JP2007141720A - 電流測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池におけるフラッディングを解消することができる電流測定装置を提供する。
【解決手段】酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギーを発生させるセル100が複数積層された燃料電池10の電流を測定する電流測定装置において、積層されたセル間に配置された板状部材500と、板状部材500に少なくとも1つ設けられ、板状部材500を両側から挟み込むセル100を電気的に接続する電流経路501と、電流経路501を流れる電流を測定する電流センサ503と、電流センサ503の近傍に設けられたヒータ505と、ヒータ505の加熱制御を行う制御部40を設ける。さらに電流経路501を、少なくともセル100における水分過剰となりやすい部位に対応する部位に設け、制御部40で電流センサ503で測定した電流値に基づいてヒータ505による加熱を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、電気エネルギーを放出するセルを備える燃料電池の局所電流を測定する電流測定装置に関する。
水素と酸素との電気化学反応を利用して発電を行う燃料電池システムでは、電気化学反応による生成水が燃料電池内部で発生するため、水分が過剰となりやすい。このように水分が過剰になった場合、電極が水に覆われてガスの透過が阻害されるフラッディングと呼ばれる状態となって、燃料電池の電力出力が低下する。
このような問題に対し、燃料電池に電極面内の電流密度分布を測定する電流密度測定装置を設け、電極面内のフラッディングの発生を検出することが提案されている(特許文献1参照)。
特開2004−152501号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の電流測定装置は、フラッディングの発生を検出するだけであり、フラッディングを解消するものではない。
また、燃料電池に供給される反応ガスの供給圧を変動させ、反応ガス流路に滞留している過剰な水分を強制的に外部に排出することも考えられるが、水分と共に燃料ガスも外部に排出されるので、燃費の点で好ましくない。
本発明は上記点に鑑み、燃料電池におけるフラッディングを解消することができる電流測定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギーを発生させるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)の電流を測定する電流測定装置であって、積層されたセル間に配置された板状部材(500)と、板状部材(500)に少なくとも1つ設けられ、板状部材(500)を両側から挟み込むセル(100)を電気的に接続する電流経路(501)と、電流経路(501)を流れる電流を測定する電流センサ(503)と、電流センサ(503)の近傍に設けられたヒータ(505)と、ヒータ(505)の加熱制御を行う制御部(40)を備え、電流経路(501)は、少なくともセル(100)における水分過剰となりやすい部位に対応する部位に設けられており、制御部(40)は、電流センサ(503)で測定した電流値に基づいてヒータ(505)による加熱を行うことである。
このように、積層されたセル(100)の間に挿入されて用いられる電流測定装置において、フラッディングが発生しやすい箇所にヒータ(505)を設け、ヒータ(505)による加熱を適宜行うことで、燃料電池(10)で発生したフラッディングを解消することができる。
本発明の第2の特徴は、電流経路(501)は、セル(100)における酸化剤ガスが流出する酸化剤ガス出口部(102b)の近傍に設けられており、制御部(40)は、電流センサ(503)で測定した電流値が予め設定された所定電流値を下回った場合に、ヒータ(505)による加熱を開始することである。これにより、燃料電池におけるフラッディングの発生を確実に検出することができ、ヒータ(505)による加熱を適切に行うことができる。
本発明の第3の特徴は、電流経路(501)は、セル(100)における酸化剤ガスが流入する酸化剤ガス入口部(102a)の近傍と酸化剤ガスが流出する酸化剤ガス出口部(102b)の近傍に設けられており、制御部(40)は、電流センサ(503)で測定した酸化剤ガス入口部(102a)の近傍の電流値が予め設定された第1の所定電流値を下回り、酸化剤ガス出口部(102b)の近傍の電流値が予め設定された第2の所定電流値を下回た場合に、ヒータ(505)による加熱を開始することである。これにより、燃料電池におけるフラッディングの発生を確実に検出することができ、ヒータ(505)による加熱を適切に行うことができる。
本発明の第4の特徴は、電流経路(501)は、セル(100)における酸化剤ガスが流出する酸化剤ガス出口部(102b)の近傍を含む複数箇所に設けられており、制御部(40)は、電流センサ(503)で測定した複数の電流値の最大値と最小値との差が予め設定された閾値を超える場合に、ヒータ(505)による加熱を開始することである。これにより、燃料電池におけるフラッディングの発生を確実に検出することができ、ヒータ(505)による加熱を適切に行うことができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムについて説明する。図1は本実施形態に係る燃料電池システムを示す模式図で、この燃料電池システムは例えば電気自動車に適用される。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システムは、水素と酸素との電気化学反応を利用して電力を発生する燃料電池10を備えている。この燃料電池10は、電気負荷11や2次電池(図示せず)等の電気機器に電力を供給するものである。因みに、電気自動車の場合、車両走行駆動源としての電動モータが電気負荷11に相当する。
本実施形態では燃料電池10として固体高分子電解質型燃料電池を用いており、基本単位となる燃料電池セルが複数個積層され、且つ電気的に直列接続されている。燃料電池10では、以下の水素と酸素の電気化学反応が起こり電気エネルギが発生する。
(負極側)H2→2H++2e-
(正極側)2H++1/2O2+2e-→H2
そして、各セル毎の出力電圧を検出するセルモニタ12が設けられ、セルモニタ12で検出したセル電圧信号が後述する燃料電池制御部40に入力されるようになっている。
燃料電池システムには、燃料電池10の空気極(正極)側に空気(酸素)を供給するための空気流路20と、燃料電池10の水素極(負極)側に水素を供給するための水素流路30が設けられている。なお、空気は本発明の酸化剤ガスに相当し、水素は本発明の燃料ガスに相当する。
空気流路20の最上流部には、大気中から吸入した空気を燃料電池10に圧送するための空気供給装置21が設けられている。空気供給装置21としては、例えばコンプレッサを用いることができる。空気流路20における空気供給装置21と燃料電池10との間には、空気への加湿を行う加湿器22が設けられ、空気流路20における燃料電池10の下流側には、燃料電池10に供給される空気の圧力を調整するための空気調圧弁23が設けられている。
水素流路30の最上流部には、水素が充填された水素ボンベ31が設けられ、水素流路30における水素ボンベ31と燃料電池10との間には、燃料電池10に供給される水素の圧力を調整するための水素調圧弁32と、水素への加湿を行う加湿器33が設けられている。
水素流路30における燃料電池10の下流側は、水素調圧弁32の下流側に接続されて水素流路30が閉ループに構成されており、これにより水素流路30内で水素を循環させて、燃料電池10での未使用水素を燃料電池10に再供給するようにしている。そして、水素流路30における燃料電池10の下流側には、水素流路30内で水素を循環させるための水素ポンプ34が設けられている。
燃料電池制御部(FC−ECU)40は、CPU、ROM、RAM等からなる周知のマイクロコンピュータとその周辺回路にて構成されている。そして、燃料電池制御部40には、セルモニタ12からのセル電圧信号や後述する電流センサからの信号が入力される。また、燃料電池制御部40は、演算結果に基づいて、空気供給装置21、加湿器22、33、空気調圧弁23、水素調圧弁32、水素ポンプ34に制御信号を出力する。
図2は電流測定装置50を装着した燃料電池10の斜視図であり、図3は電流測定装置50の断面図であり、図4は電流測定装置50の斜視図である。
本実施形態の燃料電池10は、固体高分子電解質膜型燃料電池であり、基本単位となるセル100が多数積層され、且つ電気的に直列接続されている。積層されたセル100の両端には端子板11が配置されている。図2中の斜線で示すように、ある2つのセル100間に電流測定装置50が配置されている
図3に示すように、電流測定装置50は板状部材としての電流センサ板500を備えている。また、セル100は、高分子電解質膜の両側面に電極が配置されたMEA(Membrane Electrode Assembly:電解質・電極接合体)101とセパレータ102とを有している。セパレータ102は、カーボン材または導電性金属よりなる板状部材からなり、MEA101と対向する面との反対側の面に冷却水路を構成する溝が形成されている。セパレータ102は、第1部材102と第2部材102bとからなり、電流測定装置50に対向する第2部材102bが防水用板部として構成されている。
電流測定装置50は、両面側に位置するセル100と電気的に接続されており、電流センサ板500は、セパレータ102の第2部材102bを介して、セル100と電気的に接続される。図3では、電流センサ板500の左側のセル100から電流センサ板500の右側のセル100に向かって電流が流れるように構成されている。なお、図3では第2部材102bと電流センサ板500とが離れて図示されているが、実際は電流センサ板500と第2部材102bは接触している。
セパレータ102の第2部材102bは、セパレータ102の冷却水路を流れる冷却水と、電流センサ板500とを遮断し、電流センサ板500を防水するためのものである。第2部材102bは、水を通さない材料(水の通りを遮断する材料)で構成されており、薄い板形状となっている。また、第2部材102は、全体が導電性材料で構成されており、例えばカーボンを用いることができる。
図5は電流センサ板500の斜視図であり、図6は電流センサ板500の部分拡大図であり、図7は図6のA−A断面図である。
図5に示すように、電流センサ板500は、母材となる板状部材として構成されており、複数の柱状部501が設けられている。電流センサ板500は、非導電体で構成されており、例えば樹脂材料を用いることができる。柱状部501は、導電体で構成されており、例えば金属材料を用いることができる。燃料電池10を車両に搭載する場合は環境温度が幅広いので、柱状部501として熱膨張率が小さい材料を用いることが好ましい。なお、柱状部501が本発明の電流経路に相当している。
電流センサ板500には、ロの字状の溝502によって囲まれた直方体の柱状部501が複数形成され、この柱状部501の端部は隣り合うセル100に接触するようになっている。柱状部501の電流センサ板500に対する位置は、セル100の電流測定領域に対応する位置である。柱状部501の具体的な位置については後述する。なお、図6に示す例では溝502をロの字状とし、柱状部501を直方体状としたが、これに限らず、例えば溝502を円状、柱状部501を円柱状のような他の形状にすることもできる。
図7に示すように、柱状部501は、電流センサ板500とは別部材として構成されているとともに、導電性材料から構成されている。柱状部501の両端は、セル100と接触する接触電極504となっている。本実施形態では、接触電極504におけるセル100と接触する面の形状は正方形となっている。このような構成により、電流測定装置50の両側に位置するセル100は、柱状部501を介して電気的に接続されることとなる。
さらに、柱状部501にはヒータ505が設けられている。本実施形態のヒータ505は、柱状部501に巻き付けられた巻き線ヒータとして構成されており、通電により発熱する。ヒータ505は、セパレータ102を加熱するためのものであり、できるだけセパレータ102の近くに配置することが望ましい。ヒータ505の電源としては、燃料電池10や2次電池(図示せず)を用いることができる。ヒータ505に対する通電制御は、制御部40により行われる。
また、図6に示すように、溝502には電流センサ503が配置されている。電流センサ503は、柱状部501を囲むように配置された鉄心503aと、鉄心503aの両端部間に配置されたホール素子503bとから構成されている。なお、本実施形態の鉄心503a、ホール素子503bが本発明の電流センサに相当している。
本実施形態では、柱状部501に電流が流れたときに発生する磁界をホール素子504で検出することで、柱状部501に流れる電流を測定するようになっている。そして、検出結果が、ホール素子504から制御部40に向けて出力されるようになっている。なお、ホール素子504に限らす、MR素子、MI素子等の他の磁気センサを用いることもできる。また、磁気センサを利用して、柱状部501を流れる電流を間接的に測定する他に、柱状部501を流れる電流を直接測定しても良い。
次に、電流測定装置50における柱状部501および電極504の位置を図8に基づいて説明する。
図8は、空気極側のセパレータ102の透視図である。図8に示すように、空気側セパレータ102は、空気流路に接続される空気入口部102aおよび空気出口部102bと、空気入口部102aから空気出口部102bに向かって空気を流すための空気流路102cとを備えている。なお、空気入口部102aが本発明の酸化剤ガス入口部に相当し、空気出口部102bが本発明の酸化剤ガス出口部に相当している。
図8に示すように、本実施形態では、電流測定装置50の柱状部501および電極504は、セパレータ102の空気流路102cに沿って複数配置されている。本実施形態では、セパレータ102の空気流路102cに沿って16個の電極504を配置している。これにより、セル100におけるセパレータ102の空気流路102cに沿った各部位の電流を測定することができる。
次に、本実施形態の燃料電池システムのフラッディング防止制御について説明する。図9は、制御部40がROM等に格納された制御プログラムにしたがって行うフラッディング防止制御の流れを示している。
まず、電流センサ503でセル100の各部位における電流を測定する(S10)。次に、測定した電流値に基づいて燃料電池10でフラッディングが発生しているか否かを判定する(S11)。フラッディングはセル100の空気出口部102b近傍で発生することが多いため、本実施形態では、セル100の空気出口部102b近傍における電流値が所定下限値を下回った場合に燃料電池10でフラッディングが発生していると判定する。ここで、「所定下限値」とは、燃料電池10でのフラッディング発生を判定するために予め設定された値であり、任意に設定することができる値である。
S11の判定の結果、燃料電池10でフラッディングが発生していると判定された場合には(S11:YES)、ヒータ505に通電してヒータ505による加熱を行う(S12)。これにより、燃料電池10におけるフラッディング発生部位が加熱され、水分の蒸発が促進されるので、燃料電池10でのフラッディングを解消することができる。
ヒータ505による長時間の加熱は、セル100に悪影響を及ぼすことが考えられるとともに、ヒータ505による加熱を長時間行っても電流値が上昇しない場合には、フラッディング以外の要因で電流値が低下していることも考えられる。そこで、ヒータ505による加熱開始から所定時間が経過したか否かを判定し(S13)、所定時間が経過していないと判定された場合には、S11に戻り、所定時間が経過していると判定された場合には、ヒータ505への通電を停止してヒータ505による加熱を停止し(S14)、本制御を終了する。
S11において、燃料電池10でフラッディングが発生していないと判定された場合には(S11:NO)、ヒータ505が通電状態か否かを判定する(S15)。この結果、ヒータ505が通電状態である場合には(S15:YES)、ヒータ505の通電を停止し(S14)、ヒータ505が通電状態でない場合には(S15:NO)、そのまま本制御を終了する。
以上のように、積層されたセル100の間に挿入されて用いられる電流測定装置50において、フラッディングが発生しやすい箇所に対応する電流センサ503近傍にヒータ505を設け、ヒータ505による加熱を適宜行うことで、燃料電池10で発生したフラッディングを解消できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図10に基づいて説明する。本第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、フラッディング判定方法が異なっている。上記第1実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図10は、セル100の空気入口部102aからの距離と、各部位における電流値との関係を示している。図10中の実線Aは電流値の理論値を示している。
燃料電池10の電気化学反応に伴って、空気流路102では徐々に空気が消費されていく。このため、セパレータ102の空気流路102cでは、空気入口部102aから離れるにしたがって空気濃度が低くなり空気量が減少していく。セル100の面内における電流密度は空気流路102cにおける空気量に比例する。このため、図10において実線で示すように、セパレータ102の空気流路102cにおける空気入口部102aから離れるにしたがい、空気量の減少に比例してセル100の電流密度が低下していく。
図10中のXは、セル100の空気出口部102bを含む空気流路102cに沿った各部位における理論電流値の上限値と下限値との差である変動幅を示している。本実施形態では、理論電流値の変動幅Xに若干の幅をプラスした閾値Yを予め設定している。そして、制御部40では、セパレータ102の空気出口部102bを含む空気流路102cに沿った各部位における測定電流値の最大値と最小値との差が閾値Yを超えている場合に、燃料電池10でフラッディングが発生していると判定する。したがって、図10に示す測定電流値の例は、燃料電池10でフラッディングが発生していると判定することができる。
以上の構成によっても、燃料電池10におけるフラッディングの発生を検出することができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を説明する。本第3実施形態は、上記各実施形態と比較して、フラッディング判定方法が異なっている。上記各実施形態と同様の部分は説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本第3実施形態では、セル100の空気入口部102a近傍および空気出口部102b近傍の電流値に基づいて燃料電池10のフラッディング発生を判定する。制御部40は、セル100の空気入口部102a近傍の測定電流値が第1所定下限値を下回り、セル100の空気出口部102b近傍の測定電流値が第2所定下限値を下回った場合に、燃料電池10でフラッディングが発生していると判定する。「第1所定下限値」と「第2所定下限値」ともに燃料電池10でのフラッディング発生を判定するための値であり、理論電流値に基づいて設定される。
本実施形態のフラッディング判定について、図10で示した例を用いて説明する。図10で示した例では、セル100の空気出口部102bを含む空気流路102cに沿った各部位における測定電流値は、空気入口部102aの近傍と空気出口部102bの近傍で測定電流値が理論電流値より低下している。
空気入口部102a近傍で電流値が低下しているのは、空気入口部102a近傍における水分不足によるものと考えられ、空気入口部102a近傍における水分不足は空気供給量が多いことに起因していると考えられる。このため、空気出口部102bにおいても、空気供給量は充分であると考えられるので、空気出口部102b近傍で電流値が低下しているのは、フラッディングが原因であると考えられる。このため、セル100の空気入口部102a近傍および空気出口部102b近傍の電流値に基づいて判定することで、燃料電池10のフラッディング発生をより確実に検出することができる。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態では、ヒータ505として巻き線ヒータを用いたが、これに限らず、他の種類のヒータを用いることができる。電流測定装置50に設けられるヒータ505として、例えば図11に示すような柱状部501の周囲に配置された面ヒータ、またはテープ状のリボンヒータを用いることができる。
また、上記各実施形態では、セル100の空気流路102cの全体に渡って電流測定装置50の柱状部501、電流センサ503、ヒータ505を設けたが、柱状部501等は必要に応じて1以上設ければよい。第1実施形態の構成では、柱状部501等をセル100の空気出口部102b近傍に対応する位置に少なくとも1つ設ければよく、第2実施形態の構成では、柱状部501等をセル100の空気出口部102b近傍に対応する位置とそれ以外の位置のぞれぞれに少なくとも1つ設ければよく、第3実施形態の構成では、柱状部501等をセル100の空気入口部102aと空気出口部102bの近傍に対応する位置のそれぞれに少なくとも1つ設ければよい。
上記実施形態に係る燃料電池システムの概念図である。 上記実施形態に係る燃料電池の斜視図である。 上記実施形態に係る電流測定装置の断面図である。 上記実施形態に係る電流測定装置の斜視図である。 上記実施形態に係る電流測定装置の電流センサ板を示す斜視図である。 図5の電流測定装置の部分拡大図である。 図6のA−A断面図である。 上記実施形態に係る空気極側のセパレータの透視図である。 フラッディング防止制御の流れを示すフローチャートである。 セルの空気入口部からの距離と、各部位における電流値との関係を示す特性図である。 ヒータの変形を示す図6のA−A断面図である。
符号の説明
10…燃料電池、100…セル、102…セパレータ、102c…空気流路、40…制御部、50…電流測定装置、500…電流センサ板、501…柱状部、503a…鉄心、503b…ホール素子、505…ヒータ。

Claims (4)

  1. 酸化剤ガスと燃料ガスとの電気化学反応により電気エネルギーを発生させるセル(100)が複数積層された燃料電池(10)の電流を測定する電流測定装置であって、
    積層された前記セル間に配置された板状部材(500)と、
    前記板状部材(500)に少なくとも1つ設けられ、前記板状部材(500)を両側から挟み込む前記セル(100)を電気的に接続する電流経路(501)と、
    前記電流経路(501)を流れる電流を測定する電流センサ(503)と、
    前記電流センサ(503)の近傍に設けられたヒータ(505)と、
    前記ヒータ(505)の加熱制御を行う制御部(40)を備え、
    前記電流経路(501)は、少なくとも前記セル(100)における水分過剰となりやすい部位に対応する部位に設けられており、
    前記制御部(40)は、前記電流センサ(503)で測定した電流値に基づいて前記ヒータ(505)による加熱を行うことを特徴とする電流測定装置。
  2. 前記電流経路(501)は、前記セル(100)における酸化剤ガスが流出する酸化剤ガス出口部(102b)の近傍に設けられており、
    前記制御部(40)は、前記電流センサ(503)で測定した電流値が予め設定された所定電流値を下回った場合に、前記ヒータ(505)による加熱を開始することを特徴とする請求項1に記載の電流測定装置。
  3. 前記電流経路(501)は、前記セル(100)における酸化剤ガスが流入する酸化剤ガス入口部(102a)の近傍と酸化剤ガスが流出する酸化剤ガス出口部(102b)の近傍に設けられており、
    前記制御部(40)は、前記電流センサ(503)で測定した前記酸化剤ガス入口部(102a)の近傍の電流値が予め設定された第1の所定電流値を下回り、前記酸化剤ガス出口部(102b)の近傍の電流値が予め設定された第2の所定電流値を下回た場合に、前記ヒータ(505)による加熱を開始することを特徴とする請求項1に記載の電流測定装置。
  4. 前記電流経路(501)は、前記セル(100)における酸化剤ガスが流出する酸化剤ガス出口部(102b)の近傍を含む複数箇所に設けられており、
    前記制御部(40)は、前記電流センサ(503)で測定した複数の電流値の最大値と最小値との差が予め設定された閾値を超える場合に、前記ヒータ(505)による加熱を開始することを特徴とする請求項1に記載の電流測定装置。
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