JP2007110642A - 遠隔監視システム - Google Patents

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一尋 幡野
Toshiyuki Kotani
敏之 小谷
Takao Suzuki
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Abstract

【課題】集中豪雨による保守対象物件の浸水等の危険を予測し、即座に保守員を出動可能とすることにある。
【解決手段】保守対象物件A1,A2,…の保守巡回中に保守員31a,31b,…が携行する携帯端末32a,32b,…から受け取る保守作業に関する情報または保守員の現在位置情報に基づいて、保守員31a,31b,…の作業中物件A1,A2,…または現在位置を視覚的に表示し管理する遠隔監視システムであって、指定地域の地図画面に保守対象物件A1,A2,…及び保守員31a,31b,…の作業中物件または現在位置を貼り付けて表示する物件地図画面生成部17と、気象観測システム2又は降雨情報提供サービスサイトから指定地域の降雨情報を取得し、前記生成された画面上にオーバーラップ表示する降雨情報オーバーラップ処理部18とを有する遠隔監視装置1を備えた遠隔監視システムである。
【選択図】図1

Description

本発明は、集中豪雨による降雨状況を保守対象地域内の保守点検作業に反映する遠隔監視システムに関する。
一般に、エレベータ監視センタは、保守員の現在位置を管理したり、予め作成された保守員の作業スケジュールを管理する。作業スケジュールは、巡回すべき複数の保守対象物件、巡回経路及び保守点検作業時間等からなる。各保守員は、この作業スケジュールに従い、所定の巡回経路を辿りながら保守点検作業を進めていく。エレベータ監視センタは、作業スケジュール及び現在時間から、現在保守点検を行っている保守対象物件を各保守員ごとに認識し管理している。
しかし、以上のような管理方法では、ある保守対象物件の作業時間等が長引くと、その保守員の正確な作業現場を特定することが難しくなる。
ところで、近年、各保守員の動静をエレベータ監視センタ側で把握する技術として、保守員がGPS受信機を搭載した携帯端末(例えば携帯電話等)を携行し、当該GPS受信機で現在位置を自動的に方法が知られている。携帯端末からは、検知した現在位置情報に保守員識別データを付加してエレベータ監視センタに送信する(特許文献1)。
エレベータ監視センタでは、予め保守員の巡回地域の地図情報を表示し、携帯端末から受け取った現在位置情報を当該地図情報上にプロットすることにより、保守員の現在位置を視覚的・空間的に管理することができる。
特開平9−107410号公報
しかし、以上のような保守員の管理方法は、保守管理地域内で集中豪雨が予想されるとか、実際に集中豪雨があった場合に早急に保守員を配備できない問題がある。
すなわち、現在のエレベータ監視センタでは、エレベータ昇降路のピット内に設置される浸水検出センサから浸水検出情報が発報されない限り、集中豪雨による被害を把握できない。そのため、集中豪雨に対して初動体制がとれない。
さらに、集中豪雨の場合には地域ごと、保守対象物件ごとに例えばピット内への浸水等の影響が異なるが、保守対象物件ごとの浸水の影響を考慮した保守員の配備が難しい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、集中豪雨による保守対象物件への出動の必要性を予測し、迅速な初動体制を取ることができる遠隔監視システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、保守員が携行する携帯端末から受け取る位置情報に基づいて、当該保守員の現在位置を視覚的に表示し管理する遠隔監視システムであって、指定地域の地図情報に保守対象物件および保守員の現在位置を表示する物件地図画面生成部と、気象データに基づき前記指定地域の降雨情報を取得し、前記物件地図画面生成部で生成された画面上にオーバーラップ表示する降雨情報オーバーラップ処理部とを有する遠隔監視装置を備えた構成である。
前記物件地図画面生成部としては、地図情報、保守対象地域内での保守対象物件の位置情報、保守員の位置情報を記憶する記憶手段と、入力される地域指定データに基づき、前記記憶手段に記憶される地図情報の中から指定地域の地図を検索し表示する指定地域地図表示手段と、前記記憶手段に記憶される指定地域内の前記保守対象物件の位置情報に基づき、当該指定地域の地図上に保守対象物件を表示する物件表示手段と、前記記憶手段に記憶される前記保守員の現在位置情報に基づき、前記指定地域の地図上に前記保守員の現在位置を表示する保守員現在地表示手段とで構成される。
また、前記降雨情報オーバーラップ処理部としては、前記保守対象物件の中から降雨の影響が予測される物件を推定する浸水物件推定手段と、この浸水物件推定手段により推定された物件についてマーキングを施すマーキング処理手段とをさらに備えた構成である。
本発明によれば、集中豪雨による保守対象物件への出動の必要性を予測でき、迅速な初動体制を取ることが可能な遠隔監視システムを提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る遠隔監視システムの一実施の形態を示す構成図である。
遠隔監視システムは、広域にわたって点在する複数の保守対象物件A1,A2,…,An、B1,B2,…,Bnの保守点検状況を管理するために、エレベータ監視センタ内に遠隔監視装置1を備えている。ここで、保守対象物件とは各建物に設置されるエレベータ設備を意味する。
遠隔監視装置1は、物件表示制御処理部11、プログラムメモリ12、通信インタフェース13、入力部14、表示部15、センタデータベース16を備えている。
物件表示制御処理部11は、CPUで構成され、機能的には物件地図画面生成部17と降雨情報オーバーラップ処理部18とで構成される。
物件地図画面生成部17は、プログラムメモリ12に格納されているプログラムデータに従い、指定対象地域の地図画面上に保守対象物件A1,A2,…,Anを貼り付けて表示部15に表示する。具体的には、保守対象物件A1,A2,…,Anのそれぞれの住所情報をもとに、その住所に対応する地図画面上の特定位置に当該物件を表示する。
降雨情報オーバーラップ処理部18は、気象庁が管理する気象観測システム2または公衆回線のネットワークに接続される降雨情報提供サービスサイトなどから指定対象地域の気象データ(例えば降雨情報)を取り込み、表示部15に表示されている地図画面上にオーバーラップ表示する機能を持っている。気象観測システム2は、気象観測装置21および降雨情報データベース22を有する。気象観測装置21は気象観測衛星から取得した全国各地の気象データ(降雨量情報等)を収集し、各地域ごとの例えば降雨量を演算して降雨情報データベース22に保存している。
前記プログラムメモリ12には、所定の処理手順を記述したプログラムデータが記憶される(図6,図7参照)。通信インタフェース13は、複数の保守対象物件A1,A2,…,An、B1,B2,…,Bnを巡回する保守員31a、31b、…が携行する固有の携帯端末(例えば携帯電話)32a、32b、…との間で保守作業に関する情報の授受を行う。
携帯端末32a、32b、…は、音声通話通信機能およびメール通信機能を備えている場合にはこれら通信機能を利用し、保守対象物件例えばA1の保守作業に関する情報、例えば作業開始時刻、作業現場に関する情報、作業を開始/終了する旨の情報を遠隔監視装置1に送信する。なお、作業現場に関する情報とは、例えばエレベータの設置建物の住所、当該建物の名称、必要に応じて複数のエレベータが設置されている場合にはエレベータ号機の情報等である。各保守員31a,31b,…は、各物件の保守点検作業が終了した場合にも前述同様の保守作業に関する情報を遠隔監視装置1に送信する。
また、携帯端末32a、32b、…がGPS受信機を搭載する場合には必要に応じて保守員31a、31bの現在位置情報も遠隔監視装置1に送信される。
通信インタフェース13は、携帯端末32a、32b、…から送信されてくる情報を受信し、例えばセンタデータベース16の予め定める所定の領域または適宜な記憶装置に記憶されることにより、物件地図画面生成部17による処理などに利用される。
入力部14は作業スケジュールの作成時や物件地図画面の生成時に必要な情報や制御指令を入力する機能を有する。
センタデータベース16には、少なくとも作業スケジュール領域161、地図情報領域162、物件表示情報領域163及び降雨付加情報領域164が形成されている。作業スケジュール領域161には各保守員および各日毎に巡回する複数の保守対象物件、巡回経路及び保守点検作業時間等からなる作業スケジュールが格納される。保守員32aは、作業スケジュールに従って各保守対象物件A1→A2→…→Anの巡回経路を辿りながら保守点検作業を進めていく。地図情報領域162には対象地域の指定によって所望の地域の地図が展開可能となるよう、広域地図情報が格納されている。なお、必要とする地域の地図情報は外部のネットワークに接続される地図情報提供サイトからダウンロードして取り込んでもよい。
物件表示情報領域163には図2に示すような物件表示情報が格納されている。ここで、物件表示情報とは、例えば広域対象地域情報(01),(02)、…、狭域対象地域(001)、(002)、…、保守対象物件A1,A2,…、B1,B2,…、物件位置情報(経度・緯度情報)、各保守対象物件の住所、建物名等である。その他、適宜に必要な情報を追加することが可能である。
なお、広域対象地域情報(01),(02)、…は、関東地域、中部地域、東北地域等とか、或いは東京都、神奈川県、千葉県等を意味する。狭域対象地域(001)、(002)、…は、広域対象地域の設定地域によって異なる。例えば広域対象地域情報が関東地域であれば、東京都、神奈川県、千葉県、…に相当し、広域対象地域情報が東京都であれば、千代田区、中央区、港区、…に相当する。
また、センタデータベース16の降雨付加情報領域164には図3に示すような降雨付加情報が格納されている。ここで、降雨付加情報は、例えば1時間当たりの降雨量、設定降雨量毎のピットへの浸水の可能性がある物件、マーキングデータ等である。なお、浸水可能性物件としては、例えば過去の建物浸水状況や河川近くとか、或いは建物の構造や建物周辺状況等から浸水の可能性の高い物件を選定する。もちろん、ピットへの浸水のみならず、降雨の影響をあらゆる観点から予測して物件を選定しておくことができる。また、マーキングデータは、例えば該当する保守対象物件を点滅させる為の点滅指示データとか、色データを意味する。なお、浸水可能性物件については、設定降雨量毎に浸水の影響度(大、中、小)に分け、異なる色データを用いたマーキングデータを加えてもよい。
図4は前述した物件地図画面生成部17の機能ブロックを示す図である。
物件地図画面生成部17としては、指定地域地図表示手段171、物件表示手段172、保守員現在地表示手段173により構成される。指定地域地図表示手段171は、入力部14から入力される地域指定データに基づき、センタデータベース16の地図情報領域162から指定地域の地図情報を検索し、表示部15に表示する。物件表示手段172は、センタデータベース16の物件表示情報領域163から指定地域内の保守対象物件の位置情報(経度・緯度情報)を取り出し、地図画面上に予め定める例えば○印マーク等を表示し、当該マーク近傍に物件を特定する情報A1,A2,…を付加する処理を行う。必要に応じて物件情報A1,A2,…に代えて、物件住所または建物名を付加してもよい。保守員現在地表示手段173は、各保守員31a,31b,…の携帯端末32a,32b,…から通信インタフェース13を介して受信される保守作業に関する情報,例えば保守対象物件の作業開始・終了情報や各保守員31a,31b,…の現在位置情報に基づいて前記○印マークを反転等によりに色替え処理をするとか、或いは物件が表示されている地図画面上に例えば☆マーク、×マーク等により各保守員の現在位置を表示する。
図5は前述した降雨情報オーバーラップ処理部18の機能ブロックを示す図である。
降雨情報オーバーラップ処理部18には、降雨情報重ね合せ処理手段181、浸水物件推定手段182、マーキング処理手段183が設けられている。降雨情報重ね合せ処理手段181は、気象庁で管理される降雨情報データベース22から指定地域の降雨量情報を取り出し、物件地図画面上に指定地域の降雨量情報を重ね合せ表示する処理を行う。なお、ここでいう指定地域の降雨量情報とは、広域対象地域が指定された場合、当該広域対象地域内の狭域対象地域の降雨量情報も含むものである。
浸水物件推定手段182は、降雨情報データベース22から取得した指定地域の降雨量情報に基づき、この降雨量情報とセンタデータベース16の降雨付加情報とからピットに浸水する可能性がある物件が存在するか否かを推定する。マーキング処理手段183は、ピットに浸水する可能性のある物件が存在する場合に当該物件の例えば○印マークにセンタデータベース16の降雨付加情報で定めるマーキングデータに従い、点滅または特定の色データにより視覚認識可能に表示する。
次に、以上のような遠隔監視装置1の動作について、図6および図7を参照して説明する。
先ず、本発明に係る遠隔監視装置1の動作を説明するに先立ち、作業スケジュールに従って複数の保守対象物件を巡回する保守員の動静把握について説明する。エレベータ監視センタに常駐する監視員等は、各保守員および各日毎に巡回する複数の保守対象物件、巡回経路及び保守点検作業時間等からなる作業スケジュールを管理する。この作業スケジュールは、センタデータベース16の作業スケジュール領域161に記憶されている。各保守員31a,31bは、センタデータベース16に記憶される作業スケジュールを読み取って携帯端末32a,32bの記憶部(図示せず)に記憶する。
保守員31aは、作業スケジュールで定める保守対象物件A1→A2→…→Anの巡回経路に従って保守点検作業を進めていく。他の保守員例えば31bにおいても、当日巡回する作業スケジュールで定める巡回経路に従って保守点検作業を進めていく。
このとき、保守員31aは、保守対象物件A1に到着した後の作業開始時に携帯端末32aから、保守作業に関する情報(例えば作業する現場の情報、当該現場での作業を開始する旨の情報等)をエレベータ監視センタ内の遠隔監視装置1に送信する。なお、このとき携帯端末32aから端末固有識別情報も同時に送られる。
遠隔監視装置1の通信インタフェース13は携帯端末32aから保守作業に関する情報等を受信し、センタデータベース16その他の記憶手段等に記憶する。ここで、遠隔監視装置1は、詳細を省略するが、氏名または端末固有識別データ等から保守員31aを特定し、センタデータベース16の該当保守員31aに対応する作業スケジュールの保守対象物件A1を反転処理し、作業中であることを把握する。なお、保守員31aが保守対象物件A1の作業終了時にも同様の情報を送信することにより、遠隔監視装置1は、該当保守員31aに対応する作業スケジュールの該当物件A1の反転を解除し、物件A1の作業終了を把握する。
なお、遠隔監視装置1は、前述した保守作業に関する情報を管理しているので、物件A1の作業が終了した保守員31aのは物件A2に移動することを把握できる。また、保守員31aがGPS受信機を搭載する携帯端末32aを所持している場合、携帯端末32aから送信される現在位置情報と端末固有識別情報等から保守員31aを特定し、後記するように地図上にプロットすれば、保守員31aの動静を把握することができる。
エレベータ監視センタ側の遠隔監視装置1は、保守員31a,31b,…の巡回中に以下のような一連の監視処理を行う。
すなわち、遠隔監視装置1の物件表示制御処理部11は、プログラムメモリ12に格納される図6に一例として示すプログラムデータに従い、物件地図画面生成部17を実行する。
物件地図画面生成部17は、入力部14から広域対象地域の指定が有ったか否かを判断する(S1)。ここで、広域対象地域の指定有りと判断したとき、その指定地域,例えば「01(東京都)」に基づいてセンタデータベース16の地図情報領域162から指定地域である東京都の地図情報を検索し、画像メモリ(図示せず)に東京都の地図情報を格納し、表示部15に表示する(S2)。
また、ステップS1において、広域対象地域の指定が無いと判断したとき、引き続き、入力部14から狭域対象地域の指令が有ったか否かを判断する(S3)。ここで、狭域対象地域の指令がないと判断したときにはステップS1に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。一方、ステップS3において、狭域対象地域の指令が有ったと判断した場合、その指定地域,例えば「001(東京都中央区)」に基づいてセンタデータベース16の地図情報領域162から該当指定地域である東京都中央区の地図情報を検索し、画像メモリ(図示せず)に格納し、表示部15に表示する(S4)。これらステップS1〜S4は図4に示す指定地域地図表示手段171に相当する。
なお、広域対象地域と狭域対象地域との2段階に分けた理由は、広域対象地域のみでは各地域の降雨量の細かい状況が把握できないこと、また保守員の動静や物件の正確な位置が把握し難いことが挙げられる。しかし、広域にわたる降雨量の変化状況を把握できれば、降雨地域がどちらの方角に移動するかが容易に把握でき、また保守対象となる物件がどの程度の密度で分布しているかを把握できることとなり、有効である。従って、例えば狭域対象地域だけ、或いは狭域対象地域と広域対象地域の両方を指定し表示するものでもよい。また、対象地域をどの程度の広さとするかは任意であり、それによっては2段階でなく、3段階に設定することもできる。
また、狭域対象地域については、隣接する複数の地域を指定し、その複数の指定地域の地図情報を取り出して表示部15に表示することも容易に実現できる。
物件地図画面生成部17は、地域指定入力に基づいて当該指定地域の地図を表示部15に表示した後、センタデータベース16の物件表示情報領域153から当該指定地域に関する保守対象物件例えばA1,A2,…の物件位置情報(緯度××、経度××)を取り出す。そして、取り出した物件位置情報に基づき、前記画像メモリの指定地域地図情報の該当する地図位置に例えば予め定めた○印マーク及び当該○印マーク近傍に保守対象物件例えばA1に書き込むことにより、表示部15に指定地域全部の保守対象物件付きの地図を表示する(S5)。このステップS5の処理は図4に示す物件表示手段172に相当する。
このとき、遠隔監視装置1は、前述したように既に巡回中の各保守員31a,31b,…の携帯端末32a,32b,…から前述した保守作業に関する情報およびその現在位置情報を受信し記憶している。
そこで、物件地図画面生成部17は、以上のような記憶情報に基づき、画像メモリの前記物件付き地図上に保守員31a,31b,…が現在保守作業中の保守対象物件または現在地に識別可能なマークを施し、表示部15に表示する。例えば前述した保守対象物件の○印マークを●印マークに反転させるとか、保守員の現在地に×印マークを付すことにより、監視員が容易に識別できるようにする(S6)。このステップS6の処理は図4に示す保守員現在地表示手段173に相当する。
しかる後、物件地図画面生成部17は、降雨情報を表示するか否かを判断する(S7)。例えば保守対象地域に対する降雨量が多く、保守対象物件のピットへの浸水の可能性を表示したい場合には入力部14から降雨量を表示するためのフラグをセンタデータベース16等の所定の記憶領域に設定する。
物件地図画面生成部17は、既に設定されているフラグから降雨情報を表示すると判断した場合には、降雨情報オーバーラップ処理部18を起動し、前記指定対象地域の情報を当該降雨情報オーバーラップ処理部18に送出する。ここで、降雨情報オーバーラップ処理部18は物件が表示された地図画面に対して降雨情報のオーバーラップ処理を実行する(S8)。
一方、ステップS7において、降雨情報を表示しない場合にはステップS9に移行する。このステップS9では、継続表示するか否かを判断し、継続表示すると判断した場合にはステップS1に戻り、同様の処理を繰り返し実行する。
次に、降雨情報オーバーラップ処理部18の一連の処理動作について、図7を参照して説明する。
降雨情報オーバーラップ処理部18は、物件地図画面生成部17から受け取った指定地域情報に基づき、降雨情報データベース22から指定地域の降雨量情報を取得する。ここで、指定地域が東京都であれば、東京都全体の降雨量情報の他、東京都内の例えば千代田区,中央区,港区等の23区を含む東京都全域の降雨量情報も含むものである。そして、この取得した指定地域の降雨量情報を地図画面上に重ね合せる処理を実行し、表示部15に表示する(S11)。このステップS11は図5に示す降雨情報重ね合せ処理手段181に相当する。
また、降雨情報オーバーラップ処理部18は、指定地域の降雨情報を重ね合せた後、指定対象地域の降雨量とセンタデータベース16の降雨付加情報(図3参照)である1時間当たりの各設定降雨量とから浸水可能性物件が存在するか否かを推定する(S12)。例えば1時間当たりの降雨量が50mmであれば、指定地域の保守対象物件の中に浸水可能性物件が存在するかを検索する。図3では、千代田区地区に物件A1,中央区地区に物件B1が存在する。このステップS12は図5に示す浸水物件推定手段182に相当する。
さらに、降雨情報オーバーラップ処理部18は、ステップS12により浸水可能性の物件有りと判断した場合には、指定地域の地図上に表示される物件A1,B1を表す例えば○印マークについてマーキング処理を施す(S13)。ここで、マーキング処理とは、図3に規定するマーキングデータに基づき、例えば物件A1,B1を表す○印マークを点滅させるとか、或いは特定の色データ(例えば赤色)に変化させることを言う。つまり、指定地域の物件付き地図画面上に浸水可能性物件A1,B1が視覚認識可能な状態に表示する。このステップS13は図5に示すマーキング処理手段183に相当する。
なお、マーキング処理としては、各1時間当たりの降雨量(50mm,75mm、…)ごとに浸水可能性の影響度をランク付けし、例えば最も影響大の物件には赤色、中程度の物件には黄色などの異なる色データを施してもよい。
その結果、図8は、指定地域に各種情報を表示した例を示したものである。降雨情報はその降雨量を等高線で示しているが、この他にも様々な表示形態を採用できる。
その結果、エレベータ監視センタの監視員は、指定地域の物件付き地図画面から降雨量(例えば50mm)の集中降雨に対して浸水可能性物件A1,B1,…を速やかに認識することができる。
そこで、監視員は、例えば浸水可能性物件A1の近くに保守巡回中の保守員がいるかを確認する。GPS受信機搭載の携帯端末から送信されてくる端末固有識別データ及び現在位置情報に基づき、巡回中の保守員を特定し、当該保守員に浸水可能性物件A1に急行するよう指示する。
さらに、監視員は、指定地域内を巡回中の保守員がいないとき、または保守員が作業中で浸水可能性物件A1に急行させることが難しい場合、待機保守員または非番の保守員を選定し、浸水可能性物件A1に急行するよう指示する。
このようにして、集中豪雨による保守点検物件への出動の必要性を予測でき、迅速な初動体制を取ることができる。
なお、エレベータ監視センタから保守員を急行させるための連絡は、遠隔監視装置1自身に音声通話通信機能およびメール通信機能を備えているのが一般的であるので、これら通信機能を用いて、通信インタフェース13を経由して保守員が携行している携帯端末に送信することにより行う。
従って、以上のような実施の形態によれば、指定地域の地図画面に保守対象物件を表示するとともに、当該指定地域の降雨情報をオーバーラップ表示するので、指定地域の降雨量状況を一目で把握できる。また、保守対象物件のピットの浸水可能性を予測でき、即座に保守員を出動させることができ、エレベータ施設の被害を最小限にとどめることができる。
また、物件地図画面生成部17としては、物件付き地図に保守員の作業中物件または保守員の現在位置を視覚認識可能に表示するので、巡回する保守員の作業状況を把握でき、集中豪雨等の際の緊急時に即座に巡回変更を含む初動体制を取ることができる。
また、物件地図画面生成部17としては、保守員の巡回終了または保守員が巡回していない地域で集中豪雨があった場合でも、指定地域の降雨情報から待機中の保守員を浸水可能性のある物件に急行させることができる。
さらに、降雨情報オーバーラップ処理部18としては、物件付き地図上に指定地域の降雨情報を重ね合せるだけでなく、過去の浸水情報等を考慮して保守対象物件の中から各降雨量に対する浸水可能性物件を判断し、マーキングを施すこともできる。これにより、速やかに浸水可能性物件を見つけて保守員を急行させることができ、エレベータ施設の被害を未然に防ぐことができる。
その他、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。特に、本発明はエレベータの遠隔監視だけでなく、エスカレータの遠隔監視にも適用することができる。エスカレータは屋外に設置されることが比較的多いため、本発明を適用する意義は大きい。
本発明に係る遠隔監視システムの一実施の形態を示す構成図。 図1のセンタデータベースの物件表示情報領域に記憶されるデータ配列の一例を示す図。 図1のセンタデータベースの降雨付加情報領域に記憶されるデータ配列の一例を示す図。 図1に示す物件地図画面生成部の一例を説明する機能ブロック図。 図1に示す降雨情報オーバーラップ処理部の一例を説明する機能ブロック図。 本発明に係る遠隔監視システムの動作を説明するフローチャート。 図1に示す降雨情報オーバーラップ処理部の動作を説明するフローチャート。 指定地域の地図画面に降雨量情報を重ね合せた図。
符号の説明
1…遠隔監視装置、2…気象観測システム、11…物件表示制御処理部、12…プログラムメモリ、13…通信インタフェース、14…入力部、15…表示部、16…センタデータベース、21…気象観測装置、22…降雨情報データベース、31a,31b,… …保守員、32a,32b,… …携帯端末、A1,A2,…、B1,B2,… …保守対象物件、161…作業スケジュール領域、162…地図情報領域、163…物件表示情報領域、164…降雨付加情報領域、171…指定地域地図情報表示手段、172…物件表示手段、173…保守員現在地表示手段、181…降雨情報重ね合せ処理手段、182…浸水物件推定手段、183…マーキング処理手段。

Claims (4)

  1. 保守員が携行する携帯端末から受け取る位置情報に基づいて、当該保守員の現在位置を視覚的に表示し管理する遠隔監視システムにおいて、
    指定地域の地図情報に保守対象物件および保守員の現在位置を表示する物件地図画面生成部と、気象データに基づき前記指定地域の降雨情報を取得し、前記物件地図画面生成部で生成された画面上にオーバーラップ表示する降雨情報オーバーラップ処理部と
    を有する遠隔監視装置を備えたことを特徴とする遠隔監視システム。
  2. 前記物件地図画面生成部は、
    地図情報、保守対象地域内での保守対象物件の位置情報、保守員の位置情報を記憶する記憶手段と、
    入力される地域指定データに基づき、前記記憶手段に記憶される地図情報の中から指定地域の地図を検索し表示する指定地域地図表示手段と、
    前記記憶手段に記憶される指定地域内の前記保守対象物件の位置情報に基づき、当該指定地域の地図上に保守対象物件を表示する物件表示手段と、
    前記記憶手段に記憶される前記保守員の現在位置情報に基づき、前記指定地域の地図上に前記保守員の現在位置を表示する保守員現在地表示手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の遠隔監視システム。
  3. 前記降雨情報オーバーラップ処理部は、
    前記保守対象物件の中から降雨の影響が予測される物件を推定する浸水物件推定手段と、
    この浸水物件推定手段により推定された物件についてマーキングを施すマーキング処理手段と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遠隔監視システム。
  4. 前記マーキング処理手段は、
    前記降雨の影響が予測される物件に対して降雨量毎の影響をランク分けし、このランクに応じたマーキングを施すことを特徴とする請求項3に記載の遠隔監視システム。
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