JP2007132620A - 設備機器対応付け支援システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、複数の空調機のような設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けることができる設備機器対応付け支援システムを提供することにある。
【解決手段】 設備機器対応付け支援システムは、複数の設備機器20,120、情報受信手段47,147、および情報対応付け保存手段71B,171Bを備える。設備機器は、第1記憶手段25,125および情報発信手段26,126を有する。第1記憶手段には、自己識別情報が記憶される。情報発信手段は、第1記憶手段に記憶される自己識別情報を発信する。情報受信手段は、情報発信手段から発信される自己識別情報を受信する。情報対応付け保存手段は、情報受信手段において受信された自己識別情報を、設備機器の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段74,174に保存する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の設備機器と通信接続される集中管理機器において、設備機器の設置位置情報と自己識別情報との対応付けの確立を支援するための設備機器対応付け支援システムに関する。
下記に示す特許文献1には、「リモコンを有する複数の空調機が集中管理機器に接続されている空調システムにおいて、集中管理機器に空調機のアドレスと空調機の設置場所名とを対応付けて保存するための方法の発明」が開示されている。この空調システムでは、先ず、サービスエンジニア等が、空調機に設けられているアドレス設定スイッチによりその空調機のアドレスを決定する。続いて、サービスエンジニア等が、その空調機に対応するリモコンにその空調機の設置場所名を入力する。すると、その設置場所名の情報が空調機に送信され、空調機がアドレスと設置場所名の情報とからアドレス設定情報を生成する。その後、空調機は、そのアドレス設定情報を集中管理機器に送信する。そして、集中管理機器は、アドレス設定データをアドレスと設置場所名とに分割して所定の保存場所へ保存する。
また、当業者に広く知られている別の方法では、先ず、集中管理機器により各空調機のアドレスを収集する(逆に、集中管理機器から自動的に各空調機にアドレスを付与する場合もある)。次に、サービスエンジニア等が、集中管理機器上で適当な空調機を1台選択してそのアドレスを認識する。そして、サービスエンジニア等が、集中管理機器からそのアドレスに運転開始指令を送信する。その後、サービスエンジニア等は、運転している空調機を発見するために建物を歩き回わる。そして、サービスエンジニア等が運転している空調機を発見すると、その空調機の設置位置をメモして集中管理機器へ戻る。そこで、サービスエンジニア等は、集中管理機器において、メモした設置位置を、そのアドレスに対応付けするように入力する。
特開2003−227644号公報
ところで、空調機のアドレスについては空調機の施工前に予め重複しないように設定しておくことが可能であるが、設置場所名については施工が間違っている場合があり得るため空調機の施工後に設定する必要がある。つまり、空調機にリモコンを接続しない場合に前者の方法を実施するためには、サービスエンジニア等が天井裏などによじ登り空調機本体に専用リモコンなどを接続して設置場所名を空調機に直接入力しなければならないことになり、非常に不便である。また、後者の方法では、サービスエンジニア等は、天井裏によじ登る必要はないが、1台ずつ上記の作業を行わなければならないため、全空調機に対して対応付けが完了するまでに相当の距離を歩き回らなければならない。したがって、後者の方法を採る場合、サービスエンジニア等の作業負担が大きく、対応付け完了までにかなりの時間を費やさなければならない。
本発明の課題は、複数の空調機のような設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けることができる設備機器対応付け支援システムを提供することにある。
第1発明に係る設備機器対応付け支援システムは、複数の設備機器、情報受信手段、および情報対応付け保存手段を備える。設備機器は、第1記憶手段および情報発信手段を有する。第1記憶手段には、自己識別情報が記憶される。情報発信手段は、第1記憶手段に記憶される自己識別情報を発信する。情報受信手段は、情報発信手段から発信される自己識別情報を受信する。情報対応付け保存手段は、情報受信手段において受信された自己識別情報を、設備機器の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。なお、ここにいう「設備機器の設置位置情報」は、予め施工データ等に基づいて情報処理装置に入力されていてもよいし、無線位置検出技術などを利用して自動的に導出するようにしてもよい。
この設備機器対応付け支援システムでは、情報発信手段が、第1記憶手段に記憶される自己識別情報を発信する。すると、情報受信手段が、情報発信手段から発信される自己識別情報を受信する。そして、情報対応付け保存手段が、情報受信手段において受信された自己識別情報を、設備機器の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第2発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第1発明に係る設備機器対応付け支援システムであって、設備機器は、情報発信指令信号発信手段をさらに有する。情報発信指令信号発信手段は、情報発信指令信号を発信可能である。そして、情報発信手段は、情報発信指令信号を受信すると第1記憶手段に記憶される自己識別情報を発信する。
この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等が、設置位置情報と対応付けたい設備機器へ赴き、その設備機器に設けられる情報発信指令信号発信手段により情報発信指令信号を発信する。そして、情報発信手段が、情報発信指令信号を受信すると第1記憶手段に記憶される自己識別情報を発信する。すると、情報受信手段が、情報発信手段から発信される自己識別情報を受信する。最後に、情報対応付け保存手段が、情報受信手段において受信された自己識別情報を、設備機器の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、設備機器にリモコンが接続されない場合であっても、サービスエンジニア等は、天井裏などによじ登る必要はない。また、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、任意のルートあるいは規定のルートを通って設備機器を巡回しながら情報発信指令信号発信手段により情報発信指令信号を発信させ、全ての設備機器の設置位置を巡回し終えた後に集中管理機器に戻ればよい。したがって、この設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第3発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第1発明に係る設備機器対応付け支援システムであって、設備機器は、撮像手段をさらに有する。なお、ここにいう「撮像手段」とは、例えば、カメラ等である。そして、情報発信手段は、撮像手段において特定の像が撮影されると第1記憶手段に記憶される自己識別情報を発信する。
この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等が、設置位置情報と対応付けたい設備機器へ赴き、特定の像に対応するものをその設備機器に設けられている撮像手段に向けた状態で、全ての設備機器に設けられる撮像手段に対して撮像命令信号を送信すれば、特定の像が撮影された撮像手段が設けられている設備機器の情報発信手段から自己識別情報が発信される。すると、情報受信手段が、情報発信手段から発信される自己識別情報を受信する。最後に、情報対応付け保存手段が、情報受信手段において受信された自己識別情報を、設備機器の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、設備機器にリモコンが接続されない場合であっても、サービスエンジニア等は、天井裏などによじ登る必要はない。また、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、任意のルートあるいは規定のルートを通って設備機器を巡回しながら特定の像に対応するものを1の撮像手段に向けた状態で、全ての設備機器に設けられる撮像手段に対して撮像命令信号を送信させ、全ての設備機器の設置位置を巡回し終えた後に集中管理機器に戻ればよい。したがって、この設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第4発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第1発明から第3発明のいずれかに係る設備機器対応付け支援システムであって、設置位置情報表示手段をさらに備える。設置位置情報表示手段は、設備機器の設置位置情報を情報表示装置に表示する。そして、情報対応付け保存手段は、情報受信手段において受信された自己識別情報を、情報表示装置に表示された特定の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。
この設備機器対応付け支援システムでは、設置位置情報表示手段が、設備機器の設置位置情報を情報表示装置に表示する。そして、情報対応付け保存手段が、情報受信手段において受信された自己識別情報を、情報表示装置に表示された特定の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、設備機器の設置位置を確認しながら対応付け作業を行うことができる。
第5発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第4発明に係る設備機器対応付け支援システムであって、設置位置情報表示手段は、複数の設置位置情報を情報表示装置に表示する。また、この設備機器対応付け支援システムは、設置位置情報選択手段をさらに備える。設置位置情報選択手段は、情報表示装置に表示される複数の設置位置情報のうち特定の設置位置情報を選択可能である。そして、情報対応付け保存手段は、情報受信手段において受信された自己識別情報を、設置位置情報選択手段において選択された特定の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。
この設備機器対応付け支援システムでは、設置位置情報表示手段が、複数の設置位置情報を情報表示装置に表示する。また、設置位置情報選択手段が、情報表示装置に表示される複数の設置位置情報のうち特定の設置位置情報を選択可能である。そして、情報対応付け保存手段が、情報受信手段において受信された自己識別情報を、設置位置情報選択手段において選択された特定の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、任意の順番で設備機器の設置位置を巡ることができる。
第6発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第4発明または第5発明に係る設備機器対応付け支援システムであって、情報受信手段、設置位置情報表示手段、および情報対応付け保存手段は、携帯可能な情報処理装置である携帯情報処理装置に設けられる。
この設備機器対応付け支援システムでは、情報受信手段、設置位置情報表示手段、および情報対応付け保存手段は、携帯可能な情報処理装置である携帯情報処理装置に設けられる。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、携帯情報処理装置を携帯して、任意のルートあるいは規定のルートを通って設備機器を巡回すればよい。したがって、この設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第7発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第5発明に係る設備機器対応付け支援システムであって、情報受信手段、設置位置情報表示手段、情報対応付け保存手段、および設置位置情報選択手段は、携帯可能な情報処理装置である携帯情報処理装置に設けられる。
この設備機器対応付け支援システムでは、情報受信手段、設置位置情報表示手段、情報対応付け保存手段、および設置位置情報選択手段が、携帯可能な情報処理装置である携帯情報処理装置に設けられる。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、携帯情報処理装置を携帯して、任意のルートあるいは規定のルートを通って設備機器を巡回すればよい。したがって、この設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第8発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第6発明または第7発明に係る設備機器対応付け支援システムであって、設置位置情報表示手段は、情報表示装置に地図情報を表示し、設置位置情報を地図情報上の特定の位置に図形情報および文字情報の少なくとも一方の情報として表示する。なお、ここにいう「地図情報」とは、例えば、建造物のフロアレイアウト情報などである。また、ここにいう「図形情報」とは、例えば、アイコンやコマンドボタン等である。
この設備機器対応付け支援システムでは、設置位置情報表示手段が、情報表示装置に地図情報を表示し、設置位置情報を地図情報上の特定の位置に図形情報および文字情報の少なくとも一方の情報として表示する。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等が設備機器の設置位置を誤認するおそれを低減することができる。
第9発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第1発明から第8発明のいずれかに係る設備機器対応付け支援システムであって、発音等装置および発音等装置位置情報導出手段をさらに備える。発音等装置は、音または電磁波を発する。発音等装置位置情報導出手段は、音または電磁波を利用して発音等装置の位置情報を導出する。
この設備機器対応付け支援システムでは、発音等装置が、音または電磁波を発する。そして、発音等装置位置情報導出手段が、音または電磁波を利用して発音等装置の位置情報を導出する。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、発音等装置を携帯していれば、自身の居場所を確認することができる。したがって、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等が設備機器の設置位置を誤認するおそれを低減することができる。
第10発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第9発明に係る設備機器対応付け支援システムであって、発音等装置および発音等装置位置情報導出手段は、携帯情報処理装置に設けられる。
この設備機器対応付け支援システムでは、発音等装置および発音等装置位置情報導出手段が、携帯情報処理装置に設けられる。このため、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、携帯情報処理装置を携帯していれば、自分自身で自身の居場所を確認することができる。したがって、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等が設備機器の設置位置を誤認するおそれを低減することができる。
第11発明に係る設備機器対応付け支援システムは、第1発明に係る設備機器対応付け支援システムであって、設備機器は、撮像手段をさらに有する。情報発信手段は、撮像手段において像が撮影されると第1記憶手段に記憶される自己識別情報と像の情報とを併せて発信する。また、この設備機器対応付け支援システムは、設置位置情報導出手段をさらに備える。設置位置情報導出手段は、像の情報を利用して設備機器の設置位置情報を導出する。そして、情報対応付け保存手段は、情報受信手段において受信された自己識別情報を、設置位置情報導出手段において導出された設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。
この設備機器対応付け支援システムでは、情報発信手段が、撮像手段において像が撮影されると第1記憶手段に記憶される自己識別情報と像の情報とを併せて発信する。続いて、設置位置情報導出手段が、像の情報を利用して設備機器の設置位置情報を導出する。そして、情報対応付け保存手段は、情報受信手段において受信された自己識別情報を、設置位置情報導出手段において導出された設置位置情報と対応付けして第2記憶手段に保存する。ここのため、この設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第1発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第2発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第3発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第4発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、設備機器の設置位置を確認しながら対応付け作業を行うことができる。
第5発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、任意の順番で設備機器の設置位置を巡ることができる。
第6発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第7発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
第8発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等が設備機器の設置位置を誤認するおそれを低減することができる。
第9発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等が設備機器の設置位置を誤認するおそれを低減することができる。
第10発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、携帯情報処理装置を携帯していれば、自分自身で自身の居場所を確認することができる。したがって、この設備機器対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等が設備機器の設置位置を誤認するおそれを低減することができる。
第11発明に係る設備機器対応付け支援システムでは、複数の設備機器が集中管理機器に接続されている設備システムにおいて、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、集中管理機器に設備機器のアドレスと設備機器の設置場所とを対応付けて保存することができる。
<第1実施形態>
ここでは、先ず、図1〜図10の図面を参照しながら本発明の第1実施形態に係るビルディングシステム1について説明する。
〔ビルディングシステム〕
このビルディングシステム1は、図1に示されるように、主に、マルチ式空調機2、通信アダプタ10、空調コントローラ3、監視制御コンピュータ8、無線LANアクセスポイント4、および位置データ導出サーバ5から構成されている。以下、これらの各構成要素について詳述する。
(1)マルチ式空調機
マルチ式空調機2では、図1に示されるように、1台(複数台であってもよい)の室外機21に対して複数台の室内機20が冷媒配管(図示せず)および第1通信線22a,22bを介して接続される。そして、この室内機20は、室内熱交換器(図示せず)や、膨張弁(図示せず)、室内ファン(図示せず)、電装品ボックス23(図2参照)、スイッチユニット18等を備えている。この室内機20では、室外機21から室内熱交換器に流入する低温低圧の液冷媒あるいは高温高圧のガス冷媒と、室内ファンにより吸い込まれた室内空気などとの間で熱交換が行われ、熱交換後の室内空気などが室内ファンにより室内に供給される。このようにして、これらの室内機20は、居室を冷房したり暖房したりする。また、電装品ボックス23には、図2に示されるように、マイクロコンピュータ24、第1EEPROM25、第1通信回路26、第1入力インターフェイス19、およびA/Dコンバータ(アナログ/デジタルコンバータ)29等が内蔵されている。マイクロコンピュータ24は、バス線27a,27b,27c,27dを介して第1EEPROM25、第1通信回路26、A/Dコンバータ29、および第1入力インターフェイス19に接続されている。第1通信回路26は、第1通信線22a,22bおよび通信アダプタ10を介して室外機21および空調コントローラ3と通信接続されている。A/Dコンバータ29は、制御用通信線28などを介して膨張弁や室内ファン等へ通信接続されている。第1入力インターフェイス19は、第2通信線17を介してスイッチユニット18に通信接続されている。
マイクロコンピュータ24は図示しない第1制御部および第1演算部を有しており、第1制御部は第1EEPROM25に記憶されている制御プログラムに記述される命令や、室外機21または空調コントローラ3から送信される制御信号に従って、膨張弁の開度を制御したり、室内ファンの回転数を制御したり、第1EEPROM25に記憶されている各種データ等を第1通信線22a,22bおよび通信アダプタ10を介して室外機21や空調コントローラ3に送信したりする。また、第1演算部は、第1制御部の指示に従って、第1制御部、第1EEPROM25、または第1通信回路26から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第1EEPROM25には、上述した制御プラグラムのみならず各室内機20に固有の番号であるシリアル番号データ等が格納されている。スイッチ18は、主に、図示しないスイッチ回路と、スイッチ回路に接続されるスイッチボタン16とから構成されている。なお、本実施の形態では、このスイッチボタン16がサービスエンジニア等により押されると、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データが無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7(後述)に送信されるようになっている。
(2)通信アダプタ
通信アダプタ10は、主に、2つの第1通信線接続口(図示せず)、1つのイーサネットケーブル接続口(図示せず)、およびプロトコル変換部(図示せず)を備えている。第1通信線接続口には、室内機20から延びる第1通信線22aおよび室外機21から延びる第1通信線22bが嵌め込まれる。イーサネットケーブル接続口には、無線LANアクセスポイント4および位置データ導出サーバ5からルータ(図示せず)を介して延びるイーサネットケーブル9aが嵌め込まれる。プロトコル変換部は、無線LANアクセスポイント4や位置データ導出サーバ5において規定されている通信プロトコルと、マルチ式空調機2において規定されている通信プロトコルとを相互に変換する。
(3)空調コントローラ
空調コントローラ3は、マルチ式空調機2の集中管理機器であって、図3に示されるように、主に、第2中央処理部31、第2RAM(Random Access Memory)32、第2ROM(Read Only Memory)34、第2EEPROM35、第2I/O制御部33、空調機用インターフェイス37、第2LANインターフェイス38、空調機用コネクタ39、および第2LANコネクタ40から構成されている。ここで、第2中央処理部31、第2RAM32、第2ROM34、第2EEPROM35、および第2I/O制御部33は、例えば、マイクロコンピュータであって、相互に第1バス線36によって接続されており、1つの集積回路を構成している。また、空調機用インターフェイス37および第2LANインターフェイス38は、例えば、プリント回路基板等であって、第2バス線43a,43bを介して第2I/O制御部33に接続されている。また、空調機用コネクタ39は、第3通信線44を介して空調機用インターフェイス37に接続されている。また、第2LANコネクタ40は、第4通信線45を介して第2LANインターフェイス38に接続されている。
第2中央処理部31は、主に、第2制御部31Aおよび第2演算部31Bを有する。第2制御部31Aは、図4に示されるように、第2ROM34に記憶されている空調管理プログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだ空調管理プログラムに従って第2演算部31B、第2RAM32、第2ROM34、第2EEPROM35、または第2I/O制御部33に動作を指示する(Fc1〜Fc4参照)。第2演算部31Bは、図4に示されるように、第2制御部31Aの指示に従って第2制御部31A、第2RAM32、第2ROM34、または第2EEPROM35から必要なデータを取得して(Fd1、Fd4、およびFd7参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。また、この第2演算部31Bは、第2制御部31Aの指示に従って、演算処理の処理結果データを第2制御部31Aに供給することができる(Fd2参照)。また、この第2演算部31Bは、第2制御部31Aの指示に従って、演算処理の処理結果データを第2RAM32や第2EEPROM35に書き込むことができる(Fd3参照)。
第2RAM32は、図4に示されるように、第2制御部31Aの指示に従って、各種データを第2制御部31Aに供給することができる(Fd5参照)。また、この第2RAM32は、各種データを第2I/O制御部33から取得して(Fd9参照)一時記憶したり、第2演算部31Bから送信されるデータ(Fd3参照)を一時記憶したりする。また、この第2RAM32は、第2制御部31Aの指示に応じて一時記憶しているデータを第2I/O制御部33に送信する(Fd8参照)。
第2ROM34には、空調管理プログラムや各種データが格納されている。そして、この第2ROM34は、図4に示されるように、第2制御部31Aの指示に従って、それらを第2制御部31Aに供給する(Fd6参照)。また、この第2ROM34は、第2制御部31Aの指示に従って、各種データを第2演算部31Bに供給することができる(Fd7参照)。
第2EEPROM35は、電気的に書き換え可能なROMであり、室内機20のシリアル番号データ、室内機20の設置位置データ、マルチ式空調機2の監視データなどを記憶する。なお、本実施の形態では、室内機20のシリアル番号データおよび設置位置データは、後述するエンジニアリング用コンピュータ7から、対応付けされたかたちで提供される。
第2I/O制御部33は、マルチ式空調機2から送信されてくるデータや、後述する監視制御コンピュータ8から送信されるデータ等を第2RAM32へ入力したり(Fd9参照)、第2RAM32に記憶されている各種データや制御信号などをマルチ式空調機2や、監視制御コンピュータ8に送信したりする。
空調機用インターフェイス37、および第2LANインターフェイス38は、通信線44,45を介して空調機用コネクタ39および第2LANコネクタ40に接続されており、マルチ式空調機2から送信されてくるデータや、後述する監視制御コンピュータ8から送信されるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを第2中央処理部31が処理可能な形式に変換したり、第2I/O制御部33からマルチ式空調機2や監視制御コンピュータ8に出力されるデータおよび制御信号などを、マルチ式空調機2や監視制御コンピュータ8が処理可能な形式に変換したりする。
空調機用コネクタ39には、図3に示されるように、第8通信線30を介してマルチ式空調機2の室外機21が接続される。
第2LANコネクタ40には、図3に示されるように、イーサネットケーブル9bを介して監視制御コンピュータ8が接続される。
(4)監視制御コンピュータ
監視制御コンピュータ8は、図5に示されるように、主に、第3本体80、第3入力装置89、および第3ディスプレイ90から構成されている。
第3本体80は、図5に示されるように、主に、第3中央処理部81、第3メインメモリ83、第3ハードディスク84、第3接続部82、第3IDEインターフェイス85、第3入力インターフェイス86、第3ディスプレイインターフェイス87、第3LANインターフェイス88、および第3LANコネクタ96から構成されている。そして、この第3本体80では、第3中央処理部81が第3バス線91を介して、第3メインメモリ83が第4バス線92を介して、各種インターフェイス85〜88が第5バス線93を介して第3接続部82に接続されている。
ここで、第3中央処理部81は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、第3制御部81Aおよび第3演算部81Bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。
第3メインメモリ83は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。第3接続部82は、チップセット等の半導体チップである。
第3ハードディスク84には、図6に示されるように、オペレーティングシステム84a、デバイスドライバ84b、および空調管理アプリケーション84c等のプログラム等が格納されている。なお、この第3ハードディスク84は、外付けタイプであってもかまわない。オペレーティングシステム84aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等)、あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部82〜84、各種インターフェイス85〜88、各装置89,90等のハードウェア管理や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの管理、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ84bは、第3ハードディスク84、第3接続部82、および各装置89,90それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム84aが第3ハードディスク84、第3接続部82、および各装置89,90を制御するための橋渡しを行う。空調管理アプリケーション84cは、空調コントローラ3から各種データを取得して第3ディスプレイ90上に表示したり、第3入力装置89により入力されたデータを空調コントローラ3に送信したりするためのプログラムである。
第3IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェイス85は、第3ハードディスク84を第3接続部82に接続する。第3入力インターフェイス86は、例えば、PS/2、USB、IEEE1284、RS232、あるいはIrDA(Infrared Data Association)等のインターフェイスであって、第3メインメモリ83にデータを入力するためのキーボード、マウス、スキャナ、あるいはOCR(Optical Character Reader)等といった第3入力装置89を接続する。第3ディスプレイインターフェイス87は、例えば、AGP(Accelerated Graphics Port)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、あるいはRS232等のインターフェイスであって、第3メインメモリ83から送信されてきたデータを文字や画像として表示するためのCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイ等といった第3ディスプレイ90を接続する。第3LANインターフェイス88は、第5通信線95を介して第3LANコネクタ96に接続されており、空調コントローラ3から送信されるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを第3中央処理部81が処理可能な形式に変換したり、空調コントローラ3に出力されるデータおよび制御信号などを、空調コントローラ3が処理可能な形式に変換したりする。
第3LANコネクタ96には、図5に示されるように、イーサネットケーブル9bおよびルータ(図示せず)を介して空調コントローラ3が接続される。
次に、図7を用いて監視制御コンピュータ8の動作について説明する。
第3制御部81Aは、図7に示されるように、第3メインメモリ83に一時記憶されるプログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだプログラムに従って各部82〜84および各装置89,90に動作を指示する(Fc1〜Fc6参照)。第3演算部81Bは、第3制御部81Aの命令に従って第3メインメモリ83から必要なデータを取得して(Fd2参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第3メインメモリ83は、プログラムやデータ等を第3ハードディスク84から取得して(Fd4参照)一時記憶したり、第3入力装置89において入力されたデータを一時記憶したり(Fd1参照)、第3演算部81Bや第3LANインターフェイス88等から送信されるデータ等(Fd3およびFd9参照)を一時記憶したりする。また、この第3メインメモリ83は、第3制御部81Aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部82〜84および各装置89,90に送信する(Fd2、Fd5、Fd7、およびFd8参照)。第3ハードディスク84は、第3制御部81Aの命令に応じて第3メインメモリ83にプログラムやデータ等を供給したり(Fd4参照)第3メインメモリ83から送信されるデータ等を格納したりする(Fd5参照)。
(5)無線LANアクセスポイント
無線LANアクセスポイント4は、マルチ式空調機2や位置データ導出サーバ5とエンジニアリング用コンピュータ7(後述)とを無線通信接続させるための装置である。なお、この無線LANアクセスポイント4は、エンジニアリング用コンピュータ7からデータが送信されるときに発せられる電波の強度を測定して電波強度データを生成することができ、その生成した電波強度データを、エンジニアリング用コンピュータ7から送信されるデータとともに位置データ導出サーバ5へ送信する。また、この無線LANアクセスポイント4は、各居室に必ず3台以上配置される。
(6)位置データ導出サーバ
位置データ導出サーバ5は、図8に示されるように、主に、第4中央処理部51、第4メインメモリ53、第4ハードディスク54、第4接続部52、第4IDEインターフェイス55、第4LANインターフェイス56、および第4LANコネクタ57から構成されている。そして、この位置データ導出サーバ5では、第4中央処理部51が第6バス線58を介して、第4メインメモリ53が第7バス線59を介して、各種インターフェイス55,56が第8バス線60を介して第4接続部52に接続されている。
ここで、第4中央処理部51は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、第4制御部51Aおよび第4演算部51Bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。
第4メインメモリ53は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。第4接続部52は、チップセット等の半導体チップである。
第4ハードディスク54には、図9に示されるように、オペレーティングシステム54a、デバイスドライバ54b、および位置データ導出アプリケーション54c等のプログラム等が格納されている。なお、この第4ハードディスク54は、外付けタイプであってもかまわない。オペレーティングシステム54aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等)、あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部52〜54、各種インターフェイス55,56等のハードウェア管理や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの管理、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ54bは、ハードディスク54および接続部52それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム54aが第4ハードディスク54および第4接続部52を制御するための橋渡しを行う。位置データ導出アプリケーション54cは、3台以上の無線LANアクセスポイント4から送信されてくる電波強度データを利用してエンジニアリング用コンピュータ7の位置データ(平面座標データ)を導出し、導出した位置データをエンジニアリング用コンピュータ7に送信するためのプログラムである。
第4IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェイス55は、第4ハードディスク54を第4接続部52に接続する。第4LANインターフェイス56は、第6通信線61を介して第4LANコネクタ57に接続されており、無線LANアクセスポイント4から送信される電波強度データ等を受信すると同時にそれらのデータを第4中央処理部51が処理可能な形式に変換したり、空調コントローラ3に出力されるデータおよび制御信号などを、空調コントローラ3が処理可能な形式に変換したりする。
第4LANコネクタ57には、図8に示されるように、イーサネットケーブル9aおよびルータ(図示せず)を介して複数の無線LANアクセスポイント4が接続される。
次に、図10を用いて位置データ導出サーバ5の動作について説明する。
第4制御部51Aは、図10に示されるように、第4メインメモリ53に一時記憶されるプログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだプログラムに従って各部52〜54に動作を指示する(Fc2〜Fc5参照)。第4演算部51Bは、第4制御部51Aの命令に従って第4メインメモリ53から必要なデータを取得して(Fd2参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第4メインメモリ53は、プログラムやデータ等を第4ハードディスク54から取得して(Fd4参照)一時記憶したり、第4演算部51Bや第4LANインターフェイス56等から送信されるデータ等(Fd3およびFd9参照)を一時記憶したりする。また、この第4メインメモリ53は、第4制御部51Aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部52〜54に送信する(Fd2、Fd5、およびFd8参照)。第4ハードディスク54は、第4制御部51Aの命令に応じて第4メインメモリ53にプログラムやデータ等を供給したり(Fd4参照)第4メインメモリ53から送信されるデータ等を格納したりする(Fd5参照)。
〔エンジニアリング用コンピュータ〕
ここでは、図11〜13の図面を参照しながら本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータ7について説明する。なお、本実施の形態では、ビルディングシステム1とエンジニアリング用コンピュータ7とを合わせて室内機対応付け支援システムという。
エンジニアリング用コンピュータ7は、サービスエンジニア等が携帯するノート型パーソナルコンピュータであって、図11に示されるように、主に、第5中央処理部71、第5メインメモリ73、第5ハードディスク74、第5接続部72、第5IDEインターフェイス75、第5入力インターフェイス76、第5ディスプレイインターフェイス77、無線LANインターフェイス78、第5入力部79、第5ディスプレイ部46、および無線送受信部47から構成されている。そして、このエンジニアリング用コンピュータ7では、第5中央処理部71が第9バス線41を介して、第5メインメモリ73が第10バス線42を介して、各種インターフェイス75〜78が第11バス線49を介して第5接続部72に接続されている。
ここで、第5中央処理部71は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、第5制御部71Aおよび第5演算部71Bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。
第5メインメモリ73は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。第5接続部72は、チップセット等の半導体チップである。
第5ハードディスク74には、図12に示されるように、オペレーティングシステム74a、デバイスドライバ74b、位置データ表示アプリケーション74c、室内機バインディングアプリケーション74d等のプログラム、およびデータベース74e等が格納されている。オペレーティングシステム74aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等)、あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部46,72〜74,79、各種インターフェイス75〜78等のハードウェア管理や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの管理、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ74bは、第5ハードディスク74、第5接続部72、および各部46,79それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム74aが第5ハードディスク74、第5接続部72、および各部46,79を制御するための橋渡しを行う。位置データ表示アプリケーション74cは、位置データ導出サーバ5から無線LANアクセスポイント4を介して送信されてくるエンジニアリング用コンピュータ7の位置データをビルのフロアレイアウト図上に表示する。なお、このフロアレイアウト図には、室内機20のレイアウトも反映されている。室内機バインディングアプリケーション74dは、室内機20から無線LANアクセスポイント4を介して発信されるシリアル番号データを無線送受信部47が受信すると、予めデータベース74eに登録される室内機20の設置位置データのうち第5ディスプレイ部46上で選択されている特定の設置位置データに、そのシリアル番号データを対応付けてデータベース74eに格納するためのプログラムである。
第5IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェイス75は、第5ハードディスク74を第5接続部72に接続する。第5入力インターフェイス76は、第5メインメモリ73にデータを入力するためのキーボード、トラックボールやタッチパッド等のポインティングデバイス等といった第5入力部79を接続する。第5ディスプレイインターフェイス77は、例えば、AGP(Accelerated Graphics Port)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、あるいはRS232等のインターフェイスであって、第5メインメモリ73から送信されてきたデータを文字や画像として表示するための第5ディスプレイ部46を接続する。無線LANインターフェイス78は、第7通信線48を介して無線送受信部47に接続されており、無線LANアクセスポイント4から送信されるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを第5中央処理部71が処理可能な形式に変換したり、無線LANアクセスポイント4に出力されるデータ等を、位置データ導出サーバ5が処理可能な形式に変換したりする。
次に、図13を用いてエンジニアリング用コンピュータ7の動作について説明する。
第5制御部71Aは、図13に示されるように、第5メインメモリ73に一時記憶されるプログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだプログラムに従って各部46,72〜74,79に動作を指示する(Fc1〜Fc6参照)。第5演算部71Bは、第5制御部71Aの命令に従って第5メインメモリ73から必要なデータを取得して(Fd2参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第5メインメモリ73は、プログラムやデータ等を第5ハードディスク74から取得して(Fd4参照)一時記憶したり、第5入力部79において入力されたデータを一時記憶したり(Fd1参照)、第5演算部71Bや無線LANインターフェイス78等から送信されるデータ等(Fd3およびFd9参照)を一時記憶したりする。また、この第5メインメモリ73は、第5制御部71Aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部46,72〜74,79に送信する(Fd2、Fd5、Fd7、およびFd8参照)。第5ハードディスク74は、第5制御部71Aの命令に応じて第5メインメモリ73にプログラムやデータ等を供給したり(Fd4参照)第5メインメモリ73から送信されるデータ等を格納したりする(Fd5参照)。
〔サービスエンジニア等による室内機のシリアル番号データと設置位置データとの対応付け作業の準備〕
サービスエンジニア等は、室内機20のシリアル番号データと設置位置データとの対応付け作業を開始する前に、建造物の設計図面などを参照して室内機20の設置位置を確認しながら、エンジニアリング用コンピュータ7に室内機20の設置位置データを入力していく。
また、サービスエンジニア等は、無線LANを利用してエンジニアリング用コンピュータ7をビルディングシステム1に通信接続しておく。
〔サービスエンジニア等による室内機のシリアル番号データと設置位置データとの対応付け作業〕
サービスエンジニア等は、室内機20のシリアル番号データと設置位置データとの対応付け作業を開始するに当たって、先ず、エンジニアリング用コンピュータ7に表示されるビルのフロアレイアウト図を見ながらいずれの室内機20について対応付け作業を行うかを決める。サービスエンジニア等は、対応付け作業を行う室内機20を決定すると、エンジニアリング用コンピュータ7を携帯し、フロアレイアウト図を参照しながらその室内機20へと赴く。なお、このとき、フロアレイアウト図上には位置データ表示アプリケーション74cによりサービスエンジニア等の位置データの軌跡が表示されるので、サービスエンジニア等は、自身が正しい室内機20へ向かっているのかを確認することができる。そして、サービスエンジニア等は、目的の室内機20の設置位置に到着すると、エンジニアリング用コンピュータ7に表示される複数の設置位置データのうち目的の室内機20の設置位置に該当する設置位置データを選択する。
次に、サービスエンジニア等は、エンジニアリング用コンピュータ7が無線LANによりビルディングシステム1に接続されているかを確認した上で、その室内機20に設けられているスイッチボタン16を押す。すると、その室内機20では、第1通信回路26が、第1EEPROM25からシリアル番号を読み出し、そのシリアル番号データを通信アダプタ10および無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信する。エンジニアリング用コンピュータ7の無線送受信部47によって受信されたシリアル番号データは、第5接続部72を介して第5メインメモリ73に送信されて一時的に記憶される。続いて、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、第5メインメモリ72に一時的に記憶されているシリアル番号データを、第5ディスプレイ部46上で選択されている設置位置データと対応付ける(例えば、シリアル番号データに、設置位置データと同じID番号データを付す等が考えられる)。この後、第5演算部71Bは、第5制御部71Aの指示に従って、設置位置データと対応付けられたシリアル番号データを第5ハードディスク74に格納する。なお、この一連の情報処理の流れは、上述した室内機バインディングプログラム74dの実行によって実現されている。
サービスエンジニア等は、上記の作業を全ての室内機20について行う。
サービスエンジニア等は、全ての室内機20について上記の対応付け作業が完了すると、空調コントローラ3に戻り、無線LANを利用してエンジニアリング用コンピュータ7から、互いに対応付けられたシリアル番号データと設置位置データとを空調コントローラ3に転送する。すると、空調コントローラ3は、互いに対応付けられたシリアル番号データと設置位置データとを第2EEPROM35に格納する。
〔空調コントローラによる通信専用アドレスの付与〕
図14には、空調コントローラによる通信専用アドレスの付与の流れを表すフローチャートを示す。
図14において、ステップS1では、第2RAM32が、第2制御部31Aの指示に従って、第2EEPROM35からシリアル番号データを読み込む。
ステップS2では、第2演算部31Bが、第2制御部31Aの指示に従って、第2RAM32からシリアル番号データを読み込み、シリアル番号データそれぞれに対してランダムに固有の通信専用アドレスを付与し、それらのデータを第2RAM32に書き込む。
ステップS3では、第2I/O制御部33が、第2制御部31Aの指示に従って、第2RAM32に書き込まれているシリアル番号データと、そのシリアル番号データそれぞれに付与されている通信専用アドレスとを、第8通信線30を介して各シリアル番号データに対応する室内機20それぞれに対して送信する。
ステップS4では、各室内機2において、第1通信回路26が、第1制御部の指示に従って、空調コントローラ3から送信されてきたシリアル番号データと通信専用アドレスとを受信する。
ステップS5では、第1演算部が、第1制御部の指示に従って、空調コントローラ3から送信されてきたシリアル番号データと、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データとが一致するかを判定する。ステップS5の第1演算部の判定の結果、空調コントローラ3から送信されてきたシリアル番号データと、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データとが一致する場合、処理はステップS6に移る。ステップS5の第1演算部の判定の結果、空調コントローラ3から送信されてきたシリアル番号データと、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データとが一致しない場合、処理はステップS7に移る。
ステップS6では、第1制御部が、通信専用アドレスを第1EEPROM25に書き込む。
ステップS7では、第1制御部が、通信専用アドレスを破棄する(第1EEPROM25に書き込まずに放置する)。
なお、本実施の形態では、上記の処理が全てのシリアル番号データについて完了するまで繰り返される。
〔室内機対応付け支援システムの特徴〕
(1)
第1実施形態に係る室内機対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、目的の室内機20の設置位置に到着すると、エンジニアリング用コンピュータ7に表示される複数の設置位置データのうち目的の室内機20の設置位置に該当する設置位置データを選択する。次に、サービスエンジニア等は、エンジニアリング用コンピュータ7が無線LANによりビルディングシステム1に接続されているかを確認した上で、その室内機20に設けられているスイッチボタン16を押す。すると、その室内機20では、第1通信回路26が、第1EEPROM25からシリアル番号を読み出し、そのシリアル番号データを通信アダプタ10および無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信する。エンジニアリング用コンピュータ7の無線送受信部47によって受信されたシリアル番号データは、第5接続部72を介して第5メインメモリ73に送信されて一時的に記憶される。続いて、第5演算部71Bが、第5制御部71Aの指示に従って、第5メインメモリ72に一時的に記憶されているシリアル。この後、第5演算部71Bは、第5制御部71Aの指示に従って、設置位置データと対応付けられたシリアル番号データを第5ハードディスク74に格納する。このため、この室内機対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、空調コントローラ3に室内機20のシリアル番号データと設置位置データとを対応付けて保存することができる。
(2)
第1実施形態に係る室内機対応付け支援システムでは、エンジニアリング用コンピュータ7の第5ディスプレイ部46に複数の室内機20の設置位置データが表示され、サービスエンジニア等は、それらの設置位置データのうち目的の室内機20の設置位置に該当する設置位置データを選択することができる。そして、エンジニアリング用コンピュータ7は、スイッチボタン16を押すことにより室内機20から送信されてくるシリアル番号データを、選択された設置位置データに対応付けて第5ハードディスク74に格納する。このため、この室内機対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、室内機20の設置位置データを確認しながらシリアル番号データと設置位置データとを対応付け作業を行うことができる。また、この室内機対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、任意の順番で室内機20の設置位置を巡ることができる。
(3)
第1実施形態に係る室内機対応付け支援システムでは、位置データ表示アプリケーション74cによりエンジニアリング用コンピュータ7の第5ディスプレイ部46にビルのフロアレイアウト図が表示され、さらにそのフロアレイアウト図に室内機20の配置レイアウトが反映されている。そしてさらに、そのフロアレイアウト図上には、位置データ表示アプリケーション74cによりサービスエンジニア等の位置データの軌跡が表示される。このため、この室内機対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等が室内機の設置位置を誤認するおそれを低減することができる。
〔変形例〕
(A)
第1実施形態に係る室内機対応付け支援システムでは、室内機20にスイッチユニット18が設けられ、スイッチボタン16がサービスエンジニア等により押されると、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データが無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信されるようになっていた。しかし、シリアル番号データ送信のきっかけはこのようなスイッチボタン16に限られない。室内機20にカメラ等の撮像装置が搭載されている場合にはその撮像装置を利用してもかまわない。かかる場合、撮像装置は、第1入力インターフェイス19を介してマイコン24に通信接続される。そして、第1EEPROM25に、ある特定の画像を認識するとシリアル番号データを送信する画像識別プログラムを保持させておく。また、エンジニアリング用コンピュータ7に、全ての室内機20に搭載される撮像装置に対して撮像命令信号を送信する機能を設けておく(プログラム等でよい)。そして、この状態において、サービスエンジニア等が、ある特定の画像に対応するものを撮像装置に向けた状態で、エンジニアリング用コンピュータ7を操作し、撮像命令信号を送信する。すると、特定の画像を認識した撮像装置が搭載される室内機20の第1通信回路26からその室内機20のシリアル番号データが無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信される。
(B)
第1実施形態に係る室内機対応付け支援システムでは、室内機20にスイッチユニット18が設けられ、スイッチボタン16がサービスエンジニア等により押されると、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データが無線LANアクセスポイント4を介してエンジニアリング用コンピュータ7に送信されるようになっていた。しかし、空調コントローラ3に室内機バインディングアプリケーション74dおよびデータベース74e等を移植し、スイッチボタン16がサービスエンジニア等により押されると、第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データが空調コントローラ3に送信されるようにしてもよい。かかる場合、エンジニアリング用コンピュータ7は不要となる。つまり、サービスエンジニア等は、空調コントローラ3において、予め巡回する室内機20の順番を決めておき、その順番通りに設置位置データを並べておく。そして、サービスエンジニア等は、その順番通りに室内機20のスイッチボタン16を押していく。このとき、送信されてくるシリアル番号データを室内機バインディングアプリケーション74dが上から順に設置位置データと対応付けていくようにしておけば、第1実施形態に係る室内機対応付け支援システムと同様の効果が得られることになる。
(C)
第1実施形態に係る室内機対応付け支援システムでは、互いに対応付けられたシリアル番号データと設置位置データとがエンジニアリング用コンピュータ7から第2EEPROM35に転送された後に、各室内機20に対して固有の通信専用アドレスが付与された。しかし、互いに対応付けられたシリアル番号データと設置位置データとがエンジニアリング用コンピュータ7から第2EEPROM35に転送される前に、各室内機20に対して固有の通信専用アドレスが付与されていてもよい(例えば、特許2699734号明細書参照)。かかる場合、図15に示されるフローチャートに従って、各室内機20に固有の通信専用アドレスと設置位置データとが対応付けられる。
図15においてステップS11では、第2RAM32が、第2制御部31Aの指示に従って、第2EEPROM35から通信専用アドレスを読み込む。
ステップS12では、第2制御部31Aが、第2RAM32に記憶されている通信専用アドレスに対応する室内機20に対してシリアル番号データの送信を要求する。
ステップS13では、通信専用アドレスに対応する室内機20の第1通信回路26が、第1制御部の指示に従って、第1EEPROM25に保存されているシリアル番号データを、空調コントローラ3に送信する。
ステップS14では、第2I/O制御部33が、第2制御部31Aに従って、第1通信回路26から送信されてくるシリアル番号データを受信し、第2RAM32に一時記憶する。
ステップS15では、第2演算部31Bが、第2制御部31Aの指示に従って、第2RAM32から、シリアル番号データとステップS11において記憶された通信専用アドレスとを取得する。
ステップS16では、第2演算部31Bが、第2制御部31Aの指示に従って、第2EEPROM35に保存されている「互いに対応付けられたシリアル番号データと設置位置データと」を参照して、ステップS15において取得されたシリアル番号データに対応する設置位置データを導出する。
ステップS17では、第2演算部31Bが、第2制御部31Aの指示に従って、ステップS16において導出された設置位置データを、ステップS11において第2RAM32に記憶された通信専用アドレスに対応付けて第2EEPROM35に保存する。
なお、本変形例では、上記の処理が全ての通信専用アドレスについて完了するまで繰り返される。
<第2実施形態>
ここでは、先ず、図16〜図Xの図面を参照しながら本発明の第2実施形態に係るビルディングシステム101について説明する。
〔ビルディングシステム〕
このビルディングシステム101は、図16に示されるように、主に、マルチ式空調機102、通信アダプタ110、空調コントローラ103、および監視制御コンピュータ108から構成されている。以下、これらの各構成要素について詳述する。
(1)マルチ式空調機
マルチ式空調機102では、図16に示されるように、1台(複数台であってもよい)の室外機121に対して複数台の室内機120が冷媒配管(図示せず)および第11通信線122a,122bを介して接続される。そして、この室内機120は、室内熱交換器(図示せず)や、膨張弁(図示せず)、室内ファン(図示せず)、電装品ボックス123(図2参照)、カメラ118等を備えている。この室内機120では、室外機121から室内熱交換器に流入する低温低圧の液冷媒あるいは高温高圧のガス冷媒と、室内ファンにより吸い込まれた室内空気などとの間で熱交換が行われ、熱交換後の室内空気などが室内ファンにより室内に供給される。このようにして、これらの室内機120は、居室を冷房したり暖房したりする。また、電装品ボックス123には、図17に示されるように、マイクロコンピュータ124、第11EEPROM125、第11通信回路126、第11入力インターフェイス119、およびA/Dコンバータ(アナログ/デジタルコンバータ)129等が内蔵されている。マイクロコンピュータ124は、バス線127a,127b,127c,127dを介して第11EEPROM125、第11通信回路126、A/Dコンバータ129、および第11入力インターフェイス119に接続されている。第11通信回路126は、第11通信線122a,122bおよび通信アダプタ110を介して室外機121および空調コントローラ103と通信接続されている。A/Dコンバータ129は、制御用通信線128などを介して膨張弁や室内ファン等へ通信接続されている。第11入力インターフェイス119は、第12通信線117を介してカメラ118に通信接続されている。
マイクロコンピュータ124は図示しない第11制御部および第11演算部を有しており、第11制御部は第11EEPROM125に記憶されている制御プログラムに記述される命令や、室外機121または空調コントローラ103から送信される制御信号に従って、膨張弁の開度を制御したり、室内ファンの回転数を制御したり、第11EEPROM125に記憶されている各種データ等を第11通信線122a,122bおよび通信アダプタ110を介して室外機121や空調コントローラ103に送信したりする。また、第11演算部は、第11制御部の指示に従って、第11制御部、第11EEPROM125、または第11通信回路126から必要なデータを取得して演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第11EEPROM125には、上述した制御プラグラムのみならず各室内機120に固有の番号であるシリアル番号データ等が格納されている。カメラ118は、第11通信線122a,112bを介して送信されてくる撮像指令が第11通信回路126により受信されると、周囲の像を撮影する。なお、本実施の形態では、カメラ118が撮像処理を実行すると、第11通信回路126が、カメラ118の撮像データと第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データとを併せてエンジニアリング用コンピュータ107(後述)に送信する。
(2)通信アダプタ
通信アダプタ110は、主に、2つの第11通信線接続口(図示せず)、1つのイーサネットケーブル接続口(図示せず)、およびプロトコル変換部(図示せず)を備えている。第11通信線接続口には、室内機120から延びる第11通信線122aおよび室外機121から延びる第11通信線122bが嵌め込まれる。イーサネットケーブル接続口には、イーサネットケーブル109aが嵌め込まれる。なお、このイーサネットケーブル109aの反対側は、後述するエンジニアリング用コンピュータ107に設けられるイーサネットケーブル接続口に嵌め込まれる。プロトコル変換部は、エンジニアリング用コンピュータ107において規定されている通信プロトコルと、マルチ式空調機2において規定されている通信プロトコルとを相互に変換する。
(3)空調コントローラ
空調コントローラ103は、マルチ式空調機102の集中管理機器であって、図18に示されるように、主に、第12中央処理部131、第12RAM(Random Access Memory)132、第12ROM(Read Only Memory)134、第12EEPROM135、第12I/O制御部133、空調機用インターフェイス137、第12LANインターフェイス138、空調機用コネクタ139、および第12LANコネクタ140から構成されている。ここで、第12中央処理部131、第12RAM132、第12ROM134、第12EEPROM135、および第12I/O制御部133は、例えば、マイクロコンピュータであって、相互に第21バス線136によって接続されており、1つの集積回路を構成している。また、空調機用インターフェイス137および第12LANインターフェイス138は、例えば、プリント回路基板等であって、第22バス線143a,143bを介して第12I/O制御部133に接続されている。また、空調機用コネクタ139は、第13通信線144を介して空調機用インターフェイス137に接続されている。また、第12LANコネクタ140は、第14通信線145を介して第12LANインターフェイス138に接続されている。
第12中央処理部131は、主に、第12制御部131Aおよび第12演算部131Bを有する。第12制御部131Aは、図19に示されるように、第12ROM134に記憶されている空調管理プログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだ空調管理プログラムに従って第12演算部131B、第12RAM132、第12ROM134、第12EEPROM135、または第12I/O制御部133に動作を指示する(Fc1〜Fc4参照)。第12演算部131Bは、図19に示されるように、第12制御部131Aの指示に従って第12制御部131A、第12RAM132、第12ROM134、または第12EEPROM135から必要なデータを取得して(Fd1、Fd4、およびFd7参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。また、この第12演算部131Bは、第12制御部131Aの指示に従って、演算処理の処理結果データを第12制御部131Aに供給することができる(Fd2参照)。また、この第12演算部131Bは、第12制御部131Aの指示に従って、演算処理の処理結果データを第12RAM132や第12EEPROM135に書き込むことができる(Fd3参照)。
第12RAM132は、図19に示されるように、第12制御部131Aの指示に従って、各種データを第12制御部131Aに供給することができる(Fd5参照)。また、この第12RAM132は、各種データを第12I/O制御部133から取得して(Fd9参照)一時記憶したり、第12演算部131Bから送信されるデータ(Fd3参照)を一時記憶したりする。また、この第12RAM132は、第12制御部131Aの指示に応じて一時記憶しているデータを第12I/O制御部133に送信する(Fd8参照)。
第12ROM134には、空調管理プログラムや各種データが格納されている。そして、この第12ROM134は、図19に示されるように、第12制御部131Aの指示に従って、それらを第12制御部131Aに供給する(Fd6参照)。また、この第12ROM134は、第12制御部131Aの指示に従って、各種データを第12演算部131Bに供給することができる(Fd7参照)。
第12EEPROM135は、電気的に書き換え可能なROMであり、室内機120のシリアル番号データ、室内機120の設置位置データ、マルチ式空調機102の監視データなどを記憶する。なお、本実施の形態では、室内機120のシリアル番号データおよび設置位置データは、後述するエンジニアリング用コンピュータ107から、対応付けされたかたちで提供される。
第12I/O制御部133は、マルチ式空調機102から送信されてくるデータや、後述する監視制御コンピュータ108から送信されるデータ等を第12RAM132へ入力したり(Fd9参照)、第12RAM132に記憶されている各種データや制御信号などをマルチ式空調機102や、監視制御コンピュータ108に送信したりする。
空調機用インターフェイス137、および第12LANインターフェイス138は、通信線144,145を介して空調機用コネクタ139および第12LANコネクタ140に接続されており、マルチ式空調機102から送信されてくるデータや、後述する監視制御コンピュータ108から送信されるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを第12中央処理部131が処理可能な形式に変換したり、第12I/O制御部133からマルチ式空調機102や監視制御コンピュータ108に出力されるデータおよび制御信号などを、マルチ式空調機102や監視制御コンピュータ108が処理可能な形式に変換したりする。
空調機用コネクタ139には、図18に示されるように、第18通信線130を介してマルチ式空調機102の室外機121が接続される。
第12LANコネクタ140には、図18に示されるように、イーサネットケーブル109bを介して監視制御コンピュータ108が接続される。
(4)監視制御コンピュータ
監視制御コンピュータ108は、図20に示されるように、主に、第13本体180、第13入力装置189、および第13ディスプレイ190から構成されている。
第13本体180は、図20に示されるように、主に、第13中央処理部181、第13メインメモリ183、第13ハードディスク184、第13接続部182、第13IDEインターフェイス185、第13入力インターフェイス186、第13ディスプレイインターフェイス187、第13LANインターフェイス188、および第13LANコネクタ196から構成されている。そして、この第13本体180では、第13中央処理部181が第23バス線191を介して、第13メインメモリ183が第24バス線192を介して、各種インターフェイス185〜188が第25バス線193を介して第13接続部182に接続されている。
ここで、第13中央処理部181は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、第13制御部181Aおよび第13演算部181Bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。
第13メインメモリ183は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。第13接続部182は、チップセット等の半導体チップである。
第13ハードディスク184には、図21に示されるように、オペレーティングシステム184a、デバイスドライバ184b、および空調管理アプリケーション184c等のプログラム等が格納されている。なお、この第13ハードディスク184は、外付けタイプであってもかまわない。オペレーティングシステム184aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等)、あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部182〜184、各種インターフェイス185〜188、各装置189,190等のハードウェア管理や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの管理、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ184bは、第13ハードディスク184、第13接続部182、および各装置189,190それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム184aが第13ハードディスク184、第13接続部182、および各装置189,190を制御するための橋渡しを行う。空調管理アプリケーション184cは、空調コントローラ103から各種データを取得して第13ディスプレイ190上に表示したり、第13入力装置189により入力されたデータを空調コントローラ103に送信したりするためのプログラムである。
第13IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェイス185は、第13ハードディスク184を第13接続部182に接続する。第13入力インターフェイス186は、例えば、PS/2、USB、IEEE1284、RS232、あるいはIrDA(Infrared Data Association)等のインターフェイスであって、第13メインメモリ183にデータを入力するためのキーボード、マウス、スキャナ、あるいはOCR(Optical Character Reader)等といった第13入力装置189を接続する。第13ディスプレイインターフェイス187は、例えば、AGP(Accelerated Graphics Port)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、あるいはRS232等のインターフェイスであって、第13メインメモリ183から送信されてきたデータを文字や画像として表示するためのCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、あるいはプラズマディスプレイ等といった第13ディスプレイ190を接続する。第13LANインターフェイス188は、第15通信線195を介して第13LANコネクタ196に接続されており、空調コントローラ103から送信されるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを第13中央処理部181が処理可能な形式に変換したり、空調コントローラ103に出力されるデータおよび制御信号などを、空調コントローラ103が処理可能な形式に変換したりする。
第13LANコネクタ196には、図20に示されるように、イーサネットケーブル109bおよびルータ(図示せず)を介して空調コントローラ103が接続される。
次に、図22を用いて監視制御コンピュータ108の動作について説明する。
第13制御部181Aは、図22に示されるように、第13メインメモリ183に一時記憶されるプログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだプログラムに従って各部182〜184および各装置189,190に動作を指示する(Fc1〜Fc6参照)。第13演算部181Bは、第13制御部181Aの命令に従って第13メインメモリ183から必要なデータを取得して(Fd2参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第13メインメモリ183は、プログラムやデータ等を第13ハードディスク184から取得して(Fd4参照)一時記憶したり、第13入力装置189において入力されたデータを一時記憶したり(Fd1参照)、第13演算部181Bや第13LANインターフェイス188等から送信されるデータ等(Fd3およびFd9参照)を一時記憶したりする。また、この第13メインメモリ183は、第13制御部181Aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部182〜184および各装置189,190に送信する(Fd2、Fd5、Fd7、およびFd8参照)。第13ハードディスク184は、第13制御部181Aの命令に応じて第13メインメモリ183にプログラムやデータ等を供給したり(Fd4参照)第13メインメモリ183から送信されるデータ等を格納したりする(Fd5参照)。
〔エンジニアリング用コンピュータ〕
ここでは、図15および図23〜25の図面を参照しながら本発明の実施の形態に係るエンジニアリング用コンピュータ107について説明する。なお、本実施の形態では、ビルディングシステム101とエンジニアリング用コンピュータ107とを合わせて室内機対応付け支援システムという。
エンジニアリング用コンピュータ107は、サービスエンジニア等が携帯するノート型パーソナルコンピュータであって、図23に示されるように、主に、第15中央処理部171、第15メインメモリ173、第15ハードディスク174、第15接続部172、第15IDEインターフェイス175、第15入力インターフェイス176、第15ディスプレイインターフェイス177、第15LANインターフェイス178、第15入力部179、第15ディスプレイ部146、および第15LANコネクタ147から構成されている。そして、このエンジニアリング用コンピュータ107では、第15中央処理部171が第29バス線141を介して、第15メインメモリ173が第30バス線142を介して、各種インターフェイス175〜178が第31バス線149を介して第15接続部172に接続されている。
ここで、第15中央処理部171は、例えば、マイクロプロセッサと呼ばれる半導体チップ等であって、主に、第15制御部171Aおよび第15演算部171Bから構成される(他に1次キャッシュメモリや2次キャッシュメモリ等を含んでいてもよい)。
第15メインメモリ173は、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)等の半導体チップである。第15接続部172は、チップセット等の半導体チップである。
第15ハードディスク174には、図24に示されるように、オペレーティングシステム174a、デバイスドライバ174b、室内機バインディングアプリケーション174d等のプログラム、およびデータベース174e,174f等が格納されている。オペレーティングシステム174aは、例えば、WINDOWS(登録商標)、MAC OS(登録商標)、OS/2、UNIX(登録商標)(例えば、Linux(登録商標)等)、あるいはBeOS(登録商標)等であって、各部146,172〜174,179、各種インターフェイス175〜178等のハードウェア管理や、ユーザインターフェイスの提供、各種データの管理、アプリケーションの共通部分の処理等を行う。デバイスドライバ174bは、第15ハードディスク174、第15接続部172、および各部146,179それぞれに対して用意されている専用プログラムであって、オペレーティングシステム174aが第15ハードディスク174、第15接続部172、および各部146,179を制御するための橋渡しを行う。室内機バインディングアプリケーション174dは、主に、撮像指令信号送信ルーチン、画像解析ルーチン、およびバインディングルーチンから構成されるプログラムである。撮像指令信号送信ルーチンは、全ての室内機120に搭載されているカメラ118に撮像指令信号を送信するためのルーチンである。画像解析ルーチンは、室内機20から送信されてくる像データを受信すると、その像データを画像解析し、第2データベース174fに登録されるいずれの像と最も近いかを判断し、最も近い像に対応する設置位置データを導出するためのルーチンである。バインディングルーチンは、像データとともに送信されてきた室内機20のシリアル番号データと、その像データから導出された設置位置データとを対応付けて第1データベース174eに格納するためのルーチンである。なお、第2データベース174fでは、画像データと室内機20の設置位置データとが予め対応付けられている。
第15IDE(Integrated Drive Electronics)インターフェイス175は、第15ハードディスク174を第15接続部172に接続する。第15入力インターフェイス176は、第15メインメモリ173にデータを入力するためのキーボード、トラックボールやタッチパッド等のポインティングデバイス等といった第15入力部179を接続する。第15ディスプレイインターフェイス177は、例えば、AGP(Accelerated Graphics Port)、PCI(Peripheral Component Interconnect)、あるいはRS232等のインターフェイスであって、第15メインメモリ173から送信されてきたデータを文字や画像として表示するための第15ディスプレイ部146を接続する。第15LANインターフェイス178は、第16通信線148を介して第15LANコネクタ147に接続されており、空調コントローラ103から送信されるデータ等を受信すると同時にそれらのデータを第15中央処理部171が処理可能な形式に変換したり、空調コントローラ103に出力されるデータおよび制御信号などを、空調コントローラ103が処理可能な形式に変換したりする。
第15LANコネクタ147には、図15および図23に示されるように、通信アダプタ110からルータ(図示せず)を介して延びるイーサネットケーブル109bが接続される。
次に、図25を用いてエンジニアリング用コンピュータ107の動作について説明する。
第15制御部171Aは、図25に示されるように、第15メインメモリ173に一時記憶されるプログラムを読み込み(Fd6参照)、読み込んだプログラムに従って各部146,172〜174,179に動作を指示する(Fc1〜Fc6参照)。第15演算部171Bは、第15制御部171Aの命令に従って第15メインメモリ173から必要なデータを取得して(Fd2参照)演算処理(例えば、算術演算処理や論理演算処理等)を行う。第15メインメモリ173は、プログラムやデータ等を第15ハードディスク174から取得して(Fd4参照)一時記憶したり、第15入力部179において入力されたデータを一時記憶したり(Fd1参照)、第15演算部171Bや第15LANインターフェイス178等から送信されるデータ等(Fd3およびFd9参照)を一時記憶したりする。また、この第15メインメモリ173は、第15制御部171Aの命令に応じて一時記憶しているデータ等を各部146,172〜174,179に送信する(Fd2、Fd5、Fd7、およびFd8参照)。第15ハードディスク174は、第15制御部171Aの命令に応じて第15メインメモリ173にプログラムやデータ等を供給したり(Fd4参照)第15メインメモリ173から送信されるデータ等を格納したりする(Fd5参照)。
〔サービスエンジニア等による室内機のシリアル番号データと設置位置データとの対応付け作業の準備〕
サービスエンジニア等は、室内機120のシリアル番号データと設置位置データとの対応付け作業を開始する前に、建造物の設計図面などを参照して室内機120の設置位置を確認しながら、エンジニアリング用コンピュータ107に室内機120の設置位置データを入力していく。
また、サービスエンジニア等は、エンジニアリング用コンピュータ107を通信アダプタ110に接続しておく。
〔サービスエンジニア等による室内機のシリアル番号データと設置位置データとの対応付け作業〕
サービスエンジニア等は、エンジニアリング用コンピュータ107を操作して、全ての室内機120に搭載されているカメラ118に対して撮像指令信号を送信する。すると、全室内機120では、カメラ118が特定方向を向いて周辺画像を撮影した後、第11通信回路126が、第15制御部717Aの指示に従って、第11EEPROM25からシリアル番号を読み出し、そのシリアル番号データとカメラ118から得られた画像データとを併せてエンジニアリング用コンピュータ107に送信する。エンジニアリング用コンピュータ107では、シリアル番号データおよび画像データが第15接続部172を介して第15メインメモリ173に送信されて一時的に記憶される。続いて、第15演算部171Bが、第15制御部171Aの指示に従って、第15メインメモリ172に一時的に記憶されている画像データを取得して画像解析し、第2データベース174fに登録されるいずれの画像と最も近いかを判断し、最も近い画像に対応する設置位置データを導出する。そして、第15演算部171Bが、第15制御部171Aの指示に従って、第15メインメモリ172に一時的に記憶されているシリアル番号データを、先に導出した設置位置データと対応付ける(例えば、シリアル番号データに、設置位置データと同じID番号データを付す等が考えられる)。この後、第15演算部171Bは、第15制御部171Aの指示に従って、互いに対応付けられたシリアル番号データと設置位置データとを第15ハードディスク174に格納する。
サービスエンジニア等は、上記の対応付け作業が完了すると、空調コントローラ103に赴き、LAN接続を利用してエンジニアリング用コンピュータ107から、互いに対応付けられたシリアル番号データと設置位置データとを空調コントローラ103に転送する。すると、空調コントローラ103は、互いに対応付けられたシリアル番号データと設置位置データとを第12EEPROM135に格納する。
〔空調コントローラによる通信専用アドレスの付与〕
空調コントローラによる通信専用アドレスの付与については、第1実施形態と同様であるので、省略する。
〔室内機対応付け支援システムの特徴〕
第2実施形態に係る室内機対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、エンジニアリング用コンピュータ107を操作して、全ての室内機120に搭載されているカメラ118に対して撮像指令信号を送信する。すると、全室内機120では、カメラ118が特定方向を向いて周辺画像を撮影した後、第11通信回路126が、第15制御部717Aの指示に従って、第11EEPROM25からシリアル番号を読み出し、そのシリアル番号データとカメラ118から得られた画像データとを併せてエンジニアリング用コンピュータ107に送信する。エンジニアリング用コンピュータ107では、シリアル番号データおよび画像データが第15接続部172を介して第15メインメモリ173に送信されて一時的に記憶される。続いて、第15演算部171Bが、第15制御部171Aの指示に従って、第15メインメモリ172に一時的に記憶されている画像データを取得して画像解析し、第2データベース174fに登録されるいずれの画像と最も近いかを判断し、最も近い画像に対応する設置位置データを導出する。そして、第15演算部171Bが、第15制御部171Aの指示に従って、第15メインメモリ172に一時的に記憶されているシリアル番号データを、先に導出した設置位置データと対応付ける(例えば、シリアル番号データに、設置位置データと同じID番号データを付す等が考えられる)。この後、第15演算部171Bは、第15制御部171Aの指示に従って、互いに対応付けられたシリアル番号データと設置位置データとを第15ハードディスク174に格納する。このため、この室内機対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、室内機120のシリアル番号データと設置位置データとを対応付け作業を一度に行うことができる。したがって、この室内機対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等は、動き回る必要がない。この結果、この室内機対応付け支援システムでは、サービスエンジニア等に大きな負担をかけることなく、簡便に、空調コントローラ103に室内機120のシリアル番号データと設置位置データとを対応付けて保存することができる。
〔変形例〕
第2実施形態に係る室内機対応付け支援システムでは、室内機120にカメラ118が設けられ、エンジニアリング用コンピュータ107から撮像指令信号が送信されると、カメラ118の画像データとともに第1EEPROM25に格納されているシリアル番号データがエンジニアリング用コンピュータ7に送信されるようになっていた。しかし、空調コントローラ103に室内機バインディングアプリケーション174dおよびデータベース74e,74f等を移植して、サービスエンジニア等が空調コントローラ103から撮像指令信号を送信できるようにし、また、画像データおよびシリアル番号データが空調コントローラ103に送信されるようにしてもよい。かかる場合、エンジニアリング用コンピュータ107は不要となる。
第1実施形態に係るビルディングシステムの構成を表すブロック図である。 第1実施形態に係る室内機の一部を表す図である。 第1実施形態に係る空調コントローラの内部構造を表すブロック図である。 第1実施形態に係る空調コントローラにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 第1実施形態に係る監視制御コンピュータの内部構造を表すブロック図である。 第1実施形態に係る監視制御コンピュータのハードディスクに格納される各種プログラムやデータのイメージ図である。 第1実施形態に係る監視制御コンピュータにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 第1実施形態に係る位置データ導出サーバの内部構造を表すブロック図である。 第1実施形態に係る位置データ導出サーバのハードディスクに格納される各種プログラムやデータのイメージ図である。 第1実施形態に係る位置データ導出サーバにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 第1実施形態に係るエンジニアリング用コンピュータの内部構造を表すブロック図である。 第1実施形態に係るエンジニアリング用コンピュータのハードディスクに格納される各種プログラムやデータのイメージ図である。 第1実施形態に係るエンジニアリング用コンピュータにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 第1実施形態に係る空調コントローラによる通信専用アドレスの付与の流れを表すフローチャートである。 第1実施形態の変形例(C)に係る空調コントローラによる通信専用アドレスの付与の流れを表すフローチャートである。 第2実施形態に係るビルディングシステムの構成を表すブロック図である。 第2実施形態に係る室内機の一部を表す図である。 第2実施形態に係る空調コントローラの内部構造を表すブロック図である。 第2実施形態に係る空調コントローラにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 第2実施形態に係る監視制御コンピュータの内部構造を表すブロック図である。 第2実施形態に係る監視制御コンピュータのハードディスクに格納される各種プログラムやデータのイメージ図である。 第2実施形態に係る監視制御コンピュータにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。 第2実施形態に係るエンジニアリング用コンピュータの内部構造を表すブロック図である。 第2実施形態に係るエンジニアリング用コンピュータのハードディスクに格納される各種プログラムやデータのイメージ図である。 第2実施形態に係るエンジニアリング用コンピュータにおける制御信号およびデータの流れを表す図である。
符号の説明
7,107 エンジニアリング用コンピュータ(携帯情報処理装置)
18 スイッチユニット(情報発信指令信号発信手段)
25 第1EEPROM(第1記憶手段)
26 第1通信回路(情報発信手段)
46 第5ディスプレイ部(情報表示装置)
47 無線送受信部(情報受信手段,発音等装置)
51B 第4演算部(発音等装置位置情報導出手段)
71A 第5制御部(設置位置情報表示手段)
71B 第5演算部(情報対応付け保存手段)
74 第5ハードディスク(第2記憶手段)
79 第5入力部(設置位置情報選択手段)
125 第11EEPROM(第1記憶手段)
126 第11通信回路(情報発信手段)
146 第15ディスプレイ部(情報表示装置)
147 第15LANコネクタ(情報受信手段)
171A 第15制御部(設置位置情報表示手段)
171B 第15演算部(情報対応付け保存手段,設置位置情報導出手段)
174 第15ハードディスク(第2記憶手段)

Claims (11)

  1. 自己識別情報を記憶する第1記憶手段(25,125)と、前記第1記憶手段に記憶される前記自己識別情報を発信する情報発信手段(26,126)とを有する複数の設備機器(20,120)と、
    前記情報発信手段から発信される前記自己識別情報を受信する情報受信手段(47,147)と、
    前記情報受信手段において受信された前記自己識別情報を、前記設備機器の設置位置情報と対応付けして第2記憶手段(74,174)に保存する情報対応付け保存手段(71B,171B)と、
    を備える、設備機器対応付け支援システム。
  2. 前記設備機器は、情報発信指令信号を発信可能である情報発信指令信号発信手段(18)をさらに有し、
    前記情報発信手段は、前記情報発信指令信号を受信すると前記第1記憶手段に記憶される前記自己識別情報を発信する、
    請求項1に記載の設備機器対応付け支援システム。
  3. 前記設備機器は、撮像手段をさらに有し、
    前記情報発信手段は、前記撮像手段において特定の像が撮影されると前記第1記憶手段に記憶される前記自己識別情報を発信する、
    請求項1に記載の設備機器対応付け支援システム。
  4. 前記設備機器の設置位置情報を情報表示装置(46,146)に表示する設置位置情報表示手段(71A,171A)をさらに備え、
    前記情報対応付け保存手段は、前記情報受信手段において受信された前記自己識別情報を、前記情報表示装置に表示された特定の前記設置位置情報と対応付けして前記第2記憶手段に保存する、
    請求項1から3のいずれかに記載の設備機器対応付け支援システム。
  5. 前記設置位置情報表示手段は、複数の前記設置位置情報を前記情報表示装置に表示し、
    前記情報表示装置に表示される複数の前記設置位置情報のうち特定の前記設置位置情報を選択可能である設置位置情報選択手段(79)をさらに備え、
    前記情報対応付け保存手段は、前記情報受信手段において受信された前記自己識別情報を、前記設置位置情報選択手段において選択された特定の前記設置位置情報と対応付けして前記第2記憶手段に保存する、
    請求項4に記載の設備機器対応付け支援システム。
  6. 前記情報受信手段、前記設置位置情報表示手段、および前記情報対応付け保存手段は、携帯可能な情報処理装置である携帯情報処理装置(7,107)に設けられる、
    請求項4または5に記載の設備機器対応付け支援システム。
  7. 前記情報受信手段、前記設置位置情報表示手段、前記情報対応付け保存手段、および前記設置位置情報選択手段は、携帯可能な情報処理装置である携帯情報処理装置に設けられる、
    請求項5に記載の設備機器対応付け支援システム。
  8. 前記設置位置情報表示手段は、前記情報表示装置に地図情報を表示し、前記設置位置情報を前記地図情報上の特定の位置に図形情報および文字情報の少なくとも一方の情報として表示する、
    請求項6または7に記載の設備機器対応付け支援システム。
  9. 音または電磁波を発する発音等装置(47)と、
    前記音または前記電磁波を利用して前記発音等装置の位置情報を導出する発音等装置位置情報導出手段(51B)と、
    をさらに備える、請求項1から8のいずれかに記載の設備機器対応付け支援システム。
  10. 前記発音等装置および前記発音等装置位置情報導出手段は、前記携帯情報処理装置に設けられる、
    請求項9に記載の設備機器対応付け支援システム。
  11. 前記設備機器(120)は、撮像手段(118)をさらに有し、
    前記情報発信手段(126)は、前記撮像手段において像が撮影されると前記第1記憶手段(125)に記憶される前記自己識別情報と前記像の情報とを併せて発信し、
    前記像の情報を利用して前記設備機器の設置位置情報を導出する設置位置情報導出手段(171B)をさらに備え、
    前記情報対応付け保存手段(171B)は、前記情報受信手段(147)において受信された前記自己識別情報を、前記設置位置情報導出手段において導出された前記設置位置情報と対応付けして前記第2記憶手段(174)に保存する、
    請求項1に記載の設備機器対応付け支援システム。
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