JP2007127254A - 自動変速機のセレクトアシスト装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 セレクトレバーとセレクト位置切換装置の機械的連結によりフェール時のレンジ切り換え操作を可能にしつつ、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を図ることができ、しかも要求に応じたセレクトレバー操作力特性を得ることができる自動変速機のセレクトアシスト装置を提供する。
【解決手段】 予め設定した力以上の力が加わるまで、相対変位の中点を保持するよう、第1回転部13にスプリング143で付勢された係合ピン142を設け、第2回転部17にチェック溝141aを設け、コントローラ3には、非操作時における前記相対変位量検出手段の検出結果から、検出誤差を演算して検出の補正を行う検出誤差補正部31を設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、自動変速機を備えた車両において、ドライバのセレクトレバーの操作に応じて、自動変速機のセレクト位置を制御で切り換える自動変速機のセレクトアシスト装置の技術分野に属する。
従来、自動変速機のセレクトレバーは、ロッドやケーブル等の操作力伝達手段を介して自動変速機のマニュアルバルブと機械的に連結されている。セレクトレバーに入力されるドライバの操作力は、操作力伝達手段を介してマニュアルバルブに伝達され、操作量に応じてセレクト位置が切り換えられる(例えば、特許文献1参照)。
一方、セレクトレバーとマニュアルバルブとが電気的に接続された、いわゆるシフトバイワイヤ技術を用いたものが知られている。この従来技術は、マニュアルバルブを作動するアクチュエータを設け、セレクトレバーの回動操作を電気信号に変化してアクチュエータを駆動することにより、セレクト位置を切り換えるものである(例えば、特許文献2参照)。
特開平9−323559号公報 特開2003−97694号公報
セレクトレバーの操作時には、操作力伝達手段のフリクション、ディテントの抵抗等、機械的な操作反力が発生するため、大きな操作力が要求される。よって、ドライバの必要操作力を小さくするために、セレクトレバーの長さを十分な梃子力が得られる長さに設定する必要がある。
したがって、上記従来技術のうち前者にあっては、セレクトレバーの長さに起因して形状が大きくなるため、設置場所に制約が多く、車室内におけるレイアウト自由度が低いという問題があった。
一方、後者では、アクチュエータの採用によってセレクトレバーを短く設計でき、前者と比較してレイアウト自由度は高くなる。ところが、セレクトレバーとマニュアルバルブとが機械的に連結していないため、フェール時にレンジ切り換えが不能となる。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、セレクトレバーとセレクト位置切換装置の機械的連結によりフェール時のレンジ切り換え操作を可能にしつつ、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を図ることができ、しかも要求に応じたセレクトレバー操作特性を得ることができる自動変速機のセレクトアシスト装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置では、セレクトレバーと自動変速機のセレクト位置切換装置とがセレクト操作力伝達系により連結され、前記セレクト操作力伝達系にはドライバによるセレクト操作力をアシストするアシストアクチュエータが設けられた自動変速機のセレクトアシスト装置において、前記セレクト操作力伝達系を、セレクトレバーに連結した第1連結部材と、前記セレクト位置切換装置に連結した第2連結部材と、限界量までの相対変位を許容しつつ前記両連結部材を連結する相対変位許容連結機構と、を有する構成とし、かつ、前記アシストアクチュエータを第2連結部材に設定し、前記アシストアクチュエータの駆動を制御するアシスト制御手段を設け、相対変位量を検出する相対変位量検出手段を設け、予め設定した力以上の力が加わるまで、相対変位の中点を保持する中点保持手段を設け、非操作時における前記相対変位量検出手段の検出結果から、検出誤差を演算して検出の補正を行う補正手段を設ける、ことを特徴とする。
本発明では、セレクトレバーとセレクト位置切換装置の機械的連結を保持しつつ、ドライバのセレクトレバーの操作に応じて自動変速機のセレクト位置切換装置の切り換えを制御駆動で行うことにより、フェール時のレンジ切り換え操作の確保と、セレクトレバーの小型化によるレイアウト自由度の拡大を共に達成できる。
以下に、本発明の自動変速機のセレクトアシスト装置を実現する実施の形態を、実施例に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の自動変速装置の構成を示す側面図、図2はセレクト部の細部構造を示す要部斜視図である。
実施例1の自動変速装置は、図1に示すように、セレクト部1、アシストアクチュエータ2、コントローラ3、コントロールケーブル4、自動変速機5を主要な構成としている。
セレクト部1は、セレクトレバー11、セレクトノブ12、第1回転部13(第1連結部材に相当する)、チェック機構部14、ウォームホイール16、第2回転部17(第2連結部材に相当する)、ケーブル取付レバー18、支点軸19からなる。
セレクトレバー11は、運転席から操作可能な位置に設けられ、セレクトレバー11の先端には、セレクト操作時にドライバが把持するためのセレクトノブ12が付設されている。セレクトレバー11は、第1回転部13に取り付けられ、第1回転部13は支点軸19を中心に回動操作される。結果的にセレクトレバー11は、回動操作可能となる。セレクトレバー11は、従来の一般的なセレクトレバーよりも250mm短い100mmに設定されている。
さらに、支点軸19には、回転自在に第2回転部17を設ける。第2回転部17は、第1回転部13と同軸となるが、相対回転可能な構造にする。
第2回転部17の一端側には、ウォームホイール16を設け、このウォームホイールと反対側には、ケーブル取付レバー18を設ける。このケーブル取付レバー18にコントロールケーブル4の端部を取り付け、反対側の端部を自動変速機5の制御アーム51に取り付ける。
同じ回転軸(支点軸19)に対して相対回転が可能な第1回転部13と第2回転部17において、チェック機構14を設ける。
チェック機構14は、図2に示すように、第2回転部17にチェック板141を設ける。このチェック板141には、チェック溝141aを設ける。
次に、第1回転部13に摺動穴を設け、摺動穴の中を修道する係合ピン142を設ける。さらに、係合ピン142を付勢するスプリング143を設ける。
チェック板141のチェック溝141aは、溝開口が回転軸(支点軸19)を向くようにし、スプリング143で付勢された係合ピン142は、回転軸側、つまり内側から外側に向かって押し付けられ、チェック溝141aと係合する。
なお、第1回転部13と第2回転部17の相対回転の遊び量は、このチェック機構14を設ける部分において、第1回転部13の端部が、チェック板141に当接する間とする(これにより相対変位許容連結機構、遊び連結機構が構成される)。
図9は、実施例1のチェック機構14の説明図である。
実施例1のチェック機構14のチェック溝141aは、図9に示すように広い角度の3角溝を所定位置で狭い角度にした溝形状のものであり、係合ピン142の先端は、丸みのある形状で、チェック溝141aの底部分に位置する場合には、先端の丸み部分が、両側の傾斜面に接する、言い換えると2つの面に接する安定した状態となる。
この状態の係合ピン142がスプリング143でチェック溝141aに押し付けられることにより、図9に示すように、相対変位を生じさせようとする力が所定の力に達するまでは、変位を生じないことになる。
実施例1では、これを持って中点保持手段としている。なお、所定の力を超えて相対変位が生じる際には、係合ピン142の丸みのある先端部分は一方の傾斜面に当接しながら摺動する状態となる。その後、傾斜のきつい面へ移動することで、変位に対して発生力が大きくなる、つまり、中点位置へ戻そうとする力が大きくなる状態となる。
このように、実施例1では、この係合ピン142とチェック溝141aによって、間接的にセレクトレバー11側と自動変速機5側が接続された状態となる。
アシストアクチュエータ2は電動モータであり、その出力軸には、ウォーム21を設けて、ウォームホイール16と係合させてウォームギアを構成し、アシストアクチュエータ2により第2回転部17を回転駆動させる構造にする。
さらに、支点軸19の部分には、第1回転部13に対する第2回転部17のストローク角度、もしくは、第2回転部17に対する第1回転部13のストローク角度を検出する位置センサ6(相対変位量検出手段に相当する)を設ける。
さらに、支点軸19の部分には、固定部材に対する第1回転部13のストローク角度、つまりセレクトレバー11の操作角度を検出する位置センサ61(操作位置検出手段に相当する)を設け、さらに支点軸19の部分には、固定部材に対する第2回転部17のストローク角度、つまり、コントロールケーブル4を介して自動変速機5の制御アーム51の回転位置を検出する位置センサ62(作動位置検出手段に相当する)を設ける。位置センサ61で検出した操作位置と、位置センサ62で検出した作動位置の偏差を演算することにより、相対変位量を得る。
コントローラ3(アシスト制御手段に該当する)は、検出された相対位置に基づいて、アシストアクチュエータ2の指令値を設定し、電動モータの出力デューティ比をPWM制御する。
図3にコントローラ3の制御ブロック図を示す。
セレクト部1において、レンジ切り換え操作されたセレクトレバー11のストローク変化は、第1回転部13と第2回転部17の相対回転変化となる。この相対回転の変化は位置センサ6で検出され、コントローラ3へ出力される。
コントローラ3は、検出誤差補正部31、駆動指令部32、モータ駆動制御部33を主要な構成としている。
検出誤差補正部31は、相対変位の中点に対する検出ずれ分を補正して、検出誤差を小さくして駆動指令値が決定されるように、位置センサ6の検出出力を補正して駆動指令値の演算部へ入力されるようにする。
駆動指令部32は、駆動指令値演算部321、駆動許可判定部322、駆動指令値切替部323からなり、駆動指令値を決定する。
駆動指令値演算部321は、補正後の相対変位量から駆動指令値を演算する。例えば、補正後の相対変位量を偏差入力とするPID制御で演算する。
駆動許可判定部322は、予め設定されている所定閾値と相対変位量の比較によって、駆動許可を判定する。つまり、所定閾値より小さい場合には駆動禁止とする。但し、レンジ切替途中において、所定閾値より相対変位量が小さくなった場合に駆動禁止とならないように、駆動許可後には、所定閾値より小さい状態が所定期間継続した場合に、駆動禁止するようにしてもよい。
駆動指令値切替部323は、駆動許可判定部322による駆動許可判定が駆動許可の場合には、駆動指令値演算部321からの信号をそのまま出力し、駆動禁止の場合には、駆動停止相当の駆動指令値を出力する。
次に、自動変速機5のディテント構造について説明する。
図4は、自動変速機5のディテント構造を示す斜視図である。
制御アーム51には回転シャフト52が設けられ、この回転シャフト52にディテントプレート53が支持されている。ディテントプレート53の上端には、カム山53aの間に5つのレンジ(P・R・N・D・L)に対応した谷部53bが形成されている。そして、この谷部53bにバネ板54の先端に形成されたディテントピン55を係合させ、選択されたセレクト位置を保持することにより、車両の振動等に起因する意図しないレンジセレクトを防止している。
すなわち、アシストアクチュエータ2の作動力又はセレクトレバー11の操作力により回転シャフト52が回動し、この回動に応じてディテントプレート53がディテントピン55に対して相対移動する。このとき、ディテントピン55がカム山53aを乗り越えて隣のレンジに対応した谷部53bと係合し、係合状態がバネ板54の弾性力により保持される。この弾性力がセレクト操作する際の主要な負荷力となる。
なお、ディテントプレート53には、パーキングロッド56の一端が回動自在に連結されている。このパーキングロッド56は、セレクトレバー11をPレンジに移動させたとき、カム状プレート57を介してパーキングギア58の回転を阻止し、図外の駆動輪をロックするものである。これにより、勾配路上にPレンジで車両を駐車したとき、勾配に応じて駆動輪をロックするように車重負荷が加わり、パーキングロッド56を咬む力として作用する。
実施例1では、自動変速機5とセレクト部において、それぞれディテント力(チェック力)が働くようにしている。
次に作用を説明する。
[自動変速機のセレクト位置制御処理]
図5は、コントローラ3で実行されるセレクト位置制御処理の基本処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、位置センサ6からの相対位置変位量信号を入力して、相対位置の変位量を読み込む。
ステップS2では、読み込んだ相対位置から、相対位置の中点からの偏差を演算する。
ステップS3では、相対位置の中点からの偏差から、モータトルク指令値を設定する。
ステップS4では、モータトルク指令値に従ってアシストアクチュエータ2の電動モータを駆動する。
[自動変速機の操作反力特性]
図6は、P→Rレンジ方向におけるアシストアクチュエータ2の出力軸に発生する操作反力、及び連結状態においてセレクトノブ12に発生する操作反力を示す特性図である。この操作反力特性は、出力軸における操作反力[N]及びセレクトレバー11における操作反力[N]をセレクトレバー11の操作位置(ストローク角度)と対比させたものである。
手動操作により、レンジ切り換え操作を行う場合には、この操作反力以上の手動操作を必要とする。
また、アシストアクチュエータ2の電動モータの出力軸における操作反力は、上述した自動変速機5のディテントで発生する負荷力に、コントロールケーブル4の摩擦力、電動モータのイナーシャ等を合成したものである。よって、アシストアクチュエータ2によるレンジ切り換えは、この操作反力以上の駆動力が必要となる。
図6に示すように、セレクトレバー11をP→Rレンジ方向に操作したときに発生する操作反力は、各レンジ間において、初めにセレクトレバー11の操作方向、又はアシストアクチュエータ2の駆動方向と逆方向(D→Nレンジ方向)に発生し、ピーク後に向きを変えて操作方向と同一方向(P→Rレンジ方向)に発生し、レンジ切り換え位置(停止位置)付近でゼロに収束した状態となる。この特性は、ディテントピン55が、カム山53aのカム山を乗り越える際に発生する負荷力に起因している。すなわち、ディテントピン55がカム山53aのカム山を乗り越えるまでは、バネ板54を付勢する図示しないバネの付勢力により抵抗力が発生し、ディテントピン55がカム山53aのカム山を乗り越えた後は、ディテントピン55が次のカム山53aの溝又は溝53bに落ち込んで引き込み力(慣性力)が発生するためである。
[自動変速機のレンジ切り換え制御]
実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では、操作前の状態の例として、第1回転部13と第2回転部17は、係合ピン142とチェック溝141aが係合した状態であり、どちらの方向に対しても相対変位が可能な状態となっている(図8(a)参照)。
この状態から、例えばセレクトレバー11を操作し始めると、チェック溝141aとスプリング143で付勢された係合ピン142の相対変位量が変化する。しかし、許容される相対変位量の範囲内であるため、コントロールケーブル4に動きはない。この相対変位量の変化は、位置センサ6で検出され、駆動指令値演算部321でその相対位置の偏差に応じたモータ駆動制御指令値が設定されて、アシストアクチュエータ2の電動モータが駆動される。アシストアクチュエータ2の駆動出力は、ウォーム21によりウォームホイール16に伝達され、第2回転部17が回転し、コントロールケーブル4を介して自動変速機5の制御アーム51が駆動されて自動変速機のセレクト位置が切り換えられる。
なお、第2回転部17の回転によりコントロールケーブル4が進退することにより、チェック溝141aと係合ピン142の相対位置は、中点近傍に復帰する。
つまり、駆動指令値演算部321の制御により相対位置変位量を、相対位置の中点近傍に保持することにより、図8(a)〜(c)に示すようにセレクトレバー11の操作による動きに追従させて自動変速機の制御アーム51を駆動して、セレクト位置を切り換えることになる。
この動きは、あたかもセレクトレバー11と自動変速機5の制御アーム51がコントロールケーブル4で接続されているかのような動きとなる。
なお、例として、PレンジからRレンジに移動させる際の相対位置の変化状態を図7に示す。セレクトレバー11に入力される角度を操作角、制御アーム51の角度を作動角とした場合、操作角と作動角の関係は、非連結状態を保ちつつ図7に示すような状態となる。つまり、制御開始当初は、操作角に対して作動角が遅れて追従し、ディテントによる次レンジへの吸い込み力によって、制御後半は、操作角に対して作動角が先行するのである。
[操作フィーリングの向上作用]
実施例1では、上記に説明したように通常の制御が行われている場合、第1回転部13の係合ピン142と、第2回転部17のチェック板141のチェック溝141aの相対位置が中点に保たれるため、操作の途中で、第1回転部13と第2回転部17が機械的伝達系として接続して、そのショックがセレクトレバー11に伝達されて操作フィーリングを低下させてしまうことがない。
実施例1における操作フィーリングは、セレクト部1のチェック機構14における中点への誘導と中点を保持する感触と、このチェック溝141aと係合ピン142の係合により伝達される自動変速機5のディテント機構のディテント力により生成されることになる。そのため、実施例1における操作フィーリングは、自動変速機5のディテント機構のディテント力を直接は受けず、間接的に小さく受けることになり、さらに、中点位置、つまり各セレクト位置における節度感が良好に得られるものとなる。よって、従来に対して小さいセレクトレバー11の軽い操作フィーリングを非常に良好にする構成にできるのである。
[急な坂道における発進時の操作フィーリングの向上作用と小型軽量化]
急な坂道を発進しようとしてPレンジからDレンジへセレクト操作する場合には、パーキングロッドを引き抜く力が大きくなるため操作力が重くなる。本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では、このように負荷が大きい場合には、第1回転部13と第2回転部17のチェック板141が当接する、つまり遊び機構における遊び量がない状態となってドライバのセレクトレバー11へ入力される操作力が第2回転部17、コントロールケーブル4に伝達され、これにアシストアクチュエータ2の電動モータのアシスト力を加算してパーキングロッド56を引き抜くため、操作フィーリングとしては軽い操作となり、システムとしては、電動モータの定格を小さくできシステムの小型軽量化となる。
[急激なシフト操作における操作フィーリングの向上作用とコスト低減作用]
本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置において、急激なセレクト操作をした場合には、第1回転部13と第2回転部17のチェック板141が当接する、つまり遊び機構における遊び量がない状態となってドライバのセレクトレバー11へ入力される操作力が第2回転部17、コントロールケーブル4に伝達され、これにアシストアクチュエータ2の電動モータのアシスト力が加算される。よって、操作フィーリングとしては軽快な操作となり、システムとしては、電動モータへの応答性の要求が緩和され、モータの定格小型化となる。
[セレクトレバーと自動変速機の制御アームの機械的連結]
さらに、実施例1において、フェール時には、セレクトレバー11を、非連結状態の位置範囲を超えて操作すれば、その操作方向において、可動量つまり遊び量がなくなり、連結状態となって、コントロールケーブル4を介して、その操作力によって、自動変速機5の制御アーム51を操作することができる。
[操作のない状態と中点位置の検出について]
ここで、自動変速機のセレクトアシスト装置における操作のない状態と中点位置の検出について説明する。
自動変速機のセレクトアシスト装置の第1回転部13と第2回転部17の遊びのある連結として、図10に示すように溝と突起により相対変位の可能な範囲を構成し、範囲内で、操作で動くセレクトレバー11の側に、アシストアクチュエータ2で動く自動変速機の側が追従するよう制御させ、範囲外では機械的に連結する構成を考案した。
さらに、この溝と突起の遊びに対して、ばねで連結することで、以下の効果を得る構成を考案した。
この構成では、セレクトレバー11の側と自動変速機5の側は、ばねを介して連結された状態となる。
そのため、相対変位量を検出してアシストアクチュエータ2を制御する代わりに、ばね変位量もしくは、ばね変位による発生力を検出して制御できる利点がある。また、遊びを持たせた所定範囲内で、操作で動くセレクトレバー11の側に、アシストアクチュエータ2で動く自動変速機の側が追従する際、セレクトレバー11の側に自動変速機のディテント機構と同様の機構を設けなくとも、ディテント機構のディテント力をばねで間接的に軽くして伝達することで、軽い節度感を生成できる利点がある。
このばね接続によるいわば弾性変位許容連結機構において、操作力を加えれば、ばねは歪む(圧縮または伸長)が、操作していなければ、定常的に変位量は0(セレクトレバー側の操作位置(操作角)=自動変速機側の作動位置(作動角))となるはずである。
しかしながら、セレクトレバー11の重さにより、実際には、わずかにばねは歪むことになる。
また、セレクトレバー11の静止摩擦を考慮すれば、操作位置(操作角)は停留位置(PRNDLの各レンジ位置)からずれたところで止まり、ばねが歪んだ状態で安定する可能性がある。
そのため、非操作中にばね変位量の検出値が0以外の値になっていても、それがセンサの検出値なのか、上記説明した理由によるものかの判別ができない。
故に、このような状況において、ハイパスフィルタや学習制御を用いて、センサの誤差をキャンセルすることは困難となる。
例えば、操作力換算ばね定数が20N/degで、センサ検出誤差が0.1deg存在するならば、ばね変位量検出値から求めた操作力は、正常時に対して、2N(=20×0.1)変動することになる。その値が0になるようフィードバック制御すると結果的に、操作フィーリングは正常時から変動してしまう。
この例について、さらに説明しておく。
本来、検出誤差でないものを検出誤差として、ハイパスフィルタや学習制御でキャンセル処理した場合、その処理した0位置になるようフィードバック制御が行われ、0になることにより制御停止となる。この状態は、ディテント機構の溝の底となる安定位置から、その量の分、登った位置となるため、制御停止後、溝の底の安定位置へ動くことになる。すると、その動いた分で、制御の入力となるばね変位が生じ、フィードバック制御が行われる。この繰り返しが振動的な動きとなり、制御は正常であるにもかかわらず、操作フィーリングは変動してしまうことになる。
これに対して、本実施例1では、相対変位を生じさせる所定の力が加わるまでは、相対変位を生じないよう相対変位の中点を強く保持することにより、これら課題を解決している。
[検出誤差の補正処理]
図12は実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置における検出誤差の補正処理の流れを示すフローチャートであり、以下各ステップについて説明する。
ステップS11では、位置センサ6により相対変位量を検出して、ステップS12へ進む。
ステップS12では、相対変位量の検出値から検出誤差値を減算し、補正後の相対変位量を求め、ステップS13へ進む。
ステップS13では、補正後の相対変位量を微分して、ステップS14へ進む。
ステップS14では、駆動許可フラグが許可状態となっているかどうかを判断し、許可状態であるならばステップS15へ進み、禁止状態であるならばステップS21へ進む。
ステップS15では、予め設定した所定値1と補正後の相対変位量を比較して、所定値1よりも補正後の相対変位量が小さいならばステップS16へ進み、所定値1以上であるならばステップS20へ進む。
ステップS16では、タイマーをインクリメントし、ステップS17へ進む。
ステップS17では、予め設定した所定値2とタイマー値を比較して、所定値2よりもタイマー値が大きいならばステップS18へ進み、所定値2以下であるならばステップS20へ進む。
ステップS18では、タイマーをリセットして駆動許可フラグを禁止状態にし、ステップS19へ進む。
ステップS19では、検出誤差記憶完了フラグをリセットして、記憶完了していない状態にし、ステップS20へ進む。
ステップS20では、補正後の相対変位量から駆動指令値を演算し、処理を終了する。
ステップS21では、予め設定した所定値1と補正後の相対変位量を比較し、補正後の相対変位量が所定値1以上ならばステップS22へ進み、所定値1より小さいならばステップS23へ進む。
ステップS22では、駆動許可フラグを許可状態にし、ステップS23へ進む。
ステップS23では、検出誤差の記憶が完了したかどうかを判断し、記憶が完了したならばステップS24へ進み、記憶が完了していないならばステップS25へ進む。
ステップS24では、駆動指令値を駆動停止相当の値にして、処理を終了する。
ステップS25では、予め設定した所定値3と補正後の相対変位量の微分値を比較し、補正後の相対変位量の微分値が所定値3より小さいならばステップS26へ進み、所定値3以上であるならばステップS24へ進む。
ステップS26では、相対変位量の検出値を検出誤差として記憶し、ステップS27へ進む。
ステップS27では、検出誤差記憶完了フラグをセットして記憶完了状態とし、ステップS24へ進む。
[中点位置の保持作用]
本実施例1では、図10に示す構成による相対変位量の中点の保持に対して、係合ピン142の先端の丸みのある部分の2点がチェック溝141aに接することにより、強く中点位置が保持され、所定の力が加わるまで、相対変位を生じさせない。これによって、非操作時には、中点位置に確実に位置していることが機械的に保障される。そのために、検出誤差の測定は、非常に確実なものとなる。
この所定の力まで相対変位を生じないことは、セレクトレバー11の重さやわずかな振動では、中点位置が変わらず、検出誤差を測定しても問題を生じないようにできる。
言い換えて説明すると、図9において、Fspで示される、相対変位を生じない最大の所定値は、セレクトレバー11に作用する摩擦力、セレクトレバー11の重力による回転力(重心と回転軸が一致していれば無視できる)の総和より大きく設定しておく。これにより、非操作状態では、相対変位は確実に中点位置となり、非操作中の相対変位量検出値の0からのずれは、確実に検出誤差をみなすことができるのである。
さらに、図10に示す構成と比較すれば、自動変速機5のディテント機構と合わせて生成される操作フィーリングは、各レンジ位置における節度感をより良好に生成することができる。
[検出誤差の精度よい測定]
本実施例1では、上記説明のように、機械的に相対変位の中点を安定させるとともに、検出誤差の測定においては、まず、駆動禁止中を条件とし(ステップS14)、変位量の安定を微分値が所定値3より小さいことで判断し(ステップS25)、検出誤差を採用する(ステップS26)。そのため、検出誤差は、精度よく測定、採用されるため、より確実に検出誤差の補正を行うことができる。
上記説明した機械的な中点の安定と合わせると、本来の検出誤差以外の要因が、確実に排除された状態で、検出誤差を測定、採用することになる。これにより、正確な補正を行うことができ、より良好な操作フィーリングの実現を行うことができる。
[ばねを介する連結機構について]
実施例1において、セレクトレバー11の側と、自動変速機5の側は、チェック溝141aとスプリング143で付勢された係合ピン142の係合により、間接的に連結されている。なぜならば、第1回転部13と第2回転部17との間に相対変位を生じさせていくと、係合ピン142がチェック溝141aを登っていくに従って、スプリング143を圧縮させるため、その力が係合ピン142をチェック溝141aに押し付けることにより、係合ピン142をチェック溝141aの底位置、つまり相対変位の中点位置へ移動させようとする。
そのため、セレクトレバー11を実際に操作すれば、このスプリング143に起因する力によって、自動変速機5の側をセレクトレバー11の側に追従させる方向に力を生じるのである。よって、間接的に連結されていると表現している。
このスプリング143に起因する力は、アシストアクチュエータ2の制御により自動変速機5の側を追従する方向に先行して働くことになり、制御遅れと合わさることにより、より理想に近い操作力のアシストを行うことができる。
[ノイズについて]
ここで、相対変位量の検出値のノイズについて説明する。
図10に示す、相対変位量の中点から変位量と弾性力が直線的に比例するような弾性変位許容連結機構の場合、検出値にノイズがあると、例えば、本来の検出値ではまだ駆動禁止であるのに、ノイズ分により駆動許可がされてしまうことが生じやすいと言う問題がある。
つまり、ノイズは変動し安定しないため、アシストアクチュエータ2の起動タイミングが変動してしまうことになる。
また、セレクト操作に対して、アシストアクチュエータ2の起動タイミングが変動してしまうことは、例えば、起動タイミングが早すぎる場合には、所定のアシスト力で起動した後、大きなアシスト力の低下を起すことになる。また、例えば、起動タイミングが遅すぎる場合には、所定のアシスト力で起動した後、通常より大きくアシスト力を増加させなければならず、これにより、操作が軽くなる変動を感じたり、重く感じたりと、操作感の変動を感じさせてしまい問題となる。 これに対し、本実施例1は、図11に示すように、相対変位量の中点からの変位量と発生する中点に向かわせる力の特性を変化させることで、この課題を解決している。
[ノイズの感度低下作用]
図11は実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置のチェック機構の説明図と、相対変位量に対する発生力の特性図である。
実施例1では、図11に示すように相対変位量が発生する所定力を超えた領域では、相対変位量に対するばね力の係数が、図10に示す直線的関係のものより、極端に小さくなる。
そのため、ノイズが、図10の場合と同様にあったとしても、それをばね力として見た場合に、その差が非常に小さくなる。操作感は、操作力とそれに付加されるアシスト力の反力として感じるものであり、力によるものであるから、このように、力として見た場合に差がないことは、上記説明したような操作感の変動を小さくすることになる。これにより、操作感の変動を小さくすることができ、より理想的な操作感に近づけることができる。
次に効果を説明する。
本実施の形態の自動変速機のセレクトアシスト装置にあっては、次に列挙する効果を得ることができる。
(1)セレクトレバー11は従来のセレクトレバーよりも車室内空間への突出量が150mm程度少なく、さらに、セレクトレバー11と制御アーム51は遊び量を持ってコントロールケーブル4を介して連結されているため、従来品よりも車室内レイアウトの自由度が大きく、インストルメントパネル等、車室内の任意箇所にセレクトレバー11を設定できる。
また、セレクトレバー11と制御アーム51がコントロールケーブル4によって、遊び量を有して機械的に連結されているため、アシストアクチュエータ2やコントローラ3がフェールした場合でも、ドライバは手動でセレクト位置を切り換えることができる。
また、第1回転部13の係合ピン142、第2回転部17のチェック溝141aの係合により弾性連結状態と連結状態とを設け、設定遊び量内で中立状態を保持するため、通常の操作の際に弾性連結状態から連結状態となることによる違和感を生じないようにできる。
また、実施例1においては、通常の状態を弾性連結状態とするため、連結状態の際に受ける後段の摩擦抵抗を受けることなく、セレクトレバー11の小型化に合わせた軽い力で操作する良好な操作フィーリングをセレクト部1のチェック機構部14で生じさせることができる。
また、実施例1においては、弾性連結状態の遊び量を有するため、セレクトレバー11側と自動変速機5側の組付の際に互いに同期させる調整等を簡略化でき、車両への組付性を向上させることができる。
また、セレクト操作系の負荷が過大となる急な坂道での発進や急激なセレクト操作の際には、ドライバの操作力にモータのアシスト力が加わり、操作を軽快にできる。また、操作力を伝達できるために、システムとしてモータ定格の小型化やモータへの応答性要求の緩和化ができる。
さらに、本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置におけるシフトバイワイヤシステムに対する有利な作用効果について、比較して説明する。
上記に挙げた作用効果において、(A)通常時は、手動操作力を自動変速機に伝達することなくアクチュエータの作動力によりレンジ切り換えを行う。(B)フェール時は、アクチュエータの作動力を用いることなく、手動操作力によりレンジ切り換えを行う。(C)過大な負荷が生じる場合には、手動操作力とアクチュエータの作動力を加算したものによりレンジ切り換えを行う(アシスト状態)。特に(B),(C)は、シフトバイワイヤシステムに対し有利な作用効果である。
さらに、(A)と(C)の状態も可変であることが有利である。つまり、本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では、走行状況に応じて、ドライバの操作力とアシストアクチュエータによるアシスト力の比率を変えることができる。例えば、走行速度が高い時にRレンジからPレンジにシフトしようとする場合に、モータのアシスト力を弱めることにより、ドライバの操作力を高くして(操作を重くして)フィンガータッチの誤セレクトによって車が急停止することが防止できる。このように、操作フィーリングの向上に加えて、誤セレクトの防止や、それにつながるものを抑制することが操作を重くすることで実現できるのである。
さらにシフトバイワイヤシステムと比較すると、ポテンショメータ(位置センサ)のゼロ点の経時移動や電源電圧の変動、回路入力電圧のドリフトなどの外乱に対して、シフトバイワイヤシステムでは制御系の応答性や位置決め精度が劣化しやすい。本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では、制御系に多少の変動があってもドライバはメカリンクを通じてその変動分を吸収して操作できるためシステムのロバスト安定性に優れている。
さらに、シフトバイワイヤシステムがシステムダウンした際には、非常用レバーを探して通常と異なる操作をする必要がありパニックに陥ったドライバには負担が大きい。本実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置では操作力が重くなるものも通常と同様のセレクト操作のまま平常心で運転を続けられる。
さらに、実施例1では、予め設定した力以上の力が加わるまで、相対変位の中点を保持するよう、第1回転部13にスプリング143で付勢された係合ピン142を設け、第2回転部17にチェック溝141aを設け、コントローラ3には、非操作時における前記相対変位量検出手段の検出結果から、検出誤差を演算して検出の補正を行う検出誤差補正部31を設けるため、確実に検出誤差の補正ができ、操作フィーリング(操作感)を変動しない良好なものにすることができる。
(2)中点を保持する手段は、第1回転部13にスプリング143で付勢された係合ピン142を設け、第2回転部17にチェック溝141aを設けたものにし、弾性により得られる力で、設定力以上の力が加わるまで、相対変位の中点を保持する構成で、且つ設定力以上の力が加わって相対変位が生じた際には、弾性により得られる力が相対変位の中点に向かう構成にしたため、追従遅れが生じてしまう制御との組み合わせにより、より理想的な操作フィーリングを実現することができる。
(3)中点保持する手段は、設定力以上の力が加わって相対変位が生じた後、所定量の相対変位が生じるまでの範囲では、弾性により得られる相対変位の中点に向かう力を、範囲外よりも小さくしたため、ノイズがあっても、良好な操作フィーリングを得ることができる。
(4)中点保持する手段は、底位置を相対変位の中点とする溝形状を有するチェック板141と、チェック板141のチェック溝141aの底位置にスプリング143で付勢されて係合する係合ピン142とを、第1回転部13と第2回転部17に相対変位するように設けたものであるため、中点の保持をコストを抑制してできるようにし、さらの節度感を増した良好な操作フィーリングにすることができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態を実施例1に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
セレクトレバー11の形状や大きさは任意であり、指先で操作可能なスイッチ形状としてもよい。
位置センサの例として、ブラシと基板の接触位置が可変するポテンショメータを例として挙げておく。
また、相対変位量検出手段として、支点軸19の部分には、固定部材に対する第1回転部13のストローク角度、つまりセレクトレバー11の操作角度を検出する位置センサ61(操作位置検出手段に相当する)を設け、さらに支点軸19の部分には、固定部材に対する第2回転部17のストローク角度、つまり、コントロールケーブル4を介して自動変速機5の制御アーム51の回転位置を検出する位置センサ62(作動位置検出手段に相当する)を設けるようにしてもよい。その場合には、位置センサ61で検出した操作位置と、位置センサ62で検出した作動位置の偏差を演算することにより、相対変位量を得る。
また、第2回転部17及びアシストアクチュエータを自動変速機5に設けるようにしてもよい。その場合には、弾性連結部分を、第1回転部13もしくは第2回転部17に設けるようにする。
また、弾性連結部分、アシストアクチュエータをコントロールケーブルの途中に設けるようにしてもよい。
また、実施例1では、第1回転部13に係合ピン142を設け、第2回転部17にチェック板141を設けたが、逆に、図13に示すように、第1回転部13にチェック板141を設け、第2回転部17に係合ピン142を設けるようにしてもよい。
また、実施例1では、駆動指令部32を、駆動指令値演算部321、駆動許可判定部322、駆動指令値切替部323で構成したが、他の構成によるものであってもよい。
第1実施例の自動変速機の構成を示す側面図である。 アクチュエータの細部構造を示す要部斜視図である。 コントローラの制御ブロック図である。 自動変速機のディテントの構造を示す斜視図である。 コントロールユニットで実行されるレンジ切り換え制御の処理の基本的な流れを示すフローチャートである。 P→Rレンジ方向においてセレクトレバーに発生する操作反力を示す特性図である。 P→Rレンジへの操作におけるセレクトレバーの操作角とアクチュエータの作動角、及び相対位置の特性を示す説明図である。 セレクトレバーの操作とアクチュエータの動作を示す説明図である。 実施例1のチェック機構14の説明図である。 考案した弾性連結機構の例を示す説明図と、相対変位量に対する発生力の特性図である。 実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置のチェック機構の説明図と、相対変位量に対する発生力の特性図である。 実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置における検出誤差の補正処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の自動変速機のセレクトアシスト装置の他の例の要部斜視図である。
符号の説明
1 セレクト部
11 セレクトレバー
12 セレクトノブ
13 第1回転部
14 チェック機構
141 チェック板
141a チェック溝
142 係合ピン
143 スプリング
16 ウォームホイール
17 第2回転部
18 ケーブル取付レバー
19 支点軸
2 アシストアクチュエータ
21 ウォーム
3 コントローラ
31 検出誤差補正部
32 駆動指令部
321 駆動指令値演算部
322 駆動許可判定部
323 駆動指令値切替部
33 モータ駆動制御部
4 コントロールケーブル
5 自動変速機
51 制御アーム
52 回転シャフト
53 ディテントプレート
53a カム山
53b 溝(谷部)
54 バネ板
55 ディテントピン
56 パーキングロッド
57 カム状プレート
58 パーキングギア
6 位置センサ
7 イグニッションスイッチ
61 位置センサ
62 位置センサ

Claims (4)

  1. セレクトレバーと自動変速機のセレクト位置切換装置とがセレクト操作力伝達系により連結され、前記セレクト操作力伝達系にはドライバによるセレクト操作力をアシストするアシストアクチュエータが設けられた自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記セレクト操作力伝達系を、セレクトレバーに連結した第1連結部材と、前記セレクト位置切換装置に連結した第2連結部材と、限界量までの相対変位を許容しつつ前記両連結部材を連結する相対変位許容連結機構と、を有する構成とし、かつ、前記アシストアクチュエータを第2連結部材に設定し、
    前記アシストアクチュエータの駆動を制御するアシスト制御手段を設け、
    相対変位量を検出する相対変位量検出手段を設け、
    予め設定した力以上の力が加わるまで、相対変位の中点を保持する中点保持手段を設け、
    非操作時における前記相対変位量検出手段の検出結果から、検出誤差を演算して検出の補正を行う補正手段を設ける、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記中点保持手段は、
    弾性により得られる力で、設定力以上の力が加わるまで、相対変位の中点を保持する構成にし、
    設定力以上の力が加わって相対変位が生じた際には、弾性により得られる力が相対変位の中点に向かう構成にした、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  3. 請求項2に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記中点保持手段は、
    設定力以上の力が加わって相対変位が生じた後、所定量の相対変位が生じるまでの範囲では、弾性により得られる相対変位の中点に向かう力を、範囲外よりも小さくした、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の自動変速機のセレクトアシスト装置において、
    前記中点保持手段は、
    底位置を相対変位の中点とする溝形状部材と、前記溝形状部材の底位置に弾性部材で付勢されて係合する係合部材とを、第1連結部材と第2連結部材に相対変位するよう設けたものである、
    ことを特徴とする自動変速機のセレクトアシスト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112306074A (zh) * 2020-10-16 2021-02-02 中国商用飞机有限责任公司 一种用于自动驾驶仪的超控断开装置和超控断开方法

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