JP2007117252A - 超音波診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組織内の特定部位を正確に追跡する。
【解決手段】端点トラッキング部66は、組織エコー処理部56およびスキャンコンバート部64による処理を経て出力される各フレームの組織エコーデータ(Bモード画像用のデータ)に基づいて、心筋の内側の端点と外側の端点をトラッキングする。端点トラッキング部66は、パターンマッチングの手法を利用して、心筋の動きに伴って移動する内側の端点と外側の端点を複数のフレームに亘って追跡する。基準点トラッキング部68は、組織速度処理部58およびスキャンコンバート部62による処理を経て出力される各フレームの組織速度データから、心筋の内側の端点と外側の端点とを通る線分上の基準点をトラッキングする。基準点トラッキング部68は、基準点の速度情報(組織速度データ)を利用して、心筋の動きに伴って移動する基準点を複数のフレームに亘って追跡する。
【選択図】図5

Description

本発明は、超音波診断装置に関し、特に組織内の特定部位を追跡する超音波診断装置に関する。
超音波診断装置において、Bモード画像内に直線や曲線を設定し、直線上(あるいは曲線上)の画像データの時間変化や直線上の速度データの時間変化をMモード表示する技術が知られている(特許文献1,2参照)。
また、超音波診断装置において、画像データに基づいて組織の特定部位を追跡する技術が知られている。例えば、Bモード画像上でパターンマッチングによって画像の類似部分を抽出することにより、組織の動きに伴って移動する特定部位を追跡する技術が知られている(特許文献3〜5参照)。
ちなみに、特許文献6には、二次元画像内に仮想収縮中心を設定し、仮想収縮中心に向かう速度成分をドプラ角によって補正して求める技術が記載されている。この速度成分を利用して、仮想収縮中心方向に向かって移動する追跡点の位置を推定して追跡することができる。
特開平8−173430号公報 特開平10−71147号公報 特開2004−313535号公報 特開2004−313545号公報 特開2004−313551号公報 特開2003−175041号公報
上述した直線上の画像データの時間変化の様子をMモード表示する技術は、例えば、心筋の運動状態を診断するのに好適である。つまり、心筋の厚さ方向に直線を設定してMモード画像を形成することにより、心筋の厚さの変化などを映像によって視覚的に捕らえることや、心筋の厚さを算出して数値的変化を捕らえることなどが可能になる。
この場合、心筋に対して設定される直線は、心筋の動きに伴って移動する特定部位に追従するように設定されることが望ましい。つまり、常に同じ組織部分を捕らえながら、その部分における心筋の厚さを計測することが望ましい。
組織の動きに伴って移動する特定部位は、上述したパターンマッチングの手法を利用することによって追跡することができる。例えば、心筋の内側の特定点と心筋の外側の特定点をそれぞれパターンマッチングの手法によって追跡することができる。そして、心筋の内側の特定点と外側の特定点とを結ぶ直線を設定することにより、心筋の動きに追従した好適な直線を得ることができる。
しかしながら、画像データを利用したパターンマッチングの手法では、心筋などの組織のへりの部分(他組織との境界部分)を比較的正確に追跡することができるものの、組織の内部の特定点を正確に追跡することは困難である。つまり、心筋などの組織内部から反射されるエコーは、スペックルパターンとなって得られるため、画像データから同じ特定点を正確に抽出することは原理的に難しい。
このため、従来の超音波診断装置では、心筋の内部の特定部位、例えば、心筋の内膜と外膜とを区別するために設定された境界位置の部位などを正確に追跡することができなかった。
本発明は、このような背景において成されたものであり、その目的は、組織内の特定部位を正確に追跡する技術を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の好適な態様である超音波診断装置は、対象組織を含む空間内に超音波を送受波してエコー信号を取得する送受波手段と、エコー信号から得られるデータで構成されるデータ空間内において、対象組織の動きに追従させてフレームごとに対象組織に対して線分を設定する線分設定手段と、基準フレームの線分上に設定された基準点に対応した対象組織の特定部位を複数のフレームに亘って追跡する特定部位追跡手段と、を有し、前記特定部位追跡手段は、基準フレームに設定された基準点の速度情報に基づいて注目フレームの線分上に特定部位の仮移動点を設定し、仮移動点の速度情報と基準点の速度情報とに基づいて注目フレームの線分上に特定部位の移動点を設定する、ことを特徴とする。
上記構成において、線分設定手段によって設定される線分は、対象組織の動きに追従するように、例えば、対象組織内の常に同じ組織部分を捕らえながら設定される。そして、特定部位追跡手段は、速度情報を利用して注目フレームの線分上に特定部位の移動点を設定する。速度情報は、例えば、エコー信号から得られるドプラ情報などを含んでいる。
上記構成では、従来においては正確な追跡が困難であった組織内の特性部位を、速度情報を利用して、正確に追跡することが可能になる。このため、例えば、線分設定手段によって心筋の厚さ方向に線分を設定し、特定部位追跡手段によって心筋の内膜と外膜の境界部位を追跡することなどが可能になり、心筋の内膜側と外膜側の厚みの変化をそれぞれ独立に求めることなどが可能になる。
望ましい態様において、前記基準点の速度情報には、基準点における超音波ビーム方向の速度と、基準点が設定された線分に対する当該超音波ビーム方向の角度と、が含まれ、前記仮移動点の速度情報には、仮移動点における超音波ビーム方向の速度と、仮移動点が設定された線分に対する当該超音波ビーム方向の角度と、が含まれることを特徴とする。
望ましい態様において、前記特定部位追跡手段は、基準点の速度情報から得られる基準点における線分方向の速度と、仮移動点の速度情報から得られる仮移動点における線分方向の速度と、から成る線分方向の二つの速度の平均値に基づいて特定部位の移動量を算出して、注目フレームの線分上に特定部位の移動点を設定する、ことを特徴とする。
望ましい態様において、前記特定部位追跡手段は、基準点の速度情報に含まれる超音波ビーム方向の速度と仮移動点の速度情報に含まれる超音波ビーム方向の速度とから成る二つの速度の平均値と、基準点の速度情報に含まれる超音波ビーム方向の角度と仮移動点の速度情報に含まれる超音波ビーム方向の角度とから成る二つの角度の平均値と、に基づいて特定部位の移動量を算出して、注目フレームの線分上に特定部位の移動点を設定する、ことを特徴とする。
また上記目的を達成するために、本発明の好適な態様である超音波診断装置は、心筋を含む空間内に超音波を送受波してエコー信号を取得する送受波手段と、エコー信号から得られるデータで構成されるデータ空間内において、心筋の内膜特定部位と外膜特定部位を結ぶ線分を設定し、心筋の動きに伴って移動する内膜特定部位と外膜特定部位を追跡してフレームごとに線分を設定する線分設定手段と、基準フレームの線分上に設定された基準点によって特定される心筋の組織内の特定部位を複数のフレームに亘って追跡する特定部位追跡手段と、を有し、前記特定部位追跡手段は、基準フレームに設定された基準点の速度情報に基づいて注目フレームの線分上に特定部位の仮移動点を設定し、仮移動点の速度情報と基準点の速度情報とに基づいて注目フレームの線分上に特定部位の移動点を設定する、ことを特徴とする。
望ましい態様において、前記特定部位追跡手段は、前記設定された移動点の速度情報を利用して、さらに、当該移動点の速度情報と基準点の速度情報とに基づいて注目フレームの線分上に特定部位の移動点を再設定する、ことを特徴とする。望ましい態様において、前記線分設定手段は、エコー信号から得られる画像データに対するパターンマッチング処理によって内膜特定部位と外膜特定部位を追跡する、ことを特徴とする。望ましい態様において、前記特定部位追跡手段は、前記基準点によって特定される心筋の内膜と外膜の境界に対応する特定部位を複数のフレームに亘って追跡する、ことを特徴とする。
本発明により、組織内の特定部位を正確に追跡することが可能になる。このため、例えば、心筋の内膜と外膜の境界部位を追跡することなどが可能になり、心筋の内膜側と外膜側の厚みの変化をそれぞれ独立に求めることなどが可能になる。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1および図2を利用して本実施形態において実行される追跡処理の原理について説明する。この処理は超音波診断装置において実行されるものであるが、超音波診断装置からデータを取得するコンピュータにおいて実行されてもよい。
図1は、対象組織である心筋を含む超音波画像を示している。つまり、図1に示す超音波画像は、心筋1を含む空間内に超音波を送受波して得られるエコー信号から形成されるBモード画像である。なお本実施形態においては、超音波画像として、心筋1や血流の速度を色によって表現するカラードプラ画像を形成してもよい。つまり、エコー信号から得られるドプラ情報に基づいて、心筋1や心筋1に囲まれた心腔内の血流の各位置ごとの速度を算出し、算出された速度を色によって表現したカラードプラ画像を形成してもよい。
心筋1は、その厚さを変化させることによって、血液を全身に循環させるポンプとして機能する。このため、心臓の機能の評価において、心筋1の厚さの評価は一つの重要な評価要素となる。例えば、心筋梗塞の症状が進むと心筋1の厚み変化に影響が生じる。
本実施形態においては、心筋1の厚さを正確に計測することができる。さらに、心筋1の内膜と外膜の各々の厚みの変化を知ることができる。心筋梗塞は、心筋1の内膜側から進行する。例えば、心筋梗塞の初期の段階では、内膜が梗塞を起こして外膜がそれを補うように厚みを変化させるため、心筋全体の厚みから初期段階の心筋梗塞の存在を知ることは難しい。心筋梗塞が進行すると外膜にも梗塞が及んで心筋全体の厚み変化に影響が生じる。しかし、心筋全体に影響が及ぶ前に梗塞であることを判断できれば、早期治療などに大いに役立つ。以下に本実施形態による心筋1の厚さの計測手法を説明する。
まず、心筋1に対して、内側の端点3と外側の端点4が設定され、これら二つの端点を通る線分2が設定される。そして、線分2上の端点3と端点4の中間位置に基準点5が設定される。端点3および端点4は、各々、例えばユーザが超音波画像を見ながら所望の位置に設定する。また、基準点5は、内膜と外膜の境界を示す点として採用される基準であり、例えば、心臓の拡張末期における端点3と端点4の中間位置に基準点5を設定することが望ましい。但し、基準点5は、端点3と端点4の中間位置に限定されるものではなく、必要に応じてユーザが超音波画像を見ながら線分2上の所望の位置に設定してもよい。
図2は、心筋1の厚みの変化を説明するための図であり、図1の線分4近傍の拡大図である。心筋1は厚みを変化させた結果、図2において、内膜面(破線)6´および外膜面(破線)11´で示す輪郭から、内膜面(実線)6および外膜面(実線)11で示す輪郭に変化する。この際、心筋1に対して設定された端点3および端点4の位置の組織部位は、各々、移動点7および移動点10の位置に移動する。
端点3や端点4の移動は、Bモード画像からパターンマッチングの手法で確認することができる。つまり、例えば、端点3と端点4が設定されたフレーム(前フレーム)のBモード画像と、移動点7と移動点10が検出されるフレーム(現フレーム)のBモード画像を比較し、端点3の近傍の画像に類似する画像を現フレームから抽出することにより移動点7を検出し、また、端点4の近傍の画像に類似する画像を現フレームから抽出することにより移動点10を検出することができる。パターンマッチングの手法としては、テンプレートマッチング法やPGマッチング法などの公知の技術を挙げることができる。もちろん、本実施形態では、他のパターンマッチング技術が利用されてもよい。
端点3や端点4が移動した結果、線分2も線分8へ移動する。その結果、基準点5についても線分8上の移動点9に移動する。ところが、基準点5に対応する組織部位の移動をBモード画像のパターンマッチングで正確に検出することは事実上不可能である。つまり、基準点5が心筋1の組織内部にあるため、基準点5の近傍から反射されるエコーが、スペックルパターンとなって得られ、画像データから同じ部位を正確に抽出することは原理的に難しいためである。このため、本実施形態では、エコー信号から得られるドプラ情報を利用して、基準点5によって特定される心筋1の特定部位を追跡する。
超音波ビームを走査してドプラ情報を取得すると、超音波ビーム方向の組織の速度が計測される。そこで、基準点5における超音波ビーム方向の速度をVとする。そして、線分2と、速度Vを計測した超音波ビームとの間の角度をθとすると、基準点5の線分2方向の速度成分Vr1は、Vr1=V/cosθで求められる。なお、超音波ビーム方向の速度Vは、基準点5の近傍の速度情報を利用して推定してもよい。そして、フレーム間の時間差をΔtとするとフレーム間に基準点5が線分2方向に移動する移動距離dは、d=Vr1×Δt=V/cosθ×Δtで求められる。
ただし、実際にはΔtの間に、基準点5の速度は変化する場合があり、また、線分2の位置も変化して超音波ビームとの間の角度も変化する場合がある。このため、ある時点での速度V(t)と、速度V(t)の方向に対する超音波ビームの角度θ(t)から、Δt時間後の正確な移動距離dは、次式の積分によって算出される。
Figure 2007117252
なお、数1において、速度V(t)と移動距離dは、各々、方向を持ったベクトルで表現されている。
数1に示した積分演算によって、正確な移動距離dを算出することができる。しかし、超音波ビームを走査してフレームごとにドプラ情報を得る場合、フレーム間における速度変化や角度変化が計測されない。そこで、本実施形態では、線分2の移動先である線分8におけるドプラ情報(速度情報)を利用して、基準点5の移動先である移動点9を求める。さらに、本実施形態では、複数のフレームに亘って基準点5の移動先を次々に求めることによって基準点5を追跡する。以下にその追跡手法について詳述する。
図3および図4は、本実施形態における基準点5の追跡手順を示すフローチャートである。以下、図3および図4の各ステップの処理内容を説明する。なお、図2に示した部分には図2の符号を利用して説明する。
まずS100では、心筋の内側の端点3と外側の端点4が設定される。例えば操作者が超音波画像を見ながら所望の位置に端点3と端点4を設定する。S110では、端点3と端点4を通る線分2が定義され、そして、端点3と端点4の中点として基準点5が設定される。なお、基準点5は、内膜と外膜の境界を示す点として採用される基準であり、必ずしも、線分2の中間位置に存在する必要はない。必要に応じて、ユーザが超音波画像を見ながら線分2上の所望の位置に基準点5を設定してもよい。
S120では、次のフレームに移り、心筋が内膜面6および外膜面11で示す位置に移動する。S130では、前フレームとその次のフレームとの間でBモード画像のパターンマッチング(パターン認識)の手法を利用して、端点3と端点4が、各々、内膜面6と外膜面11のうちのどの位置に移動したのかを調べ、内膜側の移動点7と外膜側の移動点10を決定する。その結果、線分2が線分8に移動する。
S140では、基準点5の点の速度Vを組織速度データから読み取る。つまり、例えば、カラードプラ画像を形成するために既に取得されている心筋や血流の各位置の速度データから、基準点5の位置の速度データを読み取る。S150では、線分2と速度Vを計測した超音波ビームとの間の角度をθにより、速度Vの角度補正を行い、基準点5の線分2の方向の速度成分であるVr1を求める。速度成分Vr1は、Vr1=V/cosθで求められる。S160では、速度成分Vr1とフレーム間の時間差Δtとの積により、基準点5がフレーム間に移動した距離dを求める。
S170では、線分2上の端点4と基準点5の距離をd45とし、線分8上において端点10からd45+dの距離の移動点(仮点)9を求めて、その仮点9の速度Vを組織速度データから読み取る。S180では、線分8と速度Vを計測した超音波ビームとの間の角度をθにより、速度Vの角度補正を行い、仮点9の線分8の方向の速度成分であるVr2を求める。速度成分Vr2は、Vr2=V/cosθで求められる。
S190では、速度成分Vr1と速度成分Vr2からΔt間の平均速度Vr12を求めてΔtとの積をとることにより移動距離drを求める。平均速度Vr12は、Vr12=1/2(Vr1+Vr2)で求められる。なお、移動距離drは、次式によって算出されてもよい。
Figure 2007117252
S200では、S190で算出された移動距離drが、現在の演算対象となっている二つのフレーム間で初めて求められた値か否かを確認する。そして、移動距離drが初めて求められた値であればS220(図4)へ進み、一方、移動距離drが初めて求められた値でなければS210(図4)へ進む。
S210では、今回求められた移動距離drが前回求められた移動距離drと同じ値かどうかを確認する。同じ値であれば、移動距離drを求める演算が収束したと判断してS230へ進む。一方、同じ値でなければ、移動距離drを求める演算が収束していないと判断してS220へ進む。
S220では、移動距離drの演算回数が予め設定された回数に達したか否かを確認する。設定された回数に達していなければ、S240でdrの値をdに設定し、さらにS170(図3)以降の処理を実行して移動距離drを再び算出する。一方、S220で、設定された回数に達している場合には、移動距離drの繰り返し演算の終了と判断してS230へ進む。
S230では、繰り返し演算の結果として得られた移動距離drを利用して基準点5の移動点を求める。つまり、線分2から線分8へ移動したときに基準点5が移動して移る移動点9を、端点10からd45+drの距離の点として求める。
S250では、現フレームが最終フレームか否かを確認する。本実施形態では、複数のフレームに亘って基準点5の移動先が追跡される。つまり、S250で最終フレームではないと判断されると、S260で、線分8の端点7、移動点9、端点10の各点を、次のフレームの演算における線分2の端点3、基準点5、端点4とみなして、S120(図3)へ進み、次のフレームにおける移動距離drの演算が実行される。こうして、移動点9の位置が、S250で最終フレームであると判断されるまで求められる。
本実施形態では、例えば、心拍の一周期分のフレームに対して追跡処理が実行される。例えば、心電波形を利用して得られるR波の時相から次のR波の時相までの複数のフレームが対象となる。この場合、S100やS110で設定された端点や基準点が、最初のフレーム(R波の時相のフレーム)に対して設定されることが望ましい。設定された端点や基準点が最初のフレームのものではない場合には、上述した追跡原理を、R波の時相のフレームまで時間をさかのぼる方向に適用して、R波の時相のフレームにおける端点を検出し、検出された端点から基準点を求め直してもよい。なお、時間をさかのぼる方向に追跡する際には、二つの端点のみを追跡してもよい。
本実施形態では、上述した原理によって、複数のフレームに亘って基準点5の移動先が追跡される。なお、基準点5は一点に限定されない。つまり、例えば、S110において線分2上に複数の基準点が設定されて、各基準点ごとに追跡処理が実行されてもよい。これにより、心壁の厚さ方向の任意の複数の特定部位を追跡することができる。本実施形態では、さらに、基準点5の追跡結果を利用して、S270で、各種の表示画像形成や演算が実行される。そこで、次に本実施形態の超音波診断装置の装置構成について説明する。
図5は、本実施形態の超音波診断装置の機能ブロック図である。プローブ50は、超音波を送受波する送受波器である。本実施形態において、プローブ50内には複数の振動素子からなるアレイ振動子が設けられており、そのアレイ振動子によって超音波ビームが形成される。超音波ビームは本実施形態において電子セクタ走査方式によって電子走査され、これによって扇状の走査面が構築されている。ちなみに、1つの送信ビーム当たり複数の受信ビームを同時形成する制御を適用することも可能であり、またプローブ50がいわゆる3Dプローブであってもよい。例えば心臓の超音波診断を行う場合には、生体の胸部表面上に当接されるプローブ50の位置及び姿勢が適正に調整される。その場合においては表示器に表示される例えばBモード画像などが観察される。組織ドプライメージング法(TDI法)を実行するために、各ビームアドレスごとに複数回の超音波の送受信が実行される。
送受信部52はデジタルビームフォーマーとして構成されている。すなわち送受信部52は送信ビームフォーマー及び受信ビームフォーマーを有している。送信ビームフォーマーによってアレイ振動子に対して複数の送信信号が供給され、これによって送信ビームが形成される。一方、アレイ振動子から出力される複数の受信信号が受信ビームフォーマーにおいて整相加算処理され、これによって整相加算後の受信信号が得られる。すなわち受信ビームに対応した受信信号が得られることになる。送受信部52から出力される受信信号は組織エコー処理部56及び組織速度処理部58へ出力される。
組織エコー処理部56は、組織エコー画像を形成するための各種の信号処理を実行している。その処理には、例えば対数変換処理などが含まれる。そして、スキャンコンバート部64において、座標変換処理や補間処理などが行われる。つまり、スキャンコンバート部64はいわゆるDSC(デジタルスキャンコンバータ)の機能を備えている。組織エコー処理部56およびスキャンコンバート部64による処理を経て、各フレームのデータが出力され、そして2Dエコー画像処理部70において2次元のBモード画像の画像データが形成される。
なお、組織エコー処理部56の後段にはシネメモリ60が設けられており、シネメモリ60には座標変換前の各フレームのデータが時系列順で格納される。スキャンコンバート部64において処理された座標変換後の各フレームのデータを保存するメモリが設けられてもよい。
組織速度処理部58は、ドプラ処理部として機能するものであり、送受信部52から出力される受信信号に対して複素信号変換処理、自己相関演算処理などを実行し、これによって組織の速度情報を演算している。そして、スキャンコンバート部62において、座標変換処理や補間処理などが行われ、そして2D速度画像処理部72において、各組織部位ごとに速度の正負及びその値に応じた色を施したカラー画像(カラードプラ画像)の画像データが形成される。なお、組織速度処理部58の後段にはシネメモリ60が設けられており、組織速度処理部58から出力される各フレームのデータが時系列順で格納される。
本実施形態において、シネメモリ60には、組織エコー処理部56で処理された組織エコーデータと組織速度処理部58で処理された組織速度データが格納される。これら二種類のデータは、一定の時間範囲内における時系列順の複数のデータが互いに対応付けられて格納されている。シネメモリ60はリングバッファ構造を有しており、最新のフレームから過去一定時間前のフレームまでの時間範囲内にわたってフレーム列を格納する機能を有する。シネメモリ60を利用することにより、そこに格納されているフレーム列を後に読み出してループ再生させることなどが可能である。
なお、シネメモリ60に一時的に保存されたデータを、外部記録メディア54へも記憶することにより、シネメモリ60の容量を超えた長時間に亘るフレームデータの格納も可能となる。本実施形態においては、シネメモリ60又は外部記録メディア54に記憶された、一定の時間範囲内における時系列順の複数のフレームデータに対して各種処理が実行される。
端点トラッキング部66は、組織エコー処理部56およびスキャンコンバート部64による処理を経て出力される各フレームの組織エコーデータ(Bモード画像用のデータ)に基づいて、心筋の内側の端点と外側の端点をトラッキングする。つまり、端点トラッキング部66は、前述(図3および図4参照)した原理により、パターンマッチングの手法を利用して、心筋の動きに伴って移動する内側の端点と外側の端点を複数のフレームに亘って追跡する。
基準点トラッキング部68は、組織速度処理部58およびスキャンコンバート部62による処理を経て出力される各フレームの組織速度データから、心筋の内側の端点と外側の端点とを通る線分上の基準点をトラッキングする。つまり、基準点トラッキング部68は、前述(図3および図4参照)した原理により、基準点の速度情報(組織速度データ)を利用して、心筋の動きに伴って移動する基準点を複数のフレームに亘って追跡する。
トラッキングライン形成部74は、端点トラッキング部66において追跡される二つの端点を結ぶ線分(図2の符号2,8)や端点(図2の符号3,4,7,10)、さらに、基準点トラッキング部68において追跡される基準点(図2の符号5,9)を示す表示画像を形成する。トラッキングライン形成部74で形成された線分などの画像をBモード画像上に重ねて表示することにより、例えば、図2に示す態様の表示画像が形成される。
図5において、端点トラッキング部66による端点のトラッキング結果と、基準点トラッキング部68による基準点のトラッキング結果は、トラッキングライン形成部74を介して、トレースライン形成部80に供給されてトレースラインが形成される。また、ストレイン演算部82においてストレインが算出される。
そこで、図6を用いてトレースラインの形成処理とストレイン演算について説明する。図6には時間軸t方向に並んだ複数フレームの線分Q,Q,Q,・・・,Qが表されている。つまり、心筋の内側の端点と外側の端点とを通る線分を、上述(図3および図4参照)した手法によって追跡し、時間軸t方向に並べたものが図6に表されている。
図6では、各線分上に、3つのトラッキング点R,S,Tが示されている。点Rは心筋の内側の端点を示し、点Tは心筋の外側の端点を示し、点Sは基準点を示している。なお、3つのトラッキング点R,S,Tの各々には、線分に対応した添え字(1〜n)が付されている。
起点となるフレームFの線分Qにおいて、点R,Tの間の距離はLである。そして基準点である点Sが点R,Tの間の中間点に設定されると、距離Lは2つの均等の区間に分割され、それらの長さはそれぞれL(=L/2)である。ちなみに、長さLがストレインを演算するための規格化用の情報として利用される。
3つのトラッキング点R,S,Tは、上述(図3および図4参照)した手法によって追跡される。上段のトラッキング点Rに注目すると、時間軸上に並ぶ複数のトラッキング点R1〜Rnを相互に連結することにより1本のトレースラインを描くことが可能となる。そして、この処理を点R,S,Tのそれぞれについて適用すれば必要な複数のトレースラインを描くことが可能となる。
次に、図6に基づいてストレイン演算について説明する。心筋の厚みの変化を示すストレインε(t)は、ε(t)=(L(t)−L)/Lで定義される。ここでL(t)は現在注目している区間の区間長であり、Lは規格化のための基準区間長である。したがって、図6において、フレームFの線分Q上において定義される2つの区間LRS2とLST2をそれぞれ上記計算式におけるL(t)に代入すれば、それぞれの区間についてストレインε(t)を求めることができる。これは、フレームFの線分Q上における2つの区間長LRS3,LST3についても同様であり、更にそれ以降のフレームについても同様である。さらに本実施形態では、トレースラインやストレインの演算結果を利用した表示画像を形成することができる。
図7は、本実施形態の超音波診断装置によって形成される表示画像を説明するための図である。(A)に示すMモード組織速度画像は、各時相すなわち各フレームごとに求められた線分(図6におけるQ,Q,Q,・・・,Q)上の組織速度データを時系列順に並べた画像である。すなわちその縦軸は線分上における位置に相当し、その横軸は時間軸に相当する。各組織速度データは、各時相の線分上に並ぶ複数の組織速度データで構成されている。それらの組織速度データのマッピングにあたって、必要に応じて、補間処理あるいは間引き処理が適用される。(A)に示すMモード組織速度画像は、カラー画像として表示される。すなわち、組織速度データの正負及び大きさに応じて所定の色相及び輝度が割り当てられる。
本実施形態においては、Mモード組織速度画像上にトレースライン(符号22,24,26)を描画することができる。図7に示す例では、3つのトラッキング点R,S,Tの各々に対応したトレースラインが描画されている。つまり、心筋の内側の端点である点Rのトレースライン22、心筋内の基準点(内膜と外膜の境界)である点Sのトレースライン24、心筋の外側の端点である点Tのトレースライン26が示されている。このように、Mモード組織速度画像上にトレースラインを描くことにより心筋の運動軌跡を容易に観察することが可能となる。
本実施形態においては、ストレインの演算結果を利用して、(B)で示すようなMモードストレイン画像を形成することもできる。Mモードストレイン画像における横軸は上記のMモード組織速度画像と同様に時間軸であり、その縦軸も上記Mモード組織速度画像と同様に線分上における位置に相当している。このMモードストレイン画像は各時相における各区間ごとに演算されるストレインをカラー表現した画像である。つまり、各フレームにおける各区間ごとに演算されたストレインの符号及び大きさを色相などに対応づけて表示した画像である。
Mモードストレイン画像を形成する場合には、図7(A)の場合と同様な、トレースライン22,24,26を表示してもよいし、表示しなくてもよい。いずれにしても、それらのトレースライン22,24,26によって区分される各時相の2つの区間、つまり内膜に相当する区間と外膜に相当する区間の各々の区間についてストレインが演算され、そのストレインの時間変化がカラーによって表されることになる。例えばある時相について注目した場合、トレースライン22と26との間には一次元の画素値列が存在するが、その内でトレースライン22と24との間に存在する部分画素列28(内膜側の画素列)についてはそれに対して定義されるストレインに対応付けられた着色が施され、これはトレースライン24と26とで区分される部分画素列30(外膜側の画素列)についても同様である。ストレインは組織の一次元の歪みとして定義される。なお、線分上の基準点を必要に応じてユーザが所望の位置に設定して、ストレインを心壁における各深さ区分ごとにあるいは各層ごとに表示することによって、より疾病診断精度を高められるという利点がある。
本実施形態においては、更にMモードストレイン画像上における所定時相をユーザ指定することにより、すなわち例えばカーソル31を用いて時相指定を行うことにより、当該時相におけるストレイングラフ32を画面上に別途表示させることもできる。ストレイングラフ32は、横軸にストレインの正負及びその大きさを表し、縦軸に線分上における位置を表したグラフである。
ちなみに、ストレインに代えて、各区間の長さやその変化率を評価値としてカラー表現することも可能である。また各時相における各区間のストレインを数値によってリスト表示することも可能であり、また指定された時相におけるストレインを数値によって表示することも可能である。また、心筋の内側の端点と外側の端点のトレース結果から心筋の厚みの指標である%Wall Thicknessを求めてもよい。
本実施形態では、心臓の拡張末期における内側端点と外側端点の中間位置に基準点を設定することにより、この基準点を内膜と外膜の境界として、心筋の内膜側と外膜側の厚みの変化などを独立に求めることができる。
図5に戻り、トレースライン形成部80は各フレームごとに追跡されたトラッキング点を互いに時間軸上で連結することによりトレースラインを形成する。つまり、図6を利用して説明した手法により、心筋の内側の端点のトレースライン、心筋の外側の端点のトレースライン、基準点のトレースラインを各々形成する。トレースライン形成部80はトラッキング点の相互連結処理の他、スムージング処理などを行うものであってもよい。
ストレイン演算部82は、図6を利用して説明したストレイン演算の原理にしたがって、各時相における各区間ごとにストレインを演算する。その演算結果に対しては、ストレイン画像形成部84において着色処理が施され、その着色処理後のMモードストレイン画像(図7参照)が形成される。また所定の時相が指定された場合、ストレイングラフ作成部86は当該時相における各区間のストレインを参照し、ストレイングラフを作成する。
M画像形成部78は、2Dエコー画像処理部70において形成されたBモード画像の画像データに基づいてMモード画像を形成する。つまり、例えば、各フレームごとに求められた線分(図6におけるQ,Q,Q,・・・,Q)上の組織エコーデータを時系列順に並べたMモード画像を形成する。また、M画像形成部78は、2D速度画像処理部72において形成されたカラー画像の画像データ(速度データ)に基づいて、Mモード組織速度画像(図7参照)を形成する。
プロファイル生成部76は、例えばユーザによって指定された時相における速度データをM画像形成部78から取得して速度プロファイル(速度分布)を作成する。また、プロファイル生成部76は、ストレイン演算部82から取得されるストレインの演算結果を利用して、ストレインのプロファイルを作成してもよい。
合成処理部88は、入力される複数の画像データの中から表示モードに応じて選択された複数の画像データを合成して1つの表示画像を構成するモジュールである。合成処理部88から出力される画像データは表示器90に出力され、表示器90上には、例えば、図1に示した心筋の超音波画像(Bモード画像やカラードプラ画像)、図7に示したMモード組織速度画像、Mモードストレイン画像などが表示されることになる。表示器90は例えばCRTによって構成されてもよいし、液晶ディスプレイによって構成されてもよい。あるいは、合成処理部88の後段にCRT及び液晶ディスプレイの2つのディスプレイを接続し、一方をメインディスプレイとし、他方をサブディスプレイとしてもよい。
制御部92は超音波診断装置が有する各構成の動作制御を行っている。この制御部92はCPU及び動作プログラムによって構成されるものである。図5において符号100で示す表示処理部は本実施形態において制御部92とは別のモジュールとして示されているが、表示処理部100がCPU及び処理プログラムによって構成されてもよい。あるいは、表示処理部100が専用のハードウエアによって構成されてもよい。あるいは、表示処理部100が有する機能の内で一部の機能のみがソフトウエア処理によって実現され、残りがハードウエアによって実現されてもよい。
制御部92は、本実施形態においてシネメモリ60の動作制御を行っている。シネメモリ60は半導体メモリなどによって構成されており、それらにはフレーム列が格納される。制御部92の制御によってそれらに格納されたフレーム列に対するループ再生などが実行される。例えば、シネメモリ60に対してループ再生の指示が出されると、そこに格納された時系列順のフレーム列が順番に呼び出されて表示器90に動画像として表示されることになる。
入力部94は操作パネルなどによって構成され、その入力部94を利用して、ユーザが、端点の設定、基準点の設定、時相の指定、表示モードの選択などを行うことができる。心電計96から出力される心電信号は制御部92に出力される他に、合成処理部88に出力されている。心電信号は上述したループ再生における同期信号として用いられ、また表示器90上には心電波形が表示される。
本実施形態における追跡処理や画像形成処理はリアルタイムで行うことも可能である。また、フリーズ後の画像データや、装置内あるいは外部記録メディア54などに記憶された画像データを処理対象としてもよい。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、本実施形態の超音波診断装置により、従来のパターンマッチングの手法のみでは追跡が困難であった組織内部の点を、ドプラ情報を併用することにより高い精度で追跡することが可能になる。その結果、心筋に限らず、組織の局所的な運動を正確に計測することが可能になる。
対象組織である心筋を含む超音波画像を示す図である。 心筋の厚みの変化を説明するための図である。 本実施形態における基準点の追跡手順を示すフローチャートである。 本実施形態における基準点の追跡手順を示すフローチャートである。 本発明に係る超音波診断装置の機能ブロック図である。 トレースラインの形成処理とストレイン演算を説明するための図である。 本実施形態において形成される表示画像を説明するための図である。
符号の説明
1 心筋、2 線分、3,4 端点、5 基準点、66 端点トラッキング部、68 基準点トラッキング部、74 トラッキングライン形成部。

Claims (8)

  1. 対象組織を含む空間内に超音波を送受波してエコー信号を取得する送受波手段と、
    エコー信号から得られるデータで構成されるデータ空間内において、対象組織の動きに追従させてフレームごとに対象組織に対して線分を設定する線分設定手段と、
    基準フレームの線分上に設定された基準点に対応した対象組織の特定部位を複数のフレームに亘って追跡する特定部位追跡手段と、
    を有し、
    前記特定部位追跡手段は、基準フレームに設定された基準点の速度情報に基づいて注目フレームの線分上に特定部位の仮移動点を設定し、仮移動点の速度情報と基準点の速度情報とに基づいて注目フレームの線分上に特定部位の移動点を設定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  2. 請求項1に記載の超音波診断装置において、
    前記基準点の速度情報には、基準点における超音波ビーム方向の速度と、基準点が設定された線分に対する当該超音波ビーム方向の角度と、が含まれ、
    前記仮移動点の速度情報には、仮移動点における超音波ビーム方向の速度と、仮移動点が設定された線分に対する当該超音波ビーム方向の角度と、が含まれる、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  3. 請求項2に記載の超音波診断装置において、
    前記特定部位追跡手段は、基準点の速度情報から得られる基準点における線分方向の速度と、仮移動点の速度情報から得られる仮移動点における線分方向の速度と、から成る線分方向の二つの速度の平均値に基づいて特定部位の移動量を算出して、注目フレームの線分上に特定部位の移動点を設定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  4. 請求項2に記載の超音波診断装置において、
    前記特定部位追跡手段は、基準点の速度情報に含まれる超音波ビーム方向の速度と仮移動点の速度情報に含まれる超音波ビーム方向の速度とから成る二つの速度の平均値と、基準点の速度情報に含まれる超音波ビーム方向の角度と仮移動点の速度情報に含まれる超音波ビーム方向の角度とから成る二つの角度の平均値と、に基づいて特定部位の移動量を算出して、注目フレームの線分上に特定部位の移動点を設定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  5. 心筋を含む空間内に超音波を送受波してエコー信号を取得する送受波手段と、
    エコー信号から得られるデータで構成されるデータ空間内において、心筋の内膜特定部位と外膜特定部位を結ぶ線分を設定し、心筋の動きに伴って移動する内膜特定部位と外膜特定部位を追跡してフレームごとに線分を設定する線分設定手段と、
    基準フレームの線分上に設定された基準点によって特定される心筋の組織内の特定部位を複数のフレームに亘って追跡する特定部位追跡手段と、
    を有し、
    前記特定部位追跡手段は、基準フレームに設定された基準点の速度情報に基づいて注目フレームの線分上に特定部位の仮移動点を設定し、仮移動点の速度情報と基準点の速度情報とに基づいて注目フレームの線分上に特定部位の移動点を設定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  6. 請求項5に記載の超音波診断装置において、
    前記特定部位追跡手段は、前記設定された移動点の速度情報を利用して、さらに、当該移動点の速度情報と基準点の速度情報とに基づいて注目フレームの線分上に特定部位の移動点を再設定する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  7. 請求項6に記載の超音波診断装置において、
    前記線分設定手段は、エコー信号から得られる画像データに対するパターンマッチング処理によって内膜特定部位と外膜特定部位を追跡する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
  8. 請求項7に記載の超音波診断装置において、
    前記特定部位追跡手段は、前記基準点によって特定される心筋の内膜と外膜の境界に対応する特定部位を複数のフレームに亘って追跡する、
    ことを特徴とする超音波診断装置。
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