JP2007136802A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 薄型の記録装置において、CD−R等の厚さの大きい記録媒体に対しても、装置本体の厚さを増やすことなく、記録媒体の搬送及び画像記録を行うことができる構成を提供する
【解決手段】 搬送ローラとピンチローラからなるローラ対、並びに排紙ローラと拍車かからなるローラ対を設け、搬送ローラを記録媒体の記録ヘッド側に設け、ピンチローラ及び拍車を記録媒体の厚みに応じて変位可能とし、記録媒体の厚みに応じて排紙ローラを変位可能にするとともに拍車を記録媒体と接触しない位置に設定可能とし、キャリッジの搬送方向上流側及び搬送方向下流側をガイドシャフト及びガイドレールで案内支持し、拍車をガイドレールに変位可能に取り付ける。
【選択図】 図2

Description

本発明は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録する記録装置に関し、特に、携帯可能な薄型の記録装置に適用するのに好適なものである。
記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する画像形成装置、あるいはコンピューターやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションなどにおける画像データの出力機器として広く使用されている。これらの記録装置は、画像情報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の記録媒体に画像(文字や記号等を含む)を記録していくように構成されている。この記録装置における記録方式にはシリアルタイプとラインタイプがある。シリアルタイプは、記録ヘッドを記録媒体に沿って移動させる主走査と記録媒体の紙送り(副走査)とを交互に繰り返しながら画像を記録していく方式である。一方、ラインタイプは、記録媒体の幅方向に延びる長尺の記録ヘッドを用いることにより、一括して1ライン分を記録しながら記録媒体の紙送り(副走査)のみで画像を記録していく方式である。
記録装置の一形態として、記録ヘッドの吐出面に設けられた複数の吐出口から選択的にインクを吐出して記録媒体に画像を記録するインクジェット記録装置が使用されている。インクジェット記録装置は、記録ヘッドのコンパクト化が容易であり、高精細な画像を高速で記録することができる。また、インクジェット記録装置は、ランニングコストが安く、ノンインパクト方式であるため騒音が少なく、しかも、多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易であるなどの利点がある。
また、記録装置においては、記録媒体として普通紙以外に光沢紙や光沢フィルムが使用されている。さらに、円盤状の厚い記録媒体への記録、例えばCD−R、DVD又はカードのように小型で厚みのある記録媒体(以下、コンパクトディスク又はCDと称することもある)の表面への文字や図柄のプリント等に対する需要が高まってきている。CDに記録内容を明示するためのタイトルやメモを記録する方法として、被記録面にラベルシールを貼る方法が一般的である。また、最近ではサインペンやフェルトペン等で直接記載できるように記録領域が形成されたものもある。
CDに対する記録手段としては、パーソナルコンピュータを用いてCDの記録領域に画像を形成する装置が知られている。特に最近では、パーソナル向けのプリンタに着脱可能なCD印刷ユニットが付属品として提供されている。しかし、現行の汎用プリンタ等の記録装置においてCDに画像を記録する場合、単票用紙と同じ搬送経路をして搬送すると、CDに傷が発生しやすいなどの課題があった。これは、CDの剛性が単票用紙に比べて高く、CDのサイズが単票用紙に比べて小さく、搬送性が悪いためである。そのため、記録媒体搭載手段(以下では搬送トレイと称することもある)を使用し、単票用紙の搬送経路とは異なる経路を用いて記録部へ送り込むことが行われている。
図8は従来の記録装置における記録媒体の搬送機構をインクジェット記録装置の場合を例に挙げて示す縦断面図である。図8において、記録装置では、記録紙等の記録媒体Pはオートシートフィーダ(自動連続給紙機構)あるいは手差し部から送給される。給送された記録媒体は、搬送ローラ203とピンチローラ202との間(ニップ部)へ送り込まれて挟持され、搬送ローラを回転させることで記録部51を通して搬送される。記録部においては、画像情報に基づいて記録ヘッド100の複数の吐出口から選択的にインクを吐出することにより、記録媒体Pに画像が記録される。記録部51の搬送方向下流側には、排紙ローラ11と拍車12からなる排紙ローラ対が配設されている。記録された記録媒体は、搬送ローラ対203、202及び排紙ローラ対11、12によって搬送され、装置本体外へ排出される。
このような記録装置では、記録媒体Pの供給側に配設されているピンチローラ202は円筒形状に形成されており、記録媒体との摩擦により搬送力が得られる。一方、排出側に配設されている拍車12の周縁部は鋸刃状に形成されており、記録媒体のうねりを防止しながら円滑に排出できる構成になっている。ここで、拍車12は、排紙ローラ11の上側、すなわち記録媒体Pの記録面側に接触する。このため、記録媒体が光ディスク等の厚い記録媒体(CD)である場合、拍車12が光ディスクの記録面に食い込んで傷付けてしまうおそれがある。光ディスクでは、一般に、プラスチック基板の上に情報記録層、レーザ光反射層及び保護層が設けられ、画像記録層はミクロンオーダで被覆されている。このため、拍車12により記録面が傷付けられると、情報記録層やレーザ光反射層が破壊され、光ディスクの情報記録特性が劣化するおそれがある。
そこで、CDに記録する場合に拍車を予めCD面(記録面)に接触しないように離間させる方法が採られている。この方法については、例えば特許文献1及び特許文献2にその一例が開示されている。これらの特許文献においては、拍車は拍車ホルダに保持されており、拍車ホルダは主ホルダと呼ばれる支持部材に支持されている。そして、拍車ホルダの下部に設けられたプレートを前後にスライドさせることにより拍車ホルダを遥動させ、これによって拍車を通常位置と待機位置に切り替えるように構成されている。
一方、インクジェット記録装置等においては、近年、モバイル可能な小型(薄型)の記録装置が好評を博している。特に薄型のノートタイプのものは、鞄にも収納でき、持ち運びに便利である。さらに、屋内での使用においても場所を取らず、簡単に机の引出しや本棚等に収納することができる。このため、需要が増えている。このような薄型のノートタイプのプリンタでは、特許文献2に記載されているような、搬送ローラを記録媒体の記録ヘッド側(従って記録面側)に配置しているものがある。これは、記録ヘッドや搬送ローラの配置、さらには搬送ローラに回転力を伝達するためのギアなどの配置の関係上、薄型化に好都合だからである。
すなわち、搬送ローラに設けられるギアは、回転精度(紙送り精度)を高めるために搬送ローラの外径とギアの外径との比をできるだけ大きく設定することが望ましい。そして、これを実現するためには、薄型筐体のほぼ中央付近にギアの中心を配置するのが最も効率が良いからである。
特開2002−192782号公報 特開2002−356036号公報 特開平8−197794号公報
特許文献1に開示されている拍車のリリース機構では、拍車を保持する拍車ホルダをプレートのスライド移動により揺動させている。しかし、これでは、拍車ホルダが必要であるため、部品点数が増加し、必要スペースも増加してしまう。このことは、特に小型で持ち運び可能な薄型タイプの記録装置にとって、スペース的に大きな課題となる。
また、従来のCD記録対応型の記録装置では、図8からも明らかなように、ピンチローラ202及び拍車12が記録ヘッド側に配置されている。このため、CDのような厚みのある記録媒体を搬送するとき、記録ヘッド100を記録媒体の表面から離間する必要がある。これに対処するためには、記録ヘッド100及びキャリッジを移動させる必要がある。
通常では、記録ヘッド及びキャリッジを移動させる手段として、キャリッジの往復移動を案内支持しているシャフトに偏芯カムを設け、このカムを装置本体側のカム当接面に接触させる構成が採られる。この構成でシャフトを回転させることにより、記録ヘッド及びキャリッジを記録媒体から離間させることができる。そして、記録ヘッドの吐出面を、少なくともCD及びトレイの厚み分だけ移動させる必要がある。CDの厚みは約1.5mmであり、通常では搬送トレイを樹脂で形成することから、搬送トレイの厚みは約2.5mmとなる。このため、記録ヘッド及びキャリッジを、通常のセット状態より、少なくとも約2.5mm程度は移動させることになる。このことは、キャリッジ及び記録ヘッドが約2.5mm程度移動することを見込んだスペースを予め確保しておく必要があることを意味する。
記録ヘッド及びキャリッジが2.5mm程度移動することを見込んだスペースとして、通常状態でも記録ヘッド及びキャリッジの上方に「キャリッジ走査範囲×2.5mm」の空き空間が必要になる。しかし、従来技術では、薄型のモバイル記録装置においてCDへのプリント機能を盛り込むために記録ヘッドやキャリッジが移動するための空間を確保しようとすると、記録装置自体のサイズが大型化してしまうという課題があった。特に、厚みを大きくすることが必要になり、モバイル性が大きく損なわれてしまう。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、薄型の記録装置において、厚さの大きい記録媒体に対しても、装置本体の厚さを増やすことなく、記録媒体の搬送及び画像記録を行うことができる記録装置を提供することである。
本発明に係る記録装置は、記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して移動可能なキャリッジと、記録位置の搬送方向上流側に設けられた第1の搬送手段と、記録位置の搬送方向下流側に設けられた第2の搬送手段と、を備える。
前記第1の搬送手段は第1の搬送ローラとこれに圧接されるピンチローラとを有し、前記第2の搬送手段は第2の搬送ローラとこれに圧接される拍車とを有する。
前記第1の搬送ローラは記録媒体に対し前記記録ヘッド側に設けられ、前記第2の搬送ローラは記録媒体に対し前記記録ヘッドの反対側に設けられる。
前記ピンチローラ及び前記拍車は記録媒体の厚みに応じて変位可能である。
記録媒体の厚みに応じて前記第2の搬送ローラは変位可能であるとともに前記拍車の外周は記録媒体と接触しない位置に設定可能である。
前記キャリッジは搬送方向上流側で第1のキャリッジ支持部材により支持されるとともに搬送方向下流側で第2のキャリッジ支持部材により支持され、前記拍車は前記第2のキャリッジ支持部材に対して変位可能に支持される。
本発明によれば、薄型の記録装置において、厚さの大きい記録媒体に対しても、装置本体の厚さを増やすことなく、記録媒体の搬送及び画像記録を行うことができる記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明による記録装置の一実施形態の構成を示す斜視図である。図1において、記録装置は、自動給紙部100と、搬送部200と、排紙部300と、記録部400と、回復部600とをシャーシ701等に装着し、これらを適宜連動させるように構成されている。自動給紙部100は記録媒体である記録シート(通常記録用紙等)を1枚ずつ装置本体内へ給送する。搬送部200は、自動給紙部から送出される記録シートを所望の記録位置へ導き、さらに記録位置を通して搬送する。排紙部300は、搬送部と共に記録シートを搬送し、記録された記録シートを装置本体外へ排出する。
記録部400は、搬送部によって記録位置を通して搬送される記録シートに対し、画像情報に基づいて記録ヘッド1により画像を記録する部位である。回復部600は、記録ヘッドの画像記録(インクジェットの場合はインク吐出)性能を正常な状態に維持回復する装置である。記録部400の記録ヘッド1と対向する位置には、記録シートを案内支持するためのプラテン11が設けられている。図1中の矢印Aは記録シートの搬送方向を示し、矢印Bは記録部における記録ヘッド1の走査方向を示す。記録ヘッド1は吐出口から記録媒体へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘッドであり、本実施形態では、記録装置がインクジェット記録装置である場合を例示して説明する。
図2は本発明の一実施形態に係る記録装置の記録部及びその近傍の縦断面図である。図2において、記録領域(記録位置)の搬送方向上流側の記録シートPの記録ヘッド側(記録面側)には、不図示の駆動手段により回転駆動される第1の搬送ローラ4が配設されている。この搬送ローラ4に対して、下側から(記録シートの裏面側から)、不図示の押圧手段によりピンチローラ5が押圧されている。このピンチローラは、搬送ローラ4との間で記録シートを挟持することで、記録シートに搬送力を付与するものである。第1の搬送ローラ及びピンチローラからなる第1の搬送手段により搬送される記録シートはプラテン11に案内され、記録媒体に沿って往復移動可能なキャリッジ2に搭載された記録ヘッド1により記録が行われる。記録ヘッド1の吐出面1aには複数の吐出口が所定の配列をなして形成されており、画像情報に基づいて各吐出口から選択的に吐出されるインク滴を記録シート等の記録媒体Pに着弾させることで画像が記録される。
記録された記録シートは、第2の搬送ローラである排紙ローラ7と拍車9とからなる第2の搬送手段により装置本体外へ排出される。排紙ローラ7は、記録シートPの裏面側(記録ヘッドと反対側)に配設されており、不図示の駆動手段により搬送ローラ4と同期して回転駆動される。この排紙ローラに対して、上側から(記録シートの記録面側から)、不図示の押圧手段により拍車9が押圧されている。この拍車9は、排紙ローラとの間で記録シートを挟持することで、記録シートに搬送力を付与するものである。本実施形態では、2個の拍車8、9が設けられている。下流側の拍車9は、上記のごとく、第2の搬送ローラである排紙ローラ7とともに第2の搬送手段を構成している。これに対し、もう一方の拍車8は、拍車9の上流側の所定位置で記録媒体をプラテン11側に押し込むことで、記録媒体の撓み、すなわちコックリングを制御するものである。この拍車8は、例えば押し込み拍車と称される。
キャリッジ2の移動に同期して記録ヘッド1が画像情報に基づいて駆動されることにより、記録媒体Pに画像が記録される。記録ヘッド1及びキャリッジ2は図2の上下方向に扁平な形状をしている。このように記録部の上下方向の寸法を小さくすることは、いわゆるノートタイププリンタのように薄型の記録装置を構成するために重要な要件である。このような扁平構成を取るに当たり、キャリッジ2は、ガイドシャフト3及びガイドレール6により摺動可能に案内支持されている。キャリッジ2は、搬送方向上流側で第1のキャリッジ支持部材としてのガイドシャフト3により支持され、搬送方向下流側で第2のキャリッジ支持部材としてのガイドレール6により支持されている。
一方、デスクトッププリンタ等の厚さが大きい記録装置では、一般に、キャリッジの搬送方向上流側にガイドシャフト及びガイドレールを配置する構成が採られる。この場合のガイドシャフトは搬送ローラの近傍に配置される。そして、ガイドシャフトを上下させることによりキャリッジ及び記録ヘッドを上下に変位させ、これによって、CD(CD−R等)などの厚い記録媒体に対処している。このように記録ヘッド及びキャリッジを上下に変位させる構成では、キャリッジ及び記録ヘッドが走査移動する空間をあらかじめ確保する必要があるため、スペース的に効率的ではない。そのため、本実施形態では、キャリッジ及び記録ヘッドの上下位置は固定したままとしている。
また、本実施形態では、キャリッジ及び記録ヘッドは扁平な構造形状にされている。そして、キャリッジの移動を案内支持するためのキャリッジ支持部材は、図2に示すように、キャリッジの搬送方向の上流側及び下流側の位置で支持するように構成されている。本実施形態では、キャリッジの上流側は第1のキャリッジ支持部材であるガイドシャフト3で案内支持され、キャリッジの下流側は第2のキャリッジ支持部材であるガイドレール6で案内支持されている。これによって、従来の一対のガイド部材を上下に配置する場合の構成上のアンバランスを無くしながら、記録装置の高さ寸法を最小にすることができ、効率良く薄型にすることができる。
また、搬送ローラ4は、図2に示すように、記録媒体Pに対して記録ヘッド側(記録面側)に設けられている。これによって、搬送ローラ4の軸部に固定される駆動伝達用のギアを、図2中における装置本体の上下方向厚みのほぼ中央に配置することが可能になる。一方、記録媒体の搬送精度を高めることに対しては、ギアの外径を大きくして搬送ローラ4と上記ギアとの外形の比を大きくするほど有利である。そして、上記ギアが上下方向厚みの中央に位置するほど、装置本体の厚みを薄くする上で好都合である。従って、本実施形態のように、搬送ローラを記録ヘッド側に設けることにより、搬送精度を高く維持しながら装置本体の厚みを小さくすることができ、この点で装置の薄型化に有利である。
また、ガイドレール6は、図2に示すように断面をコの字形状にされ、キャリッジの搬送方向下流側の部位を支持するとともに、記録媒体Pの表面に接触する多数の突起を有する拍車8、9を回転自在に支持している。ガイドレール6は、キャリッジ2を支持しつつ記録媒体Pと記録ヘッド1との間の距離を一定に保つことを要請されるため、キャリッジのガイド方向における直線度を要求される。このため、本実施形態におけるガイドレールは、断面をコの字形状とすることにより高い強度と直線性とを実現している。さらに、ガイドレール6で拍車8、9を支持することにより、記録ヘッドと記録媒体との間の狭い空間に拍車を配置することを可能にしている。これによって、記録ヘッド上に装着されるインクタンクの容量を十分に確保することができる。このことは、薄型の記録装置(特にインクジェット記録装置)において多くの記録可能枚数を確保する上で重要である。
以上の説明から明らかなように、図1及び図2に示す本実施形態に係る記録装置においては、薄型で小型の装置本体を実現するために次のように構成が採られている。すなわち、第1に、記録ヘッド1及びキャリッジ2を案内支持するための第1及び第2のキャリッジ支持部材(ガイドシャフト3及びガイドレール6)を記録媒体搬送方向の上流側及び下流側に配置する。第2に、記録位置の搬送方向上流側に配置される搬送ローラ4及びピンチローラ5からなる第1の搬送手段においては、搬送ローラの方を記録媒体Pに対して記録ヘッド1側に設けることで、搬送ローラの中心を装置本体の厚み方向の中央付近に配置する。第3に、キャリッジ2を記録媒体搬送方向下流側で案内支持するための第2のキャリッジ支持部材(ガイドレール)6により、拍車8、9を回転自在に支持する。
本実施形態では、以上のような構成を有する薄型の記録装置において、厚みが大きく表面にキズをつけてはならないCD−R等の記録媒体を搬送しこれに記録することを可能ならしめるために、以下に説明するような構成が採られている。図3及び図4は本実施形態に係る記録装置における拍車9の近傍を拡大して示す部分縦断面図であり、図3は通常記録用紙のような薄い記録媒体を搬送している状態を示し、図4はCD−Rのような厚い記録媒体を搬送している状態を示す。
図3では、記録媒体Pとして、厚みが0.2mm程度以下の通常記録用紙が使用されている。図4では、記録媒体Pとして、CD−Rのような厚みが1mmを越えるような厚さが大きい記録媒体が使用されている。図3及び図4において、拍車9は金属板9aと樹脂部9bを一体的に成形して構成されている。金属板9aは、外周に多数の突起を設けたものであり、例えばステンレス等の板材をエッチングによって加工した金属板である。一方、樹脂部9bは、アウトサート成形などにより樹脂を金属板9aと一体的成形したものである。
拍車9の中心部には貫通孔が設けられており、この孔に可撓性軸部材12が貫通固定されている。また、拍車9はこの軸部材を介して回転可能に保持されている。軸部材12は、例えば金属の線材をコイル状に成形したコイルばね等で形成されている。拍車9は、可撓性軸部材12により直接ガイドレール6に回転可能に保持しても良い。あるいは、拍車9は、可撓性軸部材を介して不図示のホルダ部材に回転可能に保持し、このホルダ部材をガイドレール6に取り付けても良い。拍車9は、可撓性軸部材12が若干撓んだ状態で排紙ローラ7に押し付けられる。記録媒体Pは排紙ローラ7と拍車9との間で挟持されか状態で搬送される。
図3及び図4中の10はガイドレール6に装着されたコロである。このコロ10は、直接的にガイドレールに回転可能に装着してもよく、あるいはガイドレールに取り付けられた不図示の拍車保持部材等に回転可能に装着することで間接的に装着しても良い。コロ10は拍車9と同様の手段(可撓性軸部材等)で記録媒体に向かってばね付勢されている。ただし、このコロは、図3に示すように、搬送される記録媒体Pが0.2mm程度以下の通常記録媒体である場合には、記録媒体の表面と接触せず、記録媒体の表面との間に所定のクリアランスを確保した状態で対向している。
図4のようにCD−R等の厚い記録媒体を搬送するときは、排紙ローラ7は不図示の手段によって記録媒体の下側で下方へ所定の距離だけ移動される。同時に図2に示すプラテン11も排紙ローラと同じ距離だけ下方へ移動される。また、ピンチローラ5も、ばね手段等により搬送ローラ4に圧接され、記録媒体Pの厚さに応じて搬送ローラに対する位置を変位できるように装着されている。さらに、厚い記録媒体を搬送するときに拍車9を記録媒体の表面から離間させるための拍車解除手段13が設けられている。この拍車解除手段は、本実施形態では、スライド可能な板状の部材で構成されている。つまり、不図示の手段によって図4に示すように拍車解除手段13を図示右方向へスライド移動させ、拍車9の樹脂部9bを拍車解除手段に乗り上げさせることにより、拍車9を記録媒体の表面から離間させる。
図5は拍車解除部材13が図3に示すような拍車9から退避した位置にあるときの状態を上から見た部分平面図である。図6は拍車解除部材13が図4に示すように拍車9を持ち上げたときの状態を上から見た部分平面図である。図7は図4に示すように厚い記録媒体を搬送する状態を上方から見た平面図である。拍車9は、図4に示すように拍車解除手段13により上昇させられることによって、記録媒体の表面と所定のクリアランスを持つ高さ位置に設定される。これによって、拍車の外周に設けられた多数の突起が記録媒体表面と接触しないようになる。
図4、図6及び図7に示すように拍車解除部材13を直接拍車9に作用させて離間させる構成を採ることにより、拍車をそれぞれ保持するための拍車ホルダを設ける必要性を無くすことができる。これによって、有効にスペース及び部品点数を減らすことができ、小型で薄型の記録装置を実現するのに有利な構成を実現することができる。この場合、排紙ローラ7を下方へ移動させる手段の動作、プラテン11を下方へ移動させる移動手段の動作、並びに拍車9を離間させる拍車解除手段13の動作は、レバー等の連動手段により同時に行うように構成しても良い。また、これらの動作は、手動で行っても良いし、あるいはモーター等によって自動的に行っても良い。
このとき、拍車9と同様の可撓性軸部材で記録媒体Pに対してばね付勢された状態で回転自在に支持されたコロ12は、厚い記録媒体に接触して微小距離だけ上方向に移動する。ただし、このときのコロ12の移動距離は、その下面が拍車9の下面よりも十分に低い位置にあり、記録媒体と接触して従動回転できる位置となるように規制されている。このような構成により、記録媒体表面の高さ位置がコロ12によって規制されることになり、記録媒体と拍車9との間に所定の隙間が確保され、拍車9と記録媒体表面との非接触状態が保証される。
なお、CD−R等の厚みの厚い記録媒体を搬送する搬送経路は、通常記録用紙等の通常厚さの記録媒体(記録シート)を搬送する搬送経路とは別に、直線的な経路で構成されている。この場合の搬送は、例えば、通常記録用紙の場合の排紙部300に設けられたトレイ挿入口(不図示)から搬送トレイ21を挿入装着し、装着された搬送トレイにCD−R20等の厚い記録媒体Pを搭載した状態で行われる。そして、CD−R20等の厚い記録媒体Pを搭載した搬送トレイ21は、排紙部300側から排紙ローラ7及び搬送ローラ4の駆動により記録位置へ向けて搬送される。そして、記録位置で記録媒体に画像を記録した後、搬送ローラ4及び排紙ローラ7の駆動によりトレイ挿入口へ折り返し搬送される。そこで、搬送トレイから記録媒体を取り出す。また、不必要になった搬送トレイはトレイ挿入口から取り出される。
図7において、CD−R等の厚い記録媒体20は搬送トレイ21に搭載され、搬送トレイを両矢印C方向に搬送することで厚い記録媒体の搬送及び記録が行われる。代表的な厚い記録媒体であるCD−Rの幅寸法は約12cm程度であるので、例えばA4サイズの通常記録用紙に対応できる記録装置では、幅方向に配列された拍車の全てを解除する必要はない。従って、CD−Rを搬送するために必要な領域に位置する拍車のみを解除できる拍車解除手段を設ければ十分である。
以上説明したように実施形態によれば、搬送ローラ4を記録媒体Pの記録ヘッド1側に設けるとともに、排紙ローラ7を記録媒体Pの厚みに対応して厚み方向に変位させるように構成されている。また、キャリッジ2を記録媒体搬送方向下流で支持するガイドレール6で拍車9を保持するように構成されている。そして、ガイドレールに保持された拍車9を直接的に拍車解除部材13により解除する(記録媒体から離間させる)ように構成されている。このような構成により、ノートタイプのような薄型の記録装置であっても、簡単かつ安価な構成で、CD−R等の厚い記録媒体を、その表面にキズをつけるおそれが無い状態で搬送すること可能となる。
すなわち、以上説明した実施形態によれば、薄型の記録装置において、CD−R等の厚さの大きい記録媒体に対しても、装置本体の厚さを増やすことなく、記録媒体の搬送及び画像記録を行うことができる記録装置が提供される。
なお、以上の実施形態では、インクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、本発明は、熱転写式、感熱式、レーザビーム照射式、ワイヤドット式など、記録方式の如何に関わらず適用可能なものであり、同様の作用効果を奏するものである。また、本発明は、記録ヘッドやインク色の数にも関係なく、同様に適用することができ、同様の効果を達成し得るものである。さらに、本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ、撮像画像形成装置などの単体装置のみならず、これらを組み合わせた複合装置、あるいはコンピュータシステムなどの複合装置における記録装置としても広く適用可能であり、同様の作用効果を奏するものである。
本発明による記録装置の一実施形態の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る記録装置の記録部及びその近傍の縦断面図である。 図2中の第2の搬送手段で通常記録用紙を搬送するときの状態を示す部分縦断面図である。 図2中の第2の搬送手段で厚い記録媒体を搬送するときの状態を示す部分縦断面図である。 図3に示すように拍車解除部材が拍車から退避した位置にあるときの状態を上から見た部分平面図である。 図4に示すように拍車解除部材が拍車を持ち上げたときの状態を上から見た部分平面図である。 図4に示すように厚い記録媒体を搬送する状態を上方から見た平面図である。 従来の記録装置における記録媒体の搬送機構をインクジェット記録装置の場合を例に挙げて示す縦断面図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
2 キャリッジ
3 第1のキャリッジ支持部材(ガイドシャフト)
4 第1の搬送ローラ(搬送ローラ)
5 ピンチローラ
6 第2のキャリッジ支持部材(ガイドレール)
7 第2の搬送ローラ(排紙ローラ)
8 押し込み拍車
9 拍車
10 コロ
11 プラテン
12 可撓性軸部材
13 拍車解除部材
20 CD−R(CDなどの厚い記録媒体の一例)
21 搬送トレイ

Claims (6)

  1. 記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載して移動可能なキャリッジと、記録位置の搬送方向上流側に設けられた第1の搬送手段と、記録位置の搬送方向下流側に設けられた第2の搬送手段と、を備えた記録装置において、
    前記第1の搬送手段は第1の搬送ローラとこれに圧接されるピンチローラとを有し、
    前記第2の搬送手段は第2の搬送ローラとこれに圧接される拍車とを有し、
    前記第1の搬送ローラは記録媒体に対し前記記録ヘッド側に設けられ、
    前記第2の搬送ローラは記録媒体に対し前記記録ヘッドの反対側に設けられ、
    前記ピンチローラ及び前記拍車は記録媒体の厚みに応じて変位可能であり、
    記録媒体の厚みに応じて前記第2の搬送ローラは変位可能であるとともに前記拍車の外周は記録媒体と接触しない位置に設定可能であり、
    前記キャリッジは搬送方向上流側で第1のキャリッジ支持部材により支持されるとともに搬送方向下流側で第2のキャリッジ支持部材により支持され、
    前記拍車は前記第2のキャリッジ支持部材に対して変位可能に支持されることを特徴とする記録装置。
  2. 前記第1の搬送手段と前記第2の搬送手段との間に記録媒体を支持するプラテンが設けられ、前記プラテンは記録媒体の厚みに応じて変位可能であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記拍車の中心に可撓性軸部材が取り付けられ、該拍車は該可撓性軸部材を介して前記第2のキャリッジ支持部材に対して回転可能に支持され、前記拍車は前記可撓性軸部材が弾性変位することで前記第2の搬送ローラに圧接されることを特徴とする請求項1又は2に記載の記録装置。
  4. 前記拍車を前記第2のキャリッジ支持部材に対して変位させるための拍車解除部材を設け、該拍車解除部材を前記拍車に直接接触させることにより該拍車の外周が記録媒体に接触しないように前記可撓性軸部材を弾性変位させることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 厚みのある記録媒体の表面位置を規制することで前記拍車との接触を防止するためのコロが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. 前記記録ヘッドが吐出口から記録媒体へインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘッドであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置。

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