JP2007120100A - ユニットハウス組立構造とこれに使用するアンカーボルト誤差調整金具およびアンカーボルト誤差調整金具を使用したユニットハウス組立構造の設置方法 - Google Patents

ユニットハウス組立構造とこれに使用するアンカーボルト誤差調整金具およびアンカーボルト誤差調整金具を使用したユニットハウス組立構造の設置方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユニットによる組み方のパターンを多様化することができ且つユニットの組み方の変更およびユニットの追加を可能とすることで建築空間の表現を多様化する。
【解決手段】完成したユニット毎に現場に運搬して設置することを可能としたユニットハウス組立構造1において、直方体骨組構造によるレギュラーユニット2、立方体骨組構造によるハーフユニット3、矩形骨組構造によるアイパネルユニット4、該アイパネルユニット4をL字状に連結したエルパネルユニット5それぞれをユニットハウス組立構造1の構成要素とする。また、アンカーボルト誤差調整金具10は、基礎P上のアンカーボルトQをガタ付きをもたせて挿通可能とする孔を穿設した座面部12と、ユニットハウスの角筒柱6内に隙間を有して挿入可能とし、柱6の側面の孔6Aを介してボルト16で固定するようネジ孔付き挿入筒部11とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、本設もしくは仮設としての例えば住宅、事務所、店舗、倉庫等を建造するに際し、完成したユニット毎に現場に運搬して設置することを可能としたユニットハウス組立構造とこれに使用するアンカーボルト誤差調整金具およびアンカーボルト誤差調整金具を使用したユニットハウス組立構造の設置方法に関する。
従来、ユニットハウスの販売元は、所定の期間だけ設置される例えばモデルハウス、仮設住宅、仮設店舗等を提供することが主たる業務であり、特に工事現場のレンタル用途がメインとなっている。このようなユニットハウスを製造する場合、先ず軽量な鉄骨フレームを溶接により接合して直方体骨組構造体を作り、その直方体骨組構造体の鉄骨フレームに、例えば外壁、内壁、サッシ等の各種建材、さらには電気配線や浄化排水設備等を取り付ける。このような直方体骨組構造体を製造する主な作業は工場で行ない、完成したユニット毎に現場に運搬して設置するのである。
このようなユニットハウスを仮設の例えばミニショップ、物置、現場事務所等として使用する場合には、設置面積が10平方メートル未満の建物に制限されているため建築確認申請が不要である。一方、ユニットハウスを本設としての例えば住宅、事務所、店舗、倉庫等に使用する場合には、然るべき構造計算を済ませた後に建築確認申請を行なう必要がある。このようにユニット工法で本設住宅を建築する住宅専業メーカが数多く存在する。
また、現場では本設住宅用として1ユニットで利用する場合と、2ユニット以上の複数を連結して利用する場合があり、例えば1ユニットで利用する場合の大きさは、トラックに積載可能で且つ車両の運行上支障のない、例えば幅員2.4m以内、長さ9m以内、高さ3m以内の大きさに限定されている。
さらに、従来におけるユニットハウスでない通常の建物は、コンクリートの基礎上に埋め込んだアンカーボルトに対して柱を立て、その柱に梁をボルトで連結するのであるが、基礎を形成するコンクリートはその性質上、あるいは建築作業者の技術の優劣等によって建築設計図面と寸分たがわず施工するのは不可能である。例えば、鉄骨の溶接においても鉄の性質や溶接時の熱によって多少のズレが生じやすい。ただし、建築製造物には許容誤差があって、仮に建築設計図面と比較して許容誤差の範囲内であれば、上記したアンカーボルトに対しての柱の立設、および柱に対する梁のボルトを介しての連結の段階で適宜調整を行なえば良いものとされている。
特に無し
しかしながら、従来のユニットハウスを本設としての例えば住宅、事務所、店舗、倉庫等に使用する場合には、上記した直方体骨組構造体を1ユニットで使用する以外に、直方体骨組構造体の複数ユニットを任意に組み合わせて使用することも要求されるのであるが、もともと直方体骨組構造体自体の形状が任意に変えられないため、当該ユニットによる組み方のパターン自体がごく少数なものに限られてしまい、建築空間の表現が乏しいものとなっているのが実状である。
また、従来におけるユニットハウスでない通常の建物は、建築設計図面と比較して許容誤差の範囲内であれば、上記したアンカーボルトに対しての柱の立設、および柱に対する梁のボルトを介しての連結の段階で適宜調整を行なえば良いものとされている。しかしながら、ユニットハウスの場合には、製造工場における溶接作業でもってかなり精度良く直方体骨組構造体に作製してしまうため、基礎上に埋め込まれたアンカーボルトの仕上がり位置がかなり精度良く決められていないと、アンカーボルトと鉄骨フレームに開けた孔とが合致しないことが頻繁に発生してしまう。しかも従来のユニットハウスでは、いったん取り付けた屋根パネルは離脱不可能な構造となっているため、ユニットの組み変えや追加も困難である。
例えば、ユニットハウスの矩形状に組み込まれた土台梁部分の四隅に孔を開け、土台梁に対応してコンクリートの打設による矩形状の基礎上の四隅に植設したアンカーボルトをこれら孔に通した場合、これらの孔のうち少なくとも1つの孔にアンカーボルトが入らなくなる場合があるため、ユニットの組立時の作業性が劣るものとなる。尚、ユニットハウスの土台梁部分と柱部分との接合部分、あるいは一方のユニットハウスの梁部分とこれに組み合わされる他方のユニットハウスの柱部分との接合部分においても上記と同様な弊害が生じる。
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、ユニットハウスを本設もしくは仮設としての例えば住宅、事務所、店舗、倉庫等に使用する場合において、ユニットによる組み方のパターンを多様化することができ且つユニットの組み方の変更およびユニットの追加を可能とすることで建築空間の表現を多様化できるものとし、またアンカーボルトと鉄骨フレームに開けた孔とが合致しないという従来の弊害を無くすことでユニットの組立設置時の作業性を向上させ、しかもユニットの組み変えや追加が容易に行えるものとしたユニットハウス組立構造とこれに使用するアンカーボルト誤差調整金具およびアンカーボルト誤差調整金具を使用したユニットハウス組立構造の設置方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、本発明に係るユニットハウス組立構造にあっては、完成したユニット毎に現場に運搬して設置することを可能としたユニットハウス組立構造であって、直方体骨組構造によるレギュラーユニット、立方体骨組構造によるハーフユニット、矩形骨組構造によるアイパネルユニット、該アイパネルユニットをL字状に連結したエルパネルユニットそれぞれをユニットハウス組立構造の構成要素としたものである。
また、前記構成要素として、各ユニットに対し切り離し可能な屋根パネルを含むものとすることができる。
前記構成要素として、エルパネルユニットにアイパネルユニットを連結した複合パネルユニットを含むものとすることができる。
前記構成要素として、円柱体骨組構造による円柱ユニットを含むものとすることができる。
本発明に係るユニットハウス組立構造に使用するアンカーボルト誤差調整金具にあっては、基礎上に植設されたアンカーボルトを任意のガタ付きをもたせて挿通可能とする孔を穿設した座面部と、ユニットハウスの角筒状の柱部分内に任意の隙間を有して挿入可能とし、柱部分の側面に形成された孔を介してボルトをねじ込ませて固定されるようネジ孔を有する挿入筒部とを備えたものとなっている。
本発明に係るユニットハウス組立構造の設置方法にあっては、基礎上に植設されたアンカーボルトを、該アンカーボルトの外径よりも若干大きめとなるように穿設した有底マス状のアンカーボルト誤差調整金具の座面部の孔に挿入し、該アンカーボルト誤差調整金具自体をアンカーボルト位置に対し基礎上で横スライドさせながら座面部を位置決めしてからナットをアンカーボルトにねじ込んでアンカーボルト誤差調整金具を基礎上に締付固定すると共に、レギュラーユニット、ハーフユニット、アイパネルユニット、エルパネルユニットそれぞれを組み合わせることで形成されたユニットハウスの角筒状の柱部分内に、有底マス状のアンカーボルト誤差調整金具の挿入筒部を挿入し、柱部分側面からアンカーボルト誤差調整金具の挿入筒部にかけてボルトをねじ込ませるものとなっている。
本発明によれば、ユニットハウスを本設もしくは仮設としての例えば住宅、事務所、店舗、倉庫等に使用する場合において、ユニットによる組み方のパターンを多様化することができ且つユニットの組み方の変更およびユニットの追加を可能とすることで建築空間の表現を多様化できるものとし、またアンカーボルトと鉄骨フレームに開けた孔とが合致しないという従来の弊害を無くすことでユニットの組立設置時の作業性を向上させ、しかもユニットの組み変えや追加が容易且つ迅速に行える。
すなわち、完成したユニット毎に現場に運搬して設置することを可能としたユニットハウス組立構造であって、直方体骨組構造によるレギュラーユニット、立方体骨組構造によるハーフユニット、矩形骨組構造によるアイパネルユニット、該アイパネルユニットをL字状に連結したエルパネルユニットそれぞれをユニットハウス組立構造1の構成要素としたので、建築空間の表現を容易に多様化することができる。特に、アイパネルユニットまたはエルパネルユニットを補助的に使用することで、従来では不可能であった組み方が容易に行えるものとなった。
また、前記各ユニットに対し切り離し可能な屋根パネルを含むので、ユニットの組み変えや追加が容易なものとなり、またユニットハウス自体のリサイクルにも貢献することができる。
さらに、前記構成要素として、エルパネルユニットにアイパネルユニットを連結した複合パネルユニットを含むものとしたので、各ユニットの組立設置時の作業性が更に向上するものとなる。
さらにまた、前記構成要素として、円柱体骨組構造による円柱ユニットを含むものとしたので、建築空間の多様化が更に向上する。
本発明に係るユニットハウス組立構造に使用するアンカーボルト誤差調整金具にあっては、基礎上に植設されたアンカーボルトを任意のガタ付きをもたせて挿通可能とする孔を穿設した座面部と、ユニットハウスの角筒状の柱部分内に任意の隙間を有して挿入可能とし、柱部分の側面に形成された孔を介してボルトをねじ込ませて固定されるようネジ孔を有する挿入筒部とを備えたので、アンカーボルトと鉄骨フレームに開けた孔とが合致しないという従来の弊害を無くすことができ、各ユニットの組立設置時の作業性を向上することができるアンカーボルト誤差調整金具を低コストに作製することができる。
また、誤差調整金具はユニット同士の連結、分解が容易であるためユニットの再利用が容易となり、ユニット自身の付加価値を高める。さらに、誤差調整金具は連結部分に発生する軸方向力はもとより、風圧や地震時に発生する水平力、引き抜き力にも充分に抵抗力を発揮する。
本発明に係るユニットハウス組立構造の設置方法にあっては、基礎上に植設されたアンカーボルトを、該アンカーボルトの外径よりも若干大きめとなるように穿設した有底マス状のアンカーボルト誤差調整金具の座面部の孔に挿入し、該アンカーボルト誤差調整金具自体をアンカーボルト位置に対し基礎上で横スライドさせながら座面部を位置決めしてからナットをアンカーボルトにねじ込んでアンカーボルト誤差調整金具を基礎上に締付固定すると共に、レギュラーユニット、ハーフユニット、アイパネルユニット、エルパネルユニットそれぞれを組み合わせることで形成されたユニットハウスの角筒状の柱部分内に、有底マス状のアンカーボルト誤差調整金具の挿入筒部を挿入し、柱部分側面からアンカーボルト誤差調整金具の挿入筒部にかけてボルトをねじ込ませるものとしたので、アンカーボルトと鉄骨フレームに開けた孔とが合致しないという従来の弊害を無くすことができ、各ユニットの組立設置時の作業性を向上することができる。
また、この工法は従来のように単一にユニットを連続させるものではなく、ユニットを多様に連結、積層させることが可能である。例えば、従来のユニット工法では上下階ともに同じ平面しか容易に積層することができないが、当ユニット工法では上下のユニットをずらし、また直交させるユニットの積層、すなわち、レギュラーユニットを半ユニットずらした設置、また直行方向に積層させての設置が可能で住宅のような多様な平面計画を要求される場合において柔軟な計画を可能としている。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の一形態を説明すると、図において示される符号1は、完成したユニット毎に現場に運搬して設置することを可能としたユニットハウス組立構造であって、該ユニットハウス組立構造1は、直方体骨組構造によるレギュラーユニット2、立方体骨組構造によるハーフユニット3、矩形骨組構造によるアイパネルユニット4、該アイパネルユニット4をL字状に連結したエルパネルユニット5の四つをユニットハウス組立構造1の構成要素としている。
すなわち、レギュラーユニット2は、図1(a)に示すように、例えば2.65mの長さの四隅の角柱状の柱材6を介して、上下両側に、例えば2.4mの長さの4本のコ字型鉄骨フレームおよび4.8mの長さの4本のコ字型鉄骨フレームによる梁材7をそれぞれ矩形状に組み込んで溶接することで直方体骨組構造に形成してある。
また、ハーフユニット3は、図1(b)に示すように、例えば2.65mの長さの四隅の角柱状の柱材6を介して、上下両側に、例えば2.4mの長さの8本のコ字型鉄骨フレームによる梁材7をそれぞれ矩形状に組み込んで溶接することで立方体骨組構造に形成してある。
また、アイパネルユニット4は、図1(c)に示すように、例えば2.65mの長さの左右の角柱状の柱材6を介して、上下両側に、例えば2.4mの長さの2本のコ字型鉄骨フレームによる梁材7をそれぞれ組み込んで溶接することで矩形骨組構造に形成してある。
また、エルパネルユニット5は、図1(d)に示すように、例えば2.65mの長さの3本の角柱状の柱材6を介して、上下両側に、例えば2.4mの長さの4本のコ字型鉄骨フレームによる梁材7の各2本をそれぞれL字状に組み込んで溶接することで矩形骨組構造に形成してある。
これらの構成要素に加えて、エルパネルユニット5にアイパネルユニット4を連結した複合パネルユニット8を使用しても良い。例えば、図2(e)に示すように、長尺なアイパネルユニット4の両側に短尺なアイパネルユニット4を互いに逆向きにしてL字状に連結したものを使用したり、図2(f)に示すように、中央のアイパネルユニット4の両側に、これと同一サイズの2つのアイパネルユニット4を互いに逆向きにしてL字状に連結したものを使用することができる。
また、図2(g)に示すように、アイパネルユニット4の一端辺を開放可能としたものを使用しても良い。さらに、図2(h)に示すように、左右一対の角柱状の柱材6を介して、上下側に、環状のコ字型鉄骨フレームによる梁材7をそれぞれ組み込んで溶接することで円柱体骨組構造とした円柱ユニット9を使用しても良い。
そして、上記した各ユニットを現場にて組付けるに際し、図3に示すように、例えばレギュラーユニット2とアイパネルユニット4とを離隔配置させ、これらの上に他のレギュラーユニット2、ハーフユニット3それぞれを連結することで、2階建ての建築空間を表現できるようにしてある。
このような各ユニットを現場にて組付ける場合、図4に示すように、基礎P上のアンカーボルトQ位置と下側のレギュラーユニット2の柱材6との接合部(図4中のA部)、下側のレギュラーユニット2の柱材6と上側のハーフユニット3の柱材6との接合部(図4中のB部)、下側のレギュラーユニット2の梁材7と上側のレギュラーユニット2、ハーフユニット3それぞれの柱材6との接合部(図4中のC部)に、有底マス状のアンカーボルト誤差調整金具10を使用する。
すなわちこのアンカーボルト誤差調整金具10は、図6に示すように、矩形板面材によって角筒状の挿入筒部11の一端開口側を塞いで座面部12とした有底マスとなって形成されており、座面部12の略中央には、基礎P上に植設したアンカーボルトQの外径よりも若干大きい孔13が例えば穿孔ドリル等により穿設され、また挿入筒部11の互いに隣接する2側面の略中央にはそれぞれネジ孔14が螺設してある。
そして、ユニットハウスを基礎P上に設置固定するに際し、基礎P上のアンカーボルトQ位置と下側のレギュラーユニット2の柱材6との接合部(図4中のA部)においては、図5または図6に示すように、基礎P上のアンカーボルトQを、アンカーボルト誤差調整金具10の座面部12の孔13に挿入し、該アンカーボルト誤差調整金具10自体をアンカーボルトQ位置に対し基礎P上で横スライドさせながら、挿入筒部11が挿入される角筒状の柱材6側面に形成した孔6Aと挿入筒部11のネジ孔14とが互いに合致するように座面部12を位置決めしておいてから、ナット15をアンカーボルトQにねじ込むことでアンカーボルト誤差調整金具10を基礎P上に締付固定するようにしてある。
こうして、図9に示すように、基礎P上に植設された複数のアンカーボルトQのうちの1つが規定のマーカーラインMから外れて例えば許容誤差範囲内で上下左右等にΔeだけズレた状態であっても、アンカーボルト誤差調整金具10自体をアンカーボルトQ位置に対し基礎P上で横スライドさせることで、挿入筒部11が挿入される角筒状の柱材6側面に形成した孔6Aと挿入筒部11のネジ孔14とを互いに合致させることができ、これによって各ユニットの角筒状の柱材6内にアンカーボルト誤差調整金具10の挿入筒部11を挿入してから、柱材6側面の孔6Aとアンカーボルト誤差調整金具10の挿入筒部11のネジ孔14とにかけてボルト16を正確にねじ込ませることができるようにしてある。要するにマーカーラインMからのアンカーボルトQ位置のズレをアンカーボルト誤差調整金具10によって調整するのである。
また、下側のレギュラーユニット2の柱材6と上側のハーフユニット3の柱材6との接合部(図4中のB部)においては、図7に示すように、下側のレギュラーユニット2の柱材6の角孔上端が閉塞され、この中心にネジ部を上方に向けて植設されたボルト17を介してアンカーボルト誤差調整金具10の座面部12が固定される。このとき、ボルト17の位置が柱材6の中心からズレていても、アンカーボルト誤差調整金具10を横スライドさせることによって、柱材6側面の孔6Aとアンカーボルト誤差調整金具10の挿入筒部11のネジ孔14とにかけてボルト16を正確にねじ込ませることができるように座面部12の位置を適宜調整する。
さらに、下側のレギュラーユニット2の梁材7と上側のレギュラーユニット2、ハーフユニット3それぞれの柱材6との接合部(図4中のC部)においては、図8に示すように、下側のレギュラーユニット2の梁材7の上に左右一対のボルト17をネジ部を上方に向けて植設しておき、このボルト17をアンカーボルト誤差調整金具10の座面部12の孔13に挿通してナット15で固定する。そして、これらアンカーボルト誤差調整金具10の挿入筒部11に、レギュラーユニット2、ハーフユニット3それぞれの柱材6を互いに隣接した状態で挿入させてから柱材6側面の孔6Aとアンカーボルト誤差調整金具10の挿入筒部11のネジ孔14とにかけてボルト16をねじ込ませる。このとき、ボルト17の位置がズレていても、アンカーボルト誤差調整金具10を横スライドさせることによって、柱材6側面の孔6Aとアンカーボルト誤差調整金具10の挿入筒部11のネジ孔14とにかけてボルト16を正確にねじ込ませることができるように座面部12の位置を適宜調整する。
また、図10に示すように、前記各ユニットに対し、例えばフラットルーフ、かたながれ、まねき、きりづま、ほうぎょう、よせむね等の各種形態の屋根パネル18を切り離し可能となるようにしてある。こうすることで、例えば2連棟のレギュラーユニット2それぞれの上に被せた例えばフラットルーフ状の屋根パネル18をいったん外してから当該両レギュラーユニット2それぞれの上に他のレギュラーユニット2を連結し、この上側の両レギュラーユニット2上に再び屋根パネル18を被せることで容易に2階建てに変更することができる。
次に、以上のように構成された最良の形態についてのユニットハウス組立構造1の設置方法について説明すると、先ず、各ユニットを製造する主な作業は工場で行ない、完成したユニット毎に現場に運搬して設置する。そして、アンカーボルト誤差調整金具10を介して各ユニットを現場にて組付ける。
現場におけるユニットハウス組立構造1の設置に際し、コンクリートの打設によって形成される矩形状の基礎P上に、図9に示すように、複数のアンカーボルトQを植設し、該アンカーボルトQに沿って基礎P上にマーカーラインMを予め布置しておく。この場合、往々にして複数のアンカーボルトQのうち少なくとも1つは該マーカーラインMから許容誤差範囲内で外れた状態となる場合がある。このとき、ズレたアンカーボルトQをアンカーボルト誤差調整金具10の座面部12の孔13に挿入し、該アンカーボルト誤差調整金具10自体をアンカーボルトQ位置に対し基礎P上で横スライドさせ、座面部12の中心がマーカーラインM上にくるように位置決めしてからナット15をアンカーボルトQにねじ込み基礎P上に締付け固定する。
このとき、アンカーボルト誤差調整金具10の座面部12の孔13は、アンカーボルトQの外径よりも若干大きめとなるように設定してあるため、ユニットハウスの柱材6側面の孔6Aと、アンカーボルト誤差調整金具10の側面のネジ孔14とが互いに合致するようにアンカーボルト誤差調整金具10自体を容易に横スライドさせることができる。そして、座面部12を位置決めした後、角筒状の柱材6内にアンカーボルト誤差調整金具10の挿入筒部11を挿入し、柱材6側面の孔6Aからアンカーボルト誤差調整金具10の挿入筒部11のネジ孔14にかけてボルト16をねじ込ませる。
また、下側のレギュラーユニット2の柱材6と上側のハーフユニット3の柱材6との接合部(図4中のB部)、下側のレギュラーユニット2の梁材7と上側のレギュラーユニット2、ハーフユニット3それぞれの柱材6との接合部(図4中のC部)においても上記と同様にアンカーボルト誤差調整金具10を使って連結する。こうして、基礎P上に各ユニットを連結して成るユニットハウスが設置固定される。そしてユニットハウスに、屋根パネル18と、図示を省略した例えば外壁、内壁、サッシ等の各種建材と、電気配線や浄化排水設備等を取り付ける。
本発明を実施するための最良の形態における各ユニットを示すもので、(a)はレギュラーユニットの斜視図、(b)はハーフユニットの斜視図、(c)はアイパネルユニットの斜視図、(d)はエルパネルユニットの斜視図である。 同上の各ユニットの他例を示すもので、(e)は複合パネルユニットの一例を示す斜視図、(f)複合パネルユニットの他例を示す斜視図、(g)はアイパネルユニットの他例を示す斜視図、(h)は円柱ユニットの一例を示す斜視図である。 同じく各ユニットの組み合わせによって形成されたユニットハウスの一例を示す斜視図である。 同じく各ユニットの組み合わせによって形成されたユニットハウスの一例を示す正面図である。 同じく各ユニットの組み合わせによって形成されたユニットハウスの一例を示すもので、(a)は図4中のA部拡大図、(b)は(a)のa−a断面図、(c)は(a)のb−b断面図である。 図4中のA部の分解斜視図である。 同じく各ユニットの組み合わせによって形成されたユニットハウスの一例を示すもので、(a)は図4中のB部拡大図、(b)は(a)のa−a断面図、(c)は(a)のb−b断面図である。 同じく各ユニットの組み合わせによって形成されたユニットハウスの一例を示すもので、(a)は図4中のC部拡大図、(b)は(a)のa−a断面図、(c)は(a)のb−b断面図である。 同じく基礎P上にアンカーボルト誤差調整金具を介してユニットハウスを設置する一例を示すもので、(a)はユニットハウスの一部切欠側面図、(b)はユニットハウスの一部切欠平面図、(c)は(b)のD部拡大図である。 同じく屋根パネルの使用の一例を示し、(a)は一階建てのユニットハウスから屋根パネルを外した状態の斜視図、(b)はユニットハウスを2階建てにしてから再度屋根パネルを取り付ける状態の斜視図である。
符号の説明
P 基礎
Q アンカーボルト
M マーカーライン
1 ユニットハウス組立構造
2 レギュラーユニット
3 ハーフユニット
4 アイパネルユニット
5 エルパネルユニット
6 柱材
6A 孔
7 梁材
8 複合パネルユニット
9 円柱ユニット
10 アンカーボルト誤差調整金具
11 挿入筒部
12 座面部
13 孔
14 ネジ孔
15 ナット
16 ボルト
17 ボルト
18 屋根パネル

Claims (6)

  1. 完成したユニット毎に現場に運搬して設置することを可能としたユニットハウス組立構造であって、直方体骨組構造によるレギュラーユニット、立方体骨組構造によるハーフユニット、矩形骨組構造によるアイパネルユニット、該アイパネルユニットをL字状に連結したエルパネルユニットそれぞれをユニットハウス組立構造の構成要素としたことを特徴とするユニットハウス組立構造。
  2. 前記各ユニットに対し切り離し可能な屋根パネルを含む請求項1記載のユニットハウス組立構造。
  3. 前記構成要素として、エルパネルユニットにアイパネルユニットを連結した複合パネルユニットを含む請求項1または2記載のユニットハウス組立構造。
  4. 前記構成要素として、円柱体骨組構造による円柱ユニットを含む請求項1乃至3のいずれか記載のユニットハウス組立構造。
  5. 基礎上に植設されたアンカーボルトを任意のガタ付きをもたせて挿通可能とする孔を穿設した座面部と、ユニットハウスの角筒状の柱部分内に任意の隙間を有して挿入可能とし、柱部分の側面に形成された孔を介してボルトをねじ込ませて固定されるようネジ孔を有する挿入筒部とを備えたことを特徴とするユニットハウス組立構造に使用するアンカーボルト誤差調整金具。
  6. 基礎上に植設されたアンカーボルトを、該アンカーボルトの外径よりも若干大きめとなるように穿設した有底マス状のアンカーボルト誤差調整金具の座面部の孔に挿入し、該アンカーボルト誤差調整金具自体をアンカーボルト位置に対し基礎上で横スライドさせながら座面部を位置決めしてからナットをアンカーボルトにねじ込んでアンカーボルト誤差調整金具を基礎上に締付固定すると共に、レギュラーユニット、ハーフユニット、アイパネルユニット、エルパネルユニットそれぞれを組み合わせることで形成されたユニットハウスの角筒状の柱部分内に、有底マス状のアンカーボルト誤差調整金具の挿入筒部を挿入し、柱部分側面からアンカーボルト誤差調整金具の挿入筒部にかけてボルトをねじ込ませるものとすることを特徴としたアンカーボルト誤差調整金具を使用したユニットハウス組立構造の設置方法。
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