JP2007111410A - ドラム式洗濯乾燥機 - Google Patents

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勝章 住田
Kenji Terai
謙治 寺井
Koichi Kubo
光市 久保
Koji Kanzaki
浩二 神崎
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Abstract

【課題】乾燥機能の向上を図ることができるとともに、すすぎ行程において、熱交換部材収容室の内壁などに付着した糸屑等を効果的に洗い流し、かつ、すすぎ性能を向上させ、すすぎムラも減少させることができるドラム式洗濯乾燥機を提供する。
【解決手段】シャワーすすぎのための循環水路22、26、27、28を設けるとともに、熱交換部材60を収容した熱交換部材収容室55を水受け槽6側周面上方部位に隣接して設け、水受け槽6の側周壁に熱交換部材収容室55と連通する排気口53を設けたことにより、乾燥機能の向上を図ることができるとともに、すすぎ行程において、熱交換部材60や熱交換部材収容室55の内壁に付着した糸屑等を効果的に洗い流しつつ、すすぎ効果も高めることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、水平方向もしくは斜め方向に回転軸を有する回転ドラム内で洗濯、すすぎ、脱水等の各行程を行うドラム式洗濯乾燥機に関するものである。
図11は、回転ドラムの回転軸が水平方向であるドラム式洗濯乾燥機の斜視図である。従来のドラム式洗濯乾燥機について、図11を用いてその構成を説明する。
外周に多数の水抜き用小孔101を形成した回転ドラム102をその内部に回転自在に配設した水受け槽103は、外底部に回転ドラム102の駆動用のモータ104を固設し、かつ洗濯乾燥機本体である外箱105より複数のばね体(図示せず)とダンパー106で揺動可能に垂下防振支持される。前記水受け槽103は、上部に給水弁107から洗濯水供給用の給水ホース108を接続し、下方底部には排水ポンプ109を介して排水経路110に連通している排水口111を形成する。回転ドラム102は、その内部に衣類撹拌用の突起112を形成するとともに、衣類の出し入れを行う開口部113は、外箱105に開閉自在に配した蓋体(図示せず)に対応している。
前記回転ドラム102の開口113と蓋体(図示せず)に対応する水受け槽103の位置には第2の開口114を形成し、該第2の開口114と外箱105の前面の開口部113との間には、略筒状のゴム等の可撓性材料にて構成されたパッキン部材115を配する。前記パッキン部材115は、水受け槽103の第2の開口114に水密的に固着され、かつ外箱105とは蓋体(図示せず)が閉じた場合には、水密的に当接する。
制御装置116は、外箱105の上部前面に配し、モータ104、給水弁107、排水ポンプ109などの動作を制御し、洗濯、すすぎ、脱水などの一連の行程を逐次制御する制御手段と入力手段、表示手段などで構成されている。
上記構成においてその動作を説明すると、蓋体(図示せず)を開き回転ドラム102内に洗濯物衣類を投入し電源スイッチ(図示せず)をオンした後、制御装置116に設けたスタートスイッチ(図示せず)を操作して運転を開始すると、給水弁107が動作して給水し、水位検知手段(図示せず)により所定の水位を検知すると給水停止し、モータ104を駆動する。洗濯行程では回転ドラム102は比較的低速回転し、内部の衣類は突起112等にて持ち上げられ適当な高さから落下しその衝撃力で洗濯されるいわゆるたたき洗いを行う。なお回転ドラム102の回転は、突起112の形状にもよるが、衣類の絡まりを少なくするため、正逆回転をさせるのが一般的である。
洗濯行程が終了すると、排水ポンプ109を介して水受け槽103内の洗濯水を排水し、すすぎ行程に移行するが、すすぎ行程も回転ドラムの動きは洗濯行程とほぼ同様の動作を行うが、給水弁107などを動作させる注水すすぎなどを行う。脱水行程では、排水後回転ドラム102を高速回転させ、洗濯物の水分を遠心脱水する。さらに脱水行程が終了すると乾燥行程へ移行する。
乾燥行程では洗濯行程と同様に、回転ドラム102を駆動し、回転ドラム102内の洗濯物を撹拌しながら、送風機117とヒータ118によって加熱された熱風を回転ドラム102内の衣類に吹き出し口119から吹き付け、衣類内に含まれた水分を加熱し蒸発させる。さらに、蒸気を含む高温の空気は排気ホース120aを介して熱交換器120内に送られ、冷却水用給水弁121から冷却水ホース122を介して、熱交換器120内に供給された冷却水と混合し、熱交換を行い冷却除湿される。さらに、除湿された空気はヒータ118によって再び加熱され、回転ドラム102内に送られ衣類の乾燥を行う。これによって一連の乾燥サイクルを形成している。
このような構成においては、乾燥行程時に洗濯物から発生した糸屑等が排気ホース120aに堆積しやすい構成であり、その排気ホース120a等に堆積した糸屑等を除去する動作を行うときには、すすぎ行程における給水量を多くし、水受け槽103の下方の排気ホース120a内にも水を侵入させ、すすぎ行程における回転ドラム102の回転により発生した水流により排気ホース120a内に付着した糸屑等が洗い流す。さらに、この動作に合わせて送風機117を駆動させると、風圧による水位変動が生じて水の飛散が大きくなり、糸屑等が洗い流されやすくなる(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−333185号公報
しかしながら、このような従来のドラム式洗濯乾燥機では、すすぎ行程における給水量を多くし、水受け槽の下方の排気ホース内に水を侵入させ、すすぎ行程における回転ドラムの回転により発生した水流により排気ホース内に付着した糸屑等を洗い流す構成とすることは、使用水量の増加や洗濯時間の延長につながってしまう。また、ドラム式洗濯乾燥機における乾燥機能の向上を図るために、回転ドラム内に収容した洗濯物から湿気を含む空気を排気し、乾燥した温風を洗濯物に満遍なく供給するためには、水受け槽内からの排気は水受け槽の上方側とし、水受け槽内への送風は水受け槽の下方側とするのが好ましい構成である。このような乾燥機能の構成では、排気口は水受け槽の上方側に開口し、それに連通する管路内に除湿手段を設けることで、コンパクトかつ乾燥効率の高い除湿手段を設けることができるが、前記すすぎ行程における給水制御や送風制御によって除湿手段に付着した糸屑等を洗い流す構成は適用できない。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、乾燥機能の向上を図ることができるとともに、糸屑等の付着堆積による乾燥機能の低下を防止することができ、また、洗浄力やすすぎ性能を向上させ、すすぎムラも減少させることができる構成とその制御方式を有するドラム式洗濯乾燥機を、生産性を低下させること無く、かつ製造コストを低く抑えて提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のドラム式洗濯乾燥機は、洗濯機本体に内包され衣類出入用の第1開口部を有する有底円筒状の水受け槽と、前記水受け槽に回転自在に内設され前記第1開口部に対応して開口する第2開口部と水平方向または水平方向から傾斜した回転軸とを有する有底円筒状の回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水受け槽内に給水する給水手段と、前記水受け槽内の洗濯水を排水する排水手段と、前記回転ドラム内に風を送り込むための送風手段と、前記送風手段と回転ドラムとの間に位置し前記送風手段により送風された風を加熱する加熱手段と、熱交換部材とその熱交換部材に冷却水を供給する冷却水供給手段からなる除湿手段と、前記回転ドラムから前記水受け槽と回転ドラムの間に排出された空気を前記除湿手段、送風手段、加熱手段を介して水受け槽内に送風する循環風路と、前記水受け槽に設けられ前記回転ドラムの回転に伴って前記水受け槽内を回転する洗濯水が入り込む取水口と、前記取水口と一端が連通する循環水路と、前記循環水路の他端と連通し前記回転ドラム内に洗濯水を吐出する吐出口と、前記モータ、給水手段、排水手段、送風手段、加熱手段および冷却水供給手段等を制御して洗い、すすぎ、脱水等の各行程を実行する制御手段とを備え、前記熱交換部材を収容した熱交換部材収容室を前記水受け槽側周面上方部位に隣接して設けるとともに、前記水受け槽の側周壁に前記熱交換部材収容室と連通する排気口を設けたことを特徴とするものである。
本発明のドラム式洗濯乾燥機は、乾燥機能の向上を図ることができるとともに、乾燥行程において、洗濯物から発生する糸屑等が熱交換部材や熱交換部材収容室の内壁などに付着しても、すすぎ行程において、その付着した糸屑等を効果的に洗い流すことができるので、糸屑等の付着堆積による乾燥機能の低下を防止することができる。またそれと同時に、循環ポンプ等を用いることなく回転ドラムの回転に伴って回転する水受け槽内の洗濯水を、水受け槽に設けた取水口に取り込み、その取水口から取り込んだ洗濯水を吐出口から回転ドラム内に吐出することにより、洗濯水を洗濯物にふりかけて循環させることで、洗浄力やすすぎ性能を向上させ、すすぎムラも減少させることができ、かつ、熱交換部材洗浄動作を別個設ける必要が無いため洗濯時間を短縮させることができ、また、生産性を低下させること無く、製造コストを低く抑えることができる。
第1の発明は、洗濯機本体に内包され衣類出入用の第1開口部を有する有底円筒状の水受け槽と、前記水受け槽に回転自在に内設され前記第1開口部に対応して開口する第2開口部と水平方向または水平方向から傾斜した回転軸とを有する有底円筒状の回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水受け槽内に給水する給水手段と、前記水受け槽内の洗濯水を排水する排水手段と、前記回転ドラム内に風を送り込むための送風手段と、前記送風手段と回転ドラムとの間に位置し前記送風手段により送風された風を加熱する加熱手段と、熱交換部材とその熱交換部材に冷却水を供給する冷却水供給手段からなる除湿手段と、前記回転ドラムから前記水受け槽と回転ドラムの間に排出された空気を前記除湿手段、送風手段、加熱手段を介して水受け槽内に送風する循環風路と、前記水受け槽に設けられ前記回転ドラムの回転に伴って前記水受け槽内を回転する洗濯水が入り込む取水口と、前記取水口と一端が連通する循環水路と、前記循環水路の他端と連通し前記回転ドラム内に洗濯水を吐出する吐出口と、前記モータ、給水手段、排水手段、送風手段、加熱手段および冷却水供給手段等を制御して洗い、すすぎ、脱水等の各行程を実行する制御手段とを備え、前記熱交換部材を収容した熱交換部材収容室を前記水受け槽側周面上方部位に隣接して設けるとともに、前記水受け槽の側周壁に前記熱交換部材収容室と連通する排気口を設けたものである。
この構成によると、水受け槽内からの排気は水受け槽の上方側とし、水受け槽内への送風は水受け槽の下方側としたことで乾燥機能の向上を図ることができるとともに、水が給水された水受け槽内で回転ドラムが回転すると、水受け槽内の水は回転ドラムの回転に伴って水受け槽内の側周壁内面を回転するので、水が排気口を介して熱交換部材収容室に勢いよく入り込み、乾燥行程において洗濯物から発生し熱交換部材や熱交換部材収容室の内壁などに付着した糸屑等は、その入り込んだ水により、洗い流され、糸屑等の付着堆積による乾燥機能の低下を防止することができる。また、それと同時に、回転ドラムの回転に伴って回転する水受け槽内の洗濯水を、水受け槽に設けた取水口に取り込み、その取水口から取り込んだ洗濯水を吐出口から回転ドラム内に吐出することにより、洗濯水を洗濯物にふりかけて循環させ、これにより洗濯物に含まれている洗濯水と回転ドラム内外の洗濯水が積極的に循環されるようになり、洗浄力やすすぎ性能が向上し、洗浄ムラを減少させることができる。
第2の発明は、前記請求項1に記載の発明において、排気口の上端縁と下端縁のいずれか一方を他方に対し径方向外側に位置させる構成としたものである。
この構成によると、排気口の上端縁と下端縁のいずれか一方を他方に対し径方向外側に位置させる構成としたことにより、径方向外側に位置した端縁側から水が排気口を介して熱交換部材収容室にさらに勢いよく入り込み、乾燥行程において洗濯物から発生し熱交換部材や熱交換部材収容室の内壁などに付着した糸屑等は、その入り込んだ水により、洗い流され、糸屑等の付着堆積による乾燥機能の低下をなお一層効率よく防止することができる。
第3の発明は、前記請求項1または2に記載の発明において、熱交換部材収容室は、水受け槽と一体に形成されてなるものである。
この構成によると、排気口から熱交換部材収容部までの距離が短くなり、水受け槽から排気口を通って除湿手段収容室に水が流入しやすく、勢いよく水が流入するので、糸屑等を洗い流す効果もさらに大きくなるとともに、水受け槽と熱交換部材収容室との接続部分が不要となるため、その部分からの水漏れ等の心配もない。
第4の発明は、前記請求項1〜3に記載の発明において、熱交換部材収容室は、熱交換部材を排気口の上方に設けるとともに、前記熱交換部材で上部収容室と下部収容室とに分割されて略U字状の経路を成す構成としたものである。
この構成によると、乾燥行程時に、湿気を有する空気を除湿するために、熱交換部材の上面および下面の2つの面を利用して除湿することができるので、除湿性能が向上し、乾燥効率を向上させることができ、また、熱交換経路は、熱交換部材を挟んで略U字状に構成しているので、限られたスペースを有効利用したコンパクトな構成とすることができる。
第5の発明は、前記請求項4に記載の発明において、熱交換部材の側壁の一部に熱交換部材収容室の上部収容室と下部収容室とを連通させる連通口を設けたものである。
この構成によると、熱交換部材があるために水が届きにくい上部収容室に水の流れと直交する方向からも水を供給することによって、上部収容室の内部で乱流を発生させて上部収容室の内壁も充分に洗浄することができる。
第6の発明は、前記請求項1〜5に記載の発明において、水受け槽内に給水する給水手段と、前記水受け槽に設けられ回転ドラムの回転に伴って前記水受け槽内を回転する洗濯水が入り込む取水口と、前記取水口と一端が連通する循環水路と、前記循環水路の他端と連通し前記回転ドラム内に洗濯水を吐出する吐出口とを備え、制御手段は、少なくともすすぎ行程において、前記給水手段を制御して水受け槽内に所定水位まで給水するすすぎ給水制御動作と、所定回転速度で前記回転ドラムを回転させることで洗濯物を遠心力で前記回転ドラムの内周壁に張り付かせるとともに前記吐出口から洗濯水を吐出させることによるシャワーすすぎ行程と、熱交換部材洗浄動作とを同時に実行し、前記回転ドラムの回転方向は、排気口の上端縁と下端縁のうち径方向外側に位置した端縁が水の流れの上流側になるようにしたものである。
この構成によると、すすぎ行程において、水を確実に排気口を介して熱交換部材収容室に勢いよく入り込ませることができるので、付着した糸屑等は、その入り込んだ水により、確実に洗い流され、糸屑等の付着堆積による乾燥機能の低下を防止することができると同時に、洗濯物に含まれている洗濯水と回転ドラム内外の洗濯水を高速に循環させ、洗濯物に勢いのあるシャワーを当てることができ、洗浄力やすすぎ性能が向上し、すすぎムラも減少させることができる。また、このことにより、すすぎ行程時間の短縮にもつながる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の縦断面図を示している。図1において、ドラム式洗濯乾燥機の本体1内には、有底円筒状の水受け槽6がサスペンション構造(図示せず)によって本体1の正面側から背面側に向かって下向きに傾斜した状態で支持されている。水受け槽6は水受け槽本体2と水受け槽カバー3とで構成され、その接続部分で第1のパッキング部材4を介して水密的に接続固定されている。水受け槽6は、その内側に有底円筒形に形成された回転ドラム5を、その回転軸が本体1の正面側から背面側に向かって下向きに傾斜するように回転自在に支持している。
本体1の正面側には、洗濯物を出し入れするための本体開口部1aが形成されており、さらにその本体開口部1aを開閉自在に覆う扉体8が設けられている。
水受け槽カバー3には、本体開口部1aの対応位置に水受け槽カバー開口部(第1開口部)3aが設けられており、回転ドラム5には、本体開口部1a及び水受け槽カバー開口部3aの対応位置に、回転ドラム開口部5a(第2開口部)が設けられている。この本体開口部1a、水受け槽カバー開口部3a及び回転ドラム開口部5aを介して、本体1の外から回転ドラム5内への洗濯物の出し入れを行う。
回転ドラム5は、回転ドラム開口部5aが設けられた回転ドラム前面部5b、有底円筒状の胴部並びに多数の水抜き用小孔5gを有した回転ドラム胴部5c及び底部を構成する回転ドラム底部5dより構成され、また回転ドラム胴部5cの内面には撹拌突起5eが複数個設けられており、水受け槽本体2の水受け槽本体底部2cの外方に取り付けられたモータ7によって回転駆動され、その回転速度や左右回転方向は可変である。
第1の給水弁(第1の給水手段)9には、第1給水ホース10aの一端が接続され、第1給水ホース10aの他端は、注水口金部10bに接続され、前記注水口金部10bは、注水される水が略水平方向に広がりながら回転ドラム5内へ注水されるようスリット状に開口しており、回転ドラム5内に広がるように注水される。
第2の給水弁(第2の給水手段)11には、第2給水ホース13aの一端が接続され、第2給水ホース13aの他端は洗剤13bを収納する洗剤ケース13cに接続され、さらに洗剤ケース13cの下部に第3給水ホース13dの一端が接続され、第3給水ホース13dの他端が水受け槽6に接続されて、水受け槽6内に給水できるようにしている。
洗剤ケース13cの上面には、第2給水ホース13aにより給水された水を洗剤ケース13c内へシャワー状に注水する複数の注水穴13eが設けられ、注水穴13eから出たシャワー状の水は洗剤13bの上に落下し、洗剤13bとともに水受け槽6内に流れ落ちる。また、後述する循環水路28等の吐出口34は、水受け槽6下方の水受け槽カバー開口部3a近傍に構成され、循環水を回転ドラム5および水受け槽6内に吐出するように配され、水受け槽6内へ流れ落ちた洗濯水は、排水行程時に排水管路42の途中に設けられた排水弁43が開かれることにより、水受け槽6外へ排水される。
図2は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の制御装置の構成を示すブロック図である。図2において制御装置15は、制御手段16、設定手段17、記憶手段18及びパワースイッチング手段19等から構成される。マイクロコンピュータにより構成される制御手段16は、設定手段17から入力される運転コースの選択などの設定入力に応じて、記憶手段18に記憶された制御プログラムを用いてパワースイッチング手段19に制御指令を出力する。パワースイッチング手段19はSCR(サイリスタ)等のスイッチング素子を用いて構成されており、制御手段16からの制御指令に応じてモータ7、第1、第2の給水弁9、11および排水弁43などの動作を制御する。
モータ7は例えば直流ブラシレスモータ等で構成され、前記制御手段16およびパワースイッチング手段19により正逆回転並びに回転速度可変に制御され、さらに洗濯物の量に応じてモータ7が受ける負荷変化から洗濯物の量を検知する布量検知手段12、水受け槽6内の洗濯水の水位を検知する水位検知手段14及び洗濯行程から脱水行程までの運転動作の一連行程は制御装置15にて制御される。
図3は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の水受け槽本体2の斜視図、図4は、同水受け槽カバー3の斜視図である。以下図3、4に従って循環水路の構成を説明する。
図3に示すように、水受け槽本体2は、水受け槽本体開口部2a、水受け槽本体胴部2bおよび水受け槽本体底部2cを有する有底円筒形である。
水受け槽本体底部2cと水受け槽本体胴部2bの境界部の近傍であって水受け槽本体底部2c内面には、略凹状に形成された水受け槽本体底溝部2dを、水受け槽本体胴部2bと略同心円の円弧状に設けている。水受け槽本体底溝部2dには、内面側より水受け槽本体底溝部2dに対応した形状の水受け槽本体溝蓋23が、その外周近傍に設けられた第2のパッキング部材24を介して外周部をねじ25にてねじ止め固定されており、この水受け槽本体底溝部2dと水受け槽本体溝蓋23とにより第1の循環水路22が形成されている。
第1の循環水路22の一端である取水口20は、底面が水受け槽本体底溝部2dの底面から水受け槽本体底部2cの内面まで徐々に変化する案内凹部21に連通している。また、水受け槽本体2には、その水受け槽本体胴部2bの外側に、水受け槽本体開口部2aから水受け槽本体底部2cまで連通するパイプ状の第2の循環水路26が一体に形成されており、この第2の循環水路26の水受け槽本体底部2c側の端が第1の循環水路22の他端に連通している。また、後述するように、取水口20近傍には水抜き穴64を設けている。
図4に従って水受け槽カバー3の構成を説明する。水受け槽カバー3は、水受け槽カバー開口部3aが設けられた水受け槽カバー前面部3bと、水受け槽カバー胴部3cと、水受け槽カバー後方開口部3dを有する略円筒状に形成されている。
水受け槽カバー3には、その水受け槽カバー胴部3cの外側で、前記第2の循環水路26に対応する位置に水受け槽カバー後方開口部3dから水受け槽カバー前面部3bまで連通する第3の循環水路27が一体に形成されている。
水受け槽カバー前面部3b内面には、略凹状に形成された水受け槽カバー前面溝部3eが、外槽カバー前面部3bの外周側から水受け槽カバー開口部3aに近づくにつれ、途中で二股に分かれるような略Y字状に設けられている。この水受け槽カバー前面溝部3eには、内面側より水受け槽カバー前面溝部3eの形状に対応した形状の水受け槽カバー溝蓋29が、その外周近傍に設けられた第3のパッキング部材30を介して、外周部をねじ31にてねじ止め固定されている。この水受け槽カバー前面溝部3eと水受け槽カバー溝蓋29とにより、略Y字状の第4の循環水路28が形成されている。
第4の循環水路28の略Y字状の下側端である一端は、第3の循環水路27の水受け槽カバー前面部3b側の端と連通している。水受け槽カバー溝蓋29には、二股に分かれた先端部分の近傍に、洗濯水を吐出するための吐出口34がそれぞれ設けられている。
この構成により、図1に示すように吐出口34は、水受け槽カバー開口部3aの外周近傍で、かつ、水受け槽カバー前面部3bの内面側であって、回転ドラム開口部5a内に面するように配設されている。
また、水受け槽本体2と水受け槽カバー3が接続固定され水受け槽6として本体1に支持された状態において、吐出口34は、水受け槽カバー前面部3bの下半分の部分に位置し、取水口20より低い位置になるように設けられている。
また、水受け槽本体2と水受け槽カバー3が接続固定された時において、第2の循環水路26と第3の循環水路27は、前述した水受け槽本体2と水受け槽カバー3を接続固定する方法と同様にして第1のパッキング部材4を介して水密的に接続固定されている。また、水受け槽カバー胴部3cには、後述する排気口53を設けている。
図5は、本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機の回転ドラム底部5dの平面図(図1の右方Aから矢視)であり、図6は、同回転ドラム5の要部縦断面図である。
以下図5、6に従い、循環水路に洗濯水を循環させるポンプ機能を果たす回転ドラムの構成を説明する。
回転ドラム底部5dは、その外周に外側へ突出するフランジ部5fを設けることで、略凹状に形成され、回転ドラム胴部5cの後端部分と、フランジ部5fとを加締または溶接等により連接している。該回転ドラム底部5dの外面側のフランジ部5f内方には、3本の延設部35aを略放射状に有するアルミダイキャスト製のドラム固定部材35が設けられるとともに、3本の延設部35a間に、それぞれ回転ドラム底部5dの外周に沿うように形成された略円弧箱型のリブ取付部材37が3個設けられている。
前記リブ取付部材37は、外周に後方へ凸の外壁40および内壁41を設けることで、略凹状に形成し、その内部に外壁40と内壁41とを連結する複数本のリブ38を外壁40と内壁41とほぼ同じ高さで、外周側に放射状に形成している。ドラム固定部材35は、図5に示すように外周方向からのネジ39bにて回転ドラム5と、平面方向からネジ39aにてリブ取付部材37とをそれぞれ固着し、さらにモータ7から延出したシャフト7aとその中央部分で連結されモータ7の回転を回転ドラム5に伝達している。
次に、図7および図8において図1とは別の断面で乾燥機能の構成について説明する。
図7において、乾燥機能は、ヒータ(加熱手段)50、送風ファン(送風手段)51、および、そのヒータ50と送風ファン51とを内部に収容するファンケース52を有し、ファンケース52は本体1に取り付けられている。水受け槽6には、水受け槽6内の空気を取り入れる排気口53を水受け槽6の胴部に設け、温風送風口54を水受け槽6の背面に設けている。また、この水受け槽6には、一端が排気口53に連通するように熱交換部材収容室55を一体に設け、その熱交換部材収容室55の他端は、第1蛇腹ホース56と糸屑回収フィルタ56bを介してファンケース52の吸気端52aに接続されている。
一方、ファンケース52の排気端52bは、一端が水受け槽6の温風送風口54に連通するように水受け槽6に一体に設けられた背面送風経路57の他端に第2蛇腹ホース58を介して接続されている。また、回転ドラム5の背面には、温風送風口54の対応位置に背面透孔59が設けられ、温風送風口54からの送風が、回転ドラム5内に送風されるよう構成されている。
熱交換部材収容室55には排気口53の上方に正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて板状の熱交換部材60が取り付けられており、熱交換部材収容室55は、熱交換部材60により下部熱交換部材収容室55aと上部熱交換部材収容室55bに分割され、その下部熱交換部材収容室55aと上部熱交換部材収容室55bとは、連通口55cを介して熱交換部材60の下端部60b側で連通しており、その経路は、略U字状をなしている。
冷却用給水弁(冷却水供給手段)61は、冷却水ホース62を介し給水口金部63から熱交換部材60の上端部60a側に冷却水を給水するもので、冷却用給水弁61と冷却水ホース62と給水口金部63とで冷却水給水手段を構成している。また、この構成において、熱交換部材60には、下部熱交換部材収容室55aと上部熱交換部材収容室55bとを連通する連通口60eを、第1蛇腹ホース56との接続部より離し、熱交換部材60の下端部60b側に設けている。
図8において、排気口53は、排気口上端縁53aと排気口下端縁53bとを有している。水受け槽6には、排気口上端縁53aの上方に一部にストレート部分6bを設けることにより、排気口上端縁53aを排気口下端縁53bより径方向の外側方向に位置させている。
なお、本実施の形態においては、排気口上端縁53aを排気口下端縁53bより径方向の外側方向に位置させるために、水受け槽6の排気口上端縁53aの上方に一部にストレート部分6bを設けたが、結果的に排気口上端縁53aが排気口下端縁53bより径方向の外側方向の位置にあれば、上記構造に限定されるものではない。
以上のように構成されたドラム式洗濯乾燥機について、以下その動作及び作用を説明する。
制御手段16は、洗濯行程あるいはすすぎ行程時、モータ7駆動により回転ドラム5を第1の所定回転速度にて回転させるが、この第1の所定回転速度は、回転ドラム5の回転に伴う遠心力により洗濯物が、回転ドラム5の内周面に遠心力で張り付く程度の回転速度(例えば80r/pm)に設定する。回転ドラム5の回転により、洗濯水は回転ドラム5の外底部5dに設けたリブ38のポンプ羽根の働きによりかき回され、水受け槽胴部2b、水受け槽本体底部2cの境界近傍を回動し、案内凹部21に導かれて取水口20に取り込まれ、第1〜第4の循環水路22、26、27、28、を通り、取水口20より低い位置に構成された吐出口34より回転ドラム5内に勢い良く吐出される。
回転ドラム5内の洗濯物は内周面に遠心力にて張り付いている為、循環した洗濯水は回転ドラム5の回転ごとに洗濯物にふりそそがれ、遠心力による洗濯水の洗濯物内を透過する事により洗剤が除去されるいわゆるシャワーすすぎ行程のすすぎ動作をする。
また、回転ドラムの回転速度を、上記第1の所定回転速度(例えば80r/min)以下で、遠心力による張り付き力より洗濯物の重力が勝る第2の所定回転速度(例えば45r/min)に制御された場合は、洗濯水のかき回し力が低く吐出口34からの洗濯水の吐出水量は極めて少量か、または吐出量が無い状態となるので、すすぎ動作は洗濯物を上方から洗濯水の上面に落下するたたき洗いと同様の動作の、洗濯物をほぐしながらの撹拌すすぎ行程となる。
以上のシャワーすすぎ行程と、撹拌すすぎ行程を組合せれば、洗濯物内部の洗剤をシャワーにて透過除去させる動作や、絡み合った洗濯物をほぐしながら洗濯水に溶解させる撹拌動作で、効果的なすすぎ効果を得る事ができる。
図9および図10は本発明の実施の形態におけるドラム式洗濯乾燥機のすすぎ行程のフローチャートである。以下図9、図10に従って説明する(図10は図9の続きである)。
S100において、すすぎ行程の運転開始の入力が行われると、制御手段16は、制御プログラムを記憶手段18から読み出し、以下のようなステップで制御動作を行う。
S101では、すすぎ行程の前に洗い行程などで水受け槽6内に溜まった洗剤を含む洗濯水を排水し、次のS102では、第2の所定回転速度(回転ドラム5の内周面に洗濯物が張り付かない例えば45r/min程度の回転速度)で、回転ドラムを左右反転・停止を繰り返すことで、絡まった洗濯物をほぐすいわゆる布ほぐし撹拌を行う。
S103、S104では、モータ7へ印加する電圧を、回転ドラム5の回転速度が第1の所定回転速度(例えば、80r/min)に保てる程度に固定し、その状態で回転速度の変動を測定し、バランス状態が良いか悪いかを判定する。バランス状態が良いと判定したとき、次の中間脱水行程S105へ移り、バランス状態が悪いと判定したとき、回転ドラム5の回転を停止し、S102の布ほぐし撹拌行程に戻る。
S105、S106では、すすぎ行程の前に洗濯物に含まれる多量の洗剤を含んだ洗濯水を洗濯物から除去させるため、回転ドラム5を第3の所定の回転速度(例えば、900r/min)まで徐々に加速させ、高速回転させることで、遠心力脱水を行い水受け槽6から排水する。
S106のブレーキ・停止後、S107において回転ドラム5を、右回転で第4の所定回転速度程度(回転ドラム5の回転に伴う遠心力により洗濯物が回転ドラム5の内周面に張り付く程度の回転速度、例えば80r/min)まで徐々に加速させることにより、洗濯物に作用する重力よりも遠心力が大きくなるようにして、洗濯物を回転ドラム5の内周面に張り付かせる。このとき、モータ7へ印加する電圧の変動を測定し、バランス状態が良いか悪いかを判定する。バランス状態が良いと判定したとき、次のシャワーすすぎ行程S109へ移り、バランス状態が悪いと判定したとき、回転ドラム5の回転を停止し、撹拌すすぎ行程S115へ移る。
以上のように、S105、S106の中間脱水行程で強い遠心力により洗濯物から洗剤を含む洗濯液を脱水及び排水しておき、回転ドラム5に洗濯物が強く張り付いた状態でS107のバランスコントロール判定を行うことにより、既にS103でバランスコントロールされた状態での洗濯物が回転ドラム5に張り付いた状態を保ったまま第1の所定回転速度まで徐々に加速させることが可能となるので、バランスを取り直すことが不要となり、すすぎ行程の時間短縮が可能となる。
次にS109では、回転ドラム5をバランスが良い状態で、第4の所定回転速度(例えば、80r/min)に保つ。
次にS110では、第1の給水手段9または第2の給水手段11から水受け槽6内に給水を開始する。水受け槽6内に給水された洗濯水がある程度の水位に達すると、洗濯水がリブ38により掻きあげられることにより、洗濯水は水受け槽本体胴部2bと水受け槽本体底部2cの境界近傍を回動し、水受け槽本体底部2cに設けた案内凹部21に導かれて取水口20に取り込まれ、第1〜4の循環水路22、26、27、28を通って吐出口34から回転ドラム5内に吐出される。これにより、洗濯水を大量に回転ドラム5内に循環することが可能となり、このシャワーすすぎ行程を給水が第1の所定水位まで継続する(S111)。
このとき、水受け槽6内の洗濯水の水位が高くなるにつれ、吐出口34から回転ドラム5内に吐出されるシャワーの勢いが強くなる。これにより、洗濯水を広範囲に洗濯物に対してふりかけることができる。
次に、S112では、回転ドラム5の回転速度を、第4の所定回転速度から第5の所定回転速度(第1の所定回転速度より高い回転速度、例えば、170r/min)まで立ち上げ、S113で水受け槽6内の洗濯水を高速に循環させ、洗濯物に前記のS110より勢いのあるシャワーを洗濯物に当てるシャワーすすぎ行程を第1の所定時間(例えば5分間)継続したあと、S114にて回転ドラム5を停止する。
上記S112では回転ドラム5の回転速度が(例えば170r/min)と高いため、シャワーの水量が多くかつ、遠心力も大きく洗濯物からの遠心力による洗剤の除去の力も大きくなりすすぎ効果を高める。
また、それと同時に、上記回転ドラム5が第5の所定回転速度で回転駆動され、その回転方向は、時計回り方向(図8の矢印B方向)であるため、このすすぎ行程における回転ドラム5の矢印B方向への第5の所定回転速度による回転動作(熱交換部材洗浄動作)により、回転ドラム5と水受け槽6間の水は、矢印Cのように流れる。
このとき、水受け槽6の胴部に設けた排気口53の排気口上端縁53aを排気口下端縁53bより径方向の外側方向に位置させているので、排気口53近傍での水の流れは図8に示す矢印Dのように、排気口上端縁53aから排気口下端縁53bの外側へと導かれ、その熱交換部材収容室55へ導かれた水が、熱交換部材60や熱交換部材収容室55の内壁に効果的に降りかかる状態が得られ、熱交換部材60や熱交換部材収容室55の内壁に付着した洗剤泡や後述する乾燥行程において洗濯物から発生し付着した糸屑等などを洗い流すことができる。
そして、その熱交換部材収容室55へ導かれた水は、水受け槽6を構成する水受け槽本体2の取水口20近傍の水受け槽本体胴部2bに設けられ、下部熱交換部材収容室55aの底面近傍に位置する、水受け槽6と連通した水抜き穴64から洗い流された洗剤泡や糸屑等などと一緒に水受け槽6内に戻される。なお、水抜き穴64は、熱交換部材収容室55の下部熱交換部材収容室55aと上部熱交換部材収容室55bとを熱交換部材60の下端部60bより外側下方で連通する連通口55c近傍で、熱交換部材60より下方かつ後方に設けることが望ましい。
また、熱交換部材60の側壁の一部に熱交換部材収容部55の下部熱交換部材収容室55aと上部熱交換部材収容室55bとを連通する連通口60eを設けているので、矢印Eのように上部熱交換部材収容室55bの内壁を洗浄することができる。このとき、連通口60eは、第1蛇腹ホース56との接続部より離し、熱交換部材60の下端部60b側に設けているので、糸屑回収フィルタ56bや送風ファン51まで流れ込むことはない。
次にS115で、給水手段9から回転ドラム5内に第1の所定水位より高水位の第2の所定水位まで給水する。S116で上記第2の所定水位まで給水されたら、次にS117では、回転ドラム5を、第2の所定回転速度(回転ドラム5内に収容された洗濯物が、回転ドラム5の回転により回転方向に持ち上げられ、回転に伴う慣性や遠心力よりも自重が勝る高さ位置に移動したとき回転ドラム5の下方内周面上に重力で落下する回転速度、例えば45r/min)で右回転・休止・第2の所定回転速度で左回転・休止の順で繰り返し回転させることで撹拌すすぎを行う動作を、S118の第2の所定時間(例えば12分間)継続し、S119にてすすぎ行程終了とする。
上記撹拌すすぎ行程では、洗濯水量をシャワーすすぎ行程より多く給水するように設定しているので、洗濯物が多量の洗濯水に落下することになり、洗濯物の絡みを除去しつつすすぎ効果をより高める。
以上のシャワーすすぎ行程と、撹拌すすぎ行程を組合せることにより、洗濯物内部の洗剤をシャワーにて透過除去させたり、絡み合った洗濯物をほぐしながら洗剤を洗濯水に溶解させる撹拌すすぎの働きで、すすぎムラのない効果的なすすぎ効果を得る事ができる。
洗濯行程、すすぎ行程、脱水行程の終了後、脱水された洗濯物を乾燥させ、あるいは濡れた衣服等を乾かすために乾燥行程が実行される。
乾燥行程において、図7において白抜き矢印で示すように、送風ファン51の回転により送風された空気は、ヒータ50によって所定温度に加熱され、第2蛇腹ホース58および背面送風経路57を介して、温風送風口54から水受け槽6内に送風され、さらに背面透孔59から回転ドラム5内に送風される。その加熱された温風は、回転ドラム5内の撹拌されている状態の湿った洗濯物から水分を奪い、湿気を有する温風となる。その後、湿気を有する温風は、回転ドラム5内から水抜き用小孔5gを通り、水受け槽6に排出され、さらに、排気口53から熱交換部材収容室55に送風される。
このとき、冷却用給水弁61はON状態となっており、冷却水は給水口金部63から熱交換部材60の上端部60a側に落下し、破線矢印のように熱交換部材60の上面60cを流れ、熱交換部材60の下端部60bの先端部から下部熱交換部材収容室55a側に落下する。その後、その冷却水は下部熱交換部材収容室55aの底面に設けられ水受け槽6と連通した水抜き穴64から水受け槽6内に排出され、排水経路42を介して機外に排出される。
排気口53から熱交換部材収容室55の下部熱交換部材収容室55a内に送られた湿った温風は、まず熱交換部材60の下面60dと接触する。このとき、熱交換部材60の上面60cを流れている冷却水により熱交換部材60の下面60dも冷却されているので、湿った温風とその熱交換部材60の下面60dとの間で熱交換作用が行われ、湿った温風は除湿される(第1除湿行程)。
さらに、湿った温風は、連通口55cを介して熱交換部材60の下端部60b側で上部熱交換部材収容室55bに送られるが、その際、湿った温風は、熱交換部材60の下端部60bから落下する冷却水を巻き上げて飛散させ、その飛散した冷却水と熱交換作用が行われ、湿った温風は除湿されることとなる(第2除湿行程)。
その後、湿った温風は、上部熱交換部材収容室55bに送られ、熱交換部材60の上面60cおよびそこを流れる冷却水と接触する。このとき、冷却水の流れる方向と湿った温風が流れる方向とは対向している。これにより、湿った温風は、熱交換部材60の上面60cおよびそこを流れる冷却水と熱交換作用が行われ、湿った温風は除湿されることとなる(第3除湿行程)。
このように、第1除湿行程、第2除湿行程および第3除湿行程の3つの除湿行程を経た湿った温風は、効率よく冷却され除湿された空気となり、第1蛇腹ホース56、糸屑回収フィルタ56bを介してファンケース52の吸気端52aからファンケース52内に送られ、送風ファン51に至ることとなる。
その後、上記のような空気の循環により、洗濯物は徐々に乾燥され、所定時間経過後、または、洗濯物が所定の乾燥度になると乾燥行程を終了する。
このような乾燥行程において、洗濯物から発生し付着した糸屑等が糸屑回収フィルタ56bに回収される前に、熱交換部材60や熱交換部材収容室55の内壁に付着することがあるが、上記したすすぎ行程における熱交換部材洗浄動作により洗浄されるため、糸屑等が熱交換部材60や熱交換部材収容室55の内壁に堆積するのを防止することができる。
なお、本実施の形態では、シャワーすすぎ行程において、回転ドラム5を第4の所定回転速度(例えば80r/min)から第5の所定回転速度(例えば170r/min)に上昇させる構成としたが、回転速度を上昇しなくとも熱交換部材洗浄動作を行うことが可能な場合などには、回転速度を途中で上昇させなくてもよい。
また、リブ38の形状は本実施の形態で説明した形状に限定されず、リブ38を設けなくても回転ドラム5の回転により洗濯水を循環させることができるのであればリブ38を設けなくてもよい。
また、取水口20、第1〜4の循環水路22、26、27、28および吐出口34は本実施の形態で説明した構成に限定されず、取水口20が水受け槽6内の洗濯水を取り込むことができ、第1〜4の循環水路22、26、27、28は取水口20から取り込んだ洗濯水を吐出口34まで流すことができ、吐出口34は取水口20から取り込んだ洗濯水を回転ドラム5内に吐出できる構成であれば本実施の形態に限定されるものではない。
また、本実施の形態では、排気口上端縁53aを排気口下端縁53bより径方向の外側方向に位置させたが、排気口下端縁53bを排気口上端縁53aより径方向の外側方向に位置させて、泡生成動作および熱交換部材洗浄動作における回転方向をそれぞれ逆方向に設定しても同等の効果を得ることができる。
以上のように、本発明のドラム式洗濯乾燥機は、乾燥機能の向上を図ることができるとともに、糸屑等の付着堆積による乾燥機能の低下を防止することができ、また、洗浄力やすすぎ性能を向上させ、すすぎムラも減少させることができるため、生産性を低下させること無く、かつ製造コストを低く抑えることが可能となるので、洗濯乾燥機に限らず、回転ドラムを回転させながら洗浄を行う各種機器、装置にも広く適用できるものである。
本発明の実施の形態1におけるドラム式洗濯乾燥機の縦断面図 同ドラム式洗濯乾燥機の制御装置の構成を示すブロック図 同ドラム式洗濯乾燥機の水受け槽本体の斜視図 同ドラム式洗濯乾燥機の水受け槽カバーの斜視図 同ドラム式洗濯乾燥機の回転ドラムの底部の平面図(図1の右方Aから矢視) 同ドラム式洗濯乾燥機の回転ドラムの要部断面図 同ドラム式洗濯乾燥機の別の部位での縦段面図 同ドラム式洗濯乾燥機の水受け槽および回転ドラムの直径方向断面図 同ドラム式洗濯乾燥機のすすぎ行程のフローチャート 同ドラム式洗濯乾燥機のすすぎ行程のフローチャート 従来のドラム式洗濯乾燥機の斜視図
符号の説明
1 本体(洗濯乾燥機本体)
5 回転ドラム
6 水受け槽
7 モータ
9 第1の給水手段(給水手段)
11 第2の給水手段(給水手段)
16 制御手段
20 取水口
22 第1の循環水路
26 第2の循環水路
27 第3の循環水路
28 第4の循環水路
34 吐出口
43 排水弁(排水手段)
50 ヒータ(加熱手段)
51 送風ファン(送風手段)
53 排気口
55 熱交換部材収容室(循環風路)
55a 下部熱交換部材収容室(下部収容室)
55b 上部熱交換部材収容室(上部収容室)
56 第1蛇腹ホース(循環風路)
57 背面送風経路(循環風路)
58 第2蛇腹ホース(循環風路)
60 熱交換部材
61 冷却用給水弁(冷却水供給手段)

Claims (6)

  1. 洗濯機本体に内包され衣類出入用の第1開口部を有する有底円筒状の水受け槽と、前記水受け槽に回転自在に内設され前記第1開口部に対応して開口する第2開口部と水平方向または水平方向から傾斜した回転軸とを有する有底円筒状の回転ドラムと、前記回転ドラムを回転駆動するモータと、前記水受け槽内に給水する給水手段と、前記水受け槽内の洗濯水を排水する排水手段と、前記回転ドラム内に風を送り込むための送風手段と、前記送風手段と回転ドラムとの間に位置し前記送風手段により送風された風を加熱する加熱手段と、熱交換部材とその熱交換部材に冷却水を供給する冷却水供給手段からなる除湿手段と、前記回転ドラムから前記水受け槽と回転ドラムの間に排出された空気を前記除湿手段、送風手段、加熱手段を介して水受け槽内に送風する循環風路と、前記水受け槽に設けられ前記回転ドラムの回転に伴って前記水受け槽内を回転する洗濯水が入り込む取水口と、前記取水口と一端が連通する循環水路と、前記循環水路の他端と連通し前記回転ドラム内に洗濯水を吐出する吐出口と、前記モータ、給水手段、排水手段、送風手段、加熱手段および冷却水供給手段等を制御して洗い、すすぎ、脱水等の各行程を実行する制御手段とを備え、前記熱交換部材を収容した熱交換部材収容室を前記水受け槽側周面上方部位に隣接して設けるとともに、前記水受け槽の側周壁に前記熱交換部材収容室と連通する排気口を設けたドラム式洗濯乾燥機。
  2. 排気口の上端縁と下端縁のいずれか一方を他方に対し径方向外側に位置させる構成とした請求項1に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  3. 熱交換部材収容室は、水受け槽と一体に形成されてなる請求項1または2に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  4. 熱交換部材収容室は、熱交換部材を排気口の上方に設けるとともに、前記熱交換部材で上部収容室と下部収容室とに分割されて略U字状の経路を成す構成とした請求項1〜3のいずれか1項に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  5. 熱交換部材の側壁の一部に熱交換部材収容室の上部収容室と下部収容室とを連通させる連通口を設けた請求項4に記載のドラム式洗濯乾燥機。
  6. 制御手段は、少なくともすすぎ行程において、給水手段を制御して水受け槽内に所定水位まで給水するすすぎ給水制御動作と、所定回転速度で前記回転ドラムを回転させることで洗濯物を遠心力で前記回転ドラムの内周壁に張り付かせるとともに吐出口から洗濯水を吐出させることによるシャワーすすぎ行程と、熱交換部材洗浄動作とを同時に実行し、前記回転ドラムの回転方向は、排気口の上端縁と下端縁のうち径方向外側に位置した端縁側が水の流れの上流側になるようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載のドラム式洗濯乾燥機。
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