に係るノイズフィルタによれば、第2及び第3電極と接地電極との間に誘電体基板を介在させることで、第2及び第3のコンデンサ部を構成したので、第2及び第3電極と接地電極との対向辺の長さを大きくすることなく、容量を大きくすることができる。この結果、小型で大容量のコンデンサ部を備えたノイズフィルタを提供することができるという優れた効果がある。
以下、この発明の最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係るノイズフィルタを前方より示す斜視図であり、図2は、ノイズフィルタを後方より示す斜視図であり、図3は、ノイズフィルタの側面図であり、図4は、ノイズフィルタの裏面図である。
図1及び図2に示すように、この実施例のノイズフィルタ1は、コモンモードチョークコイル部2と第1のコンデンサ部5と第2及び第3のコンデンサ部6,7とで構成されている。
コモンモードチョークコイル部2は、高周波のコモンモードノイズを除去するための部分であり、第1及び第2巻線4−1,4−2を磁性体のコア3に巻回し、磁性体の天板35をこのコア3に取り付けて閉磁路構造にしたもので、一般の巻線型コモンモードチョークコイルとほぼ同構造である。
すなわち、図3に示すように、コア3を、巻芯30とこの巻芯30の両端部に設けられた1対の鍔31,32とで構成した。そして、第1及び第2巻線4−1,4−2を、このコア3の巻芯30に巻回し、図4に示すように、第1巻線4−1の両端部4−1a,4−1bを、鍔31,32の下面にそれぞれ形成した外部電極51a,61aに接続し、第2巻線4−2の両端部4−2a,4−2bを、鍔31,32の下面にそれぞれ形成した外部電極52a,71aに接続した。さらに、矩形状の天板35を鍔31,32の上端(図3の上方の端面)に架けて取り付けた。
図1において、第1のコンデンサ部5は、ノーマルモードノイズを除去するための部分であり、一方の鍔31の表面に形成された1対の第1電極51,52で構成されている。
図5は、第1のコンデンサ部5を示すノイズフィルタの前面図である。
図5に示すように、第1のコンデンサ部5は、同形矩形状の第1電極51,52を互いに対向させ、一定のギャップG1を形成することで構成する。また、第1電極51,52の下端を、図4に示した外部電極51a,52aにそれぞれ連続させている。この結果、図4に示すように、第1電極51が、第1巻線4−1の端部4−1aに接続し、第1電極52が、第2巻線4−2の端部4−2aに接続して、第1のコンデンサ部5が第1及び第2巻線4−1,4−2の一方端部4−1a,4−2a間に接続された状態になる。
図2において、第2及び第3のコンデンサ部6,7は、コモンモードノイズを除去するための部分であり、他方の鍔32の表面に形成された第2及び第3電極61,71と接地電極67とで構成されている。
図6は、第2及び第3のコンデンサ部6,7を示すノイズフィルタの後面図である。
図6に示すように、第2のコンデンサ部6は、同形矩形状の第2電極61と接地電極67とを互いに対向させ、一定のギャップG2を形成することで構成する。また、第3のコンデンサ部7も、同形矩形状の第3電極71と接地電極67とを互いに対向させ、一定のギャップG2を形成することで構成する。そして、第2電極61,接地電極67,第3電極71の下端を、図4に示した外部電極61a,67a,71aにそれぞれ連続させている。この結果、図4に示すように、第2電極61が、第1巻線4−1の端部4−1bに接続し、第3電極71が、第2巻線4−2の端部4−2bに接続して、第2及び第3のコンデンサ部6,7が、第1及び第2巻線4−1,4−2の他方端部4−1b,4−2b間に直列に接続され且つ接地電極67を通じて接地可能な状態となる。
図7は、ノイズフィルタ1の等価回路図である。
ノイズフィルタ1の上記構造を等価回路で示すと、図7に示すような回路になる。
すなわち、コモンモードチョークコイル部2の第1巻線4−1の両端部4−1a,4−1bが外部電極51a,61aに接続され、第2巻線4−2の両端部4−2a,4−2bが外部電極52a,71aに接続されている。そして、第1のコンデンサ部5が第1及び第2巻線4−1,4−2の一方端部4−1a,4−2aに接続され、第2及び第3のコンデンサ部6,7が第1及び第2巻線4−1,4−2の他方端部4−1b,4−2bに直列に接続された回路構造になっている。
次に、この実施例のノイズフィルタ1が示す作用及び効果について説明する。
図8は、ノイズフィルタ1を電源供給線路に実装する例を示す斜視図であり、図9は、ノイズフィルタ1を電源供給線路に実装した場合の等価回路図である。
図8及び図9に示すように、ノイズフィルタ1を電源供給線路101,102に実装するには、ノイズフィルタ1を、電源供給線路101,102に設けられている実装用のランド101a,101b、102a,102bに半田付等で固定する。
例えば、外部電極51a,52a(図4参照)を電源供給線路101,102のランド101a,102aに半田付け固定し、外部電極61a,71aを電源供給線路101,102のランド101b,102bに半田付け固定すると共に、接地用の外部電極67aを図示しないシャーシ等にアースされている接地用ランド103bに半田付け固定する。
かかる状態で、電源電流I+を電源供給線路101に流すと、ノイズフィルタ1を通過して所定のICやコネクタ等に電源を供給し、ノイズフィルタ1を通過して電流I-が戻ってくる。
また、ノーマルモードノイズN1が、例えば電源供給線路101側に侵入すると、このノーマルモードノイズN1は、矢印で示すように、第1のコンデンサ部5によって電源供給線路102側に除去される。
そして、コモンモードノイズN2,N2が、電源供給線路101,102に侵入すると、ノイズフィルタ1のコモンモードチョークコイル部2の第1及び第2巻線4−1,4−2のインダクタ機能によって除去されると共に、第2及び第3のコンデンサ部6,7によって、確実に除去される。具体的には、電源供給線路101側のコモンモードノイズN2は、第2のコンデンサ部6を構成する第2電極61から接地電極67を通じて図示しないシャーシ側に流出され、電源供給線路102側のコモンモードノイズN2は、第3のコンデンサ部7を構成する第3電極71から接地電極67を通じてシャーシ側に流出される。
ところで、この実施例のノイズフィルタ1では、第1ないし第3のコンデンサ部5〜7を鍔31,32に形成し、コモンモードチョークコイル部2とこれら第1ないし第3のコンデンサ部5〜7とを一つの部品に一体化させているので、従来のノイズフィルタのようなコンデンサの取付ミスという事態は生じない。
ここで、コンデンサ取付ミスによる除去効果の相違について説明する。
図10は、ノイズレベルと周波数の関係を示す線図であり、図11は、ノーマルモードノイズ除去用の第1のコンデンサ部5の取付位置を間違えたノイズフィルタの等価回路図である。
図10において、曲線S1が、コンデンサ部が適正に取り付けられているこの実施例のノイズフィルタ1が示すノイズレベルと周波数との相関関係である。
曲線S1で明らかなように、この実施例のノイズフィルタ1では、ノイズレベルが広い周波数範囲に亘って低く抑えることができる。
これに対して、図11に示すように、第1のコンデンサ部5の取付位置をミスし、コモンモードチョークコイル部2の反対側に取り付けてしまった場合には、曲線S2で示すように、ノイズレベルが、50MHz周辺の周波数帯域を除いて、全体的に高くなってしまう。
したがって、この実施例のノイズフィルタ1では、このような第1のコンデンサ部5の取り付けミスという事態は生じないので、曲線S2で示すようなノイズ除去効果の劣化を完全に防止することができる。
次に、この発明の第2実施例について説明する。
図12は、この発明の第2実施例に係るノイズフィルタを後方より示す斜視図である。
この実施例は、第2及び第3のコンデンサ部6,7の長さが上記第1実施例と異なる。
すなわち、図12に示すように、第2及び第3のコンデンサ部6,7を構成する第2及び第3電極61,71と接地電極67とを、長さ方向に延出させる。具体的には、第2及び第3電極61,71と接地電極67とを、天板35の表面一杯まで延出させる。
これにより、第2電極61と接地電極67との対向辺61b,67bの長さや、接地電極67と第3電極71との対向辺67c,71bの長さを、上記第1実施例のものよりも大きく設定して、第2のコンデンサ部6と第3のコンデンサ部7との容量を稼ぐことができる。
第2及び第3のコンデンサ部6,7の容量を大きくすることで、高周波のコモンモードノイズN2,N2だけでなく、低周波のコモンモードノイズをも効果的に除去することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第3実施例について説明する。
図13は、この発明の第3実施例に係るノイズフィルタを後方より示す斜視図である。
この実施例は、第2及び第3のコンデンサ部6,7の形状が上記第1及び第2実施例と異なる。
すなわち、図13に示すように、第2及び第3のコンデンサ部6,7を構成する第2電極61と接地電極67との対向辺61b,67bや、接地電極67と第3電極71との対向辺67c,71bを折曲線状に設定した。具体的には、接地電極67を十字状に形成すると共に、第2及び第3電極61,71の形状を接地電極67の形状に合致した形状に設定した。
これにより、第2電極61と接地電極67との対向辺61b,67bの長さや、接地電極67と第3電極71との対向辺67c,71bの長さを、大きく設定して、第2のコンデンサ部6と第3のコンデンサ部7との容量を稼ぐことができるだけでなく、かかる大容量の第2及び第3のコンデンサ部6,7を小面積の鍔32表面に形成することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1及び第2実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第4実施例について説明する。
図14は、この発明の第4実施例に係るノイズフィルタを後方より示す分解斜視図であり、図15は、この実施例の要部を示す分解斜視図である。
この実施例は、第2及び第3のコンデンサ部6,7の構造が上記第1ないし第3実施例と異なる。
すなわち、図14及び図15に示すように、接地電極67だけをコア3の鍔32の表面に形成し、第2電極61と第3電極71は、別体の誘電体基板8の表面に形成した。
具体的には、互いに対向する第2及び第3電極61,71を、誘電体基板8の表面の両側一杯に形成し、接地電極67を、鍔32の表面のほぼ全体に形成して、この誘電体基板8の裏面を鍔32の表面に接着した。
そして、図14に示すように、第1及び第2巻線4−1,4−2の両端部4−1b,4−2bを、誘電体基板8表面の第2及び第3電極61,71にそれぞれ接続した。
これにより、第2のコンデンサ部6が、誘電体基板8を挟んだ第2電極61と接地電極67とで構成され、第3のコンデンサ部7が、誘電体基板8を挟んだ第3電極71と接地電極67とで構成される。
かかる構成により、第2及び第3電極61,71や接地電極67との対向辺の長さを大きくすることなく、容量を大きくすることができるので、小型で大容量の第2及び第3のコンデンサ部6,7を備えたノイズフィルタ1を提供することができる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第1ないし第3実施例と同様であるので、その記載は省略する。
次に、この発明の第5実施例について説明する。
図16は、この発明の第5実施例に係るノイズフィルタを後方より示す斜視図であり、図17は、この実施例の要部である誘電体基板8′の表側を示す斜視図であり、図18は、誘電体基板8′の裏側を示す斜視図である。
この実施例は、第2及び第3のコンデンサ部6,7の構成を全て誘電体基板8′に組み込んだ点が上記第4実施例と異なる。
すなわち、図16に示すように、第2及び第3のコンデンサ部6,7の構成を備えた誘電体基板8′を、巻芯30両端の1対の鍔31,32の下端に架けて取り付けた。
具体的には、図17に示すように、コ字状の第2及び第3電極61,71を、中心軸Lに線対称の状態で、誘電体基板8′の表面に形成した。また、図18に示すように、外部電極61a,71aが、第2及び第3電極61,71とそれぞれ連続するように、誘電体基板8′の裏面隅部に形成され、図17に示すように、第1電極51,52に接続される外部電極51a,52aが誘電体基板8′の隅部にそれぞれ形成されている。そして、図18に示すように、矩形状の接地電極67が、この誘電体基板8′の裏面の大半部に形成されている。
これにより、第2のコンデンサ部6が、誘電体基板8′を挟んだ第2電極61と接地電極67とで構成され、第3のコンデンサ部7が、誘電体基板8′を挟んだ第3電極71と接地電極67とで構成される。そして、外部電極51a,52a及び外部電極61a,71aが誘電体基板8′の裏面四隅に配設されることとなる。
その他の構成、作用及び効果は、上記第4実施例と同様であるので、その記載は省略する。
なお、この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記第1,第3〜第5実施例では、天板35を有したノイズフィルタを例示したが、上記第1,第3〜第5実施例に対応する構成であって、天板35だけを除いたノイズフィルタもこの発明の範囲に含まれることは勿論である。
この発明の第1実施例に係るノイズフィルタを前方より示す斜視図である。 ノイズフィルタを後方より示す斜視図である。 ノイズフィルタの側面図である。 ノイズフィルタの裏面図である。 第1のコンデンサ部を示すノイズフィルタの前面図である。 第2及び第3のコンデンサ部を示すノイズフィルタの後面図である。 ノイズフィルタの等価回路図である。 ノイズフィルタを電源供給線路に実装する例を示す斜視図である。 ノイズフィルタを電源供給線路に実装した場合の等価回路図である。 ノイズレベルと周波数の関係を示す線図である。 ノーマルモードノイズ除去用の第1のコンデンサ部の取付位置を間違えたノイズフィルタの等価回路図である。 この発明の第2実施例に係るノイズフィルタを後方より示す斜視図である。 この発明の第3実施例に係るノイズフィルタを後方より示す斜視図である。 この発明の第4実施例に係るノイズフィルタを後方より示す分解斜視図である。 この実施例の要部を示す分解斜視図である。 この発明の第5実施例に係るノイズフィルタを後方より示す斜視図である。 第5実施例の要部である誘電体基板の表側を示す斜視図である。 誘電体基板の裏側を示す斜視図である。
符号の説明
1…ノイズフィルタ、 2…コモンモードチョークコイル部、 3…コア、 4−1…第1巻線、 4−2…第2巻線、 5…第1のコンデンサ部、 6…第2のコンデンサ部、 7…第3のコンデンサ部、 8,8′…誘電体基板、 30…巻芯、 31,32…鍔、 35…天板、 51,52…第1電極、 51a,52a,61a,67a,71a…外部電極、 61…第2電極、 61b,67b,67c,71b…対向辺、 67…接地電極、 71…第3電極。

Claims (6)

  1. コアの巻芯に巻回された第1及び第2巻線を有するコモンモードチョークコイル部と、上記第1及び第2巻線の一方端部間に接続された第1のコンデンサ部と、当該第1及び第2巻線の他方端部間に直列に接続され且つ互いの接続部位において接地可能な第2及び第3のコンデンサ部とを具備したノイズフィルタであって、
    互いに対向する1対の第1電極を、一方の鍔の表面に形成すると共に、当該1対の第1電極を上記第1及び第2巻線の一方端部にそれぞれ接続することにより、上記第1のコンデンサ部を構成し、
    互いに対向する第2電極及び接地電極を、他方の鍔の表面に形成すると共に、当該第2電極を、上記第1巻線の他方端部に接続することにより、上記第2のコンデンサ部を構成し、
    上記接地電極と互いに対向する第3電極を、上記他方の鍔の表面に形成すると共に、当該第3電極を、上記第2巻線の他方端部に接続することにより、上記第3のコンデンサ部を構成した、
    ことを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 請求項1に記載のノイズフィルタにおいて、
    天板を、上記巻芯の両端部に設けられた1対の上記鍔の上端に架け、
    上記第2及び第3のコンデンサ部を構成する第2及び第3電極と接地電極とを、上記天板の表面まで延出させて、これら第2及び第3電極と接地電極とにおける対向辺の長さを稼ぐ、
    ことを特徴とするノイズフィルタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のノイズフィルタにおいて、
    上記第2及び第3電極と接地電極における各対向辺を折曲線状又は曲線状に形成して、対向辺の長さを稼ぐ、
    ことを特徴とするノイズフィルタ。
  4. コアの巻芯に巻回された第1及び第2巻線を有するコモンモードチョークコイル部と、上記第1及び第2巻線の一方端部間に接続された第1のコンデンサ部と、当該第1及び第2巻線の他方端部間に直列に接続され且つ互いの接続部位において接地可能な第2及び第3のコンデンサ部とを具備したノイズフィルタであって、
    互いに対向する1対の第1電極を、一方の鍔の表面に形成すると共に、当該1対の第1電極を上記第1及び第2巻線の一方端部にそれぞれ接続することにより、上記第1のコンデンサ部を構成し、
    互いに対向する第2及び第3電極を、別体の誘電体基板の表面に形成すると共に、接地電極を、他方の鍔の表面又は当該誘電体基板の裏面のいずれかに形成して、当該誘電体基板を上記コアに取り付け、上記第1及び第2巻線の他方端部を、当該第2及び第3電極にそれぞれ接続することで、上記第2電極と接地電極とにより、上記第2のコンデンサ部を構成すると共に、上記第3電極と接地電極とにより、上記第3のコンデンサ部を構成する、
    ことを特徴とするノイズフィルタ。
  5. 請求項4に記載のノイズフィルタにおいて、
    上記接地電極を、上記他方の鍔の表面に形成して、上記誘電体基板の裏面を当該鍔の表面に接着した、
    ことを特徴とするノイズフィルタ。
  6. 請求項4に記載のノイズフィルタにおいて、
    上記接地電極を、上記誘電体基板の裏面に形成して、当該誘電体基板を、上記巻芯の両端部に設けられた1対の上記鍔の下端に架けて取り付けた、
    ことを特徴とするノイズフィルタ。
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