JP2007121693A - プロジェクタ - Google Patents

プロジェクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2007121693A
JP2007121693A JP2005313946A JP2005313946A JP2007121693A JP 2007121693 A JP2007121693 A JP 2007121693A JP 2005313946 A JP2005313946 A JP 2005313946A JP 2005313946 A JP2005313946 A JP 2005313946A JP 2007121693 A JP2007121693 A JP 2007121693A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
color
image
liquid crystal
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005313946A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Akiyama
光一 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2005313946A priority Critical patent/JP2007121693A/ja
Publication of JP2007121693A publication Critical patent/JP2007121693A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Projection Apparatus (AREA)

Abstract

【課題】色収差に起因する色ムラや照度ムラの発生を低減することができ、高いコントラ
ストを実現することができるプロジェクタを提供すること。
【解決手段】赤色用のフィールドレンズ55rと、緑色用のフィールドレンズ55gとを
等価な位置に配置しつつも、赤色用のフィールドレンズ55rの屈折力を緑色用のフィー
ルドレンズ55gの屈折力よりも小さくすることで、液晶パネル42aの像が赤色用の液
晶パネル72rと緑色用の液晶パネル72gとの双方に、正確に同一倍率で結像されるよ
うにしている。なお、ここで、赤色用のフィールドレンズ55rと、緑色用のフィールド
レンズ55gとは、結像倍率を一致させるためのものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像のコントラストを向上させるため、画像形成用の液晶パネルとは別に輝
度調整用の液晶パネルを備えるプロジェクタに関する。
従来のプロジェクタとして、RGBの三色の光路上に配置された各色用液晶パネルの透
過率を変調するとともに、分光された光を合成した後の光路上に設けた高精細液晶パネル
の透過率を変調し、カラー画像表示時には、高精度液晶パネルから射出する各成分の光の
透過率をR,G,Bの逆γ補正値に比例させるものが存在する(特許文献1参照)。
同様のプロジェクタとして、前段に配置される照度表示液晶パネルと、後段に配置され
る各色用の映像表示液晶パネルとを備えるもの(特許文献2参照)が存在する。
また、別のプロジェクタとして、RGBの各色用液晶パネルとこれらを照明する光源と
の間に、照明光を空間的に分割して照明光量を調整するための光変調器を設けたものも存
在する(特許文献3参照)。
特開平6−167690号公報 特開平9−116840号公報の図2 特開2001−100689号公報
しかし、液晶パネルを前後2段に配置する前2者のタイプのプロジェクタでは、各色用
液晶パネルの像を高精細液晶パネルに収差なく正確に投影する必要があり、或いは、照度
表示液晶パネルの像を各色用の映像表示液晶パネルに収差なく正確に投影する必要がある
が、特に歪み等の諸収差を抑えつつ色収差を正確に補正することは容易でない。
また、照明光量を調整するための光変調器を設けた後者のタイプのプロジェクタでは、
画面を例えば4領域に分割して各領域単位で輝度調整を行うので、コントラストの改善に
限界があり、各領域の境界を目立たないようにすることが容易でない。
そこで、本発明は、色収差に起因する色ムラや照度ムラの発生を低減することができ、
高いコントラストを実現することができるプロジェクタを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクタは、(a)照明装置からの光を輝
度変調する輝度変調用ライトバルブと、(b)輝度変調用ライトバルブで輝度変調された
光を第1から第3の色光に分離する色分離光学系と、(c)輝度変調用ライトバルブによ
って輝度変調され色分離光学系で分離された第1から第3の色光をそれぞれ色変調する第
1から第3の色変調用ライトバルブと、(d)輝度変調用ライトバルブによって輝度変調
され色分離光学系で分離された第1及び第2の色光を第1及び第2の色変調用ライトバル
ブにそれぞれ結像させる共用リレーレンズ系とを備えるプロジェクタであって、(e)輝
度変調用ライトバルブから第1の色変調用ライトバルブまでの光路の長さと、輝度変調用
ライトバルブから第2の色変調用ライトバルブまでの光路の長さとは、等しく、(f)色
分離光学系によって分離される第1及び第2の色光の光路のうち少なくとも一方に、共用
リレーレンズ系による第1及び第2の色光に関する結像倍率を一致させるための色収差補
正手段を配置したものである。
上記プロジェクタでは、輝度変調用ライトバルブと各色変調用ライトバルブとを共用リ
レーレンズ系等を介して2段に設置することによって2段階の変調が可能になり、高いコ
ントラストの画像を投射することができる。また、上記プロジェクタでは、第1及び第2
の色光の光路のうち少なくとも一方に配置された色収差補正手段が、共用リレーレンズ系
による第1及び第2の色光に関する結像倍率を一致させるので、共用リレーレンズ系に残
存する色収差を補償した結像が可能になる。つまり、第1及び第2の色変調用ライトバル
ブに同一サイズの輝度変調像を入射させることができるので、第1及び第2の色変調用ラ
イトバルブの各画素と、これらに投影される輝度変調用ライトバルブの各画素の像とを略
一致させることができる。よって、対応する前後一対のライトバルブを構成する画素間の
位置ずれに起因する光量損失等を低減して各画素をロス無く投射することができるので、
投射画像に照度ムラや色ムラが発生することを防止できる。
本発明の具体的な態様では、上記プロジェクタにおいて、輝度変調用ライトバルブによ
って輝度変調され色分離光学系で分離された第3の色光を第3の色変調用ライトバルブに
結像させる副リレーレンズ系をさらに備える。この場合、副リレーレンズ系によって、第
3の色変調用ライトバルブに対して第1及び第2の色変調用ライトバルブと同様の結像が
可能になる。
本発明の別の態様では、上記プロジェクタにおいて、共用リレーレンズ系が、輝度変調
用ライトバルブによって輝度変調され色分離光学系で分離された第3の色光を一旦結像さ
せ、当該一旦結像させた第3の色光を第3の色変調用ライトバルブに再結像させる転写光
学系をさらに備える。この場合、共用リレーレンズ系と転写光学系とによって、第3の色
変調用ライトバルブに対して第1及び第2の色変調用ライトバルブと同様の結像が可能に
なる。
本発明のさらに別の態様では、色収差補正手段が、輝度変調用ライトバルブに設けたブ
ラックマトリックスの像が第1及び第2の色変調用ライトバルブの少なくとも一方に設け
たブラックマトリックス上に結像するように結像倍率の補正を行う。この場合、第1及び
第2の色変調用ライトバルブの各ブラックマトリックスと、これらに投影される輝度変調
用ライトバルブのブラックマトリックス像とを略一致させることができる。よって、対応
する前後一対のライトバルブすなわちブラックマトリックスの位置ずれに起因する光量損
失を低減して各画素をロス無く投射することができる。
本発明のさらに別の態様では、色収差補正手段が、色分離光学系によって分離される第
1及び第2の色光の光路上にそれぞれ配置される第1及び第2の光学素子を含み、当該第
1及び第2の光学素子が、互いに異なる集光特性を有する。この場合、第1及び第2の光
学素子の集光特性の差を利用して、第1及び第2の色変調用ライトバルブに同一サイズの
輝度変調光の像を入射させることができる。
本発明のさらに別の態様では、第1から第3の色変調用ライトバルブに対向して配置さ
れる第1から第3の集光レンズを備え、当該第1から第3の集光レンズのうち第1及び第
2の集光レンズが、第1及び第2の光学素子に相当するとともに、第1及び第2の集光レ
ンズのうち対応するレンズ面の曲率半径が互いに異なる。この場合、両集光レンズの曲率
半径の差を利用して色収差を補正することができる。
本発明のさらに別の態様では、色収差補正手段が、色分離光学系によって分離される第
1及び第2の色光の光路上にそれぞれ配置される第1及び第2の光学素子を含み、第1か
ら第3の色変調用ライトバルブに対向して配置される第1から第3の集光レンズを備え、
当該第1から第3の集光レンズのうち第1及び第2の集光レンズが、第1及び第2の光学
素子に相当するとともに、第1及び第2の集光レンズから第1及び第2の色変調用ライト
バルブまでの距離が互いに異なる。この場合、両集光レンズの位置の差を利用して色収差
を補正することができる。
本発明のさらに別の態様では、第1から第3の色変調用ライトバルブに対向して配置さ
れる第1から第3の集光レンズを備え、当該第1から第3の集光レンズのうち第1及び第
2の集光レンズは、第1及び第2の光学素子に相当するとともに、互いに異なる屈折率を
有する。この場合、両集光レンズの屈折率の差を利用して色収差を補正することができる
本発明のさらに別の態様では、第1から第3の色変調用ライトバルブによって色変調さ
れた像光を合成する光合成光学系と、光合成光学系によって合成された合成光を像光とし
て投射する投射光学系とをさらに有する。この場合、輝度変調された像光によって色収差
なく照明された第1から第3の色変調用ライトバルブを経て色変調された像光を、光合成
光学系によって合成しつつ投射光学系によってスクリーンに投射することができる。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ10の光学系を示す模式図である。
このプロジェクタ10は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を
形成し、この光学像をスクリーン上に拡大投射するための光学機器であり、光源ランプユ
ニット20、均一照明光学系30、第1光変調部40、色分離投射装置50、第2光変調
部70、クロスダイクロイックプリズム80、及び投射光学系90を備えて構成される。
光源ランプユニット20は、光源ランプ21から周囲に放射された光束を集めて射出し
、均一照明光学系30を介して第1光変調部40を照明するための光源であり、発光管で
ある光源ランプ21と、光源ランプ21から射出された光源光を反射する楕円の凹面鏡2
2と、凹面鏡22で反射された光源光をコリメートする凹レンズ23とを備える。この光
源ランプユニット20において、光源ランプ21から射出された光源光は、凹面鏡22及
び凹レンズ23を通過し平行光束として均一照明光学系30側に射出される。なお、上述
した楕円の凹面鏡22に代えて放物面等の各種凹面鏡を用いることができ、放物面鏡を用
いた場合、上述の凹レンズ23は不要となる。
均一照明光学系30は、光源ランプユニット20から射出された光束を複数の部分光束
に分割し、これら複数の光束を対象とする照明領域に重畳して入射させ、この照明領域の
面内照度を均一化するための光学系であり、光源ランプユニット20と協働して均一な照
明光を発生するための照明装置として機能する。均一照明光学系30は、第1レンズアレ
イ31、第2レンズアレイ32、偏光変換部材34、及びコンデンサレンズ35を備えて
いる。
第1レンズアレイ31は、光源ランプユニット20からの光束を複数の部分光束に分割
する光束分割光学素子としての機能を有し、システム光軸OAと直交する面内にマトリッ
クス状に配列される複数の小レンズを備えて構成される。各小レンズの輪郭形状は、後述
する第1光変調部40を構成する液晶パネル42aの画像形成領域(有効領域)の形状と
ほぼ相似形をなすように設定されている。第2レンズアレイ32は、前述した第1レンズ
アレイ31により分割された複数の部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレ
イ31と同様にシステム光軸OAに直交する面内にマトリックス状に配列される複数の小
レンズを備えているが、集光を目的としているため、各小レンズの輪郭形状が上記液晶パ
ネル42aの画像形成領域の形状と対応している必要はない。
偏光変換部材34は、PBSアレイと位相差板とで形成されており、第1レンズアレイ
31により分割された各部分光束の偏光方向を一方向の直線偏光に揃える役割を有する。
この偏光変換部材34のPBSアレイは、詳細な図示を省略しているが、システム光軸O
Aに対して傾斜配置される偏光分離膜及び反射ミラーを交互に配列した構成を具備する。
前者の偏光分離膜は、各部分光束に含まれるP偏光光束及びS偏光光束のうち、一方の偏
光光束を透過し、他方の偏光光束を反射する。反射された他方の偏光光束は、後者の反射
ミラーによって曲折され、一方の偏光光束の射出方向、すなわちシステム光軸OAに沿っ
た方向に射出される。射出された偏光光束のいずれかは、偏光変換部材34の光束射出面
にストライプ状に設けられる位相差板によって偏光方向が変換され、すべての偏光光束の
偏光方向が揃えられる。このような偏光変換部材34を用いることにより、光源ランプ2
1から射出される光束を、一方向の偏光光束に揃えることができるため、第1光変調部4
0で利用する光源光の利用率を向上させることができる。
コンデンサレンズ35は、第1レンズアレイ31、第2レンズアレイ32、及び偏光変
換部材34を経た複数の部分光束を集光して第1光変調部40に設けた液晶パネル42a
の画像形成領域(有効領域)上に重畳させつつ入射させるための重畳光学素子である。つ
まり、コンデンサレンズ35によって、第1レンズアレイ31によって分割された各部分
光束を、液晶パネル42a上にずれなく重ね合わせて入射させることができ、液晶パネル
42aの均一な照明が可能になる。
第1光変調部40は、均一照明光学系30を経て均一化された照明光をシステム光軸O
Aに垂直な面内で空間的に輝度変調するためのものである。第1光変調部40は、入射レ
ンズ41、液晶パネル(液晶表示パネル)42a、偏光フィルタ43b,43b、及び射
出レンズ44を備え、第1光変調装置として機能する。ここで、液晶パネル42aと、こ
れを挟む一対の偏光フィルタ43b,43bとは、照明光を画像情報に基づいて2次元的
に輝度変調するための輝度変調用ライトバルブを構成する。
この第1光変調部40において、均一照明光学系30側から入射した照明光は、入射レ
ンズ41を介して輝度変調用の液晶パネル42a内の画像形成領域を照明する。液晶パネ
ル42aは、一対の透明なガラス基板間に電気光学物質である液晶を密閉封入したもので
あり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として、与えられた画像信号(例
えば輝度信号やこれに補正を加えた信号)に従って、入射した偏光光束の偏光方向を変調
する。つまり、液晶パネル42aは、入射した照明光の偏光方向の空間的分布を変化させ
るための非発光で透過型の光変調装置であり、液晶パネル42aに入射した照明光は、こ
の液晶パネル42aに電気的信号として入力された駆動信号或いは制御信号に応じて、画
素単位で偏光状態が調整される。その際、偏光フィルタ43b,43bによって、液晶パ
ネル42aに入射する照明光の偏光方向が調整されるとともに、液晶パネル42aから射
出される光から所定の偏光方向の変調光が取り出される。つまり、第1光変調部40によ
って、均一な照明光が画素単位で減光され、画像情報に対応する2次元的分布で輝度変調
が達成される。
なお、入射レンズ41は、均一照明光学系30からの部分光束が液晶パネル42aに入
射する角度を調整するためのものであり、射出レンズ44は、液晶パネル42a等からの
変調光の射出角度を調整するためのものである。
色分離投射装置50は、第1光変調部40を経て輝度変調された像光を各色光に分離し
て第2光変調部70に投影するためのものであり、第1及び第2ダイクロイックミラー5
1a,51b、反射ミラー53a,53b,53c,53d、両面ミラー54,フィール
ドレンズ(光学素子)55r,55b,55g、及びリレーレンズ61,62を備える。
これらのうち、第1及び第2ダイクロイックミラー51a,51bを含んで構成される
色分離光学系は、第1光変調部40によって輝度変調された像光を、青(B)色光、緑(
G)色光、及び赤(R)色光の3つの像光に分離する。各ダイクロイックミラー51a,
51bは、透明基板上に、所定の波長領域の光束を反射し他の波長領域の光束を透過する
波長選択作用を有する誘電体多層膜を形成することによって得た光学素子であり、システ
ム光軸OAに対してともに傾斜した状態で配置される。第1ダイクロイックミラー51a
は、モノクロの像光から青色成分である青色光LBを反射分岐し、残った緑色光LGと赤
色光LRとを透過させる。また、第2ダイクロイックミラー51bは、第1ダイクロイッ
クミラー51aを通過して反射ミラー53a及びリレーレンズ61を経た像光のうち緑色
成分である緑色光LGを反射し、赤色成分である赤色光LRを透過させる。
この色分離投射装置50において、均一照明光学系30から第1光変調部40を経て入
射した輝度変調後の像光は、まず第1ダイクロイックミラー51aに入射する。像光のう
ち赤色光LRは、第1光路OP1に導かれるべきものであり、第1ダイクロイックミラー
51aを透過し、反射ミラー53a及びリレーレンズ61を経て第2ダイクロイックミラ
ー51bを透過し、反射ミラー53bを経て最終段の集光レンズすなわちフィールドレン
ズ55rに入射する。また、像光のうち緑色光LGは、第2光路OP2に導かれるべきも
のであり、第1ダイクロイックミラー51aを透過し、反射ミラー53a及びリレーレン
ズ61を経て第2ダイクロイックミラー51bで反射され、両面ミラー54を経て最終段
の集光レンズすなわちフィールドレンズ55gに入射する。さらに、像光のうち青色光L
Bは、第3光路OP3に導かれるべきものであり、第1ダイクロイックミラー51aで反
射され、両面ミラー54、リレーレンズ62、及び反射ミラー53c,53dを経て最終
段の集光レンズすなわちフィールドレンズ55bに入射する。なお、以上において、リレ
ーレンズ62、フィールドレンズ55b等は、副リレーレンズ系を構成する。
ここで、赤色用の第1光路OP1と、緑色用の第2光路OP2と、青色用の第3光路O
P3とは、互いに光路の実効長さが等しい等価系となっている。具体的に説明すると、第
1光変調部40で輝度変調された像光のうち赤色成分は、第1光路OP1において、リレ
ーレンズ61によって後述する第2光変調部70に設けた画像情報変調用の液晶パネル7
2r内の画像形成領域に等倍で投影される。同様に、第1光変調部40で輝度変調された
像光のうち緑色成分は、第2光路OP2において、リレーレンズ61によって上記第2光
変調部70に設けた画像情報変調用の液晶パネル72g内の画像形成領域に等倍で投影さ
れる。また、第1光変調部40で輝度変調された像光のうち青色成分は、第3光路OP3
において、リレーレンズ62によって上記第2光変調部70に設けた画像情報変調用の液
晶パネル72b内の画像形成領域に等倍で投影される。
なお、図示のリレーレンズ61,62は、説明の便宜上単一のレンズで構成されている
が、実際は多数のレンズで構成される投影光学系であり、ディストーションその他の歪や
諸収差を極めて低減した高精度の光学系となっている。また、リレーレンズ61,62は
、射出レンズ44やフィールドレンズ55r,55b,55gを含めたリレーレンズ系と
して、両側テレセントリックとなっている。これにより、液晶パネル42aと液晶パネル
72r,72g,72bとに対して、システム光軸OA方向に関する位置ずれ許容度を持
たせつつ、液晶パネル42aの像を各液晶パネル72r,72g,72b上にそれぞれ正
確に等倍で投影することができる。
第2光変調部70は、3色の像光LB,LG,LRがそれぞれ入射する3つの液晶パネ
ル72r,72g,72bと、各液晶パネル72r,72g,72bを挟むように配置さ
れる3組の偏光フィルタ73r,73g,73bとを備え、第2光変調装置として機能す
る。ここで、赤色光LR用の液晶パネル72rと、これを挟む一対の偏光フィルタ73r
,73rとは、輝度変調後の像光のうち赤色光LRを画像情報に基づいて2次元的に強度
変調するための色変調用ライトバルブを構成する。同様に、緑色光LG用の液晶パネル7
2gと、対応する偏光フィルタ73g,73gも、緑の色変調用ライトバルブを構成し、
青色光LB用の液晶パネル72bと、偏光フィルタ73b,73bも、青の色変調用ライ
トバルブを構成する。
各液晶パネル72r,72g,72bは、一対の透明なガラス基板間に電気光学物質で
ある液晶を密閉封入したものであり、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子と
して、与えられた画像信号に従って、それぞれに入射した偏光光束の偏光方向を変調する
。つまり、各液晶パネル72r,72g,72bは、入射した光束の偏光方向の空間的分
布を変化させるための非発光で透過型の光変調装置であり、各液晶パネル72r,72g
,72bにそれぞれ入射した各色光LB,LG,LRは、各液晶パネル72r,72g,
72bに電気的信号として入力された駆動信号或いは制御信号に応じて、画素単位で偏光
状態が調整される。その際、偏光フィルタ73r,73g,73bによって、各液晶パネ
ル72r,72g,72bに入射する輝度変調後の像光の偏光方向が調整されるとともに
、各液晶パネル72r,72g,72bから射出される光から所定の偏光方向の変調光が
取り出される。
なお、各液晶パネル72r,72g,72bの画像形成領域(有効領域)の輪郭は、第
1光変調部40に設けた液晶パネル42aの画像形成領域(有効領域)の輪郭と合同形状
となっており、輝度変調用の液晶パネル42aで形成された像光は、画像サイズを一致さ
せて、画像情報変調用の各液晶パネル72r,72g,72b上に、それぞれ同一倍率で
投影される。
以上の説明から明らかなように、第2光変調部70は、第1光変調部40で輝度変調さ
れたモノクロの像光を表示画像データに基づいて再度光変調する。つまり、第2光変調部
70を経た各色の像光は、2段階の変調によって極めてコントラストの高いものとなって
いる。
クロスダイクロイックプリズム80は、偏光フィルタ73r,73g,73bから射出
された各色光毎に変調された光学像を合成してカラー画像を形成する光合成光学系である
。このクロスダイクロイックプリズム80は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視
略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状に交差する一対の
誘電体多層膜81,82が形成されている。一方の第1誘電体多層膜81は青色光を反射
し、他方の第2誘電体多層膜82は赤色光を反射する。このクロスダイクロイックプリズ
ム80は、液晶パネル72rからの赤色光LRを第2誘電体多層膜82で反射して進行方
向右側に射出させ、液晶パネル72gからの緑色光LGを第1及び第2誘電体多層膜81
,82を介して直進・射出させ、液晶パネル72bからの青色光LBを第1誘電体多層膜
81で反射して進行方向右側に射出させる。
このようにクロスダイクロイックプリズム80で合成された像光は、拡大投影レンズと
しての投射光学系90を経て、適当な拡大率でスクリーン(不図示)にカラー画像として
投射される。
図2は、色分離投射装置50の射出側に設けた2つのフィールドレンズ55r,55g
の形状等を説明する拡大図である。赤色用の第1光路OP1において、フィールドレンズ
55rは、液晶パネル72rの光入射側面ISrすなわち一方の偏光フィルタ73rに対
向してこれに沿うように配置されている。この液晶パネル72rは、クロスダイクロイッ
クプリズム80の側面80aに対向してこれに沿うように配置されている。また、緑色用
の第2光路OP2において、フィールドレンズ55gは、液晶パネル72gの光入射側面
ISgすなわち一方の偏光フィルタ73gに対向してこれに沿うように配置されている。
この液晶パネル72gは、クロスダイクロイックプリズム80の側面80bに対向してこ
れに沿うように配置されている。
赤色用のフィールドレンズ55rの入射面SR1と、緑色用のフィールドレンズ55g
の入射面SG1とはともに凸のレンズ面で、前者のフィールドレンズ55rの射出面SR
2と、後者のフィールドレンズ55gの射出面SG2とはともに平坦なレンズ面である。
ここで、赤色用のフィールドレンズ55rの入射面SR1の曲率半径は、緑色用のフィー
ルドレンズ55gの入射面SG1の曲率半径よりも例えば大きくなっている。また、赤色
用のフィールドレンズ55rの射出面SR2の曲率半径は、緑色用のフィールドレンズ5
5gの射出面SG2の曲率半径と例えば等しくなっている。つまり、赤色用のフィールド
レンズ55rは、フィールドレンズ55gと異なる光学特性を有しており、赤色用のフィ
ールドレンズ55rは、緑色用のフィールドレンズ55gよりも小さな屈折力を有してい
る。一方、リレーレンズ61がわずかに過剰に色補正されている場合、仮にフィールドレ
ンズ55rがフィールドレンズ55gと全く同じものであるとするならば、液晶パネル4
2aの像は、赤色用の液晶パネル72rに相対的に小さな倍率で投影され、緑色用の液晶
パネル72gに相対的に大きな倍率で投影される。つまり、仮にフィールドレンズ55r
がフィールドレンズ55gと全く同じものであるとするならば、リレーレンズ61及びフ
ィールドレンズ55rを経た赤色光LRの結像倍率は、リレーレンズ61及びフィールド
レンズ55gを経た緑色光LGの結像倍率よりも小さくなっており、緑色光LGを基準と
してリレーレンズ61に関するアライメントを行った場合、液晶パネル42aの像を両液
晶パネル72r,72gにボケなく投影すると、液晶パネル42aの像が液晶パネル72
rの手前に形成されて結像倍率が低下する可能性がある。このため、赤色用のフィールド
レンズ55rと、緑色用のフィールドレンズ55gとを等価な位置に配置しつつも、赤色
用のフィールドレンズ55rの屈折力を緑色用のフィールドレンズ55gの屈折力よりも
小さくすることで、液晶パネル42aの像が赤色用の液晶パネル72rと緑色用の液晶パ
ネル72gとの双方に、正確に同一倍率で結像されるようにしている。このことは、液晶
パネル42aを構成する各画素が両色用の液晶パネル72r,72gを構成する各画素に
正確に転写されることを意味し、液晶パネル42aを構成する各画素を仕切るブラックマ
トリックスが両色用の液晶パネル72r,72gを構成する各画素を仕切るブラックマト
リックスに正確に投影されることを意味する。なお、ここで、赤色用のフィールドレンズ
55rと、緑色用のフィールドレンズ55gとは、結像倍率を一致させるための色収差補
正手段として機能する。
なお、ブラックマトリックスとは、液晶パネルの各画素の周囲に設けられた配線部やト
ランジスタ部への光を遮断する遮光部である。
図3は、リレーレンズ61の一構成例を説明する図である。リレーレンズ61等を含む
共用リレーレンズ系LLSは、赤色用のフィールドレンズ55rを緑色用のフィールドレ
ンズ55gと同一のものとした仮想的な状態の場合、e線波長(緑色)で結像倍率β=1
.0000となっているが、c線波長(赤色)で結像倍率β=0.9965となっている
このため、本実施例では、緑色用のフィールドレンズ55gを基準として、赤色用のフ
ィールドレンズ55rの曲率半径を微増させる調整を行っている。具体的に説明すると、
緑色用のフィールドレンズ55gのデータは、入射側曲率半径r1=50.0mm、射出
側曲率半径r2=∞、レンズ厚さt=6.0mm、ガラス材料BK7(nd=1.516
8)である。一方、赤色用のフィールドレンズ55rのデータは、入射側曲率半径r1=
51.68mm、射出側曲率半径r2=∞、レンズ厚さt=6.0mm、ガラス材料BK
7である。結果的に、この共用リレーレンズ系LLSにおいて、e線(緑色)とc線(赤
色)の投影倍率すなわち結像倍率はともに1.0000となる。
以上の説明において、仮にフィールドレンズ55rがフィールドレンズ55gと全く同
じものであるとするならば、リレーレンズ61及びフィールドレンズ55rを経た赤色光
LRの結像倍率は、リレーレンズ61及びフィールドレンズ55gを経た緑色光LGの結
像倍率よりも小さくなっているとしたが、その逆の場合も生じ得る。この場合、赤色用の
フィールドレンズ55rの曲率半径を小さくしてその屈折力を緑色用のフィールドレンズ
55gの屈折力よりも大きくすればよい。
図4(a)は、図2を変形したものに対応し、図2のフィールドレンズ55rに代わる
フィールドレンズ155rの配置や形状を説明する拡大図である。この場合、赤色用のフ
ィールドレンズ155rは、緑色用のフィールドレンズ55gと同一の材料で形成されて
おり、同一形状の光学面を有する。ただし、赤色用のフィールドレンズ155rは、緑色
用のフィールドレンズ55gに対応する位置からずれた位置に配置されている。
赤色用のフィールドレンズ155rの光射出側端面と液晶パネル72rのブラックマト
リックスとの間の距離は、L1で与えられ、赤色用のフィールドレンズ155rの光射出
側端面と側面80aとの間の距離は、L3で与えられる。また、緑色用のフィールドレン
ズ55gの光射出側端面と液晶パネル72gのブラックマトリックスとの間の距離は、L
2で与えられ、緑色用のフィールドレンズ55gの光射出側端面と側面80bとの間の距
離は、L4で与えられる。そして、赤色用のフィールドレンズ155rは、液晶パネル7
2rに比較的近接して配置されており、緑色用のフィールドレンズ55gは、液晶パネル
72gから比較的離れて配置されており、結果的に、L1<L2の関係が成り立つ。ここ
で、液晶パネル72rとクロスダイクロイックプリズム80の側面80aとの間隔と、液
晶パネル72gとクロスダイクロイックプリズム80の側面80bとの間隔とが等しくな
っていることから、同様にL3<L4の関係が成り立つ。そして、赤色用のフィールドレ
ンズ155rと液晶パネル72rとの間の距離L1と、緑色用のフィールドレンズ55g
と液晶パネル72gとの間の距離L2との差X=L2−L1は、液晶パネル42aの像が
赤色用の液晶パネル72rと緑色用の液晶パネル72gとに正確に同一倍率で結像される
ように設定されている。なお、ここで、赤色用のフィールドレンズ155rと、緑色用の
フィールドレンズ55gとは、結像倍率を一致させるための色収差補正手段として機能す
る。
具体的な実施例では、赤色用のフィールドレンズ155rのデータは、入射側曲率半径
r1=50.0mm、射出側曲率半径r2=∞、レンズ厚さt=6.0mm、ガラス材料
BK7であり、緑色用のフィールドレンズ55gのデータは、入射側曲率半径r1=50
.0mm、射出側曲率半径r2=∞、レンズ厚さt=6.0mm、ガラス材料BK7であ
る。つまり、両フィールドレンズ155r,55gは同一部品である。そして、差Xを0
.385mmとして、赤色用のフィールドレンズ155rを緑色用のフィールドレンズ5
5gに比較してリレーレンズ61から相対的に離す。結果的に、図1のリレーレンズ61
、図4(a)のフィールドレンズ155r、フィールドレンズ55g等を含む共用リレー
レンズ系において、e線(緑色)とc線(赤色)の投影倍率すなわち結像倍率はともに1
.0000となる。
以上の図4(a)の説明において、リレーレンズ61の赤色光LRの焦点距離がその緑
色光LGの焦点距離よりも相対的に短くなっているとしたが、その逆の場合も生じ得る。
この場合、赤色用のフィールドレンズ55rの位置を緑色用のフィールドレンズ55gの
位置よりもリレーレンズ61すなわち液晶パネル42a側に近づければよい。
図4(b)は、図2を変形したものに対応し、図2のフィールドレンズ55rに代わる
フィールドレンズ255rの配置や形状を説明する拡大図である。この場合、赤色用のフ
ィールドレンズ255rは、緑色用のフィールドレンズ55gと同一形状の光学面を有し
、同一位置に配置されている。ただし、赤色用のフィールドレンズ255rは、緑色用の
フィールドレンズ55gと異なる屈折率を有している。具体例では、赤色用のフィールド
レンズ255rの屈折率を、緑色用のフィールドレンズ55gの屈折率よりも若干小さく
する。つまり、赤色用のフィールドレンズ255rは、緑色用のフィールドレンズ55g
よりも小さな屈折力を有している。これにより、液晶パネル42aの像が赤色用の液晶パ
ネル72rと緑色用の液晶パネル72gとに、正確に同一倍率で結像される。なお、ここ
で、赤色用のフィールドレンズ255rと、緑色用のフィールドレンズ55gとは、結像
倍率を一致させるための色収差補正手段として機能する。
具体的な実施例では、赤色用のフィールドレンズ255rのデータは、入射側曲率半径
r1=50.0mm、射出側曲率半径r2=∞、レンズ厚さt=6.0mm、ガラス材料
の屈折率nd=1.5000(アッベ数は64.2のまま)であり、緑色用のフィールド
レンズ55gのデータは、入射側曲率半径r1=50.0mm、射出側曲率半径r2=∞
、レンズ厚さt=6.0mm、ガラス材料の屈折率nd=1.5168である。結果的に
、図1のリレーレンズ61、図4(b)のフィールドレンズ255r、フィールドレンズ
55g等を含む共用リレーレンズ系において、e線(緑色)とc線(赤色)の投影倍率す
なわち結像倍率はともに1.0000となる。
以上の図4(b)の説明において、仮にフィールドレンズ55rがフィールドレンズ5
5gと全く同じものであるとするならば、リレーレンズ61及びフィールドレンズ55r
を経た赤色光LRの結像倍率は、リレーレンズ61及びフィールドレンズ55gを経た緑
色光LGの結像倍率よりも小さくなっているとしたが、その逆の場合も生じ得る。この場
合、赤色用のフィールドレンズ55rの屈折率を緑色用のフィールドレンズ55gの屈折
率よりも大きくすればよい。
以上の図1〜図4に基づく説明では、共通のリレーレンズ61によって液晶パネル42
aの像を赤色及び緑色用の液晶パネル72r,72gに投影しているが、共通のリレーレ
ンズ61によって液晶パネル42aの像を緑色及び青色用の液晶パネル72g,72bに
投影することができる。この場合、液晶パネル72g,72bの前段に配置される一対の
フィールドレンズ55g,55bの曲率半径、位置、屈折率等の差を調整することで、両
色に関する投影倍率を一致させることができる。
具体的実施例では、図3のリレーレンズ61と同様のものを用いた。そして、緑色用の
フィールドレンズ55gのデータは、入射側曲率半径r1=50.0mm、射出側曲率半
径r2=∞、レンズ厚さt=6.0mm、ガラス材料BK7(nd=1.5168)であ
る。一方、青色用のフィールドレンズ55bのデータは、入射側曲率半径r1=49.6
0mm、射出側曲率半径r2=∞、レンズ厚さt=6.0mm、ガラス材料BK7(nd
=1.5168)とする。これにより、青色の投影倍率すなわち結像倍率を1.0008
367から1.000にして緑色と一致させることができる。
また、青色用のフィールドレンズ55bのデータを緑色用のフィールドレンズ55gと
一致させて、青色用のフィールドレンズ155bを緑色用のフィールドレンズ55gに比
較してリレーレンズ61に相対的に近づけることによっても、青色の投影倍率すなわち結
像倍率を1.0008367から1.000にして緑色と一致させることができる。
さらに、青色用のフィールドレンズ55bの屈折率を緑色用のフィールドレンズ55g
の屈折率(nd=1.5168)よりも大きいnd=1.5210とすることによっても
、青色の投影倍率すなわち結像倍率を1.0008367から1.000にして緑色と一
致させることができる。
さらに、共通のリレーレンズ61によって液晶パネル42aの像を赤色及び青色用の液
晶パネル72r,72bに投影することもできる。この場合、液晶パネル72r,72b
の前段に配置される一対のフィールドレンズ55r,55bの曲率半径、位置、屈折率等
の差を調整することで、両色に関する投影倍率を一致させることができる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態のプロジェクタについて説明する。なお、第2実施形態のプロジェ
クタは、第1実施形態のプロジェクタを一部変更したものであり、同一部分には同一の符
号を付して重複説明を省略する。また、特に説明しない部分については、第1実施形態と
同様であるものとする。
図5は、第2実施形態のプロジェクタ310を説明する平面図である。このプロジェク
タ310は、図1に示すプロジェクタ10の色分離投射装置50に変更を加えたものであ
る。本実施形態のプロジェクタ310に組み込んだ色分離投射装置350は、第2及び第
3ダイクロイックミラー51b,351a、反射ミラー53a,53b,353e,35
3f、フィールドレンズ55r,55g,55b、リレーレンズ61、及び転写レンズ系
356a〜356cを備える。これらのうち、第2及び第3ダイクロイックミラー51b
,351aを含んで構成される色分離光学系は、強度変調された像光を青色光、緑色光、
及び赤色光の3つの光束に分離する。第2ダイクロイックミラー51bは、赤・青・緑の
うち赤色光LRの像光成分を透過させ、緑色光LGと青色光LBとの像光成分を反射する
。また、第3ダイクロイックミラー351aは、入射した緑色光LG及び青色光LBのう
ち緑色光LGの像光成分を反射し、青色光LBを透過させる。
この色分離投射装置350において、均一照明光学系30から第1光変調部40を経て
入射した輝度変調後の像光は、反射ミラー53aやリレーレンズ61を経て第2ダイクロ
イックミラー51bに入射する。像光のうち赤色成分は、第2ダイクロイックミラー51
bを透過し、反射ミラー53bを経て最終段のフィールドレンズ55rに入射する(第1
光路OP1)。この際、液晶パネル42aで形成された赤色の像光は、画像サイズが一致
するように、画像情報変調用の各液晶パネル72r上に等倍で投影される。また、像光の
うち緑色成分は、第2ダイクロイックミラー51b及び第3ダイクロイックミラー351
aで反射され、最終段のフィールドレンズ55gに入射する(第2光路OP2)。この際
、液晶パネル42aで形成された緑色の像光は、画像情報変調用の各液晶パネル72r上
に赤色と同様に等倍で投影される。さらに、像光のうち青色成分は、第2ダイクロイック
ミラー51bで反射され、第3ダイクロイックミラー351aを透過して、反射ミラー3
53e,353fや転写レンズ系356a〜356cを経て最終段のフィールドレンズ5
5bに入射する。転写レンズ系356a〜356cは、転写光学系として、リレーレンズ
61によって第3ダイクロイックミラー351aの後方に一旦形成される液晶パネル42
aの青色の像光を、液晶パネル72r上に等倍かつ正立像として再結像するためのもので
ある。
結果的に、第2実施形態のプロジェクタ310でも、第1光変調部40で輝度変調され
た各色の像光は、リレーレンズ61や転写レンズ系356a〜356cによって、第2光
変調部70に設けた各色の液晶パネル72r,72g,72b上に等倍で同様に投影され
る。この際、第1実施形態の場合と同様に、共通のリレーレンズ61によって液晶パネル
42aの像を赤色及び緑色用の液晶パネル72r,72gに投影しているが、液晶パネル
72r,72gの前段に配置される一対のフィールドレンズ55r,55gの曲率半径、
位置、屈折率等の差を調整することで、両色に関する投影倍率を正確に一致させることが
できる。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能
である。
すなわち、上記実施形態では、光源ランプユニット20からの光を複数の部分光束に分
割するため、2つのレンズアレイ31,32を用いていたが、この発明は、このようなレ
ンズアレイを用いないプロジェクタにも適用可能である。また、レンズアレイ31,32
をロッドインテグレータに置き換えることもできる。さらに、光源ランプユニット20か
らの光を特定方向の偏光とする偏光変換部材34を用いていたが、この発明は、このよう
な偏光変換部材34を用いないプロジェクタにも適用可能である。
また、上記第2実施形態では、青色の液晶ライトバルブ72bを比較的長い第3光路O
P3に配置するとともに当該第3光路OP3に転写レンズ系356a〜356cを配置し
ているが、他の赤色や緑色を比較的長い第3光路OP3に導くことも可能である。
また、プロジェクタとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面プロジェ
クタと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面プロジェクタとがある
が、図1等に示すプロジェクタ10,310の構成は、いずれにも適用可能である。
第1実施形態に係るプロジェクタの光学系を説明する図である。 色分離投射装置の射出側に設けたフィールドレンズの形状を説明する拡大図である。 リレーレンズの一構成例を説明する図である。 (a)は、一対のフィールドレンズの配置に関する第1の変形例を示し、(b)は、一対のフィールドレンズの屈折率に関する第2の変形例を示す。 第2実施形態に係るプロジェクタの光学系を説明する図である。
符号の説明
10…プロジェクタ、 20…光源ランプユニット、 30…均一照明光学系、 31
,32…レンズアレイ、 34…偏光変換部材、 35…コンデンサレンズ、 40…第
1光変調部、 42a…液晶パネル、 43b,43b…偏光フィルタ、 50…色分離
投射装置、 51a,51b…ダイクロイックミラー、 54…両面ミラー、 55r,
55b,55g…フィールドレンズ、 61,62…リレーレンズ、 70…第2光変調
部、 72r,72g,72b…液晶パネル、 73r,73g,73b…偏光フィルタ
、 80…クロスダイクロイックプリズム、 LB,LG,LR…各色光、 LLS…共
用リレーレンズ系、 OA…システム光軸

Claims (9)

  1. 照明装置からの光を輝度変調する輝度変調用ライトバルブと、
    前記輝度変調用ライトバルブで輝度変調された光を第1から第3の色光に分離する色分
    離光学系と、
    前記輝度変調用ライトバルブによって輝度変調され前記色分離光学系で分離された前記
    第1から第3の色光をそれぞれ色変調する第1から第3の色変調用ライトバルブと、
    前記輝度変調用ライトバルブによって輝度変調され前記色分離光学系で分離された前記
    第1及び第2の色光を前記第1及び第2の色変調用ライトバルブにそれぞれ結像させる共
    用リレーレンズ系と
    を備えるプロジェクタであって、
    前記輝度変調用ライトバルブから前記第1の色変調用ライトバルブまでの光路の長さと
    、前記輝度変調用ライトバルブから前記第2の色変調用ライトバルブまでの光路の長さと
    は、等しく、
    前記色分離光学系によって分離される前記第1及び第2の色光の光路のうち少なくとも
    一方に、前記共用リレーレンズ系による前記第1及び第2の色光に関する結像倍率を一致
    させるための色収差補正手段を配置したプロジェクタ。
  2. 前記輝度変調用ライトバルブによって輝度変調され前記色分離光学系で分離された前記
    第3の色光を前記第3の色変調用ライトバルブに結像させる副リレーレンズ系をさらに備
    える請求項1記載のプロジェクタ
  3. 前記共用リレーレンズ系は、前記輝度変調用ライトバルブによって輝度変調され前記色
    分離光学系で分離された前記第3の色光を一旦結像させ、
    前記一旦結像させた第3の色光を前記第3の色変調用ライトバルブに再結像させる転写
    光学系をさらに備える請求項1記載のプロジェクタ。
  4. 前記色収差補正手段は、前記輝度変調用ライトバルブに設けたブラックマトリックスの
    像が、前記第1及び第2の色変調用ライトバルブの少なくとも一方に設けたブラックマト
    リックス上に結像するように結像倍率の補正を行う請求項1から請求項3のいずれか一項
    記載のプロジェクタ。
  5. 前記色収差補正手段は、前記色分離光学系によって分離される前記第1及び第2の色光
    の光路上にそれぞれ配置される第1及び第2の光学素子を含み、当該第1及び第2の光学
    素子は、互いに異なる集光特性を有する請求項1から請求項4のいずれか一項記載のプロ
    ジェクタ。
  6. 前記第1から第3の色変調用ライトバルブに対向して配置される第1から第3の集光レ
    ンズを備え、当該第1から第3の集光レンズのうち第1及び第2の集光レンズは、前記第
    1及び第2の光学素子に相当するとともに、前記第1及び第2の集光レンズのうち対応す
    るレンズ面の曲率半径が互いに異なる請求項5記載のプロジェクタ。
  7. 前記色収差補正手段は、前記色分離光学系によって分離される前記第1及び第2の色光
    の光路上にそれぞれ配置される第1及び第2の光学素子を含み、
    前記第1から第3の色変調用ライトバルブに対向して配置される第1から第3の集光レ
    ンズを備え、当該第1から第3の集光レンズのうち第1及び第2の集光レンズは、前記第
    1及び第2の光学素子に相当するとともに、前記第1及び第2の集光レンズから前記第1
    及び第2の色変調用ライトバルブまでの距離が互いに異なる請求項1から請求項4のいず
    れか一項記載のプロジェクタ。
  8. 前記第1から第3の色変調用ライトバルブに対向して配置される第1から第3の集光レ
    ンズを備え、当該第1から第3の集光レンズのうち第1及び第2の集光レンズは、前記第
    1及び第2の光学素子に相当するとともに、互いに異なる屈折率を有する請求項5記載の
    プロジェクタ。
  9. 前記第1から第3の色変調用ライトバルブによって色変調された像光を合成する光合成
    光学系と、前記光合成光学系によって合成された合成光を像光として投射する投射光学系
    とをさらに有する請求項1から請求項8のいずれか一項記載のプロジェクタ。
JP2005313946A 2005-10-28 2005-10-28 プロジェクタ Withdrawn JP2007121693A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005313946A JP2007121693A (ja) 2005-10-28 2005-10-28 プロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005313946A JP2007121693A (ja) 2005-10-28 2005-10-28 プロジェクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007121693A true JP2007121693A (ja) 2007-05-17

Family

ID=38145599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005313946A Withdrawn JP2007121693A (ja) 2005-10-28 2005-10-28 プロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007121693A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10481473B2 (en) 2017-08-10 2019-11-19 Canon Kabushiki Kaisha Image projection apparatus
JP2020052342A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 キヤノン株式会社 光学機器
US10620519B2 (en) 2017-08-10 2020-04-14 Canon Kabushiki Kaisha Image projection apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10481473B2 (en) 2017-08-10 2019-11-19 Canon Kabushiki Kaisha Image projection apparatus
US10620519B2 (en) 2017-08-10 2020-04-14 Canon Kabushiki Kaisha Image projection apparatus
JP2020052342A (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 キヤノン株式会社 光学機器
US10845581B2 (en) 2018-09-28 2020-11-24 Canon Kabushiki Kaisha Optical apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5892623A (en) Mutli-color-band light source
US7344252B2 (en) Projector system for light modulation device
US7448755B2 (en) Three-panel projection display apparatus for displaying color images
JP2867529B2 (ja) 投写型表示装置
JP2011090321A (ja) 照明装置及びそれを有した撮影装置
US20110128503A1 (en) Stereoscopic image projector
US6607276B1 (en) Illuminating optical system and projector
JP2002182307A (ja) 投射型表示装置
US7267443B2 (en) Light-modulating projector
JP4222285B2 (ja) プロジェクタ
JP2008165136A (ja) プロジェクタ
JP2007121693A (ja) プロジェクタ
US20220365407A1 (en) Projection display apparatus
JP3365618B2 (ja) プロジェクタ装置
JP2007114686A (ja) プロジェクタ
JP2007298804A (ja) プロジェクタ
JP2007086414A (ja) プロジェクタ
JPH08201756A (ja) 液晶プロジェクター
JP2007114347A (ja) プロジェクタ
JP2007206141A (ja) プロジェクタ
JP3610804B2 (ja) 照明装置及び投写型表示装置
US12003897B2 (en) Projection display apparatus
JP2009175421A (ja) 液晶プロジェクタ
JPH1020271A (ja) 投射型表示装置
JP3659000B2 (ja) 映像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20070405

A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090106