JP2007137579A - フィルム継ぎ方法及び装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】
フィルムの供給を中断させないフィルム継ぎ方法及び装置を提供する。
【解決手段】
フィルム原反1からのフィルムF1に対してフィルム原反101からのフィルムF2を継ぎ足し、フィルム原反を1から101に切り替えてフィルムを供給する。そのため、並置した2つのフィルム継ぎ装置4、104に、吸着表面を持ち断面扇状の吸着兼貼付けパッド24、124を、互いに対向させたときに両者の外表面間に当接された締め付け部を形成するように回転軸の回りに回動可能に配設する。フィルム原反101から巻き戻したフィルムF2の先端部をフィルム継ぎ装置104の吸着兼貼付けパッド124上に吸着保持させその先端外面上に両面粘着テープを貼り付ける。こうして吸着兼貼付けパッド24、124を回転軸20、120の回りに同期して回転させ、両者の間でフィルムF1に対してフィルムF2の先端を継ぎ足す。
【選択図】 図1
フィルムの供給を中断させないフィルム継ぎ方法及び装置を提供する。
【解決手段】
フィルム原反1からのフィルムF1に対してフィルム原反101からのフィルムF2を継ぎ足し、フィルム原反を1から101に切り替えてフィルムを供給する。そのため、並置した2つのフィルム継ぎ装置4、104に、吸着表面を持ち断面扇状の吸着兼貼付けパッド24、124を、互いに対向させたときに両者の外表面間に当接された締め付け部を形成するように回転軸の回りに回動可能に配設する。フィルム原反101から巻き戻したフィルムF2の先端部をフィルム継ぎ装置104の吸着兼貼付けパッド124上に吸着保持させその先端外面上に両面粘着テープを貼り付ける。こうして吸着兼貼付けパッド24、124を回転軸20、120の回りに同期して回転させ、両者の間でフィルムF1に対してフィルムF2の先端を継ぎ足す。
【選択図】 図1
Description
本発明は、第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムを継ぎ足し、供給するフィルムを第1のフィルム原反から第2のフィルム原反に切り替えるためのフィルム継ぎ方法及びフィルム継ぎ装置に関する。
包装装置などで、フィルムを連続供給してゆく場合、1つのフィルム原反が消費されると新しいフィルム原反に切り換えてフィルムを供給するのであるが、そのフィルム原反の切り換えは迅速に行なうことが望まれる。しかしながらフィルム原反の切り換えには、供給を終えたフィルム原反から供給されていたフィルムを切断し、その端にテープを貼り付けるなどして新しいフィルム原反のフィルムに継なぐ必要があるために、フィルム継ぎを正確に行なうにはフィルムの供給を一次停止し、かなりの時間を必要とするという問題があった。
特に、包装装置では、送られるフィルムに印刷が施されたものを使用することが多く、包装された商品の袋などの印刷がフィルム継ぎによってずれないように正確に整合させて継ぐ必要があるためフィルム継ぎを迅速に行いロスタイムを少なくするのは熟練を要する作業であった。
特に、包装装置では、送られるフィルムに印刷が施されたものを使用することが多く、包装された商品の袋などの印刷がフィルム継ぎによってずれないように正確に整合させて継ぐ必要があるためフィルム継ぎを迅速に行いロスタイムを少なくするのは熟練を要する作業であった。
従来のフィルム継ぎ方法としては、フィルム供給を切り替えるときに、新しいフィルム原反から巻き戻して引き出したフィルム先端に両面粘着テープを貼り付け、フィルム供給を終えるフィルム原反からのフィルムの供給を停止し、そのフィルムに対し、両面粘着テープを貼り付けた新しいフィルム端を押し付けて、その新しいフィルム先端を供給中のフィルムに貼り付けて両フィルムを継ぎ、供給を終える方のフィルムを新しいフィルム端を継いだ位置の後で切断し、継がれた新しいフィルムの供給を続けてゆくものであった。
このような従来のフィルム継ぎのやり方だと、新しいフィルム原反から巻き戻したフィルムの先端に両面粘着テープを貼り付けて、そのフィルム端に貼り付けられた両面粘着テープを、供給を終えるフィルムに対して押し付けて貼り合わせるものであるから、フィルム継ぎ操作に時間が掛かり、また、継ぎ合わせるフィルム上の印刷模様合わせを行なう場合には、その印刷模様合わせに熟練を要する上、フィルム継ぎのためにフィルムの供給をかなりの時間中断することが必要になるという問題があった。
本発明は、第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムを継ぎ足し、供給するフィルムを第1のフィルム原反から第2のフィルム原反に切り替えるためのフィルム継ぎにおいて、フィルムの供給を中断させることなくフィルム継ぎを行なえるようにしたフィルム継ぎ方法及びフィルム継ぎ装置を提供することを課題としている。
本発明は前記課題を解決するためのフィルム継ぎ方法として、第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムを継ぎ足し、巻き戻して供給するフィルムを第1のフィルム原反から第2のフィルム原反に切り替えるためのフィルム継ぎ方法において、断面扇状で吸気孔が開口された部分的円筒吸着表面を持つ第1及び第2の2つの吸着兼貼付けパッドを、互いに対向させたときに両者の外表面間に当接された締め付け部を形成するように回転軸の回りに回動可能に配設し、前記第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムの先端部を前記第2の吸着兼貼付けパッド上に吸着保持させるとともに該フィルムの先端外面上に両面粘着テープを貼り付け、前記第1の吸着兼貼付けパッドを前記回転軸の回りに回転させ前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムを前記第1の吸着兼貼付けパッドの外表面上に吸着保持させたのち、前記第1及び第2の吸着兼貼付けパッドを前記回転軸の回りに同期して回転させ両者の間で、前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して前記第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムの先端を前記両面粘着テープによって継ぎ足すことからなるフィルム継ぎ方法を提供する。
また、本発明は前記課題を解決するためのフィルム継ぎ装置として、第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムを継ぎ足し、巻き戻して供給するフィルムを第1のフィルム原反から第2のフィルム原反に切り替えるためのフィルム継ぎ装置において、断面扇状で吸気孔が開口された部分的円筒吸着表面を有し互いに対向させたときに両者の外表面間に当接された締め付け部を形成するように回転軸の周りに回動可能に配設された第1及び第2の2つの吸着兼貼付けパッド、前記第2のフィルム原反から巻き戻して外表面に両面粘着テープを貼り付けたフィルム先端部を吸着保持した前記第2の吸着兼貼付けパッドと、前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムを外表面上に吸着保持した前記第1の吸着兼貼付けパッドをそれぞれ前記回転軸の周りに同期して回転させる駆動装置とを有し、前記第1及び第2の吸着兼貼付けパッドの間で、前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して前記第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムの先端を前記両面粘着テープによって継ぎ足すように構成したフィルム継ぎ装置を提供する。
本発明のフィルム継ぎ方法においては、第2のフィルム原反から巻き戻されて継ぎ足しを行なうフィルムの先端部を第2の吸着兼貼付けパッド上に吸着保持させてそのフィルムの先端部外面上に両面粘着テープを貼り付ける。そして、第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムを第1の吸着兼貼付けパッドの外表面上に吸着保持するよう第1の吸着兼貼付けパッドを前記回転軸の回りに回転させる。そして、第1及び第2の吸着兼貼付けパッドを回転軸の回りに同期して同時に回転させ両者の間で、第1のフィルム原反から供給しているフィルムに対して第2のフィルム原反からのフィルム先端を継ぎ足すことによってフィルム継ぎを迅速に行なうことができる。
本発明によるフィルム継ぎ方法において、前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルム上の印刷模様の位置を検知し、前記第2の吸着兼貼付けパッド上に先端が吸着保持されたフィルム上の印刷模様の位置に対し前記検知した印刷模様の位置を整合するよう前記第2の吸着兼貼付けパッド上に吸着保持されたフィルム先端を継ぎ足すことによって、前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して前記第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムを、その印刷模様を整合させてフィルム継ぎさせることができる。
次に、本発明のフィルム継ぎ装置によれば、前記した本発明のフィルム継ぎ方法を容易に実施可能なフィルム継ぎ装置が提供される。特に、本発明によるフィルム継ぎ装置は、吸気孔が開口された断面扇状の部分的円筒吸着表面を有する2つの吸着兼貼付けパッドを回転軸の回りに回動可能に設けるとともに、これをそれぞれ回転軸の回りに同期して回転させる駆動装置を設ければよいので構造が簡単で速やかにフィルム継ぎを行なえる装置が提供される。
本発明によるフィルム継ぎ装置において、フィルム原反から巻き戻して供給するフィルムの供給経路内に、ダンサーロール等によるフィルムの溜め部分を配置した構成にすると、フィルム継ぎを低速で少し時間をかけて行なっても、その間にその溜め部分のフィルムを消費してフィルムの供給をそのまま続けることができる。
また、本発明によるフィルム継ぎ装置において、前記第1及び第2の吸着兼貼付けパッドの回転軸の回りに、それぞれ前記第1及び第2のフィルム原反から巻き戻して供給するフィルムを案内する回転自在なガイドローラを配置した構成にすると、フィルム継ぎを行なう場合、吸着兼貼付けパッドをその回転軸の回りに回転変位させるだけでフィルム継ぎを行ない、フィルム継ぎが終了したら吸着兼貼付けパッドをその回転軸の周りに元の位置へ回転変位させるだけで、そのままフィルムの供給を続けることができ、フィルム原反からのフィルムを交互に切り替えることでフィルムの供給を継続して行なうことができる。
以下、本発明によるフィルム継ぎ方法及び装置を図示した実施の一形態に基づいて具体的に説明する。
全体構成を示す図1において、1はフィルム供給中の第1のフィルム原反で、スタンド2の上部に回転自在に保持されている。第1のフィルム原反1から巻き戻されたフィルムF1はフィルム上の印刷模様を検知する印刷模様検知装置3、フィルム継ぎ装置4、駆動ロール5及びフィルム溜め部7を経て消費先に供給される。印刷模様検知装置3はフィルム原反1から巻き戻されて送られるフィルムF1上の印刷模様を検知して制御装置(図示していない)に送る働きをする。駆動ロール5は押さえロール6によって押し当てられたフィルムF1を、フィルム原反1からフィルムを引き出して送り出す働きをする。8はフィルムを導くガイドローラを示している。
全体構成を示す図1において、1はフィルム供給中の第1のフィルム原反で、スタンド2の上部に回転自在に保持されている。第1のフィルム原反1から巻き戻されたフィルムF1はフィルム上の印刷模様を検知する印刷模様検知装置3、フィルム継ぎ装置4、駆動ロール5及びフィルム溜め部7を経て消費先に供給される。印刷模様検知装置3はフィルム原反1から巻き戻されて送られるフィルムF1上の印刷模様を検知して制御装置(図示していない)に送る働きをする。駆動ロール5は押さえロール6によって押し当てられたフィルムF1を、フィルム原反1からフィルムを引き出して送り出す働きをする。8はフィルムを導くガイドローラを示している。
フィルム継ぎ装置4を構成する吸着兼貼付け部の詳細が図2に示してあり、これによってその詳細について説明する。20は回転軸で、両端に設けられた支持軸受け21に保持され適宜の駆動装置(図示していない)によって所定角度の駆動回転が行なわれるように構成されている。
回転軸20にはベアリング23によってガイドローラ22が回転自在に支持されている。また、回転軸20には吸着兼貼付けパッド24が取付けられている。吸着兼貼付けパッド24は、図3に示すように断面が扇状になるように中空円筒を長さ方向に切り取った形をしており、内部に長さ方向に伸びた溝25を有し、これを覆い板26で覆ってボルト27で固定して中空部28が形成されている。
回転軸20にはベアリング23によってガイドローラ22が回転自在に支持されている。また、回転軸20には吸着兼貼付けパッド24が取付けられている。吸着兼貼付けパッド24は、図3に示すように断面が扇状になるように中空円筒を長さ方向に切り取った形をしており、内部に長さ方向に伸びた溝25を有し、これを覆い板26で覆ってボルト27で固定して中空部28が形成されている。
吸着兼貼付けパッド24は回転軸20の回転によって、回転軸20の軸心周りに所定角度だけ回転されるように構成されている。
吸着兼貼付けパッド24に形成された中空部28は回転軸20の軸心に形成された吸気穴30に連通穴31を介して連通されている。また、吸着兼貼付けパッド24には、中空部28を外部に連通し吸着表面を形成するよう多数の吸気孔29が設けられている。回転軸20の軸心に形成された吸気穴30は吸気パイプ32を経て真空ポンプなどの適宜の真空源(図示していない)に連通されるように構成されている。
吸着兼貼付けパッド24に形成された中空部28は回転軸20の軸心に形成された吸気穴30に連通穴31を介して連通されている。また、吸着兼貼付けパッド24には、中空部28を外部に連通し吸着表面を形成するよう多数の吸気孔29が設けられている。回転軸20の軸心に形成された吸気穴30は吸気パイプ32を経て真空ポンプなどの適宜の真空源(図示していない)に連通されるように構成されている。
以上のように構成された吸着兼貼付けパッド24を具えたフィルム継ぎ装置4は、図1に示されているようにカッター支持装置11とともにスタンド2及びフレームに取付けられている。カッター支持装置11には、フィルム原反1から巻き戻されて送り出されているフィルムF1を横方向に切断するためのカッター12が設けられている。
図1に見られるように、以上説明したと同じ構成をもつフィルム供給系が対称をなして右側に配置されており、左側に示した部分と対応する部分には100を付加した符合を付けて示してあり、これについての重複する説明を省略する。
なお、以下の説明では左右の部品の区別するため、右側の部品については左側の部品符号に100を付加した符号を付して説明する。
図1に見られるように、以上説明したと同じ構成をもつフィルム供給系が対称をなして右側に配置されており、左側に示した部分と対応する部分には100を付加した符合を付けて示してあり、これについての重複する説明を省略する。
なお、以下の説明では左右の部品の区別するため、右側の部品については左側の部品符号に100を付加した符号を付して説明する。
次に、図1におけるフィルム溜め部7について説明する。フィルム溜め部7は一端を枢着軸10回りに回転可能に支持されたアーム9を有し、アーム9の先端には、フィルムが掛け渡されるダンサーローラ13が回転自在に支持されている。このダンサーローラ13には上方の2つのガイドローラ8の間にあるフィルムが下方に引き出されて掛け渡されている。こうして2つのガイドローラ8の間からダンサーローラ13によって引き出されたフィルムが、供給されるフィルムの溜めとなって保持される。
図示したフィルム継ぎ装置は以上説明した構成を有しており、フィルム原反1から巻き戻されて、印刷模様検知装置3、フィルム継ぎ装置4、駆動ロール5及びフィルム溜め部7を経て消費先に供給されている状態で、フィルム原反1のフィルムF1が図1の破線に示すように終わりになると、右側の新しいフィルム原反101からフィルムF2がフィルムF1に継ぎ足されてフィルム原反101からのフィルム供給に切り替えられる。
そのために、まず、新しいフィルム原反101から引き出されたフィルムF2の先端をフィルム継ぎ装置104の位置まで導いて、フィルム継ぎ装置104に設けられている吸着兼貼付けパッド124の表面上に置き、吸着兼貼付けパッド124の吸気孔129からの吸引力によってフィルムF2先端を吸着兼貼付けパッド124の上に保持させる。こうして吸着兼貼付けパッド124の上に保持させたフィルムF2の先端に両面粘着テープを貼付けておく。このとき、吸着兼貼付けパッド124の上に先端を保持されたフィルムF2上における印刷模様の位置情報を印刷模様検知装置103で得て制御装置に記憶しておく。
以上の準備作業の後、フィルムの供給を終えるフィルム原反1からのフィルムF1における印刷模様の位置情報を印刷模様検知装置3で得て制御装置に送り、フィルム継ぎ装置104における吸着兼貼付けパッド124の上に先端を保持されたフィルムF2上に関して予め記憶してある印刷模様についての位置情報に符合可能となった時点で回転軸20を回転させる。これによる吸着兼貼付けパッド24の回転につれ、回転軸20に回転自在に支持されているガイドローラ22に導かれていたフィルムF1は、ガイドローラ22を離れて、フィルム継ぎ装置4における吸着兼貼付けパッド24に乗る。
吸着兼貼付けパッド24が、吸着待機中のフィルム継ぎ装置104の吸着兼貼付けパッド124と対向した位置になったとき、回転軸20を停止させ、更に巻き戻し中のフィルムF1が、フィルム継ぎ装置104の吸着兼貼付けパッド24に保持されたフィルムF2と対向した位置になったとき、駆動ロール5を停止させフィルムF1の巻き戻しを中止する。このとき、吸着兼貼付けパッド24が吸着を開始して、吸着兼貼付けパッド24上にフィルムF1を吸引力で保持される。その後、カッター支持装置11を動作させ、カッター12でフィルムF1を切断してフィルム原反1から巻き戻しを中止したフィルムF1を切り離す。
吸着兼貼付けパッド24が、吸着待機中のフィルム継ぎ装置104の吸着兼貼付けパッド124と対向した位置になったとき、回転軸20を停止させ、更に巻き戻し中のフィルムF1が、フィルム継ぎ装置104の吸着兼貼付けパッド24に保持されたフィルムF2と対向した位置になったとき、駆動ロール5を停止させフィルムF1の巻き戻しを中止する。このとき、吸着兼貼付けパッド24が吸着を開始して、吸着兼貼付けパッド24上にフィルムF1を吸引力で保持される。その後、カッター支持装置11を動作させ、カッター12でフィルムF1を切断してフィルム原反1から巻き戻しを中止したフィルムF1を切り離す。
回転軸20を同時に同期して回転させることにより、吸着兼貼付けパッド24と吸着兼貼付けパッド124を互いに相手方へ近づくように図1に白矢印で示すように互いに反対方向に回転させる。このとき、両回転軸20、120に駆動ローラ5も同期させて、接合のためのフィルムの引き出しを補助し、かつ、巻き戻し途中のフィルムの供給を再開する。フィルム継ぎ装置4とフィルム継ぎ装置104におけるそれぞれの吸着兼貼付けパッド24と124が当接されて互いに表面が押し付けられると、フィルム継ぎ装置104における吸着兼貼付けパッド124の上に保持されているフィルムF2の先端に付着されていた両面粘着テープのためにフィルムF2の先端は、フィルム継ぎ装置4における吸着兼貼付けパッド24の上に吸着保持されているフィルムF1と接続される。このとき既に、フィルム原反1からのフィルムF1はカッター12で横に切断されているので、フィルムF1は供給ラインから切り離され、代わりにフィルム原反101からのフィルムF2が供給ラインに接続された状態となる。
フィルムの供給がフィルム原反1からフィルム原反101に切り替えられたら、フィルム継ぎ装置4とフィルム継ぎ装置104におけるそれぞれの吸着兼貼付けパッド24と124は、回転軸20及び120の回転によって回動されて元の位置に戻される。吸着兼貼付けパッド24と124が元の位置に戻ると、フィルムF2は回転軸120に回転自在に支持されているガイドローラ122に導かれて供給される状態となる。こうして、フィルム継ぎが終了したらフィルム原反101からのフィルムF2が供給ラインに接続された状態となる。
フィルム継ぎにおける、フィルムF1の吸着兼貼付けパッド24への吸引、及びフィルムF1の切断が行われている間、フィルム原反1からのフィルムF1の供給を停止されるが、フィルム原反1からのフィルムF1の供給が停止している間は、フィルム溜め部7においてダンサーローラ13によって溜められているフィルムが供給され、消費部へのフィルム供給は中断されることなく、フィルムの供給は常時連続して行なわれる。ダンサーローラ13によって引き出された形で溜められていたフィルムが消費されるにつれてアーム9は枢着軸10回りに上方に向けて回転される。
枢着軸10に取付けられたアーム9の角度検出により、消費された溜め量を検出し、その量に見合った速度を増速して駆動ロール5を回転させフィルムを多めに巻き戻すことにより溜め量を素早く復元させる。
フィルム継ぎにおける、フィルムF1の吸着兼貼付けパッド24への吸引、及びフィルムF1の切断が行われている間、フィルム原反1からのフィルムF1の供給を停止されるが、フィルム原反1からのフィルムF1の供給が停止している間は、フィルム溜め部7においてダンサーローラ13によって溜められているフィルムが供給され、消費部へのフィルム供給は中断されることなく、フィルムの供給は常時連続して行なわれる。ダンサーローラ13によって引き出された形で溜められていたフィルムが消費されるにつれてアーム9は枢着軸10回りに上方に向けて回転される。
枢着軸10に取付けられたアーム9の角度検出により、消費された溜め量を検出し、その量に見合った速度を増速して駆動ロール5を回転させフィルムを多めに巻き戻すことにより溜め量を素早く復元させる。
こうしてフィルムの供給はフィルム原反1からフィルム原反101へと切り替えられるが、継ぎ足されたフィルムF1とフィルムF2は、それぞれのフィルムにおける印刷模様の位置情報を検知する印刷模様検知装置3、103からの情報を基にして上記したように整合されるよう制御されるので、継ぎ足したフィルムを連続供給しても印刷模様がずれることがない。
フィルム原反101のフィルムF2が破線で示すように終わりになると、スタンド1に新しいフィルム原反が支持され、その新しいフィルム原反から引き出したフィルムの先端をフィルム継ぎ装置4における吸着兼貼付けパッド24の上に吸着保持させ、その先端に両面粘着テープを貼付けてフィルム継ぎの準備を行なったあと、上記したと同様にフィルム原反101から供給されているフィルムF2に対し、その新しいフィルムの先端を継ぎ足してフィルムの連続供給を持続させるのである。
フィルム原反101のフィルムF2が破線で示すように終わりになると、スタンド1に新しいフィルム原反が支持され、その新しいフィルム原反から引き出したフィルムの先端をフィルム継ぎ装置4における吸着兼貼付けパッド24の上に吸着保持させ、その先端に両面粘着テープを貼付けてフィルム継ぎの準備を行なったあと、上記したと同様にフィルム原反101から供給されているフィルムF2に対し、その新しいフィルムの先端を継ぎ足してフィルムの連続供給を持続させるのである。
以上、本発明を実施の一形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の本発明の範囲内で種々の変形、変更を加えてよいことはいうまでもない。
例えば、前記した実施の形態では、ダンサーロールによるフィルム溜め部7を設けてフィルム継ぎのためにフィルム原反からのフィルム供給が一時的に停止されても消費部へのフィルム供給か中断されないようにしているが、短時間だけのフィルム供給停止があってもよい場合には、フィルム溜め部7を省いてもよい。
また、フィルム溜め部を設ける場合も図示したダンサーロールで構成したものに限らず他の構成による公知のフィルム溜めを採用してよい。
例えば、前記した実施の形態では、ダンサーロールによるフィルム溜め部7を設けてフィルム継ぎのためにフィルム原反からのフィルム供給が一時的に停止されても消費部へのフィルム供給か中断されないようにしているが、短時間だけのフィルム供給停止があってもよい場合には、フィルム溜め部7を省いてもよい。
また、フィルム溜め部を設ける場合も図示したダンサーロールで構成したものに限らず他の構成による公知のフィルム溜めを採用してよい。
また、前記した実施の形態では、回転軸20によってガイドローラ22、122を支持するとともに、回転軸20及び120の周りにフィルム継ぎ装置4、104における吸着兼貼付けパッド24、124を回動させる構造としているが、要は供給されているフィルムに係合してそのフィルムを、他方の吸着兼貼付けパッド24又は124上の新しいフィルム原反からのフィルムと当接させる機能の構成であればよく、フィルム継ぎ装置における吸着兼貼付けパッドはガイドローラと別の回転軸の回りに回動される構造としてもよい。
また、前記した実施の形態では、フィルム上の印刷模様の位置情報を検知する印刷模様検知装置をフィルム原反から巻き戻して送られるフィルムに対し設置しているが、印刷模様がないフィルムを用いる場合や印刷模様の位置情報が重要でない場合などは、これを設置していない装置とすることができる。
また、フィルム継ぎを実施するタイミングは、原反の巻き戻しの終了地点だけでなく、フィルムの消費量を計測して所定の長さを消費した時点でもよく、また、任意のタイミングで開始してもよい。
また、前記した実施の形態では、フィルム上の印刷模様の位置情報を検知する印刷模様検知装置をフィルム原反から巻き戻して送られるフィルムに対し設置しているが、印刷模様がないフィルムを用いる場合や印刷模様の位置情報が重要でない場合などは、これを設置していない装置とすることができる。
また、フィルム継ぎを実施するタイミングは、原反の巻き戻しの終了地点だけでなく、フィルムの消費量を計測して所定の長さを消費した時点でもよく、また、任意のタイミングで開始してもよい。
1、101 フィルム原反
2、102 スタンド
3、103 印刷模様検知装置
4、104 フィルム継ぎ装置
5 駆動ロール
6 押さえロール
7 フィルム溜め部
8、108 ガイドローラ
9 アーム
10 枢着軸
11、111 カッター支持装置
12、112 カッター
13 ダンサーローラ
20 回転軸
21 支持軸受け
22 ガイドローラ
23 ベアリング
24 吸着兼貼付けパッド
25 溝
26 覆い板
27 ボルト
28 中空部
29 吸気孔
30 吸気穴
31 連通穴
32 吸気パイプ
2、102 スタンド
3、103 印刷模様検知装置
4、104 フィルム継ぎ装置
5 駆動ロール
6 押さえロール
7 フィルム溜め部
8、108 ガイドローラ
9 アーム
10 枢着軸
11、111 カッター支持装置
12、112 カッター
13 ダンサーローラ
20 回転軸
21 支持軸受け
22 ガイドローラ
23 ベアリング
24 吸着兼貼付けパッド
25 溝
26 覆い板
27 ボルト
28 中空部
29 吸気孔
30 吸気穴
31 連通穴
32 吸気パイプ
Claims (5)
- 第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムを継ぎ足し、巻き戻して供給するフィルムを第1のフィルム原反から第2のフィルム原反に切り替えるためのフィルム継ぎ方法であって、断面扇状で吸気孔が開口された部分的円筒吸着表面を持つ第1及び第2の2つの吸着兼貼付けパッドを、互いに対向させたときに両者の外表面間に当接された締め付け部を形成するように回転軸の回りに回動可能に配設し、前記第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムの先端部を前記第2の吸着兼貼付けパッド上に吸着保持させるとともに該フィルムの先端外面上に両面粘着テープを貼り付け、前記第1の吸着兼貼付けパッドを前記回転軸の回りに回転させ前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムを前記第1の吸着兼貼付けパッドの外表面上に吸着保持させたのち、前記第1及び第2の吸着兼貼付けパッドを前記回転軸の回りに同期して回転させ両者の間で、前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して前記第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムの先端を前記両面粘着テープによって継ぎ足すことを特徴とするフィルム継ぎ方法。
- 前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルム上の印刷模様の位置を検知し、前記第2の吸着兼貼付けパッド上に先端が吸着保持されたフィルム上の印刷模様の位置に対し前記検知した印刷模様の位置を整合するよう前記第2の吸着兼貼付けパッド上に吸着保持されたフィルム先端を継ぎ足すことを特徴とする請求項1に記載のフィルム継ぎ方法。
- 第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムを継ぎ足し、巻き戻して供給するフィルムを第1のフィルム原反から第2のフィルム原反に切り替えるためのフィルム継ぎ装置であって、断面扇状で吸気孔が開口された部分的円筒吸着表面を有し互いに対向させたときに両者の外表面間に当接された締め付け部を形成するように回転軸の周りに回動可能に配設された第1及び第2の2つの吸着兼貼付けパッド、前記第2のフィルム原反から巻き戻して外表面に両面粘着テープを貼り付けたフィルム先端部を吸着保持した前記第2の吸着兼貼付けパッドと、前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムを外表面上に吸着保持した前記第1の吸着兼貼付けパッドをそれぞれ前記回転軸の周りに同期して回転させる駆動装置とを有し、前記第1及び第2の吸着兼貼付けパッドの間で、前記第1のフィルム原反から巻き戻して供給しているフィルムに対して前記第2のフィルム原反から巻き戻したフィルムの先端を前記両面粘着テープによって継ぎ足すように構成したことを特徴とするフィルム継ぎ装置。
- 前記フィルム継ぎ後のフィルムを供給するフィルムの供給経路内に、フィルムの溜め部を配置したことを特徴とする請求項3に記載のフィルム継ぎ装置。
- 前記第1及び第2の吸着兼貼付けパッドの回転軸の回りに、それぞれ前記第1及び第2のフィルム原反から巻き戻して供給するフィルムを案内する回転自在なガイドローラを配置したことを特徴とする請求項3又は4に記載のフィルム継ぎ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005332554A JP2007137579A (ja) | 2005-11-17 | 2005-11-17 | フィルム継ぎ方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005332554A JP2007137579A (ja) | 2005-11-17 | 2005-11-17 | フィルム継ぎ方法及び装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007137579A true JP2007137579A (ja) | 2007-06-07 |
Family
ID=38200914
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2007137579A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102490195A (zh) * | 2011-12-05 | 2012-06-13 | 常德金鹏印务有限公司 | 一种圆压圆高速卷筒模切机及其使用方法 |
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2005
- 2005-11-17 JP JP2005332554A patent/JP2007137579A/ja active Pending
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