JP2007135376A - 燃料電池電源装置及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、蓄電装置への充電時の電流を制御することで電力量損失を低減することのできる燃料電池電源装置を提供することを目的とする。
【解決手段】検出装置5によって、負荷4での消費電力量を認識することで、蓄電装置3からの供給電力を確認する。そして、電流制御装置6によって、蓄電装置3に充電が必要な電力量に応じた制限電流値を設定し、蓄電装置3への充電電流の電流制御が行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池による電力供給を行う燃料電池電源装置に関するもので、特に、燃料電池から供給する電力を補足する蓄電装置を備えた燃料電池電源装置及びこの燃料電池電源装置を備えた電子機器に関する。
現在、燃料と酸化ガスから電気エネルギーを発生する燃料電池が、発電プラントや電気自動車用電源などの中大型電源装置として提案されている。この中大型燃料電池としては、水素を燃料とするものが多く、ジルコニア系セラミックスなどのイオン導電性酸化物を電解質に用いたSOFC(Solid Oxide Fuel Cell)、濃厚リン酸を電解質に用いたPAFC(Phosphoric Acid Fuel Cell)、イオン交換性高分子膜を電解質に用いPEFC(Polymer Electrolyte Fuel Cell)、リチウム・ナトリウム系炭酸塩を電解質に用いるMCFC(Molten Carbonate Fuel Cell)などがある。更に、最近では、これらの燃料電池の小型化が進み、PEFCの一種であるDMFC(Direct Methanol Fuel Cell)のように、燃料にメタノール水溶液を用いるものが開発されている。
又、このような燃料電池からの電力を供給するために構成される燃料電池電源装置として、電力供給する負荷の変動に応じて安定した動作を行うために、燃料電池と蓄電装置を併用したものが提供されている。この燃料電池と蓄電装置とが併用された燃料電池電源装置の構成を、図7に示す。図7の燃料電池電源装置は、負荷4に電源供給を行う燃料電池1と、燃料電池1からの直流電圧を昇圧する直流−直流変換装置2と、燃料電池1と併用されて負荷4に電源供給を行う蓄電装置3と、を備える。この燃料電池電源装置は、燃料電池1及び蓄電装置3が負荷4と並列に接続され、燃料電池1の正極側が直流−直流変換装置2の一次側に接続され、又、直流−直流変換装置2の二次側に蓄電装置3の電極及び負荷4の一端が接続される。
このような構成の燃料電池電源装置は、負荷4が大きく、その負荷電流量が大きくなるとき、燃料電池1からだけでなく蓄電装置3から負荷4への電力供給が行われる。又、負荷4が小さく、その負荷電流量が小さくなるとき、燃料電池1からの電力供給のみであり、更に、燃料電池1からの電力供給に余剰が生じる場合は、その一部が蓄電装置3に供給される。
図7に示す燃料電池電源装置によると、負荷4の大きい状態が長時間続いたとき、蓄電装置3による放電動作が長時間行われることとなる。そのため、蓄電装置3に蓄電された電力が負荷4に補足する電力を不足してしまうことがある。そのために、蓄電装置3で蓄電されている電力を測定し、蓄電装置3での電力が不足していることが確認されたとき、不足した電力だけ供給可能なように直流−直流変換装置2からの出力電力を大きくするように制御する燃料電池電源装置が提案されている(特許文献1参照)。
又、燃料電池2をDMFCのように小型化した場合、燃料電池1内の内部インピーダンスが不安定な状態に陥る場合がある。この内部インピーダンスが不安定となった場合においても安定して負荷4に電力供給するために、燃料電池1からの出力電圧が出力最低電圧値以上になるように、又は、燃料電池1からの出力電流が安定出力電流値以下になるように、直流−直流変換装置2による制御を行う出力制御方法が提案されている(特許文献2参照)。
特開2001−231176号公報 特開2005−123110号公報
しかしながら、この燃料電池電源装置に組み込まれる燃料電池には、内部インピーダンスとなる直列抵抗成分が存在し、この直列抵抗成分が大きいため、負荷電流が大きいと、この直列抵抗成分による損失が増大する。例えば、図7のような燃料電池電源装置とし、負荷4及び燃料電池1それぞれを以下の条件のようにして動作させるものとする。
負荷4:1秒間に1[W]の電力を消費し、その後20秒間は電力を必要としない。
燃料電池1:電力供給能力200[mW]、直列抵抗成分1[Ω]、出力電圧2[V]
このような条件で動作したとき、負荷4に電力消費する1秒間は、負荷4に対して、燃料電池1から直流−直流変換装置2を介して200[mW]の電力が供給されるとともに、蓄電装置3より800[mW]の電力が供給される。このようにして、この1秒間の間に、蓄電装置3が電力供給動作を行うので、800[mJ](=800[mW]×1[秒])の電力量を失うこととなる。よって、負荷4での電力消費のない20秒間の間に、燃料電池1から直流−直流変換装置2を介して蓄電装置3へ電力供給が行われて、蓄電装置3の電力量回復が行われる。
このとき、燃料電池1より200[mW]の電力が供給されるため、4[秒](=800[mJ]/200[mW])で蓄電装置3の電力量回復を図ることができるが、直列抵抗成分が存在するため、この直列抵抗成分で電力量損失が発生する。即ち、1[Ω]となる直列抵抗成分に対して、0.1[A](=200[mW]/2[V])の電流が流れるため、この直列抵抗成分によって0.04[J](=0.1[A]×0.1[A]×1[Ω]×4[秒])の電力量損失が発生することとなる。即ち、直流抵抗成分により、蓄電装置3への充電動作を行っているときにおいても、電力量損失が発生してしまう。
このような問題を鑑みて、本発明は、蓄電装置への充電時の電流を制御することで電力量損失を低減することのできる燃料電池電源装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の燃料電池電源装置は、負荷に電力供給を行う燃料電池と、前記燃料電池と並列に接続されることで前記燃料電池から前記負荷への電力供給が不足したときに電力供給を行うとともに前記燃料電池により充電される蓄電装置と、を備える燃料電池電源装置において、前記負荷に供給される電力量を検出する検出装置と、該検出装置で検出された電力量に応じて前記蓄電装置への充電電流量を制御する電流制御装置と、を備えることを特徴とする。
このような燃料電池電源装置において、前記燃料電池からの直流電圧を変換して前記負荷に供給する直流−直流変換装置を備え、前記負荷に前記燃料電池からの電力を前記直流−直流変換装置を介して供給するものとし、前記負荷への電圧値を安定させるものとしても構わない。
又、前記検出装置が、前記負荷に接続されて、前記負荷に供給される電力量を直接検出するものとしても構わないし、前記検出装置が、前記燃料電池と前記直流−直流変換装置との間に接続されて、前記直流−直流変換装置の入力側の電力量を検出するものとしても構わない。更に、このとき、前記検出装置が、電流値の時間積分した値によって前記負荷に供給される電力量を検出するものとしても構わない。
又、前記検出装置が、前記蓄電装置に接続されて、前記蓄電装置から前記負荷に供給する電力量を検出するものとしても構わない。更に、このとき、前記検出装置が、電圧値の時間積分した値によって前記負荷に供給される電力量を検出するものとしても構わない。
これらの燃料電池電源装置において、前電流制御装置の動作を制御する信号を与える制御端子を備え、該制御端子から入力される信号に応じて前記電流制御装置が前記蓄電装置への充電電流量を設定するものとしても構わない。
又、上述の燃料電池電源装置において、前記電流制御装置が、燃料電池の直流抵抗成分における損失電力量を小さくするとともに、蓄電装置への充電時間を短くすることのできる最適な電流値となるように制御するものとしても構わない。
本発明の電子機器は、上述のいずれかの燃料電池電源装置を備えることを特徴とする。
本発明は、検出装置で検出された負荷に供給される電力量に基づいて、蓄電装置への充電電流量を制御することができるため、蓄電装置への充電を行う際の燃料電池からの電流量を制限することができる。これにより、燃料電池の備える直列抵抗成分を流れる電流値を小さくして、この直列抵抗成分で消費されて発生する電力量損失を低減することができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の燃料電池電源装置の内部構成を示すブロック図である。図1の燃料電池電源装置において、図7の燃料電池電源装置と同一の目的で使用するブロックについては、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図1の燃料電池電源装置は、電力供給を行う燃料電池1と、燃料電池1の正極側に一次側が接続される直流−直流変換装置2と、燃料電池1からの電力により充電されるとともに放電することで電力供給を行う蓄電装置3と、直流−直流変換装置2の二次側と負荷4との間に接続されて負荷4へ供給される電力量を検出する検出装置5と、直流−直流変換装置2の二次側と蓄電装置3との間に接続されて蓄電装置3への充電電流量を設定する電流制御装置6と、を備え、負荷4に電力供給を行う。
この燃料電池電源装置は、負荷4が大きい場合、負荷4での消費電力が大きいので、燃料電池1からの電力が直流−直流変換装置2を介して負荷4に電力供給が成されるとともに、蓄電装置3が放電動作を行うことで、蓄電装置3からの電力が負荷4に供給される。このとき、直流−直流変換装置2では、燃料電池1からの電力を調節して負荷4に供給されるとともに、負荷4での消費電力に対する不足分が、蓄電装置3からの電力によって補われる。尚、電流制御装置6では、蓄電装置3への充電電流量の制限を行うものであるため、蓄電装置3からの放電電流の制限が行われることなく、蓄電装置3からの電力供給が行われる。
又、負荷4が小さいとき、検出装置5で検出される負荷4へ供給される電力が電流制御装置6に与えられ、電流制御装置6において、負荷4での消費電力と燃料電池1からの供給電力とが比較される。そして、電流制御装置6で、負荷4での消費電力が燃料電池1からの供給電力より小さく、燃料電池1からの供給電力に余剰電力が生じていることを確認すると、この余剰電力による蓄電装置3への充電動作が行われるが、この蓄電装置3への充電電流の電流制御が行われる。
このとき、電流制御装置6による蓄電装置3への充電電流の電流制御は、燃料電池1における直列抵抗成分Rの電力量損失が小さくなるような制御が行われる。即ち、燃料電池1からの最大供給電力をW1[W]、負荷4での消費電力をW2[W]、蓄電装置3での充電する電力量をJ3[J]、直列抵抗成分RをR[Ω]とすると、まず、燃料電池1による余剰電力がW1−W2[W]となり、この余剰電力により蓄電装置3の不足電力量J3[J]分の充電が行われる。そして、燃料電池1から蓄電装置3へ供給する電力を(W1−W2)×K(0<K≦1)[W]とすると、時間J3/(K×(W1−W2))[秒]が経過したときに蓄電装置3の不足電力量J3[J]分が充電することができる。
更に、直流−直流変換装置2の一次側及び二次側それぞれの電圧がV1,V2[V]であるものとすると、電流制御装置6によって制御される蓄電装置3への充電電流が、(W1−W2)×K/V2[A]となるとともに、燃料電池1の直流抵抗成分Rに流れる電流が、(W1+(W1−W2)×K)/V1[A]となる。よって、直流抵抗成分Rにおける損失電力R×((W1+(W1−W2)×K)/V1)2[W]のうち、電力R×((W1−W2)×K/V1)2[W]が、蓄電装置3への充電動作により消費されることとなる。即ち、充電時間として、K×J3/(W1−W2)[秒]だけかかるため、蓄電装置3への充電動作により、電力量R×(W1−W2)×K×J3/(V1)2[J]となる損失電力量が発生することとなる。
そのため、電流制御装置6では、この損失電力量R×(W1−W2)×K×J3/(V1)2[J]が小さくなるように、充電電流(W1−W2)×K/V2[A]が制御される。即ち、燃料電池1から蓄電装置3へ供給する電力を決定するKの値が0<K≦1の値で調整される。このとき、Kの値を小さくすることで、直流抵抗成分Rにおける損失電力量を小さくするとともに、又、Kの値を大きくすることで、蓄電装置3への充電時間を短くし、蓄電装置3への充電に最適な電流値となるように制御する。
よって、例えば、[発明が解決しようとする課題]での条件(負荷4:1秒間に1[W]の電力を消費し、その後20秒間は電力を必要としない。 燃料電池1:電力供給能力200[mW]、直列抵抗成分1[Ω]、出力電圧2[V])で動作する場合、電流制御装置6での制御動作がない場合は、蓄電装置3への充電時において、0.04[J](=0.1[A]×0.1[A]×1[Ω]×4[秒])の電力量損失が発生する。
それに対して、電流制御装置6により、蓄電装置3への電流が25[mA]に制限されると、燃料電池1からの供給電力が50[mW](=200[mW]×0.025[A]/0.1[A])となり、蓄電装置3の不足電力量800[mJ]を充電するのに、16[秒](=800[mJ]/50[mW])かかることとなる。そのため、燃料電池1の直流抵抗成分Rにおける電力量損失が、0.01[J](=0.025[A]×0.025[A]×1[Ω]×16[秒])となり、電流制御装置6による電流正弦が行われない場合と比べて、その電力量損失を1/4に低減することができる。又、電力供給を行わない20[秒]よりも短い16[秒]で蓄電装置3の充電を完了することができるため、条件に応じた動作を行うことができる。
(検出装置と電流制御装置の動作例)
又、検出装置5が負荷4への負荷電流を検出し、検出した負荷4への負荷電流を積分して平均化した値となる検出結果から電流制御装置6で設定される電流量が設定されるものとしても構わない。図2は、負荷4への負荷電流と検出装置5による出力との関係を説明するタイミングチャートである。
本例では、負荷電流の電流量が大きくなると、蓄電装置3から負荷4への供給電力量が大きくなるため、検出装置5からの出力を大きくすることで、蓄電装置3へ充電する際の電流制御装置6による電流制限値を大きくするように働く。又、蓄電装置3から負荷4への負荷電流の供給時間が長くなったときについても、蓄電装置3から負荷4への供給電力量が大きくなるため、検出装置5からの出力を大きくすることで、蓄電装置3へ充電する際の電流制御装置6による電流制限値を大きくするように働く。
即ち、図2(a)に示すように、時間t1[秒]の間、電流I1[A]となる負荷電流が負荷4へ流れ込み、時間t2[秒]の間の負荷電流が0となるとき、検出装置5からは、図2(b)のように、I1×t1/(t1+t2)に比例した出力値O1が出力される。よって、電流制御装置6では、検出装置5からの出力値O1に応じた電流量となるように、蓄電装置3へ充電する際の電流量が制御される。
そして、図2(a)の場合と比べて負荷4への負荷電流が大きくなって、図2(c)のように、時間t1[秒]の間、電流I2[A](I2>I1)となる負荷電流が負荷4へ流れ込み、時間t2[秒]の間の負荷電流が0となるとき、検出装置5からは、図2(d)のように、出力値O1より大きいI2×t1/(t1+t2)に比例した出力値O2が出力される。よって、電流制御装置6では、検出装置5からの出力値O1より大きい出力値O2に応じた電流量となるように、蓄電装置3へ充電する際の電流量が制御される。よって、この場合、図2(a)の場合と比べて大きな電流量の充電電流が蓄電装置3に与えられることとなる。
又、図2(a)の場合と比べて負荷4への負荷電流が流れる時間が長くなって、図2(e)のように、時間t3[秒](t3>t1)の間、電流I1[A]となる負荷電流が負荷4へ流れ込み、時間t4[秒](=t1+t2−t3)の間の負荷電流が0となるとき、検出装置5からは、図2(f)のように、出力値O1より大きいI2×t3/(t3+t4)に比例した出力値O3が出力される。よって、電流制御装置6では、検出装置5からの出力値O1より大きい出力値O3に応じた電流量となるように、蓄電装置3へ充電する際の電流量が制御される。よって、この場合、図2(a)の場合と比べて大きな電流量の充電電流が蓄電装置3に与えられることとなる。
(燃料電池電源装置の別構成例)
本実施形態における燃料電池電源装置の別構成例を、図3のブロック図に示す。図3の燃料電池電源装置において、図1の燃料電池電源装置と同一の目的で使用するブロックについては、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図3の燃料電池電源装置は、図1の燃料電源装置と異なり、燃料電池1の正極側と直流−直流変換装置2の一次側との間に検出装置5が設置された構成とされる。これにより、検出装置5は、図1の燃料電源装置のように直流−直流変換装置2の二次側からの電流量を検出するのではなく、直流−直流変換装置2の一次側を流れる電流量を検出することとなる。これにより、例えば、直流−直流変換装置2により燃料電池1から出力される直流電圧がX倍(X≧1)に変圧されるとき、直流−直流変換装置2の一次側を流れる電流は、直流−直流変換装置2の二次側を流れる電流のX倍となる。
このとき、検出装置5での電流検出精度が±α[A]であるとともに、負荷4にI[A]の負荷電流が流れるものとすると、図1の構成のように負荷4側で検出するときの相対精度がα/I×100[%]となるのに対して、図3の構成では、燃料電池1側をX×I[A]の電流が流れることとなり、その相対精度がα/(X×I)×100[%]となる。即ち、検出装置5での電流検出精度が±10[mA]とし、負荷4に100[mA]の負荷電流が流れるものとし、直流−直流変換装置2が2倍に昇圧するものとすると、図1の構成における検出装置5の相対精度が10%となるのに対して、図3の構成における検出装置5の相対精度が5%となる。よって、図3の構成のように、検出装置5を直流−直流変換装置2の一次側に接続することで、その電流を精度良く検出することができる。
<第2の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図4は、本実施形態の燃料電池電源装置の内部構成を示すブロック図である。図4の燃料電池電源装置において、図1の燃料電池電源装置と同一の目的で使用するブロックについては、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
図4の燃料電池電源装置は、図1の燃料電源装置と異なり、検出装置5が、電流制御装置6と蓄電装置3との接点に接続される。この燃料電源装置では、検出装置5において、蓄電装置3に蓄積されている電力量が検出されることで、負荷4での電力量消費が検出される。そして、この検出された負荷4での消費電力量を示す値が電流制御装置6に与えられることによって、蓄電装置3を充電する際の電流値が制限される。
このとき、電流制御装置6による蓄電装置3への充電電流の電流制御は、第1の実施形態と同様、燃料電池1における直列抵抗成分Rの電力量損失が小さくなるような制御が行われる。その他の動作については、第1の実施形態の燃料電池電源装置と同一の動作を行うので、詳細な説明は省略する。以下、検出装置5と電流制御装置6との動作を中心に、本実施形態の燃料電池電源装置の動作について説明する。
(検出装置と電流制御装置の動作例)
本実施形態の燃料電池電源装置は、検出装置5において、蓄電装置3の電圧値を検出することによって、蓄電装置3の電力量低下を検出し、負荷4による消費電力量の検出を行う。本例では、検出装置5において、蓄電装置3の電圧値を時間毎に検出し、蓄電装置3の電圧値を検出した積分した後に平均化した値を、その出力値として電流制御装置6に出力する。図5は、蓄電装置3の電圧値と検出装置5による出力との関係を説明するタイミングチャートである。
そして、電流制御装置6は、検出装置5からの出力値が大きいと、負荷4での消費電力量が小さく、蓄電装置5から供給される電力量が小さいことが確認されるため、蓄電装置3へ充電する際の電流制限値を小さくするように制御する。又、逆に、電流制御装置6は、検出装置5からの出力値が小さいと、負荷4での消費電力量が大きく、蓄電装置5から供給される電力量が大きいことが確認されるため、蓄電装置3へ充電する際の電流制限値を大きくするように制御する。
即ち、第1の実施形態と同様、図2(a)に示すように、時間t1[秒]の間、電流I1[A]となる負荷電流が負荷4へ流れ込み、時間t2[秒]の間の負荷電流が0となるとき、図5(a)に示すように、時間t1の間に蓄電装置3からの電力供給があるため、蓄電装置3の電圧値が満充電時の電圧値Vmax[V]から低くなり、t1秒後には、電圧値Va[V]となる。そして、時間t1[秒]の後の時間t2[秒]の間では、まず、ta[秒](0<ta<t2)の間に、燃料電池1による蓄電装置3への充電が行われて、電圧値Vmax[V]まで充電された後、残りのt2−ta[秒]の間、電圧値Vmax[V]で一定となる。
このとき、検出装置5からは、図5(b)のように、Vmax×(t1+t2)−(Vmax−Va)×(t1+ta)/2に比例した出力値Oaが出力される。よって、電流制御装置6では、検出装置5からの出力値Oaに応じた電流量となるように、蓄電装置3へ充電する際の電流量が制御される。
そして、図2(a)の場合と比べて負荷4への負荷電流が大きくなって、図2(c)のように、時間t1[秒]の間、電流I2[A](I2>I1)となる負荷電流が負荷4へ流れ込み、時間t2[秒]の間の負荷電流が0となるとき、図5(c)に示すように、時間t1の間に蓄電装置3からの電力供給があるため、蓄電装置3の電圧値が満充電時の電圧値Vmax[V]から低くなり、t1秒後には、電圧値Va[V]より低い電圧値Vb[V]となる。そして、時間t1[秒]の後の時間t2[秒]の間では、まず、tb[秒](0<tb<t2)の間に、燃料電池1による蓄電装置3への充電が行われて、電圧値Vmax[V]まで充電された後、残りのt2−tb[秒]の間、電圧値Vmax[V]で一定となる。
このとき、検出装置5からは、図5(d)のように、Vmax×(t1+t2)−(Vmax−Vb)×(t1+tb)/2に比例した出力値Obが出力される。よって、電流制御装置6では、検出装置5からの出力値Oaより小さい出力値Obに応じた電流量となるように、蓄電装置3へ充電する際の電流量が制御される。よって、この場合、図2(a)及び図5(a)の場合と比べて大きな電流量の充電電流が蓄電装置3に与えられることとなる。
又、図2(a)の場合と比べて負荷4への負荷電流が流れる時間が長くなって、図2(e)のように、時間t3[秒](t3>t1)の間、電流I1[A]となる負荷電流が負荷4へ流れ込み、時間t4[秒](=t1+t2−t3)の間の負荷電流が0となるとき、図5(e)に示すように、時間t1の間に蓄電装置3からの電力供給があるため、蓄電装置3の電圧値が満充電時の電圧値Vmax[V]から低くなり、t3秒後には、電圧値Va[V]より低い電圧値Vc[V]となる。そして、時間t3[秒]の後の時間t4[秒]の間では、まず、tc[秒](0<tc<t4)の間に、燃料電池1による蓄電装置3への充電が行われて、電圧値Vmax[V]まで充電された後、残りのt4−tc[秒]の間、電圧値Vmax[V]で一定となる。
このとき、検出装置5からは、図5(f)のように、Vmax×(t3+t4)−(Vmax−Vc)×(t3+tc)/2に比例した出力値Ocが出力される。よって、電流制御装置6では、検出装置5からの出力値Oaより小さい出力値Ocに応じた電流量となるように、蓄電装置3へ充電する際の電流量が制御される。よって、この場合、図2(a)及び図5(a)の場合と比べて大きな電流量の充電電流が蓄電装置3に与えられることとなる。
尚、本例では、検出装置5が、蓄電装置3の充電時の電力量も検出するものとしたが、蓄電装置3の充電時の電力量の検出を行わないものとし、蓄電装置3の放電時の電力量のみの検出を行うことで、その出力値を決定するものとしても構わない。このとき、充電時では、常に蓄電装置3が満充電されているものと仮定するものとしても構わない。即ち、図2(a)及び図5(a)の場合、(Vmax×t1−(Vmax−Va)×t1/2+Vmax×t2)/(t1+t2)に比例した値を検出装置5の出力値とするものとしても構わない。
又、検出装置5が、蓄電装置3での放電電力量の検出を行うことで、その出力値を決定するものとしても構わない。即ち、図2(a)及び図5(a)の場合、(Vmax−Va)×t1/2)/(t1+t2)に比例した値を検出装置5の出力値とするものとしても構わない。このとき、本例とは逆に、電流制御装置6は、検出装置5からの出力値が大きいと、蓄電装置3へ充電する際の電流制限値を大きくするように制御し、又、電流制御装置6は、検出装置5からの出力値が小さいと、蓄電装置3へ充電する際の電流制限値を小さくするように制御する。
尚、第1及び第2の実施形態において、電流制御装置6により設定する電流値を検出装置5からの出力に関係なく強制的に決定させる場合の省電力動作モードと、電流制御装置6により設定する電流値を検出装置5からの出力に応じて決定する場合の通常動作モードとが、選択できるようにしても構わない。即ち、例えば、第1の実施形態における図1の構成に対して、図6に示すように、制御端子CONTを設けて、この制御端子CONTからの入力がある場合、制御端子CONTを通じて入力される電流値とするように、電流制御装置6が蓄電装置3への電流制限を行う。このようにすることで、制御端子CONTからの入力により、検出装置5からの出力に応じた電流値よりも小さい値で電流制限を行うことができる。又、図3及び図4のような構成における電流制御装置6に対して入力する制御端子CONTが設置されるようにすることで、図6の構成のものと同様に省電力動作モードで動作させることができる。
本発明の燃料電池電源装置は、発電プラントや電気自動車用電源などの中大型電源装置や、携帯電話装置などの小型電気装置用の電源などの小型電源装置として、適用することができる。
は、第1の実施形態の燃料電池電源装置の内部構成を示すブロック図である。 は、負荷への負荷電流と検出装置による出力との関係を説明するタイミングチャートである。 は、第1の実施形態の燃料電池電源装置の別の内部構成を示すブロック図である。 は、第2の実施形態の燃料電池電源装置の内部構成を示すブロック図である。 は、蓄電装置の電圧値と検出装置による出力との関係を説明するタイミングチャートである。 は、第1の実施形態の燃料電池電源装置の別の内部構成を示すブロック図である。 は、従来の燃料電池電源装置の内部構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 燃料電池
2 直流−直流変換装置
3 蓄電装置
4 負荷
5 検出装置
6 電流制御装置

Claims (9)

  1. 負荷に電力供給を行う燃料電池と、前記燃料電池と並列に接続されることで前記燃料電池から前記負荷への電力供給が不足したときに電力供給を行うとともに前記燃料電池により充電される蓄電装置と、を備える燃料電池電源装置において、
    前記負荷に供給される電力量を検出する検出装置と、
    該検出装置で検出された電力量に応じて前記蓄電装置への充電電流量を制御する電流制御装置と、
    を備えることを特徴とする燃料電池電源装置。
  2. 前記燃料電池からの直流電圧を変換して前記負荷に供給する直流−直流変換装置を備え、
    前記負荷に前記燃料電池からの電力を前記直流−直流変換装置を介して供給することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池電源装置。
  3. 前記検出装置が、前記負荷に接続されて、前記負荷に供給される電力量を直接検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池電源装置。
  4. 前記検出装置が、前記燃料電池と前記直流−直流変換装置との間に接続されて、前記直流−直流変換装置の入力側の電力量を検出することを特徴とする請求項2に記載の燃料電池電源装置。
  5. 前記検出装置が、電流値の時間積分した値によって前記負荷に供給される電力量を検出することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の燃料電池電源装置。
  6. 前記検出装置が、前記蓄電装置に接続されて、前記蓄電装置から前記負荷に供給する電力量を検出することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池電源装置。
  7. 前記検出装置が、電圧値の時間積分した値によって前記負荷に供給される電力量を検出することを特徴とする請求項6に記載の燃料電池電源装置。
  8. 前電流制御装置の動作を制御する信号を与える制御端子を備え、
    該制御端子から入力される信号に応じて前記電流制御装置が前記蓄電装置への充電電流量を設定することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の燃料電池電源装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載の燃料電池電源装置を備えることを特徴とする電子機器。
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JP2014096937A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Toshiba Corp 蓄電池システム
JP2017200273A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 富士電機株式会社 燃料電池電源装置の制御方法および制御装置

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