JP2007139234A - 熱処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加熱物を高密度に積載して熱処理することが可能な熱処理装置の提供を目的とする。
【解決手段】熱処理装置1は、加熱室3aの内部にラック10を備えている。ラック10の枠部材11内には、棚部材20を多数積み重ねたものが配置されている。棚部材20は、ベース部21とこれに対して相対位置が上方にずれた配置部22bとを有する。棚部材20を上下に積み重ねると、配置部22b,22b同士の間に基板Wを配置可能な隙間が形成される。また、配置部22bの側方には、ロボットハンドを抜き差し可能な領域が形成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、基板等の被加熱物を熱処理する熱処理装置に関する。
従来より、下記特許文献1,2に開示されているような熱処理装置が液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)やプラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display)、有機ELディスプレイ等のようなフラットパネルディスプレイ(FPD:Flat Panel display)の製作に使用されている。熱処理装置の多くは、加熱室内に下記特許文献2に開示されているような積載装置が配された構造を有する。積載装置は、上下方向に複数の基板受けによって構成される積載段が上下方向に複数設けられた籠状の形状を有する。熱処理装置は、予めガラス板等の基板(被加熱物)に対して特定の溶液を塗布して加熱乾燥させたものをロボットハンドを用いて積載段の間隔に出し入れし、加熱室内に導入される所定の温度の熱風に晒して熱処理(焼成)する装置である。
基板の換装を行うために使用されるロボットハンドは、基板の重量によって撓みを生じる。従って、従来技術の熱処理装置の大部分は、ロボットハンドの撓みを見越して基板を配置する積載段同士の間隔を大きくとった構成とされている。
特許第2971771号 公報 特開2004−26426号 公報
近年、フラットパネルディスプレイの大型化に伴い、被加熱物たる基板がさらに大型化する傾向にある。そのため、例えば上記特許文献2に開示されているような構成とした場合であっても基板の重量に伴うロボットハンドの撓みが大きくなったり、ロボットハンドの厚みを厚くせざるを得ない傾向にある。従って、従来技術の熱処理装置では、ロボットハンドの撓みや厚みを見越して積載段同士の間隔を大きく取らねばならず、熱処理装置が大型化してしまうという問題がある。
通常、フラットパネルディスプレイ等の製造は、クリーンルーム内で行われる。そのため、熱処理装置が大型化すると、クリーンルームの高さも高くする必要が生じたり、既存のクリーンルームに設置できない可能性がある。一方、既存のクリーンルーム等にも設置可能な程度に熱処理装置を小型化すべく、積載段の段数を少なくし、積載段同士の間隔を広くとる構成とすると、熱処理装置の熱処理効率が低下してしまうという問題がある。また、このようにして熱処理装置を小型化しつつ、熱処理効率を維持しようとすると、クリーンルーム内に熱処理装置を複数配する必要があり、装置の設置面積が増加してしまうという問題がある。
そこで、本発明は、被加熱物を高密度に積載して熱処理することが可能な熱処理装置の提供を目的とする。
上記した課題を解決すべく提供される請求項1に記載の発明は、被加熱物を収容して加熱可能な加熱室と、被加熱物を配置可能な複数の配置棚と、複数の配置棚を互いに離反可能な状態で上下方向に積み重ねて構成される配置手段と、前記複数の配置棚から選ばれる一又は複数の配置棚を、当該配置棚の積み重ね方向の所定位置で保持可能な保持手段とを有し、当該配置手段が加熱室内に配されたものであり、配置棚が、ベース部と、ベース部に対して相対位置が上下方向に異なる配置部とを有し、配置部がベース部に対して上方になる姿勢で配されるものであり、上方に位置する配置棚のベース部が下方に位置する配置棚の配置部よりも下方に位置するように複数の配置棚を積み重ねることにより、上方に位置する配置棚のベース部の設置領域内に下方に位置する配置棚の配置部が侵入し、上方に位置する配置棚を構成する配置部と、下方に位置する配置棚を構成する配置部との間に被加熱物を配置可能な領域が形成されるものであり、配置部の側方に当該配置部に沿って所定の空間が形成され、前記保持手段により一又は複数の配置棚を保持した状態で保持手段と配置手段とを相対移動させることが可能であることを特徴とする熱処理装置である。
本発明の熱処理装置は、被加熱物を出し入れすべき位置にある配置棚(以下、必要に応じて目的配置棚と称す)に対して上方に位置する一又は複数の配置棚(以下、必要に応じて上方配置棚と称す)を保持手段で保持した状態で、保持手段と配置手段とを相対移動させることにより、目的配置棚と上方配置棚との間隔を拡げ、被加熱物の出し入れに必要なスペースを確保することができる。
ここで、本発明の熱処理装置において、被加熱物の出し入れのために従来公知のロボットハンド等の移載装置(他部材)を用いる場合は、この移載装置が出入りできるだけの空間(以下、必要に応じてアクセス空間と称す)を上下に並んだ配置部同士の間に確保する必要がある。そのため、加熱室内に被加熱物を高密度で配置可能な構成とするためには、前記したアクセス空間の高さを最小限に抑制することが望ましい。
そこで、かかる知見に基づき、本発明の熱処理装置では、配置棚を、相対位置が上下方向に異なるベース部と配置部とを有し、配置部の側方に当該配置部に沿って拡がり、上方に開放した空間が形成される構成としている。そのため、配置部をベース部に対して上方となる姿勢として配置した状態において、配置部の側方であって被加熱物とベース部との間にロボットハンド等の他部材を侵入させることができる。よって、本発明の熱処理装置では、配置部の側方に形成される空間を上記したアクセス空間として利用することができ、配置部の上方に大きな空間を確保する必要がない。従って、本発明によれば、熱処理室内に被加熱物を高密度で配して熱処理可能な熱処理装置を提供することができる。
上記請求項1に記載の熱処理装置は、配置棚に当接部が設けられており、配置棚を上下に積み重ねることにより、上方に配置される配置棚が下方に配置される配置棚に当接するものであり、配置棚を上下に積み重ねた状態において、上方に配置される配置棚と下方に配置される配置棚との当接位置が下方に配置される配置棚のベース部よりも上方に位置することを特徴とするものであってもよい。
かかる構成とした場合、配置棚は、ベース部と配置部との相対位置が上下方向に異なる。また、上記した構成では、配置棚を上下に積み重ねた状態において、上方に配置される配置棚と下方に配置される配置棚との当接位置がベース部よりも上方に位置している。そのため、上記した構成によれば、前記した当接位置を調整することにより、上方の配置棚の配置部と下方の配置棚の配置部との間に形成される領域の高さを被加熱物を配置するのに適した高さに調整することができる。
また、同様の知見に基づき、上記請求項1に記載の熱処理装置は、配置棚が当接部を有し、当該当接部を上方及び/又は下方に隣接する配置棚と当接させることにより複数の配置棚を積み重ね可能な構成としてもよい(請求項2)。
かかる構成によれば、当接部の高さや、当接部と隣接する配置棚との当接位置を調整することにより、上方の配置棚の配置部と下方の配置棚の配置部との間に形成される領域の高さを被加熱物を配置するのに適した高さに調整することができる。
また、上記請求項1や請求項2に記載の熱処理装置は、ベース部が枠状であり、配置棚を積み重ねることにより、上方に位置する配置棚を構成するベース部の枠内に配置部が侵入し、上方に位置する配置棚を構成する配置部と、下方に位置する配置棚を構成する配置部との間に被加熱物を配置可能な領域が形成される構成であってもよい。
また、上記請求項1や請求項2に記載の熱処理装置は、保持手段が、配置棚側に向けて進退可能な保持片を有し、保持片を配置棚側に突出させることにより配置手段を構成する複数の配置棚から選ばれる一又は複数の配置棚を保持可能な構成とすることも可能である(請求項3)。
かかる構成によれば、所望の配置棚を確実に保持することができる。
本発明によれば、被加熱物を高密度に積載して熱処理することが可能な熱処理装置を提供できる。
続いて、本発明の一実施形態にかかる熱処理装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、上下や前後の位置関係は、特に断りのない限り本実施形態の熱処理装置の通常の使用状態を基準として説明する。すなわち、以下の説明において上下は高さ方向の位置関係を指すものである。また、「前」とは熱処理装置に被加熱物たる基板W(被加熱物)を出し入れする際の手前側の位置を指すものであり、「後」とは基板Wを出し入れする際の奥側の位置を指すものである。
図1において、1は本実施形態の熱処理装置である。熱処理装置1は、断熱性を有する壁面5によって天面および底面と四方とを取り囲まれており、その内部に温調部2と熱処理部3とを設けた構成とされている。
温調部2は、内部にヒータ6と送風機7とを備えている。温調部2は、フィルター4を介して熱処理部3と隣接しており、熱処理部3と連通している。温調部2は、ヒータ6と送風機7とを作動させることにより、加熱された空気をフィルター4を介して熱処理部3に送り込み、熱処理部3の室内温度を所定温度まで加熱することができる。
熱処理部3は、被加熱物たる基板Wを配置可能な空間(加熱室3a)を有する。熱処理部3は、正面側(図1において下側、図2において左側)に基板Wを出し入れするための換装口8を有し、背面側(図1において上側、図2において右側)にメンテナンス等の際に開閉可能な扉9を備えた構成とされている。換装口8は、熱処理部3に対して上下方向に4つ、等間隔で設けられている。各換装口8には、シャッター8aが設けられており、シャッター8aを開閉することにより熱処理部3に対して基板Wを出し入れすることができる。
熱処理部3の内部には、基板Wを配置するためのラック10と、ラック10を構成する棚部材20を保持可能な棚保持装置30(保持手段)とが設けられている。ラック10は、図2や図3に示すように、枠部材11と昇降装置12とを有し、枠部材11の内側に棚部材20を積み重ねて配置した構成とされている。枠部材11は、底板11aと、これに対して略垂直に立設された4本の支柱11bと、支柱11bの上端側において隣接する支柱11b,11b間に架け渡した4本の梁11cとによって構成されている。昇降装置12は、枠部材11の底板11aの下方に接続されており、図2に矢印で示すように枠部材11を熱処理部3内において昇降させることができる。
棚部材20は、基板Wを配置するためのものであり、図2や図3、図5等に示すように多数積み重ねて使用されるものである。棚部材20は、図4に示すように角状のパイプを組み合わせて構成される枠状のベース部21に複数(本実施形態では5本)の支持材22を装着した構成とされている。さらに具体的には、ベース部21は、角状のパイプによって構成される縦材23,23および横材25,25をそれぞれ対向するように配置し、これらを接合して構成される略長方形の枠体である。図1に示すように、棚部材20は、換装口8を介して出入りするロボットハンドRの進退方向(図1の矢印方向)に沿う方向に縦材23が向き、ロボットハンドRの進退方向に対して交差する方向に横材25が向くように配置される。
ベース部21を構成する縦材23,23や横材25,25の裏面側には、図4や図6に示すように、高さHfの脚部26が2つずつ装着されている。縦材23に取り付けられている脚部26は、縦材23の中央を外れた位置にある。また、横材25,25に取り付けられている脚部26は、支持材22の取り付け位置に対して長手方向にずれた位置にある。脚部26の高さHfは、横材25の厚みHh以上とされる。本実施形態では、脚部26の高さHfが縦材23や横材25の厚みHhと略同一とされている。
支持材22は、図4〜図6に示すように屈曲した形状の部材であり、縦材23,23に対して略並行に配され、横材25,25間に架け渡した状態で取り付けられる。支持材22は、横材25,25に端部22a,22aを固定することによりベース部21に取り付けられている。図4〜図6に示すように棚部材20を脚部26が下方に向く姿勢として配置すると、支持材22は、配置部22bがベース部21を構成する縦材23や横材25よりも上方にずれた状態になるように取り付けられている。すなわち、棚部材20を脚部26が下方に向く姿勢とした場合、支持材22の配置部22bは、ベース部21に対して相対位置が上方にずれている。
支持材22の配置部22bには、複数の支持ピン27が所定の間隔毎に取り付けられており、上方側に向けて突出している。支持ピン27は、基板Wを支持するためのものであり、支持材22に対して略鉛直に立ち上がるように取り付けられている。
上記したように、棚部材20は、上下方向に積み重ねて使用される。すなわち、棚部材20は、脚部26を下方に配される棚部材20の縦材23,23や横材25,25の天面に載せることにより上下方向に積み重ねた状態とされる。ここで、棚部材20において、支持材22の配置部22bは、縦材23や横材25によって構成されるベース部21に対して高さ方向(上方)に相対位置がずれている。そのため、棚部材20を積み重ねると、図5や図6(b)等に示すように、各棚部材20の支持材22の配置部22bに相当する部位が、上方の枠部材の配置部22bに相当する部位の下方に潜り込んだ状態になる。
また、支持材22は、端部22aと配置部22bとで厚み(高さ)が異なる。さらに具体的には、端部22aの厚みHeは、上記した縦材23や横材25の厚みHhと脚部26の高さHfとの和と略同一である。一方、配置部22bの厚みHmは、端部22aの厚みHeに比べて小さい。
棚部材20を上下に積み重ねると、図2や図5、図6(b)に示すように配置部22b,22bの間に隙間28が形成される。配置部22b,22b間に形成される隙間28の間隔をcとし、配置部22bの厚みをHmとした上記した場合、間隔cは下記(1)のような関係を有する。
c=Hf+Hh−Hm ・・・ (1)
一方、棚部材20を上下に積み重ね、横材25側から正面視すると、図5や図7(b)のように上下に隣接する棚部材20,20の横材25,25の間に脚部26の高さHfに相当する隙間29が形成される。
支持ピン27の高さdは、基板Wの厚みを考慮して設定されている。すなわち、基板Wの厚みをwとした場合、支持材22の表面から支持ピン27の頂部までの高さdと厚みwとの合計値は下記(2)のように間隔cとほぼ同等とされている。換言すれば、間隔cや支持ピン27の高さdは、支持ピン27上に基板Wを配置するのに最低限必要な大きさとされている。すなわち、配置部22b,22bの間隔cは、基板Wを配置するには十分であるが、ロボットハンドR等を差し込んだり、ロボットハンドR等で基板Wを持ち上げるのには不十分な間隔である。また、支持ピン27の高さdは、支持ピン27上に基板Wを配置した際に基板Wが撓むなどしても支持材22の表面に基板Wが接触しない程度とされている。そのため、棚部材20は、基板Wを高密度に配置することができる。
c≒d+w ・・・ (2)
棚部材20は、図2や図3に示すように多段(本実施形態では32段)に積み重ねた状態で枠部材11の内側に配置されている。そのため、昇降装置12を作動させることにより、加熱室3a内において枠部材11を上下方向に移動させることができる。
枠部材11の側方には、棚保持装置30が配置されている。棚保持装置30は、図1や図3に示すように枠部材11内に配される棚部材20の縦材23に隣接する位置に設置されている。棚保持装置30は、図3に示すように枠部材11の支柱11bに隣接する位置に設けられた支柱39に上下方向(棚部材20の積載方向)に4つずつ並べて配置されている。棚保持装置30は、熱処理装置1の正面に設けられた4つの換装口8に対応する位置に設けられている。
棚保持装置30は、図8(a),(b)に示すように保持片31と、保持片動作機構32とを有する。保持片31は、棚部材20を上下に積み重ねることにより縦材23,23間に形成される隙間29に侵入可能な厚みを有する金属片である。保持片31は、軸33により後述する支持部材38に装着されており、軸33を中心として支持部材38に対して回動可能なように支持されている。
保持片31は、図1に実線で示すように支持部材38に対して略直角な姿勢にすることにより、枠部材11内に配された棚部材20の縦材23に到達可能な長さとされている。そのため、棚保持装置30は、後述する保持片動作機構32を作動させて保持片31を棚部材20側に突出させ、縦材23の下方に潜らせることにより、棚部材20を下方から支持することができる。
保持片31の末端には軸34が固定されている。軸34は、後述する保持片動作機構32の伝達片37に設けられた長孔40に差し込まれる部材である。軸34は、伝達片37側から保持片31側に動力を伝達するための部材として機能する。
保持片動作機構32は、シリンダ装置35、駆動軸36、伝達片37および支持部材38を備えた構成とされている。保持片動作機構32は、シリンダ装置35を動力源として作動するものである。シリンダ装置35の動力は、駆動軸36および伝達片37を介して支持部材38上に配されている保持片31に伝達される。
さらに具体的に説明すると、図1や図8に示すように、駆動軸36は、熱処理装置1の正面側および背面側の壁面5に対して垂直方向、すなわち棚部材20を構成する縦材23の延伸方向に延びるように配置された軸体である。駆動軸36は、加熱室3a内に配されたラック10に対して隣接する位置に配されている。駆動軸36の片側にはシリンダ装置35が取り付けられている。駆動軸36は、シリンダ装置35を作動させることにより、図1や図8に矢印A,Bで示すように駆動軸36の延伸方向に進退させることができる。
駆動軸36の中間部分には、伝達片37が2つ取り付けられている。伝達片37は、駆動軸36と保持片31とを繋ぐ部材である。伝達片37は、金属板によって構成されており、図8に示すように長孔40を有する。伝達片37は、駆動軸36に対して固定され、加熱室3aの底面2aに対して略並行な姿勢とされている。伝達片37の長孔40内には、保持片31の端部に取り付けられた軸34が差し込まれている。軸34は、長孔40内において自由に摺動できる。
支持部材38は、保持片31を支持するためのものであり、断面形状「コ」字形の鋼材によって構成されている。支持部材38は、図1に示すように枠部材11内に配される棚部材20を構成する縦材23に沿うように配されている。支持部材38は、これを構成する構成面38aが加熱室3aの底面に対して並行になるように配置されている。上記した保持片31は、支持部材38の構成面38a上に配されており、支持部材38により下方から支持されている。そのため、保持片動作機構32によれば、保持片31を加熱室3aの底面に対して平行な姿勢に維持した状態で回動させることができる。
上記した棚保持装置30は、シリンダ装置35を作動させることにより動力を保持片31に伝達し、保持片31を棚部材20側に進退させることができる。さらに具体的には、図8(a)に実線で示すように保持片31が駆動軸36に対して略直交した状態においてシリンダ装置35を作動させ、矢印Aで示すように駆動軸36を熱処理装置1の背面側に移動させると、図8(a)に破線で示すように伝達片37も熱処理装置1の背面側に移動する。伝達片37が熱処理装置1の背面側に移動すると、軸34が長孔40に沿って駆動軸36から遠ざかる方向に摺動する。これにより、図8(a)に矢印Cで示すように保持片31が軸33を支点として回動し、保持片31の先端部分が棚部材20の設置領域の外側に出る。
また逆に、図8(a)に破線で示すように保持片31が棚部材20側から外に出た状態においてシリンダ装置35を作動させ、矢印Bで示すように駆動軸36を熱処理装置1の正面側に移動させると、伝達片37も熱処理装置1の正面側に移動する。伝達片37が熱処理装置1の正面側に移動すると、軸34が長孔40に沿って駆動軸36側に摺動し、保持片31が軸33を支点として矢印D方向に回動する。軸34が長孔40の端部に到達するまで駆動軸36を矢印B方向に移動させると、保持片31が駆動軸36や支持部材38に対して略直交した状態になり、保持片31の先端部分が棚部材20の設置領域の内側に侵入する。
熱処理装置1は、加熱室3a内に配されたラック10の棚部材20に積載された基板Wを加熱室3a内に導入された熱風に晒して基板Wを焼成するものである。熱処理装置1は、いわゆるタクトシステムを採用したものであり、加熱室3aに対して基板Wを順次入れ替えていく構成とされている。さらに具体的には、熱処理装置1は、昇降装置12によりラック10を上下動させ、所定の取り出すべき基板Wが積載された棚部材20や、基板Wを積載すべき棚部材20が換装口8の高さに到達した時点でラック10の上下動を一定時間停止し、換装口8を介して基板Wの出し入れを行い、その後ラック10が上下動を再開して熱処理する構成とされている。本実施形態の熱処理装置1は、基板Wを出し入れする際におけるラック10および棚保持装置30の動作に特徴を有する。以下、基板Wの搬送動作を中心として基板Wの焼成時における熱処理装置1の動作について説明する。
熱処理装置1は、熱処理の開始に先立ち、図示しない制御装置によってヒーター6や送風機7を作動させて熱風を加熱室3aに送り込み、加熱室3a内の温度を所定の熱処理温度に調整する。加熱室3a内の雰囲気温度が所定の熱処理温度(本実施形態では230℃〜250℃)に達すると、熱処理装置1は、基板Wを焼成可能な状態となる。
一方、熱処理装置1の制御装置は、昇降装置12を作動させることにより、ラック10を上下動させ、図9(a)に示すように基板Wを積載すべき棚部材20(以下、必要に応じて目的棚部材20aと称す)の上方に存在する棚部材20(以下、必要に応じて上方棚部材20bと称す)の底面が棚保持装置30の保持片31よりも上方に来るようにラック10の上下位置を調整する。その後、制御装置は、棚保持装置30のシリンダ装置35を作動させ、駆動軸36を図8(a)に矢印Bで示すように熱処理装置1の正面側に移動させる。これにより、保持片31が図8(a)に矢印Dで示すように軸33を中心として回動し、保持片31の先端部分がラック10の棚部材20側に突出する。
ここで、上記したように、棚部材20を上下に積み重ねた場合、上下に並んで配された縦材23,23の間には保持片31が侵入可能な隙間29が形成されている。そのため、シリンダ装置35を作動させて保持片31を棚部材20側に突出させると、図9(b)に示すように保持片31が上方棚部材20bの縦材23の下方に差し込まれた状態になる。
保持片31が上方棚部材20bの下方に入ると、制御装置は、図9(b)に矢印で示すように昇降装置12を作動させ、ラック10を下方に下げる。ラック10が下がると、図9(c)に示すように、保持片31よりも下方に存在する目的棚部材20aおよびこれよりも下方に存在する棚部材20からなる下方棚部材群Lが枠部材11と共に下方に移動する。
一方、保持片31よりも上方に存在している上方棚部材20bおよび上方棚部材群Uは、ラック10内に入っている保持片31によって保持された状態になり、下方への移動が阻止される。そのため、昇降装置12を作動させて枠部材11を下降させると、図9(c)に示すように下方棚部材群Lが、上方棚部材20bから分離される。枠部材11を下降させることにより、目的棚部材20aがロボットハンドRにより換装口8を介して基板Wを出し入れ可能な位置まで下降すると、制御装置は昇降装置12を停止させる。これにより、目的棚部材20aと上方棚部材20bとの間隔を、ロボットハンドRを用いて基板Wを出し入れするのに十分な大きさに拡げることができる。
上記したようにして目的棚部材20aと上方棚部材20bとの間隔が調整されると、制御装置は、シャッター8aを作動させて換装口8を開く。ここで、先に目的棚部材20a上に基板Wが積載されている場合は、ロボットハンドRが換装口8から差し込まれ、基板Wが取り出される。また、換装口8が開いた際に目的棚部材20aに基板Wが搭載されていない場合や、前記したようにして基板Wが取り除かれた場合は、熱処理装置1の外部で基板WがロボットハンドRに搭載され、この状態でロボットハンドRが換装口8から加熱室3a内に向けて差し込まれ、基板Wが目的棚部材20aの支持材22に設けられた支持ピン27上に移載される。基板Wの移載が完了すると、ロボットハンドRが換装口8から抜き去られる。
上記したようにして目的棚部材20aへの基板Wの移載が完了すると、制御装置は、シャッター8aを作動させて換装口8を塞ぐ。換装口8が閉塞されると、制御装置は、昇降装置12を作動させ、ラック10を上方に移動させる。ラック10が上方に移動すると、目的棚部材20aを含む下方棚部材群Lが上方に移動し始め、やがて図9(b)に示すように上方棚部材20bの脚部26が目的棚部材20aのベース部21を構成する縦材23や横材25上に載った状態に戻る。その後、制御装置は、棚保持装置30のシリンダ装置35を作動させ、図8(a)に矢印Aで示すように駆動軸36を熱処理装置1の背面側に向けて移動させる。これにより、上方棚部材20bを保持していた保持片31が軸33を中心として図8(a)の矢印C方向に回動し、上方棚部材20bの設置領域から外に出る。これにより、熱処理装置1は、上記した一連の基板換装動作を完了する。
熱処理装置1は、上記したようにして基板換装動作を繰り返し、基板Wを順次加熱室3aに対して出し入れする。基板Wは、目的棚部材20aに搭載されてから取り出されるまでの間に加熱室3a内に流れる熱風に晒され、熱処理(焼成)される。
上記したように、熱処理装置1は、基板Wの出し入れの対象となる目的棚部材20aに対して上方に位置する上方棚部材20bのベース部21の下方に保持片31を差し込んで上方棚部材20bを保持することができる。この状態で、昇降装置12を作動させ、保持片31とラック10とを相対移動させることにより、目的棚部材20aと上方棚部材20bとの間隔を拡げ、ロボットハンドRを用いて基板Wを出し入れするのに必要な領域を確保することができる。
上記したように、熱処理装置1は、必要に応じて基板Wの出し入れに要する領域を確保することができるため、基板Wの出し入れを行う必要のない部分については棚部材20同士の間隔を基板Wの配置に最小限必要な大きさにすることができる。そのため、本実施形態の熱処理装置1は、加熱室3a内に棚部材20を高密度に配置することができる。従って、熱処理装置1のような構成を採用すれば、加熱室3aの大きさを最小限に抑制でき、一度に多数の基板Wを熱処理することができる。
また、棚部材20は、複数の支持材22が基板Wを出し入れする際にロボットハンドRが移動方向する方向に沿って延びるように取り付けられており、配置部22bの側方であってベース部21の表面より上方に形成される領域Xには、支持材22に沿ってロボットハンドRを抜き差ししたり、配置部22bに対して基板Wを載せたり、配置部22bから基板Wを持ち上げるためにロボットハンドRを上下動させる上でロボットハンドRの作動の妨げとなるものがない。
また、上記したように、領域Xは、配置部22bの側方に形成され、配置部22bの水平位置よりも下方に拡がった空間である。そのため、領域Xの高さは、支持ピン27の高さdに加えて、ベース部21と配置部22bとの間隔分だけ高い。すなわち、領域Xは、配置部22bよりも下方に拡がっているため、支持ピン27の高さdや棚部材20同士の間隔を大きく取らなくてもロボットハンドRが進退したり、上下動するのに必要な領域Xを確保できる。さらに、領域Xは、配置部22bに沿って拡がり、上方に向けて開放している。従って、熱処理装置1は、支持材22の配置部22b,22b同士の間隔を大きくとらなくてもロボットハンドRを差し込み可能な領域Xを確保することができる。よって、熱処理装置1は、加熱室3a内に基板Wを高密度で配して熱処理することができる。
上記実施形態において採用されている棚部材20は、ベース部21の裏面側に向けて突出するように脚部26が取り付けられている。そのため、棚部材20は、上方に位置する棚部材20の脚部26を下方に位置する棚部材20のベース部21を構成する縦材23や横材25の上に載せることにより、棚部材20,20のベース部21,21や支持材22の配置部22b,22bの間に脚部26の高さHfに相当する間隔を開けて積み重ねることができる。換言すれば、上記した棚部材20は、脚部26の高さHfを調整することにより、支持材22の配置部22b,22bの間隔を調整することができる。本実施形態では、脚部26の高さHfが、基板Wを支持ピン27上に載せるのに必要最小限な高さとされている。そのため、上記した構成によれば、基板Wを高密度に配置することができる。
上記したように、棚部材20は、角状のパイプ等によって構成される縦材23や横材25を組み合わせて構成される枠状のベース部21と、支持材22とを組み合わせて構成される骨格構造を有するものである。そのため、棚部材20は、構成が極めてシンプルであり軽量である。従って、上記した構成によれば、基板Wの出し入れに際して棚部材20を保持する際に、保持片31等にかかる負荷を最小限に抑制することができる。
上記した構成によれば、保持片31にかかる負荷を軽減することができるため、保持片31の厚みを最小限に抑制できる。そのため、上記した構成によれば、棚部材20,20の間に保持片31を差し込む空間を確保するために縦材23,23の隙間29を大きく取る必要がなく、基板Wを高密度で配置することができる。
また、棚部材20は、ベース部21や支持材22等を組み合わせた骨格構造を採用したものであるため、熱容量が小さい。さらに、棚部材20を採用することにより、加熱室3aの高さを従来技術の熱処理装置の熱処理室よりも低くすることができる。そのため、加熱室3aに収容可能な基板Wの枚数や表面積に対して棚部材20や加熱室3aの容積が小さい。従って、本実施形態の熱処理装置1は、雰囲気温度を容易に安定化することができ、雰囲気温度の調整に要する熱エネルギーも僅かで済む。
上記実施形態において採用されていた棚部材20は、ベース部21に対して複数の支持材22と脚部26とを取り付けた構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図10に示す棚部材50(配置棚)のようなものを採用してもよい。
さらに具体的に説明すると、棚部材50は、上記した棚部材20と同様に縦材23,23および横材25,25を組み合わせて構成されるベース部21を有し、これに支持材51や梁材55、柱材56、連結材57等を取り付けることにより形成された骨格構造を有する部材である。上記したように、ベース部21は、縦材23および横材25を2本ずつ用いて枠状に形成され、開口形状が矩形の部材である。支持材51は、上記した棚部材20の支持材22と同様に、基板Wを支持することを主目的として設けられたものであり、棚部材20における支持材22の取り付け位置と略合致する位置に取り付けられている。すなわち、支持材51は、ベース部21の縦材23に沿って配され、横材25,25間を横切るように取り付けられている。支持材51は、横材25,25の中間部分に、略等間隔に5本並べて取り付けられている。
支持材51は、図12に示すように、上記した支持材22と類似した構造を有し、例えば金属製で角状のパイプ等を屈曲させて構成されるものである。さらに詳細に説明すると、支持部材51は、長手方向中間部分に配置部52を有し、この両端に傾斜部53,53を有する。配置部52と傾斜部53,53とがなす角θ1は鈍角である。支持材51は、図10や図12に示すように、傾斜部53,53が横材25,25の中間部分に接続され、配置部52がベース部21に対して上方に位置するように取り付けられている。支持材51をベース部21に対して取り付けると、傾斜部53,53は、配置部52側に近づくほどベース部21の中央側(開口領域側)に傾いた状態になる。また、支持材51の配置部52には、複数の支持ピン27が所定の間隔毎に取り付けられている。支持ピン27は、基板Wを支持するためのものであり、配置部52に対して略鉛直に立ち上がるように取り付けられている。
梁材55や柱材56、連結材57は、それぞれ金属製で角状のパイプのような耐熱性を有する素材によって構成されている。梁材55は、上記した支持材51の配置部52に相当する長さを有する長尺状の部材であり、ベース部21に取り付けられた支持材51の配置部52に対して略並行に配されている。すなわち、棚部材50において、支持材51および梁材55は、それぞれベース部21に対して同一の水平位置に並べて配置されており、図11(a)に示すように、ベース部21に対して平行な平面L1を想定した際に支持材51および梁材55は、この平面L1上に並ぶ。
梁材55とベース部21の縦材23との間には、柱材56が架け渡すように取り付けられている。柱材56は、梁材55とベース部21の縦材23との間に複数(本実施形態では5本)配されている。縦材23に対する垂線L3を想定した場合、この垂線L3と柱材56とがなす角θ3は、横材25に対する垂線L2(図12参照)と支持材51の傾斜部53とがなす角θ2(図12参照)と略同一とされている。
ベース部21に取り付けられた5本の支持材51のうち、縦材23に隣接する位置に配された支持材51と梁材55との間には、複数(本実施形態では5本)の連結材57が架け渡すように取り付けられている。連結材57は、いずれも支持材51および梁材55に対して略直交するように取り付けられている。連結材57は、図11(a)に示すようにベース部21に対して平行な仮想平面L1上に位置している。
棚部材50は、図11(b)や図12(b)に示すようにベース部21が下方に向き、ベース部21に対して配置部52が上方に位置する姿勢とされ、上下に複数積み重ねて使用される。棚部材50を上下に積み重ねると、図11(b)に示すように、下方に配される棚部材50の柱材56と、上方に配される棚部材50のベース部21を構成する縦材23とがP1で示す位置において当接する。また、棚部材50を上下に積み重ねると、図12(b)に示すように下方に配される棚部材50の支持材51に設けられた傾斜部53,53と、上方に配される棚部材50のベース部21を構成する横材25とがP2で示す位置において当接する。そのため、棚部材50を上下に積み重ねると、上方に配された棚部材50の配置部52と下方に配された棚部材50の配置部52との間に所定の間隔cが設けられた状態になる。
上記した配置部52,52の間隔cは、横材25に対する垂線L2と支持材51の傾斜部53とがなす角θ2や、縦材23に対する垂線L3と柱材56とがなす角θ3の大きさを変更することにより調整することができる。さらに具体的には、角θ2や角θ3を大きくすると配置部52,52の間隔cが狭くなり、角θ2や角θ3を小さくすると配置部52,52の間隔cが広くなる。本実施形態では、間隔cが支持ピン27上に基板Wを配置した際に基板Wが配置部52に接触するのを防止するのに最低限必要な程度となるように角θ2や角θ3の大きさが調整されている。
図13に示すように、棚部材50についても、上記した棚部材20と同様にラック10の枠部材11内に積み重ねて使用される。棚部材50は、棚部材20と同様に縦材23が加熱室3aの正面側から背面側、すなわち換装口8から差し込まれるロボットハンドRの侵入方向(移動方向)に向けて延び、横材25がロボットハンドRの侵入方向に対して交差する方向に延びる姿勢とされ、加熱室3a内に配置される。
棚部材50を採用した場合についても、棚部材20を採用した場合と同様に、棚保持装置30により所定の棚部材50を保持した状態で昇降装置12を作動させることにより、棚部材50,50の間隔を拡げ、基板Wの出し入れを実施することができる。
さらに詳細に説明すると、例えば棚部材50(以下、必要に応じて目的棚部材50aと称す)上に配置されている基板Wを加熱室3aから取り出したり、外部から加熱室3aに導入された基板Wを目的棚部材50a上に配置する場合は、先ず昇降装置12を作動させ、図14(a)に示すように目的棚部材50aの上方に存在する棚部材50(以下、必要に応じて上方棚部材50bと称す)の底面が棚保持装置30の保持片31よりも上方に来るようにラック10の上下位置を調整する。その後、図14(b)に示すように、棚保持装置30のシリンダ装置35を作動させて保持片31を上方棚部材50bを構成する縦材23の下方に侵入させる。
保持片31を上方棚部材50bの下方に侵入させた後、熱処理装置1の制御手段は、昇降装置12を作動させ、ラック10を下降させる。これにより、図14(c)に示すように上方棚部材50bおよびこれよりも上方に積み重ねられた棚部材50によって構成される上方棚部材群Uが保持片31によって支持された状態になり、目的棚部材50aと上方棚部材50bとの間隔が拡がる。
目的棚部材50aが換装口8を介してロボットハンドRにより基板Wを出し入れ可能な位置まで下降すると、制御装置は昇降装置12を停止させる。これにより、目的棚部材50aと上方棚部材50bとの間にロボットハンドRを用いて基板Wを出し入れするのに十分な空間が形成される。
目的棚部材50aと上方棚部材50bとの間隔調整が完了すると、シャッター8aが作動して換装口8が開いた状態とされ、換装口8からロボットハンドRが差し込まれる。ロボットハンドRは、棚部材50の支持材51の側方であって、基板Wと横材25との間に形成された領域Yに、横材25に対して略直交する方向に侵入する。そして、所定の位置までロボットハンドRが侵入すると、ロボットハンドRによって基板Wが持ち上げられ、換装口8から取り出される。
また、換装口8が開いた当初から目的棚部材50aに基板Wが搭載されていない場合や、目的棚部材50aから基板Wが取り除かれた場合は、熱処理装置1の外部で基板Wが搭載されたロボットハンドRが換装口8から加熱室3a内に向けて差し込まれ、目的棚部材50aの支持ピン27上に基板Wが移載される。
目的棚部材50aへの基板Wの移載が完了すると、シャッター8aが作動して換装口8が塞がれる。その後、昇降装置12を作動させてラック10を上方に移動させると、目的棚部材50aが上方に移動し、図14(b)に示すように目的棚部材50aの傾斜部53や柱材56に上方棚部材50bのベース部21を構成する横材25や縦材23が当接した状態に戻り、上方棚部材群Uが目的棚部材50a上に積み重ねられた状態になる。目的棚部材50aが図14(b)に示す状態に戻ると、熱処理装置1の制御装置は、棚保持装置30のシリンダ装置35を作動させ、図14(a)に示すように保持片31を上方棚部材50bの下方から抜き去る。これにより、熱処理装置1は、上記した一連の基板換装動作を完了する。
上記したように、棚部材20に代わって棚部材50を採用した場合についても、基板Wの出し入れの対象となる目的棚部材50aに対して上方に位置する上方棚部材50bを保持片31で支持し、保持片31とラック10とを相対移動させることにより、目的棚部材50aと上方棚部材50bとの間にロボットハンドRを用いて基板Wを出し入れするのに必要な領域を確保することができる。また、基板Wの出し入れに関係しない位置にある棚部材50,50の間隔については、基板Wを配置するのに必要最低限の高さに抑制することができる。そのため、棚部材50を採用した場合についても、棚部材20を採用した場合と同様に加熱室3a内に基板Wを高密度に配置し、熱処理することができる。
棚部材50は、基板Wが配置される配置部52がロボットハンドRの進退方向に沿って延びており、配置部52の側方であってベース部21の表面より上方に形成される領域Yは、配置部52の側方に形成され、配置部52に沿って拡がり、上方に向けて開放している。よって、領域Yには、ロボットハンドRの進退(加熱室3aの正面側から背面側あるいは背面側から正面側への移動)やロボットハンドRの上昇を妨げるものがない。そのため、配置部52に沿って延びる領域Y内にロボットハンドRを差し込み、ロボットハンドRを上昇させることにより、配置部52に設けられた支持ピン27によって支持されている基板Wを持ち上げることができる。また、基板Wを載せた状態でロボットハンドRを加熱室3aの外部から棚部材50の領域Y内に差し込み、ロボットハンドRを下降させることにより、支持ピン27上に基板Wを配置することができる。
上記したように、領域Yは、配置部52の側方に形成され、配置部52の水平位置よりも下方に拡がった空間である。そのため、領域Yの高さは、支持ピン27の高さに加えて、ベース部21と配置部52との間隔分だけ高い。従って、棚部材50を採用すれば、支持ピン27の高さや棚部材50同士の間隔を大きく取らなくてもロボットハンドRが進退したり、上下動するのに必要な領域Yを確保できる。
棚部材50は、ベース部21や支持材51等が骨格をなす骨格構造を採用したものであるため、構造がシンプルであり軽量である。そのため、棚部材50を支持する保持片31等にかかる負荷を最小限に抑制することができる。
棚部材50は、上記したようにシンプルかつ軽量なものであるため熱容量が小さい。また、棚部材50を採用すれば、基板Wを高密度に配置することができる。そのため、従来技術の熱処理装置に採用されている熱処理室よりも加熱室3aの高さを抑制できるため、加熱室3aの熱容量も抑制することができる。よって、棚部材50を採用した場合についても、棚部材20を採用した場合と同様に加熱室3aにおいて熱処理可能な基板Wの枚数や表面積に対して棚部材20や加熱室3aの容積が小さい。従って、棚部材50を採用すれば、加熱室3a内の雰囲気温度を容易に安定化することができ、雰囲気温度の調整に要する熱エネルギーも僅かで済む。
上記した棚部材20は、脚部26を下方に隣接する棚部材20のベース部21上に載せる(当接させる)ことにより上下に積み重ねるものである。そのため、棚部材20を多数積み重ねたり、各棚部材20に基板Wを配置したりして大きな荷重が作用してもベース部21によってしっかりと支持できる。また、棚部材20に前記したような大きな荷重が作用しても、保持片31により所定の棚部材20の下方からベース部21を支えてラック10を上下動させることで、上下に隣接する棚部材20,20同士を離反させることができる。
一方、棚部材50を採用した場合、棚部材50を積み重ねると、上方側の棚部材50の内側に下方側の棚部材50が侵入し、上方側の棚部材50のベース部21を構成する縦材23や横材25が下方側の棚部材50の支持材51の傾斜部53や柱材56に当接した状態になり、棚部材50,50の間に一定の隙間が形成される。そのため、棚部材50を多数積み重ねたり、各棚部材50に基板Wを配置すると、これらの荷重が傾斜部53や柱材56に集中して作用したり、上下に積み重ねられた棚部材50,50がぴったりと嵌り込んだ状態になってしまい、容易に離反できない状態になる可能性がある。
そこで、かかる事態が想定される場合は、例えば図15のように傾斜部53の内側に突出する所定の大きさのリブ58等を設けた構成とすることにより、上記したような問題点を解消することができる。すなわち、図15(b)のように、リブ58を棚部材50を積み重ねた際に下方に隣接する棚部材50の配置部52に当たる位置に設け、棚部材50を積み重ねた際にベース部21が傾斜部53に直接当たらない構成とすれば、傾斜部53の一点に荷重が集中したり、棚部材50,50がぴったりと嵌り込んだ状態になるのを防止できる。
図15に示す例では、リブ58を傾斜部53の内側に設けた構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば柱材56の内側にリブ58に相当するものを設けた構成としてもよい。
上記実施形態では、図8等に示すような構成の棚保持装置30を採用した構成を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば図16に示す棚保持装置60のような構成のものを採用してもよい。さらに具体的に説明すると、棚保持装置60は、上記した棚保持装置30と構成部材が類似しているが、構成部材の配置等が一部異なる。すなわち、棚保持装置60は、図16(a),(b)に示すように、棚部材20,50の設置領域の外側に配される。棚保持装置60は、図1や図3に示す棚保持装置30と同様に、棚部材20,50を構成する縦材23,23に対して隣接する位置(図1、図3において棚部材20,50の左右)に設置された支柱39に上下方向に4つずつ並べて取り付けられている。棚保持装置60の取り付け位置は、それぞれ熱処理装置1の正面側に設けられた4つの換装口8に対応している。
棚保持装置60は、保持片動作機構61と保持片62とを備えた構成とされている。保持片動作機構61は、上記した棚保持装置30の保持片動作機構32において採用されているのと同一のシリンダ装置35、駆動軸36および支持部材38を備えた構成とされているが、その位置関係が多少異なる。
さらに詳細には、棚保持装置60において、駆動軸36および支持部材38は、共に熱処理装置1の正面側および背面側の壁面5に対して垂直方向、すなわち枠部材11を構成する縦材23の延伸方向に延びるように配置されている点で共通するが、駆動軸36が支持部材38よりも棚部材20,50側の位置に配置されている点が異なる。駆動軸36は、その片端に取り付けられたシリンダ装置35を作動させることにより、熱処理装置1の正面側および背面側の壁面5に対して垂直な方向に進退させることができる。また、駆動軸36には、軸63が上方に向けて突出するように取り付けられている。
保持片62は、保持片31と同様に所定の棚部材20,50の下方に侵入し、これを支持するための金属片である。図16に示すように、保持片62は、軸65により支持部材38に取り付けられており、軸65を中心として支持部材38に対して回動可能な状態とされている。
保持片62には、長孔66が設けられている。長孔66には、上記した駆動軸36に取り付けられた軸63が保持片62の裏面側から差し込まれている。軸63は、長孔66内において自由に動くことができる。
図16(a)に示すように、棚保持装置60は、シリンダ装置35を作動させ、駆動軸36を往復動させることにより、保持片62をラック10を構成する棚部材20,50に対して進退させることができる。さらに具体的には、図16(a)に実線で示すように保持片62が駆動軸36に対して略直交した状態において、矢印Aで示すように駆動軸36を熱処理装置1の正面側に移動させると、軸63も駆動軸36と一緒に正面側に向けて直線的に移動する。
ここで、上記したように軸63は、長孔66に差し込まれており、長孔66内で自由に移動できる。そのため、軸63が直線移動すると、軸63によって保持片62が押し動かされ、図16(a)に破線で示すように支持部材38に取り付けられた軸65を中心として矢印C方向に回動する。これにより、保持片62の先端部分が棚部材20,50の設置領域から外側に出る。
一方、図16(a)に破線で示すように保持片62の先端が棚部材20,50の設置領域の外にある状態において、駆動軸36を矢印Bで示すように熱処理装置1の背面側に移動させると、駆動軸36に取り付けられた軸63によって保持片62が押し動かされて矢印D方向に回動する。軸63が長孔66の端部に到達するまで駆動軸36を移動させると、保持片62が駆動軸36や支持部材38に対して略直交した状態になり、保持片62の先端部分が棚部材20,50の設置領域の内側に侵入した状態になる。
上記したように、棚保持装置60についても、保持片62を棚部材20,50の設置領域に対して進退させることができる。そのため、熱処理装置1において、棚保持装置30の代わりに棚保持装置60を採用しても、棚部材20,50に対する基板Wの出し入れを容易かつスムーズに実施することができる。
上記実施形態の熱処理装置1は、棚部材20,50のいずれを採用した場合についてもラック10を昇降させることにより保持片31,62と棚部材20,50との相対位置を変更するものであったが、本発明はこれに限定されるものではない。さらに具体的には、熱処理装置1は、例えば棚保持装置30,60を保持片31,62が棚部材20,50の積み重ね方向に移動させることが可能な構成とし、所定の棚部材20,50を保持した状態で保持片31,62を昇降させる構成としてもよい。かかる構成とした場合は、昇降装置12を設けずラック10が昇降不可能な構成としても、保持片31,62を昇降させることによって棚部材20,50の積み重ね方向に保持片31,62を相対移動させ、棚部材20,50の間隔を調整することができる。また、熱処理装置1は、昇降装置12によりラック10を昇降させると共に、保持片31,62を昇降させることにより棚部材20,50と保持片31,62とを棚部材20,50の積み重ね方向に相対移動させる構成としてもよい。
上記実施形態の熱処理装置1は、シャッター8aが所定の位置で開閉するものであったが、図17に示す熱処理装置70のように、換装口71の開口位置が上下方向に変わっていく構成とすることも可能である。
さらに具体的に説明すると、熱処理装置70は、図17や図18に示すように正面側に基板Wを出し入れするための換装口71を有する。換装口71は、図18のように加熱室3a内に配されているラック10に対向する位置にある。換装口71は、ラック10の上端部分から下端部分に至る程度の高さで、基板Wの幅よりもやや大きな幅を有する開口である。換装口71には、複数(本実施形態では4枚)のシャッター板72を有し、そのそれぞれにシリンダ73を設けた構成とされている。
シャッター板72は、幅が換装口71の開口幅よりも大きく、高さが換装口71の高さの約1/4程度の金属製の板体である。シャッター板72は、シリンダ73を作動させることにより、熱処理装置70の正面側に鉛直方向に延びるように取り付けられた2本のレール75に沿って、上下に移動することができる構成とされている。そのため、例えば、熱処理装置70の一番上方に位置するシャッター板72aに相当する位置において基板Wの出し入れを行う場合は、シャッター板72aに連結されているシリンダ73の軸を上方に伸ばす。また、例えば熱処理装置70の一番下方に存在するシャッター板72dによって閉塞されている部分を開く場合は、シャッター板72a〜72dに連結されたシリンダ73の軸を延伸させる。すなわち、熱処理装置70は、換装口71の開きたい部分に存在するシャッター板72およびこれより上方に存在するシャッター板72に連結されているシリンダ73の軸を延ばすことにより換装口71の所望の部位を開くことができる。
熱処理装置70のように任意の位置で換装口71を開くことが可能な構成とした場合についても、上記したように棚保持装置30,60の保持片31,62を上下方向に移動可能な構成を採用し、換装口71が開く位置にあわせて棚部材20,20や棚部材50,50の間隔を拡げることにより、基板Wの出し入れを実施することができる。
本発明の一実施形態にかかる熱処理装置の内部構造を示す断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 棚部材を示す斜視図である。 図4に示す棚部材を重ね合わせた状態を示す斜視図である。 (a)は図4に示す棚部材のA−A断面図であり、(b)は(a)に示す棚部材を積み重ねた状態を示す断面図であり、(c)は(b)の要部の拡大図である。 (a)は図4のB方向矢視図であり、(b)は(a)に示す棚部材を積み重ねた状態を示す正面図である。 (a)は棚保持装置を示す正面図であり、(b)は(a)のX−X断面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ図1に示す熱処理装置の動作を段階毎に示した概念図である。 棚部材の変形例を示す斜視図である。 (a)は図10に示す棚部材のA−A断面図であり、(b)は(a)に示す棚部材を積み重ねた状態を示す断面図である。 (a)は図10に示す棚部材のB−B断面図であり、(b)は(a)に示す棚部材を積み重ねた状態を示す断面図である。 図10に示す棚部材を採用した熱処理装置の内部構造を示す断面図である。 (a)〜(c)は、それぞれ図13に示す熱処理装置の動作を段階毎に示した概念図である。 (a)は図10に示す棚部材の変形例を示す断面図であり、(b)は(a)に示す棚部材を積み重ねた状態を示す断面図である。 (a)は棚保持装置の変形例を示す正面図であり、(b)は(a)のX−X断面図である。 本発明の一実施形態にかかる熱処理装置を示す正面図である。 図17に示す熱処理装置の内部構造を示す断面図である。
符号の説明
1,70 熱処理装置
3a 加熱室
10 ラック
11 枠部材
12 昇降装置
20,50 棚部材(配置棚)
21 ベース部
22,51 支持材
22b,52 配置部
26 脚部
30,60 棚保持装置(保持手段)
31,62 保持片
32,61 保持片動作機構
53 傾斜部
56 柱材
58 リブ
X,Y 領域
W 基板(被加熱物)

Claims (3)

  1. 被加熱物を収容して加熱可能な加熱室と、
    被加熱物を配置可能な複数の配置棚と、
    複数の配置棚を互いに離反可能な状態で上下方向に積み重ねて構成される配置手段と、
    前記複数の配置棚から選ばれる一又は複数の配置棚を、当該配置棚の積み重ね方向の所定位置で保持可能な保持手段とを有し、
    当該配置手段が加熱室内に配されたものであり、
    配置棚は、ベース部と、ベース部に対して相対位置が上下方向に異なる配置部とを有し、配置部がベース部に対して上方になる姿勢で配されるものであり、
    上方に位置する配置棚のベース部が下方に位置する配置棚の配置部よりも下方に位置するように複数の配置棚を積み重ねることにより、上方に位置する配置棚のベース部の設置領域内に下方に位置する配置棚の配置部が侵入し、上方に位置する配置棚を構成する配置部と、下方に位置する配置棚を構成する配置部との間に被加熱物を配置可能な領域が形成されるものであり、
    配置部の側方に当該配置部に沿って所定の空間が形成され、
    前記保持手段により一又は複数の配置棚を保持した状態で保持手段と配置手段とを相対移動させることが可能であることを特徴とする熱処理装置。
  2. 配置棚が当接部を有し、当該当接部を上方及び/又は下方に隣接する配置棚と当接させることにより複数の配置棚を積み重ね可能であることを特徴とする請求項1に記載の熱処理装置。
  3. 保持手段が、配置棚側に向けて進退可能な保持片を有し、保持片を配置棚側に突出させることにより配置手段を構成する複数の配置棚から選ばれる一又は複数の配置棚を保持可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱処理装置。
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