JP2007118794A - 電動パワーステアリング装置及びその制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリング装置及びその制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】摩擦を低減した電動パワーステアリング装置及びその制御装置を低コストで提供する。
【解決手段】ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータと、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクと車速とに基づいてトルク指令値を演算するトルク指令値演算部と、前記トルク指令値に基づいて前記モータの電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するようになっている電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記操舵トルク、前記車速及び前記モータの回転速度に基づいて前記モータの摩擦補償値を算出する摩擦補償値算出部を具備し、前記摩擦補償値に基づいて前記電流指令値を補正する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車や車両の操舵系にブラシレスDCモータの駆動によって操舵補助力を付与するようにした電動パワーステアリング装置及びその制御装置に関し、特にd軸電流指令値に摩擦補償値である摩擦補償用弱め界磁電流を加算してステアリンの摩擦を低減した電動パワーステアリング装置及びその制御装置に関する。
自動車や車両のステアリング装置をモータの回転力で補助負荷付勢(アシスト)する電動パワーステアリング装置は、モータの駆動力を、減速機を介してギア又はベルト等の伝達機構により、ステアリングシャフト或いはラック軸に補助負荷付勢するようになっている。かかる従来の電動パワーステアリング装置は、アシストトルク(操舵補助力)を正確に発生させるため、モータ電流のフィードバック制御を行っている。フィードバック制御は、電流指令値とモータ電流検出値との差が小さくなるようにモータ印加電圧を調整するものであり、モータ印加電圧の調整は、一般的にPWM(パルス幅変調)制御のデュ−ティ比の調整で行っている。
ここで、電動パワーステアリング装置の一般的な構成を図6に示して説明すると、操向ハンドル1のコラム軸2は減速ギア3、ユニバーサルジョイント4A及び4B、ピニオンラック機構5を経て操向車輪のタイロッド6に連結されている。コラム軸2には、操向ハンドル1の操舵トルクを検出するトルクセンサ10が設けられており、操向ハンドル1の操舵力を補助するモータ20が減速ギア3を介してコラム軸2に連結されている。パワーステアリング装置を制御するコントロールユニット30には、バッテリ14から電力が供給されると共に、イグニションキー11からイグニションキー信号が入力され、コントロールユニット30は、トルクセンサ10で検出された操舵トルク値Tと車速センサ12で検出された車速Vとに基づいて、アシストマップ等を用いてアシスト指令の操舵補助指令値Iの演算を行い、演算された操舵補助指令値Iに基づいてモータ20に供給する電流を制御する。
コントロールユニット30は主としてCPU(又はMPUやMCU)で構成されるが、そのCPU内部においてプログラムで実行される一般的な機能を示すと、図7のようになっている。
図7を参照してコントロールユニット30の機能及び動作を説明すると、トルクセンサ10で検出されて入力される操舵トルクT及び車速センサ12からの車速Vは、操舵補助指令値演算部31に入力されて基本操舵補助指令値Iref1が演算される。演算された基本操舵補助指令値Iref1は操舵系の安定性を高めるための位相補償部32で位相補償され、位相補償された操舵補助指令値Iref2が加算部33に入力される。また、操舵トルクTは応答速度を高めるためのフィードフォワード系の微分補償部35に入力され、微分補償された操舵トルクTAは加算部33に入力され、加算部33は操舵補助指令値Iref2と操舵トルクTAを加算し、その加算結果である操舵補助指令値Iref3を減算部34に入力する。
減算部34は、操舵補助指令値Iref3とフィードバックされているモータ電流iとの偏差(Iref3−i)を求め、偏差(Iref3−i)はPI制御部36でPI制御され、更にPWM制御部37に入力されてデューティを演算され、インバータ38を介してモータ20をPWM駆動する。モータ20のモータ電流値iはモータ電流検出手段(図示せず)で検出され、減算部34に入力されてフィードバックされる。
このような電動パワーステアリング装置において、駆動源であるモータ20には、直流モータのほか、ブラシレスDCモータが用いられている。ブラシレスDCモータは、3相以上の励磁相を有し、コントロールユニットからの矩形波状若しくは正弦波の励磁電流によって駆動される。
このようなDCモータを備えた電動パワーステアリング装置においては、ハンドルのセンター感を向上させることが望まれているが、センター付近でのトルクループ応答性が不足しているので、機械的ないし電磁気的なロストルクを補償する必要がある。また、ハンドルがセルフアライングトルク(SAT)により戻る時にも、中立位置まで戻れるようにするため、機械的ないし電磁気的なロストルクを補償する必要がある。更に、ハンドルの振れを小さくして、ハンドルが速やかに中立位置まで戻れるようにするためには、モータ回転速度に応じて電動パワーステアリングシステムにダンピングを与える必要がある。
ここで、ロストルクとは、モータの出力トルクのうち、モータの構造に基づく摩擦損失及び電磁気的な要因に基づく損失であり、このようなトルク損は、直進走行時に僅かな操舵が行われたとき、操舵方向に対して意図しない力が付加されたり、反対方向の力が付加されたりして、操舵感覚を悪化させるものである。この対策として、電流指令値をロストルクに相当する分だけ上乗せする方法も提案されているが、この方法では、操舵トルクの検出値に僅かなドリフトがあると、操舵方向に対して反対方向の操舵補助力を与えてしまい、操向ハンドルが戻ろうとする場合に有効に作用しない問題がる。この問題は、特に高速走行時のセンター付近操舵時に発生し易い。
そこで、特開平10−109655号(特許文献1)では、ロストルクがモータの回転方向の関数であることに着目し、モータ角速度の推定値から検出したモータの回転方向に基づくロストルク補償値を電流指令値に加算している。
特開平10−109655号公報 特開2001−73095号公報
しかしながら、上記ロストルク補償やダンピング付与のためには、モータの回転方向や回転速度を検知する必要があり、それらの検知手段を設けると、電動パワーステアリング装置の構成要素が増加する。更に、それらの検知精度は、電動パワーステアリング装置に要求される性能要求を満たすものでなければならず、そのため電動パワーステアリング装置のコストが上昇することとなる。
また、ロストルクを小さくするモータとして、特開2001−73095号公報(特許文献2)に示されるPM(永久磁石)モータがあるが、これは鋼板材料の含有比率と製造方法の工夫によりモータのロストルクを減らそうとするものであり、モータの材料コストや製造コストが上昇するという問題がある。
本発明は上述のような事情からなされたものであり、本発明の目的は、摩擦を低減した電動パワーステアリング装置及びその制御装置を低コストで提供することにある。
本発明は、ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータと、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクと車速とに基づいてトルク指令値を演算するトルク指令値演算部と、前記トルク指令値に基づいて前記モータの電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するようになっている電動パワーステアリング装置の制御装置に関し、本発明の上記目的は、前記操舵トルク、前記車速及び前記モータの回転速度に基づいて前記モータの摩擦補償値を算出する摩擦補償値算出部を具備し、前記摩擦補償値に基づいて前記電流指令値を補正することにより達成される。
また、本発明の上記目的は、前記電流指令値演算部が前記モータのd−q直交軸におけるd軸電流指令値とq軸電流指令値を演算し、前記摩擦補償値に基づいて前記d軸電流指令値を前記モータの界磁を弱めることにより、或いは前記摩擦補償値が、前記操舵トルク、前記車速及び前記モータの回転速度の関数となっていることにより、或いは前記関数が、前記操舵トルクの絶対値の増大に対応して減少する摩擦補償値を出力する特性になっていることにより、或いは前記関数が、前記車速が所定車速値以上の場合に前記摩擦補償値を出力する特性になっていることにより、或いは前記関数が、前記回転速度が所定回転速度値以下の場合に前記摩擦補償値を出力する特性になっていることにより、或いはハンドル戻り状態を判定するハンドル戻り状態判定部を具備し、前記ハンドル戻り状態が検出された場合に、前記摩擦補償値を前記d軸電流指令値へ加算して補正することにより、より効果的に達成される。
更に、本発明は、ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータと、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出部とを具備する電動パワーステアリング装置に関し、本発明の上記目的は、前記操舵トルクが所定トルク値以下、前記回転速度が所定回転速度値以下である場合に、前記モータのd−q直交軸におけるd軸電流値が所定電流値以上であることによって達成される。
本発明の電動パワーステアリング装置の制御装置によれば、操舵トルク、車速及びモータの回転速度に基づいて摩擦補償値である摩擦補償用弱め界磁電流を算出し、この摩擦補償用弱め界磁電流を磁界の強さを制御するd軸電流指令値に加算し、モータの界磁を弱めることによって物理的に鉄損を低減するようにしている。このため、モータの回転方向と回転速度を必要な精度で、且つ低コストで検出することができる。
また、モータのロストルクを減らすための鋼板材料や製造方法の条件を緩和できるため、モータが低コストになるという効果がある。
本発明の電動パワーステアリング装置は3以上の相を有するブラシレスDCモータ(以下、単に「ブラシレスモータ」とする)を用い、ロストルクの発生原因のうち鉄損に着目し、弱め界磁制御によって鉄損を低減する。つまり、電動パワーステアリングの摩擦の影響が受け易い操舵状態において、摩擦補償用の弱め界磁電流をd軸電流指令値に加算して摩擦補償を行うものである。
そのため、モータのロストルクを補償するトルクを発生させる従来技術とは異なり、モータの界磁を弱めることによって物理的に鉄損を低減できる。
以下に本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。本発明の実施の形態では、操舵補助用のモータとして3相ブラシレスモータを用いた例を説明する。
図1は本発明に係る制御装置の構成例を示しており、ベクトル制御によって3相ブラシレスモータ100を駆動制御する。ベクトル制御はロータマグネットの座標軸であるトルクを制御するq軸と、磁界の強さを制御するd軸とを独立に設定し、各軸が90度の関係にあることから、そのベクトルで各軸に相当する電流を制御するものである。本発明は、かかるベクトル制御のd軸電流指令値Idに、操舵トルクT、車速V及び回転速度ωに基づいて演算した摩擦補償用の弱め界磁電流Ifを加算して摩擦補償を行うものである。
ステアリング機構に操舵補助力を付与する3相ブラシレスモータ100には、その回転角度θを検出するロータ位置検出器101が設けられている。トルクセンサからの操舵トルクTは操舵補助トルク指令値算出部110及び摩擦補償用弱め界磁電流算出部111に入力され、ロータ位置検出器101からの回転位置θは回転速度算出部112に入力されて回転速度ωが算出され、回転速度ωは操舵補助トルク指令値算出部110及び摩擦補償用弱め界磁電流算出部111に入力されると共に、ベクトル制御相電流指令値算出手段120内の電流指令値算出部121に入力される。
操舵補助トルク指令値算出部110で、操舵トルクT、車速V及び回転速度ωに基づいて算出されたトルク指令値Trefはベクトル制御相電流指令値算出手段120内の電流指令値算出部121に入力され、回転速度算出部112からの回転速度ωも電流指令値算出部121に入力される。電流指令値算出部121はトルク指令値Tref及び回転速度ωに基づいてq軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Idを算出し、q軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Idは各相電流指令値算出部122に入力され、各相電流指令値算出部122はq軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Idと、回転速度θとに基づいて3相の電流指令値Iaref,Ibref,Icrefを算出する。
ここにおいて、電流指令値算出部121からのd軸電流指令値Idは直接各相電流指令値算出部122に入力されるのではなく、加算部123で摩擦補償値算出部としての摩擦補償用弱め界磁電流算出部111からの摩擦補償値(摩擦補償用弱め界磁電流)Ifと加算され、その加算値であるd軸電流指令値Id’が各相電流指令値算出部122に入力される。
各相電流指令値算出部122で算出された3相の電流指令値Iaref,Ibref,Icrefは電流制御手段130にフィードバック系の電流指令値として入力され、モータ相電流を検出する電流検出器133−1、133−2、133−3からの相電流Ia,Ib,Icとの偏差がそれぞれ求められ、電流制御手段130からPI制御等の制御が実施された電圧指令値Varef,Vbref,Vcrefが出力され、電圧指令値Varef,Vbref,VcrefがPWM制御部131に入力され、更にインバータ132を介して3相ブラシレスモータ100が駆動される。
このような構成において、その動作例を図2のフローチャートを参照して説明する。
摩擦補償用弱め界磁電流算出部111は低速走行のハンドル戻り時や高速直進走行時のセンター付近の操舵では、電動パワーステアリングのアシスト電流が小さいため、ステアリング系の摩擦の影響を受け易い。そのため、ハンドル戻りが悪かったり、高速直進走行時のオンセンター感を悪くしたりしていたが、本発明では上述のような操舵状態を操舵トルクT、車速V及び回転速度ωから判定する。例えば高速直進走行時は車速Vが所定値Vより大きく、操舵トルクTが所定値T以下で、3相ブラシレスモータ100の回転速度ωが所定値ωより小さい場合となる。このような判定結果に基づき、操舵トルクT、車速V及び回転速度ωの関数f(T,V,ω)として摩擦補償用弱め界磁電流Ifを算出し、電流指令値算出部121で算出されたd軸電流指令値Idに加算部123で加算する。摩擦の1つであるモータの鉄損はモータの磁束により発生するため、摩擦補償用弱め界磁電流Ifで3相ブラシレスモータ100の磁束を弱めることにより、鉄損による摩擦を低減できる。
先ず制御装置は操舵トルクTを入力し(ステップS10)、車速Vを入力し(ステップS11)、更に回転位置θを入力して回転速度ωを算出する(ステップS12)。なお、上記ステップS10〜S12のデータ入力の順番は任意である。そして、操舵補助トルク指令値算出部110はトルク指令値Trefを算出して電流指令値算出部121に入力し(ステップS13)、電流指令値算出部121はq軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Idを算出する(ステップS14)。
その後、摩擦補償用弱め界磁電流算出部111は車速Vが所定値Vよりも大きいか否かを判定し(ステップS20)、操舵トルクTが所定値T以下であるか否かを判定し(ステップS21)、更に回転速度ωが所定値ωよりも小さいか否かを判定する(ステップS22)。上記ステップS20〜S22の条件がいずれも満たされる場合には、摩擦補償用弱め界磁電流算出部111は操舵トルクT、車速V及び回転速度ωの関数f(T,V,ω)である摩擦補償用弱め界磁電流Ifを算出し(ステップS23)、加算部123に入力する。なお、上記ステップS20〜S22の状態判定の順番は任意である。
関数f(T,V,ω)は、例えば摩擦の左右差を補正するため、回転速度ωの方向によって摩擦補償用弱め界磁電流Ifを可変しても良く、操舵トルクTが大きいほど摩擦感は減るため、摩擦補償用弱め界磁電流Ifを操舵トルクで変えても良い。また、センター感の調整のため、摩擦補償用弱め界磁電流Ifを車速Vで可変しても良い。
図3は摩擦補償用弱め界磁電流算出部111の構成例を示しており、操舵トルクTは図示するような特性の関数部111Aで補償値TAに変換され、車速Vは図示するような特性の関数部111Bで補償値VAに変換され、回転速度ωは、例えば摩擦の左右差を補正するとすれば、関数部111Cに図示するような特性になり、補償値ωAに変換される。操舵トルクTA、車速VA及び回転速度ωAは乗算部111Dに入力され、関数(TA×VA×ωA)、つまり関数(T,V,ω)の摩擦補償用弱め界磁電流Ifとして出力される。
ベクトル制御相電流指令値算出手段120は、電流指令値算出部121で算出したd軸電流指令値Idと、摩擦補償用弱め界磁電流算出部111で算出した摩擦補償用弱め界磁電流Ifとを加算部123において加算し、その加算結果(=Id+If)を新たなd軸電流指令値Id’として各相電流指令値算出部122に入力する(ステップS24)。
その後、或いは上記ステップS20〜S22においていずれかの条件がみたされない場合には、各相電流指令値算出部122はq軸電流指令値Iq及びd軸電流指令値Id,Id’に基づいて各相電流指令値Iaref,Ibref,Icrefを算出し(ステップS30)、前述と同様に3相ブラシレスモータ100を駆動する(ステップS31)。
図4は本発明の他の構成例を図1に対応させて示しており、d−q軸上で電流フィードバックするようになっている。即ち、電流検出器133−1、133−2、133−3からの相電流Ia,Ib,Icは3相/2相変換部135で2相電流I1、I2に変換され、電流制御手段130は2相で電圧指令値Vqref及びVdrefを算出する。つまり、d−q軸上で電流フィードバックが実施されている。2相の電圧指令値Vqref及びVdrefは2相/3相変換部134に入力され、回転角度θを基に3相の電圧指令値Varef,Vbref,Vcrefに変換される。電圧指令値Varef,Vbref,Vcref以降の動作は、図1の場合と同様である。
このようなd−q軸上の電流フィードバック系によっても、摩擦補償用弱め界磁電流算出部111による補正を同様に適用することができる。
ハンドル戻り状態を判定するハンドル戻り状態判定部を具備した場合の動作は、図2に対応させて示す図5のフローチャートのようになる。即ち、ハンドル戻りはステップS40に示されるように操舵トルクTが正で、かつその変化率である微分値dT/dtが正であるか(正方向)、又は操舵トルクTが負で、かつその変化率である微分値dT/dtが負であるか(負方向)によって判定され、かかるハンドル戻り状態が判定されたときに前述と同様に、d軸電流指令値Idに摩擦補償値である摩擦補償用弱め界磁電流Ifを加算して補償する。
なお、上述では3相ブラシレスモータを例に挙げて説明したが、3以上の相を有するブラシレスDCモータに適用可能である。
本発明に係る制御装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の動作例を示すフローチャートである。 摩擦補償用弱め界磁電流算出部の構成例を示すブロック図である。 本発明に係る制御装置の他の構成例を示すブロック図である。 ハンドル戻り状態判定部を具備した場合の動作例を示すフローチャートである。 電動パワーステアリング装置の一般的な構成例を示す図である。 コントロールユニットの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1 操行ハンドル
2 コラム軸
3 減速ギア
10 トルクセンサ
12 車速センサ
14 バッテリ
20、100 モータ
30 コントロールユニット
31 操舵補助指令値演算部
32 位相補償部
35 微分補償部
36 PI制御部
37、131 PWM制御部
38、132 インバータ
101 ロータ位置検出器
110 操舵補助トルク指令値算出部
111 摩擦補償用弱め界磁電流算出部
111A〜111C 関数部
112 回転速度算出部
120 ベクトル制御相電流指令値算出手段
121 電流指令値算出部
122 各相電流指令値算出部
130 電流制御手段
134 2相/3相変換部
135 3相/2相変換部

Claims (8)

  1. ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータと、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクと車速とに基づいてトルク指令値を演算するトルク指令値演算部と、前記トルク指令値に基づいて前記モータの電流指令値を演算する電流指令値演算部と、前記電流指令値に基づいて前記モータを駆動制御するようになっている電動パワーステアリング装置の制御装置において、前記操舵トルク、前記車速及び前記モータの回転速度に基づいて前記モータの摩擦補償値を算出する摩擦補償値算出部を具備し、前記摩擦補償値に基づいて前記電流指令値を補正することを特徴とする電動パワーステアリング装置の制御装置。
  2. 前記電流指令値演算部が前記モータのd−q直交軸におけるd軸電流指令値とq軸電流指令値を演算し、前記摩擦補償値に基づいて前記d軸電流指令値を前記モータの界磁を弱めるように補正する請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  3. 前記摩擦補償値が、前記操舵トルク、前記車速及び前記モータの回転速度の関数となっている請求項2に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  4. 前記関数が、前記操舵トルクの絶対値の増大に対応して減少する摩擦補償値を出力する特性になっている請求項3に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  5. 前記関数が、前記車速が所定車速値以上の場合に前記摩擦補償値を出力する特性になっている請求項3又は4に記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  6. 前記関数が、前記回転速度が所定回転速度値以下の場合に前記摩擦補償値を出力する特性になっている請求項3乃至5のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  7. ハンドル戻り状態を判定するハンドル戻り状態判定部を具備し、前記ハンドル戻り状態が検出された場合に、前記摩擦補償値を前記d軸電流指令値へ加算して補正する請求項2乃至6のいずれかに記載の電動パワーステアリング装置の制御装置。
  8. ステアリング機構に操舵補助力を付与するモータと、ステアリングシャフトに発生する操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出部とを具備する電動パワーステアリング装置において、前記操舵トルクが所定トルク値以下、前記回転速度が所定回転速度値以下である場合に、前記モータのd−q直交軸におけるd軸電流値が所定電流値以上であることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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